JP2009251408A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】良好な定着性を維持しながら、記録紙のしわ、カールを効果的に防ぐことができる定着器を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】ヒートローラ61とプレスローラ62とにより、記録紙9をニップ搬送し、該記録紙に転写されたトナー画像を定着させる定着器6を備え、上記ヒートローラの表面温度を検知し、該表面温度が所定の設定定着温度に維持されるよう制御する画像形成装置1であって、上記定着器から排出された直後の記録紙の表面温度を検知する記録紙温度センサ64を備えるとともに、上記設定定着温度は、基準温度と該基準温度より低い準基準温度とを含み、上記記録紙温度センサによって検知された上記記録紙の表面温度が、所定の温度より高い場合は、上記設定定着温度を上記基準温度から上記準基準温度に切替制御を行う制御部71を備えていることを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】ヒートローラ61とプレスローラ62とにより、記録紙9をニップ搬送し、該記録紙に転写されたトナー画像を定着させる定着器6を備え、上記ヒートローラの表面温度を検知し、該表面温度が所定の設定定着温度に維持されるよう制御する画像形成装置1であって、上記定着器から排出された直後の記録紙の表面温度を検知する記録紙温度センサ64を備えるとともに、上記設定定着温度は、基準温度と該基準温度より低い準基準温度とを含み、上記記録紙温度センサによって検知された上記記録紙の表面温度が、所定の温度より高い場合は、上記設定定着温度を上記基準温度から上記準基準温度に切替制御を行う制御部71を備えていることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、ファクシミリ装置、複写機或いはプリンタ(これらの複合機も含む)等に採用される画像形成装置に関し、更に詳しくは、ヒートローラとプレスローラとにより、記録紙をニップ搬送し、該記録紙に転写されたトナー画像を定着させる定着器を備え、上記ヒートローラの表面温度を検知し、該表面温度が所定の設定定着温度に維持されるよう制御する電子写真方式の画像形成装置に関する。
上記のような画像形成装置としては、用紙カセット等を備えた用紙供給部から、1枚ずつ記録紙を繰出し、記録紙搬送路の途中に設置された搬送ローラ対(レジストローラ対)を経て、電子写真方式の画像記録部で画像記録を行うものが挙げられる。
上記画像記録部を構成する感光体ドラムと転写ローラとのニップ部に搬送及び供給された記録紙には、感光体ドラムの表面に形成されたトナー画像が転写される。該記録紙に転写されたトナー画像は、記録紙搬送路の途中に設置された定着器で永久画像として定着され、その後、排出トレイに排出される。
上記画像記録部を構成する感光体ドラムと転写ローラとのニップ部に搬送及び供給された記録紙には、感光体ドラムの表面に形成されたトナー画像が転写される。該記録紙に転写されたトナー画像は、記録紙搬送路の途中に設置された定着器で永久画像として定着され、その後、排出トレイに排出される。
上記定着器としては、互いに押し当て状態で回転するヒートローラとプレスローラとを備えたものが挙げられる。該ヒートローラには加熱ヒータが内蔵されており、プレスローラとのニップ部において、記録紙に転写されたトナー画像を加熱及び加圧することにより永久画像として定着させている。
そしてヒートローラの近傍には、該ヒートローラの表面温度を検知するサーミスタなどの温度センサが配備され、これによる検知結果に基づいて、ヒートローラの表面温度が所定の設定定着温度に維持されるよう制御されている。この設定定着温度は、画像形成装置の特性などに応じて良好な定着が行える最適な温度として、画像形成装置毎に予め設定されている。
しかしながら、実際の記録紙へのトナー画像の定着性は、ヒートローラの表面温度だけに左右されるのではなく、連続してトナー画像を記録紙に定着し続ければ続けるほど、ヒートローラによって加熱されるプレスローラ或いは定着器の周囲の温度が上昇する。よって、これらの影響も受け、定着性がよくなっていく傾向となるが、過剰に記録紙に熱が与えられると記録紙にしわ或いはカールが発生するという別の問題が発生する。これではいくらトナー画像の定着性が良くても、定着器から排出された記録紙にしわが入ってしまう或いは、カールが生じて記録紙が丸まってしまうことになる。また必要以上の熱量の発生は省エネルギーにも反する。
しかしながら、実際の記録紙へのトナー画像の定着性は、ヒートローラの表面温度だけに左右されるのではなく、連続してトナー画像を記録紙に定着し続ければ続けるほど、ヒートローラによって加熱されるプレスローラ或いは定着器の周囲の温度が上昇する。よって、これらの影響も受け、定着性がよくなっていく傾向となるが、過剰に記録紙に熱が与えられると記録紙にしわ或いはカールが発生するという別の問題が発生する。これではいくらトナー画像の定着性が良くても、定着器から排出された記録紙にしわが入ってしまう或いは、カールが生じて記録紙が丸まってしまうことになる。また必要以上の熱量の発生は省エネルギーにも反する。
下記特許文献1には、連続プリント開始後、プレスローラの表面温度を検知し、検知信号に基づいて、ヒートローラの制御温度の設定値を設定定着温度より段階的に低下させるように制御するものが開示されている。これによれば、連続プリント時の定着温度の変化を最小限とすることができ、記録紙のしわの発生或いは定着不良を防止することができるとされている。
下記特許文献2には、定着温度に基づいてヒートローラの加熱を制御する定着器において、複数枚の記録紙を連続して定着するときには、印字枚数をカウントし、枚数によって定着温度を低下させるものが開示されている。これによれば、複数枚の記録紙を連続して定着する際に記録紙へ必要以上の熱エネルギーが供給されることを抑制し、記録紙のしわの発生を防ぎ、連続定着時における定着性の向上を図ることができるとされている。
特開平8−185081号公報
特開平9−212035号公報
下記特許文献2には、定着温度に基づいてヒートローラの加熱を制御する定着器において、複数枚の記録紙を連続して定着するときには、印字枚数をカウントし、枚数によって定着温度を低下させるものが開示されている。これによれば、複数枚の記録紙を連続して定着する際に記録紙へ必要以上の熱エネルギーが供給されることを抑制し、記録紙のしわの発生を防ぎ、連続定着時における定着性の向上を図ることができるとされている。
ここで定着器によるトナー画像の定着性を良好なものとするためには、主にヒートローラの表面温度に着目すればよいが、記録紙に生じるしわ或いはカールを防ぐには、記録紙に与えられた熱量、すなわち記録紙の表面温度に着目する必要があると考えられる。
しかしながら、上記特許文献1はプレスローラの表面温度を検知し、この検知信号に基づいてヒートローラの温度制御を行うものである。また上記特許文献2は従来のようにヒートローラの表面温度を検知し、温度制御を行うものである。よって、いずれもダイレクトに記録紙の表面温度を検知したものではないため、記録紙にしわなどが生じる熱量が与えられるタイミングと、ヒートローラの加熱制御がなされるタイミングとが符合せず、効果的に記録紙のしわなどを防げないことが考えられる。これはプレスローラ或いはヒートローラの表面温度を検知しても、トナー画像が定着される記録紙にいくらかの熱が奪われることに起因するといえる。すなわち、ヒートローラとプレスローラとによって加熱される記録紙に、どの程度の熱量が奪われるかは、記録紙の厚み、紙質、或いは画像形成装置が設置される環境に影響される。よって、プレスローラ或いはヒートローラの表面温度と、ニップ搬送された記録紙の表面温度との間に温度差があり、プレスローラ或いはヒートローラの表面温度に基づいて上述のような加熱制御を行っても、精度よく記録紙のしわなどを防ぐことができないと考えられる。
しかしながら、上記特許文献1はプレスローラの表面温度を検知し、この検知信号に基づいてヒートローラの温度制御を行うものである。また上記特許文献2は従来のようにヒートローラの表面温度を検知し、温度制御を行うものである。よって、いずれもダイレクトに記録紙の表面温度を検知したものではないため、記録紙にしわなどが生じる熱量が与えられるタイミングと、ヒートローラの加熱制御がなされるタイミングとが符合せず、効果的に記録紙のしわなどを防げないことが考えられる。これはプレスローラ或いはヒートローラの表面温度を検知しても、トナー画像が定着される記録紙にいくらかの熱が奪われることに起因するといえる。すなわち、ヒートローラとプレスローラとによって加熱される記録紙に、どの程度の熱量が奪われるかは、記録紙の厚み、紙質、或いは画像形成装置が設置される環境に影響される。よって、プレスローラ或いはヒートローラの表面温度と、ニップ搬送された記録紙の表面温度との間に温度差があり、プレスローラ或いはヒートローラの表面温度に基づいて上述のような加熱制御を行っても、精度よく記録紙のしわなどを防ぐことができないと考えられる。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、良好な定着性を維持しながら、記録紙のしわ、カールを効果的に防ぐことができる定着器を備えた画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明に係る画像形成装置は、ヒートローラとプレスローラとにより、記録紙をニップ搬送し、該記録紙に転写されたトナー画像を定着させる定着器を備え、上記ヒートローラの表面温度を検知し、該表面温度が所定の設定定着温度に維持されるよう制御する画像形成装置であって、上記定着器から排出された直後の記録紙の表面温度を検知する記録紙温度センサを備えるとともに、上記設定定着温度は、基準温度と該基準温度より低い準基準温度とを含み、上記記録紙温度センサによって検知された上記記録紙の表面温度が、所定の温度より高い場合は、上記設定定着温度を上記基準温度から上記準基準温度に切替制御を行う制御部を特徴とする。
本発明において、記録紙温度センサは、上記記録紙の非転写面側の表面温度を検知するものとしてもよい。また制御部は、上記記録紙温度センサによって検知された上記記録紙の表面温度が、所定の温度より低い場合は、上記設定定着温度を上記基準温度とする制御を行うものとしてもよい。
本発明の画像形成装置によれば、定着器から排出された直後の記録紙の表面温度をダイレクトに検知し、所定の温度より高い場合は、設定定着温度を基準温度より低い準基準温度に切替制御を行うことができる。よって、ヒートローラの温度制御が、記録紙にしわ、カールが生じる表面温度に達する前に精度よく行われるので、上述の従来のもののように、記録紙にしわなどが生じてしまうタイミングとヒートローラの加熱制御がなされるタイミングとにずれが生じることがない。また定着器から排出された直後における記録紙の表面温度の検知値に基づいて、設定定着温度の切替制御がなされるので、定着器から排出される記録紙のしわ、カールを効果的に防ぐことができる。更に設定定着温度の切替がなされても、良好な定着が行える定着温度は維持されるので、良好な定着性を維持しながら、不必要な熱を記録紙に与えることがないものとすることができる。よってヒートローラの熱源による無駄な加熱が抑制されるので、省エネルギー効果も期待できる。
また記録紙温度センサによって、ヒートローラに直接に接触していない記録紙の非転写面側の表面温度を検知するものとすれば、記録紙自体の表面温度を精度よく検知することができる。すなわち、転写面側はヒートローラに直接接触しているため表面温度が上がりやすく、記録紙全体が温まっていなくても転写面側だけが温まっている場合があるため、非転写面側の表面温度を検知することにより、より的確に直接的に記録紙の表面温度を検知できる。よって、記録紙の非転写面側の表面温度を検知するものとすれば、記録紙自体の表面温度を精度よく検知でき、これに基づいて定着器の温度制御がなされるので、より一層効果的に良好な定着性を維持しながら、記録紙のしわなどを防ぐことができる。
更に制御部は、検知された記録紙の表面温度が、所定の温度より低い場合は、上記設定定着温度を基準温度とする制御を行う。よって、定着器によって連続して記録紙に転写が行われても、良好な定着性を維持しながら、しわ或いはカールの生じない記録紙を排出させることができる。
また記録紙温度センサによって、ヒートローラに直接に接触していない記録紙の非転写面側の表面温度を検知するものとすれば、記録紙自体の表面温度を精度よく検知することができる。すなわち、転写面側はヒートローラに直接接触しているため表面温度が上がりやすく、記録紙全体が温まっていなくても転写面側だけが温まっている場合があるため、非転写面側の表面温度を検知することにより、より的確に直接的に記録紙の表面温度を検知できる。よって、記録紙の非転写面側の表面温度を検知するものとすれば、記録紙自体の表面温度を精度よく検知でき、これに基づいて定着器の温度制御がなされるので、より一層効果的に良好な定着性を維持しながら、記録紙のしわなどを防ぐことができる。
更に制御部は、検知された記録紙の表面温度が、所定の温度より低い場合は、上記設定定着温度を基準温度とする制御を行う。よって、定着器によって連続して記録紙に転写が行われても、良好な定着性を維持しながら、しわ或いはカールの生じない記録紙を排出させることができる。
以下に本発明における最良の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1は本発明の画像形成装置が採用された複合機の一例を示す概略的縦断面図、図2は同画像形成装置の主要構成部分の制御ブロック図、図3は同画像形成装置に備えた定着器の構成を模式的に示した図、図4は同画像形成装置に備えた定着器の構成を模式的に示した図であり、図3とは別の例を示した図、図5は同定着器における温度制御の基本動作を示すフローチャート、図6は同定着器における温度制御の推移を示したグラフである。
図1は、ファクシミリ機能、複写機能及びプリンタ機能を備えた所謂複合機であるが、本発明の画像形成装置1は、記録部を備えたファクシミリ装置、複写機、プリンタ及びこれらが組合わさった装置にも適用されるものである。図例の画像形成装置1は、上部より自動原稿送り装置(ADF)2、画像読取部3、画像記録部4及び記録紙の供給部5が積層状態で構成されている。ADF2は、原稿トレイ21上に堆積された原稿を、ピックアップローラ22及び分離手段(分離ローラとリタードローラの対)23により1枚ずつ繰出し分離する。各搬送ローラ対24、25、26により湾曲搬送路27を搬送させながら、途中ADF原稿の読取ポイント100において、静止した読取走査装置(後記する)31によってその画像を読取る。そして、排出ローラ対28によって原稿排出トレイ29上に順次排出させる。
尚、分離手段23としては、分離ローラと分離パッドからなるものも多く採用されている。
尚、分離手段23としては、分離ローラと分離パッドからなるものも多く採用されている。
画像読取部3は、ADF読取部32と平板式読取走査部(FBS)33とにより構成される。図1は、上記読取走査装置31がADF読取ポイント100の直下のADF読取部32に静止し、ADF2によって順次自動的に搬送される原稿の画像を読取る状態を示している。FBS33において画像読取を行う場合は、読取走査装置31がFBS33に移動し、プラテンガラス34の下を左右に往復移動しながら、プラテンガラス34の上に下向きに置かれた原稿の画像を読取る。上記ADF2を構成する一連の機構は、プラテンカバー(原稿押圧板)も兼ね、紙面奥側をヒンジ部として上下に開閉可能とされている。
画像記録部4は、感光体ドラム41、帯電器42、露光器43、現像器44、転写器46及びクリーニング部材45により構成される。この画像記録部4の下流側には加熱源となるハロゲンランプ60が内蔵されたヒートローラ61と、プレスローラ62とを備えた定着器6が設けられ、トナー画像が転写された記録紙をこれらによって加熱・加圧し、トナー画像を永久画像として定着する。そして、定着器6の下流側の排出ローラ対7より記録された記録紙9を排出トレイ8に排出させるようになされている。尚、定着器6の構成及び温度制御に関しては、後に詳述する。
感光体ドラム41、帯電器42及びクリーニング部材45は、樹脂製のドラムユニット筐体に組込まれ、ドラムユニット410として構成される。このドラムユニット410は、上記画像形成装置1の装置本体11内の所定部位に自在に着脱できるよう構成されている。帯電器42は、図例ではブラシ帯電器であることを示しているが、ローラ帯電器、スコロトロン型帯電器であっても良い。ドラムユニット410が、装置本体11内に装着された時には、感光体ドラム41を矢印方向に回転させる為の不図示の駆動伝達系に連結される。帯電器42は感光体ドラム41の表面を一様に帯電し、所定のバイアス電位に印加させる為に、後述の高圧電源(HVPS)76に連結されるようになされている。そしてこの帯電器42によって感光体ドラム41の表面には所定の感光体電位が付与される。
現像器44は、攪拌器442、供給ローラ443、現像ローラ444を備え、現像器ユニット440として構成される。
上記ドラムユニット410、現像器ユニット440の結合状態では、感光体ドラム41と現像ローラ444とが互いに接した状態で構成される。現像器ユニット440が、装置本体11内に装着された時には、攪拌器442を回転させる為の不図示の回転伝達系が不図示の電源コネクタ或いは或いは後述の高圧電源(HVPS)77に連結されるようになされている。また、供給ローラ443及び現像ローラ444を図1・矢印方向に回転させる為の不図示の回転伝達系、現像ローラ444を所定の現像バイアス電位に印加させる為の不図示の電源コネクタ或いは後述の高圧電源(HVPS)77に夫々連結されるようになされている。
上記ドラムユニット410、現像器ユニット440の結合状態では、感光体ドラム41と現像ローラ444とが互いに接した状態で構成される。現像器ユニット440が、装置本体11内に装着された時には、攪拌器442を回転させる為の不図示の回転伝達系が不図示の電源コネクタ或いは或いは後述の高圧電源(HVPS)77に連結されるようになされている。また、供給ローラ443及び現像ローラ444を図1・矢印方向に回転させる為の不図示の回転伝達系、現像ローラ444を所定の現像バイアス電位に印加させる為の不図示の電源コネクタ或いは後述の高圧電源(HVPS)77に夫々連結されるようになされている。
露光器43は、多数のLEDを走査方向(感光体ドラム41の軸方向)に沿って配列されたLEDヘッドアレイからなり、前記装置本体11内に設置されている。転写器(転写ローラ)46は、装置本体11内の前記レジストローラ対12と定着器6との間の用紙搬送路の途中に回転可能に設けられ、ドラムユニット410が装置本体11内の所定部位に装着された時には、感光体ドラム41と接して、所定のバイアス電位が印加され且つ感光体ドラム41と協働回転するよう構成される。ここで露光器43の照射体はLEDに限定されず、レーザー等であってもよい。
クリーニング部材45は、感光体ドラム411の表面に接するように設けられた板状のクリーニングブレードと、クリーニングブレードで掻き取られた残留トナーを回収する箱状の回収容器とを備えている。
クリーニング部材45は、感光体ドラム411の表面に接するように設けられた板状のクリーニングブレードと、クリーニングブレードで掻き取られた残留トナーを回収する箱状の回収容器とを備えている。
記録紙9の供給部5は、紙面垂直方向に出し入れ可能な記録紙カセット(用紙載置部)51を備え、記録紙カセット51の前端部上には供給ローラ16が設けられている。この供給ローラ16には分離パッド17が接するように設けられ、供給ローラ16の支軸周りの回転に伴い、記録紙カセット51に収容された記録紙9が、最上層部より繰出され、分離パッド17の作用を受けて1枚ずつ分離され搬送されて行く。記録紙カセット51内には、ヒンジピン53を支点として上下に揺動することができるように構成された押上板54及び記録紙9の後端を規制する位置調整可能な規制板52が設けられている。押上板54は圧縮ばね55により上向きに弾力が付与された状態で設けられている。その他、図示及び説明を割愛するが、記録紙カセット51として必要な付帯部材も装備されるものであることは言うまでもない。尚、記録紙カセット51の下に、更にオプションカセット(不図示)を設け、2段以上のマルチカセットシステムを構成することも可能である。
上記分離パッド17は、パッド台18に支持され、該パッド台18は、記録紙カセット51の記録紙排出側端部に用紙幅全域に亘り形成された用紙ガイド部材19の略中央部に圧縮ばね(不図示)により上向きに弾力が付与された状態で設置されている。この圧縮ばねによる上向きに働く作用により、分離パッド17は供給ローラ16の周面に接する状態とされる。用紙ガイド部材19の背後には下段カセットからの記録紙が通過し得る間隔を隔てて、ジャムアクセスカバー(メンテナンス用開閉カバー)14が取付けられており、このジャムアクセスカバー14は、画像形成装置1における箱型筐体(装置本体)11の右側壁部に、ヒンジピン141を支点として開閉可能に取付けられている。ジャムアクセスカバー14の内面上方部分は記録紙カセット51側に湾曲して、後記する湾曲搬送路13の一部を形成する。
ジャムアクセスカバー14の内側には、上記装置本体11内に設置された搬送ローラ15と対合するプレスローラ151が取付けられており、ジャムアクセスカバー14を、ヒンジピン141を支点として開ければ、搬送ローラ15とプレスローラ151とのニップ状態が解除され、この付近にジャムした記録紙の取出しが可能とされる。湾曲搬送路13は、記録紙カセット51から繰出された記録紙を、略180度方向転換して、Uターン状に搬送し画像記録部4に向かわせるものである。この湾曲搬送路13における画像記録部4の上流側近傍には、レジストローラ対12が設けられ、記録紙がレジストされ、画像記録部4に導入される。搬送ローラ15、湾曲搬送路13及びレジストローラ対12により、記録紙カセット51から繰出された記録紙9を画像記録部4に搬送させる為の記録紙の搬送手段が構成される。
次に図2に基づいて画像形成装置1の主要構成部分の制御について説明する。
この画像形成装置1を制御するCPU(制御部)71は、画像形成装置1の各種動作に必要なデータ及び制御プログラムが格納されたROM73と各種登録データ等を一時的に記憶するRAM72とを備えている。入出力インターフェース70を介して後述する夫々のユニット等と接続されている。79は電源スイッチ及び各種操作キー、LEDなどで構成された表示パネルを備えた操作表示パネルである。操作表示パネル79で電源スイッチ及び各種操作キーが操作されると、入出力インターフェース70を介して、CPU71に操作信号が送出され、所定の制御がなされる。
この画像形成装置1を制御するCPU(制御部)71は、画像形成装置1の各種動作に必要なデータ及び制御プログラムが格納されたROM73と各種登録データ等を一時的に記憶するRAM72とを備えている。入出力インターフェース70を介して後述する夫々のユニット等と接続されている。79は電源スイッチ及び各種操作キー、LEDなどで構成された表示パネルを備えた操作表示パネルである。操作表示パネル79で電源スイッチ及び各種操作キーが操作されると、入出力インターフェース70を介して、CPU71に操作信号が送出され、所定の制御がなされる。
CPU71は入出力インターフェース70及びドライバ74、78を介して、感光体ドラム41、定着器6、その他の回転機構部を回転させる駆動モータ48に作動又は駆動信号を出力することにより、感光体ドラム41及び定着器6等の回転を制御している。またCPU71によって、帯電器42、現像器ユニット440、転写器46が、所定のタイミングで所定のバイアス電圧に印加されるよう制御され、該タイミングはCPU71に入出力インターフェース70で接続されたタイマ(不図示)によって計時される。
転写器46、帯電器42、現像器ユニット440は、入出力インターフェース70及びHVPS(High Voltage Power Supply:高圧電源)75、76、77を介してCPU71と接続されている。またHVPS75、76、77によって、転写器バイアス電位、帯電器バイアス電位、現像バイアス電位が付与され、帯電器46によって感光体ドラム41の表面に所定の感光体電位(帯電電位)が付与される。
定着器6は、ヒートローラ61の表面温度を検知するサーミスタ63と、定着器6から排出された直後の記録紙の表面温度を検知する記録紙温度センサ64とを備えている。
定着器6の温度制御は、ドライバ78、入出力インターフェース70を介してCPU71によってなされている。CPU71は、サーミスタ63で検知される温度が所定の設定定着温度となるようヒートローラ61の表面温度を制御するとともに、定着器6から排出された直後の記録紙の表面温度に基づいて、設定定着温度の切替制御も行っている。
転写器46、帯電器42、現像器ユニット440は、入出力インターフェース70及びHVPS(High Voltage Power Supply:高圧電源)75、76、77を介してCPU71と接続されている。またHVPS75、76、77によって、転写器バイアス電位、帯電器バイアス電位、現像バイアス電位が付与され、帯電器46によって感光体ドラム41の表面に所定の感光体電位(帯電電位)が付与される。
定着器6は、ヒートローラ61の表面温度を検知するサーミスタ63と、定着器6から排出された直後の記録紙の表面温度を検知する記録紙温度センサ64とを備えている。
定着器6の温度制御は、ドライバ78、入出力インターフェース70を介してCPU71によってなされている。CPU71は、サーミスタ63で検知される温度が所定の設定定着温度となるようヒートローラ61の表面温度を制御するとともに、定着器6から排出された直後の記録紙の表面温度に基づいて、設定定着温度の切替制御も行っている。
図3〜図6に基づいて、この画像形成装置における定着器6の構成及び設定定着温度の切替制御について詳説する。
図3、図4は、本実施形態に係る定着器6の構成を模式的に示した図である。
図3は記録紙温度センサ64が記録紙の転写面側に近接して配置された例を示しており、図4は記録紙温度センサ64が記録紙の非転写面側に近接して配置された例を示している。図3、図4に示す9は記録紙を示している。
定着器6は、上述のドラムユニット410(図1参照)の下流側に配設され、互いに接するように設けられたヒートローラ61とプレスローラ62とを備えており、ヒートローラ61とプレスローラ62とのニップ部65が主搬送路に沿うように配置される。
図3、図4は、本実施形態に係る定着器6の構成を模式的に示した図である。
図3は記録紙温度センサ64が記録紙の転写面側に近接して配置された例を示しており、図4は記録紙温度センサ64が記録紙の非転写面側に近接して配置された例を示している。図3、図4に示す9は記録紙を示している。
定着器6は、上述のドラムユニット410(図1参照)の下流側に配設され、互いに接するように設けられたヒートローラ61とプレスローラ62とを備えており、ヒートローラ61とプレスローラ62とのニップ部65が主搬送路に沿うように配置される。
ヒートローラ61は、中空に成型されたアルミニウム円筒からなり、そのアルミニウム円筒の内部に収容した加熱源としてのハロゲンランプ60が内蔵されている。
ヒートローラ61の記録紙9通過領域の外周面はフッ素系樹脂のコーティング層(不図示)が形成されている。
プレスローラ62は、シリコーン、ウレタン等のゴム体或いはスポンジ体からなり、鉄鋼材等の金属材料で形成されたプレスローラ軸66に接着剤等を介して固着されている。
プレスローラ軸66は、その両端が軸受体により回転自在に支持され、コイルバネ等からなるローラ支持部(不図示)によって、プレスローラ62は、ヒートローラ61に向けて接して設けられ、ニップ部65が形成されている。
ヒートローラ61の記録紙9通過領域の外周面はフッ素系樹脂のコーティング層(不図示)が形成されている。
プレスローラ62は、シリコーン、ウレタン等のゴム体或いはスポンジ体からなり、鉄鋼材等の金属材料で形成されたプレスローラ軸66に接着剤等を介して固着されている。
プレスローラ軸66は、その両端が軸受体により回転自在に支持され、コイルバネ等からなるローラ支持部(不図示)によって、プレスローラ62は、ヒートローラ61に向けて接して設けられ、ニップ部65が形成されている。
ヒートローラ61の両端は、ベアリング(不図示)等で回転自在に構成されており、ギア(不図示)が取付けられ、駆動モータ48により駆動制御されて、回転駆動がなされる。そしてヒートローラ61の回転駆動により、プレスローラ62が従動回転して、ニップ部65に導入された記録紙9をニップして搬送され、ニップ部65を記録紙9が通過する間に、転写されたトナー画像が熱により永久定着される。
ハロゲンランプ60の加熱制御は、ヒートローラ61の表面に接触するよう配備されたサーミスタ63とニップ部65から排出された直後の記録紙9の表面温度を検知する記録紙温度センサ64とによって検知された計測温度に基づいてなされている。
すなわち、サーミスタ63の検知結果に基づいて、ヒートローラ61の外表面が、所定の設定定着温度に維持されるようにハロゲンランプ60の通電(ON/OFF)の制御が随時なされる。また上記設定定着温度は、記録紙温度センサ64の検知結果に基づいて切替制御がなされるのである。
上記設定定着温度は、画像形成装置1の特性に応じて装置のタイプ毎に予め設定されるものであり、良好な定着を行うのに最適な温度を基準温度として設定する。該実施形態においては、この設定定着温度の基準温度を190℃とした場合について説明し、該設定定着温度の切替制御がなされるときの準基準温度を180℃とするが、数値は、これに限定されるものではない。
すなわち、サーミスタ63の検知結果に基づいて、ヒートローラ61の外表面が、所定の設定定着温度に維持されるようにハロゲンランプ60の通電(ON/OFF)の制御が随時なされる。また上記設定定着温度は、記録紙温度センサ64の検知結果に基づいて切替制御がなされるのである。
上記設定定着温度は、画像形成装置1の特性に応じて装置のタイプ毎に予め設定されるものであり、良好な定着を行うのに最適な温度を基準温度として設定する。該実施形態においては、この設定定着温度の基準温度を190℃とした場合について説明し、該設定定着温度の切替制御がなされるときの準基準温度を180℃とするが、数値は、これに限定されるものではない。
図3及び図4に示すように、ヒートローラ61及びプレスローラ62の下流側には、ニップ部65を通過して排出された直後の記録紙9の表面温度を検知するための記録紙温度センサ64が設けられている。記録紙温度センサ64としては、排出された記録紙9と接触することによってしわなどを与えることがないよう、赤外線の非接触式温度センサなどが用いられる。
またサーミスタ63が、ヒートローラ61の表面に接触して配備されている。
尚、ここで用いられるサーミスタ63及び記録紙温度センサ64は、上述の例に限定されるものでない。
図中、90は記録紙9の転写面側(印字面側)、91は記録紙9の非転写面側(非印字面側)を示している。
またサーミスタ63が、ヒートローラ61の表面に接触して配備されている。
尚、ここで用いられるサーミスタ63及び記録紙温度センサ64は、上述の例に限定されるものでない。
図中、90は記録紙9の転写面側(印字面側)、91は記録紙9の非転写面側(非印字面側)を示している。
図3に示す例は、記録紙温度センサ64が、記録紙9の転写面90側で且つニップ部65を通過して排出された直後の記録紙9の表面温度を検知できるよう設けられた例を示している。
発明者による検知結果によれば、記録紙温度センサ64はできるだけニップ部65から排出された直後の記録紙9の表面温度が検知できるよう、ヒートローラ61に近接した位置に設けられることが望ましいことがわかった。
このようにすれば、上述の従来のもののように、記録紙にしわなどが生じてしまうタイミングとヒートローラの加熱制御がなされるタイミングとにずれが生じることがなく、ニップ部65から排出された直後の記録紙9自体の表面温度を検知できる。よって、ヒートローラ61の温度制御が、記録紙9にしわ、カールが生じる表面温度に達する前に精度よく行われるので、良好な定着性を維持しながら、定着器6によってニップ搬送され、排出される記録紙9のしわ、カールを効果的に防ぐことができる。
発明者による検知結果によれば、記録紙温度センサ64はできるだけニップ部65から排出された直後の記録紙9の表面温度が検知できるよう、ヒートローラ61に近接した位置に設けられることが望ましいことがわかった。
このようにすれば、上述の従来のもののように、記録紙にしわなどが生じてしまうタイミングとヒートローラの加熱制御がなされるタイミングとにずれが生じることがなく、ニップ部65から排出された直後の記録紙9自体の表面温度を検知できる。よって、ヒートローラ61の温度制御が、記録紙9にしわ、カールが生じる表面温度に達する前に精度よく行われるので、良好な定着性を維持しながら、定着器6によってニップ搬送され、排出される記録紙9のしわ、カールを効果的に防ぐことができる。
図4に示す例は、記録紙温度センサ64が、記録紙9の非転写面91側で且つニップ部65を通過して排出された直後の記録紙9の表面温度を検知できるよう設けられた例を示している。
発明者による検知結果によれば、記録紙温度センサ64によって、記録紙9の非転写面側の表面温度を検知するものとし、この検知結果に基づいてヒートローラ61の温度制御を行うと、より一層に効果的に記録紙9のしわなどを防ぐことができるとわかった。
これは記録紙9の転写面90側は、ヒートローラ61に直接接触しているため表面温度が上がりやすく、記録紙9全体が温まっていなくても転写面90側だけが温まっている場合があるのに対し、非転写面91側は、そのような場合がないことが考えられる。すなわち、非転写面91側は、ヒートローラ61に直接接触していないため、記録紙9自体の全体の温度を測るのに好適と考えられる。よって非転写面91側の表面温度を検知することにより、より的確に直接的に記録紙9の表面温度を検知できる。そして、これに基づいて定着器6の温度制御がなされるので、より一層効果的に良好な定着性を維持しながら、記録紙9のしわなどを防ぐことができる。
発明者による検知結果によれば、記録紙温度センサ64によって、記録紙9の非転写面側の表面温度を検知するものとし、この検知結果に基づいてヒートローラ61の温度制御を行うと、より一層に効果的に記録紙9のしわなどを防ぐことができるとわかった。
これは記録紙9の転写面90側は、ヒートローラ61に直接接触しているため表面温度が上がりやすく、記録紙9全体が温まっていなくても転写面90側だけが温まっている場合があるのに対し、非転写面91側は、そのような場合がないことが考えられる。すなわち、非転写面91側は、ヒートローラ61に直接接触していないため、記録紙9自体の全体の温度を測るのに好適と考えられる。よって非転写面91側の表面温度を検知することにより、より的確に直接的に記録紙9の表面温度を検知できる。そして、これに基づいて定着器6の温度制御がなされるので、より一層効果的に良好な定着性を維持しながら、記録紙9のしわなどを防ぐことができる。
次に、図5及び図6を参照しながら、定着器6の温度制御について更に詳説する。
図5及び図6では基準温度となる設定定着温度をTh、基準温度より低い設定定着温度、すなわち準基準温度をTl、サーミスタ63によって実測されるヒートローラ61の表面温度をHtとする。また、設定定着温度の温度制御のトリガとなる所定温度をTo、記録紙温度センサ64によって実測される記録紙9の表面温度をStとする。またここではThを190℃、Tlを180℃、Toを100℃とした場合について説明するが、これら設定温度はこれに限定されるものではない。
図5及び図6では基準温度となる設定定着温度をTh、基準温度より低い設定定着温度、すなわち準基準温度をTl、サーミスタ63によって実測されるヒートローラ61の表面温度をHtとする。また、設定定着温度の温度制御のトリガとなる所定温度をTo、記録紙温度センサ64によって実測される記録紙9の表面温度をStとする。またここではThを190℃、Tlを180℃、Toを100℃とした場合について説明するが、これら設定温度はこれに限定されるものではない。
図5は、上記構成の画像形成装置1におけるヒートローラ61の加熱制御の基本動作(S100〜S105)を示したフローチャートである。
まず電源がオンされ、プリントトリガが入力されると、ヒートローラ61を加熱するハロゲンランプ60がオンとなり(S100)、設定定着温度が基準温度のTh:190℃に設定された状態で(S101)、ヒートローラ61を加熱する。ヒートローラ61のハロゲンランプ60は、サーミスタ63によって検知されるヒートローラ61の表面温度が、設定定着温度に維持されるようオンオフ制御を行う(S102)。印字され定着器6から排出された記録紙9の表面温度は記録紙温度センサ64によって検知する。この検知値StがTo:100℃を超えると(S103)、設定定着温度を基準温度Thから準基準温度Tlに切り替える制御を行う(S104)。そして印字が終了(S105)すれば、処理を終了し、終了でない場合は、引き続いてヒートローラ61の加熱制御(S102)を行う。一方、記録紙9の表面温度がSt:100℃に達していない場合は(S103)、Th:190℃として、ヒートローラ61の加熱制御(S102)を行う。StがTo:100℃に達していない場合には、準基準温度Tl:180℃とし、ヒートローラ61を加熱制御した後、StはTo:100℃より低いと記録紙温度センサ64によって検知された場合も含まれる。この場合も、設定定着温度は基準温度Th:190℃として(S101)、ヒートローラ61の加熱制御がなされる(S102)。
尚、ヒートローラ61の加熱制御は上述の動作に限定されるものではなく、複数設定定着温度を設定し、記録紙温度64の検知結果に基づいて、段階的に設定定着温度を下げる或いは、段階的に設定定着温度を上げるものであってもよい。
まず電源がオンされ、プリントトリガが入力されると、ヒートローラ61を加熱するハロゲンランプ60がオンとなり(S100)、設定定着温度が基準温度のTh:190℃に設定された状態で(S101)、ヒートローラ61を加熱する。ヒートローラ61のハロゲンランプ60は、サーミスタ63によって検知されるヒートローラ61の表面温度が、設定定着温度に維持されるようオンオフ制御を行う(S102)。印字され定着器6から排出された記録紙9の表面温度は記録紙温度センサ64によって検知する。この検知値StがTo:100℃を超えると(S103)、設定定着温度を基準温度Thから準基準温度Tlに切り替える制御を行う(S104)。そして印字が終了(S105)すれば、処理を終了し、終了でない場合は、引き続いてヒートローラ61の加熱制御(S102)を行う。一方、記録紙9の表面温度がSt:100℃に達していない場合は(S103)、Th:190℃として、ヒートローラ61の加熱制御(S102)を行う。StがTo:100℃に達していない場合には、準基準温度Tl:180℃とし、ヒートローラ61を加熱制御した後、StはTo:100℃より低いと記録紙温度センサ64によって検知された場合も含まれる。この場合も、設定定着温度は基準温度Th:190℃として(S101)、ヒートローラ61の加熱制御がなされる(S102)。
尚、ヒートローラ61の加熱制御は上述の動作に限定されるものではなく、複数設定定着温度を設定し、記録紙温度64の検知結果に基づいて、段階的に設定定着温度を下げる或いは、段階的に設定定着温度を上げるものであってもよい。
図6は、上述の基本動作に基づいて、定着器における温度制御を温度の推移に着目して示したグラフであり、ここでは連続印字がなされている場合について説明する。
図6のグラフに示すように、設定定着温度を基準温度のTh:190℃に維持制御し、且つ記録紙温度センサ64による検知値StがTo:100℃に達しない間は、設定定着温度は基準温度のTh:190℃に設定されたままである。この状態であれば、良好な定着が行えるとともに、定着器6から排出された記録紙9にしわ、カールなどが生じることがない。
連続印字が継続されると、ヒートローラ61の表面温度をサーミスタ63の検知結果に基づいて190℃に維持していても、プレスローラ62或いは周囲の温度が上昇し、記録紙9の表面温度が上昇してくる。
そこで記録紙温度センサ64による検知値StがTo:100℃を超えた場合は、設定定着温度を準基準温度のTl:180℃に切替制御する。設定定着温度を基準温度より低い値としても、プレスローラ62がヒートローラ61の熱を受け十分加熱されている上、周りの温度も上昇しているため、良好にトナー画像を記録紙9に永久定着させることができる。またニップ部65から排出される記録紙9にしわ、カールが生じる程、不必要な熱を過剰に記録紙9に与えることがない。よってヒートローラ61の無駄な加熱が抑制されるので、省エネルギー効果もある。
設定定着温度を基準温度のTh:190℃より低い準基準温度のTl:180℃として、連続印字を続けると、記録紙温度センサ64によって記録紙9の表面温度StがTo:100℃より低いと検知された場合がある。その場合は、図6のグラフに示すように、設定定着温度を準基準温度のTl:180℃から基準温度のTh:190℃に切替制御する。これによれば、定着性を損なうことなく、良好な定着性を維持しながら、しわ或いはカールの生じない記録紙9を排出し続けることができる。
図6のグラフに示すように、設定定着温度を基準温度のTh:190℃に維持制御し、且つ記録紙温度センサ64による検知値StがTo:100℃に達しない間は、設定定着温度は基準温度のTh:190℃に設定されたままである。この状態であれば、良好な定着が行えるとともに、定着器6から排出された記録紙9にしわ、カールなどが生じることがない。
連続印字が継続されると、ヒートローラ61の表面温度をサーミスタ63の検知結果に基づいて190℃に維持していても、プレスローラ62或いは周囲の温度が上昇し、記録紙9の表面温度が上昇してくる。
そこで記録紙温度センサ64による検知値StがTo:100℃を超えた場合は、設定定着温度を準基準温度のTl:180℃に切替制御する。設定定着温度を基準温度より低い値としても、プレスローラ62がヒートローラ61の熱を受け十分加熱されている上、周りの温度も上昇しているため、良好にトナー画像を記録紙9に永久定着させることができる。またニップ部65から排出される記録紙9にしわ、カールが生じる程、不必要な熱を過剰に記録紙9に与えることがない。よってヒートローラ61の無駄な加熱が抑制されるので、省エネルギー効果もある。
設定定着温度を基準温度のTh:190℃より低い準基準温度のTl:180℃として、連続印字を続けると、記録紙温度センサ64によって記録紙9の表面温度StがTo:100℃より低いと検知された場合がある。その場合は、図6のグラフに示すように、設定定着温度を準基準温度のTl:180℃から基準温度のTh:190℃に切替制御する。これによれば、定着性を損なうことなく、良好な定着性を維持しながら、しわ或いはカールの生じない記録紙9を排出し続けることができる。
以上では1成分現像方式の画像形成装置1について説明したが、これに限定されず2成分現像方式のものにも適用することができる。また図1に示す画像形成装置1、ドラムユニット410及び現像器ユニット440の構成は図例のものに限定されず、他の構成のものであってもよいことは言うまでもない。更に、ドラムユニット410と現像器ユニット440とは互いに別体で、互いに分離可能に結合されたものとしたが、両者が分離不能な一体物であっても良い。
1 画像形成装置
6 定着器
61 ヒートローラ
62 プレスローラ
63 サーミスタ
64 記録紙温度センサ
71 CPU(制御部)
9 記録紙
91 非転写面
6 定着器
61 ヒートローラ
62 プレスローラ
63 サーミスタ
64 記録紙温度センサ
71 CPU(制御部)
9 記録紙
91 非転写面
Claims (3)
- ヒートローラとプレスローラとにより、記録紙をニップ搬送し、該記録紙に転写されたトナー画像を定着させる定着器を備え、上記ヒートローラの表面温度を検知し、該表面温度が所定の設定定着温度に維持されるよう制御する画像形成装置であって、
上記定着器から排出された直後の記録紙の表面温度を検知する記録紙温度センサを備えるとともに、上記設定定着温度は、基準温度と該基準温度より低い準基準温度とを含み、
上記記録紙温度センサによって検知された上記記録紙の表面温度が、所定の温度より高い場合は、上記設定定着温度を上記基準温度から上記準基準温度に切替制御を行う制御部を備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1において、
前記記録紙温度センサは、上記記録紙の非転写面側の表面温度を検知するものであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1又は請求項2において、
前記制御部は、上記記録紙温度センサによって検知された上記記録紙の表面温度が、所定の温度より低い場合は、上記設定定着温度を上記基準温度とする制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
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-
2008
- 2008-04-09 JP JP2008100992A patent/JP2009251408A/ja not_active Withdrawn
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