JP6801399B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6801399B2
JP6801399B2 JP2016229876A JP2016229876A JP6801399B2 JP 6801399 B2 JP6801399 B2 JP 6801399B2 JP 2016229876 A JP2016229876 A JP 2016229876A JP 2016229876 A JP2016229876 A JP 2016229876A JP 6801399 B2 JP6801399 B2 JP 6801399B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shielding member
shielding
fixing
fixing belt
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016229876A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018087844A (ja
Inventor
轡田昭夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2016229876A priority Critical patent/JP6801399B2/ja
Publication of JP2018087844A publication Critical patent/JP2018087844A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6801399B2 publication Critical patent/JP6801399B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、定着装置、画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置においては、用紙等の記録媒体上に担持されたトナー画像を定着させる定着装置が設けられている。
一般に、定着装置は、ヒータ等の熱源から加熱される定着部材と、その定着部材に当接して定着ニップを形成する対向部材とを備える。画像形成装置にて作像動作が開始され、記録媒体(例えば、用紙)にトナー画像が転写されると、その記録媒体が、所定の温度にまで加熱された定着部材と対向部材との間の定着ニップを通過することにより、記録媒体上に担持されたトナーが加熱溶融されて画像が定着される。
このように構成された定着装置では、定着部材の非通紙領域に過昇温が生じる問題がある。
これに対して、熱源からの熱を遮蔽する遮蔽部材を熱源と定着部材との間に、定着部材の周方向に移動可能に設けた構成が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1に記載の装置は、小遮蔽部と大遮蔽部を有する遮蔽部材を、退避位置と遮蔽位置との間で移動可能とし、定着部材の非通紙領域の過昇温を防止する。
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、遮蔽部材の移動方向のサイズが大きく、遮蔽部材の広い退避スペースを必要とし、装置の小型化が図れない問題がある。また、遮蔽部材の移動に時間がかかる問題がある。
特許文献2に記載の装置は、2つの遮蔽部材を有し、それぞれ独立に移動可能とし、定着部材の非通紙領域の過昇温を防止する。
しかしながら、特許文献2に記載の装置では、2つの遮蔽部材の退避スペースを必要とし、装置の小型化を図れない問題がある。また、遮蔽部材を駆動する構成が複雑となる問題がある。
本発明は、定着部材の非通紙領域の過昇温を防止するとともに、装置の小型化を図ることができる簡易な構成の定着装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の定着装置は、
回転可能な定着部材と、
前記定着部材を加熱する熱源と、
前記定着部材の外周面に当接して定着ニップを形成する対向部材と、
前記定着部材と前記熱源との間に配置され、該熱源からの熱を遮蔽する遮蔽部材と、を備える定着装置において、
前記遮蔽部材は、複数の遮蔽部材として、第1遮蔽部材と第2遮蔽部材で構成され、
前記第1遮蔽部材は、前記定着部材の長手方向に少なくとも1つの開口部を有し、
前記第2遮蔽部材は、前記定着部材の周方向において、前記開口部以上の幅を有し、
前記第1遮蔽部材及び前記第2遮蔽部材は、積層した状態で、
前記熱源からの熱を遮蔽しない退避位置と、
前記熱源からの熱を一部遮蔽する第1遮蔽位置と、
前記熱源からの熱を全部遮蔽する第2遮蔽位置と、の間を移動可能とし、
前記第1遮蔽位置では、前記第1遮蔽部材と前記第2遮蔽部材とが、前記開口部以外の位置で積層し、
前記第2遮蔽位置では、前記第1遮蔽部材と前記第2遮蔽部材とが、前記開口部の位置で積層することを特徴とする。
本発明によると、定着部材の非通紙領域の過昇温を防止するとともに、装置の小型化を図ることができる簡易な構成の定着装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成を概略的に示す構成図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の構成を一部断面化して示す構成図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の構成を示す断面図である。 第1遮蔽部材31及び第2遮蔽部材32の動作を説明する説明図であり、(a)は、退避位置を示し、(b)は、第1遮蔽位置を示し、(c)は、第2遮蔽位置を示す。 第1遮蔽部材31及び第2遮蔽部材32の動作を説明する説明図であり、(a)は、退避位置を示し、(b)は、第1遮蔽位置を示し、(c)は、第2遮蔽位置を示す。 定着装置の制御システムを示すブロック図である。
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。まず、画像形成装置の全体の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成を概略的に示す構成図である。
画像形成装置としてのプリンタ1は、箱型形状のプリンタ本体2を備えており、プリンタ本体2の下部には、記録媒体としての用紙を収納する給紙カセット3が収容され、プリンタ本体2の上面には排紙トレイ4が設けられている。ここで、記録媒体には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙など)、トレーシングペーパ、OHPシートなどが含まれる。プリンタ本体2の上面には、排紙トレイ4の側方に上カバー5が開閉可能に取り付けられ、上カバー5の下方には、トナーコンテナ6が収納されている。
プリンタ本体2の上部には、レーザー・スキャニング・ユニット(LSU)で構成される露光器7が排紙トレイ4の下方に配置され、露光器7の下方には、画像形成部8が設けられている。画像形成部8には、像担持体である感光体ドラム10が回転可能に設けられており、感光体ドラム10の周囲には、帯電器11と、現像器12と、転写ローラ13と、クリーニング装置14とが、感光体ドラム10の回転方向(図1の矢印X参照)に沿って配置されている。
プリンタ本体2の内部には、用紙の搬送経路15が設けられている。搬送経路15の上流端には、給紙部16が設けられ、搬送経路15の中流部には、感光体ドラム10と転写ローラ13によって構成される転写部17が設けられ、搬送経路15の下流部には定着装置18が設けられ、搬送経路15の下流端には排紙部19が設けられている。搬送経路15の下方には、両面印刷用の反転経路20が形成されている。
次に、このような構成を備えたプリンタ1の画像形成動作について説明する。
プリンタ1に電源が投入されると、各種パラメーターが初期化され、定着装置18の温度設定等の初期化処理が実行される。そして、プリンタ1に接続されたコンピューター等から画像データが入力され、印刷開始の指示がなされると、以下のようにして画像形成動作が実行される。
まず、帯電器11によって感光体ドラム10の表面が帯電された後、露光器7からのレーザー光(図1の二点鎖線P参照)により、感光体ドラム10に対して画像データに対応した露光が行われ、感光体ドラム10の表面に静電潜像が形成される。次に、現像器12が、この静電潜像をトナーによりトナー像に現像する。
一方、給紙部16によって給紙カセット3から取り出された用紙は、上記した画像形成動作とタイミングを合わせて転写部17へと搬送され、転写部17において感光体ドラム10上のトナー像が用紙に転写される。トナー像を転写された用紙は、搬送経路15を下流側へと搬送されて定着装置18に進入し、定着装置18において用紙にトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙は、排紙部19から排紙トレイ4に排出される。なお、感光体ドラム10上に残留したトナーは、クリーニング装置14によって回収される。
次に、定着装置の構成について説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る定着装置の構成を一部断面化して示す構成図である。図3は、本発明の実施の形態に係る定着装置の構成を示す断面図である。以下、説明の便宜上、図2における紙面手前側を定着装置18の後側とする。図2に付される矢印Yは、用紙の搬送方向を示している。
図2、図3等に示されるように、定着装置18は、定着上フレーム35と、定着下フレーム36と、定着上下フレーム35,36内上部に収容される定着部材としての定着ベルト22と、定着上下フレーム35,36内下部に収容される対向部材としての加圧ローラ23と、定着ベルト22の内径側の空間に配置される熱源としてのヒータ24と、定着ベルト22の内径側の空間においてヒータ24の下側に配置される反射部材25と、定着ベルト22の内径側の空間の下端部に配置される押圧部材26と、定着ベルト22の内径側の空間において反射部材25と押圧部材26の間に配置される支持部材27と、を備えている。また、定着装置18は、定着上下フレーム35,36の後側に配置される駆動機構28を備えている。また、定着装置18は、遮蔽部材としての第1遮蔽部材31と、遮蔽部材としての第2遮蔽部材32と、PIセンサ30a,30b,30cと、第1遮蔽部材31と第2遮蔽部材32とを支持する支軸65を保持するブラケット37と、を備えている。
定着上下フレーム35,36は、後側板43と前側板にネジ等で固定されている。後側板43と前側板は、定着装置18の構造体を構成する。後側板43と前側板には、ブラケット37がネジ等で固定されている。定着ベルト22を回動自由に保持する定着ベルト保持部材38が、後側板43と前側板を介してブラケット37にネジ等で固定されている。後側板43と前側板には、円形の挿通穴40が設けられている。
定着ベルト22は、図2、図3に示すように、前後方向に長い円筒状を成している。定着ベルト22は、可撓性を有しており、周方向には無端状である。定着ベルト22は、例えば、基材層と、この基材層に周設される弾性層と、この弾性層を被覆する離型層と、を備えている。定着ベルト22の基材層は、例えば、SUSなどの金属によって形成されている。なお、定着ベルト22の基材層は、PI(ポリイミド)などの樹脂によって形成されていても良い。定着ベルト22の弾性層は、例えば、シリコーンゴムによって形成されている。定着ベルト22の離型層は、例えば、PFAチューブによって形成されている。なお、各図において、定着ベルト22の各層(基材層、弾性層、離型層)は、特に区別されずに表示されている。
定着ベルト22は、定着ベルト保持部材38に回転可能に支持されている。定着ベルト22は、図3に示すように、定着ベルト22の回転中心Aの周りを回転可能に設けられている。つまり、本実施の形態では、定着ベルト22の回転軸方向は前後方向である。
定着ベルト22は、図5に示すように、中央領域45(第1領域)と、中央領域45外(中央領域45の前後両側)に設けられる端部領域46(第2領域)と、を備えている。中央領域45は、第1サイズの用紙(例えば、A4サイズの用紙)が通過する領域である。中央領域45には、第1サーミスタ47(図6参照)が配置されている。第1サーミスタ47は、例えば、非接触式の温度センサである。端部領域46は、第1サイズの用紙が通過せず、第1サイズの用紙よりも前後幅が広い第2サイズの用紙(例えば、A3サイズの用紙)が通過する領域である。端部領域46には、第2サーミスタ48(図2,6参照)が配置されている。第2サーミスタ48は、例えば、接触式の温度センサである。
加圧ローラ23は、図2に示すように、前後方向に長い円柱状を成している。加圧ローラ23には、第3サーミスタ49(図6参照)が配置されている。第3サーミスタは、例えば、接触式の温度センサである。
加圧ローラ23は、例えば、円柱状の芯材50と、芯材50に周設される弾性層51と、弾性層51を被覆する離型層と、を備えている。加圧ローラ23の芯材50は、例えば、鉄等の金属によって形成されている。加圧ローラ23の弾性層51は、例えば、シリコーンゴムによって形成されている。加圧ローラ23の離型層は、例えば、PFAチューブによって形成されている。
加圧ローラ23は、定着ベルト22の下側(外径側)に配置されている。加圧ローラ23は、定着ベルト22に圧接しており、定着ベルト22と加圧ローラ23の間には定着ニップNが形成されている。加圧ローラ23は、定着下フレーム36に回転可能に支持されている。加圧ローラ23は、定着上下フレーム35,36の後側に配置される駆動部52(図6参照)に接続されている。駆動部52は、例えばモータ等によって構成されている。
ヒータ24は、例えばハロゲンヒータによって構成されている。ヒータ24は、図2,3に示すように、ブラケット37に取り付けられている。ヒータ24の中心Bは、定着ベルト22の回転中心Aよりも僅かに上側(加圧ローラ23から離間する側)に配置されている。そのため、定着ベルト22の中央領域45の中央領域上端部45a(図3参照)は、定着ベルト22の中央領域45の中でヒータ24に最も接近している。同様に、定着ベルト22の端部領域46の端部領域上端部46a(図3参照)は、定着ベルト22の端部領域46の中でヒータ24に最も接近している。定着ベルト22の中央領域45の中央領域上端部45a及び端部領域46の端部領域上端部46aは、定着ベルト22の回転中心Aを挟んで定着ニップNの反対側に位置しており、定着ニップNと対向している。
反射部材25は、図2、図3に示すように、前後方向に長い形状を成している。反射部材25は、例えば、光輝アルミニウム等の金属によって形成されている。反射部材25は、ヒータ24と支持部材27の間に配置されており、支持部材27の上側を覆っている。反射部材25は、下側(加圧ローラ23側)に向かって溝を形成する反射板部53と、反射板部53の左右両上隅部から左右方向外側に向かって屈曲される一対の屈曲板部54と、を備えている。反射板部53は、ヒータ24から放射される輻射熱を定着ベルト22の内周面に向かって反射する機能を有している。
押圧部材26は、図2、図3に示すように、前後方向に長い形状を成している。押圧部材26は、例えば、LCP(液晶ポリマー)等の耐熱性樹脂によって形成されている。押圧部材26の下面は、定着ベルト22を下側(加圧ローラ23側)に向かって押圧している。押圧部材26の上面には、嵌合突起55が設けられている。
支持部材27は、図2,3に示すように、前後方向に長い形状を成している。支持部材27は、例えば、SECC(亜鉛メッキ鋼板)等の板金によって形成されている。
支持部材27は、底板部56と、底板部56の左右両端部から上側(加圧ローラ23から離間する側)に向かって屈曲される一対の側板部57と、を備えている。底板部56には嵌合穴58が設けられており、嵌合穴58には、押圧部材26の嵌合突起55が嵌合している。底板部56の下面は、押圧部材26の上面に当接しており、これにより、支持部材27が押圧部材26を上側から支持している。
駆動機構28は、図2に示すように、駆動モータ60と、駆動モータ60の右側に配置される駆動ギア列と、を備えている。
駆動モータ60は、正逆回転可能なモータであり、駆動軸62を備えており、駆動軸62には駆動ギア63が固定されている。
駆動ギア列は、駆動モータ60の駆動ギア63に噛合する従動ギア64とで構成されている。
ブラケット37には、図2に示すように、支軸65が回転可能に保持されている。支軸65には、支軸65を回転させるため、駆動モータ60の回転軸に固定されている駆動ギア63から回転力を受ける従動ギア64が固定されている。さらに、支軸65には、第1遮蔽部材31及び第2遮蔽部材32が設けられている。第1遮蔽部材31は、支軸65に対し、回動自由に保持されている。第2遮蔽部材32は、支軸65に固定され、支軸65の回転力が直接伝達されるようになっている。第1遮蔽部材31と第2遮蔽部材32とは、弾性部材であるスプリング66で連結されている。そのため、支軸65の回転力は、第2遮蔽部材32へ直接伝達され、その後スプリング66を介して第1遮蔽部材31へ伝わる。すなわち、第1遮蔽部材31は、第2遮蔽部材32に連動して動作する。
PIセンサ30a,30b,30cは、光を出射する発光部と、発光部から出射された光を受ける受光部と、を備えている。PIセンサ30aは、ブラケット37上に設けられ、後述する第2遮蔽位置で、第2遮蔽部材32の有無を検知する。PIセンサ30bは、ブラケット37上に設けられ、後述する第1遮蔽位置で、第1遮蔽部材31の有無を検知する。PIセンサ30cは、ブラケット37上に設けられ、後述する退避位置で、第1遮蔽部材31の有無を検知する。
第1遮蔽部材31は、図2に示すように、前後方向に長い形状を成している。第1遮蔽部材31は、定着ベルト22の内周面に沿って円弧状に湾曲している。
第1遮蔽部材31は、図5(a)に示すように、本体部81と開口部としての凹部83とを有している。本体部81は、定着ベルト22の内周面と間隔を介して設けられている。凹部83は、本体部81の前後方向中央部(定着ベルト22の長手方向中央部)に、矩形状に切り欠かれた形状で設けられている。すなわち、第1遮蔽部材31は、定着ベルト22の長手方向に2つの遮蔽パターンを有する。凹部83の前後方向の位置は、定着ベルト22の中央領域45の前後方向の位置と重なっている。
第2遮蔽部材32は、図2に示すように、前後方向に長い形状を成している。第2遮蔽部材32は、定着ベルト22の内周面に沿って円弧状に湾曲している。第2遮蔽部材32は、第1遮蔽部材31の内周面側に設けられている。第2遮蔽部材32の、定着ベルト22の周方向の幅は、凹部83の幅より大きく形成される。
第1遮蔽部材31は、耐熱性及び低摩擦性を有する樹脂材料、または、金属板に耐熱性及び低摩擦性を有する樹脂をコートした部材で構成されてもよい。これにより、定着ベルト22と接触しても、定着ベルト22との摩擦係数を下げ、ダメージを低減することも可能である。
次に、定着装置18の制御システムについて説明する。図6は、定着装置の制御システムを示すブロック図である。
図6に示すように、定着装置18には、制御部91が設けられている。制御部91は、記憶部92と接続されている。記憶部92は、定着ベルト22の端部領域46の基準温度Tを記憶している。
制御部91は、第1サーミスタ47に接続されており、第1サーミスタ47が検知した定着ベルト22の中央領域45の温度が、制御部91に出力されるようになっている。制御部91は、第2サーミスタ48に接続されており、第2サーミスタ48が検知した定着ベルト22の端部領域46の温度が、制御部91に出力されるようになっている。制御部91は、第3サーミスタ49に接続されており、第3サーミスタ49が検知した加圧ローラ23の温度が、制御部91に出力されるようになっている。
制御部91は、PIセンサ30a,30b,30cに接続されており、PIセンサ30a,30b,30cの検知結果が、制御部91に出力されるようになっている。
制御部91は、駆動モータ60に接続されており、制御部91からの信号に基づいて駆動モータ60が回転し、駆動機構28を介して、第2遮蔽部材32を回転させるようになっている。制御部91は、駆動部52に接続されており、制御部91からの信号に基づいて駆動部52が加圧ローラ23を回転させるようになっている。
制御部91は、ヒータ24に接続されており、制御部91からの信号に基づいてヒータ24が通電して発熱し、輻射熱を放射するようになっている。
次に、定着装置の動作について説明する。上記のように構成された定着装置18において、用紙にトナー像を定着させる際には、駆動部52によって加圧ローラ23を回転させる。加圧ローラ23が回転すると、加圧ローラ23に圧接する定着ベルト22が加圧ローラ23とは逆方向に従動回転する。定着ベルト22が回転すると、定着ベルト22が押圧部材26に対して摺動する。
また、用紙にトナー像を定着させる際には、ヒータ24を稼働させる。ヒータ24が稼働すると、ヒータ24が定着ベルト22の内周面に向かって輻射熱を放射し、この輻射熱によって定着ベルト22が加熱される。定着ベルト22が加熱された状態で用紙が定着ニップNを通過すると、用紙及びトナー像が加熱及び加圧されて、用紙にトナー像が定着される。
次に、第1遮蔽部材31及び第2遮蔽部材32の動作について説明する。図4は、第1遮蔽部材31及び第2遮蔽部材32の動作を説明する説明図であり、(a)は、退避位置を示し、(b)は、第1遮蔽位置を示し、(c)は、第2遮蔽位置を示す。図5は、第1遮蔽部材31及び第2遮蔽部材32の動作を説明する説明図であり、(a)は、退避位置を示し、(b)は、第1遮蔽位置を示し、(c)は、第2遮蔽位置を示す。
定着ベルト22の端部領域46の温度が基準温度Tに到達していない時には、図4(a),図5(a)に示すように、第1遮蔽部材31及び第2遮蔽部材32は、支持部材27の右側に、積層する形で退避する退避位置に退避している。退避位置では、第1遮蔽部材31の本体部81の下端部が、ブラケット37に設けられたPIセンサ30cで検知された状態でいる。
定着ベルト22の端部領域46の温度が基準温度Tに到達している時には、駆動モータ60に信号が送られ、駆動モータ60が回転を始める。駆動モータ60の回転力が駆動ギア63及び従動ギア64を介して、支軸65に伝えられ、支軸65は、図2中反時計回り方向に回転する。これにより、第2遮蔽部材32と、第2遮蔽部材32とスプリング66で連結している第1遮蔽部材31が移動する。第1遮蔽部材31のアーム部が、PIセンサ30bに達すると、駆動モータ60が停止し、第1遮蔽部材31及び第2遮蔽部材32は、図4(b),図5(b)に示すように、第1遮蔽位置で停止する。すなわち、第1遮蔽部材31と第2遮蔽部材32は、積層した状態で、退避位置から第1遮蔽位置へ移動する。第1遮蔽部材31は、第1遮蔽位置を超えて移動しないように、PIセンサ30bに保持される。なお、PIセンサ30bとは別に、第1遮蔽部材31の移動を停止する停止部材を設けてもよい。第1遮蔽位置では、第2遮蔽部材32は、第1遮蔽部材31の凹部83以外の位置で積層(オーバーラップ)して、第1遮蔽部材31の形状内に収まる状態になる。
定着ベルト22の中央領域45の温度が基準温度Tに到達している時には、駆動モータ60に信号が送られ、駆動モータ60が回転を始める。駆動モータ60の回転力が駆動ギア63及び従動ギア64を介して、支軸65に伝えられ、支軸65は、図2中反時計回り方向に回転する。これにより、第2遮蔽部材32が移動する。第2遮蔽部材32のアーム部が、PIセンサ30aに達すると、駆動モータ60が停止し、第2遮蔽部材32は、図4(c),図5(c)に示すように、第2遮蔽位置で停止する。すなわち、第2遮蔽部材32は、第1遮蔽部材31と積層した状態で、第1遮蔽位置から第2遮蔽位置へ移動する。第2遮蔽部材32は、第2遮蔽位置を超えて移動しないように、PIセンサ30aに保持される。すなわち、第1遮蔽部材31と第2遮蔽部材32とは、移動可能領域が異なる。なお、PIセンサ30aとは別に、第2遮蔽部材32の移動を停止する停止部材を設けてもよい。第2遮蔽位置では、第2遮蔽部材32は、第1遮蔽部材31の凹部83の位置で積層(オーバーラップ)する状態となる。
第1遮蔽部材31及び第2遮蔽部材32が退避位置にある状態では、ヒータ24から定着ベルト22の中央領域45の中央領域上端部45aに向かう輻射熱は、図4(a)に示すように、第1遮蔽部材31及び第2遮蔽部材32によって遮断されることなく、定着ベルト22の中央領域45の中央領域上端部45aに到達する。また、ヒータ24から定着ベルト22の端部領域46の端部領域上端部46aに向かう輻射熱も、図5(a)に示すように、第1遮蔽部材31及び第2遮蔽部材32によって遮断されることなく、定着ベルト22の端部領域46の端部領域上端部46aに到達する。
これにより、定着ベルト22の中央領域45及び端部領域46を同時に加熱する遮蔽パターンを有することが可能となる。
第1遮蔽部材31及び第2遮蔽部材32が退避位置から、第1遮蔽位置へ移動すると、ヒータ24から定着ベルト22の中央領域45の中央領域上端部45aに向かう輻射熱は、図4(b)に矢印で示すように、第1遮蔽部材31の凹部83を通過し、第1遮蔽部材31及び第2遮蔽部材32によって遮断されることなく、定着ベルト22の中央領域45の中央領域上端部45aに到達する。一方、ヒータ24から定着ベルト22の端部領域46の端部領域上端部46aに向かう輻射熱は、図5(b)に示すように、第1遮蔽部材31の本体部81によって遮断されるため、定着ベルト22の端部領域46の端部領域上端部46aに到達しない。
これにより、定着ベルト22の端部領域46が過昇温するのを抑制しつつ定着ベルト22の中央領域45を加熱する遮蔽パターンを有することが可能となる。
第1遮蔽部材31及び第2遮蔽部材32が第1遮蔽位置から、第2遮蔽位置へ移動すると、ヒータ24から定着ベルト22の中央領域45の中央領域上端部45aに向かう輻射熱は、図4(c)に矢印で示すように、第2遮蔽部材32によって遮断されるため、定着ベルト22の中央領域45の中央領域上端部45aには到達しない。また、ヒータ24から定着ベルト22の端部領域46の端部領域上端部46aに向かう輻射熱も、図5(c)に示すように、第1遮蔽部材31の本体部81及び第2遮蔽部材32によって遮断されるため、定着ベルト22の端部領域46の上端部には到達しない。
これにより、定着ベルト22の中央領域45及び端部領域46を同時に遮蔽する遮蔽パターンを有することが可能となり、定着ベルト22がオーバーシュートするのを抑制することができる。
温度異常が解消されたことを各サーミスタ47,48,49が検知した場合は、駆動モータ60を反対方向へ回転駆動させ、第1遮蔽部材31のアーム部の有りをPIセンサ30cが検知すると、駆動モータ60を停止させ、第1遮蔽部材31及び第2遮蔽部材32を退避位置に戻す。
第1遮蔽部材31と第2遮蔽部材32とが、積層して退避位置に退避することで、退避スペースが小さくて済み、装置のコンパクト化が図れる。
第1遮蔽部材31と第2遮蔽部材32とが連動して動作し、しかも、単純な回転動作で複数の遮蔽パターンを実現できるので、駆動部材の簡素化と、コスト低減が図れる。
第1遮蔽部材31と第2遮蔽部材32とがスプリングで連結されることで、回転動作のみで、複数の遮蔽パターンを実現できる。
第1遮蔽部材31が耐熱性及び低摩擦性を有することで、定着ベルト22との摩擦係数を低減でき、第1遮蔽部材31及びヒータ24を極力定着ベルトに近接させることができ、加熱効率を向上させることができる。なお、第2遮蔽部材も耐熱性及び低摩擦性を有する構成としてもよい。
なお、本実施の形態では、2つの遮蔽部材31,32を用いる場合について説明したが、他の異なる実施の形態では、3つ以上の遮蔽部材を用いても良い。
また、本実施の形態では、最大サイズの用紙ではない用紙(例えば、A4サイズの用紙)を第1サイズの用紙とする場合について説明したが、他の異なる実施の形態では、最大サイズの用紙を第1サイズの用紙としても良い。この場合、定着ベルト22の端部領域46は、どのサイズの用紙も通過しない領域となる。
また、本実施の形態では、ヒータ24が定着ベルト22の内径側に配置されるとともに、第1遮蔽部材31及び第2遮蔽部材32が定着ベルト22の内周面に沿って回転する場合について説明したが、この態様に限定されない。他の異なる実施の形態では、ヒータ24等の熱源が定着ベルト22の外径側に配置されるとともに、第1遮蔽部材31及び第2遮蔽部材32が定着ベルト22の外周面に沿って回転しても良い。
また、本実施の形態では、第1遮蔽部材31と第2遮蔽部材32が回転する場合について説明したが、他の異なる実施の形態では、第1遮蔽部材31と第2遮蔽部材32の一方又は両方が直線的に移動しても良い。
また、本実施の形態では、ハロゲンヒータをヒータ24として用いる場合について説明したが、他の異なる実施の形態では、セラミックヒータなどをヒータ24として用いても良い。
また、本実施の形態では、押圧部材26によって定着ベルト22を下側(加圧ローラ23側)に向かって押圧する方式の定着装置18に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施の形態では、定着ベルト22の内径側に配置される一又は複数のローラと共に定着ベルト22を回転させる方式の定着装置18に本発明の構成を適用しても良い。
また、本実施の形態では、第1遮蔽部材31及び第2遮蔽部材32は、支持部材27の図2中右側の退避位置から、反時計周りに移動する場合について説明したが、他の異なる実施の形態では、第1遮蔽部材31及び第2遮蔽部材32は、支持部材27の図2中左側の退避位置から、時計周りに移動しても良い。
また、本実施の形態では、第1遮蔽部材31は、第2遮蔽部材32に連動して動作する場合について説明したが、他の異なる実施の形態では、第2遮蔽部材32は、第1遮蔽部材31に連動して動作しても良い。
本実施の形態では、プリンタ1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施の形態では、複写機、ファクシミリ、複合機等の他の画像形成装置に本発明の構成を適用することも可能である。
18 定着装置
22 定着ベルト(定着部材の一例)
23 加圧ローラ(対向部材の一例)
24 ヒータ(熱源の一例)
31 第1遮蔽部材(遮蔽部材の一例)
32 第2遮蔽部材(遮蔽部材の一例)
83 凹部(開口部の一例)
N 定着ニップ
特許第5907358号 特開2016−48332号公報

Claims (5)

  1. 回転可能な定着部材と、
    前記定着部材を加熱する熱源と、
    前記定着部材の外周面に当接して定着ニップを形成する対向部材と、
    前記定着部材と前記熱源との間に配置され、該熱源からの熱を遮蔽する遮蔽部材と、を備える定着装置において、
    前記遮蔽部材は、複数の遮蔽部材として、第1遮蔽部材と第2遮蔽部材で構成され、
    前記第1遮蔽部材は、前記定着部材の長手方向に少なくとも1つの開口部を有し、
    前記第2遮蔽部材は、前記定着部材の周方向において、前記開口部以上の幅を有し、
    前記第1遮蔽部材及び前記第2遮蔽部材は、積層した状態で、
    前記熱源からの熱を遮蔽しない退避位置と、
    前記熱源からの熱を一部遮蔽する第1遮蔽位置と、
    前記熱源からの熱を全部遮蔽する第2遮蔽位置と、の間を移動可能とし、
    前記第1遮蔽位置では、前記第1遮蔽部材と前記第2遮蔽部材とが、前記開口部以外の位置で積層し、
    前記第2遮蔽位置では、前記第1遮蔽部材と前記第2遮蔽部材とが、前記開口部の位置で積層することを特徴とする定着装置。
  2. 前記複数の遮蔽部材は、1つの遮蔽部材に連動して、他の遮蔽部材が動作することを特徴とする、請求項に記載の定着装置。
  3. 前記複数の遮蔽部材は、弾性部材で相互に連結されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記複数の遮蔽部材のうち、前記定着部材に近い側の遮蔽部材は、耐熱性及び低摩擦性を有することを特徴とする、請求項1〜の何れか一項に記載の定着装置。
  5. 請求項1〜の何れか一項に記載の定着装置を有することを特徴とする画像形成装置。
JP2016229876A 2016-11-28 2016-11-28 定着装置及び画像形成装置 Active JP6801399B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016229876A JP6801399B2 (ja) 2016-11-28 2016-11-28 定着装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016229876A JP6801399B2 (ja) 2016-11-28 2016-11-28 定着装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018087844A JP2018087844A (ja) 2018-06-07
JP6801399B2 true JP6801399B2 (ja) 2020-12-16

Family

ID=62492916

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016229876A Active JP6801399B2 (ja) 2016-11-28 2016-11-28 定着装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6801399B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7284453B2 (ja) * 2019-04-25 2023-05-31 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP2021002001A (ja) * 2019-06-24 2021-01-07 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008058833A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Ricoh Co Ltd 定着装置及びこの定着装置を備えた画像形成装置
JP5239599B2 (ja) * 2008-07-31 2013-07-17 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5938964B2 (ja) * 2012-03-16 2016-06-22 株式会社リコー 定着装置、画像形成装置及び熱量調整方法
KR20150014302A (ko) * 2013-07-29 2015-02-06 삼성전자주식회사 정착장치 및 이를 갖는 화상형성장치
JP6185894B2 (ja) * 2014-08-28 2017-08-23 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP2016142987A (ja) * 2015-02-04 2016-08-08 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018087844A (ja) 2018-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5828433B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
US9804547B2 (en) Fixing device and image forming apparatus that reduce rotation failure of fixing belt
JP5836297B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5899174B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6801399B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6185894B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6140650B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6221997B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6185873B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
WO2015151554A1 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6315213B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6256357B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6082708B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6489056B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6222045B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6078520B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6182129B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6358189B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6269457B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6222046B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2018185459A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6287692B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6178755B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6182128B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6252452B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190806

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200623

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201027

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201109

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6801399

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151