JP5946702B2 - 連結箱 - Google Patents
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Description
図7に示すように、2個の包装箱100は、各々、対向する2組の側壁101,102と、隣り合う側壁101,102の間に設けられる合計4個の面取り状の補強部103とからなり、水平断面が八角形に形成される。側壁102には、連結相手の側壁102に沿って延びる接続片104が設けられる。2個の包装箱100は、各々、側壁101同士を突き合わせた状態で、接続片104が連結相手の側壁102に接着される。これにより、水平断面が八角形の包装箱100を2個連結してなる連結箱200を得ることができる。
また、側壁の一端に補強部を設けない分、従来の八角形の包装箱に比べて、包装箱に収納できる製品の個数が増える。これにより、輸送効率を一層高めることができる。
仮に、接続部が上壁と同じ高さ位置にある場合、接続部にも荷重が加わってしまう。接続部に荷重が加わると、本来、開梱時に切断される切り取り線が切断されるおそれがある。
この点、上記発明の連結箱では、接続部に荷重が加わらないため、切り取り線の切断を防ぐことができ、輸送時あるいは保管時において、連結箱の連結強度を良好に維持することができる。
これに対し、従来は、補強部の折り曲げ角度を正規の角度にするために、型を用いて、段ボールシートを折り曲げるようにしていた。この場合、型の費用に加え、製造工程も増えるため、製造コストが高くなる。
この点、上記発明の連結箱では、補強部の折り曲げ角を正規の角度に容易に規制できるので、補強部を折り曲げるための専用の型および工程が不要になる。したがって、製造コストを低く抑えることができる。
図2に示すように、2個の包装箱20の各々は、周壁30と、周壁30の下端を塞ぐ底壁22と、周壁30の上端を塞ぐ上壁23(図1参照)とを有する。周壁30は、前壁25、後壁26、左右1対の側壁27および左右1対の補強部28によって構成される。
図4に示すように、段ボールシート40は、前壁25、側壁27、補強部28、後壁26、補強部28、側壁27を帯状に順次連ねたシートである。段ボールシート40は、波形の中芯41と、中芯41の表裏両面のうち少なくとも一方の面に設けられるライナ42とによって構成される。段ボールシート40は、片面段ボールシート、両面段ボールシート、複両面段ボールシート、複々両面段ボールシートなど各種のシートから選択可能である。
まず、折り曲げ線48aに沿って段ボールシート40を環状に折り曲げると共に、継ぎしろ46を側壁27の裏面にホットメルトなどの接着剤で接着する。これにより、前壁25、1対の側壁27、後壁26および1対の補強部28によって、周壁30(図3参照)を形成する。また、下側の第1フラップ43Rの角度規制部47に補強部28の下端を合わせながら、下側の折り曲げ線48bに沿って下側の第1フラップ43F,43Rおよび下側の第2フラップ45を折り曲げて、底壁22(図3参照)を形成する。このとき、先に第2フラップ45を折り曲げ、後から第1フラップ43F,43Rを折り曲げるようにして、第1フラップ43F,43Rを第2フラップ45の底面にホットメルトなどの接着剤で接着する。これで、上方に開放した包装箱が得られる。
図5に示すように、連結箱10によれば、側壁27の前端が前壁25に略直角に連なるため、接続部31の内側には、隙間が形成されない。このため、小さい接続部31であっても、2個の包装箱20をしっかりと連結することができる。よって、資材コストを低く抑えることができる。一方、側壁27の後端に補強部28を設けることで、水平断面が略六角形の周壁30が得られるため、周壁30の圧縮強度を高めることができる。このように、実施形態においては、側壁27の前端では、補強部28を設けずに連結し易い構造を採用し、側壁27の後端では、補強部28を設けて圧縮強度を高める構造を採用した。これにより、接続部31を小さくでき、しかも高い耐圧縮性を確保できるようにした。本実施形態に係る連結箱10の圧縮強度について、水平断面が四角形のA−1式(いわゆるみかん箱タイプ)包装箱を2個連結したもの及び水平断面が八角形の包装箱を2個連結したものと対比した試験結果を表1に示す。
続いて、包装箱20の第1変形例及び第2変形例を図6に基づいて説明する。なお、前述した包装箱20と共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
前述した実施形態においては、図6(a)に示すように、2つの対角線P1,P2上に左右1対の補強部28を設け、周壁30の水平断面を略六角形に形成したが、周壁30の形態は、格別に限定されるものではなく、任意の形態から選択可能である。
20,20B,20C 包装箱
21 一側面
22 底壁
23 上壁
25 前壁
26 後壁
27 側壁
28 補強部
30 周壁
31 接続部
32 切り取り線
47 角度規制部
P1,P2 対角線
θ 折り曲げ角
Claims (3)
- 2個の包装箱の一側面同士を突き合わせて連結してなる連結箱において、
前記包装箱は、周壁と、前記周壁の下端を塞ぐ底壁と、前記周壁の上端を塞ぐ上壁と、を有し、
前記周壁は、前記一側面を形成する前壁と、前記前壁に対向する後壁と、一端が前記前壁に略直角に連なり他端が前記後壁に連なる1対の側壁と、前記連結箱の対角線上に位置して前記周壁の圧縮強度を高める補強部と、前記側壁の一端に切り取り線を介して設けられ連結相手の側壁に重なるように延びて固定される接続部と、を有し、
前記補強部は、面取り状に折り曲げられる壁であることを特徴とする連結箱。 - 前記接続部は、前記上壁の上面から下方に離間して設けられることを特徴とする請求項1に記載の連結箱。
- 前記上壁および前記底壁のそれぞれには、前記補強部の上端および下端に合わさって前記補強部の折り曲げ角を正規の角度に規制する角度規制部が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の連結箱。
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