JP2016102459A - 多気筒エンジンの冷却用オイル通路構造 - Google Patents

多気筒エンジンの冷却用オイル通路構造 Download PDF

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Abstract

【課題】多気筒エンジンにおけるシリンダ及びシリンダヘッドの冷却性能を向上できると共に、冷機始動時におけるエンジンの出力を向上できること。【解決手段】複数のシリンダボア17を備えるシリンダ13と、シリンダボアに対応する複数の燃焼室、並びにこの燃焼室に連通する吸気ポート及び排気ポート20を備えるシリンダヘッドとが、エンジンケースに順次接合された多気筒エンジンであって、シリンダには、複数のシリンダボア17の周囲における各燃焼室近傍にシリンダ側冷却用オイル通路36が連続して形成され、シリンダヘッドには、複数の排気ポート20のそれぞれの周囲を覆い、且つシリンダ側冷却用オイル通路36に連通するシリンダヘッド側冷却用オイル通路39が形成され、オイルクーラにて冷却された冷却用オイルがシリンダ側冷却用オイル通路36を流れた後に、シリンダヘッド側冷却用オイル通路39を流れるよう構成されたものである。【選択図】 図5

Description

本発明は、冷却用オイルによって多気筒エンジンが冷却される多気筒エンジンの冷却用オイル通路構造に関する。
多気筒エンジンが冷却用オイルによって冷却される多気筒エンジンの冷却用オイル通路構造が、特許文献1に開示されている。この冷却用オイル通路構造では、冷却用オイル通路が吸気ポート付近からプラグホール周囲に至り、排気ポート付近へ延在して形成されている。
特開2007−270737号公報
特許文献1に記載の多気筒エンジンの冷却用オイル通路構造では、排気ポート周囲及び燃焼室周囲に冷却用オイル通路が形成されていないので、シリンダ及びシリンダヘッドの冷却性能が十分とは言い難い。
また、冷却用オイル通路が吸気ポート付近に形成されているので、特に冷機始動時に吸気ポートが冷却用オイルによって暖まり易い。このため、燃焼室への吸気の充填効率が低下して、エンジンの出力が低下してしまう恐れがある。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、多気筒エンジンにおけるシリンダ及びシリンダヘッドの冷却性能を向上できると共に、冷機始動時におけるエンジンの出力を向上できる多気筒エンジンの冷却用オイル通路構造を提供することにある。
本発明に係る多気筒エンジンの冷却用オイル通路構造は、複数のシリンダボアを備えるシリンダと、前記シリンダボアに対応する複数の燃焼室、並びにこの燃焼室に連通する吸気ポート及び排気ポートを備えるシリンダヘッドとが、エンジンケースに順次接合された多気筒エンジンであって、前記シリンダには、複数の前記シリンダボアの周囲における前記各燃焼室近傍にシリンダ側冷却用オイル通路が連続して形成され、前記シリンダヘッドには、複数の前記排気ポートのそれぞれの周囲を覆い、且つ前記シリンダ側冷却用オイル通路に連通するシリンダヘッド側冷却用オイル通路が形成され、オイルクーラにて冷却された冷却用オイルが前記シリンダ側冷却用オイル通路を流れた後に、前記シリンダヘッド側冷却用オイル通路を流れるよう構成されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、シリンダ側冷却用オイル通路を流れる冷却用オイルによって、複数のシリンダボアの周囲における各燃焼室近傍が冷却される。また、シリンダヘッド側冷却用オイル通路を流れる冷却用オイルによって、排気ポートの周囲が冷却される。これらの結果、シリンダ及びシリンダヘッドにおいて最も高温になる排気ポート周囲及び燃焼室周囲を効果的に冷却できるので、シリンダ及びシリンダヘッドの冷却性能を向上させることができる。
また、シリンダヘッド側冷却用オイル通路は、排気ポートの周囲に形成され、吸気ポートの周囲には形成されていない。このため、冷機始動時に吸気ポートが冷却用オイルによって暖められることがないので、燃焼室への吸気の充填効率が高まり、エンジンの出力を向上させることができる。
本発明に係る多気筒エンジンの冷却用オイル通路構造における一実施形態が適用されたエンジン及びオイルクーラを示す左側面図。 図1のII矢視図。 図1のシリンダヘッドを示す正面図。 図1及び図3のシリンダヘッドを示す底面図。 図3のシリンダヘッドに形成されたシリンダヘッド側冷却用オイル通路を、シリンダ及びガスケットと共に示す斜視図。 図5のシリンダをオイルクーラとともに示す平面図。 図6のシリンダをガスケットと共に示す平面図。 図6のVIII−VIII線に沿う断面図。 図5のIX矢視図。 図9のX矢視図。
以下、本発明を実施するための実施形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係る多気筒エンジンの冷却用オイル通路構造における一実施形態が適用されたエンジン及びオイルクーラを示す左側面図である。また、図2は、図1のII矢視図である。本実施形態において、前後、左右、上下の表現は、エンジンが搭載された車両に乗車する運転者を基準にしたものである。
図1及び図2に示すエンジン10は、例えば自動二輪車に搭載された多気筒エンジン(本実施形態では並列2気筒エンジン)であり、エンジンケース11の前方からシリンダアッセンブリ12が前傾して延設されて構成される。このシリンダアッセンブリ12は、シリンダ13とシリンダヘッド14とヘッドカバー15とがエンジンケース11の側から順次接合されて構成される。
このうちのシリンダ13及びシリンダヘッド14は、これらのシリンダ13及びシリンダヘッド14に形成された4つのスタットボルト孔16(図5参照)に挿通された図示しない4本のスタットボルトを用いて、エンジンケース11の前上面に締結される。
シリンダ13には、図5に示すように、複数(本実施形態では2つ)のシリンダボア17が直列に並んで形成されている。また、シリンダヘッド14では、図1及び図4に示すように、シリンダボア17に対応する複数の燃焼室18が形成されると共に、各燃焼室18に連通して吸気ポート19及び排気ポート20が形成される。本実施形態では燃焼室18に吸気ポート19が2本、排気ポート20が1本それぞれ設けられる。
吸気ポート19に、エンジン吸気系から混合気(燃料と空気の混合気)が供給される。このエンジン吸気系は、共に図示しないエアクリーナ、スロットルボディ及び燃料インジェクタを有して構成される。これらのスロットルボディ及び燃料インジェクタに代えて、キャブレタであってもよい。また、排気ポート20には、エンジン排気系の図示しない排気管が接続され、このエンジン排気系により燃焼室18及びシリンダボア17内で混合気が燃焼することにより発生する排気が排出される。
シリンダヘッド14の燃焼室18は、シリンダ13のシリンダボア17(図5)と連通し、このシリンダボア17に、図示しないピストンが摺動自在に配設される。シリンダヘッド14の燃焼室18及びシリンダ13のシリンダボア17内で混合気が燃焼することでピストンが往復運動し、この往復運動がコンロッド(不図示)を介して、エンジンケース11に軸支されたクランクシャフト21の回転運動に変換される。
上述の燃焼室17への混合気の供給は、吸気ポート19を開閉する図示しない吸気バルブにより制御される。また、燃焼室18からの排気の排出は、排気ポート20を開閉する図示しない排気バルブにより制御される。これらの吸気バルブ及び排気バルブは、シリンダヘッド14及びヘッドカバー15間に設置された図示しない動弁装置により駆動される。この動弁装置は、共に図示しない吸気カム及び吸気アームにより吸気バルブを駆動し、また、共に図示しない排気カム及び排気ロッカアームにより排気バルブを駆動する。
ところで、図1及び図2に示すように、エンジンケース11の下部には、潤滑用及び冷却用のオイルを貯溜するオイルパン23が設けられている。このオイルパン23内のオイルは、エンジンケース11に設置されたオイルポンプ24の駆動によりオイルフィルタ25を経て、シリンダ13の例えば右側方下部に設けられた図5に示すオイル通路22へ導かれる。ここで、オイルポンプ24は、クランクシャフト21の駆動力により駆動される。また、オイルフィルタ25もエンジンケース11に設置されている。
シリンダ13のオイル通路22に導かれたオイルの一部は、図5及び図6に示す右側方の1つのスタッドボルト孔16Bとスタッドボルト(不図示)との隙間を通って上昇し、図7に示すガスケット26の開口27に至る。このガスケット26は、図6に示すシリンダ13の合せ面28と、図3及び図4に示すシリンダヘッド14の合せ面29との間に介在されたものである。ガスケット26の開口27(図7)に至ったオイルは、図3及び図4に示すシリンダヘッド14の潤滑用オイル通路30内を流れて動弁装置へ供給され、この動弁装置を潤滑する。
図2、図5及び図6に示すように、シリンダ13の例えば右側方下部の前面側には、前記オイル通路22の通路出口部31が設けられている。この通路出口部31は、オイルクーラ32の入口部33に入口側ホース34を用いて接続される。このように、シリンダ13のオイル通路22に導かれたオイルの残部は、矢印Aに示すように、通路出口部31及び入口側ホース34を経てオイルクーラ32へ導かれ、このオイルクーラ32にて冷却される。
ここで、オイルクーラ32は、多気筒エンジン10の前方において車体フレーム(不図示)に設置される。このとき、オイルクーラ32は、図示しない前輪よりも上方に配置されて、車両走行時の走行風によりオイルを冷却する。
オイルクーラ32の出口部35は、シリンダ13に形成されたシリンダ側冷却用オイル通路36の通路入口部37に、出口側ホース38を用いて接続される。シリンダ側冷却用オイル通路36は、後述のごとく、シリンダヘッド14に形成されたシリンダヘッド側冷却用オイル通路39に連通される。これにより、オイルクーラ32にて冷却されたオイルは、冷却用オイルとして、矢印Bに示すように、出口側ホース38を経てシリンダ側冷却用オイル通路36及びシリンダヘッド側冷却用オイル通路39へ順次導かれる。この結果、多気筒エンジン10において最も高温になるシリンダヘッド14の排気ポート20周囲、シリンダ13及びシリンダヘッド14の燃焼室18周囲、並びにシリンダ13のシリンダボア17間領域が効果的に冷却される。
尚、シリンダ側冷却用オイル通路36はシリンダ13に、シリンダヘッド側冷却用オイル通路39はシリンダヘッド14にそれぞれ形成されるが、これらのシリンダ側冷却用オイル通路36及びシリンダヘッド側冷却用オイル通路39は、型成形されたシリンダ13、シリンダヘッド14の機械加工により、またはシリンダ13、シリンダヘッド14の鋳型成形時における砂中子によりそれぞれ形成される。
シリンダ側冷却用オイル通路36は、図5〜図8に示すように、互いに連通する通路出口部37、導入通路部40、ボア周囲通路部41及びボア間通路部42を有して構成される。
導入通路部40は、シリンダ13に形成される4つのスタッドボルト孔16のうち、通路入口部37に最も近いスタッドボルト孔16Aと、このスタッドボルト孔16Aに挿入されるスタッドボルト(不図示)との隙間である。この導入通路部40は、通路入口部37に連通されて、オイルクーラ32からの冷却用オイルを、出口側ホース38及び通路入口部37を経て導入する。
ボア周囲通路部41は、複数のシリンダボア17の周囲における各燃焼室18近傍に連続して形成、つまり、シリンダ13におけるシリンダヘッド14との合せ面28に、複数のシリンダボア17周囲に沿って連続して形成されたものである。このボア周囲通路部41は、導入通路部40に連通して、この導入通路部40内の冷却用オイルが導かれる。このボア周囲通路部41では、シリンダボア17が隣接する前後2箇所に、シリンダ13の軸方向に延びるオイルジャケット部43が、ボア周囲通路部41の一部として形成されている。
導入通路部40から導入された冷却用オイルが、シリンダ13の合せ面28に形成されたボア周囲通路部41(オイルジャケット部43を含む)内を、図6及び図7の矢印Cの如く流れることで、シリンダ13の燃焼室18周囲が冷却される。また、シリンダ13とシリンダヘッド14間に介在されるガスケット26には、シリンダ13のボア周囲通路部41に沿って切欠き44が形成されている。従って、シリンダ13のボア周囲通路部41(オイルジャケット部43を含む)を流れる冷却用オイルが、ガスケット26の切欠き44を通ってシリンダヘッド14の合せ面29に接触することで、このシリンダヘッド14の燃焼室18周囲が冷却される。
ボア間通路部42は、図6及び図8に示すように、隣接するシリンダボア17間領域において、シリンダ13の合せ面28ではなくシリンダ13の内部に、隣接するシリンダボア17間の前後2つのオイルジャケット部43に連通して形成される。このボア間通路部42内へは、ボア周囲通路部41のオイルジャケット部43を経て冷却用オイルが導かれる。これにより、シリンダ13における隣接するシリンダボア17間領域が、ボア周囲通路部41を流れる冷却用オイルばかりなく、ボア間通路部42を矢印D方向に流れる冷却用オイルによっても冷却される。
このボア間通路部42は、例えばシリンダ13の後面側からドリルなどで機械加工されて形成される。このとき形成される加工孔45に対応したシリンダ13の後面位置に、オイル温度センサ46が設置される。このオイル温度センサ46は、加工孔45に流入する冷却用オイルに接することで、この冷却用オイルの温度を検出する。
シリンダヘッド側冷却用オイル通路39は、図3、図5、図9及び図10に示すように、複数(本実施形態では2つ)の排気ポート20のそれぞれを覆う複数(本実施形態では2つ)の冷却用通路部48と、これらの冷却用通路部48に連通するシリンダヘッド側排出通路部49と、を有して構成される。
冷却用通路部48は、排気ポート20の両側方のそれぞれに位置する2本の第1冷却用通路部51と、排気ポート20の上方に位置する第2冷却用通路部52とが連通して、略コ字状に構成されたものである。2本の第1冷却用通路部51は、シリンダ側冷却用オイル通路36のボア周囲通路部41における各シリンダボア17周囲の終端部分47(図6、図7)に連通する。これにより、シリンダ側冷却用オイル通路36のボア周囲通路部41を流れた冷却用オイルが、図9及び図10の矢印Eの如く、冷却用通路部48の第1冷却用通路部51、第2冷却用通路部52を順次流れて、排気ポート20の周囲を冷却する。
ここで、シリンダヘッド側冷却用オイル通路39の冷却用通路部48の2本の第1冷却用通路部51が連通する箇所を含む、シリンダ側冷却用オイル通路36のボア周囲通路部41の終端部分47(図6、図7)は、ボア周囲通路部41の他の部分に比べて溝底が浅く形成される。すなわち、ボア周囲通路部41の終端部分47の流路断面積は、ボア周囲通路部41の他の部分の流路断面積よりも小さく設定される。これにより、ボア周囲通路部41の終端部分47を流れる冷却用オイルの流速が、他の部分に比べて上昇する。
図3、図5、図9及び図10に示すように、シリンダヘッド側排出通路部49は、複数の冷却用通路部48の第2冷却用通路部52に連通して約T字状に構成され、更にシリンダ側排出通路部50に連通する。このシリンダ側排出通路部50は、シリンダ13の軸方向に延在して形成され、エンジンケース11の内部に至る。従って、複数の冷却用通路部48の第2冷却用通路部52内の冷却用オイルは、矢印Fの如くシリンダヘッド側排出通路部49内で合流し、シリンダ側排出通路部50を流れてエンジンケース11内に排出され、このエンジンケース11のオイルパン23(図2)に貯溜される。
図2及び図5に示すように、オイルクーラ32で冷却されたオイル(冷却用オイル)は、上述のように、出口側ホース38を経てシリンダ13のシリンダ側冷却用オイル通路36に流入し、このシリンダ側冷却用オイル通路36の通路入口部37及び導入通路部40を経てボア周囲通路部41を流れることで、シリンダ13及びシリンダヘッド14の燃焼室18周囲を冷却し、更にボア間通路部42(図8)を流れることで、シリンダ13のシリンダボア17間領域を冷却する。
シリンダ側冷却用オイル通路36のボア周囲通路部41及びボア間通路部42内を流れた冷却用オイルは、その後、シリンダヘッド14のシリンダヘッド側冷却用オイル通路39に流入し、このシリンダヘッド側冷却用オイル通路39の冷却用通路部48(第1冷却用通路部51及び第2冷却用通路部52)を流れて、シリンダヘッド14の排気ポート20周囲を冷却する。この排気ポート20周囲を冷却した冷却用オイルは、シリンダヘッド側冷却用オイル通路39のシリンダヘッド側排出通路部49を流れ、シリンダ側排出通路部50を経てエンジンケース11内へ排出される。
以上のように構成されたことから、本実施形態によれば、次の効果(1)〜(4)を奏する。
(1)図1及び図5に示すように、シリンダ13のシリンダ側冷却用オイル通路36を流れる冷却用オイルによって、シリンダ13及びシリンダヘッド14における複数のシリンダボア17周囲の各燃焼室18近傍が冷却される。また、シリンダヘッド14のシリンダヘッド側冷却用オイル通路39を流れる冷却用オイルによって、シリンダヘッド14における排気ポート20の周囲が冷却される。これらの結果、シリンダ13及びシリンダヘッド14において最も高温になる排気ポート20周囲及び燃焼室18周囲を効果的に冷却できるので、シリンダ13及びシリンダヘッド14の冷却性能を向上させることができる。
(2)シリンダ13のシリンダ側冷却用オイル通路36では、シリンダ13の内部における隣接するシリンダボア17間領域に、冷却用オイルが流れるボア間通路部42が形成されている。このため、シリンダ13における隣接するシリンダボア17間領域が、ボア周囲通路部41を流れる冷却用オイルばかりでなく、ボア間通路部42を流れる冷却用オイルによっても冷却される。この結果、多気筒エンジン10で問題になるシリンダボア17間領域の温度上昇を効果的に抑制できる。
(3)シリンダヘッド14のシリンダヘッド側冷却用オイル通路39は、排気ポート20の周囲に形成され、吸気ポート17の周囲には形成されていない。このため、多気筒エンジン10の冷機始動時に吸気ポート19が冷却用オイルによって暖められることがないので、燃焼室18への吸気の充填効率が高まり、多気筒エンジン10の出力を向上させることができる。
(4)シリンダ側冷却用オイル通路36のボア周囲通路部41では、シリンダヘッド側冷却用オイル通路39の冷却用通路部48の第1冷却用通路部51が連通する箇所を含む終端部分47(図6)の流路断面積が、他の部分の流路断面積よりも小さく設定されている。このため、ボア周囲通路部41の終端部分47を流れる冷却用オイルの流速が上昇する。この結果、この終端部分47内の冷却用オイルを、シリンダヘッド側冷却用オイル通路39の第1冷却用通路部51へ効率良く供給できると共に、ボア周囲通路部41にオイル溜りが発生することを防止できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。例えば、多気筒エンジン10は3気筒以上の並列多気筒エンジンであってもよい。
10 エンジン
11 エンジンケース
13 シリンダ
14 シリンダヘッド
17 シリンダボア
18 燃焼室
19 吸気ポート
20 排気ポート
28 合せ面
32 オイルクーラ
36 シリンダ側冷却用オイル通路
39 シリンダヘッド側冷却用オイル通路
41 ボア周囲通路部
42 ボア間通路部
47 終端部分
48 冷却用通路部
49 シリンダヘッド側排出通路部
50 シリンダ側排出通路部

Claims (5)

  1. 複数のシリンダボアを備えるシリンダと、前記シリンダボアに対応する複数の燃焼室、並びにこの燃焼室に連通する吸気ポート及び排気ポートを備えるシリンダヘッドとが、エンジンケースに順次接合された多気筒エンジンであって、
    前記シリンダには、複数の前記シリンダボアの周囲における前記各燃焼室近傍にシリンダ側冷却用オイル通路が連続して形成され、
    前記シリンダヘッドには、複数の前記排気ポートのそれぞれの周囲を覆い、且つ前記シリンダ側冷却用オイル通路に連通するシリンダヘッド側冷却用オイル通路が形成され、
    オイルクーラにて冷却された冷却用オイルが前記シリンダ側冷却用オイル通路を流れた後に、前記シリンダヘッド側冷却用オイル通路を流れるよう構成されたことを特徴とする多気筒エンジンの冷却用オイル通路構造。
  2. 前記シリンダ側冷却用オイル通路は、シリンダにおけるシリンダヘッドとの合せ面に、複数のシリンダボアの周囲に沿って連続して形成されたことを特徴とする請求項1に記載の多気筒エンジンの冷却用オイル通路構造。
  3. 前記シリンダヘッド側冷却用オイル通路は、複数の排気ポートのそれぞれの周囲を覆って形成され、且つシリンダ側冷却用オイル通路に連通する複数の冷却用通路部と、
    これら複数の冷却用通路部に連通すると共に、シリンダに形成されてエンジンケース内部に至るシリンダ側排出通路部に連通するシリンダヘッド側排出通路部と、を有して構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の多気筒エンジンの冷却用オイル通路構造。
  4. 前記シリンダ側冷却用オイル通路は、シリンダの内部における隣接するシリンダボア間領域に形成されて冷却用オイルが流れるボア間通路部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の多気筒エンジンの冷却用オイル通路構造。
  5. 前記シリンダ側冷却用オイル通路は、シリンダヘッド側冷却用オイル通路が連通する箇所を含む部分の流路断面積が、他の部分の流路断面積よりも小さく設定されたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の多気筒エンジンの冷却用オイル通路構造。
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