JP2016085407A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気ファンを高速に駆動した場合にも、高い捕集効率でUFPを捕集することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】取込口と出口とを有するダクトと、定着装置の駆動中に発生する超微粒子を含む空気を前記取込口から取り込み、当該空気を前記取込口から前記出口へ通過させて機外へ排気する排気ファンと、ダクト内の流路方向における異なる位置に配置され、何れか1つのみが超微粒子を捕集可能な状態と全てのフィルターが超微粒子を捕集不可能な状態とに切り替え可能な複数のフィルターと、自装置が、イニシャルバースト期間にあるか否かを推定し(S604,S608)、イニシャルバースト期間にない場合には、ダクト内の複数のフィルターの内、何れか1つのみを、前記捕集可能な状態に切り替え(S609)、イニシャルバースト期間にある場合には、前記ダクト内の複数のフィルターを全て、前記捕集可能な状態に切り替える(S605)切替部とを備える画像形成装置。
【選択図】図6

Description

本発明は、プリンター、複写機及びプリンター複合機等の定着装置を有する画像形成装置に関し、特に、定着装置の駆動中に発生する超微粒子を捕集する技術に関する。
プリンター、複写機等の画像形成装置では、記録シート上に形成されたトナー像を定着装置の定着部材に圧接させてトナー像を熱定着させることにより、画像形成処理を行っている。この定着装置を駆動した際に発生する熱により、定着部材を構成する物質(定着部材の弾性層に含まれる低分子シロキサン)等から粒子径が100nm以下の超微粒子(Ultra Fine Particle、以下、略して「UFP」という。)が発生することが知られている。
このUFPは、それ自体が特に人体や環境等に影響を及ぼすものではないが、最近、環境保護への人々の意識が急速に高まっていることを斟酌すると、極力排出させないようにすることが望ましい。
このUFPの排出を防止するための技術として、例えば、特許文献1には、主電源の投入直後のように、定着部材が低温状態にある時に定着装置の駆動が開始されてUFPの発生量が急激に増加した場合に、画像形成装置内に充満したUFPが、適正な排気経路からではなく、装置の隙間などから意図せずに機外に漏れ出さないように、定着装置の排気ファンを通常時より高速に駆動させて発生したUFPを確実にダクト内に取り込んだ後、フィルターに導いてUFPを捕集させる技術が開示されている。
これにより、発生量が増加したUFPをフィルターに確実に導いて捕集させることができる。
特開2014−44238号公報
しかしながら、上記の先行技術では、UFPを捕集するために、排気ファンを高速に駆動するため、UFPを含む空気がフィルターを通過するときの風速が大きくなり、その分、フィルターの捕集効率が低下してフィルターに捕集しきれずに排気されるUFPが増加するという問題が生じる。
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、排気ファンを高速に駆動した場合にも、高い捕集効率でUFPを捕集することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る画像形成装置は、定着部材を目標温度まで加熱した後、トナー像を形成した記録シートを前記定着部材に圧接させてトナー像を熱定着させる定着装置を有する画像形成装置であって、取込口と出口とを有するダクトと、前記定着装置の駆動中に発生する超微粒子を含む空気を前記取込口から取り込み、当該空気を前記取込口から前記出口へ通過させて機外へ排気する排気手段と、前記ダクト内の流路方向における異なる位置に配置され、何れか1つのみが前記超微粒子を捕集可能な状態と、全てのフィルターが前記超微粒子を捕集可能な状態と、に切り替え可能な複数のフィルターと、
自装置が、前記超微粒子の発生量が急激に増加するイニシャルバーストの期間にあるか否かを推定する推定手段と、
自装置がイニシャルバースト期間にない場合には、前記ダクト内の複数のフィルターの内、何れか1つのみを、前記捕集可能な状態に切り替え、
自装置がイニシャルバースト期間にある場合には、前記ダクト内の複数のフィルターを全て、前記捕集可能な状態に切り替える切替手段と、
を備える。
ここで、前記推定手段は、電源オン時又は前記定着部材の温度が前記目標温度よりも低い待機状態からの復帰時からの経過時間が、所定範囲の時間内である場合に、イニシャルバースト期間にあると推定し、前記経過時間が、前記所定範囲の時間外である場合に、イニシャルバースト期間にないと推定することとすることができる。
又、前記画像形成装置は、前記定着部材の温度を監視する温度監視手段を備え、前記推定手段は、監視温度が上昇し、前記超微粒子の発生量が急上昇し始める温度に相当する閾値温度に達してから所定時間以内である場合に、自装置がイニシャルバースト期間にあると推定し、それ以外の場合にはイニシャルバースト期間にないと推定することとすることができる。
又、前記排気手段は、イニシャルバースト期間にある場合に通過させる前記空気の風量が、イニシャルバースト期間にない場合の当該風量よりも大きくなるようにすることとすることができる。
又、前記複数のフィルターの内、第1フィルターは、前記流路方向の最下流の位置に配置され、イニシャルバースト期間にある場合に、前記空気が最後に通過するフィルターであり、前記切替手段は、イニシャルバースト期間にない場合に、前記第1フィルターを前記捕集可能な状態に切り換えることとすることができる。
又、前記複数のフィルターは、捕集性能が同一のフィルターであることとすることができる。
又、前記複数のフィルターは、JIS9908形式1での捕集効率が70%以上90%以下のフィルターであることとすることができる。
上記構成を備えることにより、自装置が超微粒子の発生量が急激に増加するイニシャルバーストの期間にある場合に、ダクト内の複数のフィルターが全て超微粒子を捕集可能な状態に切り替えられ、ダクト内に取り込まれた、超微粒子を、流路方向に配置された複数の全てのフィルターに捕集させることができるので、イニシャルバースト期間に、超微粒子を確実にダクト内に取り込むために排気ファンを高速に駆動した場合にも、高い捕集効率で超微粒子を捕集することができる。
又、自装置が、超微粒子の発生量が少ない非イニシャルバースト期間にある場合には、複数のフィルターの内の1つにフィルターのみが捕集可能な状態になるように制御されるので、常時、全てのフィルターを捕集可能な状態にする場合に比べ、フィルターの消耗度を低減することができる。
プリンター1の構成を示す図である。 定着装置40とその周辺の様子を示す概略斜視図である。 雰囲気気体のフィルターへの通過状態を切り替える切替機構を模式的に示す断面図である。 定着装置40が駆動中におけるUFPの発生量の時間変化を示す図である。 制御部50の構成と、制御部50による制御対象となる構成要素との関係を示す図である。 UFP捕集フィルター切替制御処理の動作を示すフローチャートである。 UFP捕集フィルター切替制御処理の動作の変形例を示す図である。 イニシャルバースト発生監視及び雰囲気気体通過フィルター切替処理の動作を示すフローチャートである。 雰囲気気体のフィルターへの通過状態を切り替える切替機構の変形例を模式的に示す断面図である。
(実施の形態)
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態を、タンデム型カラーデジタルプリンター(以下、単に「プリンター」という。)を例にして説明する。
[1]プリンターの構成
先ず、本実施の形態に係るプリンター1の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係るプリンター1の構成を示す図である。同図に示すように、このプリンター1は、電子写真方式により画像を形成するものであり、画像プロセス部10、給紙部30、定着装置40、制御部50を備えている。
プリンター1は、ネットワーク(例えばLAN)に接続され、外部の端末装置(不図示)や操作パネルから印刷指示を受け付けると、その指示に基づいてイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色のトナー像を形成し、これらを記録シートへ多重転写してフルカラーの画像を形成することにより、記録シートへの印刷処理を実行する。以下、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各再現色をY、M、C、Kと表し、各再現色に関連する構成要素の番号にこのY、M、C、Kを添字として付加する。
画像プロセス部10は、作像部10Y、10M、10C、10K、中間転写ベルト21、二次転写ローラー23などを有している。作像部10Y、10M、10C、10Kの構成は、いずれも同様の構成であるため、以下、主として作像部10Yの構成について説明する。
作像部10Yは、感光体ドラム11と、その周囲に配設された帯電器12、露光部13、現像器14、感光体ドラム11を清掃するためのクリーナー15などを有しており、感光体ドラム11上にY色のトナー像を作像する。帯電器12は、矢印Aで示す方向に回転する感光体ドラム11の周面を帯電させる。
露光部13は、レーザーダイオードなどの発光素子を備え、制御部50からの駆動信号によりY色の画像形成のためのレーザー光Lを発し、帯電された感光体ドラム11をレーザー光Lにより露光して、感光体ドラム11上に静電潜像を形成する。
現像器14は、感光体ドラム11に対向するように配置され、感光体ドラム11に帯電トナーを搬送する。中間転写ベルト21は、無端状のベルトであり、駆動ローラー24と従動ローラー25に張架されて矢印B方向に周回駆動される。各感光体ドラム上に形成された静電潜像は、作像部10Y、10M、10C、10Kの各現像器により現像されて各感光体ドラム上に対応する色のトナー像(未定着画像)が形成される。
形成されたトナー像は、作像部10Y、10M、10C、10Kに対応する各一次転写ローラー(図1では、作像部10Yに対応する一次転写ローラーのみ符号22を付し、他の一次転写ローラーについては、符号を省略している。)により、中間転写ベルト21上の同じ位置で重ね合わされるように、中間転写ベルト21上にタイミングをずらして順次一次転写された後、二次転写ローラー23による静電力の作用により中間転写ベルト21上のトナー像が一括して記録シート上に二次転写される。
給紙部30は、記録シート(ここでは、符号Sで示す用紙)を収容する給紙カセット31と、給紙カセット31の用紙Sを搬送路39上に1枚ずつ繰り出す繰り出しローラー32と、繰り出された用紙Sを搬送する搬送ローラー33、34を備える。
定着装置40は、定着ローラー41(ここでは、例えば、加熱方式がハロゲンヒーターによる加熱方式の定着ローラーを用いることとする。)と定着ローラー41を押圧する加圧ローラー42から構成され、トナー像が二次転写された記録シートを加熱及び加圧してトナー像を記録シートに熱定着する。加圧ローラー42が、図示しない加圧ローラー駆動モーターにより回転駆動されることにより、定着ローラー41が従動回転する。
図2は、定着装置40とその周辺の様子を示す概略斜視図である。同図に示すように、定着装置40は、フレーム43内に定着ローラー41及び加圧ローラー42が配置されて構成されている。フレーム43は、定着ローラー41側を覆うフレーム43Aと加圧ローラー42側を覆うフレーム43Bとから構成され、両者の間には、記録シートを通紙させるための隙間が設けられている。
定着装置40の周辺部には、ダクト60、排気ファン90、図示しない、定着ローラー41の表面温度を測定する温度センサー71(図5参照)などが配置されている。温度センサー71は、例えば、定着ローラー41の外周面の近傍の位置に配置することができる。排気ファン90は、定着装置40が駆動されることにより発生する熱や超微粒子を含む定着装置内の空気(以下、「雰囲気気体」という。)を、ダクト60の取込口601A、601Bから取り込んでダクト60内を通過させた後、ダクト60の出口60Cから機外へ排気させる。
ダクト60は、上流部60Aと下流部60Bとからなり、下流部60Bは、上流部60Aよりも内部断面積が大きくなるように構成されている。下流部60Bには、JIS9908形式1での捕集効率が90%で、断面積及び断面形状が下流部60Bの内部断面積及び内部断面形状と略等しいフィルター81、82が、白矢印で示す雰囲気気体が通過する流路方向に沿って排気ファン90より上流側に配置されており、雰囲気気体は、取込口601A、601Bからダクト60内に取り込まれた後、フィルター81、82を通過することが可能なように構成されている。
フィルター81は、図3(a)に示すように、フレーム810に固定され、左右両側のフレーム810a、810bには、フィルター81を回転させる回転軸部材811a、811bが固定されている。回転軸部材811a、811bは、図2に示すように、ダクト60の下流部60Bの左右両壁を回転可能に貫通している。当該下流部60Bにおける、両回転軸部材811a、811bがそれぞれ貫通する貫通部は、ダクト60の内部を通過する雰囲気気体がダクト60の外部に流出しないように貫通する回転軸部材811a、811bとの間の隙間が充分塞がれている。
上記の構成により、フィルター81は、図3(b)、(c)に示すように、回転軸部材811a、811bを回転させることにより回動可能なように構成されている。具体的には、フィルター81は、フィルター回動部80(図5参照)により、回動されて、点線白矢印で示す雰囲気気体の流路方向に対し、フィルター面が略垂直になる姿勢(図3(b)に示す姿勢(以下、「縦姿勢」という。))と、当該流路方向に対し、フィルター面が略平行になる方向(図3(c)に示す姿勢(以下、「横姿勢」という。)との間で姿勢を変更する。
そして、フィルター81が縦姿勢の状態では、雰囲気気体は、ダクト60内に直列に配置されたフィルター81及びフィルター82の両フィルターを通過し、フィルター81が、横姿勢の状態では、雰囲気気体は、フィルター81を通過せず、フィルター82のみを通過する。このように、フィルター81の姿勢を変更することにより、フィルターへの雰囲気気体の通過状態を切り替えることができる。
なお、フィルター81が縦姿勢の状態では、両フィルターの断面積及び断面形状は、ダクト60の下流部60Bの内部断面積及び内部断面形状と略等しいので、フィルター81が縦姿勢の状態では、フィルター81、82とダクト60の内壁との間に隙間が生じないようにすることができ、雰囲気気体をほぼ全てフィルター81、82に通過させることができる。
図4は、定着装置40が駆動中におけるUFPの発生量の時間変化を示す図である。同図は、画像形成装置の電源オン後のウォームアップ開始後の定着装置40内のUFPの発生量及び定着ローラー41の温度の時間変化をパーティクルカウンターと、温度センサー71を用いて測定した結果を示している。
同図において、曲線401は、UFP発生量の時間変化を示し、曲線402は、定着ローラー41の表面温度の時間変化を示し、温度Tsは、後述するイニシャルバースト発生開始温度を示す。
同図に示すように、電源オン後、定着ローラー41のウォームアップが開始されてから目標温度(ここでは、210℃)に達する前に(ここでは、ウォームアップ開始後約25秒経過し、定着ローラー41の温度が約154℃に達したとき)UFP発生量が急上昇し始め、その後、当該発生量がピークに達した後(ここでは、定着ローラー41の温度が目標温度に達した後であって、かつ、ウォームアップ開始後約55秒後)、UFP発生量は、急下降し、急下降終了後(ここでは、ウォームアップ開始後約2分後)、発生量は、ほぼ一定のレベルに収まる。
上記のように、UFP発生量が急上昇し始めてから、急下降終了時までの、UFPが急激に増加するイニシャルバーストの期間を以下、「イニシャルバースト期間」ということとする。イニシャルバースト期間は、定着ローラーを、UFP発生量が急上昇し始める温度(以下、「イニシャルバースト発生開始温度」という。)より低い温度から目標温度までウォームアップさせる場合に発生することが、本発明者が行った試験結果により、確認されている。
図1の説明に戻って、制御部50は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成される所謂コンピューターであって、記録シートへの印刷処理全体の動作を制御する。
図5は、制御部50の構成と、制御部50による制御対象となる構成要素との関係を示す。制御部50は、CPU501、通信インターフェース(I/F)部502、ROM(Read Only Memory)503、RAM(Random Access Memory)504、画像データ記憶部505などを備える。
通信I/F部502は、LANカード、LANボードといったLANに接続するためのインターフェースである。ROM503には、画像プロセス部10、給紙部30、定着装置40、操作パネル8、温度センサー71、フィルター回動部80、排気ファン90を制御するためのプログラム、後述するUFP捕集フィルター切替制御処理を実行するプログラムなどが格納されている。
RAM504は、CPU501のプログラム実行時のワークエリアとして用いられる。
画像データ記憶部505は、通信I/F部502を介して入力された、印刷用の画像データを記憶している。CPU501は、ROM503に格納されている各種プログラムを実行することにより、画像プロセス部10、給紙部30、定着装置40、操作パネル8、温度センサー71、フィルター回動部80、排気ファン90等を制御する。又、CPU501は、後述するUFP捕集フィルター切替制御処理を実行する。
操作パネル8は、液晶ディスプレイ、液晶ディスプレイに積層されたタッチパネル、各種指示を入力するための操作ボタン等から構成され、タッチパネルや操作ボタン等の操作を介してユーザーから各種指示の入力を受け付ける。
フィルター回動部80は、駆動モーター、ギア等から構成され、制御部50の制御により、駆動モーターの回転量、回転方向を制御して、フィルター81を回動させて、フィルター81の姿勢を、縦姿勢又は横姿勢に切り替える。
排気ファン90は、制御部50により出力を制御され、雰囲気気体をダクト60内に流入させた後、フィルターの切替状態に応じてフィルター81、82又はフィルター82を通過させた後、ダクト60Cの出口から機外へ排気させる。
ダクト60内を通過する雰囲気気体の圧力損失は、1つのフィルターを通過する場合(フィルター81の姿勢が横姿勢の場合)よりも、2つのフィルターを通過する場合(フィルター81の姿勢が縦姿勢の場合)の方が大きくなるので、両者の場合において、排気ファン90に供給する電力を一定のまま雰囲気気体を排気させた場合には、後者の場合の方がダクト60の出口60Cの風量(m3/分)が小さくなる。この風量(m3/分)の低下を防ぐため、排気ファン90の回転速度は、前者の場合よりも後者の場合の方が速くなるように制御される。ここでは、両者の場合において、ダクト60の出口の風量(m3/分)が同じになるように当該回転速度が制御されるものとする。
又、イニシャルバースト期間のUFPのダクト60内への取込効率を高めるために、後者の場合の排気ファン90の回転速度を、当該出口60Cの風量(m3/分)が、前者の場合の出口の風量(m3/分)より大きくなるように制御することとしてもよい。
以下、後者の2つのフィルター(フィルター81、82)を通過する場合において、制御部50によって制御される排気ファンの回転速度を「高速回転速度(H)」と呼び、前者の1つのフィルター(フィルター82)を通過する場合において、制御部50によって制御される排気ファンの回転速度を「デフォルト回転速度(D)」と呼ぶこととする(H>D)。
これにより、後者の場合において、定着装置40から発生する熱の排熱効率が、前者の場合に比較して低下しないようにして定着ローラー41の温度変動を少なくすることができると共にイニシャルバースト期間中に発生するUFPを2重のフィルターで確実に捕集することができる。
[2]UFP捕集フィルター切替制御処理
図6は、制御部50が行うUFP捕集フィルター切替制御処理の動作を示すフローチャートである。プリンター1の電源がオンされると(ステップS601)、制御部50は、フィルター回動部80を制御して、フィルター81の姿勢を横姿勢にしてフィルター82にのみ、ダクト60内の雰囲気気体を通過させる通過状態(以下、「第1通過状態」という。)、すなわち、1つのフィルター(フィルター82)のみがUFPを捕集可能な状態に制御し、排気ファン90をデフォルト回転速度で駆動させ、定着装置40の定着ローラー41のハロゲンヒーターの加熱を開始させて定着ローラー41のウォームアップを開始させる(ステップS602)とともに、ウォームアップ開始時からの経過時間(t1)の計測を開始する(ステップS603)。
そして、制御部50は、t1がイニシャルバースト発生開始時間に達したか否かを判定する(ステップS604)。
ここで、「イニシャルバースト発生開始時間」とは、ウォームアップ開始時からイニシャルバースト期間に突入するまでに要する最短時間のことをいう。イニシャルバースト期間に突入するまでに要する時間(以下、「突入時間」という。)は、ウォームアップ開始時の定着ローラー41の温度によって変動し得るので、突入時間の最短時間は、予めプリンター1の製造者側によって、ウォームアップ時の定着ローラー41の温度がイニシャルバースト発生開始温度より低い所定の温度範囲(例えば、0℃〜140℃の範囲)の各異なる温度で、突入時間が予め出荷時等に計測されており、計測された突入時間の内の最短時間が、「イニシャルバースト発生開始時間」として決定される。
ステップS604の判定結果が肯定的である場合には(ステップS604:YES)、制御部50は、フィルター回動部80を制御してフィルター81の姿勢を縦姿勢に切り替え、フィルター81及びフィルター82の両フィルターに、ダクト60内の雰囲気気体を順次通過させる通過状態(以下、「第2通過状態」という。)、すなわち、全てのフィルター(フィルター81及びフィルター82)がUFPを捕集可能な状態に切り替えるとともに、排気ファン90を高速回転速度で駆動させる(ステップS605)。
そして、制御部50は、温度センサー71から入力される定着ローラー41の表面温度を監視して、当該表面温度が目標温度(ここでは、目標温度を210℃とする。)に達すると(ステップS606:YES)、定着ローラー41のウォームアップを終了し、印刷待機時間(t2)の計測を開始し、定着装置40の定着ローラー41のハロゲンヒーターの加熱量を制御して定着ローラー41の温度が目標温度に維持されるように制御する(ステップS607)。ここで、「印刷待機時間」とは、ウォームアップ終了後から、自装置が印刷指示を受け取ることなく、印刷指示待ちの状態が継続している継続時間のことをいう。
さらに、制御部50は、t1がイニシャルバースト発生終了時間に達したか否かを判定する(ステップS608)。
ここで、「イニシャルバースト発生終了時間」とは、ウォームアップ開始時からイニシャルバースト期間の終了時までに要する最長時間のことをいう。ウォームアップ開始時からイニシャルバースト期間の終了時までに要する時間(以下、「終了時間」という。)は、ウォームアップ開始時の定着ローラー41の温度によって変動し得るので、終了時間の最長時間は、予めプリンター1の製造者側によって、出荷時等にウォームアップ開始時の定着ローラー41の温度がイニシャルバースト発生開始温度より低い所定の温度範囲(例えば、0℃〜140℃の範囲)の各異なる温度で、終了時間が予め出荷時等に計測されており、計測された終了時間の内の最長時間が、「イニシャルバースト発生終了時間」として決定される。
ステップS608の判定結果が肯定的である場合には(ステップS608:YES)、制御部50は、フィルター回動部80を制御し、フィルター81の姿勢を横姿勢に切り替え、ダクト60内の雰囲気気体のフィルターへの通過状態を第1通過状態に切り替え、排気ファン90をデフォルト回転速度で駆動させるとともに、t1の計測を終了する(ステップS609)。
さらに、制御部50は、t2が、待機状態移行時間に到達すると(ステップS610:YES)、定着装置40の定着ローラー41のハロゲンヒーターによる加熱を制御して、定着ローラー41の表面温度が目標温度よりも低い所定の温度(例えば、ここでは、120℃とする。)に維持される状態(以下、「待機状態」とい。)へ移行させる(ステップS611)。
ここで、「待機状態移行時間」は、自装置が印刷指示待ち状態にある場合の定着装置における電力消費を少なくするために、プリンター1の製造者側によって予め定められる待ち時間であって、例えば、30分とする。
その後、印刷指示を受け付けると(ステップS612:YES)、制御部50は、ステップS602の処理に移行し、ステップS603〜ステップS611の処理を繰り返し、ステップS613で電源オフ指示を受け付けると(ステップS613:YES)、UFP捕集フィルター切替制御処理を終了する。
このように、本実施の形態では、ウォームアップ開始時からの経過時間(t1)によって、自装置の状態が、イニシャルバースト期間に突入している状態であるか否かを推定し(ステップS604、ステップS608)、イニシャルバースト期間において、2つのフィルター81、82に雰囲気気体を順次通過させる第2通過状態、すなわち、全てのフィルター(フィルター81及びフィルター82)がUFPを捕集可能な状態に切り替わるようにフィルターの切替制御が行われるので、UFP発生量が増加するイニシャルバースト期間にUFPを確実にダクト内に取り込むために排気ファンを高速に駆動した場合にも、高い捕集効率でUFPを捕集することができる。
例えば、イニシャルバースト期間において、ダクト60内を通過させる雰囲気気体の風量(m3/分)を大きくしたことにより、フィルター81、82の捕集効率が90%(ここでは、UFPに対する捕集効率が90%として計算することとする。)から10%低下し、定着装置40内に発生したUFPの個数をF個とすると、UFPは、1つ目のフィルター(フィルター81)により、0.8F個捕集され、さらに、2つ目のフィルター(フィルター82)により、未捕集の0.2F個のUFPの内、0.16F個が捕集されるので、イニシャルバースト期間において定着装置40内に発生したF個のUFPの内の96%である0.96F個のUFPがフィルターに捕集されることになる。
一方、1つのフィルターのみによりUFPの捕集を行った場合には、イニシャルバースト期間において、フィルターに捕集されるUFPの個数は0.8F個(機内に発生したF個のUFPの内の80%)となる。従って、たとえ捕集効率の高いフィルター、例えば、捕集効率が99%のフィルターを使用しても、当該フィルターに実際に捕集されるUFPは、イニシャルバースト期間において定着装置40内に発生したF個のUFPの内の90%(0.9F個)にも達しない。
その結果、捕集効率が99%のようなコスト的に高価なフィルターを使用してもイニシャルバースト期間において発生するUFPを充分捕集しきれないことになり、コストに見合うフィルターのパーフォーマンスが得られないことになる。
これに対し、本実施の形態では、上記のように高いコストの高捕集効率のフィルターを使用しなくても、イニシャルバースト期間において発生するUFPを高い捕集効率で捕集することができ、コストに見合うフィルターのパーフォーマンスを得ることができる。
(変形例)
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上記実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(1)上記実施の形態では、ウォームアップ開始時からの経過時間(t1)によって、自装置の状態が、UFP発生量が増加するイニシャルバースト期間に突入している状態であるか否かの推定をすることとしたが、定着ローラー41の表面温度の変化を監視することにより、上記推定を行うこととしてもよい。
図7は、本変形例のUFP捕集フィルター切替制御処理の動作を示すフローチャートである。同図において、図6に示す上記実施の形態のUFP捕集フィルター切替制御処理と同一の処理内容については、同一のステップ番号を付与して説明を省略し、以下相違点を中心に説明する。
制御部50は、ステップS601、ステップS602の処理を行った後、温度センサー71を用いて定着ローラー41の表面温度(T)の監視を開始し(ステップS701)、Tがイニシャルバースト開始閾値温度より低い温度であるか否かを判定する(ステップS702)。
ここで、「イニシャルバースト開始閾値温度」とは、ウォームアップ開始時からイニシャルバースト期間に突入し、UFP発生量が急上昇し始めるイニシャルバースト発生開始温度の内、最低温度に相当する温度のことをいう。イニシャルバースト発生開始温度は、ウォームアップ開始時の定着ローラー41の温度によって変動し得るので、上記の最低温度は、予めプリンター1の製造者側によって、ウォームアップ開始時の定着ローラー41の温度がイニシャルバースト発生開始温度より低い所定の温度範囲(例えば、0℃〜140℃の範囲)の各異なる温度で、イニシャルバースト発生開始温度が予め出荷時等に測定されており、測定されたイニシャルバースト発生開始温度の内の最低温度が、イニシャルバースト開始閾値温度として決定される。
ステップS702の判定結果が肯定的である場合には(ステップS702:YES)、制御部50は、後述するイニシャルバースト発生監視及び雰囲気気体通過フィルター切替処理を行った後(ステップS703)、ステップS613の処理に移行する。
ステップS702の判定結果が否定的である場合には(ステップS702:NO)、制御部50は、ステップS613の処理に移行する。そして、制御部50は、ステップS613の判定結果が否定的である場合には(ステップS613:NO)、
ステップS702の処理に移行する。
図8は、イニシャルバースト発生監視及び雰囲気気体通過フィルター切替処理の動作を示すフローチャートである。制御部50は、Tがイニシャルバースト開始閾値温度に達した場合に(ステップS801:YES)、フィルター回動部80を制御してフィルター81の姿勢を縦姿勢に切り替えてダクト60内の雰囲気気体のフィルターへの通過状態を第2通過状態に切り替えるとともに、排気ファン90を高速回転速度で駆動させ経過時間(t3)の計測を開始する(ステップS802)。
そして、制御部50は、t3がイニシャルバースト発生終了時間に達すると(ステップS803:YES)、フィルター回動部80を制御してフィルター81の姿勢を横姿勢に切り替え、ダクト60内の雰囲気気体のフィルターへの通過状態を第1通過状態に切り替えるとともに、排気ファン90をデフォルト回転速度で駆動させ、t3の計測を終了する(ステップS804)。
(2)上記実施の形態では、フィルター81を回動させることにより、ダクト60内の雰囲気気体のフィルターへの通過状態を切り替えることとしたが、当該通過状態を切り替えることが可能な切替機構であれば、他の切替機構を用いることとしてもよい。
例えば、図9(a)、(b)に示すように、フィルター81A、82Aの断面積を、フィルター60の下流部60Bの内部断面積よりも小さくして、紙面垂直方向は、フィルターとダクト60の内壁との間の隙間が塞がれた状態で、かつ、紙面上下方向は、フィルターとダクト60の内壁との間に隙間が形成された状態で、当該隙間をシャッターで塞いだり、開放したりすることができるように構成することとしてもよい。
具体的には、両フィルター81A、81Bの紙面上下方向の両側にシャッター(フィルター81Aについては、シャッター812A、812B、フィルター82Aについては、シャッター820A、820B)を設け、シャッター812A、812Bは、フィルター81Aと蝶番で接続され、ギア、駆動モーター等から構成されるシャッター回動部A、Bにより回動可能なように構成される。シャッター820A、820Bも、シャッター812A、812Bと同様に構成される。
シャッター812A、812Bは、図9(a)に示す開状態で、フィルター81Aとダクト60の内壁との間の隙間を塞ぎ、図9(b)に示す閉状態でフィルター81Aのフィルター面を塞ぐように回動が制御される。シャッター820A、820Bは、開状態に維持されて、常時、フィルター82Aとダクト60の内壁との間の隙間を塞ぐように構成される。
これにより、制御部50が、シャッター回動部A、Bを介してシャッター812A、812Bを開状態にすることにより、ダクト60内の雰囲気気体のフィルターへの通過状態を第2通過状態に切り替え、同様にしてシャッター812A、812Bを閉状態にすることにより、当該通過状態を第1通過状態に切り替えることができる。
又、上記の切替機構以外にも、例えば、ダクト60の下流部60Bにおけるフィルター81より下流側で、フィルター82よりも上流側にダクト60の開口部を形成し、当該開口部をシャッターで開閉することにより、上記のダクト60内の雰囲気気体のフィルターへの通過状態の切替制御を行うこととしてもよい。
(3)上記実施の形態では、フィルター81を回動させることにより、ダクト60内の雰囲気気体のフィルターへの通過状態を切り替えることとしたが、フィルター81の代わりにフィルター82に上記実施の形態の切替機構と同様の切替機構を設け、フィルター82をフィルター回動部80により回動させることにより、ダクト60内の雰囲気気体のフィルターへの通過状態を切り替えることとしてもよい。
同様に(2)の変形例においても、シャッター812A、812Bを常時、開状態に維持し、常時、フィルター81Aとダクト60の内壁との間の隙間を塞ぐように構成し、シャッター820A、820Bの方を、シャッター回動部により回動させて、開状態と閉状態を切り替えて上記のダクト60内の雰囲気気体のフィルターへの通過状態を切り替えることとしてもよい。
なお、上記実施の形態のように、UFP発生量が増加するイニシャルバースト期間において最初に雰囲気気体が通過し、UFPのフィルター捕集量が多くなるフィルター81の使用頻度が少なくなるように、ダクト60内の雰囲気気体のフィルターへの通過状態の切替制御を行う方が、両フィルター81、82間のフィルターの消耗度の偏りを少なくし、フィルターシステム全体としての耐久性を向上させることができるという利点がある。
又、上記実施の形態では、イニシャルバースト期間において雰囲気気体を通過させるフィルターを2つとしたが、当該期間において雰囲気気体を通過させるフィルターの数は、当該期間に発生するUFPの量に応じて3以上に増加させることとしてもよい。
フィルターの数が3以上の場合には、複数のフィルターの内の何れか1つのフィルター(例えば、ダクト60内の流路方向の最下流側に配置されるフィルター)以外のフィルターに上記実施の形態のフィルター81に設けたフィルターを回動する機構と同様の回動機構を設けることにより、フィルターの横姿勢と縦姿勢を切り替えて、横姿勢時には、回動機構を有しないフィルターにのみ、雰囲気気体を通過させ、縦姿勢時には、各フィルターに雰囲気気体を順次通過させることができる。(2)の変形例の場合についても同様に適用することができる。
(4)上記実施の形態では、UFPを捕集するためのフィルターとして、JIS9908形式1での捕集効率が90%のものを用いることとしたが、当該捕集効率は、90%のものに限定されないことは、勿論のことである。例えば、90%より高捕集効率のフィルターを用いることとしてもよいし、90%未満のフィルターを用いることとしてもよい。
上記の高捕集効率のフィルターとしては、例えば、HEPAフィルター(High Efficiency Particulate Air Filter)、すなわち、JIS Z8122 4114によって、定格流量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ、初期圧力損失が245Pa[25mmH2O]以下の性能をもつエアフィルターやULPAフィルター(Ultra Low Penetration Air Filter)、すなわち、JIS Z8122 4115によって、定格流量で粒径が0.15μmの粒子に対して99.9995%以上の粒子捕集率をもち、かつ、初期圧力損失が245Pa以下の性能をもつエアフィルターや粒子捕集効率が99.9999%以上の超ULPAフィルターを用いることができる。
本実施の形態では、イニシャルバースト期間において、複数のフィルターを用いて順次UFPが捕集されるので、捕集効率が低いフィルター(例えば、捕集効率が90%未満のフィルター)を用いてもフィルターシステム全体としては、高捕集効率でUFPを捕集することができる。
フィルターのUFPの捕集性能及びフィルターコストのバランスを考慮すると、本実施の形態及び(1)〜(3)の変形例において、用いるフィルターの捕集効率としては、JIS9908形式1での捕集効率が70%以上90%以下であることが望ましい。
(5)上記実施の形態及び(1)〜(4)の変形例では、定着装置として、ローラー形式の定着装置を用いたが、本実施の形態及び(1)〜(4)の変形例におけるUFP捕集フィルター切替制御処理を適用できる定着装置は、ローラー形式のものに限定されず、ベルト形式のものであってもよい。
又、定着装置の加熱方式もハロゲンヒーターによる加熱方式の定着装置に限定されず、他の加熱方式であってもよい。例えば、電磁誘導加熱方式の定着装置であってもよいし、抵抗発熱体による加熱方式の定着装置であってもよい。
又、本実施の形態及び(1)〜(4)の変形例では、排気ファン90をダクト60の出口側に配置することとしたが、排気ファン90の配置は、ダクト60の入口側であってもよい。
又、ダクト60内において、排気ファン90をフィルター81及び82の配置の上流側に配設してもかまわない。
本発明は、プリンター、複写機及びプリンター複合機等の定着装置を有する画像形成装置に関し、特に、定着装置の駆動中に発生する超微粒子を捕集する技術として利用できる。
1 プリンター
10 画像プロセス部
30 給紙部
40 定着装置
41 定着ローラー
42 加圧ローラー
43 フレーム
50 制御部
60 ダクト
71 温度センサー
80 フィルター回動部
81、82 フィルター
90 排気ファン

Claims (7)

  1. 定着部材を目標温度まで加熱した後、トナー像を形成した記録シートを前記定着部材に圧接させてトナー像を熱定着させる定着装置を有する画像形成装置であって、
    取込口と出口とを有するダクトと、
    前記定着装置の駆動中に発生する超微粒子を含む空気を前記取込口から取り込み、当該空気を前記取込口から前記出口へ通過させて機外へ排気する排気手段と、
    前記ダクト内の流路方向における異なる位置に配置され、何れか1つのみが前記超微粒子を捕集可能な状態と、全てのフィルターが前記超微粒子を捕集可能な状態とに切り替え可能な複数のフィルターと、
    自装置が、前記超微粒子の発生量が急激に増加するイニシャルバーストの期間にあるか否かを推定する推定手段と、
    自装置がイニシャルバースト期間にない場合には、前記ダクト内の複数のフィルターの内、何れか1つのみを、前記捕集可能な状態に切り替え、
    自装置がイニシャルバースト期間にある場合には、前記ダクト内の複数のフィルターを全て、前記捕集可能な状態に切り替える切替手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記推定手段は、電源オン時又は前記定着部材の温度が前記目標温度よりも低い待機状態からの復帰時からの経過時間が、所定範囲の時間内である場合に、イニシャルバースト期間にあると推定し、前記経過時間が、前記所定範囲の時間外である場合に、イニシャルバースト期間にないと推定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記定着部材の温度を監視する温度監視手段を備え、
    前記推定手段は、監視温度が上昇し、前記超微粒子の発生量が急上昇し始める温度に相当する閾値温度に達してから所定時間以内である場合に、自装置がイニシャルバースト期間にあると推定し、それ以外の場合にはイニシャルバースト期間にないと推定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記排気手段は、イニシャルバースト期間にある場合に通過させる前記空気の風量が、イニシャルバースト期間にない場合の当該風量よりも大きくなるようにする
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の画像形成装置。
  5. 前記複数のフィルターの内、第1フィルターは、前記流路方向の最下流の位置に配置され、イニシャルバースト期間にある場合に、前記空気が最後に通過するフィルターであり、
    前記切替手段は、イニシャルバースト期間にない場合に、前記第1フィルターを前記捕集可能な状態に切り換える
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の画像形成装置。
  6. 前記複数のフィルターは、捕集性能が同一のフィルターである
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の画像形成装置。
  7. 前記複数のフィルターは、JIS9908形式1での捕集効率が70%以上90%以下のフィルターである
    ことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
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