JP5748444B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真記録方式を用いた複写機やプリンタ等の画像形成装置に関する。
電子写真記録方式を用いた画像形成装置では、トナーが定着器でオフセットする現象に対処するため、離型ワックスを内包しているトナーを用いる装置がある。離型ワックスをトナーに内包させることにより、加熱定着時に溶融トナーと定着ローラとの界面に離型ワックスが移行し、定着ローラ側への溶融トナーの泣き別れを防止して耐オフセット性能の向上を図っている。
しかしながら、トナーに内包されている離型ワックスは加熱定着時に液化し、その一部は昇華し気体となる。気化した後に直ちに冷やされたワックス成分は、再び固化して機内を流れる風に乗って移動する。そして、固化したワックス成分が、通紙することで温度が上昇した機内の各個所で再度液化して、付着してしまう現象があった。機内において温度が高くなりやすいのは、記録材が接触する個所である。つまり、記録材の搬送ガイドや搬送ローラにワックス成分が付着しやすい傾向にあった。記録材の搬送ガイドや搬送ローラにワックス成分が付着した場合、記録材の搬送の妨げになったり、ローラの摩擦係数を低下させてしまう等につながるため、機内を流れる風の方向をコントロールするなど、特別な対応が必要であった。
また、近年ユーザは大小さまざまなサイズの記録材を使用する傾向にある。特に小サイズの封筒、ハガキサイズなどは広く使用されている。しかしながら、小サイズ記録材を連続的に通紙して定着を実行させた場合、定着ローラ側の非通紙領域の表面温度が過度に上昇し、装置内の部品にダメージを与えることがある。この現象に対処するため、特許文献1では定着ローラ端部に冷却用のファンを設けた技術が提案されている。
特開2008−32904号
最近、レーザービームプリンタは、高速化・小型化・メディアフレキシビリティーの要求が非常に高くなってきている。画像形成をより高速でかつ定着性を満足させるには、これまで以上に高い熱エネルギーと加圧力を必要とする。もし、高速化の要求を加圧力の増加だけで実現しようとすると、その加圧力に耐え得る構造体が必要になるため、小型化の要求が十分に満足されない可能性がある。
小型化を満足するために、記録材に与える熱エネルギーを高める方法として、加熱する時間を長くする方法と加熱温度を高くする方法が考えられる。しかしどちらも記録材上のトナーに与える熱エネルギーは増加する。トナーに与える熱エネルギー増加に伴い、離型ワックスが気化する量も増加することになる。
この気化成分を捕集する部材を定着器内部に設けることも考えられるが、非通紙部冷却用のファンも取り付ける場合、冷却風が捕集部材に影響を与え、捕集部材による気化成分の捕集能力が低下してしまうことが懸念される。
上述の課題を解決するための本発明は、離型ワックスを含有するトナーを用いて形成されたトナー像を記録材に加熱定着するための回転体と、前記回転体と共に記録材を挟持搬送する定着ニップ部を形成する定着ニップ部形成部材と、装置に使用可能な最大幅の記録材よりも小さな幅の記録材が接触しない前記回転体の端部領域を冷却する冷却部材と、を有する定着装置において、前記定着ニップ部で前記トナーを加熱することによって発生する前記離型ワックスの気化成分を捕集する捕集部材を有し、前記捕集部材は、前記回転体からの熱で加熱されることにより前記気化成分が触れると前記気化成分が液相状態となる温度となることで、前記気化成分をぬれにより捕集するものであり、前記捕集部材は、前記定着ニップ部よりも前記回転体の回転方向下流側の前記回転体の曲面領域に対向するように配置されており、前記冷却部材は、前記回転方向に関し、前記回転体の前記捕集部材が対向する領域よりも更に下流側の領域において前記端部領域を冷却することを特徴とする。
本発明によれば、捕集部材加熱領域よりも回転方向下流側に冷却手段を配置することで、捕集部材に与える影響を抑えられ、捕集部材の気化成分捕集能力の低下を抑えることができる。
画像形成装置の断面図。 定着ユニットの断面図。 定着ユニットの構造を示した斜視図。 定着ユニットの内部上面図。 実施例2の定着ユニットの構造を示した斜視図。 実施例2の定着ユニットの断面図。 離型ワックスの融点及び昇華点の測定図。
(実施例1)
まず、画像形成装置の全体構成について、図1を用いて概要説明する。図1に示す画像形成装置は、最下段に給紙手段80を配置している。給紙手段80の上部に、記録材Pの先端を合わせ搬送するレジストローラユニット50を配置している。また、給紙手段80の上方に感光体に静電潜像を形成するレーザスキャナーユニット30を備えている。レーザスキャナーユニット30の直上にスキャナーフレーム31が配置され、レーザスキャナーユニット30は、スキャナーフレーム31に固定されている。プロセスカートリッジガイド32(32Y、32M、32C、32Bk)は、スキャナーフレーム31上に配置されている。スキャナーフレーム31の上方には4色のプロセスカートリッジ10(10Y、10M、10C、10Bk)を配置している。プロセスカートリッジ10(10Y、10M、10C、10Bk)上方にプロセスカートリッジ10(10Y、10M、10C、10Bk)に対向するように、中間転写ユニット40が配置されている。中間転写ユニット40は中間転写ベルト41を備え、中間転写ベルト41の内側に1次転写ローラ42(42Y、42M、42C、42Bk)、駆動ローラ43、2次転写対向ローラ44、テンションローラ45、クリーニング手段46を備えている。中間転写ユニット40の右側には2次転写ユニット90が配置されている。2次転写ユニット90には、2次転写対向ローラ44に対向するように、2次転写ローラ91が備えられている。中間転写ユニット40及び2次転写ユニット90の上部に定着ユニット20を配置している。定着ユニット20の左上部には排紙ユニット60を配置している。排紙ユニット60は、排紙ローラ対61(61a、61b)及び両面搬送部62、反転ローラ対63(63a,63b)と分岐手段である両面フラッパ64を備えている。なお、各プロセスカートリッジは、感光体ドラム11(11Y、11M、11C、11Bk)を備えており、感光体ドラム11(11Y、11M、11C、11Bk)の周囲には、帯電ローラ12(12Y、12M、12C、12Bk)、現像装置14(14Y、14M、14C、14Bk)、クリーニング装置16(16Y、16M、16C、16Bk)が配置されている。画像形成プロセスは周知なので説明は割愛する。
次に画像形成装置の定着ユニット20の詳細な構成を図2、図3に基づいて説明する。図2は定着ユニット20の断面図、図3は定着ユニット20内部の構造を示した斜視図である。
定着ユニット20において、101は加熱ユニット、102は加圧ローラ(定着ニップ部形成部材)である。加熱ユニット101はヒータ103を有する。このヒータ103は支持部材としてのヒータホルダ104に支持されている。ヒータホルダ104は液晶ポリマー等の、耐熱性と摺動性を具備した耐熱性樹脂により断面略半円形樋型に形成されている。ヒータホルダ104には、スリーブ状の定着スリーブ105が外装されている。定着スリーブ105は、加圧ローラ102とほぼ同じ周長さを有するエンドレスの形態をなし、両端部は一対のスリーブフランジ106の外周に回転可能に保持されている。また、ヒータホルダ104の両端部もスリーブフランジ106に保持されている。そして、この一対のスリーブフランジ106を側板対107に支持させている。ヒータホルダ104に支持されたヒータ103と対向させるように定着スリーブ105に加圧ローラ102を所定の押圧力Tをもって圧接させている。これによって定着スリーブ105を介してヒータ103と加圧ローラ102との間に記録材を挟持搬送しつつトナー像を記録材に加熱定着する定着ニップ部Nを形成している。
捕集部材130が定着ニップ部でワックスから気化した成分を捕集する原理は次のとおりである。定着ニップ部で加熱されて気化したワックス成分は、気化後直ちに冷やされ再度固化する。本実施例に用いているトナーに内包されている離型ワックスの融点Tmは、76.08℃、昇華点Tsは140℃であるため、離型ワックスは76.08〜140℃の領域において液相状態となる。液相状態時、捕集部材130に対して「ぬれ」が起こり、離型ワックスと捕集部材との間に分子間力が働くことで離型ワックスの吸着が可能となる。つまり、捕集部材の温度を融点Tm以上にして、気化後再固化したワックス成分を再度液相状態にすることで、捕集部材で離型ワックスを捕集することができるのである。捕集部材の温度が融点Tm以下だと、離型ワックスは固相状態となり、捕集部材に対して「ぬれ」が起こらない。離型ワックスと捕集部材との間に働く分子間力が非常に小さいため、離型ワックスを捕集部材に吸着させることができない。また、捕集部材の温度が昇華点Tsを超えてしまうと、捕集した離型ワックスが捕集部材から再び昇華してしまう。以上の理由から、捕集部材の温度を同じ領域(76.08〜140℃)に保つことで、定着ニップ部で加熱されて昇華した後に固化した離型ワックスを、捕集部材で再度液化させて吸着させることができるのである。また、1枚印刷を間欠で行う場合等の少数枚印刷時においても安定して離型ワックスを捕集するためには、プリント信号が入力された後に捕集部材を急速に昇温させ、記録材Pの先端がニップ部Nに到達するまでに捕集部材の温度を離型ワックスの融点Tmに到達させておくのが好ましい。記録材Pの先端がニップ部Nに到達するまでに捕集部材の温度を離型ワックスの融点Tmに到達させておくことで、いかなる通紙モードにおいても、安定して離型ワックスを捕集部材に吸着させることが可能となる。
ここで、トナーに内包された離型ワックスの融点、及び昇華点に関して、図7を用いて説明する。離型ワックスの最大吸熱ピークのピーク温度は、示差走査熱量分析(DSC:Differential Scanning Calorimetry)装置「Q1000」(TA INSTRUMENTS社製)を用いてASTM(American Society for Testing and Materials)D3418−82に準じて測定する。装置検出部の温度補正はインジウムと亜鉛の融点を用い、熱量の補正についてはインジウムの融解熱を用いる。具体的には、トナー約10mgを精秤(precisely weighed)し、これをアルミニウム製のパンの中に入れ、リファレンスとして空のアルミニウム製のパンを用い、測定温度範囲30〜200℃の間で、昇温速度1℃/minで測定を行う。尚、測定においては、一度200℃まで昇温させ、続いて30℃まで降温し、その後に再度昇温を行う。この2度目の昇温過程での温度30〜200℃の範囲におけるDSC曲線の最大の吸熱ピークを、離型ワックスのDSC測定における吸熱曲線の最大吸熱ピークとし、この温度を融点(Tm)と定義する。
離型ワックスの昇華点は、パーティクルカウンター「Handheld 3016」(Lighthouse社製)を用いて測定する。具体的には、30cm×30cm×30cmの箱で密閉された空間で、精秤した「離型ワックスを含有するトナー」10mgを昇温させて測定を行う。この測定において、パーティクルカウンターでカウントが開始する温度を昇華点(Ts)と定義する。すなわち、「離型ワックスから最初に気化した成分」がパーティクルカウンターで検出された時の温度を離型ワックスの昇華点と定義する。なお、本実施例で用いている離型ワックスの融点Tmは76.08℃(図7のa)、昇華点Tsは140℃(図7のb)である。
捕集部材130は、プリントを開始したら素早くトナーに含まれる離型ワックスの融点以上の温度まで昇温させるために、取り付け対象物(本例では後述するように上カバー111)との間のほとんどを空気層で断熱し低熱容量化している。空気層で断熱するため、取り付け対象物に対して複数本の脚で浮かした構造となっている。また、捕集部材はヒータ103に暖められた直後の定着スリーブ105近傍の、定着ニップ部Nからみて、定着スリーブ105回転方向に対して直下流部に配置されている。また定着スリーブ105から3mm程度離されて保持されている。さらに、捕集部材130は非常に小さい熱容量となるように、厚さ1mmのガラス入りPBT(polybutyleneterephtalate)で製造されている。保持先に関しては、捕集部材130からの熱を奪わないように、接触する固定箇所を極力小さくして保持されている。図2に示すように、捕集部材130は上カバー111に保持されているが、図2の示すステー108、ダクト141、または図3に示す側板対107に保持されていてもかまわない。
ここで、ダクト141が捕集部材130を一体的に保持できれば、部品点数の削減によるコストダウン、定着ユニット20の小型化が可能になる。さらに、部品公差、ダクト141と捕集部材130の温度変化に伴う変形による干渉マージンを考える必要が無くなる為、捕集部材130の面積をより大きく設定することができる。例えば、ダクト141と捕集部材130をそれぞれ熱変形しやすい樹脂部品で構成した場合、ダクト141と捕集部材130のクリアランスは3〜6mm程度必要になる。そのクリランス分、捕集部材130を大きくすることができる。
冷却ファン140は、定着スリーブ105の端部を冷却するように取り付いており、より冷却効果を高めるためにダクト141を有する。ダクト141は、定着スリーブ105に接近して配置されており、定着スリーブ105に接触しない程度、ここでは1〜2mm程度離されている。ダクト141の長さは少なくとも、図4に示すように、定着スリーブ105の端部から画像形成装置通紙可能な最小幅の記録材の端部位置まで配置されている。ダクト141は、定着ニップ部Nからみて、定着スリーブ105回転方向に対して捕集部材130のさらに下流に配置されている。
加熱ユニット101と加圧ローラ102は、側板対107、ステー108、ベース板109で囲われており、全て板金部材である。これら3部品は定着ユニット20を構成するフレームで、定着ユニット20の剛性を確保している。側板対107、ステー108、ベース板109は、後ろカバー110、上カバー111、前下カバー112、左右カバー117で囲われており、ユーザーが外側から、側板対107、ステー108、ベース板109に触れることが出来ない構成になっている。
次に、冷却ファン140による定着スリーブ105の冷却について説明する。定着スリーブ105を冷却する空気の流れは、図3の矢印で示すように冷却ファン140によって左右カバー117のルーバー形状から外気を定着ユニット20内に取り込む。取り込まれた空気は、定着スリーブ105及びダクト141に囲まれた空間を流れる。その際に、定着スリーブ105端部を冷却する。定着スリーブ105端部を冷却することによって温まった空気は、前下カバー112のルーバー形状から定着ユニット20外に排気される。定着ユニット20外に排気された温かい空気は不図示の排気ダクト形状によって画像形成装置外に排気される。
上述した通り、捕集部材130は非常に小さい熱容量で作られている為に、温度変化に敏感である。捕集部材130の温度を安定させるためには、捕集部材130周りの雰囲気温度を乱さない必要がある。ダクト141を、定着ニップ部Nからみて、定着スリーブ105回転方向に対して捕集部材130のさらに下流に配置することによって、冷却ファン140によって強制的に流れている空気を、捕集部材130に対して積極的に接触しないようにし、さらに捕集部材130周りの雰囲気温度を乱さないので温度変化は少なくできる。これにより、冷却風による捕集部材130の温度低下を抑えられるので、捕集部材の気化成分捕集能力低下を抑えることができる。
制御手段としてのヒータ駆動制御回路は、給電装置と、これを制御するCPU等を備えている。このヒータ駆動制御回路はCPUがプリント信号を入力して給電装置をオン・オフ制御することにより、ヒータ103の発熱抵抗体を通電加熱する。発熱抵抗体の通電加熱によりヒータ103が急速昇温する。このヒータ103の温度がヒータ103の裏面(ニップ部Nと反対側の面)に設けられた温度検知手段としてのサーミスタ(不図示)の検知温度に基づいてヒータ103を所定の目標設定温度に温調制御し、定着スリーブ105をその温度に加熱する。本実施例の設定温度は180℃である。
次に記録材Pの定着動作を説明する。まず記録材Pの幅が、画像形成装置に使用可能な最大幅付近の場合を説明する。記録材Pは、中間転写ユニット40と2次転写ユニット90によって、トナー像(未定着)を転写され搬送される。搬送された記録材Pは、定着ユニット20に送られ、温まった定着スリーブ105と加圧ローラ102によって、トナー像を定着され排紙ユニット60に搬送される。その際、定着スリーブ105のニップ部のほぼ全幅から記録材Pによって熱を奪われるために、定着スリーブ105の端部領域を冷却する必要がない。その為冷却ファン140は動作しない。一方捕集部材130は、ヒータ103によって温められた定着スリーブ105によって急速昇温し、離型ワックスの融点に到達する。それにより、定着スリーブ105と加圧ローラ102によって加熱されて昇華した後に固化した離型ワックスを再度液化させて吸着可能になる。
次に、記録材Pの幅が、画像形成装置に使用可能な最小幅付近の場合を説明する。記録材Pは、定着ユニット20に突入し定着され排紙ユニット60に搬送される。ここで、数枚程度の印字枚数では、定着スリーブ105の端部の温度上昇は緩やかな為、冷却ファン140は動作しない。しかし、10枚以上の連続印字の場合では、定着スリーブ105の記録材Pと接する部分は記録材Pによって連続して熱を奪われるため、不図示のサーミスタによってヒータ103は発熱し続ける。それにより、記録材Pにより熱を奪われない定着スリーブ105の端部領域は、温度上昇する。そこで、冷却ファン140が作動し、定着スリーブ105の端部領域に送風して冷却し定着スリーブ105全域の温度分布が均一になる。定着スリーブ105の端部は、冷却ファン140の回転数を制御することによって、30℃から50℃程度冷却できる。一方捕集部材130は、画像形成装置通紙可能な最大幅付近の印字と同様にヒータ103によって温められた定着スリーブ105によって急速昇温し、離型ワックスの融点に到達する。それにより、定着スリーブ105、加圧ローラ102対によって加熱されて昇華した後に固化した離型ワックスを再度液化させて吸着可能になる。
(実施例2)
図5に実施例2の定着ユニット220の内部の斜視図、図6に実施例2の定着ユニット220の断面図を示す。実施例1と同じ部分の説明は割愛する。図5に示すように、冷却ファン140を画像形成装置内の空気を排気する方向に取り付いている。
冷却ファン140による定着スリーブ105の冷却について説明する。定着スリーブ105を冷却する空気の流れは、図5の矢印に示すように冷却ファン140によって定着スリーブ105及び、ダクト141に囲まれた空間の温かい空気を定着ユニット20外に排出する。排気動作によって、左右カバー117のルーバー形状から外気の冷気を定着ユニット20内に取り込む。これにより定着スリーブ105を冷却することができる。
このとき図6に示すように、ダクト141と定着スリーブ105間の1〜2mm程度の隙間Sから、捕集部材130からダクト141方向の矢印方向に空気が微小に流れる。これにより、外気の冷たい空気は捕集部材130に当たらず、捕集部材130周りの雰囲気温度を乱さない。これにより捕集部材130の温度変化を非常に小さくできる。
以上のように、実施例1及び2では、離型ワックスの融点と離型ワックスの昇華点の間の温度に保たれ、定着ニップ部でトナーを加熱することによって発生する離型ワックスの気化成分を捕集する捕集部材を有し、定着ニップ部よりも回転体回転方向下流側の回転体の領域が捕集部材を加熱する捕集部材加熱領域となっており、捕集部材加熱領域よりも回転方向下流側が冷却部材によって冷却される冷却領域となっている。これにより、離型ワックスの融点と昇華点の間の温度に保つ捕集部材を設けるという簡単な構成で気化成分を捕集でき、且つ、捕集部材加熱領域よりも回転方向下流側に冷却手段を配置することで、捕集部材に与える影響を抑えられ、捕集部材の気化成分捕集能力の低下を抑えることができる。
101 加熱ユニット
103 ヒータ
105 定着スリーブ
130 捕集部材
140 冷却ファン
141 ダクト

Claims (5)

  1. 離型ワックスを含有するトナーを用いて形成されたトナー像を記録材に加熱定着するための回転体と、前記回転体と共に記録材を挟持搬送する定着ニップ部を形成する定着ニップ部形成部材と、装置に使用可能な最大幅の記録材よりも小さな幅の記録材が接触しない前記回転体の端部領域を冷却する冷却部材と、を有する定着装置において、
    前記定着ニップ部で前記トナーを加熱することによって発生する前記離型ワックスの気化成分を捕集する捕集部材を有し、前記捕集部材は、前記回転体からの熱で加熱されることにより前記気化成分が触れると前記気化成分が液相状態となる温度となることで、前記気化成分をぬれにより捕集するものであり、
    前記捕集部材は、前記定着ニップ部よりも前記回転体の回転方向下流側の前記回転体の曲面領域に対向するように配置されており、
    前記冷却部材は、前記回転方向に関し、前記回転体の前記捕集部材が対向する領域よりも更に下流側の領域において前記端部領域を冷却することを特徴とする定着装置。
  2. 前記冷却手段は、冷却ファンと前記冷却ファンの送風を前記回転体に導くためのダクトを有し、前記ダクトと前記捕集部材は一体的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記捕集部材は、前記回転体と前記定着ニップ部形成部材とを囲う金属製のステー、又は前記ステーを囲うカバーとの間に空気層が介在するように、前記ステー又は前記カバーに対して複数本の脚で浮かして取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記冷却部材は、冷却ファンと前記冷却ファンによって生じる風を案内するダクトを有し、前記ダクトは前記冷却ファンから前記回転体の表面近傍まで設けられており、前記回転体の表面と前記ダクトによって囲まれた空間の空気を定着装置外に排出するように、前記冷却ファンは前記ダクトから前記定着装置外に向って風を送るように回転することを特徴とする請求項1〜3いずれか一項に記載の定着装置。
  5. 前記回転体は、その内面に接触し前記回転体を介して前記定着ニップ部形成部材と共に前記定着ニップ部を形成するヒータにより加熱されることを特徴とする請求項1〜4いずれか一項に記載の定着装置。
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