JP6315213B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着ベルトを有する定着装置、及び該定着装置を備えた画像形成装置に関する。
従来より、電子写真方式の画像形成装置に搭載される定着装置として、略円筒状の可撓性を有する無端状の定着ベルトに加圧ローラーを圧接させ、加圧ローラーの回転駆動により定着ベルトを回転させて定着ベルトと加圧ローラーとの間に用紙を通過させることで当該用紙にトナー像を定着させるようにした定着装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような従来例では、例えば、図9及び図10に示すような端部変形規制部材101が用いられる。図9は、端部変形規制部材101と、定着ベルト(図示せず)の内部に配置された部材とを底面側から見た斜視図である。図10は、端部変形規制部材101を拡大して示す正面図である。ハウジングの側板(図示せず)に支持された端部変形規制部材101が定着ベルトの両端部に挿入されている。端部変形規制部材101は、ベース部102と、ベース部102の内側の面に突設された挿入部103とを備えている。挿入部103は、定着ベルトの両端部に挿入されて定着ベルトの内周面と摺接し、定着ベルトの両端部を内側から保持してベルト端部の変形を規制している。挿入部103の外周面は、定着ベルトの内周面を内側から保持するガイド面となる。
図9中、104はヒーター、105は支持部材である。ヒーター104及び支持部材105は、端部変形規制部材101の貫通孔101aを貫通している。支持部材105は、ヒーター104と支持部材105との間に配置された反射板(図示せず)を下方から支持している。
106はカバー部材である。カバー部材106は、ヒーター104から定着ベルトの非通紙領域に向かう輻射熱を遮断する。
107は押圧部材である。押圧部材107は、支持部材105で支持されて、押圧部材107の反りが規制されている。押圧部材107の下面は、定着ベルトを加圧ローラー(図示せず)に向かって押圧して、定着ベルトと加圧ローラーとの間に定着ニップを形成する。
支持部材105及び押圧部材107の端部は、端部変形規制部材101の挿入部103に挿入されて保持されている。
特開2014−106520号公報
しかし、端部変形規制部材101の挿入部103は、図9及び図10に示すように、切欠部Cが形成されているため、定着ベルトが回転して挿入部103の外周面を定着ベルトの内周面が摺動すると、切欠部C両端に対応する開放端部103aで定着ベルトが変形して応力が集中することがある。定着ベルトは、回転することでこの応力を繰返し受けて疲労破壊に至る。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、端部変形規制部材の挿入部の外周面を定着ベルトの内周面が摺動することによる定着ベルトの疲労破壊を防止することである。
本発明に係る定着装置は、加熱手段と、上記加熱手段により加熱される略円筒状の可撓性定着ベルトと、上記定着ベルトの内周面を押圧する押圧部材と、上記押圧部材に対して上記定着ベルトを挟んで圧接されると共に圧接状態で回転駆動されることで上記定着ベルトを回転させる加圧ローラーと、を備え、上記定着ベルトと上記加圧ローラーとの間に用紙を通過させることで当該用紙にトナー像を定着させる定着装置であって、上記定着ベルトの両端部に挿入される挿入部を有し、該挿入部の外周面を摺動する上記定着ベルトの両端部を挿入部で内側から保持してベルト端部の変形を規制する一対の端部変形規制部材を備え、上記挿入部は、ベルト回転軸方向から見て上記押圧部材側に開放するC字状をなす円弧部と、該円弧部における該押圧部材側の端部同士を連結する平板部とを有していて、ベルト回転方向に切れ目なく連続しており、上記挿入部の外周面のうち上記円弧部の両端部と上記平板部との接続部に対応する箇所は、所定の曲率半径を有する曲面状に形成されている。
この構成によれば、端部変形規制部材の挿入部は、従来例のような切欠部がなく、ベルト回転方向に切れ目なく連続しているため、定着ベルトの内周面が挿入部の外周面をスムーズに摺動し、切欠部両端に対応する開放端部で定着ベルトが変形して応力が集中するといった従来例で生じ得る不具合がなく、定着ベルトの疲労破壊を防止することができる。
この場合、上曲率半径は、2mm以上であることが望ましい。
この構成によれば、定着ベルトのスムーズな摺動が確保され、定着ベルトの疲労破壊を防止する効果が増す。
また、上記挿入部の外周面における上記押圧部材側は、上記定着ベルトと隙間をあけて離間していてもよい。
この構成によれば、例えば、端部変形規制部材を支持するハウジングの側板の歪み等、何らかの事情で端部変形規制部材が傾いても、挿入部と定着ベルトとの間の押圧部材側に隙間があることで、当該箇所で挿入部が定着ベルトに干渉せず、ベルト端部の変形、ひいては定着ベルトの破損を防止することができる。
また、上記挿入部の外周面における上記押圧部材側には、ベルト挿入側に行くに従ってベルト回転中心に次第に接近する傾斜面が形成されていてもよい。
この構成によれば、端部変形規制部材が何らかの事情で傾いても、挿入部の押圧部材側に傾斜面があることで、挿入部が定着ベルトに干渉せず、ベルト端部の変形、ひいては定着ベルトの破損を防止することができる。
本発明に係る画像形成装置は、上記したいずれかの定着装置を備えている。
本発明によれば、端部変形規制部材の挿入部が切れ目なく連続していることで、挿入部に対する定着ベルトのスムーズな摺動が実現でき、ベルト変形による応力集中がなく、定着ベルトの疲労破壊を防止することができる。
図1は、プリンター(画像形成装置)の内部構造を示す概略図である。 図2は、定着装置の断面図である。 図3は、定着装置の一端側を示す正面図である。 図4は、端部変形規制部材(規制本体)を拡大して示す斜視図である。 図5は、端部変形規制部材(規制本体)を拡大して示す正面図である。 図6は、端部変形規制部材(規制本体)を拡大して示す側面図である。 図7は、規制本体の通紙入口側及び通紙出口側の曲率半径とベルト破断との関係を示す実験データである。 図8は、端部変形規制部材(規制本体)の変形例を示す図6相当図である。 図9は、従来例の端部変形規制部材と定着ベルト内部の配置部材とを底面側から見た斜視図である。 図10は、従来例の端部変形規制部材を拡大して示す正面図である。 図11は、従来例の定着装置を示す図3相当図である。 図12は、端部変形規制部材が傾いてベルト端部が変形した従来例の定着装置を示す図11相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《実施形態》
図1は、プリンター1(画像形成装置)の内部構造を示す概略図である。図1における紙面手前側をプリンター1の「前側」とし、紙面奥側をプリンター1の「後側」とする。また、紙面左側をプリンター1の「左側」とし、紙面右側をプリンター1の「右側」とする。さらに、紙面上側をプリンター1の「上側」とし、紙面下側をプリンター1の「下側」とする。これらは図2で共通する。図3は、図1及び図2を紙面右側から見た図である。
プリンター1は、箱型形状のプリンター本体2を備えている。プリンター本体2の下部には、用紙を収納する給紙カセット3が収容されている。プリンター本体2の上面には、排紙トレイ4と、上下に開閉可能な上カバー5とが設けられている。上カバー5の下方には、トナーコンテナ6が収納されている。
プリンター本体2の上部には、レーザー・スキャニング・ユニット(LSU)で構成される露光器7が排紙トレイ4の下方に配置されている。露光器7の下方には、画像形成部8が設けられている。画像形成部8には、像担持体である感光体ドラム9が回転可能に設けられている。感光体ドラム9の周囲には、帯電器10、現像器11、転写ローラー12及びクリーニング装置13が、感光体ドラム9の回転方向(図1の矢印X参照)に沿って配置されている。
プリンター本体2の内部には、用紙の搬送経路14が設けられている。搬送経路14の上流端には、給紙部15が設けられている。搬送経路14の中流部には、感光体ドラム9と転写ローラー12とによって構成される転写部16が設けられている。搬送経路14の下流部には、定着装置17が設けられている。搬送経路14の下流端には、排紙部18が設けられている。搬送経路14の下方には、両面印刷用の反転経路19が形成されている。
このように構成されたプリンター1では、プリンター1に電源が投入されると、各種パラメーターが初期化され、定着装置17の温度設定等の初期設定が実行される。そして、プリンター1に接続されたコンピューター等から画像データが入力され、印刷開始の指示がなされると、以下のようにして画像形成動作が実行される。
まず、感光体ドラム9の表面が帯電器10で帯電される。その後、露光器7から照射されたレーザー光(図1の二点鎖線P参照)で感光体ドラム9に対して画像データに対応した露光が行われ、感光体ドラム9の表面に静電潜像が形成される。次に、この静電潜像を現像器11でトナー像に現像する。
一方、給紙部15で給紙カセット3から取り出された用紙は、上記の画像形成動作とタイミングを合わせて転写部16に搬送され、転写部16で感光体ドラム9上のトナー像が用紙に転写される。感光体ドラム9上に残留したトナーは、クリーニング装置13で回収される。トナー像を転写された用紙は、搬送経路14を下流側に搬送されて定着装置17に進入し、定着装置17で用紙にトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙は、排紙部18から排紙トレイ4に排出される。
図2は、定着装置17の断面図であり、図2の矢印Yは、用紙の搬送方向を示している。図3は、定着装置17の一端側を示す正面図である。
定着装置17は、ハウジング20内に定着ベルト21と、定着ベルト21の下側に配置される加圧ローラー22とを備えている。
定着ベルト21の内側には、ヒーター(加熱手段)23が配置されている。ヒーター23の下側には、反射板24が配置されている。反射板24の下側には、支持部材25が配置されている。支持部材25の下側には、押圧部材26が配置されている。支持部材25の前後両端部には、カバー部材27が固定されている。定着ベルト21の前後両端部には、端部変形規制部材28が挿入されている。定着ベルト21の上側には、定着ベルト21の過昇温を防止するための非接触式のサーモカット29が配置されている。なお、図3においては、定着ベルト21の内部が透視されている。
定着ベルト21は、前後方向に長い略円筒状の可撓性ベルトであり、図示しないが、例えば、略円筒状の芯材の外周に弾性層が積層され、弾性層の外周に離型層が被覆されている。これらの一例を挙げると、芯材は、例えば直径25.4mm、厚み1mmのSUS(ステンレス鋼)やニッケル等の金属製、あるいはPI(ポリイミド)等の樹脂製である。弾性層は、例えば厚み270μmのシリコーンゴム製である。離型層は、例えば厚み20μmのPFA(フッ素系樹脂)チューブ製である。芯材の内周面には、定着ベルト21の摺動性及び熱吸収性を向上させるためにフッ素系のコーティングが施されている。
定着ベルト21は、通紙領域R1と、通紙領域R1の前後両側(通紙領域R1の前後方向外側)に設けられる非通紙領域R2とを備えている。通紙領域R1は、最大サイズの用紙が通過する領域である。非通紙領域R2は、最大サイズの用紙が通過しない領域である。
加圧ローラー22は、前後方向に長い略円筒状に形成され、モーター等の駆動源(図示せず)に接続されて回転する。加圧ローラー22は、定着ベルト21に圧接していて、定着ベルト21と加圧ローラー22の間には、定着ニップ30が形成されている。加圧ローラー22は、例えば、略円筒状の芯材31の外周に弾性層32が積層され、弾性層32の外周に離型層(図示せず)が被覆されている。これらの一例を挙げると、芯材31は、例えば直径25mm、厚み1mmの鉄等の金属製である。弾性層32は、例えば厚み5.5mmのシリコーンゴム製である。離型層は、例えば厚み50μmのPFAチューブ製である。
ヒーター23は、例えばハロゲンヒーターであり、定着ベルト21の内部空間の上部、つまり定着ベルト21の回転中心に対して上側(加圧ローラー22から離間する側)に偏った位置に配置され、定着ベルト21を加熱する。
反射板24は、例えば光輝アルミニウム等の金属製で、前後方向に長い形状に形成され、ヒーター23と支持部材25との間に配置されている。
支持部材25は、前後方向に長い形状に形成されていて、反射板24と直接的に接触しないようにスペーサー33を介して反射板24を下方から支持している。支持部材25は、例えばSECC(亜鉛メッキ鋼板)等からなる一対のL字状の板金34を四角筒状に組み合わせて形成されている。支持部材25の左下隅部(上側の板金34の左下端部)は、下側の板金34よりも下方に突出して係合突起25aを構成している。支持部材25の両側壁25bは、上下方向に沿って延びており、互いに平行に設けられている。これにより、支持部材25は、略長方形の外郭形状を有している。支持部材25は、端部変形規制部材28よりも前後方向外側に突出して突出部25cを構成している(図3参照)。
押圧部材26は、例えば、LCP(液晶ポリマー)等の耐熱性樹脂製で前後方向に長い平板状に形成されている。押圧部材26の上面の左端部には、係合段下げ部26aが形成されている。係合段下げ部26aには、支持部材25の係合突起25aが係合している。押圧部材26の上面には、複数のボス26bが突設されている。各ボス26bの上端部は、支持部材25の下面に当接している。以上のような構成により、押圧部材26が支持部材25で支持されて、押圧部材26の反りが規制されている。
押圧部材26の下面の左側部分(用紙の搬送方向Y下流側の部分)は、右側(用紙の搬送方向Y上流側)から左側(用紙の搬送方向Y下流側)に向かって下側(加圧ローラー22側)に湾曲しながら傾斜している。押圧部材26の下面は、定着ベルト21の内周面を下側(加圧ローラー22側)に向かって押圧している。
加圧ローラー22は、押圧部材26に対して定着ベルト21を挟んで圧接されると共に、圧接状態で回転駆動されることで定着ベルト21を回転させる。そして、定着ベルト21と加圧ローラー22との間に用紙を通過させることで当該用紙にトナー像を定着させるようになっている。
カバー部材27は、正面視で略U字状に形成されている。カバー部材27は、定着ベルト21の非通紙領域R2と前後方向の位置が対応しており、ヒーター23から定着ベルト21の非通紙領域R2に向かう輻射熱を遮断する機能を有している。
端部変形規制部材28は、カバー部材27よりも前後方向外側に一対配置され、装置固定側であるハウジング20の側板(図示せず)に支持されている。端部変形規制部材28は、規制本体35と、規制本体35に取り付けられるリング36とを備えている。
規制本体35は、図4〜図6に拡大して示すように、ベース部37と、ベース部37の前後方向内側の面に突設された挿入部38とを一体に備えている。
規制本体35には、ベース部37と挿入部38とを前後方向に貫通する貫通孔39が形成され、貫通孔39をヒーター23及び支持部材25が貫通している(図3参照)。ベース部37上部の左右両端には、規制本体35をハウジング20の側板に固定するための取付孔37aが形成されている。
挿入部38は、定着ベルト21の前後両端部に挿入されて定着ベルト21の前後両端部の内周面と接触し、挿入部38の外周面を摺動する定着ベルト21の両端部を内側から保持してベルト端部の変形を規制している。挿入部38の外周面は、定着ベルト21の内周面を内側から保持するガイド面となる。
挿入部38は、ベルト回転方向に切れ目なく連続していて略円環状をなしている。
従来例では、図9及び図10に示すように、端部変形規制部材101の挿入部103は、切欠部Cが形成されているため、定着ベルトが回転して挿入部103の外周面を定着ベルトの内周面が摺動すると、切欠部C両端に対応する開放端部103aで定着ベルトが変形して応力が集中し、定着ベルトは、回転することでこの応力を繰返し受けて疲労破壊に至る。
しかし、本実施形態では、図4及び図5に示すように、端部変形規制部材28の挿入部38は、従来例のような切欠部Cがなく、ベルト回転方向に切れ目なく連続しているため、定着ベルト21の内周面が挿入部38の外周面をスムーズに摺動し、切欠部C両端に対応する開放端部で定着ベルトが変形して応力が集中するといった従来例で生じ得る不具合がない。したがって、端部変形規制部材28の挿入部38の外周面を定着ベルト21の内周面が摺動することによる定着ベルト21の疲労破壊を防止することができる。
また、端部変形規制部材28(規制本体35)の挿入部38の外周面における通紙入口側(図5左側コーナー部)及び通紙出口側(図5右側コーナー部)の曲率半径Rは、2mm以上である。
これにより、定着ベルト21のスムーズな摺動を確保して、定着ベルト21の疲労破壊防止効果を増大することができる。
図7は、その根拠を示す実験データであり、規制本体35の通紙入口側及び通紙出口側の曲率半径Rとベルト破断との関係を示す。つまり、曲率半径Rが1mmの比較例では、通紙62000枚で定着ベルト21が破断したが、曲率半径Rが2mmの実施例1、曲率半径Rが3mmの実施例2、曲率半径Rが4mmの実施例3、及び曲率半径Rが5mmの実施例4ではいずれも、通紙200000枚でも定着ベルト21は破断しなかった。
さらに、端部変形規制部材28(規制本体35)の挿入部38の外周面における押圧部材26側、つまり下端部は、定着ベルト21と隙間Sをあけて離間している(図3参照)。
従来例では、図11に示すように、端部変形規制部材101の挿入部103下端の切欠部C両端に対応する開口端部103a(図9及び図10参照)が、定着ベルト108の内周面と隙間なく接触しているので、開口端部103aで定着ベルト108が変形して応力が集中し、定着ベルト108の疲労破壊を招く。さらに、例えば、端部変形規制部材101を支持するハウジングの側板(図示せず)の歪み等、何らかの事情で端部変形規制部材101が図12に示すように傾くと、挿入部103下端の開口端部103aが定着ベルト108の内周面を下方に押圧し、ベルト端部の変形が増す。特に、定着ニップ109を加圧ローラー110が下方から上向きに押圧しているため、下方への僅かな押圧力でベルト端部が大きく変形して大きな負荷となるため、この状態で定着ベルト108が回転すると定着ベルト108が破損することがある。
しかし、本実施形態では、端部変形規制部材28の挿入部38下端の外周面が、定着ベルト21と隙間Sをあけて離間しているため、例えば、端部変形規制部材28を支持するハウジング20の側板(図示せず)の歪み等、何らかの事情で端部変形規制部材28が図12に示すように傾いても、挿入部38が定着ベルト21に干渉する事態を回避でき、ベルト端部の変形、ひいては定着ベルト21の破損を防止することができる。
図11及び図12において、上記説明で使用した符号以外の符号で、104はヒーター、105は支持部材、106はカバー部材、107は押圧部材、111は反射板である。各々の役割は実施形態における名称のものと同じである。
リング36は、円環状に形成されている。リング36は、挿入部38のベース部37側に形成された嵌合溝38aに嵌合されている。リング36の幅は、嵌合溝38aの溝幅と同等である。また、リング36の幅は、嵌合溝38aの溝幅よりも小さく、前後方向に移動可能にしてもよい。リング36は、定着ベルト21の前後両端部の前後方向外側に配置されていて、定着ベルト21の蛇行(前後方向外側への移動)を規制するとともに、定着ベルト21の前後方向への押圧を逃がすようにしている。リング36の上部は、規制本体35のベース部37の前後方向内側に配置されていて、リング36の前後方向外側への移動が規制されている。
上記のように構成された定着装置17において、用紙にトナー像を定着させる際には、駆動源によって加圧ローラー22を回転させる(図2の矢印A参照)。これに伴い、定着ベルト21が加圧ローラー22とは逆方向に従動回転し(図2の矢印B参照)、押圧部材26に対して摺動する。
また、ヒーター23を稼働させる。ヒーター23から放射された輻射熱は、定着ベルト21の内周面に直接照射されて吸収される(図2の矢印H1参照)ほか、反射板24の上面によって反射されて定着ベルト21の内周面に吸収される(図2の矢印H2参照)。これにより、定着ベルト21が加熱される。
この状態で、用紙が定着ニップ30を通過すると、トナー像が加熱されて溶融し、用紙にトナー像が定着される。
《変形例》
図8は、端部変形規制部材28(規制本体35)の変形例を示す図6相当図である。
この変形例では、規制本体35の挿入部38の外周面における押圧部材26側、つまり下端部には、ベルト挿入側に行くに従ってベルト回転中心に次第に接近する傾斜面40が形成されている。
これにより、例えば、端部変形規制部材28を支持するハウジング20の側板(図示せず)の歪み等、何らかの事情で端部変形規制部材28が図12に示すように傾いても、挿入部38の下端部が定着ベルト21に干渉する事態を回避でき、ベルト端部の変形、ひいては定着ベルト21の破損を防止することができる。
なお、本実施形態では、プリンター1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、複写機、ファクシミリ、複合機等の他の画像形成装置に本発明の構成を適用することも可能である。
以上説明したように、本発明は、定着ベルトを有する定着装置、及び該定着装置を備えた画像形成装置について有用である。
1 プリンター(画像形成装置)
17 定着装置
21 定着ベルト
22 加圧ローラー
23 ヒーター(加熱手段)
26 押圧部材
28 端部変形規制部材
38 挿入部
40 傾斜面
R 曲率半径
S 隙間

Claims (5)

  1. 加熱手段と、
    上記加熱手段により加熱される略円筒状の可撓性定着ベルトと、
    上記定着ベルトの内周面を押圧する押圧部材と、
    上記押圧部材に対して上記定着ベルトを挟んで圧接されると共に圧接状態で回転駆動されることで上記定着ベルトを回転させる加圧ローラーと、を備え、
    上記定着ベルトと上記加圧ローラーとの間に用紙を通過させることで当該用紙にトナー像を定着させる定着装置であって、
    上記定着ベルトの両端部に挿入される挿入部を有し、該挿入部の外周面を摺動する上記定着ベルトの両端部を挿入部で内側から保持してベルト端部の変形を規制する一対の端部変形規制部材を備え、
    上記挿入部は 、ベルト回転軸方向から見て上記押圧部材側に開放するC字状をなす円弧部と、該円弧部における該押圧部材側の端部同士を連結する平板部とを有していて、ベルト回転方向に切れ目なく連続しており、
    上記挿入部の外周面のうち上記円弧部の両端部と上記平板部との接続部に対応する箇所は、所定の曲率半径を有する曲面状に形成されている、定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、
    曲率半径は、2mm以上である、定着装置。
  3. 請求項1又は2に記載の定着装置において、
    上記挿入部の外周面における上記押圧部材側は、上記定着ベルトと隙間をあけて離間している、定着装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置において、
    上記挿入部の外周面における上記押圧部材側は、ベルト挿入側に行くに従ってベルト回転中心に次第に接近する傾斜面が形成されている、定着装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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