JP3051868U - 梱包箱 - Google Patents

梱包箱

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JP3051868U
JP3051868U JP1998000974U JP97498U JP3051868U JP 3051868 U JP3051868 U JP 3051868U JP 1998000974 U JP1998000974 U JP 1998000974U JP 97498 U JP97498 U JP 97498U JP 3051868 U JP3051868 U JP 3051868U
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昂夫 小田
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株式会社 勝栄
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 側面または棲面の枠組体を補強させることで
圧縮及び対角線方向の剛性を高めて外壁板を薄くでき、
外寸法・内部空間を犠牲にすることなく、軽量・ローコ
スト化を図った梱包箱を提供する。 【解決手段】 方形の地板101と、上記地板の一方の
対向二辺101A,101Bに垂直配置した側面110
と、上記地板101の他の対向二辺101C,101D
に垂直配置した棲面120とからなる梱包箱において、
上記側面110または棲面120は、上下のカマチ材1
30,140と、これらの間に垂直配置した複数本の支
柱150とを連結した枠組体160,161からなり、
上記対向二辺の両側面110、または対向二辺の両棲面
120、または対向二辺の両側面及び両棲面を含む全周
において、上記枠組体160,161の上下のカマチ材
130,140と複数本の支柱150との接合部16
3,165を鉄製の補強板170,171で連結する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、自動車部品等の輸出用の木製または金属製の梱包箱に係り、特に、 枠組体を高剛性にして全体の軽量化・ローコスト化を図るとともに、内部空間を 広くした梱包箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車部品等の輸出用梱包箱は、自動車用のエンジン、エンジンの部品、ミッ ション、ミッションの部品、バンパー、ドア、ボンネット、ダッシュボード等の 自動車部品を、生産拠点のある東南アジアなどの外国に輸送するものとして使用 されている。上記輸出用梱包箱は、多段積みされたり重量物を梱包することから 高い剛性が求められ、厚手の木製合板材により作られたものや鉄板で作られてい る。また、梱包箱は、1回限りの使用による使い捨てであるから、梱包箱のロー コスト化が望まれている。
【0003】 上記輸出用の木製梱包箱は、例えば、図13に示すように、方形の地板1と、 上記地板1の一方の対向二辺3,5に垂直配置した側板10と、上記地板1の他 の対向二辺7,9に垂直配置した棲板13とからなる。上記側板10または棲板 13は、上下のカマチ材15,17と、これらの間に垂直配置した複数本の支柱 19とを連結した枠組体からなる。上記側板10または棲板13の外壁に、強度 を持たせるために板厚7mm前後の木製合板材(OBS合板等)20,21を固 着したものである。
【0004】 上記木製梱包箱30によると、梱包箱の剛性・強度を厚い合板材20,21に より得ようとするものであるから、板厚7mm前後の木製合板材を使用している 。このため、製造コストが高い上に、その重量も重く、且つコンテナの規格寸法 により、外形寸法が制約されて内部空間容積を狭くしている。
【0005】 そこで、木製梱包箱の軽量化とローコスト化を兼ね備えるべく、軽いプラ段板 材により梱包箱の側面及び棲面の外壁を被覆したものが、特開平8ー91361 号公報に開示されている。その構成は、方形の底面と、底面の四周辺縁部から垂 直上方に位置する四つの側面とからなる立方体または直方体の箱において、側面 は側平板と支柱とカマチ、または側平板とカマチとからなり、側平板は熱可塑性 樹脂製中空構造板および合成樹脂製シートから選ばれた平板で、側平板と支柱と カマチとはステープルで接合されてなる梱包箱である。
【考案が解決しようとする課題】
【0006】 上記梱包箱の側面は、熱可塑性樹脂製中空構造板及び合成樹脂製シートからな るプラ段板材をステープルで貼り付けたものであるから、梱包箱の軽量化には成 功している。しかし、薄い外壁材の梱包箱を3〜4段に積み重ねた時の静荷重に 耐えられず、支柱を内側または外側へ撓ませて梱包箱を押しつぶしてしまうとい う問題がある。また、梱包箱をフォークリフトでの移動時に、梱包箱の片側を床 面に落下させた衝撃で対角線方向に歪んで変形したり、表面の平板が破損したり することがある。よって、上記梱包箱の補強対策として、プラ段板材の板厚を7 mm前後に厚くする必要があった。
【0007】 本考案は、上記従来の梱包箱がもつ問題点に鑑みてなされたもので、梱包箱全 体の剛性を充分保持できるとともに、外壁板は薄くて軽いものが使用でき、外寸 法・内部空間を犠牲にすることなく、梱包箱の軽量化・ローコスト化を図った梱 包箱を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案の梱包箱は、方形の地板と、上記地板の一方の対向二辺に垂直配置した 側面と、上記地板の他の対向二辺に垂直配置した棲面とからなり、上記側面また は棲面は、上下のカマチ材と、これらの間に垂直配置した複数本の支柱とを連結 した枠組体からなり、上記対向二辺の両側面、または対向二辺の両棲面、または 対向二辺の両側面及び両棲面を含む全周において、上記枠組体の上下のカマチ材 と複数本の支柱との接合部を鉄製の補強板で連結したことを特徴とするものであ る。
【0009】 また、上記梱包箱において、対向二辺の両側面、または対向二辺の両棲面、ま たは対向二辺の両側面及び両棲面を含む全周において、上記複数本の支柱の中腹 部を鉄製の補強板で連結したことを特徴とするものである。
【0010】 また、上記梱包箱において、上記側面及び棲面の外壁に、木製の合板材または 合成樹脂製のプラ段板材または鉄製の薄板材を固着したことを特徴とするもので ある。
【0011】
【作用】
上記梱包箱によると、枠組体の上下のカマチ材と複数本の支柱との接合部を鉄 製の補強板で連結させることで、外壁板の厚さ寸法を増加させなることなく、枠 組体の圧縮及び対角線方向の剛性が高められる。これにより、地板と枠組体から なる透かし梱包箱やスチールボーンにおいて、十分な剛性が発揮され、軽量・ロ ーコストで外寸法を最小にして内部空間を広くした梱包箱となる。
【0012】 また、梱包箱の対向二辺の両側面、または対向二辺の両棲面、または対向二辺 の両側面及び両棲面を含む全周に対して、枠組体の上下のカマチ材と複数本の支 柱との接合部を薄い鉄製の補強板で連結させるとともに、複数本の支柱の中腹部 を鉄製の補強板で連結させることで、梱包箱を多段積みした時に発生する静荷重 を受けても支柱の1本1本の単独的な撓みがなくなり、各支柱全体が一体化した 梱包箱になり、圧縮及び対角線方向の剛性が高められる。これにより、標準規格 の梱包箱は勿論のこと、背の高い梱包箱に有効に機能して静荷重や衝撃荷重に対 する強度が高められ、梱包箱の多段積みを可能とする。
【0013】 また、側面及び棲面の外壁に、板厚寸法の薄い木製の合板材または合成樹脂製 のプラ段板材または鉄製の薄板材を採用することで、より高い剛性を有し、軽量 ・ローコストで外寸法を最小にして内部空間を広くした外壁板付の梱包箱が提供 できる。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下、図1〜図4を参照して本考案の第1実施形態について説明する。図1は 梱包箱の展開斜視図であり、図2は要部の斜視図、図3は要部の断面図、図4は 要部の斜視図である。
【0015】 木製の梱包箱100は、方形の地板101と、上記地板101の一方の対向二 辺101A,101Bに垂直配置した側面110と、上記地板101の他の対向 二辺101C,101Dに垂直配置した棲面120とからなる。上記側面110 または棲面120は、上下のカマチ材130,140と、これらの間に垂直配置 した複数本の支柱150とを連結した枠組体160,161からなる。そして、 上記対向二辺101A,101Bの両側面110,110や両棲面120,12 0において、上記枠組体160,161の上下のカマチ材130,140と複数 本の支柱150との接合部163,165を鉄製の補強板170,171で連結 している。
【0016】 更に、詳細に説明すると、上記側面110,棲面120における枠組体160 ,161は、例えば、型枠(治具)を使用して、まず、上下のカマチ材130, 140(木口寸法75×24mm)を型枠の上下に配置し、次に、これらの間に 複数本の支柱150(木口寸法75×24mm)を垂直配置する。そして、薄い 鉄製の補強板170,171(0.3〜0.4mm板厚のSECC鋼板)を、カ マチ材130,140と、複数本の支柱150との上下接合部163,165の 外側面に配置し、ステープルSにより、上記補強板170,171をカマチ材1 30,140と複数本の支柱150とのそれぞれに打ちつけて連結する。勿論、 上記の組み立ては型枠(治具)を使用せずに行うこともできる。また、補強板1 70,171は釘等で固着させても良い。また、図3(b)に示すように、補強 板170,171を鉤形にしてカマチ材130,140の上下端面に当接させ、 補強板170,171及び枠組体160,161の強度を更に増大させる等、補 強板の形状を適宜変更しても良い。
【0017】 上記鉄製の補強板170,171は、対向二辺の両側面110及び両棲面12 0を含む全周において、上記枠組体160,161の上下のカマチ材130,1 40と複数本の支柱150との接合部163,165を連結しているから、枠組 体160,161の全体が強化され、上方からの静荷重や左右・前後の四方の撓 み荷重に対してその剛性が高められる。従って、上記枠組体160,161は、 補強板170,171による補強で梱包箱100としての強度が得られるから、 薄くて軽量なプラ段板材190を外壁板として採用することが可能となる。勿論 、外壁板のない透し梱包箱とすることも可能である。
【0018】 上記側面110及び棲面120の外壁に、ポリプロピレン樹脂材やこれと同質 の合成樹脂材等により多数の中空孔(リブを構成)を連接したプラスチック段ボ ール材190(板厚3〜5mm前後のプラ段板材)を固着する。この場合は、上 記型枠に上下のカマチ材130,140と複数本の支柱150を配置し、次に、 上記補強板170,171を、カマチ材130,140と複数本の支柱150と の上下接合部163,165の外側面に配置するとともに、プラスチック段ボー ル材190をその外側に配置して、ステープルSにより、一挙にカマチ材130 ,140と複数本の支柱150に打ち付けて連結する。このように、外壁板とし て薄くて軽いプラ段板材190を使用することで、梱包箱100の全体を軽量化 ・ローコスト化でき、且つ外寸法を最小にして内部空間を広めている。
【0019】 上記外壁板はプラ段板材190のほかに、図3(a)に示すように、木製の合 板材180、または鉄製の薄板材193をステープルSにより固着させても良い 。尚、上記木製の合板材180は板厚を4〜5.5mm前後に選択し、鉄製の薄 板材193は板厚を0.3〜0.4mm前後に選択される。
【0020】 上記梱包箱100は、図1に示すように、その上部開口部に蓋50が被せられ る。この蓋50は、例えば、ポリプロピレン樹脂材やこれと同質の樹脂材等によ り多数の中空孔(リブを構成)を連接したプラスチック段ボール材からなる。上 記蓋50は方形の平板天部50Aと、この平板天部の周辺四方から垂直下方に位 置する4枚の側板部50B,50C,50D,50Eとからなり、上記側板部の 各隣接し合う側板接合部A,Bを二重に重ね合わせた状態で接着させている。上 記蓋50は、0.5mm板厚のSGC鋼板、EGC鋼板を使用しても良い。
【0021】 また、上記梱包箱100の方形の地板101は、例えば、図4に示すように、 短手方向に配置した複数列の滑材103の上に、これと直交する負荷材105を 複数列にわたり配置し、この上に床板107を載置している。上記各滑材103 の下面には、間隔的に複数のスリ材109を付設し、フォークリフトのフォーク Fを差し込む空間を形成している。上記床板107は、5.5mm板厚の合板( OSB合板)、または0.4mm板厚のSECCメッキ鋼板が使用される。
【0022】 本考案の第1実施形態の梱包箱100は、上記のように構成されており、以下 のように作用する。先ず、図1に示すように、梱包箱100は、枠組体160, 161の上下のカマチ材130,140と複数本の支柱150との接合部163 ,165を薄い鉄製の補強板170,171で連結されている。これで、枠組体 160,161は、この上方からの圧縮荷重(静荷重)や左右・前後の四方の撓 み荷重(衝撃荷重)に対してその剛性が高められる。
【0023】 従って、上記枠組体160,161だけで梱包箱100としての強度が得られ るから、薄くて軽量なプラ段板材190が採用可能となる。これにより、梱包箱 100の軽量化とローコスト化が図れるとともに、外寸法を最小にして内部空間 を広くできる。そして、この多段積み時に、下側の梱包箱100は圧縮歪みを起 こさないから、多段積みが安全に行える。また、フォークリフトで梱包箱100 の片側を持ち上げたり、片側から落下させた時に発生する衝撃荷重にも変形歪み を起こさない。
【0024】 尚、梱包箱100は、静荷重に対する強度が元来大きい横幅の狭い枠組体には 補強板を省略可能であったり、フォークリフトで梱包箱100の片側を持ち上げ たり、片側から落下して発生する衝撃荷重の撓み方向が側面または褄面の何れか 一方に限られる場合もあるから、横幅の広い側面の枠組体160だけに補強板1 70,171を設け、または横幅の狭い褄面の枠組体161だけに補強板170 ,171を設けて、他方の補強板を省略しても良い。
【0025】 上記第1実施形態によると下記の効果を奏する。まず、枠組体の上下のカマチ 材と複数本の支柱との接合部を薄い鉄製の補強板で連結しているから、枠組体の 圧縮及び対角線方向の剛性が高められる。
【0026】 また、枠組体160,161の補強だけで梱包箱100の圧縮及び対角線方向 の強度の増大が得られるから、薄くて軽量なプラ段板材190が採用でき、梱包 箱100の軽量化とローコスト化が図れるとともに、外寸法を最小にして内部空 間を広くできる。
【0027】 また、この多段積み時に下側の梱包箱100に圧縮歪みを起こさないから、多 段積みが安全に行えるし、フォークリフトで梱包箱100の片側を持ち上げたり 、片側から落下させた時に発生する衝撃荷重にも変形歪みを起こさず、梱包箱の 輸送時や移送時の破損を防止し、内部部品を保護できる。
【0028】 続いて、図5〜図6を参照して本考案の第2実施形態の梱包箱を説明する。こ の梱包箱200は、上記第1実施形態において、梱包箱の圧縮及び対角線方向の 強度を更に増大したものである。その構成は、上記両側面110,110と、両 棲面120,120において、上記枠組体160,161の四面の上下カマチ材 130,140と、複数本の支柱150との接合部163,165を、薄い鉄製 の補強板170,171で連結させるとともに、上記枠組体160,161の各 支柱の中腹部150C間を薄い鉄製の補強板173で一体に連結している。
【0029】 上記構成により、各支柱150の中腹部150C間が一体構造をなし、各支柱 の中腹部150Cが各々勝手な方向に撓み変形しなくなり、この中腹部の剛性が 高められる。特に、背の高い梱包箱の支柱において顕著にその効能が発揮され、 支柱の撓み変形をなくすことかできる。その他の部材及びその構成は、上記第1 実施形態の梱包箱100と同一につき、同一符号を付して説明を省略する。
【0030】 上記第2実施形態の梱包箱200は、上記のように構成されており、以下のよ うに作用する。先ず、図5に示すように、梱包箱200は、枠組体160,16 1の上下のカマチ材130,140と、複数本の支柱150との接合部163, 165とを薄い鉄製の補強板170,171で連結させるとともに、支柱150 の各中腹部150C間を薄い鉄製の補強板173で連結させることで、各枠組体 60,161の上方からの圧縮荷重(静荷重)や左右・前後の四方の撓み荷重( 衝撃荷重)に対してその剛性が更に高められる。
【0031】 特に、各支柱150は、その中腹部150C間を補強板173で連結すること で、枠組体が一体構造をなし、各支柱の1本1本の中腹部150Cが各々勝手な 方向に撓み変形しなくなり、剛性が一層高められる。
【0032】 また、梱包箱200は、上記枠組体160,161だけで梱包箱としての強度 が得られるから、薄くて軽量なプラ段板材190が採用可能となる。これにより 、梱包箱200の軽量化とローコスト化が図れるとともに、外寸法を最小にして 内部空間を広くできる。そして、この多段積み時に、下側の梱包箱200は圧縮 歪みを起こさないから、多段積みが安全に行える。また、フォークリフトで梱包 箱200の片側を持ち上げたり、片側から落下させた時に発生する衝撃荷重にも 変形歪みを起こさない。
【0033】 尚、梱包箱200は、静荷重に対する強度が元来大きい横幅の狭い枠組体には 補強板を省略可能であったり、フォークリフトで梱包箱100の片側を持ち上げ たり、片側から落下して発生する衝撃荷重の撓み方向が側面または褄面の何れか 一方に限られる場合もあるから、横幅の広い側面の枠組体160だけに補強板1 70,171,173を設け、または横幅の狭い褄面の枠組体161だけに補強 板170,171,173を設けて、他方の補強板を省略しても良い。
【0034】 上記本考案の第2実施形態によると下記の効果を奏する。梱包箱200は、枠 組体の上下のカマチ材と複数本の支柱との接合部を薄い鉄製の補強板で連結させ るとともに、複数本の支柱の中腹部を鉄製の補強板で連結しているから、枠組体 が一体構造をなし、各支柱の1本1本の中腹部150Cが各々勝手な方向に撓み 変形しなくなり、剛性が一層高められる。これは、標準規格寸法の梱包箱はもと より、背の高い梱包箱の支柱において顕著にその効果が発揮され、支柱の圧縮変 形及び撓み変形がなくなる。これにより、多段積み時に下側の梱包箱200に圧 縮歪みを起こさず、梱包箱200の多段積みが安全に行える。また、フォークリ フトで梱包箱200の片側を持ち上げたり、片側から落下させた時に発生する衝 撃荷重にも変形歪みを起こさない。
【0035】 また、梱包箱200は、薄いプラ段板材190を外壁板として貼ることができ るから、梱包箱200は、軽量化とローコスト化が大幅に図れるとともに、その 外寸法を最小にして内部空間を広くできる。
【0036】 本考案の梱包箱は、上記第1,2実施形態に限定されることなく、考案の要旨 内での設計変更が自由に行なえること勿論である。例えば、木枠のみで形成した 透かし梱包箱や金属製のスチールボーンに適用することもできる。
【0037】 続いて、図7〜図12を参照して、従来タイプの梱包箱60と、上記第1,2 実施形態における梱包箱100,200についての耐圧(静荷重)試験と、落下 (衝撃)試験及びその試験結果を説明する。
【0038】 この試験に使用した従来タイプの梱包箱60と本考案の梱包箱100,200 は、側面110の枠組体160は、支柱60×24mmを2本,支柱75×24 mmを4本、カマチ材75×24mmを1本,60×24mmを1本使用し、そ の幅は2260mmで高さは1460mmである。また、棲面120の枠組体1 61は、支柱60×24mmを2本,カマチ材75×24mmを1本,60×2 4mmを1本使用し、その幅は1500mmで高さは1460mmである。尚、 プラ段板材190は4mm板厚のものを横目張りしている。
【0039】 先ず、従来タイプの梱包箱60について、図7に示す耐圧(静荷重)試験は、 4000kgのウエイトWを載せた時、側板の支柱61が外側(b)又は内側 (a)へ変形した。そして、ウエイトWが基準値の7000kgでは、側板の支 柱61が耐圧の限度となり、使用不可能の状態になった。この時、棲板の支柱6 3には異常が見られなかった。上記棲板63に張られた4mm板厚のプラ段板材 65は、縦目張りされている。
【0040】 次に、図8に示す落下(衝撃)試験は、基準値となる1000kgのウエイト Wを梱包箱60に載せ、この片側を基準高さの250mmだけ持ち上げて落下し た。この落下で、枠組体80が大きく歪むとともに、これに張られたプラ段板材 81に亀裂が生じた。上記試験結果から、従来タイプの梱包箱60では、基準値 となる7000kgでの耐圧(静荷重)試験と、基準値となる1000kgでの 落下(衝撃)試験に適合しないことが確認された。
【0041】 続いて、本考案の第1実施形態における梱包箱100の耐圧(静荷重)試験と 、落下(衝撃)試験を行った。まず、梱包箱100の上部に7000kgのウエ イトWを載せ、枠組体160,161の破損状態を観測した。梱包箱100につ いては、図9に示すように、支柱150にやや外側又は内側への少しのふくらみ (a)(b)が見られたが、図7に示す従来タイプの梱包箱60におけるふくら み(b)よりも少なく、耐久性があることが確認された。
【0042】 次に、図10に示す梱包箱100の落下(衝撃)試験は、梱包箱100の上部 に1000kgのウエイトWを載せ、フオークリフトで片側を250mm及び4 50mm持ち上げた状態から落下させ、枠組体160,161の歪みと破損状態 を観測した。梱包箱100については、250mm持ち上げた状態から落下させ た場合では異常は認められなかった。また、450mm持ち上げた状態から落下 させた場合では枠組体160の歪みと、プラ段板材190の亀裂が認められた。
【0043】 上記耐圧(静荷重)試験と、落下(衝撃)試験の結果から、本考案の梱包箱1 00は、側面110または棲面120の枠組体の上下のカマチ材と複数本の支柱 との接合部を鉄製の補強板で連結したことで、この枠組体160,161の剛性 強化を図ることができ、梱包箱に要求される基準値をクリアできることが確認で きた。尚、上記試験の実施形態では、補強板170,171を備えていない棲面 120の枠組体161に対する落下(衝撃)試験を行わなかったが、側面110 の枠組体160よりも狭幅であることから補強板を備えれば、枠組体160より も良い結果が得られることが推測できる。
【0044】 続いて、本考案の第2実施形態における梱包箱200の耐圧(静荷重)試験と 、落下(衝撃)試験結果を説明する。まず、梱包箱200の上部に8000kg のウエイトWを載せ、枠組体160,161の破損状態を観測した。支柱150 の中腹部150Cも補強板173で連結した梱包箱200については、図11に 示すように、基準値を超える8000kgのウエイトWでも支柱150に膨らみ が見られず、十分な耐久性があることが確認された。
【0045】 続いて、図12に示す梱包箱200の落下(衝撃)試験は、梱包箱200の上 部に1000kgのウエイトWを載せ、フオークリフトで片側を250mm及び 450mm持ち上げた状態から落下させ、枠組体160,161の歪みと破損状 態を観測した。梱包箱200については、1000kgのウエイトWにおいて、 250mm及び450mmからの落下試験でも異常は認められず、プラ段板材1 90の亀裂も認められながった。
【0046】 上記耐圧(静荷重)試験と、落下(衝撃)試験及びその試験結果から、本考案 の梱包箱200は、側面110または棲面120の枠組体の上下のカマチ材と複 数本の支柱との接合部を鉄製の補強板で連結するとともに、支柱150の中腹部 150Cも補強板173で連結したことで、この枠組体160,161の剛性強 化を図ることができ、梱包箱に要求される基準値以上の高度なレベルをクリアで きることが確認できた。尚、上記試験の実施形態では、補強板170,171, 173を備えていない棲面120の枠組体161に対する落下(衝撃)試験を行 わなかったが、側面110の枠組体160よりも幅幅であることから補強板を備 えれば、枠組体160よりも良い結果が得られることが推測できる。
【0047】
【考案の効果】
本考案の梱包箱は、枠組体の上下のカマチ材と複数本の支柱との接合部を鉄製 の補強板で連結させたから、枠組体の圧縮及び対角線方向の剛性が高められ、こ れにより、地板と枠組体からなる梱包箱やスチールボーンにおいて、十分な剛性 が発揮され、軽量・ローコストで外寸法を最小にして内部空間を広くした梱包箱 を得ることができる。
【0048】 また、上記梱包箱において、梱包箱の対向二辺の両側面、または対向二辺の両 棲面、または対向二辺の両側面及び両棲面を含む全周に対して、枠組体の上下の カマチ材と複数本の支柱との接合部を鉄製の補強板で連結させるとともに、複数 本の支柱の中腹部をも鉄製の補強板で連結しているから、標準規格の梱包箱はも とより背の高い梱包箱において枠組体の圧縮及び対角線方向の剛性が一層高めら れ、これにより、標準規格の梱包箱は勿論のこと、背の高い梱包箱に有効に機能 して静荷重や衝撃荷重に対する強度が高められ、梱包箱の多段積みを可能とする ことができる。
【0049】 また、上記各梱包箱において、側面及び棲面の外壁に、板厚寸法の薄い木製の 合板材または合成樹脂製のプラ段板材または鉄製の薄板材を固着したから、より 高い剛性を有し、軽量・ローコストで外寸法を最小にして内部空間を広くした外 壁板付の梱包箱を得ることできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施形態を示し、梱包箱の展開斜
視図である。
【図2】本考案の第1実施形態を示し、梱包箱の要部の
斜視図である。
【図3】本考案の第1実施形態を示し、梱包箱の要部の
断面図である。
【図4】本考案の第1実施形態を示し、梱包箱の地板の
斜視図である。
【図5】本考案の第2実施形態を示し、梱包箱の展開斜
視図である。
【図6】本考案の第2実施形態を示し、梱包箱の要部の
斜視図である。
【図7】従来の梱包箱による耐圧試験を示す正面図であ
る。
【図8】従来の梱包箱による落下試験を示す正面図であ
る。
【図9】本考案の第1実施形態の梱包箱による耐圧試験
を示す正面図である。
【図10】本考案の第1実施形態の梱包箱による落下試
験を示す正面図である。
【図11】本考案の第2実施形態の梱包箱による耐圧試
験を示す正面図である。
【図12】本考案の第2実施形態の梱包箱による落下試
験を示す正面図である。
【図13】従来例の梱包箱の展開斜視図である。
【符号の説明】
101 地板 101A,101B 対向二辺 101C,101D 対向二辺 110 側面 120 棲面 130,140 カマチ材 150 支柱 150C 中腹部 160,161 枠組体 163.165 接合部 170,171,173 補強板 180 合板材 190 プラ段板材 193 鉄製の薄板材 320,330 枠組体 340 支柱 100 梱包箱 200 梱包箱

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形の地板と、上記地板の一方の対向二
    辺に垂直配置した側面と、上記地板の他の対向二辺に垂
    直配置した棲面とからなり、上記側面または棲面は、上
    下のカマチ材と、これらの間に垂直配置した複数本の支
    柱とを連結した枠組体からなり、上記対向二辺の両側
    面、または対向二辺の両棲面、または対向二辺の両側面
    及び両棲面を含む全周において、上記枠組体の上下のカ
    マチ材と複数本の支柱との接合部を鉄製の補強板で連結
    したことを特徴とする梱包箱。
  2. 【請求項2】 対向二辺の両側面、または対向二辺の両
    棲面、または対向二辺の両側面及び両棲面を含む全周に
    おいて、上記複数本の支柱の中腹部を鉄製の補強板で連
    結したことを特徴とする請求項1記載の梱包箱。
  3. 【請求項3】 上記側面及び棲面の外壁に、木製の合板
    材または合成樹脂製のプラ段板材または鉄製の薄板材を
    固着したことを特徴とする請求項1または2記載の梱包
    箱。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009137609A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 Mitsubishi Motors Corp 梱包箱
JP2016108021A (ja) * 2014-12-05 2016-06-20 三菱電機ロジスティクス株式会社 胴枠体及び梱包箱

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