JP6708416B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録材上にトナーの画像を形成する画像形成装置に関する。この画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの機能を複数備えた複合機等として用いられる。
電子写真式の画像形成装置は、離型剤を含有するトナーを用いて記録材(シート)に画像を形成する。また、画像形成装置はトナーの画像を担持したシートを加熱・加圧してシートに画像を定着させる定着装置を備えている。
特許文献1に記載の定着装置では、定着ローラ(加熱回転体)と加圧ローラの間にニップを形成し、このニップにシートを通過させることでシートに画像を定着させている。
また、特許文献1の画像形成装置は、離型剤を含有するトナーが加熱されて生じる超微粒子を回収するための構成を備えている。詳細に述べると、この画像形成装置は定着ローラと対向する位置にダクトの開口が設けられており、この開口は定着ローラの長手方向に沿って延びている。このダクトはファンを有する排気路に接続されており、定着ローラ近傍のエアを排気路に案内する。排気路には静電フィルタ等の濾過フィルタが設けられており、エアに含まれる微粒子を除去する。
なお、静電フィルタとは、エレクトレット繊維を用いたフィルタのことであり、エレクトレット繊維とは電気的に分極した状態で固定された繊維のことである。繊維が分極していることで、静電フィルタは、エアに含まれる微粒子を電気的に吸着することができる。つまり、静電フィルタは微粒子の除去性能(回収性能)が優れている。
特開2013−190651号公報
しかしながら、特許文献1のように静電フィルタを用いた場合、加熱回転体の近傍の熱気が静電フィルタを通過するため、静電フィルタが高温になりやすい。エレクトレット繊維は、高温環境下において電気的な吸着能力が劣化する特性を持っている。そのため、特許文献1のように静電フィルタを高温環境下で使用し続けた場合、静電フィルタは微粒子の回収効率が低下してしまう。
一方で、低温環境下で発生する微粒子の粒径は高温環境下で発生する微粒子の粒径と比べて小さいことがわかっている。また、フィルタは大径の微粒子ほど効率良く回収することができる。つまり、フィルタは、加熱回転体の近傍のエアが高温に維持されているほど微粒子の回収効率が高い。
そのため、画像形成装置は、加熱回転体の近傍の高温のエアを静電フィルタで濾過した場合であっても静電フィルタが高温状態にならないように、静電フィルタを機外のエアで冷却することが望ましい。
本発明の目的は、高温のエアをフィルタで濾過する場合にフィルタを冷却することのできる画像形成装置を提供することである。
本発明は、離型剤を含有するトナーを用いて画像を形成する画像形成部と、画像形成部で形成された画像を記録材に転写する転写部と、前記転写部から搬送された記録材をニップ部にて挟持搬送することで加熱して記録材に画像を定着させる一対の回転体と、前記一対の回転体の近傍からエアを吸気するための吸気口を有し記録材の搬送方向において前記吸気口が前記転写部と前記ニップ部との間に配置されているダクトと、前記ダクトに設けられたフィルタであって離型剤に起因する微粒子を回収するためのエレクトレット繊維製のフィルタと、前記一対の回転体の近傍のエアを前記フィルタに案内すべく前記ダクトから機外に向けて送風を行うための第1のファンと、を有する画像形成装置において、前記フィルタを冷却すべく前記フィルタに向けて機外のエアを送風する第2のファンを有することを特徴とするものである。
本発明によれば、高温のエアをフィルタで濾過する場合にフィルタを冷却することのできる画像形成装置を提供できる。
画像形成装置の構成を示す図である。 (a)はベルトユニットの断面を示す図である。(b)はベルトユニットの加圧機構を示す図である。 (a)は定着処理の進行に伴い拡大する定着ベルト上のワックス付着領域の様子を示す図である。(b)はワックスの付着領域とダストDの発生領域の関係を示す図である。 定着装置近傍においてダストを回収する様子を示す図である。 (a)はフィルタユニットを分解して斜視した図である。(b)フィルタユニットを斜視した図である。 (a)はダクトの構成を示す図である。(b)はフィルタの冷却動作の様子を示す図である。 制御に関する構成のブロック図である。 ファン制御に用いられるフローチャートである。 (a)は実施例2のフィルタユニットを分解した様子を示す図である。(b)は実施例2のフィルタユニットが動作した様子を示す図である。
以下、本発明に関して実施例を用いて詳細に説明する。なお、特段の断りがない限り、本発明の思想の範囲内において、実施例に記載された各種構成を他の公知の構成に置き換えてもよい。
<実施例1>
(1)画像形成装置の全体構成
本実施例の特徴部分を説明する前に、画像形成装置の全体構成について説明する。図4は画像形成装置の構成を示す図である。プリンタ1は、電子写真プロセスを用いる画像形成部で画像を形成し、この画像を転写部にてシートに転写し、画像が転写されたシートを定着部で加熱することでシートPに画像を定着させる装置である。本実施例の説明で用いるプリンタ1は、電子写真プロセスを用いた4色フルカラーのマルチファンクションプリンタ(カラー画像形成装置)である。なお、プリンタ1は、モノクロのマルチファンクションプリンタやシングルファンクションプリンタであってもよい。以下、図を用いて詳細に説明する。図1は、画像形成装置の構成を示す図である。図7は、画像形成装置の制御構成に関するブロック図である。
プリンタ1は、図7に示すように装置内の各構成を制御する制御回路Aを備えている。制御回路Aは、CPU等の演算部やROM等の記憶部を備えた電気回路である。制御回路Aは、ROM等に記憶されたプログラムをCPUが読みだすことで各種制御を行う制御部として機能する。制御回路Aは、パーソナルコンピュータ等の外部情報端末やイメージリーダ2等の入力装置B、及び操作パネル(不図示)等の各種構成と電気的に接続されており、信号情報のやり取りが可能である。制御回路Aは、入力装置Bから入力された画像信号に基づき装置内の各種構成を統括的に制御してシートP上に画像を形成させる。
シートPは、その表面に画像が形成される記録材(用紙)である。シートPの例としては普通紙・厚紙・OHPシート・コート紙・ラベル紙等が挙げられる。
図1に示すように、プリンタ1はトナー画像を形成する画像形成部5として第1から第4の4つの画像形成ステーション5Y、5M、5C、5K(以下、ステーションと記す)を備えている。ステーション5Y、5M、5C、5Kは、図1に示すように左側から右側にかけて並べて設けられている。
各ステーション5Y、5M、5C、5Kは、用いるトナーの色が異なる以外はほぼ同様に構成されている。そのため、ステーション5Y、5M、5C、5Kの詳細構成について説明する場合はステーション5Kを例に説明する。ステーション5Kは、画像が形成される像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(以下、ドラムと記す)6を有する。また、ステーション5Kは、このドラム6に作用するプロセス手段としてのクリーニング部材41、現像ユニット9、帯電ローラ(不図示)を有している。
第1のステーション5Yは現像ユニット9のトナー収容室内にイエロー(Y)色の現像剤(以下、トナーと記す)を収容している。第2のステーション5Mは現像ユニット9のトナー収容室内にマゼンタ(M)色のトナーを収容している。第3のステーション5Cは現像ユニット9のトナー収容室内にシアン(C)色のトナーを収容している。第4のステーション5Kは現像ユニット9のトナー収容室内にブラック(K)色のトナーを収容している。
画像形成部5の下側にはドラム6に対する画像情報露光手段としてのレーザースキャナユニット8が配置されている。また画像形成部5の上側には、中間転写ベルトユニット10(以下転写ユニットと呼ぶ)が設けられている。
転写ユニット10は、中間転写ベルト(以下、ベルトと記す)10cとそれを駆動する駆動ローラ10a有する。また、ベルト10cの内側には第1から第4の4つの一次転写ローラ11が平行に配設されている。各一次転写ローラ11は各ステーションのドラム6に対向して配置されている。
画像形成部の各ドラム6は上面部分が各一次転写ローラ11の位置においてベルト10cの下面に接している。この接触部分を一次転写部と呼ぶ。
駆動ローラ10aはベルト10cを回転駆動するローラであり、ベルト10cのうち駆動ローラ10aによりバックアップされた部分の外側には二次転写ローラ12が配設されている。ベルト10cは転写手段である二次転写ローラ12と接触しており、この接触部分を二次転写部12aと呼ぶ。ベルト10cのうちテンションローラ10bによってバックアップされた部分の外側には転写ベルトクリーニング装置10dが配設されている。レーザースキャナユニット8の下部には、シートPを収納するカセット3が配設されている。
図1に示すように、プリンタ1には、カセット3からピックアップされたシートPを上方へ搬送するシート搬送路(縦パス)Qが配設されている。このシート搬送路Qは、下側から上側に順に、給送ローラ4aとリタードローラ4bとのローラ対、レジストローラ対4c、二次転写ローラ12、定着装置103、排出ローラ対14が配設されている。またイメージリーダ2の下方は排出トレイ16が配置されている。
(1−1)画像形成装置の画像形成シーケンス
プリンタ1が画像形成動作を行う場合、制御回路Aは次のような制御を行う。制御回路Aは、画像形成タイミングに合わせて第1から第4のステーション5Y、5M、5C、5Kのドラム6を図中時計方向に所定の速度で回転駆動させる。制御回路Aは、ドラム6の回転速度に応じた速度且つドラム6の回転方向に対して順回転する方向にベルト10cが回転するように駆動ローラ10aの駆動を制御する。また、制御回路Aはレーザースキャナユニット8や帯電ローラ(不図示)を作動させる。
上述した制御が行われることで、プリンタ1は次にようにしてフルカラー画像を形成する。
まず、帯電ローラ(不図示)はドラム6の表面を所定の極性・電位に均一に帯電させる。次に、レーザースキャナユニット8は、Y・M・C・Kの各色の画像情報信号に応じて変調されたレーザービームを用いてドラム6の表面を走査露光する。こうして、各ドラム6の表面には、対応色応じた静電潜像が形成される。形成された静電潜像は現像ユニット9によりトナー像として現像される。上記のように形成されたYMCK各色のトナー像は、一次転写部において、ベルト10c上に順に重ねて一次転写されることで合成される。こうして、ベルト10c上にはY色+M色+C色+K色の4色のトナー像が合成されたフルカラーの未定着トナー像が形成される。そしてこの未定着トナー像はベルト10cの回転により転写部12aに搬送される。ベルト10cにトナー像を一次転写した後のドラム6の表面はクリーニング部材41によりクリーニングされる。
一方、カセット3内のシートPは、給送ローラ4aとリタードローラ4bによって1枚分給送されてレジストローラ対4cへ搬送される。レジストローラ対4cベルト10c上のトナー像と同期を取ってシートPを二次転写部へと搬送する。二次転写ローラ12は、トナーの正規の帯電極性とは逆極性の二次転写バイアスが印加されている。そのため、シートPが二次転写部に挟持搬送されると、ベルト10c上の4色トナー像はシートP上に一括して二次転写される。
二次転写部から搬送されたシートPがベルト10cから分離されて定着装置103へ搬送されると、トナー像はシートP上に熱定着される。定着装置103から搬送されたシートPは、ガイド部材15と排出ローラ対14を経て排出トレイ16に排出される。シートPに対するトナー像が二次転写された後にベルト10cの表面に残留した残トナーは、転写ベルトクリーニング装置10dによりベルト表面から除去される。
(2)定着装置
次に定着装置103と、定着装置103の近傍で発生するダストDについて説明する。
(2−1)定着装置103
図2(a)は定着ユニットの断面を示す図である。図2(b)は定着ベルトユニットの加圧構成を示す図である。本実施例における定着装置103は、ヒータ101aによって加熱された小径の定着ベルト105(以後ベルトと呼ぶ)を用いてトナー画像をシートPに定着させる低熱容量な定着装置である。定着装置103は、回転体としてのベルト105を備えた定着ベルトユニット101(定着ユニットと呼ぶ)と、回転体としての加圧ローラ102と、加熱部としての面状のヒータ101aと、筐体100とを備えている。図2の(a)に示すように筐体100にはシート入口400とシート出口500が設けられており、定着ユニット101と加圧ローラ102の間のニップ部101bにシートPが通過させることができる。本実施例では、シート入口400がシート出口500よりも重力方向下方に配置されているため、シートPが重力方向下方から上方に向けて搬送される。この構成を縦パス構成と称する。
シート入口400には、薄板状の回転円板からなるコロ100aが、ベルト105の回転軸方向に複数並べて設けられている。コロ100aは、搬送パスから外れたシートPを案内することで筐体100にトナーが付着することを抑制している。
シート出口500よりもシートの搬送方向下流側には、ニップ部101bを通過してシートの搬送をガイドするガイド部材15が設けられている。以後の説明において、シートPの搬送方向下流側を下流側と呼び、シートPの搬送方向上流側を上流側と呼ぶ。
(2−2)定着ユニット101の構成
定着ユニット101は、後述する加圧ローラ102に当接して加圧ローラ102との間にニップ部101bを形成し、ニップ部101bにおいてトナー画像をシートPに定着させる定着ユニットである。定着ユニット101は、図2(a)に示すように、複数の部材で構成された組み立て体である。定着ユニット101は、面状のヒータ101aと、ヒータ101aを保持するヒータホルダ104と、ヒータホルダ104を支持する加圧ステー104aと、エンドレス状のベルト105と、ベルト105の幅方向一端側と他端側を保持するフランジ106L・106Rと、を有する。
ヒータ101aは、ベルト105の内面に当接してベルト105を加熱する加熱部材である。本実施例ではヒータ101aとして、通電によって発熱するセラミックヒータを用いている。セラミックヒータは、細長で薄板状のセラミック基板と、この基板面に具備された抵抗層と、を備えており、抵抗層に通電することで全体が速やかに発熱する低熱容量のヒータである。
ヒータホルダ104は、ヒータ101aを保持する保持部材である。本実施例のホルダ104は、横断面が半円弧状をしており、ベルト105の周方向の形状を規制している。ホルダ104の材料には耐熱性の樹脂を用いることが望ましい。
加圧ステー104aは、ヒータ101a及びホルダ104を長手方向で均一にベルト105に押し当てる部材である。加圧ステー104aは高い加圧力がかかっても撓みにくい材質であることが望ましい。本実施例では加圧ステー104aの材質としてステンレス鋼であるSUS304を用いた。加圧ステー104a上にはサーミスタTHが設けられている。サーミスタTHはベルト105の温度に応じた信号を制御回路Aに出力する。
ベルト105は、シートPに接触してシートPに熱を付与する回転体である。ベルト105は、円筒状(エンドレス状)のベルトであり、全体的に可撓性を有している。ベルト105は、ヒータ101a、ヒータホルダ104、加圧ステー104aを外側から覆うように設けられている。
フランジ106L・106Rはベルト105の長手方向端部を回転可能に保持する一対の部材である。フランジ106L・106Rは、図2(b)に示すように、それぞれ、フランジ部106aとバックアップ部106bと被押圧部106cとを有する。フランジ部106aはベルト105の端面を受け止めてベルト105のスラスト方向への移動を規制する部分であり、ベルト105の径よりもより大きな外形をしている。バックアップ部106bは、定着ベルト内面を保持してベルト105の円筒形状を保つ部分である。被押圧部106cはフランジ部106aの外面側に設けられており、後述する加圧バネ108Lと108R(図2参照)による押圧力を受ける。
(2−2−1)定着ベルトの構成
ベルト105は、内側から外側に順に、エンドレス(円筒状)の基層105aと、プライマ層105bと、弾性層105cと、離型層105dを備えている。
基層105aはベルト105の強度を確保するための層である。基層105aはSUS(ステンレス)等の金属製のベース層でありと、熱ストレスと機械的ストレスに耐えられるように、30μm程度の厚みを有している。
プライマ層105bは、基層105aと弾性層105cを接着するための層である。プライマ層は基層105aの上に、プライマを5μm程度の厚みで塗布することによって形成されている。
弾性層105cは、ニップ部101bにてトナー画像を圧接する際に変形して離型層105dをトナー画像に密着させる役目を果たす。弾性層105cとしては耐熱ゴムを用いることができる。
離型層105dは、トナーや紙粉がベルト105に付着することを防止する機能を有する層である。離型層105dとしては離型性と耐熱性に優れたPFA樹脂等のフッ素樹脂を用いることができる。本実施例の離型層105dの厚さは伝熱性を考慮して20μmである。
(2−3)加圧ローラの構成と加圧方法
加圧ローラ102は、ベルト105の外周面に当接してベルト105との間にニップを形成するニップ形成部材である。本実施例の加圧ローラ102は、複数の層によって構成されたローラ部材である。詳細に述べると、加圧ローラ102は、金属(アルミや鉄)の芯金102aと、シリコンゴム等で形成された弾性層102b、弾性層102bを被覆する離型層102cを有している。離型層102cはPFA等のフッ素系樹脂を材料するチューブであり弾性層102b上に接着されている。
図2(b)に示すように、芯金102aの一端側は軸受113を介して側板107Lに回転可能に支持されている。芯金102aの他端側は軸受113を介して側板107Rに回転可能に支持されている。このとき、加圧ローラ102のうち、弾性層102bと離型層102cを有する部分は、側板107Lと側板107Rの間に位置する。
芯金102aの他端側はギアGに接続されており、ギアGが駆動モータ(不図示)から駆動を受けると加圧ローラ102は回転駆動する。
定着ユニット101は、加圧ローラ102対して近接離間する方向にスライド移動できるように側板107Lと側板107Rに支持されている。詳細には、フランジ106Lと106Rが側板107Lと側板107Rのガイド溝に嵌め合わさるように設けられている。そして、バネ支持部109Rと109Lに支持された加圧バネ108Lと108Rにより、フランジ106Lと106Rの被押圧部106cは、加圧ローラ102に向かう方向に所定の押圧力Tで押圧されている。
押圧力Tにより、フランジ106L・106R、加圧ステー104a、ヒータホルダ104の全体が加圧ローラ102の方向に付勢される。ここで、定着ユニット101はヒータ101aを有する側が加圧ローラ102を向いている。そのため、ヒータ101aは、ベルト105を加圧ローラ102に向けて押圧する。このような構成により、ベルト105及び加圧ローラ102が変形し、ベルト105と加圧ローラ102との間にニップ部101bが形成される。
このように、定着ユニット101と加圧ローラ102が密着した状態で加圧ローラ102が回転すると、ニップ部101bにおけるベルト105と加圧ローラ102との摩擦力により、ベルト105に回転トルクが作用する。ベルト105は、加圧ローラ102に対して従動回転(R105)する。このときのベルト105の回転速度は、加圧ローラ102の回転速度にほぼ対応している。つまり本実施例では、加圧ローラ102は、ベルト105を回転駆動する駆動ローラとしての機能を担っている。なおこのとき、ベルト105の内周面とヒータ101aが摺動するため、ベルト105の内面にグリスを塗布して摺動抵抗を低減することが望ましい。
(2−4)定着処理
上述した構成を用いて定着装置103は画像形成処理中に定着処理を行う。定着処理を行う際、制御回路Aは駆動モータ(不図示)を制御して、加圧ローラ102を回転方向R102(図4(a))に所定の速度で回転駆動させ、ベルト105を従動回転させる。
また、制御回路Aは電源回路(不図示)を介してヒータ101aに通電を開始する。この通電により発熱したヒータ101aは、摺動するベルト105に対して熱を付与する。こうして熱を付与されたベルト105は次第に高温になっていく。このベルト105の温度が目標温度TPとなるように、制御回路AはサーミスタTHの出力する信号に基づいてヒータ101aへの供給電力を制御する。本実施例の目標温度TPは約170℃である。
ベルト105が目標温度TPまで加熱されると、制御回路Aは各構成を制御してトナー画像Sを担持したシートPを定着装置103へと搬送させる。定着装置103に搬送されたシートPはニップ部101bによって挟持搬送される。
シートPはニップ部101bにおいて挟持搬送される過程で、ヒータ101aの熱がベルト105を介して付与される。未定着トナー画像Sはヒータ101aの熱によって溶融され、ニップ部101bにかかっている圧力によってシートPに定着される。ニップ部101bを通過したシートPは、ガイド部材15によって排出ローラ対14に案内され排出ローラ対14によって排出トレイ16上に排出される。本実施例では上述した工程を定着処理と呼ぶ。
(3)ダストDの発生
次に、トナーSに含有された離型剤(以下、ワックスと称する)に起因する超微粒子(以下、ダストDと称する)の発生と、ダストDの性質について説明する。
(3−1)トナーSに含有されるワックス
上述したように定着装置103は、シートPに高温のベルト105を接触させることでシートにトナー画像を定着させている。このような構成を用いて定着処理を行う場合、定着処理時に一部のトナーSがベルトに転移(付着)してしまうことがある。これをオフセット現象と呼ぶ。オフセット現象は画像不良の原因となるためこれを解決することが望ましい。
そこで本実施例では、トナー画像の形成に用いるトナーSにワックス(離型剤)を内包させている。このトナーSは、加熱されると内部のワックスが溶解して染み出す構成となっている。そのため、このトナーSによって形成された画像に定着処理を施すと、溶解したワックスによってベルト105の表面が覆われる。表面がワックスによって覆われたベルト105は、ワックスの離型作用により、トナーSが付着し難くなる。
なお、本実施例では純粋なワックスの他に、ワックスの分子構造を含んだ化合物をワックスと呼んでいる。例えば、トナーの樹脂分子と炭化水素鎖等のワックス分子構造が反応した化合物もワックスと称する。また、離型剤としては、ワックスの他にシリコンオイル等の離型作用を有する物質を用いてもよい。
ワックスは、ベルト105が目標温度Tpに維持されている場合、ニップ部101bにおいて瞬時に溶解してトナーSから染み出すことが望ましい。 本実施例では、目標温度Tpが170℃であるのに対して、融点Tmが75℃であるパラフィンワックスを用いた。
なお、ワックスが溶融する際、一部のワックスは気化(揮発)してしまう。これは、ワックスが含有する分子成分の大きさにバラつきがあるためであると考えられる。つまり、ワックスには、鎖が短く沸点の低い低分子成分と、鎖が長く沸点の高い高分子成分が含まれており、沸点の低い低分子成分が先に気化すると考えられる。
気化(ガス化)したワックス成分が空気中で冷やされると、数nm〜数百nm程度の微粒子(ダストD)が発生する。但し、発生する微粒子の多くは数nm〜数十nmの粒径であると推察される。
このダストDは粘着性を有するワックス成分であり、プリンタ1の内部構成の各所に付着しやすい。例えば、定着装置103の熱に起因する上昇気流によってダストDがガイド部材15や排出ローラ対14の周辺まで運ばれた場合、ガイド部材15や排出ローラ対14にワックスが付着・体積し、固着してしまう虞がある。ガイド部材15や排出ローラ対14がワックスで汚れていると、シートPにワックスが付着して画像不良の発生原因となる。
(3−2)定着処理に伴いワックスから発生する粒子(ダスト)
本発明者等の検討によれば、上述したダストDの多くは定着装置103のシートのシート入口(図4)の近傍に存在することが分かった。また、ダストDは、気温が高い状況では大粒径化して近傍部材に付着しやすくなることが分かった。以下、詳細に説明する。
(3−2−1)ダストDの発生箇所
次に、ダストDの発生箇所について、図3に基づいて説明する。図3(a)は定着処理の進行に伴い拡大する定着ベルト上のワックス付着領域の様子を示す図である。図3(b)は、ワックスの付着領域とダストDの発生領域の関係を示す図である。 本発明者等が検証したところ、定着装置103から発生するダストDは、ニップ部101bの下流側よりもニップ部101bの上流側において発生量が多いことが分かった。以下そのメカニズムについて説明する。
ニップ部101bを通過した直後のベルト105の表面(離型層105d)はシートPによって熱を奪われているため、その温度は100℃程度まで低下している。一方で、ベルト105の内面・裏面(基層105a)の温度はヒータ101aとの接触によって高温に保たれている。そのためベルト105がニップ部101bを通過した後、高温に保たれた基層105aの熱が、プライマ層105bと弾性層105cを経由して離型層105dに伝わっていく。その為、ベルト105の表面(離型層105d)の温度は、R105方向(図3)に回転する過程で、ニップ部101bを通過した後に上昇してゆき、ニップ部101bの入口側付近で最高温度に達する。一方、シートP上のトナーSから染み出したワックスは、定着処理が行われるときにベルト105とトナー像の界面に介在する。その後、ワックスの一部はベルト105に付着する。図3(a)に示すようにシートPの先端側の一部がニップ部101bを通過した段階では、トナーSからベルト105に移行したワックスは領域135aに存在している。この領域ではベルト105の温度が低くワックスが揮発し難いためダストDはほとんど発生しない。シートPがニップ部101bを進行すると、ワックスはベルト105の略全周(135b)に存在した状態となる。このうち、領域135cではベルトが高温になっているため、ワックスが揮発し易い。ワックスの気化温度は例えば150℃である。そして、領域135cから揮発したワックスが凝縮するとダストDが発生する。そのため、領域135cの近傍、すなわちニップ部101bの入口付近(上流側)には多くのダストDが存在する。なお、高温のダストDを含むエアは高温状態(例えば90℃以上)になる。
(4)ダストDの回収方法
上述したように、ダストDはシート入口400の近傍において発生しやすい。そのため、画像形成装置は、シート入口400の近傍においてダストDを除去することが望ましい。
以上で述べたダストDの性質を踏まえて、ダストDの回収方法を説明する。
図4(a)はフィルタユニットの配置位置を説明する図である。図5(a)はフィルタユニットを分解して斜視した図である。図5(b)はフィルタユニットが動作する様子を示す図である。
(4−1)フィルタユニットの構成
フィルタユニット50は、図4(a)に示すように、フィルタユニット50は、シートPの搬送方向において定着ユニット101と、転写ユニット10の間に位置している。あるいは、シートPの搬送方向において定着装置103のニップ部101bと、転写手段の転写部12aの間に位置している。
フィルタユニット50は、図4に示すようにダストDを含むエアを吸入することで、ダストDの回収を行う。フィルタユニット50は、ダストDを回収するためのフィルタ51と、エアを吸引するためのファン61と、シート入口400近傍のエアがフィルタ51通過するようにエアを案内するダクト52と、を有している。
ファン61はシート入口400近傍のエアを機外に吸引するための吸気部である。あるいは、ファン61はダクト52内のエアを機外に向けて送風する排気部(送風部)である。ファン61は、定着ユニット101の長手方向において、シートPの通過領域よりも外側の領域に設けられている。また、ファンは、定着ユニット101の長手方向において、ニップ部101bよりも外側の領域に設けられている。ファン61は吸気口61aと排気口61bを備えており、吸気口61aから排気口61bに向けてエアフローを発生させる。吸気口61aは、ダクト52の排気口52eに接続されダクト52内のエアを吸引するための開口である。排気口61bは、プリンタ1の外側に向けて設けられ、吸気口52aから吸引したエアを機外に向けて排出するための開口である。なお、排気口61bの面積は、吸気口52aの面積よりも小さい。そのため、構成を小型にすることが出来ている。本実施例ではファン61としてブロワファンを用いている。ブロワファンは高静圧を特徴としており、フィルタ51のような通気抵抗体があっても一定の風量(吸気量)を確保することができる。
ダクト52は、シート入口400近傍のエアを機外に向けて案内するための案内部である。ダクト52は、シート入口400近傍の吸気口52aと、シート入口400近傍から離れた排気口52eを備えている。
吸気口52aはニップ部101bと二次転写ローラ12の間に位置する開口であり、ニップ部側を向くように設けられている。このような構成により、吸気口52aはエアフローF3によって運ばれてくるダストDを図4のように受け止めることができる。
排気口52eは、吸気口52aよりもその長手方向の外側において、ダクト52の複数の側面のうち吸気口52aとは反対側の側面に設けられている。上述したように排気口52eは吸気口61aに接続されている。
図5(a)に示すように、ダクト52は吸気口52aを覆うようにフィルタ51を取り付け可能である。詳細には、ダクト52は吸気口52aの縁部52cと、湾曲部52dを備えるリブ52bと、を備えている。縁部52cとリブ52bによって支持されるように、フィルタ51をダクト52に固定すると、図5(b)に示すように吸気口52aはフィルタ51によって覆われる。本実施例のフィルタ51は、耐熱性接着剤によって縁部52c及びリブ52bに隙間なく接着されている。そのため、吸気口52aを通過するエアがフィルタ51を必ず通過する。
なお、フィルタ51の配置位置は吸気口52aには限られない。図4において、吸気口52aよりも矢印F4方向に所定長さ(例えば3mm)だけ奥まった位置にフィルタ51を設けてもよい。このとき、フィルタ51の長手方向長さは最小サイズのシートPの幅以上である。また、吸気口52aの長手方向長さはフィルタ51の長手方向長さ以上である。ダクト52のうち、上述した条件を満たす部位を吸気口52aの近傍と呼ぶ。すなわち、フィルタ51は吸気口52aの近傍に設けられる。
(4−1−1)フィルタの通気抵抗
フィルタ51は、吸気口52aを通過するエアからダストDを濾過(回収、除去)するための濾過部材である。ワックスに起因するダストDを回収する場合、フィルタ51は、静電不織布フィルタであることが望ましい。静電不織布フィルタとは静電気を保持した繊維を不織布状に形成したもので、ダストDを高効率で濾過することができる。
静電不織布フィルタは、繊維が高密度であるほど濾過性能が高いが、半面、圧力損失が大きくなりやすい。この関係は静電不織布の厚さを厚くした場合も同様である。また繊維の帯電強度(静電気の強さ)を高くすれば、圧力損失を一定にしたまま濾過性能を向上させることができる。静電不織布の厚さと繊維密度、及び繊維の帯電強度は、フィルタに求められる濾過性能に応じて適宜設定することが望ましい。本実施例のフィルタ51に用いられる静電不織布は、通過風速が10cm/sのときにおける通気抵抗が約40Pa、回収率が95%程度になるように、繊維密度と厚さ、帯電強度が設定されている。なお、排気エア中のトナーを濾過しようとした場合、静電不織布は通過風速が10cm/sにおいて通気抵抗が10Pa以下で用いられる。したがって、本実施例のフィルタ51は通気抵抗が比較的大きな静電不織布を用いていると言える。
フィルタ51に使用する静電不織布は、通過風速が10cm/sにおける通気抵抗が、30Pa以上で且つ150Pa以下であることが望ましい。静電不織布の通気抵抗が150Paよりも大きいと、プリンタ1に搭載可能な排気用ファンではダストDの回収に求められる風速を得ることが困難である。なお、ダストDの回収に求められる風速は、5cm/s以上で且つ70cm/s以下である。静電不織布の通気抵抗が30Pa未満であると、フィルタ51を通過するエアの風速について長手方向でムラが生じ易い。
本実施例のフィルタユニット50、ダクト52内の通気抵抗よりも格段に大きい通気抵抗を持つフィルタ51を用いているため、エアの吸気ムラが生じていない。換言すると、吸気口52aに通気抵抗体であるフィルタ51を配置することで、フィルタ51の背面領域の全域を一定の負圧に保つことができる。すなわち図3の(b)に示すポイント53aと53bと53cの負圧は、略同じ値になっている。ポイント53aと53bと53cの負圧が同レベルであれば、フィルタ51に吸引されるエアF4の風速は、フィルタ51の全面にわたって均一である。風速が均一化された結果、フィルタユニット50は、ベルト105から発生するダストDを効率良く(最小限の風量で)回収することができる。
フィルタ51を通過するエアの風速が速ければ速いほどフィルタ51を通過する単位時間あたりのエアの量を多くなる。しかしながら、フィルタ51を通過するエアの風速が速ければ速いほど、シート入口400の近傍のエアの温度を低下させやすい。シート入口400の近傍のエアが温度低下すると、小径のダストDが発生しやすい。そのため、ダストDの回収効率を高める場合、フィルタ51を通過するエアの風速は適度な速さであることが望ましい。具体的にはフィルタ51を通過する際のエアの風速は5cm/s以上で且つ70cm/s以下であることが望ましい。本実施例の構成ではフィルタ51におけるダストDの回収率は風速5cm/sにおいてほぼ100%、風速70cm/sにおいて約70%である。そのため、この範囲の風速であれば高い効率でダストDを回収することができる。なお、ファン61は、フィルタ51を通過するエアの風速を5cm/sから70cm/sの範囲で調節することができる。フィルタ51を通過するエアの風速及びフィルタ51の通気抵抗は、マルチノズルファン風量測定装置 F−401(ツクバリカセイキ)により測定した。
(4−1−2)フィルタの寸法
フィルタ51は、図2(a)に示すように、シート搬送方向と直交する方向(ニップ部101bの長手に沿った方向)を長手とする細長い形状をしている。このような形状により、ニップ部101bの近傍で生じるダストDを長手方向の広い範囲で確実に捕集することができる。
図2(b)のシートP上に斜線で示した領域は、所定の幅サイズのシートPを使用した場合の画像形成が可能な領域Wp−maxを示している。なお、実際には図2(b)で見えているシートPの裏面側に画像が形成される。図2(b)に示すように、領域Wp−maxはシートPの幅サイズ以下の領域である。この領域においてシートP上にトナー画像が形成され、この領域において、ベルト105にワックスが付着し、この領域においてダストDが発生する。
ところで、本実施例の定着装置103は、ベルト105の幅方向の中央を基準にシートPを搬送する。そのため、装置に導入可能な最小サイズのシートPにおける領域Wp−maxではシートPの幅サイズによらずダストDが発生し易い。そのため、ダストDを効率良く回収するためには、少なくともこの領域においてダストDを確実に回収するとよい。したがって、フィルタ51の寸法Wfは、最小サイズのシートPの幅Wp−min以上である。また、ダストDは、装置に導入可能な最大サイズのシートPにおける領域Wp−maxにおいて発生し得る。そのため、ダストDを確実に回収するためには、この領域の全域でダストDを回収することがより望ましい。したがって、フィルタ51の寸法Wfは、最大サイズのシートPの幅Wp−max以上であることが望ましい。
なお本実施例において、使用可能なシートの最大サイズはA3サイズであり、使用可能なシートの最小サイズはハガキサイズである。シートPの搬送方向における幅は、A3サイズが297mm、ハガキサイズが100mmである。
フィルタ幅Wf(吸気口52a)、最小シート幅Wp−min、最大シート幅Wp−maxm及びニップ部101bの位置関係は図2(b)に示す通りである。すなわち、フィルタ幅Wf(吸気口52a)、最小シート幅Wp−min、最大シート幅Wp−maxm及びニップ部101bはニップ部101bの長手方向においてオーバーラップしている。
また、フィルタ51の短手方向の長さは、シート入口400の短手方向の長さよりも長い。本実施例では、フィルタ51の短手方向長さは15mmである。そのため、シート入口400近傍で発生したダストDを効率的に回収することができる。
(4−1−3)フィルタの配置
フィルタ51は、図4に示すように、ベルト105の近傍に配置されている。また、フィルタ51は定着装置103に侵入するシートPと対向する位置関係にある。すなわち、フィルタ51の一方の面はダクト52の内側を向いており、フィルタ51の他方のシートPの搬送領域側を向いている。ダストDの回収効率を考えた場合、フィルタ51はニップ部101bにできるだけ近いことが望ましい。しかしながら、フィルタ51とベルト105を近づけ過ぎると、ベルト105からの輻射によりフィルタ51が熱的に劣化し、濾過性能が低下してしまう虞がある。そのため、フィルタ51は、ニップ部101bに対して適度な距離に配置されていることが望ましい。具体的には、フィルタ51とベルト105の最寄りの間隔(最短距離)は5mm以上であることが望ましい。一方で、ダストDを確実に回収するために、フィルタ51は、ニップ部101bを基準として100mm以内に配置されていることが望ましい。したがって、フィルタ51とベルト105(ローラ102)の最寄りの間隔は5mm以上で且つ100mm以下である。
(4−1−4)静電フィルタの性質
本実施例で用いられるフィルタ51は、静電フィルタである。静電フィルタとは、エレクトレット繊維製の不織布フィルタのことである。エレクトレット繊維とは電気的に分極した状態に固定された繊維のことである。繊維が電気的分極していることで、静電フィルタは、エアに含まれる微粒子を電気的に吸着することができる。つまり、静電フィルタは微粒子の除去性能(回収性能)が優れている。エレクトレット繊維は、加熱された状態の繊維材料に電界をかけ、電界をかけたまま冷却することで製造される。本実施例のフィルタ51は静電フィルタOF−943(フロイデンベルグ社製) である。
こうしたエレクトレット繊維は熱に弱く高温環境下に曝されると誘電特性(分極)が弱くなり、微粒子の回収効率が低下することが知られている。フィルタ51の誘電特性の低下は、大きくわけて2段階ある。
1段階目の性能低下は、可逆的な性能低下である。1段階目の性能低下では、繊維の温度上昇に伴い誘電特性が低下するが、繊維の温度低下に伴い誘電特性が元に戻る。つまり、フィルタ51の温度上昇に伴いダストDの回収効率が低下するが、フィルタ51の温度低下に伴いダストDの回収効率が元に戻る。なお、本実施例のフィルタ51の場合、フィルタ51の温度が80℃を上回るとダストDの回収効率が顕著に低下し始める。
2段階目の性能低下は、非可逆的な性能低下である。2段階目の性能低下では、繊維の温度上昇に伴い誘電特性が低下し、繊維が温度低下しても誘電特性が元に戻らない。つまり、フィルタ51の温度上昇に伴いダストDの回収効率が低下し、フィルタ51が温度低下してもダストDの回収効率が元に戻らない。フィルタ51の温度を温度Tとした場合、温度Tは上限温度Tmax以下に維持するとよい。上限温度Tmaxは誘電特性が可逆可能な範囲の上限温度である。なお、本実施例でのTmaxは120℃である。
上述したように、フィルタユニット50はシート入口400近傍のエアを吸気してダストDの回収を行う。そのため、フィルタ51は高温状態のエアに加熱され次第に温度Tが上昇していく。特に、画像形成動作が連続して行われた場合は、フィルタ51が加熱され続けて高温になり易い。フィルタ51が高温になるとダストDの回収性能が低下するため、フィルタ51が高温状態になることを抑制することが望ましい。なお、シート入口400の近傍を冷やしてしまうと小径のダストDが発生し易くなることが知られている。具体的には、シート入口400の温度が40℃の場合のダストDの発生量は、シート入口400の温度が60℃の場合のダストDの発生量の2〜3倍である。したがって、シート入口400近傍を冷やさず且つフィルタ51を冷やすことが望ましい。
(4−2)フィルタ冷却機構
そこで、本実施例では、常温(例えば25℃)の外気をフィルタ51に吹き付けることでフィルタ51の冷却を行っている。図6(a)は、ダクト70の構成を示す図である。図6(b)はダクト70をフィルタユニット50に取り付けた様子を示す図である。図6具体的に述べると、図6に示すように、プリンタ1はフィルタ51に外気を吹き付けるための導入ダクト70と導入ファン71を備えている。以後、ダクト70、ファン71と称する。
(4−2−1)フィルタ冷却機構の構成
ファン71は、ダクト70に外気を送り込む送風機構である。ファン71は、プリンタ1の外側からダクト70の長手方向の一端側に向けてエアフローF3を発生させる送風部である。なお、排気ファン61が排気した高温のエアをファン71が吸引しないように、排気ファン61とファン71は離れた位置に設けられている。本実施例では、排気ファン61はプリンタ1の後ろ側面側(図1の奥方向側)に設けられており、第2ファン71はプリンタ1の前側面側(図1の手前方向側)に設けられている。
ダクト70は、外気をフィルタ51に案内する部材である。ダクト70は、開口部72と、整流板73と、突出部74を備える。本実施例のダクト70は、フィルタユニット50の長手方向に沿って延びており、フィルタユニット50と一体に設けられている。
整流板73は、ダクト70に送り込まれたエアの流れの向きを変える部材である。整流板73は、ダクト70の長手方向に複数並べて設けられている。このような構成により、エアフローF3は複数のエアフローF4に分散する。整流板73は一端から他端にかけて弧を描く曲面形状をしており、エアフローF4はダクト70の長手方向に対して直交する方向に向かう。このような構成により、ダクト70の内部はその長手方向における風量分布が略均一となる。エアフローF4の向かう先には突出部74が設けられている。
突出部74は、エアフローF4の流れの向きを変える部材である。突出部74はダクト70の長手側面において弧を描く曲面形状をしている。突出部74はエアフローF4を開口部72へと案内する。
開口部72は、突出部74とダクト52の間に設けられた開口である。開口部72へと案内されたエアフローF4はエアフローF5となってフィルタ51の外面に吹き当たる。なお、エアフローF5が定着ユニットに向かわないように突出部74の形状は調整されている。開口部72の長手方向長さは、フィルタ51の長手方向長さと略同じである。上述した構成により、エアフローF1によって加熱されたフィルタ51がエアフローF5によって冷される。あるいは、フィルタ51の直前において、エアフローF1とエアフローF5が混ざり合うことで、高温過ぎないエアがフィルタ51を通過する。
(4−2−2)ファンの制御
次に、ファン71の制御について説明する。ファン71の風量は、フィルタ51を冷ますことができ、且つ、ダストDの回収を妨げない風量であることが望ましい。そこで、本時実施例ではフィルタ51の温度に応じてファン71の出力を変更している。具体的に述べると、温度センサ75の出力に基づいてファン71の出力を変更している。なお、フィルタ51の温度は、ファン61が動作することで上昇する。そのため、結果としてファン61が動作している間にファン71は動作する。なお、ファン61はダストDが発生する場合に動作する。ダストDが発生する場合とは、画像形成処理が行われる場合である。特に、連続した画像形成動作の初期においてダストDは発生しやすい。さらには、冷え切った状態のプリンタ1に電源を投入して画像形成処理を開始する際にダストDが発生しやすい。したがって、本実施例のファン71は冷え切った状態のプリンタ1に電源を投入して画像形成処理を開始する際に動作する。以下詳細に説明する。
温度センサ75はフィルタ51の温度を検知するための検知部である。温度センサ75は、図7に示すように制御回路Aに電気的に接続されており、検知温度に応じた信号を制御回路Aに出力している。制御回路Aは、温度センサ75が出力した信号に基づいてファン71に電力を供給する。例えば、フィルタ51の温度が高い(所定の温度以上である)ことを温度センサ75の出力が示す場合は、ファン71の出力を大きくする。フィルタ51の温度が低い(所定の温度未満である)ことを温度センサ75の出力が示す場合には、ファン71の出力を小さくする。制御回路Aによるファン制御について図8に記載のフローチャートを用いて説明する。図8は、ファン制御に用いられるフローチャートである。
画像形成処理が開始されると、制御回路Aは、ファン71の制御処理が開始し、温度センサ75の出力から温度Tを取得する(S201)。次に、制御回路Aは、温度Tの判定を行う(S202、205、S207)。温度Tが所定の温度Tlow未満(例えば50℃未満)である場合、制御回路Aはファン71の出力をオフに設定する(S203)。温度Tが所定の温度Tlow以上(例えば50℃以上)で且つ更なる所定の温度Tmid未満(例えば80℃未満)である場合、制御回路Aはファン71の出力を50%の出力に設定する(S206)。温度Tが更なる所定の温度Tmid以上(例えば80℃以上)である場合、制御回路Aはファン71の出力を100%に設定する(S208)。制御回路Aは、ファンの設定を終えると、プリントが終了条件に達しているかを確認する(S209)。プリントが終了条件に達している場合、制御回路AはファンをOFFにしてプリントを終了する(S210)。プリントが終了条件に達していない場合、制御回路Aは再びフィルタの温度測定を行う(S201)。
なお、エアフローF5の風量が大きすぎると、フィルタ51の表面でエアフローF5が拡散し、定着ユニットの温度を冷ましてしまう。あるいは、エアフローF5の風量が多すぎると、エアフローF1が発生し難くなり、ダストDの回収が困難となる。そのため、エアフローF5とエアフローF2を同時に発生させる場合、エアフローF5の風量は、エアフローF2の風量よりも小さいことが望ましい。つまり、ファン71の風量とファン61が同時に動作する場合、ファン71の風量はファン61の風量よりも小さいことが望ましい。本実施例では、排気ファン61として最大風量が5l/sのファンを用いている。また、ファン71として最大風量が3l/sのファンを用いている。なお、排気ファン61の出力を低下させた場合、すなわち排気ファン61を最大風量で動作させない場合は、ファン71の出力も低下させるとよい。そして、ファン71の風量が排気ファン61の風量を上回らないように調整するとよい。本実施例では、温度TがTlow未満(例えば50℃未満)である場合、制御回路Aはファン61の出力を10%に設定する。温度TがTlow以上(例えば50℃以上)で且つTmid未満(例えば80℃未満)である場合、制御回路Aはファン61の出力を50%の出力に設定する。温度TがTmid以上(例えば80℃以上)である場合、制御回路Aはファン71の出力を100%に設定する。
なお、制御回路Aはプリント開始時からどれだけ時間が経過したかに基づいて定着装置103の周辺の温度状態を推測し、ファン61を制御してもよい。例えば、画像形成処理を第1の期間、第2の期間、第3の期間に区切って良い。そして、画像形成処理の進行とともに定着装置103の周辺の温度が上昇すると推測し、第1の期間から、第2の期間、第3の期間と順にファン61の風量を増大させてもよい。なお、画像形成処理の進行とともにフィルタ51の温度も上昇し易くなる。そのため、画像形成処理が進行するのに伴って、ファン71の出力を0%、50%、100%と増大させてもよい。このとき、制御回路Aは、画像形成処理の初期の期間においてファン71の風量を小さくし、これよりも後の期間においてファン71の風量を大きくする動作モードを実行可能であるといえる。
なお、ファン61の制御が必要な状態か、即ち、ダストDが多量に発生しそうな状態かどうかは、画像形成処理の開始前のサーミスタTHの出力を参考にするとよい。例えば、プリンタ1の電源を立ち上げた直後のサーミスタTHの温度が100℃以上であれば、つい先ほどに画像形成処理が行われたばかりであり、シート入口400の近傍の温度も高い。そのため、ダストDの発生量が少なく、ファン61を動作させなくてもよい。これにともないファン71も動作させなくてもよい。一方、プリンタ1の電源を立ち上げた直後のサーミスタTHの温度が100℃未満であれば、しばらく画像形成処理が行われておらず、シート入口400の近傍の温度は低い。そのため、ダストDが発生し易く、ファン61を動作させることが求められる。これにともないファン71を動作させることが求められる。
以上で説明したように、本実施例によれば、フィルタ51を用いてダストDを回収することができる。また、本実施例によれば、フィルタ51を外気で冷却することによりフィルタ51の回収性能の低下を抑制できる。したがって、本実施例によれば、長期にわたってダストDを効率良く回収することができる。
(実施例2)
次に実施例2のプリンタ1について説明する。実施例1では、フィルタ51の外面に向かって外気を吹き付けることでフィルタの冷却をおこなっている。一方、実施例2では、フィルタ51の内面に外気を吹き付けることで、フィルタ51の冷却を行う。なお、実施例2のプリンタ1は、フィルタユニット50及びフィルタ51を冷却する構成を除いて実施例1のプリンタ1と同様に構成されている。そのため同様に構成については同様の符号・番号を付し、詳細な説明を省略する。
初めにダストを濾過するフィルタユニット50の構成を説明し、次にフィルタユニット50近辺からのダストの流出を抑制するエアフロー構成を説明する。図9(a)は実施例2のフィルタユニット50を分解して斜視した図である。図9(b)はフィルタユニット50が動作した様子を示す図である。
図9(a)に示すように、フィルタユニット50は、ファン61と、ダクト52と、フィルタ51を備えている。
ダクト52は、シート入口400近傍のエアを機外に向けて案内するための案内部である。ダクト52は、シート入口400近傍の吸気口52aと、シート入口400近傍から離れた排気口52eと、排気口52eとは反対側に設けられた吸気口52fを備えている。ダクト52は、気密性の高い樹脂材で成形されている。吸気口52aは、ダクト52の長手に延びる側面に設けられた開口である。吸気口52aは、フィルタ51によって覆われている。
排気口52eは、ダクト52の長手方向一端側に設けられた開口である。排気口52eは、ファン61を介してプリンタ1の後ろ側板に設けられた排気部81の排気口81aに接続されている。
吸気口52fは、ダクト52の長手方向他端側に設けられた開口である。吸気口52fは、プリンタ1の前側板に設けられた吸気部80の吸気口81aに接続されている。
ファン61はシート入口400近傍のエアをダクト52内に吸引するための吸気部である。あるいは、ファン61はダクト52内のエアを機外に向けて送風する排気部である。ファン61は、定着ユニット101の長手方向において、シートPの通過領域よりも外側の領域に設けられている。また、ファンは、定着ユニット101の長手方向において、ニップ部101bよりも外側の領域に設けられている。本実施例のファン61は、ハウジング外形寸法が幅8cm、高さ8cm、奥行2cmの軸流ファンである。
制御回路Aからの通電によりファン61が動作すると、ダクト52内のエアが機外へと送風される。すると、ダクト52の内部は負圧の状態となる。その結果、吸気口52fでは、機外からダクト52内に流れ込むエアフローF3が発生する。また、吸気口52aでは、機外からダクト52内に流れ込むエアフローF1が発生する。なお、エアフローF1の風量とエアフローF2風量の和の風量がエアフローF3の風量に相当する。
なお、実施例で用いるフィルタ51は、エアを風速5cm/sで通過させたときに最大限の性能を発揮することができる。このときダストDの除去率はほぼ100%である。フィルタ51に所望の風速のエア通過させたい場合は、吸気口52fの寸法やファン61の出力を適切に設定するとよい。本実施例では、最大風量が1.1m^3/minのファン61を用いており、吸気口52fの断面積は16cm^2である。本実施例では、吸気口52fの断面積が吸気口52aの断面積よりも小さくなっているそのためダクト52を小型にすることが出来ている。ファン61を60%の出力(0.61m^3/min)で動作させた場合、エアフローF1の風量は0.01m^3/min、エアフローF3の風量は0.6m^3/minである。このとき、外気の温度が25℃である場合、エアフローF3の強制対流により、60℃環境に配置されたフィルタ51の温度を45℃程度に抑えることができる。また、エアフローF1の風量が多すぎないため、シート入口近傍を高温(例えば60℃以上)に保つことができる。また、本実施例では、ダクト内の各ポイント53a、53b、53cの負圧状態は略等しい。つまり、フィルタ51の背面全域には略等しい負圧がかかっている。したがって、ダクト52内では長手方向に略均一な強制対流が発生し、エアフローF1の風量はフィルタ51の長手全域で略均一である。フィルタユニット50は、定着ベルト105から発生するダストを効率良く回収することができる。
上述したように、ファン61を60%の出力で動作させた場合、エアフローF3の風量はエアフローF1の風量の60倍である。すなわち、エアフローF3の風量はエアフローF1の風量よりも大きき。この関係は、ファン61の出力を変更した場合であっても変わらない。シート入口400の近傍の気温が低下しないようエアフローF1を発生させ、且つ、エアフローF3により外気でフィルタ51を冷却する場合、エアフローF3の風量はエアフローF1の風量の10倍以上で且つ100倍以下であることが望ましい。
なお、実施例1と同様に、画像形成の途中においてファン61の出力を変更してもよい。その場合、実施例1と同様にフィルタ51に温度センサ75を設け、温度センサ75の検知温度Tに基づいて、ファン61の出力を変更してよい。すなわち、検知温度Tが高いほどファン61の出力を増加させてよい。
あるいは、実施例1に記載したように、画像形成処理の開始からの時間の経過に基づいてファン61の出力を変更してよい。すなわち、画像形成処理の前記におけるファン61の出力よりも画像形成処理の後期におけるファン61の出力を強くしてよい。このようにファン61の出力の制御を行うことで、ダストDの回収とフィルタ51の冷却をより適切に行うことができるようになる。
また、実施例1と同様に、フィルタ51を冷却するためのファン71を別途設けてもよい。本実施例においてファン71を設ける場合は吸気口52fにファン71を設けるとよい。その際、制御回路Aは、ファン71の出力を実施例1と同様に制御するとよい。すなわち、制御回路Aは、ファン71の風量がファン61の風量よりも小さくなるように各ファンを制御するとよい。 以上で説明したように、本実施例によれば、フィルタ51を用いてダストDを回収することができる。また、本実施例によれば、フィルタ51を外気で冷却することによりフィルタ51の回収性能の低下を抑制できる。したがって、本実施例によれば、長期にわたってダストDを効率良く回収することができる。フィルタユニット50の構成を簡易出来る点において実施例1よりも実施例2が好ましい。しかしながら、フィルタ51の温度を調整し易い点において実施例2の構成が好ましい。
なお、本実施例では、ダクト52の長手方向に延びる側面のうち1つの側面にフィルタ51を配置したが、長手に延びる側面の全周にフィルタ51を配置してもよい。その際は、ハニカム構造となるようにダクト52の側面に穴を設け、その上からフィルタ51を張り付けるとよい。
(その他の実施例)
以上、本発明について実施例を用いて説明したが、本発明は実施例に記載の構成に限られるものではない。実施例で例示した寸法等の数値は一例であって、本発明の効果が得られる範囲においては適宜設定してよい。また、本発明の効果が得られる範囲において実施例に記載の一部構成を同様の機能を有する他の構成に置き換えてもよい。
フィルタ51の吸気面51aは曲面形状でなくてもよい、吸気面51aが平面形状であってダストDの回収は可能である。フィルタ51の配置構成は実施例に記載のものには限られない。例えば、ベルト105の長手方向両端部に二つ以上のフィルタ51が設置されていても良い。フィルタ51は、シート搬送路に対して加圧ローラ側に設置されていても良い。
定着装置103は縦パスでシートを搬送する構成には限定されない。例えば定着装置103は横パスや斜めにシートを搬送する構成であっても良い。
シート上のトナー画像を加熱する加熱回転体は、ベルト105には限られない、加熱回転体は、ローラであってもよく、複数のローラにベルトが架け渡されたベルトユニットであってもよい。しかしながら、加熱回転体の表面が高温となり、ダストDが発生し易い実施例1の構成の方が大きな効果を得ることができる。
加熱回転体とニップ部を形成するニップ形成部材は、加圧ローラ102には限られない。例えば、複数のローラにベルトが架け渡されたベルトユニットを用いてもよい。
加熱回転体を加熱する加熱源は、ヒータ101aのようなセラミックヒータには限られない。例えば、加熱源はハロゲンヒータであってもよい。また加熱回転体を直接電磁誘導発熱させてもよい。このような構成であってもシート入り口400近傍でダストDが発生し易いため、実施例の構成を適用できる。
プリンタ1を例に説明した画像形成装置は、フルカラーの画像を形成する画像形成装置に限られず、モノクロの画像を形成する画像形成装置でもよい。また画像形成装置は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、複写機、FAX、及び、これらの機能を複数備えた複合機等、種々の用途で実施できる。
50 フィルタユニット
51 フィルタ
52 ダクト
52a 吸気口
61 ファン
70 ダクト
72 開口部
101 定着ベルトユニット
101a ヒータ
101b ニップ部
102 加圧ローラ
103 定着装置
105 定着ベルト
400 シート入口
500 シート出口
P シート
S トナー

Claims (10)

  1. 離型剤を含有するトナーを用いて画像を形成する画像形成部と、画像形成部で形成された画像を記録材に転写する転写部と、前記転写部から搬送された記録材をニップ部にて挟持搬送することで加熱して記録材に画像を定着させる一対の回転体と、
    前記一対の回転体の近傍からエアを吸気するための吸気口を有し記録材の搬送方向において前記吸気口が前記転写部と前記ニップ部との間に配置されているダクトと、
    前記ダクトに設けられたフィルタであって離型剤に起因する微粒子を回収するためのエレクトレット繊維製のフィルタと、前記一対の回転体の近傍のエアを前記フィルタに案内すべく前記ダクトから機外に向けて送風を行うための第1のファンと、を有する画像形成装置において、
    前記フィルタを冷却すべく前記フィルタに向けて機外のエアを送風する第2のファンを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ダクトの外側を向く前記フィルタの一方の面に向けて前記第2のファンからの送風を案内する更なるダクトであって、機外に向けて設けられた更なる吸気口と前記フィルタの前記一方の面に向けて設けられた更なる排気口を備える更なるダクトを有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1のファンによる送風と前記第2のファンによる送風を同時に行う場合、前記第1のファンの風量は前記第2のファンの風量よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 画像形成処理の第1の期間では前記第2のファンの風量を第1の風量に制御し、画像形成処理の前記第1の期間よりも後の第2の期間では前記第2のファンの風量を前記第1の風量よりも大きな第2の風量に制御する制御部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 離型剤を含有するトナーを用いて画像を形成する画像形成部と、画像形成部で形成された画像を記録材に転写する転写部と、前記転写部から搬送された記録材をニップ部にて挟持搬送することで加熱して記録材に画像を定着させる一対の回転体と、前記一対の回転体の近傍からエアを吸気するための第1の吸気口とエアを機外に排気するための排気口を有し記録材の搬送方向において前記第1の吸気口が前記転写部と前記ニップ部との間に配置されているダクトと、前記ダクトに設けられたフィルタであって離型剤に起因する微粒子を回収するためのエレクトレット繊維製のフィルタと、前記一対の回転体の近傍のエアを前記フィルタに案内すべく前記ダクトから機外に向けて送風を行うためのファンと、を有する画像形成装置において、
    前記ダクトは、機外からエアを吸気するための第2の吸気口を備え、前記ニップの長手方向において前記第1の吸気口が前記排気口と前記第2の吸気口の間に位置し且つ前記第1の吸気口が前記フィルタによって覆われており、
    前記フィルタの温度を検知するための温度センサと、
    前記フィルタを冷却すべく前記温度センサの出力に基づいて前記ファンを制御する制御部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記温度センサの検知温度が第1の温度の場合は前記ファンに第1の風量で送風させ、前記温度センサの検知温度が前記第1の温度よりも高い第2の温度の場合は前記第1の風量よりも大きな第2の風量で送風させることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記ファンが動作する場合、前記第2の吸気口を通過する風量は前記第1の吸気口を通過する風量よりも大きいことを特徴とする請求項5または6に記載の画像形成装置。
  8. 離型剤を含有するトナーを用いて画像を形成する画像形成部と、画像形成部で形成された画像を記録材に転写する転写部と、前記転写部から搬送された記録材をニップ部にて挟持搬送することで加熱して記録材に画像を定着させる一対の回転体と、前記一対の回転体の近傍からエアを吸気するための第1の吸気口とエアを機外に排気するための排気口を有し記録材の搬送方向において前記第1の吸気口が前記転写部と前記ニップ部との間に配置されているダクトと、前記ダクトに設けられたフィルタであって離型剤に起因する微粒子を回収するためのエレクトレット繊維製のフィルタと、前記一対の回転体の近傍のエアを前記フィルタに案内すべく前記ダクトから機外に向けて送風を行うためのファンと、を有する画像形成装置において、
    前記ダクトは、機外からエアを吸気するための第2の吸気口を備え、前記ニップの長手方向において前記第1の吸気口が前記排気口と前記第2の吸気口の間に位置し且つ前記第1の吸気口が前記フィルタによって覆われており、
    画像形成処理の第1の期間では前記ファンの風量を第1の風量に制御し且つ画像形成処理の前記第1の期間よりも後の第2の期間では前記ファンの風量を前記第1の風量よりも大きな第2の風量に制御するモードを実行可能な制御部を有することを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記一対の回転体のうちの一方の回転体の温度を検知する温度センサを備え、
    前記制御部は、画像形成処理の開始時における前記温度センサの検知温度が所定の温度未満である場合は前記モードを実行し、画像形成処理の開始時における前記温度センサの検知温度が所定の温度以上である場合は前記モードを実行しないことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記ファンが動作する場合、前記第2の吸気口を通過する風量は前記第1の吸気口を通過する風量よりも大きいことを特徴とする請求項8または9に記載の画像形成装置。
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