JP3734753B2 - サーマルプリンタ - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯型の各種情報機器などに搭載される小型のサーマルプリンタに関し、特にプラテンローラを着脱可能としたサーマルプリンタに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来一般のラインドット型サーマルプリンタは、互いに対向してフレームに組み込まれるラインサーマルヘッドと、プラテンローラと、その駆動手段と、当該フレームに形成される搬送経路等からなる感熱記録用紙の搬送機構から構成されている。
【０００３】
ところで、記録用紙として用いられるロール紙を前記ラインサーマルヘッドとプラテンローラとの間に介在させる操作を容易に行えるように、プラテンローラをフレームから離脱させることができるようにしたサーマルプリンタがある。
【０００４】
ここで、図５〜図７を参照して、従来におけるプラテンローラの離脱機構を備えるサーマルプリンタの構成例を説明する。
【０００５】
図５および図６に示されているサーマルプリンタＰ２は、フレーム１０１に回転自在に軸支されたプラテンローラ１０２と、該プラテンローラ１０２に対向するサーマルヘッドＨを備えるヘッド支持体１０３と、このヘッド支持体１０３をプラテンローラ１０２に対して押圧する付勢力を与える２つのコイルバネ１０４と、プラテンローラ１０２の回転軸１０２Ａの両端部１０２Ａ１，１０２Ａ２を回転自在に支持するロックアーム部材１０５と、駆動源としてのモータＭと、モータＭの回転駆動力をプラテンローラ１０２の一端１０２Ａ２に固定された従動ギア１０２Ｂに伝達する歯車伝達機構Ｇとから構成されている。
【０００６】
ロックアーム部材１０５は、全体が略コ字状をなし、プラテンローラ１０２の回転軸の両端部１０２Ａ１，１０２Ａ２と係合してプラテンローラ１０２の表面をサーマルヘッドＨ側に圧接させるように引き寄せるフック状の一対の回転軸支持部（ラッチ部）１０５ａと、ヘッド支持体１０３の両サイドを介してラッチ部１０５ａをヘッド支持体１０３の後方へ導く一対のアーム部１０５ｂと、アーム部１０５ｂを両端に備えヘッド支持体１０３の後方の幅方向に配設されて前記コイルバネ１０４を支持する弾性部材支持部１０５ｃとを備えている。なお、ロックアーム部材１０５は、フレーム１０１の両側面に、回動可能に軸支されている。
【０００７】
さらに、ロックアーム部材１０５の弾性部材支持部１０５ｃの上端部には、ラッチ部１０５ａとプラテンローラ１０２の両軸端１０２ａ，１０２ｂとの係合を解除するようにロックアーム部材１０５自体をプラテンローラ側に揺動させる係合解除手段としての解除レバー部Ｌ３が設けられている。
【０００８】
このような構成を有するサーマルプリンタＰ２は、例えば図７に示すような、情報端末（例えば、宅配業者等が顧客先でカード決済を行うことが可能な携帯型の情報端末）Ｅ３などに搭載される。
【０００９】
情報端末Ｅ３は、ケース本体Ｃ３に、例えば複数のキーボタンで構成される入力部２００、液晶表示部２０１、磁気カードの磁気記録部のデータを読み取るカード読取部２０２、ロール状の記録紙Ｒを収納する記録紙収納部２０３、プラテンローラ１０２を軸支し、該プラテンローラ１０２と共に開閉可能なカバー部材２０４等を備えている。
【００１０】
また、ケース本体Ｃ３の上面のカード読取部２０２と記録紙収納部２０３との間の設置スペースＳ２には、サーマルプリンタＰ２の解除レバー部Ｌ３が開口部２０５を介して外部に露出されている。
【００１１】
そして、この情報端末Ｅ３において、サーマルプリンタＰ２への記録紙Ｒの補充を行う時やロール紙Ｒの紙詰まりが発生した際に、解除レバー部Ｌ３を、図５（ｂ），図６（ｂ）の矢印Ａのように操作してプラテンローラ１０２の回転軸の両端部１０２Ａ１，１０２Ａ２とロックアーム部材１０５のラッチ部１０５ａの係合状態を解除して、図７に示すように、プラテンローラ１０２がカバー部材２０４と共に開放された状態で外すことができるようになっている。
【００１２】
これにより、記録紙Ｒの補充作業や紙詰まった紙の除去作業を迅速かつ容易に行うことができるという利点を有する。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述のような携帯型の情報端末の一層の小型化の要請から、これらに搭載されるサーマルプリンタにも一層の小型化および省スペース性が要求されている。
【００１４】
例えば、上述した構成のサーマルプリンタＰ２においても、モータＭをフレーム１０１の下方側に配置することにより、平面上の面積を小さくして、情報端末Ｅ３のケース本体Ｃ３の平面面積を低減することにより小型化に寄与しているのであるが、尚一層の小型化のためには、上記のプラテンローラ１０２の解除レバー部Ｌ３の設置スペースＳ２を縮小することが有効である。
【００１５】
特に、上述のような構成の情報端末Ｅ３では、カード読取部２０２を設けるための平面面積が嵩むため、上面に配置されている解除レバー部Ｌ３を省略して平面面積を縮小させることが効果的である。
【００１６】
この発明は、前記問題点を解決すべく案出されたものであり、各種情報機器に搭載した際に平面面積をより縮小化させることのできるサーマルプリンタを提供することを目的とする。
【００１７】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明に係るサーマルプリンタは、紙幅方向に所定の間隔をおいて対向配置された一対の側壁部を有するフレーム（１）と、ラインサーマルヘッド（Ｈ）を保持し、前記一対の側壁部によって回動自在に支持されたヘッド支持体（３）と、上記ラインサーマルヘッドに対して周面が当接されるプラテンローラ（２）と、該プラテンローラの回転軸（２Ａ）の両端部（２Ｃ，２Ｄ）を回転自在に支持するロックアーム部材（５）と、該ロックアーム部材が有する係脱可能なフック状の一対の回転軸支持部（ラッチ部５ａ）に、プラテンローラの周面を前記ラインサーマルヘッド側に押圧させる付勢力を付与する付勢手段（コイルバネ４）と、回転駆動力を前記プラテンローラの一端に固定された従動ギア（ギア部２Ｂ）に伝達する歯車伝達機構（Ｇ）とを少なくとも備えるサーマルプリンタにおいて、前記ロックアームの前記回転軸支持部の一方の端部を前記プラテンローラと離間する方向に延伸させて形成された操作片（５ｄ）と、該操作片と係合して、この操作片を前記付勢手段の付勢力に抗して押下させる押下手段（スライド式の解除レバーＬ１，回動式の解除レバーＬ２）とから構成され、前記プラテンローラの回転軸と前記ロックアーム部材の回転軸支持部との係合状態を解除させるプラテンローラ離脱手段を備えるようにした。
【００１８】
これにより、従来のようにプラテンローラを離脱させる操作レバー（解除レバー部材）を上方に配置する必要がないため、各種情報機器に組み込んだ際に、情報機器の平面（上面）において、操作レバーおよびその操作スペースを省略することができ、平面面積を縮小化して小型化に貢献することができる。なお、本発明において、前記押下手段は、比較的小型化の妨げとならない情報機器の側壁部等に配置することができる。
【００１９】
また、前記押下手段は、当該サーマルプリンタを収納する筐体の一側壁部に開口形成されたスライド溝に沿って、摺動可能に取り付けられ、前記筐体内において前記操作片と係合可能な係合部を有するスライド部材を有するようにできる。これにより、情報機器の小型化を妨げることなく押下手段を配置することができ、平面面積を縮小化することができる。
【００２０】
また、前記押下手段は、前記操作片の近傍位置に、前記プラテンローラと平行に配置される回動軸と、該回動軸の軸端にあって、該回動軸の回動に伴って前記操作片と係合してこれを押下させる係合部材と、前記回動軸に固設されて、当該回動軸を回動可能なレバー部材とを有するようにしてもよい。これにより、押下手段の配置位置の自由度が高まり、各種情報機器の小型化に寄与できると共に、操作性を向上させることができる。
【００２１】
なお、前記レバー部材は、その上端部が、当該サーマルプリンタを収納する筐体の上面に開口形成されるスライド溝を介して外部に露出され、該筐体の外部から操作可能に構成されるようにできる。これにより、筐体（カバー）の外側からプラテンローラの離脱操作を容易に行うことができる。
【００２２】
また、前記付勢手段は、前記フレームの幅方向に延伸される前記ロックアーム部材の梁部と、前記ラインサーマルヘッドの背面部との間に介在される弾性部材で構成されるようにできる。これにより、既存のサーマルプリンタの構造を利用して、安価かつ容易に平面面積を縮小化させることのできるサーマルプリンタを提供することが可能となる。
【００２３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
【００２４】
図１は本発明に係るサーマルプリンタＰ１の実施形態を示す斜視図、図２はサーマルプリンタＰ１の概略構成を示す側方断面図である。
【００２５】
図１および図２に示すように、サーマルプリンタＰ１は、紙幅方向に所定の間隔を介して対向配置された一対の側壁部を有するポリカーボネート等のプラスチックの射出成形品からなるフレーム１と、多数の発熱素子を有するサーマルヘッドＨを保持するヘッド支持体３と、プラテンローラ２をフレーム１の前記一対の側壁部によって回転可能且つ着脱自在に軸支するロックアーム部材５と、駆動源としてのモータＭと、モータＭの回転駆動力をプラテンローラ２の一端２Ｃに固定された従動ギア２Ｂに伝達する歯車伝達機構Ｇとから構成されている。
【００２６】
ロックアーム部材５は、全体が略コ字状をなし、プラテンローラ２の回転軸２Ａの両端部２Ｃ，２Ｄと係合してプラテンローラ２の表面をサーマルヘッドＨ側に圧接させるように引き寄せるフック状の一対の回転軸支持部（ラッチ部）５ａと、ヘッド支持体３の両サイドを介してラッチ部５ａをヘッド支持体３の後方へ導く一対のアーム部５ｂと、アーム部５ｂを両端に備えヘッド支持体３の後方の幅方向に配設されてコイルバネ４を支持する弾性部材支持部５ｃとを備えている。なお、ロックアーム部材５は、フレーム１の両側面に回動可能に軸支されている。
【００２７】
さらに、ロックアーム部材５のアーム部５ｂの一方（本実施形態では、プラテンローラ２の端部２Ｄ側）の先端部をプラテンローラ２と離間する方向に延伸させて形成される操作片５ｄが設けられている。
【００２８】
この操作片５ｄは、後述する押下手段としてのスライド式の解除レバーＬ１あるいは回動式の解除レバーＬ２によって押し下げられて、ラッチ部５ａとプラテンローラ２の両軸端２Ｃ，２Ｄとの係合を解除するようにロックアーム部材５自体をプラテンローラ側に揺動させるようになっている。
【００２９】
即ち、図１（ｂ）および図２（ｂ）に示すように、ロックアーム部材５の操作片５ｄが押し下げられることにより、プラテンローラ２が例えば情報機器のカバー部材と共に開放された状態で外され、記録紙の補充作業や紙詰まった紙の除去作業を迅速かつ容易に行うことができる。
【００３０】
しかも、本実施形態に係るサーマルプリンタＰ１によれば、従来のようにプラテンローラ２を離脱させる操作レバー（解除レバー部材）を情報機器の上面側に配置する必要がないため、各種情報機器に組み込んだ際に、情報機器の平面（上面）において、操作レバーおよびその操作スペースを省略することができ、平面面積を縮小化して小型化に貢献することができる。なお、押下手段としてのスライド式の解除レバーＬ１等は、比較的小型化の妨げとならない情報機器の側壁部等に配置することができる。
【００３１】
ここで、図３と図４を参照して、本実施形態に係るサーマルプリンタＰ１を情報機器に搭載した例について説明する。
【００３２】
図３は、情報機器の一種としての携帯型の情報端末（例えば、宅配業者等が顧客先でカード決済を行うことが可能な情報端末）Ｅ１にサーマルプリンタＰ１を搭載した例を示す。
【００３３】
情報端末Ｅ１は、ケース本体Ｃ１に、例えば複数のキーボタンで構成される入力部２００、液晶表示部２０１、磁気カードの磁気記録部のデータを読み取るカード読取部２０２、ロール状の記録紙Ｒを収納する記録紙収納部２０３、プラテンローラ２を軸支し、該プラテンローラ２と共に開閉可能なカバー部材２０４等を備えている。
【００３４】
また、ケース本体Ｃ１の側面（本実施形態では、右側側面）には、サーマルプリンタＰ１のプラテンローラ２を外すためのスライド式の解除レバーＬ１が設けられている。スライド式の解除レバーＬ１は、図３（ｂ）に示すように、サーマルプリンタＰ１のロックアーム部材５の操作片５ｄと上方から係合する凸部Ｌ１ａと、スライド時に指先を引っかける滑り止め部Ｌ１ｂとを備え、ケース本体Ｃ１の側面に開口されたスライド溝３００に内側から摺動可能に支持され、滑り止め部Ｌ１ｂ側がケース本体Ｃ１の外側に露出するようになっている。
【００３５】
そして、このような構成のスライド式の解除レバーＬ１を押し下げ操作することにより、凸部Ｌ１ａがサーマルプリンタＰ１のロックアーム部材５の操作片５ｄと係合して押し下げられ、図１（ｂ）および図２（ｂ）に示すように、ラッチ部５ａとプラテンローラ２の両軸端２Ｃ，２Ｄとの係合が解除され、図３（ａ）に示すように、プラテンローラ２をカバー部材２０４と共に開放された状態で外すことができる。
【００３６】
これにより、情報機器の小型化を妨げることなく押下手段としてのスライド式の解除レバーＬ１を配置することができ、平面面積を縮小化することができる。即ち、前出の図７に示す情報端末Ｅ３と、図３（ａ）に示す情報端末Ｅ１とを対比すると、情報端末Ｅ３の上面側のカード読取部２０２と記録紙収納部２０３との間には、解除レバー部Ｌ３を設けるために比較的面積の大きな設置スペースＳ２を設ける必要があったが、本実施形態に係る情報端末Ｅ１では、上面側に解除レバーを設ける必要がないため情報端末Ｅ３の上面側のカード読取部２０２と記録紙収納部２０３との間のスペースＳ１を小さくすることができ、結果的に情報端末Ｅ１の平面面積を従来の情報端末Ｅ３より縮小することができ、より一層の小型化に貢献することができる。
【００３７】
次に、図４を参照して、回動式の解除レバーＬ２を備える情報機器Ｅ２にサーマルプリンタＰ１を搭載した例を説明する。
【００３８】
情報機器Ｅ２は、ケース本体Ｃ２にサーマルプリンタＰ１および記録紙Ｒの収納部３０と、サーマルプリンタＰ１のプラテンローラ２を軸支し、該プラテンローラ２と共に開閉可能なカバー部４０とを少なくとも備え、回動式の解除レバーＬ２は、サーマルプリンタＰ１のロックアーム部材５の操作片５ｄが有る側にプラテンローラ２等と平行に回動自在に支持される回転軸１０と、該回転軸１０の一端に固設されロックアーム部材５の操作片５ｄと上方から係合可能な係合片１０ａと、回転軸１０の略中央に固設され該回転軸１０をプラテンローラ２側へ回動可能なレバー部材２０とから構成されている。このレバー部材２０は、カバー部４０の外壁に開口される操作口４０ａを介して外部に露出するようになっている。そして、カバー部４０の外側から手動によりレバー部材２０を上方へ回動操作することにより、回転軸１０に固設されている係合片１０ａが、サーマルプリンタＰ１のロックアーム部材５の操作片５ｄを押し下げられ、ラッチ部５ａとプラテンローラ２の両軸端２Ｃ，２Ｄとの係合が解除され、プラテンローラ２をカバー部材４０と共に開放された状態で外すことができる。
【００３９】
これにより、従来に比して、押下手段としての解除レバーＬ２の配置位置の自由度が高まり、各種情報機器の小型化に寄与できると共に、操作性を向上させることができる。
【００４０】
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【００４１】
例えば、前記実施形態では、サーマルプリンタＰ１を携帯型の情報機器に搭載する場合について述べたが、これに限らず、ファクシミリやノート型パーソナルコンピュータ等の各種情報機器に搭載することが可能であり、これら各種情報機器の小型化に貢献することができる。
【００４２】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るサーマルプリンタは、紙幅方向に所定の間隔をおいて対向配置された一対の側壁部を有するフレームと、ラインサーマルヘッドを保持し、前記一対の側壁部によって回動自在に支持されたヘッド支持体と、上記ラインサーマルヘッドに対して周面が当接されるプラテンローラと、該プラテンローラの回転軸の両端部を回転自在に支持するロックアーム部材と、該ロックアーム部材が有する係脱可能なフック状の一対の回転軸支持部に、プラテンローラの周面を前記ラインサーマルヘッド側に押圧させる付勢力を付与する付勢手段と、回転駆動力を前記プラテンローラの一端に固定された従動ギアに伝達する歯車伝達機構とを少なくとも備えるサーマルプリンタにおいて、前記ロックアームの前記回転軸支持部の一方の端部を前記プラテンローラと離間する方向に延伸させて形成された操作片と、該操作片と係合して、この操作片を前記付勢手段の付勢力に抗して押下させる押下手段とから構成され、前記プラテンローラの回転軸と前記ロックアーム部材の回転軸支持部との係合状態を解除させるプラテンローラ離脱手段を備えるようにしたので、従来のようにプラテンローラを離脱させる操作レバーを上方に配置する必要がないため、各種情報機器に組み込んだ際に、情報機器の平面（上面）において、操作レバーおよびその操作スペースを省略することができ、平面面積を縮小化して小型化に貢献することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用したサーマルプリンタＰ１の実施形態を示す斜視図である。
【図２】サーマルプリンタＰ１の概略構成を示す側方断面図である。
【図３】サーマルプリンタＰ１を情報端末に搭載した例を示す斜視図（ａ）および、その要部の概略構成図（ｂ）である。
【図４】サーマルプリンタＰ１を情報機器に搭載した例を示す一部透過斜視図である。
【図５】従来のサーマルプリンタＰ２の構成を示す斜視図である。
【図６】従来のサーマルプリンタＰ２の概略構成を示す側方断面図である。
【図７】従来のサーマルプリンタＰ２を情報機器に搭載した例を示す斜視図である。
【符号の説明】
Ｐ１ サーマルプリンタ
１ フレーム
２ プラテンローラ
２Ａ 軸部
２Ｂ ギア部
２Ｃ，２Ｄ 端部
Ｈ サーマルヘッド
３ ヘッド支持体
４ コイルスプリング
５ ロックアーム部材
５ａ ラッチ部
５ｂ アーム部
５ｃ 弾性部材支持部
５ｄ 操作片
Ｍ モータ
Ｅ１ 携帯型の情報端末
Ｌ１ スライド式の解除レバー
Ｅ２ 情報機器
Ｌ２ 回動式の解除レバー
Ｒ 記録紙
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯型の各種情報機器などに搭載される小型のサーマルプリンタに関し、特にプラテンローラを着脱可能としたサーマルプリンタに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来一般のラインドット型サーマルプリンタは、互いに対向してフレームに組み込まれるラインサーマルヘッドと、プラテンローラと、その駆動手段と、当該フレームに形成される搬送経路等からなる感熱記録用紙の搬送機構から構成されている。
【０００３】
ところで、記録用紙として用いられるロール紙を前記ラインサーマルヘッドとプラテンローラとの間に介在させる操作を容易に行えるように、プラテンローラをフレームから離脱させることができるようにしたサーマルプリンタがある。
【０００４】
ここで、図５〜図７を参照して、従来におけるプラテンローラの離脱機構を備えるサーマルプリンタの構成例を説明する。
【０００５】
図５および図６に示されているサーマルプリンタＰ２は、フレーム１０１に回転自在に軸支されたプラテンローラ１０２と、該プラテンローラ１０２に対向するサーマルヘッドＨを備えるヘッド支持体１０３と、このヘッド支持体１０３をプラテンローラ１０２に対して押圧する付勢力を与える２つのコイルバネ１０４と、プラテンローラ１０２の回転軸１０２Ａの両端部１０２Ａ１，１０２Ａ２を回転自在に支持するロックアーム部材１０５と、駆動源としてのモータＭと、モータＭの回転駆動力をプラテンローラ１０２の一端１０２Ａ２に固定された従動ギア１０２Ｂに伝達する歯車伝達機構Ｇとから構成されている。
【０００６】
ロックアーム部材１０５は、全体が略コ字状をなし、プラテンローラ１０２の回転軸の両端部１０２Ａ１，１０２Ａ２と係合してプラテンローラ１０２の表面をサーマルヘッドＨ側に圧接させるように引き寄せるフック状の一対の回転軸支持部（ラッチ部）１０５ａと、ヘッド支持体１０３の両サイドを介してラッチ部１０５ａをヘッド支持体１０３の後方へ導く一対のアーム部１０５ｂと、アーム部１０５ｂを両端に備えヘッド支持体１０３の後方の幅方向に配設されて前記コイルバネ１０４を支持する弾性部材支持部１０５ｃとを備えている。なお、ロックアーム部材１０５は、フレーム１０１の両側面に、回動可能に軸支されている。
【０００７】
さらに、ロックアーム部材１０５の弾性部材支持部１０５ｃの上端部には、ラッチ部１０５ａとプラテンローラ１０２の両軸端１０２ａ，１０２ｂとの係合を解除するようにロックアーム部材１０５自体をプラテンローラ側に揺動させる係合解除手段としての解除レバー部Ｌ３が設けられている。
【０００８】
このような構成を有するサーマルプリンタＰ２は、例えば図７に示すような、情報端末（例えば、宅配業者等が顧客先でカード決済を行うことが可能な携帯型の情報端末）Ｅ３などに搭載される。
【０００９】
情報端末Ｅ３は、ケース本体Ｃ３に、例えば複数のキーボタンで構成される入力部２００、液晶表示部２０１、磁気カードの磁気記録部のデータを読み取るカード読取部２０２、ロール状の記録紙Ｒを収納する記録紙収納部２０３、プラテンローラ１０２を軸支し、該プラテンローラ１０２と共に開閉可能なカバー部材２０４等を備えている。
【００１０】
また、ケース本体Ｃ３の上面のカード読取部２０２と記録紙収納部２０３との間の設置スペースＳ２には、サーマルプリンタＰ２の解除レバー部Ｌ３が開口部２０５を介して外部に露出されている。
【００１１】
そして、この情報端末Ｅ３において、サーマルプリンタＰ２への記録紙Ｒの補充を行う時やロール紙Ｒの紙詰まりが発生した際に、解除レバー部Ｌ３を、図５（ｂ），図６（ｂ）の矢印Ａのように操作してプラテンローラ１０２の回転軸の両端部１０２Ａ１，１０２Ａ２とロックアーム部材１０５のラッチ部１０５ａの係合状態を解除して、図７に示すように、プラテンローラ１０２がカバー部材２０４と共に開放された状態で外すことができるようになっている。
【００１２】
これにより、記録紙Ｒの補充作業や紙詰まった紙の除去作業を迅速かつ容易に行うことができるという利点を有する。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述のような携帯型の情報端末の一層の小型化の要請から、これらに搭載されるサーマルプリンタにも一層の小型化および省スペース性が要求されている。
【００１４】
例えば、上述した構成のサーマルプリンタＰ２においても、モータＭをフレーム１０１の下方側に配置することにより、平面上の面積を小さくして、情報端末Ｅ３のケース本体Ｃ３の平面面積を低減することにより小型化に寄与しているのであるが、尚一層の小型化のためには、上記のプラテンローラ１０２の解除レバー部Ｌ３の設置スペースＳ２を縮小することが有効である。
【００１５】
特に、上述のような構成の情報端末Ｅ３では、カード読取部２０２を設けるための平面面積が嵩むため、上面に配置されている解除レバー部Ｌ３を省略して平面面積を縮小させることが効果的である。
【００１６】
この発明は、前記問題点を解決すべく案出されたものであり、各種情報機器に搭載した際に平面面積をより縮小化させることのできるサーマルプリンタを提供することを目的とする。
【００１７】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明に係るサーマルプリンタは、紙幅方向に所定の間隔をおいて対向配置された一対の側壁部を有するフレーム（１）と、ラインサーマルヘッド（Ｈ）を保持し、前記一対の側壁部によって回動自在に支持されたヘッド支持体（３）と、上記ラインサーマルヘッドに対して周面が当接されるプラテンローラ（２）と、該プラテンローラの回転軸（２Ａ）の両端部（２Ｃ，２Ｄ）を回転自在に支持するロックアーム部材（５）と、該ロックアーム部材が有する係脱可能なフック状の一対の回転軸支持部（ラッチ部５ａ）に、プラテンローラの周面を前記ラインサーマルヘッド側に押圧させる付勢力を付与する付勢手段（コイルバネ４）と、回転駆動力を前記プラテンローラの一端に固定された従動ギア（ギア部２Ｂ）に伝達する歯車伝達機構（Ｇ）とを少なくとも備えるサーマルプリンタにおいて、前記ロックアームの前記回転軸支持部の一方の端部を前記プラテンローラと離間する方向に延伸させて形成された操作片（５ｄ）と、該操作片と係合して、この操作片を前記付勢手段の付勢力に抗して押下させる押下手段（スライド式の解除レバーＬ１，回動式の解除レバーＬ２）とから構成され、前記プラテンローラの回転軸と前記ロックアーム部材の回転軸支持部との係合状態を解除させるプラテンローラ離脱手段を備えるようにした。
【００１８】
これにより、従来のようにプラテンローラを離脱させる操作レバー（解除レバー部材）を上方に配置する必要がないため、各種情報機器に組み込んだ際に、情報機器の平面（上面）において、操作レバーおよびその操作スペースを省略することができ、平面面積を縮小化して小型化に貢献することができる。なお、本発明において、前記押下手段は、比較的小型化の妨げとならない情報機器の側壁部等に配置することができる。
【００１９】
また、前記押下手段は、当該サーマルプリンタを収納する筐体の一側壁部に開口形成されたスライド溝に沿って、摺動可能に取り付けられ、前記筐体内において前記操作片と係合可能な係合部を有するスライド部材を有するようにできる。これにより、情報機器の小型化を妨げることなく押下手段を配置することができ、平面面積を縮小化することができる。
【００２０】
また、前記押下手段は、前記操作片の近傍位置に、前記プラテンローラと平行に配置される回動軸と、該回動軸の軸端にあって、該回動軸の回動に伴って前記操作片と係合してこれを押下させる係合部材と、前記回動軸に固設されて、当該回動軸を回動可能なレバー部材とを有するようにしてもよい。これにより、押下手段の配置位置の自由度が高まり、各種情報機器の小型化に寄与できると共に、操作性を向上させることができる。
【００２１】
なお、前記レバー部材は、その上端部が、当該サーマルプリンタを収納する筐体の上面に開口形成されるスライド溝を介して外部に露出され、該筐体の外部から操作可能に構成されるようにできる。これにより、筐体（カバー）の外側からプラテンローラの離脱操作を容易に行うことができる。
【００２２】
また、前記付勢手段は、前記フレームの幅方向に延伸される前記ロックアーム部材の梁部と、前記ラインサーマルヘッドの背面部との間に介在される弾性部材で構成されるようにできる。これにより、既存のサーマルプリンタの構造を利用して、安価かつ容易に平面面積を縮小化させることのできるサーマルプリンタを提供することが可能となる。
【００２３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
【００２４】
図１は本発明に係るサーマルプリンタＰ１の実施形態を示す斜視図、図２はサーマルプリンタＰ１の概略構成を示す側方断面図である。
【００２５】
図１および図２に示すように、サーマルプリンタＰ１は、紙幅方向に所定の間隔を介して対向配置された一対の側壁部を有するポリカーボネート等のプラスチックの射出成形品からなるフレーム１と、多数の発熱素子を有するサーマルヘッドＨを保持するヘッド支持体３と、プラテンローラ２をフレーム１の前記一対の側壁部によって回転可能且つ着脱自在に軸支するロックアーム部材５と、駆動源としてのモータＭと、モータＭの回転駆動力をプラテンローラ２の一端２Ｃに固定された従動ギア２Ｂに伝達する歯車伝達機構Ｇとから構成されている。
【００２６】
ロックアーム部材５は、全体が略コ字状をなし、プラテンローラ２の回転軸２Ａの両端部２Ｃ，２Ｄと係合してプラテンローラ２の表面をサーマルヘッドＨ側に圧接させるように引き寄せるフック状の一対の回転軸支持部（ラッチ部）５ａと、ヘッド支持体３の両サイドを介してラッチ部５ａをヘッド支持体３の後方へ導く一対のアーム部５ｂと、アーム部５ｂを両端に備えヘッド支持体３の後方の幅方向に配設されてコイルバネ４を支持する弾性部材支持部５ｃとを備えている。なお、ロックアーム部材５は、フレーム１の両側面に回動可能に軸支されている。
【００２７】
さらに、ロックアーム部材５のアーム部５ｂの一方（本実施形態では、プラテンローラ２の端部２Ｄ側）の先端部をプラテンローラ２と離間する方向に延伸させて形成される操作片５ｄが設けられている。
【００２８】
この操作片５ｄは、後述する押下手段としてのスライド式の解除レバーＬ１あるいは回動式の解除レバーＬ２によって押し下げられて、ラッチ部５ａとプラテンローラ２の両軸端２Ｃ，２Ｄとの係合を解除するようにロックアーム部材５自体をプラテンローラ側に揺動させるようになっている。
【００２９】
即ち、図１（ｂ）および図２（ｂ）に示すように、ロックアーム部材５の操作片５ｄが押し下げられることにより、プラテンローラ２が例えば情報機器のカバー部材と共に開放された状態で外され、記録紙の補充作業や紙詰まった紙の除去作業を迅速かつ容易に行うことができる。
【００３０】
しかも、本実施形態に係るサーマルプリンタＰ１によれば、従来のようにプラテンローラ２を離脱させる操作レバー（解除レバー部材）を情報機器の上面側に配置する必要がないため、各種情報機器に組み込んだ際に、情報機器の平面（上面）において、操作レバーおよびその操作スペースを省略することができ、平面面積を縮小化して小型化に貢献することができる。なお、押下手段としてのスライド式の解除レバーＬ１等は、比較的小型化の妨げとならない情報機器の側壁部等に配置することができる。
【００３１】
ここで、図３と図４を参照して、本実施形態に係るサーマルプリンタＰ１を情報機器に搭載した例について説明する。
【００３２】
図３は、情報機器の一種としての携帯型の情報端末（例えば、宅配業者等が顧客先でカード決済を行うことが可能な情報端末）Ｅ１にサーマルプリンタＰ１を搭載した例を示す。
【００３３】
情報端末Ｅ１は、ケース本体Ｃ１に、例えば複数のキーボタンで構成される入力部２００、液晶表示部２０１、磁気カードの磁気記録部のデータを読み取るカード読取部２０２、ロール状の記録紙Ｒを収納する記録紙収納部２０３、プラテンローラ２を軸支し、該プラテンローラ２と共に開閉可能なカバー部材２０４等を備えている。
【００３４】
また、ケース本体Ｃ１の側面（本実施形態では、右側側面）には、サーマルプリンタＰ１のプラテンローラ２を外すためのスライド式の解除レバーＬ１が設けられている。スライド式の解除レバーＬ１は、図３（ｂ）に示すように、サーマルプリンタＰ１のロックアーム部材５の操作片５ｄと上方から係合する凸部Ｌ１ａと、スライド時に指先を引っかける滑り止め部Ｌ１ｂとを備え、ケース本体Ｃ１の側面に開口されたスライド溝３００に内側から摺動可能に支持され、滑り止め部Ｌ１ｂ側がケース本体Ｃ１の外側に露出するようになっている。
【００３５】
そして、このような構成のスライド式の解除レバーＬ１を押し下げ操作することにより、凸部Ｌ１ａがサーマルプリンタＰ１のロックアーム部材５の操作片５ｄと係合して押し下げられ、図１（ｂ）および図２（ｂ）に示すように、ラッチ部５ａとプラテンローラ２の両軸端２Ｃ，２Ｄとの係合が解除され、図３（ａ）に示すように、プラテンローラ２をカバー部材２０４と共に開放された状態で外すことができる。
【００３６】
これにより、情報機器の小型化を妨げることなく押下手段としてのスライド式の解除レバーＬ１を配置することができ、平面面積を縮小化することができる。即ち、前出の図７に示す情報端末Ｅ３と、図３（ａ）に示す情報端末Ｅ１とを対比すると、情報端末Ｅ３の上面側のカード読取部２０２と記録紙収納部２０３との間には、解除レバー部Ｌ３を設けるために比較的面積の大きな設置スペースＳ２を設ける必要があったが、本実施形態に係る情報端末Ｅ１では、上面側に解除レバーを設ける必要がないため情報端末Ｅ３の上面側のカード読取部２０２と記録紙収納部２０３との間のスペースＳ１を小さくすることができ、結果的に情報端末Ｅ１の平面面積を従来の情報端末Ｅ３より縮小することができ、より一層の小型化に貢献することができる。
【００３７】
次に、図４を参照して、回動式の解除レバーＬ２を備える情報機器Ｅ２にサーマルプリンタＰ１を搭載した例を説明する。
【００３８】
情報機器Ｅ２は、ケース本体Ｃ２にサーマルプリンタＰ１および記録紙Ｒの収納部３０と、サーマルプリンタＰ１のプラテンローラ２を軸支し、該プラテンローラ２と共に開閉可能なカバー部４０とを少なくとも備え、回動式の解除レバーＬ２は、サーマルプリンタＰ１のロックアーム部材５の操作片５ｄが有る側にプラテンローラ２等と平行に回動自在に支持される回転軸１０と、該回転軸１０の一端に固設されロックアーム部材５の操作片５ｄと上方から係合可能な係合片１０ａと、回転軸１０の略中央に固設され該回転軸１０をプラテンローラ２側へ回動可能なレバー部材２０とから構成されている。このレバー部材２０は、カバー部４０の外壁に開口される操作口４０ａを介して外部に露出するようになっている。そして、カバー部４０の外側から手動によりレバー部材２０を上方へ回動操作することにより、回転軸１０に固設されている係合片１０ａが、サーマルプリンタＰ１のロックアーム部材５の操作片５ｄを押し下げられ、ラッチ部５ａとプラテンローラ２の両軸端２Ｃ，２Ｄとの係合が解除され、プラテンローラ２をカバー部材４０と共に開放された状態で外すことができる。
【００３９】
これにより、従来に比して、押下手段としての解除レバーＬ２の配置位置の自由度が高まり、各種情報機器の小型化に寄与できると共に、操作性を向上させることができる。
【００４０】
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【００４１】
例えば、前記実施形態では、サーマルプリンタＰ１を携帯型の情報機器に搭載する場合について述べたが、これに限らず、ファクシミリやノート型パーソナルコンピュータ等の各種情報機器に搭載することが可能であり、これら各種情報機器の小型化に貢献することができる。
【００４２】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るサーマルプリンタは、紙幅方向に所定の間隔をおいて対向配置された一対の側壁部を有するフレームと、ラインサーマルヘッドを保持し、前記一対の側壁部によって回動自在に支持されたヘッド支持体と、上記ラインサーマルヘッドに対して周面が当接されるプラテンローラと、該プラテンローラの回転軸の両端部を回転自在に支持するロックアーム部材と、該ロックアーム部材が有する係脱可能なフック状の一対の回転軸支持部に、プラテンローラの周面を前記ラインサーマルヘッド側に押圧させる付勢力を付与する付勢手段と、回転駆動力を前記プラテンローラの一端に固定された従動ギアに伝達する歯車伝達機構とを少なくとも備えるサーマルプリンタにおいて、前記ロックアームの前記回転軸支持部の一方の端部を前記プラテンローラと離間する方向に延伸させて形成された操作片と、該操作片と係合して、この操作片を前記付勢手段の付勢力に抗して押下させる押下手段とから構成され、前記プラテンローラの回転軸と前記ロックアーム部材の回転軸支持部との係合状態を解除させるプラテンローラ離脱手段を備えるようにしたので、従来のようにプラテンローラを離脱させる操作レバーを上方に配置する必要がないため、各種情報機器に組み込んだ際に、情報機器の平面（上面）において、操作レバーおよびその操作スペースを省略することができ、平面面積を縮小化して小型化に貢献することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用したサーマルプリンタＰ１の実施形態を示す斜視図である。
【図２】サーマルプリンタＰ１の概略構成を示す側方断面図である。
【図３】サーマルプリンタＰ１を情報端末に搭載した例を示す斜視図（ａ）および、その要部の概略構成図（ｂ）である。
【図４】サーマルプリンタＰ１を情報機器に搭載した例を示す一部透過斜視図である。
【図５】従来のサーマルプリンタＰ２の構成を示す斜視図である。
【図６】従来のサーマルプリンタＰ２の概略構成を示す側方断面図である。
【図７】従来のサーマルプリンタＰ２を情報機器に搭載した例を示す斜視図である。
【符号の説明】
Ｐ１ サーマルプリンタ
１ フレーム
２ プラテンローラ
２Ａ 軸部
２Ｂ ギア部
２Ｃ，２Ｄ 端部
Ｈ サーマルヘッド
３ ヘッド支持体
４ コイルスプリング
５ ロックアーム部材
５ａ ラッチ部
５ｂ アーム部
５ｃ 弾性部材支持部
５ｄ 操作片
Ｍ モータ
Ｅ１ 携帯型の情報端末
Ｌ１ スライド式の解除レバー
Ｅ２ 情報機器
Ｌ２ 回動式の解除レバー
Ｒ 記録紙
Claims (5)
- 紙幅方向に所定の間隔をおいて対向配置された一対の側壁部を有するフレームと、
ラインサーマルヘッドを保持し、前記一対の側壁部によって回動自在に支持されたヘッド支持体と、
上記ラインサーマルヘッドに対して周面が当接されるプラテンローラと、
該プラテンローラの回転軸の両端部を回転自在に支持するロックアーム部材と、該ロックアーム部材が有する係脱可能なフック状の一対の回転軸支持部に、プラテンローラの周面を前記ラインサーマルヘッド側に押圧させる付勢力を付与する付勢手段と、
回転駆動力を前記プラテンローラの一端に固定された従動ギアに伝達する歯車伝達機構と、
を少なくとも備えるサーマルプリンタにおいて、
前記ロックアームの前記回転軸支持部の一方の端部を前記プラテンローラと離間する方向に延伸させて形成された操作片と、
該操作片と係合して、この操作片を前記付勢手段の付勢力に抗して押下させる押下手段と、
から構成され、前記プラテンローラの回転軸と前記ロックアーム部材の回転軸支持部との係合状態を解除させるプラテンローラ離脱手段を備えることを特徴とするサーマルプリンタ。 - 前記押下手段は、
当該サーマルプリンタを収納する筐体の一側壁部に開口形成されたスライド溝に沿って、摺動可能に取り付けられ、前記筐体内において前記操作片と係合可能な係合部を有するスライド部材を有することを特徴とする請求項１に記載のサーマルプリンタ。 - 前記押下手段は、
前記操作片の近傍位置に、前記プラテンローラと平行に配置される回動軸と、該回動軸の軸端にあって、該回動軸の回動に伴って前記操作片と係合してこれを押下させる係合部材と、
前記回動軸に固設されて、当該回動軸を回動可能なレバー部材と、
を有することを特徴とする請求項１に記載のサーマルプリンタ。 - 前記レバー部材は、
その上端部が、当該サーマルプリンタを収納する筐体の上面に開口形成されるスライド溝を介して外部に露出され、該筐体の外部から操作可能に構成されていることを特徴とする請求項３に記載のサーマルプリンタ。 - 前記付勢手段は、
前記フレームの幅方向に延伸される前記ロックアーム部材の梁部と、前記ラインサーマルヘッドの背面部との間に介在される弾性部材で構成されることを特徴とする請求項１から請求項４の何れかに記載のサーマルプリンタ。
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