JP6362408B2 - 制御装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置を制御する制御装置及び画像形成装置に関する。
近年、電子写真方式等の画像形成装置においては、定着装置として、定着部材からのシート(記録媒体)の離型性向上等のために、離型剤(ワックス)を含有するトナーを用いてトナー像を形成して定着するオイルレス定着方式が用いられている。
このオイルレス定着方式に関して、特許文献1によれば、トナーに含有されるパラフィンワックスが定着部材のニップ部等で揮発して、定着部材に対向する誘導加熱部に付着する。そして、その付着量が一定量以上に増加すると、定着部材に付着して、さらに定着部材からシートに付着してしまうという問題があった。そこで、通電により発熱する発熱体で固着したパラフィンワックスを液化して排出するクリーニング手段を設けている。
また、特許文献2によれば、微粒子が定着装置とトナーから発生するとされている。そこで定着部材に接触するクリーニングウェブに微粒子を捕捉する捕捉材を含ませている。
特開2010−217580号公報 特開2011−112708号公報
トナーに含有される離型ワックスは、画像形成装置の定着装置でトナーを加熱する際に定着ベルト(定着部材)の表面に残留する。定着ベルト表面に対して清掃部材を当接・摺擦させる際に定着ベルト表面のワックスが、数十nm程度のダスト(塵芥)として画像形成装置内に拡散され、画像形成装置内部を汚してしまう。飛散したワックスダストが周囲のシート搬送ローラ対に付着すると、画像形成されたシートの画像面に付着し、画像品位を劣化させる可能性がある。
本発明は上記に鑑みて提案されたものである。その目的とするところは、第1の回転体に付着していた離型剤が摺擦回転体の摺擦処理によって画像形成装置内部への拡散するのを抑制し、その後のシート搬送時に画像劣化の原因となる搬送路の離型剤(ワックス)汚れの発生を抑制することにある。
上記の目的を達成するための本発明に係る制御装置の代表的な構成は、離型剤を含有するトナーを用いて記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、ニップ部にて前記画像形成部により未定着トナー像が形成された記録材を搬送しながら未定着トナー像を記録材上に定着する定着部であって、前記ニップ部を形成する第1及び第2の回転体と、前記第1の回転体と当接する当接位置にて前記第1の回転体の周面を摺擦する摺擦回転体と、前記摺擦回転体による摺擦処理を実行するために前記摺擦回転体と前記第1の回転体の相対位置を前記摺擦回転体と前記第1の回転体が離間する離間位置から前記当接位置に移動させる移動機構と、を有する定着部と、前記定着部により定着された記録材を搬送するための搬送路と、画像形成装置の内部の雰囲気の温度を検知する検知部と、吸引ファンに接続され、前記定着部の近傍の空気を吸引するエアダクトと、を有する画像形成装置を制御する制御装置であって、前記検知部の出力に基づき、前記画像形成部が画像形成処理を実行する際の前記吸引ファンの風量を制御する制御部を有し、前記制御部は、前記画像形成装置の内部の雰囲気の温度が第1の温度にある状態で前記画像形成処理が実行される場合、前記吸引ファンの風量第1の風量となるように前記吸引ファンの風量を制御し、前記画像形成装置の内部の温度が前記第1の温度にある状態で前記摺擦処理が実行される場合、前記吸引ファンの風量が前記第1の風量より大きい第2の風量となるように前記吸引ファンの風量を制御することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、記録材にトナー画像を形成する画像形成装置であって、離型剤を含有するトナーを用いて記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、ニップ部にて前記画像形成部により未定着トナー像が形成された記録材を搬送しながら未定着トナー像を記録材上に定着する定着部であって、前記ニップ部を形成する第1及び第2の回転体と、前記第1の回転体と当接する当接位置にて前記第1の回転体の周面を摺擦する摺擦回転体と、前記摺擦回転体による摺擦処理を実行するために前記摺擦回転体と前記第1の回転体の相対位置を前記摺擦回転体と前記第1の回転体が離間する離間位置から前記当接位置に移動させる移動機構と、を有する定着部と、前記定着部により定着された記録材を搬送するための搬送路と、吸引ファンに接続され、前記定着部の近傍の空気を吸引するエアダクトと、前記画像形成装置の内部の雰囲気の温度を検知する検知部と、前記検知部の出力に基づき、前記画像形成部が画像形成処理を実行する際の前記吸引ファンの風量を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記画像形成装置の内部の雰囲気の温度が第1の温度にある状態で前記画像形成処理が実行される場合、前記吸引ファンの風量が第1の風量となるように前記吸引ファンの風量を制御し、前記画像形成装置の内部の温度が前記第1の温度にある状態で前記摺擦処理が実行される場合、前記吸引ファンの風量が前記第1の風量より大きい第2の風量となるように前記吸引ファンの風量を制御することを特徴とする。
本発明によれば、第1の回転体に付着していた離型剤が、摺擦回転体の摺擦処理によって画像形成装置内部への拡散することを抑制できる。そして、搬送路への離型剤(ワックスダスト)汚れの発生を抑制することができる。
実施例における定着装置の要部の横断右側面模式図 実施例における画像形成装置の概略構成模式図 装置制御系統のブロック図 定着装置の外観斜視図 定着装置の要部の横断右側面模式図 上側ベルトユニットから下側ベルトユニットが離間している状態時の模式図 粗し機構の模式図 定着装置の定着動作の制御フローチャ−ト 定着ベルトのリフレッシュ動作時のシーケンス説明図 風量変化時におけるワックスダスト測定結果 実施例2の送風機構の構成を示す模式図 実施例2の粗し動作フローチャート 実施例2のワックスダスト測定結果 第1のエアダクトのファンの通常時における稼働シーケンス図
[実施例1]
(1)画像形成部
図2は本実施例における画像形成装置1の概略構成模式図である。図3は装置1の制御系統のブロック図である。この画像形成装置1は、感光体ドラム6を複数個、本実施例では4個備えたタンデム型、中間転写方式のフルカラー電子写真複合機能機であり、複写機、プリンタ、ファクシミリ等として機能する。
2は画像形成装置の制御回路部(CPU:以下、制御部と記す)であり、画像形成装置1の動作を統括的に制御する。制御部2は、操作部3、原稿読み取り装置4、外部機器5等と電気的情報信号の授受をする。また、画像形成装置本体1A内の画像形成プロセス機構部30における各種のプロセス機器やセンサなどから入力する電気的情報信号の処理、各種プロセス機器への指令信号の処理、所定のイニシャルシーケンス制御、所定の画像形成シーケンス制御を行う。外部機器5はパーソナルコンピュータ、ネットワーク、イメージリーダ、ファクシミリなどである。
画像形成プロセス機構部30は、離型剤を含有するトナーを用いてシートSに未定着トナー像(トナー画像)t(図5)を形成する機構部である。本実施例においては、図2の図面上、左側から右側に第1〜第4の画像形成部U(UY、UM、UC、UK)が直列状に配置されている。
各画像形成部Uはそれぞれの現像器9に収容した現像剤(トナー)の色がイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)と異なるだけで、構成は互いに同じ電子写真画像形成機構である。即ち、各画像形成部Uは、それぞれ、電子写真感光ドラム(像担持体:以下、ドラムと記す)6と、これに作用する画像形成プロセス手段としての、帯電ローラ7、レーザースキャナ8、現像器9、一次転写ローラ10、ドラムクリーニング装置11等を有する。
ここで、各画像形成部Uの現像器9に収容した各色の現像剤は、離型剤として離型ワックス(パラフィンワックス)を含有したトナーであり、後述する定着装置23はオイルレス定着方式の装置である。
制御部2は、操作部3と原稿読み取り装置4或いは外部機器5から入力した、所定の画像形成設定条件や画像データ等に基づいて画像形成プロセス機構30を動作させて画像形成動作を実行する。各画像形成部Uにおいてはドラム6が矢印の反時計方向に所定の周速度で回転駆動される。
第1の画像形成部UYのドラム6には形成するフルカラー画像のY色成分に対応するY色トナー像が形成される。第2の画像形成部UMのドラム6には形成するフルカラー画像のM色成分に対応するM色トナー像が形成される。第3の画像形成部UCのドラム6には形成するフルカラー画像のC色成分に対応するC色トナー像が形成される。第4の画像形成部UKのドラム6には形成するフルカラー画像のK色成分に対応するK色トナー像が形成される。各画像形成部Uのドラム6に対するトナー像の形成原理・プロセスは公知に属するからその説明は省略する。
各画像形成部Uの下側には中間転写ベルト(以下、ベルトと記す)13を有する中間転写ユニット12が配設されている。ベルト13は可撓性を有するエンドレスベルトであり、駆動ローラ14と、テンションローラ15と、二次転写対向ローラ16の3本のローラ間に懸回張設されており、矢印の時計方向にドラム6の周速度に対応した速度で循環移動される。二次転写対向ローラ16にはベルト13を介して二次転写ローラ17が当接している。ベルト13と二次転写ローラ17との当接部が二次転写ニップ部である。
また、各画像形成部Uの一次転写ローラ10はベルト13の内側に配設されていて、それぞれ、ベルト13を介してドラム6の下面に当接している。各画像形成部Uにおいて、ドラム6とベルト13の当接部が一次転写ニップ部である。各画像形成部Uのドラム6にそれぞれ形成されたY色トナー像、M色トナー像、C色トナー像、K色トナー像が循環移動するベルト13の表面に各一次転写ニップ部において順次に所定に重畳されて一次転写される。これにより、ベルト13上にY色+M色+C色+K色の4色重ね合わせの未定着のフルカラートナー像が合成形成されて、二次転写ニップ部に搬送される。
一方、上下4段のカセット19のうちの予め選択されたカセット19の給送機構20が所定の制御タイミングで動作することでそのカセットに収容されている記録媒体としてのシート(記録材)Sが一枚分離給送される。シート(以下、用紙と記す)Sは、画像形成装置によって現像剤像(トナー像)が形成されるものであって、例えば、普通紙、厚紙、封筒、はがき、シール、樹脂シート、光沢紙、OHTシート等が挙げられる。
カセット19から給送された用紙は、搬送路(シート搬送路)aを通り、レジストローラ対21により所定の制御タイミングで二次転写ニップ部に導入される。これにより、用紙Sの表面にベルト13側のフルカラートナー像が一括して順次に二次転写される。そして、二次転写ニップ部を出た用紙Sはベルト13の面から分離されて搬送装置22により定着装置23に導入される。
定着装置23は後述するように定着ニップ部にて用紙Sを挟持搬送して未定着のトナー像を熱と圧力により固着像として定着する。用紙分離後のベルト13の表面はベルトクリーニング装置18により清掃されて繰り返して画像形成に供される。
片面画像形成モードである場合には、定着装置23を出た用紙Sはフラグ(フラッパ)24が制御されることにより排紙搬送路(シート搬送路)b側に進路案内される。そして、搬送ローラ対(回転体対)25、バッファ搬送路cの経路を通って排紙トレイ26にフルカラー画像形成物として排出される。
両面画像形成モードである場合には、定着装置23を出た1面目画像形成済みの用紙Sはフラグ24が制御されることにより反転搬送機構27側に進路案内される。そして、当該機構27の搬送路dへ導入されてからスイッチバック搬送されて搬送路eを経由して表裏反転された状態で搬送路aに再導入されて二次転写ニップ部に送られる。これにより、ベルト13から用紙Sの2面目に対するトナー像の二次転写がなされる。以後は、その用紙Sが片面画像形成モードの場合と同様の経路を搬送されてフルカラーの両面画像形成物として紙トレイ26に排出される。
モノクロなどモノカラー画像形成モードの場合は、その画像形成に必要な画像形成部Uが画像形成動作することでモノクロなどモノカラー画像形成物が紙トレイ26に排出される。
(2)定着装置
図1と図5はそれぞれ本実施例における定着装置(定着部)23の要部の横断右側面模式図、図4は同装置23の外観斜視図である。ここで、定着装置23又はこれを構成している部材に関して、長手方向(長手)または幅方向(幅)とは定着装置23の用紙搬送路面内において、用紙Sの搬送方向V(図4、図5)に直交する方向に平行な方向(もしくはその方向の寸法)である。短手方向(短手)とは定着装置23の用紙搬送路面内において、用紙Sの搬送方向Vに平行な方向(もしくはその方向の寸法)である。
また、定着装置23について正面とは用紙入口側から見た面、背面とは用紙出口側から見た面、左右とは装置を正面側から見て左又は右である。本実施例においては左側を手前側、右側を奥側とする。上下とは重力方向において上又は下である。上流または下流とは用紙Sの搬送方向Vに関して上流又は下流である。ベルトまたは用紙の幅とは用紙搬送方向に直交する方向の寸法である。
本実施例の定着装置23は、ベルトニップ方式、電磁誘導加熱(IH)方式、オイルレス定着方式の画像加熱装置である。この定着装置23は、大別して、加熱ユニットとしての上側ベルトアセンブリAと、加圧ユニットとしての下側ベルトアセンブリBを有する。
また、上側ベルトアセンブリAに対する下側ベルトアセンブリBの加圧−離間機構(接離手段)50(図3)を有する。また、上側ベルトアセンブリAにおける定着ベルト105を加熱する加熱機構であるIHヒータ(磁束発生手段)170、定着ベルト105の表面性を回復する粗し機構(表面性回復機構)60(図7)等を有する。以下、これらについて順次に説明する。
<上側ベルトアセンブリAとIHヒータ170>
上側ベルトアセンブリAは、表面に離型層を有し、用紙Sの未定着トナー像を担持した側の面と接触するように配置された第1の回転体(定着回転体、定着部材)としての可撓性を有する定着ベルト(エンドレスベルト)105を有する。また、この定着ベルト105を懸架する複数のベルト懸架部材としての、駆動ローラ(支持ローラ)131、テンションローラを兼ねるステアリングローラ132、パッドステー137を有する。
パッドステー137は例えばステンレス鋼(SUS材)で形成された部材である。パッドステー137は、定着ベルト105の内側において駆動ローラ131とステアリングローラ132との間の駆動ローラ131寄りにパッド受け面を下向きにして、左右両端部が定着装置筐体23A(図4)の左右の上側板間に固定されて支持されている。
定着ベルト105としては、IHヒータ170により発熱させられるとともに耐熱性を具備したものであれば適宜選定して差し支えない。例えば厚さ75μm、幅380mm、周長200mmのニッケル金属層もしくはステンレス層などの磁性金属層に、例えば厚さ300μmのシリコンゴムをコーティングし、表層(離型層)にPFAチューブを被覆したものが用いられる。
駆動ローラ131は例えば中実ステンレスによって外径がφ18に形成された芯金と、この芯金に表層として耐熱シリコンゴム弾性層を一体成型により形成したローラである。駆動ローラ131は、定着ベルト105と後述する第2の回転体としての加圧ベルト120とで形成される定着ニップ部Nのニップ域の用紙出口側に配設され、後述する加圧ローラ121の圧接により弾性層が所定量弾性的に歪ませられるものである。
本実施例では駆動ローラ131と加圧ローラ121とが定着ベルト105及び加圧ベルト120を挟んで形成するニップ形状を略ストレートに形成している。しかし、用紙Sの定着ニップ部N内での速度差による用紙Sの座屈を制御するために駆動ローラ131と加圧ローラ121のクラウン形状を意図的に逆クラウン形状とするなど、様々なローラのクラウン形状を取ることも可能である。
ステアリングローラ132は例えばステンレスによって外径がφ20、内径φ18程度に形成された中空ローラである。ステアリングローラ132は定着ベルト105を張架して張りを与えるテンションローラとして機能すると共に、寄り制御機構70(図3)により傾きが制御されて定着ベルト105の移動方向に直交する幅方向への蛇行を調整するステアリングローラとして働く。寄り制御機構70の具体的な構成は各種の機構が公知であるからその開示は省略した。
駆動ローラ131にはローラ軸の左端側に駆動入力ギア(不図示)が同軸に固定して配設されている。このギアに対して駆動モータ(図4)から駆動伝達手段(不図示)を介して駆動入力がなされ、駆動ローラ131が、図1・図5において、矢印の時計方向に所定の速度で回転駆動される。
この駆動ローラ131の回転によって定着ベルト105が矢印の時計方向に駆動ローラ131の速度に対応した速度で循環搬送される。ステアリングローラ132はベルト105の循環搬送に従動して回転する。定着ベルト105の下行側ベルト部分の内面はパッドステー137の下向きのパッド受け面に対して摺動して移動する。用紙Sを定着ニップ部Nで安定的に搬送するために、定着ベルト105と駆動ローラ131間では確実に駆動を伝達している。
定着ベルト105を加熱する加熱手段としてのIHヒータ170は、図には省略したけれども励磁コイルと磁性体コアとそれらを保持するホルダーなどから構成されている誘導加熱コイルユニットである。上側ベルトアセンブリAの上側に配置されており、定着ベルト105の上面部分とステアリングローラ132の部分にかけて定着ベルト105に非接触に所定の間隔を存して対向させて、定着装置筐体23A(図4)の左右の上側板間に固定して配設されている。
IHヒータ170の励磁コイルには励磁回路80(図3)から交流電流が供給されることによって交流磁束を発生し、交流磁束は磁性体コアに導かれて誘導発熱体である定着ベルト105の磁性金属層に渦電流を発生させる。その渦電流は誘導発熱体の固有抵抗によってジュール熱を発生させる。これにより、定着ベルト105が電磁誘導により加熱昇温する。
そして、定着ベルト105の表層温度が温度検知部材としてのサーミスタ220(図5)により検知され、その検知温度に関する電気的情報が制御部2の温調機能部2Aに入力する。温調機能部2Aはサーミスタ220からの検知温度情報をもとに定着ベルト105の表面温度が140〜200℃程度の所定の目標温度立ち上がって温調されるように励磁回路80からIHヒータ170への供給電力を制御する。
<下側ベルトアセンブリB>
下側ベルトアセンブリBは上側ベルトアセンブリAの下側に配置されている。このアセンブリBは定着装置23の用紙出口側において定着装置筐体23A(図4)の左右の下側板に固定して設けられたヒンジ軸(不図示)を中心に上下方向に回動可能に支持されている下フレーム(加圧フレーム:不図示)に対して組みつけられている。
この下側アセンブリBは、上側ベルトアセンブリA側の定着ベルト105との間でニップ部Nを形成する第2の回転体(対向部材、定着回転体、加圧部材)としての可撓性を有する加圧ベルト(エンドレスベルト)120を有する。加圧ベルト120は用紙Sの未定着トナー像を担持した側の面とは反対側の面と接触するように配置されている。また、この加圧ベルト120を、張りを持たせて懸架する複数のベルト懸架部材としての、加圧ローラ(加圧ローラ)121、テンションローラ122、加圧パッド125を有する。
加圧ベルト120としては耐熱性を具備したものであれば適宜選定して差し支えない。例えば、厚さ50μm、幅380mm、周長200mmのニッケル金属層に例えば厚さ300μmのシリコンゴムをコーティングし、表層(離型層)にPFAチューブを被覆したものが用いられる。加圧ローラ121は例えば中実ステンレスによって外径がφ20に形成されたローラである。また、テンションローラ122は例えばステンレスによって外径がφ20、内径φ18程度に形成された中空ローラである。
下側ベルトアセンブリBは制御部2で制御される加圧-離間機構50(図3)により上記の不図示の下フレームがヒンジ軸を中心に上方に押上げ移動されて図1・図5のように上側ベルトアセンブリAに対して加圧された加圧状態にシフトされる。また、下側ベルトアセンブリBは加圧-離間機構50により下フレームがヒンジ軸を中心に持ち下げ移動されて図6のように上側ベルトアセンブリAから離れた離間状態にシフトされる。
加圧-離間機構50の具体的な構成は図には省略したけれども適宜の機構構成を採ることができる。例えば、制御部2で回転制御されるステッピングモータ、該モータで回転される軸、該軸に固着されていて下側ベルトアセンブリBの下フレームをヒンジ軸を中心に上下方向に回動させるカム、加圧ばね等を用いて構成される機構にすることができる。また、制御部2で制御される電磁ソレノイド−プランジャを駆動源として用いた下フレームリフト機構にすることができる。
下側ベルトアセンブリBが加圧状態(図1・図5)にシフトされると、加圧ローラ121と加圧パッド125が上側ベルトアセンブリAの定着ローラ131とパッドステー137に加圧ベルト120と定着ベルト105を挟んで所定の押圧力で圧接する。これにより、上側ベルトアセンブリAの定着ベルト105と下側ベルトアセンブリB加圧ベルト120との間に用紙搬送方向Vに関して所定幅の定着ニップ部Nが形成された状態になる。また、下側ベルトアセンブリBが離間状態(図6)にシフトされると、上側ベルトアセンブリAと非接触に離間して定着ニップ部Nが解除された状態になる。
<定着動作>
図8の制御フローチャ−トと図3の制御系統のブロック図により定着装置23の定着動作について説明する。定着装置23は、画像形成装置1の待機状態時には、定着ローラ131の駆動が停止されている。また、IHヒータ170への電力供給も停止されている。また、下側ベルトアセンブリBは図6のように離間状態にシフトされて保持されている。
制御部2は画像形成ジョブ開始信号の入力に基づいて所定の画像形成シーケンス制御を開始する。定着装置23については、所定の制御タイミングにて加圧−離間機構50を制御して下側ベルトアセンブリBを離間状態(図6)から加圧状態(図5)にシフトする。これにより、定着ベルト105と加圧ベルト120との間に定着ニップ部Nが形成される(S1)。
次に、制御部2は駆動モータ(図4)を駆動する。これにより、上側ベルトアセンブリAの駆動ローラ131が駆動されて定着ベルト105の回転が開始される。また、駆動モータの駆動力が下側ベルトアセンブリBの加圧ローラ121にも伝達されて加圧ローラ120も駆動されて定着ベルト105の回転も開始される(S2)。定着ベルト105と加圧ベルト120の移動方向は定着ニップ部Nにおいて同方向(用紙搬送方向)であり、速度もほぼ同じである。定着ベルト105及び加圧ベルト121の回転に伴う寄り移動は寄り制御機構70により所定の許容範囲内に制御される。
次に、制御部2は励磁回路80からIHヒータ170に電力を供給する。これにより定着ベルト105が電磁誘導加熱されて、定着ベルト105の表面温度が所定の目標温度に立ち上げられる。そして、立ち上げた目標温度が維持されるように温調系220・2A・80により温調制御される(S3)。
この定着装置状態において、画像形成プロセス機構30の二次転写ニップ部側より、表面に未定着トナー像t(図4)が形成されている用紙Sが定着装置23に導入される。用紙Sは定着装置23のシート入口部に配設されている入口ガイド184(図5)に案内されて定着ニップ部Nへ進入する。
用紙Sは未定着トナー像tを担持した面が定着ベルト105に対向し、その反対面が加圧ベルト120に対向して定着ニップ部Nで挟持搬送されていく。そして、未定着トナー像tが定着ベルト105の熱とニップ圧により用紙面(記録材上)に固着画像として定着される。定着ニップ部Nを通過した用紙Sは定着ベルト105に表面から分離され内排紙ローラ(回転体対)28に挟持されて定着装置23の用紙出口側から定着装置外に送り出される。
そして、予め設定された所定の1枚または連続複数枚の画像形成ジョブにおける用紙Sの搬送が終了したら(S4のYes)、制御部2は定着ベルト105の加熱、温調制御を終了してIHヒータ170への電力供給をOFFにする(S5)。また、駆動モータをOFFにして定着ベルト105及び加圧ベルト120の回転を停止させる(S6)。
また、加圧−離間機構50を制御して下側ベルトアセンブリBを加圧状態(図5)から離間状態(図6)にシフトする。これにより、定着ベルト105と加圧ベルト120と定着ニップ部Nが解除される(S7)。この状態において、制御部2は次の画像形成ジョブ開始信号の入力待ちをする。
<粗し機構60>
次に、定着ベルト105の表面性回復を行う粗し機構60について説明する。図7は粗し機構60の模式図である。粗し機構60は、上側ベルトユニットAの駆動ローラ131の上方において、定着ベルト105の外面(周面)を摺擦することで定着ベルト105の表面性を回復させる摺擦回転体(粗し部材)としての粗しローラ400を有する。また、この粗しローラ400を定着ベルト105に対して着脱させる着脱機構61と、粗しローラ400を回転駆動する粗しモータ62を有する。着脱機構61と粗しモータ62は制御部2で制御される。
着脱機構61はRF支持アーム141間に粗しローラ400を軸受け(不図示)を介して回転可能に支持している。そして、RF支持アーム141を、例えばカムと加圧バネを用いた着脱機構61により揺動させて、粗しローラ400を定着ベルト105に対して所定の押圧力で当接させた着状態(図1の実線示:当接位置)にシフトする。また、粗しローラ400を定着ベルト105から非接触に離間させた脱状態(図5・図6:離間位置)にシフトする。即ち、着脱機構61は、粗しローラ400と定着ベルト105の相対位置を粗しローラ400と定着ベルト105が離間する離間位置から当接位置に移動させる移動機構である。
粗しローラ400は、前述したように、用紙Sのエッジ部と接触した定着ベルト105の部位が他の部位に比べて部分的に粗面化してしまう場合に有効なものである。つまり、粗しローラ400は、定着ベルト105の長手方向(幅方向)のほぼ全域に亘り摺擦することにより、部分的に表面が粗れてしまった部位とそうではない部位とで表面粗さがほぼ同等となるようにして、劣化状態を目立たなくなるようにするものである。
このように劣化状態を目立たなくすることを、本実施例では、表面性を回復させると呼んでいる。具体的には、本実施例では、表面粗さRzが2.0程度に部分的に粗らされた定着ベルト105の表面を、このような粗しローラ400による粗し処理(摺擦処理動作)により、表面粗さRzが0.5〜1.0に回復させるようにしている。このとき、用紙Sのエッジ部と接触した定着ベルト105の部位と他の部位の表面粗さRaの差分をΔRaとした場合、ΔRaが0.3程度の状態から、粗し処理(摺擦処理)によりΔRaが0.1程度になるよう処理される。
このように、本実施例では、粗しローラ400と呼んでいるものの、粗しローラ400の役割は定着ベルト105の表面粗さを長期に亘り十分に低い状態に維持させるためのものである。これは、画像の光沢ムラを抑制しつつ、画像の光沢低下を抑制することに繋がる。
粗しローラ400はφ12mmのステンレス製の芯金の表面に接着層を介して砥粒を密に接着してある。砥粒は、画像の目標光沢度に合わせて、番手(粒度)が#1000〜#4000のものを用いるのが好ましい。砥粒の平均粒径は、番手(粒度)が#1000の場合は約16μm、#4000番手の場合は約3μmである。
砥粒は、アルミナ系(通称「アランダム」または「モランダム」とも称される)である。アルミナ系は、工業的に最も幅広く用いられる砥粒で、定着ベルト105の表面に比べて格段に硬度が高く、粒子が鋭角形状のため研磨性に優れている。本実施例では、番手(粒度)が#2000の砥粒(平均粒径が7μm)を用いている。
尚、本実施例では、粗しローラ400としてステンレス製の芯金に接着層を介して砥粒を密に接着したものについて述べた。これに限らず、粗しローラ400はステンレス製の芯金表面をブラスト加工等によりRaが2.0〜4.0程度に均一に処理されたものであっても良い。
粗しローラ400は常時は着脱機構61により定着ベルト105から離間している脱状態にシフトされて保持されている。制御部2は定着ベルト105のリフレッシュ動作(表面改質動作、摺擦処理動作)の開始命令(粗し処理の命令)に基づいて着脱機構61を制御して粗しローラ400を定着ベルト105に対して当接させた着状態にシフトする。本実施例においては、粗しローラ400は着状態において総圧30Nでその長手方向両端部でバネ(不図示)によって定着ベルト105に対して加圧されている。
また、制御部2は粗しローラ400の着状態においてモータ62を駆動して粗しローラ400を定着ベルト105の回転方向と同方向で、定着ベルト105と速度差を持たせて回転駆動する。本実施例においては、定着ローラ131の周速度が100mm/s、粗しローラ400の周速度が400mm/sの設定である。従って、定着ベルト105の表面に対して粗しローラ400が300mm/sの速度差を持って摺擦することで、定着ベルト105の表面を改質している。
定着ベルト105のリフレッシュ動作の開始命令は、例えば、制御部2は定着装置23に対する用紙Sの通紙をカウントして所定枚数の通紙後に出す。そして、制御部2は定着ベルト105のリフレッシュ動作を所定時間実行する。この場合、画像形成ジョブ(画像形成処理)の実行中であれば画像形成ジョブを中断して上記のリフレッシュ動作を所定時間実行する。その後、中断した残りの画像形成ジョブを実行する。或いは、実行中の画像形成ジョブを終えてから上記のリフレッシュ動作を所定時間実行するシーケンスにすることもできる。
また、これに限られず、特定の用紙のみの通紙枚数をカウントして上記のリフレッシュ動作を所定時間実行するシーケンスにすることもできる。また、特定の種類の用紙の画像形成ジョブ前や、画像形成待ち状態で操作部3や外部機器5からユーザの操作により定着ベルト105のリフレッシュ動作の開始命令を入力できる制御シーケンスにすることもできる。
即ち、制御部2には定着装置(定着部)23に導入された用紙(シート)を計数するカウント機能部(カウント手段:定着部に導入された用紙の枚数に対応する値をカウントするカウント部)2Bを有する。制御部2はカウント機能部2Bの計数値(所定の積算計数値)に応じてリフレッシュ動作(摺擦処理動作)を実行する自動モードを有する。また、リフレッシュ動作の実行を指示(摺擦処理の実行指示を操作者が入力)するための操作部3、5を有し、制御部2は操作部3,5からの実行指示の入力に基づいてリフレッシュ動作を必要に応じて逐次に実行させることができるマニュアルモードを有する。
なお、定着ベルト105のリフレッシュ動作は、上側ベルトユニットAに対して下側ベルトユニットBを当接させて定着ベルト105と加圧ベルト120の間に定着ニップ部Nを形成させ、該両ベルト105・120を回転させた状態で実行させてもよい。また、上側ベルトユニットAに対して下側ベルトユニットBを離間させて定着ニップ部Nを解除し、定着ベルト105だけを回転させた状態で実行させてもよい。
粗しローラ400は、定着ベルト105のリフレッシュ動作を行うことで、定着ベルト105の表層を微量に研磨するために、PFAのカスや、残留トナー、紙粉などの異物が、砥粒の間に異物が堆積する。このために、エアの噴射により、砥粒間の異物を取り除くことで、粗しローラ400の表面の粗さを保つことが可能となり、定着ローラ105の表面改質の能力を持続することができる。
定着ベルト105のリフレッシュは、元の状態に100%戻す(復活させる)場合の他、元の状態に対して例えば80〜90%程度に戻す(復活させる、改善する、修復する)場合も含まれる。
<ワックスダスト>
次に、トナーに内包(含有)される離型剤としての離型ワックスについて説明する。トナーを用いる画像形成装置1においては、トナーが定着ベルト105に付着するオフセットと呼ばれる現象を生じることがある。オフセットしたトナーは画像不良や定着ニップ部の温度変動といった様々な問題を引き起こす。
そこで、本実施例の画像形成装置1は、離型ワックスをトナーに内包させることにより、加熱定着時にトナーから離型ワックスが染み出るようにしている。加熱により溶融した離型ワックスは定着ベルト105と、用紙S上のトナー像の界面に介在して、オフセットを防ぐ作用を持つ。離型ワックスの融点Tmは約75℃前後である。定着ニップ部Nを目標設定温度170℃に保った場合、トナー中の離型ワックスが瞬時に溶融してトナー像と定着ベルト105の界面に染み出るように、融点Tmは設定されている。
なお、離型ワックスが溶融する際、離型ワックス中の低分子量成分等、離型ワックスの一部は気化する。離型ワックスは長鎖分子成分から構成されているが、その長さは均一でなく、一定の分布がある。つまり離型ワックスには、鎖が短く沸点の低い低分子成分と、鎖が長く沸点の高い高分子成分があって、離型ワックスの一部である低分子成分が気化するわけである。気化したワックス成分は、空気中で冷やされて凝縮し、数十〜数百nm程度のダスト(塵芥)になる。
ワックスが気化するタイミングとしては、用紙S上のトナーを定着ニップ部Nで定着する瞬間にニップ部Nで発生することが我々の検討で分かっているが、用紙Sが通過後も、定着ベルト表面にも気化しなかったワックス成分が残留する。この状態で前述の定着ベルト105のリフレッシュ動作を開始すると、粗しローラ400と定着ベルト105の摺擦により、定着ベルト105の表面に残留したワックスが遊離され空気中へと飛散する。
これらの機械的な摺擦による飛散に加え、定着ベルト105と粗しローラ400の周速差による摺擦部の昇温により気化するものが加わり、定着装置23から周辺へとワックスダストが拡散してゆく。
このダストはワックス成分であるため粘着性があり、画像形成装置1の内部部材に付着して問題を起こすことがある。ダストが定着装置23の内排紙ローラ28に付着堆積して汚れを生じさせると、その汚れは用紙Sに移行して画像に影響する。
そこで、本実施例の定着装置23では、図1のように、定着装置(定着部)23の周辺の空気を吸引するエアダクト202を設置する。そして、定着装置23で気化した離型ワックス(以下、ワックスダストと称する)をエアダクト202の末端に設置された吸引ファン(吸引手段)201によって生じるエアフローZにてエアダクト202内に吸引し、画像形成装置内部への拡散を防止する。以下、具体的に説明する。
<送風機構>
次に、定着装置23に設けられた送風機構1000について主として図1、図3、図9を用いて述べる。図9は定着ベルト105のリフレッシュ動作時(粗し動作時)のシーケンス説明図である。
図1において、送風機構1000は、定着装置(定着部)23の周辺の空気を吸引するエアダクト(第1のエアダクト)200を有する。エアダクト200は、吸引ファン201とこの吸引ファン201に接続されたダクト202を有する。ファン201はダクト202に設けられた開口部203・204によって定着装置23の周辺の空気をダクト202内に吸引する。ファン201は制御部2によりファンドライバ(風量可変手段)201Aを介して制御される。本実施例においては、ファンドライバ201Aはダクト202が吸引する風量を所定の第1の風量とそれよりも風量が大きい所定の第2の風量とに制御する。
また、送風機構1000は、また、粗しローラ400に送風する送風手段(送風部)600を有する。送風手段600は、送風ファン601とダクト602を有している。ファン601は制御部2により制御される。ファン601は、粗しローラ400が定着ベルト105に当接する着状態(加圧位置)に移動したときの定着ベルト105との粗しニップ部(当接部)Rに向けてダクト602を介して送風する。これにより、定着ベルト105に対して長手方向全域(ベルト幅方向全域)に送風される。ファン601は制御部2によりファンドライバ601Aを介して制御される。
ここで、以下の記載における風量[%]は次のように定義されるものである。即ち、
風量とはファンが単位時間当たりに発生する空気の体積のことであり、1分当たりの体積[m3/min]で表される。各々のファンの風量[%]はそれぞれが発生できる最大風量を100%とし、最大風量に対する比率で表される。また空気の体積=ダクトの断面積×風速であるため、ダクトの断面積と、風速を風速測定器で測定することにより求められる。
本実施例においては、エアダクト200のファン201は、画像形成装置停止時以外は制御部2からの指令により風量20〜100%で稼働することが可能である。図14に通常時におけるファン201の稼働シーケンスを示す。
画像形成装置1の電源SWが入れられ(S1)、定着装置23のIHヒータ170に電力供給されて定着ベルト105の温調制御を開始すると、ファン201は風量20%(所定の第1の風量)で稼働される(S2)。定着ベルト105が所定の温度に達し、画像形成装置1がスタンバイになると、引き続き風量20%で稼働される(S3)。すなわち、ファン201は画像形成ジョブ実行時と、後述する定着ベルト105のリフレッシュ動作時以外(摺擦処理動作の実行時以外)は風量20%(第1の風量)で稼働される。
画像形成ジョブ実行時(プリント時)には定着装置23は大きな熱量を持つため、連続稼働時には画像形成装置内部の温度を上昇させる。そのため、本実施例においては、画像形成プロセス機構部30において第1と第2の画像形成部UYとUMの間の上部と第4の画像形成部UKの上部に第1と第2の環境センサK1とK2(画像形成装置内の雰囲気の温度を検知する検知部)を設置している。そして、制御部2はこの第1と第2の環境センサK1とK2によって検出した温度(出力)に対し、予め設定された閾値に応じてファン201の風量を決定している(20〜100%)(S4)。
また、画像形成ジョブ実行終了に引き続いて行われる画像形成装置1の後回転動作時には、ファン201は画像形成ジョブ実行時の風量を維持する(S5)。そして、後回転動作を終了して画像形成装置1がスタンバイに復帰すると、ファン201は風量20%で稼働される(S6)。
上記の通常時におけるファン201の稼働シーケンスの間、粗しローラ400は定着ベルト105に対して非接触の脱状態に保持されており、粗しローラ400に対して送風する送風手段600のファン601はOFFにされている(風量0%)。
一方、定着ベルト105に対する前述したリフレッシュ動作(摺擦処理動作)の実行時には、粗しローラ400と定着ベルト105の摺擦によりワックスダストが画像形成装置内部に拡散される。そのため、上記の環境センサK1・K2の検知温度の値にかかわらず、本実施例においては、エアダクト200のファン201は風量100%(所定の第2の風量)で稼働される。
エアダクト200において、ファン201のダクト202は定着装置23の上部に設置され、ダクト202の開口部203、開口部204を通じて、定着装置23で発生したダストを機内に拡散させることなくダクト202へと吸引することが可能となる。ファン201にはフィルター201aが設置されており、ダクト202内に吸引されたダストはフィルター201aで捕集され、ダストが除去されたエアが画像形成装置外へ排気される。
上記の一連の粗し作業とエアダクト200の動作について図9を用いて説明する。定着ベルト105のリフレッシュ動作が開始されると、IHヒータ170により粗し処理を行うための温度に定着ベルト105の温度を制御する(S1)。このときの定着ベルト105の温度は本実施例では170℃に設定される。
直後にエアダクト200のファン201並びに送風手段600のファン601を風量100%で稼働させ(S2)、粗しローラ400を着状態に移動させて定着ベルト105に圧接し、粗しニップ部Rを形成する(S3)。そして、定着ベルト105を回転し、粗しローラ400を回転させて、粗し動作(摺擦処理動作)を既定時間Y秒行う(本実施例では50秒)(S5)。
粗しローラ400をY秒間回転の後、粗しローラ400を脱状態(離間位置)に移動させることにより、粗しニップ部Rを解除させる(S6)。続いて、送風手段600のファン601を停止させ、エアダクト200のファン201は風量を20%へと変化させる(S7)。そして、IHヒータ170による定着ベルト105の温調制御を終了(S8)、定着ベルト105の回転を停止する(S9)。
以上を一連の粗し処理(摺擦処理動作)としている。この一連の粗し処理により表面性の回復効率の向上が得られる。本実施例では、粗しローラ400の圧接、離間動作時間を含めた一連の粗し処理(摺擦処理)を60秒で完了するよう制御している。
エアダクト200のファン201の風量と、定着装置23の下流の内排紙ローラ28の付近で計測されたワックスダストの関係を図10に示す。測定には米TSI社の高速応答型パーティクルサイザーFMPSを用いた。エアダクト200のファン201の風量が多いほど、粗し処理時に発生するワックスダストの量が減少することが分かる。内排紙搬送ローラ28に付着したワックスダストが用紙画像面に転写され、ワックス汚れとして視認できる量は10万個/secであることから画像弊害に対して許容できるファンの風量は80〜100%である。
[実施例2]
次に、本実施例2の送風機構1000について説明する。本実施例1における送風機構1000は、図11のように、実施例1と同様のエアダクト(第1のエアダクト)200と送風手段600の他に、第2のエアダクト(送風部)300を有する。エアダクト300は送風ファン301とこのファンと接続されたダクト302を有する。
定着粗し動作時に発生するワックスダストは、画像形成装置1内に拡散し、内排紙ローラ28のみならず、定着装置(定着部)23よりも用紙搬送方向下流側(シート搬送方向下流側)の搬送ローラ対(シート搬送ローラ対:回転体対)25に付着する。そして、用紙の画像面に付着し画像品位を低下し得る。
そこで、本実施例においては、定着装置23とこの定着装置よりも用紙搬送方向下流側の搬送ローラ対25との間の用紙搬送路(シート搬送路)bに送風する第2のエアダクト(300)を配設している。ファン301は制御部2によりファンドライバ301Aを介して制御される。
以下、本実施例2における、定着装置23の粗し動作時における第2のエアダクト300の動作について、図12を用いて具体的に記述する。
実施例1の場合と同様に、定着ベルト105のリフレッシュ動作(摺擦処理動作)が開始されると、IHヒータ170により粗し処理(摺擦処理)を行うための温度に定着ベルト105の温度を制御する(S1)。直後に第1のエアダクト200のファン201を風量100%(所定の第2の送風量)で稼働させる(S2)。また、送風手段600のファン601、第2のエアダクト300のファン301もそれぞれ風量100%で稼働させる(S2)。
ファン201、601、301が稼働した状態で、粗しローラ400を着状態に移動させて定着ベルト105に圧接し、粗しニップ部Rを形成する(S3)。そして、定着ベルト105を回転し(S4)、粗しローラ400を回転させて、粗し動作を既定時間Y秒行う(本実施例では50秒)(S5)。
粗しローラ400をY秒間回転の後、粗しローラ400を脱状態(離間位置)に移動させることにより(本実施例では離間時間は5秒)、粗しニップ部Rを解除させる(S6)。そして、送風手段600のファン601ならびに第2のエアダクト300のファン301は停止させ、第1のエアダクト200のファン201は風量を20%(所定の第1の送風量)へと変化させる(S7)。そして、IHヒータ170による定着ベルト105の温調制御を終了(S8)、定着ベルト105の回転を停止する(S9)。
以上を一連の粗し処理(摺擦処理)としている。この一連の粗し処理(摺擦処理動作)時における送風機構1000の動作により、ワックスダストの搬送ローラ対25への飛散・付着が防止される。
これら一連の動作による効果を確認するため、搬送ローラ対25の近傍のワックスダスト濃度を次の(a)、(b)の2つの場合についてそれぞれ測定した。その結果を図13に示す。
(a)本実施例2の上記のファンシーケンス(図12)の場合
(b)第1のエアダクト200のファン201と第2のエアダクト300のファン301を粗し動作時に停止させた場合
上記(a)の場合と(b)の場合とを比較すると、(b)では摺擦動作時に搬送ローラ対25近傍でワックスダストが検出されていることが分かる。一方、(a)ではダスト検出量は微量である。
(b)の場合において搬送ローラ対25でワックスダストが多量検出されたのは、摺擦動作時に稼働した送風手段600のファン601の気流により、定着装置23の周辺に発生したワックスダストが拡散したためである。
(a)の本実施例2では上記の定着装置23の周辺に発生したワックスダストは第1のエアダクト200により吸引される。発生するワックスダストの量は定着ベルト105の表面に残留しているワックスの量で有限に限られる。そのため、送風手段600のファン601の風量は摺擦動作時開始時には例えば60%の風量に設定し、摺擦動作後半につれて風量100%になるよう段階的に制御しても良い。
[その他の事項]
(1)本発明において、画像形成装置1の画像形成プロセス機構部30は電子写真方式に限られない。静電記録方式、磁気記録方式など、他の公知の転写方式あるいは直接方式の画像形成原理・方式を用いてシートSに未定着トナー像を形成する画像形成装置であってもよい。
(2)また、カラー画像形成装置に限られず、像担持体(感光体ドラム等)を一つ備えたモノクロ画像などモノカラー(単色)の画像形成装置であってもよい。
(3)定着装置23は、定着ベルト105と加圧ベルト120を共にローラ体にした装置形態にしてもよい。定着回転体105をエンドレスベルトにし、加圧部材をローラ体にした装置形態、定着回転体105をローラ体にし、加圧部材をエンドレスベルトにした装置形態にしてもよい。
(4)定着回転体105とニップ部Nを形成する加圧部材としての対向部材は非回転部材にした装置形態にすることもできる。即ち、対向部材120は定着部材101やシートSとの摩擦係数が小さい滑性表面を有するパッド部材や板上部材等の非回転部材にした装置構成にすることもできる。
(5)定着部材101や対向部材102の加熱手段は電磁誘導加熱手段に限られない。定着部材101や対向部材102を内部から加熱する、或いは外部から加熱する、ハロゲンヒータ、セラミックヒータ、赤外線ランプなどの適宜の加熱手段、加熱方式を採用した装置構成にすることができる。
1・・画像形成装置、30・・画像形成プロセス機構部、S・・シート(記録媒体)、t・・未定着トナー像、23・・定着装置(定着部)、105・・定着回転体、120・・対向部材、N・・ニップ部、400・・摺擦回転体、200・・エアダクト、201A・・風量可変手段、2・・制御部

Claims (16)

  1. 離型剤を含有するトナーを用いて記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、ニップ部にて前記画像形成部により未定着トナー像が形成された記録材を搬送しながら未定着トナー像を記録材上に定着する定着部であって、前記ニップ部を形成する第1及び第2の回転体と、前記第1の回転体と当接する当接位置にて前記第1の回転体の周面を摺擦する摺擦回転体と、前記摺擦回転体による摺擦処理を実行するために前記摺擦回転体と前記第1の回転体の相対位置を前記摺擦回転体と前記第1の回転体が離間する離間位置から前記当接位置に移動させる移動機構と、を有する定着部と、前記定着部により定着された記録材を搬送するための搬送路と、画像形成装置の内部の雰囲気の温度を検知する検知部と、吸引ファンに接続され、前記定着部の近傍の空気を吸引するエアダクトと、
    を有する画像形成装置を制御する制御装置であって、
    前記検知部の出力に基づき、前記画像形成部が画像形成処理を実行する際の前記吸引ファンの風量を制御する制御部を有し、
    前記制御部は、前記画像形成装置の内部の雰囲気の温度が第1の温度にある状態で前記画像形成処理が実行される場合、前記吸引ファンの風量第1の風量となるように前記吸引ファンの風量を制御し、前記画像形成装置の内部の温度が前記第1の温度にある状態で前記摺擦処理が実行される場合、前記吸引ファンの風量が前記第1の風量より大きい第2の風量となるように前記吸引ファンの風量を制御することを特徴とする制御装置。
  2. 離型剤を含有するトナーを用いて記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、ニップ部にて前記画像形成部により未定着トナー像が形成された記録材を搬送しながら未定着トナー像を記録材上に定着する定着部であって、前記ニップ部を形成する第1及び第2の回転体と、前記第1の回転体と当接する当接位置にて前記第1の回転体の周面を摺擦する摺擦回転体と、前記摺擦回転体による摺擦処理を実行するために前記摺擦回転体と前記第1の回転体の相対位置を前記摺擦回転体と前記第1の回転体が離間する離間位置から前記当接位置に移動させる移動機構と、を有する定着部と、前記定着部により定着された記録材を搬送するための搬送路と、前記搬送路に設けられ、前記定着部により定着された記録材を搬送する回転体対と、吸引ファンに接続され、前記定着部の近傍の空気を吸引する第1のエアダクトと、送風部であって、送風ファンと、前記送風ファンと接続され、前記送風ファンから前記搬送路における前記定着部と前記回転体対の間の経路に向けて空気を送りこむ第2のエアダクトと、を有する送風部と、画像形成装置の内部の雰囲気の温度を検知する検知部と、
    を有する画像形成装置を制御する制御装置であって、
    前記検知部の出力に基づき、前記画像形成部が画像形成処理を実行する際の前記吸引ファンの風量を制御する制御部を有し、
    前記制御部は、前記画像形成装置の内部の雰囲気の温度が第1の温度にある状態で前記画像形成処理が実行される場合、前記吸引ファンの風量が第1の風量となるように前記吸引ファンの風量を制御し、前記画像形成装置の内部の温度が前記第1の温度にある状態で前記摺擦処理が実行される場合、前記吸引ファンの風量が前記第1の風量より大きい第2の風量となるように前記吸引ファンの風量を制御し、前記送風ファンからの空気が前記経路に送り込まれるように、前記送風部を動作させることを特徴とする制御装置。
  3. 記録材にトナー画像を形成する画像形成装置であって、
    離型剤を含有するトナーを用いて記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、
    ニップ部にて前記画像形成部により未定着トナー像が形成された記録材を搬送しながら未定着トナー像を記録材上に定着する定着部であって、前記ニップ部を形成する第1及び第2の回転体と、前記第1の回転体と当接する当接位置にて前記第1の回転体の周面を摺擦する摺擦回転体と、前記摺擦回転体による摺擦処理を実行するために前記摺擦回転体と前記第1の回転体の相対位置を前記摺擦回転体と前記第1の回転体が離間する離間位置から前記当接位置に移動させる移動機構と、を有する定着部と、
    前記定着部により定着された記録材を搬送するための搬送路と、
    吸引ファンに接続され、前記定着部の近傍の空気を吸引するエアダクトと、
    前記画像形成装置の内部の雰囲気の温度を検知する検知部と、
    前記検知部の出力に基づき、前記画像形成部が画像形成処理を実行する際の前記吸引ファンの風量を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記画像形成装置の内部の雰囲気の温度が第1の温度にある状態で前記画像形成処理が実行される場合、前記吸引ファンの風量が第1の風量となるように前記吸引ファンの風量を制御し、前記画像形成装置の内部の温度が前記第1の温度にある状態で前記摺擦処理が実行される場合、前記吸引ファンの風量が前記第1の風量より大きい第2の風量となるように前記吸引ファンの風量を制御することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記搬送路に設けられ、前記定着部により定着された記録材を搬送する回転体対と、
    前記搬送路において、前記定着部と前記回転体対の間の経路に向けて送風する送風ファンを有し、
    前記制御部は、前記摺擦処理が実行される場合、前記送風ファンを動作させることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記摺擦処理において、前記摺擦回転体に送風する送風部を有することを特徴とする請求項3又は4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成処理の実行中において、前記摺擦回転体は前記離間位置に位置することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記摺擦処理を実行する際は、前記画像形成装置の内部の雰囲気の温度によらず、前記吸引ファンの風量を前記第2の風量とすることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記定着部に導入された記録材の枚数に対応する値をカウントするカウント部を有し、
    前記制御部は、前記カウント部によりカウントされた値が所定の値に達した場合に、前記摺擦処理を実行させることを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記定着部に導入された記録材の枚数に対応する値をカウントするカウント部を有し、
    前記制御部は、前記カウント部によりカウントされた値が所定の値に達した場合に、実行中の前記画像形成処理を中断して、前記摺擦処理を実行させることを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記摺擦処理の実行指示を操作者が入力するための操作部を有し、
    前記制御部は、前記操作部にて前記摺擦処理の実行指示が入力されたことに応じて、前記摺擦処理を実行させることを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 記録材にトナー画像を形成する画像形成装置であって、
    離型剤を含有するトナーを用いて記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、
    ニップ部にて前記画像形成部により未定着トナー像が形成された記録材を搬送しながら未定着トナー像を記録材上に定着する定着部であって、前記ニップ部を形成する第1及び第2の回転体と、前記第1の回転体と当接する当接位置にて前記第1の回転体の周面を摺擦する摺擦回転体と、前記摺擦回転体による摺擦処理を実行するために前記摺擦回転体と前記第1の回転体の相対位置を前記摺擦回転体と前記第1の回転体が離間する離間位置から前記当接位置に移動させる移動機構と、を有する定着部と、
    前記定着部により定着された記録材を搬送するための搬送路と、
    前記搬送路に設けられ、前記定着部により定着された記録材を搬送する回転体対と、
    吸引ファンに接続され、前記定着部の近傍の空気を吸引する第1のエアダクトと、
    送風ファンと、前記送風ファンに接続され、前記送風ファンから前記搬送路における前記定着部と前記回転体対の間の経路に向けて空気を送りこむ第2のエアダクトと、を有する送風部と、
    前記画像形成装置の内部の雰囲気の温度を検知する検知部と、
    前記検知部の出力に基づき、前記画像形成部が画像形成処理を実行する際の前記吸引ファンの風量を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記画像形成装置の内部の雰囲気の温度が第1の温度にある状態で前記画像形成処理が実行される場合、前記吸引ファンの風量が第1の風量となるように前記吸引ファンの風量を制御し、前記画像形成装置の内部の温度が前記第1の温度にある状態で前記摺擦処理が実行される場合、前記吸引ファンの風量が前記第1の風量より大きい第2の風量となるように前記吸引ファンの風量を制御し、前記送風ファンからの空気が前記経路に送り込まれるように、前記送風部を動作させることを特徴とする画像形成装置。
  12. 前記摺擦処理において、前記摺擦回転体に送風する第2の送風部と、を有することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記制御部は、前記摺擦処理を実行する際は、前記画像形成装置の内部の雰囲気の温度によらず、前記吸引ファンの風量を前記第2の風量とすることを特徴とする請求項11又は12に記載の画像形成装置。
  14. 前記定着部に導入された記録材の枚数に対応する値をカウントするカウントを有し、
    前記制御部は、前記カウント部によりカウントされた値が所定の値に達した場合に、前記摺擦処理実行させることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. 前記定着部に導入された記録材の枚数に対応する値をカウントするカウント部を有し、
    前記制御部は、前記カウント部によりカウントされた値が所定の値に達した場合に、実行中の前記画像形成処理を中断して、前記摺擦処理を実行させることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  16. 前記摺擦処理の実行指示を操作者が入力するための操作部を有し、
    前記制御部は、前記操作部にて前記摺擦処理の実行指示が入力されたことに応じて、前記摺擦処理を実行させることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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