JP2018133270A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Kazuhide Tomizaki
一秀 富崎
綾太 浅永
Ryota Asanaga
綾太 浅永
吉野 利一
Riichi Yoshino
利一 吉野
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【課題】長押し操作を失敗していると判定した場合に音声報知をすることで、使用者が快適に使用できる加熱調理器を提供する。【解決手段】本体の上面に設け被加熱物を載置するプレートと、プレートの下方に被加熱物を加熱する加熱手段と、プレートに設け加熱手段の加熱条件を設定する静電容量式の上面操作部と、上面操作部で設定された内容に基づいて加熱手段を制御する制御手段と、制御手段の出力により報知する音声報知装置と、を備え、制御手段は、上面操作部の長押し操作に失敗した場合、音声報知装置を用いて長押し操作の方法を報知するものである。【選択図】図8

Description

本発明は、加熱条件を設定する静電容量式の操作部を備えた加熱調理器に関するものである。
従来の加熱調理器は、本体上面に配置されたプレートに被加熱物である鍋を載置し、該鍋をプレート下方の本体内に設けられた加熱コイルにより加熱するものであり、プレートの前面側上部には加熱コイルの火力や加熱時間を設定する操作部が配置されている。
該操作部は、使い勝手や清掃性を良くするために極力凸凹の少ない構造が好まれ、そのために操作部を構成する操作キーは凸凹のない、静電容量の変化から入力操作を検出する非接触式の静電容量式タッチスイッチが好まれるようになってきている(特許文献1)。
特許4919925号
特許文献1に示す加熱調理器は、本体上面に配置されたプレートの前面側上部に加熱コイルの火力や加熱時間を設定する非接触式の静電容量式タッチスイッチが配置されており、凸凹のないスッキリとしたデザインを実現できる。
しかし、凸凹がない静電容量式タッチスイッチは、使用者は操作しているつもりであっても、静電容量の変化が足りない場合は操作を確定しない。特に、長押し操作時、必要な操作確定時間が足りず、長押し操作を失敗することがある。また、なぜ操作を失敗しているのかを使用者は分からないので、繰り返し長押し操作を失敗して、快適に加熱調理器を使用できない、という課題があった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、本体の上面に設け被加熱物を載置するプレートと、該プレートの下方に前記被加熱物を加熱する加熱手段と、前記プレートに設け前記加熱手段の加熱条件を設定する静電容量式の上面操作部と、該上面操作部で設定された内容に基づいて前記加熱手段を制御する制御手段と、該制御手段の出力により報知する音声報知装置と、を備え、前記制御手段は、前記上面操作部の長押し操作に失敗した場合、前記音声報知装置を用いて長押し操作の方法を報知するものである。
本発明によれば、静電容量式タッチスイッチの長押し操作を失敗した場合に、使用者は音声報知により長押し操作方法を知ることで長押し操作を失敗せずに行うことができ、誘導加熱調理器を快適に使用することができる。
本発明の誘導加熱調理器をシステムキッチンに収納した状態の斜視図である。 同誘導加熱調理器のプレートを外した状態を示す説明図である。 同誘導加熱調理器の側面から見た主要断面図である。 同誘導加熱調理器の上面操作部の説明図である。 同誘導加熱調理器の上面操作部の上面図及び側面図である。 同誘導加熱調理器の操作非確定時の説明図である。 同誘導加熱調理器の操作確定時の説明図である。 同誘導加熱調理器の長押し操作および音声報知のフローチャートである。
以下、本発明の実施例を上記図面に従って説明する。
尚、本実施例は、キッチンに嵌め込むビルトイン型の他にキッチンに載置する据置型の加熱調理器であっても差し支えない。
加熱調理器の本体2は、システムキッチン1の上面から落とし込んで設置することで組み込まれる。
調理を行う被加熱物の鍋(図示せず)は、本体2の上面に配置された耐熱ガラス等からなり光を透過するプレート3の載置部6に載置されることで調理可能となる。
載置部6は、本体2上面のプレート3の上面手前に載置部右6aと載置部左6bが配置され、これら両載置部の6aおよび6bの間の奥(中央後部)に載置部中央6cが配置されている。そして、プレート3を挟んで各載置部6の下に鍋を加熱するための後述する加熱コイルユニット25がそれぞれ設置されている。配置は、載置部右6の下方には加熱コイルユニット右25aが、載置部左6bの下方には加熱コイルユニット左25bが、載置部中央6cの下方には加熱コイルユニット中央25cが設けられている。
プレート3の周囲端面には、プレート3を保護するためにフレーム14が設けられている。該フレーム14は、プレート3の手前の上端縁に取り付けられるフレーム前14aと、プレート3の後方上端縁に取り付けられるフレーム後14bと、右側上端縁に取り付けられる14cと、左側上端縁に取り付けられるフレーム左14dとで構成されている。
本体2の内部には、発熱部材である後述する加熱コイルユニット25や制御回路を構成する電子部品が設けられており、該加熱コイルユニット25や前記制御回路の電子部品を冷却するための送風ファン20と、本体2の外部から空気を吸込むための吸気口7及び冷却後の排気を排出する排気口8が設けられている。
前記吸気口7で吸入した空気は、本体2の内部で発熱する後述する加熱コイルユニット25や電子部品を冷却した後に排気口8から本体2外に排出される。
また、本体2の左側には、魚やピザなどを焼くためのロースター4が設けられている。
次に被加熱物の鍋を加熱する加熱手段である加熱コイルについて説明する。
鍋(図示せず)を加熱するための加熱コイルユニット25は、加熱コイル13とコイルベース24とフェライト(図示せず)から構成されている。そして、プレート3と加熱コイルユニット25との間には一定の隙間が設けられ、この隙間に前記送風ファン20からの冷却風の一部を流して、プレート3の裏面と加熱コイルユニット25を冷却している。
加熱コイル13の巻線は表皮効果を抑制するためリッツ線を採用している。この加熱コイル13には調理鍋(図示せず)を加熱するために後述するインバータ基板(左右インバータ基板18、中央インバータ基板17)から数十kHz、数百Vの電圧が印加される。
コイルベース24は、加熱コイル13を下から固定すると共に、フェライト(図示せず)が略放射状に埋設されている。
また、加熱コイル13の略中央部の空間には、自動調理時など鍋の温度を検知する温度検知素子21が取付けられている。
次に、加熱コイル13とインバータ基板の冷却について説明する。
インバータ基板は、左右の加熱コイル13a、13bを駆動するインバータ回路を搭載した左右インバータ基板18と、加熱コイル中央13cを駆動する中央インバータ基板17とで構成されている。
左右インバータ基板18、中央インバータ基板17は基板ケース26内に配置され、電子部品で発熱した熱を効率よく送風ファン20からの冷却風と熱交換して温度を下げるように放熱フィン22、23が設けられしている。
送風ファン20により吸気口7から吸込まれた冷却用の外気は、基板ケース26内を通流し、左右インバータ基板18や中央インバータ基板17、制御回路を搭載した制御基板19の電子部品から熱を奪った後、基板ケース26から吹き出て、各加熱コイル13や本体2内のその他の部品やプレート3の裏面を冷却した後に排気口8から外部に排出する。
基板ケース26は、ロースター4が設置されている加熱コイルユニット左25bとは反対の加熱コイルユニット右25aの下方に設置されている。本実施例では加熱コイルユニット右25aの下側に設置され、中に左右インバータ基板18、中央インバータ基板17を配置することで調理時に加熱コイル13やロースター4からのふく射熱を遮り、また、内部に冷却用空気が効率よく行き渡るように冷却用空気が通る風路が形成されている。
また、操作方法や加熱状態を使用者に伝えるための音声報知装置77を備えている。
次に操作部と表示部について図2と図4と図5にて説明する。
上面操作部9は静電容量式タッチスイッチによって構成されている。具体的には、プレート3の下方には指を触れた時の静電容量の変化を検出する後述する電極36(図5)を備えた操作基板12(図5)から構成されている。
キー部とは、上面操作部9に設けられた切/スタートキー48・56・61、とろ火キー49a・57a、弱火キー49b・57b、中火キー49c・57c、強火キー49d・57d、メニューキー52・60・64などを示す。
上面操作部9はプレート3の前面側に設けられ、載置部右6a、載置部中央6c、載置部左6bに対応して右から、上面操作部右9a、上面操作部中央9c、上面操作部左9bが配置されている。そして各上面操作部9の上側には上面表示部右10a、上面表示部中央10c、上面表示部左10bからなる上面表示部10が設けられている。
上面表示部10は、表示ホルダ32によってプレート3に押さえられ、中央部には、表示部に文字等を表示する駆動回路を含んだ表示基板33を固定している。
次に、鍋への加熱条件を設定する上面操作部9(代表して上面操作部右9a)の各キー部について説明する。
48は調理の開始や停止するための切/スタートキーで、調理中は切/スタートキー48のキー部の表示された「切/スタート」が点灯する。キー部の点灯についての詳細は後述する。
調理の火力は火力キー49によって選択する。該火力キー49は、「とろ火」、「弱火」、「中火」、「強火」の四段階のキーに分かれ、必要な火力を一回の操作で設定できるようになっている。四段階の火力キー49のうち、とろ火キー49aは「1」、弱火キー49bは「4」、中火キー49cは「7」、強火キー49dは「10」の火力に設定でき、設定したキー部の表示が点灯する。
51は主に煮込みや保温などタイマー調理を実施するときに選択するタイマーキーである。52は自動調理の炊飯、揚げもの、湯沸し等を選択するための「メニュー」キーで、該メニューキー52を押す(指で接触する)ことで上面表示部10にメニューが表示され、メニューキー52を押すたびに表示されているメニューが切り替わり、これによって使用するメニューを選択する。
また、火力の調節やタイマー調理時の時間の設定、炊飯時における米の量の設定、自動調理の仕上がり調整の設定、揚げものをする時の油温の設定を設定キー50により行うことができる。この設定キー50は、設定時の数量などを増やすUPキー50aと減らすDOWNキー50bからなっている。
なお、上面操作部左9bは上面操作部右9aと同じ操作、配列であるので説明を省略する。
次に上面操作部中央9cについて説明する。載置部中央6cの主な調理は保温や煮込みである。従って、加熱コイル中央13cの火力も他の加熱コイルの火力よりも小さく設計されている。このため火力表記は、とろ火、弱火、中火の三段階で足り、設定キー62をサイクリック式としても、最大3回押せば元に戻るので、手前2つの加熱コイル25a、25bのように火力毎に対応した火力設定キーを設けていない。
前記した上面操作部9の各入力キーとなる静電容量の変化を検出するための電極36は、プレート3の下面に配置された操作基板12に設けられている。
操作基板12は、操作基板12aと操作基板12bとに別れ、操作基板12aは上面操作部右9aと上面操作部中央9cに、操作基板12bは上面操作部左9bに対応している。
そして、操作基板12の上面には、上面操作部9の各キー部を指で触れたことによる静電容量の変化を検出する電極36を設け、電極36で検出した静電容量の変化を制御回路(図示せず)で判定できるデジタル信号に変換する検出回路用の集積回路37(図2)を電極36とは離して設けている。
34は基板間を接続するケーブルである(図2)。
制御基板19に組み込まれた制御手段は、上面操作部9で設定された内容及び事前に組み込まれた自動調理などのプログラムに基づき、調理の開始、停止、火力の設定情報を制御信号として左右インバータ基板18や中央インバータ基板17に送り、加熱コイル13、同時に送風ファン20の制御も行い、調理中は送風ファン20を動作させる。
また、後述する音声報知装置77を制御する。
本実施例は以上の構成よりなるもので、次にその動作について説明する。
製品本体の主電源(図示せず)をオンすると、上面操作部9が操作可能になる。
主電源オン後、操作可能であるキーは、火力キー49a〜49d、57a〜57d、切/スタートキー48、56、61、メニューキー52、60,64などである。
使用者は、希望の操作ができるキーをタッチすることで、製品の使用を始めることができる。
任意のキーについて長押し操作を設定し、容易に操作確定しないようにすることができる。
例としては、切/スタートキー48について、1秒長押し操作として、安全確保をする場合がある。
また、一つのキーに通常操作と長押し操作を両方設定することで、2つ以上の役割を持たせることもできる。
例としては、タイマーキー51について、3秒長押し操作でチャイルドロックの機能を持たせる場合がある。
次に、図6、図7、図8を用いて、本発明の長押し操作時の音声報知について説明する。
図8は、本発明の長押し操作および音声報知のフローチャートである。
図8のnは操作確定回数(時間でも良い)、mは長押し操作失敗判定回数(時間でも良い)を格納する変数であり、マイコン(図示せず)でカウントする。
図8のXは静電容量判定閾値、Vは長押し操作確定判定閾値、Wは長押し操作失敗判定閾値、Yは音声報知判定閾値である。
はじめに、通常の長押し操作確定の場合について説明する。
具体的には、切/スタートキー48を長押し操作1秒で操作確定するキーとして、図7の操作確定の状態が1秒以上継続して操作確定、という場合である。
静電容量の変化81(以下、ΔCとする)を測定し、ΔC≧Xであるとき、操作確定と判定し、操作確定回数nに1を加算する。
操作確定回数n≧長押し操作確定判定閾値Vの場合、長押し操作確定とする。
次に、長押し操作失敗判定の場合について説明する。
具体的には、切/スタートキー48を長押し操作1秒で操作確定するキーとして、長押し0.8秒で操作失敗後、さらに、長押し0.9秒で操作失敗、と、長押し操作失敗を繰り返す場合である。
静電容量の変化81を測定し、ΔC≧Xであるとき、操作確定と判定し、操作確定回数nに1を加算する。
その後、ΔC<Xとなると、操作非確定と判定する。
このとき、操作確定回数n≧長押し操作失敗判定閾値Wであれば、長押しに失敗したと判定し、長押し操作失敗判定回数mに1を加算する。
さらに、長押し操作失敗判定回数m≧音声報知判定閾値Yとなったら、音声報知装置77が音声報知をする。
音声報知の例としては、「長押しが3秒必要なキーです。ピッと鳴るまで確実に操作してください。」等である。
図8で、製品を長時間使っていれば、いつかはm≧Yとなる可能性がある。
その回避方法としては、例えば、切/スタートキー48を操作確定した後、それ以外のキーを操作確定したら、m=0として長押し操作判定をリセットすることで、切/スタートキー48だけを連続で長押し操作を失敗しているときにだけ音声報知をすることができる。
図8の、長押し操作失敗判定閾値Wについては、例えば、1秒長押しが必要なキーについて、0.8秒以上の操作の場合は、長押しを失敗していると判定するが、0.8秒未満の操作の場合は、通常操作をしていると判定したい場合に用いることができる。
上記の説明は、長押し操作失敗を判定するための一例であり、本発明の実現方法を限定するものではない。
以上説明したように、静電容量式タッチスイッチの長押し操作を失敗した場合に、長押し操作に関する情報を音声報知することで、使用者は長押し操作を失敗せずに行うことができ、静電容量式スイッチを快適に使用することができる。
2 本体
3 プレート
9 上面操作部
12 操作基板
13 加熱コイル
36 電極
77 音声報知装置
79 指
81 静電容量の変化

Claims (1)

  1. 本体の上面に設け被加熱物を載置するプレートと、
    該プレートの下方に前記被加熱物を加熱する加熱手段と、
    前記プレートに設け前記加熱手段の加熱条件を設定する静電容量式の上面操作部と、
    該上面操作部で設定された内容に基づいて前記加熱手段を制御する制御手段と、
    該制御手段の出力により報知する音声報知装置と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記上面操作部の長押し操作に失敗した場合、
    前記音声報知装置を用いて長押し操作の方法を報知することを特徴とする誘導加熱調理器。
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