JP6061776B2 - 切削溝の検出方法 - Google Patents

切削溝の検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6061776B2
JP6061776B2 JP2013103934A JP2013103934A JP6061776B2 JP 6061776 B2 JP6061776 B2 JP 6061776B2 JP 2013103934 A JP2013103934 A JP 2013103934A JP 2013103934 A JP2013103934 A JP 2013103934A JP 6061776 B2 JP6061776 B2 JP 6061776B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
wafer
groove
cutting groove
imaging means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013103934A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014225555A (ja
Inventor
鈴木 稔
稔 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Corp filed Critical Disco Corp
Priority to JP2013103934A priority Critical patent/JP6061776B2/ja
Publication of JP2014225555A publication Critical patent/JP2014225555A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6061776B2 publication Critical patent/JP6061776B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dicing (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

本発明は、切削ブレードの切削によりウェーハに形成された切削溝の検出方法に関する。
半導体デバイス製造工程においては、例えば、テストエレメントグループ(Teg)と称されるテスト用の金属パターンがストリートに部分的に配設されている半導体ウェーハを利用する場合がある(特許文献1参照)。また、特許文献1にあっては、半導体ウェーハをストリートに沿って切断するため、2つの切削ブレードを具備した切削装置を用いている。この切削装置では、第1の切削ブレードを用いて第1の切削溝を形成することによりTegを除去して半導体素材を露出させ、その後に第2の切削ブレードにより第1の切削溝に沿って半導体素材を切断して第2の切削溝を形成する方法が採用されている。また、特許文献1の切削装置は、切削すべき領域を検出する撮像手段を具備しており、この撮像手段に形成された基準線と切削ブレードの幅方向の中心位置(中心線)が一致するように位置決めされている。
切削ブレードにあっては、装着するスピンドルが稼働によって切削水や切削点雰囲気の温度等の影響により伸びたり縮んだりする等の理由により、経時的に変位して切断位置がズレてしまう場合がある。そこで、特許文献1では、切削ブレードによるストリートに沿った切削を正確に行うために、所定時間装置稼働後に定期的に切削ブレードの位置を調整する工程を行っている。この工程は、先ず、半導体ウェーハと撮像手段とを相対移動し、切削溝を撮像手段の直下に位置付ける。次いで、撮像手段で切削溝を検出し、撮像手段に形成された基準線と切削溝の中心とのズレを計測することにより切削ブレードの変位量を検出する。そして、検出した切削ブレードの変位量に対応して切削ブレードを変位することで、切削ブレードの位置が調整される。
ここで、特許文献2では、切削溝の中心を検出する方法として、撮像手段で切削溝を撮像し画像処理にて両側のエッジを検出し、検出されたエッジから切削溝の中心を割り出す方法が採用されている。ところが、第2の切削ブレードによって形成された第2の切削溝のエッジは第1の切削溝の底部に形成されるため、画像処理によって第2の切削溝のエッジを正確に検出することが困難となる。このため、第2の切削溝の中心と撮像手段の基準線とのズレを計測することが難しくなるという問題がある。この問題を解消する方法として、特許文献1に開示された方法が挙げられる。この方法では、所定本数の切削溝をストリートで切削した後、その切削動作を一時中断する。そして、第2の切削ブレードを、既に切削溝が形成された領域から離し、切削溝が未切削となるストリートがある半導体ウェーハの外周部に位置付ける。この位置付け後、第2の切削ブレードにより、第2の切削溝と同様となる計測用の溝を未切削のストリートに形成してから、該計測用の溝を撮像手段で別途撮像して検出している。
特開2005−197492号公報 特開2011−233743号公報
しかし、前述した特許文献1の方法では、計測用の溝を切削するため、第1及び第2の切削溝の切削動作を中断し、切削したばかりの第2の切削溝から離れた位置に第2の切削ブレードを移動して位置付けることが不可欠となる。このため、第2の切削ブレードの位置を調整する工程が長時間化してしまい、切削作業のスループットが低下する、という問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、2つの切削ブレードによって段階的にウェーハが切削されることにより、第1の切削溝と、第1の切削溝の底部に第1の切削溝より幅が狭い第2の切削溝とが形成される場合において、第2の切削溝を効率的かつ正確に検出できる切削溝の検出方法を提供することである。
本発明の切削溝の検出方法は、裏面にダイシングテープが貼着され表面にデバイスが形成されたウェーハの該裏面側を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウェーハに切削加工を施す第1の切削ブレードを備えた第1の切削手段と、該第1の切削手段によって切削された領域に更に切削加工を施す該第1の切削ブレードよりも刃厚の薄い第2の切削ブレードを備えた第2の切削手段と、切削すべき領域を検出する基準線を備えた撮像手段とを具備する切削装置を用い、該撮像手段によってチャックテーブルに保持されたウェーハの切削すべき領域を検出する工程と、該第1の切削手段によってウェーハの切削すべき領域に所定深さの第1の切削溝を形成する工程と、該第2の切削手段によって該第1の切削溝に沿って該ダイシングテープまで切り込み第2の切削溝を形成する工程とを実施している際に、ウェーハに形成された該第1の切削溝と該第2の切削溝の位置を検出する検出方法であって、該第1の切削溝の位置を検出する際には、ウェーハに形成された該第1の切削溝を該撮像手段で撮像して基準線との位置関係を検出し、該第2の切削溝の位置を検出する際には、該第1の切削溝形成時にウェーハの該デバイスが形成されていない外周部において該第1の切削手段を上昇させウェーハ表面に非切削領域を残存させ、該非切削領域を該第2の切削手段で切削した後に該非切削領域に表出した該第2の切削溝を該撮像手段により撮像して基準線との位置関係を検出することを特徴とする。この構成によれば、第1の切削溝を形成する際に、ウェーハにおいてデバイスを形成していない外周部で第1の切削ブレードを上昇させて第1の切削溝が形成されない非切削領域を形成し、この非切削領域を第2の切削ブレードで切削して形成された第2の切削溝を撮像手段で検出することができる。従って、別途、第2の切削溝を検出するために第2の切削ブレードで検出用の切削溝を形成する必要をなくすことができる。これにより、切削溝の検出に要する時間を大幅に短縮して効率化を図ることができ、ウェーハの切削のスループットを向上することができる。
本発明によれば、2つの切削ブレードによって段階的にウェーハが切削されることにより、第1の切削溝と、第1の切削溝の底部に第1の切削溝より幅が狭い第2の切削溝とが形成される場合において、第2の切削溝を効率的かつ正確に検出することができる。
本実施の形態に係る切削装置の斜視図である。 本実施の形態に係る切削溝形成工程を説明するための部分断面正面図である。 図3A及び図3Bは、本実施の形態に係る切削動作を説明するための平面模式図である。 図3AのA−A線に沿う断面図である。 図5A及び図5Bは、撮像手段の視野を示す説明図である。
以下、添付図面を参照して、本実施の形態に係る切削溝の検出方法ついて説明する。図1は、本実施の形態に係る切削装置の斜視図である。図2は、本実施の形態に係る切削溝形成工程を説明するための部分断面正面図である。図3A及び図3Bは、本実施の形態に係る切削動作を説明するための平面模式図である。図4は、図3AのA−A線に沿う断面図である。
図1に示すように、切削装置1は、基台2に設けられたチャックテーブル機構3と、このチャックテーブル機構3で保持されたウェーハWを切削する切削機構4とを備えて構成されている。基台2には、ウェーハWを収納可能なカセット(不図示)が載置されるエレベータ手段6が設けられている。また、基台2には、エレベータ手段6とY軸方向に並んで洗浄手段7が設けられ、洗浄手段7、カセット及びチャックテーブル機構3の相互間でウェーハWを搬送する1つ又は複数の搬送手段(不図示)が設けられている。
エレベータ手段6は、カセットが載置される載置板9を昇降することで、高さ方向におけるウェーハWの出し入れ位置を調整する。洗浄手段7は、ウェーハWが載置されたスピンナテーブル10を基台2内に降下し、基台2内でスピンナテーブル10を高速回転させながら洗浄水を噴射することでウェーハWを洗浄する。また、洗浄手段7は、スピンナテーブル10が回転された状態で、洗浄水の代わりに乾燥エアを吹き付けることでウェーハWを乾燥する。
ここで、切削対象となるウェーハWについて説明すると、円板状をなすウェーハWの表面は、格子状に配列された分割予定ラインとなるストリートST(図3参照)によって複数の領域に区画され、この区画された領域にIC、LSI、LED等の各種デバイスDが形成されている。また、ウェーハWの裏面にはダイシングテープTが貼着され、このダイシングテープTを介して環状のフレームFにウェーハWが装着されている。
チャックテーブル機構3は、ポーラスセラミック材によりウェーハWを吸引保持する保持面15が形成されたチャックテーブル16と、チャックテーブル16を移動させる移動機構(不図示)と有する。保持面15は、チャックテーブル16内の流路を通じて吸引源(不図示)に接続されている。チャックテーブル16の周囲における四箇所位置には、外側に延びる一対の支持アームを介してクランプ部17がそれぞれ設けられている。各クランプ部17は、エアアクチュエータ(不図示)により駆動し、ウェーハWの周囲のフレームFを挟持固定する(図2参照)。
チャックテーブル16は、θテーブル(不図示)を介して移動板20の上面に支持されている。移動板20は、基台2の上面側に形成されてX軸方向に延在する矩形状の開口部21内に配置されている。開口部21は、移動板20と、移動板20のX軸方向両側に設けられた蛇腹状の防水カバー22とにより被覆されている。防水カバー22の下方には、チャックテーブル16をX軸方向に移動させるボールねじ式の移動機構(不図示)が設けられている。
切削機構4は、基台2上に固定された門型の柱部24と、柱部24に設けられた送り手段25と、送り手段25によってY軸及びZ軸方向に移動可能に支持される第1及び第2の切削手段27,28とを有する。
送り手段25は、柱部24の前面に対してY軸方向に平行な一対のガイドレール31と、一対のガイドレール31にスライド可能に設置されたモータ駆動の一対のY軸テーブル32とを有している。また、送り手段25は、各Y軸テーブル32の前面に配置されたZ軸方向に平行な一対のガイドレール33と、各ガイドレール33にスライド可能に設置されたモータ駆動のZ軸テーブル34とを有している。各Z軸テーブル34の下部には、第1及び第2の切削手段27,28が設けられている。
各Y軸テーブル32の背面側には、図示しないナット部が形成され、これらナット部にボールネジ35が螺合されている。また、各Z軸テーブル34の背面側には、図示しないナット部が形成され、これらナット部にボールネジ36が螺合されている。Y軸テーブル32用のボールネジ35、Z軸テーブル34用のボールネジ36の一端部には、それぞれ駆動モータ37,38が連結されている。これら駆動モータ37,38によりボールネジが回転駆動され、第1及び第2の切削手段27,28がガイドレール31,33に沿ってY軸方向及びZ軸方向に移動される。
図2に示すように、第1の切削手段27は、第1のスピンドル27aの先端に設けられた円盤状の第1の切削ブレード27bを有する。第2の切削手段28は、第2のスピンドル28aの先端に設けられた円盤状の第2の切削ブレード28bを有する。第1及び第2の切削ブレード27b,28bの外周は、下部を除いてホイールカバー27c(図1参照、第2の切削ブレード28bのホイールカバーは不図示)で覆われている。各切削手段27,28は、切削ブレード27b,28bを高速回転させ、複数のノズル(不図示)から切削位置に切削水を噴射しつつウェーハWを切削加工する。第2の切削ブレード28bは、第1の切削ブレード27bよりも刃厚が薄く形成されている。従って、第1の切削手段27によってウェーハWを切削して第1の切削溝41を形成した領域内、つまり第1の切削溝41の底部において、第2の切削手段28により更に切削加工を施して第2の切削溝42を形成できるようになる。ここで、第1及び第2の切削手段27,28には、ウェーハWの切削すべき領域となるストリートST(図3参照)を検出する第1及び第2の撮像手段43,44が設けられている。
第1及び第2の撮像手段43,44は、顕微鏡から入光された光度に対応した電気信号を出力する撮像素子(CCD)を有する構成が例示できる。第1及び第2の撮像手段43,44は、ウェーハWの表面を撮像し、ストリートSTの他、第1及び第2の切削溝41,42を検出可能となっている。ここで、第1及び第2の撮像手段43,44による検出について、図5A及び図5Bを用いて説明する。図5Aでは、切削動作前に、第1及び第2の撮像手段43,44に形成された基準線43b,44bと、第1及び第2の切削ブレード27b,28b(第1及び第2の切削溝41,42)の幅方向の中心位置とが一致するように位置決めされた状態の第1及び第2の撮像手段43,44の視野43a,44aを示す。図5Bでは、切削動作により、第1及び第2のスピンドル27a,28aが経時的に変位して第1及び第2の切削溝41,42が基準線43b,44bから位置ズレした状態の第1及び第2の撮像手段43,44の視野43a,44aを示す。なお、第1及び第2の撮像手段43,44では、撮像される第1及び第2の切削溝41,42の太さが異なる以外は、視野43a,44aでの撮像結果が同様となる。従って、図5A及び図5Bにおいて、第2の撮像手段44の視野44a等について、その符号を第1の撮像手段43の視野等の符号に括弧書きにて並記する。第1及び第2の撮像手段43,44は、その視野43a,44aに基準線43b,44bを備えている。基準線43b,44bは、視野43a,44a内でX軸方向に向けられ、撮像した第1及び第2の切削溝41,42やストリートSTから、第1及び第2の切削ブレード27b,28bにおけるY軸方向の位置合わせが行われる。第1及び第2の切削溝41,42の切削初期の状態では、第1及び第2の切削ブレード27b,28bと、基準線43b,44bとが合致した状態となる。従って、該切削初期に、第1及び第2の撮像手段43,44で撮像を行うと、図5Aに示すように、視野43a,44a内で、第1及び第2の切削溝41,42の中心位置41a,42aと、基準線43b,44bとが合致する。
また、切削装置1には、切削装置1の各部を統括制御する制御手段47が設けられている(図1参照)。制御手段47では、各撮像手段43,44の検出結果に応じ、送り手段25等の切削装置1を構成する各種装置の動作が制御される。制御手段47は、切削装置1を動作させるプロセッサやメモリ等により構成されている。メモリには、各種加工条件が記憶されている。
次に、前述した切削装置1によるウェーハWの切削加工方法について説明する。先ず、搬送手段(不図示)によって、載置板9上のカセット(不図示)から保護テープTを介してフレームFに装着されたウェーハWが取り出される。そして、ウェーハWの表面を上向き、保護テープTがウェーハWの下側に位置する向きとしてチャックテーブル16上に搬送される。次いで、チャックテーブル16の保持面15の面内にウェーハWが収まる状態で、ダイシングテープTが貼着されたウェーハWが保持面15に載置される。その後、保持面15が吸引源(不図示)に連通し、ダイシングテープTを介してフレームFに装着されたウェーハWがチャックテーブル16に吸着保持される。この状態で、チャックテーブル16の外周では、クランプ部17によってフレームFが挟持され、保持される。
ウェーハWを吸引保持した後、チャックテーブル16をX軸方向に移動するとともに、Y軸テーブル32をY軸方向に移動し、第1及び第2の撮像手段43,44の直下にウェーハWが位置付けられる。次いで、第1及び第2の撮像手段43,44によってウェーハWの表面が撮像され、該表面に形成されたストリートSTのうち少なくとも1本がそれぞれ検出される。そして、第1及び第2の撮像手段43,44において、それぞれ検出されたストリートSTの中心位置に対し、第1及び第2の切削ブレード27b,28bのY軸方向の中心位置が一致するように位置合わせされる。その後、ウェーハWのY軸方向一端側(図2中最左側)のストリートSTに対応した位置に第1の切削ブレード27aが位置付けられる。また、第2の切削ブレード28aは、第1の切削ブレード27aに対し、それらを覆うホイールカバー27c(図1参照、第2の切削ブレード28bのホイールカバーは不図示)が干渉しない位置であって、図2及び図3に示すように、ストリートSTのY軸方向におけるピッチ間隔の自然数倍離れた位置であり、第1の切削ブレード27aと最も近づける距離(最短距離、実施形態では該ピッチ間隔の2倍)に位置付けられる。
次に、Z軸テーブル34の移動によって、第1及び第2の切削ブレード27b,28bのZ軸方向の位置付けを行う。図2に示すように、第1の切削ブレード27bは、ウェーハWに対する第1の切削溝41の深さD1をもって位置付けられる。深さD1は、第1の切削溝41の底部がウェーハWの裏面から所定厚みを残しつつ、第1の切削溝41によってウェーハWの表面におけるテスト用の金属パターンが除去されるように設定される。また、第2の切削ブレード28bは、ウェーハWに対する第2の切削溝42の深さD2をもって位置付けられ、深さD2は、第2の切削溝42の底部がダイシングテープTに達するように設定される。第1及び第2の切削ブレード27b,28bのZ軸方向の位置付け後、高速回転された第1の切削ブレード27bに対してチャックテーブル16がX軸方向に相対移動されることで、ウェーハWのストリートSTに沿って第1の切削溝41が形成される。そして、第1の切削溝41を1本形成する毎に、ストリートSTのY軸方向のピッチ間隔分、ウェーハWのY軸方向他端側(図2中右側)に向かってY軸テーブル32が移動され、同様の動作を繰り返すことで、第1の切削溝41が順次形成される。
ここで、図2において左から3番目(図3Aにおいて下から3番目)の第1の切削溝41の形成からは、チャックテーブル16のX軸方向の移動によって、該第1の切削溝41を形成すると同時に、高速回転された第2の切削ブレード28bによって第2の切削溝42が形成される。第2の切削溝42は、既に形成された第1の切削溝41の幅方向中心位置で、該第1の切削溝41に沿ってダイシングテープTまで切削することにより形成される。X軸と平行なストリートST全てに第1及び第2の切削溝41,42が形成された後、θテーブル(不図示)を介してチャックテーブル16が90°回転される。すると、格子状のストリートSTのうち、切削溝41,42が未形成のストリートSTがX軸と平行とされる。この状態から前述と同様にX軸と平行なストリートST全てに第1及び第2の切削溝41,42が形成され、格子状のストリートST全てにおいて第1及び第2の切削溝41,42が形成される。
このように、前述した各切削溝41,42の切削作業を継続すると、第1及び第2のスピンドル27a,28aが経時的に伸縮することとなる。この結果、第1及び第2の切削ブレード27b,28bが変位し、ストリートSTの中心からズレることとなる。このズレを補正するため、第1及び第2の切削ブレード27b,28bの変位として、直近に形成された第1及び第2の切削溝41,42の位置が検出される。かかる検出は、十数本のストリートSTを切削する毎に行う等、定期的に実行される。以下、第1及び第2の切削ブレード27b,28bの変位の検出方法について説明する。
図3Aに示すように、本実施の形態では、図3Aの下から4番目の第1の切削溝41の形成において、該第1の切削溝41の一端側に第1の切削ブレード27bによる切削を行わない非切削領域50を残存させる。この非切削領域50は、図4に示すように、該4番目の第1の切削溝41の形成中、ウェーハWのデバイスDが形成されていない外周部に第1の切削ブレード27bが達した時点で、Y軸テーブル34を介して第1の切削手段27を上昇させることにより形成される。非切削領域50の形成後は、前述と同様にして、第1及び第2の切削溝41,42が順次形成される。すると、図3Bに示すように、非切削領域50においては、第2の切削溝42だけが形成されて表出する。
その直後、第1及び第2の切削溝41,42の切削作業を中断し、第1の切削手段27及びチャックテーブル16を移動することによって、第1の撮像手段43の直下位置に、その時点で最後に形成した第1の切削溝41を位置付ける。そして、第1の撮像手段43で第1の切削溝41を撮像し、第1の撮像手段43の基準線43bとの位置関係を検出する。具体的には、図5Bに示すように、第1の撮像手段43の視野43aにおいて、第1の切削溝41の撮像結果から画像処理にて両側のエッジを検出し、検出されたエッジから割り出された第1の切削溝41の中心位置41aと、第1の撮像手段43の基準線43bとのY軸方向のズレ量S1を検出する。
これと前後して、第2の切削手段28及びチャックテーブル16を移動して第2の撮像手段44の直下位置に非切削領域50を位置付ける。そして、第2の撮像手段44で非切削領域50に表出した第2の切削溝42を撮像し、第2の撮像手段44の基準線44bとの位置関係を検出する。具体的には、図5Bに示すように、第2の撮像手段44の視野44aにおいて、第1の撮像手段43と同様にして第2の切削溝42の中心位置42aを割り出し、該中心位置42aと、第2の撮像手段44の基準線44bとのY軸方向のズレ量S2を検出する。このとき、非切削領域50に第2の切削溝42を形成し、この第2の切削溝42を第2の撮像手段44で撮像するので、第1の切削溝41の底部に形成される第2の切削溝42を撮像する場合に比べ、第2の切削溝42を明瞭に撮像して正確に検出することができる。ここで、切削作業中断後、第1及び第2の撮像手段43,44の視野43a,44a内に第1の切削溝41,42が収まるのであれば、第1の撮像手段43,44の直下位置に第1の切削溝41,42が位置しなくてもよい。例えば、各切削手段27,28及びチャックテーブル16の何れか一方だけを移動、つまり、第1及び第2の撮像手段43,44をX軸方向及びY軸方向の何れか一方だけに移動して撮像を行ったり、切削作業を中断した状態から第1及び第2の撮像手段43,44を移動せずに撮像を行ったりしてもよい。
第1及び第2の撮像手段43,44にてズレ量S1,S2を検出した後、その検出結果に基づいて該ズレ量S1,S2に相当する分、Y軸テーブル32を介して第1及び第2の切削手段27,28をY軸方向に移動し、第1及び第2の切削ブレード27b,28bの位置が補正される。この補正後、中断した第1及び第2の切削溝41,42の切削作業が再開される。
以上のように、本実施の形態に係る切削装置1によれば、第2の切削ブレード28bのY軸方向のズレを補正するため、図3Bの二点鎖線で示す第2の切削ブレード28bの位置から離れた位置に該第2の切削ブレード28bを位置付けて切削する工程を省略することができる。つまり、Y軸方向に順に形成される第2の切削溝42とは別に、検出用の溝を形成しなくてよくなり、第2の切削溝42の検出に要する作業時間の短縮化を図ることができる。しかも、第1及び第2の切削ブレード27b,28bの位置が定期的に補正されるので、第1及び第2のスピンドル27a,28aが伸縮したりしても、第1及び第2の切削溝41,42の切削位置の精度を高めることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、非切削領域50は、1枚のウェーハWの複数箇所に形成したり、複数枚の切削するウェーハWに対し、一箇所形成するようにしてもよい。
また、非切削領域50における第2の切削溝42は、ダイシングテープTに達することなくウェーハWが所定厚み残るよう、いわゆるハーフカットとなる深さD2に設定してもよい。これにより、第2の撮像手段44で撮像する前に、非切削領域50における第2の切削溝42の幅が変化することをより良く防止することができる。
また、第1及び第2の撮像手段43,44は、前述と同様に第1及び第2の切削溝41,42を検出できる限りにおいて、何れか一方を省略してもよく、また、設置位置も第1及び第2の切削手段27,28に限られるものでない。
以上説明したように、本発明は、第1の切削溝の底部に切削された第2の切削溝の位置を検出する方法に有用である。
1 切削装置
16 チャックテーブル
27 第1の切削手段
27b 第1の切削ブレード
28 第2の切削手段
28b 第2の切削ブレード
41 第1の切削溝
42 第2の切削溝
43 第1の撮像手段(撮像手段)
44 第2の撮像手段(撮像手段)
50 非切削領域
D デバイス
T ダイシングテープ
W ウェーハ

Claims (1)

  1. 裏面にダイシングテープが貼着され表面にデバイスが形成されたウェーハの該裏面側を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウェーハに切削加工を施す第1の切削ブレードを備えた第1の切削手段と、該第1の切削手段によって切削された領域に更に切削加工を施す該第1の切削ブレードよりも刃厚の薄い第2の切削ブレードを備えた第2の切削手段と、切削すべき領域を検出する基準線を備えた撮像手段とを具備する切削装置を用い、
    該撮像手段によってチャックテーブルに保持されたウェーハの切削すべき領域を検出する工程と、該第1の切削手段によってウェーハの切削すべき領域に所定深さの第1の切削溝を形成する工程と、該第2の切削手段によって該第1の切削溝に沿って該ダイシングテープまで切り込み第2の切削溝を形成する工程とを実施している際に、ウェーハに形成された該第1の切削溝と該第2の切削溝の位置を検出する検出方法であって、
    該第1の切削溝の位置を検出する際には、ウェーハに形成された該第1の切削溝を該撮像手段で撮像して基準線との位置関係を検出し、
    該第2の切削溝の位置を検出する際には、該第1の切削溝形成時にウェーハの該デバイスが形成されていない外周部において該第1の切削手段を上昇させウェーハ表面に非切削領域を残存させ、該非切削領域を該第2の切削手段で切削した後に該非切削領域に表出した該第2の切削溝を該撮像手段により撮像して基準線との位置関係を検出する、
    ことを特徴とする切削溝の検出方法。
JP2013103934A 2013-05-16 2013-05-16 切削溝の検出方法 Active JP6061776B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013103934A JP6061776B2 (ja) 2013-05-16 2013-05-16 切削溝の検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013103934A JP6061776B2 (ja) 2013-05-16 2013-05-16 切削溝の検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014225555A JP2014225555A (ja) 2014-12-04
JP6061776B2 true JP6061776B2 (ja) 2017-01-18

Family

ID=52124030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013103934A Active JP6061776B2 (ja) 2013-05-16 2013-05-16 切削溝の検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6061776B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016213240A (ja) * 2015-04-30 2016-12-15 Towa株式会社 製造装置及び製造方法
JP6629086B2 (ja) * 2016-02-08 2020-01-15 株式会社ディスコ 積層ウェーハの分割方法
JP6623820B2 (ja) * 2016-02-22 2019-12-25 Tdk株式会社 切削装置及び切削方法
JP6812079B2 (ja) * 2017-03-13 2021-01-13 株式会社ディスコ 被加工物の加工方法
JP2019016730A (ja) * 2017-07-10 2019-01-31 株式会社ディスコ 切削装置及び被加工物の分割方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2892459B2 (ja) * 1990-08-20 1999-05-17 株式会社ディスコ 精密切削装置におけるブレードの位置調整方法
JP4377702B2 (ja) * 2004-01-08 2009-12-02 株式会社ディスコ 切削溝の計測方法
JP2005203540A (ja) * 2004-01-15 2005-07-28 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハの切削方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014225555A (ja) 2014-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6282194B2 (ja) ウェーハの加工方法
JP6061776B2 (ja) 切削溝の検出方法
JP4916215B2 (ja) ウエーハ切削装置
TWI357617B (en) Cutting machine
JP5187505B2 (ja) ダイシング方法
JP2009123790A (ja) 研削装置
US9082712B2 (en) Device wafer processing method
US20150155205A1 (en) Processing method for package substrate
JP4377702B2 (ja) 切削溝の計測方法
KR102189285B1 (ko) 다이들의 위치 정보를 획득하는 방법
JP6415349B2 (ja) ウェーハの位置合わせ方法
WO2019198512A1 (ja) レーザー加工装置、レーザー加工システム、およびレーザー加工方法
JP4554265B2 (ja) 切削ブレードの位置ずれ検出方法
JP6955975B2 (ja) ウェーハの加工方法
JP6422355B2 (ja) アライメント方法
JP2012151225A (ja) 切削溝の計測方法
JP6125377B2 (ja) 切削溝の検出方法
JP5991890B2 (ja) ウエーハの加工方法
JP2017038028A (ja) 切削ブレードの位置ずれ検出方法
JP2005203540A (ja) ウエーハの切削方法
JP7191473B2 (ja) キーパターンの検出方法、及び装置
WO2019188518A1 (ja) レーザー加工装置、およびレーザー加工方法
TWI754742B (zh) 扇狀晶圓片的加工方法
JP5570891B2 (ja) 研削装置
JP2010040727A (ja) 板状物の分割方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6061776

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250