JP2014143034A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本体内の温度を上昇せず、送風ファンの動作を待つことなく加熱動作を開始できるので使い勝手が良くできる。
【解決手段】 送風ファン20と、制御手段19と、送風ファン20の回転速度を検出する回転速度検出手段20bと、制御手段19に電源を入切りする主電源スイッチ9dとを備え、制御手段19は、送風ファン20の目標回転速度に達するようにモータ制御信号Mdを出力するメイン制御回路190aと、モータ制御信号Mdに対応した電圧を発生して送風ファン20に供給するモータ駆動回路190bとを設け、主電源スイッチ9dが入りになると、前記目標回転速度を最低の回転速度に設定して送風ファン20を駆動して、前記回転速度検出手段20bの検出した回転速度をメイン制御回路190aとモータ駆動回路190bに入力して、前記目標回転数に達するようにモータ駆動回路190bから発生する電圧を制御する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、機体内部を空冷する送風ファンの回転速度を制御する誘導加熱調理器に関するものである。
従来の加熱調理器として、複数の加熱手段のうち例えば右ヒータが動作すると、その右ヒータに設定された火力に応じて複数の冷却ファンの運転開始時間および風速を決定する制御回路を備え、制御回路は、右ヒータの動作開始から運転開始時間を経過すると、複数の冷却ファンの運転を開始して、決定した風速が得られるように駆動し、右ヒータの動作が停止したときに、右ヒータの動作開始からの経過時間を基に複数の冷却ファンの延長運転時間を決定するものがある(特許文献1)。
特開2010−43755号公報
特許文献1に記載された加熱調理器は、加熱動作の開始後に冷却ファンの動作を開始して決定した風速が得られるように駆動するので、加熱動作開始時から最大火力で加熱する場合には、送風ファンの目標回転速度に到達するまで時間がかかり、本体内の温度が上昇してしまうという問題があった。一方、送風ファンの回転速度が目標回転速度になるまで待って加熱動作を開始するものでは使い勝手が悪いという問題があった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、本体の上面を覆い調理鍋を載置するプレートと、該プレートの下に設け前記調理鍋を加熱する加熱コイルと、該加熱コイルに電力を供給する駆動手段と、前記加熱コイルと前記駆動手段を冷却する送風ファンと、前記駆動手段と前記送風ファンを制御する制御手段と、前記送風ファンの回転速度を検出する回転速度検出手段と、前記制御手段に電源を入切りする主電源スイッチとを備え、前記制御手段は、前記送風ファンの目標回転速度に達するようにモータ制御信号を出力するメイン制御回路と、前記モータ制御信号に対応した電圧を発生して前記送風ファンに供給するモータ駆動回路と、を設け、前記主電源スイッチが入りになると、前記目標回転速度を最低の回転速度に設定して前記送風ファンを駆動して、前記回転速度検出手段の検出した回転速度を前記メイン制御回路と前記モータ駆動回路に入力して、前記目標回転数に達するように前記モータ駆動回路から発生する電圧を制御するものである。
本発明によれば、加熱開始後送風ファンを短時間で最高目標回転速度に到達できるので本体内の温度を上昇せず、送風ファンの動作を待つことなく加熱動作を開始できるので使い勝手が良くできる。
一実施例の誘導加熱調理器をシステムキッチンに収納した状態の斜視図。 同誘導加熱調理器のプレートを外した状態を示す説明図。 同誘導加熱調理器の側面から見た主要断面図。 同誘導加熱調理器の上面操作部の説明図。 同誘導加熱調理器の送風ファンの制御ブロック図。 同誘導加熱調理器の送風ファンの動作を説明するタイムチャート図。
以下、本発明の実施例を上記図面に従って説明する。尚、本実施例はビルトイン型の誘導加熱調理器を例に説明するが、キッチンに嵌め込むビルトイン型の他にキッチンに載置する据置型の加熱調理器であっても差し支えない。
図1〜図3において、加熱調理器の本体2は、システムキッチン1の上面から落とし込んで設置することで組み込まれる。被加熱物である鍋(図示せず)は、本体2の上面に配置された耐熱ガラス等からなるプレート3の載置部6に載置されることで調理可能となる。
載置部6は、本体2上面のプレート3の上面手前に載置部右6aと載置部左6bが配置され、これら両載置部6aおよび6bの間の奥(中央後部)に載置部中央6cが配置されている。そして、プレート3を挟んで各載置部6の下に鍋を加熱するための後述する加熱コイルユニット25がそれぞれ設置されている。配置は、載置部右6の下方には加熱コイルユニット右25aが、載置部左6bの下方には加熱コイルユニット左25bが、載置部中央6cの下方には加熱コイルユニット中央25cが設けられている。
プレート3の周囲端面には、プレート3を保護するためにフレーム14が設けられている。
本体2の内部には、発熱部材である加熱コイルユニット25や制御回路を構成する電子部品が設けられており、加熱コイルユニット25や制御回路の後方には、これらを冷却するためのモータ20aを有した送風ファン20と、本体2の外部から空気を吸込むための吸気口7及び冷却後の排気を排出する排気口8が設けられている。
吸気口7で吸入した空気は、本体2の内部で発熱する後述する加熱コイルユニット25や電子部品を冷却した後に排気口8から本体2外に排出される。
また、本体2の左側には、魚やピザなどを焼くためのロースター4が設けられている。ロースター4の右にはロースター4の操作をする操作パネル5を備え、操作パネル5の上方に、本体2の電源を入切りする主電源スイッチ9dを備える。主電源スイッチ9dは後述の制御基板19(図5)に接続している。
次に、図2を用いて、鍋を加熱する加熱手段である加熱コイルについて説明する。鍋(図示せず)を加熱する加熱コイルユニット25は、加熱コイル13とコイルベース24とフェライト(図示せず)から構成されている。そして、プレート3と加熱コイルユニット25との間には一定の隙間が設けられ、この隙間に送風ファン20からの冷却風の一部を流して、プレート3の裏面と加熱コイルユニット25を冷却している。
加熱コイル13の巻線は表皮効果を抑制するためリッツ線を採用している。この加熱コイル13には調理鍋(図示せず)を加熱するために後述する駆動手段であるインバータ基板(左右インバータ基板18、中央インバータ基板17)から数十kHz、数百Vの電圧が印加される。
コイルベース24は、加熱コイル13を下から固定すると共に、フェライト(図示せず)が略放射状に埋設されている。また、加熱コイル13の略中央部の空間には、自動調理時など鍋の温度を検知する温度検知素子21が取付けられている。
次に、加熱コイル13とインバータ基板の冷却について説明する。駆動手段であるインバータ基板は、左右の加熱コイル13a、13bを駆動するインバータ回路を搭載した左右インバータ基板18と、加熱コイル中央13cを駆動する中央インバータ基板17とで構成されている。
左右インバータ基板18、中央インバータ基板17は基板ケース26内に配置される。送風ファン20は、モータ20aを備え、電子部品で発熱した熱を効率よく送風ファン20からの冷却風と熱交換して温度を下げるように放熱フィン22、23が設けられている。
送風ファン20により吸気口7から吸込まれた冷却用の外気は、基板ケース26内を通流し、左右インバータ基板18や中央インバータ基板17、制御回路を搭載した制御手段である制御基板19の電子部品から熱を奪った後、基板ケース26から吹き出て、各加熱コイル13や本体2内のその他の部品やプレート3の裏面を冷却した後に排気口8から外部に排出する。
基板ケース26は、ロースター4が設置されている加熱コイルユニット左25bとは反対の加熱コイルユニット右25aの下方に設置されている。本実施例では加熱コイルユニット右25aの下側に設置され、中に左右インバータ基板18、中央インバータ基板17を配置することで調理時に加熱コイル13やロースター4からのふく射熱を遮り、また、内部に冷却用空気が効率よく行き渡るように冷却用空気が通る風路が形成されている。
次に、図4により操作部と表示部について説明する。上面操作部9は静電容量式の変化を検出するタッチキーによって構成されている。具体的には、プレート3の下方には指を触れた時の静電容量の変化を検出する後述する電極36(図2)を備えた操作基板12(図2)と、電極36を備えた操作基板12に設けた穴を通過してプレート3に印刷した上面操作部9の各キー部を照らす光源から構成されている。
キー部とは、上面操作部9に設けられた切/スタートキー48・56・61、とろ火キー49a・57a、弱火キー49b・57b、中火キー49c・57c、強火キー49d・57d、メニューキー52・60・64などを示す。
上面操作部9はプレート3の前面側に設けられ、載置部右6a、載置部中央6c、載置部左6bに対応して右から、上面操作部右9a、上面操作部中央9c、上面操作部左9bが配置されている。そして各上面操作部9の上側には上面表示部右10a、上面表示部中央10c、上面表示部左10bからなる上面表示部10が設けられている。
上面表示部10は、表示ホルダ32によってプレート3に押さえられ、中央部には、表示部に文字等を表示する駆動回路を含んだ表示基板33(図2)を固定している。
次に、鍋への加熱条件を設定する上面操作部9(代表して上面操作部右9a)の各キー部について説明する。48は調理の開始や停止するための切/スタートキーで、調理中は切/スタートキー48のキー部の表示された「切/スタート」が点灯する。キー部の点灯についての詳細は後述する。
調理の火力は火力キー49によって選択する。火力キー49は、「とろ火」、「弱火」、「中火」、「強火」の四段階のキーに分かれ、必要な火力を一回の操作で設定できるようになっている。四段階の火力キー49のうち、とろ火キー49aは「1」、弱火キー49bは「4」、中火キー49cは「7」、強火キー49dは「10」の火力に設定でき、設定したキー部の表示が点灯する。
51は主に煮込みや保温などタイマー調理を実施するときに選択するタイマーキーである。52は自動調理の炊飯、揚げもの、湯沸し等を選択するための「メニュー」キーで、このメニューキー52を押す(指で接触する)ことで上面表示部10にメニューが表示され、メニューキー52を押すたびに表示されているメニューが切り替わり、これによって使用するメニューを選択する。
また、火力の調節やタイマー調理時の時間の設定、炊飯時における米の量の設定、自動調理の仕上がり調整の設定、揚げものをする時の油温の設定を設定キー50により行うことができる。この設定キー50は、設定時の数量などを増やすUPキー50aと減らすDOWNキー50bからなっている。
なお、上面操作部左9bは上面操作部右9aと同じ操作、配列であるので説明を省略する。
次に、上面操作部中央9cについて説明する。載置部中央6cの主な調理は保温や煮込みである。従って、加熱コイル中央13cの火力も他の加熱コイルの火力よりも小さく設計されている。このため火力表記は、とろ火、弱火、中火の三段階で足り、設定キー62をサイクリック式としても、最大3回押せば元に戻るので、手前2つの加熱コイル25a、25bのように火力毎に対応した火力設定キーを設けていない。
前記した上面操作部9の各入力キーとなる静電容量の変化を検出するための電極は、プレート3の下面に配置された操作基板12(図2)に設けられている。
操作基板12は、操作基板12a(図2)と操作基板12b(図2)とに別れ、操作基板12aは上面操作部右9aと上面操作部中央9cに、操作基板12bは上面操作部左9bに対応している。
34は基板間を接続するケーブルである(図2)。
制御基板19に組み込まれた制御回路は、上面操作部9で設定された内容及び事前に組み込まれた自動調理などのプログラムに基づき、調理の開始、停止、火力の設定情報を制御信号として左右インバータ基板18や中央インバータ基板17に送り、加熱コイル13などを制御する。また、同時に後述する送風ファン20のモータ20aの制御も行い、調理中は送風ファン20を動作させる。
次に、図5、図6にて送風ファン20の制御について詳細に説明する。主電源スイッチ9dは制御基板19に接続し、制御基板19に搭載のマイコン19pにより電源が「入り」「切り」となったことを検出する。送風ファン制御回路190は制御基板19に組み込まれており、メイン制御回路190a、モータ駆動回路190b、モータ位置検出回路190cで構成されている。
メイン制御回路190aからモータ駆動回路190bへは、モータ制御信号Mdが送信されており、この信号によって送風ファン20の回転速度が変化する。
回転速度検出手段20bの出力がモータ位置検出回路190cへ入力する。入力するモータ位置検出回路190cからメイン制御回路190aおよびモータ駆動回路190bへは、モータ位置信号Meが送信されている。
主電源スイッチ9dが押下され電源投入状態となり、マイコン19pにより電源が「入り」となったことを検出すると、メイン制御回路190aは送風ファン20が安定的に動作できる回転速度を最低回転の目標回転速度に設定する。そしてモータ駆動回路190bはその指示に従い、停止状態の送風ファン20の回転を開始させる。送風ファン20は最低回転の目標回転速度の回転で加熱コイル13およびロースター4の加熱動作開始まで継続する
次に、上面操作部9を操作して加熱コイル13およびロースター4の加熱動作を開始して本体2内部は温度が上昇する。
そのため、加熱コイル13およびロースター4の加熱動作を開始した際には、
メイン制御回路190aはこの動作による発熱を冷却するために十分な送風ファン20の目標回転速度を設定する。例えば目標回転速度S1とする。そしてモータ駆動回路190bは既に最低回転の目標回転速度で回転している送風ファン20を新たに設定した目標回転速度S1まで加速させる。
加熱動作時に、メイン制御回路190aは、回転速度検出手段20bの出力をモータ位置検出回路190cでモータ位置信号Meとして取り込んで目標回転速度S1に到達させる。
本実施例は以上の構成よりなるもので、次に、その動作について説明する。
本体2の主電源スイッチ9dを押下し電源投入状態となった際に、メイン制御回路190aの指示により送風ファン20が最低回転の目標回転速度で回転を開始する。送風ファン20は最低回転の目標回転速度の回転で加熱コイル13およびロースター4の加熱動作開始まで継続する。その後、加熱コイル13やロースター4への通電などを行うと、本体2内部の発熱を冷却するために十分な回転速度である新たに設定した目標回転速度S1まで送風ファン20を加速させる。
以上説明したように、本実施例によれば、制御手段は、主電源スイッチで電源を入にすると送風ファンの回転速度を最低回転の目標回転速度に設定して送風ファンへ出力して最低回転の動作を開始して加熱コイルおよびロースターの加熱動作開始まで継続するので、加熱コイル13およびロースター4の加熱動作を開始した後に短時間で送風ファン20を必要な目標回転速度に到達することができるので本体2内の温度を上昇せず、送風ファン20の動作を待つことなく加熱動作を開始できるので使い勝手が良くできる。また加熱動作時にも制御する送風ファン制御回路190を用いることで費用をかけず使い勝手が良くできる
2 本体
3 プレート
4 ロースター
9d 主電源スイッチ
13 加熱コイル
17 中央インバータ基板
18 左右インバータ基板
19 制御基板
20 送風ファン
20a モータ
20b 回転速度検出手段
Md モータ制御信号Md
190a メイン制御回路
190b モータ駆動回路

Claims (2)

  1. 本体の上面を覆い調理鍋を載置するプレートと、
    該プレートの下に設け前記調理鍋を加熱する加熱コイルと、
    該加熱コイルに電力を供給する駆動手段と、
    前記加熱コイルと前記駆動手段を冷却する送風ファンと、
    前記駆動手段と前記送風ファンを制御する制御手段と、
    前記送風ファンの回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    前記制御手段の電源を入切りする主電源スイッチと、を備え、
    前記制御手段は、
    前記送風ファンの目標回転速度に達するようにモータ制御信号を出力するメイン制御回路と、
    前記モータ制御信号に対応した電圧を発生して前記送風ファンに供給するモータ駆動回路と、を設け、
    前記主電源スイッチが入りになると、前記目標回転速度を最低の回転速度に設定して前記送風ファンを駆動して、前記回転速度検出手段の検出した回転速度を前記メイン制御回路と前記モータ駆動回路に入力して、前記目標回転数に達するように前記モータ駆動回路から発生する電圧を制御することを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 調理鍋を載置するトッププレートと、
    該トッププレートの下方に設けられ、前記調理鍋を誘導加熱する加熱コイルと、
    該加熱コイルに電力を供給する駆動手段と、
    前記加熱コイルと前記駆動手段を冷却する送風ファンと、
    前記駆動手段と前記送風ファンを制御する制御手段と、
    前記送風ファンの回転数を検出する回転速度検出手段と、
    前記制御手段の電源を入切りする主電源スイッチと、を備え、
    前記制御手段は、前記主電源スイッチにより前記制御手段の電源が入れられたときに、安定的に動作できる最低の回転速度に設定して前記送風ファンを制御し、
    前記加熱コイルに加熱コイルに電力を供給するときに、高速の回転速度に設定して前記送風ファンを制御することを特徴とする誘導加熱調理器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017068940A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 日立アプライアンス株式会社 誘導加熱調理器

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