(詳細な説明)
ロルカセリンの薬物動態、忍容性および安全性との腎臓の正常機能の相互作用を、腎欠陥を持つ被験体における、そして、第2相および第3相の臨床研究で研究された集団における、公式の薬物動態学的研究において評価した。実施例2に示されるように、ロルカセリン曝露量は、腎欠陥によって明確には影響を受けず(実施例2)、そして全ロルカセリンクリアランスは、クレアチニンクリアランスと有意に相関しなかった(図3)。
親化合物であるロルカセリンとは異なり、主要な循環する代謝産物M1(ロルカセリンスルファメート)は、腎欠陥により有意に影響を受けた。M1は、尿中の主要でない代謝産物であるが、血漿曝露量は、腎欠陥を有する被験体において増大した(実施例3、表4および図1C、1D)。さらに、M1曝露量(AUC0−inf)は、クレアチニンクリアランスと有意に逆相関し、そしてCmaxは、クレアチニンクリアランスと相関しなかった(表5、図4)。M5(ロルカセリンのN−カルバモイルグルクロニド)(主要な尿代謝産物)の血漿曝露量は、腎欠陥の増大とともに増加し(図5、表6)、そしてM5のAUC0−infはクレアチニンクリアランスと有意に相関したが、Cmaxはクレアチニンクリアランスと有意に相関しなかった(表7)。
ロルカセリン10mg BIDのちの定常状態曝露量のモデリングを、1日1回(QD)の投薬を用いた薬物動態学的研究からのシミュレーションおよびノンコンパートメント解析を使用して、実施した(表8)。例えば、モデル化された値に基づいて、重度の腎欠陥を有する被験体は、1090ng/mLのM1 Cmaxレベルに達する(表8)。重度の腎欠陥を有する個体における経時的な実際のM1レベルもまた決定した(表13)。表13に示されるように、最大の個々のCmaxは、研究された被験体についての平均Cmaxの5倍より大きかった。従って、いく人かの個体は、1090ng/mLという定常状態平均レベルの5倍のレベルに達し得、これは、NOAEL用量を与えられたサルにおけるCmaxとおよそ同じであり(表9)、重度の腎欠陥を有する個体において、NOAEL用量での曝露レベルと計画された曝露レベルとの間に、差はなかった。
要約すれば、臨床知見および米国薬物機関により提供される現在の指針に基づいて、ロルカセリンの用量の調節は、穏やかまたは中度の腎欠陥を有する個体においては必要ではないが、重度の腎欠陥を有する個体におけるM1およびM5の予測されるレベルを考慮すると、ロルカセリンは、中度の腎欠陥を有する個体においては慎重に使用されるべきであり、そして重度の腎欠陥を有する個体または末期腎疾患においては使用されるべきではない(実施例7)。
(定義)
投与:本明細書中で使用される場合、「投与」とは、化合物または他の治療、治療薬もしくは処置を提供することを意味する。例えば、健康管理実施者は、化合物をサンプルの形態で個体に直接提供し得るか、またはその化合物についての口頭または書物での処方を提供することによって間接的に、化合物を個体に提供し得る。また、例えば、個体は、健康管理実施者の関与なしで、自分で化合物を得ることができる。化合物の投与は、その化合物をその個体が実際に内在化させることを包含しても包含しなくてもよい。個体が化合物を内在化させる場合、その身体は、その化合物によって何らかの方法で転換される。
有害事象または毒性事象:本明細書中で使用される場合、「有害事象」または「毒性事象」とは、処置中に存在し得る何らかの望ましくない医学的出来事である。化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置に関連する有害事象は、例えば実施例6および表11において、本明細書中に開示されている。実施例6に開示される可能な有害事象としては、腹部痛、下痢、消化不良、胃の不快感、および悪化する腎欠陥、眩暈感、頭痛が挙げられる。サルにおける研究からの観察に基づく他の可能な有害事象としては、嘔吐、減少した食物摂取量、体重減少、減少した活動、自発的陰茎勃起、振せんまたは痙攣が挙げられる。さらなる可能な有害事象としては、例えば、悪心、かすんだ視力、感覚異常症、口内乾燥症および疲労が挙げられる。本明細書中に開示される方法において、用語有害事象は、毒性などのより一般的な他の用語により置き換えられ得る。用語有害事象の「危険性を低下させる」とは、有害事象または毒性事象が起こり得る可能性を低下させることを意味する。
個体:本明細書中で使用される場合、「個体」とはヒトである。個体は、成人または思春期前(小児)であり得、そしていずれの性別でもよい。個体は、患者であっても、処置を求める他の個体であってもよい。本明細書中に開示される方法はまた、非ヒト哺乳動物(例えば、家畜またはペット)に適用され得る。
腎臓の正常機能のレベル:本明細書中で使用される場合、用語「腎臓の正常機能のレベル」とは、個体における腎(腎臓)機能のレベルを意味する。本明細書中で使用される場合、個体における腎臓の正常機能のレベルとしては、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥および末期腎疾患(ESRD)が挙げられる。用語腎欠陥は、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥および末期腎疾患(ESRD)を包含する。
複数の個体:本明細書中で使用される場合、「複数の個体」とは、1より多い個体を意味する。
処方:本明細書中で使用される場合、「処方(する)」とは、薬物または他の治療、治療薬もしくは処置の使用を指図、認可、または推奨することを意味する。いくつかの実施形態において、健康管理実施者は、化合物、投与方式または他の処置の使用を、個体に口頭で忠告、推奨または認可し得る。この場合、この健康管理実施者は、この化合物、投与方式または処置についての処方を与えても与えなくてもよい。さらに、この健康管理実施者は、推奨された化合物または処置を与えても与えなくてもよい。例えば、この健康管理実施者は、この化合物を提供することなく、この化合物を得るべき場合にこの個体に忠告し得る。いくつかの実施形態において、健康管理実施者は、化合物、投与方式または処置についての処方を個体に与え得る。例えば、健康管理実施者は、書物または口頭での処方を個体に与え得る。処方箋は、紙面または電子媒体(例えば、携帯型コンピュータデバイスのコンピュータファイルなど)に記載され得る。例えば、健康管理実施者は、紙片または電子媒体を、化合物、投与方式または処置についての処方で変え得る。さらに、処方箋は、電話(口頭)またはファックス(記載)で薬局または診療所に伝えられ得る。いくつかの実施形態において、化合物または処置のサンプルが、個体に与えられ得る。本明細書中で使用される場合、化合物のサンプルを与えることは、その化合物についての暗黙の処方箋を構成する。世界中の様々な健康管理システムは、化合物または処置を処方または投与するための様々な方法を使用し、そしてこれらの方法は、本開示により包含される。
処方箋は、例えば、個体の氏名および/または識別情報(例えば、誕生日)を含み得る。さらに、例えば、処方箋は、医薬の名称、医薬の強度、用量、投与頻度、投与経路、分配されるべき数または量、補充物の数、医師の氏名、医師の署名を含み得る。さらに、例えば、処方箋は、DEA番号または州番号を含み得る。
予防:本明細書中で使用される場合、用語「予防」(例えば、肥満症の予防)とは、特定の障害に関連する1つ以上の症状の発生または開始の予防を意味するが、障害の完全な予防を必ずしも意味しない。例えば、用語「予防する(prevent)」、「予防すること(preventing)」および「予防(prevention)」とは、予防(prophylactic)または予防(preventative)の基礎で、疾患または状態の少なくとも1つの症状を最終的に発現し得るがまだ発現してはいない個体に、治療を施すことをいう。このような個体は、疾患の引続く発生に相関付けられることが既知である危険因子に基づいて、識別され得る。あるいは、予防治療は、予防手段として、危険因子を予め同定することなく施され得る。少なくとも1つの症状の開始を遅らせることもまた、予防(prevention or prophylaxis)とみなされ得る。
本明細書中で使用される場合、「肥満症の予防を必要とする個体における肥満症の予防」とは、健康管理実施者によりなされる、ある個体が肥満症の予防を必要とするか、またはそれから利益を得るとの判断をいう。この判断は、健康管理実施者の経験の範囲内であるが、本明細書中に開示される方法によって処置可能である状態を個体が有するという知識を含めた、種々の要因に基づいてなされる。
低下した投与方式:「低下した投与方式」とは、本明細書中で使用される場合、ある個体が一定期間にわたって処方または投与される、推奨される投与方式と比較して減少した、化合物(例えば、化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物)の量の減少を意味する。いくつかの実施形態において、推奨される投薬量と比較して、ある個体が一定期間にわたって投与される化合物の量の減少は、各単位用量における化合物1の量を減少させることによって、達成される。例えば、化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物についての1つの推奨される投与方式は、1日2回服用される10mgのカプセル剤である。低下した投与方式は、1日2回服用される、10mg未満のカプセル剤(単位用量)であり得、例えば、1日2回服用される、9mg、8mg、7mg、6mg、5mg、4mg、3mg、2mg、1mgまたは1mg未満を含むカプセル剤であり得る。10mg未満を含むカプセル剤(単位用量)は、低投薬量処方物の一例である。いくつかの実施形態において、推奨される投薬量と比較して、個体が一定期間に投与される化合物の量の減少は、投与間の時間を増大させることによって達成される。例えば、10mgのカプセル剤は、用量を効果的に減少させるために、1日2回ではなく1日1回投与され得る。さらに、単位用量あたりの化合物の量の減少と、投与間の時間の増大との両方が、使用され得る。投薬量は体重に依存し得るので、推奨される投与方式は、全ての個体に対して一定の量で表されるのではなく、体重1kgあたりの化合物のmg数で表され得る。体重1kgあたりの化合物のmg数の減少は、低下した投与方式の一例である。低下した投与方式を使用する任意の実施形態が、等しく低投薬量処方物を使用し得る。
腎欠陥:本明細書中で使用される場合、「腎欠陥がないこと」とは、個体が正常な腎機能を有することを意味する。腎機能のレベル(腎臓の正常機能または腎欠陥)は、当該分野において公知であるかまたは本明細書中に記載される方法のいずれかを使用して、決定され得る。「軽度の腎欠陥」、「中度の腎欠陥」、「重度の腎欠陥」および「末期腎疾患(ESRD)」などの用語に関して、腎臓の正常機能のこれらのレベルを規定する限界は、腎臓の正常機能のレベルを決定するために行われる試験に依存する。
異なる閾値または限界が、使用される技術および健康管理実施者の解釈に依存して、個体における腎臓の正常機能のレベルを決定するために使用され得る。個体における腎臓の正常機能のレベルを決定する際に、数個の変数(例えば、個体が肥満であるか否か、個体の人種、個体の性別、および個体の年齢が挙げられる)が組み合わせられ得る。腎臓の正常機能の分類に関する推奨は、当該分野において公知である。これらの推奨は、個体における腎機能をより正確に決定するために、より新しい技術またはより優れた等式が使用されるので、経時的に変化し得る。
満腹:本明細書中で使用される場合、「満腹」とは、能力まで、または能力を超えるまで、食事を与えられたかまたは満足させられた、質または状態である。満腹とは、個体が有する感覚であるので、しばしば、食間の時間に、いっぱいであると感じるか、十二分であると感じるか、満足していると感じるかを、個体に口頭でかまたは筆記によって尋ねることによって、決定される。例えば、十二分であると感じる個体は、いっぱいであると感じる、空腹が減少しているかまたは存在しないと感じる、食への望みが減少しているかまたは存在しないと感じる、あるいは食への衝動を欠くと感じる、と報告し得る。いっぱいであるとは身体的な感覚であるが、満腹とは精神的な感覚である。いっぱいである、十二分である、または満足していると感じる個体は、食べることをよりやめやすく、従って、満腹を誘導することは、個体における食物摂取量の減少をもたらし得る。
本明細書中で使用される場合、「満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導する」とは、健康管理実施者によりなされる、ある個体が満腹を誘導することを必要とするか、またはそれから利益を得るとの判断をいう。この判断は、健康管理実施者の経験の範囲内であるが、本開示の方法によって処置可能である状態(例えば、肥満症)を個体が有するという知識を含めた、種々の要因に基づいてなされる。
治療有効量:用語「治療有効量」とは、研究者、獣医、内科医師または他の医者もしくは治療奉仕者によって、あるいは個体によって求められる、生物学的応答または医薬応答を、組織、系、動物、個体またはヒトにおいて惹起する、活性化合物または薬剤の量をいう。この生物学的応答または医薬応答は、以下のもののうちの1つ以上を含む:
(1)疾患を予防すること、例えば、疾患、状態または障害に罹患しやすい可能性があるが、その疾患の病理も徴候もまた経験も示しもしていない個体において、疾患、状態または障害を予防すること;
(2)疾患を阻害すること、例えば、疾患、状態または障害の病理または症状を経験しているかまたは示している個体において、疾患、状態または障害を阻害すること(すなわち、その病理および/あるいは症状のさらなる発症を止めること);ならびに
(3)疾患を改善すること、例えば、疾患、状態または障害の病理または症状を経験しているかまたは示している個体において、疾患、状態または障害を改善すること(すなわち、その病理および/あるいは症状を逆転させること)。
処置する(TREAT)、処置すること(TREATING)、または処置(TREATMENT):本明細書中で使用される場合、用語「処置する(treat)」、「処置すること(treating)」または「処置(treatment)」とは、疾患または状態の少なくとも1つの症状をすでに発現しているか、あるいは疾患または状態の少なくとも1つの症状を以前に発現したことがある個体に対する、治療の施しをいう。例えば、「処置(treating)」は、疾患または状態の症状を改善、緩和、または軽減すること、さらなる症状を予防すること、症状の根底にある代謝的原因を軽減または予防すること、疾患または状態を阻害すること、例えば、疾患または状態の発症を止めること、疾患または状態を軽減すること、疾患または状態の回復を引き起こすこと、疾患または状態により引き起こされる状態を軽減すること、あるいは疾患または状態の症状を、予防的および/または治療的に止めることを包含し得る。例えば、用語「処置」とは、障害に言及する場合、特定の障害に関連する1つ以上の症状の重篤度を軽減することを意味する。従って、障害を処置することは必ずしも、その障害に関連する全ての症状の重篤度の軽減を意味するわけではなく、そして必ずしも、障害に関連する1つ以上の症状の重篤度の完全な低減を意味するわけではない。例えば、肥満症を処置する方法は、体重減少をもたらし得る。しかし、この体重減少は必ずしも、この個体がもはや肥満ではなくなるほどに充分である必要はない。体重または関連するパラメーター(例えば、BMI、腰囲および体脂肪率)の穏やかな減少でさえも、健康の改善(例えば、より低い血圧、改善された血液脂肪プロフィール、または睡眠時無呼吸の減少)をもたらし得ることが示されている。
本明細書中で使用される場合、「肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置」とは、健康管理実施者によりなされる、ある個体が肥満症の処置を必要とするか、またはそれから利益を得るとの判断をいう。この判断は、健康管理実施者の経験の範囲内であるが、本開示の方法によって処置可能である状態を個体が有するという知識を含めた、種々の要因に基づいてなされる。
体重管理:本明細書中で使用される場合、用語「体重管理」とは、体重を制御することを意味し、そして本開示の状況において、体重減少および体重減少の維持(本明細書中で体重維持とも呼ばれる)に関する。体重を制御することに加えて、体重管理は、体重に関連するパラメーター(例えば、BMI、体脂肪率および腰囲)を制御することを包含する。例えば、過体重または肥満である個体のための体重管理は、体重をより健常な範囲に維持することを目的とした、体重の減少を意味し得る。また、例えば、過体重または肥満である個体のための体重管理は、体重の減少ありまたはなしでの、体脂肪または腰囲の減少を包含し得る。
体重減少の維持(体重維持)は、体重減少後の体重増加を予防すること、減少させること、または制御することを包含する。体重増加が体重減少後に頻繁に起こることは公知である。体重減少は、例えば、食事療法、運動、疾病、薬物処置、外科手術またはこれらの方法の任意の組み合わせにより起こり得るが、体重を減少させた個体は頻繁に、減少させた体重のうちのいくらかまたは全てを回復する。従って、体重を減少させた個体における体重維持は、体重減少後の体重増加を予防すること、体重減少後に増加する体重の量を減少させること、体重減少後の体重増加を制御すること、または体重減少後の体重増加の速度を遅くすることを包含し得る。
本明細書中で使用される場合、「体重管理を必要とする個体における体重管理」とは、健康管理実施者によりなされる、ある個体が体重管理処置を必要とするか、またはそれから利益を得るとの判断をいう。この判断は、健康管理実施者の経験の範囲内であるが、本明細書中に開示される方法によって処置可能である状態を個体が有するという知識を含めた、種々の要因に基づいてなされる。
本明細書全体にわたって、その文脈がそうではないことを要求しない限り、用語「含む」またはその活用形(例えば、「comprises」または「comprising」)は、記載される工程もしくは要素もしくは整数、または工程の群もしくは要素の群もしくは整数の群を包含することを示唆するが、他のいずれの工程もしくは要素もしくは整数も、要素の群も整数の群も排除しないと理解される。
本明細書全体にわたって、明示的に記載されたりその文脈がそうではないことを要求したりしない限り、単一の工程、単一の組成物、工程の群または組成物の群への言及は、これらの工程、組成物、工程の群または組成物の群の、単数または複数(すなわち、1以上)を包含すると解釈されるべきである。
本明細書中に記載されるのも実施形態は、他のことが明示的に記載されない限り、必要な変形を加えて、他の各全ての実施形態に応用されるべきである。
当業者は、本明細書中に記載される本発明が、具体的に記載されるもの以外の変更および改変を受けやすことを理解する。本発明は、全てのこのような変更および改変を包含することが理解されるべきである。本発明はまた、本明細書中で個々にかまたは集合的に記載または指示された、全ての工程、特徴、組成物および化合物、ならびにそうではないことが具体的に記載されない限り、これらの工程または特徴の任意の2つ以上の全ての組み合わせを包含する。
本発明は、本明細書中に記載される具体的な実施形態によって、その範囲を限定されないべきである。これらの実施形態は、説明のみの目的を意図される。機能的に等価な生成物、組成物および方法は、明らかに、本明細書中に記載されるような本発明の範囲内に入る。
明瞭にするために別々の実施形態の文脈で記載される、本発明の特定の特徴は、1つの実施形態に組み合わせられて提供されてもよいことが、理解される。逆に、簡潔にするために1つの実施形態の文脈で記載される、本発明の種々の特徴は、別々に、または任意の適切な部分組み合わせで与えられてもよい。例えば、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンを処方することまたは施すことを記載する方法は、2つの方法((R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンを処方することを記載する一方、および(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンを投与することを記載する他方)に分割され得る。さらに、例えば、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンを処方することを記載する方法と、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンを投与することを記載する本発明の別の方法とが、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンを処方および/または投与することを記載する、1つの方法に組み合わせられ得る。
選択的な5−HT2Cレセプターアゴニストである(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン(化合物1)はとりわけ、体重管理(体重減少および体重減少の維持(体重維持)を含む)のために有用である。化合物1は、PCT特許出願WO2003/086303に開示されており、これは、その全体が本明細書中に参考として援用される。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン、その関連する塩、エナンチオマー、結晶形態、および中間体への種々の合成経路が、WO 2005/019179、WO 2006/069363、WO 2007/120517、WO 2008/070111、およびWO 2009/111004において報告されており、これらの各々は、その全体が本明細書中に参考として援用される。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンと他の剤(フェンテルミンが挙げられるが、これらに限定されない)との組み合わせ物、および治療におけるこのような組み合わせ物の使用は、WO 2006/071740に記載されており、これは、その全体が本明細書中に参考として援用される。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン塩酸塩(塩酸ロルカセリン)は、5−HT2Cレセプターのアゴニストであり、そして動物モデルおよびヒトにおいて肥満症を減少させることに有効性を示す。2009年12月に、Arena Pharmaceuticalsは、ロルカセリンについての新薬申請(すなわち、NDA)をFDAに行った。このNDA申請は、ロルカセリンの臨床開発プログラム(合計8,576人の患者での18の臨床試験を含む)からの大規模なデータパッケージに基づく。中枢となる第3相臨床試験プログラムは、最大で2年間処置されたほぼ7,200人の患者を評価し、そしてロルカセリンが、優れた許容性で一貫して有意な体重減少をもたらすことを示した。患者のうちの約3分の2が、少なくとも5%の体重減少を達成し、そして3分の1より多くが、少なくとも10%の体重減少を達成した。平均すると、患者は、17ポンド〜18ポンド、すなわち、体重の約8%を減少させた。二次的なエンドポイント(身体組成、脂質、心臓血管危険因子および血糖パラメーターが挙げられる)は、プラセボと比較して改善された。心拍数および血圧が低下した。ロルカセリンは、心臓弁形成術の危険性を増大させなかった。ロルカセリンは生活の質を改善させ、そしてうつ病または自殺の観念化の徴候がなかった。5%の率でプラセボを上回った唯一の有害事象は、一般に穏やかまたは中度の、一過性の頭痛であった。25という正常なBMIに基づいて、第一の第3相試験の患者は、過剰な体重のうちの約3分の1を減少させた。平均体重減少は、第二の第3相試験の患者の上位四分位数について、35ポンド、すなわち、体重の16%であった。
本願全体にわたって、化合物(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンは、「化合物1」とも称される。従って、「化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物」とは、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物」である。同様に、「化合物1の塩酸塩およびその水和物」とは、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン塩酸塩およびその水和物である。さらに、「化合物1の塩酸塩半水和物」とは、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン塩酸塩半水和物であり、そして「化合物1の塩酸塩半水和物の形態III」とは、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン塩酸塩半水和物の形態IIIである。
いくつかの実施形態において、用語「(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物、もしくは水和物」および「(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン、ならびにその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物、および水和物」は、本明細書中で使用される場合、以下の塩、または以下の塩の任意の組み合わせを含むマーカッシュ群のうちのいずれか1つを包含する:
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヨウ化水素酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンマレイン酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンフマル酸塩;および
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミフマル酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンオロチン酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンジアセトアミド安息香酸塩共結晶;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンtrans−ケイ皮酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミナパジシル酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン(±)−マンデル酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミパモ酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン(1S)−(+)−10−カンシレート塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミ−L−リンゴ酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンL−グルタミン酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンL−アスパラギン酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミ粘液酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンピログルタミン酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピングルクロン酸塩;および
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンジ−ショウノウ酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン重硫酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミ硫酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンメタンスルホン酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン臭化水素酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン硝酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンセスキシュウ酸塩−共結晶;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンアジピン酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンマロン酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミマロン酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピングリコール酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミエタンジスルホン酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンリン酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンクエン酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミシュウ酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンコハク酸塩;および
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンオキソグルタル酸塩;ならびにその薬学的に受容可能な溶媒和物および水和物。
いくつかの実施形態において、用語「(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物、もしくは水和物」および「(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン、ならびにその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物、および水和物」は、本明細書中で使用される場合、以下の塩、または以下の塩の任意の組み合わせを含むマーカッシュ群のうちのいずれか1つを包含する:
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヨウ化水素酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンマレイン酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンフマル酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミフマル酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンオロチン酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンオロチン酸塩水和物;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンジ−4−アセトアミド安息香酸塩−共結晶メチルエチルケトン溶媒和物;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンtrans−ケイ皮酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミナパジシル酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミナパジシル酸塩溶媒和物1;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミナパジシル酸塩溶媒和物2;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン(±)−マンデル酸塩水和物;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミパモ酸塩水和物;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン(1S)−(+)−10−カンシレート塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミ−L−リンゴ酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンL−グルタミン酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンL−アスパラギン酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミ粘液酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンピログルタミン酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピングルクロン酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンジ−ショウノウ酸塩溶媒和物;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン重硫酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミ硫酸塩水和物;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンメタンスルホン酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン臭化水素酸塩半水和物;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン硝酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンセスキシュウ酸塩−共結晶;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンアジピン酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンマロン酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミマロン酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピングリコール酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミエタンジスルホン酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンリン酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンクエン酸塩半水和物;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミシュウ酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンコハク酸塩;
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンオキソグルタル酸塩;および
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンオキソグルタル酸塩溶媒和物。
上記塩を、以下の実験手順を使用して調製し、そして以下の物理化学データを使用して特徴付けた。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヨウ化水素酸塩を、1当量の水性HI(約57%)を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン遊離塩基の酢酸イソプロピル中の溶液に滴下により添加することにより、調製した。エバポレーションしながら7日間撹拌した後に、沈殿物が形成された。その固体を約3%の水を加えた酢酸エチル中で5時間スラリー化させた。その固体を遠心濾過(10,000rpmで1分間,ナイロンフィルタ)により回収した。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヨウ化水素酸塩は、DSCによれば、155℃〜156℃の外挿融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンマレイン酸塩を、メタノール中1当量または2当量のマレイン酸の溶液を、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン遊離塩基の、酢酸イソプロピルまたはアセトニトリル中の溶液に激しく撹拌しながら滴下により添加することにより、調製した。得られたスラリーを60℃まで加熱し、そしてこの温度で約1時間保持し、その後、これを室温まで冷却し、そして一晩撹拌した。表題の塩を濾過により回収し、酢酸イソプロピルまたはアセトニトリルで洗浄し、そしてフィルター上で乾燥させ、その後、特徴付けを行った。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンマレイン酸塩は、DSCによれば、約166℃の外挿融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンフマル酸塩を、1:1の水:EtOH中の等モル量のフマル酸(約0.6M)を、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンの酢酸イソプロピル中の溶液に激しく撹拌しながらに滴下により添加することにより、調製した。得られた懸濁物を60℃まで加熱し、この温度で1時間保持し、次いで、一晩撹拌しながら周囲温度まで冷却した。この混合物を濾過し、そしてその固体を酢酸イソプロピルで洗浄し、そしてこのフィルター上で乾燥させた。あるいは、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンフマル酸塩を、半モル量または等モル量のいずれかの乾燥固体フマル酸を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンの酢酸イソプロピル中の溶液に添加することによって、調製した。この混合物を約60℃でスラリー化させ、そして約2時間撹拌した。熱源を除き、そしてこの混合物を約26℃で3日間撹拌したままにした。固体の沈殿物を濾過により回収し、次いで水またはエタノール中で約24時間スラリー化させた。その固体を濾過により回収し、そしてn−プロパノール、アセトニトリル、または水中で、さらに4日間スラリー化させた。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンフマル酸塩は、DSCによれば、218℃〜219℃の外挿融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミフマル酸塩を、1:1の水:EtOH中半モル量のフマル酸(約0.6M)を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンの酢酸イソプロピル中の溶液に激しく撹拌しながら滴下により添加することにより、調製した。懸濁物が得られた。これを60℃まで加熱し、この温度で1時間保持し、次いで熱源を除き、そして一晩撹拌しながら、サンプルを周囲温度まで冷却した。この懸濁物を濾過し、そしてその固体を酢酸イソプロピルで洗浄し、そしてこのフィルター上で乾燥させた。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミフマル酸塩は、DSCによれば、158℃の外挿融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンオロチン酸塩を、1当量のオロチン酸を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンの、イソプロパノール、酢酸エチル、またはアセトン中の溶液に60℃で添加することにより、調製した。オロチン酸を、60℃で、対応する溶媒に、激しく撹拌しながら滴下により添加した。沈殿が即座に起こり、その懸濁物を冷却し、そして一晩撹拌した。生じた固体を濾過により回収し、そして換気フード内で一晩風乾した。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンオロチン酸塩は、DSCによれば、236℃の外挿初期融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンオロチン酸塩水和物を、1当量のオロチン酸を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンのアセトニトリルまたはイソプロパノール中の溶液に60℃で添加することにより、調製した。オロチン酸を、60℃で、対応する溶媒に、激しく撹拌しながら滴下により添加した。沈殿が即座に起こり、その懸濁物を冷却し、そして一晩撹拌した。イソプロパノール中で調製した化合物1のオロチン酸塩水和物は、無水形態と水和形態との混合物からなり、これは、イソプロパノール中で2日間スラリー化することにより、水和形態に転換した。あるいは、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンオロチン酸塩水和物を、無水(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンオロチン酸塩を水中でスラリー化させることにより調製した。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンオロチン酸塩水和物は、DSCによれば、173℃の外挿融解/再結晶開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンジ−4−アセトアミド安息香酸塩−共結晶メチルエチルケトン溶媒和物を、1当量の4−アセトアミド安息香酸を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンとn−プロパノールまたはメタノール中50℃で合わせ、次いでゆっくりと冷却し、そして一晩撹拌することによって、調製した。得られた透明な溶液をエバポレートして、油状物と固体との混合物にした。MEKで粉砕すると、白色の固体が形成されたので、濾過して乾燥させた。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンジ−4−アセトアミド安息香酸塩−共結晶メチルエチルケトン溶媒和物は、DSCによれば、113℃の外挿融解/脱溶媒開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンtrans−ケイ皮酸塩を、1当量のtrans−ケイ皮酸を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンとアセトニトリル50℃で合わせることによって、調製した。このサンプルをゆっくりと冷却し、そして一晩撹拌した。得られた白色固体を濾過により単離し、そして乾燥させた。イソプロパノール、アセトンまたはTHF中で調製した類似のサンプルは、溶媒の除去およびMTBEでの粉砕のみの後に、白色固体を生成した。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンtrans−ケイ皮酸塩は、DSCによれば、106℃の外挿融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミナパジシル酸塩を、1モル当量のナフタレン−1,5−ジスルホン酸を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンのイソプロパノールまたはアセトニトリル中の溶液に60℃で添加することにより、調製した。ナフタレン−1,5−ジスルホン酸を、60℃で、対応する溶媒に、激しく撹拌しながら滴下により添加した。アセトニトリル中で沈殿が即座に起こり、そしてその懸濁物を冷却して一晩撹拌した。水の添加により、塩がイソプロパノール中で沈殿したので、その懸濁物を冷却して一晩撹拌した。生じた固体を濾過により回収し、そして換気フード内で一晩風乾した。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミナパジシル酸塩は、DSCによれば、約266℃の外挿融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミナパジシル酸塩溶媒和物1を、1当量のナフタレン−1,5−ジスルホン酸を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンの酢酸エチル中の溶液に60℃で添加することにより、調製した。酢酸エチル中のナフタレン−1,5−ジスルホン酸を、60℃で、激しく撹拌しながら滴下により添加した。沈殿が即座に起こり、その懸濁物を冷却し、そして一晩撹拌した。生じた固体を濾過により回収し、そして換気フード内で一晩風乾した。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミナパジシル酸塩溶媒和物1は、DSCによれば、約101℃の外挿脱溶媒開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミナパジシル酸塩溶媒和物2を、1当量のナフタレン−1,5−ジスルホン酸を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンのアセトン中の溶液に60℃で添加することにより、調製した。アセトン中のナフタレン−1,5−ジスルホン酸を、60℃で、激しく撹拌しながら滴下により添加した。黄色の油状物が沈殿したので、その懸濁物を冷却して一晩撹拌した。一晩撹拌した後に、白色沈殿物が観察された。生じた固体を濾過により回収し、そして換気フード内で一晩風乾した。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミナパジシル酸塩溶媒和物2は、DSCによれば、約129℃の外挿脱溶媒開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン(±)−マンデル酸塩水和物を、1当量の(±)−マンデル酸を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンの、アセトニトリル、酢酸エチル、またはアセトン中の溶液に、60℃で添加することにより、調製した。(±)−マンデル酸を、60℃で、対応する溶媒に激しく撹拌しながら滴下により添加した。これらの3つのサンプルに水を添加すると塩が沈殿し、そしてこれを冷却して一晩撹拌した。得られた固体を濾過により回収し、そして換気フード内で一晩風乾した。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン(±)−マンデル酸塩水和物は、DSCによれば、約74℃の外挿脱溶媒開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミパモ酸塩水和物を、0.25モル当量のパモ酸を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンの、イソプロパノール、アセトニトリル、酢酸エチル、またはアセトン中の溶液に、60℃で添加することにより、調製した。パモ酸を、60℃で、対応する溶媒に激しく撹拌しながら滴下により添加した。沈殿が即座に起こり、その懸濁物を冷却し、そして一晩撹拌した。生じた固体を濾過により回収し、そして換気フード内で一晩風乾した。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミパモ酸塩水和物は、DSCによれば、約244℃の外挿融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン(1S)−(+)−10−カンシレート塩を、1モル当量の約3.6Mの水性(1S)−(+)−10−ショウノウスルホン酸を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンのアセトニトリル中の溶液に激しく撹拌しながら滴下により添加することにより、調製した。即時の沈殿が観察され、その固体を濾過により集め、そしてイソプロピルアルコールで洗浄した。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン(1S)−(+)−10−カンシレート塩は、DSCによれば、約176℃の外挿融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミ−L−リンゴ酸塩を、L−リンゴ酸(0.5当量)を、熱MeOH中の溶液としてに滴下により、または固体としてのいずれかで、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンの酢酸イソプロピル添加することにより、調製した。この混合物を約60℃まで加熱し、そしてこの温度で約1時間保持した。次いで、この混合物を室温まで冷却し、そして1〜3日間撹拌した。その固体生成物を減圧濾過により単離し、そしてそのフィルタ上で、40℃のオーブン内で乾燥させた。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミ−L−リンゴ酸塩は、DSCによれば、155〜156℃の外挿融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンL−グルタミン酸塩を、熱EtOH/H2O(約2:1)中のL−グルタミン酸(0.5〜1当量)を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンの酢酸イソプロピル中の溶液に添加することにより調製し、続いてその溶媒を一晩エバポレートして、固体を得た。その固体を酢酸イソプロピル中でスラリー化させ、次いで濾過により単離した。あるいは、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンL−グルタミン酸塩を、L−グルタミン酸(1当量)の熱H2O中の溶液を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンの溶液に添加することにより、調製した。その生成物は、溶媒のエバポレーションを必要とせずに、結晶化した。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンL−グルタミン酸塩は、DSCによれば、約187℃の外挿融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンL−アスパラギン酸塩を、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンのアセトンまたはアセトニトリル中の溶液を1当量の固体のアスパラギン酸に添加することにより、調製した。この混合物を50℃まで加熱し、次いでゆっくりと冷却し、そして一晩撹拌した。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンL−アスパラギン酸塩は、DSCによれば、約174℃の外挿融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミ粘液酸塩を、THF、アセトンまたはIPA(約10mg/mL)中(4%の水を含む)の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン(2当量)および粘液酸(1当量)から合成した。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミ粘液酸塩は、DSCによれば、約208℃の外挿融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピングルクロン酸塩を、1モル当量のD−グルクロン酸を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンのイソプロパノール、アセトニトリル、酢酸エチル、またはアセトン中の溶液に60℃で添加することにより、調製した。対応する溶媒に60℃で溶解させたD−グルクロン酸を、激しく撹拌しながら滴下により添加した。沈殿が即座に起こり、その懸濁物を冷却し、そして一晩撹拌した。生じた固体を濾過により回収し、そして換気フード内で一晩乾燥させた。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピングルクロン酸塩は、DSCによれば、約164℃の外挿融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンピログルタミン酸塩を、1当量のピログルタミン酸と(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンとを酢酸エチル中で60℃で合わせ、次いでゆっくりと冷却し、そして一晩撹拌することにより、調製した。得られた白色固体を濾過により単離し、そして乾燥させた。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンピログルタミン酸塩は、DSCによれば、約139℃の外挿融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンジ−ショウノウ酸塩溶媒和物を、当モル量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンと(1R,3S)−(+)−ショウノウ酸とを酢酸エチル(4%の水を含む)中で合わせることにより、調製した。この溶液を50℃まで加熱し、次いでゆっくりと冷却した。冷却すると、このサンプルは透明な溶液になり、そしてMTBEの添加後に変化しなかった。このサンプルをエバポレートして透明な油状物にし、これは、室温で静置した後に白色固体を形成した。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンジ−ショウノウ酸塩は、DSCによれば、約90℃の外挿融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン重硫酸塩を、1モル当量の濃硫酸を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン遊離塩基の酢酸イソプロピルまたはアセトニトリルのいずれか中の溶液に激しく撹拌しながら滴下により添加することにより、調製した。沈殿が即座に起こり、その懸濁物を1〜2日間撹拌した。生じた固体を濾過により回収した。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン重硫酸塩は、DSCによれば、約162℃の外挿融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミ硫酸塩を、0.5モル当量の濃硫酸を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン遊離塩基の酢酸イソプロピルまたはアセトニトリルのいずれか中の溶液に激しく撹拌しながら滴下により添加することにより、調製した。沈殿が即座に起こり、その懸濁物を1〜2日間撹拌した。生じた黄色固体を濾過により回収した。アセトンをこの固体に添加し、その後、分散を起こすために充分な水(<5%)を添加した。この混合物を4時間スラリー化させ、そしてその固体を遠心濾過(10,000rpmで1分間)により集めた。その濾液を濃縮して油滴にすると、そのフィルターケーキはその底部に少量の色を有した。そのフィルターケーキの白色の上部を除き、そして一晩風乾すると、表題の塩が白色固体として残った。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミ硫酸塩は、DSCによれば、約79℃の外挿融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンメタンスルホン酸塩を、1当量のメタンスルホン酸(99.5%)を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン遊離塩基のアセトニトリルまたは酢酸イソプロピル中の溶液に激しく撹拌しながら滴下により添加することにより、調製した。結晶化が、即座にか、またはこの溶液を約60℃まで加熱し、次いで撹拌しながら室温まで冷却した後24時間以内のいずれかで、起こった。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンメタンスルホン酸塩は、DSCによれば、約178℃の外挿融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン臭化水素酸塩半水和物を、1当量の水性HBr(約48%)を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン遊離塩基の酢酸イソプロピル、アセトニトリル、または酢酸エチル中の溶液に激しく撹拌しながら滴下により添加することにより、調製した。その生成物は、酢酸イソプロピル中での反応からは容易に沈殿した。アセトニトリルにおいては、その溶媒をエバポレートしてほぼ乾燥させて、固体を得た。酢酸エチルにおいては、種晶を添加し、そしてこの反応物を栓をせずに撹拌して、結晶化を開始させた。次いで、この反応系を閉じ、そして撹拌を続けて、黄色懸濁物を得た。この懸濁物を濾過し、そしてその固体を冷酢酸エチルで洗浄した。生じた白色固体を約38℃で窒素下に置き、そして25℃/75%RHで一晩保持した。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン臭化水素酸塩半水和物は、TGAによれば、約72.5℃の外挿脱水開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン硝酸塩を、水性HNO3を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン遊離塩基の酢酸イソプロピルまたはアセトニトリル中の溶液に激しく撹拌しながら滴下により添加することにより、調製した。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン硝酸塩は、DSCによれば、約124℃の外挿融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンセスキシュウ酸塩−共結晶を、シュウ酸(0.5当量)を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンの酢酸イソプロピル中の溶液に添加することにより、調製した。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンセスキシュウ酸塩−共結晶は、DSCによれば約105℃の外挿開始温度を有する第一の吸熱、およびDSCによれば約111℃の外挿融解開始温度を有する第二の吸熱を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンアジピン酸塩を、アセトン中のアジピン酸(0.5〜1当量)を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンの溶液に約62℃で添加することにより、調製した。沈殿が5分以内に起こり、その懸濁物を撹拌しながら周囲温度まで冷却した。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンアジピン酸塩は、DSCによれば、104℃〜107℃の開始温度で開始する複数の吸熱事象を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンマロン酸塩を、マロン酸(1当量)を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンの酢酸イソプロピル中の溶液に添加することにより、調製した。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンマロン酸塩は、DSCによれば、約143℃の外挿融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミマロン酸塩を、マロン酸(0.5当量)を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンの酢酸イソプロピル中の溶液に添加することにより、調製した。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミマロン酸塩は、DSCによれば、135〜136℃の外挿融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピングリコール酸塩を、1当量のグリコール酸を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンの酢酸エチルまたはアセトン中の溶液に60℃で添加することにより、調製した。対応する溶媒中の60℃のグリコール酸を、激しく撹拌しながら滴下により添加した。沈殿が即座に起こり、その懸濁物を冷却し、そして一晩撹拌した。生じた固体を濾過により回収し、そして換気フード内で一晩風乾した。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピングリコール酸塩は、DSCによれば、約138℃の外挿融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミエタンジスルホン酸塩を、0.5当量の水性1,2−エタンジスルホン酸二水和物(約3.7M)を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン遊離塩基のアセトニトリルまたは酢酸イソプロピルのいずれか中の溶液に激しく撹拌しながら滴下により添加することにより、調製した。即座の沈殿が観察された。得られた固体をイソプロピルアルコールで洗浄し、そしてそのフィルタ上で乾燥させた。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミエタンジスルホン酸塩は、DSCによれば、約298℃の外挿融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンリン酸塩を、オルトリン酸(85%)(0.5〜1モル当量)を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン遊離塩基の酢酸イソプロピルまたはアセトニトリル中の溶液に激しく撹拌しながら滴下により添加することにより、調製した。即座の沈殿が、全ての実験において観察された。最初に非晶質であった物質をアセトン中でスラリー化させた。最初に結晶性であった物質をn−プロパノール中で3日間スラリー化/成熟させた。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンリン酸塩は、DSCによれば、約208℃の外挿融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンクエン酸塩半水和物を、熱MeOH中の1モル当量のクエン酸を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンの酢酸イソプロピル中の溶液に滴下により添加することにより、調製した。沈殿が自発的に起こった。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンクエン酸塩半水和物は、DSCによれば、約80℃の脱水開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミシュウ酸塩を、1モル当量のシュウ酸を固体として、またはMeOH中の溶液(約2.5M)として、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンの酢酸イソプロピル中の溶液に滴下により添加することにより、調製した。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミシュウ酸塩は、DSCによれば、約212℃の外挿融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンコハク酸塩を、熱EtOH中のコハク酸(0.5〜1当量)を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンの酢酸イソプロピル中の溶液に添加することにより、調製した。一晩撹拌した後に、固体を吸引濾過により回収し、そして酢酸イソプロピル中で洗浄した。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンコハク酸塩は、DSCによれば、約179.1℃の外挿融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンオキソグルタル酸塩を、1当量のα−オキソ−グルタル酸を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンの酢酸エチル中の溶液に60℃で添加することにより、調製した。60℃の酢酸エチル中のα−オキソ−グルタル酸を激しく撹拌しながら滴下により添加した。沈殿が即座に起こり、その懸濁物を冷却し、そして一晩撹拌した。生じた固体を濾過により回収し、そして換気フード内で一晩風乾した。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンオキソグルタル酸塩は、DSCによれば、約115℃の外挿融解開始温度を有した。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンオキソグルタル酸塩溶媒和物を、1モル当量のα−オキソ−グルタル酸を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンのアセトニトリル中の溶液に60℃で添加することにより、調製した。60℃のアセトニトリル中のα−オキソ−グルタル酸を激しく撹拌しながら滴下により添加した。沈殿が即座に起こり、その懸濁物を冷却して一晩撹拌した。生じた固体を濾過により回収し、そして換気フード内で一晩風乾した。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンオキソグルタル酸塩溶媒和物は、DSCによれば、約91℃の外挿脱溶媒開始温度、およびDSCによれば、約113℃の外挿開始温度を有する第二の吸熱を有した。
語句「薬学的に受容可能な塩、溶媒和物および水和物(複数形)」あるいは語句「薬学的に受容可能な塩、溶媒和物または水和物(単数形)」が、本明細書中に記載される化合物をいう場合に使用される場合、その用語は、それらの化合物の薬学的に受容可能な溶媒和物および/または水和物、それらの化合物の薬学的に受容可能な塩、ならびにそれらの化合物の薬学的に受容可能な塩の薬学的に受容可能な溶媒和物および/または水和物を包含することが理解される。語句「薬学的に受容可能な溶媒和物および水和物」あるいは語句「薬学的に受容可能な溶媒和物または水和物」が、塩である本明細書中に記載される化合物をいう場合に使用される場合、その用語は、このような塩の薬学的に受容可能な溶媒和物および/または水和物を包含することもまた、理解される。
本明細書中に記載される剤形は、その活性成分として、本明細書中に記載される化合物またはその薬学的に受容可能な塩のいずれか、あるいはその溶媒和物または水和物として含有し得ることが、当業者に明らかである。さらに、本明細書中に記載される化合物およびその塩の、種々の水和物および溶媒和物は、薬学的組成物の製造における中間体として有用である。適切な水和物および溶媒和物を作製および同定するための代表的な手順が、本明細書中に記載されるものの他にも、当業者に周知である。例えば、Polymorphism in Pharmaceutical Solids,編者Harry G.Britain,第95巻,Marcel Dekker,Inc.,New York,1999のK.J.Guillory,「Generation of Polymorphs,Hydrates,Solvates,and Amorphous Solids」の202頁〜209頁を参照のこと。従って、本開示の1つの局面は、本明細書中に記載される化合物および/またはそれらの薬学的に受容可能な塩の、水和物および溶媒和物を投与する方法に関し、これらの水和物および溶媒和物は、当該分野において公知である方法(例えば、熱重量分析(TGA)、TGA−質量分析、TGA−赤外分光学、粉末X線回折(XRPD)、カールフィッシャー滴定、および高分解能X線回折など)によって単離および特徴付けされ得る。溶媒和物および水和物を慣用的なベースで同定するための、迅速かつ効率的なサービスを提供する、数個の商業体が存在する。これらのサービスを与える会社の例としては、Wilmington PharmaTech(Wilmington,DE)、Avantium Technologies(Amsterdam)およびAptuit(Greenwich,CT)が挙げられる。
本開示は、本発明の化合物、塩およびその結晶形態において存在する原子の全ての同位体を包含する。同位体としては、同じ原子番号を有するが異なる質量数を有する原子が挙げられる。一般例として、限定ではなく、水素の同位体としては、2H(ジュウテリウム)および3H(トリチウム)が挙げられる。炭素の同位体としては、13Cおよび14Cが挙げられる。
一般に、個体を処置する方法が本明細書中に開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、および化合物(例えば、化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物)をこの個体に処方する工程または施す工程を包含する。数種の適応症、ならびに個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する数種の異なる方法が包含され、そして様々な治療薬が、この個体に処方または投与される。上に開示されたように、明瞭にするために別々の実施形態の文脈で記載された方法の特定の特徴は、1つの実施形態に組み合わせて提供されてもよい。逆に、簡潔にするために1つの実施形態の文脈で記載された方法の種々の特徴は、別々にか、または任意の適切な部分組み合わせで提供されてもよい。
適応症に関して、本開示は、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法、個体における食物摂取量を減少させる方法、個体において満腹を誘導する方法、肥満症の処置の方法、および肥満症の予防の方法を包含する。さらに、本開示は、個体における体重減少の方法、または個体における体重減少の維持の方法を包含する。さらに、本開示は、化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置を必要とする個体を処置する方法、および5−HT2Cレセプター活性に関連する障害を処置する方法を包含する。他に具体的に記載されない限り、そしてその文脈がそうではないことを要求しない限り、これらの適応症の任意のものが、個体における腎臓の正常機能のレベルを決定する任意の方法、およびこの個体に処方または投与される任意の治療薬と組み合わせられ得る。
決定する方法に関して、個体における腎臓の正常機能のレベル(いくつかの実施形態において、腎臓の正常機能のレベル)は、コッククロフト・ゴールト式によって決定され、これは、この個体の実際の体重、理想体重、または他の方法で調節された体重を使用して、計算され得る。他の実施形態において、腎臓の正常機能のレベルは、当該分野において公知である多くの方法(例えば、放射線標識されたマーカーを使用する)のうちの1つによって、個体の糸球体濾過率(GFR)を計算することによって決定される。GFRはまた、コッククロフト・ゴールト式または腎疾患における食事の改変(MDRD)式(通常、4個または6個の変数を用いて計算される)を使用して、推定され得る。個体の血清クレアチニン濃度はまた、個体の腎臓の正常機能のレベルを決定するために使用され得る。いくつかの実施形態において、個体における腎臓の正常機能のレベルを決定する方法は、特定されない。いくつかの実施形態において、その個体は、彼らの腎臓の正常機能のレベルについて、口頭でかまたは書類でのいずれかで、尋ねられる。
個体の腎臓の正常機能のレベルとしては、例えば、腎欠陥がないこと(すなわち、正常な腎機能)、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥およびESRDが挙げられ得る。いくつかの実施形態において、腎臓の正常機能のレベルは、特定されない。本明細書中の方法は、様々な治療薬(例えば、化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物、化合物1の塩酸塩およびその水和物、化合物1の塩酸塩半水和物あるいは化合物1の塩酸塩半水和物の形態III)を処方することまたは施すことを包含し得る。この方法はまた、化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式、あるいは化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物以外の抗肥満症薬物、あるいは減カロリー食および/または定期的な運動のプログラムを処方することまたは施すことを包含し得る。
本明細書中には、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。
また、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。さらに、本明細書中には、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。
さらに、本明細書中には、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は重度の腎欠陥もESRDも有さない。
本明細書中にはまた、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は重度の腎欠陥もESRDも有さない。さらに、本明細書中には、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は重度の腎欠陥もESRDも有さない。
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物が、この化合物を重度の腎欠陥またはESRDを有する個体のために処方することまたは施すこと、あるいは他の方法で使用することを包含する、本開示の任意の局面または実施形態において、重度の腎欠陥を有する個体に安全に与えられ得ることが決定される場合、本開示は特に、ESRDを有する個体のためにこの化合物を処方することまたは施すこと、あるいはほかの方法で使用することのみを包含する。
従って、例えば、本開示は、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法を提供し、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、ESRDを有さない。さらに、本明細書中には、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は、ESRDを有さない。
この化合物を、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する個体のために処方することまたは施すこと、あるいは他の方法で使用することを包含する、本開示の任意の局面または実施形態と同様に、本開示は、この化合物を、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥および重度の腎欠陥からなる群より選択される腎臓の正常機能のレベルを有する個体のために処方することまたは施すこと、あるいは他の方法で使用することを、特に包含する。
従って、例えば、本開示は、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法を提供し、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、および重度の腎欠陥からなる群より選択される腎臓の正常機能のレベルを有する。さらに、本開示は、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法を提供し、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥および重度の腎欠陥からなる群より選択される腎臓の正常機能のレベルを有する。
同様に、いくつかの実施形態において、この個体はESRDを有する。
いくつかの実施形態において、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン塩酸塩およびその水和物である。
いくつかの実施形態において、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン塩酸塩半水和物である。
いくつかの実施形態において、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン塩酸塩半水和物の形態III(本明細書中に記載されるような)である。
いくつかの実施形態において、コッククロフト・ゴールト式が、その個体の腎臓の正常機能のレベルを決定するために使用される。
いくつかの実施形態において、その個体の理想体重がコッククロフト・ゴールト式において使用され、そして他の実施形態において、その個体の実際の体重がコッククロフト・ゴールト式において使用される。
いくつかの実施形態において、その個体の血清クレアチニン濃度が、その個体の腎臓の正常機能のレベルを決定するために使用される。
本明細書中で使用される場合、用語「体重管理」とは、体重を制御することを意味し、そして本開示の状況において、体重減少および体重減少の維持(本明細書中で体重維持とも呼ばれる)に関する。体重を制御することに加えて、体重管理は、体重に関連するパラメーター(例えば、BMI、体脂肪率および腰囲)を制御することを包含する。例えば、過体重または肥満である個体のための体重管理は、体重をより健常な範囲に維持することを目的とした、体重の減少を意味し得る。また、例えば、過体重または肥満である個体のための体重管理は、体重の減少ありまたはなしでの、体脂肪または腰囲の減少を包含し得る。
体重減少の維持(体重維持)は、体重減少後の体重増加を予防すること、減少させること、または制御することを包含する。体重増加が体重減少後に頻繁に起こることは公知である。体重減少は、例えば、食事療法、運動、疾病、薬物処置、外科手術またはこれらの方法の任意の組み合わせにより起こり得るが、体重を減少させた個体は頻繁に、減少させた体重のうちのいくらかまたは全てを回復する。従って、体重を減少させた個体における体重維持は、体重減少後の体重増加を予防すること、体重減少後に増加する体重の量を減少させること、体重減少後の体重増加を制御すること、または体重減少後の体重増加の速度を遅くすることを包含し得る。
本明細書中で使用される場合、「個体」とはヒトである。個体は、成人または思春期前(小児)であり得、そしていずれの性別でもよい。個体は、患者であっても、処置を求める他の個体であってもよい。本明細書中に開示される方法はまた、非ヒト哺乳動物(例えば、家畜またはペット)に適用され得る。
本明細書中で使用される場合、「体重管理を必要とする個体における体重管理」とは、健康管理実施者によりなされる、ある個体が体重管理処置を必要とするか、またはそれから利益を得るとの判断をいう。この判断は、健康管理実施者の経験の範囲内であるが、本明細書中に開示される方法によって処置可能である状態を個体が有するという知識を含めた、種々の要因に基づいてなされる。
健康管理実施者としては、例えば、医師、看護師、看護実施者または他の関連する健康管理の専門家(体重管理、食物摂取量の減少、満腹の誘導、および肥満症の処置または予防のために、化合物(薬物)を処方または投与できる者)が挙げられ得る。さらに、健康管理実施者としては、化合物または薬物を受けることを個体に推奨し得るか、処方し得るか、投与し得るか、または妨げることができる任意の者(例えば、保険提供者)が挙げられ得る。
いくつかの実施形態において、体重管理を必要とする個体は、過体重である個体である。いくつかの実施形態において、体重管理を必要とする個体は、過剰な内臓脂肪を有する個体である。いくつかの実施形態において、体重管理を必要とする個体は、肥満の個体である。ある個体が過体重または肥満であるか否かを決定するために、その個体の体重、ボディマス指数(BMI)、腰囲または体脂肪率を決定して、その個体が体重の閾値、BMIの閾値、腰囲の閾値または体脂肪率の閾値に合うか否かを決定し得る。
体重の決定は、体重の視覚的評価の使用、重量測定デバイス(例えば、電子体重計または機械的天秤ばかり)の使用により得る。いくつかの実施形態において、体重管理を必要とする個体は、約90kgより大きい体重、約100kgより大きい体重、または約110kgより大きい体重を有する成人男性である。いくつかの実施形態において、体重管理を必要とする個体は、約80kgより大きい体重、約90kgより大きい体重、または約100kgより大きい体重を有する成人女性である。いくつかの実施形態において、この個体は思春期前であり、そして約30kgより大きい体重、約40kgより大きい体重、または約50kgより大きい体重を有する。
個体が過体重または肥満であるか否かは、その人のボディマス指数(BMI)に基づいて決定され得る。ボディマス指数は、体重(kg)を身長の二乗(m2)で割ることにより計算される。従って、BMIの単位はkg/m2であり、そして人生の10年ごとの最低の死亡率に関連するBMI範囲を計算することが可能である。世界保健機構(W.H.O.)からの分類によれば、過体重は、25〜30kg/m2の範囲のBMIとして定義され、そして肥満症は、30kg/m2より大きいBMIとして定義される(詳細なW.H.O.BMI分類については、以下を参照のこと)。
出典: WHO, 1995、WHO, 2000およびWHO 2004から改作。
BMIの健常範囲、およびある人が過体重または肥満であるか否かの他の尺度はまた、遺伝の差または人種の差に依存し得る。例えば、アジア人は、白人よりも低いBMIにおいて、ネガティブな健康上の結果をもたらすので、ある国家は、そこの住民について、肥満を再定義している。例えば、日本において、25より大きいあらゆるBMIが肥満と定義され、そして中国において、28より大きいあらゆるBMIが肥満と定義される。同様に、体重、腰囲または体脂肪率についての異なる閾値が、異なる集団の個体について使用され得る。上記表に含まれるさらなる限界点(例えば、23、27.5、32.5および37.5)は、公衆衛生活動のための点として追加された。WHOは、国家間の比較を容易にする観点で、報告の目的で、国が全てのカテゴリーを使用するべきであることを推奨する。
BMIの決定は、BMIの視覚的評価の使用、身長測定デバイス(例えば、スタジオメータまたは身長計)の使用、および重量測定デバイス(例えば、電子体重計または機械的天秤ばかり)の使用により得る。いくつかの実施形態において、体重管理を必要とする個体は、約25kg/m2より大きいBMI、約26kg/m2より大きいBMI、約27kg/m2より大きいBMI、約28kg/m2より大きいBMI、約29kg/m2より大きいBMI、約30kg/m2より大きいBMI、約31kg/m2より大きいBMI、約32dkg/m2より大きいBMI、約33kg/m2より大きいBMI、約34kg/m2より大きいBMI、約35kg/m2より大きいBMI、約36kg/m2より大きいBMI、約37kg/m2より大きいBMI、約38kg/m2より大きいBMI、約39kg/m2より大きいBMI、または約40kg/m2より大きいBMIを有する成人である。いくつかの実施形態において、この個体は、約20kg/m2より大きいBMI、約21kg/m2より大きいBMI、約22kg/m2より大きいBMI、約23kg/m2より大きいBMI、約24kg/m2より大きいBMI、約25kg/m2より大きいBMI、約26kg/m2より大きいBMI、約27kg/m2より大きいBMI、約28kg/m2より大きいBMI、約29kg/m2より大きいBMI、約30kg/m2より大きいBMI、約31kg/m2より大きいBMI、約32kg/m2より大きいBMI、約33kg/m2より大きいBMI、約34kg/m2より大きいBMI、または約35kg/m2より大きいBMIを有する思春期前の個体である。
腰囲の決定は、腰囲の視覚的評価の使用、または腰囲測定デバイス(例えば、巻尺)の使用により得る。
個体における腰囲および体脂肪率の健常範囲の決定は、性別に依存する。例えば、女性は代表的に、男性よりも小さい腰囲を有するので、過体重または肥満であることについての腰囲の閾値は、女性のほうが低い。さらに、女性は代表的に、男性より高い体脂肪率を有するので、女性が過体重または肥満であることについての体脂肪率の閾値は、男性のものよりも高い。さらに、BMI、およびある人が過体重または肥満であるか否かについての他の尺度の健常範囲は、年齢に依存し得る。例えば、ある人が過体重または肥満であるか否かを考慮するための体重の閾値は、成人よりも小児(思春期前の個体)のほうが低い。
いくつかの実施形態において、体重管理を必要とする個体は、約100cmより大きい腰囲、約110cmより大きい腰囲、約120cmより大きい腰囲、約110cmより大きい腰囲を有する成人男性、または約80cmより大きい腰囲、約90cmより大きい腰囲、もしくは約100cmより大きい腰囲を有する成人女性である。いくつかの実施形態において、この個体は、約60cmより大きい腰囲、約70cmより大きい腰囲、もしくは約80cmより大きい腰囲を有する、思春期前の個体である。
体脂肪率の決定は、体脂肪率の視覚的評価、または体脂肪率測定デバイス(例えば、生体電気インピーダンス、コンピュータ連動断層撮影、磁気共鳴画像化、近赤外インタラクタンス(interactance)、二重エネルギーX線吸収測定(absorptiometry))の使用、超音波の使用、身体平均密度測定の使用、皮膚折り畳み法の使用、または体重および周の方法の使用により得る。いくつかの実施形態において、体重管理を必要とする個体は、約25%より大きい体脂肪率、約30%より大きい体脂肪率、または約35%より大きい体脂肪率を有する成人男性、あるいは約30%より大きい体脂肪率、約35%より大きい体脂肪率、または約40%より大きい体脂肪率を有する成人女性である。いくつかの実施形態において、この個体は、約30%より大きい体脂肪率、約35%より大きい体脂肪率、または約40%より大きい体脂肪率を有する思春期前の個体である。
本明細書中で使用される場合、用語「腎臓の正常機能のレベル」とは、個体における腎(腎臓)機能のレベルを意味する。本明細書中で使用される場合、個体における腎臓の正常機能のレベルとしては、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥および末期腎疾患(ESRD)が挙げられる。用語腎欠陥は、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥および末期腎疾患(ESRD)を包含する。
本明細書中に開示される場合、当業者に公知であるように、個体における腎臓の正常機能のレベルを決定するための数個の方法が存在する。例えば、個体における腎臓の正常機能のレベルは、その個体に対して行われた過去の試験の再調査により決定され得る(すなわち、その個体の腎臓の正常機能が以前に決定されている)。いくつかの実施形態において、健康管理実施者は、報告書を読むことによって、その個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する。報告書は、例えば、個体またはその代理人が書き込む書面または質問票、その個体の医療カルテ(medical chart)、その個体の医療記録、あるいはその個体の実験室報告賞であり得る。個体における腎臓の正常機能のレベルを決定するための数種の試験が当該分野において公知であり、そして本明細書中に記載されている。いくつかの実施形態において、健康管理実施者は、個体に腎臓の正常機能のレベルを尋ねる(すなわち、その個体による腎臓の正常機能のレベルの自己報告)。
個体における腎臓の正常機能のレベルはまた、その個体が健康管理実施者を訪問した際に初めて決定され得る。いくつかの実施形態において、個体は、その個体の腎臓の正常機能のレベルを決定するために、一連の質問を口頭でかまたは筆記により尋ねられる。質問は、腎臓の正常機能に関連する危険因子について尋ねることを含み得る。個体の腎臓の正常機能のレベルに関連する危険因子としては、例えば、その個体が糖尿病、高い血圧、痛風、冠状動脈疾患、うっ血性心不全、重篤な肝疾患または腎臓手術の病歴を有することが挙げられる。含まれ得る、腎欠陥に関連する他の危険因子は、例えば、高齢(例えば、60歳以上)、男性であること、腎細胞毒性薬物(例えば、フロセミド)の使用、化学療法またはHIV感染、尿中のタンパク質、あるいは孤立腎臓である。
いくつかの実施形態において、個体は、その個体の腎臓の正常機能のレベルを決定するための試験を与えられる。例えば、健康管理実施者は、その個体の尿検査または血液パネルを指示し得る。尿検査は、例えば、時間を計られた尿収集または24時間の尿臭集を含み得る。尿は、タンパク質、グルコース、ケトンまたは異常な細片(円柱と呼ばれる)のレベルについて分析され得るか、あるいは特定のマーカー(例えば、クレアチニン)のレベルが決定され得る。血液パネルは、例えば、マーカー(例えば、クレアチニン、血液尿窒素(BUN)、および電解質)について分析され得る。
いくつかの実施形態において、糸球体濾過率(GFR)または推定GFRは、個体についての腎臓の正常機能のレベルを決定するために、その個体について決定され得る。GFRは現在、腎機能の優れた全体的指標であるとみなされている(Lameireら,Am
J.of Cardiology 98:21K−26K(2006)およびその引用文献を参照のこと)。GFRは、単位時間あたりに理想物質を浄化された血漿の体積として定義され得る(通常、mL/分として表される)。GFRは、糸球体において自由に濾過されず、そして細管内で再吸収も分泌もされない、適切なマーカー(例えば、イヌリン)の尿排出を測定することによって、決定され得る。標準的なイヌリンクリアランスは、イヌリンの静脈内プライミング投与、およびその後の、定常状態イヌリン血漿濃度を確立するための持続注入を必要とする。約45分間にわたる平衡化の後に、連続的な尿サンプルが、10分〜20分ごとに留置膀胱カテーテルを通して収集されるか、または尿が、カテーテルを挿入されていない個体から20分〜30分ごとに自発的に得られる。実際には、イヌリンを使用するGFRの決定は、困難である。なぜなら、個体における時間を計られた尿の収集は不正確であり、そしてしばしば、イヌリン注入の実施およびイヌリン分布の定常状態の達成において遭遇する、技術的困難が存在するからである(SchwartzおよびFurth,Pediatr Nephrol 22:1839−1848(2007)およびその引用文献を参照のこと)。
イヌリンの投与および測定に伴う困難に起因して、標準的な内因性クレアチニンクリアランスが、GFRを推定するために使用されている。クレアチニンは、骨格筋において合成されるクレアチンの酵素分解により生じる。従って、クレアチニンの尿排出は、骨の異化作用の産物であり、従って、筋肉の質量の指標である。クレアチニンは、糸球体濾過によって専ら腎臓により排出され、そしてより低い程度で、細管分泌により排出される。内因性クレアチニンクリアランスは、臨床目的で、GFRについての認容可能な尺度を与え得る。クレアチニンクリアランスはしばしば、体表面積(BSA)に対して、因子1.73/BSA(平方メートル単位)を掛けることによって標準化される。クレアチニンクリアランスプロトコルは、単純化された尿収集を必要とする。しかし、尿を収集することに伴う困難は、GFRを血清クレアチニンから推定するためのプロトコルをもたらしている。数個の式が、GFRを推定するために使用されており、例えば、コッククロフト・ゴールト式および腎疾患における食事の改変(MDRD)式が挙げられる。いくつかの実施形態において、GFRは、血清クレアチニンレベルを使用して推定される。
コッククロフト・ゴールト式は、クレアチニンクリアランスを、血清クレアチニンレベル、年齢、性別および体重に基づいて推定する(Traynorら、BMJ 33:733−737(2006)およびその引用文献を参照のこと)。これは、正常な腎機能を有する男性におけるクレアチニン排出に基づき、女性については補正が行われる。これは、低いレベルにおいて、特に、肥満症または流体過負荷が存在する場合に、腎機能を過剰評価する傾向がある。なぜなら、その結果としての体重の増加が筋肉の質量の増加を反映しないからである。本明細書中に開示される場合、個体の理想体重または他の方法で調節された体重が、コッククロフト・ゴールト式において使用され得るか、あるいは個体の実際の体重が使用され得る。
コッククロフト・ゴールト式は:
であり、ここで年齢は歳で表され、SCrはマイクロモル/Lで表され、そして体重はkgで表される(Traynor,同書を参照のこと)。
理想体重(IBW)を使用するコッククロフト・ゴールト式は:
kgでの推定理想体重(IBW)
女性: IBW=45.5kg+5フィートを超える1インチごとに)2.3kg
男性: IBW=50kg+(5フィートを超える1インチごとに)2.3kg。
腎疾患研究における食事の改変において、進行した腎不全を有する個体についでのデータから誘導された式は、6変数MDRDと称される。この式は、1.73m2の体表面積について調節された糸球体濾過率のmL/分での推定を与え、そして個体の年齢、性別、人種、ならびに血清クレアチニンおよび血清アルブミンのレベルに基づく。例えば、個体が黒人または米国黒人の人種の一部である場合、異なる数字が使用される。個体の年齢、性別、人種、および血清クレアチニンレベルのみを使用する、単純化されたバージョンの式は、4変数MDRDと称される。
6変数MDRDは:
170×(SCr/88.4)−0.999×age−0.176×(SU/0.357)−0.170×(SAlb×10)+0.318×(女性の場合0.762)×(黒人の場合1.80)
であり、ここでSCr=血清クレアチニン(マイクロモル/L)、sU=血清尿素(ミリモル/L)、SAlb=血清アルブミン(g/L)であり、そして年齢は歳で表される(Traynor,同書を参照のこと)。
4変数MDRDは:
186.3×(SCr/88.4)−1.154×age−0.203×(女性の場合0.742)×(黒人の場合1.21)
であり、ここでSCr=血清クレアチニン(マイクロモル/L)であり、そして年齢は歳で表される(Traynor,同書を参照のこと)。
改変4変数MDRD(同位体希釈質量分析により追跡可能)は:
F×175×(SCr/88.4)−1.154×age−0.203×(女性の場合0.742)×(黒人の場合1.21)
であり、ここでF=補正因子、SCr=血清クレアチニン(マイクロモル/L)であり、そして年齢は歳で表される(Traynor,同書を参照のこと)。
クレアチニンの測定に加えて、シスタチンCを使用してGFRを推定するプロトコルが存在する。シスタチンCは代謝され、排出されないので、標準的な尿クリアランス技術によってGFRを測定するためには使用できないが、その代わりに血液から測定される。
GFRを決定するための別の方法は、1回注入クリアランス技術を使用することである。代謝的に産生も分解もされず、身体から尿内に完全にかまたはほぼ完全に排出される物質の腎クリアランスは、1回の静脈注入後の血漿からの消失の速度を監視することによって、コンパートメント解析から計算され得る。1回注入クリアランス技術のために使用される放射性マーカーとしては、例えば、125I−ヨータラメート、エチレンジアミン四酢酸クロム(51Cr−EDTA)、またはジエチレントリアミン五酢酸(99mTc−DTPA)が挙げられる。放射活性の使用の代替物は、イオヘキソールなどの放射線造影剤の使用である。イオヘキソールは、非イオン性の、低オスモル濃度のX線造影媒体(Omnipaque;Amersham Health,NJ)であり、専ら糸球体濾過によって、血漿から排除される。イオヘキソールの尿クリアランス法とイオヘキソールの血漿消失法との両方が、GFRを決定するために使用され得る。
当業者により理解されるように、個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する他の方法が可能である。例えば、GFRを推定するための他の式が、当該分野において公知である(例えば、Salazar−Corcoran式)。また、例えば、絶対的な補正されていないGFRが使用され得る(Delanayeら,Nephrol.Dial.Transplant(2005)20:2024−2028)。さらに、他の化合物(例えば、尿素、尿酸塩、低分子量タンパク質(例えば、β2ミクログロブリン、α1ミクログロブリンおよびレチノール結合タンパク質))のクリアランスが、当該分野において公知である。
いくつかの実施形態において、GFRは、イヌリンクリアランスを使用して決定される。いくつかの実施形態において、GFRは、クレアチニンクリアランスを使用して決定される。いくつかの実施形態において、GFRは、血清クレアチニンレベルを使用して推定される。いくつかの実施形態において、GFRは、コッククロフト・ゴールト式を使用して推定される。いくつかの実施形態において、この個体の実際の体重が、コッククロフト・ゴールト式において使用される。いくつかの実施形態において、個体についての調節された体重が、コッククロフト・ゴールト式において使用される。いくつかの実施形態において、その個体の理想体重が、コッククロフト・ゴールト式において使用される。いくつかの実施形態において、GFRは、腎疾患における食事の改変(MDRD)式を使用して推定される。いくつかの実施形態において、GFRは、6変数の腎疾患における食事の改変(MDRD)式を使用して推定される。いくつかの実施形態において、GFRは、4変数の腎疾患における食事の改変(MDRD)式を使用して推定される。いくつかの実施形態において、GFRは、シスタチンCを使用して推定される。いくつかの実施形態において、GFRは、1回注入クリアランス技術を使用して決定される。いくつかの実施形態において、GFRは、放射活性マーカーを使用して決定される。いくつかの実施形態において、GFRは、125I−ヨータラメート、エチレンジアミン四酢酸クロム(51Cr−EDTA)、またはジエチレントリアミン五酢酸(99mTc−DTPA)を使用して決定される。いくつかの実施形態において、GFRは、放射線造影剤を使用して決定される。いくつかの実施形態において、GFRは、イオヘキソールを使用して決定される。
従って、いくつかの実施形態において、個体における腎臓の正常機能のレベルは、イヌリンクリアランスを使用して決定される。いくつかの実施形態において、個体における腎臓の正常機能のレベルは、クレアチニンクリアランスを使用して決定される。いくつかの実施形態において、個体における腎臓の正常機能のレベルは、血清クレアチニンレベルを使用して推定される。いくつかの実施形態において、個体における腎臓の正常機能のレベルは、コッククロフト・ゴールト式を使用して推定される。いくつかの実施形態において、この個体の実際の体重が、コッククロフト・ゴールト式において使用される。いくつかの実施形態において、個体についての調節された体重が、コッククロフト・ゴールト式において使用される。いくつかの実施形態において、その個体の理想体重が、コッククロフト・ゴールト式において使用される。いくつかの実施形態において、個体における腎臓の正常機能のレベルは、腎疾患における食事の改変(MDRD)式を使用して推定される。いくつかの実施形態において、個体における腎臓の正常機能のレベルは、6変数の腎疾患における食事の改変(MDRD)式を使用して推定される。いくつかの実施形態において、個体における腎臓の正常機能のレベルは、4変数の腎疾患における食事の改変(MDRD)式を使用して推定される。いくつかの実施形態において、個体における腎臓の正常機能のレベルは、シスタチンCを使用して推定される。いくつかの実施形態において、個体における腎臓の正常機能のレベルは、1回注入クリアランス技術を使用して決定される。いくつかの実施形態において、個体における腎臓の正常機能のレベルは、放射活性マーカーを使用して決定される。いくつかの実施形態において、個体における腎臓の正常機能のレベルは、125I−ヨータラメート、エチレンジアミン四酢酸クロム(51Cr−EDTA)、またはジエチレントリアミン五酢酸(99mTc−DTPA)を使用して決定される。いくつかの実施形態において、個体における腎臓の正常機能のレベルは、放射線造影剤を使用して決定される。いくつかの実施形態において、個体における腎臓の正常機能のレベルは、イオヘキソールを使用して決定される。
本明細書中で使用される場合、「腎欠陥がないこと」とは、個体が正常な腎機能を有することを意味する。腎機能のレベル(腎臓の正常機能または腎欠陥)は、当該分野において公知であるかまたは本明細書中に記載される方法のいずれかを使用して、決定され得る。「軽度の腎欠陥」、「中度の腎欠陥」、「重度の腎欠陥」および「末期腎疾患(ESRD)」などの用語に関して、腎臓の正常機能のこれらのレベルを規定する限界は、腎臓の正常機能のレベルを決定するために行われる試験に依存する。
異なる閾値または限界が、使用される技術および健康管理実施者の解釈に依存して、個体における腎臓の正常機能のレベルを決定するために使用され得る。個体における腎臓の正常機能のレベルを決定する際に、数個の変数(例えば、個体が肥満であるか否か、個体の人種、個体の性別、および個体の年齢が挙げられる)が組み合わせられ得る。腎臓の正常機能の分類に関する推奨は、当該分野において公知である。これらの推奨は、個体における腎機能をより正確に決定するために、より新しい技術またはより優れた等式が使用されるので、経時的に変化し得る。
現在、個体における腎臓の正常機能のレベルを決定するための1つの一般的な方法は、個体におけるクレアチニンクリアランス(ClCr)を、コッククロフト・ゴールト式を使用して決定することである。本明細書中に開示されるように、その個体の実際の体重、理想体重、または他の方法で調節された体重が、この式において使用され得る。いくつかの実施形態において、以下のものが、腎臓の正常機能のレベルをクレアチニンクリアランス(ClCr)およびコッククロフト・ゴールト式を使用して決定するための基準である:
普通体重>80mL/分
軽度の腎欠陥=51〜80mL/分
中度の腎欠陥=31〜50mL/分
重度の腎欠陥=5〜30mL/分または≦30mL/分
末期腎疾患(ESRD)は、透析を必要とする疾患である。
個体における腎臓の正常機能のレベルを決定するための別の方法は、およその血清クレアチニン(mg/dL)濃度を、その個体について決定することである。いくつかの実施形態において、重度の腎欠陥(またはESRD)を有する個体を識別するための方法は、およその血清クレアチニン(mg/dL)を決定し、そして以下の基準を使用して、重度の腎欠陥(またはESRD)を有する個体を識別することである:
およその血清クレアチニン(mg/dL)
年齢範囲 男性 女性
18〜20 >4.9 >3.5
21〜30 >4.5 >3.2
31〜40 >4.1 >2.9
41〜50 >3.7 >2.7
51〜60 >3.3 >2.4
>60 >3.0 >2.0。
本明細書中で使用される場合、「処方(する)」とは、薬物または他の治療、治療薬もしくは処置の使用を指図、認可、または推奨することを意味する。いくつかの実施形態において、健康管理実施者は、化合物、投与方式または他の処置の使用を、個体に口頭で忠告、推奨または認可し得る。この場合、この健康管理実施者は、この化合物、投与方式または処置についての処方を与えても与えなくてもよい。さらに、この健康管理実施者は、推奨された化合物または処置を与えても与えなくてもよい。例えば、この健康管理実施者は、この化合物を提供することなく、この化合物を得るべき場合にこの個体に忠告し得る。いくつかの実施形態において、健康管理実施者は、化合物、投与方式または処置についての処方を個体に与え得る。例えば、健康管理実施者は、書物または口頭での処方を個体に与え得る。処方箋は、紙面または電子媒体(例えば、携帯型コンピュータデバイスのコンピュータファイルなど)に記載され得る。例えば、健康管理実施者は、紙片または電子媒体を、化合物、投与方式または処置についての処方で変え得る。さらに、処方箋は、電話(口頭)またはファックス(記載)で薬局または診療所に伝えられ得る。いくつかの実施形態において、化合物または処置のサンプルが、個体に与えられ得る。本明細書中で使用される場合、化合物のサンプルを与えることは、その化合物についての暗黙の処方箋を構成する。世界中の様々な健康管理システムは、化合物または処置を処方または投与するための様々な方法を使用し、そしてこれらの方法は、本開示により包含される。
処方箋は、例えば、個体の氏名および/または識別情報(例えば、誕生日)を含み得る。さらに、例えば、処方箋は、医薬の名称、医薬の強度、用量、投与頻度、投与経路、分配されるべき数または量、補充物の数、医師の氏名、医師の署名を含み得る。さらに、例えば、処方箋は、DEA番号または州番号を含み得る。
本明細書中で使用される場合、「投与」とは、化合物または他の治療、治療薬もしくは処置を提供することを意味する。例えば、健康管理実施者は、化合物をサンプルの形態で個体に直接提供し得るか、またはその化合物についての口頭または書物での処方を提供することによって間接的に、化合物を個体に提供し得る。また、例えば、個体は、健康管理実施者の関与なしで、自分で化合物を得ることができる。化合物の投与は、その化合物をその個体が実際に内在化させることを包含しても包含しなくてもよい。個体が化合物を内在化させる場合、その身体は、その化合物によって何らかの方法で転換される。
いくつかの実施形態において、健康管理提供者は、化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物を、個体にサンプルの形態で投与する。
本開示は、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法を提供し、この方法は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。
本開示はまた、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法を提供し、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。さらに、本明細書中には、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。いくつかの実施形態において、この個体は、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥またはESRDを有する。いくつかの実施形態において、この個体は、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥またはESRDを有する。いくつかの実施形態において、この個体は、重度の腎欠陥またはESRDを有する。いくつかの実施形態において、この個体はESRDを有する。
「低下した投与方式」とは、本明細書中で使用される場合、ある個体が一定期間にわたって処方または投与される、推奨される投与方式と比較して減少した、化合物(例えば、化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物)の量の減少を意味する。いくつかの実施形態において、推奨される投薬量と比較して、ある個体が一定期間にわたって投与される化合物の量の減少は、各単位用量における化合物1の量を減少させることによって、達成される。例えば、化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物についての1つの推奨される投与方式は、1日2回服用される10mgのカプセル剤である。低下した投与方式は、1日2回服用される、10mg未満のカプセル剤(単位用量)であり得、例えば、1日2回服用される、9mg、8mg、7mg、6mg、5mg、4mg、3mg、2mg、1mgまたは1mg未満を含むカプセル剤であり得る。10mg未満を含むカプセル剤(単位用量)は、低投薬量処方物の一例である。いくつかの実施形態において、推奨される投薬量と比較して、個体が一定期間に投与される化合物の量の減少は、投与間の時間を増大させることによって達成される。例えば、10mgのカプセル剤は、用量を効果的に減少させるために、1日2回ではなく1日1回投与され得る。さらに、単位用量あたりの化合物の量の減少と、投与間の時間の増大との両方が、使用され得る。投薬量は体重に依存し得るので、推奨される投与方式は、全ての個体に対して一定の量で表されるのではなく、体重1kgあたりの化合物のmg数で表され得る。体重1kgあたりの化合物のmg数の減少は、低下した投与方式の一例である。低下した投与方式を使用する任意の実施形態が、等しく低投薬量処方物を使用し得る。
処方物(例えば、低投薬量処方物)は、任意の適切な方法によって、代表的には、活性化合物(単数または複数)と、液体または微細に分割した固体キャリアあるいはその両方とを、必要な割合で均一に混合し、次いで必要であれば、得られた混合物を望ましい形状に形成することによって、調製され得る。
従来の賦形剤(例えば、結合剤、充填剤、受容可能な湿潤剤、打錠滑沢剤および崩壊剤)が、経口投与のための錠剤およびカプセル剤において使用され得る。経口投与のための液体調製物は、液剤、エマルジョン、水性または油性の懸濁剤およびシロップの形態であり得る。あるいは、経口調製物は、使用前に水または別の適切な液体ビヒクルで再構成され得る、乾燥粉末の形態であり得る。さらなる添加剤(例えば、懸濁化剤または乳化剤、非水性ビヒクル(食用油が挙げられる)、防腐剤および矯味矯臭剤および着色剤)が、液体調製物に添加され得る。非経口剤形は、化合物を適切な液体ビヒクルに溶解させ、そしてこの溶液を濾過滅菌し、その後、適切なバイアルまたはアンプルに入れて密封することによって、調製され得る。これらは、剤形を調製するための多くの適切な当該分野において周知である方法の、ほんの数例である。薬学的に受容可能なキャリアの、本明細書中に記載される以外のものが、当該分野において公知である。例えば、Remington,The Science and Practice of Pharmacy,第20版,2000,Lippincott Williams & Wilkins,(編者:Gennaroら)を参照のこと。
予防または処置において使用するために、化合物は、代替の用途において、生または純粋な化学物質として投与されることが可能であり得るが、化合物または活性成分を、薬学的に受容可能なキャリアをさらに含有する薬学的処方物または組成物として提示することが好ましい。
薬学的処方物としては、経口投与、直腸投与、経鼻投与、局所投与(頬および舌下が挙げられる)、膣投与もしくは非経口投与(筋肉内、皮下および静脈内が挙げられる)に適した処方物、または吸入、注入もしくは経皮パッチによる投与に適した形態の処方物が挙げられる。経皮パッチは、薬物の分解を最小にしながら、効率的な様式での吸収のために薬物を提供することによって、制御された速度で薬物を分配する。代表的に、経皮パッチは、不透過性の裏打ち層、1つの感圧製接着剤、およびリリースライナーを備える除去可能な保護層を備える。当業者は、所望の効率的な経皮パッチを技術者の要求に基づいて製造するために適切な技術を理解および評価する。
本明細書中に提供される化合物は、従来のアジュバント、キャリア、または希釈剤と一緒になって、薬学的処方物の形態に配置され得、そしてそのような形態のその単位投薬量は、固体(例えば、錠剤もしくは充填されたカプセル剤)として、または液体(例えば、液剤、懸濁剤、エマルジョン、エリキシル剤、ゲルもしくはそれで満たされたカプセル剤)として(全て、経口用途のため)、あるいは直腸投与のための坐剤の形態で;あるいは非経口(皮下が挙げられる)用途のための滅菌注射可能溶液の形態で、使用され得る。このような薬学的組成物およびその単位剤形は、従来の成分を従来の割合で、さらなる活性化合物または原理ありまたはなしで含有し得、そしてこのような単位剤形は、使用されるべき毎日の意図される投薬量範囲に釣り合う任意の適切な有効量の活性成分を含有し得る。
経口投与のためには、この薬学的組成物は、例えば、錠剤、カプセル剤、懸濁剤または液体の形態であり得る。この薬学的組成物は、好ましくは、特定の量の活性成分を含有する投薬単位の形態にされる。このような投薬単位の例は、カプセル剤、錠剤、散剤、顆粒剤または懸濁剤であり、従来の添加剤(例えば、ラクトース、マンニトール、コーンスターチまたはポテトスターチ)を含み;結合剤(例えば、結晶性セルロース、セルロース誘導体、アカシア、コーンスターチまたはゼラチン)を含み;崩壊剤(例えば、コーンスターチ、ポテトスターチまたはカルボキシメチル−セルロースナトリウム)を含み;そして滑沢剤(例えば、滑石またはステアリン酸マグネシウム)を含む。この活性成分はまた、組成物として注射によって投与され得、ここで例えば、生理食塩水、デキストロースまたは水が、適切な薬学的に受容可能なキャリアとして使用され得る。
本明細書中に提供される化合物を使用する場合の用量は、広い限度内で、慣習的であるように、医師に公知であるように変わり得、この用量は、各個々の症例において、個々の状態に対して調整されるべきである。この用量は、例えば、処置されるべき疾病の性質および重篤度、患者の状態、使用される化合物、または急性疾患状態であるか慢性疾患状態であるか、処置が行われるのか予防が行われるのか、またはさらなる活性化合物が本明細書中に提供される化合物に加えて投与されるか否かに依存する。代表的な用量としては、約0.001mg〜約5000mg、約0.001mg〜約2500mg、約0.001mg〜約1000mg,0.001mg〜約500mg、0.001mg〜約250mg、約0.001mg〜100mg、約0.001mg〜約50mg、および約0.001mg〜約25mgが挙げられるが、これらに限定されない。比較的大きい量が必要とされるとみなされる場合に特に、1日の間に複数の用量(例えば、2用量、3用量または4用量)が投与され得る。個体に依存して、患者の医師または治療奉仕者により適切であるとみなされる場合に、本明細書中に記載される用量から上方または下方に外れることが必要になり得る。
処置において使用するために必要とされる、活性成分、またはその活性な塩もしくは誘導体の量は、選択される特定の塩によってのみでなく、投与経路、処置される状態の性質、ならびに患者の年齢および状態によってもまた変わり、そして最終的には、診察する医師または臨床医の決定による。一般に、当業者は、モデル系(代表的には動物モデル)において得られたインビボデータを、別の(例えば、ヒト)モデルにどのように外挿するかを理解する。いくつかの状況において、これらの外挿は単に、別の(例えば哺乳動物であり、好ましくはヒト)モデルと比較した動物モデルの体重に基づき得るが、より頻繁には、これらの外挿は、単に体重に基づくのではなく、むしろ、種々の要因を含む。代表的な要因としては、患者の型、年齢、体重、性別、食事および医学的状態、疾患の重篤度、投与経路、薬理学的考慮事項(例えば、使用される特定の化合物の活性、効力、薬物速度論および毒物学的プロフィール)、薬物送達径が利用されるか否か、または急性疾患状態であるか慢性疾患状態であるか、処置が行われるのか予防が行われるのか、またはさらなる活性化合物が本明細書中に提供される化合物に加えて、薬物組み合わせ物の一部として投与されるか否かが挙げられる。疾患状態を、本明細書中に提供される化合物および/または組成物を用いて処置するための投薬計画は、上記のような種々の要因に従って選択される。従って、使用される実際の投薬計画は、広く変わり得、従って、好ましい投薬計画から外れ得、そして当業者は、これらの代表的な範囲の外側の投薬量および投薬計画が試験され得ること、および適切であれば、本明細書中に開示される方法において使用され得ることを認識する。
所望の用量は、簡便なために、一用量で提供され得るか、または適切な間隔(例えば、1日あたり2部分用量、3部分用量、4部分用量、もしくはより多い部分用量)で投与される分割用量として提供され得る。この部分用量自体が、例えば、複数の不連続な、緩く間隔を空けた投与に、さらに分割され得る。1日の用量は、比較的大きい量が適切であるとみなされて投与される場合に特に、数部分(例えば、2部分、3部分または4部分)の投与に分割され得る。適切であれば、固体の挙動に依存して、示される1日の用量から上方または下方に外れることが必要であり得る。
本明細書中に提供される化合物は、広範な種々の経口剤形および非経口剤形で投与され得る。以下の剤形が、その活性成分として、本明細書中に提供される化合物、または本明細書中に提供される化合物の薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物のいずれかを含有し得ることが、当業者に明らかである。
いくつかの実施形態は、「併用療法」のための薬学的組成物を製造する方法を包含し、この方法は、本明細書中に開示される化合物の実施形態のいずれかによる少なくとも1つの化合物を、本明細書中に記載されるような少なくとも1種の公知の薬剤および薬学的に受容可能なキャリアと一緒に混合する工程を包含する。
本明細書中には、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法が開示され、この方法は、この個体に治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、以下:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
以下の語句「以下:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満のおよその血清クレアチニン濃度」が使用される任意の局面または実施形態において、これは、「以下:
(i)18歳〜20歳の男性については約4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については約3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については約4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については約3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については約4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については約2.9mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については約2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については約3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については約2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については約3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については約2.0mg/dL未満
の血清クレアチニン濃度」と同一であると解釈される。
同様に、以下の用語「以下の:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dLより高い、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dLより高い、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dLより高い、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dLより高い、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dLより高い、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dLより高い、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dLより高い、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dLより高い、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dLより高い、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dLより高い、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dLより高い、およその血清クレアチニン濃度」が使用される任意の局面または実施形態において、これは、「以下の:
(i)18歳〜20歳の男性については約4.9mg/dLより高い、
(ii)18歳〜20歳の女性については約3.5mg/dLより高い、
(iii)21歳〜30歳の男性については約4.5mg/dLより高い、
(iv)21歳〜30歳の女性については約3.2mg/dLより高い、
(v)31歳〜40歳の男性については約4.1mg/dLより高い、
(vi)31歳〜40歳の女性については約2.9mg/dLより高い、
(viii)41歳〜50歳の女性については約2.7mg/dLより高い、
(ix)51歳〜60歳の男性については約3.3mg/dLより高い、
(x)51歳〜60歳の女性については約2.4mg/dLより高い、
(xi)60歳を超える男性については約3.0mg/dLより高い、または
(xii)60歳を超える女性については約2.0mg/dLより高い、血清クレアチニン濃度」と同一であると解釈される。
本明細書中にはまた、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法が開示され、この方法は、a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
さらに、本明細書中には、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法が開示され、この方法は:a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中には、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きい、約50mL/分より大きい、または約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
また、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法が開示され、この方法は:a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。さらに、本明細書中には、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法が開示され、この方法は:a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
本明細書中で使用される場合、用語「より大きい」は、記号>と交換可能に使用され、そして用語より小さいは、記号<と交換可能に使用される。同様に、用語以下は、記号≦と交換可能に使用される。
本明細書中に開示される方法において整数が使用される場合、用語「約」が、その整数の前に挿入され得る。例えば、用語「80mL/分より大きい」は、「約80mL/分より大きい」で置き換えられ得る。
本明細書中には、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法が開示され、この方法は:a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約50mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。さらに、本明細書中には、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法が開示され、この方法は:a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約50mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
本明細書中には、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法が開示され、この方法は:a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。さらに、本明細書中には、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法が開示され、この方法は:a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
一般に、本明細書中には、適応症の処置を必要とする個体において、有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、および化合物(例えば、化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物)をこの個体に処方する工程または施す工程を包含する。数種の適応症、ならびに個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する数種の異なる方法が包含され、そして様々な治療薬が、この個体に処方または投与される。上に開示されたように、明瞭にするために別々の実施形態の文脈で記載された方法の特定の特徴は、1つの実施形態に組み合わせて提供されてもよい。逆に、簡潔にするために1つの実施形態の文脈で記載された方法の種々の特徴は、別々にか、または任意の適切な部分組み合わせで提供されてもよい。
適応症に関して、本開示は、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法、個体における食物摂取量を減少させる方法、個体において満腹を誘導する方法、肥満症の処置の方法、および肥満症の予防の方法を包含する。さらに、本開示は、個体における体重減少の方法、または個体における体重減少の維持の方法を包含する。さらに、本開示は、化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置を必要とする個体を処置する方法、および5−HT2Cレセプター活性に関連する障害を処置する方法を包含する。他に具体的に記載されない限り、そしてその文脈がそうではないことを要求しない限り、これらの適応症の任意のものが、個体における腎臓の正常機能のレベルを決定する任意の方法、およびこの個体に処方または投与される任意の治療薬と組み合わせられ得る。
決定する方法に関して、個体における腎臓の正常機能のレベル(いくつかの実施形態において、腎臓の正常機能のレベル)は、コッククロフト・ゴールト式によって決定され、これは、この個体の実際の体重、理想体重、または他の方法で調節された体重を使用して、計算され得る。他の実施形態において、腎臓の正常機能のレベルは、当該分野において公知である多くの方法(例えば、放射線標識されたマーカーを使用する)のうちの1つによって、個体の糸球体濾過率(GFR)を計算することによって決定される。GFRはまた、コッククロフト・ゴールト式または腎疾患における食事の改変(MDRD)式(通常、4個または6個の変数を用いて計算される)を使用して、推定され得る。個体の血清クレアチニン濃度はまた、個体の腎臓の正常機能のレベルを決定するために使用され得る。いくつかの実施形態において、個体における腎臓の正常機能のレベルを決定する方法は、特定されない。いくつかの実施形態において、その個体は、彼らの腎臓の正常機能のレベルについて、口頭でかまたは書類でのいずれかで、尋ねられる。
個体の腎臓の正常機能のレベルとしては、例えば、腎欠陥がないこと(すなわち、正常な腎機能)、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥およびESRDが挙げられ得る。いくつかの実施形態において、腎臓の正常機能のレベルは、特定されない。本明細書中に開示される方法は、様々な治療薬(例えば、化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物、化合物1の塩酸塩およびその水和物、化合物1の塩酸塩半水和物あるいは化合物1の塩酸塩半水和物の形態III)を処方することまたは施すことを包含し得る。この方法はまた、化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式、あるいは化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物以外の抗肥満症薬物、あるいは減カロリー食および/または定期的な運動のプログラムを処方することまたは施すことを包含し得る。
本明細書中には、体重管理を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。
本明細書中には、体重管理を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。本明細書中にはまた、体重管理を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。
本明細書中で使用される場合、「有害事象」または「毒性事象」とは、処置中に存在し得る何らかの望ましくない医学的出来事である。化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置に関連する有害事象は、例えば実施例6および表11において、本明細書中に開示されている。実施例6に開示される可能な有害事象としては、腹部痛、下痢、消化不良、胃の不快感、および悪化する腎欠陥、眩暈感、頭痛が挙げられる。サルにおける研究からの観察に基づく他の可能な有害事象としては、嘔吐、減少した食物摂取量、体重減少、減少した活動、自発的陰茎勃起、振せんまたは痙攣が挙げられる。さらなる可能な有害事象としては、例えば、悪心、かすんだ視力、感覚異常症、口内乾燥症および疲労が挙げられる。本明細書中に開示される方法において、用語有害事象は、毒性などのより一般的な他の用語により置き換えられ得る。用語有害事象の「危険性を低下させる」とは、有害事象または毒性事象が起こり得る可能性を低下させることを意味する。
本明細書中には、体重管理を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は重度の腎欠陥もESRDも有さない。
本明細書中にはまた、体重管理を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。
本明細書中には、体重管理を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。本明細書中にはまた、体重管理を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。
本明細書中にはさらに、体重管理を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、この個体に治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体が、以下:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満。
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中には、体重管理を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中にはまた、体重管理を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中には、体重管理を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きい、約50mL/分より大きい、または約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
一般に、本明細書中には、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために個体を選択する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびその個体の腎臓の正常機能に基づいて、その個体を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。
決定する方法に関して、個体における腎臓の正常機能のレベル(いくつかの実施形態において、腎臓の正常機能のレベル)は、コッククロフト・ゴールト式によって決定され、これは、この個体の実際の体重、理想体重、または他の方法で調節された体重を使用して、計算され得る。他の実施形態において、腎臓の正常機能のレベルは、当該分野において公知である多くの方法(例えば、放射線標識されたマーカーを使用する)のうちの1つによって、個体の糸球体濾過率(GFR)を計算することによって決定される。GFRはまた、コッククロフト・ゴールト式または腎疾患における食事の改変(MDRD)式(通常、4個または6個の変数を用いて計算される)を使用して、推定され得る。個体の血清クレアチニン濃度はまた、個体の腎臓の正常機能のレベルを決定するために使用され得る。いくつかの実施形態において、個体における腎臓の正常機能のレベルを決定する方法は、特定されない。いくつかの実施形態において、その個体は、彼らの腎臓の正常機能のレベルについて、口頭でかまたは書類でのいずれかで、尋ねられる。
個体の腎臓の正常機能のレベルとしては、例えば、腎欠陥がないこと(すなわち、正常な腎機能)、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥およびESRDが挙げられ得る。いくつかの実施形態において、腎臓の正常機能のレベルは、特定されない。本明細書中に開示される方法は、様々な治療薬(例えば、化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物、化合物1の塩酸塩およびその水和物、化合物1の塩酸塩半水和物あるいは化合物1の塩酸塩半水和物の形態III)での処置のために個体を選択することを包含し得る。この方法はまた、化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式、あるいは化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物以外の抗肥満症薬物での処置のために個体を選択することを包含し得る。
本明細書中には、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、体重管理を必要とする複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は、この個体が腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する場合に、この個体を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。
本明細書中で使用される場合、「複数の個体」とは、1より多い個体を意味する。例えば、複数の個体は、個体の小さい集団または大きい集団であり得る。本明細書中に開示される方法によれば、これらの個体は、化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために、彼らの腎臓の正常機能のレベルに基づいてスクリーニングされる。
本明細書中にはまた、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、体重管理を必要とする複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程;ならびにb)この個体が腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する場合に、この個体を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。
本明細書中には、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、体重管理を必要とする複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は、この個体が重度の腎欠陥もESRDも有さない場合に、この個体を、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。
本明細書中にはまた、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、体重管理を必要とする複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は、この個体が腎欠陥を有する場合に、その個体を、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式での処置のために選択する工程を包含する。
本明細書中にはさらに、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、体重管理を必要とする複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は、この個体が、以下:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する場合に、この個体を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。
さらに、本明細書中には、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、体重管理を必要とする複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は:a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)この個体が、以下:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する場合に、この個体を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。
本明細書中にはさらに、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、体重管理を必要とする複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は、その個体を、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きい、約50mL/分より大きい、または約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
本明細書中には、個体における体重管理の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物をこの個体に処方する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、個体における体重管理の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物をこの個体に投与する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
例えば、本明細書中には、個体における体重管理の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この個体に治療有効量のこの化合物を処方する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、個体における体重管理の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この個体に治療有効量のこの化合物を投与する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中にはさらに、個体における体重管理の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物をこの個体の腎臓の正常機能のレベルに適した投薬レベルで処方する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥およびESRDからなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、個体における体重管理の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物を、この個体の腎臓の正常機能のレベルに適した投薬レベルで投与する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥およびESRDからなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中にはまた、個体における体重管理の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびこの化合物をこの個体の腎臓の正常機能のレベルに適した投薬レベルで処方する工程を包含し、この個体が、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥およびESRDからなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有し;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、個体における体重管理の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびこの化合物をこの個体の腎臓の正常機能のレベルに適した投薬レベルで投与する工程を包含し、この個体が、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥およびESRDからなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有し;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
個体の腎臓の正常機能のレベルに適した投薬レベルは、例えば、本願全体にわたって開示されるような投薬レベルであり得る。いくつかの実施形態において、腎臓の正常機能のレベルに適した投薬レベルは、完全投与方式である。いくつかの実施形態において、腎臓の正常機能のレベルに適した投薬レベルは、10mgの(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物を1日2回である。いくつかの実施形態において、腎臓の正常機能のレベルに適した投薬レベルは、低下した投与方式である。いくつかの実施形態において、低投薬量処方物は、腎臓の正常機能のレベルに適した投薬レベルである。例えば、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低投薬量処方物は、腎欠陥を有する個体に適した投薬量であり得る。いくつかの実施形態において、腎臓の正常機能のレベルに適した投薬レベルは、投与なしである(すなわち、この化合物が処方も投与もされない)。例えば、この化合物は、重度の腎欠陥またはESRDを有する個体に処方も投与もされない。
例えば、本明細書中には、個体における体重管理の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物の低下した投与方式を処方する工程または施す工程を包含し;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中には、中度もしくは軽度の腎欠陥を有するか、または腎欠陥がない個体における体重管理の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物をこの個体に処方する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、中度もしくは軽度の腎欠陥を有するか、または腎欠陥がない個体における体重管理の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物をこの個体に投与する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中にはまた、個体における体重管理の方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この方法は、この化合物の低投薬量処方物をこの個体に処方する工程を包含し、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、個体における体重管理の方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この方法は、この化合物の低投薬量処方物をこの個体に投与する工程を包含し、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中には、個体における体重管理の方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この低投薬量は、この化合物に対するこの個体における毒性事象を減少させ、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;そしてこの化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、個体における体重管理の方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この低投薬量は、この化合物に対するこの個体における毒性事象を防止し、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;そしてこの化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本開示の1つの局面は、体重管理の方法に関し、この方法は、体重管理を必要とする個体に、治療有効量の化合物1の化合物、結晶形態、薬学的組成物、または剤形を投与する工程を包含する。化合物1は、個体における体重管理のための、食および運動に対する補助として、処方または投与され得る。
いくつかの実施形態において、この体重管理は、体重減少を包含する。
いくつかの実施形態において、この体重管理は、体重減少の維持を包含する。
いくつかの実施形態において、この体重管理は、減カロリー食を処方することまたは施すことをさらに包含する。
いくつかの実施形態において、この体重管理は、定期的な運動のプログラムを処方することまたは施すことをさらに包含する。
いくつかの実施形態において、この体重管理は、減カロリー食と定期的な運動のプログラムとの両方を処方することまたは施すことをさらに包含する。
いくつかの実施形態において、この個体は、30kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する患者である。
いくつかの実施形態において、この個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する患者である。
いくつかの実施形態において、この個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する患者である。
いくつかの実施形態おいて、この個体は、30kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態おいて、この個体は、27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態おいて、この個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態おいて、この個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態おいて、この個体は、25kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態おいて、この個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で25kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態おいて、この個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で25kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、この体重管理の方法は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物を処方することまたは施すことに加えて、体重減少用の化合物または手順を処方することまたは施すことをさらに包含する。いくつかの実施形態において、この体重管理の方法は、フェンテルミンをこの個体に処方することまたは施すことをさらに包含する。いくつかの実施形態において、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物は、外科手術による体重減少手順(例えば、ラップバンド(lap band)または胃バイパス手術)の前または後に、処方または投与される。
本明細書中には、体重管理を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、この個体の腎臓の正常機能のレベルが決定されており、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。本明細書中にはさらに、体重管理を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に投与する工程を包含し、この個体の腎臓の正常機能のレベルが決定されており、ただし、この個体は腎欠陥を有する。本明細書中にはまた、体重管理を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、およその血清クレアチニン濃度がこの個体について決定されており、ただし、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中には、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、体重管理を必要とする複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は、この個体が腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが決定された場合に、その個体を、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。本明細書中にはさらに、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、体重管理を必要とする複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は、この個体が以下:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有することが決定された場合に、その個体を、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。
本明細書中には、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させる方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。
本明細書中にはまた、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させる方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。さらに、本明細書中には、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させる方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。
さらに、本明細書中には、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させる方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、重度の腎欠陥も末期腎疾患(ESRD)も有さない。
本明細書中にはまた、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させる方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、重度の腎欠陥も末期腎疾患(ESRD)も有さない。さらに、本明細書中には、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させる方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は重度の腎欠陥もESRDも有さない。
いくつかの実施形態において、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン塩酸塩およびその水和物である。
いくつかの実施形態において、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン塩酸塩半水和物である。
いくつかの実施形態において、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン塩酸塩半水和物の形態IIIである。
いくつかの実施形態において、コッククロフト・ゴールト式が、その個体の腎臓の正常機能のレベルを決定するために使用される。
いくつかの実施形態において、その個体の理想体重がコッククロフト・ゴールト式において使用され、そして他の実施形態において、その個体の実際の体重がコッククロフト・ゴールト式において使用される。
いくつかの実施形態において、その個体の血清クレアチニン濃度が、その個体の腎臓の正常機能のレベルを決定するために使用される。
本明細書中で使用される場合、「食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させる」とは、健康管理実施者によりなされる、ある個体が食物摂取量を減少させることを必要とするか、またはそれから利益を得るとの判断をいう。この判断は、健康管理実施者の経験の範囲内であるが、本明細書中に開示される方法によって処置可能である状態(例えば、肥満症)を個体が有するという知識を含めた、種々の要因に基づいてなされる。
いくつかの実施形態において、食物摂取量を減少させる必要がある個体は、過体重である個体である。いくつかの実施形態において、食物摂取量を減少させる必要がある個体は、肥満である個体である。
本明細書中には、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させる方法が開示され、この方法は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。
本明細書中にはまた、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させる方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。さらに、本明細書中には、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させる方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。いくつかの実施形態において、この個体は、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥またはESRDを有する。いくつかの実施形態において、この個体は、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥またはESRDを有する。いくつかの実施形態において、この個体は、重度の腎欠陥またはESRDを有する。いくつかの実施形態において、この個体はESRDを有する。
本明細書中には、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させる方法が開示され、この方法は、この個体に治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体が、以下:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中にはまた、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させる方法が開示され、この方法は、a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
さらに、本明細書中には、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させる方法が開示され、この方法は:a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中には、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させる方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きい、約50mL/分より大きい、または約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
本明細書中にはまた、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させる方法が開示され、この方法は:a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。さらに、本明細書中には、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させる方法が開示され、この方法は:a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
本明細書中には、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させる方法が開示され、この方法は:a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約50mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。さらに、本明細書中には、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させる方法が開示され、この方法は:a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約50mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
本明細書中には、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させる方法が開示され、この方法は:a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。さらに、本明細書中には、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させる方法が開示され、この方法は:a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
本明細書中には、食物摂取量を減少させる必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。
本明細書中には、食物摂取量を減少させる必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。本明細書中にはまた、食物摂取量を減少させる必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含しただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。
本明細書中には、食物摂取量を減少させる必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は重度の腎欠陥もESRDも有さない。
本明細書中にはまた、食物摂取量を減少させる必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。
本明細書中には、食物摂取量を減少させる必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。本明細書中にはまた、食物摂取量を減少させる必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。
本明細書中にはさらに、食物摂取量を減少させる必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、この個体に治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体が、以下:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中には、食物摂取量を減少させる必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中にはまた、食物摂取量を減少させる必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中には、食物摂取量を減少させる必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きい、約50mL/分より大きい、または約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
本明細書中には、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために、食物摂取量を減少させる必要がある複数の個体から個体を選択する方法が開示され、この方法は、この個体が腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する場合に、この個体を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。
本明細書中にはまた、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために、食物摂取量を減少させる必要がある複数の個体から個体を選択する方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程;およびb)この個体が腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する場合に、この個体を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。
本明細書中には、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために、食物摂取量を減少させる必要がある複数の個体から個体を選択する方法が開示され、この方法は、その個体を、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含し、ただし、この個体は重度の腎欠陥もESRDも有さない。
本明細書中にはまた、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために、食物摂取量を減少させる必要がある複数の個体から個体を選択する方法が開示され、この方法は、この個体が腎欠陥を有する場合に、この個体を、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式での処置のために選択する工程を包含する。
本明細書中にはさらに、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために、食物摂取量を減少させる必要がある複数の個体から個体を選択する方法が開示され、この方法は、この個体が、以下:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する場合に、この個体を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。
さらに、本明細書中には、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために、食物摂取量を減少させる必要がある複数の個体から個体を選択する方法が開示され、この方法は:a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)この個体が、以下:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する場合に、この個体を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。
本明細書中にはさらに、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために、食物摂取量を減少させる必要がある複数の個体から個体を選択する方法が開示され、この方法は、その個体を、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きい、約50mL/分より大きい、または約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
本明細書中にはまた、個体における食物摂取量を減少させる方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物をこの個体に処方する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、個体における食物摂取量を減少させる方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物をこの個体に投与する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
例えば、本明細書中には、個体における食物摂取量を減少させる方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この個体に治療有効量のこの化合物を処方する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、個体における食物摂取量を減少させる方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この個体に治療有効量のこの化合物を投与する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中には、個体における食物摂取量を減少させる方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物をこの個体の腎臓の正常機能のレベルに適した投薬レベルで処方する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥およびESRDからなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。本明細書中にはまた、個体における食物摂取量を減少させる方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物を、この個体の腎臓の正常機能のレベルに適した投薬レベルで投与する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥およびESRDからなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
さらに、本明細書中には、個体における食物摂取量を減少させる方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびこの化合物をこの個体の腎臓の正常機能のレベルに適した投薬レベルで処方する工程を包含し、この個体が、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥およびESRDからなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有し;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、個体における食物摂取量を減少させる方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびこの化合物をこの個体の腎臓の正常機能のレベルに適した投薬レベルで投与する工程を包含し、この個体が、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥およびESRDからなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有し;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。例えば、本明細書中には、個体における食物摂取量を減少させるための化合物が開示され、この方法は、この化合物の低下した投与方式を処方する工程または施す工程を包含し;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中には、中度もしくは軽度の腎欠陥を有するか、または腎欠陥がない個体における食物摂取量を減少させる方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物をこの個体に処方する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、中度もしくは軽度の腎欠陥を有するか、または腎欠陥がない個体における食物摂取量を減少させる方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物をこの個体に投与する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中には、個体における食物摂取量を減少させる方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この方法は、この化合物の低投薬量処方物をこの個体に処方する工程を包含し、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、個体における食物摂取量を減少させる方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この方法は、この化合物の低投薬量処方物をこの個体に投与する工程を包含し、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中には、個体における食物摂取量を減少させる方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この低投薬量は、この化合物に対するこの個体における毒性事象を減少させ、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;そしてこの化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。本明細書中には、個体における食物摂取量を減少させる方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この低投薬量は、この化合物に対するこの個体における毒性事象を防止し、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;そしてこの化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本開示の1つの局面は、食物摂取量を減少させる方法に関し、この方法は、食物摂取量を減少させる必要がある個体に、治療有効量の本開示の化合物、結晶形態、薬学的組成物、または剤形を投与する工程を包含する。
いくつかの実施形態において、食物摂取量を減少させる必要がある個体は、30kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する患者である。
いくつかの実施形態において、食物摂取量を減少させる必要がある個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する患者である。
いくつかの実施形態において、食物摂取量を減少させる必要がある個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する患者である。
いくつかの実施形態において、食物摂取量を減少させる必要がある個体は、30kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、食物摂取量を減少させる必要がある個体は、27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、食物摂取量を減少させる必要がある個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、食物摂取量を減少させる必要がある個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、食物摂取量を減少させる必要がある個体は、25kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、食物摂取量を減少させる必要がある個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で25kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、食物摂取量を減少させる必要がある個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で25kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、食物摂取量を減少させることは、体重減少を包含する。いくつかの実施形態において、食物摂取量を減少させることは、体重減少の維持を包含する。いくつかの実施形態において、食物摂取量を減少させることは、減カロリー食をさらに包含する。いくつかの実施形態において、食物摂取量を減少させることは、定期的な運動のプログラムをさらに包含する。いくつかの実施形態において、食物摂取量を減少させることは、減カロリー食と定期的な運動のプログラムとの両方をさらに包含する。
いくつかの実施形態において、食物摂取量を減少させる方法は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物を処方することまたは施すことに加えて、体重減少用の化合物または手順を処方することまたは施すことをさらに包含する。いくつかの実施形態において、食物摂取量を減少させる方法は、フェンテルミンをこの個体に処方することまたは施すことをさらに包含する。いくつかの実施形態において、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物は、外科手術による体重減少手順(例えば、ラップバンドまたは胃バイパス手術)の前または後に、処方または投与される。
本明細書中には、食物摂取量を減少させる必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、この個体の腎臓の正常機能のレベルが決定されており、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。本明細書中にはさらに、食物摂取量を減少させる必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に投与する工程を包含し、この個体の腎臓の正常機能のレベルが決定されており、ただし、この個体は腎欠陥を有する。本明細書中にはまた、食物摂取量を減少させる必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、およその血清クレアチニン濃度がこの個体について決定されており、ただし、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中には、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために、食物摂取量を減少させる必要がある複数の個体から個体を選択する方法が開示され、この方法は、この個体が腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが決定された場合に、その個体を、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。本明細書中にはさらに、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために、食物摂取量を減少させる必要がある複数の個体から個体を選択する方法が開示され、この方法は、この個体が以下:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有することが決定された場合に、その個体を、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。
本明細書中には、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導する方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。
本明細書中にはまた、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導する方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。さらに、本明細書中には、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導する方法が開示され、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。
さらに、本明細書中には、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導する方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、重度の腎欠陥も末期腎疾患(ESRD)も有さない。
本明細書中にはまた、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導する方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、重度の腎欠陥も末期腎疾患(ESRD)も有さない。さらに、本明細書中には、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導する方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は重度の腎欠陥もESRDも有さない。
いくつかの実施形態において、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン塩酸塩およびその水和物である。
いくつかの実施形態において、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン塩酸塩半水和物である。
いくつかの実施形態において、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン塩酸塩半水和物の形態IIIである。
いくつかの実施形態において、コッククロフト・ゴールト式が、その個体の腎臓の正常機能のレベルを決定するために使用される。
いくつかの実施形態において、その個体の理想体重がコッククロフト・ゴールト式において使用され、そして他の実施形態において、その個体の実際の体重がコッククロフト・ゴールト式において使用される。
いくつかの実施形態において、その個体の血清クレアチニン濃度が、その個体の腎臓の正常機能のレベルを決定するために使用される。
本明細書中で使用される場合、「満腹」とは、能力まで、または能力を超えるまで、食事を与えられたかまたは満足させられた、質または状態である。満腹とは、個体が有する感覚であるので、しばしば、食間の時間に、いっぱいであると感じるか、十二分であると感じるか、満足していると感じるかを、個体に口頭でかまたは筆記によって尋ねることによって、決定される。例えば、十二分であると感じる個体は、いっぱいであると感じる、空腹が減少しているかまたは存在しないと感じる、食への望みが減少しているかまたは存在しないと感じる、あるいは食への衝動を欠くと感じる、と報告し得る。いっぱいであるとは身体的な感覚であるが、満腹とは精神的な感覚である。いっぱいである、十二分である、または満足していると感じる個体は、食べることをよりやめやすく、従って、満腹を誘導することは、個体における食物摂取量の減少をもたらし得る。
本明細書中で使用される場合、「満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導する」とは、健康管理実施者によりなされる、ある個体が満腹の誘導を必要とするか、またはそれから利益を得るとの判断をいう。この判断は、健康管理実施者の経験の範囲内であるが、本開示の方法によって処置可能である状態(例えば、肥満症)を個体が有するという知識を含めた、種々の要因に基づいてなされる。
いくつかの実施形態において、満腹を誘導する必要がある個体は、過体重である個体である。いくつかの実施形態において、満腹を誘導する必要がある個体は、肥満である個体である。
本明細書中には、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導する方法が開示され、この方法は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。
本明細書中にはまた、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導する方法が開示され、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に処方する工程を包含しただし、この個体は腎欠陥を有する。さらに、本明細書中には、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導する方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。いくつかの実施形態において、この個体は、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥またはESRDを有する。いくつかの実施形態において、この個体は、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥またはESRDを有する。いくつかの実施形態において、この個体は、重度の腎欠陥またはESRDを有する。いくつかの実施形態において、この個体はESRDを有する。
本明細書中には、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導する方法が開示され、この方法は、この個体に治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体が、以下:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中には、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導する方法が開示され、この方法は、a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
さらに、本明細書中には、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導する方法が開示され、この方法は、a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中には、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導する方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きい、約50mL/分より大きい、または約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
本明細書中には、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導する方法が開示され、この方法は、a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。さらに、本明細書中には、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導する方法が開示され、この方法は、a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
本明細書中には、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導する方法が開示され、この方法は:a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約50mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。さらに、本明細書中には、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導する方法が開示され、この方法は、a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約50mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
本明細書中には、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導する方法が開示され、この方法は、a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。さらに、本明細書中には、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導する方法が開示され、この方法は、a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
本明細書中には、満腹を誘導する必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。
本明細書中には、満腹を誘導する必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。本明細書中には、満腹を誘導する必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。
本明細書中には、満腹を誘導する必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は重度の腎欠陥もESRDも有さない。
本明細書中にはまた、満腹を誘導する必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。
本明細書中には、満腹を誘導する必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。本明細書中にはまた、満腹を誘導する必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。
本明細書中にはさらに、満腹を誘導する必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、この個体に治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体が、以下:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中には、満腹を誘導する必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中にはまた、満腹を誘導する必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中には、満腹を誘導する必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きい、約50mL/分より大きい、または約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
本明細書中には、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、満腹を誘導する必要がある複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は、この個体が腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する場合に、この個体を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。
本明細書中にはまた、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、満腹を誘導する必要がある複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程;およびb)この個体が腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する場合に、この個体を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。
本明細書中には、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、満腹を誘導する必要がある複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は、その個体を、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含し、ただし、この個体は重度の腎欠陥もESRDも有さない。
本明細書中にはまた、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、満腹を誘導する必要がある複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は、この個体が腎欠陥を有する場合に、この個体を、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式での処置のために選択する工程を包含する。
本明細書中にはさらに、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、満腹を誘導する必要がある複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は、この個体が、以下:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する場合に、この個体を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。
さらに、本明細書中には、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、満腹を誘導する必要がある複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は:a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)この個体が、以下:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する場合に、この個体を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。
本明細書中にはさらに、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、満腹を誘導する必要がある複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は、その個体を、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きい、約50mL/分より大きい、または約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
本明細書中にはまた、個体において満腹を誘導する方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物をこの個体に処方する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、個体において満腹を誘導する方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物をこの個体に投与する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
例えば、本明細書中には、個体において満腹を誘導する方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この個体に治療有効量のこの化合物を処方する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、個体において満腹を誘導する方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この個体に治療有効量のこの化合物を投与する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中には、個体において満腹を誘導する方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物をこの個体の腎臓の正常機能のレベルに適した投薬レベルで処方する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥およびESRDからなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、個体において満腹を誘導する方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物を、この個体の腎臓の正常機能のレベルに適した投薬レベルで投与する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥およびESRDからなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中にはまた、個体において満腹を誘導する方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびこの化合物をこの個体の腎臓の正常機能のレベルに適した投薬レベルで処方する工程を包含し、この個体が、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥およびESRDからなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有し;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、個体において満腹を誘導する方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびこの化合物をこの個体の腎臓の正常機能のレベルに適した投薬レベルで投与する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥およびESRDからなる群より選択される腎臓の正常機能のレベルを有し;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
例えば、本明細書中には、個体において満腹を誘導する方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物の低下した投与方式を処方する工程または施す工程を包含し;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中には、中度もしくは軽度の腎欠陥を有するかまたは腎欠陥がない個体において満腹を誘導する方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物をこの個体に処方する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、中度もしくは軽度の腎欠陥を有するかまたは腎欠陥がない個体において満腹を誘導する方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物をこの個体に投与する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中にはまた、個体において満腹を誘導する方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この方法は、この化合物の低投薬量処方物をこの個体に処方する工程を包含し、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、個体において満腹を誘導する方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この方法は、この化合物の低投薬量処方物をこの個体に投与する工程を包含し、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中には、個体において満腹を誘導する方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この低投薬量は、この化合物に対するこの個体における毒性事象を減少させ、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;そしてこの化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。本明細書中にはまた、個体において満腹を誘導する方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この低投薬量は、この化合物に対するこの個体における毒性事象を防止し、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;そしてこの化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本開示の1つの局面は、満腹を誘導する方法に関し、この方法は、満腹を誘導する必要がある個体に、治療有効量の本開示の化合物、結晶形態、薬学的組成物、または剤形を投与する工程を包含する。
いくつかの実施形態において、満腹を誘導する必要がある個体は、30kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する患者である。
いくつかの実施形態において、満腹を誘導する必要がある個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する患者である。
いくつかの実施形態において、満腹を誘導する必要がある個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する患者である。
いくつかの実施形態において、満腹を誘導する必要がある個体は、30kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、満腹を誘導する必要がある個体は、27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、満腹を誘導する必要がある個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、満腹を誘導する必要がある個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、満腹を誘導する必要がある個体は、25kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、満腹を誘導する必要がある個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で25kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、満腹を誘導する必要がある個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で25kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、満腹の誘導は、体重減少を包含する。いくつかの実施形態において、満腹の誘導は、体重減少の維持を包含する。いくつかの実施形態において、満腹の誘導は、減カロリー食をさらに包含する。いくつかの実施形態において、満腹の誘導は、定期的な運動のプログラムをさらに包含する。いくつかの実施形態において、満腹の誘導は、減カロリー食と定期的な運動のプログラムとの両方をさらに包含する。
いくつかの実施形態において、満腹の誘導の方法は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物を処方することまたは施すことに加えて、体重減少用の化合物または手順を処方することまたは施すことをさらに包含する。いくつかの実施形態において、満腹の誘導の方法は、フェンテルミンをこの個体に処方することまたは施すことをさらに包含する。いくつかの実施形態において、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物は、外科手術による体重減少手順(例えば、ラップバンドまたは胃バイパス手術)の前または後に、処方または投与される。
本明細書中には、満腹を誘導する必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、この個体の腎臓の正常機能のレベルが決定されており、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。本明細書中にはさらに、満腹を誘導する必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に投与する工程を包含し、この個体の腎臓の正常機能のレベルが決定されており、ただし、この個体は腎欠陥を有する。本明細書中にはまた、満腹を誘導する必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、およその血清クレアチニン濃度がこの個体について決定されており、ただし、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中には、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、満腹を誘導する必要がある複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は、この個体が腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが決定された場合に、その個体を、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。本明細書中にはさらに、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、満腹を誘導する必要がある複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は、この個体が以下:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有することが決定された場合に、その個体を、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。
本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置の方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。
本明細書中にはまた、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置の方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。さらに、本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置の方法が開示され、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、および
b)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。
さらに、本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置の方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、重度の腎欠陥も末期腎疾患(ESRD)も有さない。
本明細書中にはまた、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置の方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、重度の腎欠陥も末期腎疾患(ESRD)も有さない。さらに、本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置の方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は重度の腎欠陥もESRDも有さない。
いくつかの実施形態において、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン塩酸塩およびその水和物である。
いくつかの実施形態において、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン塩酸塩半水和物である。
いくつかの実施形態において、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン塩酸塩半水和物の形態IIIである。
いくつかの実施形態において、コッククロフト・ゴールト式が、その個体の腎臓の正常機能のレベルを決定するために使用される。
いくつかの実施形態において、その個体の理想体重がコッククロフト・ゴールト式において使用され、そして他の実施形態において、その個体の実際の体重がコッククロフト・ゴールト式において使用される。
いくつかの実施形態において、その個体の血清クレアチニン濃度が、その個体の腎臓の正常機能のレベルを決定するために使用される。
本明細書中で使用される場合、用語「処置する(treat)」、「処置すること(treating)」または「処置(treatment)」とは、疾患または状態の少なくとも1つの症状をすでに発現しているか、あるいは疾患または状態の少なくとも1つの症状を以前に発現したことがある個体に対する、治療の施しをいう。例えば、「処置(treating)」は、疾患または状態の症状を改善、緩和、または軽減すること、さらなる症状を予防すること、症状の根底にある代謝的原因を軽減または予防すること、疾患または状態を阻害すること、例えば、疾患または状態の発症を止めること、疾患または状態を軽減すること、疾患または状態の回復を引き起こすこと、疾患または状態により引き起こされる状態を軽減すること、あるいは疾患または状態の症状を、予防的および/または治療的に止めることを包含し得る。例えば、用語「処置」とは、障害に言及する場合、特定の障害に関連する1つ以上の症状の重篤度を軽減することを意味する。従って、障害を処置することは必ずしも、その障害に関連する全ての症状の重篤度の軽減を意味するわけではなく、そして必ずしも、障害に関連する1つ以上の症状の重篤度の完全な低減を意味するわけではない。例えば、肥満症を処置する方法は、体重減少をもたらし得る。しかし、この体重減少は必ずしも、この個体がもはや肥満ではなくなるほどに充分である必要はない。体重または関連するパラメーター(例えば、BMI、腰囲および体脂肪率)の穏やかな減少でさえも、健康の改善(例えば、より低い血圧、改善された血液脂肪プロフィール、または睡眠時無呼吸の減少)をもたらし得ることが示されている。
本明細書中で使用される場合、「肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置」とは、健康管理実施者によりなされる、ある個体が肥満症の処置を必要とするか、またはそれから利益を得るとの判断をいう。この判断は、健康管理実施者の経験の範囲内であるが、本開示の方法によって処置可能である状態を個体が有するという知識を含めた、種々の要因に基づいてなされる。
ある個体が過体重または肥満であるか否かを決定するために、その個体の体重、ボディマス指数(BMI)、腰囲または体脂肪率を決定して、その個体が体重の閾値、BMIの閾値、腰囲の閾値または体脂肪率の閾値に合うか否かを決定し得る。
本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置の方法が開示され、この方法は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。
本明細書中にはまた、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置の方法が開示され、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。さらに、本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置の方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。いくつかの実施形態において、この個体は、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥またはESRDを有する。いくつかの実施形態において、この個体は、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥またはESRDを有する。いくつかの実施形態において、この個体は、重度の腎欠陥またはESRDを有する。いくつかの実施形態において、この個体はESRDを有する。
本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置の方法が開示され、この方法は、この個体に治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体が、以下:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中にはまた、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置の方法が開示され、この方法は、a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含しただし、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
さらに、本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置の方法が開示され、この方法は、a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含しただし、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置の方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きい、約50mL/分より大きい、または約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
本明細書中にはまた、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置の方法が開示され、この方法は、a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。さらに、本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置の方法が開示され、この方法は、a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置の方法が開示され、この方法は、a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約50mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。さらに、本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置の方法が開示され、この方法は、a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約50mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置の方法が開示され、この方法は、a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。さらに、本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置の方法が開示され、この方法は、a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。
本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。本明細書中にはまた、肥満症の処置を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。
本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は重度の腎欠陥もESRDも有さない。
本明細書中にはまた、肥満症の処置を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。
本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。本明細書中にはまた、肥満症の処置を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。
本明細書中にはさらに、肥満症の処置を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、この個体に治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体が、以下:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中にはまた、肥満症の処置を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きい、約50mL/分より大きい、または約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
本明細書中には、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、肥満症の処置を必要とする複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は、この個体が腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する場合に、この個体を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。
本明細書中にはまた、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、肥満症の処置を必要とする複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程;およびb)この個体が腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する場合に、この個体を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。
本明細書中には、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、肥満症の処置を必要とする複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は、個体を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含し、ただし、この個体は重度の腎欠陥もESRDも有さない。
本明細書中にはまた、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、肥満症の処置を必要とする複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は、この個体が腎欠陥を有する場合に、この個体を、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式での処置のために選択する工程を包含する。
本明細書中にはさらに、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、肥満症の処置を必要とする複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は、この個体が、以下:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する場合に、この個体を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。
さらに、本明細書中には、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、肥満症の処置を必要とする複数の個体から選択する方法でが開示され、この方法は、a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)この個体が、以下:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する場合に、この個体を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。
本明細書中にはさらに、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、肥満症の処置を必要とする複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は、個体を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きい、約50mL/分より大きい、または約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
本明細書中にはまた、個体における肥満症の処置の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物をこの個体に処方する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、個体における肥満症の処置の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物をこの個体に投与する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
例えば、本明細書中にはまた、個体における肥満症の処置の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この個体に治療有効量のこの化合物を処方する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、個体における肥満症の処置の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この個体に治療有効量のこの化合物を投与する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中には、個体における肥満症の処置の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物をこの個体の腎臓の正常機能のレベルに適した投薬レベルで処方する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥およびESRDからなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、個体における肥満症の処置の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物を、この個体の腎臓の正常機能のレベルに適した投薬レベルで投与する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥およびESRDからなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中にはまた、個体における肥満症の処置の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびこの化合物をこの個体の腎臓の正常機能のレベルに適した投薬レベルで処方する工程を包含し、この個体が、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥およびESRDからなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有し;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。本明細書中にはまた、個体における肥満症の処置の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびこの化合物をこの個体の腎臓の正常機能のレベルに適した投薬レベルで投与する工程を包含し、この個体が、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥およびESRDからなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有し;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中には、個体における肥満症の処置の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物の低下した投与方式を処方する工程または施す工程を包含し、この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中には、中度もしくは軽度の腎欠陥を有するか、または腎欠陥がない個体における肥満症の処置の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物をこの個体に処方する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、中度もしくは軽度の腎欠陥を有するか、または腎欠陥がない個体における肥満症の処置の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物をこの個体に投与する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中にはまた、個体における肥満症の処置の方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この方法は、この化合物の低投薬量処方物をこの個体に処方する工程を包含し、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、個体における肥満症の処置の方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この方法は、この化合物の低投薬量処方物をこの個体に投与する工程を包含し、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中には、個体における肥満症の処置の方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この低投薬量は、この化合物に対するこの個体における毒性事象を減少させ、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;そしてこの化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。本明細書中にはまた、個体における肥満症の処置の方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この低投薬量は、この化合物に対するこの個体における毒性事象を防止し、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;そしてこの化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本開示の1つの局面は、肥満症の処置の方法に関し、この方法は、肥満症の処置の必要がある個体に、治療有効量の本開示の化合物、結晶形態、薬学的組成物、または剤形を投与する工程を包含する。
いくつかの実施形態において、肥満症の処置は、体重減少を包含する。
いくつかの実施形態において、肥満症の処置は、体重減少の維持を包含する。
いくつかの実施形態において、肥満症の処置は、減カロリー食をさらに包含する。
いくつかの実施形態において、肥満症の処置は、定期的な運動のプログラムをさらに包含する。
いくつかの実施形態において、肥満症の処置は、減カロリー食と定期的な運動のプログラムとの両方をさらに包含する。
いくつかの実施形態において、肥満症の処置を必要とする個体は、30kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する患者である。
いくつかの実施形態において、肥満症の処置を必要とする個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する個体である。例えば、この個体は、27kg/m2以上の初期BMIが肥満とみなされる人種集団に属し得る。
いくつかの実施形態において、肥満症の処置を必要とする個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する個体である。
いくつかの実施形態において、肥満症の処置を必要とする個体は、30kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、肥満症の処置を必要とする個体は、27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、肥満症の処置を必要とする個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、肥満症の処置を必要とする個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、肥満症の処置の方法は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物を処方することまたは施すことに加えて、体重減少用の化合物または手順を処方することまたは施すことをさらに包含する。いくつかの実施形態において、肥満症を処置する方法は、フェンテルミンをこの個体に処方することまたは施すことをさらに包含する。いくつかの実施形態において、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物は、外科手術による体重減少手順(例えば、ラップバンドまたは胃バイパス手術)の前または後に、処方または投与される。いくつかの実施形態において、この肥満症の処置の方法は、胃の電気刺激をさらに包含する。
本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、この個体の腎臓の正常機能のレベルが決定されており、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。本明細書中にはさらに、肥満症の処置を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に投与する工程を包含し、この個体の腎臓の正常機能のレベルが決定されており、ただし、この個体は腎欠陥を有する。本明細書中にはまた、肥満症の処置を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、およその血清クレアチニン濃度がこの個体について決定されており、ただし、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中には、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、肥満症の処置を必要とする複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は、この個体が腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが決定された場合に、この個体を、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。本明細書中にはさらに、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、肥満症の処置を必要とする複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は、この個体が以下:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有することが決定された場合に、その個体を、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。
本明細書中には、肥満症の予防を必要とする個体において肥満症を予防する方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。
本明細書中にはまた、肥満症の予防を必要とする個体において肥満症を予防する方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。さらに、本明細書中には、肥満症の予防を必要とする個体において肥満症を予防する方法が開示され、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。
さらに、本明細書中には、肥満症の予防を必要とする個体において肥満症を予防する方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、重度の腎欠陥も末期腎疾患(ESRD)も有さない。
本明細書中にはまた、肥満症の予防を必要とする個体において肥満症を予防する方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、重度の腎欠陥も末期腎疾患(ESRD)も有さない。さらに、本明細書中には、肥満症の予防を必要とする個体において肥満症を予防する方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は重度の腎欠陥もESRDも有さない。
いくつかの実施形態において、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン塩酸塩およびその水和物である。
いくつかの実施形態において、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン塩酸塩半水和物である。
いくつかの実施形態において、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン塩酸塩半水和物の形態IIIである。
いくつかの実施形態において、コッククロフト・ゴールト式が、その個体の腎臓の正常機能のレベルを決定するために使用される。
いくつかの実施形態において、その個体の理想体重がコッククロフト・ゴールト式において使用され、そして他の実施形態において、その個体の実際の体重がコッククロフト・ゴールト式において使用される。
いくつかの実施形態において、その個体の血清クレアチニン濃度が、その個体の腎臓の正常機能のレベルを決定するために使用される。
本明細書中で使用される場合、用語「予防」(例えば、肥満症の予防)とは、特定の障害に関連する1つ以上の症状の発生または開始の予防を意味するが、障害の完全な予防を必ずしも意味しない。例えば、用語「予防する(prevent)」、「予防すること(preventing)」および「予防(prevention)」とは、予防(prophylactic)または予防(preventative)の基礎で、疾患または状態の少なくとも1つの症状を最終的に発現し得るがまだ発現してはいない個体に、治療を施すことをいう。このような個体は、疾患の引続く発生に相関付けられることが既知である危険因子に基づいて、識別され得る。あるいは、予防治療は、予防手段として、危険因子を予め同定することなく施され得る。少なくとも1つの症状の開始を遅らせることもまた、予防(prevention or prophylaxis)とみなされ得る。
本明細書中で使用される場合、「肥満症の予防を必要とする個体における肥満症の予防」とは、健康管理実施者によりなされる、ある個体が肥満症の予防を必要とするか、またはそれから利益を得るとの判断をいう。この判断は、健康管理実施者の経験の範囲内であるが、本明細書中に開示される方法によって処置可能である状態を個体が有するという知識を含めた、種々の要因に基づいてなされる。
いくつかの実施形態において、肥満症の予防を必要とする個体は、過体重(前肥満とも呼ばれる)である個体である。いくつかの実施形態において、肥満症の予防を必要とする個体は、肥満症の家族歴を有する個体である。ある個体が過体重であるか否かを決定するために、その個体の体重、ボディマス指数(BMI)、腰囲または体脂肪率を決定して、その個体が体重の閾値、BMIの閾値、腰囲の閾値または体脂肪率の閾値に合うか否かを決定し得る。
本明細書中には、肥満症の予防を必要とする個体において肥満症を予防する方法が開示され、この方法は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。
本明細書中にはまた、肥満症の予防を必要とする個体において肥満症を予防する方法が開示され、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。さらに、本明細書中には、肥満症の予防を必要とする個体において肥満症を予防する方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。いくつかの実施形態において、この個体は、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥またはESRDを有する。いくつかの実施形態において、この個体は、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥またはESRDを有する。いくつかの実施形態において、この個体は、重度の腎欠陥またはESRDを有する。いくつかの実施形態において、この個体はESRDを有する。
本明細書中には、肥満症の予防を必要とする個体において肥満症を予防する方法が開示され、この方法は、この個体に治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体が、以下:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中にはまた、肥満症の予防を必要とする個体において肥満症を予防する方法が開示され、この方法は、a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
さらに、本明細書中には、肥満症の予防を必要とする個体において肥満症を予防する方法が開示され、この方法は、a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中には、肥満症の予防を必要とする個体において肥満症を予防する方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きい、約50mL/分より大きい、または約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
本明細書中にはまた、肥満症の予防を必要とする個体において肥満症を予防する方法が開示され、この方法は、a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。さらに、本明細書中には、肥満症の予防を必要とする個体において肥満症を予防する方法が開示され、この方法は、a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
本明細書中には、肥満症の予防を必要とする個体における肥満症の予防の方法が開示され、この方法は:a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約50mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。さらに、本明細書中には、肥満症の予防を必要とする個体において肥満症を予防する方法が開示され、この方法は、a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約50mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
本明細書中には、肥満症の予防を必要とする個体において肥満症を予防する方法が開示され、この方法は、a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。さらに、本明細書中には、肥満症の予防を必要とする個体において肥満症を予防する方法が開示され、この方法は、a)コッククロフト・ゴールト式を使用して、この個体についてクレアチニンクリアランス速度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
本明細書中には、肥満症の予防を必要とする個体における有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。
本明細書中には、肥満症の予防を必要とする個体における有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。本明細書中にはまた、肥満症の予防を必要とする個体における有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。
本明細書中には、肥満症の予防を必要とする個体における有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は重度の腎欠陥もESRDも有さない。
本明細書中にはまた、肥満症の予防を必要とする個体における有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。
本明細書中には、肥満症の予防を必要とする個体における有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。本明細書中にはまた、肥満症の予防を必要とする個体における有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は腎欠陥を有する。
本明細書中にはさらに、肥満症の予防を必要とする個体における有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、この個体に治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体が、以下:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中には、肥満症の予防を必要とする個体における有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は:a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程を包含し、ただし、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中にはまた、肥満症の予防を必要とする個体における有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は:a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程を包含し、ただし、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中には、肥満症の予防を必要とする個体における有害事象の危険性を低下させる方法が開示され、この方法は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きい、約50mL/分より大きい、または約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
本明細書中には、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、肥満症の予防を必要とする複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は、この個体が腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する場合に、この個体を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。
本明細書中にはまた、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、肥満症の予防を必要とする複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は:a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程;およびb)この個体が腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する場合に、この個体を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。
本明細書中には、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、肥満症の予防を必要とする複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は、この方法は、個体を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含し、ただし、この個体は重度の腎欠陥もESRDも有さない。
本明細書中にはまた、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、肥満症の予防を必要とする複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は、この個体が腎欠陥を有する場合に、この個体を、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式での処置のために選択する工程を包含する。
本明細書中にはさらに、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、肥満症の予防を必要とする複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は、この個体が、以下:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する場合に、この個体を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。
さらに、本明細書中には、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、肥満症の予防を必要とする複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は:a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)この個体が、以下:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する場合に、この個体を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含する。
本明細書中にはさらに、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、肥満症の予防を必要とする複数の個体から選択する方法が開示され、この方法は、この方法は、個体を(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択する工程を包含し、ただし、この個体は、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きい、約50mL/分より大きい、または約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度を有する。
本明細書中にはまた、個体における肥満症の予防の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物をこの個体に処方する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、個体における肥満症の予防の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物をこの個体に投与する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
例えば、本明細書中には、個体における肥満症の予防の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この個体に治療有効量のこの化合物を処方する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、個体における肥満症の予防の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この個体に治療有効量のこの化合物を投与する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中には、個体における肥満症の予防の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物をこの個体の腎臓の正常機能のレベルに適した投薬レベルで処方する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥およびESRDからなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、個体における肥満症の予防の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物を、この個体の腎臓の正常機能のレベルに適した投薬レベルで投与する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥およびESRDからなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中にはまた、個体における肥満症の予防の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびこの化合物をこの個体の腎臓の正常機能のレベルに適した投薬レベルで処方する工程を包含し、この個体が、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥およびESRDからなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有し;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。本明細書中にはまた、個体における肥満症の予防の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびこの化合物をこの個体の腎臓の正常機能のレベルに適した投薬レベルで投与する工程を包含し、この個体が、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、重度の腎欠陥およびESRDからなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有し;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中には、個体における肥満症の予防の方法において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物の低下した投与方式を処方する工程または施す工程を包含し、この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中には、中度もしくは軽度の腎欠陥を有するか、または腎欠陥がない個体における肥満症の予防において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物をこの個体に処方する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、中度もしくは軽度の腎欠陥を有するか、または腎欠陥がない個体における肥満症の予防において使用するための化合物が開示され、この方法は、この化合物をこの個体に投与する工程を包含し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中にはまた、個体における肥満症の予防の方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この方法は、この化合物の低投薬量処方物をこの個体に処方する工程を包含し、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、本明細書中には、個体における肥満症の予防の方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この方法は、この化合物の低投薬量処方物をこの個体に投与する工程を包含し、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中には、個体における肥満症の予防の方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この低投薬量は、この化合物に対するこの個体における毒性事象を減少させ、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;そしてこの化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。個体における肥満症の予防の方法において使用するための化合物の低投薬量処方物の、この低投薬量は、この化合物に対するこの個体における毒性事象を防止し、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;そしてこの化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本開示の1つの局面は、肥満症の予防の方法に関し、この方法は、肥満症の予防の必要がある個体に、治療有効量の本開示の化合物、結晶形態、薬学的組成物、または剤形を投与する工程を包含する。
いくつかの実施形態において、肥満症の予防は、体重減少を包含する。
いくつかの実施形態において、肥満症の予防は、体重減少の維持を包含する。
いくつかの実施形態において、肥満症の予防は、減カロリー食をさらに包含する。
いくつかの実施形態において、肥満症の予防は、定期的な運動のプログラムをさらに包含する。
いくつかの実施形態において、肥満症の予防は、減カロリー食と定期的な運動のプログラムとの両方をさらに包含する。
いくつかの実施形態において、肥満症の予防の必要がある個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する患者である。
いくつかの実施形態において、肥満症の予防の必要がある個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する患者である。
いくつかの実施形態において、肥満症の予防の必要がある個体は、27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、肥満症の予防の必要がある個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、肥満症の予防の必要がある個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、肥満症の予防の必要がある個体は、25kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、肥満症の予防の必要がある個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で25kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、肥満症の予防の必要がある個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で25kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、肥満症の予防の方法は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物処方することまたは施すことに加えて、体重減少用の化合物または手順を処方することまたは施すことをさらに包含する。いくつかの実施形態において、肥満症の予防の方法は、フェンテルミンをこの個体に処方することまたは施すことをさらに包含する。いくつかの実施形態において、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物は、外科手術による体重減少(肥満学的)手順(例えば、ラップバンドまたは胃バイパス手術)の前または後に、処方または投与される。
本開示の1つの局面は、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法に関し、この方法は:a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方も施しもしない工程を包含し、ただし、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dLより高い、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dLより高い、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dLより高い、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dLより高い、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dLより高い、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dLより高い、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dLより高い、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dLより高い、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dLより高い、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dLより高い、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dLより高い、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dLより高い、
およその血清クレアチニン濃度を有する。
本開示はまた、個体における食物摂取量を減少させるため、個体において満腹を誘導するため、肥満症の処置および肥満症の予防のための、上記方法に関する。
本開示の1つの局面は、体重管理を必要とする個体において、個体における有害事象の危険性を低下させる方法に関し、この方法は:a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方も施しもしない工程を包含し、ただし、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dLより高い、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dLより高い、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dLより高い、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dLより高い、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dLより高い、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dLより高い、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dLより高い、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dLより高い、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dLより高い、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dLより高い、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dLより高い、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dLより高い、
およその血清クレアチニン濃度を有する。
本開示の1つの局面は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、体重管理を必要とする複数の個体から選択する方法に関し、この方法は、a)この個体におけるおよその血清クレアチニン濃度を決定する工程、およびb)この個体への(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のためにこの個体を選択しない工程を包含し、ただし、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dLより高い、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dLより高い、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dLより高い、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dLより高い、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dLより高い、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dLより高い、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dLより高い、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dLより高い、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dLより高い、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dLより高い、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dLより高い、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dLより高い、
およその血清クレアチニン濃度を有する。
本開示の1つの局面は、個体における5−HT2cレセプター活性に関連する障害の処置の方法に関し、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの被験体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。
本開示の1つの局面は、5−HT2cレセプター活性に関連する障害の処置を必要とする個体における、有害事象の危険性を低下させる方法に関し、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの被験体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。
本開示の1つの局面は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、5−HT2cレセプター活性に関連する障害の処置を必要とする複数の個体から選択する方法に関し、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)この個体への(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のためにこの個体を選択する工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。
本開示の1つの局面は、個体における体重維持の方法に関し、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの被験体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。
本開示の1つの局面は、体重維持を必要とする個体における有害事象の危険性を低下させる方法に関し、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの被験体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。
本開示の1つの局面は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、体重維持を必要とする複数の個体から選択する方法に関し、この方法は、a)この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定する工程、およびb)この個体に対する(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のためにこの個体を選択する工程を包含し、ただし、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有する。
本開示の1つの局面は、個体における5−HT2Cレセプター活性に関連する障害の処置の方法に関し、この方法は、その必要がある個体に、治療有効量の本開示の化合物、結晶形態、薬学的組成物、または剤形処方する工程または施す工程を包含する。いくつかの実施形態において、この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本開示の1つの局面は、体重減少、BMI減少、腰囲減少または体脂肪率減少を誘導する方法に関し、この方法は、その必要がある個体に、治療有効量の本開示の化合物、結晶形態、薬学的組成物、または剤形を投与する工程を包含する。
本開示の1つの局面は、肥満学的外科手術のための個体の準備において、個体において体重減少、BMI減少、腰囲減少または体脂肪率減少を誘導する方法に関し、この方法は、その必要がある個体に、治療有効量の本開示の化合物、結晶形態、薬学的組成物、または剤形を投与する工程を包含する。
本開示の1つの局面は、個体において体重減少、BMI減少、腰囲減少または体脂肪率減少を維持する方法に関し、この方法は、その必要がある個体に、治療有効量の本開示の化合物、結晶形態、薬学的組成物、または剤形を投与する工程を包含する。
本開示の1つの局面は、肥満学的外科手術の後に、個体において体重減少、BMI減少、腰囲減少または体脂肪率減少を維持する方法に関し、この方法は、その必要がある個体に、治療有効量の本開示の化合物、結晶形態、薬学的組成物、または剤形を投与する工程を包含する。
本開示の1つの局面は、個体において空腹を減少させる方法に関し、この方法は、その必要がある個体に、治療有効量の本開示の化合物、結晶形態、薬学的組成物、または剤形を投与する工程を包含する。
本開示の1つの局面は、個体において食物の切望を減少させる方法に関し、この方法は、その必要がある個体に、治療有効量の本開示の化合物、結晶形態、薬学的組成物、または剤形を投与する工程を包含する。
本開示の1つの局面は、個体において食間の間隔を増大させる方法に関し、この方法は、その必要がある個体に、治療有効量の本開示の化合物、結晶形態、薬学的組成物、または剤形を投与する工程を包含する。
本開示の1つの局面は、精神分裂病、不安、うつ病、精神病およびアルコール嗜癖から選択される障害の処置の方法に関し、この方法は、その必要がある個体に、治療有効量の本開示の化合物、結晶形態、薬学的組成物、または剤形を投与する工程を包含する。
いくつかの実施形態において、この障害は精神分裂病である。
いくつかの実施形態において、この障害は不安である。
いくつかの実施形態において、この障害はうつ病である。
いくつかの実施形態において、この障害は精神病である。
いくつかの実施形態において、この障害はアルコール嗜癖である。
本開示の1つの局面は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置を必要とする個体を処置する方法に関し、この方法は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方する工程または施す工程を包含し、ただし、この個体は重度の腎欠陥もESRDも有さない。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置を必要とする個体としては、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン(化合物1)またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の使用から利益を得る任意の個体が挙げられる。化合物1は、選択的5−HT2cレセプターアゴニストであるので、選択的5−HT2cレセプターアゴニストの使用から利益を得る任意の個体が包含される。例えば、5−HT2cレセプターは、摂食挙動の調節における役割、ならびに強迫性障害、摂食障害、いくつかの形態のうつ病および癲癇における役割を有することが示されている。5−HT2cレセプターはまた、アルツハイマー病、勃起障害、および性機能障害において役割を果たすことが示されている。従って、5−HT2cアゴニストは、5−HT2cにより媒介される疾患または障害(例えば、肥満症、摂食障害、精神医学的障害、アルツハイマー病、性機能障害、およびこれらに関連する障害)の処置または予防のために有用であり得る。
いくつかの実施形態において、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置を必要とする個体は、体重を減らすことを望む個体である。いくつかの実施形態において、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置を必要とする個体は、体重減少の維持(体重維持)を望む個体である。例えば、このような(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置を必要とする個体は、体重を減らした後であって体重減少を維持すること、または体重減少後の体重増加を予防、減少もしくは制御することを望む個体であり得る。
本開示の1つの局面は、患者における肥満症または体重増加に関連する状態の予防または処置の方法において使用するための化合物に関し、この方法は、この患者における腎欠陥のレベルを決定する工程、およびこの化合物をその腎欠陥のレベルに適した投薬レベルでこの患者に投与する工程を包含し、この患者は、中度もしくは軽度の腎欠陥を有するかまたは腎欠陥がないことが以前に決定されており;この化合物1は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
例えば、化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物は、重度の腎欠陥またはESRDを有する個体に処方も投与もされるべきではない。さらに、例えば、化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物のより低い投薬量が、穏やかまたは中度の腎欠陥を有する個体に処方または投与され得る。
本開示の1つの局面は、患者における肥満症または体重増加に関連する状態の予防または処置の方法において使用するための化合物に関し、この方法は、この化合物をこの患者に処方する工程を包含し、この患者は、中度もしくは軽度の腎欠陥を有するかまたは腎欠陥がないことが以前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本開示の1つの局面は、患者における肥満症または体重増加に関連する状態の予防または処置の方法において使用するための化合物に関し、この方法は、この患者における腎欠陥のレベルを決定する工程、およびその腎欠陥のレベルに適した投薬レベルでこの化合物を処方する工程を包含し;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本開示の1つの局面は、中度もしくは軽度の腎欠陥を有するか、または腎欠陥がない患者において、肥満症または体重増加に関連する状態を予防または処置する方法において使用するための化合物に関し、この方法は、この化合物をこの患者に投与する工程を包含し、この患者は、中度もしくは軽度の腎欠陥を有するかまたは腎欠陥がないことが以前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本開示の1つの局面は、中度もしくは軽度の腎欠陥を有するか、または腎欠陥がない患者において、肥満症または体重増加に関連する状態を予防または処置する方法において使用するための化合物に関し、この方法は、この化合物をこの患者に処方する工程を包含し、この患者は、中度もしくは軽度の腎欠陥を有するかまたは腎欠陥がないことが以前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本開示の1つの局面は、患者における肥満症または体重増加に関連する状態を予防または処置する方法において使用するための、化合物の低投薬量処方物に関し、この方法は、この化合物の低投薬量処方物をこの患者に投与する工程を包含し、この患者は、腎欠陥を有することが以前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本開示の1つの局面は、患者における肥満症または体重増加に関連する状態を予防または処置する方法において使用するための、化合物の低投薬量処方物に関し、この方法は、この化合物の低投薬量処方物をこの患者に処方する工程を包含し、この患者は、腎欠陥を有することが以前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本開示の1つの局面は、肥満症または体重増加に関連する状態を処置されている患者において、毒性事象を予防する方法において使用するための化合物の低投薬量処方物に関し、この方法は、この化合物の低投薬量処方物をこの患者に投与する工程を包含し、この患者は、腎欠陥を有することが以前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本開示の1つの局面は、肥満症または体重増加に関連する状態を処置されている患者において、毒性事象を予防する方法において使用するための化合物の低投薬量処方物に関し、この方法は、この化合物の低投薬量処方物をこの患者に処方する工程を包含し、この患者は、腎欠陥を有することが以前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本開示の1つの局面において、化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の試験用量(単数または複数)が、個体に与えられ得、そして化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の代謝産物(単数または複数)のレベルは、その個体について測定され得る。例えば、代謝産物M1および/またはM5のレベルが測定され得る。代謝産物(単数または複数)のレベルは、例えば、異なる時間間隔にわたって測定され得る。化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の代謝産物(単数または複数)の測定は、本明細書中で、例えば、実施例3の表4、実施例4の表6、および実施例8の表13に報告されている。個体における代謝産物(単数または複数)のレベルが閾値より低い場合、化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物は、その個体に処方または投与され得る。しかし、個体における代謝産物(単数または複数)のレベルが閾値より高い場合、化合物1またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物は、その個体に対して禁忌である。代謝産物M1およびM5についての閾値レベルは、例えば、ヒト臨床試験において代謝産物レベルを試験することによって決定され得るか、または例えば、NOAEL用量においてのサルにおけるこれらの代謝産物のレベルに基づいて推定され得る(例えば、M1について表9を参照のこと)。
従って、本開示の1つの局面は、個体における体重管理、食物摂取量の減少、満腹の誘導、肥満症の予防または処置の方法に関し、この方法は、個体における(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の代謝産物のレベルを決定する工程、および(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に処方することまたは施す工程を包含し、ただし、この個体は、その代謝産物についての閾値レベルより低い代謝産物レベルを有する。
本明細書中にはさらに、体重管理を必要とする個体における体重管理を補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、体重管理を必要とする個体における体重管理を補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、体重管理を必要とする個体における体重管理を補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、重度の腎欠陥またはESRDの腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、体重管理を必要とする個体における体重管理を補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、重度の腎欠陥またはESRDの腎臓の正常機能のレベルの測定は、は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、体重管理を必要とする個体における体重管理を補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥を示す腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、体重管理を必要とする個体における体重管理を補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥を示す腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、体重管理を必要とする個体における体重管理を補助する方法が開示され、この方法は、その個体についてのおよその血清クレアチニン濃度を測定する工程を包含し:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。本明細書中にはまた、体重管理を必要とする個体における体重管理を補助する方法が開示され、この方法は、その個体についてのおよその血清クレアチニン濃度を測定する工程を包含し:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、体重管理を必要とする個体における体重管理を補助する方法が開示され、この方法は、この個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、体重管理を必要とする個体における体重管理を補助する方法が開示され、この方法は、この個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、体重管理を必要とする個体における体重管理を補助する方法が開示され、この方法は、この個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約50mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、体重管理を必要とする個体における体重管理を補助する方法が開示され、この方法は、この個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約50mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、体重管理を必要とする個体における体重管理を補助する方法が開示され、この方法は、この個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、体重管理を必要とする個体における体重管理を補助する方法が開示され、この方法は、この個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、体重管理を必要とする個体において、有害事象の危険性の低下を補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。本明細書中にはまた、体重管理を必要とする個体において、有害事象の危険性の低下を補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、体重管理を必要とする個体において、有害事象の危険性の低下を補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥を示す腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式の処方に適していることを示す。本明細書中にはまた、体重管理を必要とする個体において、有害事象の危険性の低下を補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥を示す腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、体重管理を必要とする個体において、有害事象の危険性の低下を補助する方法が開示され、この方法は、この個体についてのおよその血清クレアチニン濃度を測定する工程を包含し:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。本明細書中にはまた、体重管理を必要とする個体において、有害事象の危険性の低下を補助する方法が開示され、この方法は、この個体についてのおよその血清クレアチニン濃度を測定する工程を包含し:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、体重管理を必要とする複数の個体から選択することを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能の測定は、この個体が(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択されることを示す。本明細書中にはまた、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、体重管理を必要とする複数の個体から選択することを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度の測定は、この個体が(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択されることを示す。
本明細書中にはさらに、個体における体重管理の方法において使用するための組成物が開示され、この組成物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物を含有し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されている。
本明細書中にはさらに、個体における体重管理の方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。個体における体重管理の方法において使用するための化合物の低投薬量処方物もまた開示され、この低投薬量は、この化合物に対するこの個体における毒性事象を減少させ、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;そしてこの化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、個体における体重管理の方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この低投薬量は、この化合物に対するこの個体における毒性事象を防止し、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;そしてこの化合物は、R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中にはさらに、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法において使用するための組成物が開示され、この組成物は、治療有効量のR)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物を含有し、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
さらに、本明細書中には、体重管理を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法において使用するための組成物が開示され、この組成物は、治療有効量のR)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物を含有し、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中にはさらに、体重管理を必要とする個体における体重管理の方法において使用するためのキットが開示され、このキットは:a)治療有効量のR)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物、およびb)この化合物が:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する個体に投与されることを指示する指示書を備える。
本明細書中にはまた、体重管理を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させるためのキットが開示され、このキットは、a)治療有効量のR)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物、およびb)この化合物が:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する個体に投与されることを指示する指示書を備える。
本願全体において、いくつかの実施形態において、体重管理は、体重減少を包含する。いくつかの実施形態において、体重管理は、体重減少の維持を包含する。いくつかの実施形態において、体重管理は、減カロリー食を処方することまたは施すことをさらに包含する。いくつかの実施形態において、体重管理は、定期的な運動のプログラムを処方することまたは施すことをさらに包含する。いくつかの実施形態において、体重管理は、減カロリー食と定期的な運動のプログラムとの両方を処方することまたは施すことをさらに包含する。
いくつかの実施形態において、この個体は、30kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する患者である。いくつかの実施形態において、この個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する患者である。いくつかの実施形態において、この個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する患者である。いくつかの実施形態おいて、この個体は、30kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。いくつかの実施形態おいて、この個体は、27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。いくつかの実施形態おいて、この個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。いくつかの実施形態おいて、この個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。いくつかの実施形態おいて、この個体は、25kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。いくつかの実施形態おいて、この個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で25kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。いくつかの実施形態おいて、この個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で25kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、組成物または処方物において特徴づけられる、組成物または低投薬量処方物は、フェンテルミンと組み合わせて個体に投与される。いくつかの実施形態において、本明細書中に開示されるキットは、フェンテルミンをさらに備える。
いくつかの実施形態において、コッククロフト・ゴールト式は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定するために使用される。いくつかの実施形態において、その個体の理想体重がこの式において使用され、そして他の実施形態において、その個体の実際の体重がその式において使用される。いくつかの実施形態において、その個体の血清クレアチニン濃度が、その個体の腎臓の正常機能のレベルを決定するために使用される。
本明細書中にはさらに、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、重度の腎欠陥またはESRDの腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、重度の腎欠陥またはESRDの腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥を示す腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥を示す腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体についてのおよその血清クレアチニン濃度を測定する工程を包含し:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。本明細書中にはまた、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体についてのおよその血清クレアチニン濃度を測定する工程を包含し:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させることを補助する方法が開示され、この方法は、その個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させることを補助する方法が開示され、この方法は、その個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させることを補助する方法が開示され、この方法は、その個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約50mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させることを補助する方法が開示され、この方法は、その個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約50mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させることを補助する方法が開示され、この方法は、その個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、食物摂取量の減少を必要とする個体において食物摂取量を減少させることを補助する方法が開示され、この方法は、その個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、食物摂取量を減少させる必要がある個体において、有害事象の危険性を低下させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。本明細書中にはまた、食物摂取量を減少させる必要がある個体において、有害事象の危険性を低下させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、食物摂取量を減少させる必要がある個体において、有害事象の危険性を低下させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥を示す腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式の処方に適していることを示す。本明細書中にはまた、食物摂取量を減少させる必要がある個体において、有害事象の危険性を低下させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥を示す腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、食物摂取量を減少させる必要がある個体において、有害事象の危険性を低下させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体についてのおよその血清クレアチニン濃度を測定する工程を包含し:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。本明細書中にはまた、食物摂取量を減少させる必要がある個体において、有害事象の危険性を低下させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体についてのおよその血清クレアチニン濃度を測定する工程を包含し:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、食物摂取量を減少させる必要がある複数の個体から選択することを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能の測定は、この個体が(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択されることを示す。本明細書中にはまた、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、食物摂取量を減少させる必要がある複数の個体から選択することを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度の測定は、この個体が(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択されることを示す。
本明細書中にはさらに、個体における食物摂取量を減少させる方法において使用するための組成物が開示され、この組成物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物を含有し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されている。
本明細書中にはさらに、個体における食物摂取量を減少させる方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。個体における食物摂取量を減少させる方法において使用するための化合物の低投薬量処方物もまた開示され、この低投薬量は、この化合物に対するこの個体における毒性事象を減少させ、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;そしてこの化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、個体における食物摂取量を減少させる方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この低投薬量は、この化合物に対するこの個体における毒性事象を防止し、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;そしてこの化合物は、R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中にはさらに、食物摂取量の減少を必要とする個体における食物摂取量を減少させる方法において使用するための組成物が開示され、この組成物は、治療有効量のR)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物を含有し、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
さらに、本明細書中には、食物摂取量を減少させる必要がある個体において、有害事象の危険性を低下させる方法において使用するための組成物が開示され、この組成物は、治療有効量のR)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物を含有し、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中にはさらに、食物摂取量の減少を必要とする個体における食物摂取量を減少させる方法において使用するためのキットが開示され、このキットは:a)治療有効量のR)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物、およびb)この化合物が:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する個体に投与されることを指示する指示書を備える。
本明細書中にはまた、食物摂取量を減少させる必要がある個体において有害事象の危険性を低下させるためのキットが開示され、このキットは:a)治療有効量のR)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物、およびb)この化合物が:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する個体に投与されることを指示する指示書を備える。
いくつかの実施形態において、食物摂取量を減少させる必要がある個体は、30kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する患者である。いくつかの実施形態において、この個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する患者である。いくつかの実施形態において、この個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する患者である。いくつかの実施形態おいて、この個体は、30kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。いくつかの実施形態おいて、この個体は、27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。いくつかの実施形態おいて、この個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。いくつかの実施形態おいて、この個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。いくつかの実施形態おいて、この個体は、25kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。いくつかの実施形態おいて、この個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で25kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。いくつかの実施形態おいて、この個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で25kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、組成物または処方物において特徴づけられる、組成物または低投薬量処方物は、フェンテルミンと組み合わせて個体に投与される。いくつかの実施形態において、本明細書中に開示されるキットは、フェンテルミンをさらに備える。
いくつかの実施形態において、コッククロフト・ゴールト式は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定するために使用される。いくつかの実施形態において、その個体の理想体重がこの式において使用され、そして他の実施形態において、その個体の実際の体重がその式において使用される。いくつかの実施形態において、その個体の血清クレアチニン濃度が、その個体の腎臓の正常機能のレベルを決定するために使用される。
本明細書中にはさらに、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導することを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導することを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導することを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、重度の腎欠陥またはESRDの腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導することを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、重度の腎欠陥またはESRDの腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導することを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥を示す腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導することを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥を示す腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導することを補助する方法が開示され、この方法は、この個体についてのおよその血清クレアチニン濃度を測定する工程を包含し:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。本明細書中にはまた、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導することを補助する方法が開示され、この方法は、この個体についてのおよその血清クレアチニン濃度を測定する工程を包含し:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導することを補助する方法が開示され、この方法は、その個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導することを補助する方法が開示され、この方法は、その個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導することを補助する方法が開示され、この方法は、その個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約50mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導することを補助する方法が開示され、この方法は、その個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約50mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導することを補助する方法が開示され、この方法は、その個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導することを補助する方法が開示され、この方法は、その個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、満腹を誘導する必要がある個体において有害事象の危険性を低下させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。本明細書中にはまた、満腹を誘導する必要がある個体において有害事象の危険性を低下させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、満腹を誘導する必要がある個体において有害事象の危険性を低下させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥を示す腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式の処方に適していることを示す。本明細書中にはまた、満腹を誘導する必要がある個体において有害事象の危険性を低下させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥を示す腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、満腹を誘導する必要がある個体において有害事象の危険性を低下させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体についてのおよその血清クレアチニン濃度を測定する工程を包含し:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。本明細書中にはまた、満腹を誘導する必要がある個体において有害事象の危険性を低下させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体についてのおよその血清クレアチニン濃度を測定する工程を包含し:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、満腹を誘導する必要がある複数の個体から選択することを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能の測定は、この個体が(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択されることを示す。本明細書中にはまた、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、満腹を誘導する必要がある複数の個体から選択することを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度の測定は、この個体が(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択されることを示す。
本明細書中にはさらに、個体において満腹を誘導する方法において使用するための組成物が開示され、この組成物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物を含有し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されている。
本明細書中にはさらに、個体において満腹を誘導する方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。個体において満腹を誘導する方法において使用するための化合物の低投薬量処方物もまた開示され、この低投薬量は、この化合物に対するこの個体における毒性事象を減少させ、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;そしてこの化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、個体において満腹を誘導する方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この低投薬量は、この化合物に対するこの個体における毒性事象を防止し、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;そしてこの化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中にはさらに、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導する方法において使用するための組成物が開示され、この組成物は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物を含有し、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
さらに、本明細書中には、満腹を誘導する必要がある個体において有害事象の危険性を低下させる方法において使用するための組成物が開示され、この組成物は、治療有効量のR)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物を含有し、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中にはさらに、満腹の誘導を必要とする個体において満腹を誘導する方法において使用するためのキットが開示され、このキットは:a)治療有効量のR)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物、およびb)この化合物が:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する個体に投与されることを指示する指示書を備える。
本明細書中にはまた、満腹を誘導する必要がある個体において有害事象の危険性を低下させるためのキットが開示され、このキットは:a)治療有効量のR)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物、およびb)この化合物が:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する個体に投与されることを指示する指示書を備える。
いくつかの実施形態において、満腹を誘導する必要がある個体は、30kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する患者である。いくつかの実施形態において、この個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する患者である。いくつかの実施形態において、この個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する患者である。いくつかの実施形態おいて、この個体は、30kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。いくつかの実施形態おいて、この個体は、27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。いくつかの実施形態おいて、この個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。いくつかの実施形態おいて、この個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。いくつかの実施形態おいて、この個体は、25kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。いくつかの実施形態おいて、この個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で25kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。いくつかの実施形態おいて、この個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で25kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、組成物または処方物において特徴づけられる、組成物または低投薬量処方物は、フェンテルミンと組み合わせて個体に投与される。いくつかの実施形態において、本明細書中に開示されるキットは、フェンテルミンをさらに備える。
いくつかの実施形態において、コッククロフト・ゴールト式は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定するために使用される。いくつかの実施形態において、その個体の理想体重がこの式において使用され、そして他の実施形態において、その個体の実際の体重がその式において使用される。いくつかの実施形態において、その個体の血清クレアチニン濃度が、その個体の腎臓の正常機能のレベルを決定するために使用される。
本明細書中にはさらに、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置を補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置を補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置を補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、重度の腎欠陥またはESRDの腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置を補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、重度の腎欠陥またはESRDの腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置を補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥を示す腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置を補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥を示す腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置を補助する方法が開示され、この方法は、この個体についてのおよその血清クレアチニン濃度を測定する工程を包含し:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。本明細書中にはまた、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置を補助する方法が開示され、この方法は、この個体についてのおよその血清クレアチニン濃度を測定する工程を包含し:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置を補助する方法が開示され、この方法は、その個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置を補助する方法が開示され、この方法は、その個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置を補助する方法が開示され、この方法は、その個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約50mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置を補助する方法が開示され、この方法は、その個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約50mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置を補助する方法が開示され、この方法は、その個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置を補助する方法が開示され、この方法は、その個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、肥満症の処置を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。本明細書中にはまた、肥満症の処置を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、肥満症の処置を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥を示す腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式の処方に適していることを示す。本明細書中にはまた、肥満症の処置を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥を示す腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、肥満症の処置を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体についてのおよその血清クレアチニン濃度を測定する工程を包含し:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。本明細書中にはまた、肥満症の処置を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体についてのおよその血清クレアチニン濃度を測定する工程を包含し:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、肥満症の処置を必要とする複数の個体から選択することを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能の測定は、この個体が(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択されることを示す。本明細書中にはまた、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、肥満症の処置を必要とする複数の個体から選択することを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度の測定は、この個体が(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択されることを示す。
本明細書中にはさらに、個体における肥満症の処置の方法において使用するための組成物が開示され、この組成物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物を含有し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されている。
本明細書中にはさらに、個体における肥満症の処置の方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。また、個体における肥満症の処置の方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この低投薬量は、この化合物に対するこの個体における毒性事象を減少させ、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;そしてこの化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、個体における肥満症の処置の方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この低投薬量は、この化合物に対するこの個体における毒性事象を防止し、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;そしてこの化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中にはさらに、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置の方法において使用するための組成物が開示され、この組成物は、治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物を含有し、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
さらに、本明細書中には、肥満症の処置を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法において使用するための組成物が開示され、この組成物は、治療有効量のR)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物を含有し、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中にはさらに、肥満症の処置を必要とする個体における肥満症の処置の方法において使用するためのキットが開示され、このキットは:a)治療有効量のR)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物、およびb)この化合物が:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する個体に投与されることを指示する指示書を備える。
本明細書中にはまた、肥満症の処置を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させるためのキットが開示され、このキットは:a)治療有効量のR)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物、およびb)この化合物が:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する個体に投与されることを指示する指示書を備える。
いくつかの実施形態において、肥満症の処置は、体重減少を包含する。いくつかの実施形態において、肥満症の処置は、体重減少の維持を包含する。いくつかの実施形態において、肥満症の処置は、減カロリー食を処方することまたは施すことをさらに包含する。いくつかの実施形態において、肥満症の処置は、定期的な運動のプログラムを処方することまたは施すことをさらに包含する。いくつかの実施形態において、肥満症の処置は、減カロリー食と定期的な運動のプログラムとの両方を処方することまたは施すことをさらに包含する。
いくつかの実施形態において、肥満症の処置を必要とする個体は、30kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する患者である。いくつかの実施形態において、この個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する患者である。いくつかの実施形態において、この個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する患者である。いくつかの実施形態おいて、この個体は、30kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。いくつかの実施形態おいて、この個体は、27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。いくつかの実施形態おいて、この個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。いくつかの実施形態おいて、この個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、組成物または処方物において特徴づけられる、組成物または低投薬量処方物は、フェンテルミンと組み合わせて個体に投与される。いくつかの実施形態において、本明細書中に開示されるキットは、フェンテルミンをさらに備える。
いくつかの実施形態において、コッククロフト・ゴールト式は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定するために使用される。いくつかの実施形態において、その個体の理想体重がこの式において使用され、そして他の実施形態において、その個体の実際の体重がその式において使用される。いくつかの実施形態において、その個体の血清クレアチニン濃度が、その個体の腎臓の正常機能のレベルを決定するために使用される。
本明細書中にはさらに、肥満症の予防を必要とする個体における肥満症の予防を補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、肥満症の予防を必要とする個体における肥満症の予防を補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、肥満症の予防を必要とする個体における肥満症の予防を補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、重度の腎欠陥またはESRDの腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、肥満症の予防を必要とする個体における肥満症の予防を補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、重度の腎欠陥またはESRDの腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、肥満症の予防を必要とする個体における肥満症の予防を補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥を示す腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、肥満症の予防を必要とする個体における肥満症の予防を補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥を示す腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、肥満症の予防を必要とする個体における肥満症の予防を補助する方法が開示され、この方法は、この個体についてのおよその血清クレアチニン濃度を測定する工程を包含し:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。本明細書中にはまた、肥満症の予防を必要とする個体における肥満症の予防を補助する方法が開示され、この方法は、この個体についてのおよその血清クレアチニン濃度を測定する工程を包含し:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、肥満症の予防を必要とする個体における肥満症の予防を補助する方法が開示され、この方法は、その個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、肥満症の予防を必要とする個体における肥満症の予防を補助する方法が開示され、この方法は、その個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約80mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、肥満症の予防を必要とする個体における肥満症の予防を補助する方法が開示され、この方法は、その個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約50mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、肥満症の予防を必要とする個体における肥満症の予防を補助する方法が開示され、この方法は、その個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約50mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、肥満症の予防を必要とする個体における肥満症の予防を補助する方法が開示され、この方法は、その個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。さらに、本明細書中には、肥満症の予防を必要とする個体における肥満症の予防を補助する方法が開示され、この方法は、その個体についてのクレアチニンクリアランス速度を、コッククロフト・ゴールト式を使用して測定する工程を包含し、コッククロフト・ゴールト式を使用して、約30mL/分より大きいクレアチニンクリアランス速度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、肥満症の予防を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。本明細書中にはまた、肥満症の予防を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、肥満症の予防を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥を示す腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式の処方に適していることを示す。本明細書中にはまた、肥満症の予防を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥を示す腎臓の正常機能のレベルの測定は、その個体が、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の低下した投与方式の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、肥満症の予防を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体についてのおよその血清クレアチニン濃度を測定する工程を包含し:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の処方に適していることを示す。本明細書中にはまた、肥満症の予防を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させることを補助する方法が開示され、この方法は、この個体についてのおよその血清クレアチニン濃度を測定する工程を包含し:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度の測定は、その個体が治療有効量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の投与を受けることに適していることを示す。
本明細書中にはさらに、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、肥満症の予防を必要とする複数の個体から選択することを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能の測定は、この個体が(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択されることを示す。本明細書中にはまた、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のための個体を、肥満症の予防を必要とする複数の個体から選択することを補助する方法が開示され、この方法は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを測定する工程を包含し、
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度の測定は、この個体が(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物での処置のために選択されることを示す。
本明細書中にはさらに、個体における肥満症の予防の方法において使用するための組成物が開示され、この組成物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物を含有し、この個体は、腎欠陥がないこと、軽度の腎欠陥、および中度の腎欠陥からなる群より選択されるあるレベルの腎臓の正常機能を有することが事前に決定されている。
本明細書中にはさらに、個体における肥満症の予防の方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;この化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。また、個体における肥満症の予防の方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この低投薬量は、この化合物に対するこの個体における毒性事象を減少させ、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;そしてこの化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。さらに、個体における肥満症の予防の方法において使用するための化合物の低投薬量処方物が開示され、この低投薬量は、この化合物に対するこの個体における毒性事象を防止し、この個体は、腎欠陥を有することが事前に決定されており;そしてこの化合物は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物である。
本明細書中にはさらに、肥満症の予防を必要とする個体における肥満症の予防の方法において使用するための組成物が開示され、この組成物は、治療有効量のR)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物を含有し、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
さらに、本明細書中には、肥満症の予防を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させる方法において使用するための組成物が開示され、この組成物は、治療有効量のR)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物を含有し、この個体は:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する。
本明細書中にはさらに、肥満症の予防を必要とする個体における肥満症の予防の方法において使用するためのキットが開示され、このキットは:a)治療有効量のR)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物、およびb)この化合物が:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する個体に投与されることを指示する指示書を備える。
本明細書中にはまた、肥満症の予防を必要とする個体において有害事象の危険性を低下させるためのキットが開示され、このキットは:a)治療有効量のR)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物、およびb)この化合物が:
(i)18歳〜20歳の男性については4.9mg/dL未満、
(ii)18歳〜20歳の女性については3.5mg/dL未満、
(iii)21歳〜30歳の男性については4.5mg/dL未満、
(iv)21歳〜30歳の女性については3.2mg/dL未満、
(v)31歳〜40歳の男性については4.1mg/dL未満、
(vi)31歳〜40歳の女性については2.9mg/dL未満、
(vii)41歳〜50歳の男性については3.7mg/dL未満、
(viii)41歳〜50歳の女性については2.7mg/dL未満、
(ix)51歳〜60歳の男性については3.3mg/dL未満、
(x)51歳〜60歳の女性については2.4mg/dL未満、
(xi)60歳を超える男性については3.0mg/dL未満、または
(xii)60歳を超える女性については2.0mg/dL未満
のおよその血清クレアチニン濃度を有する個体に投与されることを指示する指示書を備える。
いくつかの実施形態において、肥満症の予防は、体重減少を包含する。いくつかの実施形態において、肥満症の予防は、体重減少の維持を包含する。いくつかの実施形態において、肥満症の予防は、減カロリー食を処方することまたは施すことをさらに包含する。いくつかの実施形態において、肥満症の予防は、定期的な運動のプログラムを処方することまたは施すことをさらに包含する。いくつかの実施形態において、肥満症の予防は、減カロリー食と定期的な運動のプログラムとの両方を処方することまたは施すことをさらに包含する。
いくつかの実施形態において、肥満症の予防の必要がある個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する患者である。いくつかの実施形態において、この個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する患者である。いくつかの実施形態おいて、この個体は、27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。いくつかの実施形態おいて、この個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。いくつかの実施形態おいて、この個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で27kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。いくつかの実施形態おいて、この個体は、25kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。いくつかの実施形態おいて、この個体は、少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で25kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。いくつかの実施形態おいて、この個体は、高血圧症、脂質異常症、心臓血管疾患、耐糖能低下および睡眠時無呼吸から選択される少なくとも1つの体重関連共存状態の存在下で25kg/m2以上の初期ボディマス指数を有する。
いくつかの実施形態において、組成物または処方物において特徴づけられる、組成物または低投薬量処方物は、フェンテルミンと組み合わせて個体に投与される。いくつかの実施形態において、本明細書中に開示されるキットは、フェンテルミンをさらに備える。
いくつかの実施形態において、コッククロフト・ゴールト式は、この個体の腎臓の正常機能のレベルを決定するために使用される。いくつかの実施形態において、その個体の理想体重がこの式において使用され、そして他の実施形態において、その個体の実際の体重がその式において使用される。いくつかの実施形態において、その個体の血清クレアチニン濃度が、その個体の腎臓の正常機能のレベルを決定するために使用される。
本明細書中にはさらに、個体における体重管理、食物摂取量の減少、満腹の誘導、または肥満症の処置もしくは予防の方法が開示され、この方法は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程、および(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の代謝産物の蓄積について、この個体を監視する工程を包含する。例えば、本明細書中には、個体における体重管理、食物摂取量の減少、満腹の誘導、または肥満症の処置もしくは予防の方法が開示され、この方法は、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物をこの個体に投与する工程、および(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の代謝産物の蓄積について、この個体を監視する工程、およびこの代謝産物が所定の安全レベルを超える場合に、投与をやめる工程を包含する。安全レベルは、例えば、健康管理実施者または規制機関により決定され得る。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくは水和物の代謝産物は、例えば、代謝産物M1(ロルカセリンスルファメート)および/またはM5(ロルカセリンのN−カルバモイルグルクロニド)であり得る。
本開示の方法の他の使用は、とりわけ本特許文献の再検討に基づいて、当業者に明らかになる。
実施例は、本開示をさらに規定するために提供されるが、本開示をこれらの実施例の特定のものに限定するものではない。
(実施例1)
臨床試験APD356−016、腎欠陥におけるロルカセリンの薬物動態学
ロルカセリンの薬物動態、忍容性および安全性との腎不全の相互作用を、腎欠陥を持つ被験体における、そして、第2相および第3相の臨床研究で研究された集団における、公式のPK研究において評価した。
様々な程度の腎欠陥を有する被験体におけるロルカセリンの薬物動態特性を、臨床試験APD356−016において評価した。研究の実施および解析の時点で、被験体を、理想体重を用いて計算したクレアチニンクリアランスに基づいて腎欠陥群に割り当てた(表1)。この計算は、過剰な体重(過体重および肥満の被験体がこの試験に参加した)に起因したクレアチニンクリアランスの高い見積りを回避するために用いた。実際の体重を用いて計算したクレアチニンクリアランスを使用した群割り当てによる薬物動態特性のまとめもまた、以下のセクションに提供される。
(実施例2)
ロルカセリン
複数の経路を介したロルカセリンの代謝、そして、臨床研究APD356−006において実証されたロルカセリンの低い腎排泄と一致して、ロルカセリン曝露量は、腎欠陥による明確な影響を受けなかった。正常者に対する腎欠陥におけるロルカセリンAUC
0−infの幾何平均比(GMR)についての90%信頼区間は、軽度および中度の欠陥群では同等の幅をわずかに上回ったが、重度の欠陥群ではこれを上回らなかった(表2、図1A、1B)。
LSM − 最小二乗平均
CSR − 臨床研究報告書
AUC
last − 時間ゼロから最終の時点までの血漿濃度−時間曲線下面積
AUC
0−inf − 時間ゼロから無限大までの血漿濃度−時間曲線下面積。
ロルカセリンの腎クリアランスと理想体重を用いて計算したクレアチニンクリアランスとの間には弱い負の相関性が認められた(図2)が、実際の体重を用いて計算したクレアチニンクリアランスとの間には相関性は認められなかった(図2)。腎クリアランスが総ロルカセリンクリアランスのうちの小さな割合に相当する(正常な腎機能を持つ被験体における排泄率2.2%)ことを考慮すると、弱い相関性が有意義である可能性はほとんどない。総ロルカセリンクリアランスは、クレアチニンクリアランスと有意に相関しなかった(図3)。ロルカセリンは、血液透析によって除去された。
理想体重の代わりに実際の体重を用いて計算したクレアチニンクリアランスに基づいた腎欠陥群への被験体の再割り当ては、ロルカセリンに関する結果の全体的な解釈にほとんど影響を与えなかった(表3)。
メジアン(最小−最大)
出典: APD356−016 CSR: 表14.2.1.2.1, 表14.2.1.2.2, 表14.2.1.2.3, 表14.2.1.2.4, 表14.2.1.2.5, 表14.2.1.2.6AUC
0−t − 時間ゼロから時間tまでの血漿濃度−時間曲線下面積
t
max − 最大血漿濃度に達するまでの時間
Cl/F − 見かけのクリアランス
Cl
R/f − 見かけの腎クリアランス
Cl
NR/F − 見かけの非腎クリアランス
Vz/F − 見かけの分布容積
MRT
inf − 無限大時間までの平均滞留時間
Ae
0−120 − 投与後120時間にわたって尿中に排泄される量
Fe
0−120 − 投与後120時間にわたって尿中に排泄される割合
T
1/2z − 排泄半減期。
(実施例3)
M1
親化合物ロルカセリンとは対照的に、薬理学的に不活性な主要循環代謝産物M1(ロルカセリンスルファメート)は、腎欠陥によって有意に影響を受けた。M1は尿中では少数派の代謝産物であるが、血漿曝露量は、腎欠陥を有する被験体において増加した(表4、図1C、1D)。M1のAUC0−infは、クレアチニンクリアランスと負に相関したが、Cmaxは相関しなかった(表5)。M1は、血液透析によって除去されなかった。
クレアチニンクリアランスを、理想体重を用いて計算しようと(APD356−016臨床研究報告書において行ったように)、実際の体重を用いて計算しようと(クレアチニンは脂肪組織によって産生されないので、クレアチニンクリアランスを高く見積り得る)、同様の結果が得られた。
最も高い平均M1曝露量(AUC0−inf=23.6)は、重度の腎欠陥群において認められた(表4)。この比較的高い値は、101μg・hr/mLのAUC0−inf値と542ng/mLのCmaxを有した単一の被験体3285−009が概ね決定要因となった。この被験体の計算したクレアチニンクリアランスは、理想体重を用いると28.3mL/分、あるいは、実際の体重を用いると37.9mL/分であった。結果として、研究データを実際に体重に従った群の割り当てを用いて再度解析した場合、被験体3285−009は、中度の腎欠陥群に割り当てられ、その群において、平均曝露量をより高くする決定要因となる。
メジアン(最小−最大)
出典: APD356−016 CSR: 表14.2.1.2.1, 表14.2.1.2.2, 表14.2.1.2.3, 表14.2.1.2.4, 表14.2.1.2.5, 表14.2.1.2.6。
M1曝露量(AUC0−inf)は、クレアチニンクリアランスと有意に逆に相関した;Cmaxは、クレアチニンクリアランスと相関しなかった(表5、図4)。
Spearman r − スピアマンの順位相関係数
CI − 信頼区間。
腎欠陥を有する被験体におけるM1レベルの潜在的な含意をより良く評価するために、ロルカセリン 10mg BID投与後の定常状態のM1曝露量を、1日1回(QD)投薬による薬物動態研究からのデータに基づくシミュレーションおよびノンコンパートメント解析を用いてモデル化した。このモデリングは、以下の実施例5において考察する。
(実施例4)
M5
主要尿中代謝産物であるM5(ロルカセリンのN−カルバモイルグルクロニド)の血漿曝露量は、腎欠陥の増大とともに増加した。M5の排泄率は、重度の腎欠陥における35%から正常な腎機能における48%までの範囲であった。M5の血漿曝露量は、クレアチニンクリアランスの減少とともに増加した(図5、表6)。M5のAUC0−infは、クレアチニンクリアランスと有意に相関したが、Cmaxは相関しなかった(表7)。M5は、血液透析によって一部除去され、除去率(extraction ratio)は18.4%であった。
(実施例5)
腎欠陥におけるM1およびM5曝露量の考察
M1およびM5曝露量は、中度から重度の腎欠陥を有する患者において増加したが、ロルカセリンは増加しなかった。M1およびM5レベルの潜在的な関与をより良く評価するために、ロルカセリン 10mg BID投薬後の定常状態曝露量を、1日1回(QD)投薬による薬物動態研究からのデータに基づくシミュレーションおよびノンコンパートメント解析を用いてモデル化した。(PDR−09−151;表8)。正常および軽度の腎欠陥を有する被験体における予測M1 C
max値は、それぞれ、130ng/mlおよび207ng/mlであり、これは、APD356−009研究におけるロルカセリン 10mg BID後12週の時点の患者において観測された196ng/mLの平均M1 C
maxレベル(APD356−009 CSR,表14.3.164)と一致する。モデル化された値に基づくと、中度の腎欠陥を有する被験体は、414ng/mLのM1 C
maxレベルを達成すると期待されるが、重度の欠陥を有する被験体は、1090ng/mLに達するであろう。総一日曝露量(AUC
24)は、中度および重度の腎欠陥において、それぞれ、9670hr・ng/mLおよび25,500hr・ng/mLと予測される。
前臨床毒性学研究において達成されたM1曝露量は、APD356−016臨床研究において達成された曝露量(重度の腎欠陥群における平均AUC0−inf=23.6μghr/mL;表9)、または、モデル化された定常状態の曝露量(表8)を充分に上回っていた。52週間にわたって2mg/kg/日のロルカセリン(無毒性量(no observed adverse effect level;NOAEL))を投薬したサルにおいて、41μg・hr/mLおよび62μg・hr/mL(雌性および雄性)のM1 AUC0−inf値は、重度の腎欠陥を有するヒトにおける予測一日曝露量の1.6〜2.4倍である。10mg/kg/日の用量において、AUC0−inf曝露量の許容範囲(margin)は、約12倍である。4.58μg/mLおよび5.01μg/mL(雌性および雄性)のCmax値は、ロルカセリン 10mg BIDを定常状態まで摂取する重度の腎欠陥を有するヒトにおける予測Cmaxのおよそ5倍である。サルでの10mg/kg/日の用量において、Cmaxの許容範囲は、重度の腎欠陥を有するヒトにおける予測曝露量のおよそ20〜25倍である。
重度の腎欠陥を有するヒトにおける予測M5曝露量もまた、サルにおけるNOAELでの曝露量を充分に下回っている。重度の腎欠陥を有するヒトにおける223ng/mLの予測Cmaxは、サルにおける2mg/kg/日のNOAELでのCmaxの2.8〜3.5分の1である。サルにおける2mg/kg/日での曝露量(AUC0−inf)は、重度の腎欠陥における予測一日曝露量のおよそ半分であり、中度の腎欠陥における予測一日曝露量とおよそ等しい。サルでの10mg/kg/日の用量において、曝露量は、重度の腎欠陥における予測一日曝露量を1.5〜3.2倍超過し、そして、中度の腎欠陥についての予測一日曝露量を3.0〜6.3倍超過する(表10)。
表8.10mg BID投薬後のロルカセリン、M1およびM5についてのモデル化PKパラメーターおよび測定PKパラメーター(次頁参照)
M5は、今日までに検討された全ての受容体、トランスポーターおよびイオンチャネルにおいて薬理学的に不活性である。血液透析中でない被験体における最高の個体全曝露量は、被験体3140−010において観測され(クレアチニンクリアランス9.9mL/分)、AUC
0−infは6.48μg・hr/mLであった。全体として最高の曝露量は、血液透析中のESRDを有する被験体において観測され、そのAUC
0−infは20.8μg・hr/mLであった。臨床研究において観測された最高のC
maxは、ESRDを有する被験体(被験体#3140−505)における520ng/mLであった。検出可能なM5の薬理学的活性が存在しないことと一致して、これらの被験体はいずれも有害事象を報告しなかった。同様に、M1は、受容体、イオンチャネルおよびトランスポーターのパネルに対して10μMの濃度で検討した場合、薬理学的に不活性である。
血液透析中の末期腎疾患を含む重度の腎欠陥を有する患者(クレアチニンクリアランス≦30mL/分)におけるM1およびM5の予測レベルを考慮すると、ロルカセリンは、さらなる研究の決定が下されるまで、これらの患者において使用されるべきではない。ロルカセリンは、クレアチニンクリアランス30〜50mL/分として定義される、中度の腎欠陥を有する患者では、慎重に使用されるべきである。
(実施例6)
腎欠陥臨床研究における有害事象(AE)
有害事象の発生率は、腎欠陥の重症度と関連しなかった。潜在的に、あるいは、おそらくロルカセリンと関連していると考えられる事象としては、各々1事象の腹部痛(中度の群)、下痢(中度の群)、消化不良(軽度の群)、胃の不快感(軽度の群)および腎欠陥の悪化(中度の群)が挙げられた。2事象の眩暈感(1事象は重度の群において、1事象はESRDの群において)、そして、3事象の頭痛(2事象は正常、1事象は中度の群)は、潜在的に/おそらく、研究薬に関連するものと考えられた。腎欠陥群によるAPD356−016研究における治療下で発現した有害事象と、研究薬との関係性のまとめを表11に列挙する。
a 報告された有害事象の数をカウントする際、有害事象は、特有の被験体識別番号、器官別大分類および基本語(preferred term)を持つ事象として定義した。b 1以上の有害事象を報告する被験体は、全ての有害事象のうち最大の強度および最も直接的な関係性において1回カウントする。
出典: APD356−016 CSR, 表14.3.1。
ロルカセリンに起因すると考えられるバイタルサイン、臨床検査値(laboratory values)またはECGにおけるはっきりとした傾向は、腎欠陥研究において認められなかった。
(実施例7)
第2相およびプールした第3相臨床試験における腎欠陥の分析
APD356−004第2b相研究の患者は、試験の間のいずれの時間においても、1.3mg/dLを超えるクレアチニンを有さず、APD356−003研究の患者は、1.5よりも高いクレアチニンを有さなかった。したがって、腎欠陥患者において認められた有害事象の考察は、プールした第3相試験に制限される。
APD356−009試験における2〜3の患者は、正常を上回るクレアチニン値または正常を下回るクレアチニンクリアランス値を示した(表12)。試験参加時に、30mL/分未満のクレアチニンクリアランスを有した患者はおらず、4名だけ(1名をロルカセリンに、3名をプラセボに無作為化した)が、理想体重に基づいて40mL/分を下回る値を有した。APD356−011試験では、2名の患者(1名がプラセボ、1名がロルカセリン BID)が、無作為化時に30mL/分未満のクレアチニンクリアランス(理想体重に基づく)を有した。第3相研究における中度以上の腎欠陥を有する患者の数が少数であることを考慮すると、有害事象と腎欠陥との間の関係性の有意義な評価は不可能である。しかしながら、ロルカセリンは、腎機能に悪影響を与えないようであった。最終測定時のクレアチニンクリアランスは、治療群の間で有意に異ならなかった(表12)。
略語:BL=ベースライン; LLN=正常の下限; ULN=正常の上限。
注記:体重減少の効果を混同することを回避するために理想体重をクレアチニンクリアランスの計算に使用する。
c ベースラインおよび少なくとも1回のベースライン後試験を有する患者の数
出典: Statistical Report for the Integrated Summary of Safety, 表S12.1, 表S13.1および表S14.0。
ロルカセリン曝露量は、腎欠陥によって有意に影響を受けなかった。腎ロルカセリンクリアランスも、総ロルカセリンクリアランスも、腎機能(クレアチニンクリアランス)と相関しなかった。代謝産物M1およびM5もまた評価した。注目すべきことに、いずれの代謝物も、セロトニン受容体、または、60を超すGPCR、トランスポーターおよびイオンチャネルのパネルにおいて活性ではない。AUC0−infによって示されるM1の曝露量は、腎機能と相関した。M5は、ロルカセリンの主要尿中代謝産物である;したがって、曝露量(AUC0−inf)は、腎機能と有意に相関した。臨床上の知見と、米国薬物機関によって提供される最新のガイダンスに基づくと、軽度または中度の腎欠陥を有する患者においては、ロルカセリンの用量調節は必要とすべきものではない。重度の腎欠陥を有する患者(クレアチニンクリアランス≦30mL/分)におけるM1およびM5の予測レベルを考慮すると、ロルカセリンは、中度の腎欠陥を有する患者(クレアチニンクリアランス30〜50mL/分)においては慎重に使用すべきであり、重度の腎欠陥を有する患者(クレアチニンクリアランス≦30mL/分)または血液透析を必要とする末期の腎疾患を有する患者においては使用すべきでない。
(実施例8)
重度の腎欠陥群におけるHSO3−APD356代謝産物(M1)のCmaxにおける個々のバリエーション
代謝産物M1についてのモデル化した定常状態Cmaxは、1090ng/mLである−これは、本質的には推定の平均値である。表13に示すように、実際のM1レベルは多様であり、Cmax値は、1日目の4時間の時点で、約25ng/mL〜約540ng/mLの範囲であった。最大の個体Cmaxは、検討した被験体についての平均Cmaxの5倍超であった。したがって、一部の被験体が、定常状態において5000ng/mL(5μg/mL)を超えるレベルに達したのではないかと予測し得る。これはおよそ、2mg/kgの用量(NOAEL用量、上記表9を参照のこと)で与えたサルのCmaxである。このことは、所期の曝露量と毒性を生じ得る曝露量との間に許容範囲を設けない。FDAは、所期の曝露量と毒性を生じ得る曝露量との間に理にかなった許容範囲を要求する。理にかなった許容範囲は、予期される毒性に依存して変動し得るが、一般的には、一桁(10倍)であるが、時折、軽度の毒性についてはより小さくなり得る。
表13.群毎の経時的なHSO3−APD356代謝産物の血漿濃度(ng/mL)のまとめ:透析を受けていない重度の腎欠陥(次頁の表13を参照)
(実施例9)
個々の被験体についての血清クレアチニンおよびコッククロフト・ゴールト式のクレアチニンクリアランス値
2名の個体が、代謝産物M1またはM5のいずれかについて有意により高いC
max値を有するとして上で特筆した(表14を参照のこと)。被験体番号3285−009は、重度の腎欠陥群に属し、代謝産物M1について最高の観測C
maxレベルを有した。被験体番号3140−505は、血液透析中であり、末期腎疾患群に属した。この被験体は、代謝産物M5について最高の観測C
maxを有した。
(実施例10)
腎欠陥集団におけるロルカセリンの使用
ロルカセリンの性質を、種々の程度の腎機能を有する患者において研究した。損なわれた腎機能は、ロルカセリンの薬物動態に対してほとんどまたは全く影響を有さない。しかし、代謝産物M1(ロルカセリンスルファメート)およびM5(N−カルバモイルグルクロニドロルカセリン)の曝露量は、クレアチニンクリアランス(CLcr)と有意に相関する。代謝産物M1の曝露量(AUC
infについての幾何平均比)は、正常な被験体(CLcr>80mL/分)と比較して、損なわれた腎機能を有する患者において、軽度の腎欠陥において1.6倍(CLcr=51〜80mL/分)、中度の腎欠陥において2.3倍(CLcr=31〜50mL/分)および重度の腎欠陥において16.7倍(CLcr=5〜30mL/分)、増大した。代謝産物M5の曝露量(AUC
infについての幾何平均比)は、正常な被験体と(CLcr>80mL/分)比較して、損なわれた腎機能を有する患者において、軽度の腎欠陥において1.2倍(CLcr=51〜80mL/分)、中度の腎欠陥において2.3倍(CLcr=31〜50mL/分)、および重度の腎欠陥において5.2倍(CLcr=5〜30mL/分)、増大した。M1の終末半減期は、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、および重度の腎欠陥において、それぞれ26%、96%、および508%延長する。M5の終末半減期は、軽度の腎欠陥、中度の腎欠陥、および重度の腎欠陥において、それぞれ0%、26%、および22%延長する。代謝産物M1およびM5は、慢性投与の際に、重篤に損なわれた腎機能を有する患者において蓄積する。その薬理学的応答は、腎機能によって影響を受けない。身体内の代謝産物M5のおよそ18%が、標準的な4時間の血液透析手順中に身体から浄化された。ロルカセリンおよびM1は、血液透析によって浄化されなかった。ロルカセリンは、重度の腎欠陥を有する患者(すなわち、CLcr≦30mL/分)に対して推奨されない。
重度の腎欠陥を有する患者は、以下の表を使用して同定され得る。血清クレアチニンが表15における患者に適した値を超える場合、ロルカセリンを使用しないこと。
(実施例11)
NOAEL用量の決定
マウスにおいて、100mg/kgおよび300mg/kgのロルカセリンの単回用量で癲癇が起こり、そして1000mg/kgおよび2000mg/kgの単回用量の後に死亡が起こった。マウスにおける反復用量研究において、死亡は、200mg/kg以上の用量で起こった。250mg/kg/日の用量は、10mg BIDの用量でヒトにおいて達成された曝露量の、25倍および27倍(雄性および雌性)の曝露量の倍加をもたらした。この用量において、赤血球質量の減少、網状赤血球増加症の増大、肝臓重量の増大、小葉中心の肝細胞肥大、骨髄外の造血の増大、および胸腺の壊死が起こった。マウスにおけるNOAELは、50mg/kg/日であり、これは、10mg BIDでのヒトにおける曝露量の7.6倍および2.3倍(雄性および雌性)の曝露量倍加をもたらした。
ラットにおいて、1回の1000mg/kgの用量が死亡を引き起こした。10日間の反復用量研究において、死亡は150mg/kg/日以下の用量で起こらなかった。28日間の研究において試験された最も高い用量である、50mg/kg/日は、血清脂質の増大、小葉中心の肝細胞肥大、脾性骨髄外造血、色素性マクロファージの増大、および網状赤血球増加症に関連し、そして腎臓の重量を増大させ、雄性のみにおいて、最小の尿細管上皮過形成を伴った。13週間の研究および6か月の研究は、尿細管上皮の変化がないこと、および腎臓の重量の増大が3か月の研究に限定されたことを除いて、同様の知見を与えた。NOAELは5mg/kg/日であり、これは、10mg BIDの用量でのヒト曝露量に対して、1.2および2.8(雄性および雌性)の曝露量倍加をもたらした。6か月について与えられた最も高い用量である、50mg/kg/日において、腎臓の重量の増加および他の腎臓知見がないことを除いて、いくらかの死亡が、先に観察された知見に加えて観察された。曝露量の倍加は、10mg BIDの用量でのヒトでの曝露量の22倍および34倍(雄性および雌性)であった。
カニクイザルにおいて、用量を制限する嘔吐が300mg/kgの単回用量で起こった。反復用量研究において、最大許容用量は100〜125mg/kg/日であり、嘔吐、低下した活動、および陰茎の伸長に関連した。28日間の反復用量研究において、100mg/kg/日を与えられた1匹の雄性は、嘔吐を経験した。10mg BIDでのヒト曝露量に対して74および68(雄性および雌性)の曝露量倍加が、100mg/kg/日の用量で達成された。減少した体重増加および食物消費が、10mg/kg/日以上の用量で、28日間、13週間および12か月の研究において起こった。コレステロール、LDLおよびHDLが、12か月の研究において10mg/kg/日以上で減少した。病巣細管上皮細胞の退化および/または再生が、腎臓において、0mg/kg、2mg/kg、10mg/kg、50mg/kg、および125mg/kgのロルカセリンをそれぞれ与えられた、0/8、1/8、2/8、3/8、および6/8の動物において観察された。嚢胞性卵胞が、0mg/kg、2mg/kg、10mg/kg、50mg/kgまたは125mg/kgのロルカセリンをそれぞれ与えられた、0/4、0/4、1/4, 1/4、および3/4の雌性の卵巣において観察された。この知見は、可逆性であった。NOAELは、2mg/kg/日であるとみなされた。
マウスとは異なりラットにおいて、腎臓の質量の中度の増大が、10日間、28日間および3か月の研究において、高用量(≧50mg/kg)で報告されたが、28日間の研究(最小の尿細管上皮肥大が雄性ラットにおいて報告された)を除いて、微視的相関を伴わなかった。サルにおける1年間の毒物学的研究において、最小〜中度の病巣細管上皮の退化および/または再生が観察された。この知見の潜在的な臨床的重要性を、2つの方法で評価した。第一に、ヒト腎臓病理の専門的知識を有する2人の病理学者(Helmut
Rennke,M.D.およびStephen Bonsib,M.D.)が別々に、1年間の研究から得られた全てのサル腎臓のスライドを、盲検の様式で再調査した。両方の病理学者が、これらの知見が軽度であり病巣のものであり、臨床的に重要ではなく、用量に関係がなく、そして試験薬物よりも加齢、感染、または炎症により関連しているようであると報告した。第二に、腎機能を、臨床試験において、クレアチニンおよびBUNを測定することによってのみでなく、尿沈殿物の試験およびクレアチニンクリアランスの計算によってもまた、監視した。尿沈殿物のデータは、上皮細胞および他の外部細片で汚染された「汚れた」尿標本の優位性に起因して、制限された値のものである。BUNもクレアチニンもいずれも、ロルカセリンによって影響を受けなかった。クレアチニンクリアランス(実際の体重法と好ましい理想体重法との両方を使用して計算された)もまた、ロルカセリンの2年間までの使用によって、影響を受けなかった。
(実施例12)
サルにおける毒性研究
5mL/kg用量体積中の0mg/kg、2mg/kg、10mg/kg、50mg/kg、および125mg/kgのロルカセリン用量を、経鼻胃の挿管法によって、1日1回12か月間、カニクイザル(4〜6/性/群)に投与した。コントロール群、50mg/kg群および125mg/kg群から2匹の動物/性を、さらに投与せずに、さらに4週間研究を続け、その後、終了した。研究の最初の91日間、用量溶液を、無水ロルカセリンを使用して調製した。92日目に開始し、この研究の残りの期間にわたり続けて、用量溶液を、ロルカセリン半水和物を使用して調製して、意図される市販形態に合わせた。これらの2つの形態の生体等価性の理論的推定を、薬理学的研究において、この研究中の91日目および92日目の類似の曝露によって、確認した。評価は、臨床徴候、食物消費、BW、心電図、眼の試験、および臨床病理学的指標を含んだ。血液サンプルを、TK分析のために、1日目、4週目、91日目、92日目、および52週目に収集した。完全な検死を全ての動物に対して行い、そして組織を収集し、保存し、処理し、そして顕微鏡で検査した。心臓のさらなる断片を収集して、全ての心臓弁の総合評価を可能にした。心臓組織病理学的評価は、心房、心室、心室中隔、両方のAV弁(僧帽弁および三尖弁)、ならびに大動脈弁および肺動脈弁を含んだ。
この研究において、ロルカセリンに関連する死亡はなかった。しかし、研究の完了前に2頭の動物が死亡した。両方が、明らかな投薬挿管法の事故による。癲癇が、1匹の高用量の雄性において、1日目の最初の投与の42分後に観察された。この動物は、2日目に処置を続け、この研究の期間中にわたって、さらなる癲癇は観察されなかった。用量依存性の活動の減少および猫背の外観は、両方の性において、10mg/kg以上の用量で見られた。さらに、振せん(雌性のみ)および嘔吐の発生の増大が、高用量群において存在し、そしてこれらは、回復期間中には起こらなかった。食物消費の用量依存性の減少が測定され、これは、数頭の動物について体重増加の減少をもたらし、これは、雌性においてより顕著であった。赤血球質量の減少を伴わない軽度の網状赤血球増加症が、125mg/kgの用量で観察された。血清脂質(コレステロール、HDL、およびLDL)の減少が、10mg/kg以上の用量のロルカセリンで処置された両方の性において測定された。全コレステロールおよびLDLの減少は、2mg/kgで処置された数頭の動物においてもまた起こった。2mg/kg以上の両方の性において、平均トリグリセリド濃度の用量非依存性低下が存在した。ALTの軽度の増大が、主として雌性において、全ての用量レベルおよび1頭のコントロール動物において起こった。50mg/kg/日以上を投与された数頭の雌性の尿中の白血球は、5の症例のうちの3において組織学的に見られた、尿細管変化に関連すると考えられた。
ロルカセリンに関連する肉眼的知見は存在しなかった。組織学的変化が、腎臓、卵巣、およびおそらく肝臓において、同定された。腎臓の変化は、病巣または多病巣性の細管上皮細胞の退化、再生、および細胞円柱からなった。最小〜軽度の細管上皮退化が、高用量群(125mg/kg)において、8頭のうちの6頭の動物において観察された。最小〜軽度の上皮再生が、0mg/kg、2mg/kg、10mg/kg、50mg/kg、および125mg/kgのロルカセリンをそれぞれ与えられた0/8、1/8、2/8、3/8および6/8の動物の腎皮質において観察され、そして中度の再生が、1頭のさらなる高用量の動物(125mg/kg群において7/8が再生を伴った)において見られた。細胞円柱が、50mg/kgにおける1/4の雄性および125mg/kgにおける4/4の動物において観察された。ロルカセリンに起因する組織学的腎臓変化は、血清化学または腎機能における変化に関連しなかった。腎臓知見の再調査が、ヒト腎臓の専門知識を有する2人の組織学者により行われ、彼らの両方が別々に、盲検スライドを読み、そして同じ結論に達した。すなわち、サルへのロルカセリンの12か月間にわたる投与は、薬物に関連する腎臓病理学に関連しなかった。彼らの見解において、腎臓の組織学的知見は、軽度であり病巣のものであり、試験薬物の投与に対する関連を示さず、そしてロルカセリンの影響よりもむしろ、加齢、感染、または炎症に最も一致した。これらの病理学者のうちの一方は、再生の潜在的知見を、青色がかった細胞質の脱色をもたらす染色アーチファクトに原因があるとした。嚢胞性卵胞が、0mg/kg、2mg/kg、10mg/kg、50mg/kgまたは125mg/kgのロルカセリンをそれぞれ与えられた0/4、0/4、1/4、1/4、および3/4の雌性の卵巣において、観察された。この変化は、1か月間の薬物を与えられたない期間の後に、可逆的であった。肝性リピドーシスは、ロルカセリン投与に対して不定の関係を有した。これは、最小〜軽度の重篤度に一般的であり、そして0mg/kg日、2mg/kg日、10mg/kg日、50mg/kg日および250mg/kg/日のロルカセリンをそれぞれ与えられた2/8、4/8、2/8、3/8、および4/8の動物において観察された。コントロールサルとロルカセリンで処置されたサルとの間のアラニンアミノトランスフェラーゼは、一般に匹敵した。このことは、増大したALTレベルと肝性リピドーシスとの間の不定の関係を示す。このリピドーシスは、薬物を投与しない1か月の期間後に屠殺した動物においては存在しなかった。研究病理学者によっても同等者検閲病理学者によっても、コントロールと比較して、ロルカセリンを与えられた動物の心臓、心臓弁、肺脈管または肺において、変化は同定されなかった。
雄性および雌性のサルにおける1日目のロルカセリン血漿曝露量は、2mg/kgから125mg/kgまで直線状の用量であった。両方の性について、M1の血漿曝露量は、用量比例未満であり、一方で、M5については、用量比例より高かった。ロルカセリン、M1、およびM5の血漿曝露量は、ロルカセリン塩形態が変化しても(すなわち、無水物対半水和物)変化しなかった。358日間にわたるロルカセリンの反復用量は、2mg/kg/日および50mg/kg/日の用量について、性とは無関係に、単回用量と比較して、血漿曝露量の穏やかな増大(1.0倍から1.8倍)をもたらした。125mg/kg/日の用量で、血漿曝露量は、雄性と雌性との両方のサルにおいて、1日目から358日目に、わずかに減少した(約10%から約40%)。ロルカセリンスルファメート(M1)およびM5が、0.5時間で収集された最初の時点で、血漿中で検出された。このことは、両方の物質がロルカセリンの経口投与後に迅速に形成されたことを示す。ロルカセリンの単回用量または複数用量の後に、M1とM5との両方の曝露量は、親化合物の曝露量より大きく、随伴するロルカセリン曝露量よりも、M1については20倍から160倍の範囲高く、M5については3倍まで高かった。研究の知見は、サルにおいて行われた以前の研究と一致した。以前の研究においてと同様に、コントロールとロルカセリンで処置された動物との間で、心臓弁にも肺にも差異は観察されなかった。2mg/kgのNOAELが、実施した実験室により決定された。NOAELにおけるロルカセリンに潜在的に関連した腎臓の知見(すなわち、1/8の動物における最小の細管再生の単一の病巣)は、有害であるとみなされなかった。
腎臓の知見
サルにおいて、腎臓の変化は、52週間の研究においてのみ観察された(2mg/kg/日10mg/kg/日50mg/kg/日および125mg/kg/日)。腎臓の変化は、病巣の細管上皮細胞の退化、再生、および細胞円柱からなった。最小〜軽度の細管上皮退化が、高用量群(125mg/kg)において、8頭のうちの6頭の動物において観察された。最小〜軽度の上皮再生が、0mg/kg、2mg/kg、10mg/kg、50mg/kg、および125mg/kgのロルカセリンをそれぞれ与えられた0/8、1/8、2/8、3/8および6/8の動物の腎皮質において観察された。高用量において、中度の上皮再生が、1/4の雌性において観察された。細胞円柱が、50mg/kgにおける1/4の雄性ならびに125mg/kgにおける1/4の雄性および2/4の雌性において観察された。これらの知見は、以前のサル研究においては観察されておらず、そして類似の腎臓知見は、齧歯類においては起こらなかった。盲検のスライドセットを再検討したのちに、2人の別々のヒト腎臓組織学者によって、腎臓知見は、ロルカセリン処置に無関係であることが決定された。彼らの独立した見解において、これらの知見は関連せず、そして年齢および病巣の炎症または感染に一致した。一方の病理学者は、再生の知見を、青色がかった細胞質の脱色をもたらす染色アーチファクトに原因があるとした。細管腎臓上皮再生がアーチファクトである場合、実施した実験室の腎臓知見は、高用量に制限される。2mg/kg、10mg/kg、50mg/kg、および125mg/kgにおいて、その許容範囲は、それぞれ、雄性と雌性との両方について、MRDにおけるヒト曝露量の1.0倍および0.6倍、8倍および5倍、44倍および31倍、ならびに51倍および51倍であった。齧歯類およびサルにおける腎臓知見は、ロルカセリンに対して不定の関係のものであった。ヒト曝露量に対するかなりの許容範囲は、齧歯類、およびヒト腎臓の専門知識を有する2人の病理学者によればサルにおける、全ての腎臓知見について存在する。サルにおける腎臓知見が薬物に関連すると仮定してさえも、主要な知見は病巣または多病巣のものであり、最小〜軽度の(高用量において中度の再生が1例)尿細管上皮の再生および退化は、臨床的に関連するほど、より重篤であり広範であったはずである。広範な第2相および第3相プログラムにおける有害事象、臨床化学および尿検査に基づいて、ヒトの腎臓に対するロルカセリンの影響の証拠は存在しない。
(実施例13)
化合物1の塩酸塩半水和物の形態IIIの物理特性
化合物1の塩酸塩半水和物
化合物1の塩酸塩半水和物の形態IIIの物理特性を、以下の表16に要約する。
化合物1の塩酸塩半水和物の形態IIIは、3.7%の重量減少として計算される脱水特徴を示し、これは、半水和物についての3.7%という理論的重量減少に一致する。DSCによる分析は、これらのTGA結果をさらに確認し、ここで化合物1の塩酸塩半水和物の形態IIIは、約95℃における脱水事象および約200℃〜201℃における融解/分解吸熱を示す。
DVSデータは、化合物1の塩酸塩半水和物の形態IIIが実質的に非吸湿性であり、90% RHにおいて0.5重量%の水を吸着することを示す。XRPDパターンは、DVSサイクル後に結晶形態の変化がないことを示した。
化合物1の塩酸塩半水和物の形態IIIについての特定のX線粉末回折ピークを以下の表17に示す。
化合物1の塩酸塩半水和物の形態IIIは、実施例14に記載されるように調製され得る。
(実施例14)
(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン塩酸塩半水和物の形態IIIの調製。
方法1
工程A:8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンの調製。
2−クロロ−N−(4−クロロフェネチル)プロパン−1−アミン塩酸塩(約460kg,1.71kmol,1.00当量)、塩化アルミニウム(約336kg,2.52kmol,1.47当量)、および1,2−ジクロロ−ベンゼン(約1321kg)を、苛性スクラバー(caustic scrubber)に排気する容器に入れる。次いで、この混合物を窒素下約126℃で約16時間撹拌および加熱する。次いで、得られたFriedel−Crafts反応混合物を冷却する。シリカゲルおよび精製水(約736kg)を第二の容器に入れる。次いで、冷却したFriedel−Crafts反応混合物を、この第二の容器中で撹拌および冷却した水性シリカゲルスラリーに添加する。この撹拌したクエンチ混合物を約55℃で濾過し、そしてシリカゲルフィルターケーキを精製水(約368kg)で洗浄する。必要に応じて、この精製水のいくらかまたは全てを使用して、クエンチ容器をすすいでフィルターに入れる。
その母液および洗浄液の濾液を容器内で合わせ、そして撹拌しながら約22℃まで冷却する。次いで、撹拌をやめ、そして沈降させると、3つの相が分離する。褐色の最下相は、ほとんど1,2−ジクロロベンゼンからなり、これを排液する。残りの二相のうちの下のもの(これは、元の三相混合物の中間相である)は、ほとんどの生成物を含む。最上相は、より少量の生成物を含む、濁った水相である。これらの上の二相を、シクロヘキサン(約506kg)と、少なくとも12の水相pHを達成するために充分な水酸化ナトリウム水溶液(約30重量%)との間で分配する。このシクロヘキサン相を約57℃の水(少なくとも300kg)で洗浄し、次いで減圧下でエバポレートして、粗製8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンを油状物として得る。
工程B:(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミ酒石酸塩の調製。
アセトン(約848kg)を、工程Aにおいて調製した粗製8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンに添加する。この容器の内容物を撹拌し、そして約45℃まで加熱する。得られた溶液に、撹拌している容器の内容物を約45℃で維持しながら、L−(+)−酒石酸(約57.0kg,380mol,0.222当量)の精製水(約98.0kg)中の溶液を添加する。撹拌を約20分間続ける。次いで、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミ酒石酸塩の種結晶を必要に応じて添加して、核形成を開始させる。撹拌を続け、そしてさらなるアセトンを添加する。次いで、得られた懸濁物を約2℃まで冷却する。得られた沈殿物を遠心分離により集めてアセトン(約440kg)で洗浄し、その一部を必要に応じて使用して、結晶化容器をすすいで遠心機に入れる。洗浄した固体を遠心機から取り出し、アセトン(約874kg)と混合し、そしてこの混合物を撹拌して加熱還流する。還流を維持しながら、完全な溶解が還流中に達成されるまで、精製水(少なくとも329kg)を添加する。得られた混合物を還流しながら撹拌し、次いで約2.5時間かけて約2℃まで冷却する。得られた沈殿物を遠心分離により集めてアセトン(約184kg)で洗浄し、その一部を必要に応じて使用して、結晶化容器をすすいで遠心機に入れる。洗浄した固体を遠心機から取り出し、そして減圧下高温で乾燥させて、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミ酒石酸塩を得る。その収量の範囲は、100kg〜158kgである。
工程C:(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン塩酸塩半水和物の調製。
精製水(約740kg)を、工程Bからの(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミ酒石酸塩(アッセイのための補正後約247kg,912mol,1.00当量)、炭酸カリウム(約151kg,1093mol,1.20当量)、および酢酸エチル(約663kg)の撹拌混合物に添加する。この添加中、この混合物を約15℃に維持し、その後、これを撹拌し、次いで沈降させる。下(水)相を廃棄物処理のために排液する。精製水(約740kg)を上(有機)相に添加し、そして得られた混合物を約22℃で撹拌し、次いで沈降させる。下(水)相を廃棄物処理のために排液する。
溶媒を約40℃での減圧蒸留により上(有機)相から除去して、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンを蒸留残渣として得る。酢酸エチル(約1050kg)を添加し、そしてこの混合物を撹拌して溶解を達成する。得られた溶液の含水量がKarl Fischer分析により1.51重量%を超えることがわかった場合、この段落の手順を繰り返す。
ポリッシングフィルターを通して結晶化容器内に、最後の酢酸エチルでの希釈後の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン溶液中で1.0重量%の水濃度を与えると計算されたおよその量の精製水を添加する。次いで、この溶液を同じポリッシングフィルターでその結晶化容器内に濾過する。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンを調製するのに使用した容器をさらなる新しい酢酸エチル(約644kg)ですすぎ、そしてそのすすぎ液を同じポリッシングフィルターでその結晶化容器内に濾過する。
この結晶化容器内の溶液の含水量をKarl Fischer分析により決定する。その含水量が約0.8重量%〜約1.2重量%(0.5重量%〜1.5重量%の非棄却範囲)である場合、処理は次の段落の最初から再開する。その含水量が低すぎる場合、さらなる精製水をそのポリッシングフィルターに通して添加する。その含水量が高すぎる場合、溶媒を減圧蒸留により除去し、精製水(約18kg)をそのポリッシングフィルターに通して添加し、そして酢酸エチル(約1800kg)をそのポリッシングフィルターに通して添加する。いずれの場合においても、得られる溶液の含水量を試験する。
この結晶化容器の内容物を撹拌するときに、塩化水素ガス(約3.3kg,91mol,0.10当量)をこの容器のヘッドスペースに加える。次いで、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン塩酸塩半水和物の種結晶を添加して、核形成を開始させる。この反応混合物のpHが約5以下に低下し、約5以下のpHを維持するまでさらなる塩化水素ガスをこの容器のヘッドスペースに加える。沈殿した生成物を遠心分離により集め、そして濾過した酢酸エチル(約552kg)で洗浄する。その沈殿物を減圧下で乾燥させて、表題化合物を得る。その収量の範囲は184kg〜217kgであり、これは、添加シードについて補正されていない理論値の84%〜99%であり、そして添加シードについて補正された理論値の83%〜98%である。
方法2
工程A:8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンの調製。
1,2−ジクロロ−ベンゼン(約1522kg)、2−クロロ−N−(4−クロロフェネチル)プロパン−1−アミン塩酸塩(約530kg,1.97kmol,1.00当量)、および塩化アルミニウム(約387kg,2.90kmol,1.47当量)を、苛性スクラバーに排気する容器に入れる。次いで、この混合物を窒素下約126℃で約16時間撹拌および加熱する。次いで、得られたFriedel−Crafts反応混合物を冷却する。精製水または飲用水(約1060kg)およびシリカゲルを第二の容器に入れる。次いで、冷却したFriedel−Crafts反応混合物を、この第二の容器中で撹拌および冷却した水性シリカゲルスラリーに添加する。この撹拌したクエンチ混合物を約58℃で濾過し、そしてそのシリカゲルフィルターケーキを精製水または飲用水(約212kg)で洗浄する。必要に応じて、この水のいくらかまたは全てを使用して、クエンチ容器をすすいでこのフィルターに入れてもよい。その母液および洗浄液の濾液を容器内で合わせ、そして撹拌しながら約22℃まで冷却する。次いで、撹拌をやめ、そして沈降させると、3つの相が分離する。褐色の最下相はほとんどが1,2−ジクロロベンゼンからなり、これを溶媒再生のために排液する。残りの二相のうちの下のもの(これは、元の三相混合物の中間相である)は、ほとんどの生成物を含む。最上相は、より少量の生成物を含む、濁った水相である。これらの上の二相を、シクロヘキサン(約583kg)と、少なくとも約13の水相pHを達成するために充分な水酸化ナトリウム水溶液(約30重量%)との間で分配する。そのシクロヘキサン相を精製水または飲用水(約1272kg)で約57℃で洗浄し、次いで減圧下で蒸留して溶媒を除去し、そして蒸留残渣として、粗製表題化合物(油状物)を得る。
工程B:(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミ酒石酸塩の調製。
アセトン(約977kg)を、工程Aにおいて調製した粗製8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンに添加する。この容器の内容物を撹拌し、そして約45℃まで加熱する。得られた溶液に、撹拌している容器の内容物を約45℃で維持しながら、L−(+)−酒石酸(約66kg,440mol,0.223当量)の精製水または飲用水(約113kg)中の溶液を添加する。酒石酸の添加がおよそ半分終わったら、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミ酒石酸塩の種結晶をこの溶液に添加して曇らせ、そして核形成を開始させる。撹拌を続け、そしてさらなるアセトンを添加する。次いで、得られた懸濁物を約2℃まで冷却する。得られた沈殿物を遠心分離により集めてアセトン(約508kg)で洗浄し、その一部を必要に応じて使用して、結晶化容器をすすいで遠心機に入れる。この洗浄した固体をアセトン(約(1007kg)と混合し、そしてこの混合物を撹拌して加熱還流する。還流を維持しながら、完全な溶解が還流中に達成されるまで、精製水または飲用水(少なくとも約392kg)を添加する。得られた混合物を還流しながら撹拌し、次いで約2℃まで約2.5時間かけて冷却する。得られた沈殿物を遠心分離により集めてアセトン(約212kg)で洗浄し、その一部を必要に応じて使用して、結晶化容器をすすいで遠心機に入れる。洗浄した固体を遠心機から取り出し、そして減圧下高温で乾燥させて、表題化合物を得る。
工程C:(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン塩酸塩半水和物の調製。
精製水(約779kg)を、工程Bからの(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミ酒石酸塩(アッセイのための補正後約260kg,960mol,1.00当量)、炭酸カリウム(約159kg,1150mol,1.20当量)、および酢酸エチル(約698kg)と、約15℃で撹拌しながら合わせる。得られた混合物を撹拌し、次いで沈降させる。下(水)相を廃棄物処理のために排液する。精製水(約779kg)を上(有機)相に添加し、そして得られた混合物を約22℃で撹拌し、次いで沈降させる。下(水)相を廃棄物処理のために排液する。
溶媒を上(有機)相から、ジャケット温度を約60℃まで上昇させながら減圧蒸留により除去する。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン(油状物)を蒸留残渣として得る。酢酸エチル(約1105kg)を添加し、そしてこの混合物を撹拌して溶解を達成する。得られた溶液の含水量がKarl
Fischer分析により1.51重量%を超えることがわかった場合、この段落の手順を繰り返す。
次いで、内部の溶液をポリッシングフィルターで濾過して結晶化容器に入れる。次いで、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンを調製するのに使用した容器を、さらなる酢酸エチル(約122kg)ですすぎ、同じポリッシングフィルターに通してこの結晶化容器に入れる。次いで、この結晶化容器に、最後の酢酸エチルでの希釈後の溶液中で1.0重量%の水濃度を与えると計算されたおよその量の精製水を添加する。次いで、酢酸エチル(約556kg)をこの結晶化容器に添加し、そして得られた混合物を撹拌する。この結晶化容器内の溶液の含水量をKarl Fischer分析により決定する。その含水量が約0.8重量%〜約1.2重量%(0.5重量%〜1.5重量%の認定された範囲)である場合、処理は次の段落の最初から再開する。その含水量が低すぎる場合、さらなる精製水を添加する。その含水量が高すぎる場合、溶媒を減圧蒸留により除去し、そして精製水および酢酸エチルを添加する。いずれの場合においても、得られた溶液の含水量を再度試験する。
この結晶化容器の内容物を撹拌するときに、塩化水素ガス(約3.5kg,96mol,0.10当量)をこの容器のヘッドスペースに加える。次いで、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン塩酸塩半水和物の種結晶を添加して、核形成を開始させる。次いで、この反応混合物のpHが約3以下に低下し、約3以下のpHを維持するまで、さらなる塩化水素ガスをこの容器のヘッドスペースに加える。沈殿した生成物を遠心分離により集め、そして酢酸エチル(約580kg)で洗浄して、表題化合物(約221kg)を得、これをトレイまたはタンブル乾燥機(例えば、ダブルコーン乾燥機)で、減圧下約26℃のジャケット温度で乾燥させる。
方法3
工程A:8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンの調製。
オーバーヘッド撹拌機、ジャケット温度制御器、窒素入口、および苛性スクラバーベントを備える反応器に、特定された順序で、2−クロロ−N−(4−クロロフェネチル)プロパン−1−アミン塩酸塩(1.00kg,3.72mol)、塩化アルミニウム(0.745kg,5.58mol)、および1,2−ジクロロベンゼン(2.88kg)を入れた。撹拌している反応器の内容物を125℃〜130℃まで加熱し、そして撹拌をこの温度で14時間〜18時間続けた。60℃〜70℃で、暗色の溶液が得られた。反応の完了(HPLCピーク面積により1.0%未満の出発材料)が確認された後に、撹拌している反応器の内容物を30℃〜35℃まで冷却した。苛性スクラバーに排気する第二の反応器に、精製水(1.60L)およびシリカゲル(0.160kg)を入れた。このFriedel−Crafts反応混合物を、第二の反応器の撹拌している内容物を60℃未満に維持するために充分にゆっくりと、第一の反応器から第二の反応器に移した。この移動が完了した後に、保持期間を全く設けずに次の工程を実施し得る。このシリカゲルを、中程度〜粗めのフィルター要素で55℃〜60℃で濾過し、そして濾過した固体を引き続き、50℃〜60℃に予熱した精製水(800mL)で洗浄した。合わせた母液および洗浄液濾液を激しく撹拌しながら20℃〜25℃まで冷却した。次いで、撹拌を止め、そして相を20℃〜25℃で分離させた。(プロセスの体積はこの時点で5.68Lの最大になった)。3つの相が、1時間〜2時間の静置後に分離した。最下層を廃棄物処理のために排液した。この暗色の層は、pH3〜4でほとんどが1,2−ジクロロベンゼン(1.64kg,1.33L)からなった。生成物の約1%が、この層に失われた。残りの二相を撹拌せずにさらに2時間〜4時間静置した。その下層を排液し、取っておいた(層A)。この淡色の相(2.64kg,2.00L,pH2〜3)は、約90%の8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピンを含んだ。その上層(2.24kgのpH0〜1の濁った水相)は、約1%〜4%の8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピンを含み、逆抽出のために反応器に残される。この反応器にシクロヘキサン(1.10kg)を入れ、次いで30%水性NaOH(2.44kg,18.3mol)を入れた。得られた混合物(5.60L)を室温で30分間激しく撹拌した。撹拌を止め、そして相を25分間〜40分間分離させた。下(水)相のpHが13以上である場合、これを廃棄物処理のために排液した。そうでなければ、さらなる30%水性NaOHを添加し、そしてこの抽出を繰り返した。pH14において、この水相は0.1%未満の8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピン遊離塩基を含む。この反応器からの残った上(有機)相を排液して取っておいた(層B)。この反応器を精製水ですすぎ、続いて適切な有機溶媒ですすいで、残留する塩を除去した。下の淡色の生成物相(元の三相の中間相、層A)および上相(有機物、層B)を反応器に戻した。撹拌している反応器の内容物に、30%水性NaOH(1.60kg,12.0mol)を添加した。この反応器の内容物を0.5時間激しく撹拌した。撹拌をやめ、そして15分間〜30分間かけて相を分離させた。その下(水)層を廃棄物処理のために排液した。反応器に残っているその上(有機)相に、精製水(2.40kg)を添加した。この反応器の内容物を60℃〜65℃で0.5時間激しく撹拌した。撹拌をやめ、そして相を60℃〜65℃で1.5時間〜2時間かけて分離させた。その下(水)層を廃棄物処理のために排液した。反応器ジャケット温度を55℃〜60℃にして、上(有機)層からの溶媒を、115torr〜152torrで開始して40torrまで低下する圧力での減圧蒸留により、除去した。粗製生成物である8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピンを、遊離塩基として、黄色〜褐色の油状物蒸留残渣として得た。
工程B:(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミ酒石酸塩の調製。
工程Aからの蒸留残渣(遊離塩基としての粗製8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピン)をアセトン(0.400kg)に溶解させた。得られた溶液を排液し、そして秤量して、8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピンの含有量をHPLCによりアッセイした。このアッセイの結果を使用して、アセトン、L−酒石酸、および水の分量を計算した。以下に示される量は、この目的を達成するために代表的なものである。種結晶の添加前の、8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピン:アセトン:L−酒石酸:水のモル比1.00:9.6:0.25:3.6。さらなるアセトン(1.415kg)をこの反応器に添加し、そして撹拌している反応器の内容物を、47℃〜52℃まで加熱した。得られた溶液に、L−酒石酸(0.1223kg,0.815mol)の精製水(0.211kg)中の溶液を、一定速度で5分間〜15分間かけて添加した。薄い懸濁物が添加中に形成されたが、この混合物の温度を50℃に回復させると、再度溶解した。ヘミ酒石酸塩の種結晶(0.80g)をこの50℃の溶液に添加して曇らせ、そして核形成を開始させた。47℃〜52℃で撹拌しながら、核形成を2時間〜3時間続けさせた。撹拌している反応器の内容物を50℃に維持しながら、アセトン(0.473kg)をこの反応器に添加した。得られた懸濁物を0℃〜5℃まで、3時間〜5時間かけてゆっくりと冷却した。撹拌を0℃でさらに1時間〜3時間続けた。得られた白色沈殿物を、中程度〜微細なフィルター要素上に集め、次いで、アセトン(0.900kg)と精製水(0.054kg)との混合物で洗浄した。この湿潤ケーキのエナンチオマー過剰率(ee)を決定した。
eeが98%未満であった場合、その湿潤ケーキを反応器に戻し、そしてアセトン(1.90kg)と精製水(0.400kg)との混合物中で、55℃〜60℃で0.5時間〜1時間再度スラリー化した。1時間後に溶解が達成されなかった場合、透明な溶液が達成されるまで、水(およそ0.160kg)を添加した。次いで、得られた混合物を0℃〜5℃まで、2時間〜3時間かけてゆっくりと冷却した。0℃での撹拌をさらに3時間〜5時間続けた。得られた白色沈殿物を、中程度〜微細なフィルター要素上に集め、次いでアセトン(0.400kg)で0℃〜4℃で洗浄した。
洗浄した固体生成物(296g、湿潤)を、完全真空下60℃〜65℃で15時間〜20時間乾燥させた。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミ酒石酸塩の収量(約99.7%のeeおよび7.5重量%の含水量を有する)は、295gであった(ラセミ体2−クロロ−N−(4−クロロフェネチル)プロパン−1−アミン塩酸塩に基づき、生成物の含水量を考慮して、27.1%)。
工程C:(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン塩酸塩半水和物の形態IIIの調製。
オーバーヘッド撹拌機および窒素入口を備える反応器に、特定された順序で、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピンヘミ酒石酸塩(7.5重量%の水を含めて1.00kg,1.71mol)、炭酸カリウム(0.508kg,3.68モル)、酢酸エチル(2.68kg)、および精製水(2.68kg)を入れた。得られた混合物を20℃〜25℃で30分間〜40分間撹拌し、次いで0.5時間〜1時間かけて相を分離させた。その下(水)相を廃棄物処理のために排液した。精製水(2.68kg)をこの反応器に添加し、そして得られた混合物を10分間〜20分間激しく撹拌した。その相を、1時間〜1.5時間かけて分離させた。その下(水)相を廃棄物処理のために排液した。反応器の内容物を40℃〜45℃の温度にして、その溶媒を、153torrから46torrに低下する圧力での減圧蒸留により除去した。その残渣を20℃〜25℃まで冷却した。酢酸エチル(3.81kg)をこの反応器に入れ、そしてその蒸留残渣を撹拌により溶解させた。得られた溶液の含水量を、Karl Fischer分析により、0.8重量%未満であると確認した。この溶液をポリッシングフィルターで濾過した。この反応器を、酢酸エチル(2.33kg)(Karl Fischer分析により0.05重量%未満の含水量を有することを予め確認した)でこのフィルターに通してすすいだ。溶液とすすぎ濾液との両方を反応器に戻した。精製水(39.9g)をこの反応器に添加した。撹拌している反応器の内容物を0℃〜5℃まで冷却し、次いでHClガス(19.0g,0.521mol)を、撹拌している反応器の内容物を0℃〜5℃に維持しながら添加した。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン半水和物の種結晶(1.33g)をこの撹拌している反応器の内容物に、0℃〜5℃で添加して、核形成を開始させた。残りのHClガス(107.6g,2.95mol)を、撹拌している反応器の内容物を0℃〜5℃に維持しながら、少なくとも1.5時間〜2時間かけて一定速度でこの反応器に入れた。得られた懸濁物を0℃〜5℃で2時間撹拌した。得られた白色沈殿物を、中程度〜微細なフィルター要素上に集めた。この反応器、次いで濾過した固体生成物を、酢酸エチル(1.33kg)で洗浄した。この湿潤ケーキ(約867g)を完全真空で33℃〜37℃で、20時間、またはこのケーキの温度が4時間安定するまでの、いずれかの先に起こったほうで乾燥させた。得られた(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピン塩酸塩半水和物(3.7重量%の含水量,14.7%の塩化物含有量,0.01%未満のROI,99.6%を超えるee,99%を超えるHPLC純度,および0.1%未満の他方の異性体含有量)を、約741g(89.9%)の収量で得た。
当業者は、本明細書中に記載された例示的実施例に対する種々の改変、付加、交換、および変更が、本開示の趣旨から逸脱することなくなされ得ること、ならびに従って、本開示の範囲内であるとみなされることを、認識する。