JP2016186957A - カーフ深さ測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】誤差の少ないカーフの深さ測定を行うカーフ深さ測定装置を提供する。【解決手段】エアマイクロメータ52は、ポンプ58から供給される圧縮空気を、レギュレータ60によって一定圧力に調整し、A/E変換器62の内部に設置された絞りを介して測定ヘッド64のノズル66から、半導体ウェーハWの表面に圧縮エアを噴射する。A/E変換器62は、ノズル66と絞りとの間の流量の微小変化を、内蔵するベローズと差動変圧器とによって電気信号に変換し、アンプ68に出力する。アンプ68は、この電気信号に基づいて流量値を算出し、第1演算部70は、算出された流量に基づきカーフkの断面積を算出する。カーフkの断面積は、第2演算部72に出力され、第2演算部72は、カーフkの幅とカーフkの断面積とに基づきカーフkの深さを算出する。【選択図】図3

Description

本発明は、カーフ深さ測定装置に係り、特にダイシング装置によって半導体ウェーハを半導体素子毎に切断する際に、ブレードによって切削加工されたカーフ(溝)の深さを測定するカーフ深さ測定装置に関する。
半導体製造工程では、薄い板状の半導体ウェーハの表面に各種の処理を施して、電子デバイスを有する複数の半導体素子を製造する。半導体素子の各チップは、検査装置によって電気的特性が検査され、その後、ダイシング装置の高速回転するブレードによってチップ毎に切断分離される。
ダイシング装置では、ブレードによって切削加工された、カーフの数十ミクロンの深さがブレードの摩耗によって変化するため、カーフの深さを定期的に測定し、半導体ウェーハに対するブレードの切り込み深さを調整している。
特許文献1に開示されたダイシング装置のカーフ深さ測定装置は、レーザー変位計によってカーフの形状を計測し、この形状に基づいてカーフの深さを計測している。具体的には、レーザー変位計のレーザー光によってカーフをスキャンし、その形状やチッピング状況を計測する。カーフの深さ測定は、カメラ画像による測定では行うことができないものであり、レーザー変位計を有することによってカーフの深さ測定を実現できるというものである。
特開2003−168655号公報
特許文献1のレーザー変位計は、投光レンズを介して集光されたレーザー光をカーフに照射し、カーフから拡散反射された光線の一部を、受光レンズを介して受光素子で受光し、受光素子で受光されたスポット光の位置を検出することによってカーフの形状を計測する。
したがって、レーザー変位計では、カーフの側壁や底に微小な凹凸が存在している場合には、凹凸の量に対応した値をそのままカーフの形状として取得するので、微小な凹凸がカーフの深さ精度に大きく影響するという課題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、誤差の少ないカーフの深さ測定を行うことができるカーフ深さ測定装置を提供することを目的とする。
本発明のカーフ深さ測定装置の一態様は、本発明の目的を達成するために、ウェーハの面に備えられたカーフの深さを測定するカーフ深さ測定装置において、カーフの幅を測定する幅測定部と、ウェーハのカーフに対して離間して配置され、カーフに向けて圧縮エアを噴射するノズルを有する測定ヘッドと、ノズルとカーフとの隙間から流出するエアの流量、又は流量の変化で生じる圧力変化に基づきカーフの断面積を算出する第1演算部と、幅測定部によって測定されたカーフの幅、及び第1演算部にて算出されたカーフの断面積に基づきカーフの深さを算出する第2演算部と、を備える。
本発明の一態様によれば、カーフの幅とカーフの断面積とに基づいてカーフの深さを算出する。本発明の一態様によれば、カーフの側壁や底に微小な凹凸が存在している場合でも、凹凸に影響の少ないカーフの断面積に基づいてカーフの深さを算出するので、誤差の少ないカーフの深さ測定を行うことができる。
本発明の一態様は、測定ヘッドをウェーハの面に沿って相対的に移動させる移動部を備えることが好ましい。
本発明の一態様によれば、ウェーハの面に複数本のカーフが備えられている場合には、移動部によって測定ヘッドをウェーハの面に沿って移動させることにより、カーフ毎の深さを測定することができる。
本発明の一態様は、ウェーハは、ウェーハをダイシング加工するダイシング装置のウェーハチャックに保持され、幅測定部は、カーフを撮像する撮像部と、撮像部によって得られた画像を画像処理することによりカーフの幅を演算する画像処理部とからなり、測定ヘッドは、ダイシング装置のブレードが支持されるスピンドル又はスピンドル支持部に支持され、測定ヘッドと第1演算部とがエアマイクロメータとして構成され、移動部は、ダイシング装置のウェーハチャック及びスピンドルを水平方向に移動させる移動機構部であることが好ましい。
本発明の一態様によれば、ダイシング装置のブレードによって切削加工されたウェーハのカーフの深さを測定する場合には、カーフ深さ測定装置を構成する部材として、ダイシング装置に備えられた既存の機能部材を利用することができる。
すなわち、ダイシング装置のウェーハチャックによってウェーハを保持し、ブレードが支持されるスピンドル又はスピンドル支持部に測定ヘッドを支持し、ダイシング装置のウェーハチャック及びスピンドルを水平方向に相対的に移動させる移動機構部を、カーフ深さ測定装置の移動部として利用する。そして、ダイシング装置において、ウェーハの厚さを測定してウェーハへの切り込み深さを設定するためのエアマイクロメータを、測定ヘッドと第1演算部として利用する。つまり、ダイシング装置に備えられた、ウェーハ厚さ測定用のエアマイクロメータを、カーフ深さ測定装置として利用することができる。
本発明のカーフ深さ測定装置によれば、誤差の少ないカーフの深さ測定を行うことができる。
実施形態のカーフ深さ測定装置が搭載されたダイシング装置の外観図 図1に示したダイシング装置のテーブルの平面図 カーフ深さ測定装置としてエアマイクロメータを適用した説明図 エアマイクロメータによるカーフの深さ測定方法の原理を説明した図 半導体ウェーハの表面に対する測定ヘッドの移動方向を示した説明図 半導体ウェーハの一つの測定領域に測定ヘッドを移動させてカーフの深さを測定したことを示す説明図 図6に示した一つの測定領域におけるエア流量の変化を示したグラフ
以下、添付図面に従って本発明に係るカーフ深さ測定装置の好ましい実施形態について詳説する。
〔ダイシング装置10の構成〕
図1は、実施形態のカーフ深さ測定装置が搭載されたダイシング装置10の外観図である。
ダイシング装置10は、円板状の複数枚の半導体ウェーハ(ウェーハ)Wが収納されたカセットを外部装置との間で受け渡すロードポート12と、吸着パッド14を有し、半導体ウェーハWを装置各部に搬送する搬送装置16と、半導体ウェーハWを吸引保持するテーブル18と、半導体ウェーハWをダイシング加工する加工部20と、ダイシング加工後の半導体ウェーハWを洗浄し、乾燥させるスピンナ22とを備えている。ダイシング装置10の各部の動作は、制御手段としてのコントローラ24によって制御される。
〈加工部20〉
加工部20には、カメラ(幅測定部、撮像部)26が設けられる。このカメラ26は、半導体ウェーハWの表面を撮像して、半導体ウェーハWを既知のパターンマッチング法によりアライメントするための部材として、かつ、カーフの溝寸法を測定するための部材として使用される。
加工部20の内部には、対向配置された一対の円盤状のブレード28と、ブレード28を回転させる高周波モータ内蔵型のスピンドル32とが設けられている。
ブレード28はスピンドル32によって、6000rpm〜80000rpmで高速回転されるとともに、不図示の移動軸によって互いに独立して図1のY方向のインデックス送りとZ方向の切り込み送りとがなされる。更に、半導体ウェーハWを吸着保持するテーブル18が、不図示の移動軸によって図1のX方向に研削送りされるように構成されている。これらの動作によって高速回転するブレード28の加工点(最下点)が、半導体ウェーハWに接触し、半導体ウェーハWがX、Y方向にダイシング加工される。これにより、半導体ウェーハWから半導体素子がチップ毎に切断される。
ブレード28は、ダイヤモンド砥粒やCBN砥粒をニッケルで電着した電着ブレードの他、金属粉末を混入した樹脂で結合したメタルレジンボンドのブレード等が用いられる。
また、前述したX、Y、Z方向の送り量は、不図示のX、Y、Zの各移動機構部をコントローラ24によって制御することによって調整される。コントローラ24は、後述するカーフ深さ測定装置によって得られたカーフの深さ情報に基づき、X方向におけるZ方向の切り込み送り量を制御しながら、半導体ウェーハWから半導体素子をチップ毎に切断する。
図2は、テーブル18の平面図である。
テーブル18は、半導体ウェーハWを吸着保持する、平面視円形状の吸着部(ウェーハチャック)34と、吸着部34の外側に配置されて吸着部34を支持する、平面視リング状の本体36とを備える。
吸着部34は、テーブル18の中心軸18Aを中心とする円形状に構成される。また、吸着部34は、多孔質部材によって構成されており、不図示の真空源に真空経路を介して接続されている。真空源を駆動することにより、真空経路の空気が吸引され、これによって半導体ウェーハWが吸着部34の表面に真空吸着保持される。
〔ダイシング装置10の作用〕
ダイシング装置10では、まず、複数枚の半導体ウェーハWが収納されたカセットが、不図示の搬送装置、又は手動によってロードポート12に載置される。載置されたカセットから半導体ウェーハWが取り出され、搬送装置16によってテーブル18の表面に載置される。この後、半導体ウェーハWの裏面が、テーブル18の吸着部34の表面に真空吸着保持される。これにより、半導体ウェーハWがテーブル18に保持される。
テーブル18に保持された半導体ウェーハWは、図1のカメラ26によってその表面が撮像され、半導体ウェーハWの表面に形成されたダイシングされるカットラインの位置とブレード28との位置が、不図示のX、Y、θ方向の各移動機構部によりテーブル18を調整して合わせられる。
位置合わせが終了し、ダイシング加工が開始されると、スピンドル32が回転を開示し、ブレード28が高速に回転するとともに、不図示のノズルから加工点に切削液が供給される。この状態で半導体ウェーハWは、テーブル18とともに不図示の移動軸によって、図1に示すX方向へ加工送りされるとともに、スピンドル32が所定の高さまでZ方向へ下がりダイシングが行われる。この動作によって半導体ウェーハWの表面にカーフが切削加工される。
〔カーフ深さ測定装置50〕
図3は、カーフ深さ測定装置50として、流量式のエアマイクロメータ52を利用した説明図である。
なお、エアマイクロメータ52としては、流量式のものに限定されず、背圧式、真空式、流速式等、他の測定原理のエアマイクロメータを検査装置として適用可能である。
エアマイクロメータ52は、ポンプ58から供給される圧縮空気を、レギュレータ60によって一定圧力に調整し、A/E変換器62の内部に設置された絞り(図示せず)を介して測定ヘッド64のノズル66から、半導体ウェーハWの表面に圧縮エアを噴射する。
A/E変換器62は、ノズル66と絞りとの間の流量(圧力)の微小変化を、内蔵するベローズと差動変圧器とによって電気信号に変換し、アンプ68に出力する。アンプ68は、この電気信号を増幅する。
増幅された電気信号は、第1演算部70に出力され、第1演算部70は電気信号に基づいて流量を算出し、かつ算出した流量に基づきカーフkの断面積を算出する。すなわち、第1演算部70は、ノズル66とカーフkとの隙間から流出するエアの流量、又は流量の変化で生じる圧力変化に基づきカーフkの断面積を算出する。算出されたカーフkの断面積は、第2演算部72に出力される。
一方、第2演算部72には、画像処理部74からのカーフkの幅が出力される。すなわち、カーフkはカメラ26によって撮像され、画像処理部74はカメラ26からの画像情報を画像処理することによりカーフkの幅を算出する。このカーフkの幅が第2演算部72に出力されている。
第2演算部72は、カメラ26と画像処理部74とによって測定されたカーフkの幅と、第1演算部70によって算出されたカーフkの断面積とに基づきカーフkの深さを算出する。この算出方法については後述する。また、算出されたカーフkの深さはモニタ76に表示される。
測定ヘッド64は、スピンドル32又はZの移動機構部(スピンドル支持部)54に取り付けられることにより、半導体ウェーハWの表面に対して離間して配置され、表面に向けて圧縮エアを噴射するノズル66を有する。図3では、移動機構部54に測定ヘッド64が取り付けられている。
測定ヘッド64は、ダイシング装置10の既存のX、Yの移動機構部(移動部)78、80によって、半導体ウェーハWの表面に沿って相対的に移動される。
移動機構部78は、X方向に延設された一対のレール82を備え、このレール82にテーブル支持部材84がスライド自在に搭載されている。また、移動機構部78は、テーブル支持部材84をレール82に沿ってX方向に移動させる不図示の駆動部を備えている。
移動機構部80は、Y方向に延設された一対のレール86を備え、このレール86にスライダ88がスライド自在に支持されている。また、移動機構部80は、スライダ88をレール86に沿ってY方向に移動させる不図示の駆動部を備えている。
スライダ88は、Z方向に延設された一対のレール90を備え、このレール90に移動機構部54のスライダ92がスライド自在に支持されている。また、移動機構部54は、スライダ92をレール90に沿ってZ方向に移動させる不図示の駆動部を備えている。
〔カーフkの深さ測定方法の原理について〕
図4は、エアマイクロメータ52によるカーフkの深さ測定方法の原理を説明した図である。
図4の〔case1〕は、エアマイクロメータ52によって、既知の深さL1のカーフk1を測定する説明図であり、〔case2〕は既知の深さL2のカーフk2を測定する説明図である。
このとき、エアマイクロメータ52と半導体ウェーハWとの間に形成される流路断面積をA1とし、カーフk2の流路断面積をA2とすると、以下の式1、式2によりA1、A2を算出することができる。流路断面はノズル66と半導体ウェーハWのギャップHからなる項とカーフkからなる項の和であり、カーフkが断面として寄与するエリアはノズル内径dと交差する2ヶ所であるため2を乗じる。
A1=d×Pi×H+2×W1×L1…式1
A2=d×Pi×H+2×W2×L2…式2
なお、dは、ノズル66の内径であり既知の値である。Piは円周率である。Hは、通常のエアマイクロメータ52のギャップ測定にて設定される既知の値である。W1、W2はカーフk1、k2の幅寸法であり、ダイシング装置10のカメラ26によって得られた画像を画像処理する画像計算によって得られた既知の値である。
ベルヌーイの定理より、アンプ68では圧力と高さが一定なので、
V12/2=V22/2
Vは流速である。
よって、V1=V2…式3
連続の法則より、〔case1〕での流量Q1、〔case2〕での流量Q2は、以下の式4、式5により算出することができる。
流量Q1=A1×V1…式4
流量Q2=A2×V2…式5
ここで、式3、式4、式5により、以下の式6の如く、〔case1〕及び〔case2〕における、流量を断面積で除算した値は等しくなる。
Q1/A1=Q2/A2…式6
エアマイクロメータ52は流量をカーフの断面積に変位換算でき、ゲージとなるカーフとの差異を見る機能を有する。
実際は、〔case1〕及び〔case2〕は既にカーフ深さL1、2が得られた物として校正することで、断面積の変化と流量の変化との関係を実験的に取得することができる。なお、損失成分やカーフの微小な凹凸、及び底のR形状は、〔case1〕及び〔case2〕の校正によって吸収される。
その校正値を用いることで、実測対象の〔Case3〕…以降の流路断面積A3…を求めることができる。
すなわち、〔Case3〕を想定すると、〔Case3〕の流路断面積A3は流量の変化に基づいて算出することができる。
その際、d、H、W3はそれぞれ既知の値であるので、
〔Case3〕のカーフ深さL3を求める場合には、
A3=d×Pi×H+2×W3×L3の式に、上記既知の値(A3、d、H、W3)を代入すれば、カーフ深さL3を得ることができる。
つまり、図3に示した第2演算部72は、カメラ26と画像処理部74とによって測定されたカーフkの幅Wと、第1演算部70によって算出されたカーフkの断面積Aとに基づき、断面積Aを幅Wにて除算することにより、微小な凹凸に影響を受けないカーフkの深さを算出することができる。
〔エアマイクロメータ52によるカーフkの深さ測定方法〕
測定ヘッド64を移動機構部54に取り付け、半導体ウェーハWの表面に向けてノズル66から圧縮エアを噴射しながら、移動機構部78、80によって測定ヘッド64を半導体ウェーハWの表面に沿って相対的に平行移動させる。
図5に示す半導体ウェーハWの平面図において、図の複数本の矢印Aは、半導体ウェーハWの表面に対する測定ヘッド64の相対的な移動方向を示している。すなわち、半導体ウェーハWの表面の測定領域をX方向に複数分割し、分割した測定領域毎に測定ヘッド64をY方向(A方向と同方向)に複数回移動させることにより、複数本のカーフkの深さを測定する。
半導体ウェーハWの表面に測定ヘッド64を位置させる際には、ダイシング装置10の既存の移動機構部54を制御することによって実行することができ、カーフkの深さ測定はダイシング装置10の既存のX、Yの移動機構部78、80を制御して測定ヘッド64を移動させることにより実行することができる。
エアマイクロメータ52は、ポンプ58から供給される圧縮空気を、レギュレータ60によって一定圧力に調整し、A/E変換器62の内部に設置された絞り(図示せず)を介して測定ヘッド64のノズル66から、半導体ウェーハWの表面に圧縮エアを噴射する。
A/E変換器62は、ノズル66と絞りとの間の流量(圧力)の微小変化を、内蔵するベローズと差動変圧器とによって電気信号に変換し、アンプ68に出力する。アンプ68は、この電気信号に基づいて流量値を算出し、算出された流量は、第1演算部70に出力される。そして、第1演算部70は流量に基づきカーフkの断面積を算出する。算出されたカーフkの断面積は、第2演算部72に出力される。
第2演算部72には、画像処理部74からのカーフkの幅が出力される。そして、第2演算部72は、カーフkの幅と、カーフkの断面積とに基づきカーフkの深さを算出する。
このように実施形態のカーフ深さ測定装置50は、カーフkの側壁や底に微小な凹凸が存在している場合でも、凹凸に影響の少ないカーフkの断面積に基づいてカーフkの深さを算出するので、誤差の少ないカーフkの深さ測定を行うことができる。
図6は、半導体ウェーハWの一つの測定領域において、エアマイクロメータ52を矢印A方向に相対的に移動させたことを示す説明図である。
図7は、図6に示した一つの測定領域において、エアマイクロメータ52によって検出されたエア流量を線Bで示したグラフである。なお、図7の横軸は、矢印A方向における半導体ウェーハWの位置を示し、縦軸は、エア流量を示している。
図7によれば、図6のカーフA〜Jを直交方向に通過する際の位置a〜jにおいて、エア流量が増加し、図3の第1演算部70は、増加した各エア流量に基づき、位置a〜jのカーフA〜Jの断面積を算出する。そして、第2演算部72が前述の如く位置a〜jにおけるカーフA〜Jの深さを算出する。
〔ダイシング装置10にカーフ深さ測定装置50を設けた利点〕
ダイシング装置10のカメラ26及び画像処理部74を、カーフkの幅を測定する幅測定部として利用している。
また、ダイシング装置10のブレード28が支持されるスピンドル32又は移動機構部54に測定ヘッド64を支持させ、ダイシング装置10のテーブル18及びスピンドル32を水平方向に移動させる移動機構部78、80を、測定ヘッド64の移動部として利用している。
更にまた、ダイシング装置10において、ウェーハWの厚さを測定してウェーハWへの切り込み深さを設定するためのエアマイクロメータ52の測定ヘッド64、検出部56、及び第1演算部70を、カーフ深さ測定装置50の測定ヘッド、第1演算部として利用している。
つまり、ダイシング装置10に備えられた、ウェーハ厚さ測定用のエアマイクロメータ52を、カーフkの深さ測定用の装置として併用することができるので、ダイシング装置10に専用のカーフ深さ測定装置50を設置することなく、半導体ウェーハWのカーフkの深さを測定することができる。
なお、実施形態では、ダイシング装置10のテーブル18に保持された半導体ウェーハWのカーフの深さを測定するカーフ深さ測定装置50について説明したが、これに限定されるものではなく、ウェーハの面に備えられたカーフの深さを測定する装置であれば、本発明を適用することができる。
W…半導体ウェーハ、10…ダイシング装置、12…ロードポート、14…吸着パッド、16…搬送装置、18…テーブル、20…加工部、22…スピンナ、24…コントローラ、26…カメラ、28…ブレード、32…スピンドル、34…吸着部、50…カーフ深さ測定装置、52…エアマイクロメータ、54…移動機構部、56…検出部、58…ポンプ、60…レギュレータ、62…A/E変換器、64…測定ヘッド、66…ノズル、68…アンプ、70…第1演算部、72…第2演算部、74…画像処理部、76…モニタ、78、80…移動機構部、82…レール、84…テーブル支持部材、86…レール、88…スライダ、90…レール、92…スライダ

Claims (3)

  1. ウェーハの面に備えられたカーフの深さを測定するカーフ深さ測定装置において、
    前記カーフの幅を測定する幅測定部と、
    前記ウェーハの前記カーフに対して離間して配置され、前記カーフに向けて圧縮エアを噴射するノズルを有する測定ヘッドと、
    前記ノズルと前記カーフとの隙間から流出するエアの流量、又は流量の変化で生じる圧力変化に基づき前記カーフの断面積を算出する第1演算部と、
    前記幅測定部によって測定された前記カーフの幅、及び前記第1演算部にて算出された前記カーフの断面積に基づき前記カーフの深さを算出する第2演算部と、
    を備えるカーフ深さ測定装置。
  2. 前記測定ヘッドを前記ウェーハの面に沿って相対的に移動させる移動部を備える請求項1に記載のカーフ深さ測定装置。
  3. 前記ウェーハは、前記ウェーハをダイシング加工するダイシング装置のウェーハチャックに保持され、
    前記幅測定部は、前記カーフを撮像する撮像部と、前記撮像部によって得られた画像を画像処理することにより前記カーフの幅を演算する画像処理部とからなり、
    前記測定ヘッドは、前記ダイシング装置のブレードが支持されるスピンドル又はスピンドル支持部に支持され、
    前記測定ヘッドと前記第1演算部とがエアマイクロメータとして構成され、
    前記移動部は、前記ダイシング装置の前記ウェーハチャック及び前記スピンドルを水平方向に移動させる移動機構部である請求項2に記載のカーフ深さ測定装置。
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