JP5324337B2 - 物品梱包装置 - Google Patents

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本発明は、窓状開口に弾性シートを張り渡してなる包装面を備えた一対の内箱を、例えば外箱内に互いの包装面を上下に向い合せて嵌め込み、弾性シート間でパソコン等の物品を挟持して梱包する物品梱包装置に関する。
この種の物品梱包装置に備えた内箱は、通常、一枚の段ボールや板紙を用いて四角い箱形に組み立てられ、箱体の四方の側面起立片が梱包物品の荷重を支える部位となるが、この側面起立片も一枚板の段ボールや板紙からなるため、パソコン等の比較的重量のある物品を挟持するには、必ずしも強度が十分でなかった。そこで、従来、内箱の強度を高める工夫の施された物品梱包装置が幾つか提案されている。
従来の物品梱包装置の中には、内箱の強度を高めるために、例えば図8および図9に示すような構成にしたものがある。かかる物品梱包装置の内箱1は、長さの異なる一対の側面起立片1a・1bの角縁から井桁状の折目の交点との間に、それぞれ弾性シートsを張り渡した包装面pの対角線に沿って斜めに切込gを設け、組立時に井桁状の折目に沿って曲げ起こすと、四方に側面起立片1a・1bが起立すると共に、コーナーで隣り合う側面起立片1a・1b間を切込gに沿って内向きに折り込むと、四隅に、切込gの折り山を支点として三角状の折曲板片2a・2bが折り重なる角部分2が形成され、全体が片側開放の四角い箱形に折り上がる。次いで、掛止片3a・3bを重ねて同一方向に折り倒し、そのうち下側の掛止片3bを折り倒した跡の切欠き穴3cに、上側の掛止片3aを掛け止めると、コーナーで隣り合う三角折曲板片2a・2bが相互に結合し、コーナー部分2に、切込gに折り山を支点として三角折曲板片2a・2bが圧接した状態で折り重なる補強リブ4が形成される。加えて、各内壁片5を折目iに従って側面起立片1a・1bと対向する向きに巻き上げるように折り込んで、側面起立片1a・1bに筒状補強壁wを形成し、各内壁片5の係止穴5aに係止片5bを嵌め込んで、係止片5bで補強壁wの筒状形態を保持する構成になっている(特許文献1参照)。
特開2007−204068号 特開2000−264368号
ところが、従来の物品梱包装置では、使用時に内箱1を組み立てるとき、いちいち、各内壁片5を折目iに沿って側面起立片1a・1bと対向する向きに巻き上げるように折り込み、それから、各内壁片5の係止穴5aに係止片5bを嵌め込んで補強壁wで側面起立片1a・1bを補強し、次いで、側面起立片1a・1bを曲げ起こしてから、掛止片3a・3bを重ねて同一方向に折り倒し、しかる後、そのうち下側の掛止片3bを折り倒した跡の切欠き穴3cに上側の掛止片3aを掛け止めてコーナーで隣り合う三角折曲板片2a・2bを結合し、こうして矩形箱形に折り上げるという多数の組立手順を踏んで内箱1を組み立てる必要があり、これでは、組立手順が多く非常に複雑であるため、組立作業に手間と時間がかかって非常に面倒であるという課題があった。
そこで、本発明の目的は、内箱の組立手順を少なく単純にして組立作業を簡単で短時間に済ます物品梱包装置を提供することにある。
そこで、上述した課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、一面を開放する一方、その開放面と対向する他面を、窓状に開口すると共に該窓状開口40に弾性シート50を張り渡して包装面15とし、該包装面15の四方外縁に連設した二対の側面起立片20・25を曲げ起こして矩形箱状に組み立てる一対の内箱Bと、該内箱Bを互いの前記包装面15を上下に重ねて一体に結合保持する、外箱Aのような保持体とを備え、前記弾性シート50間で物品Pを挟持して梱包する物品梱包装置Rにおいて、前記内箱Bは、四方の各側面起立片20・25から前記窓状開口40側に連設し、該窓状開口40の窓枠39を介して曲げ起こした各側面起立片20・25とそれぞれ並立する補強起立片30と、各側面起立片20・25の一端に連設し、隣接する前記側面起立片20・25の外側に重ね合わす連結起立片30とを有し、前記側面起立片20・25と前記補強起立片30には、それぞれ一端寄りの外側縁にあって組立状態で対向する位置に第1切込xと第2切込yを設ける一方、前記連結起立片30には、該連結起立片30が組立状態で重なる前記側面起立片20・25側の側縁に第1切込xに対応する第3切込mと、第2切込yに対応する第4切込nを設け、前記連結起立片30を隣接する前記側面起立片20・25の外側に重ね合わせながら、第3切込mと第4切込nを並立状態の前記側面起立片20・25と前記補強起立片30の第1切込xと第2切込yに咬ませて組み立ててなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の物品梱包装置Rにおいて、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記連結起立片30の前記側面起立片20・25との境界に折目cを設けてなることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の物品梱包装置Rにおいて、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記内箱Bは、前記第1および第2切込x・yを前記側面起立片20・25および前記補強起立片30の中央部寄り位置に延長して設ける一方、この第1および第2切込x・yの延長位置に応じて、前記連結起立片30を更に長く延設し、前記第3および第4切込m・nを前記第1および第2切込x・yの延長位置に対応させてなることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1、2又は3に記載の物品梱包装置Rにおいて、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記内箱Bは、前記側面起立片20・25の前記第1切込xを、V字状に開いた形状に外側縁を切り欠いて形成する一方、該第1切込に対応する前記連結起立片30の前記第3切込mを、前記連結起立片30の起立高さが一段低くなる段状部30cを備えた形状に形成してなることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1、2、3又は4に記載の物品梱包装置Rにおいて、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記内箱Bは、前記補強起立片30の第2切込yを、その切込底部側を向い合う切込側縁が平行な細長いU状に切り欠いて形成する一方、該第2切込yに対応する前記連結起立片30の第4切込nも向い合う切込側縁が平行な細長いU状に切り欠いて形成してなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、連結起立片の第3切込を、並立した外側の側面起立片の第1切込に咬ませ、第4切込を、内側の補強起立片の第2切込に咬ませて、コーナーで隣り合う側面起立片相互をロック状態で連結し、間に窓枠を介して並立させた側面起立片とそれぞれ内側の補強起立片を一体に結合して四方側面に板片の二層構造で薄箱状周壁を形成し、しかも、側面起立片に連結起立片を重ねた部位では周壁を三層構造に形成し、従って、このように物品の荷重を受ける周壁を板片の複層構造で薄箱形に構成することにより、内箱の強度を飛躍的にアップさせ、以って、格段に堅固な内箱を提供することができる。
しかも、請求項1に記載の発明によれば、4片の側面起立片とそれぞれ内側の補強起立片を、1組ずつ同じ手順で、即ち、連結起立片の第3切込を側面起立片の第1切込に咬ませ、第4切込を補強起立片の第2切込に咬ませるだけで、一面開放の矩形箱形に折り上がる。従って、内箱を組み立てるには、同じ手順の単純で且つ簡単な切込の咬ませ作業を4回行うだけで済み、その結果、内箱の組立を手間なく極めて短時間に済ますことができる。
請求項2に記載の発明によれば、内箱の組立時、連結起立片と側面起立片との境界の折目に沿って連結起立片を内向きに屈曲させて、連結起立片の第3切込および第4切込を並立状態の側面起立片と補強起立片の第1および第2切込に簡単に咬ませることができ、それだけ内箱の組立スピードアップに寄与することができる。
請求項3に記載の発明によれば、内箱は、側面起立片と補強起立片の第1および第2切込を、それぞれ側面起立片と補強起立片の中央部寄りの位置に延長して設ける一方、この第1および第2切込の延長位置に応じて、連結起立片を更に長く延設し、第3および第4切込を第1および第2切込の延長位置に対応させて設け、これにより、連結起立片が側面起立片に重なって周壁が三層構造になる部位が延長されて内箱の強度を更にアップさせることができる。
請求項4に記載の発明によれば、内箱の組立時、連結起立片の第4切込を補強起立片の第2切込に咬ませるとき、第3切込の段状部がV状に開いた第1切込の上を乗り越えるように通過し、その切込縁に途中で引っ掛かることなくスムーズに第4切込を第2切込に咬ますことができ、その結果、切込の咬ませ作業の煩わしさを少なくし、それだけ作業効率を上げることができる。
請求項5に記載の発明によれば、内箱の組立時、連結起立片の第4切込を補強起立片の第2切込に咬ませるとき、互いの切込側縁が強く圧接した状態で咬合し、それだけ並立状態の側面起立片と補強起立片とを堅固に結合し、コーナーで隣接する側面起立片相互の連結強度が上がり、以って、内箱全体の強度をよりアップさせることができる。
本発明の一例である物品梱包装置を示す分解斜視図である。 物品梱包装置を使用状態で示す縦断面図である。 物品梱包装置に備える内箱を展開して示す平面図である。 内箱を、折目に沿って曲癖の付いた組立前の状態で示す斜視図である。 (A)は内箱の切込咬ませ工程の初期段階を示す部分拡大斜視図、(B)は切込咬ませ工程の最終段階を示す部分拡大斜視図である。 内箱を組立状態で示す斜視図である。 物品梱包装置を内箱の上に物品を載置した状態で示す斜視図である。 従来の物品梱包装置の内箱を組立前の状態で示す斜視図である。 従来の物品梱包装置の内箱を組立状態で示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明の一例である物品梱包装置を示す分解斜視図、図2は、物品梱包装置を使用状態で示す縦断面図である。図示例の物品梱包装置Rは、比較的重量のある物品P、例えばディスクトップ型パソコンを緩衝して弾力的に包装した状態で、例えば輸送するための梱包手段で、保持体である外箱Aと、外箱A内に嵌め込む上下一対の緩衝用の内箱Bとで構成してなる。内箱Bは、上下とも同形状であるため、一方のみを図示して以下に説明する。
外箱Aは、周知の段ボール箱からなる。即ち、外箱Aは、紙製段ボール(繰返し使用可能なプラスチック製段ボールや、適宜の厚紙など他の板紙製等であってもよい)を用い、互いに対向して起立した長さの異なる二対の側面板片10・11からなる矩形角筒状の箱本体12と、箱本体12の下縁に連設した4片の底板片13と、上縁に連設した4片の蓋板片14とで全体を矩形箱状に組み立ててなり、蓋板片14を交互に回動して物品出し入れ側の開口Sを開閉するようになっている。
内箱Bは、図3に展開状態で示すように、波目eを有する1枚の四角い紙製段ボール(繰返し使用可能なプラスチック製段ボールや、適宜の厚紙など他の板紙製等であってもよい)のブランクシート材を用いて図示平面形態に形づくり、四方の外側縁に沿って井桁状に折目aを設け、折目aに囲まれた内側域には、外箱Aの矩形な開口Sに合わせて矩形な包装面15を形成し、外側域には、包装面15の外側縁に長さの異なる二対の側面起立片20・25を連設し、更に、各側面起立片20・25の一端に連結起立片30を連設した平面形態になっている。包装面15には、中央に小さな(後述する窓状開口39の1/2程度)矩形の透孔16を開けておいて、窓状開口39の開口縁を形成するために矩形に入れた折目bの四隅から、包装面15の対角線に沿って斜めに透孔16の隅部へ向けて切り込んで切れ目kを設けて、4つに分離した台形状の補強起立片35を形成してなる。
側面起立片20・25は、各々の連結起立片30寄りに起立高さHを規定する本体部20a・25aと、隣接した側面起立片の連結起立片寄り端部に一段起立高さを低くした重合部20b・25bとからなる。そして、本体部20a・25aと重合部20b・25bとの境目に位置する外側縁に、V字状に開いた第1切込xを凹設してなる。
補強起立片30は、側面起立片20・25の本体部20a・25aと同じ起立高さHを規定し、一側に隣接した補強起立片寄りの外側縁に第2切込yを凹設している。第2切込yは、切れ目kに近い切込側縁を丸く湾曲させて形成し、遠い側の切込側縁を折目bと直交する向きに直線的に切り込み、更に、切込底部側を、向い合う切込側縁が平行な細長いU状に切り欠いて変形V字状に形成している。
連結起立片30は、側面起立片20・25の本体部20a・25aと同じ起立高さHの重合部30aと、重合部30aより一段起立高さを低くした咬合部30bとからなる。重合部30aと咬合部30bの境目の位置には、折目aの延長折線a1と平行な折目cが設けられている。咬合部30bには、隣接した側面起立片20・25の第1切込xに向いた側の側縁に、第1切込xに対応する第3切込mを設け、第3切込mの先端寄りに補強起立片35の第2切込yに対応する第4切込nが設けられている。連結起立片30の第3切込mは、咬合部30bに重合部30aより起立高さが一段低くなる段状部30cが折目cの延長線に沿ってできる形状に側縁を切り欠いて形成してなる。第4切込nは、向い合う切込側縁が平行な細長いU状に側縁を切り欠いて形成してなる。
包装面15は、外側の井桁状折目aと内側の矩形な折目b間の矩形な窓枠39と、組立時に折目bに沿って補強起立片35を曲げ起こすと内側にできる窓状開口40と、窓状開口40に張り渡した透明な弾性シート50とで構成する。弾性シート50は、伸縮自在で弾力に富むポリウレタン等を素材とした、例えば50μ厚のシート材からなる。図示例の弾性シート50は、透明であるが、透明でなくてもよい。また、弾性シート50は、段ボールのブランクシート材から形づくり、展開状態で図2および図に示すように、窓枠39上に周縁部を熱溶着したり接着剤で接着したりして固着する。
そこで、物品梱包装置Rにおいて、上述のような平面形態の内箱Bは、図4に示すように、折目a・b・cに沿って曲げ癖を付けた組立前の状態から、側面起立片20・25のいずれか一片を折目aに沿って曲げ起こすと共に、内側の補強起立片35を折目bに沿って曲げ起こし、図5(A)に示すように、両起立片20(25)・35を並立させる。次いで、間に窓枠39を介して並立した側面起立片20・25と補強起立片35と切込x・y側に隣接する側面起立片20(25)を折目aに沿って曲げ起こし、その側面起立片20(25)に連設の連結起立片30を折目aの延長折線a1に沿って屈曲させ、重合部30aを、起立した側面起立片20(25)の重合部20b(25b)に重ね合わせながら、図5(B)に示すように、咬合部30bを折目cに沿って内向きに屈曲させて第3切込mを側面起立片20(25)の第1切込xに咬ませ、第4切込みnは、補強起立片35の第2切込yに咬ませる。すると、コーナーで隣り合う側面起立片20・25をロック状態で連結し、並立状態の側面起立片20(25)と補強起立片35を一体に結合する。しかる後、残り3片の側面起立片20・25とそれぞれ内側の補強起立片35を、同様な手順で、連結起立片30の第3切込mを側面起立片20・25の第1切込xに咬ませ、第4切込nを補強起立片35の第2切込yに咬ませると、図6に示すように、一面開放の矩形箱形に折り上がって内箱Bが組み立てられる。
従って、物品梱包装置Rでは、連結起立片30の第3切込mを、並立した外側の側面起立片20・25の第1切込xに咬ませ、第4切込nを、内側の補強起立片35の第2切込yに咬ませて、コーナーで隣り合う側面起立片20・25相互をロック状態で連結し、間に窓枠39を介して並立させた側面起立片20・25とそれぞれ内側の補強起立片35を一体に結合して四方側面に板片の二層構造で薄箱状の周壁Wを形成し、しかも、側面起立片20・25に連結起立片30を重ねた部位では周壁Wを三層構造に形成し、従って、物品Pの荷重を受ける周壁Wを板片の複層構造で薄箱形に構成することにより、内箱Bの強度を飛躍的にアップさせ、以って、格段に堅固な内箱を提供することができる。
しかも、物品梱包装置Rでは、4片の側面起立片20・25とそれぞれ内側の補強起立片35を、1組ずつ同じ手順で、即ち、連結起立片30の第3切込mを側面起立片20・25の第1切込xに咬ませ、第4切込nを補強起立片35の第2切込yに咬ませれば、一面開放の矩形箱形に折り上げることができる。従って、物品梱包装置Rでは、内箱Bを組み立てるには、同じ手順の単純で且つ簡単な切込の咬ませ作業を4回行うだけで済み、その結果、内箱の組み立てを手間なく極めて短時間に済ますことができる。
また、物品梱包装置Rの内箱Bにおいて、図3および図5に示すように、側面起立片20・25の第1切込xは、V字状に開いた形状に外側縁を切り欠いて形成する一方、第1切込xに対応する連結起立片30の第3切込mは、咬合部30bに重合部30aより起立高さが一段低くなる段状部30cが折目cの延長線に沿ってできる形状であるため、組立時、連結起立片30の咬合部30bを内向きに屈曲させて第4切込nを補強起立片35の第2切込yに咬ませるとき、第3切込mの段状部30aがV状に開いた第1切込xの上を乗り越えるように通過し、その切込縁に途中で引っ掛かることなく、スムーズに第4切込nを第2切込yに咬ますことができ、その結果、切込の咬ませ作業の煩わしさを少なくし、それだけ作業効率を上げることができる。
更に、内箱Bにおいて、補強起立片35の第2切込yは、切込底部側を向い合う切込側縁が平行な細長いU状に切り欠いて形成する一方、第2切込yに対応する連結起立片30の第4切込nも、向い合う切込側縁が平行な細長いU状に切り欠いて形成しているため、組立時、同様に連結起立片30を屈曲させて第4切込nを補強起立片35の第2切込yに咬ませるとき、互いの切込側縁が強く圧接した状態で咬合し、それだけ並立状態の側面起立片20・25と補強起立片35を堅固に結合し、コーナーで隣接する側面起立片20・25相互の連結強度が上がり、以って、内箱全体の強度をよりアップさせることができる。
さて、上述のような構成の物品梱包装置Rを用い、物品Pを、例えば輸送するために梱包する場合は、図1に示すように、組み立てた外箱Aと、内箱Bを2個用意し、まず、外箱Aの蓋板片14を開いて物品出し入れ側の開口Sを開放状態にしてから、外箱A内に、包装面15を上向きにした下の内箱Bを嵌め込む。次いで、この下内箱Bの弾性シート50の上に、図7に示すように物品Pを載せてから、包装面15を下向きにした上の内箱Bを、弾性シート50で物品Pを覆うように外箱A内に嵌め込む。物品梱包装置Rでは、このように上下の内箱Bを外箱A内に嵌め込むとき、内箱Bは、側面起立片20・25とそれぞれ内側の補強起立片35とを、連結起立片の第3切込mを側面起立片20・25の第1切込xに咬ませ、第4切込nを補強起立片35の第2切込yに咬ませて、隣り合う側面起立片20・25をロック状態で連結して矩形箱形の形態を堅固に維持するため、一部が引っ掛かったりすることなく、スムーズに開口Sを通して外箱A内へ簡単に嵌め入れることができる。
しかる後、外箱Aの蓋板片14を交互に重ね倒して外箱Aの開口Sを閉じ、不図示の粘着テープ等で外箱Aを密封し、図2示すように外箱内で上下の内箱Bを拘束し、互いの弾性シート50間に物品Pを挟んだ状態で結合保持して物品Pを梱包する。従って、物品梱包装置Rでは、外箱A内の中空部位において、物品Pを、内箱Bの弾性シート50間で挟圧してズレ動かないように保持し、たとえ外箱Aに強い振動や衝撃が加わっても、それら外力を上下の内箱Bで緩衝し、これにより、常に安定して弾性的に支持して保護することができる。図示例では、内箱Bの弾性シート50が透明であるから、この梱包作業過程において、弾性シート50を透して物品Pを視認でき、そのため、作業が容易であるだけでなく、梱包後も、外箱Aの蓋板14を開ければ、内箱Bの外側から物品Pを簡単に視認できるので、便利である。
さて、物品梱包装置Rでは、上下内箱Bの弾性シート50間で挟持する物品Pが、ディスクトップ型パソコン等の金属製重量物であると、内箱Bの包装面15に物品Pの比較的大きな荷重が加わることになる。しかし、物品梱包装置Rにおいて、内箱Bは、連結起立片30第3切込mを側面起立片20・25の第1切込xに咬ませ、第4切込みnを補強起立片35の第2切込yに咬ませ、窓枠39と一体の側面起立片20・25および補強起立片35を一体に結合して四方側面に二層構造の周壁Wを形成し、しかも、側面起立片20・25に連結起立片30が重なる部位では周壁Wを三層構造に形成すると共に、コーナーで隣り合う側面起立片20・25を連結起立片30でロック状態で連結して組み立てるため、輸送時など、強い振動や衝撃が加わって、物品Pの重さで窓枠39が弾性シート50により引っ張られることがあっても、複層構造の堅固な周壁Wで支えて(図2参照)、内箱Bに引張り外力に対する強度を常に保持させることができ、その結果、重量物の物品Pを弾性シート50間で安定的に挟持することができる。
ところで、上述した図示実施の形態では、連結起立片30の重合部30aを、内側に補強起立片35が並立した側面起立片20・25の重合部20b・25bに重ね合わせて、側面起立片20・25の周壁Wが板片の三層構造になる部位を設けて内箱Bの強度を高めている。従って、本発明の物品梱包装置Rでは、連結起立片30の重合部30aを、側面起立片20・25の重合部20b・25bに重ね合わせて、側面起立片20・25の周壁Wが三層構造になる部位を、更に長く延長して内箱Bの強度が更にアップさせることが望ましい。そのため、物品梱包装置Rの内箱Bは、側面起立片20・25と補強起立片35の第1および第2切込x・yをそれぞれ側面起立片20・25と補強起立片35の中央部寄りの位置に延長して設ける一方、この第1および第2切込x・yの延長位置に応じて、連結起立片30を更に長く延設し、第3および第4切込m・nを第1および第2切込x・yの延長位置に対応させて連結起立片30の先端寄り位置に設け、これにより、連結起立片30の重合部30aが側面起立片20・25に重なって周壁Wが板片の三層構造になる部位を延長して内箱Bの強度をアップさせる構成にするとよい。
以上の図示実施の形態では、一対の内箱Bを結合保持する保持体として外箱Aを用いたが、梱包状態の見栄えに支障がなければ、接着テープ、帯、紐、ロープの他、ゴムバンド等を用い、一対の内箱B・Bを直接に固縛して結合保持することも可能である。
A 外箱(保持体)
B 内箱
P 物品
R 物品梱包装置
S 外箱の開口
W 周壁
a・b・c 折目
m 第3切込
n 第4切込
x 第1切込
y 第2切込
15 包装面
20・25 側面起立片
30 連結起立片
35 補強起立片
39 窓枠
40 窓状開口
50 弾性シート

Claims (5)

  1. 一面を開放する一方、その開放面と対向する他面を、窓状に開口すると共に該窓状開口に弾性シートを張り渡して包装面とし、該包装面の四方外縁に連設した二対の側面起立片を曲げ起こして矩形箱状に組み立てる一対の内箱と、該内箱を互いの前記包装面を上下に重ねて一体に結合保持する保持体とを備え、前記弾性シート間で物品を挟持して梱包する物品梱包装置において、
    前記内箱は、
    四方の各側面起立片から前記窓状開口側に連設し、該窓状開口の窓枠を介して曲げ起こした各側面起立片とそれぞれ並立する補強起立片と、各側面起立片の一端に連設し、隣接する前記側面起立片の外側に重ね合わす連結起立片とを有し、
    前記側面起立片と前記補強起立片には、それぞれ一端寄りの外側縁にあって組立状態で対向する位置に第1切込と第2切込を設ける一方、前記連結起立片には、該連結起立片が組立状態で重なる前記側面起立片側の側縁に第1切込に対応する第3切込と、第2切込に対応する第4切込を設け、
    前記連結起立片を隣接する前記側面起立片の外側に重ね合わせながら、第3切込と第4切込を並立状態の前記側面起立片と前記補強起立片の第1切込と第2切込に咬ませて組み立ててなることを特徴とする、物品梱包装置。
  2. 前記連結起立片の前記側面起立片との境界に折目を設けてなることを特徴とする、請求項1に記載の物品梱包装置。
  3. 前記内箱は、前記第1および第2切込を前記側面起立片および前記補強起立片の中央部寄り位置に延長して設ける一方、この第1および第2切込の延長位置に応じて、前記連結起立片を更に長く延設し、前記第3および第4切込を前記第1および第2切込の延長位置に対応させてなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の物品梱包装置。
  4. 前記内箱は、前記側面起立片の前記第1切込を、V字状に開いた形状に外側縁を切り欠いて形成する一方、該第1切込に対応する前記連結起立片の前記第3切込を、前記連結起立片の起立高さが一段低くなる段状部を備えた形状に側縁を切り欠いて形成してなることを特徴とする、請求項1、2又は3に記載の物品梱包装置。
  5. 前記内箱は、前記補強起立片の第2切込を、その切込底部側を向い合う切込側縁が平行な細長いU状に切り欠いて形成する一方、該第2切込に対応する前記連結起立片の第4切込も向い合う切込側縁が平行な細長いU状に切り欠いて形成してなることを特徴とする、請求項1、2、3又は4に記載の物品梱包装置。

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