JP2016109972A - 画像形成装置および画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】画質品質等に影響を与えることなく、定着分離性能を向上させる。
【解決手段】制御部は、画像情報および用紙情報からジョブの定着分離不可レベルを取得し(S100)、取得した定着分離不可レベルに基づいてジョブが定着分離不可に該当しているか否かを判断する(S110)。ジョブが定着分離不可に該当する場合、裏面印刷モードへの変更を操作画面に表示させた後(S120)、裏面印刷モードに自動的に移行する。裏面印刷モードでは、定着分離不可レベルに対応した裏面トナー像形成条件をテーブルから取得し(S130)、取得した裏面トナー像形成条件に基づいて用紙の裏面側に裏面トナー像を形成する(S140)。続けて、用紙を定着処理した後に表裏反転し、用紙の表面側にジョブに基づくトナー像を形成する(S150)。裏面トナー像を形成することで、用紙の剛度等を向上させることができ、定着分離不良の発生を防止できる。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像を用紙に形成する画像形成装置および画像形成システムに関する。
従来から、電子写真方式を採用したプリンタ、複写機等の画像形成装置が広く利用されている。画像形成装置では、画像形成部により用紙に画像を転写し、その後、定着部により用紙に画像を定着する、という一連のプロセスを通じて用紙に画像を形成している。ここで、定着部では、用紙の表面に転写されたトナーをヒーターにより加熱して溶融させているが、トナー溶融時の粘度が上昇して用紙が定着ベルト等から剥がれない定着分離不良が発生してしまう場合がある。特に、トナー像を2層、3層等の複数色で印刷する場合、トナーの付着量が多くなるので、定着分離不良が発生し易い。
定着分離機能を向上させる技術としては、様々な方法が開発されている。例えば、特許文献1には、発泡トナーを用紙の搬送方向先端部に転写することで発泡トナーが転写されていない部分と加熱ロールとの間に空気層を生じさせて定着分離性を向上させる画像形成装置が記載されている。特許文献2には、用紙の先端領域のドット数が所定値よりも大きい場合に分離爪をヒートローラーに接触させることで用紙をヒートローラーから分離させる画像印刷装置が記載されている。特許文献3には、定着ローラー部にエア吸引手段を備えた画像形成装置が記載されている。
特開2006−215205号公報 特開2007−178759号公報 特開2003−5567号公報
しかしながら、上記特許文献1〜3には以下のような問題がある。すなわち、特許文献1では、発泡トナーを用紙の表面側に転写するため、発泡トナーが透明であったとしてもその発泡トナーにより画像の見た目が変化してしまうという問題がある。特許文献2では、分離爪が必要となるため、定着部の構成や制御が複雑化してしまうという問題がある。特許文献3では、吹き付けるエアにより定着器を冷やしてしまうというデメリットがあり、定着性能の低下や画像品質の劣化が生じてしまうという問題がある。
そこで、本願発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、画質品質等に影響を与えることなく、定着分離性能を向上させることが可能な画像形成装置および画像形成システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、用紙にトナー像を形成する画像形成部と、画像形成部により形成されたトナー像を用紙に定着させる定着部と、用紙の第1の面に第1のトナー像を形成する片面印刷を行うジョブであって、定着部から用紙が分離しない定着分離不可条件に該当する場合、用紙の第1の面に第1のトナー像を形成する前に、当該第1の面とは反対側の第2の面に第2のトナー像を形成して定着させるよう画像形成部および定着部を制御する制御部と、を備えるものである。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る画像形成システムは、第1の画像形成装置と、第1の画像形成装置の用紙搬送方向の下流側に直列に接続される第2の画像形成装置と、用紙の第1の面に第1のトナー像を形成する片面印刷を行うジョブであって、定着部から用紙が分離しない定着分離不可条件に該当する場合、第2の画像形成装置により用紙の第1の面に第1のトナー像を形成する前に、第1の画像形成装置により用紙の第1の面とは反対側の第2の面に第2のトナー像を形成して定着させる制御部と、を備えるものである。
本発明によれば、ジョブが第1の面に第1のトナー像を形成する片面印刷であって定着分離不可条件に該当する場合、第1の面に第1のトナー像を形成する前に、第2の面に第2のトナー像を形成して定着するので、定着分離性能を向上させることができる。これにより、画像品質に影響を与えることなく、定着分離不良の発生を防止することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の構成例を示す図である。 画像形成装置の機能構成例を示すブロック図である。 定着分離不可レベルを取得する際に用いるテーブルTB1の構成例を示す図である。 裏面トナー像形成条件を取得する際に用いるテーブルTB2の構成例を示す図である。 裏面印刷モード時における画像形成装置の動作例を示すフローチャートである。 用紙の裏面側に形成するトナー像の構成例を示す図である。 用紙の表面側に形成するトナー像の構成例を示す図である。 用紙の裏面側に形成する他のトナー像の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る定着分離不可レベルを取得する際に用いるテーブルTB3の構成例を示す図である。 裏面トナー像形成条件を取得する際に用いるテーブルTB4の構成例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置の構成例を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る画像形成システムの構成例を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、なお、図面の寸法比率は、説明の都合上拡張されており、実際の比率と異なる場合がある。
<第1の実施の形態>
[画像形成装置100の構成例]
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置100の構成の一例を示している。図1に示すように、画像形成装置100は、タンデム型の画像形成装置と称されるものであり、自動原稿搬送部80と装置本体102とを備えている。自動原稿搬送部80は、装置本体102の上部に取り付けられ、搬送台上にセットされた用紙を搬送ローラー等により装置本体102の画像読取部90に送り出す。
装置本体102は、操作表示部70と、画像読取部90と、画像形成部10と、中間転写ベルト8と、給紙部20と、レジストローラー32と、定着部44と、自動用紙反転搬送ユニット60(Auto Duplex Unit:以下ADU60という)とを有している。
操作表示部70は、画像形成装置本体102の上部に取り付けられ、液晶パネル等からなる表示装置と位置入力装置とが組み合わされたタッチパネルと数字キーや決定キー等を含む複数の操作キーとを有している。操作表示部70は、操作画面を表示したり、操作画面や操作キーのユーザー操作により入力された紙種や用紙サイズ等の画像形成条件を受け付けたりする。
画像読取部90は、原稿台上に載置された原稿または自動原稿搬送部80により搬送された原稿を走査露光装置の光学系により走査露光し、走査した原稿の画像をCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサにより光電変換して画像情報信号を生成する。画像情報信号は、図示しない画像処理部によりアナログ処理、アナログ/ディジタル(以下A/Dという)変換処理、シューディング補正、画像圧縮処理等が行われた後に画像形成部10に出力される。
画像形成部10は、電子写真方式により画像を形成するものであり、透明(CL)色の画像(トナー像)を形成する画像形成ユニット10CLと、イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成ユニット10Yと、マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成ユニット10Mと、シアン(C)色の画像を形成する画像形成ユニット10Cと、黒(K)色の画像を形成する画像形成ユニット10Kとを有している。本例では、それぞれ共通する機能名称、例えば、符号10の後ろに形成する色を示すCL,Y,M,C,Kを付して表記する。
画像形成ユニット10CLは、感光体ドラム1CLと、その周囲に配置される帯電器2CL、露光部(光書込み部)3CL、現像器4CLおよびクリーニング部6CLを有している。画像形成ユニット10Yは、感光体ドラム1Yと、その周囲に配置される帯電器2Y、露光部(光書込み部)3Y、現像器4Yおよびクリーニング部6Yを有している。画像形成ユニット10Mは、感光体ドラム1Mと、その周囲に配置される帯電器2M、露光部3M、現像器4Mおよびクリーニング部6Mを有している。画像形成ユニット10Cは、感光体ドラム1Cと、その周囲に配置される帯電器2C、露光部3C、現像器4Cおよびクリーニング部6Cを有している。画像形成ユニット10Kは、感光体ドラム1Kと、その周囲に配置される帯電器2K、露光部3K、現像器4Kおよびクリーニング部6Kを有している。
画像形成ユニット10CL,10Y,10M,10C,10Kにおけるそれぞれの感光体ドラム(像担持体)1CL,1Y,1M,1C,1K、帯電器2CL,2Y,2M,2C,2K、露光部3CL,3Y,3M,3C,3K、現像器4CL,4Y,4M,4C,4K、クリーニング部6CL,6Y,6M,6C,6Kは、それぞれ共通する内容の構成である。以下、特に、区別が必要な場合を除き、CL,Y,M,C,Kを付さずに表記することとする。
帯電器2は、感光体ドラム1の表面をほぼ一様に帯電する。露光部3は、例えばLEDアレイと結像レンズとを有するLPH(LED Print Head)やポリゴンミラー方式のレーザー露光走査装置により構成され、画像情報信号に基づいて感光体ドラム1上をレーザー光により走査して静電潜像を形成する。現像器4は、感光体ドラム1上に形成された静電潜像をトナーにより現像する。これにより、感光体ドラム1上に可視画像であるトナー像が形成される。
中間転写ベルト8は、複数の一次転写ローラー7等により張架されると共に回動可能に支持されている。中間転写ベルト8の回動と併せて、一次転写ローラー7と感光体ドラム1とが回転し、一次転写ローラー7と感光体ドラム1との間に所定の電圧が印加されることにより感光体ドラム1に形成されたトナー像が中間転写ベルト8上に転写される(一次転写)。
給紙部20は、A3やA4等の用紙Pが収容された複数の給紙トレイ20A,20Bを有している。各給紙トレイ20A,20Bからローラー22,24,26,28等によって搬送された用紙Pは、レジストローラー32に搬送される。なお、給紙トレイの数は2つに限定されるものではない。また、必要に応じて大容量の用紙Pを収容することが可能な大容量給紙装置を単数または複数連結させても良い。
レジストローラー32に搬送された用紙Pは、ループローラー30によってその先端部がレジストローラー32に突き当てられることでループを形成して用紙Pの搬送方向Dに対する曲り(例えば斜行)が補正される。用紙Pの曲がりが補正された用紙Pは、所定のタイミングで二次転写部34に搬送される。二次転写部34は、二次転写ローラーを含み、中間転写ベルト8上に重ね合わせて転写されたY、M、C、Kのトナー像を搬送される用紙Pに一括転写する(二次転写)。二次転写された用紙Pは搬送方向Dの下流側の定着部44に搬送される。
定着部44は、加圧ローラー、加熱ローラー、定着ローラーおよび定着ベルトを有している。定着部44は、二次転写部34でトナー像が転写された用紙Pに加圧、加熱処理を行うことにより用紙Pのトナー像を用紙Pに定着させる。
本例では、ジョブが片面印刷モードであって定着部44の定着ベルト等から用紙Pが剥がれない定着分離不可条件を満たす場合、用紙Pの表面(第1の面)側に例えばY、M、C、Kのトナー像(第1のトナー像)を形成する前に、用紙Pの裏面(第2の面)側に画像形成ユニット10CLにより透明トナーからなるトナー像(第2のトナー像:以下、裏面トナー像という)を予め形成する裏面印刷モードを実行する。すなわち、印刷モードを片面印刷から両面印刷に切り替える。
定着部44の搬送方向Dの下流側には、用紙Pの搬送経路を排紙経路側またはADU60側に切り替えるための搬送路切替部48が設けられている。搬送路切替部48は、選択されている印刷モード(片面印刷モード、両面印刷モード、裏面印刷モード等)に基づいて搬送経路の切り替え制御を行う。
片面印刷モードで片面の印刷が終了した用紙P、または、裏面印刷モードや両面印刷モードで両面の印刷が終了した用紙Pは、図示しない排紙トレイに排出される。また、裏面印刷モードや両面印刷モードにおいて、用紙Pの裏面側に画像を形成する場合、表面側に画像が形成された用紙Pは、搬送ローラー62等を介してADU60に搬送される。ADU60のスイッチバック経路では、ADUローラー64の逆回転制御により用紙Pの後端を先頭にしてUターン経路部に搬送され、Uターン経路部に設けられた搬送ローラー66,68等により表裏反転された状態で二次転写部34に再給紙される。
[画像形成装置100のブロック構成例]
図2は、画像形成装置100の機能構成例を示すブロック図である。図2に示すように、画像形成装置100は、装置全体の動作を制御する制御部50を備えている。制御部50は、CPU(Central Processing Unit)52と、ROM(Read Only Memory)54と、RAM(Random Access Memory)56とを有している。CPU52は、ROM54から読み出したソフトウェア(プログラム)をRAM56に展開して実行することにより、画像形成装置100の各部を制御し、定着分離不良の発生を防止するための裏面印刷モードや通常の画像形成処理に関連する機能を実現する。
制御部50には、操作表示部70と、画像読取部90と、画像形成部10と、給紙部20と、定着部44と、記憶部110とがそれぞれ接続されている。
操作表示部70は、制御部50から供給される表示信号に基づいて表示装置に操作画面等を表示したり、操作画面で受け付けられた紙種、用紙サイズ、坪量等の画像形成条件(ジョブ)に関する情報を制御部350に供給したりする。
画像読取部90は、原稿台に載置された原稿等を読み取って画像データを生成し、生成した画像データを制御部50に供給する。画像形成部10は、制御部50から供給される画像情報に基づいて画像形成部10等の動作を制御して用紙Pに所定の画像を形成する。給紙部20は、制御部50からの指示に基づいて指定された用紙Pを一枚ずつ取り出して二次転写部34に向けて送り出す。定着部44は、制御部50から供給される制御信号に基づいて、ヒーターをオンしたり、ローラー間を圧着してニップ部を形成したりする。
記憶部110は、例えば不揮発性の半導体メモリやHDD(Hard disk drive)等から構成されている。記憶部110には、定着分離不可レベルを取得するためのテーブルTB1や,定着分離不可レベルから裏面トナー像形成条件を取得するためのテーブルTB2等が記憶されている。
[テーブルTB1の構成例]
図3は、テーブルTB1の構成の一例を示している。図3に示すように、テーブルTB1には、用紙情報の一例である用紙種類および坪量と、画像情報の一例である用紙先端30mmの所定領域に形成される画像のカバレッジ(以下、単に画像カバレッジという)と、定着分離不可レベルとがそれぞれ対応付けられて記憶されている。画像カバレッジとは、各色のトナー像のカバレッジ(印字率)の総和であり、用紙Pの所定領域に占めるトナー像の割合をいう。定着分離不可レベルは、複数段階に分けて設定されている。例えば、入力されるジョブの画像形成条件において、用紙種類が「普通紙」であり、坪量が「70g/m」であり、画像カバレッジが「170%」である場合、定着分離不可レベルとして「1」が読み出される。
テーブルTB1において定着分離不可レベルは、坪量が少なく、かつ、画像カバレッジが大きくなるにつれて段階的に大きくなるように設定されている。定着分離不可レベル(数値)が上がるほど、定着分離性能が悪化していることを意味する。また、「コート紙」は、「普通紙」よりも表面が平坦となるように加工されており、定着処理時に定着部44から分離し難い傾向にあるため、「普通紙」よりも定着分離不可レベルが高くなるように設定されている。
[テーブルTB2の構成例]
図4は、テーブルTB2の構成の一例を示している。図4に示すように、テーブルTB2には、定着分離不可レベルと、用紙Pの裏面に形成する裏面トナー像形成条件とが対応付けられて記憶されている。裏面トナー像形成条件には、裏面トナー像の形成面積と、トナー量(階調値)とが含まれている。例えば、TB1から取得した定着分離不可レベルが「1」の場合、裏面トナー像の形成面積として「20mm」およびトナー量として「50%」が読み出され、これらの条件に基づいて裏面トナー像が形成される。
テーブルTB2では、定着分離不可レベルが大きくなるほど、裏面トナー像の形成面積およびトナー量の少なくとも一方の値が大きくなるように設定されている。また、裏面トナー像を形成する場合、裏面トナー像の形成面積を大きくするよりもトナー量を多くする方が優先される。これは、用紙Pの表面の定着処理時において、裏面トナー像のトナー量を増やすことで、裏面側の定着部44に対するトナー付着力が上がるので、用紙Pの表面側での定着分離性能を向上させることができるからである。
[画像形成装置100の動作例]
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る裏面印刷モード時における画像形成装置100の動作例を示すフローチャートである。なお、以下では、用紙Pの表面側に画像を形成する片面印刷モードがユーザーにより指示された場合について説明する。また、裏面印刷モードにおいては、裏面トナー像を形成する用紙Pの面を裏面とし、ジョブに基づく画像を形成する用紙Pの面を表面とする。
図5に示すように、ステップS100で制御部50は、ユーザーからジョブ(印刷指示)が受け付けられると、ジョブの画像情報および用紙情報に基づいてジョブの定着分離不可レベルを取得(判定)する。具体的には、制御部50は、画像情報として用紙Pの表面側の先端30mmの画像カバレッジを取得し、用紙情報として用紙Pの用紙種類および坪量を取得する。制御部50は、各情報を取得したら、取得した画像のカバレッジ、用紙種類および坪量に基づいてテーブルTB1(図3参照)を参照し、該当する定着分離不可レベルを取得する。
ステップS110で制御部50は、ジョブの画像情報および用紙情報(画像形成条件)が定着分離不可に該当しているか否かを判断する。例えば、制御部50は、テーブルTB1から取得した定着分離不可レベルが「1」,「2」,「3」である場合、ジョブが定着分離不可に該当すると判断してステップS120に進む。
一方、制御部50は、テーブルTB1から取得した定着分離不可レベルが「0」である場合、ジョブが定着分離不可に該当しないと判断してステップS150に進む。ステップS150で制御部50は、裏面印刷モードを実行せずに、通常通り片面印刷モードを実行し、用紙Pの表面側に所定のトナー像を形成する。
ステップS120で制御部50は、ジョブが定着分離不可に該当する場合、裏面印刷モードへの変更を示す文字等を操作表示部70の操作画面に表示させた後、裏面印刷モードに自動的に移行する。なお、裏面印刷モードに変更するかをユーザーが選択可能なボタンを操作画面上に表示させ、このボタンがユーザー操作により選択された場合に裏面印刷モードに変更するように制御しても良い。
ステップS130で制御部50は、裏面印刷モードに移行したら、テーブルTB1から取得した定着分離不可レベルに対応付けられた裏面トナー像の形成面積およびトナー量をテーブルTB2から取得する(図4参照)。例えば、制御部50は、定着分離不可レベルが「1」の場合、裏面トナー像の形成面積として「20mm」を取得し、トナー量として「50%」をテーブルTB2から取得する。
ステップS140で制御部50は、取得した裏面トナー像の形成面積およびトナー量に基づいて画像形成部10等を制御し、給紙部20から搬送される用紙Pの裏面側に裏面トナー像を形成させる。図6(A)および図6(B)は、用紙Pの裏面PBに形成する裏面トナー像GCLの構成の一例を示している。図6(A)および図6(B)に示すように、ジョブに基づくトナー像G(破線)を用紙Pの表面の先端側に形成する場合、用紙Pの表面の先端部に対応する裏面の位置(裏面PBの後端側)に透明トナーからなる裏面トナー像GCLを形成する。例えば、用紙Pの表面側の先端からの距離が「20mm」の位置に、予め設定された面積および形状からなるトナー量の階調値が「50%」の裏面トナー像GCLを形成する。
裏面トナー像が形成された用紙Pは、定着部44により加熱、加圧処理が施された後、ADU60に搬送され(図1参照)、裏面側の画像形成時における後端を先端として表裏が反転された状態で二次転写部34に再給紙される。
ステップS150で制御部50は、画像形成部10等の動作を制御してジョブに基づくトナー像を用紙Pの表面側に形成させる。図7(A)および図7(B)は、用紙Pの表面PS側に形成するトナー像Gの構成の一例を示している。図7(A)および図7(B)に示すように、用紙Pの表面PSの先端側を含む領域に例えば逆三角形状のトナー像Gを形成する。
表面側にトナー像が形成された用紙Pは、定着部44により加熱、加圧処理が施された後、図示しない排紙トレイ上に排出される。本例では、用紙Pの裏面側に裏面トナー像が形成され、用紙Pの剛度等が向上しているので、定着時に定着分離不良が発生することがない。なお、裏面トナー像は1層で構成されること等から、用紙Pの裏面側においては定着部44に対するトナー付着量は上がるが、定着分離不良が発生することはない。
なお、上述した実施の形態では、定着分離不良に該当する場合、用紙Pの搬送方向Dの先端部に裏面トナー像を形成する例を説明したが、これに限定されることはない。図8(A)、図8(B)、図8(C)は、裏面トナー像の他の構成の一例を示している。
図8(A)に示すように、用紙Pの裏面側の全面に裏面トナー像GCLを形成するようにしても良い。この場合には、用紙Pの全体の剛度を大きくできるので、定着分離性をより向上させることができる。また、図8(B)に示すように、用紙Pの搬送方向Dに沿って帯状(長方形状)の裏面トナー像GCLを形成するようにしても良い。この場合、用紙Pの表面側の定着時に画像の中間位置等で定着部44にくっ付いてしまうような場合も防止できる。さらに、図8(C)に示すように、用紙Pの表面側に三角形のトナー像Gを形成する場合、表面側のトナー像Gが形成された裏面側の部分にのみ裏面トナー像GCLを形成するようにしても良い。つまり、表面側に形成されるトナー像Gと同一位置かつ同一形状の裏面トナー像GCLを用紙Pの裏面側に形成しても良い。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、ジョブが片面印刷モードであって定着分離不可条件に該当する場合、裏面印刷モードに変更し、用紙Pの裏面側に予め裏面トナー像を形成する。これにより、裏面トナー像のトナーが用紙繊維の隙間に染み込んで固化することで用紙Pの剛度が向上するので、用紙Pの表面側の定着時において定着分離性能を向上させることができる。また、用紙Pの裏面側に形成された裏面トナー像によりその表面が平滑化されるので、用紙Pの表面側の定着時において裏面側の定着部44への付着力を上げることができる。これらにより、用紙Pの表面側での定着分離不良の発生を効果的に抑制することができる。その結果、通常の用紙だけでなく、例えば薄紙等の分離しにくい用紙Pの通紙が可能となる。
また、第1の実施の形態によれば、エアの吹き付けや余白を増加する等を行う必要がないので、画質の劣化も防止することができる。また、裏面トナー像を用紙Pの裏面側であって透明トナーにより形成するので、画質の品質(見栄え)に影響を与えることはない。また、用紙Pの先端側にのみ裏面トナー像を形成した場合には、トナー量を抑制できるので、プリントコストを抑えることができる。また、用紙Pの先端部を確実に定着分離させることができるので、それ以降の用紙Pの定着分離不良の発生も防止できる。
また、第1の実施の形態によれば、用紙Pの坪量や紙種、用紙先端の画像カバレッジに基づいて定着分離不良が発生するか否かを判断するので、より高精度かつ正確に定着分離不良の発生の有無を判断できる。さらに、定着分離不可レベルの段階に応じて裏面トナー像の付着面積やトナー量の階調を変更するので、段階に応じた最適な裏面トナー像を形成することができ、トナーコストを抑えつつ、確実に定着分離性能の向上を図ることができる。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態では、定着分離不可レベルを判定する際に用いるテーブルTB3,TB4の構成が上記第1の実施の形態のテーブルTB1,TB2とは相違している。なお、その他の画像形成装置100の構成および動作は、上記第1の実施の形態と同様であるため、共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
[テーブルTB3の構成例]
図9は、テーブルTB3の構成の一例を示している。図9に示すように、テーブルTB3には、用紙情報の一例である用紙種類および坪量と、画像情報の一例である用紙一面に形成される画像の平均カバレッジ(以下、画像カバレッジという)と、定着分離不可レベルとがそれぞれ対応付けられて記憶されている。画像カバレッジとは、各色のトナー像のカバレッジ(印字率)の総和であり、用紙Pの印刷可能領域に占めるトナー像の割合をいう。定着分離不可レベルは、複数段階に分けて設定されている。例えば、入力されるジョブの画像形成条件において、用紙種類が「普通紙」であり、坪量が「70g/m」であり、画像カバレッジが「170%」である場合、定着分離不可レベルとして「1」が読み出される。
テーブルTB3において定着分離不可レベルは、坪量が少なく、かつ、画像カバレッジが大きくなるにつれて段階的に大きくなるように設定されている。定着分離不可レベルが上がるほど、定着分離性能が悪化していることを意味する。また、「コート紙」は、「普通紙」よりも表面が平坦となるように加工されており、定着処理時に定着部44から分離し難い傾向にあるため、「普通紙」よりも定着分離不可レベルが高くなるように設定されている。
[テーブルTB4の構成例]
図10は、テーブルTB4の構成の一例を示している。図10に示すように、テーブルTB4には、定着分離不可レベルと、用紙Pの裏面に形成する裏面トナー像形成条件とが対応付けられて記憶されている。裏面トナー像形成条件には、裏面トナー像の形成面積と、トナー量(現像電圧)とが含まれている。例えば、TB3から取得した定着分離不可レベルが「1」の場合、裏面トナー像の形成面積として「用紙幅(搬送方向Dに直交する方向の幅)が50%」およびトナー量として「−300V」が読み出され、これらの条件に基づいて裏面トナー像が形成される。
テーブルTB4では、定着分離不可レベルが大きくなるほど、裏面トナー像の形成面積およびトナー量の少なくとも一方の値が大きくなるように設定されている。また、裏面トナー像を形成する場合、裏面トナー像の形成面積を大きくするよりもトナー量を多くする方が優先される。例えば、定着分離不可レベルが「1」、「2」の場合、裏面トナー像の形成面積は同一の値に設定されるが、トナー量の値が定着分離不可レベル「1」よりも「2」の方が多くなるように設定される。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、用紙Pの全体における画像の平均カバレッジを考慮してジョブが定着分離不可条件に該当するか否かを判断できるので、より高精度かつ正確に定着分離不良の発生の有無を判断できる。また、テーブルTB3,TB4の判断結果に基づいて裏面トナー像を形成するので、第1の実施の形態と同様に、画質の劣化を防止しつつ、定着分離性能の向上を図ることができる。また、用紙P全体の画像のカバレッジに基づいて定着分離不可条件を判断するので、画像の中間位置等で用紙Pが定着部44にくっ付いてしまうような問題も防止することができる。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態では、裏面トナー像を形成するための専用の画像形成ユニット10CLおよび定着部45を設けている点において上記第1の実施の形態と相違している。なお、その他の画像形成装置200の構成および動作は、上記第1の実施の形態と同様であるため、共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
[画像形成装置200の構成例]
図11は、本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置200の構成の一例を模式的に示している。図11に示すように、画像形成装置200は、裏面トナー像を形成するための専用の画像形成ユニット10CLおよび定着部45を備えている。
画像形成ユニット10CLは、帯電部や露光部、現像部、クリーニング部等を有している。画像形成ユニット10CLは、給紙部20と二次転写部34との間の搬送経路Rに設けられると共に、用紙Pの裏面側に対して露光、現像等を行えるように搬送経路Rの内側に設けられている。定着部45は、定着ローラー、加圧ローラー、加熱ローラーおよび定着ベルトを有し、画像形成ユニット10CLよりも用紙搬送方向の下流側の搬送経路R上に設けられている。
なお、画像形成ユニット10CLおよび定着部45は、上述した設置位置に限定されることはない。例えば、画像形成装置200の用紙搬送方向の上流側に給紙装置を接続する場合には、画像形成ユニット10CLおよび定着部45を接続口(搬入口)と二次転写部34との間の搬送経路に設けても良い。
[画像形成装置200の動作例]
次に、裏面印刷モード時における画像形成装置200の動作の一例について説明する。制御部50は、ジョブが片面印刷モードであって、ジョブの画像情報および用紙情報が定着分離不可条件に該当すると判断した場合、裏面印刷モードを実行する。
画像形成ユニット10CLは、給紙部20から送り出される用紙Pの裏面側に透明トナーからなる裏面トナー像を形成する。裏面に裏面トナー像が形成された用紙Pは、定着部45に搬送される。定着部45は、用紙Pに加圧、加熱処理を施すことにより裏面トナー像を用紙Pに定着させる。定着処理された用紙Pは、二次転写部34に搬送される。
画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kは、中間転写ベルト8上に各色のトナー像を重ね合わせて形成する。二次転写部34では、裏面トナー像が形成された用紙Pの表面側に中間転写ベルト8上のトナー像(カラー画像)を転写する。用紙Pの表面側にトナー像が形成された用紙Pは、定着部44に搬送される。
定着部44は、用紙Pに加圧、加熱処理を施すことにより用紙Pの表面側に形成されたトナー像を用紙Pに定着させる。このとき、用紙Pの裏面側には裏面トナー像が形成されているので、定着分離不良が発生することはない。定着処理された用紙Pは、図示しない排紙トレイ上に排出される。
以上説明したように、第3の実施の形態によれば、裏面トナー像を形成するための専用の画像形成ユニット10CLおよび定着部45を設けているので、用紙Pを表裏反転させることなく、裏面印刷モードを実行することができる。これにより、裏面印刷モードを実行する場合でも、生産性を低下させることなく、定着分離不良の発生を防止することができる。
<第4の実施の形態>
第4の実施の形態では、2台の第1の画像形成装置500および第2の画像形成装置700を直列タンデム構成とする点において上記第1の実施の形態と相違している。なお、第1および第2の画像形成装置500,700の構成および動作は、上記第1の実施の形態の画像形成装置100と略同一であるため、詳細な説明は省略する。
[画像形成システム300の構成例]
図12は、本発明の第4の実施の形態に係る画像形成システム300の構成の一例を示している。図12に示すように、画像形成システム300は、給紙装置400と、第1の画像形成装置500と、中間装置600と、第2の画像形成装置700と、後処理装置800とを備えている。画像形成システム300は、略同一の機能を有する第1の画像形成装置500と第2の画像形成装置700とが搬送方向Dに沿って直列に連結された直列タンデム方式により構成されている。
給紙装置400は、複数の給紙トレイ410を有している。各給紙トレイ410には、所定のサイズ、坪量、紙種で構成される用紙が収容されている。給紙装置400は、印刷指示があると、指定された用紙を給紙トレイ410から取り出して第1の画像形成装置500に搬送する。
第1の画像形成装置500は、画像形成部510と、二次転写部534と、定着部544とを有している。画像形成部510は、画像形成ユニット510CL,510Y,510M,510C,510Kと、中間転写ベルト580とを含んでいる。画像形成ユニット510CL,510Y,510M,510C,510Kは、帯電、露光、現像処理等により中間転写ベルト580上に各色に対応したトナー像を形成する。二次転写部534は、給紙装置400から搬送される用紙P上に中間転写ベルト580上に形成されたトナー像を転写する。トナー像が形成された用紙Pは、中間装置600に搬送される。
中間装置600は、搬送路切替部610と、反転部620とを有している。搬送路切替部610は、本発明の裏面印刷モードや両面印刷モードが選択された場合に搬送経路先を反転部620側に切り替え、片面印刷モードが選択された場合に搬送経路先を水平経路に切り替える。反転部620は、反転経路および反転ローラー等を含み、裏面印刷モードや両面印刷モードが選択された場合、用紙を反転経路にスタックし、反転ローラー等によってスイッチバック搬送することにより用紙を表裏反転させた状態で第2の画像形成装置700に搬送する。
第2の画像形成装置700は、画像形成部710と、二次転写部734と、定着部744とを有している。画像形成部710は、画像形成ユニット710Y,710M,710C,710Kと、中間転写ベルト780とを含んでいる。画像形成ユニット710Y,710M,710C,710Kは、帯電、露光、現像処理等により中間転写ベルト780上に各色に対応したトナー像を形成する。二次転写部734は、中間装置600から搬送される用紙に中間転写ベルト780上に形成されたトナー像を転写する。画像が形成された用紙は、後処理装置800に搬送される。
後処理装置800は、反転部、ソート部、ステープル部、パンチ部および折り部等の少なくとも1以上の後処理を行う後処理部810と、排紙トレイ820とを有している。後処理部810は、第2の画像形成装置700から搬送される用紙Pに対して所定の後処理を施して排紙トレイ820上に排出する。
また、画像形成システム300は、システム全体の動作を制御するための制御部550を備えている。本例では、制御部550を第1の画像形成装置500に設け、この制御部550がメインとなって画像形成システム300全体の制御を行う例について説明するが、各装置に制御部を設け、各装置の制御部同士が連動して制御を行うようにしても良いし、制御部550以外の制御部がメインとなって制御を行うようにしても良い。
[画像形成システム300の動作例]
次に、本発明に係る裏面印刷モードが選択された場合における画像形成システム300の動作例について説明する。制御部550は、片面印刷モードであって、画像情報および用紙情報に基づいてジョブが定着分離不可条件に該当すると判断した場合、裏面印刷モードを実行する。
第1の画像形成装置500の画像形成ユニット10CLは、給紙装置400から搬送される用紙Pの裏面側に透明トナーからなる裏面トナー像を形成する。定着部544は、加圧、加熱処理を施すことにより裏面トナー像を用紙の裏面に定着させて中間装置600に搬送する。
中間装置600は、第1の画像形成装置500から搬送される用紙の表裏を反転させ、用紙の表面を上方に向けた状態で第2の画像形成装置700に搬送する。
第2の画像形成装置700の画像形成ユニット10Y,10M,10,10Kは、中間装置600から搬送される用紙Pの表面側に例えばカラー画像を形成する。定着部744は、加圧、加熱処理を施すことによりカラー画像を用紙Pの表面に定着させて後処理装置800に搬送する。このとき、用紙Pの裏面側には裏面トナー像が予め形成されており、用紙Pの剛度等が向上しているので、定着分離不良が発生することはない。
以上説明したように、第4の実施の形態によれば、直列タンデム構成とした画像形成システム300においても、本発明の裏面印刷モードを適用することができる。また、画像形成システム300では、第1の画像形成装置500において用紙Pの表裏反転を行う必要がないので、生産性を低下させることなく、裏面印刷モードを実行することができる。なお、第1の画像形成装置500としては、第3の実施の形態で説明した画像形成装置200を用いることもできる。また、上記例では、給紙装置400から用紙Pを供給するようにしたが、第1の画像形成装置500に設けられた給紙トレイから用紙を供給するようにしても良い。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。例えば、上述した実施の形態では、カラー画像を形成することが可能な画像形成装置に本発明を適用した例について説明したが、モノクロ画像を形成する画像形成装置にも本発明を適用することができる。モノクロ用の画像形成装置において、裏面印刷モードを実行する場合、用紙Pの裏面側に黒色のトナーを用いて裏面トナー像を形成して定着処理し、その後、用紙Pの表面側にジョブに基づく黒色のトナーを用いて画像や文字等の画像を形成して定着処理する。このような場合にも、用紙Pの裏面側の裏面トナー像によって定着分離性能を向上させることができる。
また、上述した実施の形態では、裏面トナー像を透明トナーにより形成したが、これに限定されることはない。例えば、用紙Pの色に応じて裏面トナー像の色を変更するようにしても良い。用紙Pの色は、ユーザーが操作表示部70等から直接入力するようにしても良いし、給紙部20等に用紙Pの色を識別できるセンサを設置し、このセンサの検知結果に基づいて用紙Pの色を判別するようにしても良い。制御部50等は、入力または検知された用紙Pの色情報に基づいて、用紙Pの裏面側に裏面トナー像を形成する。具体的には、用紙Pの色が黄色である場合には、裏面トナー像を黄色のトナーにより形成する。この実施の形態によれば、透明トナーの画像形成ユニット10CLを別途設ける必要がないので、装置の大型化や複雑化を防止することができる。
また、上述した実施の形態において、テーブルTB1,TB3では、定着分離不可レベルを3段階に設定したが、これに限定されることはない。また、テーブルTB1〜TB4で挙げた数値は一例であり、これらに限定されるものではない。さらに、定着分離不可レベルや裏面トナー像形成条件は、演算式等を用いてリアルタイムで算出するようにしても良い。
10 画像形成部
44,45 定着部
50,550 制御部
100,200 画像形成装置
300 画像形成システム
500 第1の画像形成装置
700 第2の画像形成装置
G トナー像(第1の画像)
GCL 裏面トナー像(第2の画像)
P 用紙
PS 表面(第1の面)
PB 裏面(第2の面)

Claims (12)

  1. 用紙にトナー像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部により形成された前記トナー像を前記用紙に定着させる定着部と、
    前記用紙の第1の面に第1のトナー像を形成する片面印刷を行うジョブであって、前記定着部から前記用紙が分離しない定着分離不可条件に該当する場合、前記用紙の第1の面に前記第1のトナー像を形成する前に、当該第1の面とは反対側の第2の面に第2のトナー像を形成して定着させるよう前記画像形成部および前記定着部を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記用紙の第2の面に形成する前記第2のトナー像のトナーは、透明トナーである
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記用紙の第2の面に形成する前記第2のトナー像のトナーは、当該用紙の色に対応したトナーである
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記第1のトナー像の定着時における前記用紙の用紙搬送方向の先端側にのみ前記第2のトナー像を形成するよう前記画像形成部を制御する
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記第2のトナー像を前記第1のトナー像が形成された部分の裏面側にのみ形成するよう前記画像形成部を制御する
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記定着分離不可条件に該当するかを前記ジョブの画像情報および用紙情報の少なくとも一方の情報に基づいて決定する
    ことを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、複数段階に設定された前記定着分離不可条件において、該当する段階に応じて前記第2のトナー像のトナー付着量を変更する
    ことを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、複数段階に設定された前記定着分離不可条件において、該当する段階に応じて前記第2のトナー像のトナー付着面積を変更する
    ことを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、前記第2のトナー像を形成する場合、トナー付着面積よりもトナー付着量を優先して変更する
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御部は、片面印刷時に定着分離不可条件に該当する場合、両面印刷に切り替え、前記用紙の第2の面から印刷を行うよう前記画像形成部を制御する
    ことを特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載の画像形成装置。
  11. 前記画像形成部は、
    用紙の少なくとも第1の面に第1のトナー像を形成する第1の画像形成部と、
    前記第1の画像形成部よりも用紙搬送方向の上流側に設けられ、前記用紙の第2の面に第2のトナー像を形成する第2の画像形成部と、を含み、
    前記定着部は、
    前記第1の画像形成部により形成された前記第1のトナー像を前記用紙に定着させる第1の定着部と、
    前記第1の定着部よりも用紙搬送方向の上流側に設けられ、前記第2の画像形成部により形成された前記第2のトナー像を前記用紙に定着させる第2の定着部と、を含み、
    前記制御部は、片面印刷時であって定着分離不可条件に該当する場合、前記第1の画像形成部により第1の面に前記第1のトナー像を形成する前に、前記第2の画像形成部により第2の面に前記第2のトナー像を形成させた後、前記第2の定着部により前記第2のトナー像を前記用紙に定着させる
    ことを特徴とする請求項1から10の何れか一項に記載の画像形成装置。
  12. 第1の画像形成装置と、
    前記第1の画像形成装置の用紙搬送方向の下流側に直列に接続される第2の画像形成装置と、
    用紙の第1の面に第1のトナー像を形成する片面印刷を行うジョブであって、定着部から前記用紙が分離しない定着分離不可条件に該当する場合、前記第2の画像形成装置により前記用紙の第1の面に第1のトナー像を形成する前に、前記第1の画像形成装置により前記用紙の第1の面とは反対側の第2の面に第2のトナー像を形成して定着させる制御部と、
    を備えることを特徴とする画像形成システム。
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