JP2016118771A - プロテクトフィルム付偏光板及びそれを含む積層体 - Google Patents

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Abstract

【課題】カールが抑制されたプロテクトフィルム付偏光板、及びそれを含む積層体を提供する。【解決手段】偏光子を含む厚みT1(μm)の偏光板100と、その一方の表面に積層される厚みT2(μm)のプロテクトフィルム60とを備え、偏光子の厚みが15μm以下であり、偏光板100の他方の表面は第1粘着剤層31の表面で構成されており、プロテクトフィルム60は、偏光板の一方の表面に積層される第2粘着剤層62と、その上に積層される単層の樹脂フィルム61とで構成されており、厚み比T2/T1が0.8〜4の範囲内であるプロテクトフィルム付偏光板、及びそれを含む積層体である。【選択図】図1

Description

本発明は、偏光板表面にプロテクトフィルムを積層してなるプロテクトフィルム付偏光板、及びそれを含む積層体に関する。
近年、スマートフォンのようなモバイル端末は、デザインや携帯性の面から大画面化、スリム化が急速に進みつつある。限られた厚みで長時間の駆動を実現するために、使用される偏光板についても高輝度化、薄型軽量化が要望されている。
偏光板としては従来、ポリビニルアルコール系偏光子の両面にトリアセチルセルロースからなる保護フィルムをポリビニルアルコール系接着剤により貼合したものが一般的に用いられてきた。しかし、薄膜化、耐久性、コスト、生産性等の観点から、近年では、保護フィルムとしてトリアセチルセルロースの他、(メタ)アクリル系樹脂、鎖状ポリオレフィン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂等、多種多様な樹脂からなり、さらには薄膜の保護フィルムが使用されるようになっている(例えば、特許文献1の段落[0005]参照)。
特開2004−245925号公報
上記のとおり近年では、薄くてコシのない偏光板が用いられる傾向にある。かかる偏光板は、カール(反り)を生じやすい傾向にあり、例えば偏光子の両面に貼合される保護フィルムが互いに異種の樹脂からなるときにはとりわけカールしやすい傾向にある。偏光板は、その表面を保護するための剥離可能なプロテクトフィルム(表面保護フィルムとも呼ばれる。)を貼着したプロテクトフィルム付偏光板として市場流通されるのが一般的であるが、プロテクトフィルム付偏光板においても上記の傾向は同様である。
カールが過度に生じている偏光板及びプロテクトフィルム付偏光板は、1)工程内で応力がかかることによって折れる、2)カールによる変形(歪み)によってプロテクトフィルムと偏光板との間に異物が混入する、3)画像表示素子に貼合する際、貼合ミスを起こしたり、貼合界面への気泡の混入を生じたりする、といった不具合を生じることがある。
そこで本発明は、カールが抑制されたプロテクトフィルム付偏光板、及びそれを含む積層体の提供を目的とする。
本発明は、以下に示すプロテクトフィルム付偏光板及び画像表示装置を提供する。
[1]偏光子を含む厚みT1(μm)の偏光板と、その一方の表面に積層される厚みT2(μm)のプロテクトフィルムとを備え、
前記偏光子の厚みが15μm以下であり、
前記偏光板の他方の表面は、第1粘着剤層の表面で構成されており、
前記プロテクトフィルムは、前記一方の表面に積層される第2粘着剤層と、その上に積層される単層の樹脂フィルムとで構成されており、
厚み比T2/T1が0.8〜4の範囲内である、プロテクトフィルム付偏光板。
[2]前記偏光板の他方の表面に積層されるセパレートフィルムをさらに備える、[1]に記載のプロテクトフィルム付偏光板。
[3]前記プロテクトフィルムの厚みT2が60μm以上である、[1]又は[2]に記載のプロテクトフィルム付偏光板。
[4]前記偏光板は、前記偏光子以外の光学フィルムをさらに含み、
前記光学フィルムの表面に前記プロテクトフィルムが積層される、[1]〜[3]のいずれかに記載のプロテクトフィルム付偏光板。
[5]前記光学フィルムは、輝度向上フィルムである、[4]に記載のプロテクトフィルム付偏光板。
[6]前記樹脂フィルムは、ポリエステル系樹脂からなる、[1]〜[5]のいずれかに記載のプロテクトフィルム付偏光板。
[7]画像表示素子と、その上に積層される[1]〜[6]のいずれかに記載のプロテクトフィルム付偏光板とを含む、積層体。
本発明によれば、カールが抑制されたプロテクトフィルム付偏光板及びそれを含む積層体を提供することができる。このプロテクトフィルム付偏光板及びそれを含む積層体は、画像表示装置に好適に用いることができる。
本発明に係るプロテクトフィルム付偏光板の層構成の一例を模式的に示す概略断面図である。 本発明に係るプロテクトフィルム付偏光板の層構成の一例を示す概略断面図である。 本発明に係るプロテクトフィルム付偏光板の層構成の他の一例を示す概略断面図である。 本発明に係るプロテクトフィルム付偏光板の層構成のさらに他の一例を示す概略断面図である。
<プロテクトフィルム付偏光板>
(1)プロテクトフィルム付偏光板の構成
図1は、本発明に係るプロテクトフィルム付偏光板の層構成の一例を模式的に示す概略断面図である。図1を参照して、本発明のプロテクトフィルム付偏光板の一例を説明する。本発明のプロテクトフィルム付偏光板は、偏光子(図1において図示せず)を含む偏光板100と、その一方の表面に積層されるプロテクトフィルム60とを備える。偏光板100の他方の表面、すなわちプロテクトフィルム60が積層される面とは反対側の表面は、第1粘着剤層31の表面で構成されている。換言すれば、偏光板100におけるプロテクトフィルム60が積層される面とは反対側の最表層は第1粘着剤層31である。第1粘着剤層31の外面(偏光板100の他方の表面)には、当該面を仮保護するための剥離可能なセパレートフィルム70を積層してもよい。一方、偏光板100におけるプロテクトフィルム60側の表面(プロテクトフィルム60が貼合される表面)は、例えば保護フィルム、他の光学フィルム又はフィルム上に付加される層の表面であることができる。
プロテクトフィルム60は、樹脂フィルム(基材フィルム)61と、その上に積層される第2粘着剤層62とで構成され、この粘着剤層を介して偏光板100に貼合積層される。
本発明において偏光板100とは、少なくとも偏光子及び第1粘着剤層31を含む偏光素子であり、通常はその片面又は両面に貼合される保護フィルムをさらに含む。偏光板100は、保護フィルムに加えて、偏光子とは異なる光学機能を有するフィルムのような他の光学フィルムや、光学層のようなフィルム上に付加される層を含むこともできる。保護フィルムを含む各種光学フィルムは、接着剤層又は粘着剤層を介して貼合することができる。上述のように、偏光板100の一方の最表層は第1粘着剤層31であり、従って第1粘着剤層31にセパレートフィルム70が積層される場合であっても、このセパレートフィルム70は偏光板100には含まれない。
偏光板100の厚みをT1(μm)、プロテクトフィルム60の厚みをT2(μm)とするとき、厚み比T2/T1は0.8〜4の範囲内とされる。これによりプロテクトフィルム付偏光板のカール(反り)を効果的に抑制することができる。
本発明に係るプロテクトフィルム付偏光板は通常、プロテクトフィルム付偏光板の枚葉体である。この枚葉体は、フィルムロールから連続的に巻き出されて搬送される原料フィルムに対し、同様にフィルムロールから連続的に巻き出される他の原料フィルムを積層し、得られた長尺状の積層フィルムをロール状に巻き取る、いわゆるロール・トゥ・ロール方式により長尺のプロテクトフィルム付偏光板を作製した後、これを裁断することによって得ることができる。
上記枚葉体の形状は特に制限されないが、長辺と短辺とを有する方形形状を有することが好ましく、典型的には長方形である。長辺及び短辺の長さは特に制限されないが、通常、枚葉体の長辺は50mm以上であり、短辺は30mm以上である。カールは、枚葉体のサイズが大きいほど生じやすい。サイズ(長辺及び/又は短辺)があまりに小さい場合には、カールの問題それ自体が生じにくい。
次に、偏光板100の層構成の例を図2〜図4を参照して説明するが、層構成はこれらの例に限定されるものではない。
図2に示されるプロテクトフィルム付偏光板が有する偏光板は、偏光子10と、その一方の面に貼合される保護フィルム21と、他方の面に貼合される保護フィルム22と、保護フィルム22の外面に積層される第1粘着剤層31とからなる。図3に示されるプロテクトフィルム付偏光板が有する偏光板は、偏光子10と、その一方の面に貼合される保護フィルム21と、他方の面に貼合される保護フィルム22と、保護フィルム22の外面に積層される第1粘着剤層31と、保護フィルム21の外面に第3粘着剤層32を介して積層される光学フィルムである輝度向上フィルム50とからなる。図4に示されるプロテクトフィルム付偏光板が有する偏光板は、保護フィルム21が省略されており、偏光子10の表面に直接、第3粘着剤層32が積層されていること以外は図3に示される偏光板と同様の層構成を有する。
図示を省略しているが、偏光子10と保護フィルム21,22との貼合は、接着剤を用いて行うことができる。
(2)偏光子
偏光子10は、その吸収軸に平行な振動面をもつ直線偏光を吸収し、吸収軸に直交する(透過軸と平行な)振動面をもつ直線偏光を透過する性質を有する吸収型の偏光子であり、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素を吸着配向させた偏光フィルムを好適に用いることができる。偏光子10は、例えば、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを一軸延伸する工程;ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを二色性色素で染色することにより二色性色素を吸着させる工程;二色性色素が吸着されたポリビニルアルコール系樹脂フィルムをホウ酸水溶液で処理する工程;及び、ホウ酸水溶液による処理後に水洗する工程を含む方法によって製造できる。
ポリビニルアルコール系樹脂としては、ポリ酢酸ビニル系樹脂をケン化したものを用いることができる。ポリ酢酸ビニル系樹脂としては、酢酸ビニルの単独重合体であるポリ酢酸ビニルの他、酢酸ビニルと共重合可能な他の単量体との共重合体等が挙げられる。酢酸ビニルに共重合可能な他の単量体の例は、不飽和カルボン酸類、オレフィン類、ビニルエーテル類、不飽和スルホン酸類、及びアンモニウム基を有する(メタ)アクリルアミド類等を含む。
ポリビニルアルコール系樹脂のケン化度は、通常85〜100mol%であり、98mol%以上が好ましい。ポリビニルアルコール系樹脂は変性されていてもよく、例えば、アルデヒド類で変性されたポリビニルホルマール又はポリビニルアセタール等を用いることもできる。ポリビニルアルコール系樹脂の平均重合度は、通常1000〜10000であり、1500〜5000が好ましい。ポリビニルアルコール系樹脂の平均重合度は、JIS K 6726に準拠して求めることができる。
このようなポリビニルアルコール系樹脂を製膜したものが、偏光子10(偏光フィルム)の原反フィルムとして用いられる。ポリビニルアルコール系樹脂を製膜する方法は、特に限定されるものではなく、公知の方法が採用される。ポリビニルアルコール系原反フィルムの厚みは特に制限されないが、偏光子10の厚みを15μm以下とするためには、通常5〜35μmのものを用い、好ましくは20μm以下である。厚みが35μmを超えるポリビニルアルコール系原反フィルムを延伸して厚み15μm以下の偏光子10を得ようとすると延伸倍率を高くする必要があり、偏光子10の厚みを15μm以下とした場合にも高温環境下での寸法収縮が大きくなる。また、厚みが5μm未満である場合には、延伸時の取扱性が低下して偏光子製造時に切断のような不具合を生じやすくなる。
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムの一軸延伸は、二色性色素の染色前、染色と同時、又は染色の後に行うことができる。一軸延伸を染色の後で行う場合、この一軸延伸は、ホウ酸処理の前又はホウ酸処理中に行ってもよい。また、これらの複数の段階で一軸延伸を行ってもよい。
一軸延伸にあたっては、周速の異なるロール間で一軸に延伸してもよいし、熱ロールを用いて一軸に延伸してもよい。また一軸延伸は、大気中で延伸を行う乾式延伸であってもよいし、溶剤や水を用いてポリビニルアルコール系樹脂フィルムを膨潤させた状態で延伸を行う湿式延伸であってもよい。延伸倍率は、通常3〜8倍である。
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを二色性色素で染色する方法としては、例えば、該フィルムを二色性色素が含有された水溶液に浸漬する方法が採用される。二色性色素としては、ヨウ素や二色性有機染料が用いられる。なお、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムは、染色処理の前に水への浸漬処理を施しておくことが好ましい。
ヨウ素による染色処理としては通常、ヨウ素及びヨウ化カリウムを含有する水溶液に、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを浸漬する方法が採用される。この水溶液におけるヨウ素の含有量は、水100重量部あたり、通常0.01〜1重量部である。ヨウ化カリウムの含有量は、水100重量部あたり、通常0.5〜20重量部である。また、この水溶液の温度は、通常20〜40℃である。一方、二色性有機染料による染色処理としては通常、二色性有機染料を含有する水溶液に、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを浸漬する方法が採用される。二色性有機染料を含有する水溶液は、硫酸ナトリウム等の無機塩を染色助剤として含有していてもよい。この水溶液における二色性有機染料の含有量は、水100重量部あたり、通常1×10-4〜10重量部である。この水溶液の温度は、通常20〜80℃である。
二色性色素による染色後のホウ酸処理としては通常、染色されたポリビニルアルコール系樹脂フィルムをホウ酸含有水溶液に浸漬する方法が採用される。二色性色素としてヨウ素を用いる場合、このホウ酸含有水溶液は、ヨウ化カリウムを含有することが好ましい。ホウ酸含有水溶液におけるホウ酸の量は、水100重量部あたり、通常2〜15重量部である。この水溶液におけるヨウ化カリウムの量は、水100重量部あたり、通常0.1〜15重量部である。この水溶液の温度は、50℃以上であることができ、例えば50〜85℃である。
ホウ酸処理後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムは通常、水洗処理される。水洗処理は、例えば、ホウ酸処理されたポリビニルアルコール系樹脂フィルムを水に浸漬することにより行うことができる。水洗処理における水の温度は、通常5〜40℃である。
水洗後に乾燥処理を施して、偏光子10が得られる。乾燥処理は、熱風乾燥機や遠赤外線ヒーターを用いて行うことができる。偏光子10の厚みは15μm以下であり、10μm以下であることが好ましい。偏光子10の厚みを15μm以下とすることは、偏光板100、ひいては画像表示装置の薄型化に有利である。偏光子10の厚みは通常、2μm以上(例えば5μm以上)である。本発明によれば、偏光子10の厚みが15μm以下と薄くてもプロテクトフィルム付偏光板におけるカールを抑制することができる。
乾燥処理によって、偏光子10の水分率は実用程度にまで低減される。その水分率は、通常5〜20重量%であり、8〜15重量%であることが好ましい。水分率が5重量%を下回ると、偏光子10の可撓性が失われ、偏光子10がその乾燥後に損傷したり、破断したりする場合がある。また、水分率が20重量%を上回ると、偏光子10の熱安定性に劣る場合がある。
(3)保護フィルム
偏光子10の片面又は両面に積層することができる保護フィルム21,22は、透光性を有する(好ましくは光学的に透明な)熱可塑性樹脂、例えば、鎖状ポリオレフィン系樹脂(ポリプロピレン系樹脂等)、環状ポリオレフィン系樹脂(ノルボルネン系樹脂等)のようなポリオレフィン系樹脂;トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロースのようなセルロース系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートのようなポリエステル系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;メタクリル酸メチル系樹脂のような(メタ)アクリル系樹脂;ポリスチレン系樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂;アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン系樹脂;アクリロニトリル・スチレン系樹脂;ポリ酢酸ビニル系樹脂;ポリ塩化ビニリデン系樹脂;ポリアミド系樹脂;ポリアセタール系樹脂;変性ポリフェニレンエーテル系樹脂;ポリスルホン系樹脂;ポリエーテルスルホン系樹脂;ポリアリレート系樹脂;ポリアミドイミド系樹脂;ポリイミド系樹脂等からなるフィルムであることができる。中でも、ポリオレフィン系樹脂、セルロース系樹脂を用いることが好ましい。なお本明細書において「(メタ)アクリル系樹脂」とは、アクリル系樹脂及びメタクリル系樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも1種を表す。その他の「(メタ)」を付した用語においても同様である。
鎖状ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂のような鎖状オレフィンの単独重合体のほか、2種以上の鎖状オレフィンからなる共重合体を挙げることができる。
環状ポリオレフィン系樹脂は、環状オレフィンを重合単位として重合される樹脂の総称である。環状ポリオレフィン系樹脂の具体例を挙げれば、環状オレフィンの開環(共)重合体、環状オレフィンの付加重合体、環状オレフィンとエチレン、プロピレンのような鎖状オレフィンとの共重合体(代表的にはランダム共重合体)、及びこれらを不飽和カルボン酸やその誘導体で変性したグラフト重合体、並びにそれらの水素化物等である。中でも、環状オレフィンとしてノルボルネンや多環ノルボルネン系モノマー等のノルボルネン系モノマーを用いたノルボルネン系樹脂が好ましく用いられる。
セルロース系樹脂とは、綿花リンタや木材パルプ(広葉樹パルプ、針葉樹パルプ)等の原料セルロースから得られるセルロースの水酸基における水素原子の一部または全部がアセチル基、プロピオニル基及び/又はブチリル基で置換された、セルロース有機酸エステル又はセルロース混合有機酸エステルをいう。例えば、セルロースの酢酸エステル、プロピオン酸エステル、酪酸エステル、及びそれらの混合エステル等からなるものが挙げられる。中でも、トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレートが好ましい。
(メタ)アクリル系樹脂は、(メタ)アクリル系モノマー由来の構成単位を含む重合体である。該重合体は、典型的にはメタクリル酸エステルを含む重合体である。好ましくはメタクリル酸エステルに由来する構造単位の割合が、全構造単位に対して、50重量%以上含む重合体である。(メタ)アクリル系樹脂は、メタクリル酸エステルの単独重合体であってもよいし、他の重合性モノマー由来の構成単位を含む共重合体であってもよい。この場合、他の重合性モノマー由来の構成単位の割合は、好ましくは全構造単位に対して、50%以下である。
(メタ)アクリル系樹脂を構成し得るメタクリル酸エステルとしては、メタクリル酸アルキルエステルが好ましい。メタクリル酸アルキルエステルとしては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチルのようなアルキル基の炭素数が1〜8であるメタクリル酸アルキルエステルが挙げられる。メタクリル酸アルキルエステルに含まれるアルキル基の炭素数は、好ましくは1〜4である。(メタ)アクリル系樹脂において、メタクリル酸エステルは、1種のみを単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよい。
(メタ)アクリル系樹脂を構成し得る上記他の重合性モノマーとしては、アクリル酸エステル、及びその他の分子内に重合性炭素−炭素二重結合を有する化合物を挙げることができる。他の重合性モノマーは、1種のみを単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよい。アクリル酸エステルとしては、アクリル酸アルキルエステルが好ましい。アクリル酸アルキルエステルとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチルのようなアルキル基の炭素数が1〜8であるアクリル酸アルキルエステルなどが挙げられる。アクリル酸アルキルエステルに含まれるアルキル基の炭素数は、好ましくは1〜4である。(メタ)アクリル系樹脂において、アクリル酸エステルは、1種のみを単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよい。
その他の分子内に重合性炭素−炭素二重結合を有する化合物としては、エチレン、プロピレン、スチレン等のビニル系化合物や、アクリロニトリルのようなビニルシアン化合物が挙げられる。その他の分子内に重合性炭素−炭素二重結合を有する化合物は、1種のみを単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよい。
保護フィルム21,22の位相差値を、液晶表示装置等の画像表示装置に好適な値に制御することも有用である。例えば、インプレーンスイッチング(IPS)モードの液晶表示装置においては、保護フィルム22として実質的に位相差値がゼロのフィルムを用いることが好ましい。実質的に位相差値がゼロとは、波長590nmにおける面内位相差値R0が10nm以下であり、波長590nmにおける厚み方向位相差値Rthの絶対値が10nm以下であり、波長480〜750nmにおける厚み方向位相差値Rthの絶対値が15nm以下であることをいう。
液晶表示装置のモードによっては、保護フィルム21,22に延伸及び/又は収縮加工を行い、好適な位相差値を付与してもよい。例えば、視野角補償を目的として、保護フィルム22として単層又は多層構造の位相差層(又はフィルム)を用いることができる。この場合、偏光板100は、偏光子10と位相差層との積層構造を含む楕円偏光板若しくは円偏光板、又は位相差層を含む視野角補償機能を兼ね備えた偏光板等であることができる。
保護フィルム21,22の厚みは、通常1〜100μmであるが、強度や取扱性等の観点から5〜60μmであることが好ましく、5〜50μmであることがより好ましい。この範囲内の厚みであれば、偏光子10を機械的に保護し、湿熱環境下に曝されても偏光子10が収縮せず、安定した光学特性を保つことができる。保護フィルム21,22を薄くするほどカールが生じやすくなるが、本発明によれば、保護フィルム21,22の厚みが例えば30μm以下と薄くてもカールを抑制することができる。
偏光板100は、薄膜化の観点から、保護フィルム21,22の少なくともいずれか一方を有しない構成であることができるが、好ましくは偏光子10の少なくとも一方の面に保護フィルムを備える。偏光子10の一方の面のみに保護フィルムが積層される場合にはカールが生じやすくなるが、本発明によれば、このような場合にもカールを抑制することができる。
偏光子10の一方の面のみに保護フィルムが積層される場合は、偏光子10における保護フィルムが積層される面とは反対側の面に、後述の活性エネルギー線硬化性接着剤と同様の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物から形成される保護層を設けることもできる。保護層を設けることにより、偏光子10の一方の面にのみ保護フィルムを有する構成であっても、湿度変化に伴うカールや、偏光子10の劣化をより効果的に抑制することができる。
偏光子10の両面に保護フィルムが貼合される場合においてこれらの保護フィルムは、同種の熱可塑性樹脂で構成されていてもよいし、異種の熱可塑性樹脂で構成されていてもよい。また、厚みが同じであってもよいし、異なっていてもよい。さらに、同じ位相差特性を有していてもよいし、異なる位相差特性を有していてもよい。
保護フィルム21,22の少なくともいずれか一方は、その外面(偏光子10とは反対側の面)に、ハードコート層、防眩層、光拡散層、位相差層(1/4波長の位相差値を持つ位相差層等)、反射防止層、帯電防止層、防汚層のような表面処理層(コーティング層)又は光学層を備えるものであってもよい。
偏光子10の両面に積層される保護フィルムの構成(樹脂種、厚み、表面処理層の有無等)が互いに異なっているとカールが生じやすくなるが、本発明によれば、このような場合にもカールを抑制することができる。
保護フィルム21,22は、例えば接着剤層を介して偏光子10に貼合することができる。接着剤層を形成する接着剤としては、水系接着剤、活性エネルギー線硬化性接着剤、又は熱硬化性接着剤を用いることができ、好ましくは水系接着剤、活性エネルギー線硬化性接着剤である。
水系接着剤としては、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液からなる接着剤、水系二液型ウレタン系エマルジョン接着剤等が挙げられる。中でもポリビニルアルコール系樹脂水溶液からなる水系接着剤が好適に用いられる。ポリビニルアルコール系樹脂としては、酢酸ビニルの単独重合体であるポリ酢酸ビニルをケン化処理して得られるビニルアルコールホモポリマーのほか、酢酸ビニルとこれに共重合可能な他の単量体との共重合体をケン化処理して得られるポリビニルアルコール系共重合体、又はそれらの水酸基を部分的に変性した変性ポリビニルアルコール系重合体等を用いることができる。水系接着剤は、アルデヒド化合物(グリオキザール等)、エポキシ化合物、メラミン系化合物、メチロール化合物、イソシアネート化合物、アミン化合物、多価金属塩等の架橋剤を含むことができる。
水系接着剤を使用する場合は、偏光子10と保護フィルム21,22とを貼合した後、水系接着剤中に含まれる水を除去するための乾燥工程を実施することが好ましい。乾燥工程後、養生する養生工程を設けてもよい。養生時の温度は、通常20〜45℃である。
上記活性エネルギー線硬化性接着剤とは、紫外線や電子線のような活性エネルギー線を照射することで硬化する接着剤をいい、例えば、重合性化合物及び光重合開始剤を含む硬化性組成物、光反応性樹脂を含む硬化性組成物、バインダー樹脂及び光反応性架橋剤を含む硬化性組成物等を挙げることができる。好ましくは紫外線硬化性接着剤である。重合性化合物としては、光硬化性エポキシ系モノマー、光硬化性(メタ)アクリル系モノマー、光硬化性ウレタン系モノマーのような光重合性モノマーや、光重合性モノマーに由来するオリゴマーを挙げることができる。光重合開始剤としては、活性エネルギー線の照射により中性ラジカル、アニオンラジカル、カチオンラジカルのような活性種を発生する物質を含むものを挙げることができる。重合性化合物及び光重合開始剤を含む活性エネルギー線硬化性接着剤として、光硬化性エポキシ系モノマー及び光カチオン重合開始剤を含む硬化性組成物や、光硬化性(メタ)アクリル系モノマー及び光ラジカル重合開始剤を含む硬化性組成物、又はこれらの硬化性組成物の混合物を好ましく用いることができる。
光硬化性エポキシ系モノマーとしては、脂環式エポキシ化合物が好ましい。脂環式エポキシ化合物とは、脂環式環の炭素原子とともにオキシラン環を形成している構造を分子内に1個以上有する化合物をいう。脂環式エポキシ化合物は、1種のみを単独で使用してもよいし2種以上を併用してもよい。「脂環式環の炭素原子とともにオキシラン環を形成している構造」とは、以下に示される構造における(CH2mから1個又は複数個の水素原子を取り除いた形の基である。次式中、mは2〜5の整数である。
Figure 2016118771
従って、(CH2m中の1個又は複数個の水素原子を取り除いた形の基が他の化学構造に結合している化合物が脂環式エポキシ化合物となり得る。(CH2m中の1個又は複数個の水素原子は、メチル基やエチル基等の直鎖状アルキル基で適宜置換されていてもよい。脂環式エポキシ化合物の中でも、オキサビシクロヘキサン環(上記式においてm=4のもの)や、オキサビシクロヘプタン環(上記式においてm=5のもの)を有する脂環式エポキシ化合物は、優れた接着性を示す点で好ましい。以下に、好ましく用いられる脂環式エポキシ化合物を具体的に例示する。
Figure 2016118771
活性エネルギー線硬化性接着剤を用いる場合は、偏光子10と保護フィルム21,22とを貼合した後、必要に応じて乾燥工程を行い、次いで活性エネルギー線を照射することによって活性エネルギー線硬化性接着剤を硬化させる硬化工程を行う。従って、活性エネルギー線硬化性接着剤を用いる場合、接着剤層はその硬化物層である。活性エネルギー線の光源は特に限定されないが、波長400nm以下に発光分布を有する紫外線が好ましく、具体的には、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、ケミカルランプ、ブラックライトランプ、マイクロウェーブ励起水銀灯、メタルハライドランプ等を用いることができる。
偏光子10と保護フィルム21,22とを貼合するにあたっては、接着性を高めるために、これらの少なくともいずれか一方の貼合面にケン化処理、コロナ処理、プラズマ処理等を施すことができる。
偏光子10の両面に保護フィルムが貼合される場合においてこれらの保護フィルムを貼合するための接着剤は、同種の接着剤であってもよいし異種の接着剤であってもよい。異種の接着剤を用いる場合にはカールが生じやすくなるが、本発明によれば、このような場合にもカールを抑制することができる。
(4)他の光学フィルム
偏光板100は、偏光子10及び保護フィルム21,22以外の他の光学フィルムを含むことができ、その代表例は輝度向上フィルム50及び位相差フィルムである。偏光板100が他の光学フィルムを含む場合、プロテクトフィルム60は、この光学フィルムの表面に積層されてもよい。
輝度向上フィルム50は、反射型偏光フィルムとも呼ばれるものであり、光源(バックライト)からの出射光を透過偏光と反射偏光又は散乱偏光に分離するような機能を有する偏光変換素子が用いられる。輝度向上フィルム50を偏光子10上に配置することにより、反射偏光又は散乱偏光である再帰光を利用して、偏光子10から出射される直線偏光の出射効率を向上させることができる。輝度向上フィルム50は、粘着剤層(第3粘着剤層32)を介して偏光子10上に積層することができる。偏光子10と輝度向上フィルム50との間に保護フィルムのような他のフィルムが介在していてもよい。
輝度向上フィルム50は、例えば異方性反射偏光子であることができる。異方性反射偏光子の一例は、一方の振動方向の直線偏光を透過し、他方の振動方向の直線偏光を反射する異方性多重薄膜であり、その具体例は3M社製の「DBEF」である(特開平4−268505号公報等参照)。異方性反射偏光子の他の一例は、コレステリック液晶層とλ/4板との複合体であり、その具体例は日東電工製の「PCF」である(特開平11−231130号公報等参照)。異方性反射偏光子のさらに他の一例は、反射グリッド偏光子であり、その具体例は金属に微細加工を施して可視光領域でも反射偏光を出射するような金属格子反射偏光子(米国特許第6288840号明細書等参照)、金属微粒子を高分子マトリックス中に添加して延伸したフィルム(特開平8−184701号公報等参照)である。
輝度向上フィルム50における第3粘着剤層32との貼合面に予め表面活性化処理を行ってもよい。これにより、湿熱環境下において第3粘着剤層32と輝度向上フィルム50との間での剥がれが生じにくい、湿熱耐久性に優れた偏光板100とすることができる。表面活性化処理としては、コロナ処理、プラズマ処理、放電処理(グロー放電処理等)、火炎処理、オゾン処理、UVオゾン処理、電離活性線処理(紫外線処理、電子線処理等)のような乾式処理;水やアセトン等の溶媒を用いた超音波処理、アルカリ処理、アンカーコート処理のような湿式処理を挙げることができる。これらの処理は、単独で行ってもよいし、2つ以上を組み合わせてもよい。中でも、ロール状のフィルムを連続的に処理するうえでは、コロナ処理、プラズマ処理が好ましい。
輝度向上フィルム50の外面に、ハードコート層、防眩層、光拡散層、位相差層(1/4波長の位相差値を持つ位相差層等)、反射防止層、帯電防止層、防汚層のような表面処理層(コーティング層)又は光学層を設けてもよい。かかる層の形成により、バックライトテープとの密着性や表示画像の均一性を向上させ得る。輝度向上フィルム50の厚みは、通常10〜100μmであるが、偏光板100の薄膜化の観点から、好ましくは10〜50μm、より好ましくは10〜30μmである。
(5)粘着剤層(感圧式接着剤層)
第1粘着剤層31は、偏光板100の最表面に配置される粘着剤層であり、プロテクトフィルム付偏光板を画像表示素子(例えば液晶セル)や他の光学部材に貼合するために用いることができる。第3粘着剤層32は、偏光板100を構成する光学フィルム同士(例えば輝度向上フィルム50のような他の光学フィルムと偏光子10又は保護フィルム21)を貼合するために用いられる。第1粘着剤層31、第3粘着剤層32は、(メタ)アクリル系、ゴム系、ウレタン系、エステル系、シリコーン系、ポリビニルエーテル系のような樹脂を主成分とする粘着剤組成物で構成することができる。中でも、透明性、耐候性、耐熱性等に優れる(メタ)アクリル系樹脂をベースポリマーとする粘着剤組成物が好適である。粘着剤組成物は、活性エネルギー線硬化型、熱硬化型であってもよい。
粘着剤組成物に用いられる(メタ)アクリル系樹脂(ベースポリマー)としては、例えば、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルのような(メタ)アクリル酸エステルの1種又は2種以上をモノマーとする重合体又は共重合体が好適に用いられる。ベースポリマーには、極性モノマーを共重合させることが好ましい。極性モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレートのような、カルボキシル基、水酸基、アミド基、アミノ基、エポキシ基等を有するモノマーを挙げることができる。
粘着剤組成物は、上記ベースポリマーのみを含むものであってもよいが、通常は架橋剤をさらに含有する。架橋剤としては、2価以上の金属イオンであって、カルボキシル基との間でカルボン酸金属塩を形成するもの;ポリアミン化合物であって、カルボキシル基との間でアミド結合を形成するもの;ポリエポキシ化合物やポリオールであって、カルボキシル基との間でエステル結合を形成するもの;ポリイソシアネート化合物であって、カルボキシル基との間でアミド結合を形成するものが例示される。中でも、ポリイソシアネート化合物が好ましい。
活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物とは、紫外線や電子線のような活性エネルギー線の照射を受けて硬化する性質を有しており、活性エネルギー線照射前においても粘着性を有してフィルム等の被着体に密着させることができ、活性エネルギー線の照射によって硬化して密着力の調整ができる性質を有する粘着剤組成物である。活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物は、紫外線硬化型であることが好ましい。活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物は、ベースポリマー、架橋剤に加えて、活性エネルギー線重合性化合物をさらに含有する。さらに必要に応じて、光重合開始剤や光増感剤等を含有させることもある。
粘着剤組成物は、光散乱性を付与するための微粒子、ビーズ(樹脂ビーズ、ガラスビーズ等)、ガラス繊維、ベースポリマー以外の樹脂、粘着性付与剤、充填剤(金属粉やその他の無機粉末等)、酸化防止剤、紫外線吸収剤、染料、顔料、着色剤、消泡剤、腐食防止剤、光重合開始剤等の添加剤を含むことができる。
第1粘着剤層31及び第3粘着剤層32は、上記粘着剤組成物の有機溶剤希釈液を基材上に塗布し、乾燥させることにより形成することができる。基材は、偏光子10、保護フィルム21,22、輝度向上フィルム50のような他の光学フィルム、セパレートフィルム(例えばセパレートフィルム70)等であることができる。活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物を用いた場合は、形成された粘着剤層に、活性エネルギー線を照射することにより所望の硬化度を有する硬化物とすることができる。
第1粘着剤層31及び第3粘着剤層32の厚みは、1〜40μmであることができるが、偏光板100の薄膜化の観点、及び良好な加工性を保ちつつ偏光板100の寸法変化を抑制する観点から、3〜25μm(例えば3〜20μm、さらには3〜15μm)とすることが好ましい。
第3粘着剤層32は、23〜80℃の温度範囲において0.15〜1MPaの貯蔵弾性率を示すものであることが好ましい。これにより、湿熱環境下において偏光子10の収縮に伴って発生しやすい寸法変化を抑制して、偏光板100の耐久性を高めることができる。また、偏光板100を搭載した画像表示装置が湿熱環境下に置かれた場合にも、偏光板100の動きが抑制されるので、画像表示装置の信頼性を高めることができる。
「23〜80℃の温度範囲において0.15〜1MPaの貯蔵弾性率を示す」とは、この範囲のいずれの温度においても、貯蔵弾性率が上記範囲内の値であることを意味する。貯蔵弾性率は通常、温度上昇に伴って漸減するので、23℃及び80℃における貯蔵弾性率がいずれも上記範囲に入っていれば、この範囲の温度において、上記範囲内の貯蔵弾性率を示すとみることができる。第3粘着剤層32の貯蔵弾性率は、市販の粘弾性測定装置、例えば、REOMETRIC社製の粘弾性測定装置「DYNAMIC ANALYZER RDA II」を用いて測定することができる。
貯蔵弾性率を上記範囲に調整するための方法としては、ベースポリマー、あるいはさらに架橋剤を含む粘着剤組成物に、オリゴマー、具体的には、ウレタン(メタ)アクリレート系のオリゴマーをさらに添加して活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物(好ましくは紫外線硬化型粘着剤組成物)とすることが挙げられる。より好ましくは、活性エネルギー線を照射して粘着剤層を適度に硬化させる。
第1粘着剤層31の貯蔵弾性率は、第3粘着剤層32と同様であってもよいし、異なっていてもよい。
(6)セパレートフィルム
セパレートフィルム70は、第1粘着剤層31を画像表示素子(例えば液晶セル)や他の光学部材に貼合するまでその表面を保護するために仮着されるフィルムである。セパレートフィルム70は通常、片面に離型処理が施された熱可塑性樹脂フィルムで構成され、その離型処理面が第1粘着剤層31に貼り合わされる。セパレートフィルム70を構成する熱可塑性樹脂は、例えば、ポリエチレンのようなポリエチレン系樹脂、ポリプロピレンのようなポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレートのようなポリエステル系樹脂等であることができる。第3粘着剤層32の表面にも、輝度向上フィルム50等の光学フィルムを貼合するまでその表面を仮着保護するために、上と同様のセパレートフィルムを貼着しておくことができる。セパレートフィルム70の厚みは、例えば10〜50μmである。
(7)プロテクトフィルム
プロテクトフィルム60は、樹脂フィルム61と、その上に積層される第2粘着剤層62とで構成される。プロテクトフィルム60は、偏光板100の表面を保護するためのフィルムであり、通常、例えば画像表示素子や他の光学部材にプロテクトフィルム付偏光板が貼合された後にそれが有する第2粘着剤層62ごと剥離除去される。
樹脂フィルム61を構成する樹脂は、例えば、ポリエチレンのようなポリエチレン系樹脂、ポリプロピレンのようなポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレートのようなポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等の熱可塑性樹脂であることができる。好ましくは、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂である。樹脂フィルム61は、単層構造であってもよいし多層構造であってもよいが、製造容易性及び製造コスト等の観点から、好ましくは単層構造である。第2粘着剤層62については、前述した第1粘着剤層31や第3粘着剤層32についての記述が引用される。
(8)プロテクトフィルムと偏光板との厚み比
プロテクトフィルム60の厚みT2(μm)と偏光板100の厚みT1(μm)との比T2/T1は、0.8〜4の範囲内とされる。T2/T1が0.8以上であることにより、0.8未満である場合と比較して有意にカールを抑制することができる。T2/T1は、好ましくは1以上である。T2/T1が4を超えることは、プロテクトフィルム付偏光板の厚み及び製造コストの面で不利である。プロテクトフィルム60は、プロテクトフィルム付偏光板の実使用後(例えば画像表示素子に貼合した後)に剥離除去される、最終製品には残らないフィルムであるので、プロテクトフィルム60の厚みT2を大きくしても、プロテクトフィルム付偏光板を適用した画像表示装置の薄型化に支障はない。
プロテクトフィルム60の厚みT2は、例えば60〜200μmであることができ、好ましくは70〜150μmであり、より好ましくは80〜120μmである。厚みT2が60μm未満の場合には、厚み比T2/T1を上記範囲内にすることが困難なことがある。また、厚みT2が200μmを超えることは、コスト、ロール搬送性、プロテクトフィルム60のリワーク性の面で不利である。一方、偏光板100の厚みT1は、通常20〜200μmであり、好ましくは30〜150μmであり、より好ましくは40〜120μmであり、さらに好ましくは50〜100μmである。
本発明は、プロテクトフィルム付偏光板に含まれる偏光板100が偏光子10を基準に非対称の層構成を有する場合等を含め、カールを生じやすい構成を有する場合にとりわけ有利である。カールを生じやすい構成の例は次のとおりである。
(a)偏光子10及び/又は保護フィルム21,22が薄い構成、
(b)偏光子10と保護フィルムとの間に介在する接着剤層が活性エネルギー線硬化性接着剤の硬化物層である構成、
(c)偏光子10の片面にのみ保護フィルムが貼合されている構成、
(d)偏光子10の一方の面に保護フィルムが貼合されており、他方の面に保護フィルム以外の光学フィルム(輝度向上フィルム等)が貼合されている構成、
(e)偏光子10の両面に貼合される保護フィルムの構成(樹脂種、厚み、表面処理層の有無等)が互いに異なる構成、
(f)偏光子10の両面に保護フィルムを貼合するための接着剤層が互いに異種の接着剤から形成される構成、
(g)偏光子10の両面に保護フィルムが貼合されており、かつ一方の保護フィルム上に他の光学フィルムが貼合されている構成、
(h)その他、偏光子10を基準に、一方側におけるフィルム及び層の合計数と、他方側におけるフィルム及び層の合計数とが異なる構成。
<積層体、液晶パネル及び画像表示装置>
本発明に係るプロテクトフィルム付偏光板は、画像表示素子と、その上に積層されるプロテクトフィルム付偏光板と含む積層体に好適に適用することができる。この積層体においてプロテクトフィルム付偏光板は、その第1粘着剤層31を介して(セパレートフィルム70を有する場合にはこれを剥離除去した後)画像表示素子上に貼合することができる。プロテクトフィルム付偏光板を画像表示素子に貼合した後、所望のタイミングでプロテクトフィルム60は剥離除去される。この積層体は、画像表示素子と、その片面又は両面に積層される偏光板とを含む液晶パネル又はその製造中間体であることができる。プロテクトフィルム60は、積層体を構築した後、プロテクトフィルム60が貼合されている状態の液晶パネルを構築した後、又は、プロテクトフィルム60が貼合されている状態の液晶パネルを用いて画像表示装置を構築した後などに剥離除去される。通常、画像表示装置としての最終製品においては、プロテクトフィルム60は剥離除去されている。
画像表示装置は、液晶表示装置、有機EL表示装置等いかなるものであってもよいが、好ましくは液晶表示装置である。液晶表示装置は、画像表示素子としての液晶セルを備える液晶パネルと、バックライトとを備える。液晶表示装置を構築するにあたって本発明に係るプロテクトフィルム付偏光板は、視認側に配置される偏光板に用いられてもよいし、バックライト側に配置される偏光板に用いられてもよいし、視認側及びバックライト側の双方の偏光板に用いられてもよいが、好ましくは、本発明に係るプロテクトフィルム付偏光板は、少なくともバックライト側の偏光板に用いられる。
以下、実施例及び比較例を示して本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。以下の例において、プロテクトフィルム付偏光板を構成するフィルム又は層の厚み、フィルムの面内位相差値R0及び厚み方向位相差値Rth、粘着剤層の貯蔵弾性率、並びにプロテクトフィルム付偏光板のカール量は、次の方法に従って測定した。
(1)厚み
(株)ニコン製のデジタルマイクロメーター「MH−15M」を用いて測定した。
(2)面内位相差値Re及び厚み方向位相差値Rth
平行ニコル回転法を原理とする位相差計である王子計測機器(株)製の「KOBRA−ADH」を用い、23℃において波長590nm、483nm又は755nmの光で測定した。
(3)貯蔵弾性率
粘着剤層の貯蔵弾性率G’は、以下の(I)〜(III)に従って測定した。
(I)粘着剤層から試料を25±1mgずつ2つ取り出し、それぞれ略玉状に成形する。(II)得られる略玉状の試料をI型冶具の上下面に貼り付け、上下面ともL型冶具で挟み込む。測定試料の構成は、L型治具/粘着剤/I型治具/粘着剤/L型冶具となる。
(III)こうして作製された試料の貯蔵弾性率G’を、アイティー計測制御(株)製の動的粘弾性測定装置「DVA−220」を用いて、温度23℃又は80℃、周波数1Hz、初期歪み1Nの条件下で測定する。
(4)カール量
セパレートフィルムが積層されている状態のプロテクトフィルム付偏光板の枚葉体を、その凸となっている面を下向きにして平面台に載置した。この状態で、4つの角部の平面台からの高さをそれぞれ測定し、それらの平均値を一次カール量とした。また、セパレートフィルムを剥離除去した状態のプロテクトフィルム付偏光板の枚葉体について同様の測定を行い、その結果を二次カール量とした。
(偏光子の作製)
厚み20μmのポリビニルアルコールフィルム(平均重合度約2400、ケン化度99.9モル%以上)を乾式延伸により約5倍に縦一軸延伸し、さらに緊張状態を保ったまま、60℃の純水に1分間浸漬した後、ヨウ素/ヨウ化カリウム/水の重量比が0.05/5/100である28℃の水溶液に60秒間浸漬した。その後、ヨウ化カリウム/ホウ酸/水の重量比が8.5/8.5/100である72℃の水溶液に300秒間浸漬した。引き続き26℃の純水で20秒間洗浄した後、65℃で乾燥処理を行って、ポリビニルアルコールフィルムにヨウ素が吸着配向している厚み7μmの偏光子を得た。
(ハードコート層付輝度向上フィルムの作製)
厚み17μmの輝度向上フィルム(3M社製の「Advanced Polarized Film,Version 4」)の一方の面にハードコート層を形成して、厚み20μmのハードコート層付輝度向上フィルムを得た。
(プロテクトフィルムの用意)
以下の2種類のプロテクトフィルム:
・総厚みT2が93μmのプロテクトフィルムA;LGChem社製の「LDMシリーズ」(厚み18μmでアクリル系の第2粘着剤層とポリエチレンテレフタレートからなる厚み75μmの樹脂フィルムとで構成されている)、
・総厚みT2が58μmのプロテクトフィルムB;(株)サンエー化研製の「SAT−4238TF−JSL」(厚み20μmでアクリル系の第2粘着剤層とポリエチレンテレフタレートからなる厚み38μmの樹脂フィルムとで構成されている)
を用意した。
(保護フィルムの用意)
日本ゼオン(株)製の環状ポリオレフィン系樹脂フィルム(厚み13μm、波長590nmでの面内位相差値Re=0.8nm、波長590nmでの厚み方向位相差値Rth=3.4nm、波長483nmでの厚み方向位相差値Rth=3.5nm、波長755nmでの厚み方向位相差値Rth=2.8nm)を用意した。
(第1粘着剤層の用意)
離型処理が施された厚み38μmのポリエチレンテレフタレートからなるセパレートフィルムの離型処理面に厚み20μmのアクリル系粘着剤層が設けられている市販のセパレートフィルム付粘着剤層をセパレートフィルム付の第1粘着剤層として用意した。この粘着剤層の貯蔵弾性率は、23℃において0.05MPa、80℃において0.04MPaであった。
(第3粘着剤層の作製)
アクリル酸ブチルとアクリル酸の共重合体にウレタンアクリレートオリゴマー及びイソシアネート系架橋剤を添加した有機溶剤溶液を、離型処理が施された厚み38μmのポリエチレンテレフタレートからなるセパレートフィルムの離型処理面に、ダイコーターにて乾燥後の厚みが5μmとなるように塗工した後、乾燥させて、セパレートフィルム付の第3粘着剤層を得た。この粘着剤層の貯蔵弾性率は、23℃において0.40MPa、80℃において0.18MPaであった。
(水系接着剤の調製)
水100重量部に対し、カルボキシル基変性ポリビニルアルコール〔(株)クラレ製の「KL−318」〕を3重量部溶解して、ポリビニルアルコール水溶液を調製した。得られた水溶液に水溶性ポリアミドエポキシ樹脂〔田岡化学工業(株)製の「スミレーズレジン650(30)」、固形分濃度30重量%〕を、水100重量部に対し、1.5重量部の割合で混合して、水系接着剤を得た。
<実施例1>
次の手順で、図4と同様の層構成を有するプロテクトフィルム付偏光板を作製した。まず、上記の偏光子10の片面に、上記水系接着剤を用いて保護フィルム22としての上で用意した保護フィルムを貼合した。貼合に先立ち、保護フィルム22における偏光子10との貼合面に、15.9kJ/m2のコロナ処理を実施した。その後、80℃で5分間乾燥させ、40℃で168時間養生した。
次いで、保護フィルム22における偏光子10とは反対側の面に上記の第1粘着剤層31(外面にセパレートフィルム70を有している)を貼合した。貼合に先立ち、保護フィルム22の貼合面及び第1粘着剤層31の貼合面の双方に15.9kJ/m2のコロナ処理を実施した。さらに、偏光子10における保護フィルム22とは反対側の面に上記の第3粘着剤層32(外面にセパレートフィルムを有している)を貼合した。貼合に先立ち、偏光子10の貼合面及び第3粘着剤層の貼合面の双方に15.9kJ/m2のコロナ処理を実施した。
次に、第3粘着剤層32のセパレートフィルムを剥離除去した後、剥離によって露出した第3粘着剤層32の表面に、上記のハードコート層付の輝度向上フィルム50を貼合した。貼合に先立ち、輝度向上フィルム50の貼合面に15.9kJ/m2のコロナ処理を実施した。第1粘着剤層31/保護フィルム22/偏光子10/第3粘着剤層32/ハードコート層付の輝度向上フィルム50の層構成からなる偏光板100の総厚みT1は66μmであった。
最後に、輝度向上フィルム50が有するハードコート層の外面に上記のプロテクトフィルムAをその第2粘着剤層を介して貼合して、プロテクトフィルム付偏光板を得た。得られたプロテクトフィルム付偏光板から221mm×139mmサイズの枚葉体を切り出し、この枚葉体について上記の方法に従ってカール量を測定した。結果を表1に示す。
<実施例2>
次の手順で、保護フィルム22を省略したこと以外は図2と同様の層構成を有するプロテクトフィルム付偏光板を作製した。まず、偏光子10の片面に、上記水系接着剤を用いて保護フィルム21としての上で用意した保護フィルムを貼合した。貼合に先立ち、保護フィルム21における偏光子10との貼合面に、15.9kJ/m2のコロナ処理を実施した。その後、80℃で5分間乾燥させ、40℃で168時間養生した。
次いで、偏光子10のもう一方の面に上記の第1粘着剤層31(外面にセパレートフィルム70を有している)を貼合した。貼合に先立ち、偏光子10の貼合面及び第1粘着剤層31の貼合面の双方に15.9kJ/m2のコロナ処理を実施した。第1粘着剤層31/偏光子10/保護フィルム21の層構成からなる偏光板100の総厚みT1は40μmであった。
最後に、保護フィルム21の外面に上記プロテクトフィルムAを、その第2粘着剤層を介して貼合して、プロテクトフィルム付偏光板を得た。得られたプロテクトフィルム付偏光板から実施例1と同様にして枚葉体を作製し、カール量を測定した。結果を表1に示す。
<実施例3>
プロテクトフィルムAの代わりに上記のプロテクトフィルムBを用いたこと以外は実施例1と同様にしてプロテクトフィルム付偏光板及びその枚葉体を作製し、カール量を測定した。結果を表1に示す。
<比較例1>
プロテクトフィルムを貼合しなかったこと以外は実施例1と同様にして偏光板及びその枚葉体を作製し、カール量を測定した。結果を表1に示す。
<比較例2>
(1)偏光子の作製
厚み30μmのポリビニルアルコールフィルム(平均重合度約2400、ケン化度99.9モル%以上)を乾式延伸により約5倍に縦一軸延伸し、さらに緊張状態を保ったまま、60℃の純水に1分間浸漬した後、ヨウ素/ヨウ化カリウム/水の重量比が0.05/5/100である28℃の水溶液に60秒間浸漬した。その後、ヨウ化カリウム/ホウ酸/水の重量比が8.5/8.5/100である72℃の水溶液に300秒間浸漬した。引き続き26℃の純水で20秒間洗浄した後、65℃で乾燥処理を行って、ポリビニルアルコールフィルムにヨウ素が吸着配向している厚み12μmの偏光子を得た。
(2)プロテクトフィルム付偏光板の作製
次の手順で、図2と同様の層構成を有するプロテクトフィルム付偏光板を作製した。まず、上記(1)で作製した偏光子10の両面に、上記水系接着剤を用いて保護フィルム21としてのトリアセチルセルロースフィルム(コニカミノルタ株式会社から入手した商品名「KC2UAW」、厚み25μm)、保護フィルム22としてのノルボルネン系樹脂フィルム(日本ゼオン株式会社から入手した商品名「ZEONOR」、厚み23μm)をそれぞれ貼合した。貼合に先立ち、保護フィルム21、22における偏光子10との貼合面に、15.9kJ/m2のコロナ処理を実施した。その後、80℃で5分間乾燥させ、40℃で168時間養生した。
次いで、保護フィルム22における偏光子10とは反対側の面に上記の第1粘着剤層31(外面にセパレートフィルム70を有している)を貼合した。貼合に先立ち、保護フィルム22の貼合面及び第1粘着剤層31の貼合面の双方に15.9kJ/m2のコロナ処理を実施した。第1粘着剤層31/保護フィルム22/偏光子10/保護フィルム21の層構成からなる偏光板100の総厚みT1は80μmであった。最後に保護フィルム21の外面に上記のプロテクトフィルムBを、その第2粘着剤層を介して貼合して、プロテクトフィルム付偏光板を得た。得られたプロテクトフィルム付偏光板から実施例1と同様にして枚葉体を作製し、カール量を測定した。結果を表1に示す。
<比較例3>
次の手順で、プロテクトフィルム付偏光板を作製した。まず、上記比較例2の(1)で作製した偏光子10の片面に粘着剤層(外面にセパレートフィルムを有している)を貼合した。この粘着剤層は、上記の第3粘着剤層と同一である。貼合に先立ち、粘着剤層の貼合面に、15.9kJ/m2のコロナ処理を実施した。粘着剤層/偏光子10の層構成からなる偏光板100の総厚みT1は17μmであった。最後に、偏光子10の外面に上記のプロテクトフィルムAを、その第2粘着剤層を介して貼合して、プロテクトフィルム付偏光板を得た。得られたプロテクトフィルム付偏光板から実施例1と同様にして枚葉体を作製し、カール量を測定した。結果を表1に示す。
Figure 2016118771
10 偏光子、21,22 保護フィルム、31 第1粘着剤層、32 第3粘着剤層層、50 輝度向上フィルム、60 プロテクトフィルム、61 樹脂フィルム、62 第2粘着剤層、70 セパレートフィルム、100 偏光板。

Claims (7)

  1. 偏光子を含む厚みT1(μm)の偏光板と、その一方の表面に積層される厚みT2(μm)のプロテクトフィルムとを備え、
    前記偏光子の厚みが15μm以下であり、
    前記偏光板の他方の表面は、第1粘着剤層の表面で構成されており、
    前記プロテクトフィルムは、前記一方の表面に積層される第2粘着剤層と、その上に積層される単層の樹脂フィルムとで構成されており、
    厚み比T2/T1が0.8〜4の範囲内である、プロテクトフィルム付偏光板。
  2. 前記偏光板の他方の表面に積層されるセパレートフィルムをさらに備える、請求項1に記載のプロテクトフィルム付偏光板。
  3. 前記プロテクトフィルムの厚みT2が60μm以上である、請求項1又は2に記載のプロテクトフィルム付偏光板。
  4. 前記偏光板は、前記偏光子以外の光学フィルムをさらに含み、
    前記光学フィルムの表面に前記プロテクトフィルムが積層される、請求項1〜3のいずれか1項に記載のプロテクトフィルム付偏光板。
  5. 前記光学フィルムは、輝度向上フィルムである、請求項4に記載のプロテクトフィルム付偏光板。
  6. 前記樹脂フィルムは、ポリエステル系樹脂からなる、請求項1〜5のいずれか1項に記載のプロテクトフィルム付偏光板。
  7. 画像表示素子と、その上に積層される請求項1〜6のいずれか1項に記載のプロテクトフィルム付偏光板とを含む、積層体。
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