JP2009253017A - ダイシング方法 - Google Patents

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【課題】
個々のカーフに生じている微小な加工異常を事前に検知し、異常の状態に応じた対処を行うことでワーク加工の歩留りを削減するダイシング方法を提供すること。
【解決手段】
加工中のワークW表面を撮像手段9により撮像し、撮像されたワークW表面の映像に写るチップ13の上下または左右に形成されたカーフ17に対し、制御手段8により画像処理による検査を行うことでチップ13のサイズを計測して切削状態を確認する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置や電子部品が形成されたウェーハ等のワークを個々のチップに分割するダイシング装置によるダイシング方法に関するものである。
半導体装置や電子部品が形成されたウェーハ等のワークに対して切断や溝入れ加工を施すダイシング装置は、スピンドルによって高速に回転される加工手段としてのブレードと、ワークを吸着載置するワークテーブルと、ワークテーブルとブレードとの相対的位置を変化させる移動手段としてのX、Y、Z、θの各移動軸と、ワークテーブルに載置されたワークを撮像する顕微鏡やCCDカメラ等の撮像手段が設けられている。
ダイシング装置の各部は制御手段により動作が制御され、ワークを加工する際には冷却や潤滑用の切削液が回転するブレードまたはワークとブレードとが接触する加工点へノズルより供給され、各移動軸の動作によって切断や溝入れ加工がワークに施される。
このようなワークの加工においては、ブレードが使用により磨耗し、切断面でのチッピング発生や、熱変形の影響を受けて切削溝の位置がストリート(パターン描画されたウェーハのチップとチップの間にある直線状の境界線をいう。ウェーハは、このストリートに沿って切断される。)中心から外れることがある。このためダイシング装置では、ブレードで切削された加工溝(カーフ)をカメラで撮像し、その画像データを画像処理することによって、あるいは目視によってカーフ位置やカーフ幅、チッピングの有無等を計測している(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−326700号公報
しかし、特許文献1に記載されるようなカーフチェックでは、個々のカーフのカーフ位置、カーフ幅、チッピングの有無などを計測するだけであった。そのため、個々の許容値で問題ない状態であれば加工を継続するので、カーフの位置ズレが累積して最終的にワーク全体のチップの加工状況に影響を与えるような場合であっても最後まで加工を行っていた。そのように加工されたワークは加工後の検査で加工不良であることが判明するので、このような加工は多くの不良加工チップを発生させる原因となっていた。
本発明はこのような問題に対して成されたものであり、ダイシング加工中にワークを撮像することで事前に異常を検知し、異常の状態に応じた対処を行うことでワーク加工の歩留りを削減するダイシング方法を提供することを目的としている。
本発明は前記目的を達成するために、請求項1の発明は、ワークを載置するワークテーブルと、ワークの加工を行う加工手段と、前記ワークテーブルと前記加工手段とを相対的に移動させる移動手段と、前記ワークを撮像する少なくとも1つ以上の撮像手段と、前記ワークテーブル、前記加工手段、前記移動手段、及び前記撮像手段を制御する制御手段とを備え、前記ワーク上に形成された複数のチップを個別に分割するダイシング装置において、前記加工手段で加工中の前記ワーク表面を前記撮像手段により撮像し、撮像された前記ワーク表面の映像に写る前記チップの上下または左右に形成された複数の加工溝に対し、前記制御手段により画像処理による検査を同時に行うことで該チップのサイズ計測することを特徴としている。
請求項1の発明によれば、移動手段により移動するワークテーブル上に吸着載置されたワークは、加工手段によりストリートに沿って格子状に加工されてチップごとに分割されていく。加工中のワークは予め指定されたタイミングまたは任意のタイミングで与えられた指示により形成された加工溝(カーフ)の検査を行う。
検査では撮像手段でワーク表面を撮像する。撮像された映像はデジタル処理により二値化するなどの既知の手法により画像処理されてカーフ位置やカーフ幅、チッピングの有無等が検査される。このとき、チップの上下または左右に形成された複数のカーフを同時に検査することにより上下のカーフ間または左右のカーフ間の距離が算出され、チップのサイズが計測される。計測されたチップサイズは制御手段により所望のチップ加工サイズと比較され、加工サイズが許容値を超える場合はエラーに合わせた対策が実施される。
これにより、個々のカーフに生じている微小な加工異常による最終加工状態の異常を事前に検知することが可能となり、異常の状態に応じた対処を行うことでワーク加工の歩留りが削減される。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記撮像手段は2種類の倍率で前記ワークの撮像が可能であって、加工中の前記ワーク上に形成されている前記チップの全体または一部の映像を一方の倍率よりも低い倍率にした前記撮像手段により撮像し、撮像された該チップの上下または左右に写る前記加工溝の間隔より該チップのサイズを計測することを特徴としている。
請求項2の発明によれば、撮像手段は高倍率と低倍率に切り替えて撮像することが可能であって、高倍率においてはワーク表面の細部を撮像し、低倍率ではワークの広い範囲を一度に撮像する。カーフの検査では、低倍率の撮像手段でワークを広範囲で撮像してワーク上のチップの全体または一部を撮像する。撮像されたチップの上下または左右に形成されたカーフは画像処理によりカーフ間の距離が算出されてチップのサイズが計測される。
これにより、加工状態の異常を事前に検知することが可能となり、ワーク加工の歩留りが削減される。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記ワーク上に形成された位置の基準となる複数のマークを撮像して前記制御手段により画像処理することで得られる前記マークの該ワーク上での位置と、計測された前記チップのサイズとより、前記加工手段により加工された該チップと該マークとの距離を計測することを特徴としている。
請求項3の発明によれば、加工中のワークは予め指定されたタイミングまたは任意のタイミングで与えられた指示により形成された加工溝(カーフ)の検査を行う。カーフの検査の際には、ワーク表面に形成されたフィデューシャルマークやターゲットマーク等のワーク上の位置の基準となるマークも同時に画像認識されてワーク上での位置が測定される。ワーク上でのマークの位置と計測されたチップのサイズは制御手段で処理され、チップからマークまでの距離が算出される。これにより、カーフの位置のズレが算出され、加工状態の異常を事前に検知することが可能となり、ワーク加工の歩留りが削減される。
請求項4の発明は、請求項2または請求項3の発明において、前記チップの全体の映像を一方の倍率よりも低い倍率にした前記撮像手段により撮像し、撮像された該チップの上下または左右に写る前記加工溝の間隔より計測された該チップのサイズと、前記マークの該ワーク上での位置とにより、前記加工手段により加工された該チップと該マークとの距離を計測することを特徴としている。
請求項4の発明によれば、カーフの検査では、低倍率の撮像手段でワークを広範囲で撮像してワーク上のチップの全体または一部を撮像する。撮像されたチップの上下または左右に形成されたカーフは画像処理によりカーフ間の距離が算出されてチップのサイズが計測される。これとともに、ワーク表面に形成された位置の基準となるマークも同時に画像認識されてワーク上での位置が測定される。ワーク上でのマークの位置と計測されたチップのサイズは制御手段で処理され、チップからマークまでの距離が算出される。これにより、カーフの位置のズレが算出され、加工状態の異常を事前に検知することが可能となり、ワーク加工の歩留りが削減される。
請求項5の発明は、請求項1、2、3、または請求項4のいずれか1項の発明において、計測された前記チップのサイズまたは前記チップと該マークとの距離の測定結果に基づき、前記ワークを加工する加工条件を変更または前記加工手段と前記ワークとの位置を再調整または前記加工手段の交換を行うことのいずれかを行うことを特徴としている。
請求項5の発明によれば、計測されたチップのサイズまたはチップとマークとの距離の測定結果は予め制御手段に設定された許容値と比較される。値が許容値に近づいた場合はワークを加工する加工条件を変更または加工手段とワークとの位置を再調整または加工手段の交換のいずれかを行うことにより補正される。許容値を超える場合は警告を発してダイシング装置を停止させる。
これにより、個々のカーフに生じている微小な加工異常の累積による最終加工状態の異常を事前に検知し、異常の状態に応じた対処を行うことでワーク加工の歩留りが削減される。
以上説明したように、本発明のダイシング方法よれば、ダイシング加工中にワークを撮像して複数のカーフを同時に検査することで、個々のカーフに生じている微小な加工異常による最終加工状態の異常を事前に検知することが可能となり、異常の状態に応じた対処を行うことでワーク加工の歩留りが削減される。
以下添付図面に従って本発明に係るダイシング方法の好ましい実施の形態について詳説する。はじめに、本発明に係るダイシング装置について説明する。図1は、ダイシング装置の外観を示す斜視図である。
ダイシング装置1は、複数のワークWが収納されたカセットを外部装置との間で受け渡すロードポート2、吸着部3を有しワークWを装置各部に搬送する搬送手段4、ワークWを載置するワークテーブル5、ワークWの加工が行なわれる加工部6、加工後のワークWを洗浄し乾燥させるスピンナ7等を備えている。ダイシング装置1の各部の動作は制御手段としてのコントローラ8により制御される。
加工部6内部には、ワークWの表面を撮像する撮像手段9、先端に薄い円盤状のブレード10とブレード10を覆うカバーとしてのホイールカバー11とが取付けられ互いに対向配置された高周波モータ内蔵型のスピンドル12、12が設けられている。
スピンドル12はどちらも例えば30,000rpm〜80,000rpmで高速回転されるとともに、不図示の移動軸により互いに独立して図のY方向のインデックス送りとZ方向の切込み送りとがなされる。更に、ワークWを吸着載置するワークテーブル5が不図示の移動軸によって図のX方向に研削送りされるように構成されており、これらの動作により高速に回転するブレード10がワークWへ接触し、ワークWがX、Y方向にダイシングされる。
ブレード10は、ダイヤモンド砥粒やCBN砥粒をニッケルで電着した電着ブレードや金属粉末を混入した樹脂で結合したメタルレジンボンドのブレード等が用いられる。また、ブレード10の寸法は、加工内容によって種々選択されるが、通常の半導体ウェーハをワークとしてダイシングする場合は直径50mm、厚さ30μm前後のものが用いられる。
撮像手段9は顕微鏡やCCDカメラ等により構成され、顕微鏡のレンズを切り替えるなどの方法により、ワークWの表面を高倍率(例えば1.0倍)または低倍率(例えば0.1倍)により撮像することが可能である。高倍率の撮像手段9ではワーク表面の細部を撮像し、低倍率ではワークの広い範囲を一度に撮像する。なお、本実施の形態ではダイシング装置1に撮像手段9は1つのみ備えられているが、本発明はそれに限らず複数の撮像手段9が備えられた構成であっても好適に実施可能である。
次にこのように構成されたダイシング装置1によるダイシング方法について説明する。図2はダイシングするワークの一例を示した斜視図、図3はダイシング方法の手順を示したフロー図、図4はワークを高倍率の撮像手段で撮像した場合の画像例を示した上面図、図5はワークを低倍率の撮像手段で撮像した場合の画像例を示した上面図である。
ダイシング装置1では、まず外部装置または手動により図1に示すロードポート2へ複数のワークWが収納されたカセットが載置される。ワークWは、例えば図2に示すような矩形または円形の板状部材であって、表面には半導体装置や電子部品等の複数のチップ13が形成されている。通常、このようなワークWは粘着性のシート14に貼着されてフレーム15にマウントされている。通常ワークWはこの状態でカセットに収納され、ダイシング装置1でダイシング加工される。
ダイシング装置1においてダイシング加工が開始されると、搬送手段4によりロードポート2上のカセット内のワークWがフレーム15とともに引き出されてワークテーブル5上に載置される。ワークテーブル5上に載置されたワークWは撮像手段9により撮像され、ワークW上の所望の加工位置(ストリートと称する)とブレード10の加工位置を合わせるアライメント動作を開始する(図3に示すステップS1)。
アライメント動作が終了すると、スピンドル12が起動してブレード10が回転するとともに、ホイールカバー11に備えられた各種ノズルより潤滑、冷却、洗浄等を目的とする切削水が供給される。この状態でワークテーブル5がX方向に加工送りされるとともにスピンドル12がZ方向に切り込み送りされてワークWがストリートに沿ってダイシング加工される。1ライン加工する毎にスピンドル12はY方向にインデックス送りされ、一方向の加工が終了するとワークテーブル5が90度回転してワークWは格子状にダイシング加工されていく(ステップS2)。
ワークWのダイシング加工中には予め制御手段に設定されたタイミング(例えば指定数のラインをダイシングした後、ワークWの加工終了時等)、または作業者よりダイシング装置1へ入力された任意の操作命令により切削状態の確認動作が実施される(ステップS3)。
切削状態の確認動作(ステップS3)では、ワークW表面を撮像手段9により撮像して行われる。このとき、撮像手段9は図4に示す画像16A、16Bように、高倍率でワークW表面を複数個所撮像することにより複数の加工溝(カーフ)17を拡大してカーフ17の細部を同時に確認する。または、確認動作(ステップS3)では、図5に示す画像18のように低倍率の撮像手段9でワークW表面を撮像してワークW上のチップ13全体を写し、複数のカーフ17を同時に確認する。
このとき制御手段8では、画像16A、16Bに写るカーフ中心17A、17A間の距離L1、画像18に写るカーフ中心17A、17A間の距離L1、又はカーフ中心17B、17B間の距離L2をインデックス量や画像処理された画像から算出することでダイシングされたチップ13の上下左右方向のチップサイズを計測する。
チップ13のサイズ計測とともに、確認動作(ステップS3)ではカーフ17の状態を確認(ステップS31)、チップ13上のターゲットマーク19とカーフ17との位置関係の確認(ステップS32)、基板フィデューシャルマーク21とカーフ17との位置関係の確認(ステップS33)、カーフ17のコンタミ状態確認(ステップS34)等の各確認動作が実施される。
カーフ17の状態の確認(ステップS31)では、カーフ17の幅、ストリート中心に対するカーフ17の位置、カーフ17のエッジのチッピング状況等を図4に示す画像16A、16Bまたは画像18を既知の手法により画像処理することで確認する。これにより、ブレード10の磨耗状況(ステップS31A)、ブレード10での加工状態(ステップS31B)、ブレード10の位置(ステップS31C)等が確認される。
これらの確認では、例えば、図6に示す画像16Cのようにカーフ17のエッジにチッピング22が多数発生しているような場合、加工条件(切削速度等)がワークWに適していない、ブレード10が磨耗している、ブレード10が目詰まりしているなどの問題がブレード10に発生している可能性がある。このような場合に制御手段8は、発生している問題に応じてブレード10の自動ドレッシング(目立て処理)、ブレード10の再セットアップ等の指令をダイシング装置1に発して問題を解消する。また、制御手段8は、チッピング高さTが予め制御手段8に設定してある許容値を超えるような場合、ブレード10の交換を促すエラーメッセージを発する。
更に、図7に示す画像16Dのように、カーフ23のカーフ中心23Aがストリート24のストリート中心24Aからズレている場合、ブレード10の位置ズレやワークWの歪みなどの問題が発生している可能性がある。このよう場合に制御手段8は、カーフ中心23Aとストリート中心24Aとの間の距離pを算出するとともに補正値として記憶し、ピンドル12のY方向へのインデックス送り量を補正するなどして位置ズレを修正する。修正後も位置ズレ量が予め制御手段8に設定してある許容値を超えるような場合には、警告メッセージを表示してダイシング装置1を停止させる。
続いて、チップ13上のターゲットマーク19とカーフ17との位置関係の確認(ステップS32)では、カーフ中心17Aとターゲットマーク19との距離qが画像処理された画像から算出される。更に、カーフ中心17A、17A間の距離L1、又はカーフ中心17B、17B間の距離L2と、計測されたカーフ17の幅より算出されたチップ13のチップサイズと、画像処理することにより得られるターゲットマーク19のワークW上の位置から、チップ13とターゲットマーク19との距離が計測され、チップ13とターゲットマーク19との位置関係が制御手段8により計測される。
これらの結果より、距離qの値またはチップ13とターゲットマーク19との距離が予め制御手段8に設定された許容値よりも大きい場合、制御手段8は許容値との距離の差を補正値として記憶し、ピンドル12のY方向へのインデックス送り量を補正するなどして位置ズレを修正する(ステップS32A)。修正後も位置ズレ量が予め制御手段8に設定してある許容値を超えるような場合には、警告メッセージを表示してダイシング装置1を停止させる。
続いて、基板フィデューシャルマーク21とカーフ17との位置関係の確認(ステップS33)では、カーフ中心17A、17A間の距離L1、又はカーフ中心17B、17B間の距離L2と、計測されたカーフ17の幅より算出されたチップ13のチップサイズと、画像処理することにより得られる基板フィデューシャルマーク21のワークW上の位置から、チップ13外周と基板フィデューシャルマーク21との距離が計測され、チップ13の外周位置と基板フィデューシャルマーク21との位置関係が制御手段8により計測される(ステップS33A)。
この結果より、チップ13外周と基板フィデューシャルマーク21との距離が予め制御手段8に設定された許容値よりも大きい場合、制御手段8は許容値との距離の差を補正値として記憶し、ピンドル12のY方向へのインデックス送り量を補正するなどして位置ズレを修正する。修正後も位置ズレ量が予め制御手段8に設定してある許容値を超えるような場合には、警告メッセージを表示してダイシング装置1を停止させる。
続いて、カーフ17のコンタミ状態確認(ステップS34)では、画像16A、16B、または画像18等に写るカーフ17内に残るコンタミ(加工残留物)の面積率を画像処理された画像より算出する(ステップ34A)。算出された面積率が予め制御手段8に設定された許容値よりも大きく、カーフ17内にコンタミが多く存在する場合は、ホイールカバー11に設けられたノズル、加工部6内に設けられた不図示の各種洗浄ノズルによりワークWの洗浄工程が加工中に実施される。これにより、カーフ17内のコンタミが除去される。
以上の切削状態の確認動作(ステップS3)はワークWの加工中に少なくとも1回以上行われ、各ステップにより計測された補正値等はその都度制御手段8へ送られダイシング装置1の制御情報として反映される。これにより、個々のカーフ17に生じている微小な加工異常の累積による最終加工状態の異常を事前に検知することが可能となり、異常の状態に応じた対処を行うことでワークWの加工歩留りが削減される。
このようにして、ワークWの加工が終了した後は、搬送手段4によりスピンナ7へ搬送されて洗浄、乾燥され、再びロードポート2へ収納されて次工程へ送られる(ステップS4)。
以上説明したように、本発明に係るダイシング方法によれば、ダイシング加工中にワークを撮像して複数のカーフを同時に検査することで、事前にあるいはダイシング工程内で以上を検知することが可能となり、異常の状態に応じた対処を行うことでワーク加工の歩留りが削減される。
本発明に係わるダイシング装置の外観を示す斜視図。 ダイシングするワークの一例を示した斜視図。 本発明に係わるダイシング方法の手順を示したフロー図。 ワークを高倍率の撮像手段で撮像した場合の画像例を示した上面図。 ワークを低倍率の撮像手段で撮像した場合の画像例を示した上面図。 チッピングのあるカーフの例を示した上面図。 ストリートとカーフとのズレの例を示した上面図。
符号の説明
1…ダイシング装置,2…ロードポート,3…吸着部,4…搬送手段,5…ワークテーブル,6…加工部,7…スピンナ,8…制御手段,9…撮像手段,10…ブレード,11…ホイールカバー,12…スピンドル,13…チップ,14…シート,15…フレーム,16A、16B、16C、16D、18…画像,17、23…カーフ,17A、23A…カーフ中心,19…ターゲットマーク,21…基板フィデューシャルマーク,22…チッピング,24…ストリート,24A…ストリート中心,W…ワーク

Claims (5)

  1. ワークを載置するワークテーブルと、ワークの加工を行う加工手段と、前記ワークテーブルと前記加工手段とを相対的に移動させる移動手段と、前記ワークを撮像する少なくとも1つ以上の撮像手段と、前記ワークテーブル、前記加工手段、前記移動手段、及び前記撮像手段を制御する制御手段とを備え、前記ワーク上に形成された複数のチップを個別に分割するダイシング装置において、
    前記加工手段で加工中の前記ワーク表面を前記撮像手段により撮像し、撮像された前記ワーク表面の映像に写る前記チップの上下または左右に形成された複数の加工溝に対し、前記制御手段により画像処理による検査を同時に行うことで該チップのサイズ計測することを特徴とするダイシング方法。
  2. 前記撮像手段は2種類の倍率で前記ワークの撮像が可能であって、加工中の前記ワーク上に形成されている前記チップの全体または一部の映像を一方の倍率よりも低い倍率にした前記撮像手段により撮像し、撮像された該チップの上下または左右に写る前記加工溝の間隔より該チップのサイズを計測することを特徴とする請求項1に記載のダイシング方法。
  3. 前記ワーク上に形成された位置の基準となる複数のマークを撮像して前記制御手段により画像処理することで得られる前記マークの該ワーク上での位置と、計測された前記チップのサイズとより、前記加工手段により加工された該チップと該マークとの距離を計測することを特徴とする請求項1に記載のダイシング方法。
  4. 前記チップの全体の映像を一方の倍率よりも低い倍率にした前記撮像手段により撮像し、撮像された該チップの上下または左右に写る前記加工溝の間隔より計測された該チップのサイズと、前記マークの該ワーク上での位置とにより、前記加工手段により加工された該チップと該マークとの距離を計測することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のダイシング方法。
  5. 計測された前記チップのサイズまたは前記チップと該マークとの距離の測定結果に基づき、前記ワークを加工する加工条件を変更または前記加工手段と前記ワークとの位置を再調整または前記加工手段の交換を行うことのいずれかを行うことを特徴とする請求項1、2、3、または4のいずれか1項に記載のダイシング方法。
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