JP2016108021A - 胴枠体及び梱包箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストの低廉化を実現しつつ、圧縮強度(耐集中荷重)を向上させることができる胴枠体及び梱包箱を提供する。【解決手段】胴枠体20は、桁部12a〜12cが下面に形成されているパレット部10を備える梱包箱1に用いられる。胴枠体20は、パレット部10の上部に配置され、桁部12a、12b、12cの長手方向であるY軸方向に沿って形成された妻面が形成されている胴枠体本体21と、この妻面に固定されている補強部22a、22bと、を有する。妻面は、梱包箱を積み重ねた場合に、上段の梱包箱の桁部から荷重が加わりやすい面である。このため、この妻面に補強部22a、22bが固定されることで、製造コストの低廉化を実現しつつ、圧縮強度を向上させることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、胴枠体及び梱包箱に関する。
国内流通向け又は輸出向けの梱包箱は、輸送効率を高めるために、複数段に積み重ねて輸送や保管がなされるのが一般的である。梱包箱の積み重ね可能な段数は、梱包箱の圧縮荷重(集中荷重)に大きく依存する。特に、製品の重量が大きい場合、梱包箱には高い圧縮強度(耐集中荷重)が求められるため、高価な素材や多数の補強部材が必要となる。さらに、人手により梱包箱を運搬することが困難となるため、フォークリフトやクレーン等の機械を使用する必要があり、パレットを有する梱包箱が用いられる。
また、近年、電子機器業界や自動車業界では、国内で生産された製品部品を輸出して、販売対象国である他国で組立・販売するノックダウン生産(K/D生産、Knock Down生産)と呼ばれる生産方式が多く行われている。ノックダウン生産方式に用いられる梱包箱は、国内向けの生産方式に用いられる梱包箱と比較すると、保管期間が長い、振動を受けやすい、気温の変化を受けやすい、少ないスペースに詰めこまれる等の環境の違いがある。また、原価低減活動の一環として、積載効率・保管効率を向上させるために、輸出時に、より多くの段数に積み重ねられる。このため、ノックダウン生産方式に用いられる梱包箱は、大きな物流ストレスを受けやすい。また、近年の環境問題を鑑み、梱包箱には、環境負荷が少ない素材を使用する必要がある。したがって、ノックダウン生産方式に用いられる梱包箱は、環境負荷が少なく製造コストの低廉な素材から形成されるとともに、高い圧縮強度が要求される。これらの事情を踏まえ、梱包箱の圧縮強度を向上させるための技術が種々提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2013−252895号公報 特開2008−001396号公報
特許文献1に記載の梱包箱では、側面に補強板が固定されていることにより、その圧縮強度を向上させている。しかしながら、胴枠体の全側面に補強板が取り付けられているため、梱包箱のコストが高くなるおそれがある。
特許文献2に記載の梱包箱では、補強板が胴枠体の内側に重ね合わされて配置されているだけであるため、圧縮強度が不十分であり、製品部品の輸出時に梱包箱を積み重ねた場合、梱包箱に胴膨れが生じやすくなり、梱包箱が圧潰するおそれがある。特に、輸出用梱包箱の場合、下部に桁部が設けられているため、積み重ねられた上段の梱包箱の桁部からの荷重が、特定の胴枠体側面に集中的に加わりやすくなり、梱包箱自体の圧縮強度が大幅に低下する。これにより、梱包箱に胴膨れが生じやすくなり、梱包箱が圧潰するおそれがある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、製造コストの低廉化を実現しつつ、圧縮強度を向上させることができる胴枠体及び梱包箱を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る胴枠体は、
桁部が下面に形成されているパレット部を備える梱包箱に用いられる胴枠体であって、
前記パレット部の上部に配置され、前記桁部の長手方向に沿って形成された第1面が形成されている胴枠体本体と、
前記第1面に固定されている補強部と、
を有する。
本発明の第2の観点に係る梱包箱は、
桁部が下面に形成されているパレット部と、
本発明の第1の観点に係る胴枠体と、
前記胴枠体の開口を覆う蓋部と、
を備える。
本発明では、桁部の長手方向に沿って形成された第1面に補強部が固定されている。この第1面は、梱包箱を積み重ねた場合に、上段の梱包箱の桁部から荷重が加わりやすい面である。このため、この第1面に補強部が固定されることで、製造コストの低廉化を実現しつつ、圧縮強度を向上させることができる。これにより、梱包箱の胴膨れを抑制し、梱包箱の圧潰を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る梱包箱の斜視図である。 梱包箱の分解斜視図である。 梱包箱の図1のA−A矢視の断面図である。 パレット体の展開図である。 胴枠体の分解斜視図である。 胴枠体本体の分解斜視図である。 従来の梱包箱が胴膨れする様子を示す模式図である。 本実施形態に係る梱包箱の胴膨れが抑制される様子を示す模式図である。 梱包箱の圧縮試験に関する説明図である。 比較例に係る梱包箱の斜視図である。 比較例に係る梱包箱の分解斜視図である。 比較例に係る梱包箱の胴枠体本体及び補強部のXY断面図である。 比較例に係る梱包箱及び本実施形態の梱包箱における圧縮試験の結果を示すグラフである。 変形例1に係る梱包箱の分解斜視図である。 変形例2に係る梱包箱の斜視図である。 変形例2に係る梱包箱の分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る梱包箱1について、図1〜図9を用いて説明する。なお、理解を容易にするため、XYZ座標を設定し、適宜参照する。
梱包箱1は、図1に示すように、ノックダウン生産方式に用いられる輸出用梱包箱であり、輸出対象である収容物2を収容するために用いられる。梱包箱1は、各寸法が、幅(X軸方向の長さ)約1100mm、奥行き(Y軸方向の長さ)約1050mm、高さ(Z軸方向の長さ)約1000mmとして構成された略直方体形状に形成されている。なお、梱包箱1の寸法及び形状は、一例であり、限定されるものではない。
梱包箱1は、図2に示すように、パレット部10と、パレット部10の上側(+Z側)に設置されている胴枠体20と、胴枠体20の上側に設置されている蓋部30と、を備える。上記各構成部材(パレット部10、胴枠体20、蓋部30)は、同一の素材から構成される。詳しくは、本実施形態では、各構成部材は、国内で入手が容易な国内原紙から形成されている段ボール材からなる。
収容物2は、例えば、梱包された電子機器部品、自動車部品等である。収容物2は、図3に示すように、蓋部30との間に所定の隙間が形成された状態で梱包箱1内に配置される。したがって、梱包箱1の上段に梱包箱が積み重ねられた場合であっても、下段の梱包箱1に収容された収容物2が上段の梱包箱1を直接支持しないように、収容物2は、梱包箱1内に配置されている。
パレット部10は、収容物2を支持する部材であり、胴枠体20の下蓋として機能する。このパレット部10は、収容物2が載置されるパレット本体11と、床面Gとパレット本体11を隔てるための3本の桁部12a、12b、12cと、桁部12a〜12cとパレット本体11との間に配置される板部13と、を有する。
パレット本体11は、図2に示すように、+Z側に開口するとともに底面部11cを有する有底四角筒形状に形成されている。パレット本体11は、その開口に胴枠体20が嵌め込まれる寸法及び形状に形成されている。パレット本体11は、図4に示す切り込み11bが形成された1枚の段ボール板材11aから形成される。段ボール板材11aは、折れ曲がり線11fによって区画された底面部11c、側壁面部11d、糊代部11eから構成される。この段ボール板材11aを、折れ曲がり線11fに沿って折り曲げて、糊代部11eを側壁面部11dに貼り付けることにより、図2に示すパレット本体11は形成される。パレット本体11の下面には、図3に示すように、底面部11cと同等の面積を有し、段ボール材からなる板部13が貼り付けられている。
桁部12a〜12cは、パレット本体11を支持する部材であり、板部13の下面にY軸方向に沿って等間隔に貼り付けられている。桁部12a〜12cは、図2を参照するとわかるように、その長さが、パレット本体11のY軸方向の長さに等しい四角柱形状に形成されている。桁部12aは、板部13の+X側の辺に沿って固定されている。桁部12bは、板部13の+X側及び−X側の辺の中心線に沿って固定されている。桁部12cは、板部13の−X側の辺に沿って固定されている。桁部12aと桁部12bとの隙間、桁部12bと桁部12cとの隙間は、例えば、フォークリフトのツメ(フォーク)を差し込まれるために用いられる。
桁部12aは、桁中材14と、桁中材14の外側をY軸回りに覆う桁枠15と、を有する。桁中材14は、複数枚の長方形板状の段ボール材を重ねて貼り合わされたものである。桁枠15は、段ボール材を4つ折りにすることによって、形成されている。桁枠15の一部は、−Z側で重ねられて形成されている。なお、本実施形態では、桁部12aは段ボール材から形成されているが、鉄等の金属、木、プラスチック等から形成されていてもよい。
桁部12b、12cは、桁部12aと同等の構成を有している。
胴枠体20は、図1に示すように、収容物2の側方を覆う部材である。この胴枠体20は、図5Aに示すように、胴枠体本体21と、胴枠体本体21の+X側及び−X側の面それぞれに固定された補強部22a、22bと、を有する。
胴枠体本体21は、4つの側面を有し、Z軸方向に貫通する四角筒状に形成されている。図2に示すように、胴枠体本体21を形成する段ボール材の中芯21bは、フルート方向(段ボール材の波の方向)がZ軸方向に沿っている。これにより、胴枠体本体21は、Z軸方向にかかる力に対して、高い圧縮強度を有する。胴枠体本体21の面積の小さい+X側及び−X側の面は、妻面23a、23bとして構成されている。面積の大きい+Y側及び−Y側の面は、がわ面24a、24bとして構成されている。妻面23a、23bは、図5A及び図2を参照するとわかるように、桁部12a〜12cの長手方向(Y軸方向)に沿って形成された面として構成されている。なお、妻面及びがわ面は、JIS Z 0201(試験容器の記号表示方法)に従った名称である。胴枠体本体21は、図5Bに示すように、1枚の段ボール材を4つ折りにすることによって形成されている。胴枠体本体21は、糊代部21aに接着剤を塗布して組み立てられている。
補強部22aは、図5Aに示すように、胴枠体本体21と同じ段ボール材から形成され、長方形の面を有する板状部材である。補強部22aは、その面の形状、寸法が、妻面23aの形状、寸法と等しく形成されている。これにより、補強部22aは、妻面23a全体を覆うように、妻面23aの全面に固定される。補強部22aは、例えば、+X側から妻面23aに接着剤によって貼り付けられることによって、固定されている。
補強部22bは、補強部22aと同等の構成を有している。補強部22bは、補強部22aと同様の方法によって、妻面23b全体に固定されている。
蓋部30は、図2に示すように、胴枠体20の上側の開口を覆う部材である。この蓋部30は、段ボール材から形成されており、−Z側に開口している点を除き、パレット本体11と同様の形状である。蓋部30は、その開口に下側から胴枠体20が嵌め込まれる寸法及び形状に形成されている。
以上、説明したように、本実施形態では、桁部12a〜12cの長手方向に沿って形成された妻面23a、23bに補強部22a、22bが固定されている。妻面23a、23bは、梱包箱1を積み重ねた場合に、上段の梱包箱1Bの桁部12から荷重が加わりやすい面である。このため、妻面23a、23bに補強部22a、22bが固定されるのみで、効率的に圧縮強度を高めることが可能になる。また、胴枠体20のがわ面24a、24bに補強部22a、22bを固定することを不要としているため、製造コストを抑制することができる。結果として、梱包箱1の製造コストの低廉化を実現しつつ、梱包箱1の圧縮強度を向上させることができる。
以下、補強板を有さない従来の梱包箱101A、101Bと比較して、本実施形態に係る梱包箱1の胴膨れを抑制することができる効果について、図6A及び図6Bを用いて説明する。
図6Aに示すように、梱包箱101Aの上には、梱包箱101Bが積み重ねられている。詳しくは、梱包箱101Aの桁部12の長手方向が、梱包箱101Bの桁部12の長手方向に平行になるように、梱包箱101Bは、梱包箱101Aの上に積み重ねられている。
梱包箱101Bが梱包箱101Aの上に積み重ねられていることにより、梱包箱101Bの桁部12からの荷重が、梱包箱101Aの胴枠体20の妻面23に加わる。すると、妻面23は、梱包箱101Aのパレット部10の桁部12との間に挟まれることで、妻面23に曲げモーメントが加わる。このため、妻面23は、その中央部分において内側から外側に膨らむように塑性変形する。妻面23の変形量は、がわ面24の変形量よりも大きいため、がわ面24よりも妻面23が変形しやすく、妻面23の膨出する変形に起因した胴膨れが生じる。結果として、梱包箱101Aは圧潰する。
これに対し、本実施形態の場合、図6Bに示すように、梱包箱1Bが梱包箱1の上に積み重ねられていることにより、梱包箱1Bの桁部12aからの荷重が、梱包箱1の胴枠体20の妻面23aに加わる。すると、妻面23aは、パレット部10の桁部12aとの間に挟まれるが、妻面23aに補強部22aが固定されているため、補強部22aが、妻面23aに加わる曲げモーメントを抑制する。これにより、梱包箱1の圧縮強度を向上させることができるため、梱包箱1の圧潰を抑制することができる。
また、本実施形態では、上述したように、梱包箱1の圧縮強度を向上させることが可能になるため、梱包箱1の段積みできる箱数を増やすことができ、輸出での輸送効率、輸出時の保管効率を向上させることができる。本実施形態では、梱包箱1に所定の圧縮強度を確保しつつ、輸入原紙(例えば、パルプを100%含む)を利用せずとも、国内で入手可能な原紙(例えば、パルプを10%含む)で、梱包箱1を製造することができる。すなわち、製造コストの低廉化を実現しつつ、梱包箱1の圧縮強度を向上させることができる。
以下、本発明者が行った梱包箱1の圧縮試験結果について、比較例に係る梱包箱200における圧縮試験結果と比較しつつ、図7〜図9を参照して説明する。この圧縮試験は、梱包箱1の圧縮強度が向上したことを検証するために行われた試験であり、図7に示す試験装置300を用いてJIS規格であるJIS Z 0212(包装貨物及び容器−圧縮試験方法)に従って行われている。具体的には、試験装置300のテーブル301に試験対象である梱包箱1、200を載せて、さらに、梱包箱1、200の上に、桁部12a、12b、12c及び板部13を載せる。板部13の上に圧縮盤302を接触させ、所定の速度で圧縮盤302を降下させる。これにより、圧縮盤302の降下に伴う梱包箱1、200の圧縮応力を測定している。なお、梱包箱200は、本実施形態に係る梱包箱1に対して、従来から用いられていた比較例である。
梱包箱200は、図8A、図8B及び図8Cに示すように、補強部22a、22bの代わりに、XY断面がコの字状に形成されている2つの補強部40を備える点、及び、胴枠体本体21の代わりに、2つのコの字状の胴枠板から形成されている胴枠体本体50を備える点で、梱包箱1と相違している。
梱包箱1では、補強部22a、22bは胴枠体20に固定されていたが、梱包箱200では、補強部40は胴枠体20に接着剤等で固定されずに、単に重ね合わされている。胴枠体本体50と補強部22a、22bとが重ね合わされていることにより、梱包箱200の側方の厚みが大きくなり、梱包箱200の圧縮強度が向上している。より詳しくは、梱包箱200の補強部40には、段ボール材を3つ折りにすることによって、折り目の間に位置する中央部41と、中央部41の両端に位置する側部42と、が形成されている。胴枠体本体50に形成されている妻面53a、53bには、同等の面積を有する中央部41が接している。2つの側部42は、それぞれ、がわ面54a、54bに接している。
梱包箱1では、胴枠体本体21は、1枚の段ボール材を4つ折りにしていたが、梱包箱200では、胴枠体本体50は、2つ折りにした2つの胴枠板を向かい合わせに並べることによって形成されている。2つの胴枠板は互いに接着されていない。
図9は、梱包箱1、200における圧縮試験の結果を示すグラフである。図9のグラフの横軸は、梱包箱1、200の高さの変位量(mm)を示し、縦軸は、梱包箱1、200の圧縮荷重(kN)を示している。また、曲線c1、c2は、それぞれ、梱包箱1、200における測定結果を示している。図9に示すグラフにおいて、2段積みまでが可能な圧縮荷重の目安はおよそ20kNであり、3段積みまでが可能な圧縮荷重の目安はおよそ30kNである。本試験結果によると、変位量が大きくなるにつれて、梱包箱200の圧縮荷重はおよそ20kNで圧縮荷重の伸びが停滞するのに対し(曲線c2)、梱包箱1の圧縮荷重はおよそ30kNで圧縮荷重の伸びが停滞する(曲線c1)。したがって、本実施形態に係る梱包箱1は、梱包箱200の補強部40よりも小さな補強部22a、22bを用いたのにも関わらず、3段積みが可能な高い圧縮強度を有していることが確認できる。すなわち、梱包箱1の製造コストの低廉化を実現しつつ、梱包箱1の圧縮強度を向上させることができることが確認できる。
また、本実施形態では、梱包箱1の圧縮強度を向上させることにより、梱包箱1の耐久性も向上するため、梱包箱1の繰り返し使用が行いやすくなり、環境への負荷を改善することができる。
なお、梱包箱1の圧縮強度を高める方法として、段ボールの原紙であるライナーや中芯の材質を、より硬い素材とすることが考えられる。しかしながら、この場合、硬い素材そのものが高価であることが考えられるため、梱包箱1の製造コストが高くなるおそれが生じる。これに対して、本実施形態においては、梱包箱1の素材を、高価な素材に代替することなく、圧縮強度を高めることができる。結果として、梱包箱1の製造コストの低廉化を実現しつつ、梱包箱1の圧縮強度をより効果的に向上させることができる。
また、図1〜3に示すように、補強部22a、22bは、妻面23a、23bの上端から下端まで固定されている。このため、補強部22a、22bは、妻面23a、23bに加わる圧縮応力を効果的に分散させることができる。これにより、梱包箱1の圧縮強度をより効果的に向上させることができる。
また、補強部22a、22bは、妻面23a、23bのみに固定されている。補強部22a、22bは、がわ面24a、24bに固定されていないことから、補強部22a、22bに必要な素材の量が少なくなる。すなわち、梱包箱1の製造コストの低廉化をより効果的に実現することができる。
また、補強部22a、22bは、妻面23a、23bの全面に固定されている。このため、補強部22a、22bは、妻面23a、23bに加わる圧縮応力をより効果的に分散させることができる。これにより、梱包箱1の圧縮強度をより効果的に向上させることができる。
また、補強部22a、22bは、妻面23a、23bの外側の面に固定されている。このため、積み重ねられた梱包箱1からの荷重により、妻面23a、23bに加わる曲げモーメントを抑制することができる。これにより、梱包箱1の圧縮強度をより効果的に向上させることができる。
また、補強部22a、22bは、妻面23a、23bに接着剤によって接着されて固定されている。このため、単に補強部を妻面に重ね合わせた場合よりも、梱包箱1の胴膨れをより効果的に抑制することができる。
また、胴枠体本体21と補強部22a、22bとは、同一の素材からなる。これにより、梱包箱1にかかるコストを抑制することができる。また、本実施形態では、胴枠体本体21と補強部22a、22bのみならず、各構成部材は、1種類の段ボール材のみからなるため、梱包箱1の製造コストは安価である。すなわち、梱包箱1の製造コストの低廉化をより効果的に実現することができる。
また、補強部22a、22bは、2つの妻面23a、23bのそれぞれに固定されている。これにより、1つの妻面23aのみに補強部22aが固定されている場合よりも、梱包箱1の圧縮強度を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態によって限定されるものではない。例えば、以下のように変形して実施することもできる。
上述した実施形態では、補強部22a、22bは、妻面23a、23bの全面に固定されている。しかしながら、これに限られない。例えば、図10に示すように、妻面23a、23bのY軸方向の長さよりも短い補強部22a、22bが、妻面23a、23bの+Y側及び−Y側の辺の中心線部分にのみ固定されている梱包箱であってもよい。また、補強部22a、22bは、妻面23a、23bの中央部分近傍に固定されていれば、梱包箱1の圧縮強度を効果的に向上させることができる。さらに、上端から下端まで固定されていることが望ましく、妻面23a、23bの全面に固定されていることがより望ましい。なお、補強部22a、22bのY軸方向の長さや形状は任意に設計変更可能である。
上述した実施形態では、補強部22a、22bは、接着剤を用いることによって、妻面23a、23bに固定されている。しかしながら、固定する方法は接着剤に限られず、図11及び図12に示すように、ステープルのピン26であってもよい。また、溶接等その他の手段であってもよい。また、接着剤を用いて固定した後で、ステープルのピン26を用いて固定してもよい。なお、固定する方法は、妻面23a、23b及び補強部22a、22bが形成されている素材により、適宜選択することが望ましい。
上述した実施形態では、パレット部10は、3本の桁部12a〜12cを有するが、2本の桁部12a、12cのみを有していてもよいし、4本以上の桁部を有していてもよい。また、本実施形態では、パレット部10は、桁部12a〜12cとパレット本体11との間に配置される板部13とを有しているが、板部13を有さなくてもよい。この場合、パレット部10の下面に直接、桁部12a〜12cが取り付けられる。
上述した実施形態では、補強部22aは、胴枠体本体21と同じ段ボール材から形成されている。しかしながら、補強部22aは、胴枠体本体21と異なる素材から形成されていてもよい。また、梱包箱1の各構成部材は、国内原紙から形成されている段ボール材からなっている。しかしながら、各構成部材は、鉄等の金属、木、プラスチック等の他の素材や、パルプ比率のより高い国内原紙、輸入原紙からなっていてもよい。なお、製造コスト低減の観点から、各構成部材が形成されている素材は、1種類に統一することが望ましい。
上述した実施形態では、妻面23a、23bが、桁部12a〜12cの長手方向(Y軸方向)に沿って形成された面として構成されている。このため、この妻面23a、23bは、梱包箱1を積み重ねた場合に、上段の梱包箱の桁部から荷重が加わりやすい面であることから、この妻面23a、23bに補強部22a、22bが固定されている例を示した。しかしながら、がわ面24a、24bが、桁部12a〜12cの長手方向(Y軸方向)に沿って形成された面として構成されている場合は、がわ面24a、24bが、梱包箱1を積み重ねた場合に、上段の梱包箱の桁部から荷重が加わりやすい面になる。この場合は、このがわ面24a、24bに補強部22a、22bが固定されている必要がある。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
1,1B,101A,101B,200 梱包箱、2 収容物、10 パレット部、11 パレット本体、11a 段ボール板材、11b 切り込み、11c 底面部、11d 側壁面部、11e 糊代部、11f 折れ曲がり線、12a,12b,12c,12 桁部、13 板部、14 桁中材、15 桁枠、20 胴枠体、21,50 胴枠体本体、21a 糊代部、21b 中芯、22a,22b,40 補強部、23a,23b,23,53a,53b 妻面、24a,24b,24,54a,54b がわ面、26 ピン、30 蓋部、41 中央部、42 側部、300 試験装置、301 テーブル、302 圧縮盤、c1,c2 曲線、G 床面

Claims (11)

  1. 桁部が下面に形成されているパレット部を備える梱包箱に用いられる胴枠体であって、
    前記パレット部の上部に配置され、前記桁部の長手方向に沿って形成された第1面が形成されている胴枠体本体と、
    前記第1面に固定されている補強部と、
    を有する胴枠体。
  2. 前記補強部は、前記第1面の上端から下端まで固定されている請求項1に記載の胴枠体。
  3. 前記第1面は、前記桁部の長手方向に平行に形成され、
    前記胴枠体本体は、前記第1面とともに、前記桁部の長手方向に直交する方向に沿って形成された第2面をさらに有し、
    前記補強部は、前記第1面のみに固定されている請求項1又は2に記載の胴枠体。
  4. 前記補強部は、前記第1面の全面に固定されている請求項1から3のいずれか1項に記載の胴枠体。
  5. 前記第1面は、前記胴枠体本体の外側に形成されている請求項1から4のいずれか1項に記載の胴枠体。
  6. 前記補強部は、接着剤によって前記第1面に接着されて固定されている請求項1から5のいずれか1項に記載の胴枠体。
  7. 前記補強部は、ステープルによって前記第1面に接着されて固定されている請求項1から6のいずれか1項に記載の胴枠体。
  8. 前記胴枠体本体と前記補強部とは、同一の素材からなる請求項1から7のいずれか1項に記載の胴枠体。
  9. 前記胴枠体本体及び前記補強部の前記素材は、段ボール材である請求項8に記載の胴枠体。
  10. 桁部が下面に形成されているパレット部と、
    請求項1乃至9のいずれか1項に記載の胴枠体と、
    前記胴枠体の開口を覆う蓋部と、
    を備える梱包箱。
  11. 内部に輸出入対象である収容物が、前記蓋部との間に隙間が形成された状態で配置され、
    前記蓋部には、他の前記梱包箱の前記桁部が載置される請求項10に記載の梱包箱。
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