JP2016186376A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱調理器の内部に騒音源となる冷却ファンを有する場合にも、S/N比を向上させ、正しく音声認識を行うことができる加熱調理器を提供すること。【解決手段】加熱調理器100は、本体1と、本体1に設けられ、被加熱物を加熱する加熱部6と、本体1に設けられ、音声が入力される音声入力部20と、音声入力部20に入力された音声を認識する音声認識部37と、本体1の内部を冷却するための冷却ファン25と、音声入力部20への音声入力に基づいて冷却ファン25を制御する冷却ファン制御部35と、を備える。また、冷却ファン制御部35は、加熱部6による加熱が開始された場合に、冷却ファン25を起動し、冷却ファン25の動作中に、音声入力部20への音声入力が開始された場合に、冷却ファン25の回転速度を、音声入力部20への音声入力が開始される前の基本速度Vsよりも小さい制限速度Vrへ変更する。【選択図】図1

Description

本発明は、音声操作機能を備える加熱調理器に関するものである。
従来、電子レンジ等の調理器に音声認識機能を備え、音声操作によって調理器を動作させることが知られている。また、音声の認識率を向上させる方法として、例えば特許文献1には、音声を検知するマイクを2つ用い、差動で入力させることで周辺騒音レベルの影響を軽減させ、音声源の信号レベルをS、周辺騒音レベルをNとした場合のS/N比を向上させる方法が提案されている。詳しくは、特許文献1では、2つのマイクの距離をdM、マイクと音声源の距離をdS、マイクと周辺騒音源の距離をdNとした場合、dM>dS、dM<dNの関係を成立させることで、S/N比を向上させるものである。
特開昭58−110923号公報(第2頁右上欄〜左下欄参照)
ここで、加熱調理器には、機器内部の温度上昇を抑えるために外気を取り入れて冷却する冷却ファンを備えているものがある。この場合、冷却ファンの回転による動作音が音声入力の際の騒音となる。また、騒音源となる冷却ファンは、機器内部に配置されるため、マイクと周辺騒音源の距離dNは、マイクと音声源の距離dSよりも小さくなる。すなわち、特許文献1に記載されるような従来の方法においてS/N比を向上させるためには、dN>dSとなる必要があるが、冷却ファンが騒音源となる場合はdS>dNとなるため、S/N比はむしろ悪化してしまう。そして、その結果、加熱調理器にて音声を正しく認識できなくなってしまう。
本発明は、上記のような課題を背景になされたもので、加熱調理器の内部に騒音源となる冷却ファンを有する場合にも、S/N比を向上させ、正しく音声認識を行うことができる加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明に係る加熱調理器は、本体と、本体に設けられ、被加熱物を加熱する加熱部と、本体に設けられ、音声が入力される音声入力部と、音声入力部に入力された音声を認識する音声認識部と、本体の内部を冷却するための冷却ファンと、音声入力部への音声入力に基づいて冷却ファンを制御する冷却ファン制御部と、を備え、冷却ファン制御部は、加熱部による加熱が開始された場合に、冷却ファンを起動し、冷却ファンの動作中に、音声入力部への音声入力が開始された場合に、冷却ファンの回転速度を、音声入力部への音声入力が開始される前の基本速度よりも小さい制限速度へ変更する。
本発明の加熱調理器によれば、音声入力部への音声入力が開始された場合に、冷却ファンの回転速度を音声入力部への音声入力が開始される前の基本速度よりも小さい制限速度へ変更することで、冷却ファンの動作音を軽減させ、S/N比を向上させることができる。これにより、音声入力部に入力された音声を正しく認識することができる。
実施の形態1における加熱調理器の斜視図である。 実施の形態1における加熱調理器の平面図である。 実施の形態1における加熱調理器の側面図である。 実施の形態1における基板ケースユニットの斜視図である。 実施の形態1における基板ケースユニットの断面模式図である。 実施の形態1における加熱調理器の主要な構成と機能部とを説明する図である。 実施の形態1における冷却ファン制限処理の一例を示すタイミングチャートである。 実施の形態1における冷却ファン制限処理の別の例を示すタイミングチャートである。 実施の形態1における冷却ファン制限処理の別の例を示すタイミングチャートである。 実施の形態1における冷却ファン制限処理の別の例を示すタイミングチャートである。 実施の形態1における加熱調理器の動作の流れを示すフローチャートである。 実施の形態1における冷却ファン制限処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態2における冷却ファン制限処理の一例を示すタイミングチャートである。 実施の形態2における冷却ファン制限処理の別の例を示すタイミングチャートである。 実施の形態2における冷却ファン制限処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態3における加熱調理器の斜視図である。 実施の形態3の加熱調理器における第2操作部の構造を説明する図である。
以下、本発明の加熱調理器の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、細かい構造および重複または類似する説明については、適宜簡略化または省略している。以下の実施の形態では、加熱調理器の一例として誘導加熱調理器について説明する。
実施の形態1.
(加熱調理器の構成)
図1は、本発明の実施の形態1における加熱調理器100の斜視図であり、図2は、加熱調理器100の平面図であり、図3は、加熱調理器100の側面図である。図1〜図3に示すように、加熱調理器100は、本体1と、本体1の上面に配置され、耐熱ガラスで形成された天板2とを備える。天板2の左側手前、右側手前、および中央側奥の3箇所には、加熱口14が設けられている。
天板2の手前側には、調理モードまたは調理温度などの設定操作を受け付ける第1操作部11が各加熱口14に対応して配置されている。また、天板2上の第1操作部11の近傍には、例えば液晶ディスプレイからなる表示部15が配置されている。表示部15には、例えば「予熱中」や「適温到達」等の火力や経過状況、設定されている調理モードの内容等に関する情報が表示される。また、天板2の奥側には、本体1の内部への吸気または内部からの排気を行うための吸排気口12が配置される。
本体1の前面側には、グリル部16が配置される。また、グリル部16の隣には、グリル部16および各加熱口14に対する火力などの設定操作などを受け付ける第2操作部17が配置されている。第2操作部17には、加熱調理器100の電源スイッチ17aおよび各加熱口14の火力を調整するためのダイヤルスイッチなどが含まれる。
さらに、第2操作部17には、音声を入力するための音声入力部20が配置される。音声入力部20は、例えばマイクロフォンである。音声入力部20を、使用者に近い第2操作部17に配置することで、使用者の音声を検知しやすくなる。なお、音声入力部20の配置は、これに限定されるものではなく、例えば天板2の手前側に配置してもよい。ただし、後述する冷却ファン25の動作音の影響を少なくするために、音声入力部20を冷却ファン25から離して配置するとよい。具体的には、冷却ファン25が加熱調理器100の背面側に配置される場合は、音声入力部20を前面側に配置し、冷却ファン25が底面側に配置される場合は、音声入力部20を上面側に配置すればよい。また、音声入力部20を本体1内部の風路上に配置した場合、風切り音を拾ってしまい、S/N比が悪化する恐れがあるため、風路上から離して配置することが望ましい。
また、本体1の前面側であって、音声入力部20から離れた位置には、音声出力部18が設けられている。音声出力部18は、例えばスピーカーである。音声出力部18は、人の声またはブザーなどの音声で、調理工程に関する報知音や、加熱調理器100の異常に関する警告音を出力する。
また、本体1の内部には、各加熱口14に対応する加熱部6が設けられている。加熱部6は、例えば誘導加熱コイルである。加熱部6に高周波電流を流すことで天板2上に載置された容器10に渦電流が発生し、この発生する渦電流と容器10自身の抵抗により容器10が発熱し、加熱調理を実現する。なお、加熱部6は、電気ヒータ等の他の加熱部であってもよい。
さらに、本体1の内部には、冷却ファン25を収容した基板ケースユニット24が配置されている。図4は、本実施の形態における基板ケースユニット24の斜視図である。基板ケースユニット24内には、冷却ファン25が収容されている。冷却ファン25は、加熱部6、ならびに加熱部6に高周波電力を供給する高周波インバータ27(図6)および高周波インバータ27などを制御する制御部30などが実装された回路基板22を冷却するために、外気を供給するものである。また、回路基板22上には、高周波インバータ27などの冷却効率を高める放熱フィン23が設けられている。
基板ケースユニット24の外殻において、冷却ファン25の吸引側には吸気口24aが開口している。また、冷却ファン25の送出側の上面には、前側排気口24bおよび後側排気口24cという2つの排気口が開口している。吸気口24aは、天板2の奥側に設けられた吸排気口12の下方に配置され、吸排気口12と連通する。基板ケースユニット24の内部は、吸気口24aから前側排気口24b、後側排気口24cに至る一体的な風路として機能する。
図5は、本実施の形態における基板ケースユニット24の断面模式図である。図5では、冷却風の流れを矢印で概念的に示している。冷却ファン25が起動すると、外部の空気は、吸排気口12と連通する吸気口24aから基板ケースユニット24内に流入する。基板ケースユニット24に流入した空気は、冷却ファン25により吸引および送出され、一部は後側排気口24cから吹き出され、加熱部6を冷却する。また、流入した空気の他の一部は回路基板22に実装された高周波インバータ27や放熱フィン23を冷却した後、前側排気口24bから吹き出される。前側排気口24bまたは後側排気口24cに吹出された空気は、吸排気口12を介して本体1から排気される。
なお、基板ケースユニット24の風路構成、ならびに吸排気口12、吸気口24a、前側排気口24b、後側排気口24cの配置は、図4および図5に図示されるものに限定されない。例えば、吸排気口12および吸気口24aを、本体1および基板ケースユニット24の背面側に設けてもよい。また、冷却ファン25は、吸い込んだ空気を前側排気口24b、後側排気口24cから送出することのできる送風機であれば、任意の構成のものを採用することができ、また、その配置についても図4および図5に図示されるものに限定されない。
図6は、本実施の形態における加熱調理器100の主要な構成と機能部とを説明する図である。なお、図6では、1つの加熱口14に対応する構成のみ図示しており、また、例えば水や食材等の被加熱物が収容された容器10を併せて図示している。図6に示すように、天板2に設けられた加熱口14の下部には、加熱部6が配置されている。本実施の形態では、加熱部6は、略環状の内側加熱コイル6aと、その外側に設けられた略環状の外側加熱コイル6bとを備えた二重環形状である。
また、天板2の裏面の加熱部6と対向する面には、サーミスタなどの天板温度センサ28が天板2の裏面に接触するように配置されている。天板温度センサ28は、容器10から天板2へ伝わる熱を検知する。天板温度センサ28で検知された天板温度は、天板温度検知部280に出力され、天板温度検知部280によって、温度に換算される。
また、高周波インバータ27の近傍には、本体1の内部温度を検知するサーミスタなどの内部温度センサ29が配置されている。本実施の形態における内部温度は、高周波インバータ27の温度であり、各加熱部6に対応する高周波インバータ27それぞれの近傍に、内部温度センサ29が配置されている。なお、別の実施の形態では、例えば、図5に示す回路基板22または放熱フィン23に1つの内部温度センサ29を配置してもよい。内部温度センサ29で検知された内部温度は、内部温度検知部290に出力され、内部温度検知部290によって、温度に換算される。
さらに、本体1の内部には、各構成要素を制御する機能部として、表示部15を制御する表示制御部31と、第1操作部11および第2操作部17を介して入力される設定内容に基づき制御指令を生成する操作制御部32と、加熱調理器100の制御に必要なデータおよびプログラムを記憶する記憶部33と、HEMSコントローラなどの外部機器と通信を行う通信部34と、冷却ファン25の回転速度を制御する冷却ファン制御部35と、高周波インバータ27を制御する駆動部36と、音声入力部20によって入力された音声を認識する音声認識部37と、音声出力部18による音声出力を制御する音声出力制御部38と、各機能部を統括制御する制御部30と、が含まれる。上記各部は、その機能を実現する回路デバイスなどのハードウェアを用いて構成されるか、またはマイコンやCPU等の演算装置と、その上で実行されるソフトウェアとで構成される。
(加熱調理器100の動作)
次に、本実施の形態における加熱調理器100の加熱動作を説明する。使用者によって第1操作部11または第2操作部17を介して加熱開始の操作がなされると、操作制御部32は、加熱開始の制御指令を生成し、制御部30に出力する。制御部30は、操作制御部32からの制御指令に基づき、使用者によって設定された調理モード、調理温度または火力に従って、駆動部36に対して高周波電力指令(火力情報)を送信する。駆動部36は、制御部30からの指令に基づき、高周波インバータ27を制御して加熱部6に流れる高周波電流を調整する。また、制御部30は、目標温度が設定された自動調理モードを有しており、第1操作部11または第2操作部17を介して自動調理モードを選択する操作がなされた場合、天板温度センサ28によって検知した温度が目標温度となるように加熱制御を行う。
また、本実施の形態の加熱調理器100は、音声操作機能を有しており、使用者によって音声入力部20に入力された音声に基づいて、加熱制御を行うことができる。詳しくは、音声入力部20へ音声が入力されると、音声認識部37によって入力された音声が認識され、制御指令が生成される。ここで、音声入力部20を介して音声が入力された場合、表示制御部31は、音声入力を受け付けていることが使用者に判るように、表示部15に「音声受付中」のような表示を行う。または、表示制御部31は、音声操作の受付中のみ表示部15の発光色や明るさを異ならせてもよい。さらに、音声出力制御部38は、音声出力部18に音声を受け付けたことに対する応答を出力させてもよい。また、音声認識部37において正しく音声認識ができなかった場合、表示制御部31または音声出力制御部38は、表示部15または音声出力部18に、再発話を促す表示または音声出力を行ってもよい。
ここで、音声操作以外の雑音を音声操作として認識することを防ぐために、第1操作部11または第2操作部17に音声操作開始ボタン(図示せず)を設け、音声操作開始ボタンが押された場合にのみ音声入力を受け付けてもよい。または、音声操作開始ボタンが押されている間のみ、音声入力を有効としてもよい。また、音声認識部37は、特定の使用者の声しか受け付けないものであってもよい。具体的には、事前に特定の使用者の音声を記憶部33に登録しておき、入力された音声を登録された音声を照合して、登録された音声と一致した場合のみ、入力を受け付けてもよい。さらに、人感センサ(図示せず)を設け、加熱調理器100の周囲に人がいることを検知している場合のみ音声入力を受け付けてもよい。このように、音声操作が入力される場合にのみ音声入力を受け付けるよう制御することで、誤検知による誤動作を防ぐとともに、後述する冷却ファン25の制限を最低限とし、本体1内部の温度上昇を抑制することができる。
音声認識部37によって生成された制御指令は制御部30に出力される。制御部30は、音声認識部37からの制御指令に基づき、使用者によって入力された調理モード、調理温度または火力に従って、駆動部36に対して高周波電力指令を送信する。駆動部36は、制御部30からの指令に基づき、高周波インバータ27を制御して加熱部6に流れる高周波電流を調整する。
また、第1操作部11または第2操作部17を介して、加熱の開始が操作されると、制御部30は、冷却ファン制御部35に加熱開始を通知する。冷却ファン制御部35は、制御部30から加熱開始の通知があった場合、冷却ファン25を起動する。ここで、冷却ファン25が起動すると、回転による動作音が発生する。そして、冷却ファン25の動作中に、音声入力部20に音声が入力される場合、冷却ファン25の動作音によって、音声認識部37が正しく音声を検知できない場合がある。
一般的にファンの騒音値は、空力による騒音と、モーターの騒音を合計したものであるが、空力による騒音が大半をしめる。また、回転速度と騒音値の関係については、騒音値は、回転速度の6乗に比例して大きくなることが知られている。そこで、本実施の形態の冷却ファン制御部35は、音声入力部20による音声入力が開始された場合に、冷却ファン25の回転速度を制限する冷却ファン制限処理を実行する。
(冷却ファン制限処理)
図7は、本実施の形態における冷却ファン制限処理の一例を示すタイミングチャートである。図7の横軸は時間を示し、縦軸は冷却ファン25の回転速度を示す。図7に示すように、冷却ファン制御部35は、制御部30から加熱開始の通知があった場合、冷却ファン25を基本速度Vsで回転させる。基本速度Vsは、加熱調理器100の仕様に応じて予め定められ記憶部33に記憶される。そして、冷却ファン25の動作中に、音声入力部20への音声入力が開始された場合、冷却ファン制御部35は、冷却ファン25の回転速度を制限速度Vrまで減速させる。図7に示す例では、制限速度Vrは、基本速度Vsの半分の速度であるが、これに限定されるものではない。このように、音声入力が開始された場合に、冷却ファン25の回転速度を音声入力が開始される前の速度(基本速度Vs)より小さい速度(制限速度Vr)に制限することで、冷却ファン25による動作音を軽減し、S/N比を向上させることができる。
なお、制限速度Vrは、加熱調理器100の調理モード、調理温度または火力に応じて個別に設定されてもよい。例えば、本体1の内部温度が上昇しにくい調理モードで動作している場合の制限速度Vrを、本体1の内部温度が上昇しやすい調理モードで動作している場合の制限速度Vrよりも小さく設定してもよい。さらに、制限速度Vrは、駆動している加熱口14の数に応じて個別に設定されてもよい。例えば、駆動している加熱口14の数が多い場合は、駆動している加熱口14が少ない場合に比べて、制限速度Vrを大きく設定してもよい。これにより、冷却ファン25の動作音の軽減と、本体1の内部温度上昇による素子の破壊抑制との両立を図ることができる。
そして、音声入力部20への音声入力が終了した場合、冷却ファン制御部35は、冷却ファン25の回転速度の制限を解除し、基本速度Vsに戻す。そして、音声認識部37における音声入力の受付を終了する。このように、冷却ファン25の回転速度の制限を音声入力中のみに限定することで、本体1内部の温度上昇を最低限に抑えることができる。また、冷却ファン25の回転速度を基本速度Vsに戻すときは、速度を徐々に上げることで、使用者に違和感を与えないようにすることができる。
冷却ファン制御部35は、制御部30から加熱終了の通知があった場合、冷却ファン25の動作を所定時間継続させ、所定時間経過後に、停止させる。加熱終了直後は、本体1の内部温度は高くなっている可能性がある。そのため、加熱終了後も冷却ファン25を所定時間動作させることで、本体1内部の温度を低下させることができる。なお、冷却ファン制御部35は、上記のように所定時間経過後に冷却ファン25を停止させるだけでなく、内部温度センサ29によって検知された内部温度Tが低下した場合に冷却ファン25を停止させてもよい。
次に、図8は、本実施の形態における冷却ファン制限処理の別の例を示すタイミングチャートである。図8の横軸は時間を示し、縦軸は冷却ファン25の回転速度を示す。図8に示すように、冷却ファン制御部35は、制御部30から加熱開始の通知があった場合、冷却ファン25を基本速度Vsで回転させる。そして、冷却ファン25の動作中に、音声入力部20への音声入力が開始された場合、冷却ファン制御部35は、冷却ファン25の回転速度を制限速度Vrまで減速させる。そして、所定の制限時間tlが経過した場合、冷却ファン制御部35は、音声入力の有無にかかわらず、冷却ファン25の回転速度の制限を解除し、基本速度Vsに戻す。また、音声認識部37における音声入力の受付を終了する。このように、冷却ファン25の回転速度が制限されている期間を限定することで、本体1の内部温度上昇により、機器内部の素子が壊れることを抑制することができる。なお、別の実施の形態では、制限時間tlの経過後に冷却ファン25の回転速度の制限解除のみを行い、音声認識部37による音声入力の受付は継続してもよい。
また、制限時間tlは、予め定められ記憶部33に記憶される固定時間でもよく、または音声入力内容に応じて可変な時間であってもよい。例えば、音声入力される操作の階層が深いものである場合には、制限時間tlを長く設定してもよい。具体的には、例えば、火力および時間などを設定する必要があるグリルモードが入力された場合には、単なる火力変更が入力された場合に比べて制限時間tlを長く設定する。これにより、音声入力の途中で、冷却ファン25の速度制限が解除されることを防ぐことができる。また、制限時間tlを可変とする場合、音声入力部20への音声入力が開始された時点では、回転速度の制限とともに暫定的な制限時間tpが設定され、音声入力内容が認識された時点で、入力内容に応じて制限時間tlが変更される。
さらに、制限時間tlを、加熱調理器100の調理モード、調理温度、火力、または内部温度に応じて個別に設定してもよい。例えば、本体1の内部温度が上昇しにくい調理モードで動作している場合の制限時間tlを、上昇しやすい調理モードで動作している場合の制限時間tlよりも長く設定してもよい。また、内部温度センサ29による検知温度が低い場合は、制限時間tlを長く設定し、高い場合は短く設定してもよい。制限時間tlをこのように設定することにより、冷却ファン25の動作音の軽減と、本体1の内部温度上昇による素子の破壊抑制との両立を図ることができる。
次に、図9は、本実施の形態における冷却ファン制限処理の別の例を示すタイミングチャートである。図9の横軸は時間を示し、縦軸は冷却ファン25の回転速度を示す。図9に示すように、冷却ファン制御部35は、制御部30から加熱開始の通知があった場合、冷却ファン25を基本速度Vsで回転させる。そして、冷却ファン25の動作中に、音声入力部20への音声入力が開始された場合、冷却ファン制御部35は、冷却ファン25の回転速度を制限速度Vrまで減速させる。そして、制限時間tlが経過する前に、新たな音声入力がなされた場合、冷却ファン制御部35は、制限時間tlを延長する。このように、音声入力がある場合には制限時間tlを延長することで、音声入力の途中で、冷却ファン25の速度制限が解除されることを防ぐことができる。
そして、制限時間tlが経過した場合、冷却ファン制御部35は、冷却ファン25の回転速度の制限を解除し、基本速度Vsに戻す。また、音声認識部37は、音声入力の受付を終了する。なお、ここで最大制限時間tmaxを設定し、延長した制限時間tlの合計が最大制限時間tmaxを超える場合には、新たな音声入力の有無にかかわらず、冷却ファン25の回転速度の制限を解除し、基本速度Vsに戻してもよい。これにより、冷却ファン25の回転速度が長時間制限され、本体1の内部温度上昇により、機器内部の素子が壊れることを抑制することができる。なお、別の実施の形態では、制限時間tlの経過後に冷却ファン25の回転速度の制限解除のみを行い、音声認識部37による音声入力の受付は継続してもよい。
次に、図10は、本実施の形態における冷却ファン制限処理の別の例を示すタイミングチャートである。図10の横軸は時間を示し、縦軸は冷却ファン25の回転速度を示す。図10に示すように、冷却ファン制御部35は、制御部30から加熱開始の通知があった場合、冷却ファン25を基本速度Vsで回転させる。そして、冷却ファン25の動作中に、音声入力部20への音声入力が開始された場合、冷却ファン制御部35は、冷却ファン25の回転速度を制限速度Vrまで減速させる。そして、制限時間tlが経過した場合、冷却ファン制御部35は、冷却ファン25の回転速度の制限を解除し、回転速度を回復速度Vaに変更する。また、音声認識部37は、音声入力の受付を終了する。回復速度Vaは、基本速度Vsよりも大きい速度である。そして、冷却ファン制御部35は、所定の回復時間toの間、冷却ファン25を回復速度Vaで駆動した後、回転速度を基本速度Vsに戻す。このように、冷却ファン25の速度制限の後で、基本速度Vsよりも大きい回復速度Vaに設定することで、速度制限中に上昇した本体1の内部温度を迅速に低下させることができる。
図11は、本実施の形態の加熱調理器100における加熱動作の流れを示すフローチャートである。本処理は、制御部30を含む各機能部によって実行される。まず、第1操作部11または第2操作部17を介して加熱開始の操作があったか否かが判断される(S1)。加熱開始の操作がない場合は(S1:NO)、加熱開始の操作があるまで待機する。一方、加熱開始の操作があった場合(S1:YES)、冷却ファン制御部35によって冷却ファン25が起動される(S2)。ここでは、冷却ファン25は基本速度Vsで回転する。
そして、制御部30によって、内部温度センサ29によって検知された内部温度Tが、第1の閾値T1以上であるか否かが判断される(S3)。ここで、内部温度センサ29を複数備える場合は、複数の内部温度センサ29のうち、最も高い温度を用いて判断が行われる。また、第1の閾値T1は、本体1の内部が通常使用時以上の高温であると判断される温度であり、予め定められ記憶部33に記憶される。そして、内部温度Tが、第1の閾値T1以上である場合(S3:YES)、加熱を開始することなく、ステップS9へ進む。この場合は、何らかの要因により本体1内部の温度が高くなっているため、機器の保護を優先させ、加熱を行わない。
一方、内部温度Tが、第1の閾値T1より低い場合(S3:NO)、駆動部36によって高周波インバータ27が制御され、加熱部6による加熱が開始される(S4)。続いて、音声入力部20への音声入力が開始されたか否かが判断される(S5)。ここでは、音声認識部37にて最初の一声が認識されたとき、または音声操作開始ボタンを備える場合は、音声操作開始ボタンが押されたときを、音声入力が開始されたと判断する。そして、音声入力が開始されていない場合は(S5:NO)、ステップS7へ進む。一方、音声入力が開始された場合は(S5:YES)、冷却ファン制御部35による冷却ファン制限処理が実行される(S6)。
図12は、本実施の形態における冷却ファン制限処理の流れを示すフローチャートである。詳しくは、図12は、冷却ファン制御部35によって図9に示す冷却ファン制限処理が行われる場合の処理の流れを示すものである。本処理では、まず、冷却ファン25の回転速度が制限速度Vrに変更される(S601)。そして、音声入力部20を介して入力される音声に対して音声認識部37による音声認識が行われる(S602)。そして、経過時間の計測が開始され(S603)、制限時間tlが経過したか否かが判断される(S604)。制限時間tlが経過していない場合(S604:NO)、新たな音声入力があったか否かが判断される(S605)。そして、新たな音声入力がない場合は(S605:NO)、ステップS604へ戻る。一方、新たな音声入力がある場合は(S605:YES)、計測時間がリセットされ(S606)、ステップS603へ戻って、再び計測が開始される。
そして、ステップS604で制限時間tlが経過した場合(S604:YES)、冷却ファン25の回転速度の制限が解除され、基本速度Vsに戻される(S607)。そして、音声認識部37による音声入力の受付を終了し(S608)、図11のステップS7へ進む。
図11に戻って、ステップS7では、調理が終了したか否かが判断される(S7)。ここでは、使用者によって第1操作部11または第2操作部17を介して調理の終了が操作された場合、自動調理モードにおいては自動調理の各工程が終了した場合、またはタイマー設定がなされている状態でタイマーが切れた場合などに、調理が終了したと判断される。そして、調理が終了していない場合は(S7:NO)、ステップS5に戻って、以降の処理が繰り返される。一方、調理が終了した場合は(S7:YES)、駆動部36によって高周波インバータ27が制御され、加熱部6による加熱が停止される(S8)。そして、加熱停止から所定時間が経過するまで待機し(S9:NO)、所定時間が経過した場合(S9:YES)、冷却ファン25が停止される(S10)。
以上のように、本実施の形態によれば、冷却ファン制御部35によって、音声入力が開始された場合に冷却ファン25の回転速度を制限することで、冷却ファン25の動作音を軽減させ、S/N比を向上させることができる。これにより、音声認識部37において正しく音声操作を認識することができる。
また、冷却ファン制御部35は、音声入力部20への音声入力が終了した場合、または冷却ファン25の回転速度を制限速度Vrへ変更してから制限時間tlが経過した場合、冷却ファン25の回転速度を制限速度Vrから基本速度Vsに戻す。これにより、本体1内部の温度上昇を抑制することができる。
また、冷却ファン制御部35は、冷却ファン25の回転速度を制限速度Vrへ変更してから制限時間tlが経過した場合、冷却ファン25の回転速度を制限速度Vrから、基本速度Vsより大きい回復速度Vaに変更する。これにより、冷却ファン25の回転速度制限中の、本体1の内部温度の上昇を迅速に解消することができる。
また、制限時間tlまたは制限速度Vrは、調理モード、調理温度、火力、または内部温度Tに応じて設定される。これにより、S/N比の向上と内部温度の上昇抑制の両立を図ることができる。
また、制限時間tlは、音声認識部37によって認識される音声入力の内容に応じて可変に設定される。これにより、音声入力が終了する前に、冷却ファン25の回転速度の制限が解除されることを抑制することができる。
さらに、冷却ファン制御部35は、内部温度Tが第1の閾値T1以上の場合、冷却ファン25の回転速度の変更を行わない。これにより、本体1内部が高温の場合に、さらなる温度上昇を抑制することができる。
なお、本実施の形態において、加熱調理器100は、冷却ファン25を制御する冷却ファン制御部35を有する形態であるが、制御部30が冷却ファン25の制御をおこなってもよい。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2の加熱調理器100は、冷却ファン制御部35が、内部温度Tに基づいて冷却ファン制限処理を行う点において、実施の形態1と相違する。加熱調理器100のその他の構成については、実施の形態1と同様であり、同一の符号を付する。
図13は、本実施の形態における冷却ファン制限処理の一例を示すタイミングチャートである。図13(a)は、内部温度Tの推移を示し、図13(b)は、冷却ファン25の回転速度の推移を示す。また、図13(a)の横軸は時間を示し、縦軸は内部温度Tを示す。また、図13(b)の横軸は時間を示し、縦軸は冷却ファン25の回転速度を示す。図13(b)に示すように、冷却ファン制御部35は、制御部30から加熱開始の通知があった場合、冷却ファン25を基本速度Vsで回転させる。冷却ファン25の動作中に、音声入力部20への音声入力が開始された場合、冷却ファン制御部35は、冷却ファン25の回転速度を制限速度Vrまで減速させる。
また、図13(a)に示すように、内部温度Tは、加熱開始とともに上昇する。そして、冷却ファン25の回転速度が制限されることにより、内部温度Tはさらに上昇する。冷却ファン制御部35は、内部温度Tが第2の閾値T2を超えた場合、制限時間tlが経過する前であっても、冷却ファン25の回転速度の制限を解除し、基本速度Vsに戻す。また、音声認識部37は、音声入力の受け付けを終了する。このように、内部温度Tが所定の閾値よりも高くなった場合に、冷却ファン25の速度制限を解除することで、本体1の内部温度上昇により、機器内部の素子が壊れることを抑制することができる。なお、第2の閾値T2は、上記第1の閾値T1よりも低い温度であり、予め定められ記憶部33に記憶される。
次に、図14は、本実施の形態における冷却ファン制限処理の別の例を示すタイミングチャートである。図14(a)は、内部温度Tの推移を示し、図14(b)は、冷却ファン25の回転速度の推移を示す。また、図14(a)の横軸は時間を示し、縦軸は内部温度Tを示す。また、図14(b)の横軸は時間を示し、縦軸は冷却ファン25の回転速度を示す。図14(b)に示すように、冷却ファン制御部35は、制御部30から加熱開始の通知があった場合、冷却ファン25を基本速度Vsで回転させる。冷却ファン25の動作中に、音声入力部20への音声入力が開始された場合、冷却ファン制御部35は、冷却ファン25の回転速度を内部温度Tに応じた制限速度Vrに減速させる。
具体的には、冷却ファン制御部35は、内部温度Tが第2の閾値T2を超えないように、内部温度Tが低い場合は制限速度Vrを小さく設定し、内部温度Tが高い場合は、制限速度Vrを大きく設定する。そして、制限時間tlが経過した場合、冷却ファン25の回転速度の制限を解除し、基本速度Vsに戻す。また、音声認識部37は、音声入力の受け付けを終了する。このように、内部温度Tに応じて制限速度Vrを可変とすることで、音声入力のための時間が確保されるとともに、本体1の内部温度上昇により、機器内部の素子が壊れることを抑制することができる。
図15は、本実施の形態における冷却ファン制限処理の流れを示すフローチャートである。詳しくは、図15は、冷却ファン制御部35によって図13に示す冷却ファン制限処理が行われる場合の流れを示すものである。本処理では、まず、内部温度Tが第2の閾値T2以上であるか否かが判断される(S611)。そして、内部温度Tが第2の閾値T2以上である場合(S611:YES)、ステップS621へ進む。この場合は、本体1内部の温度が高くなっているため、冷却ファン25の回転速度を制限しない。
一方、内部温度Tが第2の閾値T2より低い場合(S611:NO)、冷却ファン25の回転速度が制限速度Vrに変更される(S612)。そして、音声入力部20を介して入力される音声に対して音声認識部37による音声認識が行われ(S613)、経過時間の計測が開始される(S614)。そして、再び内部温度Tが第2の閾値T2以上であるか否かが判断される(S615)。そして、内部温度Tが第2の閾値T2より低い場合(S615:NO)、制限時間tlが経過したか否かが判断される(S616)。制限時間tlが経過していない場合(S616:NO)、新たな音声入力があったか否かが判断される(S617)。そして、新たな音声入力がない場合は(S617:NO)、ステップS615へ戻る。一方、新たな音声入力がある場合は(S617:YES)、計測時間がリセットされ(S618)、ステップS614へ戻って、再び計測が開始される。
一方、ステップS615で内部温度Tが第2の閾値T2以上である場合(S615:YES)、計測時間がリセットされ(S619)、ステップS620へ進む。また、ステップS616で制限時間tlが経過した場合(S616:YES)も、ステップS620へ進む。ステップS620では、冷却ファン25の回転速度の制限が解除され、基本速度Vsに戻される(S620)。そして、音声認識部37における音声入力の受付を終了し(S621)、冷却ファン制限処理を終了する。
以上のように、本実施の形態によれば、実施の形態1の効果に加え、内部温度に基づいて冷却ファン25の回転速度の制限を行うことで、本体1の内部温度上昇による素子の破壊をさらに抑制することができる。
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3について説明する。実施の形態3の加熱調理器100Aは、音声入力部20の配置において、実施の形態1と相違する。加熱調理器100Aのその他の構成および冷却ファン制限処理については、実施の形態1と同様であり、同一の符号を付する。図16は、本実施の形態における加熱調理器100Aの斜視図であり、図17は、加熱調理器100Aにおける第2操作部17Aの構造を説明するための図である。
図16および図17に示すように、本実施の形態における第2操作部17Aは、下方に設けられた回動軸171を中心として第2操作部17Aの上方が前面側に倒れ、操作パネル172が上方側に向かって露出するいわゆるカンガルーポケット形態を有している。図16(a)および図17(a)は、第2操作部17Aが本体1内に収納された状態を示し、図16(b)および図17(b)は、第2操作部17Aが引き出された状態を示す。
図16(a)および図17(a)に示すように、第2操作部17A引き出された状態において、操作パネル172は、使用者が操作しやすい角度に露出される。また、本実施の形態の音声入力部20は、第2操作部17Aの操作パネル172に配置され、第2操作部17Aとともに、収納または露出される。音声入力部20を使用者に向かって露出される操作パネル172に配置することで、使用者からの音声を検知しやすくなる。また、第2操作部17Aの収納時には、音声が遮蔽されるため、雑音の入力を低減することができる。さらに、第2操作部17Aが引き出された状態を検知し、音声入力開始のトリガーとすることもできる。
以上のように、本実施の形態によれば、実施の形態1および2の効果に加え、S/N比をさらに向上させることができ、音声認識部37による音声認識率もさらに高めることができる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して説明したが、本発明の具体的な構成はこれに限られるものでなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。例えば、上記実施の形態では、容器10を誘導加熱する加熱調理器100の場合を説明したが、本発明はこれに限らず、ガス式加熱調理器や電気ヒータ式加熱調理器でも同様に本発明を適用することが可能である。また、上記実施の形態においては、冷却ファン制限処理において、冷却ファン25の回転速度を減速させることについて説明したが、冷却ファン25を停止させるよう制御してもよい。
また、上記実施の形態における冷却ファン25の回転速度の制御に加え、音声出力部18からの報知音の制御を行ってもよい。具体的には、音声出力部18から報知音が出力される場合、音声出力制御部38は、冷却ファン25の回転速度の制限と同様に、音声入力中は報知音の音量を下げるかもしくは無音とし、音声入力が終了した場合に、報知音の音量を自動で復帰させてもよい。このように制御することで、冷却ファン25の動作音に加え、報知音も制限することができ、S/N比をさらに向上させ、音声認識率を高めることができる。
ただし、音声出力部18からの報知音が加熱調理器100の異常を報知する警告音である場合は、音声入力が開始されても、報知音の音量制限を行わず、音声入力の受付を終了する。加熱調理器100に異常が発生した場合は、使用者に早く知らせることで、迅速に対処できるようにする。なお、異常を報知する警告音以外の報知音については、報知音量の制限に替えて、音声入力が終了した後に報知するように、報知タイミングを遅らせてもよい。これにより、調理工程の報知など、使用者が知りたい情報を確実に知らせることができ、使い勝手を向上させることができる。
さらに、音声入力部20の感度を可変とし、音声入力が開始された場合は、冷却ファン25の回転速度の制限に加え、音声入力部20の感度をあげてもよい。これにより、音声源の信号レベルを大きくすることができ、S/N比をさらに向上させることができる。また、冷却ファン25の回転速度の制限が解除された場合には、音声入力部20の感度も元に戻せばよい。
また、加熱調理器100が、通信部34を介して携帯通信端末またはインターホンなどの外部機器から音声入力を受け付けることが可能な構成の場合は、本体1に配置される音声入力部20への音声入力があった場合に冷却ファン25や音声出力部18の制限を行い、外部機器から音声入力があった場合には、当該制限を行わない構成としてもよい。外部機器から音声が入力される場合は、冷却ファン25や報知音の影響を気にしなくてよいため、最低限の制限を行うことで、本体1内部の温度上昇を抑制することができる。
さらに、上記実施の形態では、加熱調理器100が1つの冷却ファン25を備える場合について説明したが、加熱調理器100に複数の冷却ファン25を備えてもよい。この場合、音声入力の有無または内部温度などに応じて、複数の冷却ファン25の何れかまたは全てに対して回転速度の制限を行えばよい。また、冷却ファン25は、加熱部6および高周波インバータ27等を冷却するためのものに限定されず、例えばグリル部16を冷却および換気するためのファンであってもよい。
また、上記実施の形態では、冷却ファン25の動作中に音声入力が開始された場合の冷却ファン制限処理について説明したが、冷却ファン25の動作前に冷却ファン制限処理を行ってもよい。例えば、加熱開始の操作が音声入力によってなされる場合には、冷却ファン25の起動時の回転速度を制限速度Vrとしてもよく、または冷却ファン25を制限時間tl後に起動してもよい。これにより、加熱開始の操作が音声入力によってなされる場合にもS/N比を向上させることができる。
また、上記実施の形態では、音声入力がなされていない状態、すなわち冷却ファンが制限されていない状態では、一定の基本速度Vsで冷却ファン25を動作させる構成としたが、基本速度Vsは可変であってもよい。例えば、内部温度Tが高い場合に基本速度Vsが大きくなるよう設定してもよい。この場合、冷却ファン制限処理における制限速度は、音声入力が開始される前の基本速度Vsよりも小さいものであればよい。
1 本体、2 天板、6 加熱部、6a 内側加熱コイル、6b 外側加熱コイル、10 容器、11 第1操作部、12 吸排気口、14 加熱口、15 表示部、16 グリル部、17、17A 第2操作部、17a 電源スイッチ、18 音声出力部、20 音声入力部、22 回路基板、23 放熱フィン、24 基板ケースユニット、24a 吸気口、24b 前側排気口、24c 後側排気口、25 冷却ファン、27 高周波インバータ、28 天板温度センサ、29 内部温度センサ、30 制御部、31 表示制御部、32 操作制御部、33 記憶部、34 通信部、35 冷却ファン制御部、36 駆動部、37 音声認識部、38 音声出力制御部、100、100A 加熱調理器、171 回動軸、172 操作パネル、280 天板温度検知部、290 内部温度検知部。

Claims (16)

  1. 本体と、
    前記本体に設けられ、被加熱物を加熱する加熱部と、
    前記本体に設けられ、音声が入力される音声入力部と、
    前記音声入力部に入力された音声を認識する音声認識部と、
    前記本体の内部を冷却するための冷却ファンと、
    前記音声入力部への音声入力に基づいて前記冷却ファンを制御する冷却ファン制御部と、を備え、
    前記冷却ファン制御部は、
    前記加熱部による加熱が開始された場合に、前記冷却ファンを起動し、
    前記冷却ファンの動作中に、前記音声入力部への音声入力が開始された場合に、前記冷却ファンの回転速度を、前記音声入力部への音声入力が開始される前の基本速度よりも小さい制限速度へ変更することを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記冷却ファン制御部は、前記音声入力部への音声入力が終了した場合、前記冷却ファンの回転速度を前記制限速度から前記基本速度に戻すことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記冷却ファン制御部は、前記冷却ファンの回転速度を前記制限速度へ変更してから制限時間が経過した場合、前記冷却ファンの回転速度を前記制限速度から前記基本速度に戻すことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  4. 前記冷却ファン制御部は、前記冷却ファンの回転速度を前記制限速度へ変更してから制限時間が経過した場合、前記冷却ファンの回転速度を前記制限速度から、前記基本速度より大きい回復速度に変更することを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  5. 調理モード、調理温度または火力に応じて前記加熱部を制御する制御部をさらに備え、
    前記制限時間は、前記調理モード、調理温度、または火力に応じて設定されることを特徴とする請求項3または4に記載の加熱調理器。
  6. 前記制限時間は、前記音声認識部によって認識される前記音声入力の内容に応じて設定されることを特徴とする請求項3または4に記載の加熱調理器。
  7. 前記本体の内部温度を検知する内部温度センサをさらに備え、
    前記制限時間は、前記内部温度センサによって検知された温度に応じて設定されることを特徴とする請求項3または4に記載の加熱調理器。
  8. 調理モード、調理温度または火力に応じて前記加熱部を制御する制御部をさらに備え、
    前記制限速度は、前記調理モード、調理温度または火力に応じて設定されることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の加熱調理器。
  9. 前記本体の内部温度を検知する内部温度センサをさらに備え、
    前記制限速度は、前記内部温度センサにより検知された温度に応じて設定されることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の加熱調理器。
  10. 前記制限速度への変更は、前記冷却ファンを停止させることを含むことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の加熱調理器。
  11. 前記本体の内部温度を検知する内部温度センサをさらに備え、
    前記冷却ファン制御部は、前記内部温度センサにより検知された温度が予め定められた第1の閾値以上の場合、前記冷却ファンの回転速度の変更を行わないことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の加熱調理器。
  12. 前記本体の内部温度を検知する内部温度センサをさらに備え、
    前記冷却ファン制御部は、前記冷却ファンの回転速度を前記制限速度に変更した後、前記内部温度センサにより検知された温度が予め定められた第2の閾値以上の場合、前記冷却ファンの回転速度を前記制限速度から前記基本速度に戻すことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  13. 前記冷却ファン制御部は、
    前記音声入力部への音声入力により前記加熱部の加熱が開始される場合、前記冷却ファンを前記制限速度で起動する、または前記冷却ファンの起動を遅らせることを特徴とする請求項1〜12の何れか一項に記載の加熱調理器。
  14. 音声を出力する音声出力部と、
    前記音声入力部への音声入力があった場合に、前記音声出力部の音量を小さくする、または前記音声出力部による出力のタイミングをずらす音声出力制御部と、をさらに備えることを特徴とする請求項1〜13の何れか一項に記載の加熱調理器。
  15. 前記音声出力制御部は、
    前記音声入力部への音声入力があった場合に、前記音声出力部から前記加熱調理器の異常を報知するための警告音を出力する場合は、前記音声出力部の音量を変更しないことを特徴とする請求項14に記載の加熱調理器。
  16. 前記本体の前面側に配置され、収納および引き出し可能な操作部をさらに備え、
    前記音声入力部は、前記本体の前面側または前記操作部内に配置されることを特徴とする、請求項1〜15の何れか一項に記載の加熱調理器。
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