JP3277314B2 - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JP3277314B2 JP3277314B2 JP18044496A JP18044496A JP3277314B2 JP 3277314 B2 JP3277314 B2 JP 3277314B2 JP 18044496 A JP18044496 A JP 18044496A JP 18044496 A JP18044496 A JP 18044496A JP 3277314 B2 JP3277314 B2 JP 3277314B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、未定着トナー像を
担持した用紙に熱圧着により未定着トナー像を定着する
熱定着手段と、前記熱定着手段に接触して離型剤を熱定
着手段に供給する離型剤塗布手段と、前記熱定着手段の
熱により蒸発した離型剤を吸引する離型剤吸引手段とを
備えた、複写機、プリンタ等の画像形成装置に関するも
のである。
担持した用紙に熱圧着により未定着トナー像を定着する
熱定着手段と、前記熱定着手段に接触して離型剤を熱定
着手段に供給する離型剤塗布手段と、前記熱定着手段の
熱により蒸発した離型剤を吸引する離型剤吸引手段とを
備えた、複写機、プリンタ等の画像形成装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】複写機等の画像形成装置にあっては、熱
定着ローラ等の熱定着手段が未定着トナー像を担持した
用紙(シート)を定着する際に、熱定着手段に未定着ト
ナーが付着しないように熱定着手段の表面にシリコーン
オイル等の離型剤を供給する離型剤塗布手段を有する熱
定着装置が知られている。
定着ローラ等の熱定着手段が未定着トナー像を担持した
用紙(シート)を定着する際に、熱定着手段に未定着ト
ナーが付着しないように熱定着手段の表面にシリコーン
オイル等の離型剤を供給する離型剤塗布手段を有する熱
定着装置が知られている。
【0003】この熱定着装置においては、熱定着手段に
熱を供給するための加熱源(ヒーターランプ)が設けら
れており、熱定着手段に供給された離型剤はこの熱のた
めに蒸発し、画像形成装置内の空気の流れのために他の
場所に移動して、画像形成装置内の部品に付着して部品
の機能を阻害するおそれがある。また、熱定着装置に使
用されているシリコーンオイル等の離型剤は、高重合分
子の洗浄剤である界面活性剤との反応性が低く、常温で
は高粘度であるので、装置内の排熱時に熱風とともに画
像形成装置外に排気されて、室内の物に付着するため、
その清掃が困難になる。例えば、画像形成装置内の部品
に離型剤が付着して部品の機能を阻害する例をあげる
と、光学装置の光路中のミラーに付着して原稿の反射光
を歪ませるために画像がぼけたり、感光体ドラムに付着
して像形成を阻害するといったことがある。
熱を供給するための加熱源(ヒーターランプ)が設けら
れており、熱定着手段に供給された離型剤はこの熱のた
めに蒸発し、画像形成装置内の空気の流れのために他の
場所に移動して、画像形成装置内の部品に付着して部品
の機能を阻害するおそれがある。また、熱定着装置に使
用されているシリコーンオイル等の離型剤は、高重合分
子の洗浄剤である界面活性剤との反応性が低く、常温で
は高粘度であるので、装置内の排熱時に熱風とともに画
像形成装置外に排気されて、室内の物に付着するため、
その清掃が困難になる。例えば、画像形成装置内の部品
に離型剤が付着して部品の機能を阻害する例をあげる
と、光学装置の光路中のミラーに付着して原稿の反射光
を歪ませるために画像がぼけたり、感光体ドラムに付着
して像形成を阻害するといったことがある。
【0004】このため、特開平3−116164号公報
に開示された画像形成装置では、熱定着装置の熱定着手
段を覆う定着カバーの上部に開口を設け、この開口を吸
引手段に連通して、蒸発した離型剤を補集するように構
成している。この吸引手段は、装置の内部の感光体ドラ
ムの周辺で発生したオゾンも吸着排気するようになって
いる。
に開示された画像形成装置では、熱定着装置の熱定着手
段を覆う定着カバーの上部に開口を設け、この開口を吸
引手段に連通して、蒸発した離型剤を補集するように構
成している。この吸引手段は、装置の内部の感光体ドラ
ムの周辺で発生したオゾンも吸着排気するようになって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報の画
像形成装置の場合には、熱定着手段を覆う定着カバーの
上部に開口を設けて吸引手段により吸引しているので、
多量の空気が熱定着手段自体の内部に多量に吸引され、
熱定着手段の用紙通過部から入った比較的低温の多量の
空気が、熱定着手段の内部を通過して開口に向かって吸
引されることになる。その低温の空気が熱定着手段から
熱を奪う。空気の量が多いので単位時間当たりに奪う熱
量も多量になる。その結果として、熱定着手段において
用紙と接触する周面の温度、特に熱定着手段が用紙を熱
定着するニップ部の回転上流側の周面温度を、用紙と接
触する直前に低下させてしまうので、用紙に対する定着
強度の低下を招来することになる。
像形成装置の場合には、熱定着手段を覆う定着カバーの
上部に開口を設けて吸引手段により吸引しているので、
多量の空気が熱定着手段自体の内部に多量に吸引され、
熱定着手段の用紙通過部から入った比較的低温の多量の
空気が、熱定着手段の内部を通過して開口に向かって吸
引されることになる。その低温の空気が熱定着手段から
熱を奪う。空気の量が多いので単位時間当たりに奪う熱
量も多量になる。その結果として、熱定着手段において
用紙と接触する周面の温度、特に熱定着手段が用紙を熱
定着するニップ部の回転上流側の周面温度を、用紙と接
触する直前に低下させてしまうので、用紙に対する定着
強度の低下を招来することになる。
【0006】また、熱定着手段の温度を検出する温度検
出器の検出温度が低く検出されることになるため、熱定
着手段の温度が不必要に上昇し、逆に高温オフセットが
生じて画像不良をきたすおそれがある。
出器の検出温度が低く検出されることになるため、熱定
着手段の温度が不必要に上昇し、逆に高温オフセットが
生じて画像不良をきたすおそれがある。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、熱定着手段の温度低下を生じること
なく離型剤を除去し、装置内の部品の機能が離型剤によ
って阻害されたり、あるいは外部に排出された離型剤に
よって機外が汚染されることを防止するとともに、感光
体ドラムの周辺から発生したオゾン含有ガスを蒸発した
離型剤と混合する前に、蒸発した離型剤の大半を回収す
ることにより、機内オゾン吸引部のフィルタに離型剤が
付着したり目詰まりが発生してオゾン吸引機能が低下す
るのを防止することを目的としている。
れたものであって、熱定着手段の温度低下を生じること
なく離型剤を除去し、装置内の部品の機能が離型剤によ
って阻害されたり、あるいは外部に排出された離型剤に
よって機外が汚染されることを防止するとともに、感光
体ドラムの周辺から発生したオゾン含有ガスを蒸発した
離型剤と混合する前に、蒸発した離型剤の大半を回収す
ることにより、機内オゾン吸引部のフィルタに離型剤が
付着したり目詰まりが発生してオゾン吸引機能が低下す
るのを防止することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1の
画像形成装置は、未定着トナー像を担持した用紙に熱圧
着により未定着トナー像を定着する熱定着手段と、前記
熱定着手段に接触して離型剤を熱定着手段に供給する離
型剤塗布手段と、前記熱定着手段の熱により蒸発した離
型剤を吸引する離型剤吸引手段とを備えた画像形成装置
において、前記離型剤塗布手段は、離型剤を含浸保持す
る離型剤保持部と、この離型剤保持部を支持する支持体
とからなり、前記離型剤保持部と支持体にそれぞれ通気
路が形成され、前記支持体の内部に吸引部が形成され、
この吸引部が前記離型剤吸引手段に連通接続されている
ことを特徴としている。熱定着手段の熱により離型剤が
蒸発するが、離型剤塗布手段の支持体の内部の吸引部を
離型剤吸引手段に連通して負圧にするので、蒸発した離
型剤を即座に離型剤保持部および支持体の通気路を介し
て吸引部に吸引し離型剤吸引手段から装置外部へと排出
する。したがって、蒸発離型剤の吸引排出を比較的低吸
引力で行うことができるから、熱定着手段の外部の比較
的温度の低い空気が多量に熱定着手段の内部や周囲に流
れ込むのを防止することができ、熱定着手段の温度が低
めになることを回避して高温オフセットを防止し、用紙
に対してトナー像の定着性を良好なものとして画像品質
を高めることができる。また、感光体ドラムの周辺で発
生したオゾンとは別系統で蒸発離型剤を排出するので、
オゾン捕集手段の捕集機能の低下を招かないですむ。
画像形成装置は、未定着トナー像を担持した用紙に熱圧
着により未定着トナー像を定着する熱定着手段と、前記
熱定着手段に接触して離型剤を熱定着手段に供給する離
型剤塗布手段と、前記熱定着手段の熱により蒸発した離
型剤を吸引する離型剤吸引手段とを備えた画像形成装置
において、前記離型剤塗布手段は、離型剤を含浸保持す
る離型剤保持部と、この離型剤保持部を支持する支持体
とからなり、前記離型剤保持部と支持体にそれぞれ通気
路が形成され、前記支持体の内部に吸引部が形成され、
この吸引部が前記離型剤吸引手段に連通接続されている
ことを特徴としている。熱定着手段の熱により離型剤が
蒸発するが、離型剤塗布手段の支持体の内部の吸引部を
離型剤吸引手段に連通して負圧にするので、蒸発した離
型剤を即座に離型剤保持部および支持体の通気路を介し
て吸引部に吸引し離型剤吸引手段から装置外部へと排出
する。したがって、蒸発離型剤の吸引排出を比較的低吸
引力で行うことができるから、熱定着手段の外部の比較
的温度の低い空気が多量に熱定着手段の内部や周囲に流
れ込むのを防止することができ、熱定着手段の温度が低
めになることを回避して高温オフセットを防止し、用紙
に対してトナー像の定着性を良好なものとして画像品質
を高めることができる。また、感光体ドラムの周辺で発
生したオゾンとは別系統で蒸発離型剤を排出するので、
オゾン捕集手段の捕集機能の低下を招かないですむ。
【0009】本発明に係る請求項2の画像形成装置は、
装置内部の空気を外部に排出する排気手段と、熱定着手
段からの蒸発離型剤を吸引する離型剤吸引手段とを備
え、画像形成動作時には前記離型剤吸引手段を停止する
とともに前記排気手段を動作させ、待機時には前記離型
剤吸引手段を動作させることを特徴としている。画像形
成動作時においては、蒸発離型剤が他の部品に付着しな
いように外部に排出できるとともに、離型剤吸引手段を
停止させるので熱定着手段の内部や周囲の温度低下を防
止して良好な定着動作を行わせることができ、さらに、
待機時においては、離型剤吸引手段を動作させて画像形
成時に蒸発した離型剤を吸引排出するとともに、離型剤
塗布手段を冷却して離型剤の蒸発を抑えるので、離型剤
塗布手段の寿命を延ばすことができる。
装置内部の空気を外部に排出する排気手段と、熱定着手
段からの蒸発離型剤を吸引する離型剤吸引手段とを備
え、画像形成動作時には前記離型剤吸引手段を停止する
とともに前記排気手段を動作させ、待機時には前記離型
剤吸引手段を動作させることを特徴としている。画像形
成動作時においては、蒸発離型剤が他の部品に付着しな
いように外部に排出できるとともに、離型剤吸引手段を
停止させるので熱定着手段の内部や周囲の温度低下を防
止して良好な定着動作を行わせることができ、さらに、
待機時においては、離型剤吸引手段を動作させて画像形
成時に蒸発した離型剤を吸引排出するとともに、離型剤
塗布手段を冷却して離型剤の蒸発を抑えるので、離型剤
塗布手段の寿命を延ばすことができる。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
の実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明す
る。
の実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明す
る。
【0014】〔実施の形態1〕図1は実施の形態1に係
る画像形成装置(例えば複写機など)の内部に設けられ
た定着装置および排気装置の構成を示す概略の断面図、
図2は図1の構成を右側から見た概略の正面図である。
定着装置1は、加熱源としてのヒーターランプ2を内蔵
したヒートローラ3と圧着ローラ4からなる熱定着手段
5を備えるとともに、例えばシリコーンオイル(25℃
時の動粘度が1万〜10万CSのものがよく使用され
る)などからなる離型剤を熱定着手段5に供給する離型
剤塗布手段としてのクリーニングローラ(上CLロー
ラ)6と、これらの上方を覆う定着カバー7と、図示は
省略するが熱定着手段5の温度を制御するための温度検
出器等を有している。ヒートローラ3は円筒形状をした
アルミニウム等の金属製であり、その外周面は離型性と
耐熱性がともに高い四フッ化エチレン(商品名テフロ
ン)等で被覆されている。圧着ローラ4は鉄等の金属製
のシャフトを内部に有するシリコーンゴム製の弾性体ロ
ーラとなっている。ヒートローラ3と圧着ローラ4と
は、図示しない加圧手段により相互に圧接されており、
図示しない駆動手段により回転可能となっている。ヒー
トローラ3の回転方向は時計方向であり、圧着ローラ4
の回転方向は反時計方向である。ヒートローラ3の内部
のヒーターランプ2を点灯制御して、ヒートローラ3の
外周面温度を定着に必要な一定温度範囲に制御しなが
ら、未定着トナー像を担持する用紙100に熱と圧力を
加えることにより、用紙100にトナー像を定着する。
また、クリーニングローラ6は図示しないスプリング等
の弾性付勢手段によりヒートローラ3の外周面に圧接さ
れて、ヒートローラ3の外周面に離型剤を供給し、さら
に、ヒートローラ3の外周面から圧着ローラ4の外周面
にも離型剤の供給が行われるようになっている。これに
より、ヒートローラ3と圧着ローラ4の外周面に離型剤
によるオフセット防止層が形成されて、定着の際に、ヒ
ートローラ3の外周面や圧着ローラ4の外周面に用紙1
00上のトナーが付着するのを抑制する。
る画像形成装置(例えば複写機など)の内部に設けられ
た定着装置および排気装置の構成を示す概略の断面図、
図2は図1の構成を右側から見た概略の正面図である。
定着装置1は、加熱源としてのヒーターランプ2を内蔵
したヒートローラ3と圧着ローラ4からなる熱定着手段
5を備えるとともに、例えばシリコーンオイル(25℃
時の動粘度が1万〜10万CSのものがよく使用され
る)などからなる離型剤を熱定着手段5に供給する離型
剤塗布手段としてのクリーニングローラ(上CLロー
ラ)6と、これらの上方を覆う定着カバー7と、図示は
省略するが熱定着手段5の温度を制御するための温度検
出器等を有している。ヒートローラ3は円筒形状をした
アルミニウム等の金属製であり、その外周面は離型性と
耐熱性がともに高い四フッ化エチレン(商品名テフロ
ン)等で被覆されている。圧着ローラ4は鉄等の金属製
のシャフトを内部に有するシリコーンゴム製の弾性体ロ
ーラとなっている。ヒートローラ3と圧着ローラ4と
は、図示しない加圧手段により相互に圧接されており、
図示しない駆動手段により回転可能となっている。ヒー
トローラ3の回転方向は時計方向であり、圧着ローラ4
の回転方向は反時計方向である。ヒートローラ3の内部
のヒーターランプ2を点灯制御して、ヒートローラ3の
外周面温度を定着に必要な一定温度範囲に制御しなが
ら、未定着トナー像を担持する用紙100に熱と圧力を
加えることにより、用紙100にトナー像を定着する。
また、クリーニングローラ6は図示しないスプリング等
の弾性付勢手段によりヒートローラ3の外周面に圧接さ
れて、ヒートローラ3の外周面に離型剤を供給し、さら
に、ヒートローラ3の外周面から圧着ローラ4の外周面
にも離型剤の供給が行われるようになっている。これに
より、ヒートローラ3と圧着ローラ4の外周面に離型剤
によるオフセット防止層が形成されて、定着の際に、ヒ
ートローラ3の外周面や圧着ローラ4の外周面に用紙1
00上のトナーが付着するのを抑制する。
【0015】定着装置1の上方位置に、定着装置1から
の熱を装置外部に排熱したり、感光体(図示せず)の周
囲に設けられたコロナ放電装置から生じるオゾン等を含
んだ空気を装置外部に排気するための排気装置8が配置
されている。この排気装置8は、装置外部に通じるよう
に左右に2つ並設された排気ダクト9と、各排気ダクト
9の流入口側端部に装着された排気ファン10と、各排
気ダクト9の流出口側端部に装着されて排気ファン10
より送られてくる空気中に含まれたオゾンを捕集する捕
集手段(オゾンフィルタ)11とから構成されており、
装置外部に排出されるオゾンの量を低減するとともに、
定着装置1からの熱を装置外部に排熱し、定着装置1か
ら蒸発してくる離型剤の捕集も行う。
の熱を装置外部に排熱したり、感光体(図示せず)の周
囲に設けられたコロナ放電装置から生じるオゾン等を含
んだ空気を装置外部に排気するための排気装置8が配置
されている。この排気装置8は、装置外部に通じるよう
に左右に2つ並設された排気ダクト9と、各排気ダクト
9の流入口側端部に装着された排気ファン10と、各排
気ダクト9の流出口側端部に装着されて排気ファン10
より送られてくる空気中に含まれたオゾンを捕集する捕
集手段(オゾンフィルタ)11とから構成されており、
装置外部に排出されるオゾンの量を低減するとともに、
定着装置1からの熱を装置外部に排熱し、定着装置1か
ら蒸発してくる離型剤の捕集も行う。
【0016】なお、図1、図2において、12は光学台
板、13はテーブルガラス、14は装置の外壁である。
板、13はテーブルガラス、14は装置の外壁である。
【0017】離型剤は熱定着手段5の熱によって蒸発
し、その蒸発した離型剤のうち排気装置8における排気
ファン10で取り込むことができない離型剤は、画像形
成装置の内部の部品に付着し、凝集する結果、部品の機
能を阻害する。
し、その蒸発した離型剤のうち排気装置8における排気
ファン10で取り込むことができない離型剤は、画像形
成装置の内部の部品に付着し、凝集する結果、部品の機
能を阻害する。
【0018】これを防止するために、熱定着手段5の周
囲の空気を吸引するようにすることが考えられる。しか
し、単純な吸引方式では、熱定着手段5の外部の比較的
温度の低い空気が多量に熱定着手段5の周囲および内部
に流れ込んできて、熱定着手段5の温度を低下させるの
で、用紙100に対するトナー像の定着強度が低下し、
定着性の悪化を招来する。特に、ヒートローラ3と圧着
ローラ4が用紙100を挟持して定着を行うニップ部の
搬送方向の上流側の周面の温度が低下すると、これは用
紙100と接触する前の温度低下であるので、定着性の
一層の悪化をもたらすことになる。
囲の空気を吸引するようにすることが考えられる。しか
し、単純な吸引方式では、熱定着手段5の外部の比較的
温度の低い空気が多量に熱定着手段5の周囲および内部
に流れ込んできて、熱定着手段5の温度を低下させるの
で、用紙100に対するトナー像の定着強度が低下し、
定着性の悪化を招来する。特に、ヒートローラ3と圧着
ローラ4が用紙100を挟持して定着を行うニップ部の
搬送方向の上流側の周面の温度が低下すると、これは用
紙100と接触する前の温度低下であるので、定着性の
一層の悪化をもたらすことになる。
【0019】そこで、本実施の形態1においては、熱定
着手段5にシリコーンオイルなどの離型剤を供給するク
リーニングローラ6の周囲の空気のみを比較的低吸引力
で吸引し装置外部へ排気する離型剤吸引手段15を設け
ることにより、熱定着手段5の外部の比較的温度の低い
空気が多量に熱定着手段5の周囲および内部に流れ込む
のを防止しながら、熱定着手段5から蒸発した離型剤を
効果的に装置外部へ排出するように構成してある。図2
においては、離型剤吸引手段15として、定着カバー7
に連通し外壁14の外部に通じるダクト16と、ダクト
16の流出口側端部に装着された吸引ファン17とから
構成されたものが一例として示されている。
着手段5にシリコーンオイルなどの離型剤を供給するク
リーニングローラ6の周囲の空気のみを比較的低吸引力
で吸引し装置外部へ排気する離型剤吸引手段15を設け
ることにより、熱定着手段5の外部の比較的温度の低い
空気が多量に熱定着手段5の周囲および内部に流れ込む
のを防止しながら、熱定着手段5から蒸発した離型剤を
効果的に装置外部へ排出するように構成してある。図2
においては、離型剤吸引手段15として、定着カバー7
に連通し外壁14の外部に通じるダクト16と、ダクト
16の流出口側端部に装着された吸引ファン17とから
構成されたものが一例として示されている。
【0020】以下に、離型剤吸引手段15の具体的な構
造の例を図3に基づいて説明する。図3(a)はクリー
ニングローラ6のローラ胴部を示す斜視図、図3(b)
はクリーニングローラ6の内部構造を示す断面図であ
る。18は離型剤を含浸して保持し通気性を有する不織
布製の耐熱性フェルト19を外周面に巻き付ける円筒状
のローラ胴部であり、このローラ胴部18は耐熱性樹脂
製筒状体あるいはアルミニウム等の金属製筒状体であ
り、その周壁部には周方向に適当間隔を隔てる状態で軸
方向に沿って小間隔で並ぶ状態に多数の貫通孔18aが
形成されている。耐熱性フェルト19の厚みは3〜5m
m程度である。軸方向に並んだ貫通孔18aの列どうし
間でローラ胴部18の外周面に接着代20が設けられて
おり、この接着代20に接着剤を塗布した状態で、耐熱
性フェルト19をローラ胴部18の外周面に巻き付け状
態に固定している。接着剤が貫通孔18aを閉じること
はない。ローラ胴部18の軸方向の一端には支軸21の
フランジ部21aが嵌合固定され、他端には支軸22の
フランジ部22aが嵌合固定されている。両支軸21,
22はそれぞれ軸受23,24によって回転自在に軸支
されている。一方の支軸22の軸心部には軸方向に貫通
する貫通孔22bが形成されている。この支軸22の突
出端部に吸引パイプ25の端部の結合筒部25aが外嵌
合されている。支軸22は結合筒部25aに対しても回
転自在となっている。支軸22と結合筒部25aとの間
には微小な隙間があるが、その隙間が軸方向に比較的長
いことから、支軸22と結合筒部25aとの間は実質的
に気密性が確保されている。吸引パイプ25の軸心部流
路25bは支軸22の貫通孔22bに対して連通してい
る。吸引パイプ25の他端は前記のダクト16(図2参
照)に連通しており、吸引ファン17の駆動回転によ
り、吸引パイプ25を介してクリーニングローラ6のロ
ーラ胴部18内に負圧を生じさせるようになっている。
すなわち、ローラ胴部18内を吸引部aとしている。ク
リーニングローラ6は、図示しない弾性付勢手段により
ヒートローラ3の外周面に対して弾性的に圧接されてい
る。
造の例を図3に基づいて説明する。図3(a)はクリー
ニングローラ6のローラ胴部を示す斜視図、図3(b)
はクリーニングローラ6の内部構造を示す断面図であ
る。18は離型剤を含浸して保持し通気性を有する不織
布製の耐熱性フェルト19を外周面に巻き付ける円筒状
のローラ胴部であり、このローラ胴部18は耐熱性樹脂
製筒状体あるいはアルミニウム等の金属製筒状体であ
り、その周壁部には周方向に適当間隔を隔てる状態で軸
方向に沿って小間隔で並ぶ状態に多数の貫通孔18aが
形成されている。耐熱性フェルト19の厚みは3〜5m
m程度である。軸方向に並んだ貫通孔18aの列どうし
間でローラ胴部18の外周面に接着代20が設けられて
おり、この接着代20に接着剤を塗布した状態で、耐熱
性フェルト19をローラ胴部18の外周面に巻き付け状
態に固定している。接着剤が貫通孔18aを閉じること
はない。ローラ胴部18の軸方向の一端には支軸21の
フランジ部21aが嵌合固定され、他端には支軸22の
フランジ部22aが嵌合固定されている。両支軸21,
22はそれぞれ軸受23,24によって回転自在に軸支
されている。一方の支軸22の軸心部には軸方向に貫通
する貫通孔22bが形成されている。この支軸22の突
出端部に吸引パイプ25の端部の結合筒部25aが外嵌
合されている。支軸22は結合筒部25aに対しても回
転自在となっている。支軸22と結合筒部25aとの間
には微小な隙間があるが、その隙間が軸方向に比較的長
いことから、支軸22と結合筒部25aとの間は実質的
に気密性が確保されている。吸引パイプ25の軸心部流
路25bは支軸22の貫通孔22bに対して連通してい
る。吸引パイプ25の他端は前記のダクト16(図2参
照)に連通しており、吸引ファン17の駆動回転によ
り、吸引パイプ25を介してクリーニングローラ6のロ
ーラ胴部18内に負圧を生じさせるようになっている。
すなわち、ローラ胴部18内を吸引部aとしている。ク
リーニングローラ6は、図示しない弾性付勢手段により
ヒートローラ3の外周面に対して弾性的に圧接されてい
る。
【0021】定着動作時に、クリーニングローラ6はヒ
ートローラ3の回転に伴って従動回転する。あるいはク
リーニングローラ6は図示しない駆動手段によってヒー
トローラ3の回転方向と同一の方向に回転される。この
場合、クリーニングローラ6とヒートローラ3との接触
部では、両ローラの移動方向は互いに逆方向となる。こ
のようにして、クリーニングローラ6の離型剤を含浸し
た耐熱性フェルト19からヒートローラ3に対して離型
剤を供給し、ヒートローラ3からさらに圧着ローラ4へ
と離型剤が供給される。そして、熱定着時に用紙100
からヒートローラ3の外周面に付着したトナーをクリー
ニングローラ6の耐熱性フェルト19に付着して除去
し、ヒートローラ3の外周面にトナーが残留しないよう
にすることで、オフセットを防止している。
ートローラ3の回転に伴って従動回転する。あるいはク
リーニングローラ6は図示しない駆動手段によってヒー
トローラ3の回転方向と同一の方向に回転される。この
場合、クリーニングローラ6とヒートローラ3との接触
部では、両ローラの移動方向は互いに逆方向となる。こ
のようにして、クリーニングローラ6の離型剤を含浸し
た耐熱性フェルト19からヒートローラ3に対して離型
剤を供給し、ヒートローラ3からさらに圧着ローラ4へ
と離型剤が供給される。そして、熱定着時に用紙100
からヒートローラ3の外周面に付着したトナーをクリー
ニングローラ6の耐熱性フェルト19に付着して除去
し、ヒートローラ3の外周面にトナーが残留しないよう
にすることで、オフセットを防止している。
【0022】定着動作時においてクリーニングローラ6
の耐熱性フェルト19に含浸されている離型剤が熱によ
って蒸発する。しかし、離型剤吸引手段15における吸
引ファン17が駆動され、吸引パイプ25を介してクリ
ーニングローラ6のローラ胴部18の内部である吸引部
aが負圧となるため、ローラ胴部18に形成された多数
の貫通孔18aと耐熱性フェルト19の繊維の隙間とを
介して、クリーニングローラ6の周囲に存在する離型剤
の蒸気を含んだ空気が低吸引力にて直ちに内部に吸引さ
れ、吸引パイプ25およびダクト16を介して吸引ファ
ン17により装置外部へと排出される。したがって、蒸
発した離型剤が装置内部の部品に付着することがなくな
り、離型剤付着に起因した部品機能の阻害は生じない。
この場合において、蒸発した離型剤を含んだ空気の吸引
が耐熱性フェルト19を介して低吸引力で行われるか
ら、ヒートローラ3と圧着ローラ4からなる熱定着手段
5の周囲および内部に対する低温空気の流入を抑制する
ことができ、またそれゆえに、熱定着手段5の検出温度
が低めになることがなく、高温オフセットを防止して用
紙100に対するトナー像の定着性を良好なものにし、
画像品質を高めることができる。また、感光体ドラムの
周辺で発生したオゾンとは別系統で、蒸発した離型剤を
排気するので、排気装置8におけるオゾン捕集手段(オ
ゾンフィルタ)11が離型剤によって目詰まりを起こす
おそれがなく、オゾン捕集手段11の捕集機能の低下を
防止する。
の耐熱性フェルト19に含浸されている離型剤が熱によ
って蒸発する。しかし、離型剤吸引手段15における吸
引ファン17が駆動され、吸引パイプ25を介してクリ
ーニングローラ6のローラ胴部18の内部である吸引部
aが負圧となるため、ローラ胴部18に形成された多数
の貫通孔18aと耐熱性フェルト19の繊維の隙間とを
介して、クリーニングローラ6の周囲に存在する離型剤
の蒸気を含んだ空気が低吸引力にて直ちに内部に吸引さ
れ、吸引パイプ25およびダクト16を介して吸引ファ
ン17により装置外部へと排出される。したがって、蒸
発した離型剤が装置内部の部品に付着することがなくな
り、離型剤付着に起因した部品機能の阻害は生じない。
この場合において、蒸発した離型剤を含んだ空気の吸引
が耐熱性フェルト19を介して低吸引力で行われるか
ら、ヒートローラ3と圧着ローラ4からなる熱定着手段
5の周囲および内部に対する低温空気の流入を抑制する
ことができ、またそれゆえに、熱定着手段5の検出温度
が低めになることがなく、高温オフセットを防止して用
紙100に対するトナー像の定着性を良好なものにし、
画像品質を高めることができる。また、感光体ドラムの
周辺で発生したオゾンとは別系統で、蒸発した離型剤を
排気するので、排気装置8におけるオゾン捕集手段(オ
ゾンフィルタ)11が離型剤によって目詰まりを起こす
おそれがなく、オゾン捕集手段11の捕集機能の低下を
防止する。
【0023】〔実施の形態2〕次に、本発明の実施の形
態2に係る画像形成装置における離型剤吸引手段につい
て説明する。図4(a)はクリーニングローラ6のロー
ラ胴部としての円筒状メッシュを示す斜視図、図4
(b)はクリーニングローラ6の内部構造を示す断面図
である。実施の形態1の場合の筒状体からなるローラ胴
部18に代えて、金属性の円筒状メッシュ26を用いて
いる。円筒状メッシュ26には当然、内外を連通する多
数の開口部がある。この円筒状メッシュ26の外周に実
施の形態1の場合と同様に耐熱性フェルト19を巻き付
けて固定している。円筒状メッシュ26の軸方向の一端
に支軸21のフランジ部21aを嵌合固定し、他端に支
軸22のフランジ部22aが嵌合固定する点や、支軸2
2の軸心部に軸方向に貫通する貫通孔22bが形成され
ていて、その貫通孔22bが吸引パイプ25の軸心部流
路25bと連通されている点、円筒状メッシュ26の内
部が吸引部aとなっている点、その他は実施の形態1の
場合と同様であるので、対応または相当する部分に同一
符号を付すにとどめ、説明を省略する。
態2に係る画像形成装置における離型剤吸引手段につい
て説明する。図4(a)はクリーニングローラ6のロー
ラ胴部としての円筒状メッシュを示す斜視図、図4
(b)はクリーニングローラ6の内部構造を示す断面図
である。実施の形態1の場合の筒状体からなるローラ胴
部18に代えて、金属性の円筒状メッシュ26を用いて
いる。円筒状メッシュ26には当然、内外を連通する多
数の開口部がある。この円筒状メッシュ26の外周に実
施の形態1の場合と同様に耐熱性フェルト19を巻き付
けて固定している。円筒状メッシュ26の軸方向の一端
に支軸21のフランジ部21aを嵌合固定し、他端に支
軸22のフランジ部22aが嵌合固定する点や、支軸2
2の軸心部に軸方向に貫通する貫通孔22bが形成され
ていて、その貫通孔22bが吸引パイプ25の軸心部流
路25bと連通されている点、円筒状メッシュ26の内
部が吸引部aとなっている点、その他は実施の形態1の
場合と同様であるので、対応または相当する部分に同一
符号を付すにとどめ、説明を省略する。
【0024】離型剤吸引手段15における吸引ファン1
7が駆動され、吸引パイプ25を介してクリーニングロ
ーラ6の円筒状メッシュ26の内部である吸引部aが負
圧となるため、円筒状メッシュ26の多数の網目と耐熱
性フェルト19の繊維の隙間とを介して、クリーニング
ローラ6から蒸発してその周囲に存在する離型剤の蒸気
を含んだ空気が低吸引力にて直ちに内部に吸引され、装
置外部へと排出される。したがって、実施の形態1の場
合と同様の効果がある。
7が駆動され、吸引パイプ25を介してクリーニングロ
ーラ6の円筒状メッシュ26の内部である吸引部aが負
圧となるため、円筒状メッシュ26の多数の網目と耐熱
性フェルト19の繊維の隙間とを介して、クリーニング
ローラ6から蒸発してその周囲に存在する離型剤の蒸気
を含んだ空気が低吸引力にて直ちに内部に吸引され、装
置外部へと排出される。したがって、実施の形態1の場
合と同様の効果がある。
【0025】〔実施の形態3〕次に、本発明の実施の形
態3に係る画像形成装置における離型剤吸引手段につい
て説明する。図5(a)はクリーニングローラ6のロー
ラ胴部としての金属パイプを示す斜視図、図5(b)は
クリーニングローラ6の外観を示す斜視図である。実施
の形態1の場合の筒状体からなるローラ胴部18に代え
て、金属パイプ27を用いている。この金属パイプ27
において、周方向複数箇所に軸方向に沿ったスリット状
開口27aを形成してある。この金属パイプ27の外周
に円筒状の連続気泡性スポンジ28を外套させ固定して
いる。金属パイプ27の内部が吸引部aとなっている。
その他の構成は実施の形態1の場合と同様である。
態3に係る画像形成装置における離型剤吸引手段につい
て説明する。図5(a)はクリーニングローラ6のロー
ラ胴部としての金属パイプを示す斜視図、図5(b)は
クリーニングローラ6の外観を示す斜視図である。実施
の形態1の場合の筒状体からなるローラ胴部18に代え
て、金属パイプ27を用いている。この金属パイプ27
において、周方向複数箇所に軸方向に沿ったスリット状
開口27aを形成してある。この金属パイプ27の外周
に円筒状の連続気泡性スポンジ28を外套させ固定して
いる。金属パイプ27の内部が吸引部aとなっている。
その他の構成は実施の形態1の場合と同様である。
【0026】離型剤吸引手段15における吸引ファン1
7が駆動され、吸引パイプ25を介してクリーニングロ
ーラ6の金属パイプ27の内部である吸引部aが負圧と
なるため、金属パイプ27のスリット状開口27aと連
続気泡性スポンジ28の多数の連続気泡とを介して、ク
リーニングローラ6から蒸発してその周囲に存在する離
型剤の蒸気を含んだ空気が低吸引力にて直ちに内部に吸
引され、装置外部へと排出される。したがって、実施の
形態1の場合と同様の効果がある。
7が駆動され、吸引パイプ25を介してクリーニングロ
ーラ6の金属パイプ27の内部である吸引部aが負圧と
なるため、金属パイプ27のスリット状開口27aと連
続気泡性スポンジ28の多数の連続気泡とを介して、ク
リーニングローラ6から蒸発してその周囲に存在する離
型剤の蒸気を含んだ空気が低吸引力にて直ちに内部に吸
引され、装置外部へと排出される。したがって、実施の
形態1の場合と同様の効果がある。
【0027】〔実施の形態4〕次に、本発明の実施の形
態4に係る画像形成装置における離型剤吸引手段につい
て説明する。図6(a)はクリーニングローラ6の内部
構造を示す断面図、図6(b)は耐熱性フェルト19の
展開図である。本実施の形態4は実施の形態1(図3)
とよく似ている。相違するのは、離型剤を含浸して保持
する不織布製の耐熱性フェルト19において、この耐熱
性フェルト19を巻き付ける円筒状のローラ胴部18の
貫通孔18aに位置対応する状態で貫通孔19aが形成
されている点である。耐熱性フェルト19における貫通
孔19aの配列は、縦方向、横方向ともに直線上での等
間隔配列となっている。この耐熱性フェルト19の貫通
孔19aに位置対応するローラ胴部18の貫通孔18a
は、軸方向と周方向とに沿ってともに直線上で等間隔に
配列されている。その他の構成については実施の形態1
と同様であるので、対応または相当する部分に同一符号
を付すにとどめ、説明を省略する。
態4に係る画像形成装置における離型剤吸引手段につい
て説明する。図6(a)はクリーニングローラ6の内部
構造を示す断面図、図6(b)は耐熱性フェルト19の
展開図である。本実施の形態4は実施の形態1(図3)
とよく似ている。相違するのは、離型剤を含浸して保持
する不織布製の耐熱性フェルト19において、この耐熱
性フェルト19を巻き付ける円筒状のローラ胴部18の
貫通孔18aに位置対応する状態で貫通孔19aが形成
されている点である。耐熱性フェルト19における貫通
孔19aの配列は、縦方向、横方向ともに直線上での等
間隔配列となっている。この耐熱性フェルト19の貫通
孔19aに位置対応するローラ胴部18の貫通孔18a
は、軸方向と周方向とに沿ってともに直線上で等間隔に
配列されている。その他の構成については実施の形態1
と同様であるので、対応または相当する部分に同一符号
を付すにとどめ、説明を省略する。
【0028】離型剤吸引手段15における吸引ファン1
7が駆動され、吸引パイプ25を介してクリーニングロ
ーラ6のローラ胴部18の内部である吸引部aが負圧と
なるため、ローラ胴部18に形成された多数の貫通孔1
8aと耐熱性フェルト19に形成された多数の貫通孔1
9aとを介して、耐熱性フェルト19から蒸発してクリ
ーニングローラ6の周囲に存在する離型剤の蒸気を含ん
だ空気が低吸引力にて直ちに内部に吸引され、吸引パイ
プ25およびダクト16を介して吸引ファン17により
装置外部へと排出される。この場合において、離型剤の
蒸気を含んだ空気を耐熱性フェルト19の繊維の隙間を
通してではなく、貫通孔19aを通して吸引するので、
吸引に対する抵抗が小さく、蒸発した離型剤の吸引性が
高くなるので、離型剤吸引手段15における吸引ファン
17による吸引力は小さくてすみ、離型剤吸引手段15
(吸引ファン17)の小型化を図ることができる。ま
た、空気の流通性が良いので、耐熱性フェルト19とし
て厚みの大きいものを採用して、離型剤塗布手段として
の寿命を長期化することができる。
7が駆動され、吸引パイプ25を介してクリーニングロ
ーラ6のローラ胴部18の内部である吸引部aが負圧と
なるため、ローラ胴部18に形成された多数の貫通孔1
8aと耐熱性フェルト19に形成された多数の貫通孔1
9aとを介して、耐熱性フェルト19から蒸発してクリ
ーニングローラ6の周囲に存在する離型剤の蒸気を含ん
だ空気が低吸引力にて直ちに内部に吸引され、吸引パイ
プ25およびダクト16を介して吸引ファン17により
装置外部へと排出される。この場合において、離型剤の
蒸気を含んだ空気を耐熱性フェルト19の繊維の隙間を
通してではなく、貫通孔19aを通して吸引するので、
吸引に対する抵抗が小さく、蒸発した離型剤の吸引性が
高くなるので、離型剤吸引手段15における吸引ファン
17による吸引力は小さくてすみ、離型剤吸引手段15
(吸引ファン17)の小型化を図ることができる。ま
た、空気の流通性が良いので、耐熱性フェルト19とし
て厚みの大きいものを採用して、離型剤塗布手段として
の寿命を長期化することができる。
【0029】〔実施の形態5〕次に、本発明の実施の形
態5に係る画像形成装置における離型剤吸引手段につい
て説明する。図7(a)はパッド式離型剤塗布手段29
の一部破断の斜視図、図7(b)はヒートローラ3にセ
ットした状態の断面図である。このパッド式離型剤塗布
手段29は、両端が閉塞された矩形パイプ状胴部30の
外側に断面角Cの字形の耐熱性フェルト31を巻き付け
たものである。矩形パイプ状胴部30の側部に形成され
た貫通孔30aと耐熱性フェルト31の側部に形成され
た貫通孔31aとは位置対応しており、内外に貫通して
いる。矩形パイプ状胴部30の外面部にも貫通孔30b
が形成されている。パッド式離型剤塗布手段29は、そ
の内面部がヒートローラ3に圧接され、耐熱性フェルト
31に含浸させている離型剤をヒートローラ3に供給す
る。矩形パイプ状胴部30の内面部には貫通孔は設けて
いない。これは、ヒートローラ3に対する圧接力とヒー
トローラ3からの熱により流動性が高まった離型剤が矩
形パイプ状胴部30内に流入して離型剤塗布手段の寿命
が短くなることを防止するためである。
態5に係る画像形成装置における離型剤吸引手段につい
て説明する。図7(a)はパッド式離型剤塗布手段29
の一部破断の斜視図、図7(b)はヒートローラ3にセ
ットした状態の断面図である。このパッド式離型剤塗布
手段29は、両端が閉塞された矩形パイプ状胴部30の
外側に断面角Cの字形の耐熱性フェルト31を巻き付け
たものである。矩形パイプ状胴部30の側部に形成され
た貫通孔30aと耐熱性フェルト31の側部に形成され
た貫通孔31aとは位置対応しており、内外に貫通して
いる。矩形パイプ状胴部30の外面部にも貫通孔30b
が形成されている。パッド式離型剤塗布手段29は、そ
の内面部がヒートローラ3に圧接され、耐熱性フェルト
31に含浸させている離型剤をヒートローラ3に供給す
る。矩形パイプ状胴部30の内面部には貫通孔は設けて
いない。これは、ヒートローラ3に対する圧接力とヒー
トローラ3からの熱により流動性が高まった離型剤が矩
形パイプ状胴部30内に流入して離型剤塗布手段の寿命
が短くなることを防止するためである。
【0030】定着動作時においてパッド式離型剤塗布手
段29の耐熱性フェルト31に含浸されている離型剤が
ヒートローラ3の熱によって蒸発する。しかし、離型剤
吸引手段15における吸引ファン1が駆動され、吸引パ
イプ25を介して矩形パイプ状胴部30の内部である吸
引部aが負圧となるため、耐熱性フェルト31の側部の
貫通孔31aとそれに位置対応した矩形パイプ状胴部3
0の貫通孔30aおよび矩形パイプ状胴部30の外面部
の貫通孔30bを介して、耐熱性フェルト31から蒸発
してパッド式離型剤塗布手段29の周囲に存在する離型
剤の蒸気を含んだ空気が低吸引力にて直ちに内部に吸引
され、吸引パイプ25およびダクト16を介して吸引フ
ァン17により装置外部へと排出される。この実施の形
態5の場合も、貫通孔の数が充分に多いので、蒸発した
離型剤の吸引性が高く、吸引ファン17による吸引力は
小さくてすみ、離型剤吸引手段15(吸引ファン17)
の小型化を図ることができる。また、空気の流通性が良
いので、耐熱性フェルト31として厚みの大きいものを
採用して、離型剤塗布手段としての寿命を長期化するこ
とができる。
段29の耐熱性フェルト31に含浸されている離型剤が
ヒートローラ3の熱によって蒸発する。しかし、離型剤
吸引手段15における吸引ファン1が駆動され、吸引パ
イプ25を介して矩形パイプ状胴部30の内部である吸
引部aが負圧となるため、耐熱性フェルト31の側部の
貫通孔31aとそれに位置対応した矩形パイプ状胴部3
0の貫通孔30aおよび矩形パイプ状胴部30の外面部
の貫通孔30bを介して、耐熱性フェルト31から蒸発
してパッド式離型剤塗布手段29の周囲に存在する離型
剤の蒸気を含んだ空気が低吸引力にて直ちに内部に吸引
され、吸引パイプ25およびダクト16を介して吸引フ
ァン17により装置外部へと排出される。この実施の形
態5の場合も、貫通孔の数が充分に多いので、蒸発した
離型剤の吸引性が高く、吸引ファン17による吸引力は
小さくてすみ、離型剤吸引手段15(吸引ファン17)
の小型化を図ることができる。また、空気の流通性が良
いので、耐熱性フェルト31として厚みの大きいものを
採用して、離型剤塗布手段としての寿命を長期化するこ
とができる。
【0031】〔実施の形態6〕次に、本発明の実施の形
態6に係る画像形成装置における離型剤吸引手段につい
て説明する。図8は耐熱性フェルト19の展開図であ
る。本実施の形態6の基本構造は実施の形態4(図6
(a))と同様である。実施の形態4と相違するのは、
耐熱性フェルト19に形成されている貫通孔19aの配
列が千鳥足状になっている点である。これに対応してロ
ーラ胴部18の貫通孔18aも千鳥足状になっている。
その他の構成については実施の形態4(図6(a))と
同様であるので、対応する部分に同一符号を付すにとど
め、説明を省略する。
態6に係る画像形成装置における離型剤吸引手段につい
て説明する。図8は耐熱性フェルト19の展開図であ
る。本実施の形態6の基本構造は実施の形態4(図6
(a))と同様である。実施の形態4と相違するのは、
耐熱性フェルト19に形成されている貫通孔19aの配
列が千鳥足状になっている点である。これに対応してロ
ーラ胴部18の貫通孔18aも千鳥足状になっている。
その他の構成については実施の形態4(図6(a))と
同様であるので、対応する部分に同一符号を付すにとど
め、説明を省略する。
【0032】本実施の形態6を実施の形態4の場合と比
較すると、本実施の形態6においては、貫通孔18a,
19aの配列が軸方向でも周方向でも均一な分布となっ
ている点に特徴がある。
較すると、本実施の形態6においては、貫通孔18a,
19aの配列が軸方向でも周方向でも均一な分布となっ
ている点に特徴がある。
【0033】実施の形態4(図6)の場合は、貫通孔1
8a,19aの配列が碁盤目状になっていて、周方向で
1列目の貫通孔群、2列目の貫通孔群、3列目の貫通孔
群…と見ていった場合に、すべての列の貫通孔群の各貫
通孔の軸方向の位置が同じ位置になっている。そのた
め、軸方向に直角な方向から見た場合に、貫通孔のある
部分と貫通孔のない部分とが画然と区画される状態とな
っており、貫通孔のない部分では離型剤の保持量が多
く、貫通孔のある部分では離型剤の保持量が少なくなっ
ている。したがって、貫通孔のある部分では、貫通孔の
ない部分に比べて離型剤が早期のうちに減少することと
なる。つまり、貫通孔のある部分ではヒートローラ3に
対する離型剤の塗布の寿命が短いのである。ヒートロー
ラ3の外周面において、離型剤が充分に塗布される部分
と塗布量が不足する部分とが生じることになる。離型剤
が不足する部分では用紙の未定着トナーがヒートローラ
3に付着する現象が生じ、次の用紙に対して黒筋等の画
像不良を引き起こすことになる。
8a,19aの配列が碁盤目状になっていて、周方向で
1列目の貫通孔群、2列目の貫通孔群、3列目の貫通孔
群…と見ていった場合に、すべての列の貫通孔群の各貫
通孔の軸方向の位置が同じ位置になっている。そのた
め、軸方向に直角な方向から見た場合に、貫通孔のある
部分と貫通孔のない部分とが画然と区画される状態とな
っており、貫通孔のない部分では離型剤の保持量が多
く、貫通孔のある部分では離型剤の保持量が少なくなっ
ている。したがって、貫通孔のある部分では、貫通孔の
ない部分に比べて離型剤が早期のうちに減少することと
なる。つまり、貫通孔のある部分ではヒートローラ3に
対する離型剤の塗布の寿命が短いのである。ヒートロー
ラ3の外周面において、離型剤が充分に塗布される部分
と塗布量が不足する部分とが生じることになる。離型剤
が不足する部分では用紙の未定着トナーがヒートローラ
3に付着する現象が生じ、次の用紙に対して黒筋等の画
像不良を引き起こすことになる。
【0034】これに対して、本実施の形態6の場合に
は、ローラ胴部18の貫通孔18aおよび耐熱性フェル
ト19の貫通孔19aの配列が千鳥足状になっていて、
周方向で1列目の貫通孔群、2列目の貫通孔群、3列目
の貫通孔群…と見ていった場合に、各列の貫通孔群の各
貫通孔の軸方向の位置がずれていることになる。すなわ
ち、軸方向に直角な方向から見た場合に、貫通孔のある
部分と貫通孔のない部分との分布が均一分布となってい
て、離型剤の保持量が軸方向で均一化されている。した
がって、定着動作の繰り返しに伴う離型剤の減少量は軸
方向のどの箇所でも均一となり、ヒートローラ3に対す
る離型剤の塗布量は常に均一となる。それゆえ、黒筋等
の画像不良が発生するのを防止することができる。
は、ローラ胴部18の貫通孔18aおよび耐熱性フェル
ト19の貫通孔19aの配列が千鳥足状になっていて、
周方向で1列目の貫通孔群、2列目の貫通孔群、3列目
の貫通孔群…と見ていった場合に、各列の貫通孔群の各
貫通孔の軸方向の位置がずれていることになる。すなわ
ち、軸方向に直角な方向から見た場合に、貫通孔のある
部分と貫通孔のない部分との分布が均一分布となってい
て、離型剤の保持量が軸方向で均一化されている。した
がって、定着動作の繰り返しに伴う離型剤の減少量は軸
方向のどの箇所でも均一となり、ヒートローラ3に対す
る離型剤の塗布量は常に均一となる。それゆえ、黒筋等
の画像不良が発生するのを防止することができる。
【0035】〔実施の形態7〕次に、本発明の実施の形
態7に係る画像形成装置における離型剤吸引手段につい
て説明する。図9(a)は定着装置1の構造を示す断面
図、図9(b)は定着装置1と離型剤吸引手段15とを
示す斜視図である。ヒートローラ3の上部を覆う定着カ
バー7内において、クリーニングローラ6の両側に位置
するとともに、クリーニングローラ6とヒートローラ3
との圧接箇所の両外側でヒートローラ3の外周面に対し
て微小間隙をあけた状態で沿う隔壁32を設け、この隔
壁32によって吸引部aを構成するとともに、この吸引
部aを離型剤吸引手段15のダクト16に連通させてあ
る。4は圧着ローラ、17は吸引ファン、100は用紙
である。
態7に係る画像形成装置における離型剤吸引手段につい
て説明する。図9(a)は定着装置1の構造を示す断面
図、図9(b)は定着装置1と離型剤吸引手段15とを
示す斜視図である。ヒートローラ3の上部を覆う定着カ
バー7内において、クリーニングローラ6の両側に位置
するとともに、クリーニングローラ6とヒートローラ3
との圧接箇所の両外側でヒートローラ3の外周面に対し
て微小間隙をあけた状態で沿う隔壁32を設け、この隔
壁32によって吸引部aを構成するとともに、この吸引
部aを離型剤吸引手段15のダクト16に連通させてあ
る。4は圧着ローラ、17は吸引ファン、100は用紙
である。
【0036】隔壁32により、定着カバー7の内部でク
リーニングローラ6の周囲を他の部位より概略分離する
から、吸引部aにおいてクリーニングローラ6から蒸発
した離型剤を、離型剤吸引手段15の駆動により即座に
吸引・排気することができる。この場合に、離型剤吸引
手段15による吸引力は充分に低くてよいから、ヒート
ローラ3と圧着ローラ4からなる熱定着手段5の周囲お
よび内部に対する低温空気の流入を抑制することがで
き、またそれゆえに、熱定着手段5の検出温度が低めに
なることがなく、高温オフセットを防止して用紙100
に対するトナー像の定着性を良好なものにし、画像品質
を高めることができる。
リーニングローラ6の周囲を他の部位より概略分離する
から、吸引部aにおいてクリーニングローラ6から蒸発
した離型剤を、離型剤吸引手段15の駆動により即座に
吸引・排気することができる。この場合に、離型剤吸引
手段15による吸引力は充分に低くてよいから、ヒート
ローラ3と圧着ローラ4からなる熱定着手段5の周囲お
よび内部に対する低温空気の流入を抑制することがで
き、またそれゆえに、熱定着手段5の検出温度が低めに
なることがなく、高温オフセットを防止して用紙100
に対するトナー像の定着性を良好なものにし、画像品質
を高めることができる。
【0037】また、先の実施の形態のようにクリーニン
グローラ6自体に貫通孔を形成するものではないから、
離型剤塗布手段の構造を簡素化することができる。さら
に、隔壁32はクリーニングローラ6から離間している
ので、隔壁32に対してクリーニングローラ6内の離型
剤が付着することがなく、画像不良の発生を防止するこ
とができる。離型剤が付着するのは隔壁32の内面であ
るから、メンテナンス時の清掃が楽に行える。
グローラ6自体に貫通孔を形成するものではないから、
離型剤塗布手段の構造を簡素化することができる。さら
に、隔壁32はクリーニングローラ6から離間している
ので、隔壁32に対してクリーニングローラ6内の離型
剤が付着することがなく、画像不良の発生を防止するこ
とができる。離型剤が付着するのは隔壁32の内面であ
るから、メンテナンス時の清掃が楽に行える。
【0038】〔実施の形態8〕次に、本発明の実施の形
態8に係る画像形成装置における離型剤吸引手段につい
て説明する。図10(a)は定着装置1の構造を示す断
面図、図10(b)は定着装置1と離型剤吸引手段15
とを示す斜視図である。ヒートローラ3の上部を覆う定
着カバー7内において、クリーニングローラ6とヒート
ローラ3との圧接箇所を除く状態でクリーニングローラ
6の外周面をクリーニングローラ6とほぼ同心円状の円
弧状カバー33で覆ってある。この円弧状カバー33
は、クリーニングローラ6の外周面とは微小な間隙をあ
けているとともに、ヒートローラ3には接触せずに近接
している。そして、円弧状カバー33の内部を吸引部a
に構成するとともに、この吸引部aを離型剤吸引手段1
5のダクト16に連通させてある。4は圧着ローラ、1
7は吸引ファン、100は用紙である。
態8に係る画像形成装置における離型剤吸引手段につい
て説明する。図10(a)は定着装置1の構造を示す断
面図、図10(b)は定着装置1と離型剤吸引手段15
とを示す斜視図である。ヒートローラ3の上部を覆う定
着カバー7内において、クリーニングローラ6とヒート
ローラ3との圧接箇所を除く状態でクリーニングローラ
6の外周面をクリーニングローラ6とほぼ同心円状の円
弧状カバー33で覆ってある。この円弧状カバー33
は、クリーニングローラ6の外周面とは微小な間隙をあ
けているとともに、ヒートローラ3には接触せずに近接
している。そして、円弧状カバー33の内部を吸引部a
に構成するとともに、この吸引部aを離型剤吸引手段1
5のダクト16に連通させてある。4は圧着ローラ、1
7は吸引ファン、100は用紙である。
【0039】動作および効果は実施の形態7の場合と同
様であるが、吸引部aの容積がより小さくなっているの
で、離型剤吸引手段15による吸引力がより低くてもよ
く、高温オフセットの防止効果が向上する。
様であるが、吸引部aの容積がより小さくなっているの
で、離型剤吸引手段15による吸引力がより低くてもよ
く、高温オフセットの防止効果が向上する。
【0040】〔実施の形態9〕次に、本発明の実施の形
態9に係る画像形成装置について説明する。図11〜図
13は制御動作を示すフローチャートである。
態9に係る画像形成装置について説明する。図11〜図
13は制御動作を示すフローチャートである。
【0041】定着装置1の上方に設けた排気装置8(図
1参照)とヒートローラ3の周囲からの離型剤吸引手段
15とをもつ場合において、コピー開始キーをオンにす
ると(ステップS1)、離型剤吸引手段15がオフにな
っているか否かを判断し(ステップS2)、オンのとき
は離型剤吸引手段15をオフにする(ステップS3)。
排気装置8における排気ファン10の回転数を増大して
排気風量を増大し機内冷却を行う(ステップS4)。定
着装置1の設定温度を待機温度から定着温度に上げるよ
うに設定変更し(ステップS5)、定着装置1の検出温
度が設定温度(定着温度)に達するのを待って(ステッ
プS6)、複写ジョブを開始する(ステップS7)。そ
して、複写ジョブが終了するのを待って(ステップS
8)、定着装置1の設定温度を定着温度から待機温度に
下げるように設定変更する(ステップS9)。このあと
は、離型剤吸引手段15の制御と排気装置8の制御とを
並行処理する。離型剤吸引手段15をオンにして、複写
ジョブでの温度上昇により蒸発してきた離型剤を吸引排
気する(ステップS10)。定着装置1の検出温度が待
機温度まで下がったか否かを判断し(ステップS1
1)、下がったときは離型剤吸引手段15のタイマーを
設定し(ステップS12)、タイムアップするのを待っ
て(ステップS13)、離型剤吸引手段15をオフにし
て離型剤吸引排気を終了する(ステップS14)。一
方、排気装置8における排気ファン10については、定
着装置1の検出温度が待機温度まで下がったか否かを判
断し(ステップS15)、下がったときは排気ファン1
0のタイマーを設定し(ステップS16)、タイムアッ
プするのを待って(ステップS17)、排気ファン10
の回転数を減少させ排気風量を減少させる(ステップS
18)。
1参照)とヒートローラ3の周囲からの離型剤吸引手段
15とをもつ場合において、コピー開始キーをオンにす
ると(ステップS1)、離型剤吸引手段15がオフにな
っているか否かを判断し(ステップS2)、オンのとき
は離型剤吸引手段15をオフにする(ステップS3)。
排気装置8における排気ファン10の回転数を増大して
排気風量を増大し機内冷却を行う(ステップS4)。定
着装置1の設定温度を待機温度から定着温度に上げるよ
うに設定変更し(ステップS5)、定着装置1の検出温
度が設定温度(定着温度)に達するのを待って(ステッ
プS6)、複写ジョブを開始する(ステップS7)。そ
して、複写ジョブが終了するのを待って(ステップS
8)、定着装置1の設定温度を定着温度から待機温度に
下げるように設定変更する(ステップS9)。このあと
は、離型剤吸引手段15の制御と排気装置8の制御とを
並行処理する。離型剤吸引手段15をオンにして、複写
ジョブでの温度上昇により蒸発してきた離型剤を吸引排
気する(ステップS10)。定着装置1の検出温度が待
機温度まで下がったか否かを判断し(ステップS1
1)、下がったときは離型剤吸引手段15のタイマーを
設定し(ステップS12)、タイムアップするのを待っ
て(ステップS13)、離型剤吸引手段15をオフにし
て離型剤吸引排気を終了する(ステップS14)。一
方、排気装置8における排気ファン10については、定
着装置1の検出温度が待機温度まで下がったか否かを判
断し(ステップS15)、下がったときは排気ファン1
0のタイマーを設定し(ステップS16)、タイムアッ
プするのを待って(ステップS17)、排気ファン10
の回転数を減少させ排気風量を減少させる(ステップS
18)。
【0042】上記の制御により、複写時においては、離
型剤吸引手段15をオフにするので、離型剤吸引手段1
5によるヒートローラ3および圧着ローラ4の周辺の温
度低下を防止して良好な定着動作を行わせることができ
る。また、排気装置8における排気ファン10により定
着装置1の付近で蒸発した離型剤を排気して他の部品に
付着するのを防止することができる。さらに、非複写時
(待機モード)においては、離型剤吸引手段15をオン
にして、複写時にクリーニングローラ6から蒸発した離
型剤を吸引排気するとともに、クリーニングローラ6を
冷却して離型剤の蒸発を抑え、クリーニングローラ6の
寿命を延ばすことができる。
型剤吸引手段15をオフにするので、離型剤吸引手段1
5によるヒートローラ3および圧着ローラ4の周辺の温
度低下を防止して良好な定着動作を行わせることができ
る。また、排気装置8における排気ファン10により定
着装置1の付近で蒸発した離型剤を排気して他の部品に
付着するのを防止することができる。さらに、非複写時
(待機モード)においては、離型剤吸引手段15をオン
にして、複写時にクリーニングローラ6から蒸発した離
型剤を吸引排気するとともに、クリーニングローラ6を
冷却して離型剤の蒸発を抑え、クリーニングローラ6の
寿命を延ばすことができる。
【0043】〔実施の形態10〕次に、本発明の実施の
形態10に係る画像形成装置について説明する。図14
(a)は定着装置1の概略構造を示す正面図、図14
(b)はクリーニングローラ6の軸受部の詳細図であ
る。クリーニングローラ6が軸受34,35を介して回
転自在に軸支されているとともに、スプリング36,3
7を介してアーム38に支持され、アーム38はソレノ
イド39によって上下方向に駆動されるようになってい
る。クリーニングローラ6の内部の吸引部aは吸引パイ
プ40を介してダクト16に連通されている。7は定着
装置1を覆う定着カバー、3はヒートローラ、4は圧着
ローラである。
形態10に係る画像形成装置について説明する。図14
(a)は定着装置1の概略構造を示す正面図、図14
(b)はクリーニングローラ6の軸受部の詳細図であ
る。クリーニングローラ6が軸受34,35を介して回
転自在に軸支されているとともに、スプリング36,3
7を介してアーム38に支持され、アーム38はソレノ
イド39によって上下方向に駆動されるようになってい
る。クリーニングローラ6の内部の吸引部aは吸引パイ
プ40を介してダクト16に連通されている。7は定着
装置1を覆う定着カバー、3はヒートローラ、4は圧着
ローラである。
【0044】次に、図15のフローチャートに基づいて
動作を説明する。実施の形態9の場合と同様、コピー開
始キーをオンにすると(ステップS21)、離型剤吸引
手段15がオフになっているか否かを判断し(ステップ
S22)、オンのときは離型剤吸引手段15をオフにす
る(ステップS23)。次いで、ソレノイド39を励磁
してアーム38を介してクリーニングローラ6をスプリ
ング36,37に抗してヒートローラ3に圧接させる
(ステップS24)。排気装置8における排気ファン1
0の回転数を増大して排気風量を増大し機内冷却を行う
(ステップS25)。定着装置1の設定温度を待機温度
から定着温度に上げるように設定変更し(ステップS2
6)、定着装置1の検出温度が設定温度(定着温度)に
達するのを待って(ステップS27)、複写ジョブを開
始する(ステップS28)。そして、複写ジョブが終了
するのを待って(ステップS29)、定着装置1の設定
温度を定着温度から待機温度に下げるように設定変更す
る(ステップS30)。次いで、ソレノイド39を消磁
してアーム38およびスプリング36,37によりクリ
ーニングローラ6をヒートローラ3から離間させる(ス
テップS31)。このあとは、図12のステップS10
〜ステップS14と同様の処理を行う。蒸発した離型剤
の排気は吸引パイプ40を介して行われる。
動作を説明する。実施の形態9の場合と同様、コピー開
始キーをオンにすると(ステップS21)、離型剤吸引
手段15がオフになっているか否かを判断し(ステップ
S22)、オンのときは離型剤吸引手段15をオフにす
る(ステップS23)。次いで、ソレノイド39を励磁
してアーム38を介してクリーニングローラ6をスプリ
ング36,37に抗してヒートローラ3に圧接させる
(ステップS24)。排気装置8における排気ファン1
0の回転数を増大して排気風量を増大し機内冷却を行う
(ステップS25)。定着装置1の設定温度を待機温度
から定着温度に上げるように設定変更し(ステップS2
6)、定着装置1の検出温度が設定温度(定着温度)に
達するのを待って(ステップS27)、複写ジョブを開
始する(ステップS28)。そして、複写ジョブが終了
するのを待って(ステップS29)、定着装置1の設定
温度を定着温度から待機温度に下げるように設定変更す
る(ステップS30)。次いで、ソレノイド39を消磁
してアーム38およびスプリング36,37によりクリ
ーニングローラ6をヒートローラ3から離間させる(ス
テップS31)。このあとは、図12のステップS10
〜ステップS14と同様の処理を行う。蒸発した離型剤
の排気は吸引パイプ40を介して行われる。
【0045】複写時にはクリーニングローラ6をヒート
ローラ3に圧接させるので、クリーニングローラ6から
ヒートローラ3への離型剤の供給を充分に行うことがで
きる。非複写時(待機モード)にはクリーニングローラ
6をヒートローラ3から離間させるので、ヒートローラ
3から伝達される熱量を低減し、離型剤の蒸発を抑えて
クリーニングローラ6の寿命を延ばす。特に、クリーニ
ングローラ6として、実施の形態1(図3)や実施の形
態2(図4)や実施の形態3(図5)の場合のように耐
熱性フェルト19に貫通孔を形成しないタイプにおいて
は、蒸発した離型剤を耐熱性フェルト19の繊維の隙間
を通して吸引する。この場合、非複写時(待機モード)
にも耐熱性フェルト19をヒートローラ3に圧接してい
ると、繊維が密になり通気性が低下することになる。し
かし、本実施の形態10においては、非複写時(待機モ
ード)に耐熱性フェルト19をヒートローラ3から離間
するので、耐熱性フェルト19の通気性低下を抑制する
ことができ、ひいては蒸発した離型剤の吸引性を保つこ
とができる。
ローラ3に圧接させるので、クリーニングローラ6から
ヒートローラ3への離型剤の供給を充分に行うことがで
きる。非複写時(待機モード)にはクリーニングローラ
6をヒートローラ3から離間させるので、ヒートローラ
3から伝達される熱量を低減し、離型剤の蒸発を抑えて
クリーニングローラ6の寿命を延ばす。特に、クリーニ
ングローラ6として、実施の形態1(図3)や実施の形
態2(図4)や実施の形態3(図5)の場合のように耐
熱性フェルト19に貫通孔を形成しないタイプにおいて
は、蒸発した離型剤を耐熱性フェルト19の繊維の隙間
を通して吸引する。この場合、非複写時(待機モード)
にも耐熱性フェルト19をヒートローラ3に圧接してい
ると、繊維が密になり通気性が低下することになる。し
かし、本実施の形態10においては、非複写時(待機モ
ード)に耐熱性フェルト19をヒートローラ3から離間
するので、耐熱性フェルト19の通気性低下を抑制する
ことができ、ひいては蒸発した離型剤の吸引性を保つこ
とができる。
【0046】〔実施の形態11〕次に、本発明の実施の
形態11に係る画像形成装置について説明する。図1
6、図17は動作の制御状態を示すフローチャートであ
る。本実施の形態11は、ヒートローラ3の検出温度の
高低に応じて吸引ファン17の吸引量を調整するもので
ある。表1に、ヒートローラ3における定着温度(℃)
と吸引ファン17における吸引風量(m3/分)の関係
を示す。定着温度は、低温域(160℃≦T≦175
℃)と中温域(175℃<T≦195℃と高温域(19
5℃<T≦205℃)とに区分してある。
形態11に係る画像形成装置について説明する。図1
6、図17は動作の制御状態を示すフローチャートであ
る。本実施の形態11は、ヒートローラ3の検出温度の
高低に応じて吸引ファン17の吸引量を調整するもので
ある。表1に、ヒートローラ3における定着温度(℃)
と吸引ファン17における吸引風量(m3/分)の関係
を示す。定着温度は、低温域(160℃≦T≦175
℃)と中温域(175℃<T≦195℃と高温域(19
5℃<T≦205℃)とに区分してある。
【0047】
【表1】
【0048】まず、複写待機時の動作を図16のフロー
チャートに従って説明する。電源スイッチをオンにする
と(ステップS41)、ヒートローラ3内のヒーターラ
ンプ2(図1参照)が点灯し(ステップS42)、定着
装置1の温度の検出を開始する(ステップS43)。次
に、離型剤吸引手段15における吸引ファン17の動作
開始温度に達するのを待って(ステップS44)、吸引
ファン17をオンにし、表1の定着温度‐吸引風量の関
係に従って吸引風量の調整を行う(ステップS45)。
そして、定着装置1の検出温度が定着温度に達したか否
かの判断を行い(ステップS46)、達したときにはヒ
ーターランプ2をオフにする(ステップS47)。以上
により、複写機は複写待機状態となる。
チャートに従って説明する。電源スイッチをオンにする
と(ステップS41)、ヒートローラ3内のヒーターラ
ンプ2(図1参照)が点灯し(ステップS42)、定着
装置1の温度の検出を開始する(ステップS43)。次
に、離型剤吸引手段15における吸引ファン17の動作
開始温度に達するのを待って(ステップS44)、吸引
ファン17をオンにし、表1の定着温度‐吸引風量の関
係に従って吸引風量の調整を行う(ステップS45)。
そして、定着装置1の検出温度が定着温度に達したか否
かの判断を行い(ステップS46)、達したときにはヒ
ーターランプ2をオフにする(ステップS47)。以上
により、複写機は複写待機状態となる。
【0049】次に、複写時の動作を図17のフローチャ
ートに従って説明する。コピー開始キーをオンにして
(ステップS51)、定着装置1の検出温度が定着温度
域にあるか否かを判断し(ステップS52)、なければ
定着装置1の温度が定着温度域となるようにヒーターラ
ンプ2の温度制御を行い(ステップS53)、検出温度
が定着温度域にあるときは複写ジョブを開始する(ステ
ップS54)。複写ジョブを開始すると、離型剤吸引手
段15の吸引ファン17がオンとなり、蒸発する離型剤
を吸引排気する(ステップS55)。次いで、複写ジョ
ブが終了したか否かを判断し(ステップS56)、終了
していないときは吸引ファン17の吸引風量調整のため
に定着装置1の温度の検出を開始する(ステップS5
7)。その温度判断においてまず高温域にあるか否かを
判断し(ステップS58)、高温域にあるときは高温域
に対応した吸引風量で吸引ファン17を制御し(ステッ
プS59)、また、高温域にないときは中温域にあるか
否かを判断し(ステップS60)、中温域にあるときは
中温域に対応した吸引風量で吸引ファン17を制御し
(ステップS61)、また、中温域にないときは低温域
に対応した吸引風量で吸引ファン17を制御する(ステ
ップS62)。以上のステップS57〜62の処理が複
写ジョブが終了するまで繰り返し実行される。
ートに従って説明する。コピー開始キーをオンにして
(ステップS51)、定着装置1の検出温度が定着温度
域にあるか否かを判断し(ステップS52)、なければ
定着装置1の温度が定着温度域となるようにヒーターラ
ンプ2の温度制御を行い(ステップS53)、検出温度
が定着温度域にあるときは複写ジョブを開始する(ステ
ップS54)。複写ジョブを開始すると、離型剤吸引手
段15の吸引ファン17がオンとなり、蒸発する離型剤
を吸引排気する(ステップS55)。次いで、複写ジョ
ブが終了したか否かを判断し(ステップS56)、終了
していないときは吸引ファン17の吸引風量調整のため
に定着装置1の温度の検出を開始する(ステップS5
7)。その温度判断においてまず高温域にあるか否かを
判断し(ステップS58)、高温域にあるときは高温域
に対応した吸引風量で吸引ファン17を制御し(ステッ
プS59)、また、高温域にないときは中温域にあるか
否かを判断し(ステップS60)、中温域にあるときは
中温域に対応した吸引風量で吸引ファン17を制御し
(ステップS61)、また、中温域にないときは低温域
に対応した吸引風量で吸引ファン17を制御する(ステ
ップS62)。以上のステップS57〜62の処理が複
写ジョブが終了するまで繰り返し実行される。
【0050】複写ジョブが終了すると、吸引ファン17
の吸引風量の調整のための定着装置1の温度検出を中止
し(ステップS62)、定着装置1の温度を待機温度域
になるように制御する(ステップS63)。
の吸引風量の調整のための定着装置1の温度検出を中止
し(ステップS62)、定着装置1の温度を待機温度域
になるように制御する(ステップS63)。
【0051】上記の制御により、定着装置1の温度が高
くなると離型剤の蒸発量が増え、用紙の定着性は高温オ
フセットとなりやすいが、これを防止するために吸引フ
ァン17の吸引風量を増加させて蒸発離型剤の吸引排出
を充分に行うとともに、ヒートローラ3の冷却を行っ
て、表面温度を下げ、結果的に高温オフセットを防止す
る。また、定着装置1の温度が低くなると用紙の定着性
は低温オフセット域となりやすいが、これを防止するた
めに吸引ファン17の吸引風量を低下させて離型剤の蒸
発を抑制するとともに、ヒートローラ3の冷却の度合い
を下げて、表面温度を上昇させ、結果的に低温オフセッ
トを防止する。
くなると離型剤の蒸発量が増え、用紙の定着性は高温オ
フセットとなりやすいが、これを防止するために吸引フ
ァン17の吸引風量を増加させて蒸発離型剤の吸引排出
を充分に行うとともに、ヒートローラ3の冷却を行っ
て、表面温度を下げ、結果的に高温オフセットを防止す
る。また、定着装置1の温度が低くなると用紙の定着性
は低温オフセット域となりやすいが、これを防止するた
めに吸引ファン17の吸引風量を低下させて離型剤の蒸
発を抑制するとともに、ヒートローラ3の冷却の度合い
を下げて、表面温度を上昇させ、結果的に低温オフセッ
トを防止する。
【0052】〔実施の形態12〕次に、本発明の実施の
形態12に係る画像形成装置について説明する。図18
は定着装置1の構造を示す断面図である。ヒートローラ
3およびクリーニングローラ6の上部を覆う定着カバー
7の内部において、クリーニングローラ6とヒートロー
ラ3との圧接箇所を除く状態でクリーニングローラ6の
外周面をクリーニングローラ6とほぼ同心円状の円弧状
カバー41で覆ってある。そして、クリーニングローラ
6の外周面に摺接する離型剤回収シール部材42を円弧
状カバー41の両端に取り付けてある。両側の離型剤回
収シール部材42はヒートローラ3の外周面に充分に近
接し、円弧状カバー41の内部と外部とを隔絶してい
る。円弧状カバー41の両端もヒートローラ3には接触
せず近接している。本実施の形態12の場合、円弧状カ
バー41は、離型剤吸引手段15とは連通していない。
2はヒーターランプ、4は圧着ローラ、100は用紙で
ある。
形態12に係る画像形成装置について説明する。図18
は定着装置1の構造を示す断面図である。ヒートローラ
3およびクリーニングローラ6の上部を覆う定着カバー
7の内部において、クリーニングローラ6とヒートロー
ラ3との圧接箇所を除く状態でクリーニングローラ6の
外周面をクリーニングローラ6とほぼ同心円状の円弧状
カバー41で覆ってある。そして、クリーニングローラ
6の外周面に摺接する離型剤回収シール部材42を円弧
状カバー41の両端に取り付けてある。両側の離型剤回
収シール部材42はヒートローラ3の外周面に充分に近
接し、円弧状カバー41の内部と外部とを隔絶してい
る。円弧状カバー41の両端もヒートローラ3には接触
せず近接している。本実施の形態12の場合、円弧状カ
バー41は、離型剤吸引手段15とは連通していない。
2はヒーターランプ、4は圧着ローラ、100は用紙で
ある。
【0053】クリーニングローラ6から蒸発した離型剤
は円弧状カバー41の内周面に捕捉されて液化され、そ
の捕捉液化された離型剤は離型剤回収シール部材42に
再吸収された後に、これに接触しているクリーニングロ
ーラ6へと戻される。すなわち、蒸発した離型剤を再利
用しており、クリーニングローラ6の寿命が延長される
とともに、離型剤吸引手段15が不要であり、部品点数
を少なくして構造を簡素化することができる。
は円弧状カバー41の内周面に捕捉されて液化され、そ
の捕捉液化された離型剤は離型剤回収シール部材42に
再吸収された後に、これに接触しているクリーニングロ
ーラ6へと戻される。すなわち、蒸発した離型剤を再利
用しており、クリーニングローラ6の寿命が延長される
とともに、離型剤吸引手段15が不要であり、部品点数
を少なくして構造を簡素化することができる。
【0054】〔実施の形態13〕次に、本発明の実施の
形態13に係る画像形成装置について説明する。図19
(a)は定着装置1と離型剤吸引手段15の構成を示す
概略断面図、図19(b)は補集部の詳細断面図であ
る。定着装置1を覆う定着カバー7に対して連通する離
型剤吸引手段15のダクト16を前記定着カバー7に対
して断熱材43を介して連通接続してある。ダクト16
の途中部に、蒸発して流れてくる離型剤を冷却し液化し
て捕集するための高熱伝導性材料で作られた離型剤捕集
部44を設けてある。この離型剤捕集部44は、図19
(b)に示すように冷却フィン45を交互にジグザグ状
に並べたものである。この離型剤捕集部44を冷却する
ために離型剤捕集部44につながる状態で冷却ファン4
6が設けられている。なお、定着カバー7を図1の排気
ファン10の流路に設ければ、冷却ファン46は省略し
てもよい。離型剤捕集部44の下方に窪み状態の離型剤
溜まり部47を設けてある。この離型剤溜まり部47の
底面に開口部47aが形成され、開口部47aの下方に
間隔をおいて開口部47aよりも大きな面積の離型剤受
け皿部48が配置され、この離型剤受け皿部48から延
出された熱伝導性の高い金属材料で作られた離型剤回収
パイプ49がクリーニングローラ6の上方に平行な姿勢
で配設されている。クリーニングローラ6の上方に対向
する離型剤回収パイプ49の部分の下側部には離型剤を
クリーニングローラ6に滴下するための回収用小孔(図
示せず)が多数形成されている。3はヒートローラ、4
は圧着ローラである。
形態13に係る画像形成装置について説明する。図19
(a)は定着装置1と離型剤吸引手段15の構成を示す
概略断面図、図19(b)は補集部の詳細断面図であ
る。定着装置1を覆う定着カバー7に対して連通する離
型剤吸引手段15のダクト16を前記定着カバー7に対
して断熱材43を介して連通接続してある。ダクト16
の途中部に、蒸発して流れてくる離型剤を冷却し液化し
て捕集するための高熱伝導性材料で作られた離型剤捕集
部44を設けてある。この離型剤捕集部44は、図19
(b)に示すように冷却フィン45を交互にジグザグ状
に並べたものである。この離型剤捕集部44を冷却する
ために離型剤捕集部44につながる状態で冷却ファン4
6が設けられている。なお、定着カバー7を図1の排気
ファン10の流路に設ければ、冷却ファン46は省略し
てもよい。離型剤捕集部44の下方に窪み状態の離型剤
溜まり部47を設けてある。この離型剤溜まり部47の
底面に開口部47aが形成され、開口部47aの下方に
間隔をおいて開口部47aよりも大きな面積の離型剤受
け皿部48が配置され、この離型剤受け皿部48から延
出された熱伝導性の高い金属材料で作られた離型剤回収
パイプ49がクリーニングローラ6の上方に平行な姿勢
で配設されている。クリーニングローラ6の上方に対向
する離型剤回収パイプ49の部分の下側部には離型剤を
クリーニングローラ6に滴下するための回収用小孔(図
示せず)が多数形成されている。3はヒートローラ、4
は圧着ローラである。
【0055】複写時に定着装置1の熱によってクリーニ
ングローラ6から蒸発した離型剤は吸引ファン17の吸
引力により定着カバー7からダクト16へと流動し、ダ
クト16の途中の離型剤捕集部44においてジグザグ状
の冷却フィン45の通路を通る間に冷却ファン46の吸
熱により冷却されて液化し、離型剤捕集部44の下方の
離型剤溜まり部47に滴下する。したがって、吸引ファ
ン17を駆動しても、離型剤が外部に流出する量は少な
い。離型剤捕集部44での冷却に際しては、ダクト16
と定着カバー7との間に断熱材43を介在してあるの
で、定着カバー7の熱が離型剤捕集部44に伝わること
を抑制し、冷却効果を上げている。離型剤捕集部44に
おいて捕集されて液化された離型剤は下方の離型剤溜ま
り部47に滴下するので、冷却フィン45に付着するの
をできるだけ防いでおり、離型剤付着による断熱性のた
め凝結捕集性が低下するのを防止している。離型剤溜ま
り部47は窪んでいるので離型剤の回収性が良く、その
底面の開口部47aから離型剤受け皿部48への滴下も
良好に行われる。離型剤受け皿部48には定着装置1か
ら延出された金属製の離型剤回収パイプ49が接続され
ているため、この離型剤回収パイプ49が熱せられて、
受け皿部48に伝わり、受け皿部48に溜まった離型剤
を加熱し、その流動性を高める。溜まり部47の方は温
度が低いが、受け皿部48と溜まり部47とが断熱され
ているので、受け皿部48での離型剤の流動性を低下さ
せることがない。流動性が高くなった離型剤は離型剤回
収パイプ49を流動してクリーニングローラ6の上部に
達し、図示しない回収用小孔からクリーニングローラ6
の耐熱性フェルト19に滴下回収される。なお、離型剤
溜まり部47の開口部47aと離型剤受け皿部48とは
間隔をあけて配置されているので、受け皿部48側から
溜まり部47に熱が伝導されるのを防止し、離型剤捕集
部44における冷却性を高いものにしている。なお、離
型剤溜まり部47の開口部47aと離型剤受け皿部48
とを断熱材にて連通接続してもよい。
ングローラ6から蒸発した離型剤は吸引ファン17の吸
引力により定着カバー7からダクト16へと流動し、ダ
クト16の途中の離型剤捕集部44においてジグザグ状
の冷却フィン45の通路を通る間に冷却ファン46の吸
熱により冷却されて液化し、離型剤捕集部44の下方の
離型剤溜まり部47に滴下する。したがって、吸引ファ
ン17を駆動しても、離型剤が外部に流出する量は少な
い。離型剤捕集部44での冷却に際しては、ダクト16
と定着カバー7との間に断熱材43を介在してあるの
で、定着カバー7の熱が離型剤捕集部44に伝わること
を抑制し、冷却効果を上げている。離型剤捕集部44に
おいて捕集されて液化された離型剤は下方の離型剤溜ま
り部47に滴下するので、冷却フィン45に付着するの
をできるだけ防いでおり、離型剤付着による断熱性のた
め凝結捕集性が低下するのを防止している。離型剤溜ま
り部47は窪んでいるので離型剤の回収性が良く、その
底面の開口部47aから離型剤受け皿部48への滴下も
良好に行われる。離型剤受け皿部48には定着装置1か
ら延出された金属製の離型剤回収パイプ49が接続され
ているため、この離型剤回収パイプ49が熱せられて、
受け皿部48に伝わり、受け皿部48に溜まった離型剤
を加熱し、その流動性を高める。溜まり部47の方は温
度が低いが、受け皿部48と溜まり部47とが断熱され
ているので、受け皿部48での離型剤の流動性を低下さ
せることがない。流動性が高くなった離型剤は離型剤回
収パイプ49を流動してクリーニングローラ6の上部に
達し、図示しない回収用小孔からクリーニングローラ6
の耐熱性フェルト19に滴下回収される。なお、離型剤
溜まり部47の開口部47aと離型剤受け皿部48とは
間隔をあけて配置されているので、受け皿部48側から
溜まり部47に熱が伝導されるのを防止し、離型剤捕集
部44における冷却性を高いものにしている。なお、離
型剤溜まり部47の開口部47aと離型剤受け皿部48
とを断熱材にて連通接続してもよい。
【0056】〔実施の形態14〕次に、本発明の実施の
形態14に係る画像形成装置について説明する。図20
は定着装置1の構造を示す断面図である。ヒートローラ
3およびクリーニングローラ6の上部を覆う定着カバー
7の下端部において、ヒートローラ3の外周面の前後両
側をヒートローラ3とほぼ同心円状の円弧状オーバーラ
ップ50で覆ってある。この円弧状オーバーラップ50
とヒートローラ3とはほぼ密接しており、定着カバー7
の内側が外側に対して概略分離されている。なお、ヒー
トローラ3と圧着ローラ4との圧接箇所を露出させてい
るのは、この箇所まで定着カバー7が覆うと、用紙10
0が浮き上がったときに用紙100がこすれて画像不良
を起こすことになるからである。このことは、他の実施
の形態についても当てはまることである。
形態14に係る画像形成装置について説明する。図20
は定着装置1の構造を示す断面図である。ヒートローラ
3およびクリーニングローラ6の上部を覆う定着カバー
7の下端部において、ヒートローラ3の外周面の前後両
側をヒートローラ3とほぼ同心円状の円弧状オーバーラ
ップ50で覆ってある。この円弧状オーバーラップ50
とヒートローラ3とはほぼ密接しており、定着カバー7
の内側が外側に対して概略分離されている。なお、ヒー
トローラ3と圧着ローラ4との圧接箇所を露出させてい
るのは、この箇所まで定着カバー7が覆うと、用紙10
0が浮き上がったときに用紙100がこすれて画像不良
を起こすことになるからである。このことは、他の実施
の形態についても当てはまることである。
【0057】本実施の形態14の特徴は、離型剤吸引手
段を設けないことである。複写時に、外部と概略分離さ
れている定着カバー7の内部において、クリーニングロ
ーラ6やヒートローラ3から蒸発した離型剤は定着カバ
ー7の内部で対流により循環し、再びクリーニングロー
ラ6やヒートローラ3に付着して液化される。定着カバ
ー7の内壁面に付着して液化した離型剤は定着カバー7
を流下して円弧状オーバーラップ50からヒートローラ
3に回収される。したがって、クリーニングローラ6の
寿命を延ばすことができる。離型剤吸引手段を設けてい
ないので、構造的にはきわめて簡単である。
段を設けないことである。複写時に、外部と概略分離さ
れている定着カバー7の内部において、クリーニングロ
ーラ6やヒートローラ3から蒸発した離型剤は定着カバ
ー7の内部で対流により循環し、再びクリーニングロー
ラ6やヒートローラ3に付着して液化される。定着カバ
ー7の内壁面に付着して液化した離型剤は定着カバー7
を流下して円弧状オーバーラップ50からヒートローラ
3に回収される。したがって、クリーニングローラ6の
寿命を延ばすことができる。離型剤吸引手段を設けてい
ないので、構造的にはきわめて簡単である。
【0058】〔実施の形態15〕次に、本発明の実施の
形態15に係る画像形成装置について説明する。図21
は定着装置1の構造を示す断面図である。ヒートローラ
3およびクリーニングローラ6の上部を覆う定着カバー
7の下端部において、ヒートローラ3の外周面の前後両
側をヒートローラ3とほぼ同心円状の円弧状オーバーラ
ップ51で覆ってある。この円弧状オーバーラップ51
とヒートローラ3とはほぼ密接しており、定着カバー7
の内側が外側に対して概略分離されている。
形態15に係る画像形成装置について説明する。図21
は定着装置1の構造を示す断面図である。ヒートローラ
3およびクリーニングローラ6の上部を覆う定着カバー
7の下端部において、ヒートローラ3の外周面の前後両
側をヒートローラ3とほぼ同心円状の円弧状オーバーラ
ップ51で覆ってある。この円弧状オーバーラップ51
とヒートローラ3とはほぼ密接しており、定着カバー7
の内側が外側に対して概略分離されている。
【0059】本実施の形態15の特徴は、離型剤吸引手
段を設けないことと、定着カバー7の上側板7aを中央
部が低く両外側ほど高くなる凹入湾曲状に形成してある
ことである。
段を設けないことと、定着カバー7の上側板7aを中央
部が低く両外側ほど高くなる凹入湾曲状に形成してある
ことである。
【0060】複写時において、外部と概略分離されてい
る定着カバー7の内部において、クリーニングローラ6
やヒートローラ3から蒸発した離型剤は定着カバー7の
上側板7aに付着して液化されるが、この上側板7aが
中央部ほど低い凹入湾曲状をしていることから、上側板
7aに付着して液化された離型剤は自重により上側板7
aに沿って中央部へと流動し、そこからクリーニングロ
ーラ6上に滴下して回収される。これにより、非常に簡
素な構造でクリーニングローラ6の寿命を延ばすことが
できる。
る定着カバー7の内部において、クリーニングローラ6
やヒートローラ3から蒸発した離型剤は定着カバー7の
上側板7aに付着して液化されるが、この上側板7aが
中央部ほど低い凹入湾曲状をしていることから、上側板
7aに付着して液化された離型剤は自重により上側板7
aに沿って中央部へと流動し、そこからクリーニングロ
ーラ6上に滴下して回収される。これにより、非常に簡
素な構造でクリーニングローラ6の寿命を延ばすことが
できる。
【0061】なお、定着カバー7の上側板7aは、凹入
湾曲状に形成する代わりに、逆ヘの字状の傾斜面に形成
してもよい。
湾曲状に形成する代わりに、逆ヘの字状の傾斜面に形成
してもよい。
【0062】〔実施の形態16〕次に、本発明の実施の
形態16に係る画像形成装置について説明する。図22
(a)は定着装置1の構造を示す断面図、図22(b)
は駆動部を示す側面図である。ヒートローラ3およびク
リーニングローラ6をほぼ密閉状態で覆う比較的大きな
定着カバー52を設け、この定着カバー52内に離型剤
を含んだウェブ53を配置したものである。54,55
は駆動ローラ、56,57は従動ローラ、58は離型剤
転写ローラである。離型剤転写ローラ58はクリーニン
グローラ6を兼ねている。駆動ローラ54とモータ59
とはギアを介して連動連結され、駆動ローラ54はモー
タ59によって駆動回転されるようになっており、もう
1つの駆動ローラ55も同様にモータ(図示せず)によ
って駆動回転されるようになっている。両モータの回転
方向は同一方向であり、回転周速度は同一である。離型
剤含浸ウェブ53は、駆動ローラ54、従動ローラ5
6、離型剤転写ローラ58、従動ローラ57、駆動ロー
ラ55の順に巻回され、離型剤転写ローラ58はヒート
ローラ3との間に離型剤含浸ウェブ53を挟持する状態
となっている。離型剤含浸ウェブ53の全体は、ヒート
ローラ3を囲むように配列されている。各ローラは定着
カバー52から少し離れており、離型剤含浸ウェブ53
から定着カバー52に離型剤が付着するのを回避してい
る。
形態16に係る画像形成装置について説明する。図22
(a)は定着装置1の構造を示す断面図、図22(b)
は駆動部を示す側面図である。ヒートローラ3およびク
リーニングローラ6をほぼ密閉状態で覆う比較的大きな
定着カバー52を設け、この定着カバー52内に離型剤
を含んだウェブ53を配置したものである。54,55
は駆動ローラ、56,57は従動ローラ、58は離型剤
転写ローラである。離型剤転写ローラ58はクリーニン
グローラ6を兼ねている。駆動ローラ54とモータ59
とはギアを介して連動連結され、駆動ローラ54はモー
タ59によって駆動回転されるようになっており、もう
1つの駆動ローラ55も同様にモータ(図示せず)によ
って駆動回転されるようになっている。両モータの回転
方向は同一方向であり、回転周速度は同一である。離型
剤含浸ウェブ53は、駆動ローラ54、従動ローラ5
6、離型剤転写ローラ58、従動ローラ57、駆動ロー
ラ55の順に巻回され、離型剤転写ローラ58はヒート
ローラ3との間に離型剤含浸ウェブ53を挟持する状態
となっている。離型剤含浸ウェブ53の全体は、ヒート
ローラ3を囲むように配列されている。各ローラは定着
カバー52から少し離れており、離型剤含浸ウェブ53
から定着カバー52に離型剤が付着するのを回避してい
る。
【0063】複写時において、離型剤転写ローラ58に
押圧された離型剤含浸ウェブ53よりヒートローラ3に
対して離型剤が供給される。ヒートローラ3から蒸発し
た離型剤は、ヒートローラ3を取り囲む配列の離型剤含
浸ウェブ53により再び直接的に吸着され液化されて回
収される。すなわち、回収効率が高く、離型剤使用の寿
命が延びる。離型剤含浸ウェブ53は、モータによる駆
動ローラ54,55の少しずつの回転により一方向に少
しずつ順次に送られ、送り終わった後は、モータを逆転
して、再度離型剤含浸ウェブ53からヒートローラ3に
離型剤を供給する。
押圧された離型剤含浸ウェブ53よりヒートローラ3に
対して離型剤が供給される。ヒートローラ3から蒸発し
た離型剤は、ヒートローラ3を取り囲む配列の離型剤含
浸ウェブ53により再び直接的に吸着され液化されて回
収される。すなわち、回収効率が高く、離型剤使用の寿
命が延びる。離型剤含浸ウェブ53は、モータによる駆
動ローラ54,55の少しずつの回転により一方向に少
しずつ順次に送られ、送り終わった後は、モータを逆転
して、再度離型剤含浸ウェブ53からヒートローラ3に
離型剤を供給する。
【0064】
【発明の効果】本発明に係る請求項1の画像形成装置に
よれば、熱定着手段に対して離型剤を供給する離型剤塗
布手段を、離型剤を含浸保持する離型剤保持部と、この
離型剤保持部を支持する支持体とから構成し、離型剤保
持部と支持体にそれぞれ通気路を形成し、支持体の内部
に吸引部を形成してこの吸引部を離型剤吸引手段に連通
接続してあって、離型剤吸引手段の駆動により支持体の
内部の吸引部を負圧にすることで、蒸発した離型剤を即
座に離型剤保持部および支持体の通気路を介して吸引部
に吸引するので、蒸発離型剤の吸引排出を比較的低吸引
力で行うことができ、熱定着手段の外部の比較的温度の
低い空気が多量に熱定着手段の内部や周囲に流れ込むこ
と、すなわち、熱定着手段の温度が低めになることを回
避して高温オフセットを防止し、用紙に対してトナー像
の定着性を良好なものとして画像品質を高めることがで
きる。また、感光体ドラムの周辺で発生したオゾンとは
別系統で蒸発離型剤を排出するので、オゾン捕集手段の
捕集機能の低下を招かないですむ。
よれば、熱定着手段に対して離型剤を供給する離型剤塗
布手段を、離型剤を含浸保持する離型剤保持部と、この
離型剤保持部を支持する支持体とから構成し、離型剤保
持部と支持体にそれぞれ通気路を形成し、支持体の内部
に吸引部を形成してこの吸引部を離型剤吸引手段に連通
接続してあって、離型剤吸引手段の駆動により支持体の
内部の吸引部を負圧にすることで、蒸発した離型剤を即
座に離型剤保持部および支持体の通気路を介して吸引部
に吸引するので、蒸発離型剤の吸引排出を比較的低吸引
力で行うことができ、熱定着手段の外部の比較的温度の
低い空気が多量に熱定着手段の内部や周囲に流れ込むこ
と、すなわち、熱定着手段の温度が低めになることを回
避して高温オフセットを防止し、用紙に対してトナー像
の定着性を良好なものとして画像品質を高めることがで
きる。また、感光体ドラムの周辺で発生したオゾンとは
別系統で蒸発離型剤を排出するので、オゾン捕集手段の
捕集機能の低下を招かないですむ。
【0065】本発明に係る請求項2の画像形成装置によ
れば、装置内部の空気を外部に排出する排気手段と、熱
定着手段からの蒸発離型剤を吸引する離型剤吸引手段と
を備え、画像形成動作時には離型剤吸引手段を停止する
とともに排気手段を動作させ、待機時には離型剤吸引手
段を動作させるように構成してあるので、画像形成動作
時においては、蒸発離型剤が他の部品に付着しないよう
に外部に排出できるとともに、離型剤吸引手段を停止さ
せるので熱定着手段の内部や周囲の温度低下を防止して
良好な定着動作を行わせることができ、さらに、待機時
においては、離型剤吸引手段を動作させて画像形成時に
蒸発した離型剤を吸引排出するとともに、離型剤塗布手
段を冷却して離型剤の蒸発を抑えるので、離型剤塗布手
段の寿命を延ばすことができる。
れば、装置内部の空気を外部に排出する排気手段と、熱
定着手段からの蒸発離型剤を吸引する離型剤吸引手段と
を備え、画像形成動作時には離型剤吸引手段を停止する
とともに排気手段を動作させ、待機時には離型剤吸引手
段を動作させるように構成してあるので、画像形成動作
時においては、蒸発離型剤が他の部品に付着しないよう
に外部に排出できるとともに、離型剤吸引手段を停止さ
せるので熱定着手段の内部や周囲の温度低下を防止して
良好な定着動作を行わせることができ、さらに、待機時
においては、離型剤吸引手段を動作させて画像形成時に
蒸発した離型剤を吸引排出するとともに、離型剤塗布手
段を冷却して離型剤の蒸発を抑えるので、離型剤塗布手
段の寿命を延ばすことができる。
【0066】
【0067】
【0068】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の定
着装置および排気装置の構成を示す概略断面図である。
着装置および排気装置の構成を示す概略断面図である。
【図2】実施の形態1の図1の構成を右側から見た概略
の正面図である。
の正面図である。
【図3】実施の形態1におけるクリーニングローラのロ
ーラ胴部を示す斜視図とクリーニングローラの内部構造
を示す断面図である。
ーラ胴部を示す斜視図とクリーニングローラの内部構造
を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る画像形成装置にお
ける定着装置でのクリーニングローラの円筒状メッシュ
を示す斜視図とクリーニングローラの内部構造を示す断
面図である。
ける定着装置でのクリーニングローラの円筒状メッシュ
を示す斜視図とクリーニングローラの内部構造を示す断
面図である。
【図5】本発明の実施の形態3に係る画像形成装置にお
ける定着装置でのクリーニングローラの金属パイプを示
す斜視図とクリーニングローラを示す斜視図である。
ける定着装置でのクリーニングローラの金属パイプを示
す斜視図とクリーニングローラを示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態4に係る画像形成装置にお
ける定着装置でのクリーニングローラの内部構造を示す
断面図と耐熱性フェルトの展開図である。
ける定着装置でのクリーニングローラの内部構造を示す
断面図と耐熱性フェルトの展開図である。
【図7】本発明の実施の形態5に係る画像形成装置にお
ける定着装置でのパッド式離型剤塗布手段を示す一部破
断の斜視図とパッド式離型剤塗布手段をヒートローラに
セットした状態を示す断面図である。
ける定着装置でのパッド式離型剤塗布手段を示す一部破
断の斜視図とパッド式離型剤塗布手段をヒートローラに
セットした状態を示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態6に係る画像形成装置にお
ける定着装置での耐熱性フェルトの展開図である。
ける定着装置での耐熱性フェルトの展開図である。
【図9】本発明の実施の形態7に係る画像形成装置にお
ける定着装置の概略断面図と概略斜視図である。
ける定着装置の概略断面図と概略斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態8に係る画像形成装置に
おける定着装置の概略断面図と概略斜視図である。
おける定着装置の概略断面図と概略斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態9に係る画像形成装置の
制御動作を示すフローチャートである。
制御動作を示すフローチャートである。
【図12】実施の形態9における動作説明に供するフロ
ーチャート(図11の続き)である。
ーチャート(図11の続き)である。
【図13】実施の形態9における動作説明に供するフロ
ーチャート(図11の続き)である。
ーチャート(図11の続き)である。
【図14】本発明の実施の形態10に係る画像形成装置
における定着装置の概略正面図と軸受部の拡大断面図で
ある。
における定着装置の概略正面図と軸受部の拡大断面図で
ある。
【図15】実施の形態10の動作説明に供するフローチ
ャートである。
ャートである。
【図16】本発明の実施の形態11に係る画像形成装置
の複写待機時の動作説明に供するフローチャートであ
る。
の複写待機時の動作説明に供するフローチャートであ
る。
【図17】実施の形態11に係る画像形成装置の複写時
の動作説明に供するフローチャートである。
の動作説明に供するフローチャートである。
【図18】本発明の実施の形態12に係る画像形成装置
における定着装置の概略断面図である。
における定着装置の概略断面図である。
【図19】本発明の実施の形態13に係る定着装置およ
び離型剤吸引手段の構成を示す概略断面図と離型剤捕集
部の詳細断面図である。
び離型剤吸引手段の構成を示す概略断面図と離型剤捕集
部の詳細断面図である。
【図20】本発明の実施の形態14に係る画像形成装置
における定着装置の概略断面図である。
における定着装置の概略断面図である。
【図21】本発明の実施の形態15に係る画像形成装置
における定着装置の概略断面図である。
における定着装置の概略断面図である。
【図22】本発明の実施の形態16に係る画像形成装置
における定着装置の概略断面図と駆動部の詳細図であ
る。
における定着装置の概略断面図と駆動部の詳細図であ
る。
1……定着装置 2……ヒーターランプ 3……ヒートローラ 4……圧着ローラ 5……熱定着手段 6……クリーニングローラ 7……定着カバー 7a…凹入湾曲状上側板 8……排気装置 9……排気ダクト 10……排気ファン 11……捕集手段(オゾンフィルタ) 15……離型剤吸引手段 16……ダクト 17……吸引ファン 18……ローラ胴部 18a…貫通孔 19……耐熱性フェルト 19a…貫通孔 25……吸引パイプ 25b…軸心部流路 26……円筒状メッシュ 27……金属パイプ 27a…スリット状開口 28……連続気泡性スポンジ 29……パッド式離型剤塗布手段 30……矩形パイプ状胴部 31……耐熱性フェルト 32……隔壁 33……円弧状カバー 40……吸引パイプ 41……円弧状カバー 42……離型剤回収シール部材 44……離型剤捕集部 45……冷却フィン 46……冷却ファン 47……離型剤溜まり部 48……離型剤受け皿部 49……離型剤回収パイプ 50……円弧状オーバーラップ 51……円弧状オーバーラップ 52……定着カバー 53……ウェブ 58……離型剤転写ローラ 100……用紙 a……吸引部
Claims (2)
- 【請求項1】未定着トナー像を担持した用紙に熱圧着に
より未定着トナー像を定着する熱定着手段と、前記熱定
着手段に接触して離型剤を熱定着手段に供給する離型剤
塗布手段と、前記熱定着手段の熱により蒸発した離型剤
を吸引する離型剤吸引手段とを備えた画像形成装置にお
いて、前記離型剤塗布手段は、離型剤を含浸保持する離
型剤保持部と、この離型剤保持部を支持する支持体とか
らなり、前記離型剤保持部と支持体にそれぞれ通気路が
形成され、前記支持体の内部に吸引部が形成され、この
吸引部が前記離型剤吸引手段に連通接続されていること
を特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】装置内部の空気を外部に排出する排気手段
と、熱定着手段からの蒸発離型剤を吸引する離型剤吸引
手段とを備え、画像形成動作時には前記離型剤吸引手段
を停止するとともに前記排気手段を動作させ、待機時に
は前記離型剤吸引手段を動作させることを特徴とする画
像形成装置。
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JP18044496A JP3277314B2 (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 画像形成装置 |
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