JP4598933B2 - 定着装置 - Google Patents

定着装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4598933B2
JP4598933B2 JP2000264718A JP2000264718A JP4598933B2 JP 4598933 B2 JP4598933 B2 JP 4598933B2 JP 2000264718 A JP2000264718 A JP 2000264718A JP 2000264718 A JP2000264718 A JP 2000264718A JP 4598933 B2 JP4598933 B2 JP 4598933B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer material
fixing
transfer
fixing device
separating member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000264718A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002072750A (ja
Inventor
正雄 安藤
孝弘 畔田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000264718A priority Critical patent/JP4598933B2/ja
Publication of JP2002072750A publication Critical patent/JP2002072750A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4598933B2 publication Critical patent/JP4598933B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、転写材に転写された未定着トナー像を加熱して定着させる定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置は、画像形成時には電子写真感光体表面を帯電装置によって一様に帯電し、帯電された電子写真感光体表面を露光装置によって露光して静電潜像を形成する。そして、この静電潜像を現像装置で現像してトナー像を形成し、このトナー像を転写装置によって用紙などの転写材に転写した後、定着装置によりトナー像を転写材上に永久固着画像として定着して、出力する。
【0003】
前記定着装置は、例えば図17に示すように、感光ドラム2と転写ローラ5間の転写ニップでトナー像が転写された用紙などの転写材Pを、搬送ガイド9を介して定着装置7の定着容器10の転写材搬入側(搬入口)に設けた入口ガイド11を通して加熱ローラ12と加圧ローラ13間に形成される定着ニップで挟持搬送し、加熱ローラ12内に設けた加熱体(ハロゲンヒータ)14による加熱と前記定着ニップでの加圧により、未定着トナー像を転写材P上に永久固着画像として溶融定着する。加圧ローラ13は、加熱ローラ12の回転駆動により従動回転する。
【0004】
トナー像が定着された転写材Pは、バネ15により加熱ローラ12表面に所定の押圧力で当接する分離爪16で加熱ローラ12から分離され、定着排紙ローラ対17と分離上ガイド18、分離下ガイド19を介して外部に排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
画像形成装置に設けた定着装置内でジャム(紙詰まり)が発生した場合、操作カバーを開けてジャム処理用のノブを回して加熱ローラを正回転させることにより、加熱ローラと加圧ローラ間の定着ニップに挟持されたジャムした転写材を外部に取出す方法が一般的に知られている。
【0006】
また、図17に示した上記定着装置7を備えた画像形成装置では、定着装置7内でジャム(紙詰まり)が発生した場合、図18に示すように、加熱ローラ12を駆動手段(不図示)により逆回転(左回転)させて挟持されたジャムした転写材(用紙)Pを前記定着ニップの上流側に逆送させて定着ニップから開放し、操作カバーを開けてジャムした転写材Pを外部に取出すことができる。
【0007】
このような構成の場合、図18に示すように、先ず、上記ジャム処理により逆送して排出された転写材Pの後端(転写材Pの前記転写ニップ側の端部)が感光ドラム2と転写ローラ5間に形成される転写ニップで止められる。そして、図19に示すように、更に転写材Pの排出が進むと、転写Pの先端(転写材Pの前記定着ニップ側の端部)側の表面に形成されたトナー像が加熱ローラ12の余熱によって溶融され、加熱ローラ12に付着する場合がある。
【0008】
このように転写材Pが加熱ローラ12に付着した状態で、ユーザの不注意でこの転写材Pを排出せずに更に加熱ローラ12を逆回転させた場合、図20に示すように、転写材Pが加熱ローラ12に巻き付いてしまい、最悪の場合転写材Pを除去できなくなるという不具合があった。
【0009】
そこで、従来では、例えば特開平8−185073号公報に開示されているように、加熱ローラと加圧ローラ間の定着ニップに対して転写材Pの搬送方向上流側に、加熱ローラに所定の押圧力で接触する転写材分離爪を設けて、この転写材分離爪で転写材Pの加熱ローラへの巻き付きを防止する構成が提案されていた。
【0010】
しかしながら、このような構成では前記転写材分離爪で加熱ローラ12表面を傷つけたり摩耗させることがあった。更に、前記転写材分離爪は、耐熱性、耐摩耗性に優れた材質で形成する必要があるので、コストアップを招いていた。
【0011】
そこで本発明は、安価な構成でジャム処理時に転写材Pの加熱ローラへの巻き付きを防止することができる定着装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、転写材を挟持搬送する正逆回転自在な一対の定着用回転体と、前記一対の定着用回転体で形成される定着ニップに転写材を搬入する搬入口に設けられ、前記定着ニップに転写材を案内する入口ガイドと、を有し、前記定着ニップに挟まれた状態で停止した転写材を、前記一対の定着用回転体を逆回転させて前記搬入口から排出する機能を有する定着装置において、前記一対の定着用回転体のいずれに対しても非接触で且つ前記入口ガイドから離れた第1の位置と、前記一対の定着用回転体のいずれに対しても非接触で且つ前記第1の位置よりも前記入口ガイドに近く、前記搬入口からの転写材の排出を許容しつつ前記第1の位置に位置する時よりも前記搬入口が狭くなる第2の位置との間を移動する可動部材を有し、転写材を前記搬入口から排出する時に、前記可動部材を前記第1の位置から前記第2の位置に移動させて前記搬入口を狭め、排出される転写材を前記入口ガイドと共に前記搬入口を形成する前記可動部材により押さえて、転写材が前記一対の定着用回転体に巻き付くことを抑制する、ことを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0018】
〈実施の形態1〉
図1は、本発明の実施の形態1に係る定着装置を備えた画像形成装置(本実施の形態では電子写真方式のレーザビームプリンタ)を示す概略構成図である。なお、図17乃至図20に示した従来例の定着装置を備えた画像形成装置と共通の部材には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0019】
本画像形成装置1は、像担持体としての感光ドラム2を備えている。感光ドラム2の周囲には、帯電ローラ3、現像装置4、転写ローラ5が配設されており、感光ドラム2と現像装置4間の上方には露光装置6が配設され、画像形成部を構成している。また、感光ドラム2と転写ローラ5間に形成される転写ニップの転写材搬送方向の下流側には、搬送ガイド9を介して定着装置7が配設されている。感光ドラム2、帯電ローラ3及び現像装置4は、一体的にカートリッジ化されてプロセスカートリッジ8を形成し、画像形成装置本体40に着脱自在に装着されている。
【0020】
感光ドラム2は、本実施の形態では負帯電の有機感光体で、アルミニウム製のドラム基体上に感光体層を有しており、駆動手段(不図示)により所定の周速(プロセススピード)で矢印方向(時計方向)に回転駆動され、その回転過程において接触する帯電ローラ3により負極性の一様な帯電を受ける。
【0021】
接触帯電手段としての帯電ローラ3は、感光ドラム2表面に所定の押圧力で当接して回転駆動され、帯電バイアス電源(不図示)から印加される帯電バイアスによって感光ドラム2を所定の極性、電位に均一に帯電する。
【0022】
現像装置4は、現像部にて感光ドラム2表面と略当接する回転自在な現像スリーブ4aを備えており、現像部にて感光ドラム2上の静電潜像にトナーを付着させてトナー像として顕像化する。
【0023】
転写手段としての転写ローラ5は、感光ドラム2表面に所定の押圧力で接触して転写ニップを形成し、転写バイアス電源(不図示)から印加される転写バイアスにより、感光ドラム2と転写ローラ5間の転写ニップにて感光ドラム2表面のトナー像を用紙などの転写材Pに転写する。
【0024】
露光装置6は、パーソナルコンピュータ(不図示)などから入力される画像情報の時系列電気デジタル画像信号に対応して変調されたレーザ光(露光ビーム)がレーザ出力部(不図示)から出力され、帯電された感光ドラム2表面を走査露光Lすることにより、画像情報に対応した静電潜像を形成する。
【0025】
定着装置7は、内部に加熱体(ハロゲンヒータ)14を備えた加熱ローラ12と加圧ローラ13を有しており、加熱ローラ12と加圧ローラ13間の定着ニップにて転写材Pを挟持搬送しながら、転写材Pの表面に転写されたトナー像を加熱加圧して熱定着させる。加圧ローラ13は、駆動手段(不図示)により回転駆動される加熱ローラ12の回転によって従動回転する。また、定着装置7の加熱ローラ12と加圧ローラ13間の定着ニップに対して転写材Pの搬送方向上流側(転写材Pの定着装置7への搬入側)には、転写材Pの加熱ローラ12への巻き付きを防止する可動部材である転写材分離部材20が設けられている(定着装置7及び転写材分離部材20の詳細については後述する)。
【0026】
次に、上記した画像形成装置による画像形成動作について説明する。
【0027】
画像形成時には、感光ドラム2は駆動手段(不図示)により矢印方向(時計方向)に所定の周速で回転駆動され、帯電バイアスが印加された帯電ローラ3により一様に所定電位に帯電される。そして、帯電された感光ドラム2上に露光装置6にからレーザ光による走査露光Lが与えられることにより、感光ドラム2上の電位は走査露光Lされた部分の電位が低下して、パーソナルコンピュータ(不図示)などから入力される画像情報に応じた静電潜像が形成される。
【0028】
そして、現像部にて感光ドラム2の帯電極性(負極性)と同極性の現像バイアスが印加された現像装置4の現像スリーブ4aにより、感光ドラム2上に形成された静電潜像にトナーを付着させて、反転現像によりトナー像として顕像化する。
【0029】
一方、カセット21内の用紙などの転写材Pは、ピックアップローラ22により給紙され、給紙ローラ23、リタードローラ24、給紙搬送ローラ25によって、感光ドラム2上でのトナー像の形成と同期してレジストローラ対26まで搬送される。そして、感光ドラム2上のトナー像が感光ドラム2と転写ローラ5間の転写ニップに到達すると、このタイミングに合わせて転写材Pがレジストローラ対26によって転写ニップに搬送される。
【0030】
そして、前記トナーと逆極性(正極性)の転写バイアスが印加された転写ローラ5により、転写ニップに搬送された転写材Pに感光ドラム2と転写ローラ5間に発生する静電力によって、感光ドラム2上のトナー像が転写される。そして、トナー像が転写された転写材Pは、搬送ガイド9を介して定着装置7に搬送され、発熱体14が内部に設けられた加熱ローラ12と加圧ローラ13間の定着ニップにてトナー像を転写材Pに加熱、加圧して熱定着する。トナー像が定着された転写材Pは、搬送ローラ対27、排紙ローラ対28を介して排紙トレイ29上に排紙され、一連の画像形成動作を終了する。
【0031】
また、上記転写後に感光ドラム2に残留している転写残トナーは、クリーニング装置(不図示)によって除去されて回収される。
【0032】
次に、上記定着装置7及びこれに備えられた転写材分離部材20の構成について説明する。
【0033】
図2に示すように、本実施の形態では、定着装置7の定着容器10の転写材搬入側(搬入口)に設けた入口ガイド11と加熱ローラ12間の長手方向に沿って転写材分離部材20が設けられている。転写材分離部材20の加熱ローラ12側には、加熱ローラ12と近接するようにして転写材押さえ部20aが形成されている。また、転写材分離部材20の転写材押さえ部20aと反対側(転写材Pの搬入側)の端部20bは、入口ガイド11と反対側に傾斜している傾斜面が形成されている。転写材分離部材20は、図2、図3に示すように、定着容器10の両側に設けられた穴10a及び穴10bに、転写材分離部材20の両側に設けた第1軸20c及び第2軸20dがそれぞれ回動可能に軸支されている。
【0034】
転写材分離部材20の一端側の第1軸20cにはバネ30が設けられており、そのバネ30の各端部が転写材分離部材20と定着容器10の穴10cにそれぞれ係止され、転写材分離部材20を図2において時計方向に付勢している。また、入口ガイド11のバネ30側の端部には当接片11aが設けられており、バネ30によって付勢された転写材分離部材20の端部突起部20eが当接することにより位置が保たれている。
【0035】
転写材分離部材20の他端側に設けた第2軸20dの先端近傍には、図4、図5に示すように、第2軸20dの半径方向に突出した突起部20fが形成されている。第2軸20dの周面には押し込み部材31が移動自在に設けられており、定着容器10に固着された支持部材32内の開口穴32aに挿入されている。この支持部材32には案内溝32bが形成されており、押し込み部材31に形成された突起部31aが挿入されることにより、押し込み部材31が回転することなく一定の姿勢が保たれる。
【0036】
また、支持部材32には、押し込み部材31に形成された爪31bが係止される係止部32cが形成されており、押し込み部材31と転写材分離部材20の第2軸20dとの間に配設されたバネ33の付勢力によって、押し込み部材31が飛び出して外れないように構成されている。また、押し込み部材31の第2軸20d側の周面は、第2軸20dの突起部20fが係合するようにカム形状をなす斜面31cとなっている。
【0037】
これにより、図4、図6に示す押し込み部材31が第2軸20dに押し込まれていない状態から、図7、図8に示すように所定量押し込まれた時に、第2軸20dの突起部20fが押し込み部材31の斜面31cに沿いながら所定角度回転する。
【0038】
なお、34は、押し込み部材31を押し込むためのピンであり、図1に示した画像形成装置1の手前側に開閉可能に配設された操作カバー(不図示)の内壁側に設けられている。よって、操作カバー(不図示)の開閉に連動してピン34が移動する。また、加熱ローラ12の回転軸にはジャム処理用のノブ(不図示)が設けられており、このノブを回すことにより加熱ローラ12を転写時と逆方向に回転させることができる。
【0039】
次に、画像形成装置1でジャムが発生した場合の本実施の形態におけるジャム処理動作について説明する。
【0040】
通常の画像形成動作時には、トナー像が転写された転写材Pは入口ガイド11の傾斜上面に沿って加熱ローラ12と加圧ローラ13間の定着ニップに搬送され、加熱、加圧されてトナー像が転写材Pに熱定着されて排出される。この時は、画像形成装置本体40の操作カバー(不図示)は閉じられているため、図7、図8に示したように、ピン34によって押し込み部材31は第2軸20d周面に押し込まれた状態で保持されている。この時、第2軸20dの突起部20fが押し込み部材31の斜面31cに沿いながら所定角度回転した状態であるため、転写材分離部材20は、バネ30による付勢力に抗して所定角度回転した図9の位置(第1の位置)に保持されている。
【0041】
そして、画像形成装置1内でジャムが発生すると、転写材検出手段(不図示)からの検知信号に基づいて画像形成動作が停止される。ジャムのタイミングによっては、図9のように、定着装置7の加熱ローラ12と加圧ローラ13に転写材Pが挟持されたままの状態で停止することがある。この時、先ず通常は操作カバー(不図示)を開く。すると、ピン34は押し込み部材31から離れるように移動するため、押し込み部材31はバネ33の付勢力によって第2軸20dから離れるように移動しようとする。また、転写材分離部材20は、その自重とバネ30の付勢力によって矢印方向(時計方向)に回転しようとする。
【0042】
従って、転写材分離部材20は、操作カバー(不図示)の開きに連動して第2軸20dの突起部20fが押し込み部材31の斜面31cに沿うように矢印方向(時計方向)に回転して、転写材分離部材20の端部突起部20eが入口ガイド11の当接片11aに当接した状態になる(図9に示した破線の位置、第2の位置)。
【0043】
そして、ユーザがジャム処理用のノブ(不図示)を回して、図10に示すように、加熱ローラ12を矢印方向(反時計方向)に回転させる。すると、加熱ローラ12と加圧ローラ13間の定着ニップの上流側(転写材Pの搬入側)に排出された転写材Pの後端が、感光ドラム2と転写ローラ5間の転写ニップに止められる。
【0044】
そして、更に転写材Pの排出が進むと、図11に示すように、定着ニップを抜けた転写材Pの先端側上面が転写材分離部材20の転写材押さえ部20aの先端に当接して押さえられ、転写材Pの中央部が上方に持ち上げられた状態になる。この際、転写材Pの先端側が転写材分離部材20の転写材押さえ部20aで押さえられているので、定着ニップを抜けた転写材Pの先端が加熱ローラ12に付着しても転写材押さえ部20aで規制されることにより、転写材Pの先端側が加熱ローラ12に巻き付くことはない(抑制される)
【0045】
従って、図12に示すように、ジャムした転写材Pが加熱ローラ12に巻き付くことなく、転写ニップと定着ニップ間に排出されることにより容易に除去することができる。
【0046】
また、本実施の形態において、転写材分離部材20の転写材押さえ部20aが加熱ローラ12により近接しているほうが、ジャムした転写材Pの加熱ローラ12への付着が少なくなり、ジャムした転写材Pを加熱ローラ12から分離する作用が大きくなる。
【0047】
また、上記ジャム処理時には、バネ30の付勢力によって転写材分離部材20の端部突起部20eが入口ガイド11の当接片11aに付勢される。この際、図11のように転写材Pの中央部が上方に持ち上がることにより、図13に示すように、転写材Pは転写材分離部材20の傾斜面を有する端部20bに沿って接する。これにより、転写材分離部材20の端部突起部20eを入口ガイド11の当接片11aに当接させる力が作用し、バネ30の付勢力と合わせてより強く付勢される。従って、転写材分離部材20の位置が確実に維持されるので、転写材Pの先端側を加熱ローラ12に巻き付けることなく、確実に分離させて排出することができる。
【0048】
そして、上記したジャム処理が終了すると操作カバー(不図示)を閉じる。すると、この操作カバーに設けられたピン34が押し込み部材31に当接して、押し込み部材31がバネ33の付勢力に抗して第2軸20dの周面を移動していく。即ち、転写材分離部材20の突起部20fが押し込み部材31の斜面31cに沿いながら回動するため、転写材分離部材20はバネ30の付勢力に抗して図12の状態から反時計方向に回動して転写材Pの搬送路から離れ、図9に示した位置まで移動して停止し、画像形成可能状態に戻る。
【0049】
このように本実施の形態では、ジャム処理時に加熱ローラ12を逆回転させてジャムした転写材Pを定着ニップの上流側(転写材Pの搬入側)に排出した時、転写材分離部材20の転写材押さえ部20aでジャムした転写材Pが加熱ローラ12に巻き付かないように分離することができるので、安価な構成で容易にジャム処理することができる。
【0050】
また、転写材分離部材20が直接加熱ローラ12表面に接触しないので、加熱ローラ12表面を傷つけたり摩耗させることはない。
【0051】
また、本実施の形態において、転写材分離部材20の転写材押さえ部20aをリブ形状に形成して加熱ローラ12の軸線方向に沿って複数個配列した構成でも良い。また、本実施の形態では、転写材分離部材20はバネ30によって入口ガイド11の当接片11aに当接して位置を保っているが、この当接片は特に入口ガイド11に設ける必要はなく、例えば定着容器10に設けても良い。
【0052】
また、本実施の形態の定着装置7は、加熱ローラ12を有するローラ定着器を用いたが、これに限らずフィルムを用いたサーフ定着器や誘導加熱体を用いた定着器などにおいても本発明を適用することができる。
【0053】
〈実施の形態2〉
図14、図15は、本実施の形態における画像形成装置の定着装置7であり、本実施の形態の定着装置7では、転写材分離部材20′の形状が異なる以外は実施の形態1と同様である。転写材分離部材20′の回動動作、他の構成及び画像形成動作は実施の形態1と同様であり、本実施の形態ではそれらの説明は省略する。
【0054】
実施の形態1では転写材分離部材20に設けた転写材押さえ部20aを入口ガイド11の当接片11aに当接して、ジャム時における転写材押さえ部20aの位置を保持する構成であったが、本実施の形態では加熱ローラ12の長手方向に配置した板状の転写材分離部材20′の端部20b′を入口ガイド11の当接片11aに当接して、ジャム時における転写材分離部材20′の位置を保持するようにした。
【0055】
板状の転写材分離部材20′は通常の画像形成時では、実施の形態1と同様に図14に示した位置を保っている。そして、ジャム処理操作時には、図15に示すように、転写材分離部材20′はバネ30の付勢力によって時計方向に付勢され、入口ガイド11の当接片11aに転写材分離部材20′の端部20b′に当接して、ジャム時における転写材分離部材20′の位置を保持する。
【0056】
本実施の形態では、入口ガイド11の当接片11aの位置が実施の形態1の場合に比べて加熱ローラ12側に近接しているので、転写材分離部材20′の端部20b′は、実施の形態1の場合よりも加熱ローラ12側に近接して傾斜した姿勢を保っている。即ち、転写材分離部材20′の端部20b′の位置が実施の形態1の転写材分離部材20に形成した転写材押さえ部20aの位置と略同じとなる。
【0057】
そして、ジャム処理時は、転写材分離部材20′の端部20b′を入口ガイド11の当接片11aに当接させてバネ30の付勢力で付勢することにより、転写材分離部材20′の位置が確実に維持されるので、本実施の形態おいても実施の形態1と同様に転写材Pの先端側を加熱ローラ12に巻き付けることなく、確実に分離させて排出することができる。
【0058】
また、転写材分離部材20′の端部20b′は、実施の形態1の場合よりも加熱ローラ12側に近接して傾斜した姿勢を保っているので、ジャム処理時に上記したように転写材Pの中央部が上方に持ち上がっても転写材分離部材20′は反時計方向に回動せず、位置を保つことができる。
【0059】
〈実施の形態3〉
図16は、本実施の形態に係る定着装置を備えた画像形成を示す概略構成図である。なお、図1に示した実施の形態1と同一部材には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0060】
この画像形成装置には、画像形成時での装置内の昇温を抑えるために排熱ファン(不図示)によって装置内の排熱が行われている。しかしながら、周囲の環境等により熱源である定着装置7近傍の排熱が大き過ぎると、発熱体14で加熱される加熱ローラ12の熱が奪われて消費電力が増加したり、加熱ローラ12の温度が低下することによって転写材P上のトナー像の定着性が劣化する不具合が生じる。特に、加熱ローラ12が大きく露出している転写材Pの搬入口から熱が奪われやすい。
【0061】
そこで、本実施の形態では、図16に示すように、画像形成装置本体40内で定着装置7の転写材Pの紙搬入口近傍の上方に遮蔽板41を設けた構成である。他の構成及び動作は実施の形態1又は2と同様であり、本実施の形態ではそれらの説明は省略する。
【0062】
本実施の形態では、通常画像形成時において転写材分離部材20が転写材Pの搬入口から離れて上方に位置している時に、転写材分離部材20の上方に位置するように遮蔽板41が加熱ローラ12の長手方向に沿って配置されている。よって、通常画像形成時においては、定着装置7の転写材Pの転写材搬入口近傍の上方の空間を転写材分離部材20と遮蔽板41で遮蔽することにより、定着装置7の発熱体14の発熱によって発生する熱が定着装置7の転写材分離部材20を設けた転写材Pの転写材搬入口から装置本体40の外に排熱されるのを抑制することができる。
【0063】
また、ジャム処理時においては、上述したように転写材分離部材20が回動して定着装置7の転写材Pの転写材搬入口を遮蔽するため、定着装置7内は外部の冷気にさらされにくい。従って、定着装置7の保温効果によりジャム処理後の再稼働時に加熱ローラ12を加熱するための電力を節約することができる。一方、転写材分離部材20が閉じられていると、定着装置7の外に熱が伝わりにくくなるため、ジャム処理時に装置内の昇温を防止することができる。
【0064】
また、ジャム処理時に転写材分離部材20が閉じて転写材Pの転写材搬入口を遮蔽するため、ユーザが容易に定着装置7内の高温部に触れることが無いため、火傷を負うことを防止することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、転写材が一対の定着用回転体の逆回転により搬入口から排出される時に、可動部材を第2の位置に移動させ、排出される転写材を可動部材により押さえて、転写材が一対の定着用回転体に巻き付くことを抑制しているので、ジャムした転写材が定着用回転体に巻き付かないように分離することができ、安価な構成で容易にジャム処理することができる。また、可動部材が直接定着用回転体に接触しないので、定着用回転体表面を傷つけたり摩耗させることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る定着装置を備えた画像形成装置を示す概略構成図。
【図2】本発明の実施の形態1に係る定着装置を示す概略断面図。
【図3】本発明の実施の形態1における定着装置の転写材分離部材を示す正面図。
【図4】本発明の実施の形態1における定着装置の転写材分離部材の一端側を示す部分上面図。
【図5】図4のA−A線断面図。
【図6】本発明の実施の形態1における定着装置の転写材分離部材の一端側を示す部分正面図。
【図7】本発明の実施の形態1における定着装置のジャム処理時における転写材分離部材の一端側を示す部分正面図。
【図8】本発明の実施の形態1における定着装置のジャム処理時における転写材分離部材の一端側を示す部分上面図。
【図9】本発明の実施の形態1における定着装置内でのジャム発生時を示す図。
【図10】本発明の実施の形態1における定着装置内でのジャム処理時を示す図。
【図11】本発明の実施の形態1における定着装置内でのジャム処理時を示す図。
【図12】本発明の実施の形態1における定着装置内でのジャム処理時を示す図。
【図13】本発明の実施の形態1における定着装置内でのジャム処理時の転写材の状態を示す図。
【図14】本発明の実施の形態2における定着装置内を示す図。
【図15】本発明の実施の形態2における定着装置内でのジャム処理時を示す図。
【図16】本発明の実施の形態3に係る定着装置を備えた画像形成装置を示す概略構成図。
【図17】従来例における定着装置内でのジャム発生時を示す図。
【図18】従来例における定着装置内でのジャム処理時を示す図。
【図19】従来例における定着装置内でのジャム処理時の転写材の状態を示す図。
【図20】従来例における定着装置内でのジャム処理時の転写材の状態を示す図。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 感光ドラム(像担持体)
3 帯電ローラ
4 現像装置
5 転写ローラ
6 露光装置
7 定着装置
8 プロセスカートリッジ
10 定着容器
11 入口ガイド
11a 当接片
12 加熱ローラ
13 加圧ローラ
14 発熱体
20、20′ 転写材分離部材(可動部材)
20a 転写材押さえ部
20b、20b′ 端部
31 押し込み部材
32 支持部材
34 ピン
40 装置本体
41 遮蔽板

Claims (1)

  1. 転写材を挟持搬送する正逆回転自在な一対の定着用回転体と、前記一対の定着用回転体で形成される定着ニップに転写材を搬入する搬入口に設けられ、前記定着ニップに転写材を案内する入口ガイドと、を有し、
    前記定着ニップに挟まれた状態で停止した転写材を、前記一対の定着用回転体を逆回転させて前記搬入口から排出する機能を有する定着装置において、
    前記一対の定着用回転体のいずれに対しても非接触で且つ前記入口ガイドから離れた第1の位置と、前記一対の定着用回転体のいずれに対しても非接触で且つ前記第1の位置よりも前記入口ガイドに近く、前記搬入口からの転写材の排出を許容しつつ前記第1の位置に位置する時よりも前記搬入口が狭くなる第2の位置との間を移動する可動部材を有し、
    転写材を前記搬入口から排出する時に、前記可動部材を前記第1の位置から前記第2の位置に移動させて前記搬入口を狭め、排出される転写材を前記入口ガイドと共に前記搬入口を形成する前記可動部材により押さえて、転写材が前記一対の定着用回転体に巻き付くことを抑制する、
    ことを特徴とする定着装置。
JP2000264718A 2000-08-31 2000-08-31 定着装置 Expired - Fee Related JP4598933B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000264718A JP4598933B2 (ja) 2000-08-31 2000-08-31 定着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000264718A JP4598933B2 (ja) 2000-08-31 2000-08-31 定着装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002072750A JP2002072750A (ja) 2002-03-12
JP4598933B2 true JP4598933B2 (ja) 2010-12-15

Family

ID=18752099

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000264718A Expired - Fee Related JP4598933B2 (ja) 2000-08-31 2000-08-31 定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4598933B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1469356A1 (en) * 2001-12-20 2004-10-20 Canon Finetech Inc. Fixing roller and method of producing the same, fixing device and image forming device
US20100322684A1 (en) 2009-06-19 2010-12-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Fuser for image forming apparatus
JP5465036B2 (ja) * 2010-02-22 2014-04-09 キヤノン株式会社 定着装置及び画像形成装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04181977A (ja) * 1990-11-16 1992-06-29 Sharp Corp 画像形成装置
JPH05173394A (ja) * 1991-12-20 1993-07-13 Ricoh Co Ltd 電子写真装置
JPH0596859U (ja) * 1992-05-27 1993-12-27 旭光学工業株式会社 定着装置の記録紙分離爪
JPH0887197A (ja) * 1994-09-16 1996-04-02 Konica Corp 定着装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04181977A (ja) * 1990-11-16 1992-06-29 Sharp Corp 画像形成装置
JPH05173394A (ja) * 1991-12-20 1993-07-13 Ricoh Co Ltd 電子写真装置
JPH0596859U (ja) * 1992-05-27 1993-12-27 旭光学工業株式会社 定着装置の記録紙分離爪
JPH0887197A (ja) * 1994-09-16 1996-04-02 Konica Corp 定着装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002072750A (ja) 2002-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5145839B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JPH06175524A (ja) 画像形成装置
JP2012255948A (ja) 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
JP4760936B2 (ja) 搬送路構造、及び画像形成装置
JP5409676B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP3922220B2 (ja) 定着装置およびそれを備えた画像形成装置
JP5144366B2 (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP4598933B2 (ja) 定着装置
JP2004341288A (ja) 画像形成装置
JP2002296948A (ja) 画像形成装置
JP2003323068A (ja) シート巻き付き検出手段および定着装置
JP3935744B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP4632815B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2008268401A (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2001075391A (ja) 像加熱装置及び画像形成装置
JP2006240840A (ja) 画像形成装置
JP5991272B2 (ja) 定着装置
JP2001175112A (ja) 画像形成装置及び定着器
JP3689633B2 (ja) プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP2005062775A (ja) 画像形成装置
JP2004264518A (ja) 画像形成装置
JP6173144B2 (ja) カバー開閉装置及び画像形成装置
JP2004345754A (ja) シート検知装置、これを用いた定着装置及び画像形成装置
JP5929142B2 (ja) 記録媒体案内部材、画像形成体および画像形成装置
JP2004361442A (ja) 定着装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100406

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100826

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100921

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees