JP2016124467A - 船舶 - Google Patents

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Abstract

【課題】船舶において、満載喫水線から隔壁甲板までの距離を低く設定して通常時の復原性を向上し、かつ、隔壁甲板上の浸水を抑制して損傷時の安全を担保できるようにする。【解決手段】船舶は、左右一対の舷側を有する船体2と、船体2内を上下方向に区画する隔壁甲板11と、船体2内における隔壁甲板11によって区画される下方空間に、船首尾方向に間隔をあけて複数設けられることで、下方空間に複数の室S21〜S23を画成する横置隔壁21と、船体2内における隔壁甲板11によって区画される上方空間において、舷側に沿うように、かつ、船首尾方向の長さが下方空間で船首尾方向に配列された二つの横置隔壁21にわたって設けられた水密区画40と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、船舶に関する。
フェリー、RORO(Roll−on/Roll−off船)、PCTC(Pure Car & Truck Carrier)等の船舶では、2009年SOLAS条約改正により、損傷時安全性レベルの強化が図られ、損傷時の復原性能を確保する対策が必要となっている。
このような船舶では、隔壁甲板よりも下方の区画を工夫することで、船体損傷時における船舶の復原性を確保している。
特許文献1には、船体のうち隔壁甲板よりも下方に、船側外板(舷側をなす船体の側壁)に接する第1区画室、及び、第1区画室に対して船体中心寄りに接する第2区画室を設けた構成が開示されている。これら第1区画室及び第2区画室は、満載喫水線を跨ぐように上下方向に延びて設けられている。
特開2007−153242号公報
しかしながら、上記船舶では、船側外板のうち隔壁甲板の上下を跨ぐ部位が損傷すると、隔壁甲板の下側の区画室の浸水量が大きくなることに伴い、船舶の沈水によって水線が隔壁甲板の上側まで上がり、隔壁甲板上が浸水してしまう可能性がある。また、船側外板のうち隔壁甲板の下方の部位が損傷した場合でも、船舶の傾きによっては隔壁甲板上が浸水してしまう可能性がある。このため、上記船舶では、隔壁甲板上への浸水を防ぐように、満載喫水線から隔壁甲板までの距離を高く設定する場合がある。
しかしながら、満載喫水線から隔壁甲板までの距離を高く設定すると、船舶の上部構造がより上方に位置するため、船舶の重心が高くなり、損傷していない通常時の復原性が悪化してしまう。
また、満載喫水線から隔壁甲板までの距離を高く設定すると、船舶に使用する鋼材重量や、船舶の総トン数が増加してしまう、という課題がある。
そこでなされた本発明の目的は、満載喫水線から隔壁甲板までの距離を低く設定して通常時の復原性を向上し、かつ、隔壁甲板上の浸水を抑制して損傷時の安全を担保できる船舶を提供することである。
本発明に係る一態様としての船舶は、左右一対の舷側を有する船体と、前記船体内を上下方向に区画する隔壁甲板と、前記船体内における前記隔壁甲板によって区画される下方空間に、船首尾方向に間隔をあけて複数設けられることで、前記下方空間に複数の室を画成する横置隔壁と、前記船体内における前記隔壁甲板によって区画される上方空間において、前記舷側に沿うように、かつ、船首尾方向の長さが前記下方空間で該船首尾方向に配列された二つの横置隔壁にわたって設けられた水密区画と、を備える。
前記水密区画と、該水密区画の直下に位置する前記室とは、例えば互いに連通してもよいし、例えば連通しなくてもよい。
上記構成の船舶によれば、隔壁甲板の上方空間に水密区画が設けられているため、舷側のうち隔壁甲板の上下を跨ぐ部位が損傷し、隔壁甲板の下方空間の室の浸水量が大きくなることに伴い、船舶の沈水によって水線が隔壁甲板の上側まで上がっても、水密区画にのみ海水を侵入させ、水密区画を除く隔壁甲板上への浸水を防ぐことができる。また、舷側のうち隔壁甲板の下方の部位が損傷し、船舶が傾斜しても、水密区画にのみ浸水させ、水密区画を除く隔壁甲板上への浸水を防ぐことができる。
また、水密区画が二つの横置隔壁にわたって設けられるため、隔壁甲板の上下を跨ぐ舷側の部位が損傷したり、隔壁甲板の下方に位置する舷側の部位が損傷して船舶が傾斜したりしても、水密区画の直下に位置する一の室以外の他の室への浸水を抑制することができる。
すなわち、船舶が損傷した際の安全を担保できる。
上記構成の船舶によれば、舷側が損傷しても、水密区画を除く隔壁甲板上への浸水を防ぐことができるため、満載喫水線から隔壁甲板までの距離を低く設定しても、船舶が損傷した際の安全を担保できる。これにより、船舶の重心を低く設定して、通常時の復原性を改善することができる。
また、船舶の重心を低く設定できると共に、船舶に使用する鋼材重量や、船舶の総トン数を抑えることも可能となるため、船舶の設計自由度も向上する。
また、上記構成の船舶によれば、上記したように隔壁甲板上における大区画の一挙浸水を回避できるため、損傷時復原性の復原力の要求値を大幅に緩和できる。これにより、船型計画の自由度が向上し、船幅寸法の拡幅を防止できる。また、より推進性能の良好な船型が採用可能となる。また、船舶の省エネルギー化を実現できる。
前記船舶では、二つの前記横置隔壁の間に、別の前記横置隔壁が位置し、前記水密区画内に設けられ、別の前記横置隔壁の上方に重なる位置において、前記隔壁甲板から上方に向かって延在し、少なくとも前記水密区画の下端部の空間を船首尾方向に配列される複数の分割水密区画に分割する浸水防止壁を備えてもよい。
上記構成によれば、複数の分割水密区画のうち一の分割水密区画に海水が浸入しても、この海水が他の分割水密区画に侵入することを浸水防止壁によって遮ることができる。このため、他の分割水密区画の直下に位置する室が浸水することを抑制できる。
また、前記船舶では、互いに隣り合う前記室の間に、浸水防止室が設けられてもよい。
上記構成によれば、隣り合う室の両方が浸水することを抑制できる。
また、前記船舶では、前記水密区画が、機関区域を構成する前記室上に設けられてもよい。
上記構成によれば、水密区画を船体内の下方空間に設ける場合と比較して、機関区域のスペースを拡大できる。したがって、機関区域における機器配置の自由度を向上できる。
また、機関区域を構成する主機室、補機室(例えば発電機室)、軸室の拡大が可能となり、メンテナンス性の高い機器配置を実現できる。すなわち、機器に対してアクセスしやすくなるように機器を各室に配置できる。
また、機関区域を構成する主機室と補機室とを区画する隔壁を取り除くことも可能となるため、機関区域のスペースを有効に活用したり、機関区域全体の省スペース化を図ったりすることも可能となる。これにより、例えば貨物スペースが機関区域に隣り合って設けられる場合、貨物スペースの拡大を図ることもでき、船舶全体としてのスペースの有効活用を実現できる。
また、本発明の水密区画や浸水防止室の構造により、損傷時の船舶の姿勢(含む浸水量)を抑制できるため、満載喫水線から隔壁甲板までの高さ(乾舷)を低く設定することも可能となる、すなわち、隔壁甲板の高さを低く設定することもできる。これにより、船舶の重心の上昇や、総トン数の増加を抑制できる。また、船舶の上部構造の大きさの制約も抑制することができる。
また、前記船舶では、前記室が、前記舷側と、該舷側に対して前記船体の内側に間隔をあけて設けられるロンジバルクヘッド隔壁との間において二つの前記横置隔壁によって画成される区画室であってもよい。
上記構成によれば、舷側が損傷して上記区画室が浸水することで非対称浸水が発生し、船舶のヒール量(横方向の傾き角度)が大きくなり、水線が一方の舷側において隔壁甲板よりも高くなっても、区画室に侵入した海水は隔壁甲板上において水密区画のみに侵入する。すなわち、水密区画を除く隔壁甲板上への浸水を防ぐことができる。したがって、船舶に非対称浸水が発生しても、水密区画を除く隔壁甲板上への浸水を抑制することができ、損傷時の安全を担保することができる。
また、前記船舶では、前記水密区画内に、前記室から前記水密区画の上方に延びる配管が設けられてもよい。
上記構成によれば、損傷時の安全を担保するための水密区画内に配管を設けることで、隔壁甲板の上方空間において配管を設けるスペースを別途用意する必要がないため、隔壁甲板の上方空間を有効に活用することができる。
また、前記船舶では、前記水密区画と該水密区画を除く前記上方空間の部分とを区画する壁部に、開口部が形成され、該開口部を水密に封止する水密閉鎖部を開閉可能に設けてもよい。
上記構成によれば、作業者等が隔壁甲板上において開口部を通して水密区画の内外を容易に行き来することができる。
また、前記船舶では、前記水密区画が、前記船体の船幅方向の両端部にそれぞれ設けられてもよい。
また、前記船舶では、前記舷側に沿って複数連ねて配列されてもよい。
また、前記船舶では、前記水密区画と、該水密区画の直下に位置する前記室とが、互いに連通していてもよい。
また、前記船舶において、前記水密区画の上端の位置は、損傷後における水線が超えない高さに設定されていてもよい。
本発明によれば、満載喫水線から隔壁甲板までの距離を低く設定して通常時の復原性を向上でき、かつ、隔壁甲板上の浸水を抑制して損傷時の安全を担保できる。
本発明の第一実施形態における船舶の全体構成を示す側面図である。 図1の船舶の船体内部構成を示す図であり、図1のII−II矢視断面図である。 図1の船舶におけるケーシング(水密区画)を示す側断面図である。 図3のIV−IV矢視断面図である。 本発明の第一実施形態における船舶の第一変形例の構成を示す図であり、ケーシング(水密区画)を示す側断面図である。 本発明の第一実施形態における船舶の第二変形例の構成を示す図であり、ケーシング(水密区画)の要部を示す斜視図である。 本発明の第二実施形態における船舶のケーシング(水密区画)を示す側断面図である。 図7のVIII−VIII矢視断面図である。 本発明の第三実施形態における船舶のケーシング(水密区画)を示す側断面図である。 図9のX−X矢視断面図である。 本発明の第四実施形態における船舶の全体構成を示す側面図である。 図11の船舶の船体内部構成を示す図であり、図11のXII−XII矢視断面図である。 図11の船舶におけるケーシング(水密区画)を示す側断面図である。 図13のXIV−XIV矢視断面図である。 本発明の第五実施形態における船舶の全体構成を示す側面図である。 図15の船舶の船体内部構成を示す図であり、図15のXVI−XVI矢視断面図である。 本発明の第五実施形態における船舶の変形例を示す側面図である。 図17の船舶の船体内部構成を示す図であり、図17のXVIII−XVIII矢視断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明による船舶を実施するための形態を説明する。しかし、本発明はこれらの実施形態のみに限定されるものではない。
〔第一実施形態〕
はじめに、図1〜4を参照して第一実施形態に係る船舶について説明する。
図1、図2に示すように、この実施形態の船舶1は、車両を運搬可能な車両運搬船(フェリー)である。この船舶1の船体2は、舷側3A,3Bと、船底4と、を有している。
舷側3A,3Bは、左右舷側をそれぞれ形成する一対の船側外板からなる。船底4は、これら舷側3A,3Bを接続する船底外板からなる。船体2は、これら一対の舷側3A,3B及び船底4により断面U字状に形成されている。
船体2は、その船尾2b側に、プロペラ5と、舵6とを備える。プロペラ5は、船体2内に設けられた主機(図示せず)によって駆動されることで、船舶1に推進力を与える。舵6は、プロペラ5の後方に設けられ、船体2の進行方向を制御する。
また、船体2は、車両を船体2内に乗船(ロールオン)または下船(ロールオフ)させるための船首側ランプウェイ7A、船尾側ランプウェイ7Bを備える。船首側ランプウェイ7Aは、船首2a側の右舷側に設けられている。船尾側ランプウェイ7Bは、船尾2bの右舷側に設けられている。船首側ランプウェイ7A、船尾側ランプウェイ7Bは、それぞれ起倒式で、船体2の外方側に倒して展開することで、車両を船首側ランプウェイ7A、船尾側ランプウェイ7B上において走行させることで、車両を乗船または下船させることができる。
また、船体2の上部後方には、煙突8が上方に向けて突出して設けられている。
船体2の内部には、船体2の内部を上下方向に区画する隔壁甲板11が設けられている。隔壁甲板11は、一般に最下層の全通甲板であり、水平方向に延びて形成されている。本実施形態の隔壁甲板11は、満載喫水線WLよりも上側に位置する一つ目の甲板、すなわち乾舷甲板である。
また、本実施形態の隔壁甲板11には、前述の船首側ランプウェイ7A、船尾側ランプウェイ7Bが接続されている。このため、船首側ランプウェイ7A、船尾側ランプウェイ7Bを倒して展開させた状態においては、車両が、船首側ランプウェイ7A、船尾側ランプウェイ7Bを通して、隔壁甲板11上に乗り込む。すなわち、本実施形態の隔壁甲板11は車両の乗り込み甲板となる。
船体2の内部のうち隔壁甲板11によって区画される下方空間には、船首尾方向に間隔をあけて複数の横置隔壁20,21が設けられている。横置隔壁20,21は、船体2の船幅方向及び船体2の上下方向に延びて形成され、下方空間に複数の室S1〜S13,S21〜S23を画成する。横置隔壁20,21は、隣り合う室S1〜S13,S21〜S23間の水密を保つ。
本実施形態の船舶1において、船体2の内部のうち隔壁甲板11の上方には、複数層の甲板12,13,14,15,16が設けられている。本実施形態では、隔壁甲板11と、その上層の甲板12との間に、車両が走行可能なランプ(図示せず)が設けられている。
また、船体2の内部のうち隔壁甲板11の下方には、隔壁甲板11と船底4との間で2重底となる甲板18が設けられている。前述の横置隔壁20,21は、隔壁甲板11とその下方の甲板18との間、また、この甲板18と船底4との間に設けられている。
さらに、船体2内の船首側のうち隔壁甲板11と甲板18との間には、舷側3A,3Bに対して船体2の内側に間隔をあけてロンジバルクヘッド隔壁19A,19Bが設けられている。本実施形態では、甲板18上において、ロンジバルクヘッド隔壁19A,19Bに囲まれた領域が、車両搭載区画などの貨物スペースとされてもよい。この場合には、甲板18と隔壁甲板11との間に、車両が走行可能なランプ(図示せず)が設けられていればよい。
船体2の船首側に配された複数の横置隔壁20は、左舷側の舷側3Aと右舷側の舷側3Bとの間、左舷側の舷側3Aとロンジバルクヘッド隔壁19Aとの間、及び、右舷側の舷側3Bとロンジバルクヘッド隔壁19Bとの間に設けられている。
船首側において、左舷側の舷側3Aと右舷側の舷側3Bとの間、左舷側の舷側3Aとロンジバルクヘッド隔壁19Aとの間、及び、右舷側の舷側3Bとロンジバルクヘッド隔壁19Bとの間には、隔壁甲板11と、甲板18と、船首尾方向において互いに隣り合う二つの横置隔壁20,20とに囲まれた複数の区画室(室)S1〜S13が設けられている。これらの区画室S1〜S13は、ボイドスペース、燃料タンク、バラストタンク、各種の機器室、倉庫、貨物庫、清水タンク、汚物処理スペース、フィンスタビライザスペース等として用いることができる。
これら複数の区画室S1〜S13のうち、船幅方向に間隔をあけて配列された複数の区画室S2〜S13の一部は、甲板18と船底4との間において互いに連通していてもよい。具体的には、左舷側の舷側3Aに配された区画室S2,S3,S5,S7と、右舷側の舷側3Bに配された区画室S8,S9,S11,S13とは、甲板18と船底4との間において船幅方向に互いに連通し、単一の空間を形成していてもよい。一方、左舷側の舷側3Aに配された区画室S4,S6、及び、右舷側の舷側3Bに配された区画室S10,S12は、連通せずに互いに独立して形成されている。以下の説明では、これら区画室S4,S6,S10,S12のことを独立区画室S4,S6,S10,S12とも呼ぶことがある。
船体2の船尾側に配された複数の横置隔壁21は、ロンジバルクヘッド隔壁19A,19Bよりも船尾側に位置し、左舷側の舷側3Aと右舷側の舷側3Bとを結ぶように設けられている。
船尾側において、左舷側の舷側3Aと右舷側の舷側3Bとの間には、隔壁甲板11と、甲板18と、船首尾方向において互いに隣り合う二つの横置隔壁21とに囲まれた複数の区画室(室)S21,S22,S23が設けられている。これら複数の区画室S21,S22,S23は、機関区域を構成している。機関区域には、主機、発電機(図示せず)、回転軸9などが設けられる。
本実施形態では、複数の区画室S21,S22,S23のうち、船首側の区画室S21は、発電機等の機器を収容する発電機室とされている。また、区画室S22は、主機等の機器を収容する主機室とされている。船尾側の区画室S23は、主機とプロペラ5とを接続する回転軸9等の機器を収容する軸室とされている。
また、船体2の内部のうち隔壁甲板11によって区画される上方空間には、隔壁甲板11から上方に向けて延び、煙突8に繋がる排気用ケーシング30が設けられている。排気用ケーシング30は、上下方向に連続する筒状をなし、甲板12,13,14,15を貫通して設けられている。
排気用ケーシング30は、少なくとも隔壁甲板11において、横置隔壁21を挟んで船首尾方向で互いに隣り合う区画室S21と区画室S22とを跨ぐように配置されている。本実施形態において排気用ケーシング30は、左舷側の舷側3Aと右舷側の舷側3Bとの間の、船幅方向中央部に設けられている。
排気用ケーシング30は、船幅方向に間隔をあけて設けられた一対の側壁31A,31Aと、前壁31Bと、後壁31Cとに四方を囲まれた平面視矩形の筒状をなしている。一対の側壁31A,31Aは、それぞれ船首尾方向に延びるように形成されている。前壁31Bは、船幅方向に延びて形成され、一対の側壁31A,31Aのうち船首側の端部にわたって設けられている。後壁31Cは、船幅方向に延びるように形成され、一対の側壁31A,31Aのうち船尾側の端部にわたって設けられている。
また、排気用ケーシング30は、上方に向かうにしたがって船首尾方向の寸法が小さくなるように設定されている。図1に示す排気用ケーシング30では、前壁31Bが上方に向かうほど船尾側に位置し、後壁31Cの船首尾方向の位置が隔壁甲板11から煙突8までの間で変化しないが、これに限ることはない。
隔壁甲板11には、排気用ケーシング30の下部の内側において、発電機室としての区画室S21の上部と、主機室としての区画室S22の上部とに、それぞれ開口部33,34が形成されている。これら開口部33,34を通して、区画室S21,S22内と排気用ケーシング30内の空間とが連通している。
開口部33,34の内側には、区画室S21,S22内に収容された発電機や主機等に接続された排気用のダクト管等の配管35,36が配置されている。また、開口部33,34には、鋼製のグレーチングやメッシュ材等、通気性を有したパネル(図示せず)が装着され、開口部33,34上を作業者が歩行できるようになっている。
さらに、船体2の内部のうち隔壁甲板11によって区画される上方空間には、舷側3A,3Bに沿うように、かつ、船首尾方向の長さが下方空間で船首尾方向に配列された二つの横置隔壁21,21にわたってケーシング(水密区画)40が設けられている。ケーシング40は、隔壁甲板11から上方に向けて延びる筒状に形成されている。本実施形態において、ケーシング40は、船首尾方向に隣り合う二つの横置隔壁21,21にわたって設けられている。
また、本実施形態において、ケーシング40は、船体2の船幅方向両端部、すなわち左舷側の舷側3Aと右舷側の舷側3Bとに隣接して、それぞれ設けられている。
図3、図4に示すように、ケーシング40は、隔壁甲板11上において舷側3A,3Bと、前壁41Aと、後壁41Bと、内壁41Cとによって四方を囲まれた筒状をなしている。
前壁41A及び後壁41Bは、それぞれ舷側3A,3Bから船幅方向内側に向けて直交して延びるよう形成され、船首尾方向に互いに間隔をあけて配されている。前壁41Aは、主機室としての区画室S22を構成する船首側の横置隔壁21の鉛直上方に重なるように配されている。後壁41Bは、主機室としての区画室S22を構成する船尾側の横置隔壁21の鉛直上方に重なるように配されている。
内壁41Cは、前壁41Aと後壁41Bとの間で、舷側3A,3Bに対して船幅方向内側に間隔をあけて配されている。本実施形態では、内壁41Cが船首尾方向に直線状に延びる舷側3A,3Bとほぼ平行に形成されている。これにより、ケーシング40が平面視矩形の筒状に形成されている。
ケーシング40の上端40tの位置は、船舶1の損傷時に想定される横傾斜を考慮し、損傷後の水線が超えない高さに設定されればよい。図3において、ケーシング40の上端40tは、隔壁甲板11の一つ上の甲板12に接続されてもよいが、例えば、この甲板12の下方に間隔をあけて位置してもよい。ケーシング40の上端40tが上方の甲板12に接続される場合には、ケーシング40内の空間全体と隔壁甲板11上の他の空間との水密が保たれる。また、ケーシング40の上端40tが甲板12の下方に間隔をあけて位置する場合には、ケーシング40内の空間のうちケーシング40の下端から上端40tまでの部分についてのみ、ケーシング40内の空間と隔壁甲板11上の他の空間との水密が保たれる。
また、ケーシング40の船幅方向の寸法(舷側3A,3Bから内壁41Cまでの寸法)は、例えば満載喫水線WLにおける船体2の船幅方向の寸法をBとして、B/10程度としてもよい。
上記したケーシング40内の空間と、その直下に位置する区画室S22とは、図3のように互いに連通しなくてもよいが、例えば、ケーシング40の内側に位置する隔壁甲板11に開口部を形成する等して、互いに連通してもよい。
また、上記したケーシング40は、例えば、隔壁甲板11とその上下の甲板12,18との間で行き来するための階段室や、貨物などを収容する倉庫、各種機械等を配置する機器室等として使用してもよい。
以上説明したように、第一実施形態の船舶1によれば、隔壁甲板11の上方空間にケーシング40が設けられているため、舷側3A,3Bのうち隔壁甲板11の上下を跨ぐ部位が損傷し、隔壁甲板11の下方空間の区画室S22の浸水量が大きくなることに伴い、船舶1の沈水によって水線が隔壁甲板11の上側まで上がっても、ケーシング40にのみ海水を侵入させ、ケーシング40を除く隔壁甲板11上への浸水を防ぐことができる。また、舷側3A,3Bのうち隔壁甲板11の下方の部位が損傷し、船舶1が傾斜しても、ケーシング40にのみ浸水させ、ケーシング40を除く隔壁甲板11上への浸水を防ぐことができる。
また、ケーシング40が二つの横置隔壁21,21にわたって設けられるため、隔壁甲板11の上下を跨ぐ舷側3A,3Bの部位が損傷したり、隔壁甲板11の下方に位置する舷側3A,3Bの部位が損傷して船舶1が傾斜したりしても、ケーシング40の直下に位置する一の区画室S22以外の他の区画室S21,S23への浸水を抑制することができる。
すなわち、船舶1が損傷した際の安全を担保できる。
この点について具体的に説明する。例えば、ケーシング40が二つの横置隔壁21,21の一方あるいは両方を跨ぐように設けられる場合には、隔壁甲板11の上下を跨ぐ舷側3A,3Bの部位が損傷したり、隔壁甲板11の下方に位置する舷側3A,3Bの部位が損傷して船舶1が傾斜したりすると、水線が隔壁甲板の上側まで上がることで海水がケーシング40に侵入した後、一の区画室S22上からこれに隣り合う他の区画室S21,S23上まで流れてしまう。このため、下方空間のうち上記一の区画室S22だけでなくこれに隣り合う他の区画室S21,S23も浸水する可能性がある。
また、例えば、ケーシング40が隣り合う二つの横置隔壁21,21の内側に設けられる場合には、隔壁甲板11の上下を跨ぐ舷側3A,3Bの部位が損傷したり、隔壁甲板11の下方に位置する舷側3A,3Bの部位が損傷して船舶1が傾斜したりすると、水線が隔壁甲板の上側まで上がることで、海水がケーシング40だけではなく、ケーシング40を除く隔壁甲板11上にも侵入する可能性がある。また、ケーシング40を除く隔壁甲板11上が浸水することで、ケーシング40の直下に位置する一の区画室S22だけでなくこれに隣り合う他の区画室S21,S23も浸水する可能性がある。
これに対し、ケーシング40が二つの横置隔壁21,21にわたって設けられる場合には、隔壁甲板11の上下を跨ぐ舷側3A,3Bの部位が損傷したり、隔壁甲板11の下方に位置する舷側3A,3Bの部位が損傷して船舶1が傾斜したりしても、ケーシング40は、これに侵入した海水が隔壁甲板11上において一の区画室S22上からこれに隣り合う他の区画室S21,S23上に流れることを抑えるため、他の区画室S21,S23が浸水することを抑制できる。
本実施形態の船舶1によれば、隔壁甲板11の上方において舷側3A,3Bが損傷しても、ケーシング40を除く隔壁甲板11上への浸水を防ぐことができるため、満載喫水線WLから隔壁甲板11までの距離を低く設定しても、船舶1が損傷した際の安全を担保できる。これにより、船舶1の重心を低く設定して、通常時(損傷していない状体)の復原性を改善することができる。
また、船舶1の重心を低く設定できると共に、船舶1に使用する鋼材重量や、船舶1の総トン数を抑えることも可能となるため、船舶1の設計自由度も向上する。
また、本実施形態の船舶1によれば、上記したように隔壁甲板11上における大区画の一挙浸水を回避できるため、損傷時復原性の復原力の要求値を大幅に緩和できる。これにより、船型計画の自由度が向上し、船幅寸法の拡幅を防止できる。また、より推進性能の良好な船型が採用可能となる。また、船舶1の省エネルギー化を実現できる。
また、本実施形態の船舶1によれば、隔壁甲板11の下方空間にケーシング40が設ける場合と比較して、少ない復原力で損傷時における残存復原力を確保することができるため、下方空間を広く確保して、下方空間を有効に使用することもできる。本実施形態では、ケーシング40の直下に位置する主機室としての区画室S22に、ケーシング40が設けられないため、主機室のスペースを拡大できる。したがって、主機室における主機等の機器の配置自由度を向上できる。
また、主機室の拡大が可能となることで、主機室においてメンテナンス性の高い各機器の配置を実現できる。すなわち、各機器に対してアクセスしやすくなるように各機器を主機室に配置できる。例えば、発電機室や軸室の直上に同様のケーシング40を設けた場合には、同様にして、発電機室や軸室における発電機や回転軸9等の機器の配置自由度を向上でき、また、発電機室や軸室においてメンテナンス性の高い発電機や回転軸9等の各機器の配置も実現できる。
また、例えば機関区域を構成する主機室及び発電機室の直上に同様のケーシング40を設けた場合には、これら主機室と発電機室とを区画する横置隔壁21を取り除くことも可能となる。このため、機関区域のスペースを有効に活用したり、機関区域全体の省スペース化を図ったりすることも可能となる。これにより、例えば機関区域に隣り合って設けられる貨物スペース(例えば甲板18上においてロンジバルクヘッド隔壁19A,19Bに囲まれたスペース)の拡大を図ることもでき、船舶1全体としてのスペースの有効活用を実現できる。
また、前述したように機関区域のスペース(床面積)を拡大できるため、機関区域の天井高さを低く設定することも可能となる、すなわち、隔壁甲板11の高さを低く設定することもできる。これにより、船舶1の重心の上昇や、総トン数の増加を抑制できる。また、船舶1の上部構造(例えば甲板13よりも上方の構造)の大きさの制約も抑制することができる。
また、本実施形態のケーシング40の構造により、損傷時の船舶1の姿勢(含む浸水量)を抑制できるため、満載喫水WLから隔壁甲板11までの高さ(乾舷)を低く設定することも可能となる、すなわち、隔壁甲板11の高さを低く設定することもできる。これにより、船舶1の重心の上昇や、総トン数の増加を抑制できる。また、船舶1の上部構造(例えば甲板13よりも上方の構造)の大きさの制約も抑制することができる。
また、上記構成の船舶1において、例えば、ケーシング40内の空間とその直下に位置する区画室S22とが互いに連通している場合でも、隔壁甲板11の下方において舷側3A,3Bが損傷してケーシング40の直下に位置する区画室S22が浸水しても、海水は区画室S22の直上に位置するケーシング40にのみ侵入する。すなわち、ケーシング40を除く隔壁甲板11上への浸水、及び、ケーシング40の直下に位置する一の区画室S22以外の他の区画室S21,S23への浸水を抑制することができる。すなわち、船舶1が損傷した際の安全を担保できる。
(第一実施形態の第一変形例)
図5は、上記第一実施形態における船舶の第一変形例の構成を示す図であり、ケーシングを示す側断面図である。
図5に示すように、上記実施形態で示したようなケーシング40を構成する前壁41Aの下端部41A1が、主機室としての区画室S22を構成する船首側の横置隔壁21の鉛直上方に重なるように配され、前壁41Aの上端部41A2が、下端部41A1に対して船首尾方向にずれて位置してもよい。図5においては、前壁41Aの上端部41A2が下端部41A1よりも船尾側に位置している。すなわち、前壁41Aの上端部41A2は、区画室S22の鉛直上方において、区画室S22を構成する二つの横置隔壁21,21の間に位置している。
ケーシング40を構成する後壁41Bについても、上記した前壁41Aと同じような形状に形成されてもよい。また、ケーシング40の内部には、複数の区画を設けてもよい。
(第一実施形態の第二変形例)
図6は、この発明の第一実施形態における船舶の第二変形例の構成を示す図であり、ケーシングの前壁、後壁の斜視図である。
図6に示すように、上記実施形態で示したようなケーシング40の前壁(壁部)41A、後壁(壁部)41Bには、隔壁甲板11上においてケーシング40の内外を連通する開口部42を形成し、この開口部42を水密に封止する水密閉鎖部43を開閉可能に設けてもよい。水密閉鎖部43は、図6に例示する水密扉であってもよいし、例えば水密ハッチまたはボルテットプレートであってもよい。また、これら開口部42及び水密閉鎖部43は、例えばケーシング40の内壁(壁部)41Cに対して設けられてもよい。
水密閉鎖部43を備えることで、メンテナンス作業等の際に、開口部42を通して作業者が隔壁甲板11上においてケーシング40の内外を容易に行き来することが可能となる。
〔第二実施形態〕
次に、図7,8を参照して第二実施形態に係る船舶について説明する。第二実施形態において、上記第一実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。
図7,8に示すように、本実施形態の船舶1Aのケーシング(水密区画)40Aは、第一実施形態のケーシング40と同様に、船体2の内部のうち隔壁甲板11によって区画される上方空間において、舷側3A,3Bに沿うように、かつ、下方空間で船首尾方向に配列された二つの横置隔壁21,21にわたって設けられている。
また、本実施形態のケーシング40Aは、第一実施形態のケーシング40と同様に、隔壁甲板11上において舷側3A,3Bと、前壁41Aと、後壁41Bと、内壁41Cとによって四方を囲まれた筒状をなしている。
ただし、本実施形態では、上記した二つの横置隔壁21,21の間に別の横置隔壁21が位置している。別の横置隔壁21は、例えば複数であってもよいが、本実施形態では一つである。
二つの横置隔壁21,21のうち船首側に位置する横置隔壁21は、主機室としての区画室S22を構成する船首側の横置隔壁21であり、船尾側に位置する横置隔壁21は、軸室としての区画室S23を構成する船尾側の横置隔壁21である。また、上記した別の横置隔壁21は、主機室としての区画室S22と軸室としての区画室S23との間の横置隔壁21である。
このため、本実施形態のケーシング40Aの前壁41Aは、主機室としての区画室S22を構成する船首側の横置隔壁21の鉛直上方に重なるように配されている。また、ケーシング40Aの後壁41Bは、軸室としての区画室S23を構成する船尾側の横置隔壁21の鉛直上方に重なるように配されている。すなわち、本実施形態のケーシング40Aは、機関区域を構成する二つの区画室S22,S23上に設けられる。
さらに、本実施形態のケーシング40A内には、舷側3A,3Bと内壁41Cとの間に、浸水防止壁50Aが設けられている。浸水防止壁50Aは、前述した別の横置隔壁21の鉛直上方に重なる位置において、舷側3A,3Bに直交し、隔壁甲板11から上方に向かって延びるよう形成されている。すなわち、本実施形態では、浸水防止壁50Aが一つだけ設けられる。
浸水防止壁50Aは、少なくともケーシング40Aの下端部の空間を船首尾方向に配列される複数の分割ケーシング(分割水密区画)40A1,40A2に分割する。本実施形態では、浸水防止壁50Aが一つだけ設けられるため、ケーシング40Aが浸水防止壁50Aによって二つの分割ケーシング40A1,40A2に分割される。各分割ケーシング40A1,40A2の鉛直方向の寸法は、ケーシング40A内のうち隔壁甲板11から浸水防止壁50Aの上端50tまでの長さ寸法である。
浸水防止壁50Aの上端50tの位置は、例えば船舶1の損傷時に想定される横傾斜を考慮し、損傷後の水線が超えない高さに設定されればよい。また、浸水防止壁50Aの上端50tは、図7に例示するように隔壁甲板11の上方の甲板12の近傍に位置してもよいが、例えば隔壁甲板11の上方の甲板12に接続されてもよい。また、浸水防止壁50Aは、例えば人が跨ぐことが可能な程度の低い高さ(例えば300mm程度)に設定されてもよい。
また、浸水防止壁50Aは、図7に例示するように隔壁甲板11から鉛直上方に向かって延びるように形成されてもよいが、例えば隔壁甲板11から斜め上方に向かって延びるよう形成してもよい。
本実施形態の船舶1Aによれば、第一実施形態と同様の効果を奏する。
また、本実施形態の船舶1Aによれば、複数の分割ケーシング40A1,40A2のうち一の分割ケーシング40A1(40A2)に海水が浸入しても、この海水が他の分割ケーシング40A2(40A1)に侵入することを浸水防止壁50Aによって遮ることができる。このため、他の分割ケーシング40A2(40A1)の直下に位置する区画室S23(S22)が浸水することを抑制できる。例えば、軸室としての区画室S23上の分割ケーシング40A2が浸水しても、主機室としての区画室S22が浸水することを抑制できる。
第二実施形態の浸水防止壁50Aには、例えば、第一実施形態の第二変形例(図6)の開口部42及び水密閉鎖部43を適用してもよい。この場合、メンテナンス作業等の際に、開口部42を通して作業者が相互に隣り合う分割ケーシング40A1,40A2間を容易に行き来することが可能となる。
〔第三実施形態〕
次に、図9,10を参照して第三実施形態に係る船舶について説明する。第三実施形態において、上記第一、第二実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。
図9,10に示すように、本実施形態の船舶1Bのケーシング(水密区画)40Bは、第一、第二実施形態のケーシング40,40Aと同様に、船体2の内部のうち隔壁甲板11によって区画される上方空間において、舷側3A,3Bに沿うように、かつ、下方空間で船首尾方向に配列された二つの横置隔壁21,21にわたって設けられている。また、これら二つの横置隔壁21,21の間に別の横置隔壁21が位置している。
ただし、本実施形態において、上記した二つの横置隔壁21,21のうち船首側に位置する横置隔壁21は、発電機室としての区画室S21を構成する船首側の横置隔壁21であり、船尾側に位置する横置隔壁21は、主機室としての区画室S22を構成する船尾側の横置隔壁21である。また、別の横置隔壁21は、発電機室としての区画室S21と主機室としての区画室S22との間の横置隔壁21である。
このため、本実施形態のケーシング40Bの前壁41Aは、発電機室としての区画室S21を構成する船首側の横置隔壁21の鉛直上方に重なるように配されている。また、ケーシング40Bの後壁41Bは、主機室としての区画室S22を構成する船尾側の横置隔壁21の鉛直上方に重なるように配されている。すなわち、本実施形態のケーシング40Bも、第一、第二実施形態と同様に、機関区域を構成する二つの区画室S21,S22上に設けられる。
また、本実施形態のケーシング40B内には、第二実施形態と同様の浸水防止壁50Bが設けられている。ただし、本実施形態の浸水防止壁50Bは、発電機室としての区画室S21と主機室としての区画室S22との間の横置隔壁21の鉛直上方に重なる位置に配されている。本実施形態の浸水防止壁50Bは、第二実施形態と同様に、ケーシング40Bの空間を船首尾方向に配列される複数の分割ケーシング(分割水密区画)40B1,40B2に分割する。
さらに、本実施形態の船舶1Bでは、互いに隣り合う区画室S21,S22の間に、浸水防止室60B(60B1,60B2)が設けられている。本実施形態の浸水防止室60Bは、ケーシング40Bの下方に位置する二つの区画室S21,S22の間に設けられている。
浸水防止室60Bは、例えば二つの区画室S21,S22を区画する横置隔壁21に対して、二つの区画室S21,S22のうち一方の区画室側のみ(区画室S21側のみ、あるいは、区画室S22側のみ)に設けられてもよいが、本実施形態では、両方の区画室S21,S22側に一つずつ設けられている。
浸水防止室60Bは、ケーシング40Bと同様に、船体2の船幅方向両端部、すなわち左舷側の舷側3Aと右舷側の舷側3Bとに隣接して、それぞれ設けられる。
各浸水防止室60Bは、隔壁甲板11とその下方の甲板18との間において、舷側3A,3Bと、横置隔壁21と、付加壁61Aと、内壁61Bとによって四方を囲まれた平面視矩形の筒状をなしている。各付加壁61Aは、横置隔壁21に対して船首側や船尾側に間隔をあけた位置で、舷側3A,3Bから船幅方向内側に向けて直交して延びるよう形成されている。内壁61Bは、横置隔壁21と各付加壁61Aとの間で、舷側3A,3Bに対して船幅方向内側に間隔をあけて、舷側3A,3Bとほぼ平行に形成されている。
上記した浸水防止室60Bは、舷側3A,3Bが、区画室S21と区画室S22との境界近傍で破損しても、破損部位が、二つの区画室S21,S22の一方、及び、二つの浸水防止室60B1,60B2の一方あるいは両方に跨がるのみで、区画室S21及び区画室S22の双方に跨がることを抑える。
本実施形態の船舶1Bによれば、第一、第二実施形態と同様の効果を奏する。
また、本実施形態の船舶1Bによれば、浸水防止室60Bによって隣り合う二つの区画室S21,S22の両方が浸水することを抑制できる。
また、本実施形態の船舶1Bによれば、浸水防止室60Bがケーシング40Bの下方に位置する二つの区画室S21,S22の間に設けられている。このため、二つの区画室S21,S22のいずれか一方が浸水することで、その上方に位置する一方の分割ケーシング40B1(40B2)が浸水しても、浸水防止壁50Bによって、海水が一方の分割ケーシング40B1(40B2)から他方のケーシング40B2(40B1)に侵入することを抑制でき、船舶1Bの復原性を確保することができる。
また、本実施形態のケーシング40Bや浸水防止室60Bの構造により、損傷時の船舶1Bの姿勢(含む浸水量)を抑制できるため、満載喫水線WLから隔壁甲板11までの高さ(乾舷)を低く設定することも可能となる、すなわち、隔壁甲板11の高さを低く設定することもできる。これにより、船舶1Bの重心の上昇や、総トン数の増加を抑制できる。また、船舶1Bの上部構造(例えば甲板13よりも上方の構造)の大きさの制約も抑制することができる。
第三実施形態の浸水防止室60Bは、第一実施形態、その第一、第二変形例、第二実施形態の構成にも適用可能である。
〔第四実施形態〕
次に、図11〜14を参照して第四実施形態に係る船舶について説明する。第四実施形態において、上記第一実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。
図11〜14に示すように、本実施形態の船舶1Cには、第三実施形態と同様のケーシング40B及び浸水防止壁50Bが設けられている。本実施形態において、ケーシング40Bの上端は、隔壁甲板11の一つ上の甲板12に接続されている。
その上で、本実施形態の隔壁甲板11には、ケーシング40Bの下部の内側において、発電機室としての区画室S21の上部と、主機室としての区画室S22の上部とに、それぞれ開口部33,34が形成されている。これら開口部33,34を通して、区画室S21,S22内とケーシング40B内の空間とが連通している。
開口部の内側には、区画室S21,S22内に収容された発電機や主機等に接続された排気用のダクト管等の配管35,36が配置されている。すなわち、本実施形態のケーシング40B内には、区画室S21,S22からケーシング40Bの上方に延びる配管35,36が設けられている。配管35,36は、上記したダクト管の他、例えば発電機や主機等に接続された電気配線を通す配管であってもよい。また、開口部33,34には、鋼製のグレーチングやメッシュ材等、通気性を有したパネル(図示せず)が装着され、開口部33,34上を作業者が歩行できるようになっている。
さらに、隔壁甲板11の一つ上の甲板12には、ケーシング40Bを甲板12の上方に開口させる開口部37が形成されている。
また、船体2の内部には、ケーシング40Bの上端40tから上方に向けて延び、ケーシング40Bを煙突8に繋げる排気用ケーシング30Cが設けられている。排気用ケーシング30Cは、上下方向に連続する筒状をなし、甲板13,14,15を貫通して設けられている。排気用ケーシング30Cは、少なくとも甲板12において、ケーシング40Bと同様に、船体2の船幅方向両端部、すなわち左舷側の舷側3Aと右舷側の舷側3Bとに隣接して、それぞれ設けられている。
排気用ケーシング30Cは、少なくとも甲板12において、浸水防止壁50Bを挟んで船首尾方向で互いに隣り合う分割ケーシング40B1,40B2を跨ぐように配置されている。船首側に位置する排気用ケーシング30Cの前壁31Bは、少なくとも甲板12において、ケーシング40Bの前壁41Aと浸水防止壁50Bとの間に位置している。また、船尾側に位置する排気用ケーシング30Cの後壁31Cは、少なくとも甲板12において、ケーシング40Bの後壁41Bと浸水防止壁50Bとの間に位置している。
この排気用ケーシング30C内には、二つの区画室S21,S22からケーシング40Bの上方に延びる配管35,36が挿入されている。配管35,36がダクト管である場合、配管35,36は煙突8まで延びてもよいし、複数の配管35,36が排気用ケーシング30C内において一つの配管に纏められてもよい。
本実施形態の船舶1Cによれば、第一実施形態と同様の効果を奏する。
また、本実施形態の船舶1Cによれば、損傷時の安全を担保するためのケーシング40B内に配管35,36を設けることで、隔壁甲板11の上方空間において配管35,36を設けるスペースを別途用意する必要がないため、隔壁甲板11の上方空間を有効に活用することができる。
〔第五実施形態〕
次に、図15,16を参照して第五実施形態に係る船舶について説明する。第五実施形態において、上記第一実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。
図15,16に示すように、本実施形態の船舶1Dのケーシング(水密区画)40Dは、第一実施形態のケーシング40と同様に、船体2の内部のうち隔壁甲板11によって区画される上方空間において、舷側3A,3Bに沿うように、かつ、下方空間で船首尾方向に隣り合う二つの横置隔壁20,20にわたって設けられている。
また、本実施形態のケーシング40Dは、第一実施形態のケーシング40と同様に、隔壁甲板11上において舷側3A,3Bと、前壁41Aと、後壁41Bと、内壁41Cとによって四方を囲まれた筒状をなしている。
ただし、本実施形態では、ケーシング40Dの鉛直下方に配される区画室が、舷側3A,3Bとロンジバルクヘッド隔壁19A,19Bとの間において二つの横置隔壁20,20によって画成される区画室S2〜S13である。また、本実施形態では、ケーシング40Dが、船幅方向に間隔をあけて配列され、左舷側の舷側3A及び右舷側の舷側3Bにおいて各々独立して形成された二つの独立区画室S6,S12の鉛直上方に設けられている。例えば独立区画室S6、S12が液体を貯留するタンク(液体タンク)として用いられている場合、独立区画室S6、S12はケーシング40Dに連通しない。また、独立区画室S6、S12が液体タンク以外の場合、独立区画室S6、S12はケーシング40Dに連通してもよい。すなわち、独立区画室S6、S12及びケーシング40Dによって一つの空間が形成されてもよい。
図16において、ケーシング40Dの内壁41Cは、ロンジバルクヘッド隔壁19A,19Bよりも舷側3A,3Bの近くに位置しているが、例えばロンジバルクヘッド隔壁19A,19Bの鉛直上方に位置してもよい。
本実施形態の船舶1Dによれば、第一実施形態と同様の効果を奏する。
また、本実施形態の船舶1Dによれば、左右一方の舷側3A(3B)が損傷して上記区画室S6(S12)が浸水することで非対称浸水が発生し、船舶1Dのヒール量(横方向の傾き角度)が大きくなり、水線が一方の舷側3A(3B)において隔壁甲板11よりも高くなっても、区画室S6(S12)内に侵入した海水は隔壁甲板11上においてケーシング40Dのみに侵入する。すなわち、ケーシング40Dを除く隔壁甲板11上への浸水を防ぐことができる。したがって、船舶1Dに非対称浸水が発生しても、ケーシング40Dを除く隔壁甲板11上への浸水を抑制することができ、損傷時の安全を担保することができる。
(第五実施形態の変形例)
上記第五実施形態の構成には、図17,18に例示するように、前述した第二実施形態の構成が適用されてもよい。すなわち、ケーシング40Dは、舷側3A,3Bとロンジバルクヘッド隔壁19A,19Bとの間において舷側3A,3Bに沿って船首尾方向に配列された複数の区画室S4〜S6,S10〜S12上に設けられてもよい。この場合には、第二実施形態と同様の浸水防止壁50Dが、ケーシング40Dの前壁41Aと後壁41Bとの間に位置する横置隔壁20の鉛直上方に重なるようにケーシング40D内に設けられればよい。
また、上記第五実施形態の構成には、図17,18に例示するように、前述した第三実施形態の構成が適用されてもよい。すなわち、舷側3A,3Bとロンジバルクヘッド隔壁19A,19Bとの間において舷側3A,3Bに沿って船首尾方向に配列された複数の区画室S3〜S7,S9〜S13の間に、第三実施形態と同様の浸水防止室60Dが設けられてもよい。
この場合、浸水防止室60Dは、例えば上記複数の区画室S3〜S7,S9〜S13のうち左舷側の舷側3A及び右舷側の舷側3Bにおいて各々独立して形成された独立区画室S4,S6,S10,S12に設けられてもよい。また、浸水防止室60Dは、例えば図17,18に示すように、独立区画室S4,S6,S10,S12に隣り合う別の区画室S3,S5,S7,S9,S11,S13側のみに設けられてもよい。この場合、独立区画室S4,S6,S10,S12の容積を確保することができる。
また、上記第五実施形態の構成には、前述した第四実施形態の構成が適用されてもよい。例えば、上記第五実施形態の区画室S6,S12が燃料タンクや清水タンクである場合には、第四実施形態と同様に、ケーシング40Dに対して燃料や清水を出し入れするための配管(図示せず)をケーシング40D内に設けてもよい。
以上、本発明の詳細について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
船舶の機関区域を構成する発電機室、主機室、軸室の配列は、上記実施形態のものに限定されず、任意であってよい。例えば、船体2の船尾側において左舷側の舷側3Aと右舷側の舷側3Bとを結ぶように設けられる複数の横置隔壁21によって構成される複数の区画室S21,S22,S23のうち、船首側の区画室S21を主機室とし、この区画室S21の船尾側に隣り合う区画室S22を発電機室としてもよい。
また、ケーシング(水密区画)は、例えば舷側に沿って複数連ねて配列されてもよい。
1,1A,1B,1C,1D 船舶
2 船体
2a 船首
2b 船尾
3A,3B 舷側
4 船底
5 プロペラ
6 舵
7A 船首側ランプウェイ
7B 船尾側ランプウェイ
8 煙突
9 回転軸
11 隔壁甲板
12,13,14,15,16,18 甲板
19A,19B ロンジバルクヘッド隔壁
20 横置隔壁
21 横置隔壁
30,30C 排気用ケーシング
31A 側壁
31B 前壁
31C 後壁
33,34 開口部
35,36 配管
40,40A,40B,40D ケーシング(水密区画)
40A1,40A2,40B1,40B2 分割ケーシング(分割水密区画)
41A 前壁(壁部)
41B 後壁(壁部)
41C 内壁(壁部)
43 水密閉鎖部
50A,50B,50D 浸水防止壁
60B,60B1,60B2,60D 浸水防止室
61A 付加壁
61B 内壁
S1〜S13,S21〜S23 区画室(室)

Claims (11)

  1. 左右一対の舷側を有する船体と、
    前記船体内を上下方向に区画する隔壁甲板と、
    前記船体内における前記隔壁甲板によって区画される下方空間に、船首尾方向に間隔をあけて複数設けられることで、前記下方空間に複数の室を画成する横置隔壁と、
    前記船体内における前記隔壁甲板によって区画される上方空間において、前記舷側に沿うように、かつ、船首尾方向の長さが前記下方空間で該船首尾方向に配列された二つの横置隔壁にわたって設けられた水密区画と、
    を備える船舶。
  2. 二つの前記横置隔壁の間に、別の前記横置隔壁が位置し、
    前記水密区画内に設けられ、別の前記横置隔壁の上方に重なる位置において、前記隔壁甲板から上方に向かって延在し、少なくとも前記水密区画の下端部の空間を船首尾方向に配列される複数の分割水密区画に分割する浸水防止壁を備える請求項1に記載の船舶。
  3. 互いに隣り合う前記室の間に、浸水防止室が設けられている請求項1又は請求項2に記載の船舶。
  4. 前記水密区画が、機関区域を構成する前記室上に設けられる請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の船舶。
  5. 前記室が、前記舷側と、該舷側に対して前記船体の内側に間隔をあけて設けられるロンジバルクヘッド隔壁との間において二つの前記横置隔壁によって画成される区画室である請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の船舶。
  6. 前記水密区画内に、前記室から前記水密区画の上方に延びる配管が設けられている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の船舶。
  7. 前記水密区画と該水密区画を除く前記上方空間の部分とを区画する壁部に、開口部が形成され、
    該開口部を水密に封止する水密閉鎖部を開閉可能に設ける請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の船舶。
  8. 前記水密区画が、前記船体の船幅方向の両端部にそれぞれ設けられている請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の船舶。
  9. 前記水密区画が、前記舷側に沿って複数連ねて配列されている請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の船舶。
  10. 前記水密区画と、該水密区画の直下に位置する前記室とが、互いに連通している請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の船舶。
  11. 前記水密区画の上端の位置は、損傷後における水線が超えない高さに設定されている請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の船舶。
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