JP2008247070A - 搬送台車 - Google Patents

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孝男 谷口
Shigeharu Ikeda
重晴 池田
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Abstract

【課題】2つのモータを用いて、搬送台車の走行及び操舵と、搬送台車に配設したコンベヤの作動との3つの動作を行うことができる搬送台車を提供すること。
【解決手段】搬送台車1は、前輪を駆動する走行用モータと、前輪を操舵する操舵用モータ22と、ワーク8の搬入、搬出を行うコンベヤ3と、操舵用モータ22からの入力を受けて回転する入力軸41と入力軸41の回転を受けて別々に従動回転する2つの出力軸42、43とを備えた動力伝達手段4と、2つの出力軸42、43の従動回転を交互に停止させる切替手段6とを備えている。搬送台車1は、切替手段6により一方の出力軸42の従動回転を停止させたときには、走行用モータと操舵用モータ22とによって搬送台車1の走行及び操舵を行う一方、切替手段6により他方の出力軸43の従動回転を停止させたときには、操舵用モータ22によってコンベヤ3を作動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワークを載置した状態で操舵をしながら走行し、所定の位置へワークを搬送することができる搬送台車に関する。
従来より、搬送台車上にコンベアを配設し、コンベヤ上に載置した部品、製品又はパレット等のワークを搬送台車によって運搬すると共に、コンベヤ上のワークをステーションとの間で搬入、搬出する際には、搬送台車を駆動するためのモータと、コンベヤを駆動するためのモータとを用いている。また、搬送レールを用いずに、車輪の操舵を行って搬送を行うAGV(無人搬送車)においては、車輪の操舵を行うためのモータも用いている。そして、各動作を行う毎にモータを設けている。
例えば、特許文献1においては、台車フレームを前後走行の姿勢に固定のまま、左右一対の動輪を台車フレームの中心の回りに旋回操作して動輪の向きを前後走行と横行走行に切換える方向転換装置を備えた無軌条式無人搬送台車が開示されている。この無人搬送台車によれば、搬送台車の向きを不変のまま車輪の向きを前後走行から横行走行に切換えて、横向きに走行することができる。
また、例えば、特許文献2においては、バッテリーを搭載して走行コースに埋設した誘導線に沿って走行する自走式台車上に、ステーション等との間でパレットの移載を行うための移載装置を設けた移載装置付き物品搬送台車が開示されている。
しかしながら、上記従来の搬送台車においては、1つのモータの動力によって1つの動作しか行うことができない。そのため、例えば、搬送台車の走行及び操舵と、搬送台車に設けたコンベヤの作動とを行うためには、3つのモータを用いる必要がある。そのため、モータ及びモータを制御する制御装置が多くて設備の初期費用が増大する要因になっている。したがって、使用するモータの数を減らして、搬送台車の走行及び操舵と、コンベヤの作動とを行うためには、更なる工夫が必要とされる。
特開平5−270396号公報 特開昭59−14567号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、2つのモータを用いて、搬送台車の走行及び操舵と、搬送台車に配設したコンベヤの作動との3つの動作を行うことができる搬送台車を提供しようとするものである。
本発明は、搬送フレームに複数の車輪を設けてなると共に、該複数の車輪のうち少なくとも1つを駆動する走行用モータと、上記複数の車輪のうち少なくとも1つを操舵する操舵用モータとを有する搬送台車において、
上記搬送フレームには、該搬送フレームにワークを搬入すると共に該搬送フレームから該ワークを搬出するよう構成したコンベヤと、
複数の歯車を用いて構成してあると共に、上記走行用モータと上記操舵用モータとのいずれか一方を用途限定モータとすると共に他方を用途切替モータとして、該用途切替モータからの入力を受けて回転する入力軸と、該入力軸の回転を受けてそれぞれ別々に従動回転することができる2つの出力軸とを有する動力伝達手段と、
上記2つの出力軸の従動回転を交互に停止させることができる切替手段と、
上記走行用モータ及び上記操舵用モータに電力を供給するバッテリーとが配設してあり、
上記切替手段により上記2つの出力軸のうち一方の出力軸の従動回転を停止させたときには、上記用途限定モータと上記用途切替モータとによって上記搬送台車の走行及び操舵を行う一方、上記切替手段により上記2つの出力軸のうち他方の出力軸の従動回転を停止させたときには、上記用途切替モータによって上記コンベヤを作動させるよう構成したことを特徴とする搬送台車にある(請求項1)。
本発明の搬送台車においては、2つのモータを用いて、搬送台車の走行及び操舵と、搬送台車に配設したコンベヤの作動との3つの動作を行うことができる工夫を行っている。そして、本発明の搬送台車は、その走行を行うために用いる走行用モータ、又はその走行中における操舵を行うための操舵用モータとのいずれかを、用途切替モータとして、出力の切替を行い、コンベヤを作動させるために用いることができる。
具体的には、本発明の搬送フレームには、上記用途切替モータからの入力を受けて回転する入力軸と、この入力軸の回転を受けてそれぞれ別々に従動回転することができる2つの出力軸とを有する動力伝達手段と、2つの出力軸の従動回転を交互に停止させることができる切替手段とが配設してある。
そして、切替手段が2つの出力軸のうち一方の出力軸の従動回転を停止させた状態で、バッテリーから電力を受けて走行用モータ及び操舵用モータ(上記用途限定モータ及び用途切替モータ)を駆動させたときには、搬送台車は、操舵を行って走行することができる。一方、切替手段が2つの出力軸のうち他方の出力軸の従動回転を停止させた状態で、バッテリーから電力を受けて上記走行用モータ又は操舵用モータの一方である用途切替モータを駆動させたときには、コンベヤを作動させることができる。
このように、本発明の搬送台車によれば、2つのモータを用いて、搬送台車の走行及び操舵と、搬送台車に配設したコンベヤの作動との3つの動作を行うことができる。そして、モータ及びモータを制御する制御装置を減らすことができ、設備の初期費用を減少させることができる。
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において、上記動力伝達手段は、リングギヤの中心部に同一軸心状にサンギヤを設け、該サンギヤと上記リングギヤとの間に、キャリヤによって連結した複数のピニオンギヤを噛合させてなる遊星歯車機構を有しており、上記入力軸は、上記リングギヤ、上記サンギヤ又は上記キャリヤのうちのいずれか1つとし、上記一方の出力軸は、上記リングギヤ、上記サンギヤ又は上記キャリヤのうちの他の1つとし、上記他方の出力軸は、上記リングギヤ、上記サンギヤ又は上記キャリヤのうちの残りの1つとすることができる(請求項2)。
この場合には、遊星歯車機構におけるリングギヤ、サンギヤ、キャリヤを、種々の組み合わせで入力軸、一方の出力軸、他方の出力軸として用いることができ、遊星歯車機構を用いて動力伝達手段を容易に構成することができる。
また、上記動力伝達手段は、互いに対向する一対のサイドギヤと、互いに対向する一対のピニオンギヤとを、かさ歯車から構成して互いに直交して噛合させ、上記一対のサイドギヤと同一軸心状に設けたリングギヤのケース部に、上記一対のピニオンギヤのシャフト部を軸支してなる差動機構によって構成してあり、上記入力軸は、上記リングギヤとし、上記一方の出力軸は、上記一対のサイドギヤのうち一方のサイドギヤとし、上記他方の出力軸は、上記一対のサイドギヤのうち他方のサイドギヤとすることもできる(請求項3)。
この場合には、差動機構を用いて動力伝達手段を容易に構成することができる。
また、上記遊星歯車機構を用いて動力伝達手段を構成した場合において、上記一対の出力軸には、外周面に歯面を有するドラムをそれぞれ連結し、上記切替手段は、上記2つのドラムの歯面に交互に係合して、上記一対の出力軸の従動回転を交互に停止させるよう構成することができる(請求項4)。
この場合には、遊星歯車機構を用いて動力伝達手段を構成した際に、切替手段によって2つの出力軸の従動回転を交互に停止させることが容易である。
また、上記遊星歯車機構を用いて動力伝達手段を構成した場合において、上記切替手段は、上記コンベヤにおける上記ワークの載置基準面よりも上方に突出して、該コンベヤ上に載置したワークが、該コンベヤの搬入搬出方向へ落下することを防止するための落下防止位置と、上記コンベヤにおける上記載置基準面よりも下方に退避して、該コンベヤ上に載置したワークを進退可能にするための退避位置とに回動可能な落下防止部材と、回動支点部を介して回動可能な回動部材の一端に、上記一方の出力軸に連結されたドラムの歯面に係合する一方の係合ピンを設けると共に、上記回動部材の他端に、上記他方の出力軸に連結されたドラムの歯面に係合する他方の係合ピンを設けてなる係合機構と、上記落下防止部材と上記係合機構とを連結する連結バーとを有しており、上記落下防止部材が上記落下防止位置にあるときには、上記連結バーを介して上記一方の係合ピンが上記一方の出力軸に連結されたドラムの歯面に係合して、上記コンベヤの作動を停止して上記搬送台車の走行及び操舵を可能にする一方、上記落下防止部材が上記退避位置にあるときには、上記連結バーを介して上記他方の係合ピンが上記他方の出力軸に連結されたドラムの歯面に係合して、上記コンベヤの作動を可能にするよう構成することができる(請求項5)。
この場合には、上記落下防止部材の回動動作と上記係合機構の係合動作とを上記連結バーを介して連動させることにより、搬送台車の走行及び操舵を行うときには、落下防止部材がワークの落下防止を行うことができ、コンベヤを作動させるときには、落下防止部材がワークの落下防止を解除することができる。
また、上記遊星歯車機構又は上記差動機構を用いて動力伝達手段を構成した場合において、上記切替手段は、上記2つの出力軸の従動回転をそれぞれ別々に停止させることができる2つのブレーキによって構成することもできる(請求項6)。
この場合には、一方のブレーキによって、一方の出力軸の従動回転を停止させたときには、コンベヤの作動を停止して搬送台車の走行及び操舵を可能にする一方、他方のブレーキによって、他方の出力軸の従動回転を停止させたときには、コンベヤの作動を可能にすることができる。
また、上記ブレーキとしては、電気信号によって動作するブレーキを用いることができ、例えば、電磁力を利用して動作する電磁クラッチブレーキ等を用いることができる。
また、上記搬送台車は、床面に敷設した磁気テープに沿って前進するよう構成してあり、上記複数の車輪は、上記操舵用モータによって操舵可能な1つの前輪と、操舵しない2つの後輪とからなり、上記前輪を軸支するブラケットには、上記磁気テープによる磁気を検出する一対の磁気センサが、左右方向に並べて設けてあり、上記操舵用モータは、上記走行用モータによって上記搬送台車が走行する際に、上記一対の磁気センサの両方が、上記磁気テープ上に位置して該磁気テープによる磁気を検出する状態に上記前輪を操舵するよう構成することができる(請求項7)。
この場合には、一対の磁気センサを用いた簡単な構成によって、操舵用モータによる前輪の操舵を行うことができる。
また、上記搬送台車は、上記コンベヤを作動させて、第1のステーションから上記コンベヤ上へ上記ワークを搬入し、次いで、上記走行及び操舵を行って、第2のステーションに対向する位置へ上記ワークを搬送し、次いで、上記コンベヤを再び作動させて、該コンベヤ上にある上記ワークを上記第2のステーションへ搬出し、その後、上記走行及び操舵を再び行って、第1のステーションに対向する位置へ移動するよう構成することができる(請求項8)。
この場合には、上記走行用モータと操舵用モータとの2つのモータを用いて、搬送台車の走行及び操舵と、搬送台車に配設したコンベヤの作動とを繰り返して、第1のステーションから第2のステーションまでワークを受け渡すことができる。
以下に、本発明の搬送台車にかかる実施例につき、図面と共に説明する。
(実施例1)
本例の搬送台車1は、図2、図4に示すごとく、搬送フレーム11に複数の車輪12を設けてなると共に、複数の車輪12のうち少なくとも1つを駆動する走行用モータ21と、複数の車輪12のうち少なくとも1つを操舵する操舵用モータ22とを有している。搬送台車1は、その搬送フレーム11に、以下のコンベヤ3、動力伝達手段4、切替手段6、バッテリー13及び制御手段(制御盤)14を配設してなる。
上記コンベヤ3は、搬送フレーム11の上部に配設してあり、搬送フレーム11にワーク8を搬入すると共に搬送フレーム11からワーク8を搬出するよう構成してある。上記動力伝達手段4は、図1に示すごとく、複数の歯車を用いて構成してあると共に、走行用モータ21と操舵用モータ22とのいずれか一方を用途限定モータとすると共に他方を用途切替モータとして、用途切替モータからの入力を受けて回転する入力軸41と、入力軸41の回転を受けてそれぞれ別々に従動回転することができる2つの出力軸42、43とを有している。
上記切替手段6は、図1に示すごとく、2つの出力軸42、43の従動回転を交互に停止させることができるよう構成してある。上記バッテリー13は、図3、図5に示すごとく、走行用モータ21及び操舵用モータ22に電力を供給するよう構成してある。上記制御手段14は、シーケンサ、プログラマブルコントローラ等のコンピュータを用いて構成してあり、バッテリー13からの電力を受けて走行用モータ21及び操舵用モータ22を操作して、搬送台車1の走行及び操舵と、コンベヤ3の作動とを制御するよう構成してある。
そして、本例の搬送台車1は、図1、図2に示すごとく、切替手段6により2つの出力軸42、43のうち一方の出力軸42の従動回転を停止させたときには、用途限定モータと用途切替モータとによって搬送台車1の走行及び操舵を行う一方、図3に示すごとく、切替手段6により2つの出力軸42、43のうち他方の出力軸43の従動回転を停止させたときには、用途切替モータによってコンベヤ3を作動させるよう構成してある。
以下に、本例の搬送台車1につき、図1〜図7と共に詳説する。
本例の搬送台車1は、作業者が搭乗せず、機械的制御及び制御手段14による電気的制御のみによって各動作を行うAGV(無人搬送台車)を構成する。
図7に示すごとく、本例の搬送台車1は、工場内において、コンベヤ3上に載置した部品、製品又はパレット等のワーク8を、ステーション7A、B間で搬送するよう構成してあり、コンベヤ3を作動させて搬送台車1とステーション7A、Bとの間でワーク8の搬入、搬出を行うよう構成してある。
同図に示すごとく、本例の搬送台車1は、工場内の床面に敷設した磁気テープ24によって構成した搬送経路240に沿って前進するよう構成してある。また、搬送台車1は、前進のみ行うよう構成してあり、第1のステーション7Aから第2のステーション7Bまで前進してワーク8を搬送した後には、さらに前進して第1のステーション7Aまで移動する。また、搬送経路240は、第1のステーション7Aと第2のステーション7Bとを経由して、環状に敷設してある。
より具体的には、搬送台車1は、コンベヤ3を作動させて、第1のステーション7Aからコンベヤ3上へワーク8を搬入し、次いで、前進走行及び操舵を行って、第2のステーション7Bに対向する位置へワーク8を搬送し、次いで、コンベヤ3を再び作動させて、コンベヤ3上にあるワーク8を第2のステーション7Bへ搬出し、その後、前進走行及び操舵を再び行って、第1のステーション7Aに対向する位置へ移動するよう構成してある。なお、図7においては、搬送経路240の一例を模式的に示した。
図2、図4、図6に示すごとく、本例の搬送フレーム11の下部に軸支した複数の車輪12は、操舵用モータ22によって操舵可能な1つの前輪12Aと、操舵しない2つの後輪12Bとからなる。図4に示すごとく、前輪12Aを軸支するブラケット122には、磁気テープ24による磁気を検出する一対の磁気センサ23が、搬送台車1の左右方向に並べて設けてある。また、各磁気センサ23は、磁気テープ24による磁気を検出して検出信号を出力するよう構成してあり、制御手段14は、上記検出信号を取り込むよう構成してある。
また、制御手段14は、走行用モータ21によって搬送台車1が走行する際に、一対の磁気センサ23の両方が、磁気テープ24上に位置して磁気テープ24による磁気を検出する状態に操舵用モータ22を操作して、前輪12Aを操舵するよう構成してある。
そして、例えば、搬送台車1における左側の磁気センサ23Aの検出領域が、搬送経路240を構成する磁気テープ24の上方から左側に外れたときには、左側の磁気センサ23Aが検出信号を出力しなくなる。このとき、制御手段14は、左側の磁気センサ23Aが検出信号を再び検出するように、操舵用モータ22を操作して前輪12Aを右側へ操舵する。また、搬送台車1における右側の磁気センサ23Bの検出領域が、搬送経路240を構成する磁気テープ24の上方から右側に外れたときには、右側の磁気センサ23Bが検出信号を出力しなくなる。このとき、制御手段14は、右側の磁気センサ23Bが検出信号を再び検出するように、操舵用モータ22を操作して前輪12Aを右側へ操舵する。
こうして、本例の制御手段14は、走行用モータ21によって搬送台車1の走行を行う際に、一対の磁気センサ23を用いて操舵用モータ22を操作し、前輪12Aを左右に操舵して搬送台車1を走行させることができる。
なお、磁気センサ23として、磁気テープ24による磁気量の変化を検出することができるものを用いれば、制御手段14は、1つの磁気センサ23によって、操舵用モータ22の操作を行って、搬送台車1の操舵を行うことができる。
また、図4に示すごとく、磁気センサ23を3つ用いることにより、制御手段14は、磁気テープ24による搬送経路240が2つに分岐している場合に、適宜必要な分岐方向へ搬送台車1を操舵することができる。
本例においては、走行用モータ21を用途限定モータとして用い、操舵用モータ22を用途切替モータとして用いる。
図1に示すごとく、本例の動力伝達手段4は、リングギヤ42の中心部に同一軸心状にサンギヤ41を設け、サンギヤ41とリングギヤ42との間に、キャリヤ43によって連結した複数(3個又は4個等)のピニオンギヤ44を噛合させてなる遊星歯車機構40によって構成してある。リングギヤ42は、その内周面に歯面を有しており、サンギヤ41及びピニオンギヤ44は、その外周面に歯面を有している。また、キャリヤ43は、支持ピン441によって各ピニオンギヤ44をそれぞれ回転可能に配設してなる。
また、本例の動力伝達手段4においては、入力軸41がサンギヤ41であり、一方の出力軸42がリングギヤ42であり、他方の出力軸43がキャリヤ43である。
図1、図4に示すごとく、本例の遊星歯車機構40は、リングギヤ42及びサンギヤ41の中心軸線方向を、鉛直方向(垂直方向)に向けて、搬送フレーム11に配設してある。また、遊星歯車機構40は、リングギヤ42を上側に、キャリヤ43を下側にして配設してある。
本例の入力軸としてのサンギヤ41は、このサンギヤ41の中心部に嵌合した中心シャフト411を介して、用途切替モータとしての操舵用モータ22の出力軸部221に連結してある。本例の一方の出力軸としてのリングギヤ42は、コンベヤ用動力伝達機構32によってコンベヤ3に連結してある。本例の他方の出力軸としてのキャリヤ43は、操舵軸受123によって回転支持する操舵軸部121に連結してあり、この操舵軸部121は、前輪12Aを軸支するブラケット122に連結してある。
また、図2、図4に示すごとく、用途限定モータとしての走行用モータ21は、前輪12Aを軸支するブラケット122に配設してあり、本例の走行用モータ21は、前輪12Aを駆動するよう構成してある。また、2つの後輪12Bは従動輪である。
図2、図4に示すごとく、本例のコンベヤ3は、複数のローラ31を回転させてワーク8を搬入又は搬出するよう構成したローラコンベヤ3である。複数のローラ31は、互いに平行に配列してあり、コンベヤ用動力伝達機構32によって一方の出力軸としてのリングギヤ42と連結されている。
本例のコンベヤ用動力伝達機構32は、一対の歯車(本例では、一対のかさ歯車)、歯付きベルトとこれを掛け渡す一対のピニオンギヤ、回転軸及びこの回転を支える軸受、ベルトとこれを掛け渡す一対のプーリ等を用いて構成してある。そして、入力軸としてのサンギヤ41の回転に応じて一方の出力軸としてのリングギヤ42を従動回転させるときには、複数のローラ31を回転させて、ワーク8を搬入又は搬出することができる。
一方、入力軸としてのサンギヤ41の回転に応じて他方の出力軸としてのキャリヤ43を従動回転させるときには、操舵軸部121を回動させて、ブラケット122と共に前輪12Aを操舵することができる。
また、図1に示すごとく、一方の出力軸としてのリングギヤ42には、外周面に歯面を有する第1のドラム421が連結してあり、他方の出力軸としてのキャリヤ43には、外周面に歯面を有する第2のドラム431が連結してある。
本例の切替手段6は、機械的手段によって構成してあり、第1のドラム421の歯面と第2のドラム431の歯面とに交互に係合して、一対の出力軸42、43の従動回転を交互に停止させるよう構成してある。この切替手段6は、以下の落下防止部材61、係合機構62及び連結バー64を用いて構成してある。
上記落下防止部材61は、図2に示すごとく、コンベヤ3におけるワーク8の載置基準面311よりも上方に突出して、コンベヤ3上に載置したワーク8が、コンベヤ3の搬入搬出方向Fへ落下することを防止するための落下防止位置601と、図3に示すごとく、コンベヤ3における載置基準面311よりも下方に退避して、コンベヤ3上に載置したワーク8を進退可能にするための退避位置602とに回動可能である。
図1に示すごとく、上記係合機構62は、回動支点部622を介して回動可能な回動部材621の一端に、一方の出力軸としてのリングギヤ42に連結された第1のドラム421の歯面に係合する一方の係合ピン63Aを設けると共に、回動部材621の他端に、他方の出力軸としてのキャリヤ43に連結された第2のドラム431の歯面に係合する他方の係合ピン63Bを設けてなる。図2、図3に示すごとく、上記連結バー64は、落下防止部材61と係合機構62とを連結している。本例の各係合ピン63は、水平方向にスライドするようガイドされている。
図4に示すごとく、本例の第1のステーション7Aは、複数のローラ71を回転させることによって、搬送台車1におけるコンベヤ3上へワーク8を移載するよう構成してあり、本例の第2のステーション7Bは、複数のローラ71を回転させることによって、搬送台車1におけるコンベヤ3上からワーク8を受け取るよう構成してある。
また、本例の搬送台車1は、その左右方向の一方側が第1のステーション7Aに対向し、第1のステーション7Aからコンベヤ3の搬入搬出方向Fにおける一方側からワーク8を受け取るよう構成してあり、その左右方向の他方側が第2のステーション7Bに対向し、第2のステーション7Bへコンベヤ3の搬入搬出方向Fにおける他方側からワーク8を受け渡すよう構成してある。
図2、図4に示すごとく、本例の落下防止部材61は、搬送台車1の左右に配設してあり、各落下防止部材61は、水平方向に設けたシャフト612を介して連結バー64を上下するよう構成してある。
また、連結バー64は、付勢バネ641によって、係合機構62における一方の係合ピン63Aが、一方の出力軸としてのリングギヤ42における第1のドラム421の歯面に係合すると共に、係合機構62における他方の係合ピン63Bが、他方の出力軸としてのキャリヤ43における第2のドラム431の歯面から退避するよう付勢されている。
また、図示は省略するが、搬送台車1には、位置検出用センサが設けてあり、搬送台車1が第1のステーション7A又は第2のステーション7Bに対向したときには、制御手段14は、位置検出用センサによる位置検出信号を受信して、用途切替モータによってコンベヤ3の作動を行うことを認知するよう構成してある。なお、位置検出用センサは、磁気を検出する磁気センサとし、第1のステーション7A及び第2のステーション7Bを設置した床面の部位には、位置検出用センサによって磁気の検出を行うための位置検出用磁気テープを敷設しておくことができる。
本例の搬送台車1は、図1、図2に示すごとく、落下防止部材61が落下防止位置601にあるときには、連結バー64を介して一方の係合ピン63Aが一方の出力軸としてのリングギヤ42に連結された第1のドラム421の歯面に係合して、コンベヤ3の作動を停止して搬送台車1の操舵を可能にするよう構成してある。また、搬送台車1は、図3に示すごとく、落下防止部材61が退避位置602にあるときには、連結バー64を介して他方の係合ピン63Bが他方の出力軸としてのキャリヤ43に連結された第2のドラム431の歯面に係合して、搬送台車1の操舵を停止してコンベヤ3の作動を可能にするよう構成してある。
また、図3、図4に示すごとく、第1のステーション7A及び第2のステーション7Bの側部には、落下防止部材61に設けたカムフォロア611と当接するカム72が設けてある。
搬送台車1が、第1のステーション7Aと対向するときには、一方の落下防止部材61Aにおけるカムフォロア611が第1のステーション7Aにおけるカム72と当接し、この一方の落下防止部材61Aが落下防止位置601から退避位置602へ回動する。これにより、図3に示すごとく、連結バー64を介して、係合機構62における一方の係合ピン63Aが、一方の出力軸としてのリングギヤ42における第1のドラム421の歯面から退避すると共に、係合機構62における他方の係合ピン63Bが、他方の出力軸としてのキャリヤ43における第2のドラム431の歯面に係合する。
そして、制御手段14が、用途切替モータとしての操舵用モータ22を駆動し、入力軸としてのサンギヤ41を回転させたときには、他方の出力軸としてのキャリヤ43の従動回転を停止すると共に、一方の出力軸としてのリングギヤ42を従動回転させて、コンベヤ3を作動させることができる。これにより、第1のステーション7Aから送り出されるワーク8を、搬送台車1におけるコンベヤ3へ搬入することができる。
また、搬送台車1が、第2のステーション7Bと対向するときには、他方の落下防止部材61Bにおけるカムフォロア611が第2のステーション7Bにおけるカム72と当接し、この他方の落下防止部材61Bが落下防止位置601から退避位置602へ回動する。これにより、図2に示すごとく、連結バー64を介して、係合機構62における他方の係合ピン63Bが、他方の出力軸としてのキャリヤ43における第2のドラム431の歯面から退避すると共に、係合機構62における一方の係合ピン63Aが、一方の出力軸としてのリングギヤ42における第1のドラム421の歯面に係合する。
そして、制御手段14が、用途切替モータとしての操舵用モータ22を駆動し、入力軸としてのサンギヤ41を回転させたときには、他方の出力軸としてのキャリヤ43の従動回転を停止すると共に、一方の出力軸としてのリングギヤ42を従動回転させて、コンベヤ3を作動させることができる。これにより、搬送台車1におけるコンベヤ3に載置されたワーク8を、第2のステーション7Bへ搬出することができる。
また、搬送台車1が、第1のステーション7Aから第2のステーション7Bへと搬送経路240を走行する際には、コンベヤ3上のワーク8は、一対の落下防止部材61によってその搬入搬出方向Fへの落下が防止される。こうして、左右の落下防止部材61の回動動作と係合機構62の係合動作とを連結バー64を介して連動させることにより、搬送台車1の走行及び操舵を行うときには、落下防止部材61がワーク8の落下防止を行うことができ、コンベヤ3を作動させるときには、落下防止部材61がワーク8の落下防止を解除することができる。
本例の搬送台車1においては、2つのモータを用いて、搬送台車1の走行及び操舵と、搬送台車1に配設したコンベヤ3の作動との3つの動作を行うことができる工夫を行っている。そして、本例の搬送台車1は、その走行中における操舵を行うための操舵用モータ22を、用途切替モータとして出力の切替を行い、コンベヤ3を作動させるために用いることができる。
そして、上記のごとく、切替手段6が一方の出力軸としてのリングギヤ42の従動回転を停止させた状態で、バッテリー13から電力を受けて走行用モータ(用途限定モータ)21及び操舵用モータ(用途切替モータ)22を駆動させたときには、搬送台車1は、操舵を行って走行することができる。一方、切替手段6が他方の出力軸としてのキャリヤ43の従動回転を停止させた状態で、バッテリー13から電力を受けて操舵用モータ(用途切替モータ)22を駆動させたときには、コンベヤ3を作動させることができる。
このように、本例の搬送台車1によれば、2つのモータを用いて、搬送台車1の走行及び操舵と、搬送台車1に配設したコンベヤ3の作動との3つの動作を行うことができる。そして、モータ及びモータを制御する制御装置を減らすことができ、設備の初期費用を減少させることができる。
(実施例2)
本例は、図8〜図11に示すごとく、用途切替モータとして走行用モータ21Xを用い、また、動力伝達手段5として差動機構50を用い、切替手段6として電磁力を利用して動作する電磁クラッチブレーキ65を用いた例である。
図8に示すごとく、本例の動力伝達手段5は、互いに対向する一対のサイドギヤ52、53と、互いに対向する一対のピニオンギヤ54とを、かさ歯車から構成して互いに直交して噛合させ、一対のサイドギヤ52、53と同一軸心状に設けたリングギヤ51のケース部511に、一対のピニオンギヤ54のシャフト部541を軸支してなる差動機構50によって構成してある。
本例の動力伝達手段5においては、入力軸がリングギヤ51であり、一方の出力軸が一方のサイドギヤ52であり、他方の出力軸が他方のサイドギヤ53である。
本例の差動機構50は、リングギヤ51及び一対のサイドギヤ52、53の中心軸線方向を、水平方向に向けて、搬送フレーム11に配設してある。
図8、図9、図11に示すごとく、本例の入力軸としてのリングギヤ51は、用途切替モータとしての走行用モータ21Xの出力軸部211に、この出力軸部211に設けた歯車212を介して連結してある。本例の一方の出力軸としての一方のサイドギヤ52は、一方の差動シャフト521に連結してあり、この一方の差動シャフト521及びコンベヤ用動力伝達機構32によってコンベヤ3に連結してある。本例の他方の出力軸としての他方のサイドギヤ53は、他方の差動シャフト531に連結してあり、この他方の差動シャフト531及び走行用動力伝達機構15によって前輪12Aに連結してある。
本例の走行用動力伝達機構15は、他方の差動シャフト531と前輪12Aの軸部とに設けた一対のプーリと、この一対のプーリに掛け渡したベルトとを用いて構成してある。
また、図9、図10に示すごとく、用途限定モータとしての操舵用モータ22は、搬送フレーム11に配設してあり、本例の操舵用モータ22は、操舵軸部121を介して前輪12Aを軸支するブラケット122と共に前輪12Aを操舵するよう構成してある。また、2つの後輪12Bは従動輪である。
図8に示すごとく、本例の切替手段6は、上記2つの差動シャフト521、531にそれぞれ別々に設けた2つの電磁クラッチブレーキ65によって構成してある。この2つの電磁クラッチブレーキ65は、制御手段14からの指令によって差動シャフト521、531の回転の許可及び解除を行うよう構成してあり、制御手段14は、一方の電磁クラッチブレーキ65Aをブレーキ状態にしたときには、他方の電磁クラッチブレーキ65Bのブレーキ状態を解除するよう構成してある。
そして、本例の搬送台車1Xは、制御手段14が一方の電磁クラッチブレーキ65Aをブレーキ状態にし、一方の出力軸としての一方のサイドギヤ52の従動回転を停止させた状態で、バッテリー13から電力を受けて走行用モータ(用途切替モータ)21及び操舵用モータ(用途限定モータ)22を駆動させたときには、搬送台車1Xは、操舵を行って走行することができる。一方、本例の搬送台車1Xは、制御手段14が他方の電磁クラッチブレーキ65Bをブレーキ状態にし、他方の出力軸としての他方のサイドギヤ53の従動回転を停止させた状態で、バッテリー13から電力を受けて走行用モータ(用途切替モータ)21を駆動させたときには、コンベヤ3を作動させることができる。
また、図示は省略するが、搬送台車1Xには、位置検出用センサを設けておき、搬送台車1Xが第1のステーション7A又は第2のステーション7Bに対向したときには、制御手段14は、位置検出用センサによる位置検出信号を受信して、一対の電磁クラッチブレーキ65A、Bのブレーキ状態の切替、及び搬送台車1Xの走行及び操舵とコンベヤ3の作動との切替を行うことができる。この位置検出用センサは、磁気を検出する磁気センサとし、第1のステーション7A及び第2のステーション7Bを設置した床面の部位には、位置検出用センサによって磁気の検出を行うための位置検出用磁気テープを敷設しておくことができる。
本例においても、その他の構成は上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
実施例1における、搬送台車における動力伝達手段の周辺を拡大して示す説明図。 実施例1における、一方の出力軸の従動回転を停止させた状態の搬送台車を、左右方向から見た状態で示す説明図。 実施例1における、他方の出力軸の従動回転を停止させた状態の搬送台車を、左右方向から見た状態で示す説明図。 実施例1における、搬送台車を前後方向から見た状態で示す図で、特に動力伝達手段、切替手段及び前輪の配設部位の周辺を示す説明図。 実施例1における、搬送台車を前後方向から見た状態で示す図で、特に後輪の配設部位の周辺を示す説明図。 実施例1における、搬送台車を上方から見た状態で示す図で、特に動力伝達手段及び車輪の配設部位の周辺を示す説明図。 実施例1における、搬送台車を走行させる搬送経路及びステーションを模式的に示す説明図。 実施例2における、搬送台車における動力伝達手段の周辺を拡大して示す説明図。 実施例2における、搬送台車を前後方向から見た状態で示す図で、特に動力伝達手段、切替手段及び前輪の配設部位の周辺を示す説明図。 実施例2における、搬送台車を左右方向から見た状態で示す説明図。 実施例2における、搬送台車を上方から見た状態で示す図で、特に動力伝達手段及び車輪の配設部位の周辺を示す説明図。
符号の説明
1 搬送台車
11 搬送フレーム
12 車輪
12A 前輪
121 操舵軸部
122 ブラケット
12B 後輪
13 バッテリー
14 制御手段
21 走行用モータ
22 操舵用モータ
23 磁気センサ
24 磁気テープ
240 搬送経路
3 コンベヤ
31 ローラ
311 載置基準面
32 コンベヤ用動力伝達機構
4 動力伝達手段
40 遊星歯車機構
41 サンギヤ(入力軸)
42 リングギヤ(一方の出力軸)
421 第1のドラム
43 キャリヤ(他方の出力軸)
431 第2のドラム
44 ピニオンギヤ
5 動力伝達手段
50 差動機構
51 リングギヤ(入力軸)
511 ケース部
52 一方のサイドギヤ(一方の出力軸)
521 一方の差動シャフト
53 他方のサイドギヤ(他方の出力軸)
531 他方の差動シャフト
54 ピニオンギヤ
541 シャフト部
6 切替手段
61 落下防止部材
601 落下防止位置
602 退避位置
62 係合機構
621 回動部材
622 回動支点部
63 係合ピン
64 連結バー
65 電磁クラッチブレーキ
7A 第1のステーション
7B 第2のステーション
72 カム
8 ワーク
F 搬入搬出方向

Claims (8)

  1. 搬送フレームに複数の車輪を設けてなると共に、該複数の車輪のうち少なくとも1つを駆動する走行用モータと、上記複数の車輪のうち少なくとも1つを操舵する操舵用モータとを有する搬送台車において、
    上記搬送フレームには、該搬送フレームにワークを搬入すると共に該搬送フレームから該ワークを搬出するよう構成したコンベヤと、
    複数の歯車を用いて構成してあると共に、上記走行用モータと上記操舵用モータとのいずれか一方を用途限定モータとすると共に他方を用途切替モータとして、該用途切替モータからの入力を受けて回転する入力軸と、該入力軸の回転を受けてそれぞれ別々に従動回転することができる2つの出力軸とを有する動力伝達手段と、
    上記2つの出力軸の従動回転を交互に停止させることができる切替手段と、
    上記走行用モータ及び上記操舵用モータに電力を供給するバッテリーとが配設してあり、
    上記切替手段により上記2つの出力軸のうち一方の出力軸の従動回転を停止させたときには、上記用途限定モータと上記用途切替モータとによって上記搬送台車の走行及び操舵を行う一方、上記切替手段により上記2つの出力軸のうち他方の出力軸の従動回転を停止させたときには、上記用途切替モータによって上記コンベヤを作動させるよう構成したことを特徴とする搬送台車。
  2. 請求項1において、上記動力伝達手段は、リングギヤの中心部に同一軸心状にサンギヤを設け、該サンギヤと上記リングギヤとの間に、キャリヤによって連結した複数のピニオンギヤを噛合させてなる遊星歯車機構によって構成してあり、
    上記入力軸は、上記リングギヤ、上記サンギヤ又は上記キャリヤのうちのいずれか1つであり、上記一方の出力軸は、上記リングギヤ、上記サンギヤ又は上記キャリヤのうちの他の1つであり、上記他方の出力軸は、上記リングギヤ、上記サンギヤ又は上記キャリヤのうちの残りの1つであることを特徴とする搬送台車。
  3. 請求項1において、上記動力伝達手段は、互いに対向する一対のサイドギヤと、互いに対向する一対のピニオンギヤとを、かさ歯車から構成して互いに直交して噛合させ、上記一対のサイドギヤと同一軸心状に設けたリングギヤのケース部に、上記一対のピニオンギヤのシャフト部を軸支してなる差動機構によって構成してあり、
    上記入力軸は、上記リングギヤであり、上記一方の出力軸は、上記一対のサイドギヤのうち一方のサイドギヤであり、上記他方の出力軸は、上記一対のサイドギヤのうち他方のサイドギヤであることを特徴とする搬送台車。
  4. 請求項2において、上記一対の出力軸には、外周面に歯面を有するドラムがそれぞれ連結してあり、
    上記切替手段は、上記2つのドラムの歯面に交互に係合して、上記一対の出力軸の従動回転を交互に停止させるよう構成してあることを特徴とする搬送台車。
  5. 請求項4において、上記切替手段は、上記コンベヤにおける上記ワークの載置基準面よりも上方に突出して、該コンベヤ上に載置したワークが、該コンベヤの搬入搬出方向へ落下することを防止するための落下防止位置と、上記コンベヤにおける上記載置基準面よりも下方に退避して、該コンベヤ上に載置したワークを進退可能にするための退避位置とに回動可能な落下防止部材と、
    回動支点部を介して回動可能な回動部材の一端に、上記一方の出力軸に連結されたドラムの歯面に係合する一方の係合ピンを設けると共に、上記回動部材の他端に、上記他方の出力軸に連結されたドラムの歯面に係合する他方の係合ピンを設けてなる係合機構と、
    上記落下防止部材と上記係合機構とを連結する連結バーとを有しており、
    上記落下防止部材が上記落下防止位置にあるときには、上記連結バーを介して上記一方の係合ピンが上記一方の出力軸に連結されたドラムの歯面に係合して、上記コンベヤの作動を停止して上記搬送台車の走行及び操舵を可能にする一方、上記落下防止部材が上記退避位置にあるときには、上記連結バーを介して上記他方の係合ピンが上記他方の出力軸に連結されたドラムの歯面に係合して、上記コンベヤの作動を可能にするよう構成してあることを特徴とする搬送台車。
  6. 請求項2又は3において、上記切替手段は、上記2つの出力軸の従動回転をそれぞれ別々に停止させることができる2つのブレーキによって構成してあることを特徴とする搬送台車。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項において、上記搬送台車は、床面に敷設した磁気テープに沿って前進するよう構成してあり、
    上記複数の車輪は、上記操舵用モータによって操舵可能な1つの前輪と、操舵しない2つの後輪とからなり、
    上記前輪を軸支するブラケットには、上記磁気テープによる磁気を検出する一対の磁気センサが、左右方向に並べて設けてあり、
    上記操舵用モータは、上記走行用モータによって上記搬送台車が走行する際に、上記一対の磁気センサの両方が、上記磁気テープ上に位置して該磁気テープによる磁気を検出する状態に上記前輪を操舵するよう構成してあることを特徴とする搬送台車。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項において、上記搬送台車は、上記コンベヤを作動させて、第1のステーションから上記コンベヤ上へ上記ワークを搬入し、次いで、上記走行及び操舵を行って、第2のステーションに対向する位置へ上記ワークを搬送し、次いで、上記コンベヤを再び作動させて、該コンベヤ上にある上記ワークを上記第2のステーションへ搬出し、その後、上記走行及び操舵を再び行って、第1のステーションに対向する位置へ移動するよう構成してあることを特徴とする搬送台車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016016722A (ja) * 2014-07-08 2016-02-01 ニチユ三菱フォークリフト株式会社 無人搬送車

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