JPH07211671A - ダイシング方法及び装置 - Google Patents

ダイシング方法及び装置

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JPH07211671A
JPH07211671A JP298894A JP298894A JPH07211671A JP H07211671 A JPH07211671 A JP H07211671A JP 298894 A JP298894 A JP 298894A JP 298894 A JP298894 A JP 298894A JP H07211671 A JPH07211671 A JP H07211671A
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street
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edge
distance
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウエーハのカットラインの位置精度を正確に
管理して、半導体チップの生産性の向上を図る。 【構成】 ストリート12にカットライン40を加工し
た後、基準パターンP1、P2 からカットライン40の
エッジEmax1、Emin1、Emax2、Emin2までの距離を求
めて、求められた距離が許容範囲内に入るようにカット
ライン40の位置を管理する。従って、例えば、フルカ
ットでストリート12にカットライン40を加工して、
テープ等の伸縮でカットライン40が変化した場合や、
温度変化等によるブレード26の位置ずれでカットライ
ン40の位置が変位した場合でも、カットライン40の
位置を正確に管理できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はダイシング方法に係
り、特にウエハに配列された半導体チップを個々に分割
するために、ウエハのストリートに加工される切溝の位
置を制御するダイシング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイシング装置は顕微鏡とブレードを備
えていて、顕微鏡の基準線とブレードは同一線上に位置
決めされている。このダイシング装置で、図5に示すウ
エハ2のストリート4を切断する場合、先ず、ダイシン
グ装置のテーブルにウエハ2を載置し、ウエハ2のスト
リート4の中心Lc に顕微鏡の基準線をあわせる。次
に、ブレードでウエハ2のストリート4の中心Lc に切
溝8を加工する。次いで、ストリート4に加工された切
溝8を画像処理して切溝8の中心Ec とストリート4の
中心Lc とのずれδを求めて、ずれδが許容範囲内にあ
る場合に切断が適切に行われたと評価する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、半導体チップ2
が良品であるか不良品であるかは、半導体チップ2の切
断面(半導体チップの外側面)E1 、E2 が、半導体チ
ップ2の本体から一定寸法の位置に存在していか否かで
実際に評価される場合がある(図5の場合、半導体チッ
プ2の本体から切断面E1 、E2 までの距離は、夫々L
1 、L2 である。)。従って、従来のように、ストリー
ト4の中心Lc に対する切溝8の中心Ecが許容範囲内
にあるか否かで、ストリート4の切断が適切に行われた
か否かを評価すると、ストリート4の切断が適切に行わ
れた場合でも、半導体チップ2が不良品と評価される場
合がある。しかしながら、ストリート4の切断は適切で
あると評価されるので、切溝8の位置精度を調整せず
に、引き続きストリート4が切断される。従って、切溝
の位置精度が正確に管理されないので不良品が多くな
り、半導体チップの生産性が低いという問題がある。
【0004】特に、上述したような問題は、ウエハ2を
フルカット(ウエハの裏面に貼りつけられたテープのみ
を残してウエハを完全に切断すること。)するとき顕著
に現れる。すなわち、ウエハ2をフルカットした場合、
ウエハ2の裏面に貼られたテープが伸縮して切断面
1 、E2 が移動するので、切溝8とストリート4との
中心ずれδを正確に計測することができない。このた
め、半導体チップ6の本体から切断面E1 、E2 までの
寸法が許容範囲から外れていても、半導体チップ6が良
品として評価される場合が多い。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、半導体チップの切溝の位置を正確に管理するこ
とができるダイシング方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成する為に、テーブル上に半導体ウエハを載置し、回転
刃又はテーブルをX方向に切削送りすることによって前
記半導体ウエハのチップ間のストリートの溝切を行い、
続いて前記チップのY方向だけ前記回転刃又はテーブル
をY方向にピッチ送りしたのち、回転刃又はテーブルを
X方向に切削送りすることによって次のストリートの溝
切を行うダイシング方法において、前記ストリートの外
側部に予め設けられた基準パターンを画像処理して基準
パターンの画像データ及び位置データを登録し、前記ス
トリートに前記切溝を加工した後、前記基準パターン及
び前記切溝を撮像して該切溝を画像処理し、前記登録さ
れた基準パターンから前記切溝のエッジまでの距離を求
め、該求められた距離と前記登録された基準パターンか
ら前記切溝のエッジまでの予め設定されていた基準距離
との差が許容範囲から外れた場合に警告信号を発生する
ことを特徴とする。
【0007】また、本発明は、前記目的を達成する為
に、前記求められた距離と前記登録された基準パターン
から前記切溝のエッジまでの予め設定されていた基準距
離との差を算出して次のストリートの溝切を行うことを
特徴とする。
【0008】
【作用】本発明によれば、ストリートに切溝を加工した
後、基準パターンから切溝のエッジまでの距離を求め
て、求められた距離が許容範囲内に入るように切溝の位
置を管理する。従って、例えば、フルカットでストリー
トに切溝を加工してテープ等の伸縮で切溝が変化した場
合や、温度変化等による切断刃の位置ずれで切溝の位置
が変位した場合でも、ストリートの切溝を正確に管理す
ることができる。
【0009】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係るダイシン
グ方法について詳説する。図1はダイシング装置で切断
されたウエハの要部拡大図、図2はウエハの平面図、図
3はダイシング装置の全体図である。図2に示すように
ウエハ10にはX、Y方向に所定間隔でストリート1
2、12…が碁盤目状に形成され、ストリート12、1
2…が形成する矩形枠の中には半導体チップ14、14
…が配置されている。また、図1に示すように半導体チ
ップ14、14…にはストリート12の近傍に、ストリ
ート中心LC から予め距離のわかっている(計測して距
離を得てもよい。)位置に基準パターンP1 、P2 …が
設けられている。
【0010】また、図3に示すように、ダイシング装置
22は顕微鏡24とブレード26を備えていて、顕微鏡
24の基準線Aとブレード26は同一線上に位置決めさ
れている。このダイシング装置22で、図2に示すウエ
ハ10のストリート12を切断する場合、先ず、テーブ
ル18に載置されたウエハ10のストリート12の中心
に顕微鏡24の基準線Aをあわせて、次に、ブレード2
6でウエハ10のストリート12の中心に切溝40を加
工する(図1参照)。
【0011】さらに、ダイシング装置22は画像処理部
32、メモリ部34及び演算部36を備え、画像処理部
32はストリート12に加工された切溝40を撮像して
画像処理する。メモリ部34は、基準パターンP1 、P
2 …の画像データ及び位置データを予め登録し、登録さ
れた画像データ及び位置データを品種データの中に登録
する。また、メモリ部34は、演算部36で求められた
切溝40(図1参照)の最大幅上エッジEmax1、最大幅
下エッジEmax2、最小幅上エッジEmin1、最小幅下エッ
ジEmin2の位置を測定して、これらのエッジ位置データ
を登録する。さらに、メモリ部34は、演算部36が求
めた基準パターンP1 、P2 の位置データを登録する。
【0012】演算部36は、画像処理部32から入力さ
れた画像データに基づいて、切溝40の最大幅上エッジ
max1、最大幅下エッジEmax2、最小幅上エッジ
min1、最小幅下エッジEmin2の位置を測定する。ま
た、演算部36は、画像処理された基準パターンP1
2 とメモリ部34に予め登録された基準パターン
1 、P2の画像データとをパターンマッチングして、
基準パターンP1 、P2 の位置を求める。さらに、演算
部36は、求められた切溝40の最大幅上エッジ
max1、最大幅下エッジEmax2、最小幅上エッジ
min1、最小幅下エッジEmin2のエッジ位置データと、
基準パターンP1 、P2 の位置データとに基づいて、次
のデータを求める。
【0013】(1)基準パターンP1 を基準にした最大
幅上エッジEmax1の位置 (2)基準パターンP1 を基準にした最小幅上エッジE
min1の位置 (3)基準パターンP2 を基準にした最大幅下エッジE
max2の位置 (4)基準パターンP2 を基準にした最小幅下エッジE
min2の位置 (5)切溝の最大幅 (6)切溝の最小幅 (7)切溝の中心位置 (8)チッピング量 前記の如く構成された本発明に係るダイシング方法を図
4に示すフローチャートに基づいて説明する。先ず、ダ
イシング装置22のテーブル18に載置されたウエハ1
0のストリート12の中心に顕微鏡24の基準線Aをあ
わせる。次に、ダイシング装置22のブレード26でス
トリート12を切断して、ストリート12に切溝40を
加工する(ステップ50)。次いで、基準パターン
1 、P2 及びストリート12に加工された切溝40を
撮像して、ストリート12に加工された切溝40を画像
処理部32で画像処理する。これにより、切溝40の最
大幅上エッジEmax1、最大幅下エッジEmax2、最小幅上
エッジEmin1、最小幅下エッジEmin2の位置を求めて
(ステップ52)、これらのエッジ位置データをメモリ
部34に登録する(ステップ54)。次に、撮像された
基準パターンP1 、P2 とメモリ部34に予め登録され
た基準パターンP1 、P2 の画像データとをパターンマ
ッチングし、これにより、撮像された基準パターン
1 、P2 の位置を求め(ステップ56)、求められた
基準パターンP1 、P2 の位置データをメモリ部34に
登録する(ステップ58)。
【0014】次いで、求められた切溝40の最大幅上エ
ッジEmax1、最大幅下エッジEmax2、最小幅上エッジE
min1、最小幅下エッジEmin2のエッジ位置データと、基
準パターンP1 、P2 の位置データとに基づいて、次の
データを求める(ステップ60)。 (1)基準パターンP1 を基準にした最大幅上エッジE
max1の位置 (2)基準パターンP1 を基準にした最小幅上エッジE
min1の位置 (3)基準パターンP2 を基準にした最大幅下エッジE
max2の位置 (4)基準パターンP2 を基準にした最小幅下エッジE
min2の位置 (5)切溝の最大幅 (6)切溝の最小幅 (7)切溝の中心位置 (8)チッピング量 ステップ60で求められた算出データに基づいて、切溝
位置の精度を管理し、その結果設定位置から外れる場合
にはエラー信号で警告するか、自動修正を行うようにす
る(ステップ62)。ここで、自動修正について説明す
る。例えば基準パターンP1 と最大幅上エッジEmax1
の距離及び基準パターンP2 と最大幅下エッジEmax2
の距離に基づいて切溝40の位置を正確に管理する場
合、基準パターンP1 と最大幅上エッジEmax1間の距離
及び基準パターンP2 と最大幅下エッジEmax2間の距離
を求め、これらの距離と予め設定されている基準距離と
の差を算出し、算出された差に基づいて、次のストリー
トへのピッチ送り量を補正して次のストリートの溝切を
行う。
【0015】尚、自動修正する場合に基準パターンP1
と最大幅上エッジEmax1間の距離及び基準パターンP2
と最大幅下エッジEmax2間の距離を使用する場合につい
て説明したが、ステップ60で求められた算出データに
基づいて、算出データに基づいて切溝の中心とストリー
ト中心のずれ量、基準パターンP1 と最大幅上エッジE
max1間の距離、基準パターンP1 と最小幅上エッジE
min1間の距離、基準パターンP2 と最大幅下エッジE
max2間の距離、基準パターンP2 と最小幅下エッジE
min2間の距離等を求めることができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るダイシ
ング方法によれば、ストリートに切溝を加工した後、基
準パターンから切溝のエッジまでの距離を求めて、求め
られた距離が許容範囲内に入るように切溝の位置を管理
する。従って、例えば、フルカットでストリートに切溝
を加工してテープ等の伸縮で切溝が変化した場合や、温
度変化等による切断刃の位置ずれで切溝の位置が変位し
た場合でも、切溝の位置を正確に管理することができ
る。このように、切溝の位置を正確に管理するができる
ので、不良品が減少して半導体チップの生産性の向上を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダイシング方法を説明する説明図
【図2】ウエハの平面図
【図3】本発明に係るダイシング方法に適用されるダイ
シング装置の全体図
【図4】本発明に係るダイシング方法の作用を説明する
フローチャート
【図5】従来のダイシング方法を説明する説明図
【符号の説明】
10…ウエハ 12…ストリート 14…半導体チップ 40…切溝 Emax1、Emin1、Emax2、Emin2…エッジ P1 、P2 …基準パターン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月2日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ダイシング方法及び装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダイシング方法及び装置
に係り、特にウエハに配列された半導体チップを個々に
分割するために、ウエハのストリートに加工される切溝
の位置を制御するダイシング方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイシング装置は顕微鏡とブレードを備
えていて、顕微鏡の基準線とブレードは同一線上に位置
決めされている。このダイシング装置で、図5に示すウ
エハ2のストリート4を切断する場合、先ず、ダイシン
グ装置のテーブルにウエハ2を載置し、ウエハ2のスト
リート4の中心Lc に顕微鏡の基準線をあわせる。次
に、ブレードでウエハ2のストリート4の中心Lc に切
溝8を加工する。次いで、ストリート4に加工された切
溝8を画像処理して切溝8の中心Ec とストリート4の
中心Lc とのずれδを求めて、ずれδが許容範囲内にあ
る場合に切断が適切に行われたと評価する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、半導体チップ2
が良品であるか不良品であるかは、半導体チップ2の切
断面(半導体チップの外側面)E1 、E2 が、半導体チ
ップ2の本体から一定寸法の位置に存在しているか否か
で実際に評価される場合がある(図5の場合、半導体チ
ップ2の本体から切断面E1 、E2 までの距離は、夫々
1 、L2 である。)。従って、従来のように、ストリ
ート4の中心Lc に対する切溝8の中心E c が許容範囲
内にあるか否かで、ストリート4の切断が適切に行われ
たか否かを評価すると、ストリート4の切断が適切に行
われた場合でも、半導体チップ2が不良品と評価される
場合がある。しかしながら、ストリート4の切断は適切
であると評価されるので、切溝8の位置精度を調整せず
に、引き続きストリート4が切断される。従って、切溝
の位置精度が正確に管理されないので不良品が多くな
り、半導体チップの生産性が低いという問題がある。
【0004】特に、上述したような問題は、ウエハ2を
フルカット(ウエハの裏面に貼りつけられたテープのみ
を残してウエハを完全に切断すること。)するとき顕著
に現れる。すなわち、ウエハ2をフルカットした場合、
ウエハ2の裏面に貼られたテープが伸縮して切断面
1 、E2 が移動するので、切溝8とストリート4との
中心ずれδを正確に計測することができない。このた
め、半導体チップ6の本体から切断面E1 、E2 までの
寸法が許容範囲から外れていても、半導体チップ6が良
品として評価される場合が多い。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、半導体チップの切溝の位置を正確に管理するこ
とができるダイシング方法及び装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成する為に、テーブル上に半導体ウエハを載置し、回転
刃又はテーブルをX方向に切削送りすることによって前
記半導体ウエハのチップ間のストリートの溝切を行い、
続いて前記チップのY方向だけ前記回転刃又はテーブル
をY方向にピッチ送りしたのち、回転刃又はテーブルを
X方向に切削送りすることによって次のストリートの溝
切を行うダイシング方法において、前記ストリートの外
側部に予め設けられた基準パターンを画像処理して基準
パターンの画像データ及び位置データを登録し、前記ス
トリートに前記切溝を加工した後、前記基準パターン及
び前記切溝を撮像して該切溝を画像処理し、前記登録さ
れた基準パターンから前記切溝のエッジまでの距離を求
め、該求められた距離と前記登録された基準パターンか
ら前記切溝のエッジまでの予め設定されていた基準距離
との差が許容範囲から外れた場合に警告信号を発生する
ことを特徴とする。
【0007】また、本発明は、前記目的を達成する為
に、前記求められた距離と前記登録された基準パターン
から前記切溝のエッジまでの予め設定されていた基準距
離との差を算出し、該算出された差に基づいて次のスト
リートの溝切を行うときに前記回転刃又はテーブルの研
削送り量を補正することを特徴とする
【0008】
【作用】本発明によれば、ストリートに切溝を加工した
後、基準パターンから切溝のエッジまでの距離を求め
て、求められた距離が許容範囲内に入るように切溝の位
置を管理する。従って、例えば、フルカットでストリー
トに切溝を加工してテープ等の伸縮で切溝が変化した場
合や、温度変化等による切断刃の位置ずれで切溝の位置
が変位した場合でも、ストリートの切溝を正確に管理す
ることができる。
【0009】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係るダイシン
グ方法及び装置について詳説する。図1はダイシング装
置で切断されたウエハの要部拡大図、図2はウエハの平
面図、図3はダイシング装置の全体図である。図2に示
すようにウエハ10にはX、Y方向に所定間隔でストリ
ート12、12…が碁盤目状に形成され、ストリート1
2、12…が形成する矩形枠の中には半導体チップ1
4、14…が配置されている。また、図1に示すように
半導体チップ14、14…にはストリート12の近傍
に、ストリート中心LC から予め距離のわかっている
(計測して距離を得てもよい。)位置に基準パターンP
1 、P2 …が設けられている。
【0010】また、図3に示すように、ダイシング装置
22は顕微鏡24とブレード26を備えていて、顕微鏡
24の基準線Aとブレード26は同一線上に位置決めさ
れている。このダイシング装置22で、図2に示すウエ
ハ10のストリート12を切断する場合、先ず、テーブ
ル18に載置されたウエハ10のストリート12の中心
に顕微鏡24の基準線Aをあわせて、次に、ブレード2
6でウエハ10のストリート12の中心に切溝40を加
工する(図1参照)。
【0011】さらに、ダイシング装置22は画像処理部
32、メモリ部34及び演算部36を備え、画像処理部
32はストリート12に加工された切溝40を撮像して
画像処理する。メモリ部34は、基準パターンP1 、P
2 …の画像データ及び位置データを予め登録し、登録さ
れた画像データ及び位置データを品種データの中に登録
する。また、メモリ部34は、演算部36で求められた
切溝40(図1参照)の最大幅上エッジEmax1、最大幅
下エッジEmax2、最小幅上エッジEmin1、最小幅下エッ
ジEmin2の位置を測定して、これらのエッジ位置データ
を登録する。さらに、メモリ部34は、演算部36が求
めた基準パターンP1 、P2 の位置データを登録する。
【0012】演算部36は、画像処理部32から入力さ
れた画像データに基づいて、切溝40の最大幅上エッジ
max1、最大幅下エッジEmax2、最小幅上エッジ
min1、最小幅下エッジEmin2の位置を測定する。ま
た、演算部36は、画像処理された基準パターンP1
2 とメモリ部34に予め登録された基準パターン
1 、P2の画像データとをパターンマッチングして、
基準パターンP1 、P2 の位置を求める。さらに、演算
部36は、求められた切溝40の最大幅上エッジ
max1、最大幅下エッジEmax2、最小幅上エッジ
min1、最小幅下エッジEmin2のエッジ位置データと、
基準パターンP1 、P2 の位置データとに基づいて、次
のデータを求める。
【0013】(1)基準パターンP1 を基準にした最大
幅上エッジEmax1の位置 (2)基準パターンP1 を基準にした最小幅上エッジE
min1の位置 (3)基準パターンP2 を基準にした最大幅下エッジE
max2の位置 (4)基準パターンP2 を基準にした最小幅下エッジE
min2の位置 (5)切溝の最大幅 (6)切溝の最小幅 (7)切溝の中心位置 (8)チッピング量 前記の如く構成された本発明に係るダイシング方法を図
4に示すフローチャートに基づいて説明する。先ず、ダ
イシング装置22のテーブル18に載置されたウエハ1
0のストリート12の中心に顕微鏡24の基準線Aをあ
わせる。次に、ダイシング装置22のブレード26でス
トリート12を切断して、ストリート12に切溝40を
加工する(ステップ50)。次いで、基準パターン
1 、P2 及びストリート12に加工された切溝40を
撮像して、ストリート12に加工された切溝40を画像
処理部32で画像処理する。これにより、切溝40の最
大幅上エッジEmax1、最大幅下エッジEmax2、最小幅上
エッジEmin1、最小幅下エッジEmin2の位置を求めて
(ステップ52)、これらのエッジ位置データをメモリ
部34に登録する(ステップ54)。次に、撮像された
基準パターンP1 、P2 とメモリ部34に予め登録され
た基準パターンP1 、P2 の画像データとをパターンマ
ッチングし、これにより、撮像された基準パターン
1 、P2 の位置を求め(ステップ56)、求められた
基準パターンP1 、P2 の位置データをメモリ部34に
登録する(ステップ58)。
【0014】次いで、求められた切溝40の最大幅上エ
ッジEmax1、最大幅下エッジEmax2、最小幅上エッジE
min1、最小幅下エッジEmin2のエッジ位置データと、基
準パターンP1 、P2 の位置データとに基づいて、次の
データを求める(ステップ60)。 (1)基準パターンP1 を基準にした最大幅上エッジE
max1の位置 (2)基準パターンP1 を基準にした最小幅上エッジE
min1の位置 (3)基準パターンP2 を基準にした最大幅下エッジE
max2の位置 (4)基準パターンP2 を基準にした最小幅下エッジE
min2の位置 (5)切溝の最大幅 (6)切溝の最小幅 (7)切溝の中心位置 (8)チッピング量 ステップ60で求められた算出データに基づいて、切溝
位置の精度を管理し、その結果設定位置から外れる場合
にはエラー信号で警告するか、自動修正を行うようにす
る(ステップ62)。ここで、自動修正について説明す
る。例えば基準パターンP1 と最大幅上エッジEmax1
の距離及び基準パターンP2 と最大幅下エッジEmax2
の距離に基づいて切溝40の位置を正確に管理する場
合、基準パターンP1 と最大幅上エッジEmax1間の距離
及び基準パターンP2 と最大幅下エッジEmax2間の距離
を求め、これらの距離と予め設定されている基準距離と
の差を算出し、算出された差に基づいて、次のストリー
トへのピッチ送り量を補正して次のストリートの溝切を
行う。
【0015】尚、自動修正する場合に基準パターンP1
と最大幅上エッジEmax1間の距離及び基準パターンP2
と最大幅下エッジEmax2間の距離を使用する場合につい
て説明したが、ステップ60で求められた算出データに
基づいて、算出データに基づいて切溝の中心とストリー
ト中心のずれ量、基準パターンP1 と最大幅上エッジE
max1間の距離、基準パターンP1 と最小幅上エッジE
min1間の距離、基準パターンP2 と最大幅下エッジE
max2間の距離、基準パターンP2 と最小幅下エッジE
min2間の距離等を求めることができる。
【0016】尚、チップはウエハ上にくり返し存在する
ので、基準パターンP1 、P2 は1つのパターンで代用
することも可能である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るダイシ
ング方法及び装置によれば、ストリートに切溝を加工し
た後、基準パターンから切溝のエッジまでの距離を求め
て、求められた距離が許容範囲内に入るように切溝の位
置を管理する。従って、例えば、フルカットでストリー
トに切溝を加工してテープ等の伸縮で切溝が変化した場
合や、温度変化等による切断刃の位置ずれで切溝の位置
が変位した場合でも、切溝の位置を正確に管理すること
ができる。このように、切溝の位置を正確に管理するが
できるので、不良品が減少して半導体チップの生産性の
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダイシング方法を説明する説明図
【図2】ウエハの平面図
【図3】本発明に係るダイシング装置の全体図
【図4】本発明に係るダイシング方法の作用を説明する
フローチャート
【図5】従来のダイシング方法を説明する説明図
【符号の説明】 10…ウエハ 12…ストリート 14…半導体チップ 40…切溝 Emax1、Emin1、Emax2、Emin2…エッジ P1 、P2 …基準パターン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブル上に半導体ウエハを載置し、回
    転刃又はテーブルをX方向に切削送りすることによって
    前記半導体ウエハのチップ間のストリートの溝切を行
    い、続いて前記チップのY方向だけ前記回転刃又はテー
    ブルをY方向にピッチ送りしたのち、回転刃又はテーブ
    ルをX方向に切削送りすることによって次のストリート
    の溝切を行うダイシング方法において、 前記ストリートの外側部に予め設けられた基準パターン
    を画像処理して基準パターンの画像データ及び位置デー
    タを登録し、 前記ストリートに前記切溝を加工した後、前記基準パタ
    ーン及び前記切溝を撮像して該切溝を画像処理し、前記
    登録された基準パターンから前記切溝のエッジまでの距
    離を求め、 該求められた距離と前記登録された基準パターンから前
    記切溝のエッジまでの予め設定されていた基準距離との
    差が許容範囲から外れた場合に警告信号を発生すること
    を特徴とするダイシング方法。
  2. 【請求項2】 テーブル上に半導体ウエハを載置し、回
    転刃又はテーブルをX方向に切削送りすることによって
    前記半導体ウエハのチップ間のストリートの溝切を行
    い、続いて前記チップのY方向だけ前記回転刃又はテー
    ブルをY方向にピッチ送りしたのち、回転刃又はテーブ
    ルをX方向に切削送りすることによって次のストリート
    の溝切を行うダイシング方法において、 前記ストリートの外側部に予め設けられた基準パターン
    を画像処理して基準パターンの画像データ及び位置デー
    タを登録し、 前記ストリートに前記切溝を加工した後、前記基準パタ
    ーン及び前記切溝を撮像して該切溝を画像処理し、前記
    登録された基準パターンから前記切溝のエッジまでの距
    離を求め、 該求められた距離と前記登録された基準パターンから前
    記切溝のエッジまでの予め設定されていた基準距離との
    差を算出して次のストリートの溝切を行うことを特徴と
    するダイシング方法。
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