JP5991272B2 - 定着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置に関わり、更に詳しくは定着装置内部の部材の配置を変更することなく簡単な部材を付加するだけで運転速度を可及的に高速化するベルト式定着装置に関する。
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ等に用いられる電子写真方式の画像形成装置がある。この画像形成装置は、一般に感光体ドラムを一様に帯電させて初期化し、この感光体ドラムに光書込みによって静電潜像を形成し、この静電潜像をトナー像化、つまり現像して、そのトナー像を直接または間接に用紙等の転写材に転写した後、その転写したトナー像を定着装置で紙面に定着させる。
上記の定着装置としては、用紙面のトナー像側に接する加熱ローラと、用紙の反対側面に圧接する加圧ローラで用紙を挟持・搬送しながら、用紙に熱と圧力を加えてトナー像を用紙面に定着させる形式のものが多い。また、その熱源として、通常、加熱ローラにはハロゲンランプが内蔵されている。
また、近年では、加熱ローラと加圧ローラというローラ対方式では定着温度の立ち上がりが遅いということから、ベルト方式の定着装置を用いる形式のものが多くなっている。ベルト方式の定着装置は、発熱ローラから定着ベルトを介して加熱ローラに熱を伝導する形式の定着装置である。
この方式の定着装置では、定着ベルトの肉厚を薄く構成し且つ加熱ローラの外周肉厚を薄くし熱容量を下げ、昇温機能を上げることによって、旧来の1対のローラだけの方式に比較して立ち上がりの速い定着機能を発揮することができるとされている。
ところで、ユーザが上記のような画像形成装置を用いる場合、出来るだけ早く印字結果を入手したいと思うのが一般的である。ところが、用紙に印字画像を形成する最終段階の工程を受け持つ定着装置は、紙面に転写されているトナー像のトナーを所定の温度で加熱する必要がある。
ところが、ベルト式定着方式において、加熱ローラと加圧ローラにより、定着ベルトを介して用紙を挟持して搬送することは必須要件である。従って、加熱ローラと定着ベルトから挟持部において用紙に伝達された熱は、用紙を介して加圧ローラにも伝達されて定着温度が低下する。したがって、挟持部には常に新たな熱を供給する必要があり、搬送速度の高速化には制約がある。
ここで、挟持部に至るまでの間に、長く構成された定着ベルトに沿って配置されたガイド板によって用紙を搬送し、定着ベルトの輻射熱によって用紙を予熱する定着装置が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
この特許文献1の技術は、本来の目的は、定着ベルトの走行駆動機構の設計上の自由度を向上させることにあるが、定着前の用紙を予熱することは、搬送速度の高速化にも関連する技法である。
特開平11−024485号公報
ところで、定着前の用紙に予備加熱を行う方法は既存技術として存在するが、特許文献1に開示されている予熱の方法は、用紙の進入口が狭くなったり、定着ベルトが長大で装置が大型化するなどで、設計上の自由度が向上するものとは考えにくいだけでなく、コストの上昇を招くことは間違いない。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであって、定着装置内部の部材の配置を変更することなく簡単な部材を付加するだけで運転速度を可及的に高速化するベルト式定着装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の定着装置は、未定着トナー像を担持して搬送手段により搬送される記録媒体の搬送を引き継いで該記録媒体を挟持し少なくとも熱を加えながら上記未定着トナー像を上記記録媒体に定着する一対の定着手段を備え、上記一対の定着手段のうち一方の定着手段は、内空部を有する中空ローラと、上記中空ローラの上記内空部に設けられた熱源と、上記内空部に配置された受熱部と、該受熱部から延び出して上記中空ローラの外部に引き出された伝熱部と、上記伝熱部に接続され、搬入される上記記録媒体に接触して上記記録媒体を予熱する予熱部材と、を備えるように構成される。
本発明は、定着装置内部の部材の配置を変更することなく簡単な部材を付加するだけで搬入ガイド板に予熱機能を兼用させて運転速度を可及的に高速化する定着装置を提供することができる。
本発明の実施例1に係るフルカラーの画像形成装置(プリンタ、装置本体)の内部構成を説明する断面図である。 (a)は装置本体から定着装置のみを取り出して上流側の二次転写部の構成部材と共に示す図、(b)は(a)のA−A´断面矢視図、(c)はその外観斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明の説明において、印字と印刷は同義に用いられる。
[実施例1]
図1は、実施例1に係るフルカラーの画像形成装置(以下、単にプリンタ、又は装置本体という)の内部構成を説明する断面図である。
図1に示すプリンタ1は、電子写真式で二次転写方式のタンデム型のカラー画像形成装置であり、大別して画像形成部2、中間転写ベルトユニット3、給紙部4、及び両面印刷用搬送ユニット5で構成されている。
上記画像形成部2は、同図の右から左へ4個の画像形成ユニット6(6M、6Y、6C、6K)を多段式に並設した構成からなる。
上記4個の画像形成ユニット6のうち上流側(図の右側)の3個の画像形成ユニット6M、6C及び6Yは、それぞれ減法混色の三原色であるマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の色トナーによるモノカラー画像を形成し、画像形成ユニット6Kは、主として文字や画像の暗黒部分等に用いられるブラック(K)トナーによるモノクロ画像を形成する。
上記の各画像形成ユニット6は、トナー容器(トナーカートリッジ)に収納されたトナーの色を除き全て同じ構成である。したがって、以下ブラック(K)用の画像形成ユニット6Kを例にしてその構成を説明する。
画像形成ユニット6は、最下部に感光体ドラム7を備えている。この感光体ドラム7は、その周面が例えば有機光導電性材料で構成されている。この感光体ドラム7の周面近傍を取り巻いて、クリーナ8、帯電ローラ9、光書込ヘッド11、及び現像器12の現像ローラ13が配置されている。
現像器12は、上部のトナー容器に同図にはM、C、Y、Kで示すようにマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)のいずれかのトナーを収容し、中間部には下部へのトナー補給機構を備えている。
また、現像器12の下部には側面開口部に上述した現像ローラ13を備え、内部には、現像ローラ13にトナーを供給するトナー供給ローラ14のほか、特には図示していないが、トナー撹拌部材、現像ローラ13上のトナー層を一定の層厚に規制するドクターブレード等を備えている。
中間転写ベルトユニット3は、装置本体のほぼ中央で図の左右のほぼ端から端まで扁平なループ状になって延在する無端状の転写ベルト15と、この転写ベルト15を掛け渡されて転写ベルト15を図の反時計回り方向に循環移動させる駆動ローラ16と従動ローラ17を備えている。
上記の転写ベルト15は、トナー像を直接ベルト面に転写(一次転写)されて、そのトナー像を更に用紙に転写(二次転写)すべく用紙への転写位置まで搬送するので、ここではユニット全体を中間転写ベルトユニットといっている。
この中間転写ベルトユニット3は、上記扁平なループ状の転写ベルト15のループ内にベルト位置制御機構18を備えている。ベルト位置制御機構18は、転写ベルト15を介して感光体ドラム7の下部周面に押圧する導電性発泡スポンジから成る一次転写ローラ19を備えている。
ベルト位置制御機構18は、マゼンタ(M)、シアン(C)及びイエロー(Y)の3個の画像形成ユニット6M、6C及び6Yに対応する3個の一次転写ローラ19を支持軸を中心に同一周期で回転移動させる。
そして、ベルト位置制御機構18は、ブラック(K)の画像形成ユニット6Kに対応する1個の一次転写ローラ19を上記3個の一次転写ローラ19とは個別に回転移動させて転写ベルト15を感光体ドラム7から離接させる。
すなわち、ベルト位置制御機構18は、中間転写ベルトユニット3の転写ベルト15の位置を、フルカラーモード(4個全部の一次転写ローラ19が転写ベルト15に当接)、モノクロモード(画像形成ユニット6Kに対応する一次転写ローラ19のみが転写ベルト15に当接)、及び全非転写モード(4個全部の一次転写ローラ19が転写ベルト15から離れる)に切換える。
上記の中間転写ベルトユニット3には、上面部のベルト移動方向最上流側の画像形成ユニット6Mの更に上流側に、ベルトクリーニング部20が配置されている。また、転写ベルト15の下面部の中央部ほぼ全面に沿い付けるように平らで薄型の廃トナー回収容器21が着脱自在に配置されている。
クリーニング部20は、転写ベルト15の上面に当接して廃トナーを擦り取って除去して、図示を省略したベルトクリーナユニットの一時貯留部に溜め込み、その溜め込まれた廃トナーを搬送スクリューにより落下筒の上部まで搬送し、落下筒を介して廃トナー回収容器21に送り込んでいる。
給紙部4は、上下2段に配置された2個の給紙カセット22(22a、22b)を備え、2個の給紙カセット22の給紙口(図の右方)近傍には、それぞれ用紙取出ローラ23、給送ローラ24、捌きローラ25、待機搬送ローラ対26が配置されている。
待機搬送ローラ対26の用紙搬送方向(図の鉛直上方向)には、転写ベルト15を介して従動ローラ17に圧接する二次転写ローラ27が配設されて、用紙への二次転写部を形成している。
この二次転写部の下流(図では上方)側にはベルト式定着装置(以下、単に定着装置という)28が配置されている。定着装置28は、断熱性の筐体内に、定着ローラ29、熱源31を内蔵する発熱ローラ32、定着ローラと発熱ローラに掛け渡されて回転する熱伝導ベルト33を備えている。
更に、定着装置28は、加圧ローラ34、熱良導部材35、予熱兼ガイド部材36等を備えている。なお、定着装置28については、更に詳しくは後述する。
この定着装置28の更に下流側(図の上方)には、定着後の用紙を定着装置28から搬出し、更に装置上面に形成されている排紙トレー37に排紙する排紙ローラ対38が配設されている。
両面印刷用搬送ユニット5は、外面(図の右方外側面)がプリンタ1の内部を側面から外部に開放又は遮蔽する右側面カバーとしての開閉部材を兼ねている。この両面印刷用搬送ユニット5は、定着装置28と排紙ローラ対38との中間部の搬送路から図の右横方向に分岐した返送路を備えている。
この返送路は、返送開始路39a、それから下方に曲がる返送中間路39b、更に上記とは反対の左横方向に曲がって最終的に返送用紙を反転させる返送終端路39c、及びこれら返送路の途中に配置された4組の返送ローラ対41a、41b、41c、41dを備えている。
上記返送終端路41cの出口は、給紙部4の下方の給紙カセット22bに対応する待機搬送ローラ対26への搬送路に連絡している。
次に、上記の構成におけるプリンタ1の基本動作を説明する。なお、以下の基本動作の説明では、カラー印字の状態における動作について説明する。
先ず、電源が投入され、使用する用紙の枚数、印字モード、その他の指定がキー入力あるいは接続するホスト機器からの信号として入力されると印字(印刷)が開始される。
すなわち、駆動ローラ16が図1の反時計回り方向に回転して、転写ベルト15の循環移動を開始させる。各画像形成ユニット6が順次駆動され感光体ドラム7が図の時計回り方向に回転する。
帯電ローラ9が感光体ドラム7周面に一様な高マイナス電荷を付与して初期化し、光書込ヘッド11は、感光体ドラム7周面に画像信号に応じた露光を行って初期化による高マイナス電位部と上記露光による低マイナス電位部からなる静電潜像を形成する。
現像ローラ13は、静電潜像の低電位部に現像器12内のトナーを転移させて感光体ドラム7周面上にトナー像を形成(反転現像)する。用紙搬送方向最上流の画像形成ユニット6Mにより感光体ドラム7の周面上に形成されたマゼンタのトナー像が転写ベルト15との対向面へと回転搬送される。
一次転写ローラ19は、不図示の転写バイアス電源から出力される転写電流を転写ベルト15に印加する。これにより、感光体ドラム7上のマゼンタのトナー像が転写ベルト15に一次転写される。
転写ベルト15に一次転写されたトナー像に重ねて、この後、画像形成ユニット6Cにより感光体ドラム7の周面上に形成されたシアンのトナー像が画像形成ユニット6C直下の一次転写ローラ19によって転写される。
更に、画像形成ユニット6Yにより感光体ドラム7の周面上に形成されたイエローのトナー像が画像形成ユニット6Y直下の一次転写ローラ19によって重ね転写され、そして最後に、画像形成ユニット6Kにより感光体ドラム7の周面上に形成されたブラックのトナー像が画像形成ユニット6K直下の一次転写ローラ19によって重ね転写される。
このように、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、及びブラック(K)の4色のトナー像が順次重ねて一次転写されてフルカラーの画像が転写ベルト15上に完成する。
4色のトナー像を重ねて一次転写された転写ベルト15は、そのまま循環移動を続けて4色のトナー像を、従動ローラ17と二次転写ローラ27とが対向する二次転写位置へと搬送する。
他方、用紙への印字タイミングよりやや早めに、用紙取出ローラ23が回転して給紙カセット22に収容されている用紙を取り出す。この給紙カセット22から取り出された用紙の最上部の一枚のみを送り出すべく下方の用紙の連れ送りを禁止するために捌きローラ25が逆方向に回転する。給送ローラ24は、順方向に回転して用紙を待機搬送ローラ対26へ給送する。
待機搬送ローラ対26は、回転を一時停止して用紙の進行を制止し、用紙の斜行等の搬送姿勢を補正して、搬送タイミングを待機し、用紙の印字開始位置が、転写ベルト15により二次転写位置へ搬送されてくる4色のトナー像の先端と一致するタイミングに合わせて、用紙の搬送を再開し、用紙を二次転写位置へ給送する。
二次転写位置において、二次転写ローラ27は、不図示のバイアス電源から供給されるバイアス電圧を用紙に印加する。これにより、転写ベルト15上の4色のトナー像が用紙に二次転写される。
4色のトナー像を転写された用紙は、そのまま定着装置28に搬入される。定着装置28は、定着ローラ29と加圧ローラ34により適宜の圧接力で熱伝導ベルト33を介して用紙を押圧挟持し、用紙に熱と圧力を加えて4色のトナー像を紙面に定着させ、後述する用紙巻付き防止爪にて用紙の巻付きを防止しながら用紙を上方へ排出する。
定着装置28から排出された用紙は、排紙ローラ対38により挟持されて搬送を引き継がれ、排紙ローラ対38によって排紙トレイ37上に、4色のトナー像による画像形成面を下にして排出される。
上記はカラー印字について述べたが、モノクロ印字については、転写ベルト15が、画像形成ユニット6Kの感光体ドラム7のみに接触し、他の感光体ドラム7から離れる位置に移動する点と、画像形成ユニット6Kのみが稼動される点を除けば、他の動作は上述したカラー印字の場合とほぼ同一である。
また、両面印刷の場合は、上記のようにして、第1面(表面)にトナー像を形成され、定着装置28で紙面にトナー像を定着された用紙は、排紙ローラ対38によって、途中まで排紙トレー37上に排紙される。
そして、用紙の後端が、返送開始路39aとの分岐点に来たタイミングで搬送が停止され、続いて、排紙ローラ対38が逆方向に回転する。これにより、用紙はそれまでの後端を先端にして返送開始路39aに搬入される。
続いて、用紙は、返送ローラ対41a〜41dにより搬送され、返送終端路39cで表裏を反転させて待機搬送ローラ対26に給送される。これにより、二次転写部において、前後表裏を反転させた用紙の第2面(裏面)にトナー像が二次転写される。以後の動作は上述したカラー印字の場合と同一である。
ここで、本例においては、定着装置28の内部の部材の従来配置を変更することなく、熱良導部材35、予熱兼ガイド部材36などの簡単な部材を付加するだけで運転速度(定着速度)を可及的に高速化するようにしている。以下、これについて説明する。
図2(a)は、装置本体1から定着装置28のみを取り出して、上流側の二次転写部の構成部材と共に示す図であり、図2(b)は、図2(a)のA−A´断面矢視図、図2(c)はその外観斜視図である。なお、図2(c)には、加圧ローラ34の内空部に挿通されているハロゲンヒータ及び外部に延び出している支持軸の図示は省略している。
図2(a),(b),(c)に示すように、定着装置28は、図1でも簡単に説明したが、断熱性の筐体43を備えている。筐体43は、内部が用紙の搬送路44を挟んで左右に分割された状態で全体は一体化されている。左方の筐体43aには、未定着トナー像に接する側の部材が配置され、右方の筐体43bには、未定着トナー像に接しない側の部材が配置されている。
すなわち、左方の筐体43aの内部には、定着ローラ29、熱源31を内蔵する発熱ローラ32、定着ローラと発熱ローラに掛け渡されて回転する熱伝導ベルト33が備えられ、発熱ローラ32には、一方(紙面奥行き方向向う側)の端部に、装置本体1側の駆動系に係合するギア45を備え、熱源31の近傍には、温度計46の先端が配置されている。
また、熱伝導ベルト33の定着ローラ29に掛け渡されている部分の上方部には、用紙の搬送路44に沿って分離爪47が配置され、用紙の搬送路44の下部左方には、用紙の搬入を案内する左方ガイド板48が配設されている。
また、右方の筐体43bの内部には、熱伝導ベルト33を介して定着ローラ29に圧接する加圧ローラ34が配置されている。加圧ローラ34の右方周面には加圧ローラ34を定着ローラ29方向へ付勢するバネ部材49が配設されている。
定着ローラ29と加圧ローラ34は、それぞれ中空芯金ローラの周面を弾性体で被覆されている。これにより、定着ローラ29と加圧ローラ34の圧接部(以下、熱伝導ベルト33の介在には言及しない)は潰れるが、その回転方向の潰れ量をニップ幅と云いこのニップ幅の部分で圧力と熱とで用紙にトナー像の定着を行っている。
ニップ幅の上方には、加圧ローラ34に近接して、用紙巻き込み防止部材51が配設されている。トナー像の定着を終えた用紙は、分離爪47によって熱伝導ベルト33から分離され、その分離された用紙先端が用紙巻き込み防止部材51により加圧ローラ34への巻き込みを防止されて、上方nの下流側に排出されていく。
上記の加圧ローラ34は、その両端を、図2(b)に示すように、カラー部材52に保持され、カラー部材52は定着装置内部のフレームに固定した保持されている。加圧ローラ34はカラー部材52との間に環状ベアリング53を介装されており、これにより、加圧ローラ34は回転可能にカラー部材52に保持されている。
図2(b)に示すように、加圧ローラ34及びカラー部材52の内空部54には、その中心を貫通してハロゲンヒータ55が配設されている。ハロゲンヒータ55をその両端において支持する支持軸56はそれぞれ定着装置内部のフレームに固定した保持されている。
上記加圧ローラ34及びカラー部材52の内空部54において、加圧ローラ34の内周面とハロゲンヒータ55の外周面とのほぼ中間に、端部から中央方向に、端部から中央部の略2/5の長さに相当する長さの受熱部57がハロゲンヒータ55と並行して挿入されている。
この受熱部57から延び出してカラー部材52の外部に引き出された端部は、下方に折り曲げられて伝熱部35を形成している。受熱部57及び伝熱部35は、例えばりん青銅又はアルミの薄板からなる熱良導部材で形成されている。
上記伝熱部35の上部には、ハロゲンヒータ55が挿通されるヒータ挿通孔58が形成され、伝熱部35の下端には予熱兼ガイド部材36の両端が連設されている。予熱兼ガイド部材36は、加圧ローラ34の下部外周面に並行する水平板部36aと、この水平板部36aからほぼ直角に下方に折り曲げられ垂直板部36bからなる。この予熱兼ガイド部材36も、例えばりん青銅又はアルミの薄板からなる熱良導部材で形成されている。
上記の受熱部57は、ハロゲンヒータ55からの輻射熱を受熱し、この熱を伝熱部35を介して、予熱兼ガイド部材36の水平板部36aに伝導する。水平板部36aは伝熱部35から伝導され熱に,加圧ローラ34の下部外周面から放射される余熱を加えて、この総合熱を垂直板部36bに伝導する。
定着装置28に搬入された用紙は、水平板部36aに案内されながら且つ用紙背面に熱を受けて予熱されながらニップ部に達する。ニップ部では、用紙が予熱で温まっているので短時間で定着を行うことができる。また、このように短時間でできるので、その分搬送時間も短時間にできる。
なお、上記の実施例では、予熱兼ガイド部材36は加圧ローラ34に内蔵の熱源(ハロゲンヒータ55)から受熱するものとして説明したが、これに限ることなく、例えば、熱源から熱伝達し易いのであれば、熱源が内蔵されているどのローラから受熱するようにしてもよい。
また、予熱機能を兼用するガイド板として、用紙の裏面側のガイド板として説明したが、これに限ることなく、用紙の表面側のガイド板としてもよく、または、表裏両面側の両方のガイド板を兼ねるようにしてもよい。また、熱源はハロゲンヒータに限るものではない。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明は特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
未定着トナー像を担持して搬送手段により搬送される記録媒体の搬送を引き継いで該記録媒体を挟持し少なくとも熱を加えながら前記未定着トナー像を前記記録媒体に定着する一対の定着手段を備え、
前記一対の定着手段のうち一方の定着手段は、
内空部を有する中空ローラと、
前記中空ローラの前記内空部に設けられた熱源と、
前記内空部に配置された受熱部と、該受熱部から延び出して前記中空ローラの外部に引き出された伝熱部と、前記伝熱部に接続され、搬入される前記記録媒体に接触して前記記録媒体を予熱する予熱部材と、
を備える、
ことを特徴とする定着装置。
[付記2]
前記一方の定着手段は、前記未定着トナー像に接しない側の定着手段であり、
前記中空ローラは、加圧ローラであり、
前記伝熱部は、前記外部に引き出され下方に折り曲げられており、
前記一対の定着手段のうち前記未定着トナー像に接する側の他方の定着手段は、
定着ローラと、
発熱ローラと、
前記定着ローラと前記発熱ローラに掛け渡されて回転する熱伝導ベルトと、
を備える、
ことを特徴とする付記1記載の定着装置。
[付記3]
前記熱源は、ハロゲンヒータである、ことを特徴とする付記1または2記載の定着装置。
[付記4]
前記予熱部材は、りん青銅又はアルミの薄板からなる、ことを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の定着装置。
本発明は、定着装置内部の部材の配置を変更することなく簡単な部材を付加するだけで運転速度を可及的に高速化するベルト式定着装置に利用することができる。
1 画像形成装置(プリンタ、装置本体)
2 画像形成部
3 中間転写ベルトユニット
4 給紙部
5 両面印刷用搬送ユニット
6(6M、6Y、6C、6K) 画像形成ユニット
7 感光体ドラム
8 クリーナ
9 帯電ローラ
11 光書込ヘッド
12 現像器
13 現像ローラ
14 トナー供給ローラ
15 転写ベルト
16 駆動ローラ
17 従動ローラ
18 ベルト位置制御機構
19 一次転写ローラ
20 ベルトクリーナユニット
21 廃トナー回収容器
22(22a、22b) 給紙カセット
23 用紙取出ローラ
24 給送ローラ
25 捌きローラ
26 待機搬送ローラ対
27 二次転写ローラ
28 ベルト式定着装置(定着装置)
29 定着ローラ
31 熱源
32 発熱ローラ
33 熱伝導ベルト
34 加圧ローラ
35 熱良導部材
36 予熱兼ガイド部材
37 排紙トレー
38 排紙ローラ対
39a 返送開始路
39b 返送中間路
39c 返送終端路
41a、41b、41c、41d 返送ローラ対
43(43a、43b) 筐体
44 搬送路
45 ギア
46 温度計
47 分離爪
48 左方ガイド板
49 バネ部材
51 用紙巻き込み防止部材
52 カラー部材
53 環状ベアリング
54 空部
55 ハロゲンヒータ
56 支持軸
57 受熱部
58 データ挿通孔

Claims (4)

  1. 未定着トナー像を担持して搬送手段により搬送される記録媒体の搬送を引き継いで該記録媒体を挟持し少なくとも熱を加えながら前記未定着トナー像を前記記録媒体に定着する一対の定着手段を備え、
    前記一対の定着手段のうち一方の定着手段は、
    内空部を有する中空ローラと、
    前記中空ローラの前記内空部に設けられた熱源と、
    前記内空部に配置された受熱部と、該受熱部から延び出して前記中空ローラの外部に引き出された伝熱部と、前記伝熱部に接続され、搬入される前記記録媒体に接触して前記記録媒体を予熱する予熱部材と、
    を備える、
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 前記一方の定着手段は、前記未定着トナー像に接しない側の定着手段であり、
    前記中空ローラは、加圧ローラであり、
    前記伝熱部は、前記外部に引き出され下方に折り曲げられており、
    前記一対の定着手段のうち前記未定着トナー像に接する側の他方の定着手段は、
    定着ローラと、
    発熱ローラと、
    前記定着ローラと前記発熱ローラに掛け渡されて回転する熱伝導ベルトと、
    を備える、
    ことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記熱源は、ハロゲンヒータである、ことを特徴とする請求項1または
    2記載の定着装置。
  4. 前記予熱部材は、りん青銅又はアルミの薄板からなる、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の定着装置。
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