JP2016120999A - 搬送装置 - Google Patents

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洋昭 濱田
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Abstract

【課題】ピンラックが複数のスプロケットに順次乗り継いでいくことにより、キャリヤが搬送路に沿って走行する搬送装置において、ピンラックが複数のスプロケットに円滑に乗り継いでいくことができる搬送装置を提供する。
【解決手段】搬送装置100は、搬送路30と、キャリヤ70と、搬送路30に沿って間隔をあけて配置され、キャリヤ70を駆動する複数の搬送駆動装置811、812を備える。搬送駆動装置811、812は、左右方向に移動可能であるスプロケットを有する。キャリヤ70は、ピンラックを有する。搬送駆動装置811、812は、左右方向におけるスプロケット及びピンラックの位置を合わせるように、スプロケットを左右方向に移動させ、ピンラックをスプロケットに案内する案内装置を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、搬送路、及び搬送路を走行するキャリヤを備え、スプロケット及びピンラックを用いてキャリヤに駆動力を伝達する搬送装置に関する。
従来、搬送路、及び搬送路を走行するキャリヤを備え、スプロケット及びピンラックを用いてキャリヤに駆動力を伝達する搬送装置は知られている。登録実用新案第3005224号公報の図5には、横行レール(搬送路)に沿って台車(キャリヤ)を走行させる搬送装置が開示されている。
登録実用新案第3005224号公報に開示されている搬送装置の搬送路には、複数のスプロケット(第1スプロケット及び第2スプロケット)が配置されている。第1スプロケット及び第2スプロケットには、減速機を介して共通のモータが接続されている。キャリヤには、第1スプロケット及び第2スプロケットに噛み合うピンラックが取り付けられている。キャリヤが走行する方向を走行方向とし、走行方向に交差する方向を左右方向とすると、ピンラックは、一対の直線状の板、及び複数のピンを有している。一対の直線状の板は、左右方向に間隔をあけて配置され、走行方向に延びている。複数のピンは、それぞれ左右方向に延びており、走行方向に沿って等間隔に配置されている。回転する第1スプロケット及び/又は第2スプロケットにピンラックが噛み合うと、ピンラックに配置される複数のピンが第1スプロケット及び/又は第2スプロケットに押され、キャリヤが走行する。
登録実用新案第3005224号公報の図5の状態では、ピンラックは、第1スプロケットと噛み合っている。該図5において、キャリヤが白抜き矢印の方向に走行すると、ピンラックは、第2スプロケットに噛み合う位置まで移動する。
登録実用新案第3005224号公報
キャリヤと走行レールとの間には、左右方向に僅かな隙間が付与されている。キャリヤと走行レールとの間の隙間を遊びともいう。キャリヤと走行レールとの間の遊びは、キャリヤが走行レールに対して円滑に走行するために必要である。このため、キャリヤは、走行レールに対して左右方向に移動することが許容されている。
しかしながら、登録実用新案第3005224号公報の図5に開示される搬送装置のように、ピンラック及びスプロケットが噛み合っていない状態と、噛み合う状態とが切り替えられる搬送装置では、キャリヤと走行レールとの間にある遊びにより、ピンラック及びスプロケットが適切に噛み合わない場合がある。
つまり、ピンラックとスプロケットとが噛み合う位置までキャリヤが移動しても、キャリヤと走行レールとの間にある遊びにより、ピンラック及びスプロケットの左右方向の位置が合わない場合がある。キャリヤと走行レールとの間に設定された隙間はわずかであっても、キャリヤの長さが長くなると、ピンラック及びスプロケットの左右方向のずれが大きくなり、ピンラックとスプロケットが適切に噛み合わない場合もある。
言い換えると、ピンラックが複数のスプロケットに順次乗り継いでいくことにより、キャリヤが走行レールに沿って走行する搬送装置では、ピンラックがスプロケットに乗り継ぐ際に、ピンラック及びスプロケットの左右方向の位置が合っていないと、ピンラック及びスプロケットが適切に噛み合わない。
ピンラックとスプロケットとが適切に噛み合わない場合には、キャリヤの搬送が停止してしまう場合がある。また、ピンラックとスプロケットが噛み合ったとしても、ピンラックとスプロケットが衝突して、キャリヤに搭載されている搬送物に衝撃を与える場合がある。
また、登録実用新案第3005224号公報に開示される搬送装置では、第1スプロケット及び第2スプロケットは、共通のモータで駆動回転されている。ピンラックが第1スプロケットから第2スプロケットに乗り継ぐ場合に、ピンラックは、駆動回転している第2スプロケットに対して乗り継いでいくことになる。
駆動回転している第2スプロケットにピンラックを噛み合わせる場合、第2スプロケットからの駆動力がピンラックに急に加わり、ピンラックに大きな衝撃が生じる。このため、ピンラックが第1スプロケットから第2スプロケットに乗り継ぐ場合に、円滑に乗り継ぐことができない。
本発明は、ピンラックが複数のスプロケットに順次乗り継いでいくことにより、キャリヤが搬送路に沿って走行する搬送装置において、ピンラックが複数のスプロケットに円滑に乗り継いでいくことができる搬送装置を提供することを目的とする。
本発明の搬送装置は、搬送物を搬送する搬送装置であって、搬送路と、搬送路を走行するキャリヤと、搬送路に沿って間隔をあけて配置され、キャリヤを駆動する複数の搬送駆動装置と、各搬送駆動装置に配置される搬送駆動源と、搬送駆動源の動作を制御する制御部と、を備える。搬送駆動装置は、キャリヤが走行する方向を走行方向とし、走行方向に交差する方向を左右方向として、左右方向に移動可能であるスプロケットを有する。キャリヤは、走行方向に延びるとともに、スプロケットと噛み合うことで、搬送駆動装置からの駆動力を受けるピンラックを有する。ピンラックは、搬送路に沿って配置される複数の搬送駆動装置のうち、隣接する2つの搬送駆動装置に設けられるスプロケットに同時に接触可能である長さを有する。搬送駆動装置は、さらに、左右方向におけるスプロケット及びピンラックの位置を合わせるように、スプロケットを左右方向に移動させ、ピンラックをスプロケットに案内する案内装置を備える。
本発明の搬送装置によれば、キャリヤと搬送路との間の遊びにより、スプロケット及びピンラックの位置が左右方向にずれている場合でも、案内装置により、スプロケット及びピンラックの位置が合わせられる。このため、ピンラックが複数のスプロケットに円滑に乗り継いでいくことができる。
図1は、本発明の実施形態に係る搬送装置100の一部を示す左側面図である。 図2は、搬送装置を後方から見た背面図である。 図3は、搬送装置の構成を示すブロック図である。 図4は、図1のX−X線で切断した左搬送路の背面断面図である。 図5は、キャリヤの側面図である。 図6は、キャリヤの平面図である。 図7は、キャリヤの正面図である。 図8は、図1のY−Y線で切断した背面断面図である。 図9は、図8のS方向からみた第1搬送駆動装置の右側面図である。 図10は、第1搬送駆動装置の平面図である。 図11は、第1搬送駆動装置にキャリヤが進入する状態を示す平面図である。 図12は、第1搬送駆動装置にキャリヤが進入し、スプロケットがピンラックに噛み合う直前の状態を示す平面図である。 図13は、第1搬送駆動装置、及び第2搬送駆動装置の位置関係を示す簡略図である。 図14Aは、搬送路に沿ってキャリヤが走行する状態を示す簡略図である。 図14Bは、搬送路に沿ってキャリヤが走行する状態を示す簡略図である。 図14Cは、搬送路に沿ってキャリヤが走行する状態を示す簡略図である。 図14Dは、搬送路に沿ってキャリヤが走行する状態を示す簡略図である。 図14Eは、搬送路に沿ってキャリヤが走行する状態を示す簡略図である。 図15Aは、搬送路に沿ってキャリヤが走行する状態を示す簡略図である。 図15Bは、搬送路に沿ってキャリヤが走行する状態を示す簡略図である。 図15Cは、搬送路に沿ってキャリヤが走行する状態を示す簡略図である。 図15Dは、搬送路に沿ってキャリヤが走行する状態を示す簡略図である。 図15Eは、搬送路に沿ってキャリヤが走行する状態を示す簡略図である。 図16Aは、第1搬送駆動源の内部構造を示す模式図である。 図16Bは、第1搬送駆動源の内部構造を示す模式図である。 図16Cは、第1搬送駆動源の内部構造を示す模式図である。
本発明の一実施形態にかかる搬送装置は、搬送物を搬送する搬送装置であって、搬送路と、搬送路を走行するキャリヤと、搬送路に沿って間隔をあけて配置され、キャリヤを駆動する複数の搬送駆動装置と、各搬送駆動装置に配置される搬送駆動源と、搬送駆動源の動作を制御する制御部と、を備える。搬送駆動装置は、キャリヤが走行する方向を走行方向とし、走行方向に交差する方向を左右方向として、左右方向に移動可能であるスプロケットを有する。キャリヤは、走行方向に延びるとともに、スプロケットと噛み合うことで、搬送駆動装置からの駆動力を受けるピンラックを有する。ピンラックは、搬送路に沿って配置される複数の搬送駆動装置のうち、隣接する2つの搬送駆動装置に設けられるスプロケットに同時に接触可能である長さを有する。搬送駆動装置は、さらに、左右方向におけるスプロケット及びピンラックの位置を合わせるように、スプロケットを左右方向に移動させ、ピンラックをスプロケットに案内する案内装置を備える(第1の構成)。
上記の構成によれば、キャリヤと搬送路との間の遊びにより、スプロケット及びピンラックの位置が左右方向にずれている場合でも、案内装置により、スプロケット及びピンラックの位置が合わせられる。このため、ピンラックが複数のスプロケットに円滑に乗り継いでいくことができる。
上記第1の構成において、キャリヤは、案内装置に案内される被案内部を有し、案内装置は、搬送駆動源及びスプロケットを左右方向に移動可能に支持する支持部と、被案内部に接触することで、スプロケット及びピンラックの位置を合わせるように、スプロケット及び搬送駆動源を左右方向に移動させ、ピンラックをスプロケットに案内するガイド部材と、を有する構成であってもよい(第2の構成)。
上記の構成によれば、スプロケット及びピンラックの位置が左右方向にずれている場合でも、案内装置により、スプロケット及び搬送駆動源を左右方向に移動させ、左右方向におけるスプロケット及びピンラックの位置が合わせられる。このため、ピンラックが複数のスプロケットに円滑に乗り継いでいくことができる。
上記第2の構成において、キャリヤは、キャリヤレールを有し、被案内部は、キャリヤレールの左右側面に形成され、ピンラックは、キャリヤレールに配置されており、被案内部は、走行方向の後方から前方の端部に向けて、左右方向における長さが徐々に減少するテーパ部と、テーパ部に対して走行方向の後方に向けて延びており、左右方向における長さが一定であり、かつ、キャリヤレールにピンラックが形成されていない領域である第1平行部と、第1平行部に対して走行方向の後方に向けて延びており、左右方向における長さが一定であり、かつ、キャリヤレールにピンラックが形成されている領域である第2平行部と、を有し、ガイド部材は、スプロケットに対して走行方向の後方に配置され、第1平行部及び第2平行部を案内可能な間隔をあけて配置される第1ガイドローラ対と、スプロケットに対して走行方向の前方に配置され、第1平行部及び第2平行部を案内可能な間隔をあけて配置される第2ガイドローラ対と、を有し、走行方向における、スプロケット及びピンラックが噛み合う位置を接触位置とし、走行方向における、第1平行部の長さを第1長さとし、走行方向における、第2ガイドローラ対から接触位置までの長さを第2長さとして、第1長さは、第2長さ以上である構成であってもよい(第3の構成)。
上記の構成によれば、キャリヤの第1平行部及び第2平行部が、第1ガイドローラ対、及び第2ガイドローラ対に案内されている状態で、スプロケットが、ピンラックと噛み合う接触位置に到達する。このため、スプロケット及びピンラックの左右方向のずれが第1ガイドローラ対、及び第2ガイドローラ対によって抑制され、ピンラックをスプロケットに案内することができる。
上記第1〜3のいずれかの構成において、搬送駆動装置は、スプロケットの位相を検知するスプロケット検知部を、有し、制御部は、スプロケット検知部からの検知信号に基づいて、搬送駆動源の動作を制御し、スプロケットを所定の位相で停止させる構成であってもよい(第4の構成)。
上記の構成によれば、ピンラックに対して適切に噛み合わせを開始できる位置で、スプロケットを停止させることができ、ピンラック及びスプロケットが噛み合わされる位置での衝撃の発生を抑制することができる。このため、ピンラックが複数のスプロケットに円滑に乗り継いでいくことができる。
上記第1〜4のいずれかの構成において、搬送駆動源は、スプロケットに駆動力を出力する第1出力軸と、第1出力軸の回転を規制する状態である制動状態と、第1出力軸の回転を許容する状態である非制動状態と、を切り替える第1ブレーキと、を有し、制御部は、スプロケット及びピンラックが噛み合っていない状態から、スプロケット及びピンラックが噛み合う状態に移行する場合には、スプロケット及びピンラックが噛み合う前に、搬送駆動源を停止状態に保持し、第1ブレーキを制動状態から非制動状態に切り替え、スプロケット及びピンラックが噛み合った状態で、搬送駆動源を作動状態に切り替える構成であってもよい(第5の構成)。
上記の構成によれば、ピンラックがスプロケットに乗り継いでいく場合に、スプロケット及びピンラックが噛み合う際には、スプロケットは空回りしながらピンラックと噛み合わされる。そして、スプロケット及びピンラックが噛み合った状態で、搬送駆動源は作動状態に切り替えられる。このため、駆動回転しているスプロケットに対してピンラックと噛み合わせる場合と比較して、円滑に噛み合わせることができ、ピンラックがスプロケットに乗り継いでいく場合の衝撃を抑制することができる。
上記第1〜4のいずれかの構成において、搬送駆動源は、駆動力を出力する第2出力軸と、第2出力軸の駆動力をスプロケットに出力する第3出力軸と、第2出力軸から第3出力軸に出力が伝達される状態である連結状態と、第2出力軸から第3出力軸に出力が伝達されない状態である非連結状態と、を切り替えるクラッチと、第3出力軸の回転を規制する状態である制動状態と、第3出力軸の回転を許容する状態である非制動状態と、を切り替える第2ブレーキと、を有し、制御部は、スプロケット及びピンラックが噛み合っていない状態から、スプロケット及びピンラックが噛み合った状態に移行する場合には、スプロケット及びピンラックが噛み合う前に、クラッチを非連結状態に保持し、第2ブレーキを制動状態から非制動状態に切り替え、かつ、搬送駆動源を停止状態から作動状態に切り替えて第2出力軸を回転させ、スプロケット及びピンラックが噛み合った状態で、クラッチを非連結状態から連結状態に切り替える構成であってもよい(第6の構成)。
上記の構成によれば、ピンラックがスプロケットに乗り継いでいく場合に、スプロケット及びピンラックが噛み合う際には、搬送駆動源は作動しており、かつ、クラッチは非連結状態であるため、スプロケットは空回りしながらピンラックと噛み合わされる。そして、スプロケット及びピンラックが噛み合った状態で、クラッチは非連結状態から連結状態に切り替えられ、搬送駆動源の駆動力がピンラックに伝達される。このため、搬送駆動源を停止状態から作動状態に切り替える際の衝撃がピンラックに伝達されにくくなり、ピンラックがスプロケットに乗り継いでいく場合の衝撃をさらに抑制することができる。
[実施形態]
以下、図面を参照し、本発明の実施形態に係る搬送装置を詳しく説明する。図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。なお、説明を分かりやすくするために、以下で参照する図面においては、構成が簡略化または模式化して示されたり、一部の構成部材が省略されたりしている。また、各図に示された構成部材間の寸法比は、必ずしも実際の寸法比を示すものではない。
[全体構成]
まず、搬送装置100の概略構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る搬送装置100の一部を示す左側面図である。以下の図では、矢印Fは搬送装置100の前方を示し、矢印Bは搬送装置100の後方を示し、矢印Uは搬送装置100の上方向を示し、矢印Dは搬送装置100の下方を示す。
図1に示すように、搬送装置100は、フレーム20、搬送路30、複数のキャリヤ70(70A、及び70B)、複数の搬送駆動装置81(第1搬送駆動装置811、第2搬送駆動装置812)、及び制御部MC(図3参照)を備えている。搬送装置100は、搬送物Mをキャリヤ70に搭載して搬送する。搬送物Mは、例えば、自動車のシャーシである。図1では、キャリヤ70A及びキャリヤ70Bにそれぞれ仮想線で示す搬送物Mが搭載されているものとする。
フレーム20は、縦フレーム201及び前後フレーム211を有している。縦フレーム201は、前後方向に間隔をおいて配置されている。図1では見えないが、搬送装置100の右側にも、左側と対称に、縦フレーム201が配置されている。
前後フレーム211は、各縦フレーム201の上部を連結している。図1では見えないが、搬送装置100の右側も、左側と同様に、前後フレーム211は、各縦フレーム201の上部を連結している。以下の説明では、側面視において、第1縦フレーム201で区画される領域のうち、図示右方の領域を第1領域C1とし、図示左方の領域を第2領域C2とする。
搬送路30は、フレーム20に支持されている。搬送路30は、前後方向に延びている。搬送路30は、左搬送路30L及び右搬送路30Rを有している。図1では、左側に配置される左搬送路30Lが見えている。図1では見えないが、右搬送路30Rは、搬送装置100の右側に配置されている。
キャリヤ70(70A、及び70B)は、搬送路30に沿って走行する。キャリヤ70は、左搬送路30L及び右搬送路30Rにそれぞれ配置されている。左搬送路30Lに配置されるキャリヤ70と、右搬送路30Rに配置されるキャリヤ70は、左右独立している。
搬送路30には、複数の搬送駆動装置81(第1搬送駆動装置811、第2搬送駆動装置812)が設けられている。搬送駆動装置81は、キャリヤ70を搬送路30に沿って走行させる。第1搬送駆動装置811、第2搬送駆動装置812は、搬送路30に沿って間隔をあけて配置されている。
搬送駆動装置81は、左搬送路30L及び右搬送路30Rに、それぞれ配置されている。つまり、第1領域C1には、左搬送路30L及び右搬送路30Rに、それぞれ第1搬送駆動装置811が配置されている。第2領域C2には、左搬送路30L及び右搬送路30Rに、それぞれ第2搬送駆動装置812が配置されている。第1搬送駆動装置811、及び第2搬送駆動装置812には、それぞれ搬送駆動源81M(第1搬送駆動源811M、第2搬送駆動源812M)が配置されている。左右の搬送駆動装置81は、左右のキャリヤ70を同期させて後方から前方に向けて走行させる。以下の説明では、キャリヤ70を走行させる方向を走行方向TFとする。
図2は、搬送装置100を後方から見た背面図である。搬送装置100の左右には、第1縦フレーム201が配置されている。左右の第1縦フレーム201は、第1横フレーム221によって上部が連結されている。
左搬送路30L及び右搬送路30Rは、左右対称に配置されている。左搬送路30L及び右搬送路30Rは、フレーム20に支持されている。左搬送路30L及び右搬送路30Rには、それぞれキャリヤ70Aが支持されている。キャリヤ70Aは、アーム73を備えている。左右のキャリヤ70Aのアーム73によって、搬送物Mが支持されている。
図3は、搬送装置100の構成を示すブロック図である。搬送装置100は、複数のキャリヤ70(70A、及び70B)、複数の搬送駆動装置81(第1搬送駆動装置811、第2搬送駆動装置812)、及び制御部MCを備えている。図1では、第1搬送駆動装置811及び第2搬送駆動装置812は、それぞれ2台であると説明したが、図3では、それぞれ1台ずつ記載している。
制御部MCは、上位コントローラ90及び運行制御装置91を含んでいる。上位コントローラ90は、搬送指令を運行制御装置91へ出力する。搬送指令は、例えば、キャリヤ70が走行する速度や停止位置の指示である。運行制御装置91は、上位コントローラ90からの搬送指令に基づいて複数のキャリヤ70の動作を制御する。具体的には、運行制御装置91は、搬送駆動装置81に設けられている搬送駆動源81Mの動作を制御する。
搬送駆動装置81は、搬送駆動源81M、スプロケット検知部86S、及びキャリヤ位置センサ70Sを有する。運行制御装置91は、スプロケット検知部86S、及びキャリヤ位置センサ70Sからの検知信号に基づいて、搬送駆動源81Mの動作を制御する。スプロケット検知部86S、及びキャリヤ位置センサ70Sについては、後に詳細に説明する。
図4は、図1のX−X線で切断した左搬送路30Lの背面断面図である。図4には、左搬送路30Lの断面を実線で示しており、左搬送路30L上のキャリヤ70を仮想線で示している。左搬送路30Lは、上フレーム521、下フレーム522、及びブラケット53を有している。上フレーム521、及び下フレーム522は、前後方向に延びている。上フレーム521、及び下フレーム522は、フレーム20に支持されている。ブラケット53は、上フレーム521、及び下フレーム522に固定されている。ブラケット53は、凹部531を有している。凹部531は、ブラケット53の下部から、上部に向けて延びている。ブラケット53の凹部531は、レールフレーム54を支持している。レールフレーム54は、前後方向に延びている。レールフレーム54は、第1レールフレーム541、第2レールフレーム542、第3レールフレーム543、及び第4レールフレーム544を有している。
第1レールフレーム541、及び第2レールフレーム542には、第1レール551が配置されている。具体的には、相互に対向する面である第1面541A及び第2面542Aに、第1レール551が配置されている。
第3レールフレーム543、及び第4レールフレーム544には、第2レール552及び第3レール553が配置される。具体的には、相互に対向する面である第3面543A及び第4面544Aに、第2レール552が配置される。また、第3レールフレーム543の上面543B、及び第4レールフレーム544の上面544Bには、第3レール553が配置される。
右搬送路30Rは、左搬送路30Lに対して左右対称の構成を有しているため、詳細な説明は省略する。
[キャリヤ]
図5は、キャリヤ70の側面図である。図5に示すように、キャリヤ70は、キャリヤフレーム71、ピンラック72及びアーム73を有している。キャリヤフレーム71は、前後方向に延びている。キャリヤフレーム71の上部には、キャリヤレール711が配置されている。キャリヤレール711は、板状の部材である。キャリヤレール711の左側面及び右側面は、本発明の被案内部を構成する。キャリヤレール711は、キャリヤフレーム71の前端から後端まで前後方向に延びている。
キャリヤレール711の上部にはピンラック72が配置されている。ピンラック72は、搬送駆動装置81に設けられるスプロケット86(図9参照)と噛み合うことで、搬送駆動装置81からの駆動力を受ける部分である。ピンラック72は、前後方向に延びている。
ピンラック72の前後方向の長さは、キャリヤレール711の前後方向の長さよりも短く設定されている。キャリヤレール711、及びピンラック72の構成については、後に詳細に説明する。
キャリヤフレーム71には、ローラ支持部712及びローラ支持部713が形成されている。ローラ支持部712には、キャリヤローラ714が配置されている。キャリヤローラ714は、左右方向に延びる回転軸で支持されている。キャリヤローラ714は、ローラ支持部712を挟んで左右に配置されている。キャリヤローラ714の上方と下方には、それぞれ2個のキャリヤローラ715が配置されている。4個のキャリヤローラ715は、それぞれ上下方向に延びる回転軸で支持されている。各キャリヤローラ715は、ローラ支持部712に形成された開口部715Aに配置されている。ローラ支持部713にも、ローラ支持部712と同様に、キャリヤローラ714及びキャリヤローラ715が配置されている。
ローラ支持部712及びローラ支持部713の下部には、それぞれアーム支持部731を介してアーム73が設けられている。
図6は、キャリヤ70の平面図である。図6では、キャリヤ70の上部が見えている。キャリヤレール711の上部に、ピンラック72が配置されている。ピンラック72の前後方向の長さは、キャリヤレール711の前後方向の長さよりも短く設定されている。
キャリヤレール711の前端及び後端には、テーパ部711Aが形成されている。テーパ部711Aは、キャリヤレール711の前端又は後端に向かうに従って、左右方向における幅が徐々に狭くなるテーパ形状になっている。キャリヤレール711は、テーパ部711A以外の領域では、左右の幅が一定で、左右の側部が平行になっている。キャリヤレール711の左右の側部が平行で、かつ、キャリヤレール711の上部にピンラック72が形成されていない領域を、第1平行部711Bとする。また、キャリヤレール711の左右の側部が平行で、かつ、キャリヤレール711の上部にピンラック72が形成されている領域を、第2平行部711Cとする。第1平行部711B及び第2平行部711Cの左側面及び右側面は、本発明の被案内部を構成する。
図7は、キャリヤ70の正面図である。図7に示すように、キャリヤレール711の上部にはピンラック72が配置されている。ピンラック72は、ラック部材721及びピン722を有する。ラック部材721は、左右一対となっている。一対のラック部材721は、左右方向に間隔をあけてキャリヤレール711の上部に固定されている。一対のラック部材721はそれぞれ前後方向に延びている。一対のラック部材721の間には複数のピン722が配置されている。各ピン722の軸は、左右方向に延びている。各ピン722の両端は、一対のラック部材721に支持されている。複数のピン722は、前後方向に等間隔をおいて配置されている(図10参照)。
キャリヤフレーム71の下部には、アーム支持部731が配置されている。詳細は省略するが、アーム支持部731は、アーム73をキャリヤフレーム71に対して回転可能に支持している。アーム73は、キャリヤフレーム71に対して直交する方向に突出した状態と、キャリヤフレーム71と平行になった状態との間で回転可能である。アーム73は、キャリヤフレーム71に対して直交する方向に突出した状態で、搬送物Mを搭載可能である。アーム73が、キャリヤフレーム71と平行になった状態は、搬送物Mから退避した状態である。
[駆動装置]
図8は、図1のY−Y線で切断した背面断面図である。図8では、左搬送路30L、第1搬送駆動装置811、及びキャリヤ70が見えている。第1搬送駆動装置811の構成は、第2搬送駆動装置812の構成と同様である。以下、第1搬送駆動装置811の構成について説明し、第2搬送駆動装置812については詳しい説明は省略する。
第1搬送駆動装置811は、第1搬送駆動源811M、及び案内装置87を備えている。第1搬送駆動源811Mは、例えばブレーキ付きのサーボモータである。第1搬送駆動源811Mは、第1出力軸821及び第1ブレーキ(図示せず)を有している。第1出力軸821は、減速機(図示せず)を介して第1搬送駆動源811Mの駆動力を出力する軸である。第1出力軸821には、スプロケット86が取り付けられている。第1ブレーキは、制動状態と非制動状態とに切り替え可能である。制動状態では、第1出力軸821の回転を規制する。非制動状態では、第1出力軸821の回転を許容する。スプロケット86は、キャリヤ70に配置されるピンラック72に噛み合い、第1搬送駆動源811Mの駆動力を伝達する。尚、第1搬送駆動源811Mは、サーボモータのほか、インダクションモータ、あるいはDCモータを用いることもできる。
案内装置87は、左右方向におけるスプロケット86及びピンラック72の位置を合わせるように、第1搬送駆動源811M、及びスプロケット86を左右方向に移動させる。案内装置87は、支持部871及びガイド部材872を有する。
支持部871は、搬送駆動源81Mを左右方向に移動可能に支持する。支持部871は、第1ブラケット851及び第2ブラケット852を有する。第1ブラケット851は、第1搬送駆動源811Mを支持している。
第2ブラケット852は、第1ブラケット851を左右方向に移動可能に支持している。具体的には、第2ブラケット852は、左右方向に延びる支持軸854を有している。第1ブラケット851には、支持軸854に対して左右方向に移動可能な筒体855が固定されている。筒体855は、支持軸854の外側に移動可能に嵌められている。第2ブラケット852は、左搬送路30Lの下フレーム522に固定されている。このため、第1搬送駆動源811M、及びスプロケット86は、左搬送路30Lに対して左右方向に移動可能である。
ガイド部材872は、キャリヤレール711に接触することで、スプロケット86及びピンラック72の左右方向の位置を合わせるように、スプロケット86及び搬送駆動装置81を左右方向に移動させ、ピンラック72をスプロケット86に案内する。ガイド部材872は、一対のガイドローラ853、及び、一対のガイドローラ854を有している。図8では、一対のガイドローラ853が見えている。一対のガイドローラ853は、本発明の第1ガイドローラ対に相当し、一対のガイドローラ854は、本発明の第2ガイドローラ対に相当する。
一対のガイドローラ853及び一対のガイドローラ854は、第1ブラケット851に支持されている。一対のガイドローラ853は、スプロケット86の後方に配置されている。一対のガイドローラ854は、スプロケット86の前方に配置されている。
図9は、図8のS方向からみた第1搬送駆動装置811の右側面図である。第1搬送駆動装置811は、スプロケット86を備えている。スプロケット86は、キャリヤ70に設けられたピンラック72に噛み合う形状を有している。
第2ブラケット852は、下フレーム522に固定されている。第2ブラケット852は、左右方向に延びる支持軸854を有している。第1ブラケット851には、支持軸854に対して左右方向に移動可能な筒体855が固定されている。筒体855は、支持軸854の外側に移動可能に嵌められている。このため、第1搬送駆動源811M、及びスプロケット86は、左搬送路30Lに対して左右方向に移動可能である。
第1搬送駆動装置811は、スプロケット検知部86S及びキャリヤ位置センサ70Sを備えている。スプロケット検知部86Sは、スプロケット86の位相を検知する。スプロケット検知部86Sはブラケット862で支持されている。スプロケット検知部86Sは、例えば、光電センサである。スプロケット検知部86Sとして光電センサを用いる場合、発光部及び受光部は、スプロケット86を挟むように配置される。スプロケット86には、発光部からの検知光が通過可能な貫通孔861が形成されている。スプロケット検知部86Sは、例えば、発光部からの検知光がスプロケット86の貫通孔861を通過して受光部に到達した場合、ON信号を出力する。発光部からの検知光がスプロケット86に遮られて受光部に到達しない場合、OFF信号を出力する。スプロケット検知部86SからのON信号及びOFF信号は、運行制御装置91に入力される。
運行制御装置91は、スプロケット検知部86Sからの検知信号に基づいて、搬送駆動源81Mの動作を制御し、スプロケット86を所定の位相で停止させる。具体的には、運行制御装置91は、スプロケット検知部86SからON信号が出力される状態で、スプロケット86が停止するように、搬送駆動源81Mの動作を制御する。
貫通孔861は、スプロケット86が適切な位相で停止するように位置が設定されている。適切な位相とは、スプロケット86の歯が、ピンラック72のピン722に円滑に噛み合い始める位相である。
キャリヤ位置センサ70Sは、第1キャリヤ位置センサ701S、及び第2キャリヤ位置センサ702Sを備えている。第1キャリヤ位置センサ701Sはブラケット863に支持されている。第2キャリヤ位置センサ702Sはブラケット862に支持されている。第1キャリヤ位置センサ701S、及び第2キャリヤ位置センサ702Sは、キャリヤ70のピンラック72を検知する。第1キャリヤ位置センサ701S、及び第2キャリヤ位置センサ702Sは、例えば、発光部と受光部を備えた光電センサである。
第1キャリヤ位置センサ701S、及び第2キャリヤ位置センサ702Sは、例えば、発光部からの検知光がピンラック72の前端に設けた反射板(図示せず)に反射して受光部に到達した場合、ON信号を出力する。発光部からの検知光が受光部に到達しない場合、OFF信号を出力する。第1キャリヤ位置センサ701S、及び第2キャリヤ位置センサ702SからのON信号及びOFF信号は、運行制御装置91に入力される。
運行制御装置91は、第1キャリヤ位置センサ701S、及び第2キャリヤ位置センサ702Sからの検知信号に基づいて、搬送駆動源81Mの動作を制御する。
図10は、第1搬送駆動装置811の平面図である。スプロケット86は、キャリヤ70の上部に配置されるピンラック72に噛み合っている。第1搬送駆動源811Mによって回転するスプロケット86は、ピンラック72に配置されているピン722に順次噛み合っていき、キャリヤ70を走行方向TFに走行させる。
第1ブラケット851は、一対のガイドローラ853及び一対のガイドローラ854を支持している。一対のガイドローラ853は、スプロケット86の後方に配置されている。一対のガイドローラ854は、スプロケット86の前方に配置されている。
一対のガイドローラ853の間隔、及び一対のガイドローラ854の間隔は、キャリヤ70の第1平行部711B及び第2平行部711Cを案内できるよう、第1平行部711B及び第2平行部711Cの左右方向の幅に対応している。ガイドローラ853の間にキャリヤ70が位置すれば、スプロケット86がピンラック72のピン722に噛み合うように、一対のガイドローラ853の間隔、及び一対のガイドローラ854の間隔が設定されている。
第1ブラケット851は、支持軸854及び筒体855を介して第2ブラケット852に支持されている。第2ブラケット852は、左搬送路30Lの下フレーム522に固定されている。このため、第1搬送駆動源811M及びスプロケット86は、左搬送路30Lに対して左右方向に移動可能である。
図11は、第1搬送駆動装置811にキャリヤ70が進入する状態を示す平面図である。図12は、第1搬送駆動装置811にキャリヤ70が進入し、スプロケット86がピンラック72に噛み合う直前の状態を示す平面図である。キャリヤ70は、走行方向TFに向けて走行しているものとする。
図11は、ピンラック72がスプロケット86に対して、右方にW1だけ偏っている状態を示している。左右方向のずれW1は、キャリヤ70と左搬送路30Lとの間に設定された寸法上の遊び等により生じている。キャリヤレール711のテーパ部711Aは、右方のガイドローラ853にのみ接触している。この状態から、さらにキャリヤ70が走行方向TFに向けて走行すると、右方のガイドローラ853は、テーパ部711Aによって右方に押される。右方のガイドローラ853がテーパ部711Aによって右方に押されることにより、第1搬送駆動源811M及びスプロケット86は、第1ブラケット851とともに第2ブラケット852に対して右方に移動する。このように、第1搬送駆動源811M及びスプロケット86が右方に移動することにより、スプロケット86の位置は、キャリヤ70のピンラック72に合わせて変更される。図11では、ピンラック72がスプロケット86に対して右方に偏っている状態を説明したが、ピンラック72がスプロケット86に対して左方に偏っている状態であっても、同様に、スプロケット86の位置は、キャリヤ70のピンラック72に合わせて変更される。
図12では、キャリヤ70が、図11の状態から更に走行方向TFに向けて走行した状態を示している。キャリヤレール711のテーパ部711Aは、一対のガイドローラ854の間を通過し、キャリヤレール711の第1平行部711Bが一対のガイドローラ854の間に到達している。キャリヤレール711の第2平行部711Cは、一対のガイドローラ853の間に位置している。
ここで、走行方向TFにおける、スプロケット86及びピンラック72が噛み合う位置を接触位置P1とする。図12では、平面視で、第1搬送駆動源811Mの第1出力軸821の中心線の位置、及びスプロケット86の中心線の位置が接触位置P1であると仮定している。また、走行方向TFにおける、第1平行部711Bの長さを第1長さR1とする。走行方向TFにおいて、一対のガイドローラ854から接触位置P1までの長さを第2長さR2とする。第1長さR1は、第2長さR2以上に設定されている。このため、第1平行部711B及び第2平行部711Cが、一対のガイドローラ853及び一対のガイドローラ854に案内されている状態で、スプロケット86が、ピンラック72と噛み合う接触位置P1に到達する。よって、スプロケット86及びピンラック72の左右方向のずれが一対のガイドローラ853及び一対のガイドローラ854によって抑制され、適切にピンラック72をスプロケット86に案内することができる。
[駆動装置とキャリヤの位置関係]
図13は、第1搬送駆動装置811、及び第2搬送駆動装置812の位置関係を示す簡略図である。図13に示すように、キャリヤ70のピンラック72の長さをL1とする。第1搬送駆動装置811のスプロケット86と、第2搬送駆動装置812のスプロケット86の間隔をL2とする。ピンラック72の長さL1は、隣接する第1搬送駆動装置811のスプロケット86及び第2搬送駆動装置812のスプロケット86の間隔L2よりも長く設定されている。図13に示す状態では、キャリヤ70のピンラック72には、第1搬送駆動装置811のスプロケット86が接触している。図13の状態からキャリヤ70を走行方向TFに走行させる場合は、キャリヤ70のピンラック72に第2搬送駆動装置812のスプロケット86が噛み合ってから、キャリヤ70のピンラック72と第1搬送駆動装置811のスプロケット86との噛み合わせが解除される。つまり、キャリヤ70には、第1搬送駆動装置811、第2搬送駆動装置812のいずれかが接触している。このため、キャリヤ70には、常時駆動力を伝達できる状態にある。
[搬送装置の動作]
次に、搬送装置100の動作について説明する。図14A〜図14Eは、搬送路30に沿ってキャリヤ70が走行する状態を示す簡略図である。図14A〜図14Eを用いて、キャリヤ70が第1搬送駆動装置811から第2搬送駆動装置812に乗り継いでいく場合の動作について説明する。図14A〜図14Eでは、説明の便宜のため、キャリヤ70は1台としている。
図14Aに示すように、第1搬送駆動装置811は、第1搬送駆動源811M、スプロケット86、第1スプロケット検知部861S、第1キャリヤ位置センサ701S、及び第2キャリヤ位置センサ702Sを有している。第2搬送駆動装置812は、第2搬送駆動源812M、スプロケット86、第2スプロケット検知部862S、第3キャリヤ位置センサ703S、及び第4キャリヤ位置センサ704Sを有している。図14Aに示す状態では、キャリヤ70は、第1搬送駆動装置811からの駆動力のみによって、走行方向TFに向けて走行している。第2搬送駆動装置812のスプロケット86は、所定の位相で停止している。第2搬送駆動源812Mの第1ブレーキは、制動状態に維持されている。第3キャリヤ位置センサ703S、及び第4キャリヤ位置センサ704Sは、キャリヤ70のピンラック72を検知していないため、OFF信号を運行制御装置91に出力している。
図14Bに示す状態では、キャリヤ70のピンラック72が第3キャリヤ位置センサ703Sまで到達している。第3キャリヤ位置センサ703Sは、ピンラック72を検知すると、ON信号を運行制御装置91に入力する。運行制御装置91は、第3キャリヤ位置センサ703SからのON信号に基づいて、第2搬送駆動源812Mの第1ブレーキを、非制動状態に切り替える。第2搬送駆動源812Mの第1ブレーキが非制動状態に切り替えられると、第1出力軸821の回転が許容される。
図14Cに示す状態では、キャリヤ70のピンラック72が第2搬送駆動装置812のスプロケット86と噛み合う位置まで到達している。スプロケット86は、所定の位相で停止しているが、第1出力軸821の回転が許容されている。このため、スプロケット86は、ピンラック72と噛み合いながら空回りを行う。キャリヤ70は、第1搬送駆動装置811からの駆動力のみによって走行方向TFに向けて走行する。
図14Dに示す状態では、キャリヤ70のピンラック72が第4キャリヤ位置センサ704Sまで到達している。第4キャリヤ位置センサ704Sは、ピンラック72を検知すると、ON信号を運行制御装置91に入力する。運行制御装置91は、第4キャリヤ位置センサ704SからのON信号に基づいて、第2搬送駆動源812Mを作動状態に切り替える。第2搬送駆動源812Mが作動状態に切り替わることにより、キャリヤ70は、第1搬送駆動装置811、及び第2搬送駆動装置812の両方からの駆動力によって走行方向TFに向けて走行する。
尚、運行制御装置91は、第1搬送駆動源811M、及び第2搬送駆動源812Mを同期回転させるようにする。また、第1搬送駆動源811M及び第2搬送駆動源812Mのトルクの配分が変化するように、第1搬送駆動源811M及び第2搬送駆動源812Mの動作を制御してもよい。例えば、第1搬送駆動源811Mの動作開始直後は、第1搬送駆動源811Mの回転トルクを第2搬送駆動源812Mの回転トルクよりも小さくし、回転トルクの配分を変化させながら徐々に、第1搬送駆動源811Mの回転トルクを第2搬送駆動源812Mの回転トルクより大きくしてもよい。
図14Eに示す状態では、キャリヤ70のピンラック72は、第1搬送駆動装置811の第1キャリヤ位置センサ701S、及び第2キャリヤ位置センサ702Sを通過している。第1キャリヤ位置センサ701S、及び第2キャリヤ位置センサ702Sは、キャリヤ70のピンラック72を検知しなくなるため、OFF信号を運行制御装置91に出力する。運行制御装置91は、第1キャリヤ位置センサ701S、及び第2キャリヤ位置センサ702SからのOFF信号に基づいて、第1搬送駆動源811Mを停止させる。このとき、運行制御装置91は、第1スプロケット検知部861SからON信号が出力されるように第1搬送駆動源811Mを停止させ、スプロケット86を所定の位相で停止させる。運行制御装置91は、第1搬送駆動源811Mを停止させた後、第1ブレーキを非制動状態から制動状態に切り替える。
[搬送装置100の効果]
以上説明した本実施形態に係る搬送装置100によれば、第1搬送駆動装置811及び第2搬送駆動装置812は、左右方向におけるスプロケット86及びピンラック70の位置を合わせるように、スプロケット86を左右方向に移動させ、スプロケット86をピンラック70に案内する案内装置87を有する。キャリヤ70と搬送路30との間の遊びにより、スプロケット86及びピンラック70の位置が左右方向にずれている場合でも、案内装置87により、スプロケット86及びピンラック70の位置が合わせられる。このため、ピンラック70が複数のスプロケット86に円滑に乗り継いでいくことができる。
搬送装置100によれば、案内装置87は、第1搬送駆動源811M、第2搬送駆動源812M、及びスプロケット86を左右方向に移動可能に支持する支持部871と、被案内部であるキャリヤレール711に接触することで、スプロケット86及びピンラック70の位置を合わせるように、スプロケット86、第1搬送駆動源811M、及び第2搬送駆動源812Mを左右方向に移動させ、ピンラック70をスプロケット86に案内するガイド部材872と、を有する。スプロケット86及びピンラック70の位置が左右方向にずれている場合でも、案内装置87により、スプロケット86、第1搬送駆動源811M、及び第2搬送駆動源812Mを左右方向に移動させ、左右方向におけるスプロケット86及びピンラック70の位置が合わせられる。このため、ピンラック70が複数のスプロケット86に円滑に乗り継いでいくことができる。
搬送装置100によれば、走行方向TFにおける、第1平行部711Bの長さを第1長さR1とし、走行方向TFにおける、第2ガイドローラ対から接触位置P1までの長さを第2長さR2として、第1長さR1は、第2長さR2以上である。キャリヤ70の第1平行部711B及び第2平行部711Bが、一対の第1ガイドローラ853、及び一対の第2ガイドローラ854に案内されている状態で、スプロケット86が、ピンラック70と噛み合う接触位置P1に到達する。このため、スプロケット86及びピンラック70の左右方向のずれが一対の第1ガイドローラ853、及び一対の第2ガイドローラ854によって抑制され、ピンラック70をスプロケット86に案内することができる。
搬送装置100によれば、運行制御装置91は、スプロケット検知部86Sからの検知信号に基づいて、第1搬送駆動源811M、第2搬送駆動源812Mの動作を制御し、スプロケット86を所定の位相で停止させる。ピンラック70に対して適切に噛み合わせを開始できる位置で、スプロケット86を停止させることができ、ピンラック70及びスプロケット86が噛み合わされる位置での衝撃の発生を抑制することができる。このため、ピンラック70が複数のスプロケット86に円滑に乗り継いでいくことができる。
搬送装置100によれば、ピンラック70がスプロケット86に乗り継いでいく場合に、スプロケット86及びピンラック70が噛み合う際には、スプロケット86は空回りしながらピンラック70と噛み合わされる。そして、スプロケット86及びピンラック70が噛み合った状態で、第1搬送駆動源811M、第2搬送駆動源812Mは作動状態に切り替えられる。このため、駆動回転しているスプロケット86に対してピンラック70と噛み合わせる場合と比較して、円滑に噛み合わせることができ、ピンラック70がスプロケット86に乗り継いでいく場合の衝撃を抑制することができる。
[実施形態2]
実施形態2の搬送装置200では、第1搬送駆動源及び第2搬送駆動源として、クラッチを備えたモータを用いている点が実施形態1と異なる。以下の説明において、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる構成についてのみ説明する。
図15A〜図15Eは、搬送路30に沿ってキャリヤ70が走行する状態を示す簡略図である。図16A〜図16Cは、第1搬送駆動源1811Mの内部構造を示す模式図である。
図15A〜図15Eに示すように、搬送装置200は、第1搬送駆動装置1811、及び第2搬送駆動装置1812を有している。第1搬送駆動装置1811は、第1搬送駆動源1811Mを有し、第2搬送駆動装置1812は、第2搬送駆動源1812Mを有している。第1搬送駆動源1811Mの構成は、第2搬送駆動源1812Mの構成と同様である。以下、第1搬送駆動源1811Mの構成について説明し、第2搬送駆動源1812Mについては詳しい説明は省略する。
図16Aに示すように、第1搬送駆動源1811Mは、例えばブレーキ及びクラッチ付きのモータである。第1搬送駆動源1811Mは、モータ1821、第2出力軸1822、第3出力軸1823、クラッチ1824、第2ブレーキ1825、減速機1826、及び中間軸1827を有している。
第2出力軸1822は、モータ1821の駆動力を出力する軸である。第3出力軸1823は、中間軸1827及び減速機1826を介して、第2出力軸1822の駆動力をスプロケット86に出力する軸である。クラッチ1824は、連結状態と非連結状態とに切り替え可能である。連結状態では、第2出力軸1822から第3出力軸1823に出力が伝達される。非連結状態では、第2出力軸1822から第3出力軸1823に出力が伝達されない。第2ブレーキ1825は、制動状態と非制動状態とに切り替え可能である。制動状態では、第3出力軸1823の回転を規制する。非制動状態では、第3出力軸1823の回転を許容する。
図16A、図16B、及び図16Cは、第1搬送駆動源1811Mが第1停止状態、作動状態、及び第2停止状態に切り替え可能であることを示している。
図16Aでは、第1搬送駆動源1811Mは、第1停止状態である。モータ1821は作動状態である。クラッチ1824は、非連結状態である。第2ブレーキ1825は、非制動状態である。第1停止状態では、モータ1821を作動状態としながら、第3出力軸1823の回転が許容されている。言い換えると、第1停止状態では、モータ1821を作動状態としながら、第3出力軸1823を空回りさせることが可能である。
図16Bでは、第1搬送駆動源1811Mは、作動状態である。モータ1821は作動状態である。クラッチ1824は、連結状態である。第2ブレーキ1825は、非制動状態である。作動状態では、モータ1821からの駆動力により第3出力軸1823が回転している。
図16Cでは、第1搬送駆動源1811Mは、第2停止状態である。モータ1821は作動状態である。クラッチ1824は、非連結状態である。第2ブレーキ1825は、制動状態である。第2停止状態では、モータ1821を作動状態としながら、第3出力軸1823の回転は許容されていない。言い換えると、第2停止状態では、第1停止状態と異なり、第3出力軸1823を空回りさせることができない。
図15A〜図15Eに戻って、キャリヤ70が第1搬送駆動装置1811から第2搬送駆動装置1812に乗り継いでいく場合の動作について説明する。図15A〜図15Eでは、説明の便宜のため、キャリヤ70は1台としている。
図15Aに示すように、第1搬送駆動装置1811は、第1搬送駆動源1811M、スプロケット86、第1スプロケット検知部1861S、第1キャリヤ位置センサ1701S、及び第2キャリヤ位置センサ1702Sを有している。第2搬送駆動装置1812は、第2搬送駆動源1812M、スプロケット86、第2スプロケット検知部1862S、第3キャリヤ位置センサ1703S、及び第4キャリヤ位置センサ1704Sを有している。図15Aに示す状態では、キャリヤ70は、第1搬送駆動装置1811からの駆動力のみによって、走行方向TFに向けて走行している。第2搬送駆動装置1812のスプロケット86は、所定の位相で停止している。第2搬送駆動源1812Mは第2停止状態である。つまり、モータ1821は作動状態である。クラッチ1824は、非連結状態である。第2ブレーキ1825は、制動状態である。第2停止状態では、モータ1821を作動状態としながら、第3出力軸1823の回転は許容されていない。言い換えると、第2停止状態では、スプロケット86を空回りさせることができない。第3キャリヤ位置センサ1703S、及び第4キャリヤ位置センサ1704Sは、キャリヤ70のピンラック72を検知していないため、OFF信号を運行制御装置91に出力している。
図15Bに示す状態では、キャリヤ70のピンラック72が第3キャリヤ位置センサ1703Sまで到達している。第3キャリヤ位置センサ1703Sは、ピンラック72を検知すると、ON信号を運行制御装置91に入力する。運行制御装置91は、第3キャリヤ位置センサ1703SからのON信号に基づいて、第2搬送駆動源1812Mを第1停止状態に切り替える。つまり、モータ1821は作動状態である。クラッチ1824は、非連結状態である。第2ブレーキ1825は、非制動状態である。第1停止状態では、モータ1821を作動状態としながら、第3出力軸1823の回転が許容されている。言い換えると、第1停止状態では、モータ1821を作動状態としながら、第3出力軸1823を空回りさせることが可能である。第2搬送駆動源1812Mの第2ブレーキ1825が非制動状態に切り替えられると、第3出力軸1823の回転が許容されている。
図15Cに示す状態では、キャリヤ70のピンラック72が第2搬送駆動装置1812のスプロケット86と噛み合う位置まで到達している。スプロケット86は、所定の位相で停止しているが、第3出力軸1823の回転が許容されている。このため、スプロケット86は、ピンラック72と噛み合いながら空回りを行う。キャリヤ70は、第1搬送駆動装置1811からの駆動力のみによって走行方向TFに向けて走行する。
図15Dに示す状態では、キャリヤ70のピンラック72が第4キャリヤ位置センサ1704Sまで到達している。第4キャリヤ位置センサ1704Sは、ピンラック72を検知すると、ON信号を運行制御装置91に入力する。運行制御装置91は、第4キャリヤ位置センサ1704SからのON信号に基づいて、第2搬送駆動源1812Mを作動状態に切り替える。つまり、モータ1821は作動状態である。クラッチ1824は、連結状態である。第2ブレーキ1825は、非制動状態である。作動状態では、モータ1821からの駆動力により第3出力軸1823が回転している。第2搬送駆動源1812Mが作動状態に切り替わることにより、キャリヤ70は、第1搬送駆動装置1811、及び第2搬送駆動装置1812の両方からの駆動力によって走行方向TFに向けて走行する。
尚、運行制御装置91は、第1搬送駆動源1811M、及び第2搬送駆動源1812Mを同期回転させるようにする。また、第1搬送駆動源1811M及び第2搬送駆動源1812Mのトルクの配分が変化するように、第1搬送駆動源1811M及び第2搬送駆動源1812Mの動作を制御してもよい。例えば、第1搬送駆動源1811Mの動作開始直後は、第1搬送駆動源1811Mの回転トルクを第2搬送駆動源1812Mの回転トルクよりも小さくし、回転トルクの配分を変化させながら徐々に、第1搬送駆動源1811Mの回転トルクを第2搬送駆動源1812Mの回転トルクより大きくしてもよい。
図15Eに示す状態では、キャリヤ70のピンラック72は、第1搬送駆動装置1811の第1キャリヤ位置センサ1701S、及び第2キャリヤ位置センサ1702Sを通過している。第1キャリヤ位置センサ1701S、及び第2キャリヤ位置センサ1702Sは、キャリヤ70のピンラック72を検知しなくなるため、OFF信号を運行制御装置91に出力する。運行制御装置91は、第1キャリヤ位置センサ1701S、及び第2キャリヤ位置センサ1702SからのOFF信号に基づいて、第1搬送駆動源1811Mを停止させる。このとき、運行制御装置91は、第1スプロケット検知部1861SからON信号が出力されるように第1搬送駆動源1811Mを停止させ、スプロケット86を所定の位相で停止させる。運行制御装置91は、第1搬送駆動源1811Mを停止させた後、第2ブレーキ1825を非制動状態から制動状態に切り替える。
[搬送装置200の効果]
本実施形態に係る搬送装置200によれば、ピンラック70がスプロケット86に乗り継いでいく場合に、スプロケット86及びピンラック70が噛み合う際には、モータ1821は作動しており、かつ、クラッチ1824は非連結状態であるため、スプロケット86は空回りしながらピンラック70と噛み合わされる。そして、スプロケット86及びピンラック70が噛み合った状態で、クラッチ1824は非連結状態から連結状態に切り替えられ、モータ1821の駆動力がピンラック70に伝達される。このため、モータ1821を停止状態から作動状態に駆動力を切り替える際、駆動側と従動側が同じ回転数となるため衝撃が伝達されにくくなる。よって、ピンラック70がスプロケット86に乗り継いでいく場合の衝撃をさらに抑制することができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述した実施形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施形態を適宜変形して実施することが可能である。
100 搬送装置
20 フレーム
30 搬送路
70 キャリヤ
811、812 搬送駆動装置
MC 制御部
72 ピンラック
86 スプロケット
87 案内装置

Claims (6)

  1. 搬送物を搬送する搬送装置であって、
    搬送路と、
    前記搬送路を走行するキャリヤと、
    前記搬送路に沿って間隔をあけて配置され、前記キャリヤを駆動する複数の搬送駆動装置と、
    前記各搬送駆動装置に配置される搬送駆動源と、
    前記搬送駆動源の動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記搬送駆動装置は、
    前記キャリヤが走行する方向を走行方向とし、前記走行方向に交差する方向を左右方向として、前記左右方向に移動可能であるスプロケットを有し、
    前記キャリヤは、
    前記走行方向に延びるとともに、前記スプロケットと噛み合うことで、前記搬送駆動装置からの駆動力を受けるピンラックを有し、
    前記ピンラックは、
    前記搬送路に沿って配置される複数の前記搬送駆動装置のうち、隣接する2つの前記搬送駆動装置に設けられる前記スプロケットに同時に接触可能である長さを有し、
    前記搬送駆動装置は、さらに、
    前記左右方向における前記スプロケット及び前記ピンラックの位置を合わせるように、前記スプロケットを前記左右方向に移動させ、前記ピンラックを前記スプロケットに案内する案内装置を有する、
    搬送装置。
  2. 請求項1に記載の搬送装置であって、
    前記キャリヤは、
    前記案内装置に案内される被案内部を有し、
    前記案内装置は、
    前記搬送駆動源及び前記スプロケットを前記左右方向に移動可能に支持する支持部と、
    前記被案内部に接触することで、前記スプロケット及び前記ピンラックの位置を合わせるように、前記スプロケット及び前記搬送駆動源を前記左右方向に移動させ、前記ピンラックを前記スプロケットに案内するガイド部材と、を有する、
    搬送装置。
  3. 請求項2に記載の搬送装置であって、
    前記キャリヤは、キャリヤレールを有し、
    前記被案内部は、前記キャリヤレールの左右側面に形成され、
    前記ピンラックは、前記キャリヤレールに配置されており、
    前記被案内部は、
    前記走行方向の後方から前方の端部に向けて、前記左右方向における長さが徐々に減少するテーパ部と、
    前記テーパ部に対して前記走行方向の後方に向けて延びており、前記左右方向における長さが一定であり、かつ、前記キャリヤレールに前記ピンラックが形成されていない領域である第1平行部と、
    前記第1平行部に対して前記走行方向の後方に向けて延びており、前記左右方向における長さが一定であり、かつ、前記キャリヤレールに前記ピンラックが形成されている領域である第2平行部と、
    を有し、
    前記ガイド部材は、
    前記スプロケットに対して前記走行方向の後方に配置され、前記第1平行部及び前記第2平行部を案内可能な間隔をあけて配置される第1ガイドローラ対と、
    前記スプロケットに対して前記走行方向の前方に配置され、前記第1平行部及び前記第2平行部を案内可能な間隔をあけて配置される第2ガイドローラ対と、
    を有し、
    前記走行方向における、前記スプロケット及び前記ピンラックが噛み合う位置を接触位置とし、
    前記走行方向における、前記第1平行部の長さを第1長さとし、前記走行方向における、前記第2ガイドローラ対から前記接触位置までの長さを第2長さとして、前記第1長さは、前記第2長さ以上である、
    搬送装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の搬送装置であって、
    前記搬送駆動装置は、前記スプロケットの位相を検知するスプロケット検知部を、有し、
    前記制御部は、前記スプロケット検知部からの検知信号に基づいて、前記搬送駆動源の動作を制御し、前記スプロケットを所定の位相で停止させる、
    搬送装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の搬送装置であって、
    前記搬送駆動源は、
    前記スプロケットに駆動力を出力する第1出力軸と、
    前記第1出力軸の回転を規制する状態である制動状態と、前記第1出力軸の回転を許容する状態である非制動状態と、を切り替える第1ブレーキと、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記スプロケット及び前記ピンラックが噛み合っていない状態から、前記スプロケット及び前記ピンラックが噛み合う状態に移行する場合には、
    前記スプロケット及び前記ピンラックが噛み合う前に、前記搬送駆動源を停止状態に保持し、前記第1ブレーキを前記制動状態から前記非制動状態に切り替え、
    前記スプロケット及び前記ピンラックが噛み合った状態で、前記搬送駆動源を作動状態に切り替える、
    搬送装置。
  6. 請求項1から4のいずれか1項に記載の搬送装置であって、
    前記搬送駆動源は、
    駆動力を出力する第2出力軸と、
    前記第2出力軸の駆動力を前記スプロケットに出力する第3出力軸と、
    前記第2出力軸から前記第3出力軸に出力が伝達される状態である連結状態と、前記第2出力軸から前記第3出力軸に出力が伝達されない状態である非連結状態と、を切り替えるクラッチと、
    前記第3出力軸の回転を規制する状態である制動状態と、前記第3出力軸の回転を許容する状態である非制動状態と、を切り替える第2ブレーキと、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記スプロケット及び前記ピンラックが噛み合っていない状態から、前記スプロケット及び前記ピンラックが噛み合った状態に移行する場合には、
    前記スプロケット及び前記ピンラックが噛み合う前に、前記クラッチを前記非連結状態に保持し、前記第2ブレーキを前記制動状態から前記非制動状態に切り替え、かつ、前記搬送駆動源を停止状態から作動状態に切り替えて前記第2出力軸を回転させ、
    前記スプロケット及び前記ピンラックが噛み合った状態で、前記クラッチを前記非連結状態から連結状態に切り替える、
    搬送装置。
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