JP2022171186A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】送風機から送風される空気が定着部へ流れ込むことを抑制する。【解決手段】画像形成装置は、シートを加熱及び加圧してトナー像をシートに定着する定着部と、定着部によってトナー像が定着されたシートを搬送する搬送部17と、搬送部の中へ空気を送風する送風機と、搬送部の中に回転可能に配置され、シートを搬送する搬送ローラ18aと、送風機によって送風される空気の流れを遮るように搬送部の中に配置され、搬送ローラの近傍で搬送ローラの回転軸線RAに沿う方向に搬送ローラの全長にわたって延在するリブ120と、を備え、搬送ローラは、回転軸線に沿う方向における両端部と中央部とで異なる外径を有し、搬送ローラに対向するリブの先端部は、搬送ローラの外周部に沿って湾曲している。【選択図】図11

Description

本発明は、定着部を有する画像形成装置に関する。
電子写真方式を用いて記録媒体にトナーで画像を形成する画像形成装置は、トナーを溶融して記録媒体に定着させる定着部を有する。定着部は、定着部材(加熱部材)と加圧部材を有する。トナー像が転写された記録媒体は、定着部材と加圧部材のニップ部を通って加熱及び加圧され、トナーが溶融して記録媒体にトナー像が定着される。溶融したトナーは、粘着性を有するため、溶融したトナーによって記録媒体が定着部材又は加圧部材に貼り付くことがある。そこで、定着部材又は加圧部材に対する記録媒体の分離性を高めるために離型剤としてのパラフィンワックスがトナーに含有されている。
しかし、トナーに含有されるパラフィンワックスは、ニップ部で揮発し、定着部材を加熱する誘導加熱部に付着する。パラフィンワックスの付着量が一定量以上に増加すると、付着したパラフィンワックスが誘導加熱部から定着部材へ付着し、さらに定着部材から記録媒体へ付着し、画像品位が低下する。そこで、特許文献1は、誘導加熱部に発熱体を設け、発熱体に通電して誘導加熱部上に付着したパラフィンワックスを液化し、パラフィンワックスを誘導加熱部から排出するクリーニング手段を開示している。また、特許文献2は、揮発性有機化合物や微粒子を捕捉する捕捉材を含むクリーニングウェブを定着部材に接触させることによって定着部材を清掃するクリーニング装置を開示している。
特開2010-217580号公報 特開2011-112708号公報 特開平4-44075号公報
画像形成装置の定着部によって溶融されたトナーから気化した離型ワックスは、空気中で冷やされて凝縮し、数十nm程度のダスト(塵芥)になる。ダストは、定着部の外部へ漏れ出ないように、定着部の内部に留めておくことが望ましい。しかし、定着部から排出されるシートを冷却するための送風機が設けられている場合、送風機から送風される空気が定着部へ流れ込むことがある。定着部に流れ込んだ空気によって、ダストは、定着部の外へ拡散し、定着部の外部のシート搬送部材に付着し、離型ワックスからなる汚れとしてシート搬送部材に堆積することがある。ダストの堆積量が増えると、ダストは、シート搬送部材からシートへ移行し、シートに形成された画像の品位を低下させる。また、画像形成装置が排気フィルタを有している場合は、ダストが排気フィルタに付着して排気フィルタの目詰まりを生じさせることもある。
そこで、本発明は、送風機から送風される空気が定着部へ流れ込むことを抑制することができる画像形成装置を提供する。
本発明の一実施例による画像形成装置は、
シートにトナー像を形成する画像形成部と、
前記シートを加熱及び加圧して前記トナー像を前記シートに定着する定着部と、
前記シートの搬送方向において前記定着部の下流に配置され、前記定着部によって前記トナー像が定着された前記シートを搬送する搬送部と、
前記搬送部の中へ空気を送風する送風機と、
前記搬送部の中に回転可能に配置され、前記シートを搬送する搬送ローラと、
前記送風機によって送風される前記空気の流れを遮るように前記搬送部の中に配置され、前記搬送ローラの近傍で前記搬送ローラの回転軸線に沿う方向に前記搬送ローラの全長にわたって延在するリブと、
を備え、
前記搬送ローラは、前記回転軸線に沿う前記方向における両端部と中央部とで異なる外径を有し、
前記搬送ローラに対向する前記リブの先端部は、前記搬送ローラの外周部に沿って湾曲していることを特徴とする。
本発明によれば、送風機から送風される空気が定着部へ流れ込むことを抑制することができる。
画像形成装置の断面図。 画像形成装置を制御する制御システムのブロック図。 定着装置と排出ユニットの断面図。 加熱ユニットの分解斜視図。 加熱ユニット及び加圧ローラの断面図。 定着装置の分解斜視図。 搬送ローラの断面図。 シート冷却ファン、排出ユニット及び定着装置を示す斜視図。 離型ワックスから気化したダストの性質の説明図。 参考例としての排出ユニットの断面図。 図3に示す線XI-XIに沿って取った排出ユニットの断面図。 図11と同様の断面で取った参考例の排出ユニットの断面図。
<画像形成装置>
図1は、画像形成装置1の断面図である。画像形成装置1は、電子写真プロセスを用いた、4色フルカラーのレーザビームプリンタ(カラー電子写真画像形成装置)である。しかし、画像形成装置1は、カラーレーザビームプリンタに限定されるものではない。画像形成装置1は、例えば、電子写真複写機(例えば、デジタル複写機)、カラーLEDプリンタ、MFP(複合機)、ファクシミリ装置などであってもよい。図1の図面に垂直な方向において、手前側が画像形成装置1の前面側であり、奥側が画像形成装置1の背面側である。画像形成装置1の左側及び右側は、前面側から見て左側および右側である。
図2は、画像形成装置1を制御する制御システム30のブロック図である。制御システム30は、画像形成装置1に設けられた制御回路部A、外部ホスト装置Bおよび画像形成装置1に設けられた操作部Eを有する。画像形成装置1は、パーソナルコンピュータ及びイメージリーダ等の外部ホスト装置Bから制御手段としての制御回路部Aへ入力される電気的画像信号に基づいて記録媒体(以下、シートという)P(図3)に画像を形成する。制御回路部Aは、中央処理装置(CPU)を有する。シートPは、例えば、普通紙、再生紙、厚紙、第二原図紙、OHPシート、色紙、プレパンチ紙、プレ印刷紙、レターヘッド又はラベル紙である。制御回路部Aは、外部ホスト装置B及び操作部Eとの間で各種の電気的情報の授受をするとともに、画像形成装置1の画像形成動作を制御プログラム及び参照テーブルに従って統括的に制御する。制御回路部Aは、ROM31及びRAM32に電気的に接続されている。ROM31は、制御プログラムを保存する。RAM32は、画像形成装置1の制御に必要なデータを保存する。
画像形成装置1は、4つの画像形成ステーション(以下、画像形成部という)5Y、5M、5C及び5Kを備えている。画像形成部5Y、5M、5C及び5Kは、画像形成装置1の装置本体1Aの中のほぼ中央部に左側から右側へほぼ水平に順に並んで配置されている。画像形成部5Y、5M、5C及び5Kは、トナー像が形成される像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(以下、ドラムという)6Y、6M、6C及び6Kをそれぞれ有する。ドラム6Y、6M、6C及び6Kの回りには、帯電ローラ(帯電手段)7Y、7M、7C及び7K、現像ユニット(現像手段)9Y、9M、9C及び9K並びにクリーニング部材(クリーニング手段)41Y、41M、41C及び41Kが配置されている。帯電ローラ7Y、7M、7C及び7K、現像ユニット9Y、9M、9C及び9K並びにクリーニング部材(クリーニング手段)41Y、41M、41C及び41Kは、ドラム6Y、6M、6C及び6Kに作用するプロセス手段である。
画像形成部5Yの現像ユニット9Yのトナー収容室9aYには、イエローの現像剤(以下、トナーという)が収容されている。画像形成部5Yは、イエローのトナーを用いてイエロートナー像を形成する。画像形成部5Mの現像ユニット9Mのトナー収容室9aMには、マゼンタのトナーが収容されている。画像形成部5Mは、マゼンタのトナーを用いてマゼンタトナー像を形成する。画像形成部5Cの現像ユニット9Cのトナー収容室9aCには、シアンのトナーが収容されている。画像形成部5Cは、シアンのトナーを用いてシアントナー像を形成する。画像形成部5Kの現像ユニット9Kのトナー収容室9aKには、ブラックのトナーが収容されている。画像形成部5Kは、ブラックのトナーを用いてブラックトナー像を形成する。参照符号の添字Y、M、C及びKは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックを示す。以下の説明において、特に必要でない場合、参照符号の添字Y、M、C及びKを省略することがある。4つの画像形成部5は、トナーの色を除いて同一の構造を有する。本実施例において、トナーは、離型剤を含有する。
画像形成部5の下方には、ドラム6の表面を露光する露光手段としてのレーザスキャナユニット(光走査装置)8が配置されている。画像形成部5の上方には、無端の中間転写ベルト(中間転写体)10が配置されている。中間転写ベルト10は、駆動ローラ10a、テンションローラ10b、及び一次転写ローラ11Y、11M、11C並びに11Kに掛け渡されている。一次転写ローラ11Y、11M、11C及び11Kは、中間転写ベルト10を間に挟んでそれぞれドラム6Y、6M、6C及び6Kに対向して配置されている。駆動ローラ10aは、中間転写ベルト10を間に挟んで二次転写ローラ12に当接し、中間転写ベルト10と二次転写ローラ12の間に二次転写部STを形成する。テンションローラ10bに対向して中間転写ベルト10を間に挟んでベルトクリーニング装置10cが配置されている。
レーザスキャナユニット8の下方には、給送カセット2が配置されている。給送カセット2は、装置本体1Aから引き出し可能に装置本体1Aに装着されている。装置本体1Aの右側の内部には、給送カセット2から給送されたシートPを上方へ搬送する縦型のシート搬送路Dが配置されている。シート搬送路Dには、下側から上側へ順に、給送ローラ2aとリタードローラ2bのローラ対、レジストレーションローラ対4、二次転写ローラ12、定着装置103、両面フラッパ15a及び排出ローラ対14が配置されている。装置本体1Aの上面には、排出トレイ(排出シート積載部)16が設けられている。
<画像形成動作>
次に、画像形成装置1がシートPにフルカラー画像を形成する電子写真画像形成プロセス(以下、画像形成動作という)を説明する。制御回路部Aは、外部ホスト装置B又は操作部Eから送信されるプリント開始信号に基づいて画像形成装置1の画像形成動作を開始する。制御回路部Aは、画像形成タイミングに合わせて画像形成部5のドラム6を時計回り方向に所定の速度で回転させる。中間転写ベルト10は、反時計回り方向にドラム6の回転速度に対応する回転速度で回転される。制御回路部Aは、レーザスキャナユニット8の駆動を開始する。レーザスキャナユニット8の駆動の開始に同期して、各画像形成部5において、所定の帯電バイアスが印加された帯電ローラ7によってドラム6の表面が所定の極性および所定の電位に均一に帯電される。
レーザスキャナユニット8は、均一に帯電されたドラム6Y、6M、6C及び6Kの表面をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの画像情報信号に応じて変調されたそれぞれのレーザビームで主走査方向に露光する。これにより、各ドラム6の表面に、対応する色の画像情報信号に応じた静電潜像が形成される。ドラム6の表面上に形成された静電潜像は、現像ユニット9が有する現像ローラ(現像部材)によってトナー像(現像剤像)として現像される。現像ローラには、所定の現像バイアスが印加される。
画像形成部5Yのドラム6Yの表面上には、フルカラー画像のイエロー成分に対応するイエロートナー像が形成される。ドラム6Yの表面上のイエロートナー像は、一次転写ローラ11Yによって中間転写ベルト10に転写される。画像形成部5Mのドラム6Mの表面上には、フルカラー画像のマゼンタ成分に対応するマゼンタトナー像が形成される。ドラム6Mの表面上のマゼンタトナー像は、中間転写ベルト10上にすでに転写されているイエロートナー像の上に重ね合わせて一次転写ローラ11Mによって転写される。画像形成部5Cのドラム6Cの表面上には、フルカラー画像のシアン成分に対応するシアントナー像が形成される。ドラム6Cの表面上のシアントナー像は、中間転写ベルト10上にすでに転写されているマゼンタトナー像の上に重ね合わせて一次転写ローラ11Cによって転写される。画像形成部5Kのドラム6Kの表面上には、フルカラー画像のブラック成分に対応するブラックトナー像が形成される。ドラム6Kの表面上のブラックトナー像は、中間転写ベルト10上にすでに転写されているシアントナー像の上に重ね合わせて一次転写ローラ11Kによって転写される。
一次転写ローラ11Y、11M、11C及び11Kには、所定の制御タイミングで、トナーの帯電極性と逆極性の、所定の電位の一次転写バイアスが印加される。このようにして、移動する中間転写ベルト10上に未定着のイエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像及びブラックトナー像が重ね合わせて形成される。中間転写ベルト10の回転によって、4色の未定着のトナー像は、二次転写部STへ搬送される。各画像形成部5において、中間転写ベルト10へのトナー像の転写後にドラム6の表面上に残った転写残トナーは、クリーニング部材(クリーニングブレード)41によって拭掃除去される。
一方、給送カセット2内のシートPは、所定の制御タイミングで給送ローラ2aとリタードローラ2bによって1枚ずつ給送されてレジストレーションローラ対4へ搬送される。手差し給送モードの場合は、手差しトレイ3上のシートPが給送ローラ3aによって給送され、搬送ローラ対3bによってレジストレーションローラ対4へ搬送される。シートPは、レジストレーションローラ対4によって所定の制御タイミングで二次転写部STへ搬送される。二次転写ローラ12には、所定の制御タイミングで、トナーの帯電極性と逆極性の、所定の電位の二次転写バイアスが印加される。これにより、二次転写部STにおいて、中間転写ベルト10上の4色のトナー像がシートPの表面に一括して転写される。トナー像がシートPへ転写された後に中間転写ベルト10の表面に残留した転写残トナーは、ベルトクリーニング装置10cによって中間転写ベルト10の表面から除去される。
二次転写部STを出たシートPは、中間転写ベルト10から分離され、定着部としての定着装置103へ搬送される。定着装置103において、シートPは、加熱及び加圧され、トナー像がシートPに定着され、シートPにフルカラー画像が形成される。本実施例において、シートPは、二次転写部(第1の位置)STから定着装置103の定着ニップ部(第2の位置)101b(図3)に至る搬送路(シート搬送経路)Dを、重力方向上方へ搬送されて、定着装置103へ導入される。即ち、本実施例において、定着装置103は、中間転写ベルト10よりも上方に位置する。したがって、定着ニップ部101bは、二次転写部STよりも上方に位置する。
シートPの搬送方向(シート搬送方向)X(図3)において、定着装置103の下流に搬送部としての排出ユニット17が配置されている。排出ユニット17の下流に両面フラッパ15aが配置されている。両面フラッパ15aは、シートPを排出トレイ16へ排出するために上方へ揺動した上方位置とシートPの表裏を反転するために下方へ揺動した下方位置との間を揺動可能である。シートPの片面のみに画像を形成する片面印刷モードの場合、両面フラッパ15aは、上方位置へ揺動される。片面(第1の面)に画像が形成され、下から上へ定着装置103を通って搬送されたシートPは、上方位置にある両面フラッパ15aの下方を通り、排出ローラ対14によって排出トレイ16へ排出される。
シートPの両面に画像を形成する両面印刷モードの場合、両面フラッパ15aは、下方位置へ揺動される。片面(第1の面)に画像が形成され、定着装置103から排出されたシートPは、下方位置にある両面フラッパ15aの上方を通り、排出トレイ16に排出されずにスイッチバックローラ対(反転搬送部)15へ搬送される。シートPは、排出トレイ16の上方へ搬送されるが、シートPの後端が両面フラッパ15aの上に到達すると、両面フラッパ15aが上方位置へ揺動されるとともにスイッチバックローラ対15が逆転される。これにより、シートPは、逆方向へ搬送され、両面搬送路(再循環搬送路)15b内を下向きに搬送され、搬送ローラ対15cによって再びレジストレーションローラ対4へ搬送される。二次転写部STで、シートPの裏面(第2の面)にトナー像が転写され、定着装置103によってシートPの裏面にトナー像が定着されてシートPの裏面に画像が形成される。両面に画像が形成されたシートPは、排出ローラ対14によって排出トレイ16へ排出される。
<定着装置>
図3は、定着装置103と排出ユニット17の断面図である。定着装置103は、加熱源としてセラミックヒータ等の面状(細板状)のヒータ101aを用いたベルト(フィルム)加熱方式-加圧部材駆動式の加熱装置である。このタイプの加熱装置は、特許文献3によって知られている。定着装置103は、シート搬送路面内においてシートPの搬送方向Xに直交する方向に平行な長手方向LD(図4)に延在する横長形状を有する。定着装置103は、加熱ユニット101と、加熱ユニット101に対向する対向部材(加圧部材)としての加圧ローラ102と、加熱ユニット101及び加圧ローラ102を収容する筐体(定着筐体)100と、を有する。筐体100は、シートPの通過を許容する入口開口部100a及び出口開口部100bが設けられている。
図4は、加熱ユニット101の分解斜視図である。なお、図4には、加圧ローラ102も描かれている。加熱ユニット101は、ホルダ(保持部材)104、ヒータ101a、ステー104a、加熱部材としてのエンドレスベルト(フィルム)状のスリーブ105、一端側フランジ106L及び他端側フランジ106Rを有する組立体である。
ホルダ104は、ほぼ半円弧状の横断面を有する樋型の横長部材である。ホルダ104は、液晶ポリマー等の耐熱樹脂で形成されている。ヒータ101aは、通電により急峻に昇温するセラミックヒータ等の低熱容量の横長の板状発熱体である。ヒータ101aは、ホルダ104の外面側の周方向中央部に長手方向LDに沿って配置され、ホルダ104によって保持されている。ステー104aは、U字型の横断面を有する横長の剛性部材である。ステー104aは、鉄等の金属で形成されている。ステー104aは、ホルダ104の内側に配置されている。スリーブ105は、ホルダ104、ヒータ101a及びステー104aの組立体の回りにゆとりをもって緩く(ルーズに)外嵌(外挿)されている。
一端側フランジ106L及び他端側フランジ106Rは、それぞれ耐熱樹脂で形成された対称形状の成形品である。一端側フランジ106L及び他端側フランジ106Rは、それぞれホルダ104の一端側と他端側とに対称に装着されている。一端側フランジ106L及び他端側フランジ106Rは、スリーブ105を回転可能に保持する保持部材である。一端側フランジ106L及び他端側フランジ106Rは、スリーブ105の両端部の位置を規制するとともにスリーブ105の両端部の形状を保つ(保形性)。
一端側フランジ106L及び他端側フランジ106Rのそれぞれは、図4に示すように、フランジ部106a、棚部106b及び被押圧部106cを有する。フランジ部106aは、スリーブ105の端部を受け止めてスリーブ105のスラスト方向への移動を規制する鍔部である。フランジ部106aは、スリーブ105の外形形状より所定量大きい外形形状を有する。棚部106bは、フランジ部106aの内側面に設けられ、円弧形状を有する。棚部106bは、スリーブ105の端部の内面を保持してスリーブ105の円筒形状を保つ。被押圧部106cは、フランジ部106aの外側面に設けられている。被押圧部106cは、付勢手段(不図示)による所定の押圧力Tを受ける。
図5は、加熱ユニット101及び加圧ローラ102の断面図である。図5(a)は、加熱ユニット101と加圧ローラ102の間の定着ニップ部101bの拡大断面図である。図5(b)は、スリーブ105の層構造の説明図である。スリーブ105は、内側から外側へ順に、エンドレス(円筒状)の基層105a、プライマ層105b、弾性層105c及び離型層105dが積層された複合層部材である。スリーブ105は、全体的に可撓性を有する薄肉の低熱容量の部材である。スリーブ105は、自由状態においてはほぼ円筒形状を保持する保形性を有する。
基層105aは、SUS(ステンレス)等の金属製である。基層105aは、熱ストレスと機械的ストレスに耐えるために、30μm程度の厚みを有する。プライマ層105bは、基層105aの上に、カーボン等の導電粒子を適量分散した導電性プライマを5μm程度の厚みで塗布することによって形成されている。弾性層105cは、トナー像が形成されたシートPに圧接されたときに変形することによって、離型層105dをトナー像に密着させる作用を果たす。離型層105dは、トナーや紙粉の付着抑制性能を確保するために、離型性と耐熱性に優れたPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)樹脂で形成されている。離型層105dは、伝熱性を確保する観点から20μm程度の厚さを有する。
図5(c)は、加圧ローラ102の層構造を示す断面図である。加圧ローラ102は、金属(アルミや鉄)の芯金102a、シリコンゴム等で形成された弾性層102b及び弾性層102bを被覆する離型層102cを有する弾性ローラである。チューブ状の弾性層102bは、離型層102cで被覆されている。離型層102cは、PFA樹脂等のフッ素系樹脂で形成されている。スリーブ105の周長と加圧ローラ102の周長はほぼ同じである。
図6は、定着装置103の分解斜視図である。定着装置103は、筐体100を有する。筐体100は、横長の板金製の内枠体115と、内枠体115の外側に装着される横長の耐熱樹脂製の外枠体125を有する。内枠体115は、ベース板109、ステー108、一端側板107L及び他端側板107Rによって構成されている。外枠体125は、後カバー110、第1上カバー111、前下カバー112、第2上カバー(不図示)、一端側カバー117L及び他端側カバー117Rによって構成されている。
加圧ローラ102の芯金102aの一端側と他端側がそれぞれ軸受(不図示)を介して内枠体115の一端側板107Lと他端側板107Rとによって支持され、加圧ローラ102は回転可能である。加圧ローラ102の弾性層102b及び離型層102cは、一端側板107Lと他端側板107Rとの間に配置されている。加熱ユニット101のヒータ101a(図5(a))は、内枠体115の一端側板107Lと他端側板107Rとの間において加圧ローラ102に対向し、加圧ローラ102に並行に配置されている。
加熱ユニット101の一端側フランジ106Lと他端側フランジ106Rは、それぞれ内枠体115の一端側板107Lと他端側板107Rに形成されたガイド穴107La及び107Raに嵌着され、加圧ローラ102に向かう方向にスライド移動可能である。一端側フランジ106Lと他端側フランジ106Rは、それぞれ付勢手段(不図示)によって加圧ローラ102に向かう方向に所定の押圧力Tで押圧されている。所定の押圧力Tによって、一端側フランジ106L、他端側フランジ106R、ステー104a(図5(a))、ホルダ104(図5(a))及びヒータ101a(図5(a))は、加圧ローラ102に向かって移動する。ヒータ101aは、加圧ローラ102の弾性層102bの弾性力に抗して、スリーブ105を介して加圧ローラ102に所定の押圧力Tで押圧される。これにより、スリーブ105と加圧ローラ102との間に搬送方向Xに所定幅を有する定着ニップ部101b(図5(a))が形成される。
次に、定着装置103の定着動作を説明する。制御回路部Aは、所定の制御タイミングで加圧ローラ102を図5(a)において矢印R102で示す時計方向に所定の回転速度で回転させる。加圧ローラ102の芯金102aの他端部には、駆動ギアG(図4)が一体的に取り付けられている。駆動源33の駆動力が駆動ギアGへ伝達されることによって、加圧ローラ102が回転される。加圧ローラ102が回転されると、定着ニップ部101bにおいて加圧ローラ102との摩擦力によってスリーブ105に回転トルクが作用する。これによって、スリーブ105は、スリーブ105の内面がヒータ101aに密着して摺動しながら、ホルダ104とステー104aの回りを加圧ローラ102の回転速度とほぼ同じ回転速度で矢印R105が示す反時計方向に従動回転する。
図4に示すように、ヒータ101aの一端側と他端側には、それぞれ一端側通電コネクタ101dL及び他端側通電コネクタ101dRが装着されている。制御回路部Aは、電源部34から一端側通電コネクタ101dL及び他端側通電コネクタ101dRを介してヒータ101aへ通電を開始する。この通電によって、ヒータ101aは、ヒータ101aの有効全長域に渡って急速に昇温する。ヒータ101aの裏面(定着ニップ部101bと反対側の面)には、温度検知手段としてのサーミスタTHが設けられている。サーミスタTHは、ヒータ101aの温度を検知する。制御回路部Aは、サーミスタTHによって検知された温度に基づいてヒータ101aの温度が目標設定温度になるようにヒータ101aへの供給電力を制御する。本実施例において、目標設定温度は、約170℃である。
ヒータ101aの温度が目標設定温度に制御された状態において、未定着のトナー像Sを担持したシートPは、二次転写部STから定着装置103へ搬送される。図3及び図5(a)に示すように、シートPは、搬送ガイド130b及び後カバー110のガイド面110aによって案内されてニップ部入口101cに導入され、定着ニップ部101bによって挟持され搬送される。シートPが定着ニップ部101bによって挟持され搬送される過程で、ヒータ101aの熱がスリーブ105を介してシートPへ付与される。未定着のトナー像Sは、ヒータ101aの熱によって溶融され、定着ニップ部101bによって加圧され、固着像としてシートPに加熱定着(熱圧定着)される。
<排出ユニット>
次に、排出ユニット(搬送部)17について説明する。図3に示すように、排出ユニット17は、シートPの搬送方向Xにおいて定着装置103の下流に配置されている。排出ユニット17は、定着装置103から搬送されたシートPを排出トレイ16へ搬送する。排出ユニット17は、搬送ローラ18a及び18bからなる排出入口ローラ対18を有する。排出入口ローラ対18(18a及び18b)は、排出ユニット17の中に配置され、シートPを搬送する。排出入口ローラ対18は、排出ユニット17の筐体17Aによって回転可能に支持されている。排出入口ローラ対18は、搬送方向Xに短い封筒などのシートPでも搬送できるように、定着装置103の出口開口部100bの近傍で排出ユニット17の受け渡し部に配置されている。
定着装置103によってトナー像がシートPに定着された直後に搬送ローラ対によってシートPが挟持されて搬送されると、シートPに形成された画像に光沢ムラが生じることがある。トナー像が定着された直後のシートPが搬送ローラ対によって挟持されると、加熱されたトナー像から搬送ローラ対への伝熱によってトナー像の温度が急激に低下する。そのため、搬送ローラ対のニップ部の幅だけトナー像の光沢が変化し、光沢ムラとして視認される。そこで、本実施例の排出入口ローラ対18のニップ部がシートPの全幅を覆うことができるように、長手方向LDにおいて、排出入口ローラ対18のニップ部の幅は、搬送されるシートPの幅より大きく設定されている。
光沢ムラは、排出入口ローラ対18のニップ圧力に対して敏感であるので、排出入口ローラ対18の搬送ローラ18aの外周部の材質は、発泡ウレタン製のスポンジである。搬送ローラ18aの外周部が局所的に変形することによって、排出入口ローラ対18のニップ圧力が均一化される。また、長手方向LDにおいて、搬送ローラ18aの中央部の外径(直径)が搬送ローラ18aの両端部の外径(直径)よりも大きくなるように、搬送ローラ18aは、クラウン形状を有する。図7は、搬送ローラ18aの断面図である。搬送ローラ18aは、搬送ローラ18aの回転軸線RAに沿う方向に関して搬送ローラ18aの両端部の外径D1及びD3と中央部の外径D2が異なる。本実施例において、図7において、搬送ローラ18aの中央部の外径D2は14.7mmに設定され、一端部の外径D1は14.0mmに設定され、他端部の外径D3は14.0mmに設定されている。
なお、搬送ローラ18aは、回転軸線RAに沿う方向に関して搬送ローラ18aの一端部の外径D1、中央部の外径D2及び他端部の外径D3がそれぞれ異なっていてもよい。搬送ローラ18aの一端部の外径D1又は他端部の外径D3と中央部の外径D2との差(外径差)は1.5mm~0.3mmであるとよい。回転軸線RAに沿う方向における搬送ローラ18aの一端部の外径D1又は他端部の外径D3は、搬送ローラ18aの中央部の外径D2より1.5mm~0.3mmだけ短いとよい。搬送ローラ18aは、両端部に配置されたばね(不図示)によって他方の搬送ローラ18b(図3)に付勢される。ばね(不図示)の付勢力によって搬送ローラ18aがたわむ。搬送ローラ18aのたわみ量は、支持部が設けられていない搬送ローラ18aの中央部で最も大きくなる。その結果として、搬送ローラ18aの中央部のニップ圧力が低下する。そこで、搬送ローラ18aの中央部の外径D2を一端部の外径D1及び他端部の外径D3より大きくすることによって、搬送ローラ18aの中央部で搬送ローラ18aの外周部のスポンジの潰し量が増える。これによって、搬送ローラ18aのたわみによる中央部のニップ圧力の低下を防ぎ、排出入口ローラ対18のニップ圧力が均一化される。
排出ユニット17は、トナー像が定着されたシートPのトナー像面のシート温度を低下させるためのシート冷却機能を有する。熱可塑性を有するトナーは、所定温度を超えると、定着後も接着性を発揮する。そのため、シート温度が高いままシートPが排出トレイ16上に積載されると、トナーの接着性によって、排出トレイ16上でのシート整列性不良やシート間の接着が発生する。
本実施例では、トナー像が定着されたシートPのトナー像面のシート温度を低下させるため、画像形成装置1は、排出ユニット17の内部へ空気を送風するシート冷却ファン(送風機)122(図8)を有する。図8は、シート冷却ファン122、排出ユニット17及び定着装置103を示す斜視図である。シート冷却ファン122は、排出ユニット17に設けられたダクト123へ冷却風121を送風する。ダクト123は、排出ユニット17の中に空気の流路を形成する。ダクト123は、搬送ローラ18aに関してシートPの搬送路Dと反対の側に設けられている。ダクト123は、搬送路Dに通じる複数の開口部124が設けられている。シートPの搬送方向Xにおいて搬送ローラ18aの下流で、空気(冷却風121)は、ダクト123から複数の開口部124を通って矢印126で示すように搬送路Dへ流入してシートPを冷却する。シート冷却ファン122は、排出ユニット17によって搬送されているシートPに、排出ユニット17を通して冷却風121をシートPへ吹き付け、シートPを冷却する。
<トナーに内包される離型ワックス>
次に、トナーに内包(含有)される離型ワックス(離型剤)について説明する。トナーを用いて画像を形成する画像形成装置1においては、トナーがスリーブ105に付着するオフセットと呼ばれる現象が生じることがある。スリーブ105に付着したトナーは、画像不良や定着ニップ部101bの温度変動の原因となる。そこで、本実施例において、トナーは、離型剤としての離型ワックスを内包(含有)している。定着装置103によってトナーが加熱されると、溶融したトナーから離型ワックスが染み出る。離型ワックスは、スリーブ105とシートP上のトナー像との界面に介在してトナーがスリーブ105に付着することを防止する機能を有する。
離型ワックスの融点Tmは、約75℃である。離型ワックスの融点Tmは、定着ニップ部101bの目標設定温度を170℃に設定した場合に、トナーから染み出た離型ワックスが瞬時に溶融してトナー像とスリーブ105との界面に拡がるように、設定されている。離型ワックスが溶融するときに、離型ワックス中の低分子量成分等の離型ワックスの一部が気化する。離型ワックスは、長鎖分子成分から構成されているが、その長さは均一でなく所定の範囲内の分布がある。つまり、離型ワックスには、鎖が短く沸点の低い低分子成分と、鎖が長く沸点の高い高分子成分とが含まれているので、離型ワックスが溶融する時に離型ワックスの一部である低分子成分が気化する。
気化した低分子成分は、空気中で冷やされて凝縮し、数十~数百nm程度のダスト(塵芥)になる。しかし、このダストは、離型ワックスの一部であるので、粘着性を有する。ダストは、画像形成装置1の内部の部材に付着する。例えば、ダストは、排出入口ローラ対18(図3)や排出ローラ対14(図1)に付着して汚れとして堆積する。その汚れは、シートPへ移行して画像品位を低下させる。また、画像形成装置1に排気フィルタが装着されている場合は、ダストが排気フィルタに付着し、排気フィルタの目詰まりを生じることがある。
<ダスト対策>
ダストの一般的性質として、互いに合体して大型化する性質と、気中にある固形物に付着する性質が知られている。図9は、離型ワックスから気化したダストの性質の説明図である。図9を用いて、離型ワックスとしての高沸点物質20から気化したダストの合体現象と付着現象を説明する。図9(a)に示すように、加熱源20aの上に沸点150~200℃の高沸点物質20を置き、200℃前後に加熱すると、高沸点物質20から揮発物21aが発生する。揮発物21aは、常温空気に触れると直ちに沸点温度以下になるので、空気中で凝縮し、数nm~数十nm程度の微小ダスト21bに変化する。この現象は、水蒸気が露点温度を下回ると、微小水滴になって霧を発生させる現象と同じである。
微小ダスト21bは、ブラウン運動により空気中を移動しているので、互いに衝突して合体し、より大きなダスト21cに成長することが知られている。ダスト21cの成長は、ダスト21cが一定サイズ以上になると次第に鈍化し、止まる。合体によってダスト21cが大型化するとブラウン運動による空気中の移動が不活発になるためと推定される。
次に、図9(b)を参照して、微小ダスト21bと、より大きなダスト21cと、を含んだ空気αが、エアフロー22に乗って壁23へ向かう場合を考える。この時、微小ダスト21bよりも大きなダスト21cの方が壁23に付着しやすい。ダスト21cは、慣性力が大きく、壁23に勢いよく衝突するためと推定される。この現象は、エアフロー速度が一般的な風速計の計測限界を下回る0.2m/s以下の場合、つまりエアフローが非常に弱い場合であっても同様である。
このように、ダストは、合体して大型化する性質と、大型化すると周辺の物体に付着し易くなるという二つの性質を有する。ダストの合体のし易さは、ダストの成分、温度及び濃度に関係する。例えば、粘着しやすい成分が高温になって柔らかくなり、また高濃度下でダスト同士の衝突確率が上がると、合体し易くなる。ダストの性質を考慮して、画像形成装置1の内部におけるダスト拡散の抑制策を考えると、ダストを含んだ空気をスリーブ105の近傍に封じ込める対策が効果的であることがわかる。スリーブ105の近傍は、ダストの発生箇所に近いのでダストの濃度が高く、また、スリーブ105の表面熱によってスリーブ105の近傍の雰囲気温度も高いので、ダストの合体に適している。
ダストは非常に軽量な粒子であるので、スリーブ105の周囲に気流が発生すると、ダストは、その気流によって定着装置103の外へ拡散する。一方で、前述したように、定着直後のシートPの排出トレイ16上での整列不良やトナー面とシートPとの接着を防止するため、排出ユニット17内には冷却風121を通すダクト123が設けられている。排出ユニット17は、冷却風121が、排出ユニット17の内部を通過し、定着装置103の側へ漏れ出さないように構成されている。しかし、排出入口ローラ対18のような回転体の回りには、ある程度の隙間を設けざるを得ない。
図10は、参考例としての排出ユニット217の断面図である。参考例としての排出ユニット217では、図10に示すように、ダクト123から搬送ローラ18aと排出ユニット217の筐体217Aとの間の隙間128を通った気流127が定着装置103内に侵入し、スリーブ105の周囲に気流が発生する。気流127によって、スリーブ105の周囲のダストは、定着装置103の外へ拡散される。
<リブ>
そこで、本実施例の排出ユニット17では、ダクト123から搬送ローラ18aと筐体17Aとの間の隙間128へ流出する空気を低減するために、図3に示すように搬送ローラ18aの近傍にリブ(遮蔽リブ)120が設けられている。リブ120は、ダクト123から搬送ローラ18aの回りの隙間128へ流れようとする気流129を遮るように構成されている。リブ120は、シートPの搬送方向Xにおいて搬送ローラ18aの上流側に設けられている。リブ120は、排出ユニット17の筐体17Aから搬送ローラ18aへ向かって延在している。リブ120は、シート冷却ファン122によって送風される空気が、搬送方向Xにおいて搬送ローラ18aの上流に配置された定着装置103へ流れないように規制するように構成されている。
図11は、図3に示す線XI-XIに沿って取った排出ユニット17の断面図である。リブ120は、搬送ローラ18aの近傍で搬送ローラ18aの回転軸線RAに沿う方向に搬送ローラ18aの全長にわたって延在している。ダクト123から搬送ローラ18aを見たときに、リブ120は、搬送ローラ18aの外径部とオーバーラップするように配置されている。前述したように、長手方向LDにおける搬送ローラ18aの中央部の外径が両端部の外径よりも大きくなるように、搬送ローラ18aは、クラウン形状を有する。そこで、本実施例では、図11に示すように、リブ120が搬送ローラ18aの回転軸線RAに対し、湾曲した形状を有する。リブ120の湾曲形状は、搬送ローラ18aのクラウン量に基づいて設定されている。リブ120の先端部は、搬送ローラ18aの外周部に沿って湾曲している。搬送ローラ18aの全長にわたって搬送ローラ18aの外周部とリブ120の先端部との間の距離は、ほぼ均一である。したがって、搬送ローラ18aの一端部、中央部及び他端部におけるリブ120の先端部と搬送ローラ18aとの間のギャップGa1、ギャップGa2及びギャップGa3は、同じに設定されている。ギャップGa1、ギャップGa2及びギャップGa3を同じにするために、リブ120の両端部は、中央部よりも搬送ローラ18aに向かって突出し、リブ120の先端部がくの字形状に形成されていてもよい。
本実施例による湾曲したリブ120を有する排出ユニット17と比較して、図12を用いて、直線状のリブ320を有する参考例の排出ユニット317を説明する。図12は、図11と同様の断面で取った参考例の排出ユニット317の断面図である。搬送ローラ18aがクラウン形状に形成されているので、リブ320が直線状に形成されると、搬送ローラ18aの外周部とリブ320の先端部との間の距離は、長手方向LDの位置に従って変化する。搬送ローラ18aの一端部及び他端部におけるリブ320の先端部と搬送ローラ18aとの間のギャップGb1及びギャップGb3は、搬送ローラ18aの中央部におけるリブ320の先端部と搬送ローラ18aとの間のギャップGb2より大きい。リブ320の先端部と搬送ローラ18aとの接触を防止しつつギャップGa2を最小に設定しても、ギャップGb1及びギャップGb3は、ギャップGb2よりも相対的に大きな値となる。排出ユニット317のダクト123からギャップGb1及びギャップGb3を通して定着装置103内へ空気の流れが生じる。ダストは、非常に軽量な粒子であるので、ギャップGb1及びギャップGb3から漏れ出る気流によってスリーブ105の周囲のダストが定着装置103の外へ拡散してしまう。
これに対して、本実施例のリブ120は、搬送ローラ18aの全長にわたって搬送ローラ18aの外周部とリブ120の先端部との間の距離がほぼ均一になるように湾曲している。したがって、搬送ローラ18aとリブ120の先端部との間の隙間を搬送ローラ18aの全長にわたって小さくすることができる。よって、排出ユニット17から定着装置103へ空気が漏れ出ることを抑制し、定着装置103内のダストが定着装置103から出て画像形成装置1内の部材を汚すことを防止できる。定着ニップ部101bで発生したダストが定着装置103から外部へ漏れ出ることが防止され、定着ニップ部101bで発生したダストは、定着装置103の筐体100内に留められる。筐体100内のダストは、互いに合体して大型化し、筐体100の内壁、スリーブ105及び加圧ローラ102に付着する。スリーブ105及び加圧ローラ102に付着したダストは、シートPに移行するが、微細な粒なので画像に影響を及ぼすことはない。
本実施例によれば、シート冷却ファン122から送風される空気が定着装置103へ流れ込むことを抑制することができる。
1・・・画像形成装置、5Y、5M、5C、5K、5・・・画像形成部、103・・・定着装置、17・・・排出ユニット、18a・・・搬送ローラ、120・・・リブ、122・・・シート冷却ファン、RA・・・回転軸線、S・・・トナー、P・・・シート

Claims (10)

  1. シートにトナー像を形成する画像形成部と、
    前記シートを加熱及び加圧して前記トナー像を前記シートに定着する定着部と、
    前記シートの搬送方向において前記定着部の下流に配置され、前記定着部によって前記トナー像が定着された前記シートを搬送する搬送部と、
    前記搬送部の中へ空気を送風する送風機と、
    前記搬送部の中に回転可能に配置され、前記シートを搬送する搬送ローラと、
    前記送風機によって送風される前記空気の流れを遮るように前記搬送部の中に配置され、前記搬送ローラの近傍で前記搬送ローラの回転軸線に沿う方向に前記搬送ローラの全長にわたって延在するリブと、
    を備え、
    前記搬送ローラは、前記回転軸線に沿う前記方向における両端部と中央部とで異なる外径を有し、
    前記搬送ローラに対向する前記リブの先端部は、前記搬送ローラの外周部に沿って湾曲していることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記搬送ローラの前記両端部の外径は、前記搬送ローラの前記中央部の外径より1.5mm~0.3mmだけ短いことを特徴する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記搬送ローラの前記全長にわたって前記搬送ローラの前記外周部と前記リブの前記先端部との間の距離は、均一であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記リブは、前記シートの前記搬送方向において前記搬送ローラの上流側に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記搬送部は、前記搬送ローラに関して前記シートの搬送路と反対の側に前記送風機によって送風される前記空気の流路を形成するダクトが設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記シートの前記搬送方向において前記ダクトの下流で、前記空気は、前記シートの前記搬送路へ流入して前記シートを冷却することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記ダクトから前記搬送ローラを見たときに、前記リブが前記搬送ローラの前記外周部とオーバーラップするように配置されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。
  8. 前記搬送ローラの前記外周部は、スポンジで形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記スポンジは、発泡ウレタン製である請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記トナーは、離型剤を含有していることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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