JP2016120617A - 印字ユニット及びサーマルプリンタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本体フレーム51と、プラテンローラ36と、プラテンローラ36を本体フレーム51に回転可能に保持するロック機構54と、サーマルヘッド53と、サーマルヘッド53を支持するとともに、サーマルヘッド53とプラテンローラ36とが接近離間する方向に回動可能に、本体フレーム51に支持されたヘッド支持体52と、ロック機構54とヘッド支持体52との間に介在し、ロック機構54をロック位置に向けて付勢するとともに、サーマルヘッド53がプラテンローラ36に接近する方向にヘッド支持体52を付勢する第1付勢部材91と、サーマルヘッド53がプラテンローラ36に接近する方向にヘッド支持体52を押圧する第2付勢部材95と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
この構成によれば、プラテンローラを所望の位置で本体フレームに保持できるとともに、サーマルヘッドを所望の接触圧でプラテンローラに押し付けることができるとされている。特に、付勢部材が、ロック機構によるプラテンローラの保持(プラテン保持)と、サーマルヘッドの加圧(ヘッド加圧)と、の双方の機能を兼ねるので、各機能ごとに付勢部材を介在させる場合に比べて部品点数の削減等を図ることができると考えられる。
しかも、ヘッド押圧部材がヘッド支持体のみを押圧しているため、ヘッド押圧部材の数や種類等を変更することで、プラテン保持力を維持した状態でヘッド加圧力のみを独立して調整できる。これにより、紙幅に応じた所望のヘッド加圧力を確保できる。
また、上述したようにプラテン保持力を軽減させることができるので、ロック機構の薄肉化や設計の自由度を向上させることができる。
この場合には、ヘッド押圧部材がばねにより構成されているため、簡素化及び低コスト化を図った上で、所望のヘッド加圧力を確保できる。
この場合には、付勢部材がヘッド押圧部材に対してプラテンローラの軸方向の外側に配設されているため、付勢部材とロック機構とを近接させることができ、ロック機構の動作安定性を確保できる。
この場合には、ヘッド押圧部材が本体フレームとヘッド支持体との間に介在しているので、ヘッド押圧部材が組み付けられた状態で、印字ユニットを筐体に組み付けることができる。これにより、ヘッド押圧部材を筐体とヘッド支持体との間に介在させる構成と比べて、印字ユニットを筐体に組み付ける際の組付性を向上させることができる。
この構成によれば、上述した印字ユニットを備えているため、印字品質及び操作性に優れたサーマルプリンタを提供できる。
[サーマルプリンタ]
図1はサーマルプリンタ1におけるペーパーカバー3が閉位置の状態を示す斜視図であり、図2はペーパーカバーが開位置の状態を示す斜視図である。なお、以下の説明では、発明を理解し易くするために、適宜構成部品の一部を省略したり、形状を単純化したり、縮尺を変更したりする等、図示を簡略化している。また、図中において、FRは前方を、LHは左方を、UPは上方をそれぞれ示す。
図1、図2に示すように、サーマルプリンタ1は、開口部2a(図2参照)を有するケーシング2と、ケーシング2に回動可能に支持され、ケーシング2の開口部2aを開閉するペーパーカバー3と、これらケーシング2及びペーパーカバー3に搭載された印字ユニット4と、を主に備えている。
印字ユニット4は、ケーシング2の上壁10における後端部に設けられたヘッドユニット31と、ペーパーカバー3の前端部に設けられ、ペーパーカバー3の開閉操作に伴いヘッドユニット31に対して着脱可能に組み合わされるプラテンユニット32と、を備えている。
図3、図4に示すように、プラテンユニット32は、ペーパーカバー3に取り付けられるプラテンフレーム35と、プラテンフレーム35に回転可能に支持されたプラテンローラ36と、を備えている。
プラテン軸41の両端部には、プラテン軸41を回転可能に支持する軸受43がそれぞれ外装されている。各軸受43は、プラテンフレーム35(図2参照)に保持され、これら軸受43を介してプラテンローラ36がプラテンフレーム35に回転可能に支持されている。
図3〜図5に示すように、ヘッドユニット31は、ケーシング2に取り付けられる本体フレーム51と、本体フレーム51に支持されたヘッド支持体52と、ヘッド支持体52に貼付固定されたサーマルヘッド53と、プラテンユニット32を着脱可能に保持するロック機構54と、を備えている。
図3〜図7に示すように、本体フレーム51は、金属等の板材が屈曲形成されてなり、前後方向から見た正面視で上方に向けて開放されたコ字状を呈している。具体的に、本体フレーム51は、左右方向に沿って延びる底壁部55と、底壁部55における左右方向の両端部から上方に向けてそれぞれ立設された一対の側壁部56a,56bと、を主に有している。ヘッドユニット31は、底壁部55がケーシング2内に配設された図示しないベース部材上に固定されることで、サーマルヘッド53がロール紙収容部21内を臨むように配設されている。
ヘッド支持体52の上端部には、ヘッド支持体52の回動範囲を規制するストッパ66が形成されている。このストッパ66は、ヘッド支持体52における左右方向の外側に向けて突設され、本体フレーム51の側壁部56a,56bの上端部に形成されたストッパ凹部68内に収容されている。ストッパ66は、ヘッド支持体52の回動に伴ってストッパ凹部68内を移動し、ストッパ凹部68の前後方向における両端面に接触可能に構成されている。そして、ストッパ66がストッパ凹部68の両端面に当接することで、ヘッド支持体52のそれ以上の回動が規制されている。
連結板73は、前後方向を厚さ方向とし、左右方向に沿って延びる板状とされ、本体フレーム51の側壁部56a,56b間で前後方向における延設壁59とヘッド支持体52との間に配置されている。連結板73のうち、左右方向の中央部には、下方に向けて窪む凹部75が形成されている。凹部75は、その下端縁が延設壁59の上端縁よりも下方に位置している。これにより、延設壁59の上部は、凹部75を通して上述したヘッド支持体52に前後方向で対向している。
アーム部81は、左右方向においてヘッド支持体52と側壁部56a,56bとの間の隙間を前後方向に沿って延在するとともに、上述した回動軸65に回動可能に支持されている。本実施形態において、ロック機構54は、プラテンローラ36の各軸受43をそれぞれ保持するロック位置(図6,7参照)と、プラテンローラ36の軸受43がローラ収容部61から離脱可能なロック解除位置(図8,9参照)と、の間をヘッド支持体52と同一の回動軸65回りに回動する。
まず、ペーパーカバー3の閉動作について説明する。
図1、図2に示すように、ロール紙Rをロール紙収容部21内に投入した後、ペーパーカバー3を閉じる。すると、まずプラテンローラ36の軸受43がロックアーム72のフック部82に各別に接触するとともに、ローラ本体42の外周面がサーマルヘッド53に接触する。
図8、図9に示すように、ペーパーカバー3をさらに閉方向に向けて押し込むと、プラテンローラ36の軸受43がフック部82を介してロック機構54を押圧し、ロック機構54をロック解除位置(第1付勢部材91の付勢力に抗する方向)に向けて回動させる。また、プラテンローラ36は、ローラ本体42の外周面がサーマルヘッド53を介してヘッド支持体52を押圧することで、ヘッド支持体52を回動軸65回りの第1付勢部材91及び第2付勢部材95の付勢力に抗する方向に向けて回動させる。これにより、フック部82とサーマルヘッド53との間の前後方向の隙間を押し広げながら、軸受43が本体フレーム51のローラ収容部61内に各別に進入する。
以上により、ペーパーカバー3の閉動作が終了する。
まず、オープンボタン18を押下すると、それに連動して解除レバー85が回動する。これにより、図8、図9に示すように、第2操作片88を介してロック機構54が押圧されることで、ロック機構54がロック解除位置(第1付勢部材91の付勢力に抗する方向)に向けて回動する。これにより、軸受43がローラ収容部61から離脱可能なロック解除位置までロック機構54のフック部82が退避する。この状態で、ペーパーカバー3を引き上げると、プラテンローラ36の軸受43がローラ収容部61から離脱する。これにより、プラテンユニット32がヘッドユニット31から取り外された取り外し状態となるとともに、ペーパーカバー3が開位置となる。なお、プラテンローラ36は、ロック機構54がロック解除位置にあるとき、サーマルヘッド53を介した第2付勢部材95の付勢力によってローラ収容部61から離脱する方向に向けて押し上げられるようにしても構わない。
以上により、ペーパーカバー3の閉動作が終了する。
この構成によれば、ロック機構54は第1付勢部材91の付勢力によってロック位置に向けて付勢されることで、プラテンローラ36の軸受43に対して所定のプラテン保持力が作用する。一方、ヘッド支持体52は第1付勢部材91及び第2付勢部材95の双方の付勢力によって接近方向に向けて付勢されることで、ローラ本体42とサーマルヘッド53との間に所定のヘッド加圧力が作用する。これにより、プラテン保持及びヘッド加圧の双方を同一の付勢部材で行う場合に比べてプラテン保持力を軽減させた上で、所望のヘッド加圧力を確保できる。その結果、ロック機構54の操作性を向上させるとともに、印字品質を確保できる。また、第1付勢部材91及び第2付勢部材95の双方によってヘッド加圧力を確保するので、プラテン保持及びヘッド加圧の双方を別々の付勢部材で行う場合に比べて、部品点数の削減や低コスト化を図ることができる。
また、上述したようにプラテン保持力を軽減させることができるので、ロック機構54の薄肉化や設計の自由度を向上させることができる。
また、第1付勢部材91が第2付勢部材95に対して左右方向の外側に配設されているため、第1付勢部材91とロックアーム72とを近接させることができ、ロック機構54の動作安定性を確保できる。
また、第1付勢部材91及び第2付勢部材95として、コイルばねを用いた場合について説明したが、これに限らず、種々の付勢部材を用いることが可能である。この場合、例えば板ばねを用いることで、印字ユニット4の前後方向における薄型化が可能となる。
また、上述した実施形態では、第2付勢部材95がヘッド支持体52と本体フレーム51との間に介在する構成について説明したが、これに限らず、ケーシング2とヘッド支持体52との間に介在しても構わない。すなわち、第2付勢部材95は、ヘッド支持体52を接近方向に向けて押圧する構成であれば構わない。
また、ローラ収容部61の開口方向を上下方向に対して後方(サーマルヘッド53側とは反対側)に向けて傾けても構わない。これにより、上述した装着状態において、ローラ収容部61がペーパーカバー3の回動方向と同等の方向に開放されることになるので、ペーパーカバー3の開閉操作の操作性をより向上させることができる。
4…印字ユニット
36…プラテンローラ
51…本体フレーム
52…ヘッド支持体
53…サーマルヘッド
54…ロック機構
91…第1付勢部材
95…第2付勢部材(ヘッド押圧部材)
Claims (5)
- 本体フレームと、
前記本体フレームに着脱可能に装着されるプラテンローラと、
前記プラテンローラを前記本体フレームに回転可能に保持するロック位置、及び前記プラテンローラが前記本体フレームに対して離脱可能なロック解除位置の間で回動可能に、前記本体フレームに支持されたロック機構と、
前記プラテンローラの外周面に圧接されるサーマルヘッドと、
前記サーマルヘッドを支持するとともに、前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとが接近離間する方向に回動可能に、前記本体フレームに支持されたヘッド支持体と、
前記ロック機構と前記ヘッド支持体との間に介在し、前記ロック機構をロック位置に向けて付勢するとともに、前記サーマルヘッドが前記プラテンローラに接近する方向に前記ヘッド支持体を付勢する付勢部材と、
前記サーマルヘッドが前記プラテンローラに接近する方向に前記ヘッド支持体を押圧するヘッド押圧部材と、を備えていることを特徴とする印字ユニット。 - 前記ヘッド押圧部材は、前記サーマルヘッドが前記プラテンローラに接近する方向に前記ヘッド支持体を付勢するばねであることを特徴とする請求項1記載の印字ユニット。
- 前記ロック機構は、前記プラテンローラの軸方向の両端部を各別に保持し、
前記ヘッド押圧部材に対して前記プラテンローラの軸方向の外側に前記付勢部材が配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の印字ユニット。 - 前記ヘッド押圧部材は、前記本体フレームと前記ヘッド支持体との間に介在していることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の印字ユニット。
- 請求項1から請求項4の何れか1項に記載の印字ユニットを有することを特徴とするサーマルプリンタ。
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