JP6316058B2 - 画像加熱装置 - Google Patents

画像加熱装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6316058B2
JP6316058B2 JP2014068577A JP2014068577A JP6316058B2 JP 6316058 B2 JP6316058 B2 JP 6316058B2 JP 2014068577 A JP2014068577 A JP 2014068577A JP 2014068577 A JP2014068577 A JP 2014068577A JP 6316058 B2 JP6316058 B2 JP 6316058B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
image
fixing
recording material
heating apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014068577A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015191115A (ja
Inventor
新村 健
健 新村
遠藤 昭孝
昭孝 遠藤
小俣 将史
将史 小俣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2014068577A priority Critical patent/JP6316058B2/ja
Publication of JP2015191115A publication Critical patent/JP2015191115A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6316058B2 publication Critical patent/JP6316058B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、複写機やLBP等、電子写真方式・静電記録方式等の作像プロセスを採用した画像形成装置に使用される画像加熱装置に関する。画像加熱装置としては、記録材上に形成した未定着トナー画像を固着画像として加熱定着する定着装置や、記録材に定着された画像を加熱することにより画像の光沢度を増大させる光沢度増大装置等を挙げることができる。
一般的な電子写真方式の画像形成装置では、画像情報に基づいて、像担持体である感光体ドラムの表面に静電潜像を形成する。そして、感光ドラム上の静電現像をトナー等の現像剤により可視像化し、転写手段によって、現像された画像を記録材に未定着画像として転写する。画像が転写された記録材は、定着装置に送られ、圧力や熱等により未定着画像が定着される。定着装置としては、フィルム加熱方式や熱ローラ方式などの接触式定着装置が用いられる。
これらの接触式定着装置においては、オフセットという現象が避けられない。即ち、未定着のトナー像を定着装置で定着させる際に、定着フィルムまたは熱ローラにトナー像が静電的に転移する現象である。
オフセット現象に対しては、定着フィルムや熱ローラの表面に対してトナーの離型性を高めることが有効な策の一つであり、これを実現するために炭化水素化合物などからなる離型ワックスを内包するトナーが提案、実用化されている。
これらの離型ワックスが内包されているトナーを使用する場合、トナーが定着される際に、加熱により離型ワックスが液化する。さらに、液化した離型ワックスの一部は気化し、その後、固化した状態で機内を浮遊し、機内の各箇所で付着してしまうという現象が発生する。
この結果、離型ワックス成分が記録材の搬送ガイドに付着した場合には記録材の搬送の抵抗になり、搬送ローラに付着した場合にはローラの摩擦係数低下を招くことで、搬送性能を低下させ、記録材のジャム等の問題を引き起こす場合があった。
そこで、離型ワックス成分の付着に伴う問題への対策の一つとして、定着器内に離型ワックスを捕集するための捕集部材を設けることが提案されている(特許文献1)。これは、捕集部材の温度を離型ワックスが液化する温度に保つことにより、固化した状態で浮遊する離型ワックスを捕集部材で再液化させて吸着させるものである。

捕集部材は、温度管理が必要なことから、自身で熱源を持つことが好ましい。しかし、コストやスペースの観点から現実的ではない。このため、加熱回転体(定着フィルムもしくは熱ローラ)の熱を利用して自身を昇温させる構成を採ることが現実的であり、特許文献1で提案された構成も同様な構成を採用している。
特開2010‐249874号公報
このような加熱回転体の熱を利用して自身を昇温させ最適な温度管理を行う場合、捕集部材の材質や体積等によって決まる捕集部材の熱容量、及び熱源となる加熱回転体との距離が重要となってくる。そのため、加熱回転体の近傍に一定の占有容積が必要となる。
ところで、画像形成装置は、記録材のジャム処理対応の必要性から、ドアを開け、ユーザが紙搬送面にアクセスできるようにすることが必要である。この時、定着ユニット近傍へのアクセスもできるように構成するのが好ましいが、加熱回転体及び加圧ローラ表面にユーザの指先が接触可能であると、特に加熱回転体の表面に傷・バリ・打痕が生じる原因となり得る。
このような状況を防止する対策としては、図11に示すようなシャッタ(定着シャッタ)を設けることが有効である。即ち、ジャム処理等で定着ユニット近傍へのアクセスを行う際にシャッタ460でニップ部上流搬送路を覆う(図11(a2))。一方、作業終了後には、シャッタ460を少なくともメディアの搬送を妨げない位置に退避させる。
しかしながら、捕集部材とシャッタ460を併用する場合、両者とも定着ユニット直近に配置することが望ましいことから、従来に比べ構成が複雑になり大型化してしまう。
本発明の目的は、装置の大型化を抑えつつ、トナー画像の加熱によって生ずる離型ワックスから気化した成分を捕集する機能と、記録材の搬送路を遮蔽するシャッタ機能を兼ね備えた画像加熱装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像加熱装置は、加熱回転体と、前記加熱回転体と共に、ワックスを含有するトナーを用いて形成されたトナー画像を担持した記録材を挟持搬送して前記トナー画像を加熱するニップ部を形成する対向体と、前記ニップ部で加熱されることにより前記ワックスから気化した成分を捕集する捕集部材であって、前記加熱回転体からの輻射熱により加熱されることで、前記成分が液相状態となる温度に昇温する捕集部材と、を有する画像加熱装置において、前記捕集部材は、前記記録材の搬送路を開放する第1の位置と、前記記録材の搬送路を遮蔽する第2の位置と、に移動可能であることを特徴とする。
本発明によれば、限られた容積内で、トナー画像の加熱によって生ずる離型ワックスから気化した成分を捕集するもしくは滞留させる機能と、記録材の搬送路を遮蔽するシャッタ機能を良好に兼ね備えた画像加熱装置を提供することができる。
(a1)、(a2)は、本発明の第1の実施形態に係わる画像加熱装置としての定着装置における捕集部材のそれぞれ第1の位置、第2の位置を示す断面図である。 本発明の実施形態に係わる画像加熱装置としての定着装置を搭載した画像形成装置の全体構成を示した概略断面図である。 (a)は第1の実施形態に係わる定着装置の構成を示す斜視図、(b)(c)はW1部の拡大図である。 (b1)、(b2)は、第1の実施形態に係わる定着装置の側面図で図3(a)中のそれぞれ矢印a、bで示した方向から見た側面図である。 第2の実施形態に係わる定着装置の構成を示す斜視図である。 (a1)、(a2)は、第2の実施形態に係わる定着装置における捕集部材のそれぞれ第1の位置、第2の位置を示す断面図である。 (b1)、(b2)は、第2の実施形態に係わる定着装置における捕集部材のそれぞれ第1の位置、第2の位置を示す側面図である。 第3の実施形態に係わる定着装置の構成を示す斜視図である。 (a1)、(a2)は、第3の実施形態に係わる定着装置における捕集部材のそれぞれ第1の位置、第2の位置を示す断面図である。 (b1)、(b2)は、第3の実施形態に係わる定着装置における捕集部材のそれぞれ第1の位置、第2の位置を示す側面図である。 (a1)、(a2)は、従来の定着シャッタの閉じ/開き連動の様子を示した図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照しながら説明する。
《第1の実施形態》
(画像形成装置)
先ず、本発明の実施形態に係る画像加熱装置としての定着装置を搭載する画像形成装置について、図2を用い、記録材であるシートSの流れに沿って説明する。図2は、本発明の実施形態に係る画像加熱装置を搭載した画像形成装置(転写式電子写真プロセス利用のレーザービームプリンタ)の概略断面図である。画像形成装置1は、電子写真方式によって画像を形成するものであり、給送搬送手段によってシートSを画像形成手段4へ搬送してトナー像を転写し、そのシートSを定着装置100へ搬送してトナー定着した後、排出部である排出トレイ8へと排出するものである。
41は画像形成部における像担持体としての電子写真感光体ドラム(以下、ドラムという)であり、所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動される。Pは筐体4に設けられるプロセスカートリッジであり、ドラム41の表面に帯電処理を行う帯電手段、ドラム41上の静電潜像を可視像化する現像手段、ドラム41上の残留トナー像を除去回収するクリーニング手段等を一体的に有している。
5は画像露光手段としてのレーザービームスキャナである。不図示のイメージスキャナ・コンピュータ等の外部機器から入力する目的の画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して、オン/オフ変調したレーザー光を出力し、ドラム41の帯電処理面を走査露光(照射)する。この走査露光によりドラム41の表面の露光明部の電荷が除電されて、ドラム41の表面に目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。
ここで、給紙スタート信号に基づいて給紙ローラ21が駆動されて、給紙カセット内のシートSが一枚ずつ分離給紙される。そして、レジストローラ3を通って、転写ローラ42とドラム41との当接ニップ部である転写部位に所定のタイミングで導入される。すなわち、ドラム41上のトナー像の先端部が転写部位に到達したとき、シートSの先端部もちょうど転写部位に到達するタイミングとなるようにレジストローラ3でシートSの搬送が制御される。
転写ローラ42には不図示の転写バイアス印加電源から所定に制御された転写電圧(転写バイアス)が印加され、転写部位においてドラム41のトナー像がシートSの表面に静電的に転写される。
転写部位においてトナー像の転写を受けたシートSは、ドラム41から分離されて画像加熱装置としての定着装置100へ搬送導入され、トナー像の加熱・加圧定着処理を受ける。定着装置100を通ったシートSは、シート排出経路6を経由して、排出ローラ対7により機外に排出され、排出トレイ8上に積載される。
(画像加熱装置としての定着装置)
次に、本発明の実施形態に係る画像加熱装置としての定着装置100について説明する。図1で、無端ベルトとしての定着フィルム105および定着フィルム内面側に接触配置された加熱源としてのセラミックヒータ等とによって構成される加熱ユニット101と、これと圧接する加圧ローラ102とによって、定着ニップ部Nが形成される。シートSは、この定着ニップ部Nで挟持搬送され、この定着ニップ部Nを通過することで、担持される未定着トナー画像が定着されることとなる。
加熱ユニット101に関しては、図1(a1)に示すように、加熱源としてのヒータ103、ヒータ103を支持するヒータホルダ104、ヒータホルダ104の外周を回転しシートSと直接接触することで、シートSに熱を伝える定着フィルム105を有している。フィルム状の加熱回転体(定着回転体である第1の回転体)としての定着フィルム105の長手方向の両端部には、定着フィルム105の支持部材として一対の定着フランジ106が備えられる。この一対の定着フランジ106は、定着フィルム105の回転軌跡のガイド部材としての役割を担うと共に、定着フィルム105の支持をする。
なお、定着フランジ106はヒータホルダ104をも支持しており、加熱ユニット101全体を筐体としての定着フレーム107に支持させる役目も担っている。また、定着フランジ106を加圧方向に移動可能に支持する定着フレーム107には、定着フィルム105の外周面と接触し、ヒータホルダ104をバックアップする加圧体としての加圧用回転体(第2の回転体、対向体)である加圧ローラ102が支持される。ここで、定着フィルム105の内側には、定着フィルム105の内周面と接触するバックアップ部材としての圧力付与部材110(鉄製のステー)が設けられている。
ここで、加熱ユニット101と、これと圧接する加圧ローラ102とは、図1の紙面垂直方向(長手方向)に伸びて設けられる。図3(a)は、定着装置100の構成を示す斜視図である。紙搬送中で定着ニップ部Nの加圧状態における位置関係を示している。図3(b)は、図3(a)におけるW1部の拡大図である。説明の都合上、ジャム処理時などの、非紙搬送中でニップ圧解除時の位置を図示してある。
図1(a1)〜(a2)、図4(b1)〜(b2)は、図3中のそれぞれ矢印a、bで示した方向の、定着装置100における定着フィルム105と捕集部材109の関係を示す断面図、側面図を示している。後に詳述するが、図1(a1)は、加熱ユニット101のニップ加圧状態で離型ワックスを捕集する第1の位置、図1(a2)はニップ圧解除状態で定着フィルム105を保護する第2の位置を示す。なお、図1(a1)、図1(a2)では、捕集部材109及びその先端部109cの姿勢が示されている。
また、図4(b1)、(b2)は、それぞれ図1(a1)、(a2)と同タイミングの圧解除カム111の姿勢を示している。なお、本実施形態において、加熱ユニット101は、図4(b1)に示されるように、加圧バネ108により加圧板112を介して、矢印F方向に加圧される構成になっている。
また、加熱ユニット101は、定着装置100の外部の可動部品(プロセスカートリッジを取り出すための不図示のドア(以下CRGドア)の開閉動作等、ジャム処理時に操作を行う)にリンクされる。そして、この可動部品を介して受ける力により、圧解除軸113および圧解除カム111を回転させて、加圧板112を押し上げることにより、加圧ローラ102を圧解除することができる。
(トナー画像の加熱によって生ずる離型ワックスから気化した成分とその対処)
定着ニップ部Nは、離型ワックスを含有するトナーを用いて形成されたトナー像を担持するシートSを挟持搬送しつつ加熱することで、トナー画像をシートSに定着させる。
(定着シャッタを兼ねる離型ワックス捕集部)
本発明の実施形態に係る離型ワックス捕集部としての捕集部材109は、以下の第1の位置と、第2の位置と、に移動するものである。ここで、第1の位置は、記録材の搬送路が開放された状態で、トナー画像の加熱によって生ずる離型ワックスから気化した成分を捕集する位置である。また、第2の位置は、記録材の搬送路を遮蔽する位置である。
このような移動部材である捕集部材109は、記録材の搬送方向に直交する方向が長手方向となる形状を備える。また、長手方向に直交する断面内で円弧状の形状を備える。この捕集部材109は、定着シャッタを兼ね、図1(a1)に示すように加熱ユニット101の外周側を回動可能である。そして、記録材の搬送路が開放された第1の位置(図1(a1))では離型ワックスを捕集する捕集部として機能する。一方、先端109cが記録材の搬送路を遮蔽する第2の位置(図1(a2))では定着シャッタとして機能する。
1)離型ワックス捕集部の材料
ここで、離型ワックス捕集部としての捕集部材109は、PBTやPET等の樹脂材料(離型ワックス成分と親和性が高い)で形成され、気化した離型ワックス成分を捕集する。
2)離型ワックス捕集部の配置
捕集部材109は、図4に示すように、捕集部材109の円弧リブ109bが定着フレーム107の円弧溝107bに係合することで、摺動自在(回転可能)とされている。ここで、捕集部材109は、加熱ユニット101が加熱された際に、自身の温度が離型ワックス成分が液相状態となる温度に昇温されるよう、定着フィルム105に対して外周側で一定の距離t離れた位置に配設される部分を有する(図1(a1))。本実施形態では、捕集部材109は、全ての部分が外周側で一定の距離t離れた位置に配設されている。
そして、加熱回転体としての定着フィルム105からの輻射熱により加熱され、捕集部材109が、離型ワックスが液相状態を保つ温度になることで、濡れを利用してワックス成分を捕集できる。
一定の距離tに関して、本実施形態では、図4(b1)に示すように、円弧溝107bの円弧中心を、定着フィルム105の仮想回転中心(定着フィルム105が加圧ローラ102と定着ニップ部Nを形成し、シートSを搬送する状態)と同じにしている。これにより、定着フィルム105と捕集部材109との距離がtとなるように配されている。すなわち、関連する部品が定着フレーム107(円弧溝107b)に対し位置が決まることで比較的簡易に所定距離tを管理できるように構成されている。
2)離型ワックス捕集部の動作
上述したように、本実施形態に係る離型ワックス捕集部としての捕集部材109は、加熱ユニット101の外周側を回動可能である。そして、記録材の搬送路が開放された状態で離型ワックスを捕集する第1の位置(図1(a1))では、離型ワックスを捕集する捕集部として機能する。一方、ニップ圧解除状態で先端109cが記録材の搬送路を遮蔽して定着フィルムを保護する第2の位置(図1(a2))では、定着シャッタとして機能する。
具体的には、捕集部材109は、長手方向端部の軸部109a(図1(a1)、(a2))により、長手方向端部に設けられるカム114(図3(c))の溝部114a(図1(a1)、(a2))と摺動自在に係合している。また、捕集部材109は、突起部109bにより、定着フレーム107の円弧溝107bに摺動自在に係合している(図3(b))。
ここで、カム114は、圧解除カム111(図3(c))が固定された圧解除軸113に固定されている。そして、図1(a1)または図1(b1)の状態から、圧解除軸113を中心に圧解除カム111が回転すると、同期してカム114および捕集部材109(軸部109a)は回転し、定着シャッタを兼ねる先端部109cも、円弧溝107bに沿って回転する。
即ち、図3(c)に示すように、圧解除軸113を共通の軸として、圧解除カム111と後述するカム114が設けられているため、第2の位置で定着シャッタとして機能する捕集部材は、加熱回転体を離間させる際に使用する圧解除機構と同期して動作する。このようにして、捕集部材109の先端部109cは、シートS搬送路の定着ニップ部Nの直近上流を遮蔽する第2の位置に移動できる(図1(a2))。なお、元の位置へ戻るためには、前述の逆の手順をたどることとなる。
(本実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、捕集部材を、記録材搬送中に自身を昇温させる熱源である定着フィルムに対して比較的簡易に所定距離tに位置決めでき、かつ、定着シャッタとしても使用することができる。
《第2の実施形態》
次に、本発明の第2の実施形態を図5乃至図7を用いて説明する。
図5(a)は本実施形態における画像加熱装置としての定着装置200の構成を示す斜視図で、図6、図7は定着装置200における定着フィルムと捕集部材兼定着シャッタの関係を示した図である。第1の実施形態と異なる点は、定着器200の構成のうち捕集部材209はギア部209aを有し、定着フレーム207に回転自在に支持された回転軸113に固定され、ギア214と連動して回転する点である。第1の実施形態と同じ構成及び機能を成す部品に関しては、第1の実施形態と同じ番号を付すことで、再度の説明は割愛する。
本実施形態の定着装置200に関して、図5(b)に示すように定着シャッタを兼ねる捕集部材209が取り付けられた定着フレーム207は、図6(a2)に示すように、捕集部材209の移動方向をガイドする円弧状の円弧リブ207bを備える。そして、捕集部材209は、円弧溝209bにより円弧リブ207bに摺動自在に係合している。なお、円弧リブ207bは、不図示のカシメなどの手段により、定着フレーム207に一体に固定されている。
ここで、円弧リブ207bの円弧中心は、定着フィルム105の仮想回転中心(定着フィルム105が加圧ローラ102と定着ニップ部Nを形成し、シートSを搬送する状態)と同じにしている。これにより、定着フィルム105と捕集部材209との距離がtとなるように配されている。このように、関連部品が定着フレーム207に対し位置が決まり、比較的簡易に所定距離tを管理できるように構成されている。
以下、捕集部材209の動作を説明する。図6(a1)は加熱ユニット101のニップ加圧状態で離型ワックスを捕集する第1の位置を示し、図6(a2)は、ニップ圧解除状態でフィルムを保護する第2の位置を示している。また、図7(b1)、(b2)は、それぞれ図6(a1)、(a2)と同タイミングの側面図である。
ここで、図7(b1)の軸113に固定された圧解除カム111が同図中の矢印方向に回転すると、同じ軸113(図5(b))に固定されたギア214は、同期して同図中矢印方向に回転する。ギア214は、捕集部材209の歯面と係合している。捕集部材209は、円弧リブ207bと係合する円弧溝209bに沿って回動し、回動に伴い、捕集部材209の先端部209cは定着ニップ部Nの直近で上流側を定着シャッタとして遮蔽する。なお、定着ニップ部Nの直近で上流側の定着シャッタ開放時は、以上の逆方向に動作する。
《第3の実施形態》
次に、本発明の第3の実施形態に関して、図8乃至図10を用いて説明する。第1、第2の実施形態では、捕集部材が第1の位置と第2の位置に移動する構成であった。本実施形態では、離型ワックスから気化した成分を定着器内に滞留させる滞留部材を定着シャッタとしても用いるものである。滞留部材は気化成分を定着器内に滞留させ搬送ローラ等への付着を抑えるものである。なお、本実施形態において、第1、第2の実施形態と同じ構成及び機能を成す部品に関しては、第1、第2の実施形態と同じ番号を付すことで、説明は割愛する。
本実施形態では、定着器300の構成部品である滞留部材309が、円弧状でなく直線状の移動軌跡となるように移動する。即ち、定着装置300に関して、図8(b)に示すように定着シャッタを兼ねる滞留部材309が取り付けられた定着フレーム307は、図9(a1)に示すように、滞留部材309の移動方向をガイドする直線状のガイドリブ307bを持つ。ガイドリブ307bは、カシメなどの不図示の手段により、定着フレーム307に一体に構成されたものである。
ここで、図8(b)に示す圧解除軸113を中心に圧解除カム111が回転すると、同期してカム314およびカムフォロア部309a、溝309bは直線状のガイドリブ307bに沿って移動し、定着シャッタを兼ねる先端部309cも、同様に移動する。これにより、滞留部材309の先端部309cが、定着ニップ部Nの直近で上流側の遮蔽を行ない、定着シャッタとして機能することとなる。なお、滞留部材309のカムフォロワ部309a(図9)は、バネ320によって図中上方へ付勢されている。
図9(a1)は、加熱ユニット101のニップ加圧状態で離型ワックスを滞留させる空間を形成する第1の位置を示している。また、図9(a2)は、ニップ圧解除状態で記録材の搬送路を遮蔽して定着フィルムを保護する第2の位置を示している。なお、図10(b1)、(b2)は、それぞれ図9(a1)、(a2)と同タイミングの連動状態を示す。
以上、本実施形態によれば、第1、第2の実施形態と同様の効果を得られるのは勿論のこと、滞留部材の配置領域を大きく取らないで済むので定着装置の小型化が可能となる。
(変形例)
上述した第1及び第2実施形態では、捕集部材をニップ部の記録材入口側に移動させる構成を示したが、出口側に移動する構成としても良い。
上述した実施形態では、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
102・・加圧ローラ、105・・定着フィルム、109、209・・捕集部材(兼定着シャッタ)、309・・滞留部材、N・・定着ニップ部、S・・記録材(シート材)

Claims (10)

  1. 加熱回転体と、
    前記加熱回転体と共に、ワックスを含有するトナーを用いて形成されたトナー画像を担持した記録材を挟持搬送して前記トナー画像を加熱するニップ部を形成する対向体と、
    前記ニップ部で加熱されることにより前記ワックスから気化した成分を捕集する捕集部材であって、前記加熱回転体からの輻射熱により加熱されることで、前記成分が液相状態となる温度に昇温する捕集部材と、
    を有する画像加熱装置において、
    前記捕集部材は、前記記録材の搬送路を開放する第1の位置と、前記記録材の搬送路を遮蔽する第2の位置と、に移動可能であることを特徴とする画像加熱装置。
  2. 前記捕集部材の前記第1の位置から前記第2の位置における移動は、前記加熱回転体を前記対向体から離間させる際に使用する圧解除機構と同期することを特徴とする請求項1に記載の画像加熱装置。
  3. 前記第1の位置における前記捕集部材は、前記加熱回転体からの輻射熱により前記ワックスから気化した成分が液相状態となる温度に保たれる部分を有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像加熱装置。
  4. 前記第1の位置における前記捕集部材は、前記加熱回転体との間の距離が一定に保たれる部分を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  5. 前記捕集部材は、記録材の搬送方向に直交する方向が長手方向となる形状を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  6. 前記第1の位置と前記第2の位置との間の前記捕集部材の移動軌跡が、円弧状もしくは直線状であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  7. 前記加熱回転体を支持する支持部材と、
    前記支持部材を加圧方向に移動可能に支持する筐体と、
    前記加熱回転体の内周面と接触するバックアップ部材と、
    を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  8. 前記捕集部材は、前記筐体もしくは前記支持部材に対し位置決めされることを特徴とする請求項7に記載の画像加熱装置。
  9. 前記加熱回転体は、加熱源によって加熱される無端ベルトであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  10. 前記対向体は加圧ローラであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
JP2014068577A 2014-03-28 2014-03-28 画像加熱装置 Active JP6316058B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014068577A JP6316058B2 (ja) 2014-03-28 2014-03-28 画像加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014068577A JP6316058B2 (ja) 2014-03-28 2014-03-28 画像加熱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015191115A JP2015191115A (ja) 2015-11-02
JP6316058B2 true JP6316058B2 (ja) 2018-04-25

Family

ID=54425649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014068577A Active JP6316058B2 (ja) 2014-03-28 2014-03-28 画像加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6316058B2 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0369981A (ja) * 1989-08-09 1991-03-26 Minolta Camera Co Ltd 画像形成装置の定着装置
JPH05265339A (ja) * 1992-03-17 1993-10-15 Ricoh Co Ltd 定着装置
JPH0619344A (ja) * 1992-06-30 1994-01-28 Canon Inc 定着装置及び該定着装置を具備した画像形成装置
JP2004151240A (ja) * 2002-10-29 2004-05-27 Canon Inc 定着装置
JP2008185878A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Canon Inc 画像加熱装置
JP2011237555A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Canon Inc 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置
JP5748444B2 (ja) * 2010-10-07 2015-07-15 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP5679786B2 (ja) * 2010-12-02 2015-03-04 キヤノン株式会社 定着装置
KR102002534B1 (ko) * 2013-01-07 2019-07-22 휴렛-팩커드 디벨롭먼트 컴퍼니, 엘.피. 정착유닛 및 이를 채용한 화상형성장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015191115A (ja) 2015-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8620181B2 (en) Process cartridge and electrophotographic image forming apparatus
JP5936333B2 (ja) 像加熱装置および画像形成装置
JP2009258203A (ja) 定着装置および画像形成装置
US20200125013A1 (en) Image forming apparatus
JP5409676B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2003140480A (ja) 画像形成装置
US7720414B2 (en) Fixing apparatus having guide member
JP6316058B2 (ja) 画像加熱装置
US20120243906A1 (en) Image holding member unit and image forming apparatus
JP6950308B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6801399B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6135919B2 (ja) プロセスユニット及び画像形成装置
JPS599673A (ja) 静電写真式複写装置
US10303109B2 (en) Image forming apparatus
JP3516301B2 (ja) 画像形成装置
US9541866B2 (en) Fixing device that reduces friction against sheet and image forming apparatus including the same
JP2008007242A (ja) 給紙装置
JP4598933B2 (ja) 定着装置
JP3023978B2 (ja) 画像形成装置
JPH07232840A (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP7035545B2 (ja) 画像形成装置
JP2012230297A (ja) 画像形成装置
JP3689633B2 (ja) プロセスカートリッジおよび画像形成装置
US20240012350A1 (en) Image forming apparatus
JP3976215B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170321

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180327

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6316058

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03