JP2017009949A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルト内部に潤滑剤を塗布する定着装置において、潤滑剤がベルト端部から漏れ出し、定着や加圧部材の表面および記録材を汚染するという問題がある。
【解決手段】ベルトの両端部にベルトの寄りを規制するための規制部材を有し、加圧手段により規制部材をベルトの両端部に加圧接触させることでベルト端部からの潤滑剤の漏れを抑制する。
【選択図】図5

Description

本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
未定着トナー画像を加熱溶融定着する定着装置として、内部にヒータを有する定着ローラに加圧ローラを圧接してニップを形成し、定着を行うローラ定着方式が一般的である。
近年、ベルトを介して記録材上の未定着トナー画像を定着するベルト定着方式が盛んに用いられるようになっている。ベルト定着方式は、ローラ定着方式に比べ、装置を大型化することなく広いニップを形成することができるので、ウエイトタイム短縮、装置の小型化、高速化対応が可能である。
特許文献1のようなフィルム加熱方式の定着装置が実用化されている。加熱体としての例えばセラミックヒータと、加圧部材としての加圧ローラとの間に加熱部材としての耐熱性樹脂フィルム(以下、定着フィルムと記す)を挟ませて圧接ニップ部(以下、定着ニップ部と記す)を形成させ、該定着ニップ部の定着フィルムと加圧ローラとの間に未定着トナー画像を形成担持させた記録材を導入して定着フィルムと一緒に挟持搬送させることで、定着フィルムを介してセラミックヒータの熱を与えながら定着ニップ部の加圧力で未定着トナー画像を記録材面に定着させるものである。
また、ベルト定着方式として、内部に加熱源を有する定着ローラと加圧部材として加圧フィルムから構成される定着装置も実用化されている。このような定着装置の場合、フィルムの内面とフィルム内面と摺擦する部材との間には耐熱性の摺動グリスやオイル等の潤滑剤が塗布されており、定着フィルムの摺動性を保っている。このような方式においては、長期使用時に潤滑剤がフィルム端部から漏れ出し、定着部材や加圧部材表面および記録材を汚染するという問題がある。
特許文献2では、フィルム端部から潤滑剤が漏れ出す問題に対して、フィルムガイド部材の外周面やフィルムの内周面に溝を設けることで漏れ出しを抑制している。
特開2002−323821号公報 特開2002−357986号公報
ところで、特許文献2に記載されているようなフィルムガイド部材の外周面やフィルム内面に溝を設けた場合は、少量の潤滑剤であればフィルム端部からの漏れ出しの抑制が可能である。しかしながら、長期に使用される場合や潤滑剤の量が多い場合においては、溝部で潤滑剤をせき止めきれずに、フィルム端部から漏れ出してしまうという問題が発生する。
そこで、本発明の目的は、潤滑剤量にかかわらず長期に亘って、ベルト端部からの潤滑剤の漏れ出しを抑制することができる画像加熱装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る画像加熱装置は、
無端ベルトに圧接し記録材を挟持搬送し、記録材上のトナー画像を記録材に加熱挟圧定着する定着装置において、前記無端ベルトの内面から前記無端ベルトを支持するもしくは前記無端ベルトの内面から対向部材を加圧する固定部材を有し、前記無端ベルトと前記固定部材間に摺動抵抗を低減させるための潤滑剤と、前記無端ベルトの両端部に前記無端ベルトの寄りを規制するための規制部材を有し、前記規制部材を前記無端ベルトの両端部に加圧接触させる加圧手段を備えることを特徴とする。
本発明に係る画像加熱装置によれば、ベルト端部からの潤滑剤の漏れ出しを抑制し、装置内部や記録材の汚染を防止することが可能となる。
実施例における画像形成装置の概略構成図 実施例における加熱定着装置(画像加熱装置)の途中部分省略の正面模型図 図2の(4)−(4)線に沿う拡大横断面模型図 ヒータ(セラミックヒータ)の一例の概略構成図 フランジ部材と定着ベルトの断面図 フランジ部材の正面図 実施例2におけるフランジ部材の正面図
以下に、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。なお、これら実施例は、本発明を適用できる実施形態の一例ではあるものの、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではなく本発明の思想の範囲内において種々の変形が可能である。
[実施例1]
図1は画像形成装置の一例の概略構成図である。本例の画像形成装置は転写式電子写真プロセス利用のレーザビームプリンタである。
1は像担持体としての感光ドラムである。OPC、アモルファスSe、アモルファスSi等の感光材料の層がアルミニウムやニッケルなどのシリンダ状の導電性の基盤上に形成されている。感光ドラム1は矢印の時計方向に所定の周速度をもって回転駆動され、まず、その表面は帯電装置としての帯電ローラ2によって所定の極性・電位に一様帯電される。
次に、その一様帯電処理面に対して、レーザスキャナ3により、画像情報に応じてON/OFF制御されたレーザビームによる走査露光3aが施され、静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置4でトナー像として現像、可視化される。現像方法としては、ジャンピング現像法、2成分現像法、FEED現像法などが用いられ、イメージ露光と反転現像とを組み合わせて用いられることが多い。
可視化されたトナー像は、転写装置としての転写ローラ5により、所定のタイミングで搬送された記録材P上に感光ドラム1上より転写される。
ここで、感光ドラム1上のトナー像の画像形成位置と記録材Pの先端の書き出し位置が合致するようにセンサ8にて記録材Pの先端を検知し、タイミングを合わせている。所定のタイミングで搬送された記録材Pは感光ドラム1と転写ローラ5間で挟持搬送されて、感光ドラム1上のトナー像が記録材Pの面に順次に転写される。トナー像が転写された記録材Pは感光ドラム1の面から分離されて画像加熱装置である加熱定着装置6へと搬送され、永久画像として加熱定着される。
一方、記録材分離後の感光ドラム1の表面は、残存する転写残りの残留トナーがクリーニング装置7により除去されて清掃され、繰り返して作像に供される。
本実施例の画像加熱装置である加熱定着装置6は、加熱部材として円筒状の金属ベルト(記録材上の画像をニップ部にて加熱するエンドレスベルト)を用いた、ベルト(フィルム)加熱方式、加圧部材駆動方式の装置である。
以下の説明において、加熱定着装置6またはこれを構成している部材の幅方向とは記録材搬送路面内において記録材搬送方向に直交する方向に並行な方向である。加熱定着装置6に関し、正面とは記録材入口側から見た面、背面とはその反対側の面(記録材出口側)である。左右とは装置を正面から見て左(手前側)または右(奥側)である。上流側と下流側とは記録材搬送方向に関して上流側と下流側である。
図2は加熱定着装置6の途中部分省略の正面模型図、図3は図2の(4)−(4)線に沿う拡大横断面模型図である。
9は加熱ユニット(定着部材)である。20は加圧部材(加圧回転体)としての弾性加圧ローラである。この加熱ユニット9と加圧ローラ20とを装置筐体(板金フレーム)30の左右の側板31間に上下にほぼ並行に保持させて、両者の圧接により加熱ニップ部としての定着ニップ部Nを形成させている。
加熱ユニット9は、
a:耐熱性・剛性を有する横長の断熱ステイホルダー12
b:この断熱ステイホルダー12の下面に、該部材の幅方向に沿って設けた凹溝部12a(図3)に嵌め入れて固定支持させた、通電により発熱するヒータ(加熱体)11
c:ヒータ11を固定支持させた断熱ステイホルダー12にルーズに外嵌させた、加熱部材としての可撓性を有する円筒状(エンドレス)の定着ベルト10
d:断熱ステイホルダー12の左右両端側の外方延長部にそれぞれ装着した、定着ベルト10の幅方向(母線方向)への寄り移動を規制する規制手段としてのフランジ部材15
等の組み立て体(アセンブリ)である。
加圧部材としての弾性加圧ローラ20は、芯金21と、芯金21の外側にシリコンゴムやフッ素ゴム等の耐熱ゴムあるいはシリコンゴムを発泡して形成された弾性層22からなる。弾性層22の上にPFA、PTFE、FEP等の離型性層23を形成してあってもよい。
装置筐体30の左右の側板31にはそれぞれ上辺側を開放口部にした、縦長の嵌合用溝31aを同形(左右対称)に形成してある。その各嵌合用溝31a内の底部に対して、PEEK・PPS・液晶ポリマー等の耐熱性樹脂よりなる軸受け部材32あるいはベアリングを、嵌合部32aを係合させて装着してある。そしてこの左右の軸受け部材32にそれぞれ加圧ローラ芯金21の左右端部を支持させることで、加圧ローラ20を左右の側板31間に回転自在に保持させてある。
加熱ユニット9については、その左右のフランジ部材15の縦方向嵌合部15cを上記の左右の側板31の嵌合用溝31aの縁部に係合させることで、加圧ローラ20の上側において左右の側板31間に配設してある。上記の縦方向嵌合部15cと嵌合用溝31aは加熱ユニット9を左右の側板31間において加圧ローラ20の方向にスライド案内するガイドの役割をしている。
そして、左右のフランジ部材15の加圧部15dと不動のバネ受け部材40との間に加圧バネ17を縮設することで加熱ユニット9を所定の加圧力をもって加圧ローラ20の上面に対して定着ベルト10の弾性と加圧ローラ20の弾性に抗して押圧させて所定幅の定着ニップ部Nを形成させている。定着ニップ部Nにおいては加熱ユニット9の加圧ローラ20に対する加圧により定着ベルト10がヒータ11を保持させた断熱ステイホルダー12の下面と弾性加圧ローラ20の上面との間に挟まれて、断熱ステイホルダー12の下面に倣って撓み、定着ベルト10の内面が断熱ステイホルダー12の下面およびヒータ11の下面の扁平面に密着した状態になる。
Gは加圧ローラ20の芯金21の一端部に固着して配設した駆動ギアである。この駆動ギアGに駆動部Mから回転力が伝達されて、加圧ローラ20が図3において矢印の反時計方向に所定の回転速度にて回転駆動される。この加圧ローラ20の回転駆動に伴って定着ニップ部Nにおける該加圧ローラ20と加熱ユニット9側の定着ベルト10との摩擦力で定着ベルト10に回転力が作用して、該定着ベルト10がその内面がヒータ11の下面に密着して摺動しながら断熱ステイホルダー12の外回りを図3において時計方向に加圧ローラ20の回転に従動して回転状態になる(加圧ローラ駆動式)。
定着ベルト10は内部のヒータ11および断熱ステイホルダー12に摺擦しながら回転するため、ヒータ11および断熱ステイホルダー12と定着ベルト10の間の摩擦抵抗を小さく抑える必要がある。このためヒータ11および断熱ステイホルダー12の表面に耐熱性グリス等の潤滑剤を介在させてある。これにより定着ベルト10はスムーズに回転することが可能となる。
ヒータ11は、記録材P上のトナー像Tを溶融、定着させる定着ニップ部Nの加熱を行う。
加圧ローラ20の回転による定着ベルト10の回転がなされ、ヒータ11に対する通電がなされて該ヒータ11の温度が所定の温度に立ち上がって温調された状態において、未定着トナー像Tを担持した記録材Pが耐熱性の定着入口ガイド24に沿って定着ニップ部Nの定着ベルト10と加圧ローラ20との間に搬送される。そしてその記録材Pが定着ニップ部Nを挟持搬送されることで、未定着トナー像Tが定着ベルト10を介してヒータ11の熱で加熱されて熱定着される。定着ニップ部Nを通過した記録材Pは定着ベルト10の外面から分離して不図示の耐熱性の定着排紙ガイドに案内されて不図示の排出トレイ上に排出される。
エンドレスベルトとしての定着ベルト10は熱容量の小さな、可撓性のあるスリーブである。より具体的には、クイックスタートを可能にするために総厚500μm以下の厚みで耐熱性、高熱伝導性を有するステンレス、Al、Ni、Cu、Zn等の金属部材を単独あるいは合金部材を基層としたスリーブである。また、長寿命の加熱定着装置を構成するために充分な強度を持ち、耐久性に優れた金属製スリーブとして、総厚30μm以上の厚みが必要である。よって定着ベルト10の総厚みとしては30μm以上500μm以下が最適である。
さらに、オフセット防止や記録材の分離性を確保するために表層にはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、FEP(テトラフルオロエチレンヘキサフルオロプロピレン共重合体)、ETFE(エチレンテトラフルオロエチレン共重合体)、CTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン)、PVDF(ポリビニリデンフルオライド)等のフッ素樹脂、シリコーン樹脂等の離型性の良好な耐熱樹脂を混合ないし単独で被覆したものである。被覆の方法としては、金属製スリーブ基材の外面をエッチング処理した後に上記離型性層をディッピング、粉体スプレー等の塗布によるものや、あるいはチューブ状に形成されたものを金属製スリーブの表面に被せる方式のものであっても良い。または、金属製スリーブ基材の外面をブラスト処理した後に、接着剤であるプライマ層を塗布し、上記離型性層を被覆する方法であっても良い。
また、ヒータ11と接触する金属製スリーブ内面に潤滑性の高いフッ素樹脂層、ポリイミド層、ポリアミドイミド層等を形成してあっても良い。
記録材P上のトナー像Tを溶融、定着させる定着ニップ部Nの加熱を行うヒータ11は、例えば、アルミナ、AlN(チッ化アルミ)等の高絶縁性のセラミックス基板やポリイミド、PPS、液晶ポリマー等の耐熱性樹脂基板の表面に長手方向に沿って、例えばAg/Pd(銀パラジウム)、RuO2、Ta2N等の通電発熱抵抗層をスクリーン印刷等により、厚み10μm程度、幅1〜5mm程度の線状もしくは細帯状に塗工して形成した通電加熱用部材である。図4はそのようなヒータ(セラミックヒータ)11の一例の概略構成図である。
a:横長のアルミナ・窒化アルミニウム(AlN)・炭化ケイ素等の高絶縁性のセラミックスでできたセラミック基板(ヒータ基板)11a、
b:上記セラミック基板11aの表面側に長手(幅方向)に沿ってスクリーン印刷等により、厚み10μm程度、幅1〜5mm程度の線状もしくは細帯状に塗工し焼成して形成した、例えばAg/Pd(銀パラジウム)、RuO2、Ta2N等の通電発熱抵抗層11b、
c:上記通電発熱抵抗層11bの長手方向両端部に電気的に導通させて設けた、Ag/Pt(銀・白金)で形成された電極部11c、
d:通電発熱抵抗層11bの表面に設けた、電気的に絶縁し、金属製定着ベルト10との摺擦に耐えることが可能な薄層のガラスコートやフッ素樹脂コート等の絶縁保護層11d、
e:セラミック基板11aの裏面(背面)側に設けたサーミスタ等の温度検知素子14、
等からなる。
上記のヒータ11は絶縁保護層11dを設けた側が表面側であり、絶縁保護層11dの面に定着ベルト10が摺動する。このヒータ11を、断熱ステイホルダー12の下面に、該部材の長手に沿って設けた凹溝部12a(図3)に嵌め入れて耐熱性接着剤で接着して保持させてある。
51は給電用コネクタであり、断熱ステイホルダー12に固定支持させたヒータ11の電極部11c部分に嵌着され、電極部11cにそれぞれ給電用コネクタ側の電気接点が接触状態になる。52は商用電源(AC)、53はトライアック、54は電力(通電)制御手段(CPU)である(ACライン)。ヒータ11は、商用電源52から、トライアック53を介して電極部11c間に給電されることで通電発熱抵抗層11bの発熱で迅速急峻に昇温する。
そのヒータ11の昇温が温度検知体である温度検知素子14により検知され、その検知温度の電気的アナログ情報がアナログデジタル変換回路(A/D変換回)55に入力し、デジタル化されて電力制御手段54に入力する。温度検知素子14から温度制御部へのDC通電は不図示のDC通電部およびDC電極部を介して不図示のコネクタにより達成している。
温度検知素子14の信号に応じて、ヒータ11の長手方向端部にある電極部11cから通電発熱抵抗層11bに印加される電圧のデューティー比や波数等を適切に制御することで、定着ニップ部N内での温調温度を略一定に保ち、記録材P上のトナー像Tを定着するのに必要な加熱を行う。すなわち、温度検知素子14の検知温度に応じたデジタル情報が入力される電力制御手段54は、温度検知素子14の検知温度が目標温度から所定幅内の値になるよう商用電源52から通電発熱抵抗層11bへの通電を制御するようになっている。
電力制御手段54による商用電源52から通電発熱抵抗層11bへの通電の制御として、商用電源52から出力される交流電源の半波周期毎に商用電源52から通電発熱抵抗層11bへの通電に供される位相範囲を温度検知素子14の検知温度に応じて変更するという位相制御、或いは、前記半波周期毎に温度検知素子14の検知温度に応じて商用電源52から通電発熱抵抗層11bへの通電を導通又は遮断のいずれか一方に切り換えるという波数制御等が採用されている。
ヒータ基板11aとして耐摩耗性に優れ、熱伝導性の良好なAlN等を用いた場合には通電発熱抵抗層11bを上記基板に対して定着ニップ部Nと反対側に形成してあっても良い。
断熱ステイホルダー12は、ヒータ11を支持する役目、定着ベルト10の回転案内部材の役目、加圧部材の役目、定着ニップ部Nと反対方向への放熱を防ぐための断熱部材の役目等をしている、剛性・耐熱性・断熱性の部材であり、液晶ポリマー、フェノール樹脂、PPS、PEEK等により形成されている。
本実施例では、断熱ステイホルダー12の定着ニップ部Nの下流部を加圧ローラ20側に突出させて高さ1.0mmの凸形状部K(図3、定着ベルトの曲率を変えるためのアゴ部)とした。これは、この凸形状部Kにより定着ベルト10の回転形状を変え、記録材Pと定着ベルト10を曲率分離させるためのものである。
断熱ステイホルダー12の左右両端部側にそれぞれ装着されて、記録材上の画像をニップ部にて加熱するエンドレスベルトである定着ベルト10の幅方向への寄り移動を規制する規制手段として、フランジ部材15が設けられている。
図5はフランジ部材15と定着ベルト10の断面図である。
フランジ部材15は、PPS、液晶ポリマー、フェノール樹脂等の耐熱樹脂により形成されている。左右のフランジ部材15は、定着ベルト10の幅方向への移動を規制し、常時、定着ベルト10端部に加圧接触させるために、定着ベルト10端面に対向する面側に加圧板15eを設け、加圧バネ15fを加圧板15eとの間に縮設することで加圧板15eを所定の加圧力をもって定着ベルト10端面に押圧させている。本例においては加圧力を5Nに設定した。
図6にフランジ部材15の定着ベルト10を規制する面側から見た正面図を示す。定着ベルト内挿入部15gは下部を切り欠いた短筒状で、その外径は円筒状の定着ベルト10の内径とほぼ同じか少し小径にしてあり、定着ベルト10の端部に挿入されて定着ベルト端部内面を受ける。
定着ベルト10は両端部ともに、内面がフランジ15の短筒状のベルト内挿入部15gの外面に保持されるとともに、側面が加圧板15eに押し当てられて、加圧板15eに定着ベルト10端部が摺擦しながら定着ベルト10は回転する。
このような構成にすることで、定着ベルト10端面からの潤滑剤の漏れ出しを抑制することができる。しかしながら、ベルト端面がフランジ受け面と接触していない場合には、ベルト端部から潤滑剤が漏れ出し、定着ベルト表面や加圧ローラ表面および記録材が汚染される。
本実施例においては、両端部のフランジ15の加圧板15eを定着ベルト10端面に加圧することで、定着ベルト10端面と加圧板15eの受け面が常時、加圧接触しているため、定着ベルト10端部からの潤滑剤の漏れ出しを抑制することができる。
(実施例2)
本実施例の構成は、第1の実施例とほぼ同様であるので、主な相違点のみ説明する。本実施例では、フランジ部材15の加圧板15eの形状が定着ベルト10の端部全面に対して当接する形状となっている。
図7は本実施例におけるフランジ部材15の定着ベルト10を規制する面側から見た正面図である。加圧板15eの形状が定着ベルト10端部全面に対して当接する形状であり、定着ベルト10端面は隙間なく加圧板に押し当てられる。従来は組立容易性の観点から、実施例1のようにフランジ部材の下部を切り欠いた形状とされるが、定着ベルト端部からの潤滑剤漏れ出しの観点からは、定着ベルト端部全面を当接することで漏れ出し抑制効果が向上する。
本実施例においては、両端部のフランジ15の加圧板15eを定着ベルト10端面に加圧することで、定着ベルト10端面と加圧板15eの受け面が隙間なく加圧接触しているため、定着ベルト10端部からの潤滑剤の漏れ出しを抑制することができる。
N 定着ニップ部、P 記録材、T トナー像、
10 定着ベルト(エンドレスベルト)、11 加熱用ヒータ、
12 耐熱ステイホルダー、15 フランジ部材、20 加圧ローラ

Claims (2)

  1. 記録材上の画像をニップ部Nにて加熱する無端ベルト10と、前記無端ベルト10との間で前記ニップ部Nを形成するニップ形成手段と、
    前記無端ベルト10の内面から前記無端ベルト10を支持するもしくは前記無端ベルトの内面から対向部材を加圧する固定部材12を有し、
    前記無端ベルト10と前記固定部材間に摺動抵抗を低減させるための潤滑剤と、
    前記無端ベルト10の両端部に前記無端ベルト10の幅方向への寄りを規制するための規制部材15と、を有する画像加熱装置において、
    前記規制部材15を前記無端ベルトの両端部に加圧接触させる加圧手段を備えることを特徴とする画像加熱装置。
  2. 前記規制部材15は前記無端ベルト10の端部全面に当接する形状からなることを特徴とする請求項1に記載の画像加熱装置。
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