JP2008294298A - 電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】絶縁層間の剥離を防止することができると共に、内部電極間でのショートを防止することができる電子部品を提供する。
【解決手段】積層体は、複数の絶縁層13,15が積層されて構成される。外部電極12a,12b,12c,12dは、積層体の側面に形成される。複数の内部電極14,16は、四角形の四隅が直線状に切り落とされた形状を有する本体部20,30と、本体部20,30と外部電極12a,12b,12c,12dとを接続する引き出し部22a,22b,32a,32bと、を含む。引き出し部22a,22b,32a,32bの幅は、引き出し部22a,22b,32a,32bが接続された本体部20,30の辺の長さよりも短い。本体部20の四隅に形成された直線状部L1は、隣接する本体部30の直線部L2と、積層方向から見たときに重ならない。
【選択図】図3

Description

本発明は、絶縁層と内部電極とが積層されて構成される電子部品に関する。
従来の電子部品として、特許文献1に記載の貫通型三端子電子部品が提案されている。図9は、該貫通型三端子電子部品の分解図である。該貫通型三端子電子部品では、図9(a)に示すような内部電極201が形成された誘電体層202と図9(b)に示すような内部電極203が形成された誘電体層204とが交互に積層されて、コンデンサが形成される。
前記貫通型三端子電子部品では、各誘電体層202,204に、容量の形成に寄与しないダミー内部電極205が形成されている。これにより、貫通型三端子電子部品の各部において、積層方向に積層された電極の枚数が等しくなる。その結果、貫通型三端子電子部品各部における焼結の程度が等しくなり、内部電極201,203の過焼結や焼結不足が防止され、貫通型三端子電子部品の直流抵抗が小さくなる。
しかしながら、前記貫通型三端子電子部品では、各誘電体層202,204間において剥離が発生し易い。具体的には、コンデンサの容量を大きくするために、内部電極201,203を大きくすると、図9中の内部電極201,203の縁と誘電体層202,204の縁との間の部分(サイドギャップ)の幅が狭くなってしまう。その結果、端面206の近傍において、誘電体層202,204同士の接触面積が小さくなり、誘電体層202,204同士の密着性が悪化し、誘電体層202,204間で剥離が発生しやすくなってしまう。
また、各内部電極201,203間でショートが発生するという問題がある。具体的には、積層枚数の増加に伴い、誘電体層202,204が薄型化している。そのため、内部電極201,203間でショートが発生し易くなっている。
特開2003−22932号公報
そこで、本発明の目的は、絶縁層間の剥離を防止することができると共に、内部電極間でのショートを防止することができる電子部品を提供することである。
本発明は、複数の絶縁層が積層されて構成された積層体と、前記複数の絶縁層と共に積層された複数の内部電極と、前記積層体の側面に形成された複数の外部電極と、を備え、前記複数の内部電極は、四角形の四隅が直線状に切り落とされた形状を有する本体部と、前記本体部と前記外部電極とを接続している引き出し部と、を含み、前記引き出し部の幅は、該引き出し部が接続された前記本体部の辺の長さよりも短く、前記本体部の四隅に形成された直線状部は、隣り合う本体部の直線状部と、積層方向から見たときに重なっていないこと、を特徴とする。
本発明によれば、引き出し部の幅が、該引き出し部が接続された本体部の辺の長さよりも短い。そのため、引き出し部の幅が、該引き出し部が接続された本体部の辺の長さと同等である場合に比べて、隣接する絶縁層同士の接触面積が大きくなる。その結果、隣接する絶縁層同士の密着度が向上し、絶縁層間における剥離が防止される。
本発明において、前記引き出し部が形成されている領域には、積層方向から見たときに、前記本体部が形成されていなくてもよい。
本発明によれば、引き出し部が形成されている領域には、積層方向から見たときに、本体部が形成されていない。そのため、圧着時に、本体部により引き出し部が圧迫されて、引き出し部が押しつぶされてしまうおそれがない。その結果、引き出し部と外部電極とがより確実に接続されるようになる。
本発明において、前記複数の内部電極は、第1の内部電極と第2の内部電極とを含み、前記第1の内部電極は、互いに対向する前記積層体の第1の側面と第2の側面とに形成されている前記外部電極に接続された2つの引き出し部を含み、前記第2の内部電極は、互いに対向する前記積層体の第3の側面と第4の側面とに形成されている前記外部電極に接続された2つの引き出し部を含んでいてもよい。
本発明において、前記複数の内部電極は、コンデンサを構成していてもよい。
本発明によれば、引き出し部の幅が、該引き出し部が接続された本体部の辺の長さよりも短いので、隣接する絶縁層同士の密着度が向上し、絶縁層間における剥離が防止される。
(電子部品の構成について)
以下に、本発明の一実施形態に係る電子部品について図面を参照しながら説明する。図1は、該電子部品1の外観斜視図である。図2(a)は、該電子部品1のxz平面における断面構造図であり、図2(b)は、該電子部品1のyz平面における断面構造図である。なお、x軸、y軸及びz軸は、互いに直交する。
図1に示すように、電子部品1は、積層体10及び外部電極12a,12b,12c,12dを備える。積層体10は、長方形状の絶縁層が複数枚積層されて構成され、直方体状の外形を有する。
外部電極12aは、積層体10の側面に形成され、積層体10の内部に形成されたコンデンサと電気的に接続される。外部電極12bは、外部電極12aが形成された側面に対向する側面に形成され、積層体10の内部に形成されたコンデンサと電気的に接続される。該電子部品1が回路基板に実装された場合、外部電極12a,12bには、所定の電圧値を有する信号電圧が印加される。
外部電極12cは、外部電極12a,12bが形成された側面とは別の側面に形成され、積層体10の内部に形成されたコンデンサと電気的に接続される。外部電極12dは、外部電極12cが形成された側面と対向する側面に形成され、積層体10の内部に形成されたコンデンサと電気的に接続される。該電子部品1が回路基板に実装された場合、外部電極12c,12dには、接地電位が印加される。
積層体10に内蔵されるコンデンサは、図2に示すように、内部電極14(Thru用内部電極)及び内部電極16(GND用内部電極)が絶縁層と共にz軸方向に交互に積層されることにより構成される。以下に、内部電極14及び内部電極16について、図2及び図3を参照しながら説明する。図3は、電子部品1のxy平面における断面構造図である。より詳細には、図3(a)は、内部電極14が形成された絶縁層13の構成を示した図である。図3(a)において、内部電極16は、点線で示されている。図3(b)は、内部電極16が形成された絶縁層15の構成を示した図である。図3(b)において、内部電極14は、点線で示されている。
内部電極14は、図3(a)に示すように、外部電極12aと外部電極12bとを接続するように、絶縁層13の主面上においてx軸方向に積層体10を貫通するように延在する。内部電極14は、図3(a)に示すように、本体部20及び引き出し部22a,22bを含む。本体部20は、コンデンサ電極を構成し、長方形の四隅が直線状に切り落とされた形状を有する。これにより、本体部20の四隅のそれぞれには、直線状部L1が形成される。なお、図面が煩雑になることを防止するために、左上の隅の直線上部L1にのみ参照符号を付した。
引き出し部22a,22bはそれぞれ、外部電極12a,12bと本体部20とを接続する。具体的には、本体部20の辺の内、外部電極12aと対向する辺から、引き出し部22aがx軸方向に延在する。また、本体部20の辺の内、外部電極12bと対向する辺から、引き出し部22bがx軸方向に延在する。更に、引き出し部22a,22bのy軸方向における幅は、該引き出し部22a,22bが接続された本体部20の辺の長さよりも短い。
内部電極16は、図3(b)に示すように、外部電極12cと外部電極12dとを接続するように、絶縁層15の主面上においてy軸方向に積層体10を貫通するように延在する。内部電極16は、図3(b)に示すように、本体部30及び引き出し部32a,32bを含む。本体部30は、コンデンサ電極を構成し、長方形の四隅が直線状に切り落とされた形状を有する。これにより、本体部30の四隅のそれぞれには、直線状部L2が形成される。なお、図面が煩雑になることを防止するために、左上の隅の直線上部L2にのみ参照符号を付した。
引き出し部32a,32bはそれぞれ、外部電極12c,12dと本体部30とを接続する。具体的には、本体部30の辺の内、外部電極12cと対向する辺から、引き出し部32aがy軸方向に延在する。また、本体部30の辺の内、外部電極12dと対向する辺から、引き出し部32bがy軸方向に延在する。更に、引き出し部32a,32bのx軸方向における幅は、該引き出し部32a,32bが接続された本体部30の辺の長さよりも短い。
ここで、内部電極14の本体部20と、内部電極16の本体部30との位置関係について図3を参照しながら説明する。本体部20と本体部30とは、z軸方向(積層方向)から見たときに、互いに重なるように配置される。これにより、本体部20と本体部30との間には、容量が形成される。
更に、本体部20の四隅に形成された直線状部L1は、図3(a)及び図3(b)に示すように、隣り合う本体部30の直線状部L2と、z軸方向(積層方向)から見たときに重ならない。より詳細には、z軸方向(積層方向)から見たときに、直線状部L1は、直線状部L2よりも、絶縁層13の中心(対角線の交点)から遠くに位置する。
以上のような、内部電極14が形成された絶縁層13と、内部電極16が形成された絶縁層15とが交互に積層され、更に、その上層及び下層のそれぞれに内部電極が形成されていない外層用絶縁層が積層される。これにより、図2に示すような積層体10が得られる。
(製造方法について)
次に、電子部品1の製造方法について説明する。まず、チタン酸バリウム等を主成分とする誘電体の原料粉末を溶剤に分散させてセラミックスラリーを調整し、ドクターブレード法によりセラミックスラリーをシート状に成形する。これにより、絶縁層13,15の原料となるセラミックグリーンシートを得る。
次に、セラミックグリーンシート上にAg,Pd,Cu,Auやこれらの合金からなる導電性ペーストをスクリーン印刷法により塗布し、図3(a)及び図3(b)に示す内部電極14,16を形成する。以下に、内部電極14,16の形成工程について詳しく説明する。
スクリーン印刷法は、内部電極14,16の形状の開口を有するシートを、セラミックグリーンシート上に配置し、スキージゴム等により導電性ペーストをセラミックグリーンシートに転写することにより行われる。この転写の際、開口の中央部において、開口の縁よりも、スキージゴムにより多くのペーストが掻き取られるサドル現象が発生する。このサドル現象が発生すると、開口の中央部よりも開口の縁の方が、導電性ペーストの膜厚が厚くなってしまう。このように、導電性ペーストの膜厚が厚くなる部分が発生すると、内部電極14,16にも膜厚が厚くなる部分が発生し、かかる部分においてショートが発生する可能性がある。
そこで、電子部品1では、内部電極14,16の本体部20,30は、図3(a)及び図3(b)に示すように、長方形の四隅が直線に切り落とされた形状を有するように形成される。すなわち、内部電極14,16と同じ形状の開口を有するシートを用いて、スクリーン印刷を行う。長方形の開口を有するシートを用いてスクリーン印刷を行った場合、長方形の四隅に導電性ペーストが溜まりやすい。したがって、長方形の四隅が切り落とされた形状の開口を有するシートを用いてスクリーン印刷を行うことにより、内部電極14,16の膜厚が均一になる。すなわち、直線状部L1,L2において導電性ペーストの膜厚が厚くなることが防止され、内部電極14,16間におけるショートの発生が防止される。なお、本体部20,30の角は、丸みを持って切り落とされるよりも、直線状に切り落とされる方が好ましい。丸みを持って切り落とされた場合、スクリーン印刷時ににじみが発生してしまうからである。
ところで、スキージゴムの進行方向に対して開口の幅が相対的に広いところでは、導電性ペーストが薄く塗布され、開口の幅が相対的に狭いところでは、導電性ペーストが厚く塗布される。そこで、スキージゴムを図3(a)においてx軸方向に移動させ、かつ、図3(b)においてy軸方向に移動させる場合には、スキージゴムのスキージング時の圧力を、スクリーン印刷中において一定とすることが好ましい。これにより、本体部20,30は、相対的に薄く形成され、引き出し部22a,22b,32a,32bは、相対的に厚く形成される。その結果、引き出し部22a,22b,32a,32bと、外部電極12a,12b,12c,12dとをより確実に接続することが可能となる。
次に、内部電極14,16が形成されていない外層用セラミックグリーンシートを複数枚積層し、これらを圧着する。更に、該外層用セラミックグリーンシート上に、内部電極14が形成されたセラミックグリーンシートと、内部電極16が形成されたセラミックグリーンシートとを交互に積層し、これらを圧着する。更に、内部電極14,16が形成されたセラミックグリーンシートの上に、外層用セラミックグリーンシートを複数枚積層し、圧着する。これにより、未焼成の積層体ブロックが得られる。
次に、未焼成の積層体ブロックを所定のサイズにカットして、未焼成の積層体を得る。この後、該未焼成の積層体を焼成することにより、積層体10を得る。
次に、積層体10の外部電極12a,12b,12c,12dが形成されるべき領域に、Cuペーストを塗布し、焼成する。更に、焼成されたCuペースト上に、Ni、Snの順にめっきを施すことにより、外部電極12a,12b,12c,12dを得る。なお、Niのめっき層の厚さ及びSnのめっき層の厚さはそれぞれ、0.7〜8.0μm及び1.5〜8.0μmである。以上の工程により、図1に示すような電子部品1が完成する。
(効果)
以上のように、電子部品1によれば、引き出し部22a,22b,32a,32bの幅が、該引き出し部22a,22b,32a,32bが接続された本体部20,30の辺の長さよりも短い。そのため、引き出し部22a,22b,32a,32bの幅が、該引き出し部22a,22b,32a,32bが接続された本体部20,30の辺の長さと同等である場合に比べて、絶縁層13,15間の接触面積が大きくなる。その結果、絶縁層13,15間の密着度が向上し、絶縁層13,15間における剥離が防止される。以下に、本願発明者が行った実験について図面を参照しながら説明する。図5は、電子部品1と従来の電子部品とにおける、絶縁層の剥離の発生率を示したグラフである。
本願発明者は、電子部品1として、図3(a)のD地点の内部電極14の幅が1.05mmであり、A地点の内部電極14の幅が0.93mm及び0.85mmの電子部品1を準備した。また、本願発明者は、従来の電子部品として、A地点及びD地点の内部電極の幅が共に1.05mmである電子部品を準備した。そして、これら3種類の電子部品について、絶縁層の剥離の発生率を調べた。
図5のグラフによれば、内部電極14のA地点の幅(すなわち、引き出し部22aの幅)を、本体部20の幅よりも狭くした場合(A地点の内部電極14の幅が0.93mm及び0.85mmの場合)には、剥離の発生率は0%であった。一方、内部電極のA地点の幅(すなわち、引き出し部22aの幅)と、本体部の幅とを等しくした場合には、剥離の発生率は0.08〜0.16%であった。以上より、引き出し部22a,22b,32a,32bの幅を、該引き出し部22a,22b,32a,32bが接続された本体部20,30の辺の長さよりも短くすることにより、絶縁層13,15間における剥離を防止できることが理解できる。
また、引き出し部22a,22b,32a,32bの幅が、該引き出し部22a,22b,32a,32bが接続された本体部20,30の辺の長さよりも短いので、引き出し部22a,22b,32a,32bと外部電極12a,12b,12c,12dとをより確実に接続することができる。以下に、図4を参照しながら説明する。図4は、図3(a)のA,B,C,Dの4箇所における内部電極14のy軸方向における幅と、内部電極14の厚みとの関係を示したグラフである。なお、縦軸は、内部電極14の厚みを示し、横軸は、内部電極14の幅を示す。
前記のように、スキージゴムの圧力を一定にしてスクリーン印刷を行った場合、開口の幅が相対的に広いところでは導電性ペーストの塗布厚が相対的に薄くなり、開口の幅が相対的に狭いところでは導電性ペーストの塗布厚が相対的に厚くなる。例えば、図4に示すように、内部電極14のy軸方向の幅が600μmであるC地点及びD地点では、内部電極14の厚みは、1.0〜3.0μmに分布しているのに対して、内部電極14のy軸方向の幅が500μmであるB地点及び200μmであるA地点では、内部電極14の厚みはそれぞれ、1.3〜3.4μm及び1.5〜3.5μmとなっている。すなわち、内部電極14の引き出し部22a,22b(A地点、B地点)の厚みは、内部電極14の本体部20(C地点、D地点)よりも厚く形成されていることが理解できる。このように、内部電極14の引き出し部22a,22bが厚く形成されることにより、内部電極14と外部電極12a,12bとがより確実に接続されるようになる。
また、電子部品1では、本体部20,30の四隅が直線状に切り落とされているので、本体部20,30の四隅における厚さが、本体部20,30の他の部分の厚さと略等しくなる。すなわち、電子部品1は、内部電極14,16間においてショートが発生しにくい構造をとっている。更に、電子部品1では、直線状部L1と直線状部L2とが重ならないように、内部電極14と内部電極16とが配置されている。すなわち、電子部品1では、内部電極14,16間でショートが発生しやすい部分を遠ざけている。その結果、隣り合う内部電極14,16間でショートが発生することがより確実に防止される。なお、本願発明者の実験によれば、従来の電子部品では、内部電極間でのショートの発生率は、2.5%であったのに対して、電子部品1では、内部電極14,16間でのショートの発生率は、0.6%であった。なお、従来の電子部品として、本体部20,30の四隅が直線状に切り落とされていない電子部品を用いた。
更に、電子部品1では、引き出し部22a,22bは、図3(a)に示すように、一定の幅を有している。そのため、電子部品1のカット時にx軸方向にズレが生じたとしても、引き出し部22a,22bの幅は変化しない。そのため、内部電極14の抵抗値(RDC(信号間直流抵抗))が変動しにくい。
また、図3に示すように、引き出し部22a,22bが形成されている領域には、積層方向から見たときに、本体部30が形成されていない。更に、引き出し部32a,32bが形成されている領域には、積層方向から見たときに、本体部20が形成されていない。そのため、引き出し部22a,22b,32a,32bが厚く形成されたとしても、圧着時に、本体部20,30により該引き出し部22a,22b,32a,32bが圧迫されて、押しつぶされてしまうおそれがない。その結果、引き出し部22a,22b,32a,32bと外部電極12a,12b,12c,12dとが接続されるようになる。
(変形例)
以下に、本実施形態に係る電子部品1の変形例について図6ないし図8を参照しながら説明する。図6は、第1の変形例に係る電子部品1の内部電極14,16の重なりの様子を示した図である。図7は、第2の変形例に係る電子部品1の内部電極14,16の重なりの様子を示した図である。図8は、第3の変形例に係る電子部品1の内部電極14,16の重なりの様子を示した図である。なお、図6ないし図8では、内部電極16は点線で示してある。
図6に示すように、z軸方向(積層方向)から見たときに、直線状部L2は、直線状部L1よりも、絶縁層13の中心(対角線の交点)から遠くに位置していてもよい。なお、かかる構造を内部電極16の形状を変更せずに実現する場合には、引き出し部22a,22bのy軸方向の幅を、図3の引き出し部22a,22bのy軸方向の幅よりも狭くすればよい。
図7に示すように、内部電極14のx軸方向に延びる辺が内部電極16のx軸方向に延びる辺よりも、絶縁層13の中心(対角線の交点)の近くに位置し、内部電極16のy軸方向に延びる辺が内部電極14のy軸方向に延びる辺よりも、絶縁層15の中心の近くに位置してもよい。また、図8に示すように、内部電極14のx軸方向に延びる辺が内部電極16のx軸方向に延びる辺よりも、絶縁層13の中心(対角線の交点)の遠くに位置し、内部電極16のy軸方向に延びる辺が内部電極14のy軸方向に延びる辺よりも、絶縁層15の中心の遠くに位置してもよい。
本発明の一実施形態に係る電子部品の外観斜視図である。 図2(a)は、前記電子部品のxz平面における断面構造図であり、図2(b)は、前記電子部品のyz平面における断面構造図である。 図3(a)は、内部電極が形成された絶縁層の構成を示した図である。図3(b)は、内部電極が形成された絶縁層の構成を示した図である。 図3(a)のA,B,C,Dの4箇所における内部電極のy軸方向における幅と、内部電極の厚みとの関係を示したグラフである。 電子部品における、絶縁層の剥離の発生率を示したグラフである。 第1の変形例に係る電子部品の内部電極の重なりの様子を示した図である 第2の変形例に係る電子部品の内部電極の重なりの様子を示した図である。 第3の変形例に係る電子部品の内部電極の重なりの様子を示した図である。 従来の貫通型三端子電子部品の分解図である。
符号の説明
1 電子部品
10 積層体
12a,12b,12c,12d 外部電極
13,15 絶縁層
14,16 内部電極
20,30 本体部
22a,22b,32a,32b 引き出し部
L1,L2 直線状部

Claims (4)

  1. 複数の絶縁層が積層されて構成された積層体と、
    前記複数の絶縁層と共に積層された複数の内部電極と、
    前記積層体の側面に形成された複数の外部電極と、
    を備え、
    前記複数の内部電極は、
    四角形の四隅が直線状に切り落とされた形状を有する本体部と、
    前記本体部と前記外部電極とを接続している引き出し部と、
    を含み、
    前記引き出し部の幅は、該引き出し部が接続された前記本体部の辺の長さよりも短く、
    前記本体部の四隅に形成された直線状部は、隣り合う本体部の直線状部と、積層方向から見たときに重なっていないこと、
    を特徴とする電子部品。
  2. 前記引き出し部が形成されている領域には、積層方向から見たときに、前記本体部が形成されていないこと、
    を特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記複数の内部電極は、第1の内部電極と第2の内部電極とを含み、
    前記第1の内部電極は、互いに対向する前記積層体の第1の側面と第2の側面とに形成されている前記外部電極に接続された2つの引き出し部を含み、
    前記第2の内部電極は、互いに対向する前記積層体の第3の側面と第4の側面とに形成されている前記外部電極に接続された2つの引き出し部を含むこと、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電子部品。
  4. 前記複数の内部電極は、コンデンサを構成していること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電子部品。
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