JP2004087596A - 積層電子部品 - Google Patents

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Junji Kurobe
黒部 淳司
Mitsuru Ueda
上田 充
Tadashi Tanaka
田中 忠
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Abstract

【課題】インダクタンスの取得効率が高く、かつビア接続性の良好な積層電子部品を得ること。
【解決手段】電気絶縁層とコイル形成用導体を交互に積層し、各コイル形成用導体の端部に形成されたパッドをビアホールを介して順次接続することにより螺旋状のコイルを形成してなる積層電子部品であって、コイルの平面視の形状が長方形である積層電子部品において、パッドの配置および大きさを最適化した。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、積層電子部品に関する。特に、積層インダクタおよび積層インピーダンス素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明の従来の技術として、特開2001−176725号公報に開示される積層電子部品がある。この積層電子部品は、電気絶縁層とコイル形成用導体を交互に積層し、各コイル形成用導体の端部に形成されたパッドをビアホールを介して順次接続することにより螺旋状のコイルを形成している。
【0003】
図13は、本発明との対比に好適な従来技術の構成を説明する図である。図13に示すように、セラミックグリーンシート71c〜71hの上にコイル形成用導体が形成される。コイル形成用導体として、長方形の長辺側が開かれた第1のコイル形成用導体72b、72d、72fと、長方形の短辺側が開かれた第2のコイル形成用導体72c、72e、72gとを備える。第1のコイル形成用導体72b、72d、72fはセラミックグリーンシート71c、71e、71gにそれぞれ形成される。第2のコイル形成用導体72c、72e、72gはセラミックグリーンシート71d、71f、71hにそれぞれ形成される。第1のコイル形成用導体72b、72d、72fは、長方形のコーナー部73a、該コーナー部73aに長辺方向に対向するコーナー部73bから長辺方向に沿って近づけた位置とにそれぞれパッド74、75を有する。第2のコイル形成用導体72c、72e、72gは、長方形のコーナー部73cと、該コーナー部73cに短辺方向に対向するコーナー部73dから長辺方向に沿って遠ざけた位置とにそれぞれパッド76、77を有する。
【0004】
このようにパッドの位置をずらした構成により、印刷時のにじみや印刷ずれによるショート不良の防止、積層、圧着時の積層ずれによるショート不良防止が可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の構成において、ショート不良を防止することができる程度にパットの位置を遠ざけているだけで、パッドの位置がインダクタンスの取得効率に与える影響、あるいはパッドの大きさがビア接続性などの信頼性に与える影響については考慮されていなかった。
【0006】
本発明では、パッドの配置および大きさを最適化することにより、インダクタンスの取得効率が高く、かつビア接続性の良好な、積層インダクタまたは積層インピーダンス素子などの積層電子部品を得ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明の積層電子部品は、電気絶縁層とコイル形成用導体を交互に積層し、各コイル形成用導体の端部に形成されたパッドをビアホールを介して順次接続することにより螺旋状のコイルを形成してなる積層電子部品において、前記コイルの平面視の形状が長方形であり、前記長方形の各長辺につき2ヶ所の計4ヶ所のいずれかに、パッドがビアホールの位置に対応して形成され、前記4ヶ所のパッドの各中心点A、B、CおよびDのうちAとB、CとDがそれぞれ前記長方形の同一長辺上にあり、AまたはBを通り直線CDに垂直な直線と直線CDの交点をそれぞれA’、B’としたとき、前記直線CD上にA’、D、B’、Cの順に並ぶ4点において、A’D間距離≧A’C間距離/12、B’D間距離≧A’C間距離/6、B’C間距離≧A’C間距離/12を満足するようにパッドが配置されていることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の積層電子部品は、電気絶縁層とコイル形成用導体を交互に積層し、各コイル形成用導体の端部に形成されたパッドをビアホールを介して順次接続することにより螺旋状のコイルを形成してなる積層電子部品において、前記コイルの平面視の形状が長方形であり、前記長方形の各長辺につき2ヶ所の計4ヶ所のいずれかに、パッドがビアホールの位置に対応して形成され、前記4ヶ所のパッドの各中心点A、B、CおよびDのうちAとB、CとDがそれぞれ前記長方形の同一長辺上にあり、かつAとCが前記長方形の対向するコーナー上にあり、AまたはBを通り直線CDに垂直な直線と直線CDの交点をそれぞれA’、B’としたとき、前記直線CD上にA’、D、B’、Cの順に並ぶ4点において、A’D間距離≧A’C間距離/12、B’D間距離≧A’C間距離/12、B’C間距離≧A’C間距離/12を満足するようにパッドが配置されていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の積層電子部品は、A’D間距離=B’D間距離=B’C間距離=A’C間距離/3となるようにパッドが配置されていることを特徴とする。
【0010】
さらに、本発明の積層電子部品は、4つのパッドがコイル内側にはみだした面積の合計が、コイル内側の面積に対して1.4〜26%であることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
(1)実施例1
図1(a)〜(f)は本発明の一実施例の製造工程を示す平面図である。図の1a〜1fは磁性フェライト粉を含むセラミックグリーンシートである。セラミックグリーンシート1a〜1fは長辺、短辺を有する矩形状である。2a〜2fは各セラミックグリーンシート1a〜1fの上面に銀ペーストの印刷により設けられたコイル形成用導体である。コイル形成用導体2a、2fは各セラミックグリーンシート1a、1fの各短辺の端縁に導出されており、後述する外部電極と電気的に接続される。
【0012】
3a〜3jはパッドである。パッド3b、3d、3f、3h、3jは各セラミックグリーンシート1b〜1f上に形成されている。また、パッド3a、3c、3e、3g、3iは各セラミックグリーンシート1a〜1eに設けられたビアホールの位置に形成される。ビアホールにはAgペーストが充填されており、パッド3a、3c、3e、3g、3iは、それぞれビアホールに充填された導体を介してパッド3b、3d、3f、3h、3jに接続される。
【0013】
これらのセラミックグリーンシート1a〜1fを、その上側および下側に追加されたコイル形成用導体のないセラミックグリーンシートとともに積層、圧着し焼成した。焼成後において、コイルの線幅は50μm、コイル外径は515×210μm、パッドの径は80μmであった。得られた焼結体の両端に、図2(a)の上面図と(b)の側面図に示すように、Agよりなる外部電極8、9を焼き付けにより形成し、積層電子部品4を得た。
【0014】
積層電子部品4は、セラミックグリーンシート1a〜1fの焼成により形成された電気絶縁層と、コイル形成用導体2a〜2fとが交互に形成されたものとなっている。また、コイル形成用導体の端部に形成されたパッド3a〜3jがビアホールを介して順次接続され、螺旋状のコイルが形成されている。
【0015】
図2(a)に示すように、積層電子部品4をその積層方向から見たとき、コイル7は平面視の形状が長方形をなしている。また、積層方向から見て、前記長方形の各長辺につき2ヶ所の計4ヶ所のいずれかに、パッド5a〜5dが位置している。ここで、パッド5aは図1のパッド3g、3hに対応する。パッド5bは図1のパッド3a、3b、3i、3jに対応する。パッド5cは図1のパッド3c、3dに対応する。また、パッド5dは図1のパッド3e、3fに対応する。
【0016】
これらの4ヶ所のパッドの各中心点のうちAとB、CとDがそれぞれ長方形の同一長辺上にあり、かつAとCが長方形の対向するコーナー上にある。また、AまたはBを通り、CとDを通る直線L1に垂直な直線と直線L1の交点をそれぞれA’、B’としたとき、直線L1上にA’、D、B’、Cの順に並ぶ4点の位置が、A’D間距離=B’D間距離=B’C間距離=A’C間距離/3を満足するようにパッドが配置されている。このとき、各パッド間の距離が等間隔であり、かつ最大となる配置になっている。
【0017】
このとき、4つのパッドがコイル内側にはみだした面積の合計が、コイル内側の面積に対して8.6%であった。
【0018】
こうして得られた積層電子部品4(サンプル数n=10)のインダクタンスを測定した。表1に、インダクタンス取得効率(コイル内の単位面積当たりのインダクタンス値)を示す。また、表2に、インダクタンス値、インピーダンス値およびビア接続性(不良率)を示す。
(2)実施例2および3
図3(a)〜(f)は本発明の別の一実施例の製造工程を示す平面図である。
セラミックグリーンシート1a〜1fの上面にコイル形成用導体12a〜12fおよびパッド13a〜13jが形成されている。これらのセラミックグリーンシート1a〜1fを用い、実施例1と同様の工程にて積層電子部品14を作製した。得られた積層電子部品において、コイルの線幅は50μm、コイル外径は515×210μm、パッド径は80μmであった。
【0019】
図4(a)に示すように、積層電子部品14をその積層方向から見たとき、コイル17は長方形をなしている。また、積層方向から見て、前記長方形の各長辺につき2ヶ所の計4ヶ所のいずれかに、パッド15a〜15dが位置している。
ここで、パッド15aは図3のパッド13g、13hに対応する。パッド15bは図3のパッド13a、13b、13i、13jに対応する。パッド15cは図3のパッド13c、13dに対応する。また、パッド15dは図3のパッド13e、13fに対応する。
【0020】
これらの4ヶ所のパッドの各中心点のうちAとB、CとDがそれぞれ長方形の同一長辺上にある。また、AまたはBを通り、CとDを通る直線L1に垂直な直線と直線L1の交点をそれぞれA’、B’としたとき、直線L1上にA’、D、B’、Cの順に並ぶ4点の位置が、
Figure 2004087596
を満足するようにパッドが配置されている。
【0021】
こうして得られた積層電子部品14(n=10)のインダクタンスを測定した。表1に、インダクタンス取得効率(コイル内の単位面積当たりのインダクタンス値)を示す。
(3)実施例4および5
図5(a)〜(f)は本発明の別の一実施例の製造工程を示す平面図である。
セラミックグリーンシート1a〜1fの上面にコイル形成用導体22a〜22fおよびパッド23a〜23jが形成されている。これらのセラミックグリーンシート1a〜1fを用い、実施例1と同様の工程にて積層電子部品24を作製した。得られた積層電子部品において、コイルの線幅は50μm、コイル外径は515×210μm、パッド径は80μmであった。
【0022】
図6(a)に示すように、積層電子部品24をその積層方向から見たとき、コイル27は長方形をなしている。また、積層方向から見て、前記長方形の各長辺につき2ヶ所の計4ヶ所のいずれかに、パッド25a〜25dが位置している。
ここで、パッド25aは図5のパッド23g、23hに対応する。パッド25bは図5のパッド23a、23b、23i、23jに対応する。パッド25cは図5のパッド23c、23dに対応する。また、パッド25dは図5のパッド23e、23fに対応する。
【0023】
これらの4ヶ所のパッドの各中心点のうちAとB、CとDがそれぞれ長方形の同一長辺上にあり、かつAとCが長方形の対向するコーナー上にある。また、AまたはBを通り、CとDを通る直線L1に垂直な直線と直線L1の交点をそれぞれA’、B’としたとき、直線L1上にA’、D、B’、Cの順に並ぶ4点の位置が、
Figure 2004087596
を満足するようにパッドが配置されている。
【0024】
こうして得られた積層電子部品24(n=10)のインダクタンスを測定した。表1に、インダクタンス取得効率(コイル内の単位面積当たりのインダクタンス値)を示す。
(4)比較例1
図7(a)〜(f)は本発明の一比較例の製造工程を示す平面図である。セラミックグリーンシート1a〜1fの上面にコイル形成用導体32a〜32fおよびパッド33a〜33jが形成されている。これらのセラミックグリーンシート1a〜1fを用い、実施例1と同様の工程にて積層電子部品34を作製した。得られた積層電子部品において、コイルの線幅は50μm、コイル外径は515×210μm、パッド径は80μmであった。
【0025】
図8(a)に示すように、積層電子部品34をその積層方向から見たとき、コイル37は長方形をなしている。また、積層方向から見て、前記長方形の各長辺につき2ヶ所の計4ヶ所のいずれかに、パッド35a〜35dが位置している。
ここで、パッド35aは図7のパッド33g、33hに対応する。パッド35bは図7のパッド33a、33b、33i、33jに対応する。パッド35cは図7のパッド33c、33dに対応する。また、パッド35dは図7のパッド33e、33fに対応する。
【0026】
これらの4ヶ所のパッドの各中心点のうちAとB、CとDがそれぞれ長方形の同一長辺上にある。四辺形ABCDは長方形を形成し、
B’D間距離=145μm
を満足するようにパッドが配置されている。
【0027】
こうして得られた積層電子部品34(n=10)のインダクタンスを測定した。表1に、インダクタンス取得効率(コイル内の単位面積当たりのインダクタンス値)を示す。
(5)比較例2
図9(a)〜(f)は本発明の一比較例の製造工程を示す平面図である。セラミックグリーンシート1a〜1fの上面にコイル形成用導体42a〜42fおよびパッド43a〜43jが形成されている。これらのセラミックグリーンシート1a〜1fを用い、実施例1と同様の工程にて積層電子部品44を作製した。得られた積層電子部品において、コイルの線幅は50μm、コイル外径は515×210μm、パッド径は80μmであった。
【0028】
図10(a)に示すように、積層電子部品44をその積層方向から見たとき、コイル47は長方形をなしている。この長方形の4つのコーナー上にビアホール接続用のパッド45a〜45dが位置している。ここで、パッド45aは図9のパッド43g、43hに対応する。パッド45bは図9のパッド43a、43b、43i、43jに対応する。パッド45cは図9のパッド43c、43dに対応する。また、パッド45dは図9のパッド43e、43fに対応する。
【0029】
こうして得られた積層電子部品44(n=10)のインダクタンスを測定した。表1に、インダクタンス取得効率(コイル内の単位面積当たりのインダクタンス値)を示す。
(5)実施例6
焼成後のパッド径が60μmとなるように、セラミックグリーンシートにコイル形成用導体、パッドを配置し、実施例1と同一の工程にて積層電子部品54を作製した。
【0030】
図11は本実施例の構造を示す上面図である。このとき、4つのパッドがコイル内側にはみだした面積の合計が、コイル内側の面積に対して1.4%であった。
【0031】
こうして得られた積層電子部品54(n=10)のインダクタンス、インピーダンスを測定した。表2に、インダクタンス値、インピーダンス値およびビア接続性(不良率)を示す。
(6)実施例7
焼成後のパッド径が100μmとなるように、セラミックグリーンシートにコイル形成用導体、パッドを配置し、実施例1と同一の工程にて積層電子部品64を作製した。
【0032】
図11は本実施例の構造を示す上面図である。このとき4つのパッドがコイル内側にはみだした面積の合計が、コイル内側の面積に対して26%であった。
【0033】
こうして得られた積層電子部品64(n=10)のインダクタンス、インピーダンスを測定した。表2に、インダクタンス値、インピーダンス値およびビア接続性(不良率)を示す。
(7)比較例3
焼成後のパッド径が55μmとなるように、セラミックグリーンシートにコイル形成用導体、パッドを配置し、実施例1と同一の工程にて積層電子部品を作製した。このとき4つのパッドがコイル内側にはみだした面積の合計が、コイル内側の面積に対して0.5%であった。
【0034】
得られた積層電子部品(n=10)のインダクタンス、インピーダンスを測定した。表2に、インダクタンス値、インピーダンス値およびビア接続性(不良率)を示す。
(8)比較例4
焼成後のパッド径が110μmとなるように、セラミックグリーンシートにコイル形成用導体、パッドを配置し、実施例1と同一の工程にて積層電子部品を作製した。このとき4つのパッドがコイル内側にはみだした面積の合計が、コイル内側の面積に対して34%であった。
【0035】
得られた積層電子部品(n=10)のインダクタンス、インピーダンスを測定した。表2に、ショート不良品を除いたサンプルのインダクタンス値、インピーダンス値およびビア接続性(不良率)を示す。
【0036】
表1から明らかなように、いずれの実施例も、比較例に対してインダクタンス取得効率が高く、十分な特性を示している。一方、比較例1〜2はインダクタンス取得効率が不十分である。これは、パッド間の距離が接近し、パッド間の相互作用による磁束のロスが生じやすくなるためである。
【0037】
表2から明らかなように、実施例1、6〜7のいずれも、ビア接続性が良好、かつ十分なインダクタンス、インピーダンス値を示している。これに対し、実施例6よりパッド径が小さく、4つのパッドがコイル内側にはみだした面積の合計がコイル内側の面積に対して1.4%より小さい場合、すなわち比較例3の場合、パッド径がコイルの線幅に近くなり、ビア接続性が低下し導通不良が起こりやすくなる。さらに、実施例7よりパッド径が大きく、前記面積比が26%より大きい場合、すなわち比較例4の場合、パッドが互いに接近するためパッド間のショート不良が起こりやすくなるとともに、インダクタンス、インピーダンスが低下するため好ましくない。
【0038】
【表1】
Figure 2004087596
【0039】
【表2】
Figure 2004087596
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、パッドの配置および大きさを最適化することにより、インダクタンスの取得効率が高く、かつビア接続性の良好な、積層インダクタおよび積層インピーダンス素子などの電子部品を得ることできた。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(f)本発明の一実施例の製造工程を示す平面図である。
【図2】
【図1】の実施例の構造を示す(a)上面図及び(b)側面図である。
【図3】(a)〜(f)本発明の別の実施例の製造工程を示す平面図である。
【図4】
【図3】の実施例の構造を示す(a)上面図及び(b)断面図である。
【図5】(a)〜(f)本発明の別の実施例の製造工程を示す平面図である。
【図6】
【図5】の実施例の構造を示す(a)上面図及び(b)側面図である。
【図7】(a)〜(f)本発明の比較例の製造工程を示す平面図である。
【図8】
【図7】の比較例の構造を示す(a)上面図及び(b)側面図である。
【図9】(a)〜(f)本発明の別の比較例の製造工程を示す平面図である。
【図10】
【図9】の比較例の構造を示す(a)上面図及び(b)側面図である。
【図11】本発明の別の実施例の構造を示す上面図である。
【図12】本発明の別の実施例の構造を示す上面図である。
【図13】本発明の従来技術の構成を説明する図である。
【符号の説明】
1a〜f、71c〜h・・・セラミックグリーンシート
2a〜f、12a〜f、22a〜f、32a〜f、42a〜f、72b〜g・・・コイル形成用導体
3a〜j、13a〜j、23a〜j、33a〜j、43a〜j、74〜77・・・パッド
4、14、24、34、44、54、64・・・積層電子部品
5a〜d、15a〜d、25a〜d、35a〜d、45a〜d、55a〜d、
65a〜d・・・パッド
6a〜e、16a〜e、26a〜e、36a〜e、46a〜e・・・ビアホール
7、17、27、37、47・・・コイル
8・・・外部電極
A、B、C、D・・・パッドの中心点
L1・・・点CおよびDを通る直線
L2・・・点AからL1におろした垂線
L3・・・点BからL1におろした垂線
A’・・・L1とL2の交点
B’・・・L1とL3の交点
73a〜d・・・コーナー部

Claims (4)

  1. 電気絶縁層とコイル形成用導体を交互に積層し、各コイル形成用導体の端部に形成されたパッドをビアホールを介して順次接続することにより螺旋状のコイルを形成してなる積層電子部品において、前記コイルの平面視の形状が長方形であり、前記長方形の各長辺につき2ヶ所の計4ヶ所のいずれかに、パッドがビアホールの位置に対応して形成され、前記4ヶ所のパッドの各中心点A、B、CおよびDのうちAとB、CとDがそれぞれ前記長方形の同一長辺上にあり、AまたはBを通り直線CDに垂直な直線と直線CDの交点をそれぞれA’、B’としたとき、前記直線CD上にA’、D、B’、Cの順に並ぶ4点において、
    A’D間距離≧A’C間距離/12
    B’D間距離≧A’C間距離/6
    B’C間距離≧A’C間距離/12
    を満足するようにパッドが配置されていることを特徴とする積層電子部品。
  2. 電気絶縁層とコイル形成用導体を交互に積層し、各コイル形成用導体の端部に形成されたパッドをビアホールを介して順次接続することにより螺旋状のコイルを形成してなる積層電子部品において、前記コイルの平面視の形状が長方形であり、前記長方形の各長辺につき2ヶ所の計4ヶ所のいずれかに、パッドがビアホールの位置に対応して形成され、前記4ヶ所のパッドの各中心点A、B、CおよびDのうちAとB、CとDがそれぞれ前記長方形の同一長辺上にあり、かつAとCが前記長方形の対向するコーナー上にあり、AまたはBを通り直線CDに垂直な直線と直線CDの交点をそれぞれA’、B’としたとき、前記直線CD上にA’、D、B’、Cの順に並ぶ4点において、
    A’D間距離≧A’C間距離/12
    B’D間距離≧A’C間距離/12
    B’C間距離≧A’C間距離/12
    を満足するようにパッドが配置されていることを特徴とする積層電子部品。
  3. A’D間距離=B’D間距離=B’C間距離=A’C間距離/3
    となるようにパッドが配置されていることを特徴とする、請求項2または請求項3に記載の積層電子部品。
  4. 4つのパッドがコイル内側にはみだした面積の合計が、コイル内側の面積に対して1.4〜26%であることを特徴とする請求項1〜3に記載の積層電子部品。
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