JP3071028U - 段ボール紙製輸送用パレット - Google Patents

段ボール紙製輸送用パレット

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JP3071028U JP2000000728U JP2000000728U JP3071028U JP 3071028 U JP3071028 U JP 3071028U JP 2000000728 U JP2000000728 U JP 2000000728U JP 2000000728 U JP2000000728 U JP 2000000728U JP 3071028 U JP3071028 U JP 3071028U
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corrugated
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義信 野澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単に形成できる桁部材を備えた段ボール紙
製輸送用パレットを提供する。 【解決手段】 本考案の段ボール紙製輸送用パレット
は、それぞれ一枚の段ボール紙からなる天板及び底板と
の間に、長尺状の段ボール紙12を折り重ねて形成した
積層体10と、箱体20とからなる長尺状の桁部材6を
配置して形成される。 桁部材6を形成するには、箱体
20の内部空間に積層体10を収納して箱体20の内蓋
20,32,36を閉じ、スリット36aに係合部22
aを嵌合させた上で、係合部34aをスリット22bに
嵌合させればよく、簡単に桁部材6を形成することが可
能となる。しかも、このように形成された桁部材は、積
層体10の周囲が箱体20にて覆われているため、高い
曲げ剛性を有しており、外部から衝撃を受けても破損し
にくい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、物品を輸送する際に使用する輸送用パレットに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のパレットとしては、複数の段ボール紙を、互いに接着しつつ重ねて一 体形成した桁部材と、段ボール紙からなるデッキ部材とからなり、所定間隔で並 接したこれら桁部材上に、デッキ部材を接着等により固定して形成したものが知 られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような桁部材を形成するには、複数の段ボール紙を互い にいちいち接着する作業が必要であるため、桁部材の形成作業のみならずパレッ ト全体の組み立て作業自体が面倒になるといった不都合が生じることがあった。
【0004】 そこで、本考案は、簡単に形成できる桁部材を備えた段ボール紙製輸送用パレ ットを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段,考案の実施の形態】
即ち、上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の考案は、段ボール 紙からなる複数の桁部材と、該桁部材に固定された段ボール紙からなるデッキ部 材とを有する段ボール紙製輸送用パレットにおいて、前記桁部材は、段ボール紙 を複数段重ねた積層体の周囲を他の段ボール紙にて覆って一体化したものである ことを特徴とする。
【0006】 つまり、本考案(請求項1)では、段ボール紙を複数段重ねることによって積 層体を形成し、その積層体の周囲を他の段ボール紙にて覆うことで桁部材を一体 形成するようにした。尚、桁部材を形成する際には、複数段重ねた段ボール紙が 外部に飛び出たりしないようにしっかりと積層体の周囲を他の段ボール紙(以下 、被覆用段ボール紙ともいう)にて押さえ込むように覆うことが重要である。
【0007】 そして、桁部材を形成する際には、積層体の周囲を覆うときにのみ、被覆用段 ボール紙を積層体等に接着するなどすればよく、積層体を形成する際には必ずし も接着剤を用いる必要はない。このため、いちいち段ボール紙を接着しつつ積層 体を形成する必要がなく、桁部材自体を形成する作業が極めて簡単となる。
【0008】 しかも、本考案(請求項1)の段ボール紙製輸送用パレットでは、例えば、上 記のように形成された複数の桁部材を所定間隔を空けて配置し、これら桁部材上 にデッキ部材を接着等にて固定するだけで組み立てることができるため、パレッ ト自体を組み立ている作業が極めて簡単である。
【0009】 また、上記積層体を覆う他の段ボール紙の形態としては、単に、積層体自体の 周囲を簀巻き状に覆うためのものとして構成するようにしてもよいが、請求項2 に記載のように、開閉可能な蓋付きの箱体に形成するようにしてもよい。このよ うにすれば、箱体の内部に積層体を収納して蓋を閉じるだけで積層体の周囲を覆 うことができるだけでなく、桁部材を簡単に形成することができる。また、蓋の 存在により積層体が箱体から自然に飛び出すのを防止することもできる。
【0010】 ところで、上記積層体は、例えば複数の長尺状の段ボール紙を互いに重ねたも のとして形成するようにしてもよいが、請求項3に記載のように、一枚の長尺状 の段ボール紙を折り重ねたものとして形成するようにしてもよい。このようにす れば、積層体を形成するには長尺状の段ボール紙を一枚用意すればよく、複数の 長尺状の段ボール紙を形成するために段ボール紙を切断する作業が不要となり、 しかも、接着剤を用いることなく段ボール紙を折り畳むようにして重ねる等すれ ばよいため、積層体自体を形成する作業が極めて簡単となる。尚、段ボール紙を 折り重ね易くするために、複数の折線をあらかじめ設けておけば、折り重ねる作 業自体がより簡単となる。
【0011】 ここで、後述する実験結果に示すように、一枚の長尺状の段ボール紙を折り重 ねて積層体を形成した上で、この積層体の周囲を簀巻き状に他の段ボール紙にて 覆うことにより形成した桁部材は、従来の桁部材(即ち、複数の段ボール紙を、 互いに接着しつつ重ねることによって一体形成した桁部材)に比べて、曲げ剛性 が4.4倍程度にまで増加することが分かった。
【0012】 つまり、本考案(請求項1)の段ボール紙製輸送用パレットでは、桁部材自体 の曲げ剛性が比較的高いため、桁部材自体が撓みにくく、例えば、地面等に設置 した状態のパレット上(即ち、デッキ部材上)に、比較的重い物品を載置しても 、その重みによって桁部材が破損してしまうのをある程度防止でき、しかも、パ レットを地面等に置いたりする際にも、地面からの衝撃によって桁部材が破損し てしまうのをある程度防止できる。
【0013】 以上説明したように、本考案(請求項1〜請求項3)に記載の段ボール紙製輸 送用パレットによれば、簡単に形成できるだけでなく、外部からの衝撃に強いと いったように、高い曲げ剛性を有する桁部材を備えることにより、パレット自体 の曲げ剛性を向上させることが可能となる。そして、このようなパレットを輸送 用トラックの荷台に設置した状態であっても、トラックを介して受ける種々の衝 撃(例えば、トラック自体からの振動や、路面状態に起因する振動等)をパレッ ト全体である程度吸収できるようになって、載置した物品に衝撃が伝わるのを少 しでも和らげることが可能となる。
【0014】
【実施例】
以下、本考案が適用された実施例を図面と共に説明する。 まず、図1は本考案が適用された段ボール紙製輸送用パレットの概略構成を表 す斜視図であり、(a)は分解斜視図、(b)は全体を表す斜視図である。
【0015】 図1(a)に示すように、本実施例の段ボール紙製輸送用パレット2は、中央 寄りの部分に4個の四角形の開口部4aを有する長方形の一枚の段ボール紙製の 底板4と、この底板4上に所定の間隔を空けて整然と配置される複数個の(図1 (a)中では9個)の長尺状の桁部材6と、長方形の二枚の段ボール紙製の天板 材8a,8bが張り合わせて形成され、桁部材6上に配置される天板8とからな り、桁部材6は、底板4及び天板8それぞれと互いに接着固定されている。
【0016】 ここで、桁部材6の詳細について、図2を用いて説明する。尚、図2は桁部材 6を形成する流れを示すものであり、図中矢印方向に向かって各構成部材が互い に組み合わされる等して形成される。 桁部材6は、段ボール紙製の積層体10と、この積層体10を内部に収納する 段ボール紙製の箱体20とから構成される。積層体10は、一枚の長尺状の段ボ ール紙12によって形成される。また、段ボール紙12には、当該段ボール紙1 2の長手方向に直交する方向に延びる折線が所定間隔を空けて設けられており、 しかも、折線には、「山折り」用折線、「谷折り」用折線が交互に設けられてい る。ここで、「山折り」用折線とは紙面の上面側が凸となるように折り曲げるた めの折線を意味し、「谷折り」とは紙面の上面側が凹となるように折り曲げるた めの折線を意味する。また、折線には、線方向に沿って部分的に切り込みが設け られ、段ボール紙を折線に沿って折り曲げやすくなっている。そして、段ボール 紙12を各折線に沿って折り重ねることにより、積層体10が形成される。
【0017】 一方、箱体20は、あらかじめ定めた形状に切断した一枚のシート材を、あら かじめ定めた折線に沿って折り曲げ等することにより、上下左右の側壁部とこれ ら側壁部からなる筒状体の前後側に形成される蓋部とが組み合わされることによ り、直方体状に形成される。尚、この内前後の蓋部はそれぞれ開閉可能に構成さ れる。そして、前蓋部22は上側壁部24から折線を介して連設され、左右の側 壁部26,28からは折線を介してそれぞれ内蓋30,32が連設されている。 また、下側壁部34からは内蓋36が折線を介して連設されている。更に、内蓋 36には、下側壁部34側の端部に沿ってスリット36aが形成され、前蓋部2 2には、このスリット36aに嵌合する係合部22aが折線を介して連設されて いる。また、係合部22aには、内蓋22側の端部に沿ってスリット22bが形 成され、下側壁部34における内蓋36が連設される側の端部には、係合部22 aのスリット22bに嵌合する係合部34aが折線を介して連設されている。尚 、後蓋部38が形成される側についても、前蓋部22と同様の各種内蓋等から構 成される。また、左側壁部26及び下側壁部34は、互いに接着固定するように なっており、固定後には、上下左右側壁部24,26,28,34からなる内部 空間が形成され、しかも、上下左右側壁部24,26,28,34の各内壁に上 記積層体10の外壁が密着するようにして、その内部空間に積層体10を収納す ることが可能となる。
【0018】 さて、桁部材6を形成するには、積層体10を構成する段ボール紙12の折線 部分が上下方向を向くようにして、この積層体10を上下左右の側壁部24,2 6,28,34からなる内部空間に収納して、各内蓋30,32,36を順に閉 じ、更に、蓋部22の係合部22aを折り曲げてスリット36aに嵌合させる。 これにより前蓋部22側が閉じられる。その後、前蓋部22側を閉じた手順と同 様にして後蓋部38側を閉じればよい。このため、図2中下方に示す桁部材6を 極めて簡単に形成できる。尚、前後蓋部22,38のいずれかの側を先に閉じた 後に積層体10を収納し、その後、残った方の蓋側を閉じるようにしてもよい。
【0019】 そして、このように形成された桁部材6では、箱体20の前後の蓋部22,3 8が当該箱体20自体に固定された状態であるため、収納した積層体10が自然 に箱体20から飛び出してしまうのを防止できる。 次に、段ボール紙製輸送用パレット2を形成する手順を図1を用いて説明する 。まず、底板4の四隅及び各四隅との中間部分に、上記桁部材6を、その長手方 向がいずれも同方向を向くようにして配置すると共に、接着剤を用いて固定する 。このとき、図2中に示した桁部材6を構成する積層体10の折線部分側に、底 板4の配置面が向くように固定する。次いで、底板4に接着されている側とは反 対側の桁部材6の面(即ち、図1(a)中、桁部材6の上面)に天板8を配置し (即ち、天板8の天板材8bが桁部材6側を向くようにして天板8を配置し)、 接着剤を用いて固定する。この結果、積層体10において底板4の配置面側に向 けられた折線部分側とは反対側の折線部分側が、天板8の配置面側を向くように なる。
【0020】 尚、このように段ボール紙製輸送用パレット2を形成する際に、桁部材6を構 成する積層体10の両折線部分側に底板4,天板8をそれぞれ配置するのは、複 数の段ボール紙を底板4,天板8の各面に対して垂直に立たせた状態とすること により、図1中上下方向に対する曲げ剛性を高くするためである。
【0021】 以上のようにして、段ボール紙製輸送用パレット2を簡単に形成することがで きる。 以上本考案の実施例を説明したが、本考案はこれに限定されず、本考案の要旨 を逸脱しない範囲内で種々の態様を採用することができる。
【0022】 (1)上記実施例では、図1に示すように段ボール紙製輸送用パレット2を、 底板4と天板8とで桁部材6を挟持するようにして形成したが、底板4自体は必 ずしも必要ではなく、所定間隔を空けて配置した複数の桁部材6上に、天板8を 配置したものとして形成するようにしてもよい。その場合でも、桁部材6が高い 曲げ剛性を有しているため、パレット全体が高い曲げ剛性を有するようになる。
【0023】 (2)上記実施例では、図2に示すように、積層体10を箱体20の内部に収 納することにより桁部材6を形成するようにしたが、これに限定されない。図3 (a)に示すように、所定間隔を空けて複数の折線が設けられた長尺状の段ボー ル紙52にて、積層体10の周囲を簀巻き状に包んだ上で、段ボール紙52にて 、各端部同士を接着固定または積層体10自体に接着する等して図3(b)に示 す桁部材(桁部材50)を形成するようにしてもよい。
【0024】 ここで、本考案者は、このように形成された桁部材50と、周囲が覆われてい ない状態の積層体10とで曲げ剛性がどのように異なるかについての実験を行っ たので以下に説明する。 実験では、まず、図3(b)に示した桁部材50を、その上面(即ち、桁部材 50において、図3(b)中の積層体10の上側の折線部分が対向する側の上面 )が水平となるように、その長手方向の両端部の内の一方を保持し、保持されて いる側と反対側の端部上面を上から押圧した。尚、押圧する際には、押圧部分が 10mm下方に撓むように荷重を調整して、その際に押圧部分から受ける力を測 定した。更に、図3(a)或いは図2中に示した積層体10についても、上記桁 部材50と同様の実験方法を用いて押圧部分から受ける力を算出した。
【0025】 その結果、桁部材50では、699.72Nを示す一方、積層体10のみでは 、157.27Nを示した。尚、ここで、押圧部分から受ける力は、いわば曲げ 剛性と見なすことができるため、桁部材50は、積層体10に対して4.4倍の 曲げ剛性を有しているといえる。
【0026】 このように、図3(a)或いは図2中に示した積層体10では、図中上方向か らの曲げ剛性がある程度確保されるものであるが、単に積層体10のみから桁部 材を形成するよりも、例えば図3(b)に示すように、積層体10の周囲を他の 段ボール紙にて覆うようにした方が格段に曲げ剛性が高くなることが明らかとな った。
【0027】 一方、図2中に示した桁部材6では、積層体10を構成する段ボール紙12の 折線部分が図中上下方向を向くように箱体20に収納されると共に、積層体10 が箱体20の内壁に密着するように収納されるため、桁部材6全体がいわば段ボ ール紙の固まりのようになって、上記した桁部材50よりも高い曲げ剛性が得ら れることが十分に考えられる。つまり、桁部材6では、図中前後左右上下方向に 対しても高い曲げ剛性を有するようになって、たとえ外部から衝撃を受けたとし ても桁部材6全体としては撓みにくく、破損しにくくなるのである。
【0028】 そして、このように桁部材6を有する段ボール紙製輸送用パレット2では、桁 部材6が図1中前後左右上下方向に対して高い曲げ剛性を有していることにより 、パレット2自体も図1中前後左右上下方向に対してある程度高い曲げ剛性を有 するようになるのである。
【0029】 (3)上記積層体10では、一枚の長尺状の段ボール紙12を折り重ねて形成 するようにしたが、これに限定されない。図4(a)に示すように、長尺状の段 ボール紙を単に複数段重ねて(即ち、図4(a)中では、段ボール紙の二つ長辺 のうちの一方が図中上を向くようにして、各段ボール紙の各面同士を合わせるこ とにより複数段重ねて)、積層体(積層体60)を形成するようにしてもよい。
【0030】 その場合でも図2に示した箱体20や、図3に示した段ボール紙52にてこの 積層体を覆って桁部材を形成すれば、箱体20や段ボール紙52にて積層体10 を覆った場合と同様の効果を得ることが可能となる。 (4)図4(a)に示した積層体60をA方向から見た状態を示す図4(b) のように、段ボール紙を構成する波状の中しんの目方向が異なる二種類の段ボー ル紙を用いて、これらを交互に積み重ねて積層体を形成するようにしてもよい。 即ち、段ボール紙60aでは、目方向が図中正面方向に向けられているのに対し て、段ボール紙60bでは、段ボール紙60aでの目方向に直交するように、目 方向が図中左右方向に向けられている。尚、段ボール紙60bの一つを図中上下 方向に切断した断面を示す図4(c)のように、段ボール紙60bでは、複数の 隔壁間それぞれに、中しんの目方向が図中正面を向いている。
【0031】 そして、このように形成された積層体では、各段ボール紙の中しんの目方向が それぞれ図4(a)中のA方向である前後方向及びこれに直交する左右方向に向 けられているため、これら前後左右方向の曲げ剛性が一層増すようになる。 或いは、同じく積層体60をA方向から見た状態を示す図4(d)のように、 中しんの目方向がそれぞれ図中正面に向けられた段ボール紙60aと、図中上下 方向に向けられた段ボール紙60cとを交互に積み重ねて積層体を形成するよう にしてもよい。尚、積層体を図中左右方向に切断した断面を示す図4(e)のよ うに、いわば、各段ボール紙60a,60cは、同じ段ボール紙を、その目方向 が直交するように積み重ねて形成したものといえる。そして、このように形成さ れた積層体では、各段ボール紙の中しんの目方向がそれぞれ図4(a)中のA方 向である前後方向及びこれに直交する上下方向の曲げ剛性が一層増すようになる 。
【0032】 (5)天板8を構成する天板材8a,8bについても、中しんの目方向がいず れも同一方向を向くように段ボール紙を積み重ねるようにしてもよいが、例えば 、中しんの目方向が異なる二種類の段ボール紙を用い、上記した(4)の場合と 同様にしてこれらを積み重ねるようにしてもよい。即ち、図4(b)に示すよう に、目方向が図中正面に向く段ボール紙と、この目方向に直交するように目方向 が図中左右方向を向く段ボール紙を積み重ねるのである。また、図4(d)と同 様にして、中しんの目方向が図中正面を向く段ボール紙と、この目方向に直交す るように目方向が図中前後方向を向く段ボール紙を交互に積み重ねてもよい。
【0033】 このようにすれば、上記した(4)の場合と同様の効果が得られる上に、パレ ット自体の曲げ剛性がより一層向上する。 そして、天板8は二枚の段ボール紙から形成するのに限定されず、また、底板 4は一枚の段ボール紙から形成するのに限定されない。底板4は二枚以上の複数 の段ボール紙から形成し、天板8は三枚以上の複数の段ボール紙から形成しても よい。その場合においても、上記した(4)の場合と同様にして、中しんの目方 向が互いに異なるように積み重ねてもよく、(4)の場合と同様の効果が得られ る上に、パレット自体の曲げ剛性がより一層向上する。
【0034】 以上説明したように、本考案の段ボール紙製輸送用パレットでは、桁部材(桁 部材6,50,60)を簡単に形成することができる。しかも、高い曲げ剛性を 有するように桁部材を形成することができるため、パレット全体としての曲げ剛 性を向上させることが可能となり、パレットが外部衝撃を受けてもパレット全体 としては撓みにくくなって、破損しにくい。また、物品を載置した状態のパレッ トを地面等に設置する際には、底板を介して地面から受ける衝撃を桁部材にてあ る程度受け止めることができるため、天板上に載置した物品にその衝撃が伝わる のを防止することが可能となる。このため、パレットは比較的精密な機器を載置 して使用するのに好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の段ボール紙製輸送用パレットの全体
構成を表す斜視図である。
【図2】 実施例の段ボール紙製輸送用パレットを構成
する桁部材を表す説明図である。
【図3】 桁部材の他の例を表す説明図である。
【図4】 桁部材を構成する積層体を形成するために、
段ボール紙を積み重ねて積層体を形成する例を表す説明
図である。
【符号の説明】
2…段ボール紙製輸送用パレット、6…桁部材、4底板
(デッキ部材)、8…天板(デッキ部材)、10,60
…積層体、20…箱体、22…前蓋部(蓋)、38…後
蓋部(蓋)。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段ボール紙からなる複数の桁部材と、該
    桁部材に固定された段ボール紙からなるデッキ部材とを
    有する段ボール紙製輸送用パレットにおいて、 前記桁部材は、段ボール紙を複数段重ねた積層体の周囲
    を他の段ボール紙にて覆って一体化したものであること
    を特徴とする段ボール紙製輸送用パレット。
  2. 【請求項2】 前記積層体を覆う前記段ボール紙は、開
    閉可能な蓋付きの箱体に形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の段ボール紙製輸送用パレット。
  3. 【請求項3】 前記積層体は、一枚の長尺状の段ボール
    紙が折り重ねられたものであることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の段ボール紙製輸送用パレッ
    ト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3498071B2 (ja) 2001-06-22 2004-02-16 妙高機械工業株式会社 桁部材及び該桁部材を用いたパレット

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