JP2014240952A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱の有効利用を図るために、反射部材を効率的に配置した定着装置を提供する。
【解決手段】無端状の定着ベルト21と、定着ベルト21の内周面に当接するニップ形成部材24と、ニップ形成部材24に対向する位置で定着ベルト21の外周面に当接する対向部材22と、定着ベルト21の内周側でニップ形成部材24を支持する支持部材25と、定着ベルト21の内周側から定着ベルト21を加熱する加熱手段23とを備えた定着装置において、定着ベルト21の外周側であって、その周方向において支持部材25が定着ベルト21に接近する位置に、定着ベルト21側からの輻射熱を反射する反射部材27を設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、記録媒体に画像を定着する定着装置、及び定着装置を備える画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置においては、用紙等の記録媒体上に担持されたトナー画像を定着させる定着装置が設けられている。一般に、定着装置は、ヒータ等の加熱手段によって加熱される定着部材と、その定着部材に当接してニップ部を形成する対向部材とを備える。画像形成装置にて作像動作が開始され、用紙にトナー画像が転写されると、その用紙が、所定の温度にまで加熱された定着部材と対向部材の間のニップ部を通過することにより、用紙上に担持されたトナーが加熱溶融されて画像が定着される。
また、この種の定着装置において、装置外への不要な熱の拡散を抑制し、保温効果を高めて熱の有効利用を行うために、定着部材の外周側に輻射熱を反射する反射部材又は遮熱部材を設けたものが提案されている(下記特許文献1、2参照)。
上記反射部材又は遮熱部材は、熱拡散抑制の観点からすれば、定着部材の幅広い範囲に渡って配設することが好ましい。しかしながら、定着部材の外周側には、定着部材の表面温度を検知する温度センサや、定着部材から紙を分離する分離部材などを設ける必要があるため、これらの部材が機能を発揮できるように干渉を回避しようとすると、反射部材等を広い範囲で配設するのは困難となる。特に、近年の装置の小型化に伴い、部品の配置が高密度化した構成においては、部品の配置スペースを確保しにくいため、なおさらである。よって、反射部材等の配置に関しては、限られたスペース内で熱を有効利用できるような効率的な配置が求められる。
本発明は、斯かる事情に鑑み、熱の有効利用を図るために、反射部材を効率的に配置した定着装置、及びその定着装置を備えた画像形成装置を提供しようとするものである。
上記課題を解決するため、本発明は、無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトの内周面に当接するニップ形成部材と、前記ニップ形成部材に対向する位置で前記定着ベルトの外周面に当接する対向部材と、前記定着ベルトの内周側で前記ニップ形成部材を支持する支持部材と、前記定着ベルトの内周側から定着ベルトを加熱する加熱手段とを備えた定着装置において、前記定着ベルトの外周側であって、その周方向において前記支持部材が前記定着ベルトに接近する位置に、前記定着ベルト側からの輻射熱を反射する反射部材を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、反射部材を、定着ベルトの外周側であって、その周方向において支持部材が定着ベルトに接近する位置、すなわち、支持部材からの熱の有効利用を図れる位置に優先的に設ける。これにより、反射部材によって、支持部材からの熱を定着ベルトへ効率よく反射して付与することができ、熱の有効利用を図れる。
本発明に係る画像形成装置の実施の一形態を示す概略構成図である。 前記画像形成装置に搭載された定着装置の概略構成図である。 遮蔽部材を退避位置へ移動させた状態を示す図である。 前記定着装置の斜視図である。 遮蔽部材の支持構造を示す図である。 遮蔽部材の駆動手段を示す図である。 遮蔽部材の形状とハロゲンヒータの発熱部と用紙サイズとの関係を示す図である。 遮蔽部材を遮蔽位置へ移動させた状態を示す図である。 遮蔽部材の他の実施形態を示す図である。 遮蔽部材を遮蔽位置へ移動させた状態を示す図である。 定着装置を上方から見た平面図である。 遮蔽部材と外側反射部材とが傾斜面を有する構成を示す図である。 外側反射部材と温度センサを周方向において同じ位置にあるいは重なり合う位置に設けた場合の構成を示す図である。 固定式の遮蔽部材を備える定着装置の実施の一形態を示す斜視図である。 図14に示す矢印B1方向から見た定着装置の矢視図である。 図15に示すC1−C1線に沿って切断した定着装置の軸方向中央断面図である。 図15に示すD1−D1線に沿って切断した定着装置の軸方向端部断面図である。 固定式の遮蔽部材を備える定着装置の他の実施形態を示す斜視図である。 図18に示す矢印B2方向から見た定着装置の矢視図である。 図19に示すC2−C2線に沿って切断した定着装置の軸方向中央断面図である。 図19に示すD2−D2線に沿って切断した定着装置の軸方向端部断面図である。 固定式の遮蔽部材を備える定着装置のさらに別の実施形態を示す斜視図である。 図22に示す矢印B3方向から見た定着装置の矢視図である。 図23に示すC3−C3線に沿って切断した定着装置の軸方向中央断面図である。 図23に示すD3−D3線に沿って切断した定着装置の軸方向端部断面図である。 本発明を適用可能な他の定着装置の概略構成図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の実施の形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
まず、図1を参照して、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。
図1に示す画像形成装置1は、カラーレーザープリンタであり、その装置本体の中央には、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kが設けられている。各作像部4Y,4M,4C,4Kは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
具体的に、各作像部4Y,4M,4C,4Kは、潜像担持体としてのドラム状の感光体5と、感光体5の表面を帯電させる帯電装置6と、感光体5の表面にトナーを供給する現像装置7と、感光体5の表面をクリーニングするクリーニング装置8などを備える。なお、図1では、ブラックの作像部4Kが備える感光体5、帯電装置6、現像装置7、クリーニング装置8のみに符号を付しており、その他の作像部4Y,4M,4Cにおいては符号を省略している。
各作像部4Y,4M,4C,4Kの下方には、感光体5の表面を露光する露光装置9が配設されている。露光装置9は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を有し、画像データに基づいて各感光体5の表面へレーザー光を照射するようになっている。
また、各作像部4Y,4M,4C,4Kの上方には、転写装置3が配設されている。転写装置3は、中間転写体としての中間転写ベルト30と、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ31と、二次転写手段としての二次転写ローラ36と、二次転写バックアップローラ32と、クリーニングバックアップローラ33と、テンションローラ34、ベルトクリーニング装置35を備える。
中間転写ベルト30は、無端状のベルトであり、二次転写バックアップローラ32、クリーニングバックアップローラ33及びテンションローラ34によって張架されている。ここでは、二次転写バックアップローラ32が回転駆動することによって、中間転写ベルト30は図の矢印で示す方向に周回走行(回転)するようになっている。
4つの一次転写ローラ31は、それぞれ、各感光体5との間で中間転写ベルト30を挟み込んで一次転写ニップを形成している。また、各一次転写ローラ31には、図示しない電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が各一次転写ローラ31に印加されるようになっている。
二次転写ローラ36は、二次転写バックアップローラ32との間で中間転写ベルト30を挟み込んで二次転写ニップを形成している。また、上記一次転写ローラ31と同様に、二次転写ローラ36にも図示しない電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ36に印加されるようになっている。
ベルトクリーニング装置35は、中間転写ベルト30に当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードを有する。このベルトクリーニング装置35から伸びた図示しない廃トナー移送ホースは、図示しない廃トナー収容器の入り口部に接続されている。
プリンタ本体の上部には、ボトル収容部2が設けられており、ボトル収容部2には、補給用のトナーを収容する4つのトナーボトル2Y,2M,2C,2Kが着脱可能に装着されている。各トナーボトル2Y,2M,2C,2Kと上記各現像装置7との間には、図示しない補給路が設けてあり、この補給路を介して各トナーボトル2Y,2M,2C,2Kから各現像装置7へトナーが補給されるようになっている。
一方、プリンタ本体の下部には、記録媒体としての用紙Pを収容した給紙トレイ10や、給紙トレイ10から用紙Pを搬出する給紙ローラ11等が設けてある。なお、記録媒体には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート等が含まれる。また、図示しないが、手差し給紙機構が設けてあってもよい。
プリンタ本体内には、用紙Pを給紙トレイ10から二次転写ニップを通過させて装置外へ排出するための搬送路Rが配設されている。搬送路Rにおいて、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向上流側には、搬送タイミングを計って用紙Pを二次転写ニップへ搬送するタイミングローラとしての一対のレジストローラ12が配設されている。
また、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向下流側には、用紙Pに転写された未定着画像を定着するための定着装置20が配設されている。さらに、定着装置20よりも搬送路Rの用紙搬送方向下流側には、用紙を装置外へ排出するための一対の排紙ローラ13が設けられている。また、プリンタ本体の上面部には、装置外に排出された用紙をストックするための排紙トレイ14が設けてある。
続いて、図1を参照して、本実施形態に係るプリンタの基本的動作について説明する。 作像動作が開始されると、各作像部4Y,4M,4C,4Kにおける各感光体5が図示しない駆動装置によって図の時計回りに回転駆動され、各感光体5の表面が帯電装置6によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体5の表面には、露光装置9からレーザー光がそれぞれ照射されて、各感光体5の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体5に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように各感光体5上に形成された静電潜像に、各現像装置7によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、二次転写バックアップローラ32が図の反時計回りに回転駆動し、中間転写ベルト30を図の矢印で示す方向に周回走行させる。また、各一次転写ローラ31に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加されることによって、各一次転写ローラ31と各感光体5との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。
その後、各感光体5の回転に伴い、感光体5上の各色のトナー画像が一次転写ニップに達したときに、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、各感光体5上のトナー画像が中間転写ベルト30上に順次重ね合わせて転写される。かくして、中間転写ベルト30の表面にフルカラーのトナー画像が担持される。また、中間転写ベルト30に転写しきれなかった各感光体5上のトナーは、クリーニング装置8によって除去される。そして、各感光体5の表面が図示しない除電装置によって除電され、表面電位が初期化される。
プリンタの下部では、給紙ローラ11が回転駆動を開始し、給紙トレイ10から用紙Pが搬送路Rに送り出される。搬送路Rに送り出された用紙Pは、レジストローラ12によって搬送が一旦停止される。
その後、所定のタイミングでレジストローラ12の回転駆動を開始し、中間転写ベルト30上のトナー画像が二次転写ニップに達するタイミングに合わせて、用紙Pを二次転写ニップへ搬送する。このとき、二次転写ローラ36には、中間転写ベルト30上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、二次転写ニップに転写電界が形成されている。そして、この転写電界によって、中間転写ベルト30上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。また、このとき用紙Pに転写しきれなかった中間転写ベルト30上の残留トナーは、ベルトクリーニング装置35によって除去され、除去されたトナーは図示しない廃トナー収容器へと搬送され回収される。
その後、用紙Pは定着装置20へと搬送され、定着装置20によって用紙P上のトナー画像が当該用紙Pに定着される。そして、用紙Pは、排紙ローラ13によって装置外へ排出され、排紙トレイ14上にストックされる。
以上の説明は、用紙上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つの作像部を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
図2は、本実施形態の定着装置の断面図である。
以下、図2に基づき、定着装置20の構成について説明する。
図2に示すように、定着装置20は、定着部材としての定着ベルト21と、定着ベルト21の外周面に当接する対向部材としての加圧ローラ22と、定着ベルト21を加熱する加熱手段としてのハロゲンヒータ23と、定着ベルト21の内周側から加圧ローラ22に当接してニップ部Nを形成するニップ形成部材24と、ニップ形成部材24を支持する支持部材としてのステー25と、ハロゲンヒータ23からの輻射熱を定着ベルト21へ反射する内側反射部材26と、定着ベルト21側から外側へ放射される輻射熱を反射する外側反射部材27と、ハロゲンヒータ23から定着ベルト21への加熱を遮る遮蔽部材28と、定着ベルト21の温度を検知する温度検知手段としての温度センサ29と、定着ベルト21の異常温度上昇を検知する異常温度検知手段37と、定着ベルト21から用紙を分離する分離部材38等を備える。
上記定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材(フィルムも含む)で構成されている。詳しくは、定着ベルト21は、ニッケルもしくはSUS等の金属材料又はポリイミド(PI)などの樹脂材料で形成された内周側の基材と、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などで形成された外周側の離型層によって構成されている。また、基材と離型層との間に、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等のゴム材料で形成された弾性層を介在させてもよい。
また、弾性層が無い場合は、熱容量が小さくなり定着性が向上するが、未定着トナーを押しつぶして定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部に光沢ムラが生じる可能性がある。これを防止するには、厚さ80μm以上の弾性層を設けることが望ましい。厚さ80μm以上の弾性層を設けることで、弾性層の弾性変形により微小な凹凸を吸収することができるので、光沢ムラの発生を回避することができるようになる。
本実施形態では、定着ベルト21の低熱容量化を図るために、定着ベルト21を薄くかつ小径化している。具体的には、定着ベルト21を構成する基材、弾性層、離型層のそれぞれの厚さを、20〜50μm、80〜300μm、3〜50μmの範囲に設定し、全体としての厚さを1mm以下に設定している。また、定着ベルト21の直径は、20〜40mmに設定している。さらに低熱容量化を図るためには、望ましくは、定着ベルト21全体の厚さを0.2mm以下にするのがよく、さらに望ましくは、0.16mm以下の厚さとするのがよい。また、定着ベルト21の直径は、30mm以下とするのが望ましい。
上記加圧ローラ22は、芯金22aと、芯金22aの表面に設けられた発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等から成る弾性層22bと、弾性層22bの表面に設けられたPFA又はPTFE等から成る離型層22cによって構成されている。加圧ローラ22は、図示しない加圧手段によって定着ベルト21側へ加圧され定着ベルト21を介してニップ形成部材24に当接している。この加圧ローラ22と定着ベルト21とが圧接する箇所では、加圧ローラ22の弾性層22bが押しつぶされることで、所定の幅のニップ部Nが形成されている。なお、定着部材と対向部材は、互いに圧接する場合に限らず、加圧を行わず単に接触させるだけの構成とすることも可能である。
また、加圧ローラ22は、プリンタ本体に設けられた図示しないモータ等の駆動源によって回転駆動するように構成されている。加圧ローラ22が回転駆動すると、その駆動力がニップ部Nで定着ベルト21に伝達され、定着ベルト21が従動回転するようになっている。
本実施形態では、加圧ローラ22を中実のローラとしているが、中空のローラであってもよい。その場合、加圧ローラ22の内部にハロゲンヒータ等の加熱手段を配設してもよい。また、弾性層22bはソリッドゴムでもよいが、加圧ローラ22の内部に加熱手段が無い場合は、スポンジゴムを用いてもよい。スポンジゴムの方が、断熱性が高まり定着ベルト21の熱が奪われにくくなるのでより望ましい。
上記ハロゲンヒータ23は、定着ベルト21の内周側に設けられ、プリンタ本体に設けられた電源部により出力制御されて発熱するように構成されている。その出力制御は、上記温度センサ29による定着ベルト21の表面温度の検知結果に基づいて行われる。このようなヒータ23の出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度に設定できるようになっている。なお、定着ベルト21の温度を検知する温度センサの代わりに、加圧ローラ22の温度を検知する温度センサ(図示省略)を設け、その温度センサで検知した温度により、定着ベルト21の温度を予測するようにしてもよい。
また、異常温度検知手段37は、定着ベルト21の温度が所定温度以上の異常温度となったことを検知する。異常温度検知手段37としては、例えば、バイメタルや形状記憶合金等の機械式検知方式のサーモスタットを用いる。サーモスタットは、定着ベルト21の温度が高くなって所定温度(例えば250℃)以上となると、サーモスタットの内部接点が開いてハロゲンヒータ23への給電を遮断し、強制的に加熱を停止させる。これにより、定着ベルト21が熱損傷を起こすほど過昇温を防止することができる。また、サーモスタットで異常温度を検知した場合、警告を発するようにしてもよい。
なお、サーモスタットは、検知対象に対して接触式と非接触式のいずれであってもよい。また、サーモスタット以外に、赤外線放射温度計やサーミスタ等を異常温度検知手段37として用いることも可能である。
本実施形態では、ハロゲンヒータ23は2本設けられているが、プリンタで使用する用紙のサイズ等に応じて、ハロゲンヒータ23の本数を1本又は3本以上としてもよい。また、定着ベルト21を加熱する加熱手段として、ハロゲンヒータ以外に、カーボンヒータ等の赤外線ヒータを用いることも可能である。
上記ニップ形成部材24は、ベースパッド241と、ベースパッド241の定着ベルト21と対向する面に設けられた低摩擦性の摺動シート240とを有する。ベースパッド241は、定着ベルト21の軸方向又は加圧ローラ22の軸方向に渡って長手状に配設されている。ベースパッド241が加圧ローラ22の加圧力を受けることで、ニップ部Nの形状が決まる。本実施形態では、ニップ部Nの形状が平坦状であるが、凹形状やその他の形状としてもよい。摺動シート240は、定着ベルト21が回転する際の摺動摩擦を低減するために設けられている。なお、ベースパッド241自体が低摩擦性の部材で形成されている場合は、摺動シート240を有しない構成としてもよい。
ベースパッド241は、耐熱温度200℃以上の耐熱性部材で構成されており、トナー定着温度域で熱によるニップ形成部材24の変形を防止し、安定したニップ部Nの状態を確保して、出力画質の安定化を図っている。ベースパッド241の材料としては、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエーテルニトリル(PEN)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などの一般的な耐熱性樹脂を用いることが可能である。
また、ベースパッド241は、ステー25によって固定支持されている。これにより、加圧ローラ22による圧力でニップ形成部材24に撓みが生じるのを防止し、加圧ローラ22の軸方向に渡って均一なニップ幅が得られるようにしている。ステー25は、ニップ形成部材24の撓み防止機能を満足するために、ステンレスや鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成することが望ましい。
また、本実施形態では、ステー25の強度を確保するために、ステー25は、用紙搬送方向(図2の上下方向)に延在するベース部25aから、加圧ローラ22の当接方向(図2の左側)に向かって延びる立ち上がり部25bを有するように構成されている。このように、ステー25に立ち上がり部25bを設けることで、ステー25が加圧ローラ22の加圧方向に延在する横長の断面を有するようになり、断面係数が大きくなって、ステー25の機械的強度を向上させることが可能となる。これにより、小径の定着ベルト21を用いた構成においても、ステー25の機械的強度を向上させることができる。
また、図2において、ニップ部Nの用紙搬送方向の中央Qと加圧ローラ22の回転中心Oを通る仮想直線をLとすると、立ち上がり部25bは、この仮想直線Lよりも図の上側の空間内で延在している。このような位置に立ち上がり部25bが延在しているため、各ハロゲンヒータ23は、ステー25との干渉を避けるため、仮想直線Lよりも図の下側に配設されている。なお、反対に、ハロゲンヒータ23を仮想線Lよりも上側に配設し、立ち上がり部25bを仮想線Lよりも下側に配設することも可能であるが、ハロゲンヒータ23を仮想線Lよりも下側に配設した方が、定着ベルト21がニップ部Nに進入する直前(ニップ部Nの上流側)で加熱できるため効率がよい。
上記内側反射部材26は、定着ベルト21の内周側でハロゲンヒータ23と対向するようにステー25に固定支持されている。この内側反射部材26によって、ハロゲンヒータ23から放射された輻射熱(又は光)を定着ベルト21へ反射することで、熱がステー25等に伝達されるのを抑制し、定着ベルト21を効率良く加熱すると共に省エネルギー化を図っている。内側反射部材26の材料としては、アルミニウムやステンレス等が用いられる。特に、アルミニウム製の基材に輻射率の低い(反射率の高い)銀を蒸着したものを用いた場合、定着ベルト21の加熱効率を向上させることが可能である。
外側反射部材27は、定着ベルト21の外周側に配設されており、定着ベルト21側から外側へ放射された輻射熱を定着ベルト21へ反射する部材である。外側反射部材27の材料としては、内側反射部材26と同様の材料を適用可能である。
上記遮蔽部材28は、厚さ0.1mm〜1.0mmの薄板状の部材を、定着ベルト21の内周面に沿った円弧状の断面形状に形成して構成されている。遮蔽部材28は耐熱性を要するため、その素材には、アルミニウム、鉄、ステンレス等の金属材料、又はセラミックスを用いることが好ましい。遮蔽部材28は、必要に応じて定着ベルト21の周方向に移動可能となっている。本実施形態では、定着ベルト21の周方向領域において、ハロゲンヒータ23が定着ベルト21に直接対向して加熱する直接加熱領域と、ハロゲンヒータ23と定着ベルト21との間に遮蔽部材28以外の他部材(内側反射部材26、ステー25、ニップ形成部材24等)が介在する非直接加熱領域とがあるが、熱遮蔽する必要がある場合は、図2に示すように、遮蔽部材28を直接加熱領域側の遮蔽位置に配設する。
一方、熱遮蔽の必要がない場合は、図3に示すように、遮蔽部材28を非直接加熱領域側の退避位置へ移動させ、遮蔽部材28を内側反射部材26やステー25の裏側へ退避させることが可能となっている。
図4は、本実施形態の定着装置の斜視図である。
図4に示すように、定着ベルト21の両端部には、それぞれベルト保持部材としてのフランジ部材40が挿入されており、定着ベルト21はこのフランジ部材40によって回転可能に保持されている。また、各フランジ部材40、ハロゲンヒータ23及びステー25は、定着装置20の図示しない一対の側板に固定支持されている。
図5は、遮蔽部材の支持構造を示す図である。
図5に示すように、遮蔽部材28は、フランジ部材40に取り付けられた円弧状のスライド部材41を介して支持されている。具体的には、遮蔽部材28の端部に設けられた突起28aが、スライド部材41に設けられた孔部41aに挿入されることで、遮蔽部材28がスライド部材41に取り付けられている。また、スライド部材41には凸部41bが設けてあり、その凸部41bがフランジ部材40に設けられた円弧状の溝部40aに挿入されることで、スライド部材41は溝部40aに沿ってスライド移動可能となっている。これにより、遮蔽部材28は、スライド部材41と一体的に、フランジ部材40の周方向に回転移動可能となっている。また、本実施形態では、フランジ部材40及びスライド部材41は、樹脂で構成されている。
なお、図5では、片方の端部の支持構造のみ示しているが、他方の端部も同様に、スライド部材41を介して回転移動可能に保持されている。
図6は、遮蔽部材の駆動手段を示す図である。
図6に示すように、本実施形態では、遮蔽部材28の駆動手段として、駆動源であるモータ42と、複数の伝達ギア43,44,45から成るギア列とを備える。ギア列のうち、一端側のギア43はモータ42に連結され、他端側のギア45はスライド部材41の周方向に設けられたギア部41cに連結されている。これにより、モータ42が駆動すると、その駆動力がギア列を介してスライド部材41に伝達され、遮蔽部材28が回転移動するようになっている。
また、本実施形態では、駆動手段を遮蔽部材28の長手方向の一方の端部側にのみ設けており、遮蔽部材28の片側から駆動力を付与する構成としている。遮蔽部材28の両端側からそれぞれ駆動力を付与する構成としてもよいが、本実施形態のように片側駆動とすることで、部品点数を削減でき、コストダウンや軽量化を図れる。なお、駆動手段は、装置本体と定着装置のいずれに設けてもよい。
以下、図2を参照しつつ、本実施形態に係る定着装置の基本動作について説明する。
プリンタ本体の電源スイッチが投入されると、ハロゲンヒータ23に電力が供給されると共に、加圧ローラ22が図2中の時計回りに回転駆動を開始する。これにより、定着ベルト21は、加圧ローラ22との摩擦力によって、図2中の反時計回りに従動回転する。
その後、上述の画像形成工程により未定着のトナー画像Tが担持された用紙Pが、不図示のガイド板に案内されながら図2の矢印A1方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト21及び加圧ローラ22のニップ部Nに送入される。そして、ハロゲンヒータ23によって加熱された定着ベルト21による熱と、定着ベルト21と加圧ローラ22との間の加圧力とによって、用紙Pの表面にトナー画像Tが定着される。
トナー画像Tが定着された用紙Pは、ニップ部Nから図2中の矢印A2方向に搬出される。このとき、用紙Pの先端が分離部材38の先端に接触することにより、用紙Pが定着ベルト21から分離される。その後、分離された用紙Pは、上述のように、排紙ローラによって機外に排出され、排紙トレイにストックされる。
図7は、遮蔽部材の形状とハロゲンヒータの発熱部と用紙サイズとの関係を示す図である。
まず、図7に基づき、遮蔽部材28の形状について詳しく説明する。
図7に示すように、本実施形態の遮蔽部材28は、ハロゲンヒータ23からの熱を遮蔽するために両端部に設けられた一対の遮蔽部48と、遮蔽部48同士を連結する連結部49とを有する。また、両遮蔽部48の間は、ハロゲンヒータ23からの熱を遮蔽せずに放出する開口部50となっている。
また、各遮蔽部48の互いに対向する内縁には、遮蔽部材28の回転方向に対して平行なストレート部51と、その回転方向に対して傾斜する傾斜部52とが形成されている。図7において、遮蔽部材28が遮蔽位置へ回転移動する側を遮蔽側Yとすると、各傾斜部52はストレート部51の遮蔽部側Yに連続して設けられており、互いに遮蔽側Yに向かって離れるように傾斜している。これにより、開口部50は、その遮蔽側Yに向かって、ストレート部51間で同じ幅に形成され、傾斜部52間では幅が広がるように形成されている。
次に、ハロゲンヒータの発熱部と用紙サイズとの関係について説明する。
図7に示すように、本実施形態では、用紙サイズに応じて加熱領域を変更するため、各ハロゲンヒータ23の発熱部の長さや配設位置を異ならせている。2本のハロゲンヒータ23のうち、一方(図の下側)のハロゲンヒータ23の発熱部23aは、長手方向中央部側に配設され、他方(図の上側)のハロゲンヒータ23の発熱部23bは、長手方向両端部側にそれぞれ配設されている。この例では、中央部側の発熱部23aは、中サイズの通紙幅W2に対応した範囲に配設されており、両端部側の発熱部23bは、中サイズの通紙幅W2以上で、大サイズ及び特大サイズの通紙幅W3,W4を含む範囲に配設されている。
また、遮蔽部材28の形状と用紙サイズとの関係では、各ストレート部51が、大サイズの通紙幅W3の端部に対して幅方向内側近傍に配設され、各傾斜部52が、大サイズの通紙幅W3の端部を跨ぐ位置に配設されている。
なお、本実施形態における用紙サイズの例としては、例えば、中サイズがレターサイズ(通紙幅215.9mm)又はA4サイズ(通紙幅210mm)、大サイズがダブルレターサイズ(通紙幅279.4mm)又はA3サイズ(通紙幅297mm)、特大サイズがA3ノビ(通紙幅329mm)などである。ただし、用紙サイズの例はこれに限定されるものではない。また、ここでいう、中サイズ、大サイズ、特大サイズは、各サイズの相対的な関係を示すものであり、小サイズ、中サイズ、大サイズなどであっても構わない。
以下、用紙サイズごとのハロゲンヒータの制御と遮蔽部材の制御について説明する。
まず、図7に示す中サイズ用紙P2を通紙する場合は、中央部側の発熱部23aのみを発熱させることにより、中サイズの通紙幅W2に対応した範囲のみを加熱する。また、特大サイズ用紙P4を通紙する場合は、中央部側の発熱部23aに加え、両端部側の発熱部23bも発熱させ、特大サイズの通紙幅W4に対応した範囲を加熱する。
ここで、本実施形態では、ハロゲンヒータ23の加熱範囲は、中サイズの通紙幅W2と特大サイズの通紙幅W4にしか対応していない。このため、大サイズ用紙P3を通紙する場合、中央部側の発熱部23aのみを発熱させると、必要な範囲が加熱されず、中央部側と両端部側の各発熱部23a,23bを発熱させると、加熱される範囲が大サイズの通紙幅W3を超えてしまう。仮に、中央部側と両端部側の各発熱部23a,23bを発熱させた状態で、そのまま大サイズ用紙P3を通紙すると、大サイズの通紙幅W3よりも外側の非通紙領域において定着ベルト21の温度が過度に上昇するといった問題がある。
そこで、本実施形態では、大サイズ用紙P3を通紙する際、図8に示すように、遮蔽部材28を遮蔽位置へ移動させるようにしている。これにより、両端部側の遮蔽部48によって大サイズの通紙幅W3の端部近傍から外側の範囲を覆うことができるので、非通紙領域において定着ベルト21の温度上昇を抑えることができる。
また、定着処理を終えた場合、又は、定着ベルト21の非通紙領域の温度が所定の閾値以下になった場合など、熱遮蔽する必要がなくなった場合は、遮蔽部材28を退避位置へ戻す。このように、必要に応じて遮蔽部材28を遮蔽位置に移動させることで、通紙速度を落としたりすることなく良好な定着を行うことができる。
また、本実施形態では、遮蔽部48に傾斜部52を設けているので、遮蔽部材28の回転位置を変更することにより、遮蔽部48によって発熱部23bを覆う範囲を調整することが可能である。例えば、通紙枚数や通紙時間が増えると、非通紙領域における定着ベルト21の温度が上昇しやすい傾向にあるので、通紙枚数が所定枚数に達した際、又は通紙時間が所定時間に達した際に、両端部側の発熱部23bを覆い隠す方向に遮蔽部材28を回転させることで、より高度に温度上昇を抑制することが可能となる。
また、図9に、遮蔽部材の他の実施形態を示す。
図9に示す遮蔽部材28では、両端部側の遮蔽部48が、それぞれ2つの段差部を有する形状に形成されている。すなわち、各遮蔽部48は、長手方向幅の小さい小遮蔽部48aと、長手方向幅の大きい大遮蔽部48bとで構成されている。大遮蔽部48b同士は、連結部49を介して連結されており、小遮蔽部48aは、大遮蔽部48bの遮蔽側Yに連続して設けられている。また、小遮蔽部48aの互いに対向する内縁、及び大遮蔽部48bの互いに対向する内縁は、遮蔽側Yに向かって互いに離れるように傾斜する傾斜部52a,52bとなっており、ここでは、上記図7に示す遮蔽部材28のようなストレート部51は形成されていない。
図9に示す実施形態では、小サイズ用紙P1、中サイズ用紙P2、大サイズ用紙P3及び特大サイズ用紙P4の少なくとも4種類の用紙を用いる。この実施形態における用紙サイズの例としては、例えば、小サイズがはがきサイズ(通紙幅100mm)、中サイズがA4サイズ(通紙幅210mm)、大サイズがA3サイズ(通紙幅297mm)、特大サイズがA3ノビ(通紙幅329mm)などである。ただし、用紙サイズの例はこれに限定されるものではない。
ここで、小サイズ用紙P1の通紙幅W1は、中央部側の発熱部23aの長さよりも小さい範囲となっている。また、遮蔽部材28の形状との関係では、大遮蔽部48bの各傾斜部52bが、小サイズの通紙幅W1の端部を跨ぐ位置に配設され、小遮蔽部48aの各傾斜部52aは、大サイズの通紙幅W3の端部を跨ぐ位置に配設されている。なお、小サイズ以外の用紙サイズ(中、大、特大)と、各発熱部23a,23bとの位置関係は、上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
小サイズ用紙P1を通紙する場合、中央部側の発熱部23aのみを発熱させる。しかし、この場合、中央部側の発熱部23aで加熱される範囲は、小サイズの通紙幅W1を超えてしまうので、図10に示すように、遮蔽部材28を遮蔽位置に移動させる。これにより、両大遮蔽部48bによって小サイズの通紙幅W1の端部近傍から外側の範囲を覆うことができるので、非通紙領域において定着ベルト21の温度上昇を抑えることができる。
なお、その他のサイズの用紙(中、大、特大)を通紙する際のハロゲンヒータ23と遮蔽部材28の制御は、上記実施形態と基本的に同様である。この場合、上記実施形態における遮蔽部48としての機能は、小遮蔽部48aが果たす。
また、図9に示す実施形態の場合も、上記実施形態の遮蔽部48と同様に、小遮蔽部48aと大遮蔽部48bにそれぞれ傾斜部52a,52bを設けているので、遮蔽部材28の回転位置を変更することで、各遮蔽部52a,52bによって各発熱部23a,23bを覆う範囲を調整することが可能である。
図11は、本実施形態の定着装置を図2の上方から見た平面図である。
図11に示すように、温度センサ29は、ハロゲンヒータ23の中央部側の発熱部23aと端部側(図面右側)の発熱部23bとのそれぞれに対応して1つずつ設けられている。
外側反射部材27は、その定着ベルト21の幅方向における長さVが、ハロゲンヒータ23の発熱長(中央部側と端部側の各発熱部23a,23bの合計長さ)Xよりも長く設定されている。これにより、外側反射部材27によって、定着ベルト21側からの輻射熱を効率的に反射できるようにしている。さらに、幅方向における外側反射部材27の長さVは、ニップ部Nの長さUよりも長く設定されている。このように、幅方向における外側反射部材27の長さVを設定することで、ニップ部Nの全域に渡って輻射熱を反射するようにし、ニップ部Nの長さ方向における温度ムラの発生を抑制している。
また、定着ベルト21の周方向における外側反射部材27の長さZ、詳しくは、図2に示す外側反射部材27の定着ベルト21の外周面に対向する円弧状の反射面27aの長さZを、ハロゲンヒータ23の発熱長Xの範囲に渡って同じ長さに設定している。これにより、外側反射部材27の熱反射による定着ベルト21への加熱効果を、定着ベルト21の幅方向に渡って均一に与えることができ、温度ムラの発生を抑制することができる。
また、この周方向における外側反射部材27の長さZは、中央部側の発熱部23aにおける発熱長Xaの範囲と、端部側の発熱部23bにおける発熱長Xbの範囲との、それぞれにおいて同じ長さであればよい。従って、各発熱部23a,23bの相対的位置関係などによって、周方向における外側反射部材27の長さZを、中央部側の発熱部23aにおける発熱長Xaの範囲と、端部側の発熱部23bにおける発熱長Xbの範囲とで、互いに異ならせてもよいし、同じにしてもよい。
また、外側反射部材27の反射面27aと定着ベルト21の外周面とのギャップG(図2参照)を、反射面27aの全域に渡って同じに設定している。これにより、定着ベルト21の周方向及び幅方向に渡る温度ムラの発生を抑制することが可能となる。
以下、本発明の特徴部分である外側反射部材の配置について説明する。
上記のように、本実施形態の定着装置は、加熱手段としてハロゲンヒータ23を用いているため、局所的に加熱できるセラミックヒータ等の抵抗発熱体を用いたものとは異なり、加熱手段からの熱が定着ベルト21の周方向に拡散する。しかし、本実施形態のような定着ベルトタイプの定着装置は、定着ベルト21内にニップ形成部材24やステー25等が配設されているため、これらの部材にもハロゲンヒータ23からの熱が付与される。従って、ニップ形成部材24やステー25等に付与された熱が定着に利用されることなく放熱されると、その分の熱エネルギーのロスが発生する。
他方で、ステー25は、定着ベルト21内に配設されている部材の中でも、比較的熱容量が高いため、ハロゲンヒータ23から発する熱はステー25に蓄熱される。そこで、この点に着目し、ステー25に蓄えられた熱を有効利用するため、本発明では、外側反射部材27を、定着ベルト21の周方向においてステー25が定着ベルト21に接近(又は近接)する位置に設けている。具体的に、本実施形態では、図2に示すように、ステー25が定着ベルト21に対し図の上側に接近して配設されているので、外側反射部材27を定着ベルト21の上側に対向するように配設している。
上記のように、外側反射部材27を、定着ベルト21の周方向においてステー25が定着ベルト21に接近(又は近接)する位置に設けることにより、外側反射部材27を、比較的多く蓄熱されるステー25に近づけて配置することができる。これにより、ステー25から放出された輻射熱を、外側反射部材27で効率良く反射して定着ベルト21に付与することができ、熱の有効利用を図れる。
一般的に、定着ベルトタイプの定着装置は、ハロゲンヒータ23による加熱が停止すると、定着ベルト21の温度が急激に低下する。これに対し、本発明では、外側反射部材27によって、加熱停止後もステー25に蓄えられた熱を定着ベルト21に与えることができるので、定着ベルト21の温度低下を抑制することができる。これにより、その後の定着ベルト21の温度上昇(立ち上げ動作)をより迅速に行うことが可能となる。また、定着処理時においても、外側反射部材27は、ステー25から放出される輻射熱を反射して定着ベルト21に付与することができるので、稼働時における省エネルギー化も図れる。
また、本実施形態の定着装置は、定着ベルト21内に遮蔽部材28を備えているため、この遮蔽部材28から放射される輻射熱も有効利用することが好ましい。そのため、本実施形態では、遮蔽部材28と外側反射部材27との少なくとも一部が、定着ベルト21の周方向位置及び軸方向位置において互いに重なり合うようにしている(図2、図3参照)。これにより、遮蔽部材28から放出された輻射熱を、外側反射部材27で反射して定着ベルト21に付与することができる。
ただし、遮蔽部材28は、定着ベルト21の周方向へ移動可能に構成されているので、遮蔽部材28が移動すると、外側反射部材27と重なり合う範囲が変化する。特に、図3に示すように、遮蔽部材28がステー25の裏側へ退避した位置では、遮蔽部材28と外側反射部材27とが重なり合う範囲が多くなる。反対に、遮蔽部材28が遮蔽する方向へ移動すると重なり合う範囲が少なくなるが、熱の有効利用をより一層図るには、遮蔽部材28がいずれの移動位置に移動しても、遮蔽部材28と外側反射部材27との少なくとも一部が、互いに重なり合うようにするのがよい。なお、遮蔽部材28が遮蔽する方向へ移動した状態で、遮蔽部材28と外側反射部材27とが重なり合わなくても、少なくとも遮蔽部材28が退避した位置で、外側反射部材27と重なり合っていれば、そのとき遮蔽部材28から放射される輻射熱を有効利用できる。
また、図12に示すように、遮蔽部材28が定着ベルト21の軸方向に対して傾斜する傾斜面28cを有する場合、外側反射部材27の両端部側も遮蔽部材28の傾斜面28cに対応させて傾斜させてもよい。すなわち、外側反射部材27の両端部側に、遮蔽部材28の傾斜面28cと対向する傾斜面27cを設ける。この場合、外側反射部材27の両端部側を傾斜させない構成よりも、遮蔽部材28の傾斜面28cに対する外側反射部材27の両端部の位置を近づけることができ、遮蔽部材28からの輻射熱を効果的に反射することができる。なお、外側反射部材27の傾斜面27cと遮蔽部材28の傾斜面28cは、軸方向位置で重なり合う位置になくても、(定着ベルト21を介して)互いに対向していればよい。要するに、遮蔽部材28と外側反射部材27は、遮蔽部材28からの熱を外側反射部材27によって定着ベルト21へ反射することができるような配置であれば、必ずしも定着ベルト21の周方向位置及び軸方向位置において互いに重なり合うように配置されていなくてもよい。
また、本実施形態では、定着ベルト21がニップ部Nの出口から入口に至る経路で、その上流側から順に、分離部材38、外側反射部材27、温度センサ29、異常温度検知手段37を設け、互いに干渉しないように配置している。ここで、外側反射部材27と温度センサ29とが隣り合っているが、外側反射部材27と温度センサ29は、定着ベルト21の周方向において互いに異なる位置に設けることが望ましい。
仮に、両者を周方向において同じ位置にあるいは重なり合う位置に設けると、温度センサ29が定着ベルト21の表面温度を検知できるようにするため、図13に示すように、温度センサ29を設けた位置で、外側反射部材27に開口部27bを設けなくてはならない。しかし、このように、外側反射部材27に開口部27bを形成すると、その部分では輻射熱を反射できないため、定着ベルト21の幅方向に渡って温度ムラが生じる可能性がある。そのため、外側反射部材27と温度センサ29を周方向において互いに異なる位置に設け、上記のような開口部27bを設けなくてもよくすることで、幅方向に渡る温度ムラの発生を防止することが可能である。
上述の実施形態では遮蔽部材28を移動可能に構成しているが、これに限らず、遮蔽部材28を移動しないように固定してもよい。
以下、固定式の遮蔽部材28を備える定着装置の実施形態について説明する。
図14は、固定式の遮蔽部材28を備える定着装置の実施の一形態を示す斜視図、図15は、図14に示す矢印B1方向から見た定着装置の矢視図、図16は、図15に示すC1−C1線に沿って切断した定着装置の軸方向中央断面図、図17は、図15に示すD1−D1線に沿って切断した定着装置の軸方向端部断面図である。
図14〜図17に示す実施形態では、遮蔽部材28を、定着ベルト21の軸方向両端部側にそれぞれ別個に設けている。各遮蔽部材28は、ハロゲンヒータ23と定着ベルト21との間に配置される第1の遮蔽部53と、ハロゲンヒータ23とステー25との間に配置される第2の遮蔽部54と、ステー25に取り付けられる取付部55とを有する(図17参照)。
第1の遮蔽部53は、定着ベルト21に沿って弧状又は円弧状の曲面形状に形成され、ハロゲンヒータ23から定着ベルト21への熱を遮蔽する。第1の遮蔽部53は、最大通紙領域よりも軸方向端部側の非通紙領域に配置されている(図15参照)。このような位置に第1の遮蔽部53を配置することで、軸方向端部側の非通紙領域における定着ベルト21の過度な温度上昇を抑えることができる。
第2の遮蔽部54は、第1の遮蔽部53の周方向一端部(図17における下端部)に一体的に設けられ、ステー25に沿って折り曲げられた3つの平面形状によって構成されている。また、第2の遮蔽部54も、第1の遮蔽部53と同様、最大通紙領域よりも軸方向端部側に配置されている。このように配置された第2の遮蔽部54により、ハロゲンヒータ23からステー25の端部への熱が遮蔽される。
取付部55は、第1の遮蔽部53の周方向他端部(図17における上端部)に一体的に設けられ、ステー25(図17に示す上側の立ち上り部25bの上面)にビスなどで取り付けられる。これにより、遮蔽部材28がステー25に対して固定される。
また、第1の遮蔽部53の一部は、定着ベルト21の周方向位置及び軸方向位置において外側反射部材27と互いに重なり合うように配置されている。両者が重なり合う領域を図15中の符号J及び図17中の符号Kで示す。このように、第1の遮蔽部53と外側反射部材27とを互いに重なり合うように配置することで、第1の遮蔽部53から放出された輻射熱を、外側反射部材27で反射して定着ベルト21に付与することができ、熱の有効利用を図れる。
図18は、固定式の遮蔽部材28を備える定着装置の他の実施形態を示す斜視図、図19は、図18に示す矢印B2方向から見た定着装置の矢視図、図20は、図19に示すC2−C2線に沿って切断した定着装置の軸方向中央断面図、図21は、図19に示すD2−D2線に沿って切断した定着装置の軸方向端部断面図である。
図18〜図21に示す実施形態では、上記図14〜図17に示す実施形態と比べて、外側反射部材27を定着ベルト21の周方向に大きくしている。具体的に、図14〜図17に示す実施形態では、外側反射部材27を、定着ベルト21の上部から、上部と下部の間の中間部に至る手前までの領域に渡って配置しているのに対し、図18〜図21に示す実施形態では、外側反射部材27を、定着ベルト21の上部から中間部を越えて下部近傍に至る領域に渡って配置している。このように、外側反射部材27を大きくすることで、外側反射部材27によって熱を反射する領域が広がるので(特に、図21に示す遮蔽部材28と外側反射部材27との周方向の重なり合う領域Kが大きくなるので)、より一層の熱の有効利用が図れるようになる。
ただし、外側反射部材27を周方向に大きくすると、外側反射部材27が温度センサ29の検知位置と重なる。そこで、外側反射部材27の中央部に開口部27bを形成し、この開口部27bを通して温度センサ29が定着ベルト21の表面温度を検知できるようにしている。なお、その他の構成は、図14〜図17に示す実施形態と同様であるので説明を省略する。
図22は、固定式の遮蔽部材28を備える定着装置のさらに別の実施形態を示す斜視図、図23は、図22に示す矢印B3方向から見た定着装置の矢視図、図24は、図23に示すC3−C3線に沿って切断した定着装置の軸方向中央断面図、図25は、図23に示すD3−D3線に沿って切断した定着装置の軸方向端部断面図である。
上記図18〜図21に示す実施形態では、外側反射部材27を定着ベルトの一端部側から他端部側へ連続して配置しているが、図22〜図25に示す実施形態では、外側反射部材27を定着ベルト21の軸方向両端部側のみにそれぞれ別個に配置している。それ以外は、図18〜図21に示す実施形態と同様である。
この場合、各外側反射部材27によって、定着ベルト21の軸方向両端部側における熱の有効利用を図ることができる。一般的に、最大通紙領域の端部側では、非通紙領域に熱を与えないようにするため、ヒータの発熱量を弱くすることが多いが、その場合、最大通紙領域の端部側で定着ベルトの温度が低くなる傾向にある。このような場合でも、外側反射部材27を少なくとも端部側に配置し、定着ベルト21へ熱を反射することで、定着ベルトの端部側の温度を上げ、良好な定着性が得られるようにすることが可能である。
一方、遮蔽部材28が定着ベルト21の一端部側から他端部側へ連続して配置されている場合、又は両端部側に配置される遮蔽部材28が互いに連結されていている場合は、一端部側と他端部側での遮蔽部材28の温度のばらつきを低減でき、定着ベルト21を軸方向に渡ってより均一に加熱することが可能である。また、各遮蔽部材28を互いに連結することで、一体物として扱うことができ、取り付け作業も行いやすくなる。
なお、図示省略するが、上記図14〜図25に示す各実施形態の定着装置において、固定式の遮蔽部材に代えて、可動式の遮蔽部材を適用することも可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限らない。
本発明は、上述の定着装置以外に、例えば、図26に示すような定着装置などにも適用可能である。このように、ハロゲンヒータ23の本数や配置、ニップ形成部材24、ステー25、内側反射部材26の形状などは、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは可能である。このような構成の定着装置においても、外側反射部材27を、定着ベルト21の周方向においてステー25が定着ベルト21に接近(又は近接)する位置に設けることにより、ステー25から放出された輻射熱を、外側反射部材27で効率良く反射して定着ベルト21に付与することが可能である。なお、図26に示す実施形態では、遮蔽部材28を設けていないが、上述の実施形態と同様に、可動式又は固定式の遮蔽部材28を設けてもよい。また、本発明を適用する画像形成装置は、プリンタに限らず、複写機やファクシミリ、あるいはこれらの複合機であってもよい。
以上のように、本発明によれば、外側反射部材を、比較的多く蓄熱されるステーに近づけて配設することで、ステーから放出される熱を効率的に活用することが可能である。また、外側反射部材を、熱の有効利用できる位置に優先的に配置することで、特に、小型化や高密度化した装置内の限られたスペース内においても外側反射部材を効率的に配置して、装置の小型化を図りつつ、熱効率のよい定着装置を提供することが可能となる。
20 定着装置
21 定着ベルト
22 加圧ローラ(対向部材)
23 ハロゲンヒータ(加熱手段)
24 ニップ形成部材
25 ステー(支持部材)
27 外側反射部材
28 遮蔽部材
29 温度センサ(温度検知手段)
G 反射部材の反射面と定着ベルトの外周面のとのギャップ
N ニップ部
U ニップ部の長さ
V 幅方向における外側反射部材の長さ
X ハロゲンヒータの発熱長
Z 周方向における外側反射部材の長さ
特開2012−230293号公報 特許第5100061号公報

Claims (12)

  1. 無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトの内周面に当接するニップ形成部材と、前記ニップ形成部材に対向する位置で前記定着ベルトの外周面に当接する対向部材と、前記定着ベルトの内周側で前記ニップ形成部材を支持する支持部材と、前記定着ベルトの内周側から定着ベルトを加熱する加熱手段とを備えた定着装置において、
    前記定着ベルトの外周側であって、その周方向において前記支持部材が前記定着ベルトに接近する位置に、前記定着ベルト側からの輻射熱を反射する反射部材を設けたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着ベルトと前記加熱手段との間で当該加熱手段からの輻射熱を遮蔽する遮蔽部材を設け、
    前記遮蔽部材から放射される輻射熱を前記定着ベルトへ反射するように、前記反射部材を配置した請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記遮蔽部材と前記反射部材との少なくとも一部が、前記定着ベルトの周方向位置において互いに重なり合うようにした請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記遮蔽部材を、移動しないように固定した請求項2又は3に記載の定着装置。
  5. 前記遮蔽部材は、前記定着ベルトの周方向に移動可能に構成され、
    少なくとも、前記遮蔽部材が前記反射部材側へ移動した状態で、前記遮蔽部材と前記反射部材との少なくとも一部が、前記定着ベルトの周方向位置において互いに重なり合うようにした請求項2又は3に記載の定着装置。
  6. 前記遮蔽部材がいずれの位置に移動しても、前記遮蔽部材と前記反射部材との少なくとも一部が、前記定着ベルトの周方向位置において互いに重なり合うようにした請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記定着ベルトの表面温度を検知する温度検知手段を、前記定着ベルトの外周側であって、その周方向において前記反射部材とは異なる位置に設けた請求項1から6のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記定着ベルトの周方向における前記反射部材の長さを、前記加熱手段の発熱長の範囲に渡って同じ長さに設定した請求項1から7のいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 前記反射部材の反射面と前記定着ベルトの外周面のとのギャップを、前記反射面の全域に渡って同じに設定した請求項1から8のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 前記定着ベルトの幅方向における前記反射部材の長さを、前記加熱手段の発熱長よりも長く設定した請求項1から9のいずれか1項に記載の定着装置。
  11. 前記定着ベルトの幅方向における前記反射部材の長さを、前記定着ベルトと前記対向部材とが当接することによって形成されるニップ部の長さよりも長く設定した請求項1から10のいずれか1項に記載の定着装置。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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