JP2016085563A - 車載制御装置 - Google Patents

車載制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016085563A
JP2016085563A JP2014217211A JP2014217211A JP2016085563A JP 2016085563 A JP2016085563 A JP 2016085563A JP 2014217211 A JP2014217211 A JP 2014217211A JP 2014217211 A JP2014217211 A JP 2014217211A JP 2016085563 A JP2016085563 A JP 2016085563A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
driver
time
abnormality
alarm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014217211A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6341055B2 (ja
Inventor
大翔 坂野
Taisho Sakano
大翔 坂野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2014217211A priority Critical patent/JP6341055B2/ja
Publication of JP2016085563A publication Critical patent/JP2016085563A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6341055B2 publication Critical patent/JP6341055B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Emergency Alarm Devices (AREA)

Abstract

【課題】ドライバが異常状態になった場合において安全上適正な処置を実施する装置を提供する。
【解決手段】ドライバ監視装置50は、車両運転に支障を来すドライバの異常状態を判定する異常判定手段を備え、その判定結果に基づいて、車両の挙動制御による危険回避処理を実施する。また、ドライバ監視装置50は、異常判定手段によりドライバが異常状態であると判定された場合に、車内警報を実施する車内警報制御手段と、車内警報が開始されてから所定の第1時間が経過してもドライバの応答が無い場合に、車外警報を実施する車外警報制御手段と、車外警報が開始されてから所定の第2時間が経過してもドライバの応答が無い場合に、危険回避処理を実施する危険回避制御手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車載制御装置に関するものである。
車両の運転中に、急病等により運転に支障を来し、事故に至ることが問題となっている。そこで、姿勢崩れ等のドライバ異常を判定する技術が提案されており、例えば特許文献1に記載の運転制御装置では、運転席の座部に対する臀部の押圧力、背凭れ部に対する背部の押圧力、床部に対する左足の押圧力を検出し、押圧力の分布に基づいて、ドライバの姿勢が、正常な姿勢、前のめり姿勢及び仰向け姿勢のいずれの状態であるかを判定している。そして、ドライバの姿勢が前のめり姿勢又は仰向け姿勢の状態のときに、ドライバの体調に異常が生じたと判定している。
また一般に、ドライバ異常が生じていると判定された場合には、異常発生の旨をドライバ自身に報知するとともにドライバの応答の有無を確認すべく、音声やディスプレイ表示等の手段による警報が実施される。そして、ドライバ異常の確認から所定時間が経過してもドライバの応答が無い場合に、車両外側に設けられたハザードランプ等を用いて車両周辺に対する警報が実施されるとともに、車両の減速、停止、路肩退避等の危険回避処理が実施される。
特開2012−254745号公報
既存の技術では、ドライバ異常の旨が判定された後において、ハザードランプ等による車両周辺に対する警報と、車両の挙動制御による危険回避処理とが同時に実施される。そのため、車両周辺に対して不意の挙動変化が生じ、車両周辺の他車両等において混乱が生じることが懸念される。そのため、適正に危険回避を行わせるべく技術の改善の余地があると考えられる。
本発明は、ドライバが異常状態になった場合において安全上適正な処置を実施することができる車載制御装置を提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用・効果について記載する。
本発明の車載制御装置は、車両運転に支障を来すドライバの異常状態を判定する異常判定手段を備え、その判定結果に基づいて、車両の挙動制御による危険回避処理を実施するものである。そして、前記異常判定手段によりドライバが異常状態であると判定された場合に、車内に対する車内警報と車外に対する車外警報とのうち車内警報を実施する車内警報制御手段と、前記車内警報が開始されてから所定の第1時間が経過してもドライバの応答が無い場合に、前記車外警報を実施する車外警報制御手段と、前記車外警報が開始されてから所定の第2時間が経過してもドライバの応答が無い場合に、前記危険回避処理を実施する危険回避制御手段と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、ドライバが異常状態になった場合に、車内警報、車外警報、危険回避処理がそれぞれ時間差を付与されて順に実施される。ここで、ドライバ異常時において車両の挙動制御による危険回避処理を行うことは、車両周辺の他車両等に少なからず影響が及ぶため、他車両等にとって不意の挙動変化が生じない方がよく、また、不要な危険回避処理は極力実施されない方がよい。この点、上記のとおり車内警報、車外警報、危険回避処理を順に各々実施することで、車両周囲への影響度を加味しつつ、安全上適正な処置を実施することができる。
車載システムの構成を示すブロック図。 車室内の構成を示す図。 車両のダッシュボード付近の構成を示す図。 車両の挙動異常を説明するための図。 ドライバの異常判定に関する処理手順を示すフローチャート。 車両挙動異常の判定に関する処理手順を示すフローチャート。 ドライバの異常状態における処置を具体的に示すタイムチャート。 車速と、第1時間ΔT1に対する第2時間ΔT2との関係を示す図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面を参照しつつ説明する。まず、本実施形態に係る車載システムの構成について、図1及び図2を参照して説明する。
本システムは、ドライバ監視装置50、ドライバ状態認識装置20、走行状態認識装置30、HMI(Human Machine Interface)80、車両制御装置90を備えている。概要として、ドライバ監視装置50は、各認識装置20,30からの情報に基づいて、走行中にドライバが運転に支障を来す異常状態であるか否かを判定し、異常状態であると判定した場合にその旨をHMI80や車両制御装置90に通知する。車両制御装置90は、ドライバが運転に支障を来す異常状態である場合に、車両10の内外に対する警報を実施するとともに、車両10を安全に停止させる等の危険回避処理を実施する。本実施形態におけるドライバの異常状態は、ドライバが眠気を生じている眠気状態と、ドライバの車両運転の継続が不可となる運転不能状態のことであり、これら各状態の詳細は後で述べる。
ドライバ状態認識装置20は、複数のドライバカメラ21を備える。ドライバカメラ21は、例えばCCDカメラであり、近赤外LED等の照明装置により照らされた運転席を撮像する。ドライバカメラ21は、例えばドライバ正面のメータパネル14や、バックミラー16、左右のAピラーにそれぞれドライバに向けて搭載されている(図2参照)。これらの各ドライバカメラ21はドライバステータスモニタを構成し、運転席のシート11に座ったドライバの上半身を正面側から1秒に数十画像分撮像する。
走行状態認識装置30は、車速センサ31、舵角センサ32、アクセルセンサ33、ブレーキセンサ34、前方・後方カメラ35、前方・後方センサ36を備える。車速センサ31は、車両10の速度を検出するセンサである。舵角センサ32は、ハンドル15(ステアリングホイール)の操舵角を検出するセンサである。アクセルセンサ33は、アクセル開度すなわちアクセルペダルの操作量を検出するセンサである。ブレーキセンサ34は、ブレーキペダルの操作量を検出するセンサである。前方・後方カメラ35は、道路の白線を含む車両10の前方を撮像するカメラや、車両10の後方及び後側方を撮像するカメラである。前方・後方センサ36は、超音波センサ、レーザレーダ、ミリ波レーダ等のセンサであり、車両10の前方や後方の物体を検出し、車両10と前方や後方の物体との距離を取得する。前方・後方センサ36により取得された車両10と前方車両や後方車両との距離に基づいて、前方車両や後方車両との相対速度を算出できる。
ドライバ監視装置50は、CPU、ROM、RAM及びI/O等を備えるマイクロコンピュータにより構成されており、ドライバ状態認識装置20、走行状態認識装置30、HMI80から各種情報を取得する。ドライバ監視装置50と各種装置とは、CAN等の有線通信や、LAN、Bluetooth(登録商標)等の無線通信で接続されている。また、ドライバ監視装置50は、ROMに記憶されている各種プログラムをCPUが実行することにより、画像解析手段51、状態判定手段52、時間設定手段53の各機能を実現し、ドライバが異常状態であるか否かの判定や、異常発生時におけるハザード表示等を実施する時間設定を実施する。
HMI80は、ディスプレイ81、スピーカ82、キャンセルスイッチ83を備える。ディスプレイ81は、カーナビゲーション装置のディスプレイ81や、メータパネル14内に設けられている車載ディスプレイである。ディスプレイ81は、液晶パネルや有機ELパネルを備えたタッチディスプレイでもよい。ディスプレイ81は、例えばカメラ画像から検出されたドライバの姿勢に基づいて、ドライバの姿勢の崩れ度合を報知する。ドライバは、ディスプレイ81に表示された姿勢のステータスを見て自分の運転姿勢を確認できるので、ドライバが異常状態であると判定される前に運転姿勢を修正できる。
スピーカ82は、カーナビゲーション装置やオーディオ装置等と共用される車載スピーカである。ドライバが異常状態であると判定された場合に、スピーカ82が、ドライバに対して異常状態であるか否かを音声で確認するとよい。なお、ディスプレイ81が、ドライバが異常状態であることを確認する画面を表示してもよい。また、スピーカ82が、ドライバの姿勢崩れレベルを音声で報知してもよい。
キャンセルスイッチ83は、ドライバが異常状態であるとの判定を中止するスイッチである。キャンセルスイッチ83が1回操作されると、1トリップの間、ドライバが異常状態であることの判定が中止されるようにしてもよい。また、トリップ中に、ドライバの異常状態であるか否かの判定結果に関係なくキャンセルスイッチ83が操作された場合には、キャンセルスイッチ83が操作されている間、又は操作されてから一定時間(数秒程度)、ドライバが異常状態であるか否かの判定が中止される。よって、ドライバが物を取る動作を行う際に、予めキャンセルスイッチ83を操作すれば、ドライバの姿勢が崩れてもドライバは異常状態であると誤判定されるおそれがない。
車両制御装置90は、ドライバ監視装置50においてドライバが異常状態であると判定された場合に、車両10の挙動を制御して危険回避処理を実施する。例えば、車両10においてエンジン91や変速機92、ブレーキアクチュエータ93の制御により、車両10を減速又は停止させる。また、ステアリングアクチュエータ94によるハンドル15の操舵角制御を併せて実施することで、車両10を路肩に退避させる。
また、車両10は、車両外側に設けられた車外ハザードランプ95と、その車外ハザードランプ95の表示駆動に合わせて車室内において表示駆動される車内ハザードランプ96とを有している。図3に示すように、車室内においてダッシュボード13にはハザードスイッチ97が設けられており、そのハザードスイッチ97を操作することで、ハザードランプ95,96の点滅状態、消滅状態を切り替えられるようになっている。
車両制御装置90は、警報手段としての各ハザードランプ95,96の点滅(表示駆動)をそれぞれ制御する機能を有しており、ドライバが異常状態であると判定された場合に、車内ハザードランプ96により車内警報(対ドライバ警報)を実施するとともに、車外ハザードランプ95により車外警報を実施する。本実施形態では特に、車両制御装置90は、ドライバ異常が生じていれば、その異常判定の時点で車内ハザードランプ96により車内警報を実施し、その車内警報の開始から所定の第1時間ΔT1が経過してもドライバの応答が無い場合(例えばハザードスイッチ97によるハザード解除操作が行われない場合)に、車外ハザードランプ95により車外警報を実施する。また、車両制御装置90は、車外警報の開始から所定の第2時間ΔT2が経過してもドライバ応答無しの状態が継続されている場合に、車両10の挙動制御による危険回避処理を実施する。
次に、ドライバ監視装置50が実現する各種機能について説明する。画像解析手段51は、ドライバカメラ21により撮像された運転席の画像に基づいて、瞬き検出や、頭部検出、傾き検出、顔向き検出、白目検出といった各種機能を実施する。
瞬き検出機能は、運転席の画像に基づいてドライバの瞼の動きを検出するとともに、その瞼の動きからドライバの目の瞬き動作を検出する機能である。頭部検出機能は、運転席の画像に基づいて、ドライバの首よりも上の頭部を検出する機能である。傾き検出機能は、運転席の画像に基づいて、ドライバの胴体部に対する頭部の傾きを検出する機能である。顔向き検出機能は、運転席の画像に基づいて、車両10の前方に対するドライバの顔の向きを検出する機能である。白目検出機能は、運転席の画像に基づいてドライバの目の輪郭及び黒目領域を検出するとともに、その目の輪郭及び黒目領域に基づき算出されたドライバの目の白目度合により、ドライバが白目をむいた状態を検出する機能である。
また、状態判定手段52は、各種の異常判定方法を用い、画像解析手段51により得られるドライバ監視情報に基づいて、車両運転に支障を来すドライバの異常状態が生じているか否かを判定する。このとき、ドライバの各種異常状態の兆候の有無を判定するとともに、その異常状態の兆候が所定時間続いた場合に、異常発生の旨を判定する。本実施形態では、異常状態の判定として、第1異常としての眠気異常と、それよりも正常状態への復帰可能性の小さい第2異常としての運転不能異常とを判定する。
眠気状態の判定方法として詳しくは、状態判定手段52は、画像解析手段51により得られる瞬き動作の検出回数に基づいて眠気度判定を実施し、ドライバが眠気状態になったことの判定を実施する。この場合、ドライバの単位時間あたりの瞬きの回数が、所定の閾値(瞬き回数閾値)より小さくなっており、その状態が所定の時間T1以上継続する場合に、ドライバが眠気状態になっていると判定する。
また、運転不能状態の判定方法として、状態判定手段52は、画像解析手段51により得られる各種のドライバ監視情報に基づいて、
(1)フレームアウト判定、
(2)姿勢崩れ判定、
(3)向き崩れ判定、
(4)揺れ判定、
(5)白目判定、
を実施し、これらのいずれかにより、ドライバが運転不能状態になっていることの判定を実施する。これらの判定について説明する。
フレームアウト判定では、運転席の画像に基づいて検出されたドライバの頭部が、画像の所定の範囲FA(図2参照)から外れており、その状態が所定の時間T2以上継続する場合に、ドライバが運転不能状態になっていると判定する。
姿勢崩れ判定では、運転席の画像に基づいて検出された胴体部に対する頭部の傾きが、所定の閾値(相対傾き閾値)よりも大きくなっており、その状態が所定の時間T3以上継続する場合に、ドライバが運転不能状態になっていると判定する。
向き崩れ判定では、運転席の画像に基づいて検出された車両10の前方に対する顔の向きが、所定の閾値(顔向き閾値)よりも大きくなっており、その状態が所定の時間T4以上継続する場合に、ドライバが運転不能状態になっていると判定する。
揺れ判定では、車両10に外力が加わった際の頭部の振幅が、所定の第1振幅よりも小さいか、又は第1振幅よりも大きい第2振幅よりも大きくなっており、その状態が所定の時間T5以上継続する場合に、ドライバが運転不能状態になっていると判定する。
白目判定では、運転席の画像に基づいて検出された白目度合が、所定の閾値(白目閾値)よりも大きくなっており、その状態が所定の時間T6以上継続する場合に、ドライバが運転不能状態になっていると判定する。
上記各判定における時間T1〜T6は数秒程度(例えば1〜5秒程度)であり、各々に長さの異なる時間として設定されていてもよいし、同じ時間として設定されていてもよい。また、各時間T1〜T6は、種々の条件に応じて可変に設定されてもよい。具体的には、各時間T1〜T6は、ドライバ監視装置50に登録されている病歴や年齢を含む個人情報に基づいて設定されるとよい。例えば、年齢が高い人は低い人よりも時間T1〜T6を短くする。また、特定の病歴がある人は、特定の病歴がない人よりも時間T1〜T6を短くする。
また、本車載システムでは、車両走行中において車両10が不安定挙動を呈していることを判定する車両挙動判定機能を有しており、以下、その詳細を説明する。
ドライバに異常が生じる場合、それはドライバ自身の挙動の変化として現れることに加え、ドライバが操作する車両10の挙動の変化としても現れる。具体的には、不安定挙動として、図4(a)に示すように車両10が蛇行走行(ふらつき走行)したり、図4(b)に示すように車両10がコースアウト(白線跨ぎ)したり、図4(c)に示すように車両10が異常加速したり、図4(d)に示すように車両10が先行車両Cに対して異常接近したりすることが生じると考えられる。この場合、車両制御装置90は、車速センサ31や、舵角センサ32、アクセルセンサ33、前方・後方カメラ41、前方・後方センサ42等に基づいて、蛇行走行、コースアウト、異常加速、先行車両に対する異常接近といった車両10の不安定挙動を判定する。
例えば、車両制御装置90は、ハンドル15の操舵角の変動に基づいて車両10が蛇行走行していることを判定し、車両10の位置と路面上の白線との関係から車両10がコースアウトしていることを判定し、車速やアクセル踏み込み量に基づいて車両10が異常加速していることを判定し、先行車両との車間距離や車両10の加速度に基づいて車両10が先行車両に対して異常接近していることを判定する。
また、ドライバ監視装置50の時間設定手段53は、ドライバ異常が生じている場合において、車内ハザードランプ96による車内警報の開始から車外ハザードランプ95による車外警報までの時間(第1時間ΔT1)と、車外ハザードランプ95による車外警報の開始から危険回避処理までの時間(第2時間ΔT2)とを、ドライバ異常により生じる危険度の大きさに基づいて可変に設定する。
上述のとおり本実施形態では、ドライバ異常として、眠気異常と、それよりも正常状態への復帰可能性の小さい運転不能異常とを判定するものとしており、時間設定手段53は、運転不能異常が生じていると判定された場合に、眠気異常が生じていると判定された場合よりも危険度が大きいとして、第1時間ΔT1を短くする。本実施形態では、第1時間ΔT1と第2時間ΔT2との加算の時間を一定にした上で、これら各時間の比率を変更するようにしており、第1時間ΔT1を短くする場合には、第2時間ΔT2を長くすることになる。また、第1時間ΔT1及び第2時間ΔT2について、ΔT1>ΔT2となるようにしている。
要するに、車両10の危険回避処理は、他車両にとっては車両10の不意の挙動変化となるものであり、ドライバ異常時において正常状態への復帰可能性が低く、危険回避処理の実施の蓋然性が高い場合には、車両周辺に対する車外警報をいち早く行うのが望ましい。この点、ドライバの運転不能異常が生じている場合に、眠気異常が生じている場合よりも第1時間ΔT1を短くするようにしたため、車両周辺に対して不意の挙動変化が生じることに対する事前報知を適正に実施できるようになる。
また、時間設定手段53は、ドライバ異常が生じている場合において、車両10の不安定挙動が併せて生じているか否かに応じて、各時間ΔT1,T2を可変に設定する。具体的には、車両10が不安定挙動を呈していると判定されていれば、不安定挙動を呈していると判定されていない場合よりも危険度が大きいとして、第1時間ΔT1を短くする(第2時間ΔT2を長くする)。
次に、ドライバの異常判定に関する処理の手順について、図5のフローチャートを参照して説明する。本処理は、ドライバ監視装置50により所定周期で繰り返し実施される。
まず、ステップS11では、ドライバ異常の判定を実施する実施条件が成立しているか否かを判定する。この場合、例えば車両10の車速が所定値(例えば0km/h)よりも大きく車両10が走行状態にあれば、実施条件が成立していると判定する。実施条件が成立していれば後続のステップS12に進み、実施条件が成立していなければそのまま本処理を終了する。
ステップS12では、ドライバ異常の判定に用いる各種パラメータを取得する。具体的には、
・ドライバの目の瞬き回数の情報、
・ドライバの頭部及び胴体部の情報、
・ドライバの胴体部に対する頭部の傾きの情報、
・車両の前方に対するドライバの顔の向きの情報、
・ドライバの白目検出の情報、
等を取得する。
次に、ステップS13では、ステップS12で取得した各種パラメータを用い、ドライバ異常の有無を判定するための各種の判定処理を実施する。本実施形態では、眠気状態を判定する処理を実施するとともに、運転不能状態を判定する上記(1)〜(5)の各処理を実施する。
具体的には、眠気判定処理として、時間T1以上継続して瞬き頻度が少なくなっているか否かを判定する。フレームアウト判定処理として、時間T2以上継続して頭部位置が画像の範囲FAから外れているか否かを判定する。姿勢崩れ判定処理として、時間T3以上継続してドライバの胴体部に対する頭部の傾きが閾値よりも大きいか否かを判定する。向き崩れ判定処理として、時間T4以上継続して車両前方に対するドライバの顔向きが閾値よりも大きいか否かを判定する。揺れ判定処理として、時間T5以上継続して外力に対してドライバの頭部が通常とは異なる揺れをしているか否かを判定する。白目判定処理として、時間T6以上継続してドライバの白目度合が閾値よりも大きいか否かを判定する。
なお、継続時間の判定は、ドライバに異常の兆候が生じたと判定された後にインクリメントされる異常カウンタを用いて実施されるとよい。また、(1)〜(5)の各処理については実施の優先順序を定めておき、その上で、いずれかの処理で異常有りと判定された場合には、他の処理を実施しないようにしてもよい。
その後、ステップS14では、ステップS13の各処理の判定結果に基づいて、ドライバが異常状態になっているか否か、すなわち眠気状態又は運転不能状態のいずれかになっているか否かを判定する。この場合、ステップS13の各処理のうち少なくとも1つで異常発生の旨が判定されていれば、ドライバが異常状態になっているとみなし、ステップS14を肯定してステップS15に進む。
ステップS15では、第1時間ΔT1及び第2時間ΔT2の設定処理を実施する。このとき、ドライバ異常が、眠気異常によるもの及び運転不能異常によるもののいずれであるかに基づいて、ΔT1,ΔT2を設定するとともに、車両10の不安定挙動が生じているか否かに基づいて、ΔT1,ΔT2を設定する。具体的には、運転不能異常が生じていると判定された場合に、眠気異常が生じていると判定された場合よりも第1時間ΔT1を短くする。また、車両10の挙動異常(不安定挙動)に関する情報を車両制御装置90から取得し、車両10が不安定挙動を呈していると判定されていれば、不安定挙動を呈していると判定されていない場合よりも第1時間ΔT1を短くする。なお、ΔT1,ΔT2は例えば数秒程度(例えば2〜5秒程度)の時間である。
なお、車両制御装置90は、図6に示す手順に従い車両10の挙動異常の有無を判定する。簡単に説明すると、図6のステップS31では、車両10が蛇行走行しているか否かを判定する。ステップS32では、車両10がコースアウトしているか否かを判定する。ステップS33では、車両10が異常加速しているか否かを判定する。ステップS34では、車両10が先行車両に対して異常接近しているか否かを判定する。そして、ステップS31〜S34のいずれかがYESの場合、ステップS35に進み、車両10において挙動異常が生じている旨を判定する。
図5の説明に戻り、ステップS16では、車内ハザードランプ96を点滅させる旨を指令する。この場合、ドライバ監視装置50が車両制御装置90に対して車内ハザード点滅の指令信号を出力し、車両制御装置90は、その指令信号に基づいて車内ハザードランプ96の点滅駆動を実施する。
その後、ステップS17では、応答確認カウンタを1インクリメントする。応答確認カウンタは、ドライバが異常状態になったと判定されてからの経過時間(すなわち、ステップS14がYESになってからの経過時間)を計測する計時手段である。
ステップS18では、ドライバが異常状態になったと判定された後におけるドライバの応答の有無を判定する。具体的には、ドライバが車内ハザードランプ96の点滅に気づいて、ハザードスイッチ97を押し操作したか否かを判定する。この場合、ドライバの応答があれば、ドライバの異常状態が解消されたとしてステップS19に進み、ドライバの応答がなければ、異常状態が継続されているとしてステップS21に進む。
ステップS19では、応答確認カウンタを0にクリアする。続くステップS20では、ドライバによる正常運転が可能であると認識したことを、スピーカ82からの音声、又はディスプレイ81上での表示等で通知する。またこのとき、ドライバ監視装置50は、車両制御装置90に対してハザード点滅を停止する旨の指令信号を出力する。
また、ステップS21では、ドライバが異常状態になったと判定されてから第1時間ΔT1が経過したか否かを判定し、続くステップS22では、ドライバが異常状態になったと判定されてから、第1時間ΔT1及び第2時間ΔT2の合算時間が経過したか否かを判定する。具体的には、ステップS21では、応答確認カウンタがΔT1相当の値に到達したか否かを判定し、ステップS22では、応答確認カウンタがΔT1+ΔT2相当の値に到達したか否かを判定する。
そして、ドライバの応答がないまま第1時間ΔT1が経過した場合(ステップS21がYES、かつステップS22がNOの場合)には、ステップS23に進み、ドライバの応答がないままΔT1+ΔT2の時間が経過した場合(ステップS21,S22が共にYESの場合)には、ステップS24に進む。
ステップS23では、車内ハザードランプ96に加え、車外ハザードランプ95を点滅させる旨を指令する。この場合、ドライバ監視装置50が車両制御装置90に対して車外ハザード点滅の指令信号を出力し、車両制御装置90は、その指令信号に基づいて車外ハザードランプ95の点滅駆動を実施する。なおこのとき、車両10の他の搭乗者に対してもスピーカの音声等により警報を行ってもよい。
また、ステップS24では、車両10の減速、停止、路肩退避といった危険回避処理を実施する旨を指令する。この場合、ドライバ監視装置50が車両制御装置90に対して危険回避処理の指令信号を出力し、車両制御装置90は、その指令信号に基づいて、エンジン91や変速機92、ブレーキアクチュエータ93、ステアリングアクチュエータ94を適宜制御して、車両10を安全に停車させる。
図7は、ドライバが異常状態になった場合の処置を具体的に示すタイムチャートである。
タイミングt11では、車両走行中において、眠気や急病等によりドライバに何らかの異常の兆候が生じていると判定され、異常カウンタのインクリメントが開始される。そして、タイミングt12でカウンタ値が所定の閾値X(時間T1〜T6のいずれかに相当)に達すると、ドライバが異常状態になった旨が判定される。このとき、車内警報を行うべく車内ハザードランプ96の点滅が開始されるとともに、応答確認カウンタのインクリメントが開始される。また、タイミングt12では、ドライバ異常により生じる危険度の大きさに基づいて、第1時間ΔT1及び第2時間ΔT2が設定される。
そして、ドライバの応答がないまま第1時間ΔT1が経過してタイミングt13になると、車内外両方の警報を行うべく、車内ハザードランプ96に加えて車外ハザードランプ95の点滅が開始される。この後、さらに第2時間ΔT2が経過してタイミングt14になると、車両10の減速、停止、路肩退避といった危険回避処理が開始される。なお図示は省略するが、タイミングt12〜t13の間にドライバの応答が有った場合にはその時点で車内ハザードがキャンセルされ、タイミングt13〜t14の間にドライバの応答が有った場合にはその時点で車内ハザード及び車外ハザードがキャンセルされる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
ドライバが異常状態になった場合に、車内警報、車外警報、危険回避処理をそれぞれ時間差を付与して順に実施する構成とした。ここで、ドライバ異常時において車両10の挙動制御による危険回避処理を行うことは、車両周辺の他車両等に少なからず影響が及ぶため、他車両等にとって不意の挙動変化が生じない方がよく、また、不要な危険回避処理は極力実施されない方がよい。この点、上記のとおり車内警報、車外警報、危険回避処理を順に各々実施することで、車両周囲への影響度を加味しつつ、安全上適正な処置を実施することができる。
ドライバが異常状態になったと判定された場合において、車両10の挙動制御による危険回避は可能であるもの、極力ドライバ自身による運転が継続されるのが望ましい。この点、第1時間ΔT1を、第2時間ΔT2よりも大きい時間として定める構成としたため、ドライバの正常復帰を図りつつ、その上で周辺車両等への影響を極力少なくする制御を実施できる。
ドライバ異常が生じた場合の状況は様々であり、事故等に繋がる危険度も都度相違している。この点、ドライバ異常により生じる危険度の大きさに基づいて、第1時間ΔT1を可変に設定する構成にしたため、危険度と対応づけて車外警報のタイミングを適宜調整することが可能となる。
ドライバ異常時において正常状態への復帰可能性が低ければ、車両周辺に対する警報をいち早く行うのが望ましい。この場合、ドライバの運転不能異常(第2異常)と眠気異常(第1異常)とのうち、正常状態への復帰可能性の低い運転不能異常であれば、第1時間ΔT1を短くするようにしたため、車両周辺に対して不意の挙動変化が生じることに対する事前報知を適正に実施できるようになる。
ドライバ異常に加えて、蛇行走行やコースアウト等といった車両10の不安定挙動が生じている状態では、危険度が高いため、車両周辺に対する警報をいち早く行うのが望ましい。この場合、車両10の不安定挙動が生じていれば第1時間ΔT1を短くするようにしたため、車両周辺に対して不意の挙動変化が生じることに対する事前報知をより一層適正に実施できるようになる。
第1時間ΔT1と第2時間ΔT2との合算の時間を一定にした上で、これら各時間の比率を変更するものとした。これにより、ドライバ異常が生じた場合におけるドライバの応答待ち時間(危険回避処理までの待ち時間)として一定時間を確保した上で、車外ハザードの実施タイミングを、車内ハザードの実施タイミング寄り又は危険回避処理の実施タイミング寄りのいずれかにシフトさせることができる。ここで、危険度が大きいとして第1時間ΔT1を短くした場合には、そのΔT1を短くした分、第2時間ΔT2が長くなる。この場合、車外ハザードの実施後において危険回避処理の実施までの時間が長くなるため、車両周辺に対して危険回避処理が実施されることに対する心構えの余裕等を持たせることが可能となる。
自動車において一般に搭載されている車外ハザードランプ95と車内ハザードランプ96とを用い、これら各ハザードランプ95,96の点滅開始のタイミングを相違させることで、車内警報と車外警報とを時間差で実施するようにした。これにより、車両10における、既存の構成を用いて、所望とする適正な異常時処置を実施できる。
(他の実施形態)
上記実施形態を例えば次のように変更してもよい。
・第1時間ΔT1と第2時間ΔT2とを車両10の車速に基づいて可変に設定する構成としてもよい。この場合、ドライバ監視装置50は、例えば図8の関係に基づいてΔT1、ΔT2を設定するとよい。図8では、車速が大きいほど、ΔT1に対してΔT2を大きくする関係が定められている。車速に基づく時間設定は、ドライバ異常に基づく時間設定や、車両10の挙動異常に基づく時間設定に加えて実施されてもよいし、これらドライバ異常に基づく時間設定や、車両10の挙動異常に基づく時間設定の代わりに実施されてもよい。
・車内ハザードランプ96の点滅開始から車外ハザードランプ95の点滅開始までの期間において、車内ハザードランプ96の点滅とは異なる車内警報を実施する構成としてもよい。例えば、車内ハザードランプ96の点滅開始から所定時間が経過したタイミングで、スピーカ82からの音声、又はディスプレイ81上での表示により車内警報を実施し、その車内警報に対する応答の有無を判定する構成であってもよい。この場合、所定時間内に、ドライバのタッチディスプレイへの接触、ドライバの音声、ハンドル15やブレーキ等による自車両操作、キャンセルスイッチ83の操作等のいずれかが検出されれば、ドライバから応答ありと判定するとよい。
・上記実施形態では、ドライバが異常状態になったと判定された場合に、ドライバ異常が運転不能異常であれば、眠気異常時よりも第1時間ΔT1を短くする構成としたが、これに代えて、ドライバが異常状態になったと判定された場合に、ドライバ異常が複数の運転不能異常のうち危険度の高いものであれば、第1時間ΔT1を短くする構成としてもよい。この場合、複数の運転不能異常のうち復帰可能性の小さいものが第1異常、復帰可能性の大きいものが第2異常に相当する。
例えば、上記5つの判定処理(フレームアウト判定、姿勢崩れ判定、向き崩れ判定、揺れ判定、白目判定)のうち、白目判定により異常判定された場合に、フレームアウト判定により異常判定された場合よりも危険度が高いとして、第1時間ΔT1を短くする。この場合、ドライバの重篤度に応じて適正な時間設定を実施できる。
・上記実施形態では、第1時間ΔT1と第2時間ΔT2との合算の時間を一定にしたが、これに代えて、ΔT1、ΔT2の合算時間を可変にしてもよい。この場合、ΔT1、ΔT2のいずれか一方を固定値にした上で、他方を可変に設定する構成にしてもよい。
・ドライバが異常状態になったと判定された時に車内警報を実施し、その後第1時間ΔT1が経過した時に車外警報を実施し、さらにその後、第2時間ΔT2が経過した時(すなわち危険回避処理を開始する時)に第3警報を実施する構成でもよい。この場合、第3警報として、車両10に同乗している他の乗員に対する音声や表示による警報が実施される。また、車両10に設けられた車外ディスプレイやホーン装置、ヘッドライト等を用いて警報が実施される。こうして第3警報は、バス等の大型自動車に特に有効であると考えられる。
・第1時間ΔT1及び第2時間ΔT2を可変に設定することは必須でなく、少なくともいずれかを固定値としてもよい。
・上記実施形態では、ΔT1>ΔT2となるように各時間ΔT1,ΔT2を定める構成としたが、これを変更し、ΔT1=ΔT2、又はΔT1<ΔT2となるように各時間ΔT1,ΔT2を定めることも可能である。
・ドライバ異常が生じており、かつ車両10が不安定挙動を呈していると判定された場合に、ドライバ異常判定に用いる判定時間(図5のステップS13で用いる時間T1〜T6)を短くする時間短縮機能を有する構成であってもよい。
つまり、ドライバの挙動異常に加えて車両10の不安定挙動が生じている状態では、ドライバの挙動異常のみが生じている状態よりも危険性が高いと考えられる。この点を考慮し、車両10の不安定挙動が生じている場合に、ドライバ異常判定に用いる判定時間(T1〜T6)を短くする。これにより、車両10における実際の危険度に即した異常判定を実施できる。
・車内警報として、車内ハザードランプ96の点滅に代えて、スピーカ82による音声警報等を実施してもよい。また、車外警報として、車外ハザードランプ95の点滅に代えて、ホーン装置の作動による車外警報を実施してもよい。
・上記実施形態では、ドライバ異常に基づいて各ハザードランプ95,96の点滅等による車内警報及び車外警報を実施する際に、ドライバ監視装置50が警報の実施指令を出し、車両制御装置90がその指令に基づいて各ハザードランプ95,96を駆動する構成としたが、これを変更し、ドライバ監視装置50がハザードランプを駆動してもよい。また、車両制御装置90がドライバ異常の判定及び警報を実施する構成でもよい。
10…車両、50…ドライバ監視装置、90…車両制御装置。

Claims (9)

  1. 車両運転に支障を来すドライバの異常状態を判定する異常判定手段を備え、その判定結果に基づいて、車両(10)の挙動制御による危険回避処理を実施する車載制御装置(50,90)であって、
    前記異常判定手段によりドライバが異常状態であると判定された場合に、車内に対する車内警報と車外に対する車外警報とのうち車内警報を実施する車内警報制御手段と、
    前記車内警報が開始されてから所定の第1時間が経過してもドライバの応答が無い場合に、前記車外警報を実施する車外警報制御手段と、
    前記車外警報が開始されてから所定の第2時間が経過してもドライバの応答が無い場合に、前記危険回避処理を実施する危険回避制御手段と、
    を備えることを特徴とする車載制御装置。
  2. 前記第1時間は、前記第2時間よりも大きい時間として定められている請求項1に記載の車載制御装置。
  3. 前記異常判定手段によりドライバが異常状態であると判定された場合に、そのドライバ異常により生じる危険度の大きさに基づいて、前記第1時間と前記第2時間とのうち少なくとも前記第1時間を可変に設定する設定手段を備える請求項1又は2に記載の車載制御装置。
  4. 前記異常判定手段は、第1異常の有無と、それよりも正常状態への復帰可能性の小さい第2異常の有無とを各々判定するものであり、
    前記設定手段は、前記第2異常が生じていると判定された場合に、前記第1異常が生じていると判定された場合よりも危険度が大きいとして前記第1時間を短くする請求項3に記載の車載制御装置。
  5. 前記異常判定手段は、前記第1異常として、ドライバの眠気が生じている眠気異常の有無を判定する手段と、前記第2異常として、ドライバの車両運転の継続が不可となる運転不能異常の有無を判定する手段とを有し、
    前記設定手段は、前記運転不能異常が生じていると判定された場合に、前記眠気異常が生じていると判定された場合よりも危険度が大きいとして前記第1時間を短くする請求項4に記載の車載制御装置。
  6. 前記車両の走行中において当該車両が不安定挙動を呈していることを判定する車両挙動判定手段を備え、
    前記設定手段は、ドライバが異常状態であると判定され、かつ前記車両が不安定挙動を呈していると判定されている場合に、前記車両が不安定挙動を呈していると判定されていない場合よりも危険度が大きいとして前記第1時間を短くする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の車載制御装置。
  7. 前記設定手段は、前記第1時間と前記第2時間との合算の時間を一定にした上で、これら各時間の比率を変更するものである請求項3乃至6のいずれか1項に記載の車載制御装置。
  8. 前記設定手段は、前記車両の車速に基づいて、前記第1時間と前記第2時間とを可変に設定する請求項3乃至7のいずれか1項に記載の車載制御装置。
  9. 前記車両は、車両外側に設けられた車外ハザードランプ(95)と、その車外ハザードランプの表示駆動に合わせて車室内において表示駆動される車内ハザードランプ(96)とを有しており、
    前記車内警報制御手段は、前記車内ハザードランプにより車内警報を実施し、
    前記車外警報制御手段は、前記車外ハザードランプにより車外警報を実施する請求項1乃至8のいずれか1項に記載の車載制御装置。
JP2014217211A 2014-10-24 2014-10-24 車載制御装置 Expired - Fee Related JP6341055B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014217211A JP6341055B2 (ja) 2014-10-24 2014-10-24 車載制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014217211A JP6341055B2 (ja) 2014-10-24 2014-10-24 車載制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016085563A true JP2016085563A (ja) 2016-05-19
JP6341055B2 JP6341055B2 (ja) 2018-06-13

Family

ID=55973729

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014217211A Expired - Fee Related JP6341055B2 (ja) 2014-10-24 2014-10-24 車載制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6341055B2 (ja)

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106114213A (zh) * 2016-08-29 2016-11-16 无锡卓信信息科技股份有限公司 基于驾驶员生理指标的汽车自动制动方法
JP2018020682A (ja) * 2016-08-04 2018-02-08 トヨタ自動車株式会社 車両制御装置
JP2018020692A (ja) * 2016-08-04 2018-02-08 トヨタ自動車株式会社 車両制御装置
US20180105168A1 (en) 2016-10-14 2018-04-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Driving Control Device of Vehicle
JP2018177221A (ja) * 2017-04-18 2018-11-15 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングRobert Bosch Gmbh 車両を制御するための装置および方法
WO2019030855A1 (ja) * 2017-08-09 2019-02-14 三菱電機株式会社 運転不能状態判定装置および運転不能状態判定方法
JP2019067243A (ja) * 2017-10-03 2019-04-25 マツダ株式会社 運転支援装置
JP2019067242A (ja) * 2017-10-03 2019-04-25 マツダ株式会社 運転支援装置
JP2019077228A (ja) * 2017-10-20 2019-05-23 いすゞ自動車株式会社 車両用ブレーキ装置
JP2019117624A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 株式会社デンソー 車載装置、通信システム、および動機付けシステム
US10474914B2 (en) 2014-06-23 2019-11-12 Denso Corporation Apparatus detecting driving incapability state of driver
JP2020013394A (ja) * 2018-07-19 2020-01-23 株式会社デンソー 車両管理システム、車載機、およびセンタ装置
KR102099257B1 (ko) * 2018-12-31 2020-04-09 주식회사 인포카 운전 보조 방법 및 이를 수행하는 장치들
JP2020082968A (ja) * 2018-11-22 2020-06-04 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフトDaimler AG 車両制御装置
CN112238843A (zh) * 2019-07-16 2021-01-19 丰田自动车株式会社 车辆行驶控制装置
US10909399B2 (en) 2014-06-23 2021-02-02 Denso Corporation Apparatus detecting driving incapability state of driver
JP2021091409A (ja) * 2021-03-01 2021-06-17 株式会社デンソー 状態判定装置
WO2021153603A1 (ja) * 2020-01-27 2021-08-05 いすゞ自動車株式会社 ふらつき警報装置およびふらつき警報制御方法
JP2022015791A (ja) * 2020-07-10 2022-01-21 トヨタ自動車株式会社 停止支援装置
US11332148B2 (en) 2018-04-25 2022-05-17 Denso Corporation Driver abnormality detection device
US11625927B2 (en) 2018-07-09 2023-04-11 Denso Corporation Abnormality determination apparatus
US11760359B2 (en) 2018-03-23 2023-09-19 Denso Corporation State determination device, state determination program, and computer-readable non-transitory tangible storage medium

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4834695A (ja) * 1971-09-08 1973-05-21
JPS4865630A (ja) * 1971-12-16 1973-09-10
JP2002219968A (ja) * 2001-01-29 2002-08-06 Nissan Motor Co Ltd 脇見運転および居眠り運転警報装置
JP2008305190A (ja) * 2007-06-07 2008-12-18 Aruze Corp 居眠り警告装置及び自動車
JP2010253033A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Toyota Motor Corp 意識低下度判定装置および警報装置
JP2012081194A (ja) * 2010-10-14 2012-04-26 Denso Corp 生体状態監視装置
JP2014091380A (ja) * 2012-11-01 2014-05-19 Toyota Motor Corp 運転走行支援装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4834695A (ja) * 1971-09-08 1973-05-21
JPS4865630A (ja) * 1971-12-16 1973-09-10
JP2002219968A (ja) * 2001-01-29 2002-08-06 Nissan Motor Co Ltd 脇見運転および居眠り運転警報装置
JP2008305190A (ja) * 2007-06-07 2008-12-18 Aruze Corp 居眠り警告装置及び自動車
JP2010253033A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Toyota Motor Corp 意識低下度判定装置および警報装置
JP2012081194A (ja) * 2010-10-14 2012-04-26 Denso Corp 生体状態監視装置
JP2014091380A (ja) * 2012-11-01 2014-05-19 Toyota Motor Corp 運転走行支援装置

Cited By (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10936888B2 (en) 2014-06-23 2021-03-02 Denso Corporation Apparatus detecting driving incapability state of driver
US10909399B2 (en) 2014-06-23 2021-02-02 Denso Corporation Apparatus detecting driving incapability state of driver
US11820383B2 (en) 2014-06-23 2023-11-21 Denso Corporation Apparatus detecting driving incapability state of driver
US10474914B2 (en) 2014-06-23 2019-11-12 Denso Corporation Apparatus detecting driving incapability state of driver
JP2018020682A (ja) * 2016-08-04 2018-02-08 トヨタ自動車株式会社 車両制御装置
JP2018020692A (ja) * 2016-08-04 2018-02-08 トヨタ自動車株式会社 車両制御装置
CN106114213A (zh) * 2016-08-29 2016-11-16 无锡卓信信息科技股份有限公司 基于驾驶员生理指标的汽车自动制动方法
US10800407B2 (en) 2016-10-14 2020-10-13 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Driving control device of vehicle
US20180105168A1 (en) 2016-10-14 2018-04-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Driving Control Device of Vehicle
JP2018177221A (ja) * 2017-04-18 2018-11-15 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングRobert Bosch Gmbh 車両を制御するための装置および方法
WO2019030855A1 (ja) * 2017-08-09 2019-02-14 三菱電機株式会社 運転不能状態判定装置および運転不能状態判定方法
JPWO2019030855A1 (ja) * 2017-08-09 2019-12-19 三菱電機株式会社 運転不能状態判定装置および運転不能状態判定方法
JP2019067243A (ja) * 2017-10-03 2019-04-25 マツダ株式会社 運転支援装置
JP2019067242A (ja) * 2017-10-03 2019-04-25 マツダ株式会社 運転支援装置
JP2019077228A (ja) * 2017-10-20 2019-05-23 いすゞ自動車株式会社 車両用ブレーキ装置
JP2019117624A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 株式会社デンソー 車載装置、通信システム、および動機付けシステム
US11760359B2 (en) 2018-03-23 2023-09-19 Denso Corporation State determination device, state determination program, and computer-readable non-transitory tangible storage medium
US11332148B2 (en) 2018-04-25 2022-05-17 Denso Corporation Driver abnormality detection device
US11625927B2 (en) 2018-07-09 2023-04-11 Denso Corporation Abnormality determination apparatus
JP2020013394A (ja) * 2018-07-19 2020-01-23 株式会社デンソー 車両管理システム、車載機、およびセンタ装置
JP7099116B2 (ja) 2018-07-19 2022-07-12 株式会社デンソー 車両管理システム、車載機、およびセンタ装置
JP2020082968A (ja) * 2018-11-22 2020-06-04 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフトDaimler AG 車両制御装置
JP7210242B2 (ja) 2018-11-22 2023-01-23 メルセデス・ベンツ グループ アクチェンゲゼルシャフト 車両制御装置
KR102099257B1 (ko) * 2018-12-31 2020-04-09 주식회사 인포카 운전 보조 방법 및 이를 수행하는 장치들
JP2021014232A (ja) * 2019-07-16 2021-02-12 トヨタ自動車株式会社 車両走行制御装置
US11679777B2 (en) 2019-07-16 2023-06-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle travel control apparatus
US11110934B2 (en) 2019-07-16 2021-09-07 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle travel control apparatus
JP7521624B2 (ja) 2019-07-16 2024-07-24 トヨタ自動車株式会社 車両走行制御装置
CN112238843A (zh) * 2019-07-16 2021-01-19 丰田自动车株式会社 车辆行驶控制装置
JP7226160B2 (ja) 2019-07-16 2023-02-21 トヨタ自動車株式会社 車両走行制御装置
JP2021117744A (ja) * 2020-01-27 2021-08-10 いすゞ自動車株式会社 ふらつき警報装置およびふらつき警報制御方法
JP7259775B2 (ja) 2020-01-27 2023-04-18 いすゞ自動車株式会社 ふらつき警報装置およびふらつき警報制御方法
WO2021153603A1 (ja) * 2020-01-27 2021-08-05 いすゞ自動車株式会社 ふらつき警報装置およびふらつき警報制御方法
CN115023748B (zh) * 2020-01-27 2024-01-12 五十铃自动车株式会社 偏移警报装置及偏移警报控制方法
CN115023748A (zh) * 2020-01-27 2022-09-06 五十铃自动车株式会社 偏移警报装置及偏移警报控制方法
US12067879B2 (en) 2020-01-27 2024-08-20 Isuzu Motors Limited Staggering alarm device and staggering alarm control method
JP2022015791A (ja) * 2020-07-10 2022-01-21 トヨタ自動車株式会社 停止支援装置
JP2021091409A (ja) * 2021-03-01 2021-06-17 株式会社デンソー 状態判定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6341055B2 (ja) 2018-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6341055B2 (ja) 車載制御装置
JP6331875B2 (ja) 車載制御装置
JP5288045B2 (ja) 車両の緊急退避装置
WO2016027412A1 (ja) 車載制御装置
EP3330148B1 (en) Automatic driving system for vehicles
WO2016021142A1 (ja) 運転者監視装置
JP6593486B2 (ja) 車載制御装置及び車載システム
WO2015198540A1 (ja) ドライバの運転不能状態検出装置
WO2015122158A1 (ja) 運転支援装置
JP6782283B2 (ja) 監視システム
JP5636102B2 (ja) 乗員検知装置
CA2999671A1 (en) Control apparatus, control method, and program
JPWO2013008301A1 (ja) 車両の緊急退避装置
JP6730096B2 (ja) 乗員状態監視装置
US20200062246A1 (en) Emergency braking device for vehicle
JP6963940B2 (ja) 運転支援装置、運転支援方法、およびプログラム
JP2019067243A (ja) 運転支援装置
JP2008305190A (ja) 居眠り警告装置及び自動車
JP5187215B2 (ja) ドライバ状態監視装置、及び衝突制御システム
JP2011145922A (ja) 車速制御装置
KR20130075798A (ko) 졸음운전감지 시스템 및 그 제어방법
JP2018116426A (ja) ドライバ状態検出装置
JP2021059241A5 (ja)
JP2020082968A (ja) 車両制御装置
JP2019067242A (ja) 運転支援装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180417

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180430

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6341055

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees