JP2016201475A - 電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】はんだの寿命を長くしつつ、支持部材に対してプリント基板をしっかりと固定することができる電子装置を提供する。【解決手段】電子装置100は、プリント基板10と、電子部品30と、第2ケース部44と、ねじ60と、を備えている。プリント基板10は、絶縁基材12と、第1貫通孔18と、ランド14cと、を有している。絶縁基材12は、コア層12aと柔軟層12bとを有している。第2ケース部44は、一面12c側に配置されて、プリント基板10を支持している。ねじ60は第1貫通孔18を挿通して、一端が一面12cと反対の裏面12d上に配置されるとともに他端が第2ケース部44に固定され、裏面12d側の一端と第2ケース部44との間でプリント基板10を挟持している。一面12cをなす柔軟層12bは、積層方向の投影視において、第2ケース部44におけるプリント基板10の支持部分と重ならない部分にのみ設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、プリント基板と、電子部品と、プリント基板を支持する支持部材と、プリント基板を支持部材に固定する固定部材と、を備える電子装置に関する。
従来、特許文献1に記載のように、本体部絶縁部材(コア層)と、本体部絶縁部材よりも柔軟性に優れた実装部絶縁部材(柔軟層)と、配線パターン(ランド)と、を有する回路基板(プリント基板)が知られている。実装部絶縁部材は、本体部絶縁部材に積層されるとともに、回路基板の一面をなしている。配線パターンは、一面上に形成されている。配線パターンには、半田(はんだ)を介して電子部品が実装されている。
使用環境の温度変化により、電子部品と回路基板との熱膨張率の差に応じて、半田に応力が作用する。配線パターンは、実装部絶縁部材に形成されている。実装部絶縁部材は、電子部品の変形に応じて変形し易く、半田に作用する応力を緩和することができる。したがって、実装部絶縁部材が回路基板の一面をなす上記構成では、半田の寿命を長くすることができる。
特開2007−149870号公報
ところで、回路基板の一面側に、回路基板を支持する支持部材が設けられた構成が考えられる。回路基板は、一面が支持部材と接触し、ねじ等の固定部材により支持部材に対して固定される。固定状態では、回路基板及び支持部材は、互いに応力を作用させている。この構成では、使用環境の温度変化により、回路基板と支持部材との熱膨張率の差に応じて、支持部材から実装部絶縁部材に対して、一面に沿う方向に摩擦力が作用する。
実装部絶縁部材は、本体部絶縁部材よりも摩擦力に応じて変形し易い。そのため、摩擦力により、実装部絶縁部材が本体部絶縁部材から剥がれる虞がある。実装部絶縁部材が剥がれると、固定状態において回路基板及び支持部材が互いに作用させる応力は小さくなる。これによれば、回路基板を支持部材にしっかりと固定し難い虞がある。
また、実装部絶縁部材は、本体部絶縁部材よりもクリープ変形し易い。そのため、固定状態において固定部材及び支持部材から回路基板に作用する応力に応じて、実装部絶縁部材がクリープ変形する虞がある。実装部絶縁部材がクリープ変形すると、固定状態において回路基板及び支持部材が互いに作用させる応力は小さくなる。よって、回路基板を支持部材にしっかりと固定し難い虞がある。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、はんだの寿命を長くしつつ、支持部材に対してプリント基板をしっかりと固定することができる電子装置を提供することを目的とする。
ここに開示される発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲及びこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として下記の実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示された発明のひとつは、コア層(12a)、及び、コア層よりも柔軟性に優れており、コア層に積層された柔軟層(12b)を有し、積層方向の一面(12c)を柔軟層がなす絶縁基材(12)と、積層方向において絶縁基材を貫通する第1貫通孔(18)と、一面上に形成されたランド(14c)と、を有するプリント基板(10)と、
ランドにはんだ付けされた電子部品(30)と、
一面側に配置されて、プリント基板を支持する支持部材(44)と、
第1貫通孔を挿通して、一端が一面と反対の裏面(12d)上に配置されるとともに他端が支持部材に固定され、裏面側の一端と支持部材との間でプリント基板を挟持する固定部材(60,70)と、
を備える電子装置であって、
一面をなす柔軟層は、積層方向の投影視において、支持部材におけるプリント基板の支持部分と重ならない部分にのみ設けられていることを特徴とする。
上記構成では、柔軟層にランドが形成されている。使用環境の温度が変化した場合、柔軟層は電子部品の変形に応じて変形し易い。これにより、はんだに作用する応力を緩和することができ、はんだの寿命を長くすることができる。
また、上記構成では、固定部材と支持部材との挟持部分において、支持部材とコア層との間に柔軟層が設けられていない。これによれば、支持部材からプリント基板に対して作用する摩擦力に応じて、プリント基板の一部が剥がれるのを抑制することができる。したがって、支持部材に対してプリント基板をしっかりと固定することができる。
また、上記構成では、支持部材とコア層との間に柔軟層が設けられた構成に較べて、プリント基板がクリープ変形し難い。そのため、支持部材に対してプリント基板をよりしっかりと固定することができる。
第1実施形態に係る電子装置の概略構成を示す断面図である。 図1の破線で示した領域IIの拡大断面図である。 第2ケース部の詳細構造を示す平面図である。 第2実施形態に係る電子装置において、プリント基板、第2ケース部、及びリベットの詳細構造を示す拡大断面図である。 リベットによりプリント基板を第2ケース部に固定する工程について説明するための断面図である。 リベットによりプリント基板を第2ケース部に固定する工程について説明するための拡大断面図である。 第3実施形態に係る電子装置において、プリント基板、第2ケース部、ねじ、及びスペーサ部材の詳細構造を示す拡大断面図である。 プリント基板にスペーサ部材を配置する工程について説明するための斜視図である。 プリント基板にスペーサ部材を配置する工程について説明するための拡大断面図である。 第1変形例に係る電子装置において、プリント基板、第2ケース部、ねじ、及びスペーサ部材の詳細構造を示す拡大断面図である。 第4実施形態に係る電子装置において、プリント基板、第2ケース部、及びねじの詳細構造を示す拡大断面図である。 プリント基板、及び、第2ケース部の詳細構造を示す拡大断面図である。 第2変形例に係る電子装置において、プリント基板、第2ケース部、及びねじの詳細構造を示す拡大断面図である。 第3変形例に係る電子装置において、プリント基板、第2ケース部、及びねじの詳細構造を示す拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。なお、以下に示す各実施形態において、共通乃至関連する要素には同一の符号を付与するものとする。絶縁基材の積層方向をZ方向、Z方向と直交する特定の方向をX方向、Z方向及びX方向と直交する方向をY方向と示す。X方向及びY方向により規定される平面をXY平面と示す。XY平面に沿う形状を平面形状と示す。
(第1実施形態)
先ず、図1〜図3に基づき、電子装置100の概略構成について説明する。
図1に示すように、電子装置100は、プリント基板10と、電子部品30と、筐体40と、ねじ60と、を備えている。電子装置100としては、例えば、車両用のECUを採用することができる。
図2に示すように、プリント基板10は、絶縁基材12と、導体層14と、ソルダレジスト16と、第1貫通孔18と、を有している。図3に示すように、プリント基板10の平面形状は、略矩形状をなしている。プリント基板10は、下記の第2ケース部44に支持されている。
絶縁基材12は、プリント基板10の電気絶縁層である。絶縁基材12は、コア層12aと、コア層12aよりも柔軟性に優れた柔軟層12bと、を有している。柔軟層12bは、コア層12aよりも弾性率が低くされている。
コア層12aと柔軟層12bとは、Z方向に積層されている。絶縁基材12は、一面12cと、一面12cと反対の裏面12dと、を有している。一面12cは特許請求の範囲に記載の一面に相当し、裏面12dは特許請求の範囲に記載の裏面に相当する。一面12c及び裏面12dは、コア層12a及び柔軟層12bが積層されてなる絶縁基材12において、Z方向における両端面である。柔軟層12bは、絶縁基材12の一面12cをなしている。一面12c及び裏面12dは、Z方向と直交する平面とされている。
本実施形態において、コア層12aは、1層とされ、絶縁基材12における中心に設けられている。柔軟層12bは、2層とされ、コア層12aをZ方向の両側から挟むように設けられている。そのため、一方の柔軟層12bが絶縁基材12の一面12cをなし、他方の柔軟層12bが裏面12dをなしている。
コア層12aとしては、例えば、ピール強度が0.9N/mmより大きい樹脂材料、引張弾性率が10GPaより大きい樹脂材料を採用することができる。柔軟層12bとしては、例えば、ピール強度が0.9N/mm以下の樹脂材料、引張弾性率が10GPa以下の樹脂材料を採用することができる。本実施形態において、コア層12a及び柔軟層12bは、ガラスクロスに樹脂を含浸させてなるプリプレグを用いて形成されている。ガラスクロスに含浸させる樹脂は、コア層12aと柔軟層12bとで異なる材料を用いている。
導体層14は、絶縁基材12に積層されたプリント基板10の配線である。導体層14は、銅等の金属材料を用いて形成されている。導体層14は、内層14aと表層14bとを有している。内層14aは、コア層12aと柔軟層12bとの間に形成されている。詳しくは、内層14aが、コア層12aと柔軟層12bとの間における一部にのみ形成されている。言い換えると、Z方向の投影視において、絶縁基材12は、内層14aと重なる部分と、内層14aと重ならない部分と、を有している。
表層14bは、柔軟層12bにおけるコア層12aと反対側に形成されている。すなわち、表層14bは、一面12c上、及び、裏面12d上に形成されている。詳しくは、表層14bが、一面12c及び裏面12dの一部にのみ形成されている。言い換えると、Z方向の投影視において、絶縁基材12は、表層14bと重なる部分と、表層14bと重ならない部分と、を有している。
表層14bにおける柔軟層12bと反対側には、ソルダレジスト16が形成されている。さらに、一面12c及び裏面12d上において、表層14bが形成されない部分にも、ソルダレジスト16が形成されている。ソルダレジスト16は、表層14b同士が短絡するのを抑制するため、及び、プリント基板10を保護するための部材である。ソルダレジスト16は、樹脂材料を用いて形成されている。
ソルダレジスト16は、プリント基板10の一面10a及び裏面10bをなしている。一面10a及び裏面10bは、プリント基板10のZ方向における両端面である。一面10a及び裏面10bは、Z方向と直交する平面とされている。一面10aは絶縁基材12に対して一面12c側に設けられ、裏面10bは裏面12d側に設けられている。
表層14bは、一部がソルダレジスト16から露出している。言い換えると、表層14bの一部には、ソルダレジスト16が形成されていない。これにより、表層14bの一部は、一面10a及び裏面10bをなしている。表層14bは、ソルダレジスト16から露出した部分として、電子部品30がはんだ付けされるランド14cを有している。ランド14cは、プリント基板10の電極である。表層14bは、例えば図示しない接続ビアを介して、内層14aと接続されている。
第1貫通孔18は、絶縁基材12に形成された貫通孔である。第1貫通孔18は、プリント基板10を第2ケース部44に固定するために形成されている。第1貫通孔18は、プリント基板10をZ方向に貫通している。すなわち、一面10aから裏面10bにわたって形成されている。そのため、第1貫通孔18は、プリント基板10の貫通孔でもある。本実施形態において、第1貫通孔18の平面形状は、略円形状とされている。XY平面において、第1貫通孔18は、平面略矩形状をなすプリント基板10の四隅に形成されている。
電子部品30は、導体層14とともに電子回路を形成している。電子部品30としては、例えば、ダイオード、コイル、コンデンサ、抵抗、マイコン、ASICを採用することができる。電子部品30は、一面10aに実装されている。言い換えると、一面12cをなす柔軟層12b上に形成されたランド14cにはんだ付けされている。本実施形態では、電子部品30が、裏面10bにも実装されている。電子部品30の実装構造は、特に限定されない。表面実装型及び挿入実装型のいずれも採用することができる。
筐体40は、プリント基板10と、電子部品30と、ねじ60と、を収容する。すなわち、筐体40は、電子装置100における他の部材を収容する。筐体40は、第1ケース部42と第2ケース部44とを有している。第1ケース部42は、Z方向における一方側の一面が開口する箱状をなしている。第2ケース部44は、プリント基板10に対して一面10a側に配置されるとともに、第1ケース部42の開口を閉塞している。第1ケース部42及び第2ケース部44により、他の部材を収容する内部空間46が形成されている。
第1ケース部42及び第2ケース部44は、図示しない箇所でねじ締結等により互いに固定されている。第1ケース部42の構成材料は、特に限定されない。例えば、第1ケース部42が、金属材料、樹脂材料を用いて形成された例を採用することができる。本実施形態では、第2ケース部44が、アルミニウム等の金属材料を用いて形成されている。
第2ケース部44には、プリント基板10が配置されている。言い換えると、第2ケース部44は、プリント基板10を支持している。第2ケース部44は、プリント基板10を支持する支持部材として機能するとともに、プリント基板10を収容する筐体40の一部としても機能する。第2ケース部44は、特許請求の範囲に記載の支持部材に相当する。
本実施形態において、第2ケース部44は、一面10aに対向配置された基部48と、基部48から一面10a側へ突出する突出部50と、を有している。基部48は、厚さ方向がZ方向に沿う平板状をなし、一面10aとの対向面48aを有している。本実施形態において、基部48の平面形状は、略矩形状とされている。
突出部50には、プリント基板10が配置されている。本実施形態において、突出部50は、対向面48aからZ方向に突出している。突出部50は、Z方向の投影視において第1貫通孔18と重なる部分に形成されている。本実施形態では、突出部50の平面形状が、略矩形状とされている。なお、突出部50の平面形状が略円形状とされた例を採用することもできる。突出部50は、特許請求の範囲に記載の第2突出部に相当する。
突出部50は、XY平面に沿う突出先端面50aを有している。突出先端面50aは、一面10aと接触している。突出先端面50aは、第2ケース部44において、プリント基板10を支持する支持部分である。突出部50により、Z方向における基部48とプリント基板10との間に、空間が形成されている。この空間に、一面10aに実装された電子部品30が配置されている。
一面12cをなす柔軟層12bは、Z方向の投影視において、突出先端面50aと重ならない部分にのみ設けられている。言い換えると、Z方向の投影視において、突出先端面50aと重なる位置には、一面12cをなす柔軟層12bが設けられていない。そのため、Z方向において突出部50とコア層12aとの間には、柔軟層12bが設けられていない。よって、ねじ60と第2ケース部44との挟持部分において、第2ケース部44とコア層12aとの間に柔軟層12bが設けられていない。本実施形態において、突出部50とコア層12aとの間には、導体層14が形成されている。すなわち、突出先端面50aは、導体層14と接触している。
プリント基板10の製造方法としては、先ず、絶縁基材12及び導体層14を積層し、プレス加工する。次に、プレス加工した絶縁基材12及び導体層14に対して、第1貫通孔18を形成し、ソルダレジスト16を塗布する。なお、第1貫通孔18を形成した後に、めっき加工により表層14bを形成し、ソルダレジスト16を塗布してもよい。
突出部50とコア層12aとの間に柔軟層12bを設けない構成とするため、例えば、第1貫通孔18を形成する工程で、第1貫通孔18の周囲を一面12c側から座ぐり加工する。これにより、第1貫通孔18の周囲において、一面12cをなす柔軟層12bを除去することができる。また、ソルダレジスト16を塗布した後に、座ぐり加工して、柔軟層12bを除去してもよい。
また、絶縁基材12及び導体層14を積層する工程で、第1貫通孔18の周囲に対応する部分に、一面12cをなす柔軟層12bを設けない例を採用することもできる。これによれば、座ぐり加工することなく、第1貫通孔18の周囲において、一面12cをなす柔軟層12bが形成されない構成とすることができる。
突出部50は、ねじ60と締結されるねじ孔52を有している。ねじ孔52は、突出先端面50aから所定深さを有して凹むように形成され、壁面がねじ切りされている。ねじ孔52は、ねじ60による固定状態において、第1貫通孔18と連通するように形成されている。言い換えると、ねじ孔52は、Z方向からの投影視において、第1貫通孔18と重なるように形成されている。本実施形態において、ねじ孔52の最大径は、第1貫通孔18の径よりも小さくされている。
ねじ60は、プリント基板10を第2ケース部44に固定するための固定部材である。ねじ60は、第1貫通孔18を挿通して、一端が裏面12d上に配置されるとともに他端が第2ケース部44に固定されている。これにより、ねじ60は、裏面12d側の一端と第2ケース部44との間でプリント基板10を挟持している。
本実施形態では、ねじ60が、柱部62と、頭部64と、座金66と、を有している。ねじ60は、金属材料を用いて形成されている。柱部62は、Z方向に延設された柱状の部材であって、ねじ60における第1貫通孔18及びねじ孔52に配置された部分である。柱部62の平面形状は、略円形状とされている。柱部62の径は、第1貫通孔18の径よりも小さくされている。柱部62の外周面と第1貫通孔18の壁面とは、接触していない。
柱部62のZ方向における一端は、頭部64と連結されている。柱部62における頭部64と連結された一端と反対の他端から所定距離までの部分は、ねじ孔52と締結可能に外周面がねじ切りされている。柱部62がねじ孔52と締結することで、ねじ60が第2ケース部44と機械的に接続されるとともに電気的に接続される。Z方向からの投影視において、柱部62の中心は、頭部64の中心と、ほぼ一致している。
Z方向の投影視において、頭部64は、第1貫通孔18よりも大きくされている。そのため、Z方向の投影視において、頭部64は、第1貫通孔18の全体と重なるとともに、裏面10bにおける第1貫通孔18の周囲部分とも重なっている。頭部64における裏面10bとの対向面64aは、Z方向と直交する平面である。対向面64aと裏面10bとの間には、座金66が配置されている。
プリント基板10は、第2ケース部44に対してねじ締結されている。これにより、頭部64及び座金66と、突出部50と、の間で、プリント基板10が挟持されている。座金66は、柱部62及び頭部64と別の部材とされている。座金66は、略リング形状をなし、柱部62が挿通する貫通孔を有している。
座金66において、裏面10bとの接触面、及び、対向面64aとの接触面は、Z方向と直交する平面とされている。座金66は、ランド14c上に配置されている。言い換えると、プリント基板10において座金66が配置される部分には、ソルダレジスト16が形成されていない。これにより、プリント基板10及びねじ60が電気的に接続され、ひいては、プリント基板10及び第2ケース部44が電気的に接続される。第2ケース部44は、プリント基板10に対して基準電位を与えるグランドとされている。
次に、上記した電子装置100の効果について説明する。
本実施形態では、柔軟層12bに、ランド14cを含む表層14bが形成されている。使用環境の温度が変化した場合、柔軟層12bは電子部品30の変形に応じて変形し易い。これにより、はんだに作用する応力を緩和することができ、はんだの寿命を長くすることができる。
また、本実施形態では、第2ケース部44とコア層12aとの間に柔軟層12bが設けられていない。これによれば、第2ケース部44からプリント基板10に対して作用する摩擦力に応じて、プリント基板10の一部が剥がれるのを抑制することができる。したがって、第2ケース部44にプリント基板10をしっかりと固定することができる。
また、本実施形態では、第2ケース部44とコア層12aとの間に柔軟層12bが設けられた構成に較べて、プリント基板10がクリープ変形し難い。そのため、第2ケース部44に対してプリント基板10をよりしっかりと固定することができる。
ところで、第2ケース部44からの摩擦力に応じて導体層14が剥がれると、剥がれた導体層14はプリント基板10又は電子部品30に付着する虞がある。剥がれた導体層14がプリント基板10又は電子部品30に付着すると、プリント基板10又は電子部品30において短絡が生じる虞がある。
これに対し、本実施形態では、第2ケース部44と接触する導体層14がコア層12aに形成されている。この構成では、柔軟層12bに導体層14が形成された構成に較べ、第2ケース部44から導体層14を介して絶縁基材12に摩擦力が作用した場合であっても、絶縁基材12が変形し難い。そのため、本実施形態では、導体層14が絶縁基材12から剥がれ難い。したがって、プリント基板10及び電子部品30における短絡を抑制することができる。
なお、本実施形態では、ねじ60が座金66を有する例を示したが、これに限定するものではない。ねじ60が座金66を有さない例を採用することもできる。
(第2実施形態)
本実施形態において、第1実施形態に示した電子装置100と共通する部分についての説明は割愛する。
図4に示すように、電子装置100は、プリント基板10を第2ケース部44に対して固定する固定部材として、リベット70を備えている。リベット70は、樹脂材料を用いて形成されている。そのため、リベット70を樹脂リベットとも称することができる。
第2ケース部44は、Z方向の投影視において第1貫通孔18と重なる部分に、Z方向に貫通する第2貫通孔54を有している。第2貫通孔54は、基部48及び突出部50をZ方向に貫通している。言い換えると、第2貫通孔54は、突出先端面50aから、基部48における対向面48aと反対の裏面48bにわたって形成されている。第2貫通孔54は、リベット70による固定状態において、第1貫通孔18と連通するように形成されている。
本実施形態において、第2貫通孔54の平面形状は、略円形状とされている。詳しくは、第2貫通孔54の平面形状が、第1貫通孔18の平面形状とほぼ一致している。第2貫通孔54の壁面は、ねじ切りされていない。
リベット70は、第1貫通孔18及び第2貫通孔54を挿通するとともに、Z方向における一端が裏面10b上に配置され、他端が裏面48b上に配置されている。リベット70により、プリント基板10及び第2ケース部44が、かしめ固定されている。これにより、リベット70は、第2ケース部44及びプリント基板10を挟持している。
本実施形態において、リベット70は、柱部72と、第1鍔部74と、第2鍔部76と、を有している。柱部72は、Z方向に延設された柱状の部材であって、第1貫通孔18及び第2貫通孔54に配置された部分である。柱部72の平面形状は、略円形状とされている。柱部72の径は、第1貫通孔18及び第2貫通孔54の径よりも小さくされている。柱部72の外周面、及び、第1貫通孔18と第2貫通孔54との壁面は、接触していない。
柱部72のZ方向における裏面10b側の端部は、第1鍔部74と連結されている。第1鍔部74は、柱部72からZ方向と直交する方向に延設され、裏面10bにおける第1貫通孔18の周囲部分に配置されている。第1鍔部74における裏面10bとの対向面74aは、裏面10bと接触している。対向面74aは、Z方向と直交する平面とされている。
Z方向の投影視において、第1鍔部74は、第1貫通孔18よりも大きくされている。そのため、Z方向の投影視において、第1鍔部74は、第1貫通孔18の全体と重なるとともに、裏面10bにおける第1貫通孔18の周囲部分とも重なっている。Z方向からの投影視において、柱部72の中心は、第1鍔部74の中心と、ほぼ一致している。
柱部72における第1鍔部74が連結された一端と反対の他端は、第2鍔部76と連結されている。第2鍔部76は、柱部72からZ方向と直交する方向に延設され、裏面48bにおける第2貫通孔54の周囲部分に配置されている。第2鍔部76における裏面48bとの対向面76aは、裏面48bと接触している。裏面48b及び対向面76aは、Z方向と直交する平面とされている。
Z方向の投影視において、第2鍔部76は、第2貫通孔54よりも大きくされている。そのため、Z方向の投影視において、第2鍔部76は、第2貫通孔54の全体と重なるとともに、裏面48bにおける第2貫通孔54の周囲部分とも重なっている。Z方向からの投影視において、第2鍔部76の中心は、柱部72の中心と、ほぼ一致している。以下、Z方向において、対向面74aから対向面76aまでの距離を距離L1と示す。
図4〜図6に基づき、電子装置100の組み付け工程のうち、リベット70によりプリント基板10を第2ケース部44に固定する工程について説明する。先ず、図5に示すように、第1貫通孔18及び第2貫通孔54に対して挿入可能に構成されたリベット70を準備する。準備するリベット70は、一方向に延設された基部78と、基部78の一端に形成された第2鍔部76と、有している。下記の工程で、基部78を変形させて、柱部72及び第1鍔部74を構成する。基部78は、略円柱状をなしている。基部78の延設方向の長さである距離L2は、距離L1よりも長くされている。
次に、図6に示すように、リベット70を第1貫通孔18及び第2貫通孔54に挿入する。詳しくは、基部78が第1貫通孔18及び第2貫通孔54を挿通し、第2鍔部76の対向面76aが裏面48bと接触するように、裏面48b側からリベット70を挿入する。距離L1が距離L2よりも長いため、基部78の一部は、プリント基板10に対して裏面10b側に配置される。
次に、基部78を変形させ、柱部72と第1鍔部74とを構成する。詳しくは、基部78において、裏面10b側に配置された部分に熱を加えるとともに加圧して、変形させる。言い換えると、基部78において裏面10b側に配置された部分を熱かしめする。これにより、基部78において、プリント基板10に対して裏面10b側に配置された部分を、第1鍔部74とすることができる。すなわち、リベット70の端部を裏面10bと接触させることができる。基部78における第1貫通孔18及び第2貫通孔54に配置された部分が、柱部72に相当する。
本実施形態の電子装置100では、第1実施形態の電子装置100と同等の効果を奏することができる。なお、本実施形態では、リベット70が樹脂材料を用いて形成された例を示したが、これに限定するものではない。リベット70が金属材料を用いて形成された例を採用することもできる。
なお、本実施形態では、第2ケース部44とリベット70とが別の部材とされた例を示したが、これに限定するものではない。第2ケース部44とリベット70とが、同一部材とされた例を採用することもできる。言い換えると、プリント基板10を支持する支持部材、及び、プリント基板10を支持部材に固定する固定部材が、同一部材とされた例を採用することもできる。
(第3実施形態)
本実施形態において、第1実施形態に示した電子装置100と共通する部分についての説明は割愛する。
図7に示すように、電子装置100は、スペーサ部材80を備えている。スペーサ部材80は、第1貫通孔18を挿通し、ねじ60と第2ケース部44とにより挟持されている。スペーサ部材80は、Z方向における一端が座金66と接触するとともに、他端が突出先端面50aと接触している。言い換えると、頭部64及び座金66と、第2ケース部44と、の間で、プリント基板10及びスペーサ部材80が挟持されている。本実施形態では、スペーサ部材80が金属材料を用いて形成されている。
本実施形態では、スペーサ部材80が、第1貫通孔18に挿入配置された挿入部82と、挿入部82における第2ケース部44側の端部から延設された第1延設部84と、を有している。挿入部82は、Z方向に沿って延設され、スペーサ部材80における第1貫通孔18に配置された部分である。本実施形態において、挿入部82は、略円筒形状をなし、柱部62を囲んでいる。挿入部82の外周面は、第1貫通孔18の壁面と接触している。挿入部82の内周面は、柱部62に対してZ方向と直交する方向に対向している。
第1延設部84は、一面10aと第2ケース部44との間に配置されている。本実施形態では、第1延設部84が、挿入部82から、Z方向と直交する方向に沿って延設されている。第1延設部84における一面10a側の面は、Z方向と直交する平面であって、一面10aと接触している。第1延設部84における第2ケース部44側の面は、Z方向と直交する平面であって、突出先端面50aと接触している。
本実施形態では、スペーサ部材80が、挿入部82における第1延設部84に連結された一端と反対の他端から延設された第2延設部86を有している。第2延設部86は、座金66と裏面10bとの間に配置されている。
本実施形態では、第2延設部86が、挿入部82から、Z方向と直交する方向に沿って延設されている。第2延設部86における裏面10b側の面は、Z方向と直交する平面であって、裏面10bと接触している。第2延設部86における座金66側の面は、Z方向と直交する平面であって、座金66と接触している。第2延設部86は、略リング形状をなし、柱部62が挿通する貫通孔を有している。
図8及び図9に基づき、電子装置100の組み付け工程のうち、プリント基板10にスペーサ部材80を配置する工程について説明する。先ず、図8に示すように、第1貫通孔18に対して挿入可能に構成されたスペーサ部材80を準備する。
準備するスペーサ部材80では、挿入部82が一方向に延設されている。第2延設部86は、挿入部82の一端から挿入部82の延設方向と直交する方向に延設された略リング形状をなしている。これに対し、第1延設部84は、挿入部82における第2延設部86と連結する一端と反対の他端から、挿入部82の延設方向に延設されている。図8では、挿入部82と第1延設部84との境界を破線で示している。
挿入部82において第2延設部86が形成された一端と反対の他端では、第2延設部86と反対側へ延設されて第1延設部84が形成された部分と、第1延設部84が形成されない部分と、を有している。言い換えると、一端に第2延設部86が形成された略円筒形状の部材において、第2延設部86が形成された一端と反対の他端から所定範囲にスリット88が形成されている。この略円筒形状の部材により、挿入部82及び第1延設部84が構成されている。略円筒形状の部材には、複数のスリット88が形成されている。
次に、スペーサ部材80を第1貫通孔18に挿入する。詳しくは、挿入部82が第1貫通孔18を挿通し、第2延設部86が裏面10bと接触するようにスペーサ部材80を配置する。これにより、第1延設部84は、プリント基板10に対して一面10a側に配置される。
次に、図9に示すように、第1延設部84を一面10aに接触させる。詳しくは、挿入部82に対して第1延設部84を折曲させることで、第1延設部84を一面10aに接触させる。図9の白矢印は、第1延設部84を折曲させる方向を示している。以上により、プリント基板10にスペーサ部材80を配置することができる。
本実施形態では、スペーサ部材80が、ねじ60と第2ケース部44とにより挟持されている。これによれば、スペーサ部材80が設けられない構成に較べて、第2ケース部44及びねじ60からプリント基板10に作用する応力を低減することができる。そのため、プリント基板10は、剥がれ難く、且つ、クリープ変形し難い。したがって、第2ケース部44に対してプリント基板10をよりしっかりと固定することができる。
また、本実施形態では、スペーサ部材80が、一面12c及び第2ケース部44との間に配置された第1延設部84を有している。この構成では、第2ケース部44から第1延設部84に摩擦力が作用する。第1延設部84は、第2ケース部44から摩擦力が作用すると、Z方向と直交する方向に変形し、プリント基板10に対して摩擦力を作用させる。第1延設部84からプリント基板10に作用する摩擦力の大きさは、第1延設部84におけるプリント基板10との接触面の変形の大きさに応じて決定する。
第1延設部84において、プリント基板10側の部分に較べて第2ケース部44側の部分では、第2ケース部44から作用する応力が大きい。そのため、第1延設部84において、第2ケース部44との接触面に対してプリント基板10との接触面は、第2ケース部44からの応力に応じて変形し難い。これによれば、第1延設部84が設けられない構成に較べて、プリント基板10に作用する摩擦力を小さくし易い。よって、プリント基板10の一部が剥がれ難い。したがって、第2ケース部44に対してプリント基板10をよりしっかりと固定することができる。
また、本実施形態では、スペーサ部材80が、座金66と裏面10bとの間に配置された第2延設部86を有している。これによれば、スペーサ部材80は、第1延設部84と第2延設部86とによりプリント基板10を挟持している。スペーサ部材80では、第1延設部84と第2延設部86との間隔が、挿入部82により保持され易い。そのため、スペーサ部材80からプリント基板10に過度な応力が作用するのを抑制することができる。よって、プリント基板10は、剥がれ難く、且つ、クリープ変形し難い。したがって、第2ケース部44に対してプリント基板10をよりしっかりと固定することができる。
なお、本実施形態では、第1延設部84が一面10aと接触する例を示したが、これに限定するものではない。図10に示す第1変形例では、電子装置100が、第1延設部84と一面10aとの間に介在する介在部材90を備えている。介在部材90は、プリント基板10に作用する応力を低減するために設けられた部材である。
介在部材90におけるプリント基板10側の面は、一面10aと接触している。介在部材90におけるプリント基板10と反対側の面は、第1延設部84と接触している。介在部材90は、略リング形状をなしている。介在部材90の貫通孔を、挿入部82及び柱部62が挿通している。
第1変形例において、スペーサ部材80及び介在部材90をプリント基板10に配置する工程としては、先ず、一面10aにおける第1貫通孔18の周囲部分に介在部材90を配置する。そして、第3実施形態と同様に、第1貫通孔18に対して挿入可能に構成されたスペーサ部材80を第1貫通孔18に挿入する。次に、挿入部82に対して第1延設部84を折曲し、第1延設部84を介在部材90に接触させる。以上により、スペーサ部材80及び介在部材90をプリント基板10に配置することができる。
第1変形例では、介在部材90により、Z方向における一面10aと突出先端面50aとの距離をより長くすることができる。これによれば、プリント基板10に対して作用する摩擦力を効果的に低減することができる。そのため、プリント基板10は、剥がれ難く、且つ、クリープ変形し難い。したがって、第2ケース部44に対してプリント基板10をよりしっかりと固定することができる。
また、本実施形態では、スペーサ部材80が、挿入部82と第1延設部84と第2延設部86とを有する例を示したが、これに限定するものではない。スペーサ部材80は、第1貫通孔18を挿通し、ねじ60と第2ケース部44とにより挟持される構成であれば採用することができる。スペーサ部材80が柱状をなす例を採用することもできる。
また、本実施形態では、スペーサ部材80が金属材料を用いて形成された例を示したが、これに限定するものではない。スペーサ部材80が樹脂材料を用いて形成された例を採用することもできる。
(第4実施形態)
本実施形態において、第1実施形態に示した電子装置100と共通する部分についての説明は割愛する。
図11に示すように、第2ケース部44は、Z方向の投影視において第1貫通孔18と重なる部分から突出する突出部68を有している。突出部68は、第1貫通孔18を挿通し、座金66と接触している。突出部68は、特許請求の範囲に記載の第1突出部に相当する。本実施形態において、突出部68は、突出先端面50aからZ方向に突出している。そのため、突出部68は、突出部50と、頭部64及び座金66と、により挟持されている。
突出部68の突出先端面68aが、座金66と接触している。突出先端面68aは、Z方向と直交する平面とされている。本実施形態において、突出部68は、略円筒形状をなし、柱部62を囲んでいる。
突出部68は、突出部50とZ方向に連通している。また、突出部68の内周面は、柱部62と締結可能にねじ切りされている。言い換えると、突出先端面68aから所定深さ凹むように、突出部50及び突出部68にねじ孔52が形成されている。本実施形態において、ねじ孔52は、壁面の全体がねじ切りされている。柱部62は、外周面の全体がねじ孔52と締結可能にねじ切りされている。
座金66における頭部64と反対の面は、裏面10b及び突出先端面68aの両方に接触している。突出先端面68aは、Z方向において、裏面10bにおいて座金66と接触する部分と同じ位置に設けられている。
電子装置100の組み付け工程では、第2ケース部44にプリント基板10を配置した後、ねじ60によりプリント基板10を第2ケース部44に締結する。図12に示すように、プリント基板10を第2ケース部44に配置したとき、突出部68が第1貫通孔18を挿通している。
第2ケース部44にプリント基板10を配置した状態において、プリント基板10に対して裏面10b側に突出先端面68aが位置するように、突出部68の突出距離である距離L3を設計する。距離L3は、Z方向において、突出先端面50aから突出先端面68aまでの距離である。言い換えると、Z方向の投影視における座金66及び突出先端面50aと重なる部分のプリント基板10の厚さである距離L4よりも、距離L3を長くする。
プリント基板10を第2ケース部44に配置した後、ねじ60によりプリント基板10を第2ケース部44に締結する。この締結により、頭部64及び座金66と、突出部50と、により突出部68及びプリント基板10を挟持する。
突出部68は、ねじ60及び突出部50からの応力によりZ方向に縮む。これにより、ねじ60による締結状態では、突出先端面68aがZ方向において裏面10bと同じ位置に設けられる。距離L4に対する距離L3の長さを変化させることで、プリント基板10に対してねじ60及び第2ケース部44からZ方向に作用する応力を制御することができる。
本実施形態では、スペーサ部材80が設けられた構成と同様に、プリント基板10に対して過度な応力が作用するのを抑制することができる。したがって、第2ケース部44に対してプリント基板10をよりしっかりと固定することができる。
また、本実施形態では、突出部68が第2ケース部44の一部とされている。そのため、第2ケース部44とは別にスペーサ部材80が設けられた構成に較べて、電子装置100の部品点数を低減することができる。
なお、本実施形態では、突出部68が略円筒形状をなす例を示したが、これに限定するものではない。突出部68が柱状をなす例を採用することもできる。また、本実施形態では、ねじ孔52における壁面の全体、及び、柱部62における外周面の全体がねじ切りされた例を示したが、これに限定するものではない。ねじ孔52における壁面の一部のみがねじ切りされた例、及び、柱部62における外周面の一部のみがねじ切りされた例を採用することもできる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
上記実施形態では、座金66が、柔軟層12b上に形成された表層14bと接触する例を示したが、これに限定されるものではない。図13の第2変形例に示すように、座金66が、コア層12aと接触する例を採用することもできる。この例では、ねじ60と第2ケース部44との挟持部分において、座金66とコア層12aとの間に柔軟層12bが設けられていない。
プリント基板10とねじ60との熱膨張率の差に応じて、ねじ60からプリント基板10対して、裏面10bに沿う方向に摩擦力が作用する。第2変形例では、ねじ60と第2ケース部44との挟持部分において座金66とコア層12aとの間に柔軟層12bが形成された構成に較べ、プリント基板10が剥がれ難い。したがって、第2ケース部44に対してプリント基板10をよりしっかりと固定することができる。
また、上記実施形態では、突出部50が導体層14と接触する例を示したが、これに限定するものではない。図14の第3変形例に示すように、突出部50がコア層12aと接触する例を採用することもできる。
また、上記実施形態では、コア層12aが1層、柔軟層12bが2層とされた例を示したが、これに限定するものではない。コア層12aが1層とされ、且つ、柔軟層12bが1層とされた例を採用することもできる。また、コア層12aが複数の層とされ、且つ、柔軟層12bが複数の層とされた例を採用することもできる。
また、上記実施形態では、第2ケース部44が、基部48と突出部50とを有する例を示したが、これに限定するものではない。第2ケース部44が、立方体形状とされた例を採用することもできる。
また、上記実施形態では、第2ケース部44は、プリント基板10に対して基準電位を与えるグランドとされた例を示したが、これに限定するものではない。さらに、上記実施形態では、第2ケース部44が、筐体40の一部として構成された例を示したが、これに限定するものではない。第2ケース部44は、プリント基板10を支持する構成であれば採用することができる。
また、上記実施形態では、第2ケース部44が、金属材料を用いて形成された例を示したが、これに限定するものではない。第2ケース部44がプリント基板10のグランドとされない構成では、第2ケース部44が樹脂材料を用いて形成された例を採用することもできる。
10…プリント基板、10a…一面、10b…裏面、12…絶縁基材、12a…コア層、12b…柔軟層、12c…一面、12d…裏面、14…導体層、14a…内層、14b…表層、14c…ランド、16…ソルダレジスト、18…第1貫通孔、30…電子部品、40…筐体、42…第1ケース部、44…第2ケース部、48…基部、50…突出部、50a…突出先端面、52…ねじ孔、54…第2貫通孔、60…ねじ、62…柱部、64…頭部、64a…対向面、66…座金、68…突出部、70…リベット、72…柱部、74…第1鍔部、76…第2鍔部、78…基部、80…スペーサ部材、82…挿入部、84…第1延設部、86…第2延設部、88…スリット、90…介在部材、100…電子装置

Claims (9)

  1. コア層(12a)、及び、前記コア層よりも柔軟性に優れており、前記コア層に積層された柔軟層(12b)を有し、積層方向の一面(12c)を前記柔軟層がなす絶縁基材(12)と、前記積層方向において前記絶縁基材を貫通する第1貫通孔(18)と、前記一面上に形成されたランド(14c)と、を有するプリント基板(10)と、
    前記ランドにはんだ付けされた電子部品(30)と、
    前記一面側に配置されて、前記プリント基板を支持する支持部材(44)と、
    前記第1貫通孔を挿通して、一端が前記一面と反対の裏面(12d)上に配置されるとともに他端が前記支持部材に固定され、前記裏面側の一端と前記支持部材との間で前記プリント基板を挟持する固定部材(60,70)と、
    を備える電子装置であって、
    前記一面をなす前記柔軟層は、前記積層方向の投影視において、前記支持部材における前記プリント基板の支持部分と重ならない部分にのみ設けられていることを特徴とする電子装置。
  2. 前記固定部材は、ねじとされ、
    前記支持部材は、前記積層方向の投影視において前記第1貫通孔と重なる部分に、前記ねじが締結されたねじ孔(52)を有していることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記支持部材は、前記積層方向の投影視において前記第1貫通孔と重なる部分に、前記積層方向に貫通する第2貫通孔(54)を有し、
    前記固定部材は、前記第2貫通孔も挿通し、前記裏面側の一端と反対の他端と、前記裏面側の一端と、の間で、前記支持部材及び前記プリント基板を挟持していることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  4. 前記第1貫通孔を挿通し、一端が前記固定部材における前記裏面側の端部と接触するとともに、他端が前記支持部材と接触するスペーサ部材(80)をさらに備え、
    前記固定部材は、前記裏面側の端部と前記支持部材との間で前記スペーサ部材も挟持していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子装置。
  5. 前記スペーサ部材は、前記第1貫通孔に挿入配置された挿入部(82)と、前記挿入部における前記支持部材側の端部から延設されるとともに、前記一面と前記支持部材との間に配置された第1延設部(84)と、を有していることを特徴とする請求項4に記載の電子装置。
  6. 前記スペーサ部材は、前記挿入部における前記第1延設部に連結された一端と反対の他端から延設されるとともに、前記固定部材における前記裏面側の端部と前記裏面との間に配置された第2延設部(86)を有していることを特徴とする請求項5に記載の電子装置。
  7. 前記支持部材は、前記積層方向の投影視において前記第1貫通孔と重なる部分から突出するとともに前記第1貫通孔を挿通し、前記固定部材における前記裏面側の端部と接触する第1突出部(68)を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子装置。
  8. 前記支持部材は、前記一面に対して対向配置された基部(48)と、前記基部から前記一面側へ突出するとともに、前記プリント基板を支持する第2突出部(50)と、を有していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子装置。
  9. 前記支持部材は、前記プリント基板を収容する筐体とされていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の電子装置。
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