JP2020027138A - 微粒子の捕集装置および画像形成装置 - Google Patents

微粒子の捕集装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】微粒子を捕集する捕集手段を通気管の流路空間内に固定して配置する場合に比べて、通気管の流路空間内における気流の圧力損失を低減させて微粒子を捕集することができる微粒子の捕集装置等を提供する。【解決手段】捕集装置6は、微粒子を含む気流Eが生じる流路空間60を有する通気管61と、通気管61の流路空間60内に回転可能に配置され、表面に微粒子を捕集する捕集手段62が設けられた回転体63とを備えている。回転体63は、気流Eの作用で回転する羽根車63Bである。【選択図】図6

Description

この発明は、微粒子の捕集装置および画像形成装置に関するものである。
従来、空気に含まれる微粒子をフィルタ等の捕集手段により捕集する技術としては、以下の特許文献1、2に記載されたものが知られている。
特許文献1には、記録媒体に画像を定着させるための定着部材の表面にクリーニングウェブを接触させて定着部材を清掃するクリーニング装置を備えた定着装置において、そのクリーニングウェブに揮発性有機化合物と超微粒子のうち少なくとも一方を捕捉する捕捉材を含ませた定着装置が記載されている。また、特許文献1には、記録媒体の搬送経路からクリーニングウェブに向かって気流を発生する気流発生手段を設けることも開示されている。
特許文献2には、電気機器の複数の排気口からの排気を合流させて1つの出口から大気中に排出するためのダクトと、そのダクトの出口の手前側に内蔵されるフィルタおよび電動ファンと、複数の排気口のうちの1つからの排気の有無を検出する空気流センサーと、空気流センサーの出力に基づいて電動ファンの作動を制御する制御装置とを備えた電気機器用のオプション装置であって、前記空気流センサーが前記複数の排気口のうち排気風速が最も速い排気口に配置されているオプション装置が記載されている。
特開2011−112708号公報(段落0006、0008−0009、0016−0017、図2、図3) 特開2016−162759号公報(段落0002、0034−0036、図6)
この発明は、微粒子を捕集する捕集手段を通気管の流路空間内に固定して配置する場合に比べて、通気管の流路空間内における気流の圧力損失を低減させて微粒子を捕集することができる微粒子の捕集装置および画像形成装置を提供するものである。
この発明(A1)の微粒子の捕集装置は、微粒子を含む空気の気流が生じる流路空間を有する通気管と、前記通気管の流路空間内に回転可能に配置され、表面に前記微粒子を捕集する捕集手段が設けられた回転体と、を備えているものである。
また、この発明(A2)の微粒子の捕集装置は、上記発明A1の捕集装置において、前記回転体は、前記流路空間内に生じる気流の作用により回転するものである。
この発明(A3)の微粒子の捕集装置は、上記発明A2の捕集装置において、前記通気管は、前記回転体よりも気流の上流側の位置に前記流路空間が相対的に狭められた狭小部分を有しているものである。
この発明(A4)の微粒子の捕集装置は、上記発明A2の捕集装置において、前記回転体は、回転軸に羽根が設けられた羽根車であり、前記羽根に前記捕集手段が設けられているものである。
この発明(A5)の微粒子の捕集装置は、上記発明A1からA4のいずれかの捕集装置において、前記通気管の流路空間内に気流を発生させる回転する羽根を有した送風手段を備え、前記回転体は、前記通気管の流路空間内のうち前記送風手段よりも気流の上流側の位置に配置されているものである。
この発明(A6)の微粒子の捕集装置は、上記発明A1の捕集装置において、前記回転体は、駆動手段の動力により回転するものである。
この発明(A7)の微粒子の捕集装置は、上記発明A6の捕集装置において、前記回転体は、回転軸に羽根が設けられた羽根車であり、前記羽根に前記捕集手段が設けられているものである。
この発明(A8)の微粒子の捕集装置は、上記発明A6の捕集装置において、前記通気管の流路空間内に気流を発生させる回転する羽根を有した送風手段を備え、前記回転体は、前記駆動手段により前記送風手段の回転数よりも少ない回転数で回転させられるものである。
この発明(A9)の微粒子の捕集装置は、上記発明A6からA8のいずれかの捕集装置において、前記回転体は、前記駆動手段により一方向への回転とその反対方向への回転とを組み合わせて回転させられるものである。
この発明(A10)の微粒子の捕集装置は、上記発明A6の捕集装置において、前記回転体は、前記通気管の流路空間内に気流を発生させる回転する羽根を有した送風手段であり、前記送風手段の羽根に前記捕集手段が設けられているものである。
この発明(A11)の微粒子の捕集装置は、上記発明A10の捕集装置において、前記送風手段からなる回転体は、相対的に少ない回転数で回転する時期を有しているものである。
さらに、この発明(B1)の画像形成装置は、上記A1からA11のいずれかの微粒子の捕集装置を備えたものである。
この発明(B2)の画像形成装置は、上記発明B1の画像形成装置において、未定着像を保持する記録媒体を通過させて未定着像を定着させる定着手段を備え、
前記捕集装置は、前記通気管の流路空間内に気流を発生させる回転する羽根を有した送風手段を備え、前記通気管の一端が前記定着手段に接続されており、前記回転体が駆動手段の動力を受けて回転するよう構成されており、かつ、前記回転体は、前記記録媒体が前記定着手段を通過するごとに前記駆動手段により互いに異なる方向に切り替えるように回転させられるものである。
この発明(B3)の画像形成装置は、上記発明B1の画像形成装置において、未定着像を保持する記録媒体を通過させて未定着像を定着させる定着手段を備え、
前記捕集装置は、前記通気管の流路空間内に気流を発生させる回転する羽根を有した送風手段を備え、前記通気管の一端が前記定着手段に接続されており、前記回転体が前記羽根の表面に前記捕集手段を設けた送風手段で構成されており、かつ、前記送風手段からなる回転体は、前記定着手段において微粒子が発生しやすい時期に相対的に少ない回転数で回転させられる時期を有するものである。
上記発明A1の捕集装置によれば、微粒子を捕集する捕集手段を通気管の流路空間内に固定して配置する場合に比べて、通気管の流路空間内における気流の圧力損失を低減させて微粒子を捕集することができる。
上記発明A2の捕集装置によれば、回転体を駆動手段の動力により回転させる場合に比べて、捕集装置を安価に提供できる。
上記発明A3の捕集装置によれば、通気管が回転体よりも気流の上流側の位置に狭小部分を有していない場合に比べて、回転体を効率よく回転させて捕集手段の微粒子との接触頻度を高めることができる。
上記発明A4の捕集装置によれば、回転体が羽根車でない場合に比べて、微粒子の捕集手段との接触する機会を増やすことができる。
上記発明A5の捕集装置によれば、回転体が送風手段よりも気流の下流側の位置に配置されている場合に比べて、微粒子を整流の気流に乗せて回転体まで片寄りが少なく運んで捕集手段に接触させることができる。
上記発明A6の捕集装置によれば、回転体を気流の作用により回転させる場合に比べて、回転体の回転を制御して微粒子を捕集する効率化を図ることができる。
上記発明A7の捕集装置によれば、回転体が羽根車でない場合に比べて、微粒子の捕集手段との接触する機会を増やすことができる。
上記発明A8の捕集装置によれば、回転体を送風手段の回転数と同等以上の回転数で回転させる場合に比べて、微粒子を効率よく捕集することができる。
上記発明A9の捕集装置によれば、回転体を一方向のみに回転させる場合に比べて、微粒子を効率よく長期にわたり捕集することができる。
上記発明A10の捕集装置によれば、回転体が送風手段とは別体である場合に比べて、構成部品を減らすことができる。
上記発明A11の捕集装置によれば、回転体が相対的に少ない回転数で回転する時期を有していない場合に比べて、相対的に少ない回転数で回転する時期に微粒子を効率よく捕集することができる。
上記発明B1の画像形成装置によれば、画像形成装置内で発生する微粒子を配管の流路空間内における気流の圧力損失を低減させて微粒子を捕集することができる。
上記発明B2の画像形成装置によれば、定着手段における記録媒体の通過にかかわらず回転体を一方向のみに回転させる場合に比べて、定着手段において発生する微粒子を効率よく長期にわたり捕集することができる。
上記発明B3の画像形成装置によれば、定着手段において微粒子が発生しやすい時期に回転体を相対的に少ない回転数で回転させる時期を有しない場合に比べて、定着手段において発生する微粒子を効率よく長期にわたり捕集することができる。
実施の形態1等に係る画像形成装置の構成を示す概要図である。 図1の画像形成装置の一部と実施の形態1に係る微粒子の捕集装置の構成を示す概略断面図である。 (A)は図2の捕集装置を示す概略断面図、(B)は(A)の捕集装置のQ1−Q1線にほぼ沿う概略断面図、(C)は(A)の捕集装置のQ2−Q2線に沿う概略断面図である。 画像形成装置の一部と図2の捕集装置の動作の状態を示す概略断面図である。 実施の形態1に係る微粒子の捕集装置の変形例を示す概略断面図である。 実施の形態2に係る微粒子の捕集装置を示し、(A)はその捕集装置を示す概略断面図、(B)は(A)の捕集装置のQ1−Q1線にほぼ沿う概略断面図、(C)は(A)の捕集装置のQ2−Q2線に沿う概略断面図である。 (A)は図6の捕集装置における回転体の羽根車を示す概略断面図、(B)は図6の捕集装置の動作の状態を示す概略断面図、(C)は(A)の羽根車の特有の作用効果を示す概略断面図である。 (A)は図6の捕集装置における羽根車の変形例を示す概略断面図、(B)は(A)の羽根車を適用した捕集装置の動作の状態を示す概略断面図、(C)は(A)の羽根車の特有の作用効果を示す概略断面図である。 (A)は図6の捕集装置において他の構成の羽根車を適用した変形例を示す概略断面図、(B)は(A)の捕集装置のQ1−Q1線に一部沿う概略断面図、(C)は(A)の捕集装置のQ2−Q2線に沿う概略断面図である。 画像形成装置の一部と別の構成の捕集装置との動作の状態を示す概略断面図である。 実施の形態3に係る微粒子の捕集装置を示し、(A)はその捕集装置を示す概略断面図、(B)は(A)の捕集装置のQ1−Q1線にほぼ沿う概略断面図、(C)は(A)の捕集装置のQ2−Q2線に沿う概略断面図である。 図11の捕集装置の動作の状態を示す概略断面図である。 (A)は試験1の結果を示すグラフ図、(B)は試験2の結果を示すグラフ図である。 (A)は定着手段の加熱動作に関する制御内容を示す概念図、(B)は(A)の制御の一部に対応する定着手段の加熱用回転体の温度状態を示す概念図である。 図11の捕集装置の制御内容を示すフローチャートある。 実施の形態4に係る微粒子の捕集装置を示し、(A)はその捕集装置を示す概略断面図、(B)は(A)の捕集装置のQ1−Q1線にほぼ沿う概略断面図である。 図16の捕集装置の動作の状態を示す概略断面図である。 図16の捕集装置の制御内容を示すフローチャートある。
以下、この発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態1]
図1から図3は、この発明の実施の形態1を示すものである。図1は実施の形態1に係る画像形成装置1の全体の構成を示し、図2は画像形成装置1における定着手段の一部と実施の形態1に係る微粒子の捕集装置の構成を示し、図3は図2の捕集装置の詳細な構成を示している。
各図面中に符号X,Y,Zで示す矢印は、各図面において想定した3次元空間の幅、高さおよび奥行の各方向を示す。また図1においてX,Yの方向の矢印が交わる部分の丸印は、Zの方向が図面の垂直下方に向いていることを示している。
<画像形成装置の全体の構成>
画像形成装置1は、画像を電子写真方式により記録媒体の一例である用紙9に形成する装置である。実施の形態1に係る画像形成装置1は、例えば、情報端末機等の外部機器から取得される画像情報に対応する画像の形成を行うプリンタとして構成されている。画像情報は、文字、図形、模様、写真等の画像を構成する情報である。
そして、画像形成装置1は、図1に示されるように筐体10を有しており、その筐体10の内部空間に像形成手段2、給紙手段4、定着手段5、微粒子の捕集装置6等が主に配置されている。図1中に示す一点鎖線は、筐体10の内部において用紙9が搬送されるときの主な搬送経路である。
上記筐体10は、箱状の外観からなる構造物であり、各種の支持部材、外装材等を用いて構成されている。この筐体10は、その上面部の一部に、画像が形成された後に筐体10の外部に排出される用紙9を重ねた状態で収容する排出収容部11とその排出収容部11にむけて用紙9が排出される排紙口12が形成されている。
また、筐体10の外部には、操作手段13が配置されている。操作手段13は、例えば各種の情報を表示する表示部や、選択操作、入力作業を行う入力部等を備えている。さらに、筐体10の内部には、制御手段14が配置されている。制御手段14は、画像形成装置1における各種の動作を総合的に制御する機能を有する手段である。この制御手段14は、例えば、演算処理回路、記憶手段、入出力手段、これらを制御する制御部等で構成されている。
上記像形成手段2は、電子写真方式を利用して現像剤としてのトナーで構成されるトナー像を形成して用紙9に転写する手段である。実施の形態1における像形成手段2は、図1に示されるように、矢印で示す方向に回転して駆動する感光体の一例である感光ドラム21を有しており、その感光ドラム21の周囲に帯電装置22、露光装置23、現像装置24、転写装置25、清掃装置26等の機器が配置されている。
このうち帯電装置22は、感光ドラム21の像形成領域となる外周面部分を所要の電位に帯電させる装置である。この帯電装置22は、例えば感光ドラム21の外表面の像形成域に接触させるとともに帯電電流が供給されるロール等の帯電部材を備えて構成されている。
露光装置23は、感光ドラム21の帯電後の外周面に画像情報から生成される光を照射して各色成分の静電潜像を形成する装置である。この露光装置23は、外部から入力される画像情報が図示しない画像処理手段等で所要の画像処理がなされた後の画像信号を受けて作動する。
また、現像装置24は、感光ドラム21に形成された静電潜像を所要の色のトナーを供給することによりそれぞれ現像して、その色のトナー像として顕像化する装置である。所要の色は、例えば、黒色である。
転写装置25は、感光ドラム21に形成されたトナー像を用紙9に転写させる装置である。この転写装置25は、例えば感光ドラム21の外周面に接触するとともに転写電流が供給されるロール等の転写部材を備えて構成されている。
清掃装置26は、感光ドラム21の外周面に付着しているトナー等の不要物を除去して清掃する装置である。
上記給紙手段4は、画像の形成に使用する用紙9を収容するとともに像形成手段2の転写を行う転写位置TPまで供給する手段である。実施の形態1における給紙手段4は、図1に示されるように、用紙収容体41、送出装置43等を備えて構成されている。転写位置TPは、像形成手段2における感光ドラム21と転写装置25が対峙する部位になる。
用紙収容体41は、例えば筐体10に対して引き出し可能に取り付けられ、所望のサイズ、種類等からなる用紙9を積載板42の上に積み重ねた状態で収容する装置である。送出装置43は、用紙収容体41から用紙9を1枚ずつ送り出す装置である。用紙9は、筐体10内における搬送経路を経由した搬送とトナー像の保持および定着が可能な媒体であればよく、例えば、普通紙、コート紙、厚紙等の媒体が使用される。
上記定着手段5は、用紙9に転写された未定着像であるトナー像をその用紙9に定着させる手段である。実施の形態1における定着手段5は、図1に示されるように、用紙9の導入口および排出口が形成された箱状の筐体51の内部空間に、加熱用回転体52、加圧用回転体53等を配置して構成されている。
加熱用回転体52は、ロール形態、ベルト形態、ベルト−ニップ形態等からなる構造物である。この加熱用回転体52は、図示しない加熱手段により所要の温度に加熱されて保持されているとともに、図示しない駆動手段により矢印で示す方向に回転して駆動するよう支持されている。加圧用回転体53は、ロール形態、ベルト形態、ベルト−ニップ形態等からなる構造物である。この加圧用回転体53は、図示しない加圧手段により所要の圧力で加熱用回転体52に接触するように配置されているとともに、加熱用回転体52の回転に追従して従動回転するよう支持されている。
定着手段5では、加熱用回転体52と加圧用回転体53が接触する部位を、トナー像が転写された用紙9を通過させて加熱、加圧等の定着処理を行う定着処理部(定着ニップ部)FNとしている。
また、画像形成装置1においては、図1に示されるように、給紙手段4と像形成手段2の間に、給紙手段4にある用紙9を像形成手段2の転写位置TPまで供給するよう搬送する給紙搬送路Rt1が設けられている。給紙搬送路Rt1は、用紙9を挟持して搬送する一対の搬送ロール44や、用紙9の搬送空間を確保して用紙9の搬送を案内する図示しない案内部材等を配置して構成されている。
さらに、定着手段5と排出収容部11の間には、定着終了後の用紙9を排出収容部11に排出させるよう搬送する排出搬送路Rt2が設けられている。排出搬送路Rt2は、筐体10の排出収容部11の一部を構成する壁面に形成された排紙口12の手前において用紙9を挟持して搬送する一対の排出ロール46や、用紙9の搬送空間を確保して用紙9の搬送を案内する図示しない案内部材等を配置して構成されている。
以上の構成からなる画像形成装置1によれば、制御手段14が外部接続機器等から画像形成動作(プリント動作)を要求する指令を受けると、像形成手段2、給紙手段4、定着手段5等が始動して作動することにより、1色のトナーからなる単色の画像を用紙9に形成すること(プリントすること)が可能である。
<微粒子の捕集装置に関する構成>
上記微粒子の捕集装置6は、画像形成装置1における定着手段5から発生する微粒子を捕集する装置である。
この捕集装置6により捕集する微粒子は、例えば、トナーに含まれるワックス等の成分が定着処理時の加熱により揮発した後に冷却されて生成される、粒径が1μm以下の微粒子(粉じん)が対象である。また、このときの微粒子は、望ましくは、粒径が0.1μm以下又は未満のいわゆる超微粒子(UFP:Ultra Fine Particle)を含む微粒子になる。
実施の形態1に係る微粒子の捕集装置6Aは、図2、図3等に示されるように、通気管61、表面に捕集手段62が設けられた回転体63、送風手段64等を備えている。
このうち通気管61は、微粒子を含む気体の気流が生じる流路空間60を有する構造物である。
実施の形態1における通気管61は、図2や図3に示されるように、断面が矩形状からなりかつ一方向に連続して延びる形状からなる流路空間60が設けられた管材である。また、通気管61は、その一端部61aが定着手段5における筐体51の一部(例えば筐体51の奥側の端部)に接続され、その他端部61bが画像形成装置1における筐体10の奥側の内壁部に設けられた排気口15(図2)に接続された状態で配置されている。図2等における符号16は、排気口15に設けられて排気口15における通風の状態を調節するルーバーを示す。また、図2等における符号55は、筐体51内に設けられる支持板、隔壁等の内部構造部を示す。
次に、回転体63は、通気管61の流路空間60内に回転可能に配置され、表面の少なくとも一部に微粒子を捕集する捕集手段62が設けられた構造物である。
実施の形態1における回転体63は、図3に示されるように、回転軸631とその回転軸631の外周に設けられる円柱状又は円筒状のロール本体632とからなるロール63Aにて構成されている。
このロール63Aは、その回転軸631が通気管61の流路空間60を横断して、その回転軸の両端部631a,631bが通気管61の側壁部に軸受633を介して回転可能になるよう配置される。また、ロール63Aは、図3(C)に示されるように、そのロール本体632(捕集手段62を含む)が流路空間60の横断面をほぼ遮断する状態になるよう配置される。
次に、捕集手段62は、通気管61の流路空間60内を流れる気流に含まれる微粒子を捕集する手段である。
実施の形態1では、捕集手段62を、回転体63のロール63Aにおけるロール本体632の外周面の全域に設けている。
また、実施の形態1では、捕集手段62として、空気中に含まれる微粒子を捕集することができる性能、さらには超微粒子をも捕集することができる性能を備えたものが適用される。具体的には、捕集手段62として、ポリエステル等の材質からなる不織布等の素材を適用している。
また、捕集手段62は、回転体63の回転の支障にならない厚さや重さのものを選定したり又は設定したものとし、例えば接着剤等の固定手段により固定した状態で取り付けられる。
次に、送風手段64は、通気管61の流路空間60内に気流を発生させる回転する羽根642を有した手段である。
この送風手段64は、定着手段5およびその周辺部に発生する微粒子を空気と共に通気管61の一端部61aから流路空間60内に流入させて回転体63における捕集手段62に接触させる気流を発生させることができる性能を有する送風手段であることが好ましい。
また、送風手段64は、通気管61の流路空間60内のうち回転体63よりも気流の下流側の位置に存在するよう配置される。
さらに、送風手段64は、画像形成装置1の少なくともプリント動作等の動作に連動して作動する。このときの送風手段64の動作は、例えば、画像形成装置1の制御手段14により制御される。なお、このときの送風手段64の回転は、定着手段5の筐体51内における冷却等を行うために必要な回転数や駆動時間の条件下で行われる。
実施の形態1では、送風手段64として軸流ファンを適用している。また、実施の形態1では、送風手段64を通気管61の排気口15と接続する側の他端部61bの少し手前の位置に存在させるよう配置している。この送風手段64は、空気が通気管61の一端部61aからその他端部61bの方に移動するように流れる送風作用を発生する。
送風手段64としての軸流ファンは、例えば、図3や図11(C)等に示されるように、断面円形の貫通部643aが形成された枠部643と、枠部643の貫通部643aに存在して回転可能に支持されるとともに駆動モータ645が内蔵された軸部641と、軸部641の周囲に林立するよう設けられ、枠部643の貫通部643a内に収まる程度の大きさおよび形状からなる複数枚の羽根部642とで構成されている。
そして、この捕集装置6Aは、ロール63Aが通気管61の流路空間60内に生じる空気の気流の作用を受けることにより回転するよう構成されている。実施の形態1では、主に、送風手段64の送風作用により流路空間60内に気流を発生させている。これにより、この捕集装置6Aは、回転体63を駆動手段の動力により回転させるよう構成した捕集装置に比べて、安価な提供が可能になりコスト面でも有利である。
また、この捕集装置6Aでは、図2や図3に示されるように、ロール63Aを、通気管61の流路空間60内のうち送風手段64よりも気流(E)の上流側になる位置に配置している。
このときロール63Aは、図3(A)に示されるように、送風手段64(例えば枠部643の端部)から気流の上流側に所要の距離L1だけ離した位置に配置される。
また、このときのロール63Aは、図3に示されるように、外周面に捕集手段62を設けたロール本体632が、通気管61の流路空間60を構成する内壁面とわずかな隙間S1,S2,S3,S4をあけた状態で配置されている。
ここで、隙間S1は通気管61の下面部61cとの間の隙間、隙間S2は通気管61の上面部61dとロール63Aの間の隙間、隙間S3は通気管61の一方の側面部61eとの間の隙間、隙間S4は通気管61の他方の側面部61fとの間の隙間である。
この隙間S1,S2,S3,S4については、例えば、隙間S3,S4が微粒子を含む空気の捕集手段62との接触なしの素通りを減らす等の観点からロール63Aの回転を損なわない程度に限りなく小さい値に設定され、隙間S1,S2が送風手段64の回転負荷の増大を回避する等の観点から隙間S3,S4よりも少し大きい程度の値に設定される。
また、捕集手段62については、ロール63Aの回転に支障にならなければ、隙間S3,S4を通過する気流に含まれる微粒子の捕集を可能にする等の観点から、ロール63Aにおけるロール本体632の側面部に存在するように設けてもよい。
さらに、この捕集装置6Aでは、図2や図3に示されるように、通気管61として、ロール63Aよりも気流の上流側の位置に流路空間60が相対的に狭められた狭小部分60Cを有するものを適用している。
実施の形態1における狭小部分60Cは、流路空間60の流路の一部を遮断して残りの部分を通気可能にする遮断構造部61Mにより構成されている。
この遮断構造部61Mは、流路空間60の下部側に通気部を形成するよう、通気管61の上面部61dから下面部61cにむけて途中まで延びる板状の部材や突起成形部にて形成されている。遮断構造部61Mの断面形状や寸法については、ロール63Aの回転を促進する気流を形成する等の観点から、必要に応じて種々変更することが可能である。
また、実施の形態1における狭小部分60Cは、図3(A)に示されるように、通気管61における流路空間60の高さHよりも相対的に低い高さ寸法H1(下面部61cからの高さ)からなる通気部として構成されており、しかも、ロール63Aから気流の上流側に所要の距離L2だけ離した位置に存在するよう配置されている。
<捕集装置の動作>
以上の構成からなる微粒子の捕集装置6Aは、例えば、以下のように作動する。
この捕集装置6Aは、画像形成装置1のプリント動作等の動作に連動して送風手段64が作動している間(時期)、その送風手段64の動作に連動して作動する。
これにより、捕集装置6Aでは、図4に示されるように、送風手段64の送風作用を受けて、定着手段5で発生する微粒子を含む空気が図中の矢印E1a,E1bで例示されるように筐体51から通気管61の一端部61aを通して流路空間60内に移動するように流入する。このとき流路空間60内に流入する空気(E1a,E1b)が送風手段64にむけて移動する気流となる。
続いて、捕集装置6Aでは、通気管61の流路空間60内に流入した空気(E1a,E1b)が、図4に矢印E2a、E2bで例示するように通気管61の狭小部分60Cを通過した後、狭小部分60Cの下流側に存在する回転体63のロール63Aを通過するように流れる。
この際、通気管61の狭小部分60Cを通過する空気(E2)は、その一部の空気(E2a)が狭小部分60Cの通気部をそのまま通過して流れる一方で、それ以外の空気(E2b)が遮断構造部61Mにより遮断されて狭小部分60C(通気部)に集約されるように規制されて流れる。そして、狭小部分60Cを通過した空気(E2)は、ロール63Aの回転軸631よりも下方側のロール本体632の部分に突き当たるように移動する。
これにより、ロール63Aは、図4に示されるように、流路空間60の下部側を流れる気流(E2)によって押されるような作用を受け、回転軸631を中心にして矢印Aで示す方向に回転する。
またこの際、ロール63Aを回転させるように通過する空気(E2)は、ロール63Aの外周面における捕集手段62に接触しながら移動する。
これにより、その空気(E2)に含まれる微粒子は、捕集手段62に接触して捕集される。
ちなみに、このときロール63Aに接触した空気(E2)は、気流で回転するロール63Aの外周面の移動に伴って一時的に保持されるように運ばれる状態になり、この結果、そのロール63Aの外周面にある捕集手段62と通気管61の下面部61cとの間の隙間S1をすり抜けるように通過する。
続いて、ロール63Aを通過した空気(E2)は、送風手段64の送風作用により、図4に矢印E3で例示されるように送風手段64を通過して通気管61の他端部61b側に流れた後、矢印E4で例示するように画像形成装置1の筐体10における排気口15からルーバー16を介して筐体10の外部に排出される。
この際、排気口15から排出される空気(E4)は、微粒子が捕集手段62との接触により捕集されるので、微粒子のない浄化された空気になる。
以上のように捕集装置6Aでは、定着手段5の筐体51内における空気が送風手段64の送風作用で通気管61の流路空間60内に流入して気流となり、その気流の作用により流路空間60内で回転するロール63Aの外周面に捕集手段62が設けられているので、その気流の空気がロール63Aと一体になって回転するように動く捕集手段62に接触しながら通過する。つまり、このときの気流の空気は、捕集手段62によって一時的に堰き止められることなく回転するロール63Aによってあたかも送られるかのようにして流路空間60内を通過する。
したがって、この捕集装置6Aによれば、例えば捕集手段を通気管61の流路空間60内にその流路を塞ぐような状態で固定して配置する構成の捕集装置に比べると、圧力損失が低減されたうえで、気流の空気に含まれている定着手段で発生した微粒子がその気流で回転するロール63Aに設けられた捕集手段62により捕集される。
また、この捕集装置6Aでは、捕集手段62が気流の作用で回転するロール63Aと一体になって動くように存在する。このため、この捕集装置6Aによれば、捕集手段62の気流の空気と触れる部分が一部分に限定されることがなく捕集手段62のほぼ全体にわたって空気と接触するようになり、微粒子が効率よく長期にわたって捕集される。
さらに、この捕集装置6Aでは、流路空間60内の気流の空気が、気流の作用で比較的ゆっくりと回転するロール63Aと一体的になって動く捕集手段62に対して接触し、しかも、その動く捕集手段62とほぼ同じ方向に移動しながら接触する。
このため、この捕集装置6Aによれば、捕集手段62が動くにもかかわらず、気流の空気に含まれる微粒子が捕集手段62と接触するときの速度(接触速度)が相対的に遅くなった状態で接触し、その微粒子が捕集手段62によって捕集されやすくなる。
この微粒子が捕集手段62と接触するときの接触速度が遅くなると微粒子が捕集されやすくなる点は、後述する実施の形態3で行った試験1の結果(図13(A))からも見ても明らかである。
この他、この捕集装置6Aでは、通気管61として回転体63のロール63Aよりも気流の上流側の位置に狭小部分60Cを有するものを適用しているので、その流路空間60内における気流を狭小部分60Cにより回転体63の所要の部分に接触させるよう限定して流すことが可能になる。
このため、この捕集装置6Aによれば、その狭小部分60Cを有しない通気管を適用した場合に比べて、ロール63Aが狭小部分60Cを通過させた気流により効率よく回転させられ、しかも、そのロール63Aの外周面に設けられた捕集手段62の微粒子との接触頻度が高められる。
[実施の形態1の変形例]
実施の形態1に係る捕集装置6Aは、図5(A)に示されるように、送風手段64の配置を省略して構成することも可能である。
この図5(A)に示す変形例1の捕集装置6A1は、送風手段64の送風作用がなくても、通気管61の流路空間60内に回転体63のロール63Aを回転させ得る気流が発生する場合に可能になる。このときの気流としては、例えば、通気管61の一端部61aと他端部61bとの間における温度差で発生するときの気流や、画像形成装置1の筐体10内における他の部分で発生させる気流の一部を利用できるときの気流や、それらの気流が通気管61の一端部61aよりもその他端部61bの方が重力方向の上側に位置するような昇り勾配になる形状や配置状態により更に助長されること(煙突効果)で発生するときの気流などが挙げられる。
この変形例1の捕集装置6A1は、送風手段64を設ける捕集装置の場合に比べて、より安価に提供される。
また、実施の形態1に係る捕集装置6Aは、図5(B)に示されるように、通気管61として異なる構成の通気部からなる狭小部分60Cを有する通気管を適用して構成することも可能である。この図5(B)に示す変形例2の捕集装置6A2においても、送風手段64を同図(B)に二点鎖線で例示するように省略しても構わない。
図5(B)に例示する通気管61の狭小部分60Cは、通気部が通気管61の下面部61cから少し上方にずれた位置に存在するように構成したものである。このときの狭小部分60Cは、例えば、2つの遮断構造部61Ma,61Mbを通気部の高さ寸法H2だけ離した状態で配置することで得られるが、この構成に何ら限定されない。
この変形例2の捕集装置6A2は、図5(B)に矢印E2cで例示されるように狭小部分60Cの通気部を通過した気流の空気がロール63Aの回転軸631とロール本体632の最下端より少し上方の位置までの部分に接触するよう流れるので、その空気に含まれる微粒子が捕集手段62に接触せずに隙間S1を単に通過することが抑制され、捕集手段62に確実に接触するようになる。
さらに、実施の形態1に係る捕集装置6Aは、回転体63のロール63Aとして、外周面が凹凸面からなるロールを適用してもよい。凹凸面としては、例えば、ロール本体632の外周面に、その回転軸方向に沿って連続する凸部又は凹部がその回転方向に複数存在する凹凸面等が挙げられる。
この外周面が凹凸面からなるロール63Aを適用する場合は、その凹凸面に設けられる捕集手段62もその表面が凹凸面になる。
このように表面が凹凸面からなる捕集手段62が設けられたロール63Aを適用した捕集装置6Aにあっては、ロール63Aが捕集気流の作用を受けて回転しやすくなり、しかも、捕集手段62の気流との接触面積が増えて気流に含まれる微粒子が捕集されやすくなる。
[実施の形態2]
図6は、実施の形態2に係る微粒子の捕集装置6Bを示している。
この捕集装置6Bは、回転体63として、ロール63Aに代えて、回転軸631に羽根634が設けられた羽根車63Bを適用し、その羽根車63Bにおける羽根634に捕集手段62を設けるように変更した以外は実施の形態1に係る捕集装置6Aと同じ構成からなるものである。
このため、捕集装置6Bにおいては、捕集装置6Aと同じ構成の部分に対して同じ符号を付し、これ以降において必要な場合以外はその同じ構成の部分の説明を省略する。
捕集装置6Bにおける羽根車63Bは、図6や図7(A)に示されるように、回転軸631とその回転軸631の外周に放射状に林立するよう設けられる複数の板状の羽根634とで構成されている。
実施の形態2では、8枚の羽根634を設けているが、羽根車63Bが気流の作用を受けて回転することが可能であれば、その数については特に限定されない。また、複数の羽根634については、回転軸631を挟んで対向する2枚の羽根634で流路空間60内を一時的に遮断する状態を形成して気流が捕集手段62に接触せずにすり抜けることを抑制する等の観点から、回転軸631の中心に対して点対称となるように配置するとよい。
この羽根車63Bは、上記ロール63Aの場合と同様に、その回転軸631が通気管61の流路空間60を横断して、その回転軸の両端部631a,631bが通気管61の側壁部に軸受633を介して回転可能になるよう配置される。
また、この羽根車63Bは、図6(C)に示されるように、その羽根634(捕集手段62を含む)が少なくとも回転軸631を挟んでその上下の位置に存在して流路空間60の横断面をほぼ遮断する状態になるよう配置される。
捕集装置6Bにおける捕集手段62は、図7(A)等に示されるように、羽根車63Bにおける羽根634の表裏両面および先端面の全域に設けている。
このときの捕集手段62は、羽根車63Bの回転に支障にならなければ、隙間S3,S4を通過する気流に含まれる微粒子の捕集を可能にする等の観点から、羽根634の左右側端の端面に存在するように設けてもよい。
この羽根車63Bの羽根634に設ける場合の捕集手段62は、実施の形態1におけるロール63Aの外周面に捕集手段62を設ける場合に比べて、表面積が広くなり、微粒子との接触面積が増加して捕集量の増加が図れる。
<捕集装置の動作>
この捕集装置6Bは、捕集装置6Aと同様に、画像形成装置1のプリント動作等の動作に連動して送風手段64が作動すると、その送風手段64の動作に連動して作動する。
これにより、捕集装置6Bにおいても、図7(B)に示されるように、送風手段64の送風作用を受けて、定着手段5で発生する微粒子を含む空気(図4)が矢印E1a,E1bで例示されるように通気管61の一端部61aを通して流路空間60内に移動するように流入する。このとき流路空間60内に流入した空気(E1a,E1b)が送風手段64にむけて流れる気流となる。
続いて、捕集装置6Bでは、通気管61の流路空間60内に流入した空気(E1a,E1b)が、図7(B)に矢印E2a、E2bで例示するように通気管61の狭小部分60Cを通過した後、狭小部分60Cの下流側に存在する回転体63の羽根車63Bを通過するように流れる。
この際、狭小部分60Cを通過した空気(E2a,E2b)は、羽根車63Bの回転軸631よりも下方側に存在する羽根634の部分に突き当たるように流れる。
これにより、羽根車63Bは、図7(B)に示されるように、流路空間60の下部側を流れる気流によって押されるような作用を受け、回転軸631を中心にして矢印Aで示す方向に回転する。
またこの際、羽根車63Bを回転させるように通過する空気(E2)は、羽根車63Bの羽根634における捕集手段62に接触しながら移動する。
これにより、その空気(E2)に含まれる微粒子は、捕集手段62に接触して捕集される。
ちなみに、このとき羽根車63Bに接触した空気(E2)は、気流で回転する羽根車63Bにおける複数の羽根634の移動に伴って順送りされるかのように運ばれる状態になり、この結果、羽根車63Bの回転軸631よりも下側の領域に存在するときの羽根634(捕集手段62を含む)又は隣り合う羽根634どうしの間と通気管61の下面部61cとの間における隙間S1をすり抜けるように通過する。
続いて、羽根車63Bを通過した空気(E2)は、送風手段64の送風作用により、図7(B)に矢印E3で例示されるように送風手段64を通過して通気管61の他端部61b側に流れる。この後は、捕集装置6Aの場合と同様に、図4に矢印E4で例示するように画像形成装置1の筐体10における排気口15からルーバー16を介して筐体10の外部に排出される。
以上のように捕集装置6Bでは、定着手段5の筐体51内における空気が送風手段64の送風作用で通気管61の流路空間60内に流入して気流となり、その気流の作用により流路空間60内で回転する羽根車63Bにおける複数の羽根634の表裏面等に捕集手段62が設けられているので、その気流の空気が羽根車63Bと一体になって回転するように動く捕集手段62に接触しながら通過する。つまり、このときの気流の空気は、捕集手段62によって一時的に堰き止められることなく回転する羽根車63Bによってあたかも送られるかのようにして流路空間60内を通過する。
したがって、この捕集装置6Bによれば、例えば捕集手段を通気管61の流路空間60内にその流路を塞ぐような状態で固定して配置する構成の捕集装置に比べると、圧力損失が低減されたうえで、気流の空気に含まれている定着手段5で発生した微粒子がその気流の作用で回転する羽根車63Bに設けられた捕集手段62により捕集される。
また、この捕集装置6Bにおいても、実施の形態1に係る捕集装置6Aで得られる上記した他の作用効果が同様に得られる。
さらに、この捕集装置6Bにおいては、気流が羽根車63Bの羽根634に突き当たると、図7(C)に矢印Erで例示するように気流が隣り合う羽根634どうしの間の空間で乱流になりやすい。
このため、この捕集装置6Bによれば、回転体63が羽根車63Bでない場合に比べると、気流の空気に含まれる微粒子が羽根634の表裏面や先端面にある捕集手段62に接触する機会(確率)が増え、その微粒子が捕集手段62により捕集されやすくなる。
またこの際、気流が羽根車63Bの隣り合う羽根634どうしの間の空間で一時的に滞留する状態になるので、気流の空気に含まれる微粒子が捕集手段62と接触するときの接触速度が遅くなり、微粒子の捕集効率が増加する。
[実施の形態2の変形例]
実施の形態2に係る捕集装置6Bにおいては、図8(A)に示されるように、捕集手段62を羽根車63Bの羽根634の表裏面の片面に設けるように構成してもよい。
この図8に示す変形例1の捕集装置6B1では、羽根634の表裏面のうち通気管61の流路空間60内における気流が突き当たるように接触する側の面(表面側)に捕集手段62を設けている。これは、羽根車63Bが気流の作用を受けて回転するとき、その回転方向Aの下流側になる面(表面側)に捕集手段62を設けているともいえる。
この変形例1の捕集装置6B1では、図8(B)に示されるように、その作動時になると、実施の形態2に係る捕集装置6Bの場合と同様に、通気管61の流路空間60内において発生する気流(E1,E2)の作用により羽根車63Bが矢印Aで示す方向に回転し、その気流の空気が矢印E3で例示するように、回転する羽根車63Bの羽根634の片面に設けられた捕集手段62に接触して通過する。
このため、この捕集装置6B1においても、上記捕集装置6Bの場合と同様に、圧力損失が低減されたうえで、その気流の空気に含まれている微粒子が気流で回転する羽根車63Bにおける捕集手段62により捕集される。
また、この捕集装置6B1においても、気流が羽根車63Bの羽根634に突き当たると、図8(C)に矢印Erで例示するように気流が隣り合う羽根634どうしの間の空間で乱流になりやすいので、気流の空気に含まれる微粒子が羽根634の片面にある捕集手段62に接触する機会が増え、その微粒子が捕集手段62により捕集されやすくなる。
またこの際、気流が羽根車63Bの隣り合う羽根634どうしの間の空間で一時的に滞留する状態になるので、気流の空気に含まれる微粒子が捕集手段62と接触するときの接触速度が遅くなり、微粒子の捕集効率が増加する。
また、実施の形態2に係る捕集装置6Bにおいては、回転体63として、図9に示される構成の羽根車63Cを適用して構成してもよい。
この羽根車63Cは、流路空間60の長手方向又は気流の方向にほぼ沿って配置される回転軸635と、その回転軸635の外周面に放射状に林立するよう設けられる複数の板状の羽根636とで構成されている。
この図9に示す変形例2では、4枚の羽根636を設けているが、羽根車63Cが気流の作用を受けて回転することが可能であれば、その数については特に限定されない。また、羽根636については、気流の作用を受けて羽根車63Cが回転しやすくなる等の観点から、気流に対して斜めに交差する状態で配置される平面状の羽根にするか、あるいは気流を受け入れて流すように曲げられた曲面の羽根にするとよい。さらに、複数の羽根636については、隣り合う羽根636どうしの間の空間から気流が捕集手段62に接触せずにすり抜けることを抑制する等の観点から、隣り合う羽根636どうしが回転軸635の端部側から見たときに一部重複するように存在する形状や枚数や配置の仕方を採用するとよい。
また、この羽根車63Cは、図9に示されるように、その回転軸635が流路空間60の横断面におけるほぼ中心において、例えば通気管61の上面部61dから垂下する支持板等の支持手段638により回転可能に支持された状態で配置される。また、羽根車63Cは、図9(C)に示されるように、その羽根636(捕集手段62を含む)が少なくとも回転軸635を挟んでその上下の位置に存在して流路空間60の横断面を可能な限り遮断する状態になるよう配置される。
この変形例2の捕集装置6B2では、羽根車63Cの羽根636の片面に捕集手段62を設けている。捕集手段62は、必要により、羽根車63Cの羽根636の表裏両面に設けても構わない。
また、この捕集装置6B2では、通気管61として、狭小部分60Cを有しない通気管を適用している。通気管61については、必要であれば、狭小部分60Cを有する通気管を適用しても構わない。
この変形例2の捕集装置6B2では、図9(B)や同図(C)に示されるように、その作動時になると、送風手段64の送風作用で通気管61の流路空間60内において発生する気流(E1,E2,E5)の作用により羽根車63Cが矢印Bで示す方向に回転し、その気流が矢印E6で例示するように、回転する羽根車63Cの羽根636の片面に設けられた捕集手段62に接触して通過する。
このため、この変形例の捕集装置6B2においても、上記捕集装置6B1の場合と同様に、圧力損失が低減されたうえで、その気流の空気に含まれている微粒子が気流で回転する羽根車63Cにおける捕集手段62により捕集される。
さらに、実施の形態2に係る捕集装置6Bは、図5(A)に示した変形例の捕集装置6A1の場合と同様に、図10に示されるように、送風手段64の配置を省略して構成することも可能である。
この図10に示す変形例3の捕集装置6B3は、画像形成装置1の筐体10に配置して使用した場合、送風手段64の送風作用がなくても、通気管61の流路空間60内に他の要因で発生する気流により回転体63の羽根車63Bが回転する。
この変形例3の捕集装置6B3は、実施の形態2の変形例1,2である捕集装置6B1,6B2を適用して構成することも可能である。
[実施の形態3]
図11は、実施の形態3に係る微粒子の捕集装置6Dを示している。
この捕集装置6Dは、回転体63として、ロール63Aに代えて、回転する羽根642を有した送風手段64からなる回転体63Dを適用し、その回転体63Dにおける羽根642に捕集手段62を設けるように変更した以外は実施の形態1に係る捕集装置6Aと同じ構成からなるものである。
このため、捕集装置6Dにおいては、捕集装置6Aと同じ構成の部分に対して同じ符号を付し、これ以降において必要な場合以外はその同じ構成の部分の説明を省略する。
捕集装置6Dにおける回転体63Dの送風手段64は、図11に示されるように、通気管61の流路空間60内に気流を発生させる回転する羽根642を有した手段である。この場合、回転体63Dに直接該当する部分は、駆動手段の動力により回転する回転軸とその回転軸を中心にして回転する羽根642の部分になる。この送風手段64は、例えば、通気管61の流路空間60内のうち画像形成装置1における排気口15(図2等)に接続される他端部61bの少し手前の位置に存在するよう配置される。
実施の形態3では、回転体63Dの送風手段64として、実施の形態1における送風手段64の場合と同様に軸流ファンを適用している。この送風手段64は、空気が通気管61の一端部61aからその他端部61bの方に移動するように流れる送風作用を発生する。
送風手段64としての軸流ファンは、実施の形態1において説明したとおり、図11に示されるように、貫通部643aが形成された枠部643と、駆動モータ645が内蔵された軸部641と、複数枚の羽根部642とで構成されている。
捕集装置6Dにおける捕集手段62は、図11に示されるように、回転体63Dの送風手段64における羽根642の片面に設けている。
また、捕集装置6Dにおいては、図11(A)に示されるように、回転体63Dの送風手段64の動作を第1駆動制御手段68により制御するよう構成している。
この第1駆動制御手段68は、画像形成装置1における制御手段14と同じ構成からなるものであるが、その制御手段14とは独立した制御系統として構成されるか、あるいはその制御手段14の一部の機能として作動するよう構成される。
また、第1駆動制御手段68は、送風手段64の回転動作の開始および終了やその回転数について制御する。第1駆動制御手段68は、制御動作に必要な情報が入力される。その入力情報としては、例えば、プリント動作の開始および終了の情報や送風手段64の動作に関する情報が含まれる。このときの制御内容の詳細については後述する。
<捕集装置の動作>
この捕集装置6Dは、捕集装置6Aとほぼ同様に、画像形成装置1のプリント動作等の動作に連動して回転体63Dとしての送風手段64が作動する。
このときの送風手段64は、図12に示されるように駆動モータ645の動力により回転軸641および羽根642を矢印Cで示す方向に回転させることにより作動する。つまり、この捕集装置6Dにおける回転体63Dは、入力情報に基づいて作動する第1駆動制御手段68により駆動手段としての駆動モータ645が作動すると、送風手段64でもある回転体63Dが所定の回転数で回転する。
これにより、捕集装置6Dにおいては、図12(A)に示されるように、送風手段64の送風作用を受けて、定着手段5で発生する微粒子を含む空気(図4)が矢印E1a,E1bで例示されるように通気管61の一端部61aを通して流路空間60内に移動するように流入する。このとき流路空間60内に流入する空気(E1a,E1b)が回転体63Dである送風手段64にむけて流れる気流となる。
続いて、捕集装置6Dでは、通気管61の流路空間60内に流入した空気(E1a,E1b)が、図12(A)に矢印E5で例示するように通気管61の流路空間60内をそのまま通過するように流れた後、回転体63Dの送風手段64を通過するように流れる。
この際、通気管61の流路空間60内を流れる空気(E5)は、図12(A)に矢印E7で例示するように回転体63Dの送風手段64における羽根642に突き当たるように流れるとともに、その羽根642に設けられた捕集手段62に接触しながら移動する。
これにより、そのときの空気(E5)に含まれている微粒子は、捕集手段62に接触して捕集される。
続いて、回転体63Dの送風手段64を通過した空気(E7)は、送風手段64の送風作用により、通気管61の他端部61b側に流れる。この後は、捕集装置6Aの場合と同様に、図4に矢印E4で例示するように画像形成装置1の筐体10における排気口15からルーバー16を介して筐体10の外部に排出される。
以上のように捕集装置6Dでは、定着手段5の筐体51内における空気が回転体63Dとしての送風手段64の送風作用で通気管61の流路空間60内に流入して気流となり、また、駆動モータ645の動力により自ら回転する送風手段64における羽根642の片面に捕集手段62が設けられているので、その気流の空気が送風手段64における複数の羽根642と一体になって回転するように動く捕集手段62に接触しながら通過する。つまり、このときの気流は、捕集手段62によって一時的に堰き止められることなく回転する回転体63Dの羽根642によって送られるようにして流路空間60内を通過する。
したがって、この捕集装置6Dによれば、例えば捕集手段を通気管61の流路空間60内にその流路を塞ぐような状態で固定して配置する構成の捕集装置に比べると、圧力損失が低減されたうえで、その気流の空気に含まれている定着手段5で発生した微粒子が駆動手段(645)の動力で回転する回転体63Dに設けられた捕集手段62により捕集される。
また、この捕集装置6Dによれば、回転体63Dとして送風手段64と別体のものを適用する構成の捕集装置に比べると、構成部品が少なくなる(減る)。
<試験1>
次に、実施の形態3に係る捕集装置6Dを用いて行った試験1について説明する。
試験1は、捕集装置6Dにおける回転体63Dの送風手段64の回転数を変更したときに、その送風手段64の羽根642に設けた捕集手段62に捕集される微粒子の量(付着量)を測定した。この試験1の結果について図13(A)に示す。
試験1では、回転体63Dの送風手段64として軸流ファン(日本電産株式会社製:U92T24MHA7−53J56、DC24V駆動用)を用い、その複数枚の羽根の片面全面に捕集手段62として不織布を貼り付けたうえで、通気管61の流路空間60内に配置した。
また、試験1では、通気管61の一端部61aから超微粒子(UFP)がほぼ一定の含有量で含まれる空気を流入させるとともに、送風手段64としての軸流ファンの回転数を図13(A)に示すような値に変更したうえで軸流ファンを同じ時間だけ作動させることにより、UFPの捕集をそれぞれ行った。
そして、試験1では、その各回転数で作動させたときの捕集手段62としての不織布に付着しているUFPの付着量をそれぞれ測定した。UFPの付着量の測定は、微粒子測定装置を用いて行った。
試験1の図13(A)に示す結果から明らかなように、微粒子の付着量は回転数が少なくなることに対応して増える傾向にあることがわかる。ちなみに、図13(A)に示す回転数の中央の値は約2400rpmであり、例えば定着手段5を冷却するときに適用する通常の回転数である。
このような結果が得られるのは、軸流ファンの回転数が少なるほど、そのファンの羽根に貼り付けられた不織布の表面付近と空気との相対速度がゼロに近づくように小さくなり、その空気に含まれる微粒子が慣性により不織布の表面まで運ばれて接触する頻度が高まり、その微粒子が分子間力や静電気力を受けることで不織布に付着しやくなることが一因であると考えられる。
また、試験1の結果に照らしてみると、実施の形態1,2で例示したような気流の作用により回転する回転体63A、63B,63Cに捕集手段62を設けた場合には、その回転体63A、63B,63Cが比較的少ない回転数(例えば上記回転数よりも少ない回転数)で回転するため、その各回転体63A、63B,63Cにそれぞれ設けた捕集手段62による微粒子の捕集は良好に行われることが認められる。
<試験2>
次に、実施の形態3に係る捕集装置6Dを用いて行った試験2について説明する。
試験2は、定着手段5を比較的高い温度である「Hot」の状態から始動させた場合と比較的低い温度である「Cold」の状態から始動させた場合において、UFPを含む微粒子が発生する量についてそれぞれ測定した。この試験2の結果について図13(B)に示す。
試験2は、定着手段5を「Hot」の状態から単独で始動させて所要の時間だけ作動したときの超微粒子(UFP)を含む微粒子の発生した量を測定し、また、定着手段5を「Cold」の状態から単独で始動させて所要の時間だけ作動したときの超微粒子(UFP)を含む微粒子の発生した量を測定した。この2種の測定を複数回行ったときに得られる測定値の平均値を結果とした。また、このときのUFPの発生量の測定は、微粒子測定装置を用いて行った。
試験2の図13(B)に示す結果から明らかなように、微粒子の発生量は「Cold」の状態から始動したときが「Hot」の状態から始動したときよりも多くなる傾向にあることがわかる。
<定着手段の加熱温度に関する制御>
ここで、画像形成装置1における定着手段5は、図14(A)に例示されるように、加熱用回転体52の加熱温度の制御が行われている。
図14(A)に例示する加熱温度の制御は、プリント動作が所定の時間以上行われずに待機(スタンバイ)している間において待機制御がなされ、その後にプリント動作の要求を受けると、第1制御、第2制御、第3制御および第4制御のような複数段階に分けられた制御がなされるというものである。また、第1制御、第2制御、第3制御および第4制御が行われるときの加熱用回転体52の温度は、例えば図14(B)に示されるように推移するようになっている。
この定着手段の加熱温度に関する制御は、例えば画像形成装置1の制御手段14により行われる。
このうち待機制御は、加熱用回転体52の温度を待機用として設定される所要の温度の範囲内に保つようになされる加熱制御である。ちなみに、この待機制御時における制御温度は、上記「Cold」の状態のときの温度にほぼ相当する。
第1制御は、待機状態においてプリント動作の要求を受けたときに加熱用回転体52の温度を待機時の温度から定着温度としての適正温度に素早く移行させるために、その適正温度の上限温度を超える少し高めの温度に達するまで高速で加熱する制御である。
第2制御は、第1制御の加熱温度まで達した後に最初のプリント動作における定着動作が実行されたときに、加熱し始めた直後の加熱用回転体52の温度が用紙9による熱吸収により低下することを見込んで定着温度の適正温度の上限温度より少し高めの温度で所要の時間だけ加熱する制御である。
第3制御は、第2制御が終了した後に後続のプリント動作における定着動作が実行されたときに、加熱用回転体52の温度が用紙9による熱吸収により低下する傾向にあることを見込んで定着温度の適正温度の上限温度に近い温度で所要の時間(例えば100秒間)だけ加熱する制御である。
第4制御は、加熱用回転体52の温度が十分に加熱された状態になったとみなし、定着温度の適正温度に保つために加熱する制御である。
<捕集装置の回転体63D(送風手段)に関する制御>
上記定着手段5の加熱温度の制御内容と上記試験2の結果から、画像形成装置1においては定着手段5が「Cold」の状態から始動して加熱される時期があり、しかも、その時期にUFPを含む微粒子が比較的多く発生してしまう傾向にあることが判明した。
そこで、実施の形態3では、上記試験1の結果を参考にして、プリント動作がしばらくの間行われず定着手段5が「Cold」の状態になった後に始動して加熱される時期において発生する微粒子を確実に捕集する等の観点から、捕集装置6Dの捕集動作(回転体63Dである送風手段64の回転数)に関して、図15に示すような制御を行うように構成している。
この捕集装置6Dの捕集動作に関する制御は、上記第1駆動制御手段68(図11(A))により行われる。この場合、第1駆動制御手段68は、回転体63Dである送風手段64の駆動モータ645の動作を制御する。また、第1駆動制御手段68には、その制御に際して、画像形成装置1の制御手段14からプリント動作の有無や定着手段5の加熱温度の制御等に関する情報が入力される。
このときの制御は、例えば以下のように行われる。
すなわち、このときの制御は、図15に示されるように、第1駆動制御手段68により画像形成装置1において先行のプリント動作が終了したか否かが判断され(ステップ10。以下、この種の表記を「S10」等のように略記することもある)、その先行のプリント動作が終了したことが確認できた後から開始される。
続いて、第1駆動制御手段68により後続のプリント動作があるか否かが判断される(S11)。
このステップ11において後続のプリント動作がある(Yes)と判断されると、第1駆動制御手段68において回転体63Dの送風手段64における駆動モータ645の回転数が通常時の回転数という設定のままで維持され(S12)、また画像形成装置1の制御手段14により後続のプリント動作が開始される(S13)。
つまり、このとき開始される後続のプリント動作は、先行のプリント動作が終了してから比較的短い経過時間(具体的には30分未満の経過時間)内で開始されることから、定着手段5が比較的高温の「Hot」の状態に保たれている段階で再び始動することになる。このため、このときの定着手段5から発生するUFPを含む微粒子の発生量は、試験2の結果から「Cold」の状態から始動する場合に比べて、少ないとみなされる。
したがって、この後続のプリント動作が実行されている間は、捕集装置6Dでは回転体63Dの送風手段64が通常時の回転数で回転して微粒子の捕集が行われる。これにより、このときの捕集装置6Dによる微粒子の捕集量は、試験1の結果から比較的少ないが、定着手段5からの微粒子の発生量がそもそも少ない時期であるため問題ない。
なお、上記通常時の回転数は、例えば、2400rpmに設定される。また、後続のプリント動作は、その開始後には先行のプリント動作の扱いになり、その動作の終了が確認される(S10)。
一方、ステップ11において後続のプリント動作がない(No)と判断されると、先行のプリント動作が終了した時点からの経過時間が30分を経過したか否かが判断される(S14)。この経過時間の確認は、ステップ11において後続のプリント動作があると判断されるまで続けられる。
この経過時間が30分を経過した場合には、定着手段5の加熱温度の制御が待機制御の段階になり、定着手段5そのものも「Cold」の状態になったものとみなされる。
そして、ステップ14において30分を経過したと判断されると、その経過後に後続のプリント動作があるかが継続して確認される(S15)。
この際、後続のプリント動作がある場合には、第1駆動制御手段68において回転体63Dの送風手段64における駆動モータ645の回転数が通常時の回転数という設定から少ない回転数という設定に変更され(S16)、その後続のプリント動作が開始される(S17)。上記少ない回転数は、例えば、2400rpmよりも少ない回転数に設定される。
つまり、このとき開始される後続のプリント動作は、先行のプリント動作が終了してから比較的長い経過時間(具体的には30分以上の経過時間)の後から開始されることから、定着手段5が比較的低温の「Cold」の状態になった段階で再び始動することになる。このため、このときの定着手段5から発生するUFPを含む微粒子の発生量は、試験2の結果から「Hot」の状態から始動する場合に比べて多くなる。
したがって、この後続のプリント動作が開始された段階では、捕集装置6Dは回転体63Dの送風手段64が通常時の回転数よりも少ない回転数で回転して微粒子の捕集が行われる。これにより、この段階では定着手段5から比較的多く微粒子が発生するものの、このときの捕集装置6Dにおける微粒子の捕集量が試験1の結果から比較的多くなるので、その微粒子が効率よく捕集される。
続いて、第1駆動制御手段68では、このときの後続のプリント動作が実行されている段階において定着手段5の加熱温度に関する上記第3制御が終了したか否かが判断され続ける(S18)。
この際、第3制御が終了したと判断されると、第1駆動制御手段68において回転体63Dの送風手段64における駆動モータ645の回転数が少ない回転数という設定から通常時の回転数という設定に戻されるように変更される(S19)。
つまり、この定着手段5における第3制御が終了した段階では、定着手段5が十分に加熱されて比較的高温の「Hot」の状態になったとみなされる。また、この段階では、定着手段5から発生する微粒子の発生量についても、試験2の結果から「Cold」の状態から始動する場合に比べて、少なくなる。
したがって、この第3制御が終了した後は、捕集装置6Dでは回転体63Dの送風手段64が通常時の回転数で回転して微粒子の捕集が行われる。
このように制御する場合の捕集装置6Dによれば、回転体63を相対的に少ない回転数で回転する時期を有しない(制御内容の)捕集装置に比べると、その相対的に少ない回転数で回転する時期に微粒子が効率よく捕集される。この作用効果は、試験1の結果に照らしても明らかである。
なお、図15に例示する捕集装置6Dの捕集動作に関する制御では、回転体63Dの送風手段64における駆動モータ645の回転数を少ない回転数という設定に変更するとき(S16)の判断を、先行のプリント動作が終了した時点からの経過時間が30分を経過したことを判断すること(S14)により行っていた。
しかし、この制御は、その少ない回転数という設定に変更するときの判断を、例えば、定着手段5における加熱用回転体52の温度が「Cold」の状態に相当するときの温度まで低下したか否かを判断することで行うように構成しても構わない。
[実施の形態4]
図16は、実施の形態4に係る微粒子の捕集装置6Eを示している。
この捕集装置6Eは、回転体63として実施の形態2における羽根車63Bを駆動手段66の動力で回転させるように変更した回転体63Eを適用した以外は実施の形態2に係る捕集装置6Bと同じ構成からなるものである。
このため、捕集装置6Eにおいては、捕集装置6Bと同じ構成の部分に対して同じ符号を付し、これ以降において必要な場合以外はその同じ構成の部分の説明を省略する。
捕集装置6Eにおける回転体63Eの羽根車63Bは、実施の形態2における羽根車63B(図6や図7)と同じ構成のものである。このため、回転体63Eにおいても、羽根車63Bにおける複数の羽根634の表裏面および先端面に捕集手段62を設けている。
また、回転体63Eの羽根車63Bは、図16(A)に示されるように、駆動手段66により例えば矢印D1,D2で示す異なる方向にそれぞれ回転させられることが可能になるよう構成されている。駆動手段66としては、電動の駆動モータ単独が適用されるか、あるいは駆動モータに減速機構を組み合わせたものが適用される。
また、捕集装置6Eにおいては、図16に示されるように、回転体63Eの駆動手段66の動作を第2駆動制御手段69により制御するよう構成している。
この第2駆動制御手段69は、実施の形態3における第1駆動制御手段68とほぼ同じ構成からなるものである。また、第2駆動制御手段69は、駆動手段66(ひいては回転体63E)の回転動作の開始および終了やその回転数や回転方向について制御する。さらに、第2駆動制御手段69は、制御動作に必要な情報が入力される。その入力情報としては、例えば、用紙9の1枚が定着装置5を通過した検出情報などが含まれる。
実施の形態4では、第2駆動制御手段69が回転体63Eを送風手段64の回転数よりも少ない回転数で回転させるよう制御するよう構成されている。このときの回転体63Eの回転数については、例えば、送風手段64の回転数よりも少ない回転数であればよい。送風手段64は、その動作が画像形成装置1の制御手段14によって制御されるよう構成されている。
また、実施の形態4では、捕集手段62が回転体63Eの羽根車63Bにおける複数の羽根634の少なくとも表裏面に設けられていることから、第2駆動制御手段69が回転体63Eを矢印D1,D2で示す2方向のいずれか一方の方向に回転させるよう制御するよう構成されている。以下の動作説明では、矢印D1で示す方向に回転させるように制御している。
<捕集装置の動作>
この捕集装置6Eは、画像形成装置1のプリント動作等の動作に連動して送風手段64が回転するとともに回転体63Eとしての羽根車63Bが回転することにより作動する。
このときの回転体63Eの羽根車63Bは、図17(A)に示されるように、第2駆動制御手段69に制御される駆動手段66の動力により回転軸631および羽根634を矢印D1で示す方向に送風手段64の回転数よりも少ない回転数で回転させられる。また、このときの送風手段64は、(制御手段14に制御される)駆動モータ645の動力により回転軸641および羽根642が所要の方向に回転させられる。
そして、捕集装置6Eは、この回転体63Eの回転動作と送風手段64の回転動作とに連動して作動する。
これにより、捕集装置6Eにおいては、図17(A)に示されるように、送風手段64の送風作用を受けて、定着手段5で発生する微粒子を含む空気(図4)が矢印E1a,E1bで例示されるように通気管61の一端部61aを通して流路空間60内に移動するように流入する。
続いて、捕集装置6Eでは、通気管61の流路空間60内に流入した空気(E1a,E1b)が、図17(A)に矢印E2a、E2bで例示するように通気管61の狭小部分60Cを通過した後、狭小部分60Cの下流側に存在する回転体63Eの羽根車63Bを通過するように流れる。なお、このときの気流は、羽根車63Bの回転により流れが少し乱される。
この際、通気管61の狭小部分60Cを通過して流れる空気(E2a、E2b)は、羽根車63Bにおける複数の羽根634に突き当たるように流れるとともに、その各羽根634の表裏面および先端面に設けられた捕集手段62に接触しながら移動する。
これにより、そのときの空気(E2a、E2b)に含まれている微粒子は、羽根車63Bにおける捕集手段62に接触して捕集される。
ちなみに、このときの矢印D1で示す方向に少ない回転数で回転する羽根車63Bの周りには、図17(A)に矢印E8a,E8bで例示するような羽根車63Bの回転方向に合わせて移動するように流れる回転気流が発生するが、この回転気流は送風手段64の送風作用で発生する気流よりも弱い気流である。
続いて、回転体63Eの羽根車63Bを通過した空気(E9a,E9b)は、羽根車63Bの回転による回転気流の影響を受けつつ流れて送風手段64を通過した後に、通気管61の他端部61b側に流れる。この後は、捕集装置6Bの場合と同様に、図4に矢印E4で例示するように画像形成装置1の筐体10における排気口15からルーバー16を介して筐体10の外部に排出される。
以上のように捕集装置6Eでは、定着手段5の筐体51内における空気が送風手段64の送風作用で通気管61の流路空間60内に流入して気流となる一方で、駆動手段66の動力により自ら回転する回転体63Eとしての羽根車63Bにおける羽根634に捕集手段62が設けられているので、気流の空気が羽根車63Bにおける複数の羽根634と一体になって回転するように動く捕集手段62に接触しながら通過する。つまり、このときの気流は、捕集手段62によって一時的に堰き止められることなく回転する羽根車63Bの羽根634によって送られるようにして流路空間60内を通過する。
したがって、この捕集装置6Eによれば、例えば捕集手段を通気管61の流路空間60内にその流路を塞ぐような状態で固定して配置する構成の捕集装置に比べると、圧力損失が低減されたうえで、その気流の空気に含まれている定着手段5で発生した微粒子が駆動手段66の動力で回転する回転体63Eに設けられた捕集手段62により捕集される。
また、この捕集装置6Eでは、その作動時に、第2制御手段69により回転体63Eとしての羽根車63Bが送風手段64の回転数よりも少ない回転数で回転するので、試験1の結果からも明らかように羽根車63Bにおける捕集手段62による微粒子の捕集量が多くなりやすい。
このため、この捕集装置6Eによれば、例えば回転体63Eとしての羽根車63Bを送風手段64の回転数と同等以上の回転数で回転させるように構成した場合に比べると、微粒子が羽根車63Bにおける捕集手段62により効率よく捕集される。
<捕集装置の捕集動作に関する別の制御>
また、この捕集装置6Eは、図18に示されるように、プリント動作時に用紙9が定着手段5を定着処理後に通過するごとに、回転体63Eの羽根車63Bを一方向(ここでは矢印D1で示す方向とする)にN回、回転させる制御を行うように構成している。
この捕集装置6Eの捕集動作に関する制御は、上記第2駆動制御手段69により行われる。この場合、第2駆動制御手段69は、回転体63Eの駆動手段66の回転方向についても制御する。また、第2駆動制御手段69には、その制御に際して、例えば画像形成装置1の制御手段14からプリント動作の開始および終了の情報や、1枚の用紙9が定着手段5を通過したことを検出した情報が入力される。
このときの制御は、例えば以下のように行われる。
すなわち、このときの制御は、図18に示されるように、第2駆動制御手段69が画像形成装置1によるプリント動作が開始された情報を入手すると(S20)開始され、第2駆動制御手段69によりまず1枚の用紙9が定着手段5を通過したか否かが継続して判断される(S21)。
このステップ21において用紙9の定着手段5における通過が確認されると、第2駆動制御手段69の制御により駆動手段66が回転体63Eの羽根車63Bを矢印D1で示す方向にN回、回転させる(S22)。このときの回転のN回については、例えば1回が設定されるが、これに限定されない。また、このときの回転体63Eの回転速度は、送風手段64の回転速度よりも遅い速度で制御される。なお、この捕集装置6Eにおける回転体63Eの羽根車63Bは、N回の回転が実行される時期を挟んだ前の時期と後の時期には、回転せず停止している。
これにより、このときの捕集装置6Eでは、羽根車63Bが矢印D1で示す方向にN回、回転させられることにより、気流が回転する羽根車63Bにより一時的に乱されるとともにその各羽根634にある捕集手段62に接触しやすくなる。この結果、その気流の空気に含まれる微粒子が捕集手段62により効率よく捕集される。
また、この捕集装置6Eでは、羽根車63Bが回転しないで停止している間も、気流が羽根車63Bにおける捕集手段62に接触して隙間S1などを通して通過する。この結果、この場合でも、気流の空気に含まれる微粒子が捕集手段62により捕集される。
続いて、第2駆動制御手段69は、上記開始されたプリント動作が終了したか否かを継続して判断する(S23)が、そのプリント動作が続行されている間は、ステップ21からステップ22の制御を同様に繰り返す。
さらに、捕集装置6Eは、図18に二点鎖線で示すステップ(S24)を含めて示されるように、プリント動作時に用紙9が定着手段5を通過するごとに、回転体63Eの羽根車63Bを互いに異なる矢印D1,D2で示す2方向に切り替えるように回転させる制御を行うように構成してもよい。
この場合は、第2駆動制御手段69の制御により上記ステップ22において回転体63Eの羽根車63Bを矢印D1で示す一方向にN回、回転させた後に、図17(B)に示されるように、駆動手段66がその羽根車63Bを矢印D2で示す反対の方向にN回、回転させる(S24)。この矢印D2で示す反対方向への回転のN回についても、例えば1回が設定されるが、これに限定されない。また、このときの回転体63Eの回転速度も、送風手段64の回転速度よりも遅い速度で制御される。
ちなみに、この矢印D2で示す方向にN回だけ回転するときの羽根車63Bの周りには、図17(B)に矢印E10a,E10bで例示するような羽根車63Bの回転方向に合わせて移動するように流れる回転気流が発生するが、この回転気流は送風手段64の送風作用で発生する気流よりも弱い気流である。この回転したときの羽根車63Bを通過した空気(E11a,E11b)は、羽根車63Bの回転による回転気流の影響を受けつつ流れて送風手段64を通過した後に、通気管61の他端部61b側に流れる。
これにより、このときの捕集装置6Eでは、羽根車63Bが矢印D2で示す反対方向にもN回、回転させられることにより、気流がその回転する羽根車63Bにより一時的に乱されるとともにその各羽根634にある捕集手段62に接触しやすくなる。この結果、この反対方向への回転が実行されたときも、その気流の空気に含まれる微粒子が羽根車63Bにおける捕集手段62により効率よく捕集される。
このように用紙9が定着手段5を通過するごとに回転体63Eを異なる矢印D1,D2で示す2方向に切り替えるように回転させるよう制御する捕集装置6Eによれば、回転体を一方向のみに回転させる場合に比べると、微粒子が捕集手段62により効率よく長期にわたって捕集される。
[変形例]
この発明は、実施の形態1−4(実施の形態1,2の変形例を含む)で例示した内容に何ら限定されるものではなく特許請求の範囲に記載された発明の技術思想の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、以下に挙げるような変形例も含むものである。
捕集手段62は、回転体63が羽根車63Bの場合、その羽根車63Bの羽根634,636に設けることに加えて、その回転軸631,635の空き部分に設けるようにしてもよい。また、捕集手段62は、回転体63に加えて回転する羽根642を有する送風手段64を設置する場合には、その送風手段64における羽根642等の部分にも併せて設けてもよい。
気流の作用で回転する回転体63(63A,63B,63C)については、その気流の作用でいずれも回転することが可能であれば、通気管61の流路空間60内に複数配置してもよい。また、駆動手段66等の動力により回転する回転体63としての回転体63Eや回転体63D(送風手段64)についても、通気管61の流路空間60内に複数配置しても構わない。
また、微粒子の捕集装置6は、画像形成装置1の定着手段5で発生する微粒子を捕集する捕集装置として適用した場合に限らず、画像形成装置1を構成する他の部分で発生する微粒子を捕集するように構成してよい。さらに、捕集装置6は、微粒子の捕集が必要であれば、画像形成装置以外の各種の装置に適用することも可能である。
この他、微粒子の捕集装置6を適用する画像形成装置は、実施の形態1で例示した形式のものに限定されず、電子写真方式を利用した他の形式の画像形成装置であってもよい。また、捕集装置6を適用する画像形成装置については、電子写真方式以外の画像形成方式(例えば液滴噴射方式、印刷方式など)を採用する画像形成装置であっても構わない。
1 …画像形成装置
5 …定着手段
6 …微粒子の捕集装置
9 …用紙(記録媒体の一例)
60…流路空間
60C…狭小部分
61…通気管
62…捕集手段
63…回転体
63B…羽根車
64…送風手段(回転体の一例でもある)
66…駆動手段
642…羽根(送風手段の羽根)
D1…回転方向(一方向の一例)
D2…回転方向(反対方向の一例)
E …気流(空気)

Claims (14)

  1. 微粒子を含む空気の気流が生じる流路空間を有する通気管と、
    前記通気管の流路空間内に回転可能に配置され、表面に前記微粒子を捕集する捕集手段が設けられた回転体と、
    を備えている微粒子の捕集装置。
  2. 前記回転体は、前記流路空間内に生じる気流の作用により回転する請求項1に記載の捕集装置。
  3. 前記通気管は、前記回転体よりも気流の上流側の位置に前記流路空間が相対的に狭められた狭小部分を有している請求項2に記載の捕集装置。
  4. 前記回転体は、回転軸に羽根が設けられた羽根車であり、前記羽根に前記捕集手段が設けられている請求項2に記載の捕集装置。
  5. 前記通気管の流路空間内に気流を発生させる回転する羽根を有した送風手段を備え、
    前記回転体は、前記通気管の流路空間内のうち前記送風手段よりも気流の上流側の位置に配置されている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の捕集装置。
  6. 前記回転体は、駆動手段の動力により回転する請求項1に記載の捕集装置。
  7. 前記回転体は、回転軸に羽根が設けられた羽根車であり、前記羽根に前記捕集手段が設けられている請求項6に記載の捕集装置。
  8. 前記通気管の流路空間内に気流を発生させる回転する羽根を有した送風手段を備え、
    前記回転体は、前記駆動手段により前記送風手段の回転数よりも少ない回転数で回転させられる請求項6に記載の捕集装置。
  9. 前記回転体は、前記駆動手段により一方向への回転とその反対方向への回転とを組み合わせて回転させられる請求項6乃至8のいずれか1項に記載の捕集装置。
  10. 前記回転体は、前記通気管の流路空間内に気流を発生させる回転する羽根を有した送風手段であり、前記送風手段の羽根に前記捕集手段が設けられている請求項6に記載の捕集装置。
  11. 前記送風手段からなる回転体は、相対的に少ない回転数で回転する時期を有している請求項10に記載の捕集装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の微粒子の捕集装置を備えた画像形成装置。
  13. 未定着像を保持する記録媒体を通過させて未定着像を定着させる定着手段を備え、
    前記捕集装置は、前記通気管の流路空間内に気流を発生させる回転する羽根を有した送風手段を備え、前記通気管の一端が前記定着手段に接続されており、前記回転体が駆動手段の動力を受けて回転するよう構成されており、
    かつ、前記回転体は、前記記録媒体が前記定着手段を通過するごとに前記駆動手段により互いに異なる方向に切り替えるように回転させられる請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 未定着像を保持する記録媒体を通過させて未定着像を定着させる定着手段を備え、
    前記捕集装置は、前記通気管の流路空間内に気流を発生させる回転する羽根を有した送風手段を備え、前記通気管の一端が前記定着手段に接続されており、前記回転体が前記羽根の表面に前記捕集手段を設けた送風手段で構成されており、
    かつ、前記送風手段からなる回転体は、前記定着手段において微粒子が発生しやすい時期に相対的に少ない回転数で回転させられる時期を有する請求項12に記載の画像形成装置。
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