JP3217141U - 軸受け構造体および収納容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】荷重を受ける軸受け部材の製造コストを低減することができる軸受け構造体を提供する。
【解決手段】一方向に延びたロール体90(被包装物)の軸部90Aを支持する軸受け構造体5であって、段ボールシートで形成され、軸部90Aを嵌合させる支持凹部45を有する支持部材40と、複数枚の板紙を重ねて貼り合せた積層合紙で板状に形成され、積層合紙の貼り合せ面を水平にした姿勢で支持凹部45の底部に配置され、支持凹部45に嵌合した軸部90Aを支持する軸受け部材43と、を備えている。
【選択図】図12
【解決手段】一方向に延びたロール体90(被包装物)の軸部90Aを支持する軸受け構造体5であって、段ボールシートで形成され、軸部90Aを嵌合させる支持凹部45を有する支持部材40と、複数枚の板紙を重ねて貼り合せた積層合紙で板状に形成され、積層合紙の貼り合せ面を水平にした姿勢で支持凹部45の底部に配置され、支持凹部45に嵌合した軸部90Aを支持する軸受け部材43と、を備えている。
【選択図】図12
Description
本考案は、一方向に延びた被包装物の軸部を支持する軸受け構造体および収納容器に関する。
軸方向に長い被包装物の軸部を支持することで、被包装物を宙吊り状態で収納する収納容器が知られている。
例えば、特許文献1に記載の巻き軸付きロール状巻回物の収納装置は、対向面に一対の切り欠きを設けた本体部と、支持部を設けて一対で配設される軸支持部材と、保持部を設けて一対で配設される軸保持部材と、を有している。少なくとも軸支持部材の一部は板紙で構成され、これ以外は段ボールで構成されている。また、軸支持部材には、その下端から切り欠きの下端までの部分に補強部が設けられている。巻き軸が軸支持部材と軸保持部材に支持されることで、ロール状巻回物が本体部の内面と非接触状態で収納される。
しかしながら、上記した収納装置では、ロール状巻回物から荷重を受ける補強部が、軸支持部材の切り欠きよりも下側の領域を略全て覆うように貼り付けられていた。このため、補強部は非常に大きく形成されなければならず、補強部の製造コストが増加するという問題があった。
本考案は、上記課題を解決するために、荷重を受ける軸受け部材の製造コストを低減することができる軸受け構造体および収納容器を提供する。
上記した目的を達成するため、本考案は、一方向に延びた被包装物の軸部を支持する軸受け構造体であって、段ボールシートで形成され、前記軸部を嵌合させる支持凹部を有する支持部材と、複数枚の板紙を重ねて貼り合せた積層合紙で板状に形成され、前記積層合紙の貼り合せ面を水平にした姿勢で前記支持凹部の底部に配置され、前記支持凹部に嵌合した前記軸部を支持する軸受け部材と、を備えている。
この場合、前記積層合紙で板状に形成され、且つ前記積層合紙の貼り合せ面を垂直にした姿勢で前記支持部材の軸方向と上下方向とに直交する幅方向の寸法よりも幅狭く形成され、前記貼り合せ面を垂直にした姿勢での上端面を前記軸受け部材の下面に当接させた状態で前記支持部材に支持される下側受け部材を更に備えていることが好ましい。
他の場合、前記板紙または前記積層合紙で、前記支持部材の軸方向と上下方向とに直交する幅方向の寸法よりも幅狭く、且つ上下方向に延びた筒状に形成され、上端面を前記軸受け部材の下面に当接させた状態で前記支持部材に支持される下側受け部材を更に備えていることが好ましい。
この場合、前記支持部材は、軸方向と上下方向とに直交する幅方向両側から前記軸受け部材を挟み込む一対の内側支持体と、軸方向両側から前記一対の内側支持体を挟み込む一対の外側支持体と、を含み、前記軸受け部材は、前記一対の内側支持体と前記一対の外側支持体とに形成された前記支持凹部の底部に配置されていることが好ましい。
また、上記した目的を達成するため、本考案の収納容器は、上記のいずれかに記載の軸受け構造体を一対と、前記一対の軸受け構造体によって前記軸部の軸方向両端部を支持された前記被包装物を収容する外箱と、を備えている。
この場合、前記支持部材の前記支持凹部に連通する内側凹部を有し、前記一対の軸受け構造体を挟んで前記外箱の軸方向両端面に対向して配置される一対の対向部材と、前記一対の軸受け構造体よりも上方で前記外箱の軸方向両端面と前記一対の対向部材との間に形成された一対の押え空間に差し込まれ、前記一対の軸受け構造体に支持された前記軸部を上方から押える一対の押え部材と、を更に備えていることが好ましい。
本考案によれば、荷重を受ける軸受け部材の製造コストを低減することができる。
以下、添付の図面を参照しつつ、本考案の実施形態について説明する。なお、図面に示す「Fr」は「前」を示し、「Rr」は「後」を示し、「L」は「左」を示し、「R」は「右」を示し、「U」は「上」を示し、「D」は「下」を示している。左右方向(軸方向)は上下方向に直交し、前後方向(幅方向)は左右方向と上下方向とに直交している。本明細書では方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本考案の技術的範囲を限定するものではない。
図1ないし図8Bを参照して、収納容器1の構成について説明する。図1は収納容器1を示す斜視図である。図2は収納容器1に収容されたロール体90等を示す斜視図である。図3は外箱2のブランク10を示す平面図である。図4はトレイ3(キャップ4)のブランク11を示す平面図である。図5Aは軸受け構造体5の内側支持体41のブランク12を示す平面図である。図5Bは軸受け構造体5の外側支持体42のブランク13を示す平面図である。図6Aは軸受け構造体5の軸受け部材43を示す斜視図である。図6Bは軸受け構造体5の下側受け部材44を示す斜視図である。図7は収納容器1の対向部材6のブランク14を示す平面図である。図8Aは収納容器1の押え部材7のブランク15を示す平面図である。図8Bは収納容器1の押え部材7(取手穴7A付き)のブランク16を示す平面図である。
[収納容器の概要]
図1に示すように、収納容器1は、左右方向に長い略直方体状に形成されている。図2に示すように、収納容器1には、円筒状のロール体90(非包装物)が宙吊り状態で収容されている。ロール体90は、金属製または合成樹脂製の長尺のシートを、金属製の軸部90Aに巻き取ることで円筒状に形成されている。ロール体90は数百mm幅のシートを数十m〜数百mの単位で軸部90Aに巻き付けることで形成されており、1巻きのロール体90の重量は数十kg〜数百kgにもなる。
図1に示すように、収納容器1は、左右方向に長い略直方体状に形成されている。図2に示すように、収納容器1には、円筒状のロール体90(非包装物)が宙吊り状態で収容されている。ロール体90は、金属製または合成樹脂製の長尺のシートを、金属製の軸部90Aに巻き取ることで円筒状に形成されている。ロール体90は数百mm幅のシートを数十m〜数百mの単位で軸部90Aに巻き付けることで形成されており、1巻きのロール体90の重量は数十kg〜数百kgにもなる。
図1および図2に示すように、収納容器1は、外箱2と、トレイ3と、キャップ4と、一対の軸受け構造体5と、一対の対向部材6と、一対の押え部材7と、を備えている。外箱2は、略角筒状の周壁の下面を閉塞可能に構成された半A式の箱である。トレイ3は、外箱2の下部を嵌め込むように上面を開放した深さの浅い箱である。キャップ4は、外箱2の上部を嵌め込むように下面を開放した深さの浅い箱である。一対の軸受け構造体5は、外箱2の内部空間の左右両側に配置され、左右方向(一方向)に延びたロール体90の軸部90Aを支持する機能を有している。一対の対向部材6および一対の押え部材7は、一対の軸受け構造体5に対応して設けられている。
外箱2、トレイ3およびキャップ4は、それぞれ、図3および図4に示すブランク10,11から形成される。トレイ3とキャップ4とは互いに上下逆さまにした形状であるため、これらは共にブランク11から形成される。また、軸受け構造体5(後述する内側および外側支持部材41,42)は、図5Aおよび図5Bに示すブランク12,13等から形成される。対向部材6は、図7に示すブランク14から形成される。押え部材7は、図8Aおよび図8Bに示すブランク15,16を貼り合せることで形成される。
これらのブランク10〜16は、紙製の段ボールシートを抜型等で打ち抜いて形成されている。対向部材6のブランク14は、例えば、波状の中しん9Aに表裏に表ライナ9Bと裏ライナ9C(図2参照)とを貼り合せた両面段ボールシートで形成されている。外箱2のブランク10、トレイ3等のブランク11、軸受け構造体5のブランク12,13および押え部材7のブランク15,16は、例えば、中しん9Aの片面に裏ライナ9Cを貼り付けた片面段ボールシートを、両面段ボールシートの裏ライナ9Cに貼り合せた複両面段ボールシートで形成されている。なお、これらのブランク10〜16の段ボールシートの種類は、上記に限らず、収納容器1に要求される耐荷重性能(圧縮強度)等に応じて変更してもよい。
なお、図3、図4、図5A、図5B、図7、図8Aおよび図8Bは、表ライナ9B側を示している。また、各図面では、段ボールシートの積層状態を簡易的に示しており、段ボールシートの積層数等を必ずしも正確に示しているわけではない。本明細書では、段ボールシートの中しん9Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。また、以下のブランク10〜16の説明において、方向や位置を示す用語は、収納容器1を組み立てた状態における方向や位置を指している。
[外箱のブランク]
図3に示すように、外箱2のブランク10は、一対の端壁20と、一対の側壁21と、一対の内フラップ22と、一対の外フラップ23と、を含んでいる。
図3に示すように、外箱2のブランク10は、一対の端壁20と、一対の側壁21と、一対の内フラップ22と、一対の外フラップ23と、を含んでいる。
<端壁、側壁>
一対の端壁20と一対の側壁21とは、第1折曲線L1を介して流れ方向に交互に連設されている。一対の端壁20と一対の側壁21とは、段方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。側壁21は、端壁20よりも流れ方向に長い略長方形状に形成されている。端壁20の流れ方向一端部には、第1折曲線L1を介して継代片24が連設されている。各々の端壁20には、段方向一端(上端)から他方(下方)に向かって表凹部25が切り欠かれている。表凹部25は、ロール体90の軸部90Aの直径よりも僅かに大きな幅で、端壁20の上端から段方向中央付近まで延びた溝(切欠き)である。表凹部25の底部(突当り)は、軸部90Aの外径に合わせて略半円形状に形成されている。
一対の端壁20と一対の側壁21とは、第1折曲線L1を介して流れ方向に交互に連設されている。一対の端壁20と一対の側壁21とは、段方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。側壁21は、端壁20よりも流れ方向に長い略長方形状に形成されている。端壁20の流れ方向一端部には、第1折曲線L1を介して継代片24が連設されている。各々の端壁20には、段方向一端(上端)から他方(下方)に向かって表凹部25が切り欠かれている。表凹部25は、ロール体90の軸部90Aの直径よりも僅かに大きな幅で、端壁20の上端から段方向中央付近まで延びた溝(切欠き)である。表凹部25の底部(突当り)は、軸部90Aの外径に合わせて略半円形状に形成されている。
<内フラップ、外フラップ>
一対の内フラップ22は、第2折曲線L2を介して一対の端壁20の段方向他端部(下端部)に連設されている。内フラップ22は、端壁20の流れ方向の寸法と略同一幅を有する略長方形状に形成されている。一対の外フラップ23は、第2折曲線L2を介して一対の側壁21の段方向他端部に連設されている。外フラップ23は、側壁21の流れ方向の寸法と略同一幅を有する略長方形状に形成されている。内フラップ22と外フラップ23との段方向の寸法(延出寸法)は、端壁20の流れ方向の寸法の約半分に設定されている。
一対の内フラップ22は、第2折曲線L2を介して一対の端壁20の段方向他端部(下端部)に連設されている。内フラップ22は、端壁20の流れ方向の寸法と略同一幅を有する略長方形状に形成されている。一対の外フラップ23は、第2折曲線L2を介して一対の側壁21の段方向他端部に連設されている。外フラップ23は、側壁21の流れ方向の寸法と略同一幅を有する略長方形状に形成されている。内フラップ22と外フラップ23との段方向の寸法(延出寸法)は、端壁20の流れ方向の寸法の約半分に設定されている。
[トレイ(またはキャップ)のブランク]
図4に示すように、トレイ3(またはキャップ4)のブランク11は、平面壁30と、一対の端面壁31と、一対の側面壁32と、4つの固定片33と、を備えている。
図4に示すように、トレイ3(またはキャップ4)のブランク11は、平面壁30と、一対の端面壁31と、一対の側面壁32と、4つの固定片33と、を備えている。
平面壁30は、端壁20の流れ方向の寸法よりも長い短辺と、端壁20の流れ方向の寸法よりも長い長辺とを有する略長方形状に形成されている。一対の端面壁31は、第3折曲線L3を介して平面壁30の流れ方向両端部に連設されている。端面壁31は、平面壁30の段方向の寸法と略同一幅を有する略長方形状に形成されている。一対の側面壁32は、第4折曲線L4を介して平面壁30の段方向両端部に連設されている。側面壁32は、平面壁30の流れ方向の寸法と略同一幅を有する略長方形状に形成されている。4つの固定片33は、第5折曲線L5を介して一対の端面壁31の段方向両端部に連設されている。固定片33は、略正方形状に形成されている。
[軸受け構造体]
各々の軸受け構造体5は、支持部材40と、軸受け部材43と、下側受け部材44と、を備えている。支持部材40は、段ボールシート(複両面段ボールシート)で形成され、軸受け部材43および下側受け部材44は、複数枚の板紙を重ねて貼り合せた積層合紙で板状に形成されている。なお、一対の軸受け構造体5は同一構造であるため、以下、1つの軸受け構造体5について説明する。
各々の軸受け構造体5は、支持部材40と、軸受け部材43と、下側受け部材44と、を備えている。支持部材40は、段ボールシート(複両面段ボールシート)で形成され、軸受け部材43および下側受け部材44は、複数枚の板紙を重ねて貼り合せた積層合紙で板状に形成されている。なお、一対の軸受け構造体5は同一構造であるため、以下、1つの軸受け構造体5について説明する。
支持部材40は、一対の内側支持体41と、一対の外側支持体42と、を含んでいる(図10参照)。詳細は後述するが、一対の内側支持体41は、前後方向(幅方向)両側から軸受け部材43を挟み込むための部品である。一対の外側支持体42は、左右方向(軸方向)両側から一対の内側支持体41を挟み込むための部品である。なお、一対の内側支持体41は前後対称となる形状であるため、以下、1つの内側支持体41について説明する。また、一対の外側支持体42は同一形状であるため、以下、1つの外側支持体42について説明する。
[内側支持体のブランク]
内側支持体41は、図5Aに示すブランク12を2枚貼り合せることで構成される。ブランク12は、端壁20よりも低い(段方向に短い)略長方形状に形成されている。ブランク12の流れ方向の寸法は、端壁20の流れ方向の寸法の半分未満に設定されている。ブランク12には、1つの長辺の略上半分からブランク12の流れ方向中央に向かって欠損部411が略矩形状に切り欠かれている。また、ブランク12には、欠損部411の下部から更にブランク12の流れ方向中央に向かって内側嵌合部412が略矩形状に切り欠かれている。欠損部411と内側嵌合部412とは、一連の底部413を有する1つの切欠きを構成している。
内側支持体41は、図5Aに示すブランク12を2枚貼り合せることで構成される。ブランク12は、端壁20よりも低い(段方向に短い)略長方形状に形成されている。ブランク12の流れ方向の寸法は、端壁20の流れ方向の寸法の半分未満に設定されている。ブランク12には、1つの長辺の略上半分からブランク12の流れ方向中央に向かって欠損部411が略矩形状に切り欠かれている。また、ブランク12には、欠損部411の下部から更にブランク12の流れ方向中央に向かって内側嵌合部412が略矩形状に切り欠かれている。欠損部411と内側嵌合部412とは、一連の底部413を有する1つの切欠きを構成している。
[外側支持体のブランク]
外側支持体42は、図5Bに示すブランク13を2枚貼り合せることで構成される。ブランク13は、ブランク12と略同一の高さとなる略長方形状に形成されている。ブランク13の流れ方向の寸法は、端壁20の流れ方向の寸法よりも僅かに短く設定されている。ブランク13は、ブランク12の2倍以上の平面面積を有している。ブランク13には、段方向一端(上端)から他方(下方)に向かって外側凹部414が切り欠かれている。外側凹部414は、ロール体90の軸部90Aの直径よりも僅かに大きな幅で、ブランク13の上端から段方向中央付近まで延びた溝(切欠き)である。また、ブランク13には、外側凹部414の下部から流れ方向両側に向かって一対の外側嵌合部415が略矩形状に切り欠かれている。外側凹部414と一対の外側嵌合部415とは、一連の底部416を有する1つの開口を構成している。なお、この底部416からブランク13(外側支持体42)の下端までの寸法は、欠損部411等の底部413からブランク12(内側支持体41)の下端までの寸法と略同一である。
外側支持体42は、図5Bに示すブランク13を2枚貼り合せることで構成される。ブランク13は、ブランク12と略同一の高さとなる略長方形状に形成されている。ブランク13の流れ方向の寸法は、端壁20の流れ方向の寸法よりも僅かに短く設定されている。ブランク13は、ブランク12の2倍以上の平面面積を有している。ブランク13には、段方向一端(上端)から他方(下方)に向かって外側凹部414が切り欠かれている。外側凹部414は、ロール体90の軸部90Aの直径よりも僅かに大きな幅で、ブランク13の上端から段方向中央付近まで延びた溝(切欠き)である。また、ブランク13には、外側凹部414の下部から流れ方向両側に向かって一対の外側嵌合部415が略矩形状に切り欠かれている。外側凹部414と一対の外側嵌合部415とは、一連の底部416を有する1つの開口を構成している。なお、この底部416からブランク13(外側支持体42)の下端までの寸法は、欠損部411等の底部413からブランク12(内側支持体41)の下端までの寸法と略同一である。
[軸受け部材、下側受け部材]
図6Aおよび図6Bに示すように、軸受け部材43および下側受け部材44は、積層合紙によって厚板状(ブロック状)に形成されている。積層合紙は、積層された板紙同士を密着させているため、段ボールシートに比べて、非常に大きな圧縮強度を有している。詳細は後述するが、軸受け部材43は、積層合紙の貼り合せ面Fを水平にした姿勢で支持部材40に組み込まれる(図10参照)。一方、下側受け部材44は、積層合紙の貼り合せ面Fを垂直にした姿勢で支持部材40に組み込まれる(図10参照)。
図6Aおよび図6Bに示すように、軸受け部材43および下側受け部材44は、積層合紙によって厚板状(ブロック状)に形成されている。積層合紙は、積層された板紙同士を密着させているため、段ボールシートに比べて、非常に大きな圧縮強度を有している。詳細は後述するが、軸受け部材43は、積層合紙の貼り合せ面Fを水平にした姿勢で支持部材40に組み込まれる(図10参照)。一方、下側受け部材44は、積層合紙の貼り合せ面Fを垂直にした姿勢で支持部材40に組み込まれる(図10参照)。
[軸受け部材]
軸受け部材43は、下側受け部材44よりも板紙の積層枚数が多く、下側受け部材44よりも厚く形成されている。軸受け部材43は、外側支持体42の一対の外側嵌合部415等に略隙間無く嵌合するように形成されている(図11参照)。軸受け部材43の前後方向(幅方向)の寸法は、一対の外側嵌合部415の間隔と略同一であり、軸受け部材43の左右方向(軸方向)の寸法は、支持部材40の左右方向の厚さと略同一である。
軸受け部材43は、下側受け部材44よりも板紙の積層枚数が多く、下側受け部材44よりも厚く形成されている。軸受け部材43は、外側支持体42の一対の外側嵌合部415等に略隙間無く嵌合するように形成されている(図11参照)。軸受け部材43の前後方向(幅方向)の寸法は、一対の外側嵌合部415の間隔と略同一であり、軸受け部材43の左右方向(軸方向)の寸法は、支持部材40の左右方向の厚さと略同一である。
[下側受け部材]
下側受け部材44は、内側支持体41(2枚のブランク12)と略同一の厚さに形成されている。下側受け部材44の高さは、欠損部411等の底部413からブランク12(内側支持体41)の下端までの寸法と略同一である。下側受け部材44は、積層合紙の貼り合せ面Fを垂直にした姿勢で外側支持体42(後述する支持部材40)の前後方向(軸方向と上下方向とに直交する幅方向)の寸法よりも幅狭く形成されている(図11参照)。本実施形態では、例えば、下側受け部材44は、軸受け部材43の幅(後述する支持凹部45の底部45Aの幅)よりも幅狭く形成されている。また、詳細には、下側受け部材44の前後方向(幅方向)の寸法は、一対の内側支持体41で下側受け部材44を挟み込んだ状態で一対の内側支持体41の欠損部411が外側支持体42の外側凹部414と略一致するように設定されている。
下側受け部材44は、内側支持体41(2枚のブランク12)と略同一の厚さに形成されている。下側受け部材44の高さは、欠損部411等の底部413からブランク12(内側支持体41)の下端までの寸法と略同一である。下側受け部材44は、積層合紙の貼り合せ面Fを垂直にした姿勢で外側支持体42(後述する支持部材40)の前後方向(軸方向と上下方向とに直交する幅方向)の寸法よりも幅狭く形成されている(図11参照)。本実施形態では、例えば、下側受け部材44は、軸受け部材43の幅(後述する支持凹部45の底部45Aの幅)よりも幅狭く形成されている。また、詳細には、下側受け部材44の前後方向(幅方向)の寸法は、一対の内側支持体41で下側受け部材44を挟み込んだ状態で一対の内側支持体41の欠損部411が外側支持体42の外側凹部414と略一致するように設定されている。
[対向部材のブランク]
図7に示すように、対向部材6のブランク14は、対向壁50と、一対の折曲片51と、を含んでいる。対向壁50と一対の折曲片51とは、第6折曲線L6を介して流れ方向に交互に連設されている。対向壁50と一対の折曲片51とは、端壁20と略同一高さとなる略長方形状に形成されている。折曲片51の流れ方向の寸法(延出寸法)は、対向壁50の流れ方向の寸法よりも短く(1/5程度)設定されている。対向壁50には、段方向一端(上端)から他方(下方)に向かって略矩形状の内側凹部52が切り欠かれている。内側凹部52は、表凹部25や外側凹部414と略同一幅で、対向壁50の上端から段方向中央付近まで延びた溝(切欠き)である。
図7に示すように、対向部材6のブランク14は、対向壁50と、一対の折曲片51と、を含んでいる。対向壁50と一対の折曲片51とは、第6折曲線L6を介して流れ方向に交互に連設されている。対向壁50と一対の折曲片51とは、端壁20と略同一高さとなる略長方形状に形成されている。折曲片51の流れ方向の寸法(延出寸法)は、対向壁50の流れ方向の寸法よりも短く(1/5程度)設定されている。対向壁50には、段方向一端(上端)から他方(下方)に向かって略矩形状の内側凹部52が切り欠かれている。内側凹部52は、表凹部25や外側凹部414と略同一幅で、対向壁50の上端から段方向中央付近まで延びた溝(切欠き)である。
[押え部材のブランク]
押え部材7は、図8Aに示すブランク15と図8Bに示すブランク16とを、各々4枚ずつ貼り合せることで構成される。ブランク15およびブランク16は、端壁20(対向部材6)の高さと支持部材40の高さとの差分に相当する高さとなる略長方形状に形成されている。ブランク15,16の流れ方向の寸法は、対向壁50の流れ方向の寸法と略同一である。ブランク16には、取手穴7Aが開口している。
押え部材7は、図8Aに示すブランク15と図8Bに示すブランク16とを、各々4枚ずつ貼り合せることで構成される。ブランク15およびブランク16は、端壁20(対向部材6)の高さと支持部材40の高さとの差分に相当する高さとなる略長方形状に形成されている。ブランク15,16の流れ方向の寸法は、対向壁50の流れ方向の寸法と略同一である。ブランク16には、取手穴7Aが開口している。
なお、第1〜第6折曲線L1〜L6は、段ボールシートを裏ライナ9C側から厚み方向に直線状に潰した汎用罫線である。汎用罫線は、裏ライナ9Cを内側に向けるように段ボールシートを折曲させる機能を有している。上記した第1〜第6折曲線L1〜L6の種類は一例であって、第1〜第6折曲線L1〜L6は段ボールシートを折り曲げるための線であれば如何なるものでもよい。
[収納容器の組立工程]
次に、図1、図2、図9ないし図12を参照して、収納容器1の組立工程(組立作業)について説明する。図9は収納容器1の外箱2およびトレイ3を示す斜視図である。図10は軸受け構造体5を示す分解斜視図である。図11は軸受け構造体5および対向部材6を示す斜視図である。図12は収納容器1の組立工程を説明する分解斜視図である。ここでは、一例として、作業者が手作業で収納容器1を組み立てる場合について説明する。なお、外箱2のブランク10は第1折曲線L1で略半分に折り畳まれ、継代片24は第1折曲線L1で折り曲げられて側壁21の内面に接着剤で接着されている。つまり、外箱2は、折り畳まれた状態になっている。
次に、図1、図2、図9ないし図12を参照して、収納容器1の組立工程(組立作業)について説明する。図9は収納容器1の外箱2およびトレイ3を示す斜視図である。図10は軸受け構造体5を示す分解斜視図である。図11は軸受け構造体5および対向部材6を示す斜視図である。図12は収納容器1の組立工程を説明する分解斜視図である。ここでは、一例として、作業者が手作業で収納容器1を組み立てる場合について説明する。なお、外箱2のブランク10は第1折曲線L1で略半分に折り畳まれ、継代片24は第1折曲線L1で折り曲げられて側壁21の内面に接着剤で接着されている。つまり、外箱2は、折り畳まれた状態になっている。
<外箱の組立>
まず、図9に示すように、作業者は、折り畳まれた外箱2の一対の端壁20と一対の側壁21とを第1折曲線L1で略直角に折り曲げて、上下両端面を開口した周壁を形成する。続いて、作業者は、一対の内フラップ22を第2折曲線L2に沿って周壁の内側に折り曲げた後、一対の外フラップ23を第2折曲線L2に沿って周壁の内側に折り曲げる。
まず、図9に示すように、作業者は、折り畳まれた外箱2の一対の端壁20と一対の側壁21とを第1折曲線L1で略直角に折り曲げて、上下両端面を開口した周壁を形成する。続いて、作業者は、一対の内フラップ22を第2折曲線L2に沿って周壁の内側に折り曲げた後、一対の外フラップ23を第2折曲線L2に沿って周壁の内側に折り曲げる。
以上によって、外箱2の組立が完了する。なお、各外フラップ23は、接着剤を介して内フラップ22に接着されてもよいし、一対の外フラップ23の突き合せ部に沿って粘着テープを貼り付けて固定されてもよい。
<トレイ(キャップ)の組立>
次に、作業者は、2枚のブランク11からトレイ3およびキャップ4を組み立てる。なお、トレイ3とキャップ4の組立作業は同じであるため、以下、トレイ3の組立作業について説明する。
次に、作業者は、2枚のブランク11からトレイ3およびキャップ4を組み立てる。なお、トレイ3とキャップ4の組立作業は同じであるため、以下、トレイ3の組立作業について説明する。
作業者は、一対の側面壁32を第4折曲線L4に沿って略直角に折り曲げて、一対の側面壁32を平面壁30の縁部に立設させる。続いて、作業者は、一対の端面壁31を第3折曲線L3に沿って略直角に折り曲げて、一対の端面壁31を平面壁30の縁部に立設させる。続いて、作業者は、4つの固定片33を第5折曲線L5に沿って略直角に折り曲げて、一対の側面壁32の表面に固定する。
以上によって、トレイ3の組立が完了する。なお、固定片33は、接着剤を介して側面壁32に接着されてもよいし、粘着テープによって側面壁32に固定されてもよい。作業者は、上記と同様の手順でキャップ4も組み立てる。
<軸受け構造体の組立>
次に、作業者は、一対の軸受け構造体5を組み立てる。
次に、作業者は、一対の軸受け構造体5を組み立てる。
まず、作業者は、2枚のブランク12(図5A参照)を接着剤で貼り合せて内側支持体41を形成する。これと同様に、作業者は、2枚のブランク13(図5B参照)を接着剤で貼り合せて外側支持体42を形成する。ブランク12およびブランク13は、それぞれ、複両面段ボールシートであるため、内側支持体41および外側支持体42は、それぞれ、4枚積層された段ボールシートで構成される。なお、作業者は、内側支持体41と外側支持体42とを各々2つずつ形成する。
次に、図10に示すように、作業者は、互いの欠損部411を向き合わせるように一対の内側支持体41を配置し、一対の内側支持体41の間に貼り合せ面Fを垂直にした下側受け部材44を配置する。下側受け部材44は、欠損部411等よりも下側にて一対の内側支持体41の間に配置される。作業者は、一対の内側支持体41によって下側受け部材44を挟み込む。下側受け部材44の下端面は、各内側支持体41の下端面と略同一平面上に配置され、下側受け部材44の上端面は、各内側支持体41の欠損部411等の底部413と略同一平面上に配置される。
続いて、作業者は、一対の内側支持体41および下側受け部材44を左右両側から挟むように一対の外側支持体42を配置する。そして、作業者は、一対の内側支持体41(下側受け部材44)の前後両側面に一対の外側支持体42を接着剤で貼り合せる。
以上によって、図11に示すように、一対の内側支持体41と一対の外側支持体42とが接合されて支持部材40が構成される。一対の欠損部411と一対の外側凹部414が輪郭を一致させ、一対の内側嵌合部412と2組一対の外側嵌合部415が輪郭を一致させることによって、1つの支持凹部45が構成される。このように、支持部材40は、ロール体90の軸部90Aを嵌合させる支持凹部45を有している。欠損部411等の底部413と、外側凹部414等の底部416と、下側受け部材44の上端面とは、略同一平面上に配置され、支持凹部45の凹部45Aを形成する。
次に、作業者は、貼り合せ面Fを水平にした軸受け部材43を支持凹部45の底部45Aに配置する。詳細には、作業者は、支持凹部45の下部に位置する一対の外側嵌合部415および一対の内側嵌合部412に軸受け部材43を圧入する。なお、軸受け部材43は、接着剤を介して支持凹部45の底部45Aに接着されてもよい。この状態で、下側受け部材44は、積層合紙の貼り合せ面Fを垂直にした姿勢での上端面を軸受け部材43の下面に当接させている。下側受け部材44は、軸受け部材43の下面に当接した状態で支持部材40に支持されている。
以上によって、軸受け構造体5の組立が完了する。なお、軸受け部材43は、下側受け部材44と共に一対の内側支持体41に挟持された後に、一対の外側支持体42に挟み込まれてもよい。
<対向部材の組立>
次に、作業者は、2枚のブランク14から一対の対向部材6を組み立てる。具体的には、図11に示すように、作業者は、一対の折曲片51を第6折曲線L6に沿って略直下に折り曲げて、平面から見てコ字状(U字状)のから対向部材6を組み立てる。続いて、作業者は、対向部材6の対向壁50(表ライナ9B)を軸受け構造体5の左右方向一面に接着剤で貼り付ける。この状態で、対向部材6の内側凹部52は、支持部材40の支持凹部45(外側凹部414等)に連通している(図12参照)。
次に、作業者は、2枚のブランク14から一対の対向部材6を組み立てる。具体的には、図11に示すように、作業者は、一対の折曲片51を第6折曲線L6に沿って略直下に折り曲げて、平面から見てコ字状(U字状)のから対向部材6を組み立てる。続いて、作業者は、対向部材6の対向壁50(表ライナ9B)を軸受け構造体5の左右方向一面に接着剤で貼り付ける。この状態で、対向部材6の内側凹部52は、支持部材40の支持凹部45(外側凹部414等)に連通している(図12参照)。
<押え部材の組立>
次に、作業者は、4枚のブランク15と4枚のブランク16とを接着剤で貼り合せて押え部材7を形成する(図2参照)。ブランク15およびブランク16は、それぞれ、複両面段ボールシートであるため、押え部材7は、12枚積層された段ボールシートで構成される。なお、作業者は、押え部材7を2つ形成する。
次に、作業者は、4枚のブランク15と4枚のブランク16とを接着剤で貼り合せて押え部材7を形成する(図2参照)。ブランク15およびブランク16は、それぞれ、複両面段ボールシートであるため、押え部材7は、12枚積層された段ボールシートで構成される。なお、作業者は、押え部材7を2つ形成する。
<収納容器の組立およびロール体の収納>
次に、作業者は、外箱2、トレイ3、キャップ4、一対の軸受け構造体5、一対の対向部材6および一対の押え部材7を組み合わせて収納容器1を形成する。
次に、作業者は、外箱2、トレイ3、キャップ4、一対の軸受け構造体5、一対の対向部材6および一対の押え部材7を組み合わせて収納容器1を形成する。
まず、図12に示すように、作業者は、トレイ3をパレット(図示せず)上に載置し、外箱2をトレイ3の平面壁30上に載置する。続いて、作業者は、一対の軸受け構造体5および一対の対向部材6を外箱2の上面開口から内部に進入させ、一対の軸受け構造体5を外箱2の一対の端壁20の内面に接触させる(図2参照)。この状態で、図2に示すように、一対の対向部材6は、一対の軸受け構造体5を挟んで外箱2の一対の端壁20(軸方向両端面)に対向して配置される。また、一対の軸受け構造体5よりも上方で外箱2の一対の端壁20(軸方向両端面)と一対の対向部材6との間には、一対の押え空間Sが形成される。また、外箱2(端壁20)の表凹部25と、軸受け構造体5(支持部材40)の支持凹部45と、対向部材6の内側凹部52とは、同一直線上に配置される。
続いて、作業者は、吊り上げ機等を使用してロール体90を外箱2の上面開口から内部に進入(下降)させる(図12参照)。この際、ロール体90の軸部90Aの軸方向両端部は、一対の表凹部25および一対の内側凹部52に差し込まれて行く。更にロール体90の下降が進むと、軸部90Aの軸方向両端部は、一対の支持凹部45に嵌合し、一対の支持凹部45の底部45Aに配置された軸受け部材43に当接する(図2参照)。つまり、各々の軸受け部材43は、支持凹部45に嵌合した軸部90Aを支持する。なお、軸部90Aが支持凹部45に嵌合するとは、隙間なく嵌合する場合だけでなく、僅かな隙間を有して嵌合する場合も含む概念である。
以上によって、外箱2には、一対の軸受け構造体5によって軸部90Aの軸方向両端部を支持されたロール体90が収容される(図2参照)。この状態で、一対の軸受け部材43には、ロール体90の荷重が直接作用している。また、各軸受け部材43が受けた荷重は、一対の内側支持体41、一対の外側支持体42および下側受け部材44に分散されて作用している。
続いて、図2に示すように、作業者は、一対の取手穴7Aを向き合わせた姿勢として一対の押え部材7を一対の押え空間Sに差し込む。この状態で、一対の押え部材7は、一対の軸受け構造体5に支持された軸部90Aを上方から押えている。
最後に、作業者は、キャップ4を外箱2の上部に嵌め合わせ、外箱2の上面開口を閉塞する(図1参照)。
以上によって、収納容器1が組み立てられ、ロール体90が外箱2の内面に非接触で収容された状態になる。なお、収納容器1は、例えば、パレットにフォークリフトのフォークを差し込み、フォークリフトによってパレットごと運搬される。
以上説明した本実施形態に係る軸受け構造体5では、ロール体90(被包装物)の軸部90Aが、支持凹部45の底部45Aに配置された軸受け部材43に当接する構成とした。つまり、軸受け部材43がロール体90の荷重がかかる部分のみに配置されていた。この構成によれば、例えば、支持部材40の支持凹部45よりも下側の領域を覆うように軸受け部材43を設ける場合に比べて、軸受け部材43を小型化することができる。これにより、軸受け部材43の製造コストを低減することができる。
また、本実施形態に係る軸受け構造体5では、下側受け部材44が、ロール体90の荷重を受けた軸受け部材43を下側から支持する構成とした。この構成によれば、ロール体90の荷重を、軸受け部材43を介して下側受け部材44で確りと受け止めることができる。また、下側受け部材44が軸受け部材43よりも幅狭いため、積層合紙から成る部材の面積(体積)を削減することができる。これにより、安価な段ボールシートから成る支持部材の面積(体積)を増加させることができ、軸受け構造体5のコスト削減を図ることができる。
また、本実施形態に係る軸受け構造体5では、軸受け部材43を幅方向両側から挟み込んだ一対の内側支持体41が、一対の外側支持体42に軸方向両側から挟み込まれる構成とした。また、軸受け部材43が、一対の内側支持体41と一対の外側支持体42とに形成された支持凹部45の底部45Aに配置されていた。すなわち、軸受け部材43が、一対の欠損部411等の底部413と一対の外側凹部414等の底部416の全域に接触するように配置されていた。この構成によれば、軸受け部材43が受けたロール体90の荷重を、一対の内側支持体41と一対の外側支持体42とに分散させることができる。これにより、軸受け構造体5によってロール体90の軸部90Aを適切に支持することができる。
また、本実施形態に係る収納容器1では、軸受け構造体5を挟んで外箱2の内側端面と対向部材6とが対向することで押え空間Sが構成されていた。また、この押え空間Sに差し込まれた押え部材7が軸受け構造体5に支持された軸部90Aを押える構成とした。この構成によれば、支持凹部45からの軸部90Aの抜け出しを抑制することができる。
なお、本実施形態に係る軸受け構造体5では、下側受け部材44が、積層合紙で厚板状(ブロック状)に形成されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、図13の二点鎖線に示すように、変形例に係る軸受け構造体5として、下側受け部材46が、板紙または積層合紙で、支持部材40の前後方向の寸法(軸部90Aの太さ)よりも幅狭く、且つ上下方向に延びた筒状に形成されていてもよい。また、図13の実線に示すように、下側受け部材46は、貼り合せ面Fを垂直にした姿勢で配置され、その上端面を軸受け部材43の下面に当接させた状態で支持部材40に支持されていればよい。
また、本実施形態(変形例を含む。以下同じ。)に係る軸受け構造体5では、下側受け部材44,46が、支持部材40に内設されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、図13の実線に示すように、下側受け部材46(下側受け部材44も同様。)は、その上端面を軸受け部材43の下面に接触させた状態で支持部材40の外面に固定されていてもよい。
また、本実施形態に係る軸受け構造体5では、下側受け部材44,46が、軸受け部材43の前後方向の寸法(前後幅)よりも幅狭く形成されていたが、本考案はこれに限定されない。下側受け部材44,46の前後幅が、軸受け部材43の前後幅以上に形成されていてもよい。この場合であっても、下側受け部材44,46は、支持部材40の前後幅よりも幅狭く形成されることが好ましい。具体的には、下側受け部材44,46の前後幅は、支持部材40の前後幅の5%〜30%の範囲で設定されることが好ましい。
また、ロール体90の重量が数十kg程度で比較的軽い場合には、下側受け部材44,46は省略されてもよい。この場合、内側支持体41を省略し、支持部材40が外側支持体42のみで構成されてもよい。
また、本実施形態に係る軸受け構造体5では、内側支持体41および外側支持体42が、それぞれ、4枚積層された段ボールシートで構成されていたが、本考案はこれに限定されない。要求される圧縮強度(耐荷重強度)に応じて段ボールシートの積層数を増減してもよい。また、これと同様に、対向部材6や押え部材7も、段ボールシートの積層数を増減してもよい。さらに、軸受け部材43および下側受け部材44も、要求される圧縮強度(耐荷重強度)に応じて板紙の積層数を増減してもよい。
また、本実施形態に係る軸受け構造体5では、軸受け部材43が積層合紙で厚板状(ブロック状)に形成されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、軸受け部材43は、軸部90Aの外径に合わせて略半円形状に形成されていてもよい。
なお、本実施形態に係る収納容器1では、外箱2が、半A式の箱であったが、これに代えて、上面開口を閉塞するためのフラップを備えたA式の箱であってもよい。この場合、キャップ4を省略してもよい。
また、本実施形態では、被包装物の一例としてのロール体90が、軸部90Aに長尺のシートを巻回したものであったが、これに限らず、被包装物は、一方向に延びた軸部90Aを有していれば如何なるものでもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本考案に係る軸受け構造体および収納容器における一態様を示すものであって、本考案の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。
1 収納容器
2 外箱
5 軸受け構造体
6 対向部材
7 押え部材
40 支持部材
41 内側支持体
42 外側支持体
43 軸受け部材
44,46 下側受け部材
45 支持凹部
45A 底部
52 内側凹部
90 ロール体(被包装物)
90A 軸部
F 貼り合せ面
S 押え空間
2 外箱
5 軸受け構造体
6 対向部材
7 押え部材
40 支持部材
41 内側支持体
42 外側支持体
43 軸受け部材
44,46 下側受け部材
45 支持凹部
45A 底部
52 内側凹部
90 ロール体(被包装物)
90A 軸部
F 貼り合せ面
S 押え空間
Claims (6)
- 一方向に延びた被包装物(90)の軸部(90A)を支持する軸受け構造体(5)であって、
段ボールシートで形成され、前記軸部を嵌合させる支持凹部(45)を有する支持部材(40)と、
複数枚の板紙を重ねて貼り合せた積層合紙で板状に形成され、前記積層合紙の貼り合せ面(F)を水平にした姿勢で前記支持凹部の底部(45A)に配置され、前記支持凹部に嵌合した前記軸部を支持する軸受け部材(43)と、を備えていることを特徴とする軸受け構造体。 - 前記積層合紙で板状に形成され、且つ前記積層合紙の貼り合せ面を垂直にした姿勢で前記支持部材の軸方向と上下方向とに直交する幅方向の寸法よりも幅狭く形成され、前記貼り合せ面を垂直にした姿勢での上端面を前記軸受け部材の下面に当接させた状態で前記支持部材に支持される下側受け部材(44)を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の軸受け構造体。
- 前記板紙または前記積層合紙で、前記支持部材の軸方向と上下方向とに直交する幅方向の寸法よりも幅狭く、且つ上下方向に延びた筒状に形成され、上端面を前記軸受け部材の下面に当接させた状態で前記支持部材に支持される下側受け部材(46)を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の軸受け構造体。
- 前記支持部材は、
軸方向と上下方向とに直交する幅方向両側から前記軸受け部材を挟み込む一対の内側支持体(41)と、
軸方向両側から前記一対の内側支持体を挟み込む一対の外側支持体(42)と、を含み、
前記軸受け部材は、前記一対の内側支持体と前記一対の外側支持体とに形成された前記支持凹部の底部に配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の軸受け構造体。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の軸受け構造体(5)を一対と、
前記一対の軸受け構造体によって前記軸部の軸方向両端部を支持された前記被包装物を収容する外箱(2)と、を備えていることを特徴とする収納容器(1)。 - 前記支持部材の前記支持凹部に連通する内側凹部(52)を有し、前記一対の軸受け構造体を挟んで前記外箱の軸方向両端面に対向して配置される一対の対向部材(6)と、
前記一対の軸受け構造体よりも上方で前記外箱の軸方向両端面と前記一対の対向部材との間に形成された一対の押え空間(S)に差し込まれ、前記一対の軸受け構造体に支持された前記軸部を上方から押える一対の押え部材(7)と、を更に備えていることを特徴とする請求項5に記載の収納容器。
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JP2018001679U JP3217141U (ja) | 2018-05-10 | 2018-05-10 | 軸受け構造体および収納容器 |
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JP2018001679U Active JP3217141U (ja) | 2018-05-10 | 2018-05-10 | 軸受け構造体および収納容器 |
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