JP2007066575A - コネクタの実装構造及び実装方法 - Google Patents

コネクタの実装構造及び実装方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007066575A
JP2007066575A JP2005248123A JP2005248123A JP2007066575A JP 2007066575 A JP2007066575 A JP 2007066575A JP 2005248123 A JP2005248123 A JP 2005248123A JP 2005248123 A JP2005248123 A JP 2005248123A JP 2007066575 A JP2007066575 A JP 2007066575A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
terminal
connector mounting
land
mounting structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005248123A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Obara
文雄 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2005248123A priority Critical patent/JP2007066575A/ja
Publication of JP2007066575A publication Critical patent/JP2007066575A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 簡素な構成でありながら小型化でき、且つ、電気的な接続信頼性を向上できるコネクタの実装構造及び実装方法を提供すること。
【解決手段】 ハウジング331から延びる複数の端子332を有するコネクタ330を、表面に端子332に対応して複数のランド311が設けられた基板310上に実装してなるコネクタ330の実装構造であって、固定手段340によってハウジング331を基板310上に機械的に固定する力によって、端子332と対応するランド311とを圧接により電気的且つ機械的に接続するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ハウジングから延びる複数の端子を有するコネクタを、端子に対応して複数のランドが設けられた基板上に実装してなるコネクタの実装構造及び実装方法に関するものである。
近年、コネクタピン(端子)を基板に挿入する挿入型コネクタに代わって、高密度化、小型化、実装の効率化の観点から、基板表面に実装する表面実装型コネクタが用いられるようになってきている。
表面実装型コネクタは、例えば基板表面に設けられたランドにはんだを塗布し、ランドと対応するコネクタのコネクタピン先端とを一致させた状態ではんだを溶融(所謂リフロー)することにより、コネクタピンとランドとを電気的に接続している。このような構成であるので、相手側のコネクタとの着脱の際にコネクタに応力が発生すると、この応力によってはんだ接合部に剥離や亀裂が生じる恐れがある。
これに対し、例えば特許文献1には、コネクタハウジングの基板と対向する外周面に、基板に設けられた孔もしくは凹部と嵌合するための凸状の第1嵌合部を設けるとともに、筐体のコネクタ挿入用のコネクタ穴が設けられた面と対向する面に、筐体の嵌合部と嵌合するための第2嵌合部を設け、基板及び筐体にコネクタを固定する構造(コネクタの着脱方向と左右上下方向の2方向を固定する構造)が示されている。
特開2003−288957号公報
しかしながら、特許文献1に示される構成においては、コネクタのハウジングに、筐体の嵌合部と嵌合するための第2嵌合部を設けるため、筐体内にその分のスペースが必要となり、小型化に不利である。
また、例えば車載用制御装置に適用する場合、一般的に筐体は金属材料(例えばアルミニウム)から構成され、基板の基板本体は樹脂材料から構成されている。従って、高温環境下において、基板と筐体との線膨張係数差によりコネクタに応力が生じ、はんだ接合部に剥離や亀裂が生じる恐れがある。
本発明は上記問題点に鑑み、簡素な構成でありながら小型化でき、且つ、電気的な接続信頼性を向上できるコネクタの実装構造及び実装方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に、請求項1〜16に記載の発明は、ハウジングから延びる複数の端子を有するコネクタを、表面に端子に対応して複数のランドが設けられた基板上に実装してなるコネクタの実装構造に関するものである。先ず請求項1に記載の発明は、ハウジングを基板上に機械的に固定する固定手段を備え、固定手段によって固定した状態で、端子と対応するランドとを圧接により電気的且つ機械的に接続したことを特徴とする。
このように本発明によると、ハウジングを基板上に機械的に固定する力によって、端子と対応するランドとを圧接により電気的且つ機械的に接続している。すなわち、従来のようにコネクタのハウジングを筐体に固定せずとも、端子とランドとを強固に固定している。従って、簡素な構成でありながら小型化でき、且つ、電気的な接続信頼性を向上できる。
また、端子とランドの接続にはんだを必要としないので、はんだのように経年劣化の心配がない。そして、はんだ塗布及びリフローが不要であるので、コストを低減することができる。
尚、固定手段は、コネクタ又は基板と一体化されても良いし、いずれとも別個に設定されても良い。
固定手段としては、例えば請求項2に記載のように、締結手段を適用することができる。締結手段の場合、ハウジングと基板とを締結手段によって締め付けることにより端子とランドとを圧接することができる。それ以外にも例えば挟持手段によって、ハウジングと基板を挟持することにより、端子とランドとを圧接することができる。
ところで、一般的にコネクタの端子数が増えると、端子先端のコプラナリティの確保が困難となる。また、基板の反りやハウジングの反りの影響によって、全ての端子と対応するランドとの接続を確保するのが困難となる。そこで、請求項3に記載のように、端子及びランドの一方に、圧接方向の緩衝機能を持たせた構成とすることが好ましい。これにより、コネクタの端子数が多い場合でも、端子又はランドに持たせた緩衝機能によって上記問題を解決し、全ての端子と対応するランドとの接続を安定して確保することが可能となる。
具体的には、請求項4に記載のように、端子の先端から所定範囲を、塑性変形可能に構成しても良い。この場合、端子の先端がランドに接触して塑性変形することで、端子ごとの先端位置のばらつきや基板の反り等を吸収し、全ての端子と対応するランドとの接続を確保することができる。
また、請求項5に記載のように、ランドを、端子よりも軟らかい材料により構成しても良い。この場合、端子がランドに喰いこむことで、端子ごとの先端位置のばらつきや基板の反り等を吸収し、全ての端子と対応するランドとの接続を確保することができる。尚、ランドは1種類の材料から構成しても良いが、請求項6に記載のように、ランドを複数層から構成し、少なくとも表層を端子よりも軟らかい材料により構成しても良い。
より具体的には、請求項7に記載のように、端子の先端を凹凸形状とすることで、塑性変形可能とすることもできる。また、ランドに喰いこみ易くなる。例えば請求項8に記載のように、各端子の先端を剣山状とすると良い。
また、請求項9に記載のように、端子を弾性変形可能に構成しても良い。この場合、端子がランドに接触した状態で受ける加圧力に応じて端子が弾性変形することで、端子ごとの先端位置のばらつきや基板の反り等を吸収し、全ての端子と対応するランドとの接続を確保することができる。
請求項10に記載のように、端子とランドとの間に、導電性を有し、圧力に応じて変形する緩衝部材を位置決め配置した構成としても良い。コネクタの端子数が多い場合でも、緩衝部材の緩衝機能によって端子ごとの先端位置のばらつきや基板の反り等を吸収し、全ての端子と対応するランドとの接続を安定して確保することが可能となる。また、緩衝機能を端子及びランドとは異なる緩衝部材に持たせているので、緩衝機能を調整しやすい。
具体的には、請求項11に記載のように、緩衝部材を、絶縁性を有する基材に、端子及びランド形成位置に対応して導電性部材を一体的に設けた構成とすると良い。この場合、端子数が多くとも、導電性部材を対応する端子及びランドに対して位置決めしやすい。さらに、請求項12に記載のように、固定手段により基材を位置決めすることで、導電性部材を対応する端子及びランドに対して位置決めする構成とすると、構成を簡素化することができる。尚、この場合、少なくとも導電性部材が緩衝機能を有していれば良い。
請求項13に記載のように、基材がフレキシブル基板であり、導電性部材がフレキシブル基板に貫通形成された接続端子としても良い。このような構成は公知の基板形成技術等を用いて容易に形成することができる。また、基材をフレキシブル基板とすると、基材にも緩衝機能を持たせることができる。例えば導電性部材が変形した際の応力を緩衝し、端子とランドとの接続を安定して確保することができる。尚、緩衝部材の一例として、請求項14に記載のように、異方性導電シートを適用することができる。
尚、端子数が多いほど、接続部位の外観検査が困難となる。そこで、請求項15に記載のように、基板のコネクタ実装面の裏面に、ランドに電気的に接続されたテスト用ランドを設けた構成とすると良い。これにより、端子とランドとの電気的な接続状態を電気的に確認することができる。
このように、請求項1〜15いずれかに記載のコネクタの実装構造は、ハウジングを基板上に機械的に固定する力によって、端子と対応するランドとを圧接により電気的且つ機械的に強固に接続することができるので、請求項16に記載のように、筐体内に収容され、高温環境下で振動や衝撃が加わるような車載用の電子制御装置に対しても好適である。
次に、請求項17〜22に記載の発明は、ハウジングから延びる複数の端子を有するコネクタを、表面に端子に対応して複数のランドが設けられた基板上に実装するコネクタの実装方法に関するものである。先ず請求項17に記載のように、端子と対応するランドとを圧接により電気的且つ機械的に接続する接続ステップを備えることを特徴とする。
このように本発明によると、端子と対応するランドとを圧接により電気的且つ機械的に接続するので、簡素な構成でありながら小型化でき、且つ、電気的な接続信頼性を向上できる。
また、端子とランドの接続にはんだを必要としないので、はんだのように経年劣化の心配がない。そして、はんだ塗布及びリフローが不要であるので、コストを低減することができる。
請求項18〜20に記載の発明の作用効果は、それぞれ請求項1〜3に記載の発明の作用効果と同様であるので、その記載を省略する。
請求項21,22に記載の発明の作用効果は、請求項10,11に記載の発明の作用効果と同様であるので、その記載を省略する。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。以下の実施形態においては、一例として、基板に実装したコネクタを、車両のエンジンECU(Electric Control Unit)を構成する電子制御装置に適用する例を示す。
(第1の実施の形態)
先ず、図1を用いて、電子制御装置の概略構成を説明する。図1は、電子制御装置の概略構成を説明するための、組み付け前の状態を示す分解図である。図1に示すように、電子制御装置100は、筐体200と、当該筐体200内に収容される回路基板300とにより構成される。
筐体200は、例えばアルミニウム等からなり、一方が開放された箱状のケース210と、ケース210の開放面を閉塞する略矩形板状の底の浅いカバー220とにより構成される。そして、ケース210とカバー220とを、例えば図示されない螺子等によって締結することで、回路基板300を収容する内部空間を構成する。
回路基板300は、図示されない配線パターンや配線パターン間を接続するビアホール等が形成されてなる基板310に、マイコン、パワートランジスタ、抵抗、コンデンサ等の電子部品320と入出力部(外部接続端子)とのしてのコネクタ330を実装してなるものである。本実施形態においては、基板310として、例えばガラスエポキシ樹脂からなる基板を用いている。基板310としては、上記構成に限定されるものではなく、それ以外の樹脂基板や、セラミック基板を適用することができる。尚、図1では省略しているが、コネクタ330は、ケース210とカバー220を締結した状態で、一端が筐体200外に露出するように構成されている。
このような構成の電子制御装置100において、本実施形態においては、基板310に実装されるコネクタ330の実装構造及び実装方法に特徴がある。この特徴点について、図2(a),(b)を用いて説明する。図2は、図1におけるコネクタ330の実装部位周辺の拡大図であり、(a)は外部との接続端側から見た斜視図、(b)は側面図である。尚、図2(b)においては、説明の便宜上、部分的(図中の破線部)に断面で示している。
図2(a),(b)に示すように、コネクタ330は、例えば合成樹脂等の絶縁性材料からなるハウジング331と、導電性材料からなり、基板310表面に形成されたランド311に電気的に接続されるコネクタピン332とを有している。このコネクタピン332が特許請求の範囲に記載の端子に相当する。尚、図2(b)において、開口領域Sは、一点鎖線よりも左側の領域である。
ハウジング331は略長方体状であり、側面及び/又は下面に固定部333が設けられている。本実施形態においては、相手側のコネクタとの着脱の邪魔とならない様に、夫々の側面に2箇所ずつフランジ状の固定部333が一体成形されている。この固定部333には、基板310と対向する下面から所定深さの螺子孔333aが設けられている。基板310にも螺子孔333aに対応する位置に貫通孔312が設けられている。この螺子孔333a、貫通孔312、及び螺子340が、ハウジング331を基板310に機械的に固定するための固定手段を構成している。
また、ハウジング331には、コネクタ330を基板310に位置決めするための位置決め部334が少なくとも2つ一体的に設けられている。本実施形態においては、図2(b)に示すように、ハウジング331の下面から基板310に向けて突出する凸部として一体成形されており、基板310の所定位置に設けられた凹部313に挿入することにより、基板310に対してコネクタ330を所定位置に位置決めすることができる。すなわち、基板310の表面に形成されたランド311に対して、対応するコネクタピン332を配置することができる。尚、位置決めする構成は上記例に限定されるものではない。例えば、基板310に設けた凸部をハウジング331の凹部に挿入して位置決めする構成としても良い。また、図2(b)において、凹部313を未貫通孔としているが、貫通孔でも良い。
コネクタピン332は、各コネクタピン332が互いに干渉しないようにハウジング331に一部が埋設固定され、一端がハウジング331の基板310と対向する面(下面)から突出し、他端がケース210とカバー220を締結した状態で、一端が筐体200外に露出するようにハウジング331の開口領域Sに突出するように略L字状に形成されている。本実施形態においては、長手方向の21本、短手方向に4本ずつ配列されている。尚、ハウジング331の形状、コネクタピン332の形状及び本数は、上記例に限定されるものではない。本実施形態においては、所謂側面接続型のコネクタ330を示したが、上面に開口する上面接続型であっても良い。また、コネクタピン332の一端がハウジング331の下面から突出せず、開口領域Sの他端側の側面から突出する構成でも良い。この場合、コネクタピン332は例えば略S字状となる。
次に、このように構成されるコネクタ330を基板310に実装する実装方法について、図2(b)を用いて説明する。先ず、コネクタ330のハウジング331に設けられた位置決め部334を、回路基板330を構成する基板310の凹部313内に挿入する。これにより、基板310に対してコネクタ330が位置決めされる。この位置決め状態で、ハウジング331に設けられた固定部333の螺子孔333aと基板310に設けられた貫通孔312が整合する。また、コネクタピン332と対応するランド311とは、当接するか、両者間に若干隙間がある程度の位置関係となる。以上が位置決めステップである。
次いで、この位置決め状態で、螺子340を、貫通孔312、螺子孔333aの順に挿通し、基板310とハウジング330を螺子締めして両者を機械的に固定する。このとき、この固定とともに、複数のコネクタピン332と対応するランド311とが、締め付ける力によって圧接され、電気的且つ機械的に接続される。そして、図2(b)に示されるコネクタ330の実装構造となる。以上が接続ステップである。尚、螺子締結するので、位置決めステップにおいて、位置決め部334の挿入先端と凹部313の底面との間には所定の隙間を有するように構成することが好ましい。それ以外にも、位置決め部334を弾性変形可能に設けても良い。
このように本実施形態に係るコネクタ330の実装構造及び実装方法によると、ハウジング331を基板310上に機械的に固定する力によって、コネクタピン332と対応するランド311とを圧接により電気的且つ機械的に接続する。すなわち、従来のようにコネクタ330のハウジング331を筐体200に固定せずとも、コネクタピン332とランド311とを強固に固定することができる。従って、簡素な構成でありながら小型化でき、且つ、電気的な接続信頼性を向上できる。具体的には、コネクタピン332を200本程度とした場合、ピン径0.5〜1mm程度、ピンピッチ1〜3mm程度とすることができる。
また、コネクタピン332とランド311の接続にはんだを必要としないので、はんだのように経年劣化の心配がない。そして、はんだ塗布及びリフローが不要であるので、コストを低減することができる。さらには、はんだを必要としないので、ハウジング331の構成材料を、例えばポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)といった耐熱材料に限定する必要がない。従って、選択幅が広がり、コストも低減することが可能である。このように、筐体200内に収容され、高温環境下で振動や衝撃が加わるような車載用の電子制御装置100に対して好適である。
尚、上記構成においては、ハウジング331に位置決め部334を設け、基板310に凹部313を設けて、両者を位置決めする例を示した。しかしながら、基板310に対するコネクタ330の位置決めは上記例に限定されるものではない。例えば、ハウジング331に固定手段としてのボルトが一体化され、基板310に設けられた挿通孔を介してナットにより締結する場合、固定手段が位置決め部を兼ねた構成となる。
また、本実施形態においては、固定手段として締結によってコネクタ330を基板310に固定する形態を適用した。しかしながら、固定手段としては上記例に限定されるものではない。それ以外にも、例えばハウジング331の一部と基板310とを挟持する挟持手段(例えばクランプ)を適用することができる。
尚、コネクタピン332の本数が多いほど、コネクタピン332とランド311との接続部位の外観検査(接続状態の確認)が困難となる。そこで、上記構成に加えて、図3に示すように、基板310のコネクタ実装面の裏面に、ランド311に電気的(例えば図示されないが基板310に設けた接続ビア及び/又は配線パターン)に接続されたテスト用ランド314を設けると良い。これにより、コネクタピン332とランド311との電気的な接続状態を電気的に確認することができる。図3は、本実施形態に係るコネクタ330の実装構造の変形例を示す側面図であり、図2(b)に対応している。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を、図4に基づいて説明する。図4は、第2の実施形態に係るコネクタ330の実装構造を説明するための実装部位周辺の拡大図であり、(a)はコネクタピン332の断面図、(b)は圧接状態における断面図である。
第2の実施形態におけるコネクタ330の実装構造及び実装方法は、第1の実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
ところで、一般的にコネクタピン332の本数が増えると、コネクタピン332先端のコプラナリティ(平坦度)の確保が困難となる。また、ピン径,ピンピッチが同じであればハウジング331が大きくなるので、基板310の反りやハウジング331の反りの影響を受けやすくなる。すなわち、全てのコネクタピン332と対応するランド311との接続を確保するのが困難となる。
そこで、本実施形態においては、第1の実施形態にて示した構成に加えて、コネクタピン332又はランド311に、コネクタピン332ごとの先端位置のばらつきや基板311等の反りを干渉する圧接方向の緩衝機能をもたせている。
具体的には、全てのコネクタピン332において、図4(a)に示すように、コネクタピン332の先端から所定の範囲(以下先端部位332aと示す)を他の部位よりも細くして、固定手段による締め付け力によって塑性変形するように構成している。具体的にはコネクタピン332先端のコプラナリティを0.1mm以下に抑えることは実質的に困難であるので、先端部位332aを複数の突起部を有する形状とし、突起高さを0.1mm以上に設定している。
従って、図4(b)に示すように、ランド311に当接した状態でさらに固定手段による締め付け力が印加された場合、先端部位332aがつぶれて(変形して)、基板310の反りやハウジング331の反りの影響を吸収することができる。すなわち、本実施形態に係るコネクタ330の実装構造及び実装方法によると、第1の実施形態に記載した作用効果に加えて、さらに全てのコネクタピン332と対応するランド311との接続を確保しやすいという特徴がある。
尚、緩衝機能としては、上記例に限定されるものではない。例えばコネクタピン332よりも軟らかい材料を用いてランド311を構成しても良い。この場合、ランド311に当接した状態でさらに固定手段による締め付け力が印加された場合、コネクタピン332の先端がランド311に喰い込むことで、基板310の反りやハウジング331の反りの影響を吸収することができる。この場合、ランド311を1種類の材料から構成しても良いが、ランド311を複数層から構成し、少なくとも表層をコネクタピン332よりも軟らかい材料から構成しても良い。複数層からなる構成としては、例えば銅表面にメッキを施したもの、はんだをコートしたものがある。
一例として、図5に、銅からなる下層311a(例えば膜厚50μm程度)上にSnを含むはんだをスクリーン印刷等によってコートして上層311b(例えば膜厚100μm程度)を形成し、2層からなるランド311を構成を示した。コネクタピン332は一般的にリン青銅や黄銅から構成されており、上層311bを構成するはんだ(Sn)はそれよりも軟らかい。従って、ランド311に当接した状態でさらに固定手段による締め付け力が印加されると、コネクタピン332の先端部位332bが、ランド311の上層311bに容易に悔い込むことができる。特に、コネクタピン332の先端部位332bを凹凸状(より好ましくは、図5に示すように剣山状)とすることで、ランド311に悔い込み易くなる。図5は、緩衝機能の変形例を示す断面図である。
尚、図5においては、コネクタピン332の先端部位332bを凹凸状(剣山状)とする例を示した。しかしながら、ランド311の構成材料がコネクタピン332の構成材料よりも軟らかければその形状は特に限定されるものではない。例えば、図6に示すように、先端部位332cを絞ることによってランド311との接触面積を小さくすれば、ランド311に喰い込みやすくなる。図6は、緩衝機能の変形例を示す断面図である。
また、コネクタピン332を弾性変形可能に構成しても良い。この場合、図7に示すように、先端がランド311に当接した状態でさらに固定手段による締め付け力が印加された場合、コネクタピン332が印加力に応じて弾性変形することで、基板310の反りやハウジング331の反りの影響を吸収することができる。図7は、緩衝機能の変形例を示す断面図である。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を、図8に基づいて説明する。図8は、第3の実施形態に係るコネクタ330の実装構造及び実装方法を説明するための図であり、(a)は緩衝部材の上面視平面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は圧接状態における断面図である。
第3の実施形態におけるコネクタ330の実装構造及び実装方法は、第1又は第2の実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
本実施形態においては、コネクタピン332又はランド311に緩衝機能を持たせる代わりに、図8(c)に示すように、コネクタピン332とランド311との間に、導電性を有し、圧力に応じて変形する緩衝部材350を配置したことを特徴とする。緩衝部材350としては、例えば絶縁性を有する基材351と、基材351に設けられた貫通孔352を介して基材351両表面のコネクタピン332及びランド311に対応する位置に設けられ、緩衝機能を有する接続端子353を有する構成とすることができる。
基材351は、複数の接続端子353を、コネクタピン332及びランド311に対応して所定位置に保持するためのものである。本実施形態においては、熱可塑性樹脂を材料としてフレキシブル性を有しており、これにより圧接時に接続端子353に印加される応力を緩和することができる。従って、コネクタピン353及びランド311間の接続信頼性をより向上することができる。また、基材351がフレキシブル性を有する場合、圧力によって変形可能であるので、接続端子353は基材351の表面に露出していれば良い。
接続端子353は、導電性材料からなり、第2の実施形態に示したように、基板310の反りやハウジング331の反りの影響を吸収するよう構成されている。構造的にばね性を有するもの、金属線をランダムに巻いて変形可能に構成したもの等を適用することができる。本実施形態においては、メッキ法により銅、はんだ、Ni、Au等をアレイ状に形成してなバンプとして構成されている。このように構成される緩衝部材350は所謂フレキシブル基板として構成されており、公知の基板製造技術により容易に形成することができる。
また、図8(a)に示すように、緩衝部材350を構成する基材351には、フレキシブル基板形成時の位置決め用孔354が設けられており、本実施形態においては、この位置決め用孔354を利用して、緩衝部材350を位置決めするようにしている。
例えば、コネクタ330のハウジング331に設けられた位置決め部334に位置決め用孔354を挿通した状態で、位置決め部331を基板310の凹部313に挿入すれば良い。これにより、ランド311及びコネクタピン332に対して、対応する接続端子353が配置される。これが配置ステップである。そして。この配置状態で、第1の実施形態に示したように接続ステップが実施され、ランド311とコネクタピン332が、接続端子353を介して圧接され、電気的且つ機械的に接続される。このとき、接続端子353は、ランド311及びコネクタピン332に当接した状態でさらに固定手段による締め付け力が印加された場合、変形して基板310の反りやハウジング331の反りの影響を吸収することができる。従って、本実施形態に係るコネクタ330の実装構造及び実装方法によると、第2の実施形態に記載した作用効果同様、全てのコネクタピン332と対応するランド311との接続を確保しやすいという特徴がある。また、緩衝機能をコネクタピン332及びランド311とは異なる緩衝部材350に持たせているので、緩衝機能を調整しやすい。
尚、上記例においては、位置決め用孔354を位置決め部334にて位置決めする例を示した。しかしながら、位置決め方法は上記例に限定されるものではない。固定手段(例えば螺子340)によって固定しても良い。
また、本実施形態においては、接続端子353の緩衝機能によって、基板310の反りやハウジング331の反りの影響を吸収する構成例を示した。しかしながら、接続端子353とともに基材351の緩衝機能によって、基板310の反りやハウジング331の反りの影響を吸収する構成としても良い。例えば、図9に示すように、シリコン等の絶縁性ゴムからなる基材351内に、圧接方向に粒状の導電部材を連続的に配置して接続端子353を構成した異方性導電シートを適用しても良い。図9は、緩衝部材350の変形例を示す断面図である。
また、本実施形態においては、基材351に緩衝機能を有する接続端子353を一体的に設けて、緩衝部材350を構成する例を示した。しかしながら、緩衝機能を有する接続端子353のみを適用しても良い。しかしながら、コネクタピン332の本数が増加すると、対応するコネクタピン332及びランド311との位置決めが困難となるので、基材351により一体化した構成を適用することが好ましい。
以上本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態のみに限定されず、種々変更して実施することができる。
本実施形態においては、コネクタ330の実装構造及び実装方法を、車両のエンジンECU(Electric Control Unit)を構成する電子制御装置に適用する例を示した。しかしながら、その適用範囲は上記例に限定されるものではない。基板310にコネクタ330を実装する構成において適用が可能である。
電子制御装置の概略構成を説明するための、組み付け前の状態を示す分解図である。 第1の実施形態に係るコネクタの実装構造を説明するための実装部位周辺の拡大図であり、(a)は外部との接続端側から見た斜視図、(b)は側面図である。 コネクタの実装構造の変形例を示す側面図である。 第2の実施形態に係るコネクタの実装構造を説明するための実装部位周辺の拡大図であり、(a)はコネクタピンの断面図、(b)は圧接状態における断面図である。 変形例を示す断面図である。 変形例を示す断面図である。 変形例を示す断面図である。 第3の実施形態に係るコネクタの実装構造及び実装方法を説明するための図であり、(a)は緩衝部材の上面視平面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は圧接状態における断面図である。 緩衝部材の変形例を示す断面図である。
符号の説明
100・・・電子制御装置
200・・・筐体
300・・・回路基板
310・・・基板
311,311a,311b・・・ランド
312・・・貫通孔
313・・・凹部
330・・・コネクタ
331・・・ハウジング
332・・・コネクタピン(端子)
332a〜332c・・・先端部位
333・・・固定部
333a・・・螺子孔
340・・・螺子
350・・・緩衝部材

Claims (22)

  1. ハウジングから延びる複数の端子を有するコネクタを、表面に前記端子に対応して複数のランドが設けられた基板上に実装してなるコネクタの実装構造であって、
    前記ハウジングを前記基板上に機械的に固定する固定手段を備え、
    前記固定手段によって固定した状態で、前記端子と対応する前記ランドとを圧接により電気的且つ機械的に接続したことを特徴とするコネクタの実装構造。
  2. 前記固定手段は、締結手段であることを特徴とする請求項1に記載のコネクタの実装構造。
  3. 前記端子及び前記ランドの一方に、圧接方向の緩衝機能を持たせたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコネクタの実装構造。
  4. 前記端子の先端から所定範囲を、塑性変形可能に構成したことを特徴とする請求項3に記載のコネクタの実装構造。
  5. 前記ランドを、前記端子よりも軟らかい材料により構成したことを特徴とする請求項3に記載のコネクタの実装構造。
  6. 前記ランドを複数層から構成し、少なくとも表層を前記端子よりも軟らかい材料により構成したことを特徴とする請求項5に記載のコネクタの実装構造。
  7. 前記端子の先端を、凹凸形状としたことを特徴とする請求項3〜6いずれか1項に記載のコネクタの実装構造。
  8. 前記端子の先端を、剣山状としたことを特徴とする請求項7に記載のコネクタの実装構造。
  9. 前記端子を、弾性変形可能に構成したことを特徴とする請求項3に記載のコネクタの実装構造。
  10. 前記端子と前記ランドとの間に、導電性を有し、圧力に応じて変形する緩衝部材を位置決め配置したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコネクタの実装構造。
  11. 前記緩衝部材は、絶縁性を有する基材に、前記端子及び前記ランド形成位置に対応して、導電性部材を一体的に設けたものであることを特徴とする請求項10に記載のコネクタの実装構造。
  12. 前記固定手段により、前記基材を位置決めしたことを特徴とする請求項11に記載コネクタの実装構造。
  13. 前記基材はフレキシブル基板であり、前記導電性部材は前記フレキシブル基板に貫通形成された接続端子であることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載のコネクタの実装構造。
  14. 前記緩衝部材は、異方性導電シートであることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載のコネクタの実装構造。
  15. 前記基板の前記コネクタ実装面の裏面に、前記ランドに電気的に接続されたテスト用ランドを設けたことを特徴とする請求項1〜14いずれか1項に記載のコネクタの実装構造。
  16. 筐体内に収容され、車載用の電子制御装置に適用されることを特徴とする請求項1〜15いずれか1項に記載のコネクタの実装構造。
  17. ハウジングから延びる複数の端子を有するコネクタを、表面に前記端子に対応して複数のランドが設けられた基板上に実装するコネクタの実装方法であって、
    前記端子と対応する前記ランドとを圧接により電気的且つ機械的に接続する接続ステップを備えることを特徴とするコネクタの実装方法。
  18. 前記接続ステップにおいて、前記ハウジングを前記基板上に機械的に固定することにより、前記端子と前記ランドとを圧接することを特徴とする請求項17に記載のコネクタの実装方法。
  19. 前記接続ステップにおいて、前記ハウジングを前記基板上に締結固定することを特徴とする請求項18に記載のコネクタの実装方法。
  20. 前記端子及び前記ランドの一方に、圧接方向の緩衝機能を持たせることを特徴とする請求項17〜19いずれか1項に記載のコネクタの実装方法。
  21. 前記接続ステップの前に、導電性を有し、圧力に応じて変形する緩衝部材を前記端子と前記ランドとの間に位置決め配置する配置ステップを備えることを特徴とする請求項17〜19いずれか1項に記載のコネクタの実装方法。
  22. 前記緩衝部材は、絶縁性を有する基材に、前記端子及び前記ランド形成位置に対応して、導電性部材を一体的に設けたものであり、
    前記配置ステップにおいて、前記基材を位置決めすることを特徴とする請求項21に記載のコネクタの実装方法。
JP2005248123A 2005-08-29 2005-08-29 コネクタの実装構造及び実装方法 Pending JP2007066575A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005248123A JP2007066575A (ja) 2005-08-29 2005-08-29 コネクタの実装構造及び実装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005248123A JP2007066575A (ja) 2005-08-29 2005-08-29 コネクタの実装構造及び実装方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007066575A true JP2007066575A (ja) 2007-03-15

Family

ID=37928546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005248123A Pending JP2007066575A (ja) 2005-08-29 2005-08-29 コネクタの実装構造及び実装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007066575A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3005848A1 (en) * 2013-05-29 2016-04-13 Finisar Corporation Rigid-flexible circuit interconnects
JP2018073622A (ja) * 2016-10-28 2018-05-10 第一精工株式会社 基板用コネクタ
US10777925B2 (en) 2018-08-21 2020-09-15 Toshiba Electronic Devices & Storage Corporation Connector and stacked substrate module

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07211378A (ja) * 1993-12-16 1995-08-11 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 予負荷をもつ接触子を有する電気的コネクタ
JP2000223186A (ja) * 1999-01-28 2000-08-11 Intercon Syst Inc 可撓性回路圧縮コネクタシステム及びその製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07211378A (ja) * 1993-12-16 1995-08-11 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 予負荷をもつ接触子を有する電気的コネクタ
JP2000223186A (ja) * 1999-01-28 2000-08-11 Intercon Syst Inc 可撓性回路圧縮コネクタシステム及びその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3005848A1 (en) * 2013-05-29 2016-04-13 Finisar Corporation Rigid-flexible circuit interconnects
JP2018073622A (ja) * 2016-10-28 2018-05-10 第一精工株式会社 基板用コネクタ
US10122103B2 (en) 2016-10-28 2018-11-06 Dai-Ichi Seiko Co., Ltd. Board connector
US10777925B2 (en) 2018-08-21 2020-09-15 Toshiba Electronic Devices & Storage Corporation Connector and stacked substrate module

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8610261B2 (en) Power semiconductor device
JP4258432B2 (ja) 基板接合部材ならびにそれを用いた三次元接続構造体
JP7003289B2 (ja) 基板収納筐体
JP2008510307A (ja) 無はんだ方式による構成要素のパッケージング及び取り付け
JP2006294974A (ja) 電子装置およびその製造方法
US7946856B2 (en) Connector for interconnecting surface-mount devices and circuit substrates
JP2018107276A (ja) 電子装置
JP4697163B2 (ja) 電子装置
JP2006085947A (ja) コネクタ装置、コネクタ装置の保持方法およびコネクタ装置を有する電子機器
JP2006328993A (ja) 防水形電子回路ユニット
JP5889643B2 (ja) 電子制御ユニットのケース
US6280205B1 (en) Surface-mounted type connector and method for producing circuit device including the same
JP2006294527A (ja) コネクタ及びその製造方法
JP2007066575A (ja) コネクタの実装構造及び実装方法
JP2008117739A (ja) プリント基板用の信号中継具
JP2020512686A (ja) 電子モジュール及び電子モジュールの製造方法
WO2019102737A1 (ja) 流量計
JP5239926B2 (ja) 電子装置及びその製造方法
JP2003157948A (ja) ボールグリッドアレイソケット
JPWO2023135733A5 (ja)
JP4013577B2 (ja) コネクタ一体型電子機器
JP2010157701A (ja) エリア・アレイ・アダプタ
JP2006114646A (ja) 回路基板装置
JP2001251035A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP4107930B2 (ja) プレスフィット接合配線基板及び電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091117

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100713