JP2016189451A - 積層コイル部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層方向に隣接するランド部とライン部とのショートを防止できる積層コイル部品を提供する。
【解決手段】積層コイル部品は、複数のセラミック層11を積層して構成された素体と、素体の内部に設けられたコイル導体とを有する。コイル導体は、複数のセラミック層上に設けられ、ライン部28とライン部28の端部に設けられたランド部25とを含むコイルパターン部と、セラミック層の積層方向に隣接するコイルパターン部のランド部25同士を互いに接続するパターン接続部24とを有する。ランド部25は、積層方向からみて、積層方向においてパターン接続部と反対側に位置するライン部28と重なり、かつ、ランド部25の中心は、積層方向からみて、積層方向においてパターン接続部と反対側に位置するライン部28と重ならない。
【選択図】図2

Description

本発明は、積層コイル部品に関する。
従来、積層コイル部品としては、特開2001−176725号公報(特許文献1)に記載されたものがある。この積層コイル部品は、複数のセラミック層を積層して構成された素体と、素体の内部に設けられたコイル導体とを有する。コイル導体は、セラミック層上に設けられ、両端のランド部と両端のランド部の間のライン部とを含むコイルパターン部と、セラミック層の積層方向に隣接するランド部を接続するパターン接続部とを有する。
特開2001−176725号公報
ところで、前記従来の積層コイル部品では、ランド部は、積層方向からみて、ライン部と重なっている。つまり、ランド部は、セラミック層を挟んで、ライン部と隣接する。
一方、セラミック層とコイルパターン部とを積層して積層コイル部品を製造する場合、セラミック層となるグリーンシート上に、印刷法等で導電ペーストを塗布する工程でコイルパターン部のライン部とランド部が形成される。
ライン部の幅に対してランド部の幅が広い場合、この塗布工程でランド部への導電ペーストの塗布量が多くなるため、ランド部の中心の塗布厚はライン部での塗布厚より厚くなる。
ランド部の中心の導電ペーストの塗布厚が厚くなると、積層する工程においてランド部の中心の導電ペーストが、セラミック層となるグリーンシートを突き抜けて、ライン部に接触するおそれがある。したがって、ランド部とこのランド部の積層方向に隣接するライン部とがショートするおそれがある。
一般に、積層コイル部品では、セラミック層が薄いほど低背なコイル部品が実現でき、コイルパターン部の厚みが厚いほどコイルの直流抵抗値が小さくできる。このため、セラミック層をより薄く、また、コイルパターン部の厚みを厚くする積層コイル部品において、この問題が顕著になる。
そこで、本発明の課題は、積層方向に隣接するランド部とライン部とのショートを防止できる積層コイル部品を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明の積層コイル部品は、複数のセラミック層を積層して構成された素体と、素体の内部に設けられたコイル導体とを備え、コイル導体は、複数のセラミック層上に設けられ、ライン部とライン部の端部に設けられたランド部とを含むコイルパターン部と、セラミック層の積層方向に隣接するコイルパターン部のランド部同士を互いに接続するパターン接続部とを有し、ランド部は、積層方向からみて、積層方向においてパターン接続部と反対側に位置するライン部と重なり、かつ、ランド部の中心は、積層方向からみて、積層方向においてパターン接続部と反対側に位置するライン部と重ならない。
本発明の積層コイル部品によれば、ランド部の厚みが最大となる中心は、積層方向においてパターン接続部と反対側に位置するライン部と重ならない。したがって、コイルパターン部となる導電ペーストを印刷した、セラミック層となるグリーンシートを積層して積層コイル部品を製造する場合、導電ペーストの塗布厚が厚くなるランド部の中心が、ランド部とライン部との積層方向の間のセラミック層となるグリーンシートを突き抜けて、ライン部に接触しない。したがって、ランド部とこのランド部の積層方向に隣接するライン部とのショートを防止できる。
また、一実施形態の積層コイル部品では、積層方向からみて、ランド部は、円形であって、ライン部の線幅は、ランド部の半径よりも小さい。
このように構成すれば、ライン部の線幅を小さくして、小型化を図ることができる。
また、一実施形態の積層コイル部品では、積層方向からみて、ライン部におけるランド部の中心から遠い方の端縁の一部は、ランド部の外周縁よりも内側に位置する。
このように構成すれば、ライン部の線幅を小さくして、小型化を図ることができる。
また、一実施形態の積層コイル部品では、積層方向からみて、ライン部におけるランド部の中心から遠い方の端縁は、ランド部の外周縁に接している。
このように構成すれば、ランド部の中心から遠い方の端縁の一部がランド部の外周縁よりも内側に位置する構成に比べて、ライン部の線幅を大きくできるので、ライン部の抵抗を小さくできる。
また、一実施形態の積層コイル部品では、積層方向からみて、ライン部は、環状に配置され、ランド部の中心は、ライン部の内周縁より内側に位置する。
このように構成すれば、ランド部は、ライン部の外周縁より外側に位置し難くなる。したがって、積層コイル部品のダイシングカットの際、ランド部が外部に露出するリスクが減少する。
また、一実施形態の積層コイル部品では、積層方向からみて、ライン部は、環状に配置され、ランド部の中心は、ライン部の外周縁より外側に位置する。
このように構成すれば、ランド部は、ライン部の内周縁より内側に位置し難くなる。したがって、インピーダンスの特性が向上する。
また、一実施形態の積層コイル部品では、積層方向からみて、ランド部と、積層方向においてパターン接続部と反対側に位置するライン部とが重っている部分の面積の、ランド部の面積に対する割合は、50%より小さい。
このように構成すれば、ランド部とライン部とのショートをより一層防止できる。
本発明の積層コイル部品によれば、積層方向に隣接するランド部とライン部とのショートを防止できる。
本発明の第1実施形態の積層コイル部品を示す断面図である。 第1実施形態の積層コイル部品の分解斜視図である。 第1実施形態のコイルパターン部の端部を示す図である。 第1実施形態の積層コイル部品の拡大断面図である。 図4のA部分におけるライン部の延びる方向と垂直な断面図である。 図4のA部分のランド部とライン部の積層方向から見た位置関係を示す図である。 本発明の第2実施形態のランド部とライン部の積層方向から見た位置関係を示す図である。 本発明の第3実施形態のランド部とライン部の積層方向から見た位置関係を示す図である。 本発明の第4実施形態のランド部とライン部の積層方向から見た位置関係を示す図である。 本発明の第5実施形態のランド部とライン部の積層方向から見た位置関係を示す図である。 本発明の第6実施形態のランド部とライン部の積層方向から見た位置関係を示す図である。 実施例のランド部とライン部の積層方向から見た位置関係を示す図である。 比較例1のランド部とライン部の積層方向から見た位置関係を示す図である。 比較例2のランド部とライン部の積層方向から見た位置関係を示す図である。
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態の積層コイル部品を示す断面図である。図2は、積層コイル部品の分解斜視図である。図3はコイルパターン部の端部を示す図である。図4は、積層コイル部品の拡大断面図である。図1から図4に示すように、積層コイル部品1は、素体10と、素体10の内部に設けられた螺旋状のコイル導体20と、素体10の表面に設けられコイル導体20に電気的に接続された外部電極31,32とを有する。
積層コイル部品1は、外部電極31,32を介して、図示しない回路基板の配線に電気的に接続される。積層コイル部品1は、例えば、ノイズ除去フィルタとして用いられ、パソコン、DVDプレーヤー、デジカメ、TV、携帯電話、カーエレクトロニクスなどの電子機器に用いられる。
素体10は、複数のセラミック層11を積層して構成される。セラミック層11は、例えば、フェライトなどの磁性体からなる。素体10は、略直方体状に形成されている。素体10の表面は、第1端面15と、第1端面15の反対側に位置する第2端面16と、第1端面15と第2端面16の間に位置する側面17とを有する。第1端面15および第2端面16は、セラミック層11の積層方向に沿って延びている。
第1外部電極31は、素体10の第1端面15の全面と、素体10の側面17の第1端面15側の端部とを覆う。第2外部電極32は、素体10の第2端面16の全面と、素体10の側面17の第2端面16側の端部とを覆う。
コイル導体20は、例えば、AgまたはCuなどの導電性材料から構成される。コイル導体20は、積層方向に沿って、螺旋状に巻き回されている。コイル導体20の両端には、第1引出導体21と第2引出導体22が設けられる。
第1引出導体21は、素体10の第1端面15から露出して第1外部電極31に接触し、コイル導体20は、第1引出導体21を介して、第1外部電極31に電気的に接続される。第2引出導体22は、素体10の第2端面16から露出して第2外部電極32に接触し、コイル導体20は、第2引出導体22を介して、第2外部電極32に電気的に接続される。
コイル導体20は、セラミック層11の上面に形成されるコイルパターン部23と、セラミック層11の厚み方向に貫通して配置されるパターン接続部(ビア導体)24とを有する。コイルパターン部23は、端部のランド部25とランド部25に接続されるライン部28とを含む。パターン接続部24は、積層方向に隣接するランド部25を接続する。このように、各コイルパターン部23のランド部25が、パターン接続部24により接続されて、螺旋状のコイル導体20が、形成される。つまり、コイルパターン部23は互いに電気的に直列に接続されながら螺旋を構成し、積層方向から見た場合、複数のライン部28は、その一部分が重なりながら、全体として矩形の環状を構成している。
パターン接続部24は、積層方向上側のランド部25とともに形成される。具体的に述べると、製造過程でセラミック層11となるグリーンシートにレーザにて丸穴をあけ、この穴にパターン接続部24となる導電ペーストを充填する。また、パターン接続部24を形成する際に、グリーンシート上にランド部25を同時に形成する。
本実施形態では、ランド部25およびパターン接続部24は積層方向からみて、円形である。ランド部25の半径は、パターン接続部24の半径よりも大きい。なお、ランド部25は、積層方向からみて、四角形や楕円形であってもよい。
尚、本実施形態のコイルパターン部23の端部に位置するランド部25とライン部28との境目は図3(a)の点線部分である。すなわち、ランド部25が円形の場合、円の外周縁がライン部28との境目になる。また、ランド部25の中心Cは円の中心である。この他に、図3(b)に示すようなランド部25とライン部28の位置関係であっても同じである。
また、ランド部25が四角形の場合、図3(c)、(d)に示す点線部分となる。すなわち、四角いランド部25の辺のうち、ライン部28に接する辺を外挿した部分が境目となる。また、ランド部25の中心Cは、四角形の対角線の交点である。
ランド部25は、セラミック層11となるグリーンシート上に導電ペーストを印刷することで、形成される。このため、ランド部25の中心Cの厚みが、最大となる。そして、セラミック層11となるグリーンシートを積層する際に、ランド部25の中心Cは、積層方向においてパターン接続部24と反対側に位置するライン部28に接近する。つまり、図4のA部分とB部分で、ランド部25は、ライン部28に接近する。
図5は、図4のA部分におけるライン部28の延びる方向と垂直な断面図であり、図6は、図4のA部分のランド部25とライン部28の積層方向から見た位置関係を示す図である。図5と図6に示すように、ランド部25は、積層方向からみて、積層方向においてパターン接続部24と反対側に位置するライン部28と重なり、かつ、ランド部25の中心Cは、積層方向からみて、積層方向においてパターン接続部24と反対側に位置するライン部28と重ならない。ライン部28の線幅Wは、ランド部25の半径Rと同じかそれ以上である。なお、図4のB部分についても、同様の構成であり、その説明を省略する。
前記積層コイル部品1は、ランド部25の厚みが最大となる中心Cは、積層方向においてパターン接続部24と反対側に位置するライン部28と重ならない。したがって、コイルパターン部23となる導電ペーストを印刷した、セラミック層11となるグリーンシートを積層して積層コイル部品1を製造する場合、ランド部25の中心Cが、ランド部25とライン部28との積層方向の間のセラミック層11となるグリーンシートを突き抜けて、ライン部28に接触しない。したがって、積層方向に隣接するランド部25とライン部28とのショートを防止できる。特に、近時、セラミック層11を薄くして薄型化を図り、かつ、コイル導体20を厚くして低抵抗化を図ることが求められているが、本発明の構成とすることで、ランド部25とライン部28とのショートを有効に防止できる。
尚、本実施例において、積層方向からみて、ランド部25と、積層方向においてパターン接続部24と反対側に位置するライン部28とが重っている部分の面積の、ランド部25の面積に対する割合は、50%より小さくすることが好ましい。この場合、ランド部25とライン部28とのショートをより一層防止できる。
(第2実施形態)
図7は、本発明の第2実施形態のランド部25とライン部28の積層方向から見た位置関係を示す図である。第2実施形態は、第1実施形態とは、ランド部とライン部との位置関係が相違する。
図7に示すように、第2実施形態のコイル導体20Aでは、前記第1実施形態の構成と同様に、ランド部25は、積層方向からみて、積層方向においてパターン接続部24と反対側に位置するライン部28と重なり、かつ、ランド部25の中心Cは、積層方向からみて、積層方向においてパターン接続部24と反対側に位置するライン部28と重ならない。さらに、積層方向からみて、ライン部28の線幅Wは、ランド部25の半径Rよりも小さい。
ライン部28は、線幅W方向に、第1、第2端縁281,282を有する。第2端縁282は、第1端縁281よりも、ランド部25の中心Cから遠い位置にある。ライン部28の第2端縁282は、ランド部25の外周縁250よりも外側に位置する。
前記第2実施形態によれば、積層方向からみて、ライン部28の線幅Wは、ランド部25の半径Rよりも小さいので、ライン部28の線幅Wを小さくして、小型化を図ることができる。
(第3実施形態)
図8は、本発明の第3実施形態のランド部25とライン部28の積層方向から見た位置関係を示す図である。第3実施形態は、第1実施形態とは、ランド部とライン部との位置関係が相違する。
図8に示すように、第3実施形態のコイル導体20Bでは、前記第1実施形態の構成と同様に、ランド部25は、積層方向からみて、積層方向においてパターン接続部24と反対側に位置するライン部28と重なり、かつ、ランド部25の中心Cは、積層方向からみて、積層方向においてパターン接続部24と反対側に位置するライン部28と重ならない。
さらに、ライン部28は、線幅W方向に、第1、第2端縁281,282を有する。第2端縁282は、第1端縁281よりも、ランド部25の中心Cから遠い位置にある。積層方向からみて、ライン部28の第2端縁282の一部は、ランド部25の外周縁250よりも内側に位置する。この場合であっても、積層方向からみて、ライン部28の線幅Wは、ランド部25の半径Rよりも小さくなっている。
前記第3実施形態によれば、積層方向からみて、ライン部28の第2端縁282の一部は、ランド部25の外周縁250よりも内側に位置するので、ライン部28の線幅Wを小さくして、小型化を図ることができる。
(第4実施形態)
図9は、本発明の第4実施形態のランド部25とライン部28の積層方向から見た位置関係を示す図である。第4実施形態は、第1実施形態とは、ランド部とライン部との位置関係が相違する。
図9に示すように、第4実施形態のコイル導体20Cでは、前記第1実施形態の構成と同様に、ランド部25は、積層方向からみて、積層方向においてパターン接続部24と反対側に位置するライン部28と重なり、かつ、ランド部25の中心Cは、積層方向からみて、積層方向においてパターン接続部24と反対側に位置するライン部28と重ならない。
さらに、ライン部28は、線幅W方向に、第1、第2端縁281,282を有する。第2端縁282は、第1端縁281よりも、ランド部25の中心Cから遠い位置にある。積層方向からみて、ライン部28の第2端縁282は、ランド部25の外周縁250に接している。この場合であっても、積層方向からみて、ライン部28の線幅Wは、ランド部25の半径Rよりも小さくなっている。
前記第4実施形態によれば、積層方向からみて、ライン部28の第2端縁282は、ランド部25の外周縁250に接しているので、ランド部25の中心Cから遠い方の端縁282の一部がランド部25の外周縁250よりも内側に位置する構成に比べて、ライン部28の線幅Wを大きくできるので、ライン部28の抵抗を小さくできる。
(第5実施形態)
図10は、本発明の第5実施形態のランド部25とライン部28の積層方向から見た位置関係を示す図である。第5実施形態は、第1実施形態とは、ランド部とライン部との位置関係が相違する。
図10に示すように、第5実施形態のコイル導体20Dでは、前記第1実施形態の構成と同様に、ランド部25は、積層方向からみて、積層方向においてパターン接続部24と反対側に位置するライン部28と重なり、かつ、ランド部25の中心Cは、積層方向からみて、積層方向においてパターン接続部24と反対側に位置するライン部28と重ならない。
さらに、積層方向から見た場合、複数のライン部28は、その一部分が重なりながら、全体として矩形の環状を構成している。なお、ライン部28は、円形や楕円形に配置されていてもよい。
ライン部28は、線幅W方向に、内周縁285と外周縁286とを有する。ランド部25の中心Cは、ライン部28の内周縁285より内側に位置する。ライン部28の外周縁286は、ランド部25の外周縁250に接している。この場合であっても、積層方向からみて、ライン部28の線幅Wは、ランド部25の半径Rよりも小さくなっている。
前記第5実施形態によれば、積層方向からみて、ランド部25の中心Cは、環状に配置されたライン部28の内周縁285より内側に位置するので、ランド部25は、ライン部28の外周縁286より外側に位置し難くなる。したがって、積層コイル部品1のダイシングカットの際、ランド部25が外部に露出するリスクが減少する。
(第6実施形態)
図11は、本発明の第6実施形態の積層コイル部品のコイル導体を示す平面図である。第6実施形態は、第1実施形態とは、ランド部とライン部との位置関係が相違する。
図11に示すように、第6実施形態のコイル導体20Eでは、前記第1実施形態の構成と同様に、ランド部25は、積層方向からみて、積層方向においてパターン接続部24と反対側に位置するライン部28と重なり、かつ、ランド部25の中心Cは、積層方向からみて、積層方向においてパターン接続部24と反対側に位置するライン部28と重ならない。
さらに、積層方向から見た場合、複数のライン部28は、その一部分が重なりながら、全体として矩形の環状を構成している。なお、ライン部28は、円形や楕円形に配置されていてもよい。
ライン部28は、線幅W方向に、内周縁285と外周縁286とを有する。ランド部25の中心Cは、ライン部28の外周縁286より外側に位置する。ライン部28の内周縁285は、ランド部25の外周縁250に接している。この場合であっても、積層方向からみて、ライン部28の線幅Wは、ランド部25の半径Rよりも小さくなっている。
前記第6実施形態によれば、積層方向からみて、ランド部25の中心Cは、環状に配置されたライン部28の外周縁286より外側に位置するので、ランド部25は、ライン部28の内周縁285より内側に位置し難くなる。したがって、インピーダンスの特性が向上する。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、第1から第6実施形態のそれぞれの特徴点を様々に組み合わせてもよい。
(実施例1)
次に、本発明の第1実施形態の実施例を説明する。
原料はNi−Zn−Cuフェライトを用いる。透磁率は180前後とし、原料粉末と水系アクリルバインダー、分散剤、可塑剤等を混練する。混錬されたスラリーは、ドクターブレード法によりキャリアフィルムに支持された磁性体グリーンシートを厚み8μmで作製する。
シート上にレーザ加工を行い、パターン接続部のための穴を形成する。その後、印刷線幅15μm、印刷塗布厚10μm程度となる3/4ターンのコイルパターン部を、Agペーストを用いてスクリーン印刷により形成する。
所定の順序で積層され圧着されたグリーン体を、ダイシングソーにより、0.250mm×0.125mm×0.125mmサイズの個々の部品単位に分離し、脱バインダーおよび焼成を行う。端子Ag電極を厚膜ディップ法により形成し、Ni−Snメッキを施す。
(実験結果)
表1に、実施例と比較例1,2とについて、ショート発生率の実験結果を示す。ショート発生率は、L特性の減衰から判断した。母数は、30個である。
Figure 2016189451
表1において、実施例は、ランド部25とライン部28の積層方向から見た位置関係が図12Aに示す位置関係である積層コイル部品のショート発生率を示す。図12Aに示すコイル導体20Cは、第4実施形態のコイル導体20Cと同じである。ランド部25の半径Rは、18μmであり、ライン部28の線幅Wは、15μmである。
また、表1において、比較例1は、ランド部25とライン部28の積層方向から見た位置関係が図12Bに示す位置関係である積層コイル部品のショート発生率を示す。コイル導体120Aにおいて、ランド部125Aの中心Cは、積層方向からみて、ライン部128Aと重なっている。ライン部128Aの第2端縁282は、ランド部125Aの外周縁250に接している。ランド部125Aの半径Rは、12μmであり、ライン部128Aの線幅Wは、15μmである。
さらに、表1において、比較例2は、ランド部25とライン部28の積層方向から見た位置関係が図12Cに示す位置関係である積層コイル部品のショート発生率を示す。コイル導体120Bにおいて、ランド部125Bの中心Cは、積層方向からみて、ライン部128Bと重なっている。ライン部128Bの第2端縁282は、ランド部125Bの外周縁250に接している。ライン部128Bの第1端縁281は、ランド部125Bの中心Cに接している。ランド部125Bの半径Rは、15μmであり、ライン部128Bの線幅Wは、15μmである。
表1に示すように、実施例では、ショート発生率が0%である。一方、比較例1では、ショート発生率が17%であり、比較例2では、ショート発生率が13%である。
実施例では、ランド部25の厚みが最大となる中心Cは、積層方向においてパターン接続部と反対側に位置するライン部28と重ならない。したがって、積層方向に隣接するランド部25とライン部28とのショートを防止できる。
比較例1では、ランド部125Aの厚みが最大となる中心Cは、積層方向においてパターン接続部と反対側に位置するライン部128Aと重なっているので、ランド部125Aとライン部128Aとがショートするおそれがある。同様に、比較例2では、ランド部125Bの厚みが最大となる中心Cは、積層方向においてパターン接続部と反対側に位置するライン部128Bと接しているので、ランド部125Bとライン部128Bとがショートするおそれがある。
1 積層コイル部品
10 素体
11 セラミック層
20,20A〜20E コイル導体
23 コイルパターン部
24 パターン接続部
25 ランド部
250 外周縁
28 ライン部
281 第1端縁
282 第2端縁
285 内周縁
286 外周縁
31 第1外部電極
32 第2外部電極
C ランド部の中心
R ランド部の半径
W ライン部の線幅

Claims (7)

  1. 複数のセラミック層を積層して構成された素体と、
    前記素体の内部に設けられたコイル導体と
    を備え、
    前記コイル導体は、
    前記複数のセラミック層上に設けられ、ライン部と前記ライン部の端部に設けられたランド部とを含むコイルパターン部と、
    前記セラミック層の積層方向に隣接する前記コイルパターン部の前記ランド部同士を互いに接続するパターン接続部と
    を有し、
    前記ランド部は、積層方向からみて、積層方向において前記パターン接続部と反対側に位置する前記ライン部と重なり、かつ、前記ランド部の中心は、積層方向からみて、積層方向において前記パターン接続部と反対側に位置する前記ライン部と重ならない、積層コイル部品。
  2. 積層方向からみて、前記ランド部は、円形であって、前記ライン部の線幅は、前記ランド部の半径よりも小さい、請求項1に記載の積層コイル部品。
  3. 積層方向からみて、前記ライン部における前記ランド部の中心から遠い方の端縁の一部は、前記ランド部の外周縁よりも内側に位置する、請求項1または2に記載の積層コイル部品。
  4. 積層方向からみて、前記ライン部における前記ランド部の中心から遠い方の端縁は、前記ランド部の外周縁に接している、請求項1または2に記載の積層コイル部品。
  5. 積層方向からみて、前記ライン部は、環状に配置され、前記ランド部の中心は、前記ライン部の内周縁より内側に位置する、請求項1から4の何れか一つに記載の積層コイル部品。
  6. 積層方向からみて、前記ライン部は、環状に配置され、前記ランド部の中心は、前記ライン部の外周縁より外側に位置する、請求項1から4の何れか一つに記載の積層コイル部品。
  7. 積層方向からみて、前記ランド部と、積層方向において前記パターン接続部と反対側に位置する前記ライン部とが重っている部分の面積の、前記ランド部の面積に対する割合は、50%より小さい、請求項1から6の何れか一つに記載の積層コイル部品。
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