JP2018084738A - 画像加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着部材の加熱手段であるハロゲンヒータの長手温度分布制御による非通紙部昇温が課題であった。【解決手段】加熱回転体41の内側の輻射熱源43と被加熱部の間であって、輻射熱源を中にして反射部材42に対向する位置に配置され、加熱回転体41の周方向に変位可能で、輻射熱源43から被加熱部への輻射熱を遮断する遮蔽板52を有する。遮蔽板52は、装置に導入される記録材の幅サイズに応じて輻射熱源から被加熱部への輻射熱照射幅を変更する複数の開口部S1、S2、S3を備える。また、複数の開口部は遮蔽板の幅方向の端部から幅方向の中央部に向けて加熱回転体の周方向における開口長さが段階的又は連続的に大きくなるように形成され、かつ、輻射熱源43に対向する内面には輻射熱を反射部材42の幅方向の中央部に向けて反射する傾斜形状部52Aを複数有する。【選択図】図1

Description

本発明は、複合機、複写機、プリンタ、ファックス等の画像形成装置に搭載される定着装置として用いれば好適な画像加熱装置に関する。
画像形成装置は、電子写真方式、静電記録方式、磁気記録方式などの画像形成プロセスを用いて転写方式または直接方式にて記録材にトナー像を形成するものである。記録材はトナー像が形成され得る部材であり、例えば、用紙、OHTシート、光沢紙、はがき、封筒等が挙げられる。
画像加熱装置としては、記録材上に形成された未定着トナー像を記録材に加熱定着する定着装置、記録材に仮定着あるいは一度加熱定着されたトナー像を再度加熱加圧して光沢度を向上させる画像改質装置などが挙げられる。以下は定着装置として説明する。
特許文献1には、定着部材として加熱手段(ハロゲンランプ)を内設した定着ベルト(定着フィルム)を用い、加圧ローラを用いた定着装置が開示されている。そして、ハロゲンヒータと定着ベルトの間に熱量調整部材を配置し、ヒータから定着ベルトへの輻射熱の供給量を装置に導入される記録材の幅サイズにより変更する技術が示されている。
これは、定着装置に導入使用可能な最大幅の記録材よりも幅狭の記録材を連続的に導入して加熱定着を実行していくと、定着ベルト、加圧ローラにおける記録材の通過部では記録材の加熱のために消費された熱が温調系によって補償されて所定温度に維持される。この通過部に対して、記録材の非通過部では記録材の加熱によって熱が消費されず蓄熱されてしまい、非通過部の温度が、所定温度に維持管理されている通紙部よりも昇温していく非通過部昇温の問題を抑制する為に用いられている。
熱源にハロゲンヒータを用いる定着装置においては、ハロゲンヒータの点灯比率を長手中央部と端部で変えるといった技術が公知であるが、記録材の幅サイズに対し、応答性が良くないという課題がある。また、特許文献2のように、熱源と定着ベルトの内面の間に熱遮蔽板を設けることで、上記問題を解消する技術が公知である。
特開2010−032973号公報 特開2010−066583号公報
しかしながら、熱遮蔽板を用いて端部昇温を防ぐ場合、熱源の長手端部領域における熱量は熱遮蔽板において留まることとなり、記録材の通過領域おける定着用途には使用されない。つまり、上記技術においては、定着ベルトの内面に端部領域の熱量が伝達されないため端部昇温は解決できるが、使用電力の観点では端部領域に使用する電力に無駄が発生する。
本発明の目的は、熱源にハロゲンヒータのような輻射熱源を用いる画像加熱装置において、端部昇温領域の熱量を記録材の通過領域に加えることで、上記端部昇温の問題点を解消するだけでなく、同時に記録材の通過領域の加熱効率を向上させることにある。
(1)上記の目的を達成するための本発明に係る画像加熱装置の代表的な構成は、
トナー像を担持した記録材をニップ部で挟持搬送してトナー像を加熱する画像加熱装置であって、
中空の加熱回転体と、
前記加熱回転体と前記ニップ部を形成する加圧部材と、
前記加熱回転体の内側に配設された、輻射熱を発する輻射熱源と、
前記加熱回転体の内側に配設され、前記輻射熱源が発する輻射熱を前記加熱回転体の内面の周方向の一部領域である被加熱部に向けて反射する反射部材と、
前記加熱回転体の内側の前記輻射熱源と前記被加熱部の間であって、前記輻射熱源を中にして前記反射部材に対向する位置に配置され、かつ、前記加熱回転体の周方向に変位可能で、前記輻射熱源から前記被加熱部への輻射熱を遮断する遮蔽板と、
前記遮蔽板の変位を装置に導入される記録材の幅サイズに応じて制御する制御部と、を有し、
前記遮蔽板は、装置に導入される記録材の幅サイズに応じて前記輻射熱源から前記被加熱部への輻射熱照射幅を変更する複数の開口部を備え、前記複数の開口部は遮蔽板の幅方向の端部から幅方向の中央部に向けて前記加熱回転体の周方向における開口長さが段階的又は連続的に大きくなるように形成され、かつ、前記輻射熱源に対向する内面には輻射熱を前記反射部材の幅方向の中央部に向けて反射する傾斜形状部を複数有することを特徴とする。
(2)また、上記の目的を達成するための本発明に係る画像加熱装置の他の代表的な構成は、
トナー像を担持した記録材をニップ部で挟持搬送してトナー像を加熱する画像加熱装置であって、
中空の加熱回転体と、
前記加熱回転体と前記ニップ部を形成する加圧部材と、
前記加熱回転体の内側に配設された、輻射熱を発する輻射熱源と、
前記加熱回転体の内側に配設され、前記輻射熱源が発する輻射熱を前記加熱回転体の内面の周方向の一部領域である被加熱部に向けて反射する反射部材と、
前記加熱回転体の内側の前記輻射熱源と前記被加熱部の間であって、前記輻射熱源を中にして前記反射部材に対向する位置に配置され、かつ、前記加熱回転体の周方向に変位可能で、前記輻射熱源から前記被加熱部への輻射熱を遮断する遮蔽板と、
前記遮蔽板の変位を装置に導入される記録材の幅サイズに応じて制御する制御部と、を有し、
前記遮蔽板は、装置に導入される記録材の幅サイズに応じて前記輻射熱源から前記被加熱部への輻射熱照射幅を変更する複数の開口部を備え、前記複数の開口部は遮蔽板の幅方向の端部から幅方向の中央部に向けて前記加熱回転体の周方向における開口長さが段階的又は連続的に大きくなるように形成され、かつ、前記輻射熱源に対向する内面で輻射熱を前記反射部材の幅方向の中央部に向けて反射するように、遮蔽板の幅方向の中央領域が凸形状となるようにクラウン形状を有することを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成で、端部昇温の問題点を解消するだけでなく、同時に記録材の通過領域の加熱効率を向上させることができる。
実施例1における遮蔽板の特徴構成用の説明図である。 画像形成装置の一例の構成模式図である。 実施例1における定着装置の途中部分省略の正面模式図である。 同じく縦断正面模式図である。 同定着装置の要部の拡大横断面模式図である。 同定着装置の構成部材の寸法関係図である。 断熱材でカバーされているパッドと、ステーと、反射板の分解斜視模式図である。 遮蔽板の斜視模式図である。 フランジ部材の斜視模式図である。 定着装置の制御系統のブロック図である。 効果を示すクラフである。 実施例2における遮蔽板の斜視模式図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
《実施例1》
[画像形成部]
図2は本発明に従う画像加熱装置を定着装置40として搭載した画像形成装置1の一例の構成模式図である。この画像形成装置1は中間転写方式、タンデム型の4色フルカラーの電子写真レーザプリンタであり、記録材(シート:以下、用紙と記す)Pにフルカラートナー像を形成してプリントアウトすることができる。定着装置40以外のプリンタ構成は公知に属するので、その説明は簡単に止める。
2は用紙Pに未定着のトナー像を形成する画像形成部であり、4つの作像ユニットU(UY・UM・UC・UK)を有する。各作像ユニットUは、それぞれ、回転ドラム型の電子写真感光体3、帯電器4、レーザスキャナ5、現像器6、一次転写帯電器7、クリーナ8等を有している。なお、図の煩雑をさけるために、作像ユニットUY以外の作像ユニットUM・UC・UKにおけるそれらの機器に対する符号の記載は省略した。
各作像ユニットUは、それぞれ、感光体3に対して、イエロ(Y)色、マゼンタ(M)色、シアン(C)色、ブラック(K)色のトナー像を形成する。そして、各作像ユニットUの感光体3から中間転写ベルト9に対して上記4色のトナー像が順次に所定に重畳されて一次転写される。これによりベルト9上に未定着のフルカラーのトナー像が形成される。
一方、カセット10又は11、或いはマルチ給紙トレイ(手差しトレイ)12から用紙Pが一枚宛給送されて搬送路13を通って所定の制御タイミングでベルト9と二次転写ローラ14との圧接部である二次転写ニップ部に導入される。これにより、用紙Pに対してベルト9上の4色重畳のトナー像が一括して二次転写される。その用紙Pが定着装置40に導入されてトナー像の定着処理を受ける。
定着装置40を出た用紙Pは片面画像形成モードの場合はフラッパ15の制御により搬送路16の側に誘導されて排出トレイ17上にフェイスダウンで排出される。或いは、搬送路18の側に誘導されて排出トレイ19上にフェイスアップで排出される。
両面画像形成モードの場合は、定着装置40を出た用紙Pはフラッパ15の制御により搬送路18の側に一旦誘導された後にスイッチバック搬送されて両面搬送路20の側に導入される。そして、再び搬送路13を通って表裏反転された状態で二次転写ニップ部に導入されることで他方の面に対するトナー像が形成される。以後は、片面画像形成の場合と同様に定着装置40に導入され、排出トレイ17又は19に両面画像形成物として排出される。
本例のプリンタ1において用紙Pの装置内搬送はいわゆる中央基準でなされる。この用紙搬送は、装置に使用可能な大小どのような幅の用紙も用紙の幅方向の中央線を用紙搬送路の幅方向中央に合わせて通紙する形態のことである。以下において、装置に使用可能な最大幅サイズの用紙を大サイズ用紙、それよりも幅狭の用紙を小サイズ用紙と記す。
(2)定着装置
本例の定着装置40は、ベルト加熱方式、加圧ローラ駆動方式(テンションレスタイプ)の画像加熱装置である。図3は定着装置40の途中部分省略の正面模式図、図4は同じく縦断正面模式図、図5は同装置40の要部の拡大横断面模式図である。
ここで、本例において、定着装置40若しくはその構成部材に関して、正面(前側)とは装置の用紙入口側から見た面、背面(後側)とはその反対側(用紙出口側)の面、左右とは装置を正面から見て左(一端側)または右(他端側)である。上下とは重力方向において上また下である。また、定着装置40若しくはその構成部材に関して長手方向(幅方向)や用紙幅方向とは、用紙搬送路面において、用紙搬送方向aに直交する方向に実質平行な方向である。短手方向とは用紙搬送方向aに実質平行な方向である。
この定着装置40は、中空の加熱回転体(第1の回転体)としての円筒状(エンドレス)の定着ベルト(定着部材、無端ベルト:以下、ベルトと記す)41を備えた加熱ユニット(ベルトユニット)40Uを有する。また、ベルト41とニップ部(定着ニップ部)NPを形成して未定着のトナー像Tを担持した用紙Pを挟持搬送する加圧部材(第2の回転体)としての加圧ローラ44を有する。また、それらを収容した筐体(装置フレーム)60を有する。
(2−1)加熱ユニット
加熱ユニット40Uは、ベルト41、加圧パッド46、断熱部材45a、補強ステー45、反射板42、第1と第2の2本のヒータ43A・43B、遮蔽板(遮蔽部材)52、左右のフランジ部材49L・49R等の組み立て体である。上記において左右のフランジ部材49L・49R以外の部材は、定着ベルト41の内側に配置されており、左右方向に長い部材である。
ベルト41は熱を伝達する加熱部材であり、薄肉で可撓性と耐熱性を有し、自由状態においては自身の弾発力でほぼ円筒形状を呈する。本例におけるベルト41は、長手方向(幅方向)の長さL41(図6)は340mmで、外側から内側に順に離型層(表層)、弾性層、基層(基材)、内面コート層の4層複合構造を有している。
離型層は厚さ100μm以下、好ましくは20〜70μmのフッ素樹脂材料を使用できる。たとえば、例えばフッ素樹脂層としては、例えばPTFE、FEP、PFAなどが挙げられる。本例では、厚さ30μmのPFAチューブを用いた。
弾性層は、熱容量を小さくしてクイックスタート製を向上させるために、厚さとしては1000μm以下、好ましくは500μm以下のゴム材料を使用できる。例えば、シリコーンゴム、フッ素ゴム等が挙げられる。ゴム硬度10度(JIS−A)、熱伝導率1.3W/m・K、厚さ300μmのシリコーンゴムを用いた。
基層も弾性層と同様にクイックスタート性を向上させるために、厚さとして100μm以下、好ましくは50μm以下20μm以上の耐熱性材料を使用できる。基層は、例えば、SUS、ニッケルなどの金属フィルムを使用できる。本例では、厚さが30μm、直径が25mmの円筒状ニッケル金属フィルムを用いた。
内面コート層は、加圧パッド46と接するため耐熱性を持つ樹脂層やセラミックス、金属などを使用できる。例えば、エンジニアリングプラスティックや、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)などが挙げられる。より具体的には、ポリイミド、ポリイミドアミド、PEEK、ポリ四フッ化エチレン樹脂(PTFE)が挙げられる。また、四フッ化エチレン/六フッ化プロピレン共重合体樹脂(FEP)、四フッ化エチレン/パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)などが挙げられる。
加圧パッド46はベルト41の内面に摺接(当接)する摺接部材(バックアップ部材、押し付け部材:以下、パッドと記す)である。パッド46は断熱材(断熱部材)45aを介して鉄鋼材などの高剛性部材である補強ステー(以下、ステーと記す)45の下面に固定して配設されている。パッド46・断熱材45a・ステー45は長さL45・46(図6)がベルト41の長さL41よりも長い360mmであり、左右の両端部がそれぞれベルト41の左右の両端部から外方へ所定長さ突出している(図4)。
反射板(反射部材)42は、本例においては、横断面において前後両側の側壁板部42b・42bが底板部42aに対してそれぞれ所定の角度外側に開いた形態の金属製の溝形部材(チャンネル部材)であり、内面は反射面として鏡面加工されている。この反射板42も左右方向に長い部材である。底板部42aがステー45の上面(パッド46の側とは反対側の面)に固定して配設されている。図7は断熱材45aでカバーされているパッド46と、ステー45と、反射板42の分解斜視模式図である。本例において、反射板42の長手方向の長さL42(図6)は330mmである。
第1と第2のヒータ43A・43Bはベルト41を内側から加熱する、輻射熱を発する輻射熱源(加熱体体、加熱手段)である。本例において、この第1と第2のヒータ43A・43Bはそれぞれ略棒状に形成された左右方向に長いハロゲンヒータ(赤外線ヒータ)である。カーボンヒータなど他の輻射熱源にすることもできる。ヒータ43A・43Bは反射板42の内側に上下に平行には配設されている。反射板42はヒータ43A・43Bの輻射熱をベルト41の内面に向けて反射する。本例において、反射板42はヒータ43A・43Bの輻射熱を上向きに反射する。
これにより、ベルト41が横断面において反射板42の上向き開口部に対応する上面領域を主たる加熱領域としてヒータ43A・43Bからの直接の輻射熱および反射板42で反射された輻射熱により加熱される。この加熱領域はベルト41の周方向の一部領域である被加熱部である。
図8は遮蔽板52の外観斜視模式図である。遮蔽板52は、ベルト41の内側のヒータ43A・43Bと被加熱部の間であって、ヒータ43A・43Bを中にして反射板42に対向する位置に配置され、ベルト41の周方向に変位可能で、ヒータ43A・43Bから被加熱部への輻射熱を遮断する。遮蔽板52は、装置に導入される用紙Pの幅サイズに応じてヒータ43A・43Bから被加熱部への輻射熱照射幅を変更する複数の開口部(切欠き段部)S1、S2、S3を備えている。この遮蔽板52については後述する。
左右のフランジジ部材49L・49Rはそれぞれ耐熱樹脂によるモールド成形品であり、ベルト41の左右の両端部から外方に突出しているステー部分に対して左右対称に嵌着して装着されている。ベルト41はこの左右のフランジ部材49L・49Rの間において、加圧パッド46、断熱材45a、ステー45、反射板42、第1と第2の2本のヒータ43A・43B、遮蔽板52のアセンブリの外側にルーズに外嵌されている。
フランジジ部材49L・49Rはベルト41の左側端部と右側端部の内面を保持してベルト41の回転をガイドするとともに、ベルト41の幅方向への移動を規制する。また、第1と第2のヒータ43A・43Bの左右両端部を支持する。また、遮蔽板52の左右両端側をベルト周方向に関して移動可能(変位可能)に支持する。
図9の(a)はフランジ部材49L(49R)を内側から見た外観斜視模式図、(b)は同じく外側から見た外観斜視模式図である。フランジ部材49L(49R)は、フランジ部49a、ステー端部に対する嵌着凹部49b、ベルト内面ガイド部49c、ヒータソケット49d、遮蔽板回動ガイドスリット49e、受圧部49f、給電プラグ差し込み部49g、縦溝部49h等を有している。
ヒータ43A・43Bはそれぞれ左右端部の口金部43aが左右のフランジ部材49L・49Rのヒータソケット49dに対して差し込まれることで左右のフランジ部材49L・49R間に保持されている。
左右のフランジ部材49L・49Rの遮蔽板回動ガイドスリット49eはそれぞれ反射板42の底板部42aの位置を略中心位置とする円弧形状のスリットである。そして、遮蔽板52の左右の外方延長板部52aLと52aR(図8)がそれぞれ左右のフランジ部材49L・49Rの上記のスリット49e・49eに挿入されている。外方延長板部52aLと52aRは横断面がそれぞれスリット49eの円弧形状に対応する円弧形状にされている。
これにより、遮蔽板42はスリット49e・49eに沿って反射板42の上向き開口部においてベルト41の周方向に移動可能に左右のフランジ部材49L・49R間に支持されている。遮蔽板52の左側の外方延長板部52aLはスリット49eからフランジ部材49Lの外側に突出させてあり、その突出部にスリット49eの円弧形状に対応する円弧形状のギアG2が配設されている。
(2−2)加圧ローラ
加圧ローラ44は耐熱性弾性加圧ローラであり、芯金44aと、この芯金44aの外周面にローラ状に形成された弾性層44bを有する。弾性層44bはシリコーンゴムやフッ素ゴム等の耐熱ゴムあるいはシリコーンゴムの発泡体である。更に、弾性層44bの外周面にPFA、PTFE等の離形層を設けることもできる。本例において、加圧ローラ44の弾性層44bの長手方向の長さL44b(図6)は反射板42と同様の330mmである。
加圧ローラ44は芯金44aの左右両端部がそれぞれ筺体60の左右の側板61L・61R間に軸受部材(ベアリング)62・62を介して回転可能に保持(両持ち式)されて配設されている。芯金44aの右側端部には駆動ギアG1が同心一体に配設されている。
(2−3)加熱ユニットの配設と加圧
加熱ユニット40Uは加圧パッド46側を下向きにして、加圧ローラ44の上側において加圧ローラ44に実質平行に配列して、筺体60の左右の側板61L・61R間に配設されている。より具体的には、加熱ユニット40Uは、左右のフランジ部材49L・49Rの縦溝部49h・49h(図9)がそれぞれ左右の側板61L・61Rに設けられた縦ガイドスリット63・63の縦縁部に係合されて、左右の側板61L・61R間に配設されている。
これにより、左右のフランジ部材49L・49Rは、それぞれ、左右の側板61L・61Rに対して上下方向にスライド移動可能に保持されている。即ち、加熱ユニット40Uは左右の側板61L・61R間において上下方向にスライド移動可能に保持されている。
そして、左右のフランジ部材49L・49Rの受圧部49f・49fに対してそれぞれ加圧バネ64L・64Rにより所定の押し下げ付勢力Fを作用させている。本実施例では左右のフランジ部材49L・49Rにそれぞれ160Nを付与している。これにより、左右のフランジ部材49L・49Rからステー45、断熱材45a、パッド46に押し下げ力が作用し、パッド46によりベルト41が加圧ローラ44の上面に対して所定の押圧力で圧接される。
この圧接によるベルト41の弾性層と加圧ローラ44の弾性層44bの弾性変形によりベルト41と加圧ローラとの間に短手方向において所定幅のニップ部NPが形成される。即ち、パッド46の位置においてベルト41と加圧ローラ44が当接してニップ部NPを形成している。
(2−4)定着動作
図10は定着装置40の駆動系統と制御系統のブロック図である。加圧ローラ44の駆動ギアG1には制御部(CPU)100で制御される第1の駆動モータM1の駆動力が駆動伝達部(不図示)を介して伝達される。これにより、加圧ローラ40が図5において矢印R44の反時計方向に所定の周速度で回転駆動される。
加熱ユニット40Uの左右のフランジ部材49L・49Rの給電プラグ差し込み部49g・49gにはそれぞれ給電プラグ65L・65Rが差し込まれている。給電プラグ65L・65Rは制御部100で制御される電源部101に連絡している。第1と第2のヒータ43A・43Bはそれぞれ電源部101から給電プラグ65L・65Rを介して電力供給を受けて点灯して発熱する。
加熱ユニット40Uの遮蔽板52の円弧ギアG2には駆動ギアG3を噛合させてある。駆動ギアG3は制御部100で正逆転制御される第2の駆動モータ(ステッピングモータ)M2で所定の回転角をもって正逆回転制御される。制御部100は装置に使用(導入)される用紙サイズ情報に応じて遮蔽板52を所定に正逆回転制御して反射板42の上向き開口部の開口幅を狭広することによりベルト41の加熱幅を変更する。用紙サイズ情報はプリンタ1の操作部(不図示)やパソコン等のホスト装置から制御部100に入力される。
TH1とTH2はベルト41の温度を検出する第1と第2の2つのサーモパイル等の温度センサ(温度検知手段:接触式または非接触式の温度計(サーミスタ))である。
第1の温度センサTH1はベルト41の幅方向中央部に対応する位置に配置され、大小どの幅サイズの用紙も通過する通紙領域に対応するベルト部分の温度を検出する。第2の温度センサTH2はベルト端部に対応する位置に配置され、小サイズ用紙Pが導入された際の非通紙領域に対応するベルト部分の温度を検出する。第1と第2の温度センサTH1とTH2の検出温度情報が制御部100にフィードバックされる。
第1と第2のヒータ43A・43Bの出力制御は第1と第2の温度センサTH1とTH2によるベルト表面温度の検知結果に基づいて制御部100により行われる。また、このようなヒータ43A・43Bの出力制御によってベルト41の温度(定着温度)を所望の温度に設定することができる。
図5において、加圧ローラ44の矢印R44の反時計方向への回転駆動による加圧ローラ44とベルト41の外面とのニップ部NPにおける摩擦力でベルト41に回転力(回転トルク)が作用する。これにより、ベルト41が、その内面がニップ部NPにおいてパッド46の下面に密着して摺動しながら矢印R41の時計方向に加圧ローラ44の回転周速度にほぼ対応した速度で従動回転する。このベルト41の回転を滑らかなものにするために、ベルト41とパッド46の相互摺接部には潤滑剤(不図示)を介在させることが好ましい。
左右のフランジ部材49L・49Rのフランジ部49a・49aは回転するベルト41の左右方向(スラスト方向)への寄り移動を規制する。また、左右のフランジ部材49L・49Rのベルト内面ガイド部49cはベルト端部の内面を支持してベルト41の回転をカイドする。
また、制御部100で制御される電源部101からヒータ43A・43Bに通電がなされる。そして、ヒータ43A・43Bの輻射熱によって、ベルト41において主としてニップ部NPを除く部分であってヒータ43A・43Bに対向する対向面(ベルト41の周方向の一部)が加熱される。
ベルト41が昇温して所定の温度に立ち上がり温調された状態において、ニップ部NPに画像形成部2側から未定着トナー像Tを担持した用紙Pが導入される。そして、ニップ部NPおいて用紙Pのトナー像担持側面がベルト41の外面に密着してベルト41と一緒にニップ部NPを挟持搬送されていく。この挟持搬送過程においてヒータ43A・43Bで加熱されたベルト41の熱により用紙Pが加熱され、用紙P上の未定着トナー像Tが用紙P上に加熱・加圧されて溶融定着される。ニップ部NPを通過した用紙Pはベルト41の面から曲率分離して排出搬送されていく。
(2−5)ベルトの加熱幅制御
図6を参照して、O−O線は用紙搬送の中央基準線(仮想線)である。第1のヒータ43Aは、ヒータ部となる発光部43A1が、ヒータ幅方向(長手方向)の中央部の範囲Mに設置されている。この範囲Mは210mm程度であって、A4縦サイズの用紙Pが通紙される領域に対応するものである。
これに対して、第2ヒータ43Bは、ヒータ部となる発光部43B1・43B1が、ヒータ幅方向(長手方向)の両端部側にそれぞれ設置されている。この両端部側の発光部43B1・43B1の範囲は第1と第2の両ヒータ43A・43Bの複合による最大加熱幅Nにおいて上述した第1のヒータ43Aの発光部43A1の範囲Mを除く範囲にほぼ一致する範囲である。ここで、最大加熱幅Nは320mm程度であって、本実施の形態における装置本体で通紙可能な最大サイズであるA3縦サイズ用紙Pの通紙領域Wmax(297mm)に両端11.5mm程度の余裕度を付加したものである。
このような2つのヒータ43A・43Bは、それぞれ別々に出力制御することができて、大サイズ用紙としてのA3縦サイズの用紙Pが通紙(搬送)される場合には2つのヒータ43A・43Bを点灯するように制御する。そして、小サイズ用紙としてのA4縦サイズの用紙Pが通紙(搬送)される場合には第1のヒータ43Aのみを点灯するように制御する。これにより、ベルト41における両端部(通紙されない領域:非通紙部)の過昇温を防止することができる。
以下、本実施例における定着装置40において特徴的な構成・動作について、詳しく説明する。遮蔽板52は長手方向の長さL52(図8)が反射板42の長さL42(330mm)よりも長く、ベルト41の長さL41(340mm)よりも短い。遮蔽板52は反射板42の上向き開口部において、ヒータ43A・43Bに対向するように横断面(短手方向の断面)が略円弧状に形成されている。
遮蔽板52は、反射板42の内部に設置されたヒータ43A・43Bから発せられる光が外部に向けて直接的に照射されないように遮断するものであって、板厚が100〜500μm程度の高融点の金属材料で形成されている。そして、遮蔽板52は、周方向の一部にヒータ43A・43Bが露呈する開口部が形成されるように、周方向に分割して配置されている。
即ち、装置に導入される用紙Pの幅サイズに応じてヒータ43A・43Bからベルト41の被加熱部への輻射熱照射幅を変更する複数の開口部S1、S2、S3を備えている。制御部100は装置に使用される用紙の幅サイズ情報に応じて遮蔽板52を所定に正逆回転制御(変位)してヒータ43A・43Bからベルト41の被加熱部への輻射熱照射幅を変更する。
具体的には、遮蔽板52の変位は遮蔽板52の円弧ギアG2に噛合させてある駆動ギアG3が制御部100で正逆転制御される第2の駆動モータM2にて装置に導入される用紙Pの幅サイズに応じて所定の回転角をもって制御されることによりなされる。
具体的に、先に説明したように、装置にA4縦サイズ(幅方向サイズ:210mm)の用紙Pが通紙される場合には、制御部100は第1のヒータ43Aのみを点灯するように制御して、ベルト41における非通紙領域の過昇温を防止している。また、A3縦サイズ(幅方向サイズ:297mm)の用紙Pが通紙される場合には、第1と第2の2つのヒータ43A・43Bを点灯するように制御している。
これらのときは、遮蔽板52は、反射板42の開口長さ(開口面積)が最大となるように、その位置が調整されている。具体的には、反射板42の開口幅がS3(図8:本例では330mm)になる場合である。
また、B4縦サイズ(幅方向サイズ:257mm)の用紙Pが通紙される場合には、第1と第2の2つのヒータ43A、43Bを点灯するように制御している。このとき、遮蔽板52は、反射板42の開口幅がS2(図8:本例では257mm)となるように、その位置が調整されている。これにより、B4縦サイズの用紙Pが通紙されたときの、ベルト41における非通紙領域に相当する範囲に達する光を遮蔽板52によって少なくとも60%程度は遮断できるため、ベルト21における非通紙領域の過昇温を防止することができる。
また、はがきサイズ(幅方向サイズ:100mm)の用紙Pが通紙される場合には、第1のヒータ43Aのみを点灯(範囲M:210mmが点灯)するように制御している。このとき、遮蔽板52は、反射板42開口幅がS1(本例では100mm)となるように、その位置が調整されている。これにより、はがきサイズの用紙Pが通紙されたときの、ベルト41における非通紙領域にする範囲に達する光を遮蔽板52によって少なくとも60%程度は遮断できるため、定着ベルト21における非通紙領域の過昇温を防止することができる。
次に、遮蔽板52の表面形状について詳細を述べる。遮蔽板52は上述したように、板厚が100〜500μm程度の高融点の金属材料で形成されている。また、遮蔽板52の内面(反射板42に対向する面)は鏡面加工が施されており反射率は90%以上である。
また、遮蔽板52の端部領域表面には、図1に示すように、長手端部側が遮蔽板52の厚み方向に押し込まれる形になるような傾斜部(傾斜形状部)52Aを複数有している。図1は遮蔽板52の一端部側の端部領域表面である。他端部側の端部領域表面も同様に一端部側と左右対称構成にて複数の傾斜部52Aを有している。なお、図4、図5、図8の遮蔽板52には図の煩雑を避けるために上記の傾斜部52Aの書き込みは省略してある
このような遮蔽板構成により次のような効果が得られる。小サイズ用紙が通紙された場合における非通紙部領域において、ヒータ43からの輻射が遮蔽板52により遮蔽されるだけでなく、その輻射が傾斜部52Aにより通紙領域側に反射される。つまり、従来では非通紙部領域で遮蔽されていた熱量を通紙領域に活用させることができる。
上記傾斜部52Aの形状について図1の(b)を用いて説明する。図1の(b)は遮蔽板52の断面図であり、遮蔽板52とヒータ43の距離をd、傾斜部52Aの傾斜角度θ、傾斜部長さL、非通紙部領域におけるヒータ43からの輻射が傾斜部52Aに反射して移動する距離lは、以下の式(1)で表すことができる。
ここで、本実施例において遮蔽板52とヒータ43の距離をdを10mm、傾斜部52Aの傾斜角度θを20°、傾斜部長さLを5mmと設定することで、非通紙部領域における輻射を通紙領域に約7mm移動させることができる。具体的には、上記反射された輻射は再度反射板42によって反射されることで、長手中央部方向に約14mm移動した位置のベルト41の内面の加熱に利用されることとなる。
図11に、本実施例1を実施したことによるベルト41の長手温度分布を示す。遮蔽板52によって、非通紙領域のベルト41の表面温度が最大で26℃減少し、かつ通紙領域のベルト41の表面温度が最大で9℃上昇するという結果を得た。
以上の結果により本実施例を実施することで、非通紙部領域の昇温を抑制させるだけでなく、通紙領域の加熱効率を向上させる効果を示すことができた。
《実施例2》
第2の実施例について以下に説明する。本実施例2では、図12のように、遮蔽板52に長手中央を凸部としたクラウン形状を設けることで、実施例1と同様に、小サイズ用紙を通紙した場合における非通紙部領域におけるヒータ43からの輻射を通紙領域に移動させるものである。この遮蔽板52以外の定着装置構成は実施例1と同様であるので再度の説明は省略する。
本実施例2における遮蔽板52は実施例1における遮蔽板52と同様に板厚が100〜500μm程度の高融点の金属材料で形成されており、内面は鏡面加工が施されている。そして、長手中央部を中心に左側半部と右側半部を水平方向から2°傾斜をもたせたクラウン形状を設けている。なお、本実施例2における蔽板52には実施例1における蔽板52のような複数の傾斜部52Aは具備させてはいない。
上記のように遮蔽板52は幅方向の中央領域が凸形状となるようにクラウン形状を有することにより、遮蔽板52の端部は長手中央部よりも約6mm厚み方向に傾斜する形状となる。非通紙部領域におけるヒータ43からの輻射が遮蔽板52に反射して移動する距離lは、実施例1と同様に式(1)で表される。
本実施例2のクラウン形状の遮蔽板構成によっても、小サイズ用紙が通紙された場合における非通紙部領域において、ヒータ43からの輻射が遮蔽板52により遮蔽されるだけでなく、その輻射が通紙領域側に反射される。つまり、従来では非通紙部領域で遮蔽されていた熱量を通紙領域に活用させることができる。
上記構成を施すことによる効果を図11に示す。本実施例2においては、遮蔽板52によって、非通紙領域のベルト41の表面温度が最大で26℃減少し、かつ通紙領域のベルト41の表面温度が最大で5℃上昇するという結果を得た。本実施例2では、実施例1に比べて、遮蔽板52に複数の傾斜部52Aを設けることなく、遮蔽板52に傾斜形状を設けることで同様の効果を得ることができた。
本実施例2の遮蔽板52においてはクラウン形状の傾斜角度を2°としたが、上記傾斜角度は大きくするほど効果が期待できる。半面、遮蔽板52の端部と中央部の高低差が大きくなることで、遮蔽板52の中央凸部とベルト41内面が接触しない構成をとる必要がある。
以上の結果により本実施例2を実施することで、実施例1と同様に非通紙部領域の昇温を抑制させるだけでなく、通紙領域の加熱効率を向上させる効果を示すことができた。
《その他の事項》
ここで、本発明が前記各実施例の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記各実施例の形態の中で示唆した以外にも、前記各実施例の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は前記各実施例の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1)実施例1、同2の定着装置40では、遮蔽板52の複数の開口部S1、S2、S3は、遮蔽板52の幅方向の端部から幅方向の中央部に向けてベルト41の周方向における開口長さが段階的に大きくなるように形成した。しかし、段階的ではなく、連続的に大きくなるように形成されてもよい。
2)実施例1、同2の定着装置40では、第1と第2の2本のヒータ43A・43Bを設置したが、1本のヒータのみを設置した装置構成にすることもできるし、3本以上のヒータを設置した装置構成にすることもできる。
3)実施例では、第1の回転体41として、駆動回転体としての第2の回転体44の回転駆動で従動回転する筒状のベルトを用いた装置で説明した。これに限定されず、第1の回転体41は剛性を有する筒状の駆動回転体の形態にすることもできる。
4)第2の回転体44を回転可能な無端ベルト体の形態にすることもできる。
5)本発明の画像加熱装置は実施例のように用紙Pに担持された未定着トナー像Tを加熱加圧して固着画像として加熱定着する定着装置としての使用に限定されない。用紙Pに一旦定着された或いは仮定着された画像(定着済み画像又は半定着画像)を加熱加圧して光沢度を向上させるなどの画像の表面性を調整する加熱処理装置としても有効である。
6)画像形成装置の画像形成部は電子写真方式に限られない。静電記録方式や磁気記録方式の画像形成部であってもよい。また、転写方式に限られず、用紙に対して直接方式で未定着画像を形成する構成のものであってもよい。
7)制御部100は画像形成に係る制御と定着に係る制御を兼用する制御手段(画像形成装置に備わるCPU)であっても、専ら定着に係る制御を行う制御手段であっても良い。
8)定着装置(画像加熱装置)40は、画像形成装置の内部に固設されているものに限らず、ユニット化されて画像形成装置の外部へ取り外し交換できるものであっても良い。この場合、制御部100を含めて取り外し交換されるものでも良いし、制御部100を除いて取り外し交換されるものでも良い。また、定着装置は、画像形成装置とは独立して、定着装置単独で用いられるものであっても良い。
40・・画像加熱装置(定着装置)、41・・加熱回転体、44・・加圧部材、42・・反射部材、43・・輻射熱源、52・・遮蔽板、52A・・傾斜形状部、S1・S2・S3・・複数の開口部(段部)、NP・・ニップ部、P・・記録材、T・・トナー像

Claims (8)

  1. トナー像を担持した記録材をニップ部で挟持搬送してトナー像を加熱する画像加熱装置であって、
    中空の加熱回転体と、
    前記加熱回転体と前記ニップ部を形成する加圧部材と、
    前記加熱回転体の内側に配設された、輻射熱を発する輻射熱源と、
    前記加熱回転体の内側に配設され、前記輻射熱源が発する輻射熱を前記加熱回転体の内面の周方向の一部領域である被加熱部に向けて反射する反射部材と、
    前記加熱回転体の内側の前記輻射熱源と前記被加熱部の間であって、前記輻射熱源を中にして前記反射部材に対向する位置に配置され、前記加熱回転体の周方向に変位可能で、前記輻射熱源から前記被加熱部への輻射熱を遮断する遮蔽板と、
    前記遮蔽板の変位を装置に導入される記録材の幅サイズに応じて制御する制御部と、を有し、
    前記遮蔽板は、装置に導入される記録材の幅サイズに応じて前記輻射熱源から前記被加熱部への輻射熱照射幅を変更する複数の開口部を備え、前記複数の開口部は遮蔽板の幅方向の端部から幅方向の中央部に向けて前記加熱回転体の周方向における開口長さが段階的又は連続的に大きくなるように形成され、かつ、前記輻射熱源に対向する内面には輻射熱を前記反射部材の幅方向の中央部に向けて反射する傾斜形状部を複数有することを特徴とする画像加熱装置。
  2. トナー像を担持した記録材をニップ部で挟持搬送してトナー像を加熱する画像加熱装置であって、
    中空の加熱回転体と、
    前記加熱回転体と前記ニップ部を形成する加圧部材と、
    前記加熱回転体の内側に配設された、輻射熱を発する輻射熱源と、
    前記加熱回転体の内側に配設され、前記輻射熱源が発する輻射熱を前記加熱回転体の内面の周方向の一部領域である被加熱部に向けて反射する反射部材と、
    前記加熱回転体の内側の前記輻射熱源と前記被加熱部の間であって、前記輻射熱源を中にして前記反射部材に対向する位置に配置され、前記加熱回転体の周方向に変位可能で、前記輻射熱源から前記被加熱部への輻射熱を遮断する遮蔽板と、
    前記遮蔽板の変位を装置に導入される記録材の幅サイズに応じて制御する制御部と、を有し、
    前記遮蔽板は、装置に導入される記録材の幅サイズに応じて前記輻射熱源から前記被加熱部への輻射熱照射幅を変更する複数の開口部を備え、前記複数の開口部は遮蔽板の幅方向の端部から幅方向の中央部に向けて前記加熱回転体の周方向における開口長さが段階的又は連続的に大きくなるように形成され、かつ、前記輻射熱源に対向する内面で輻射熱を前記反射部材の幅方向の中央部に向けて反射するように、遮蔽板の幅方向の中央領域が凸形状となるようにクラウン形状を有することを特徴とする画像加熱装置。
  3. 前記遮蔽板は幅方向に直交する断面がほぼ円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像加熱装置。
  4. 前記遮蔽板は、前記加熱回転体の曲率に沿うように形成されたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像加熱装置。
  5. 前記加熱回転体の内面に摺接するように配置された摺接部材を有し、前記加圧部材は前記摺接部材との間で前記加熱回転体を挟むこと前記加熱回転体との間に前記ニップ部を形成することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の画像加熱装置。
  6. 前記加熱回転体が可撓性を有する無端ベルトであることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の画像加熱装置。
  7. 前記加熱回転体がローラであることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の画像加熱装置。
  8. 前記加圧部材が駆動回転体であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の画像加熱装置。
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