JP2009137609A - 梱包箱 - Google Patents

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Yuji Kurata
雄司 倉田
Mari Suzuki
麻里 鈴木
Masanori Takekawa
正徳 竹川
Junya Hirano
純也 平野
Akihiro Toyoda
章裕 豊田
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MITA KOSAKU KK
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Abstract

【課題】内部に物品を収納する梱包箱であって防水性を向上した梱包箱の提供。
【解決手段】方形の底面部10の各辺の縁にそれぞれ垂設された方形の側面部20、30を有し、側面部20、30はそれぞれ、熱可塑性樹脂製中空構造板および合成樹脂性シートからなる群から選ばれた板21、31と、板21、31の各辺の縁にそれぞれ所定の部材で打ち付けられ接合された木製の棧22、32とを有し、棧22、32が板21、31よりも外方を向く状態で備えられている梱包箱100。
【選択図】図1

Description

本発明は、内部に物品を収納する梱包箱に関する。
従来より、内部に物品を収納する梱包箱、例えば、自動車部品などの比較的重量の大きな物品の運搬や保管に用いられるための梱包箱が知られている。かかる梱包箱においては、収容した物品を保護するため、その強度や、内部への水漏れを防止する防水性が要求される。
梱包箱の例として、例えば〔特許文献1〕に記載されている箱が挙げられる。この箱は、板材として熱可塑性樹脂製中空構造の板を用いているとともに、この板の縁に一体化される支柱やカマチをプラスチック製あるいは木製とし、かかる板と、支柱等とを、ステープラで接合し、板が外方を向くように設置した構造となっている。
特許第2690471号公報
しかし、支柱やカマチが木製である場合、これを熱可塑性樹脂性中空構造の板にステープラで一体化すると、木とかかる板とでは強度が異なり、板の方が柔らかいため、板が変形する態様で一体化が行われることとなる。したがって、例えば図5に示すように、板が外方を向くように設置すると、変形した部分から梱包箱の内部に水が浸入し易いため、防水性に問題が生じる場合がある。
また、板が外方を向くように設置すると、ステープラ90によって板の外方面に開いた孔から水が浸入し、梱包箱の内方側に配置された木製の支柱やカマチに浸み込むことがあり、内容物が濡れてしまうという問題が生じる場合がある。
本発明は、内部に物品を収納する梱包箱であって防水性を向上した梱包箱およびこの梱包箱の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、方形の底面部の各辺の縁にそれぞれ垂設された方形の側面部を有する梱包箱において、前記側面部はそれぞれ、熱可塑性樹脂製中空構造板および合成樹脂性シートからなる群から選ばれた板と、前記板の各辺の縁にそれぞれ所定の部材で打ち付けられ接合された木製の棧とを有し、前記棧が前記板よりも外方を向く状態で備えられている梱包箱にある。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の梱包箱において、前記底面部の各角において隣り合う2つの前記側面部のうち、一方の側面部に備えられている前記板は、同側面部に備えられている前記棧と、他方の側面部に備えられている前記棧との間に挟まれた状態で、これら2つの棧に接合されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の梱包箱において、前記底面部の各角において、前記一方の側面部に備えられている前記板と前記2つの棧とにまたがるように固定された角金を有することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか1つに記載の梱包箱において、前記側面部のそれぞれに備えられている前記板は、少なくともその厚みが互いに同じであり、前記側面部のそれぞれに備えられている前記棧は、少なくともその厚みと幅とが互いに同じであることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4の何れか1つに記載の梱包箱において、前記側面部に互いに平行に配置された前記棧の間を連結する補強棧を有し、前記補強棧が前記板よりも外方を向く状態で備えられていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の梱包箱において、前記側面部のそれぞれに備えられている前記板は、少なくともその厚みが互いに同じであり、前記側面部のそれぞれに備えられている前記棧および前記補強棧は、少なくともその厚みと幅とが互いに同じであることを特徴とする。
本発明は、方形の底面部の各辺の縁にそれぞれ垂設された方形の側面部を有する梱包箱において、前記側面部はそれぞれ、熱可塑性樹脂製中空構造板および合成樹脂性シートからなる群から選ばれた板と、前記板の各辺の縁にそれぞれ所定の部材で打ち付けられ接合された木製の棧とを有し、前記棧が前記板よりも外方を向く状態で備えられている梱包箱にあるので、棧に打ち付けられることによって板に歪み等が生じ得るとしても、板が内側を向き、また、板と柱との接合面が柱より内側となるので接合面からの水侵入を防ぐことができるので、防水性が向上し、内容物の運搬や保護等に関する信頼性が向上した梱包箱を提供することができる。
前記底面部の各角において隣り合う2つの前記側面部のうち、一方の側面部に備えられている前記板は、同側面部に備えられている前記棧と、他方の側面部に備えられている前記棧との間に挟まれた状態で、これら2つの棧に接合されていることとすれば、棧に打ち付けられることによって板に歪み等が生じ得るとしても、板が内側を向き、また、板と柱との接合面が柱より内側となるので接合面からの水侵入を防ぐことができるので、防水性がより向上し、内容物の運搬や保護等に関する信頼性がより向上した梱包箱を提供することができる。
前記底面部の各角において、前記一方の側面部に備えられている前記板と前記2つの棧とにまたがるように固定された角金を有することとすれば、棧に打ち付けられることによって板に歪み等が生じ得るとしても、板が内側を向き、また、板と柱との接合面が柱より内側となるので接合面からの水侵入を防ぐことができるとともに、板が棧に挟み付けられ、またこの挟み付けられた状態が角金によって強化されるので防水性がさらに向上し、また強度も向上し、内容物の運搬や保護等に関する信頼性がさらに向上した梱包箱を提供することができる。
前記側面部のそれぞれに備えられている前記板は、少なくともその厚みが互いに同じであり、前記側面部のそれぞれに備えられている前記棧は、少なくともその厚みと幅とが互いに同じであることとすれば、棧に打ち付けられることによって板に歪み等が生じ得るとしても、板が内側を向くので防水性が向上し、内容物の運搬や保護等に関する信頼性が向上し、また部品点数が削減可能であるとともに、側面部の組み立ての作業性が向上し、低廉化が可能な梱包箱を提供することができる。
前記側面部に互いに平行に配置された前記棧の間を連結する補強棧を有し、前記補強棧が前記板よりも外方を向く状態で備えられていることとすれば、棧に打ち付けられることによって板に歪み等が生じ得るとしても、板が内側を向き、また、板と柱との接合面が柱より内側となるので接合面からの水侵入を防ぐことができるとともに補強棧によって強化されるので、防水性とともに強度も向上し、内容物の運搬や保護等に関する信頼性が向上した梱包箱を提供することができる。
前記側面部のそれぞれに備えられている前記板は、少なくともその厚みが互いに同じであり、前記側面部のそれぞれに備えられている前記棧および前記補強棧は、少なくともその厚みと幅とが互いに同じであることとすれば、棧に打ち付けられることによって板に歪み等が生じ得るとしても、板が内側を向き、また、板と柱との接合面が柱より内側となるので接合面からの水侵入を防ぐことができるとともに補強棧によって強化されるので、防水性とともに強度も向上し、内容物の運搬や保護等に関する信頼性が向上し、また部品点数が削減可能であるとともに、側面部の組み立ての作業性が向上し、低廉化が可能な梱包箱を提供することができる。
図1に本発明を適用した梱包箱の概略を示す。梱包箱100は、自動車部品などの比較的重量の大きな物品の運搬や保管に用いられるものであり、本形態では500kgまでの物品を収納するのに用いられるものとする。
同図に示すように、梱包箱100は、略直方体の形状をなしており、その底面をなす、図2にも示す底面部としての底面パネルである下台10と、その側面をなす、図3にも示す側面部としての第1の側面パネルである側面パネル20と、その側面をなす、図4にも示す側面部としての第2の側面パネルである側面パネル30と、その上面をなす上面部としての上面パネル40と、側面パネル20と側面パネル30とを強固に接合するための角金50とを有している。なお、梱包箱100は、他に図3、図4にのみ図示して後述する釘60、図示しないステープルを有しているが、これらについては後述する。
図2に示すように、下台10は、長方形の平板である底板11と、底板11横に固定された下台取付棧12と、底板11の下面に固定され下台10の底部を構成する下台取付棧13と、梱包箱100の脚部を構成する下台滑材14とを有している。底板11、下台取付棧12、13、下台滑材14は何れも合板製である。なお、同図およびこれに続く図3、図4において、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図をそれぞれ示している。
図3に示すように、側面パネル20は、長方形の平板であり底板11の短辺と同じ長さの長辺を有する棲板21と、棲板21の4つの辺のそれぞれの縁を縁取るように配設された合板製の棧22とを有している。各棧22は、棲板21の縁と面一となるよう、その縁を棲板21の縁に揃えた状態で棲板21に固定されている。図1に示すように、側面パネル20は下台10の長辺に対応して1対備えられ、互いに平行に対向するとともに、下台10に対して垂直となるように言い換えると垂設されるようにして配置される。
図4に示すように、側面パネル30は、長方形の平板であり下台10の長辺と同じ長さの長辺を有する側板31と、側板31の4つの辺のそれぞれの縁を縁取るように配設された合板製の棧32と、側板31の長手方向中央部において側板31の短辺と平行に配設された合板製の補強棧33とを有している。棧32は、側板31の縁と面一となるよう、その縁を側板31の縁に揃えた状態で側板31に固定されている。補強棧33は、その各端部が、側板31の長辺に沿って配設された棧32に密着した状態で側板31に固定されている。つまり、補強棧33は、側板31の上下縁において水平方向を向くように互いに平行に配設された各棧32間を連結している。側板31の長手方向中央部に配設された棧32と、側板31の短辺に沿って配設された棧32とは同じ長さとなっている。図1に示すように、側面パネル30は下台10の長辺に対応して1対備えられ、互いに平行に対向するとともに、下台10に対して垂直となるように言い換えると垂設されるようにして配置される。
なお、本形態では補強棧33が側板31の長手方向中央部に一本備えられている構成となっているが、補強棧33は、側板31の寸法に応じて複数設けても良い。
図1に示すように、上面パネル40は、底板11と同様の長方形の底板である天板41と、天板41の四方の各縁部から下方へ垂れ下がる態様の枠部43とを有し、側面パネル20および側面パネル30の上端縁を覆う蓋である。天板41の下面には固定された合板製の一対の棧42を備えている。なお、本形態では棧42が一対であり二本備えられている構成となっているが、棧42は、梱包箱100の寸法に応じて二本以上も受けても良く、また一本のみ設けても良い。図1において、天板41、枠部43と棧42とは分離した状態となっているが、梱包箱100が完成した状態において天板41は梱包箱100を構成する他の部分と一体をなすものであり、また天板41は一対の棧42と一体となった上面パネル40の状態で、梱包箱100の内部空間を密閉する位置に位置決めされ、固定されるものである。なお、後に詳しく述べるが、梱包箱100の製造に際しては、上面パネル40の取り付けのみステープラを用いて行い、他の部材相互間の取り付け、接合は釘60を用いて行う。上面パネル40は下台10に平行に対向するようにして配置される。
角金50は、金属平板をL字状に屈曲して形成された部材である。角金50は、側面パネル20と側面パネル30とを下台10上に固定した後であって上面パネル40の固定前もしくは固定後に、側面パネル20の短辺と側面パネル30の短辺とにまたがるように固定される。角金50の材質は、L字状に屈曲した状態を保つ性質、強度を持つものであれば良く、その例としては鉄が挙げられる。図1に示すように、角金50は、側面パネル20、30の短辺の中央部に配置される。
底板11、下台取付棧12、13、下台滑材14、棧22、棧32、補強棧33、棧42は何れも合板製であり、合板としてポプラLVL合板を用いている。ただし他の木製の部材であっても良い。なお棧22、32、42は、上下方向に長い態様で配設される場合に支柱といわれ、左右方向に長い態様で配設される場合にカマチといわれる、四角柱状の部材であるが、本願においてはこれらを区別することなく、「棧」と呼んでいる。
棲板21、側板31、天板41は何れも、中空構造の板であって、プラスチック製ダンボール、プラ段などといわれる熱可塑性樹脂で形成されている。
熱可塑性樹脂としてはプロピレンの単独重合体、プロピレンとエチレンとの共重合体、プロピレンとブテンなどのα−オレフィンとの共重合体、プロピレンとエチレンとブテンなどのα−オレフィンとの共重合体を例示し得るが、このうちプロピレンの単独重合体、プロピレンとエチレンとの共重合体が、物性や加工性などの点から好ましい。熱可塑性樹脂は広範囲の添加剤を含有することができ、これら添加剤として難燃剤、可塑剤、繊維状ガラスなどの強化剤、酸化防止剤、離型剤、鉱物質充填剤、顔料、染料、摩耗抵抗剤を例示し得る。熱可塑性樹脂製中空構造板は耐水防水性、加工性、軽量性、リブ方向の圧縮強度等における高強度性などに優れ、また、小刀や鋸などで容易に切断し得る素材である。
棲板21、側板31、天板41は、その一部又は全てを、合成樹脂性シートで構成しても良い。
合成樹脂製シートは、公知の合成樹脂から公知の製造方法で製造されるものであり、また、非発泡体のシートであっても発泡体のシートであってもよい。発泡体のシートは、シートの重量という観点や資源の節約という観点などから好ましいものであり、また防水性の観点から独立気泡の発泡体が好ましい。好ましい発泡体のシートの例として、プロピレンの単独重合体から製造された発泡倍率が例えば3倍のものを挙げることができる。合成樹脂製シート用の合成樹脂は、非発泡体または発泡体のシートが得られるものであって、棧22、棧32、補強棧33と釘60で接合し得るものであればよく、その種類は特に制限されない。好ましい合成樹脂としてポリオレフィン系樹脂が例示され、より具体的には種々の密度のエチレンの単独重合体、プロピレンの単独重合体、ブテン−1の単独重合体、4−メチルペンテン−1の単独重合体、エチレンおよび/またはプロピレンとブテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセンなどのα−オレフィンとの共重合体が例示される。これらの熱可塑性ポリオレフィン系樹脂は、単独で用いてもよいし混合物として用いてもよい。好ましい熱可塑性ポリオレフィン系樹脂はエチレンの単独重合体やプロピレンの単独重合体である。
このように、側面パネル20、30、上面パネル40の大部分を占める棲板21、側板31、天板41を熱可塑性樹脂製中空構造板および合成樹脂性シートからなる群から選ばれた板で構成することは、従来から用いられている木製の部材を用いることに比して、環境への配慮の観点から利点が大きい。また、梱包箱100において、釘60、ステープラを除く他の部分を構成している底板11、下台取付棧12、13、下台滑材14、棧22、棧32、補強棧33、棧42は、合板製であるが、梱包箱100に占める割合は比較的小さく、またこれを構成しているポプラLVL合板の原料となるポプラは比較的成長の早いものであるため、やはり環境への配慮がなされたものとなっている。
表1に示すように、側面パネル20、側面パネル30をそれぞれ構成する棧22、棧32、補強棧33は何れも、その厚みが15mm、幅が55mmであって、部材の共通化が図られている。また、側面パネル20、側面パネル30をそれぞれ構成する棲板21、側板31は何れも、その厚みが3mmであって、部材の共通化が図られている。なお、同表において、棲ヨコ棧とは、棧22のうちカマチに対応するもの、棲タテ棧とは、棧22のうち支柱に対応するもの、側ヨコ棧とは、棧32のうちカマチに対応するもの、側タテ棧とは、棧32のうち支柱に対応するものおよび補強棧33である。
Figure 2009137609
このような共通化によって、側面パネル20、30の部品点数の削減がなされているとともに、側面パネル20、30の組み立て時の作業性、低廉化が向上している。なお、梱包箱100のサイズにもよるが、可能であれば、棧22、棧32、補強棧33については厚み、幅に加えて長さ、棲板21、側板31については厚みに加えて幅や長さも共通化すれば、さらにかかる作業性等が向上する。
梱包箱100の製造方法について説明する。
梱包箱100の製造言い換えると組み立てにあたっては、まず所定の大きさに加工された各部材を作成し、各部材を釘60で打ち付けて接合することにより、下台10、一対の側面パネル20、一対の側面パネル30、上面パネル40を別個に作製する(第1の工程)とともに、角金50を準備する。釘打ちは、全て同一の釘60を用い、棧22、棧32、補強棧33側から釘60を打ち、クリンチ構造を形成することで行う。すなわち、側面パネル20の作製にあっては、図3に示すように各棧22側から棲板21に向けて複数の釘60を打ち、各釘60の先端を折り曲げて各棧22と棲板21とをクリンチ止めする。また側面パネル30の作製にあっては、図4に示すように各棧32、補強棧33側から側板31に向けて複数の釘60を打ち、各釘60の先端を折り曲げて棧32、補強棧33と側板31とをクリンチ止めする。各釘60の先端は、クリンチ止めを行っても、棧22、棧32、補強棧33の表面に出ないようにする。この釘打ちにおいて、上述のように、側面パネル20、30において、棧22、32、補強棧33の厚さ、棲板21、側板31の厚さが共通化されていることにより、使用する釘60、釘打ち機、釘打ち機の空気圧は共通であればよく、作業性が極めて高い。
次に、設置した下台10上に、側面パネル20、30を、下台10に対して、図示を省略する釘60で打ち付けて接合する。
このとき、棧22、32が外方を向くようにする(第2の工程)。
すでに述べたように、棧が木製である場合、これを熱可塑性樹脂性中空構造の板に打ち付けると、板が変形したり歪んだりする態様で一体化が行われ、棧が内方を向き板が外方を向くように設置すると、防水性に問題が生じる場合がある。なお、棧が内方を向く態様を内棧といい、これに対し、梱包箱100のように棧22、32、補強棧33が外方に向き棲板21、側板31が内側を向く態様を外棧という。
しかし、側面パネル20、30を外棧で設置することで、釘打ちの際に棲板21、側板31が変形したとしても、変形部分が外部に露出することがないため、かかる部分から梱包箱100の内部に水が浸入することが防止ないし抑制されるため、梱包箱100の防水性が向上する。
また、棧22と棲板21との接合面が棧22の内方となり、棧32、補強棧33と側板31との接合面が棧32、補強棧33の内方となるため、釘60によって棲板21、側板31に開けられた孔が棧22、32、補強棧33によって外側から覆われることとなり、かかる部分から梱包箱100の内部に水が浸入することが防止ないし抑制されるため、梱包箱100の防水性が向上する。
第2の工程においては、側面パネル20、30同士も釘打ちによって互いに固定する。この固定は、強度の高い棧22、32の側から行うこととなるため、やはり防水性が向上した状態となる。側面パネル20、30は、固定する前に、側面パネル20、30を互いに直交するように、かつ、その側面パネル30における側板31を、その側面パネル30における棧32と、その側面パネル20における棧22との間に挟まれた状態となるように位置決めし、この位置決めを行ってから、その側板31が、その2つの棧32、22に接合されるように釘打ちを行う。
これにより、下台10、上面パネル40の各角において、隣り合う側面パネル20、30のうち、側面パネル30の側板31が、その棧32、22によって挟みつけられサンドイッチ構造となった状態で固定される。したがって、例えば梱包箱100が積み上げられた場合など、梱包箱100に上下方向からの荷重がかかったような場合にも、側面パネル30の大部分を占める側板31が、かかるサンドイッチ構造によって撓むことが防止ないし抑制されるため、強度が向上するとともに、防水性が向上している。
また、側面パネル20、30の釘打ちにあたって、これらの位置決めは、これらを下台10の上面であって棧22、32の縁が下台10の縁に一致するとともに側面パネル20の側縁が側面パネル30の側板31側に突き当たるように行えばよいので、容易に行われる。
また、釘打ちを、外棧によって外方に露出した棧22、32に行えばよいので、内棧である場合に比べて容易に釘打ちが行われる。
さらに、外棧にすれば、側面パネル20、30の組み立ても容易になる。すなわち、かりに、梱包箱100を内棧とすると、棲板21又は側板31の厚みを考慮して、図5から明らかなように、側板31に対する棧32の取り付け位置又は棲板21に対する棧22の取り付け位置を、側板31又は棲板21の縁から、かかる厚み分だけ内側にずらした位置としなければならないが、強度および防水性を考慮すると、かかる位置決めを高精度で行う必要がある。よって、内棧の場合、側板31に対する棧32の位置決め又は棲板21に対する棧22の位置決めを高精度で行ったうえ、その位置がずれないように釘打ちを慎重に行わなければならず、側面パネル20、30の組み立ての作業効率が低い。これに対し、外棧では、棧22、32は、その縁が棲板21、側板31の縁に合わせてあればよいので、側面パネル20、30の組み立ての作業が極めて容易である。
側面パネル20、30の固定が完了した後、梱包箱100で運搬すべき所用の物品言い換えると内容物を収納してから、側面パネル20、30上に、上面パネル40を、内部空間を密閉するように搭載し、側面パネル20、30に対してステープラで固定する。
これのみでも、後述のように、製造された梱包箱100はその強度、防水性において良好な性能を発揮するが、補強のため、角金50を、上面パネル40の固定前に、下台10、上面パネル40の各角に対応する、上述のサンドイッチ構造の位置に、棧22、32にまたがるようにして固定する。なお、角金50の固定は、必要に応じて行われるものであり、省略してもよいし、上面パネル40の固定後に行ってもよい。
以上のようにして製造した梱包箱100について、防水性を検証したところ、表2に示すようになった。同表において、No.5が梱包箱100である。なお、同表において、「板材」は、棲板21、側板31、天板41の材質を示し、「PD」は棲板21、側板31、天板41が熱可塑性樹脂性中空構造の板であることを示し、「固定方法」は側面パネル20、30、上面パネル40の組み立て、および下台10に対する側面パネル20、30の固定に用いる部材を示している。
かかる検証を行うための実験の条件は、次の通りとした。
降雨量:6mm/min
降雨時間:1時間
これらは、強い台風並みの降雨条件に相当するものであり、降雨量については、JIS Z 0216(2000年版ISO 2875)規格である、1m 当り100±20リットル/時間 より厳しい条件となっている。
なお、角金は取り付けていない。
Figure 2009137609
同表から、梱包箱100が、内棧の箱に比して防水性が優れていることが分かる。なお、「防水性」の結果の「×」、「△」は、下台への水の浸入が顕著であることを示しており、「○」は、下台10への僅かな水漏れを許容する基準であるものの、上述の条件から明らかなように、通常環境下の使用状態において、略完全に水漏れが防止されることを示すものである。
なお、同表のNo.4とNo.5との比較から、固定方法は釘でなくステープルでも同様の良好な結果が得られることが分かった。よって、固定を行う部材は、釘でなく、ステープルとしても良い。
梱包箱100の強度についても検証したところ、安全率にして、内棧が約2.2であるのに対し、外棧を採用した梱包箱100においては約2.4であり、安全率が約9%向上しており、角金50を有する梱包箱100に至っては、安全率が約5.0にまで上昇していることが分かった。なお、安全率は、内容物が500kgの物品を収納した箱を4段重ねで使用する場合を想定したものであり、梱包箱100に不具合が生じる上下方向での荷重の大きさを2t(=500kg×4)で除することで求めた。
このように、外棧構造を採用した梱包箱100は、内棧構造のものに比べて、防水性のみならず、強度の点においても優れている。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
たとえば、以上述べた形態においては、一対の側面パネル30で一対の側面パネル20を挟むようにしているが、この関係は逆であっても良い。
「方形」とは、長方形、正方形を含む概念であり、梱包箱100は、直方体状でなく立方体状であってもよい。
梱包箱100の内容物は、500kgに限らず他の重さを想定されるものあってもよいし、また自動車部品等に限らず、他の装置、あるいはその部品、衣料品、食物など、梱包箱100によって運搬、保管可能なものであればどのようなものでもよく、特に防水されるべきものに適している。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
本発明を適用した梱包箱の一部分解斜視図である。 図1に示した梱包箱に備えられた底面部の3面図である。 図1に示した梱包箱に備えられた第1の側面部の3面図である。 図1に示した梱包箱に備えられた第2の側面部の3面図である。 内棧構造の箱を示した斜視図である。
符号の説明
10 底面部
20、30 側面部
21、31 熱可塑性樹脂製中空構造の板
21 隣り合う2つの側面部のうち一方の側面部に備えられている板
22、32 棧
22 隣り合う2つの側面部のうち一方の側面部に備えられている棧
32 隣り合う2つの側面部のうち他方の側面部に備えられている棧
33 補強棧
100 梱包箱

Claims (6)

  1. 方形の底面部の各辺の縁にそれぞれ垂設された方形の側面部を有する梱包箱において、
    前記側面部はそれぞれ、熱可塑性樹脂製中空構造板および合成樹脂性シートからなる群から選ばれた板と、前記板の各辺の縁にそれぞれ所定の部材で打ち付けられ接合された木製の棧とを有し、前記棧が前記板よりも外方を向く状態で備えられている梱包箱。
  2. 請求項1記載の梱包箱において、
    前記底面部の各角において隣り合う2つの前記側面部のうち、一方の側面部に備えられている前記板は、同側面部に備えられている前記棧と、他方の側面部に備えられている前記棧との間に挟まれた状態で、これら2つの棧に接合されていることを特徴とする梱包箱。
  3. 請求項2記載の梱包箱において、
    前記底面部の各角において、前記一方の側面部に備えられている前記板と前記2つの棧とにまたがるように固定された角金を有することを特徴とする梱包箱。
  4. 請求項1ないし3の何れか1つに記載の梱包箱において、
    前記側面部のそれぞれに備えられている前記板は、少なくともその厚みが互いに同じであり、
    前記側面部のそれぞれに備えられている前記棧は、少なくともその厚みと幅とが互いに同じであることを特徴とする梱包箱。
  5. 請求項1ないし4の何れか1つに記載の梱包箱において、
    前記側面部に互いに平行に配置された前記棧の間を連結する補強棧を有し、
    前記補強棧が前記板よりも外方を向く状態で備えられていることを特徴とする梱包箱。
  6. 請求項5記載の梱包箱において、
    前記側面部のそれぞれに備えられている前記板は、少なくともその厚みが互いに同じであり、
    前記側面部のそれぞれに備えられている前記棧および前記補強棧は、少なくともその厚みと幅とが互いに同じであることを特徴とする梱包箱。
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