JP2016105129A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小サイズ及び大サイズの用紙定着の際でも定着ベルトの端部温度上昇を効果的に抑えると同時に、省エネルギー性低下、ウォームアップ時間の延長、温度落ち込み等の副作用を防ぐ。【解決手段】回転可能な定着部材21と、定着部材に対向して回転可能に設けられた加圧部材22と、定着部材を加熱する複数の加熱源23a,23bと、加圧部材と対向してニップ部を形成するニップ形成部材24と、加熱源と定着部材の間に設けられ、回転位置に応じて加熱源からの光を遮断できる遮光部材210と、を具備し、ニップ部において記録媒体P上の未定着画像を定着させる定着装置20において、ニップ形成部材24は、基材51と、該基材のニップ部側に、基材より大きい熱伝導率を有する第1熱伝導部材41とを有し、複数の加熱源23a,23bのうち遮光部材210により遮光すべき加熱源23bは、他の加熱源23aより遮光し易い位置に配置される。【選択図】図15

Description

本発明は、記録媒体に画像を定着する定着装置及び定着装置を備えた画像形成装置に関する。
プリンタ・複写機・ファクシミリ等の画像形成装置に対し、近年、省エネルギー化・高速化についての市場要求が強くなってきている。
画像形成装置では、電子写真記録・静電記録・磁気記録等の画像形成プロセスにより、画像転写方式又は直接方式によって未定着トナー画像が記録媒体シート・印刷紙・感光紙・静電記録紙等の記録媒体に形成される。未定着トナー画像を定着させるための定着装置としては、熱ローラ方式、フィルム加熱方式、電磁誘導加熱方式等の接触加熱方式の定着装置が広く採用されている。
定着装置の近年の課題として以下のものがある。
・ウォームアップ時間(電源投入時等に、定着装置が常温状態から印刷可能な所定の温度(リロード温度)まで昇温するのに要する時間)や、ファーストプリント時間(印刷要求を受けた後、印刷準備を経て印字動作を行い排紙が完了するまでの時間)の短縮化が望まれている(課題1)。
・また、画像形成装置の高速化に伴い、単位時間あたりの通紙枚数が増え、必要熱量が増大しているため、特に連続印刷の初めに熱量が不足する、いわゆる温度落ち込みが問題となっている(課題2)。
以上のような課題を解決するために、低熱容量の無端ベルトを金属熱伝導体を介さずに直接加熱する構成において、高生産の画像形成装置に搭載されても、良好な定着性を得ることができるようにした定着装置が提案され、既に知られている。
しかし、上記のように低熱容量の無端ベルトを用いた定着装置の場合、通紙時の長手方向の温度分布を均一に保つことが難しかった。すなわち、小サイズの記録媒体が通過する領域(通紙部)では、記録媒体及び記録体上の未定着トナーの加熱のために熱が消費されるが、非通紙部では記録媒体により熱が奪われない。そのため、熱は加熱ローラ(定着ローラ)とベルトに蓄積し、この非通紙部のニップ部の温度が、所定温度に維持管理される通紙部のニップ部の温度よりも高くなる、いわゆる端部温度上昇が生じることが既に知られている。
端部温度上昇が生じると、材料が耐熱温度に到達して劣化したり破壊したりするため、これを防ぐ必要がある。そこで、長手方向の温度偏差を低減し、端部温度上昇を防ぐために、可動遮光板を用いたり、均熱板を用いてニップ部を構成したりしている。だが、可動遮光板の場合、小サイズ通紙時の端部温度上昇を抑制するために反射部材の形状を工夫する必要があったり、可動遮光板の形状とヒータの配置が制限されてヒータの効率が制限されたりしていた。また、均熱板は大サイズ通紙時の端部温度上昇を抑制するのは得意ではなかった。
特許文献1には、フィルム加熱方式の加熱定着装置における小サイズ通紙時の非通紙部昇温の防止目的で、定着ヒータ下流にヒートパイプ等の伝熱部材を配設し、伝熱部材を定着フィルムを介して加圧ローラに圧接させる構成が開示されている。しかし、通紙部等での吸熱による省エネルギー性や定着性の低下や、均熱部材の当接により生じる温度落ち込みや省エネルギー性低下等の問題は残存している。
そこで、本発明は、小サイズ及び大サイズの用紙定着の際でも定着ベルトの端部温度上昇を効果的に抑えると同時に、省エネルギー性低下、ウォームアップ時間の延長、温度落ち込み等の副作用を防ぐことを目的とする。
この課題を解決するため、回転可能な定着部材と、前記定着部材に対向して回転可能に設けられた加圧部材と、前記定着部材内に設けられ、前記定着部材を加熱する複数の加熱源と、前記定着部材の内側に配設され、前記加圧部材と対向してニップ部を形成するニップ形成部材と、前記加熱源と前記定着部材の間に設けられ、回転位置に応じて前記加熱源からの光を遮断できる遮光部材と、を具備し、前記ニップ部において記録媒体上の未定着画像を定着させる定着装置において、前記ニップ形成部材は、基材と、該基材のニップ部側に、該基材より大きい熱伝導率を有する第1熱伝導部材とを有し、前記複数の加熱源のうち前記遮光部材により遮光すべき加熱源は、他の加熱源より遮光し易い位置に配置される、ことを特徴とする定着装置を提案する。
小サイズ及び大サイズの記録媒体の定着の際にエネルギーを浪費せずに定着ベルトの端部温度上昇を効果的に抑えると同時に、省エネルギー性低下、ウォームアップ時間の延長、温度落ち込み等の副作用を防ぐことできる。
実施形態に係る画像形成装置全体の概略構成図である。 定着装置の概略構成図である。 別の実施形態に係る定着装置を示す概略構成図である。 従来の定着装置の概略側面断面図である。 従来の定着装置内のニップ部構成と端部温度上昇を示す概略図である。 実施形態1に係る定着装置の概略側面断面図である。 実施形態1に係る定着装置内のニップ部構成と端部温度上昇を示す概略図である。 実施形態2に係る定着装置の概略側面断面図である。 実施形態2に係る定着装置内のニップ部構成と端部温度上昇を示す概略図である。 実施形態3に係る定着装置の概略側面断面図である。 実施形態3に係る定着装置内のニップ部構成と端部温度上昇を示す概略図である。 実施形態3に係るニップ部構成の概略分解斜視図である。 従来の遮光板の回動位置を示す図である。 遮光板の展開図である。 通紙幅Cの場合の遮光板210とヒータの位置を示す図である。 通紙幅Bの場合の遮光板210とヒータの位置を示す図である。 通紙幅A,Dの場合の遮光板210とヒータの位置を示す図である。 遮光板210を正逆方向に回転駆動する駆動機構250を示す斜視図である。 定着装置の斜視図である。 定着ベルト21の支持構造を示す斜視図である。 フランジ及びスライド部材の斜視図である。 フランジにスライド部材を重ねた状態を示す正面図である。 フランジの支持構造を示す斜視図である。
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。
図1に示す画像形成装置1は、カラーレーザープリンタであり、その装置本体の中央には、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kが設けられている。各作像部4Y,4M,4C,4Kは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
具体的に、各作像部4Y,4M,4C,4Kは、潜像担持体としてのドラム状の感光体5と、感光体5の表面を帯電させる帯電装置6と、感光体5の表面にトナーを供給する現像装置7と、感光体5の表面をクリーニングするクリーニング装置8等を備える。なお、図1では、ブラックの作像部4Kが備える感光体5、帯電装置6、現像装置7、クリーニング装置8のみに符号を付しており、その他の作像部4Y,4M,4Cにおいては符号を省略している。
各作像部4Y,4M,4C,4Kの下方には、感光体5の表面を露光する露光装置9が配設されている。露光装置9は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を有し、画像データに基づいて各感光体5の表面へレーザー光を照射するようになっている。
各作像部4Y,4M,4C,4Kの上方には、転写装置3が配設されている。転写装置3は、転写体としての中間転写ベルト30と、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ31と、二次転写手段としての二次転写ローラ36と、二次転写バックアップローラ32と、クリーニングバックアップローラ33と、テンションローラ34、ベルトクリーニング装置35を備える。
中間転写ベルト30は、無端状のベルトであり、二次転写バックアップローラ32、クリーニングバックアップローラ33及びテンションローラ34によって張架されている。ここでは、二次転写バックアップローラ32が回転駆動することによって、中間転写ベルト30は図の矢印で示す方向に周回走行(回転)するようになっている。
4つの一次転写ローラ31は、それぞれ、各感光体5との間で中間転写ベルト30を挟み込んで一次転写ニップを形成している。また、各一次転写ローラ31には、電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が各一次転写ローラ31に印加されるようになっている。
二次転写ローラ36は、二次転写バックアップローラ32との間で中間転写ベルト30を挟み込んで二次転写ニップを形成している。また、一次転写ローラ31と同様に、二次転写ローラ36にも電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ36に印加されるようになっている。
ベルトクリーニング装置35は、中間転写ベルト30に当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードを有する。このベルトクリーニング装置35から伸びた廃トナー移送ホースは、廃トナー収容器の入り口部に接続されている。
プリンタ本体の上部には、ボトル収容部2が設けられており、ボトル収容部2には補給用のトナーを収容した4つのトナーボトル2Y,2M,2C,2Kが着脱可能に装着されている。各トナーボトル2Y,2M,2C,2Kと上記各現像装置7との間には、補給路が設けてあり、この補給路を介して各トナーボトル2Y,2M,2C,2Kから各現像装置7へトナーが補給されるようになっている。
一方、プリンタ本体の下部には、記録媒体としての用紙Pを収容した給紙トレイ10や、給紙トレイ10から用紙Pを搬出する給紙ローラ11等が設けてある。ここで、記録媒体には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート等が含まれる。また、手差し給紙機構が設けてあってもよい。
プリンタ本体内には、用紙Pを給紙トレイ10から二次転写ニップを通過させて装置外へ排出するための搬送路Rが配設されている。搬送路Rにおいて、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向上流側には、二次転写ニップへ用紙Pを搬送する搬送手段としての一対のレジストローラ12が配設されている。
また、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向下流側には、用紙Pに転写された未定着画像を定着するための定着装置20が配設されている。さらに、定着装置20よりも搬送路Rの用紙搬送方向下流側には、用紙を装置外へ排出するための一対の排紙ローラ13が設けられている。また、プリンタ本体の上面部には、装置外に排出された用紙をストックするための排紙トレイ14が設けてある。
続いて、図1を参照して、本実施形態に係るプリンタの基本的動作について説明する。
作像動作が開始されると、各作像部4Y,4M,4C,4Kにおける各感光体5が駆動装置によって図の時計回りに回転駆動され、各感光体5の表面が帯電装置6によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体5の表面には、露光装置9からレーザー光がそれぞれ照射されて、各感光体5の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体5に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように各感光体5上に形成された静電潜像に、各現像装置7によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、二次転写バックアップローラ32が図の反時計回りに回転駆動し、中間転写ベルト30を図の矢印で示す方向に周回走行させる。そして、各一次転写ローラ31に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加される。これにより、各一次転写ローラ31と各感光体5との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。
その後、各感光体5の回転に伴い、感光体5上の各色のトナー画像が一次転写ニップに達したときに、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、各感光体5上のトナー画像が中間転写ベルト30上に順次重ね合わせて転写される。かくして中間転写ベルト30の表面にフルカラーのトナー画像が担持される。また、中間転写ベルト30に転写しきれなかった各感光体5上のトナーは、クリーニング装置8によって除去される。その後、除電装置によって各感光体5の表面が除電され、表面電位が初期化される。
画像形成装置の下部では、給紙ローラ11が回転駆動を開始し、給紙トレイ10から用紙Pが搬送路Rに送り出される。搬送路Rに送り出された用紙Pは、レジストローラ12によってタイミングを計られて、二次転写ローラ36と二次転写バックアップローラ32との間の二次転写ニップに送られる。このとき二次転写ローラ36には、中間転写ベルト30上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、二次転写ニップに転写電界が形成されている。
その後、中間転写ベルト30の周回走行に伴って、中間転写ベルト30上のトナー画像が二次転写ニップに達したときに、上記二次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト30上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。また、このとき用紙Pに転写しきれなかった中間転写ベルト30上の残留トナーは、ベルトクリーニング装置35によって除去され、除去されたトナーは廃トナー収容器へと搬送され回収される。
その後、用紙Pは定着装置20へと搬送され、定着装置20によって用紙P上のトナー画像が当該用紙Pに定着される。そして、用紙Pは、排紙ローラ13によって装置外へ排出され、排紙トレイ14上にストックされる。
以上の説明は、用紙上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つの作像部を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
次に、図2を用いて、上記定着装置20の前提構成について説明する。
図2に示すように、定着装置20は、回転可能な定着部材としての定着ベルト21と、定着ベルト21に対向して回転可能に設けられた加圧部材としての加圧ローラ22と、定着ベルト内に設けられ定着ベルト21を加熱する加熱源としての2本のハロゲンヒータ23と、定着ベルト21の内側に配設されたニップ形成部材24と、ニップ形成部材24を支持する支持部材としてのステー25と、ハロゲンヒータ23から放射される光を定着ベルト21へ反射する反射部材26と、定着ベルト21の温度を検知する温度検知手段としての温度センサ27と、定着ベルト21から用紙を分離する分離部材28と、加圧ローラ22を定着ベルト21へ加圧する加圧手段等を備えている。
上記定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材(フィルムも含む)で構成されている。詳しくは、定着ベルト21は、ニッケルもしくはSUS等の金属材料又はポリイミド(PI)等の樹脂材料で形成された内周側の基材と、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等で形成された外周側の離型層によって構成されている。また、基材と離型層との間に、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等のゴム材料で形成された弾性層を介在させてもよい。
上記加圧ローラ22は、芯金22aと、芯金22aの表面に設けられた発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等から成る弾性層22bと、弾性層22bの表面に設けられたPFA又はPTFE等から成る離型層22cによって構成されている。加圧ローラ22は、加圧手段によって定着ベルト21側へ加圧され定着ベルト21を介してニップ形成部材24に当接している。この加圧ローラ22と定着ベルト21とが圧接する箇所では、加圧ローラ22の弾性層22bが押しつぶされることで、所定の幅のニップ部Nが形成されている。また、加圧ローラ22は、プリンタ本体に設けられたモータ等の駆動源によって回転駆動するように構成されている。加圧ローラ22が回転駆動すると、その駆動力がニップ部Nで定着ベルト21に伝達され、定着ベルト21が従動回転するようになっている。
本実施形態では、加圧ローラ22を中実のローラとしているが、中空のローラであってもよい。その場合、加圧ローラ22の内部にハロゲンヒータ等の加熱源を配設してもよい。また、弾性層が無い場合は、熱容量が小さくなり定着性が向上するが、未定着トナーを押しつぶして定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部に光沢ムラが生じる可能性がある。これを防止するには、厚さ100μm以上の弾性層を設けることが望ましい。厚さ100μm以上の弾性層を設けることで、弾性層の弾性変形により微小な凹凸を吸収することができるので、光沢ムラの発生を回避することができるようになる。弾性層22bはソリッドゴムでもよいが、加圧ローラ22の内部に加熱源が無い場合は、スポンジゴムを用いてもよい。スポンジゴムの方が、断熱性が高まり定着ベルト21の熱が奪われにくくなるのでより望ましい。また、定着回転体と対向回転体は、互いに圧接する場合に限らず、加圧を行わず単に接触させるだけの構成とすることも可能である。
上記各ハロゲンヒータ23は、それぞれの両端部が定着装置20の側板に固定されている。各ハロゲンヒータ23は、プリンタ本体に設けられた電源部により出力制御されて発熱するように構成されており、その出力制御は、上記温度センサ27による定着ベルト21の表面温度の検知結果に基づいて行われる。このようなヒータ23の出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度に設定できるようになっている。また、定着ベルト21を加熱する加熱源として、ハロゲンヒータ以外に、IHヒータ、抵抗発熱体、又はカーボンヒータ等を用いてもよい。
上記ニップ形成部材24は、定着ベルト21の軸方向又は加圧ローラ22の軸方向に渡って長手状に配設され、ステー25によって固定支持されている。これにより、加圧ローラ22による圧力でニップ形成部材24に撓みが生じるのを防止し、加圧ローラ22の軸方向に渡って均一なニップ幅が得られるようにしている。なお、ステー25は、ニップ形成部材24の撓み防止機能を満足するために、ステンレスや鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成することが望ましいが、ステー25を樹脂製とすることも可能である。
また、ニップ形成部材24は、耐熱温度200℃以上の耐熱性部材で構成されている。これにより、トナー定着温度域で、熱によるニップ形成部材24の変形を防止し、安定したニップ部Nの状態を確保して、出力画質の安定化を図っている。ニップ形成部材24には、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエーテルニトリル(PEN)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の一般的な耐熱性樹脂を用いることが可能である。本実施形態では、LCPである東レ社製のTI−8000を用いている。
また、ニップ形成部材24は、その表面に低摩擦シートを有している。定着ベルト21が回転する際、この低摩擦シートに対し定着ベルト21が摺動することで、定着ベルト21に生じる駆動トルクが低減され、定着ベルト21への摩擦力による負荷が軽減される。低摩擦シートの素材としては、例えば、東レ社製のトヨフロン(登録商標)401等が好ましい。
上記反射部材26は、ステー25とハロゲンヒータ23との間に配設されている。本実施形態では、反射部材26をステー25に固定している。また、反射部材26は、ハロゲンヒータ23によって直接加熱されるため、高融点の金属材料等で形成されることが望ましい。このように反射部材26を配設していることにより、ハロゲンヒータ23からステー25側に放射された光が定着ベルト21へ反射される。これにより、定着ベルト21に照射される光量を多くすることができ、定着ベルト21を効率良く加熱することが可能となる。また、ハロゲンヒータ23からの輻射熱がステー25等に伝達されるのを抑制することができるので、省エネルギー化も図れる。
また、本実施形態のような反射部材26を設けずに、ステー25のハロゲンヒータ23側の面を研磨又は塗装等の鏡面処理をし、反射面を形成してもよい。また、上記反射部材26又はステー25の反射面の反射率は、90%以上であることが望ましい。
ただ、ステー25はその強度を確保するために形状や材質が自由に選択できないため、本実施形態のように反射部材26を別途設けた方が、形状や材質の選択の自重度が広がり、反射部材26とステー25はそれぞれの機能に特化することができる。また、反射部材26をハロゲンヒータ23とステー25との間に設けることにより、ハロゲンヒータ23に対する反射部材26の位置が近くなるので、定着ベルト21を効率良く加熱することが可能となる。
また、本実施形態に係る定着装置20は、さらなる省エネルギー性及びファーストプリント時間等の向上のために、種々の構成上の工夫が施されている。
具体的には、ハロゲンヒータ23によって定着ベルト21をニップ部N以外の箇所において直接加熱できるようにしている(直接加熱方式)。本実施形態では、ハロゲンヒータ23と定着ベルト21の図2の左側の部分の間に何も介在させないようにし、その部分においてハロゲンヒータ23からの輻射熱を定着ベルト21に直接与えるようにしている。
また、定着ベルト21の低熱容量化を図るために、定着ベルト21を薄くかつ小径化している。具体的には、定着ベルト21を構成する基材、弾性層、離型層のそれぞれの厚さを、20〜50μm、100〜300μm、10〜50μmの範囲に設定し、全体としての厚さを1mm以下に設定している。また、定着ベルト21の直径は、20〜40mmに設定している。さらに低熱容量化を図るためには、望ましくは、定着ベルト21全体の厚さを0.2mm以下にするのがよく、さらに望ましくは、0.16mm以下の厚さとするのがよい。また、定着ベルト21の直径は、30mm以下とするのが望ましい。
なお、本実施形態では、加圧ローラ22の直径を20〜40mmに設定しており、定着ベルト21の直径と加圧ローラ22の直径を同等となるように構成している。ただし、この構成に限定されるものではない。例えば、定着ベルト21の直径が加圧ローラ22の直径よりも小さくなるように形成してもよい。その場合、ニップ部Nにおける定着ベルト21の曲率が加圧ローラ22の曲率よりも小さくなるため、ニップ部Nから排出される記録媒体が定着ベルト21から分離されやすくなる。
また、ニップ形成部材24のニップ出口側には突出部45が形成されている。突出部45は定着ベルト21を介して加圧ローラ22と接触しておらず、加圧ローラ22との接触により形成されたものではない。突出部45によって、ニップ部Nでの定着後の用紙Pを定着ベルト21から浮かすことができ、分離性が高められる。
図3は、別の実施形態に係る定着装置を示す概略構成図である。
この定着装置20では、定着ベルト21内には加熱源として2本のハロゲンヒータ23が備えられ、これにより定着ベルト21が内周側から輻射熱で直接加熱される。ステー25や反射部材26の形状が図2の実施形態のものと異なっている。本実施形態でも、ニップ形成部材24のニップ出口側には突出部45が形成されている。突出部45は定着ベルト21を介して加圧ローラ22と接触しておらず、加圧ローラ22との接触により形成されたものではない。突出部45によって、ニップ部Nでの定着後の用紙Pを定着ベルト21から浮かすことができ、分離性が高められる。
次に、図4、図5を用いて従来の定着装置で生じる端部温度上昇を説明する。
図4は、従来の定着装置の概略側面断面図である。従来の定着装置では、ハロゲンヒータ23から定着ベルト21に与えられた熱は、主にニップ部Nにおいて定着ベルト外側と接触する用紙P、トナー、加圧ローラ22、また定着ベルト内側で接触するニップ形成部材24に伝達される。このとき、ニップ形成部材24には熱伝導率の低い樹脂が用いられており、伝熱量が少ないため、用紙Pやトナーへの伝熱が行われない非通紙部では連続通紙によって定着ベルトへ熱が蓄積される。そのため、定着ベルト21では、端部温度上昇は、ヒータの発光長Hより通紙幅の狭い用紙を連続通紙する際に非通紙部で生じる。
図5(a)は、図4のA−A矢視断面図(長手方向中央から端部までの片側のみであって、左が中央、右が端部)を示す。図5(b)は、ヒータ発光長Hと用紙P(通紙幅A〜D)の長手方向での位置関係を示す。図5(c)は、通紙幅A〜Dの用紙を通紙した際の定着ベルト21の非通紙部における端部温度T〜Tと、通紙部での温度t〜tを示す。例えば、最小の通紙幅Aの用紙を連続通紙した場合、非通紙部では端部温度上昇が生じる(T)。しかし、ヒータはその中央部では高温となるが、端部ではやや低温になる傾向があるため、端部温度Tは通紙幅Aの外側でピークを有し、端部に向かって滑らかに下降する。また、最大の通紙幅Dを有する用紙は非通紙部を有しないため、端部温度上昇は殆ど発生しない。
また、定着ベルト21や加圧ローラ22の径、線速、生産性等が固定されている場合、ヒータ発光長Hと通紙幅の差分である非通紙部が大きい程、定着ベルト21に蓄積する熱が増え、端部温度上昇が大きくなる(T>T>T)。また、端部温度上昇の結果、端部温度T、Tのように定着ベルト21の温度がその目標上限温度を超える場合と、Tのように温度が目標上限温度に達しない場合がある。
一方、図5(c)に示すt〜tは、ニップ部Nに到達する前の定着ベルト21の通紙部の温度である。ニップ形成部材24には熱伝導率の小さい樹脂を用いており、ニップ形成部材24で過度の吸熱が生じないため、通紙部において定着時の温度落ち込みは生じない。よって、t〜tは定着温度に略等しい。
次に、図6、図7を用いて定着装置の実施形態1を説明する。
図6は、定着装置20の概略側面断面図である。従来の定着装置では、定着ベルト21に基材である樹脂で形成されるニップ形成部材24が当接し、ニップ形成部材24は表面に低摩擦シートを有する。一方、本例では、定着ベルト21の非通紙部に過剰に蓄積する熱を吸熱し、長手方向へ熱を移動させるため、ニップ形成部材24は、基材51に加えて、基材51より熱伝導率の大きい材料から成り長手方向に延在する均熱部材41を有する。第1熱伝導部材としての均熱部材41は基材51のニップ部側に設けている。また、本例では、定着ベルト21からの吸熱効果を高めるためにニップ形成部材表面に低摩擦シートを設けていない。ただし、均熱部材41が定着ベルト21から熱を吸収しすぎたり、定着ベルト21のトルクに難が生じたりする場合は、低摩擦シートを設けてもよい。均熱部材41で吸収された熱は、通紙により熱を奪われ、比較的低温となっている中央部、あるいは端部温度上昇が発生する端部側の低温側へと移動する。
図7は、図6のA−A矢視断面図(長手方向中央から端部までの片側のみであって、左が中央、右が端部)を示す。
均熱部材41は、ニップ部N側でハロゲンヒータ23の長手方向全体に延在しているため(図7(a))、通紙する用紙幅に関わらず端部温度上昇を抑制することができる(図7(c))。これによれば、軸方向の熱移動効果が高まって吸熱量が増え、端部温度上昇に対する抑制効果が高まる。ここで、均熱部材41は、最小の通紙幅A以外の非通紙部全域にわたって、ハロゲンヒータ23の長手方向に延在してもよい。これにより、あらゆる用紙サイズの端部温度上昇を低減できる。均熱部材41より内側に位置する基材51も熱伝導率のより大きい部材に置き換えて、均熱部材41の熱容量を増やし、端部温度上昇の抑制能力を高めることも可能である。定着ベルト21と直接接する均熱部材41の熱容量を調節することで、均熱部材41が定着ベルト21の熱を過剰に吸収することを防止できる。均熱部材41による過剰な吸熱が生じないように、均熱部材41の厚みや紙面垂直方向における幅又は材質(例えば、鉄や銅)を選択すればよい。均熱部材41を配置することで、特に通紙幅Bや通紙幅Cでの端部温度T、Tを定着ベルト21の目標上限温度以内に抑制することができた。
均熱部材41には銅等の金属部材を用いることが望ましいが、端部温度上昇の大きさに合わせ樹脂を用いることも可能である。
均熱部材は厚みや長さを自由に設計できるため、あらゆる紙サイズに対応しやすく、均熱部材41を長くすればするほど端部温度上昇抑制の機能は高まるが、均熱部材41が長いほど熱が外側に逃げるため、定着装置の立ち上げ直後における端部温度が低下する。そこで、端部温度低下を防ぐために、実際には均熱部材41の長さを最大紙幅程度(本例では、A3ノビ)に設計している。そのため、B4縦やA3縦などの大サイズの用紙の場合、通紙幅より外側の端部温度上昇領域に対応する均熱部材41の長さが短くなり、端部温度上昇抑制の効果は小サイズの用紙の場合に比べて少なくなる。
次に、図8、図9を用いて定着装置の実施形態2を説明する。
図8は、定着装置20の概略側面断面図である。本実施形態2では、基材51より熱伝導率の大きい材料から成り長手方向に延在する第1熱伝導部材としての均熱部材41が、基材51のニップ部側に設けられている。また、基材51より熱伝導率の大きい材料から成り長手方向に延在する第3熱伝導部材としての吸熱部材42が、基材51より内側に配置され、基材51に当接している。さらに、図9(a)に示すように、基材51より熱伝導率の大きい材料から成り長手方向に部分的に延在する第2熱伝導部材としての吸熱部材43が、均熱部材41と吸熱部材42の間であって均熱部材41のニップ部と反対側に配置されている。特に、吸熱部材43は定着ベルト21の端部温度上昇(T)の発生位置に対応して設けられる。よって、本例では、ニップ形成部材24は、基材51、均熱部材41、吸熱部材42及び吸熱部材43を有する。
吸熱部材43が設けられている個所においては、ニップ形成部材24は、均熱部材41と吸熱部材43と吸熱部材42の複数の素材からなる。吸熱部材43が設けられていない個所においては、ニップ形成部材24は、均熱部材41と基材51と吸熱部材42の複数の素材からなる。基材51と、均熱部材41及び吸熱部材42,43とは熱伝導率が異なっており、均熱部材41及び吸熱部材42,43は基材51よりも熱伝導率が大きい素材である。ニップ形成部材24は、厚さ方向において熱伝導率の異なる複数材料から構成されている。
そして、熱伝導率の大きい吸熱部材43が設けられている個所では、ニップ形成部材24の厚さ方向(図9(a)の上下方向)全体での熱伝導率は、吸熱部材43が設けられていない他の部分(低熱伝導部)よりも熱伝導率が高い高熱伝導部となっている。このため、吸熱部材43が設けられている高熱伝導部では定着ベルト21から吸熱し易い構成となっている。従って、この部分で定着ベルト21に大きな温度上昇が生じた場合でも、ニップ形成部材24の厚さ方向(この場合は図の上向きの方向)に熱が吸収され、定着ベルト21の温度上昇が抑制される。また、低熱伝導部は通紙幅内に位置している。
均熱部材41がその軸方向への熱移動を促進して、定着ベルト21を均熱化し、端部温度上昇を抑える機能を有するのに対し、吸熱部材42,43は厚み方向への熱移動を促進して熱を吸収する役割を有する。図9(a),(c)から分かるように、吸熱部材43は、通紙幅Aでの大きい端部温度上昇(T)の発生位置に対応して設けられ、吸収した熱を吸熱部材43に当接している吸熱部材42に伝達する。従って、吸熱部材42,43は均熱部材41の熱容量不足を補うことができ、特に吸熱部材42は大きい熱容量を有し又は放熱量を高めるために大きい表面積を有することが望ましい。しかしながら、均熱部材も厚みを有している以上厚み方向への吸熱の効果を有し、吸熱部材も軸方向に幅がある以上軸方向の均熱効果を有するものであり、それぞれの作用・効果が均熱、吸熱に限定されるものではない。
本実施形態2では、定着ベルト21内の限られた空間内での設置となるため、吸熱部材42を、樹脂層である基材51とステー25の間に長手方向に延在させている。だが、空間的余裕がある場合、熱容量を増やすために、吸熱部材42を、定着ベルト21の長手方向(図9(a))又は周方向(図8)に突出させても構わない。また、吸熱部材42をステー25と当接させることで、吸熱部材42の見掛けの熱容量を増やしてもよい。この場合、ステー25が吸熱部材42よりも低温であることが条件であるので、ハロゲンヒータ23の輻射熱により高温となっている反射部材26からステー25への熱移動を最小限に抑えるために、反射部材26とステー25の間に空気層又は断熱部材からなる断熱層を設けることが望ましい。また、吸熱部材42を設ける代わりに、熱容量の大きいステー25を吸熱部材43と当接させ、ステー25に吸熱部材42の機能を持たせてもよい。
図9(c)に示すように、吸熱部材42,43を設けることにより端部温度上昇の大きい通紙幅Aの場合にも、定着ベルトの端部温度Tの過度の昇温を抑制することが可能となる。
吸熱部材42,43には銅等の金属部材を用いることが望ましいが、端部温度上昇の大きさに合わせ樹脂を用いることも可能である。
以下に、均熱部材及び吸熱部材の材質例と熱伝導率を示す。
材質 熱伝導率(W/mK)
カーボンナノチューブ 3000〜5500
グラファイトシート 700〜1750
銀 420
銅 398
アルミニウム 236
以下に、基材の材質例と熱伝導率を示す。
材質(耐熱性樹脂) 熱伝導率(W/mK)
PPS 0.2
PAI 0.29〜0.6
PEEK 0.26
PEK 0.29
LCP 0.38〜0.56
次に、図10、図11、図12を用いて定着装置の実施形態3を説明する。
図10は定着装置20の概略側面断面図、図11(a)は図10のA−A矢視断面図(長手方向中央から端部までの片側のみであって、左が中央、右が端部)、図12はニップ部構成の概略分解斜視図である。本実施形態3では、実施形態2と同様の構成に加えて、均熱部材41と吸熱部材43の間に樹脂層44を設けている。よって、本例では、ニップ形成部材24は、基材51、均熱部材41、吸熱部材42、吸熱部材43及び樹脂層44を有する。樹脂層44には第2熱伝導部材である吸熱部材43よりも熱伝導率の低い部材を用いるのが望ましい。吸熱部材42に接触する吸熱部材43と均熱部材41の間に樹脂層44を設けることにより、均熱部材41から吸熱部材43を介する吸熱部材42への熱移動量を減らすことができる。これにより、端部温度Tを目標上限温度未満に抑制しつつ、定着ベルト21の温度落ち込み(t〜t)も低減し、消費電力の増大を防ぐことができる(図11(c))。
一方で、樹脂層44を厚くしすぎると、定着ベルト21に蓄積された熱が吸熱部材42に移動しなくなるため、本実施形態は吸熱部材42と吸熱部材43の無い実施形態1の構成に近づき、端部温度上昇が発生し易くなる。樹脂層44の厚みや長さは、発生する端部温度上昇の大きさに応じて最適化する必要があるが、その厚みは実施形態1の基材51の厚みより小さい。均熱部材41で抑制できない端部温度上昇が離れた複数箇所で生じる場合、それら複数箇所に吸熱部材43を設けることが望ましい。その際、それぞれの端部温度上昇に応じて樹脂層44の厚みや長さを設定すればよい。吸熱部材43と樹脂層44の厚みの和は基材51の厚みに略等しく、よって吸熱部材42と吸熱部材43は面接触して互いの熱伝達は良好に行われる。
本実施形態3では実施形態2と同様に、吸熱部材43が設けられている個所においては、ニップ形成部材24は、均熱部材41と樹脂層44と吸熱部材43と吸熱部材42の複数の素材からなる。吸熱部材43が設けられていない個所においては、ニップ形成部材24は、均熱部材41と基材51と吸熱部材42の複数の素材からなる。基材51及び樹脂層44と、均熱部材41及び吸熱部材42,43とは熱伝導率が異なっており、均熱部材41及び吸熱部材42,43は基材51及び樹脂層44よりも熱伝導率が大きい素材である。ニップ形成部材24は、厚さ方向において熱伝導率の異なる複数材料から構成されている。
そして、熱伝導率の大きい吸熱部材43が設けられている個所では、ニップ形成部材24の厚さ方向(図11(a)の上下方向)全体での熱伝導率は、吸熱部材43が設けられていない他の部分(低熱伝導部)よりも熱伝導率が高い高熱伝導部となっている。このため、吸熱部材43が設けられている高熱伝導部では定着ベルト21から吸熱し易い構成となっている。従って、この部分で定着ベルト21に大きな温度上昇が生じた場合でも、ニップ形成部材24の厚さ方向(この場合は図の上向きの方向)に熱が吸収され、定着ベルト21の温度上昇が抑制される。また、低熱伝導部は通紙幅内に位置している。
また、図12において、均熱部材41の通紙方向両端部には上方へ突出する枠部が軸方向にわたって形成されていてもよい。これにより、均熱部材41の断面はU字状となり、均熱部材41上に載置される基材51、樹脂層44、吸熱部材42、吸熱部材43を確実に受容することができる。また、均熱部材41の上面に突起を形成し、基材51、樹脂層44、吸熱部材43等に該突起が嵌合する穴部を形成してもよい。
このとき、吸熱部材42と吸熱部材43を1つの部材として製造せず、別個に製造することでコストの削減になる。これを1つの部材として製造する場合、基材51を受容するための凹部を削り加工により形成する必要があるからである。
また、ニップ形成部材24を構成する各素材の厚みとしては、ニップ幅10mm程度の時に、均熱部材41は0.2〜0.6mm、吸熱部材42は1.8〜6mm、吸熱部材43は1〜2mm、樹脂層44は0.5〜1.5mm、基材51は1.5〜3.5mmであると好ましい。しかし、これらの範囲に限られない。
以上より、均熱部材及び吸熱部材は、小サイズ通紙時には高い端部温度上昇抑制効果を有するが、大サイズ通紙時の端部温度上昇抑制効果は限定的である。
そこで、小サイズ通紙時には均熱部材及び吸熱部材を用いて端部温度上昇を抑制し、大サイズ通紙時には遮光板を用いて端部温度上昇を抑制すればよい。
図13は従来の遮光板の回転位置を示す図、図14は遮光板の展開図である。
均熱部材や吸熱部材を用いず、遮光板のみ使用する定着装置が既に知られており、図13,14はこのような遮光板の形状と回転位置を示している。図14に示すように、遮光部材である遮光板210は、A3通紙時などにA3用紙よりも外側のヒータを覆って遮光する大サイズ用の下側部分210aと、ハガキ通紙時などにハガキよりも外側のヒータを覆って遮光する小サイズ用の上側部分210bを備えている。そして図13に示すように、遮光板210が基本的に用紙サイズに合わせて回転することで、端部温度上昇を抑制している。遮光板210は加熱領域可変部材である。
また、図13(a)のように、通紙開始時には遮光板210は定着ベルト21の回転方向上流に待機しており、温度センサ27が定着ベルト21の端部温度上昇を検知すると遮光板210は徐々に下流側に向かって回転し、端部温度上昇領域を遮光するようになっている。遮光板210は、下方に向かって徐々に広がる開口部を有する形状を有しており、様々な用紙サイズに対応するために中央ヒータと端部ヒータの両方を覆う必要がある。そのため、中央ヒータを上側に配置し、端部ヒータを下側に配置する必要があった。
また、ハガキ通紙時には遮光板210は最下位置まで回転する必要があるが、このとき大サイズ用の下側部分210aがニップ形成部材の下側に接触してしまい、その可動領域は限定されていた。そのため、ハガキ通紙時には端部温度上昇領域を全て遮光できるわけではなく、ヒータ照射範囲の下側は開いていた。そのため、この開口部の面積を一定以下にしてハガキ通紙時の端部温度上昇を抑制するために、ヒータの照射範囲を反射部材(リフレクタ)で覆って限定していた。遮光板で2本のヒータを遮光する必要があったため、ヒータの照射範囲を狭めないと端部温度上昇を抑制できなかった。
図15〜17は、本発明の実施形態に係る遮光板210の展開図である。図15は、通紙幅Cの場合の遮光板210とヒータの位置、図16は、通紙幅Bの場合の遮光板210とヒータの位置、図17は、通紙幅A,Dの場合の遮光板210とヒータの位置を示す。
これまで述べてきたように、均熱部材、吸熱部材及び遮光板の特徴は異なる。それらの性能を最大に引き出すために、定着装置に均熱部材と遮光板の両方を同時に備えることが好ましい。これにより、両者の利点が得られる。つまり、小サイズ通紙時の端部温度上昇を均熱部材で抑制し、大サイズ通紙時の端部温度上昇を遮光板で抑制すればよい。よって、小サイズ通紙時用の上側部分210bは不要となるため、大サイズ通紙時用の下側部分210aのみ備えた遮光板の形状は図示のようになる。この遮光板210で遮光する部分は端部ヒータ23bだけである。遮光部材としての遮光板210は、ハロゲンヒータ23と定着ベルト21の間に設けられ、回転位置に応じてハロゲンヒータ23からの光を遮断できる。なお、中央ヒータ23aは軸方向中央部を加熱し、端部ヒータ23bは軸方向端部を加熱する。
また、下側部分210aは下方に向かって開いた形状を有しているため、遮光板210の軸方向(用紙幅方向)の遮光率は回転位置に応じて変化する。遮光板の回転により軸方向の遮光率を変えられることで、遮光板により複数の用紙サイズ通紙時に定着ベルトの端部温度上昇を抑制することができる。
さらに、複数のヒータのうち遮光板210により遮光すべきヒータを、他のヒータより遮光し易い位置に配置する。言い換えれば、複数のヒータのうち遮光板210により遮光すべきヒータを、他のヒータより遮光板210で覆い易い位置に配置する。遮光板210は定着ベルト内において最も高い待機位置から下方に回転しヒータを覆うため、遮光板は、定着ベルト21内部の狭いスペース内で遮光板の回転が制限される低い位置に配置されたヒータよりも、高い位置に配置されたヒータを覆い易いからである。具体的には、低い位置では、大サイズ用の下側部分210aがニップ形成部材24に接触し、回転が制限されてしまう。
そこで、大サイズ用の下側部分210aが端部ヒータ23bをより容易かつより広範囲に覆えるように、定着ベルト21内において端部ヒータ23bを中央ヒータ23aよりも高い位置に配置する。本実施形態では、遮光板210は端部ヒータ23bのみを覆えばよいため、このようなヒータの配置が可能となる。端部温度上昇抑制に必要な遮光板の回転角度が少なくて済むため、反射部材の照射範囲を広げることができ、ヒータ効率がアップする。また、遮光し難い低い位置では遮光する必要が無く、ヒータの照射角を最大にできるのでヒータ効率がアップする。
図15では、遮光板210は定着ベルト21内で最も高い待機位置から少し下方へ回転した位置にあり、大サイズ用の下側部分210aは端部ヒータ23bを一部覆っている。端部ヒータ23bと中央ヒータ23aは共にONしている。このときの通紙幅Cは例えばA3縦サイズに対応する。
図16では、遮光板210は図15に示す位置からさらに下方へ回転した位置にあり、大サイズ用の下側部分210aは端部ヒータ23bを一部覆っている。この遮光板210の位置は可動領域の下端であってもよい。端部ヒータ23bと中央ヒータ23aは共にONしている。このときの通紙幅Bは例えばA4縦サイズに対応する。
図17では、遮光板210は定着ベルト21内で最も高い待機位置にあり、大サイズ用の下側部分210aは端部ヒータ23bを覆っていない。この遮光板210の位置は可動領域の上端である。このときの通紙幅Aは例えばハガキサイズに対応し、このとき中央ヒータ23aのみONしている。このときの通紙幅Dは例えばA3ノビサイズに対応し、このとき端部ヒータ23bと中央ヒータ23aは共にONしている。
本実施形態では、小サイズ通紙時の端部温度上昇は均熱部材などで抑制するため、ヒータの照射範囲を反射部材26で限定する必要がなく、図3などに示すように反射部材26の下部をヒータに向かって延在させる必要はない。また、反射部材26による光の反射回数が減って光強度の減衰も減るため、ヒータ効率が上がって省エネルギーになる。
図18は、遮光板210を正逆方向に回転駆動する駆動機構250を示す斜視図である。
図19に示すように、この駆動機構250は、遮光板210の軸方向一端側(図19の左側)に配置されており、駆動源であるモータ261と、複数のギヤ262,263,264からなるギヤ列とを備える。ギヤ列のうち、一端側のギヤ262はモータ261の出力軸に連結される。また、他端側のギヤ264は、スライド部材241(後で詳細に述べる)の外周面に形成されたギヤ部415と噛み合っている。これにより、モータ261を正逆方向に駆動すると、その駆動力がギヤ列を介してスライド部材241に伝達され、遮光板210が正逆方向に回転する。
図19は、定着ベルト21の支持構造を示す斜視図であり、図20は、遮光板210の被駆動側の端部(図19の右側)での上記支持構造を上下反転させてニップ側から見た斜視図である。なお、以下の説明において、「軸方向」、「周方向」、「半径方向」の用語は、遮光板210の回転軸を基準とした場合の各方向を意味する。例えば軸方向は遮光板210の長手方向に一致する。
図19に示すように、定着ベルト21は、その軸方向両端に配置した一対のフランジ208の外周面で回転自在に支持される。図20に示すように、このフランジ208は、定着装置20の側板212にネジなどを用いて着脱可能に取り付けられている。
図18に示すように、遮光板210は、フランジ208とスライド部材241とを有する支持構造で回転自在に支持される。
フランジ208は、図21に示すように、軸方向両側を開口させた中空形状をなし、軸方向に延びる受け部401と受け部401から半径方向に突出する顎部402とを一体に有する。受け部401は、周方向の一部領域に切欠403を有する部分円筒状に形成されている。この切欠403で形成された空間に、図20に示すようにニップ形成部材24が挿入されている。ニップ形成部材24の端部は、顎部402の内周を経て側板212に固定されている。図20には現れていないが、定着ベルトの内部に配置されたハロゲンヒータ23及びステー25の各端部も、受け部401の内周及び顎部402の内周を経てそれぞれ側板212に固定されている。
図21に示すように、スライド部材241は、定着ベルト21の装着側と軸方向反対側の領域で、フランジ208と軸方向で対向させて配置される。以下の説明では、フランジ208のうち、スライド部材241と軸方向で対向する対向面404をフランジ208の外側面と称し、スライド部材241のうち、フランジ208と軸方向で対向する対向面411をスライド部材241の内側面と称する。
スライド部材241は、フランジ208側から見て円弧状の形態を備えており、その内側面411には、雄部として周方向に延びる突条412が形成されている。また、スライド部材241の内周面には、盛り上がり部413が形成されている。この盛り上がり部413の内周面には、遮光板210の周方向に延びる円弧状の孔部414が形成されている。この孔部414には、遮光板210の端部に設けられた突起210aが挿入され(図23参照)、これにより遮光板210とスライド部材241が結合されて両者が一体に回転可能となっている。
フランジ208とスライド部材241は軸方向で互いに密着した状態で定着装置20に組み付けられる。図22は、この組み付け状態のフランジ208及びスライド部材241を示す正面図である。
同図に示すように、フランジ208の外側面404には、雌部として周方向に延びるガイド溝405が形成されている。このガイド溝405には、スライド部材241の突条412が嵌合される。ガイド溝405の周方向長さは、突条412の周方向長さよりも長い。なお、フランジ208において、ガイド溝405が形成された領域と受け部401が形成された領域とは軸方向で略一致している。
以上に述べたフランジ208及びスライド部材241は、いずれも樹脂の射出成形で形成することができる。この際、フランジ208及びスライド部材241は、耐熱性と摺動性に富む樹脂材料、例えば液晶ポリマーやポリイミド等で形成することができる。また、両者を同種の樹脂で形成するほか、異種の樹脂で形成しても構わない。加工コストを考慮すると、フランジ208及びスライド部材241の双方で樹脂の射出成形品とするのが望ましいが、この点が問題にならなければ、フランジ208及びスライド部材241のうち、どちらか一方又は双方を金属で形成することもできる。
図20〜22では、遮光板210の軸方向両端の支持構造のうち、駆動機構250が配置されていない被駆動側端部の支持構造、及び当該支持構造を構成するフランジ208、スライド部材241を図示している。これに対し、図18及び図23に示すように、駆動機構250が配置された駆動側端部の支持構造も基本的に被駆動側の支持構造と共通の構成を有する。なお、駆動側端部の支持構造では、スライド部材241の外周面に駆動機構250のギヤ264と噛み合うギヤ部415が設けられており、この点でそのようなギヤ部を有しない被駆動側端部の支持構造のスライド部材241と異なる構成になっている。
以上のように、ハガキなどの小サイズ通紙時は、均熱部材により端部温度上昇を抑制し、A3やDLTなどの大サイズ通紙時は、遮光板で端部温度上昇を抑制することで、装置立ち上げ直後の均熱部材による端部温度低下を防ぎ、かつ大サイズの生産性を最大化できる。さらに、遮光板のみ備える定着装置では、大サイズ(A3やDLT)と小サイズ(ハガキ)の両方のために遮光する必要があり、遮光板の待機位置に近い側(高い位置)に中央ヒータ23aを配置し、遠い側(低い位置)に端部ヒータ23bを配置する必要があった。だが、本発明では、大サイズのためのみに遮光すれば良いため端部ヒータ23bを待機位置に近い側に配置すればよく、端部ヒータ23bが遠い側にあるよりも遮光しやすく、その分ヒータの照射角を広げられるため、省エネルギー性がアップする。
20 定着装置
21 定着ベルト(定着部材)
22 加圧ローラ(加圧部材)
23 ハロゲンヒータ(加熱源)
24 ニップ形成部材
41 均熱部材(第1熱伝導部材)
43 吸熱部材(第2熱伝導部材)
51 基材
P 用紙(記録媒体)
特開2004−235001号公報

Claims (11)

  1. 回転可能な定着部材と、
    前記定着部材に対向して回転可能に設けられた加圧部材と、
    前記定着部材内に設けられ、前記定着部材を加熱する複数の加熱源と、
    前記定着部材の内側に配設され、前記加圧部材と対向してニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記加熱源と前記定着部材の間に設けられ、回転位置に応じて前記加熱源からの光を遮断できる遮光部材と、を具備し、
    前記ニップ部において記録媒体上の未定着画像を定着させる定着装置において、
    前記ニップ形成部材は、基材と、該基材のニップ部側に、該基材より大きい熱伝導率を有する第1熱伝導部材とを有し、
    前記複数の加熱源のうち前記遮光部材により遮光すべき加熱源は、他の加熱源より遮光し易い位置に配置される、
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着部材内において、前記遮光すべき加熱源は前記他の加熱源よりも高い位置に配置される、ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記複数の加熱源は、軸方向中央部を加熱する中央ヒータ及び軸方向端部を加熱する端部ヒータを有し、
    前記遮光すべき加熱源は前記端部ヒータである、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記遮光部材は、小サイズの記録媒体定着時に前記遮光すべき加熱源を覆うための部分を備えず、大サイズの記録媒体定着時に前記遮光すべき加熱源を覆うための部分のみ備える、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の定着装置。
  5. 前記遮光部材の軸方向の遮光率は回転位置に応じて変化する、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の定着装置。
  6. 前記第1熱伝導部材は、最小の通紙幅以外の非通紙部全域にわたって、前記ニップ形成部材の長手方向に延在する、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の定着装置。
  7. 前記基材より熱伝導率の大きい材料から成り長手方向に部分的に延在する第2熱伝導部材が、前記第1熱伝導部材に接して前記第1熱伝導部材のニップ部と反対側に配置されている、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の定着装置。
  8. 前記基材より大きい熱伝導率を有する第3熱伝導部材が、前記第2熱伝導部材に当接していることを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  9. 前記第1熱伝導部材、前記第2熱伝導部材及び前記第3熱伝導部材は金属部材からなる、ことを特徴とする請求項8に記載の定着装置。
  10. 樹脂層が前記第1熱伝導部材と前記第2熱伝導部材の間に設けられる、ことを特徴とする請求項7〜9のいずれか一項に記載の定着装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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