JP2018045117A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
離型剤を含有するトナーを用いてシートにトナー像を第1の位置にて形成する画像形成部と、
前記画像形成部によりシートに形成されたトナー像を第2の位置にて熱と圧力により定着する定着部と、
前記第1の位置と前記第2の位置の間に吸気口を有し、機外に排気を行う排気口を有するダクトと、
前記ダクトにエアフローを発生させるファンと、
前記吸気口と前記排気口の間に配置され、前記ダクトに吸引されたエアの温度を上昇させるヒータと、を備え
前記吸気口は前記第2の位置に近接して且つ前記第2の位置の長手方向に沿って配置されていることを特徴とする。
図4は本例における画像形成装置1の構成略図である。図5は当該装置1の制御系統のブロック図であり、主として、後述する定着装置103およびダスト除去ユニット50の制御系統を示している。
図6の(a)は定着装置103の概略断面図、(b)は定着装置103の要部の分解斜視図である。この定着装置103は、大別して、第1の回転体である定着ベルト105を備えた定着ベルトユニット101と、第2の回転体である加圧ローラ102と、これらを収容した筐体100と、により構成される。定着ベルト105と加圧ローラ102とによりニップ部(定着ニップ部)101bが形成されている。ニップ部101bは未定着トナー像Sを担持している用紙Pを挟持搬送してトナー像を熱と圧力で定着する部分である。
筐体100には、用紙入口(用紙導入口)400と用紙出口500が形成されている。用紙入口400が用紙出口500よりも重力方向下方に位置するように、定着ベルトユニット101と加圧ローラ102は配置されている。本例の定着装置103は用紙を重力方向下方から上方に向けて搬送するように構成されており、縦パス構成と称される。
当該ユニット101は、ヒータホルダ104、面状ヒータ(加熱手段)101a、加圧ステー104a、エンドレスベルトからなる定着ベルト105、定着ベルト105の幅方向一端側と他端側に位置するフランジ106L・106Rなどによる組立体である。
図7の(a)は図6の(a)におけるニップ部101bの部分拡大図である。(b)は定着ベルト105の層構成である。を、(c)は加圧ローラ102の層構成を示す図である。定着ベルト105は、内側から外側に順に、エンドレス(円筒状)の基層105aと、プライマ層105bと、弾性層105cと、離型層105dとを積層した複合層部材である。定着ベルト105は、全体的に可撓性を有する薄肉の低熱容量の部材である。
図7の(c)は加圧ローラ102の層構成を示す図である。加圧ローラ102は、金属(アルミや鉄)の芯金102aと、シリコンゴム等で形成された弾性層102bと、弾性層102bを被覆する離型層102cと、を有する弾性ローラである。離型層102cはPFA等のフッ素系樹脂で、チューブを被覆させたものである。
定着装置103の定着処理の動作は次のとおりである。制御回路部Aは、所定の制御タイミングでモータMを起動させて加圧ローラ102を図6、図7の(a)において矢印R102の方向に所定速度で回転駆動される。加圧ローラ102が回転駆動されることで、ニップ部101bにおいて定着ベルト105に加圧ローラ102との摩擦力で回転トルクが作用する。
次に、トナーSに含有される離型剤(以下、ワックスと称する)に起因するダストの発生と、ダストの性質について説明する。
定着処理時にトナーSが定着ベルト105に転移してしまうオフセットと呼ばれる現象を生じる恐れがあり、このようなオフセット現象は画像不良など問題を引き起こす要因となる。そこで、本例では、ワックスをトナーSに内包させている。つまり、定着処理時にトナーSからワックスが染み出るようにしている。その結果、加熱により溶融したワックスが定着ベルト105と用紙P上のトナー像の界面に介在することになり、オフセット現象を防止することが可能となる(離型作用)。
本発明者等の研究によれば、定着処理時に気化(揮発)し、その後、凝縮したワックス(離型剤)成分からなるダストD(図1)の多くが、定着装置103の用紙入口400の近傍に存在することが分かった。また、ダストは、気温が高い状況では大粒径化して近傍部材に付着しやすくなる現象を生じることが分かった。以下、詳述する。
ワックスに起因するダストの性質として、高温下で大粒径化する性質と、大粒径化したダストが周辺の固形物に付着する性質が知られている。図9の(a)と(b)は、それらの性質を説明する図である。
次に、ダストの発生箇所について、図11と図12に基づいて説明する。図11は、トナー像Sを載せた用紙Pがニップ部101bで挟持搬送されている間に、ダストを発生させている様子を示している。用紙P上のトナーSから染み出したワックスは定着ベルト105とトナー像の界面に介在するわけであるが、ワックスの一部は定着ベルト105に移行して、定着ベルト105が回転する間に加熱される。
(4)ダストの除去
以上で述べたダストの性質を踏まえて、図面に基づいて本例におけるダストの除去方法を説明する。図1はダスト除去ユニット50の設置位置を説明する図である。図2はダスト除去ユニット50の斜視図である。図3は定着装置103に進入する用紙Pを説明する図である。
Claims (9)
- 離型剤を含有するトナーを用いてシートにトナー像を第1の位置にて形成する画像形成部と、
前記画像形成部によりシートに形成されたトナー像を第2の位置にて熱と圧力により定着する定着部と、
前記第1の位置と前記第2の位置の間に吸気口を有し、機外に排気を行う排気口を有するダクトと、
前記ダクトにエアフローを発生させるファンと、
前記吸気口と前記排気口の間に配置され、前記ダクトに吸引されたエアの温度を上昇させるヒータと、を備え
前記吸気口は前記第2の位置に近接して且つ前記第2の位置の長手方向に沿って配置されていることを特徴とする画像形成装置。 - 第2の位置は第1の回転体と第2の回転体とで形成され、前記シートを挟持搬送して前記トナー像を熱と圧力により定着するニップ部であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記吸気口の長さは、装置に使用可能な最小幅サイズのシートの最大画像幅をカバーする長さであることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記吸気口の長さは、装置に使用可能な最大幅サイズのシートの最大画像幅をカバーする長さであることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記ヒータは前記吸気口に近接して設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の画像形成装置。
- 前記吸気口で吸気されるエアの吸気口長手方向に沿う風量分布はほぼ均一であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の画像形成装置。
- 前記第2の位置は前記第1の位置よりも重力方向上方に位置していることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成部は、感光体と、前記感光体から一次転写されトナー像を前記第1の位置にてシートに二次転写するための中間転写体と、を有することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の画像形成装置。
- 前記定着部は前記中間転写体よりも重力方向上方に位置していることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
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