JP2018060106A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
定着部材の非通紙領域をファンで冷却するフィルム加熱方式の定着装置において、UFPの発生個数の低減と、非通紙領域の昇温による定着装置部材の破損防止とを両立することを課題とする。
【解決手段】
プリント開始時の定着装置温度が低温(室温)状態の場合、非通紙領域の冷却ファン駆動を開始する閾値温度を低温側にして、非通紙領域の温度を低下させてUFPの発生個数を低減する。そして、所定の連続プリント時間を超えた場合には、前記閾値温度を高温側に変更して、定着装置の雰囲気温度を高温に維持することで、UFPの再結合を促進してUFPの発生個数を低減するとともに、定着装置部材の破損を防止する。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像形成部で記録材上に形成された画像を、記録材に定着する定着装置に関する。この定着装置は、電子写真方式の画像形成装置(複写機、プリンタ、複合機、ファクシミリ等)に搭載される。
従来、電子写真方式の画像形成装置は、定着装置で、記録材上に形成された未定着トナー画像を、加熱・加圧する定着処理によって、記録材上に定着する。
定着処理中は、定着装置の定着部材を、150℃〜200℃程度の高温を維持するように温度制御される。この定着処理の際に、トナーに含有されている離型剤としてのワックスが気化し、その直後に凝縮して、0.1μm以下のオーダーの超微粒子(Ultra Fine Particle(UFP):6nm〜300nmの粒子)の多くが、定着装置の記録材導入口付近に、浮遊していることが分かっている。
そして、環境規制等の点から、画像形成装置から排出されるUFPの発生個数を減少することが望まれている。そのためには、画像形成装置内でのUFPの発生個数を減少させることと、画像形成装置外に排出されるUFPの発生個数を減少させることが必要である。
又、近年では、省エネルギー化を図るべく、待機時はスリープ状態に移行して、定着装置の加熱を停止している。つまり、画像形成に必要な時だけ定着装置を加熱するような構成が採用されている。そのためには、短時間(数十秒)で、定着処理が可能な高温状態に立ち上げることが可能なクックスタート性を満足させることができるオンデマンド定着装置が採用されている。
このようなオンデマンド定着装置では、画像形成装置の主電源投入直後やスリープ状態からの復帰時のように、定着装置近傍の雰囲気温度が低温状態(室温近傍)に有る時に、画像形成を実行した場合、UFPの発生個数が比較的多い。その後、連続プリントによって、定着装置近傍の雰囲気温度が上昇するに連れて、UFPの発生個数が減少していく傾向である。さらに、定着装置において、定着部材の定着温度を低下させる、又は、定着部材の非通紙領域の昇温を低下させることにより、UFPの発生個数が減少することも判明している。
特許文献1は、定着部が冷間時には、定着排気ファンを通常時より高速に駆動して、大量に発生するUFPをフィルターを介して機外へ排気することにより、本体からのUFP排出量を低減させる。所定時間動作後は、ファンを通常と同じ速度に戻すことにより、騒音や消費電力の増加を抑えることを提案している。
特許文献2は、加熱回転体、加圧回転体の少なくとも一方への送風を行う送風手段と、送風領域を規制し、かつ非通紙領域の送風量を、通紙領域から遠い側よりも近い側で大きくすることにより、加熱回転体又は加圧回転体の非通紙領域の温度を均一とすることを提案している。
特開2014−44238号公報 特開2013−68773号公報
しかしながら、特許文献1は、排気ダクト、ファン、フィルター等を新たに配置する必要があり、コスト及び小型化の観点から、導入は困難である。又、特許文献2は、非通紙領域の温度を測定する温度検知手段が無いため、ファン冷却をONするタイミングが不明確である。
そこで、本発明は、定着装置部材の非通紙領域をファンで冷却する構成の定着装置において、非通紙領域の温度を制御することにより、UFPの発生個数を低減するとともに、非通紙領域の昇温による定着装置部材の破損を防止する定着装置を提供することを目的とする。
定着部材を加熱する加熱部材と、定着部材に圧接して定着ニップ部を形成する加圧部材と、定着部材又は加熱部材の少なくとも一方の通紙領域の温度を検知する第1温度検知手段と、定着部材又は加熱部材、又は加圧部材の少なくとも1つの非通紙領域の温度を検知する第2温度検知手段と、定着部材及び加圧部材の少なくとも一方の非通紙領域に送風を行う送風手段と、送風手段で送風する送風領域を非通紙領域に規制する送風規制手段と、第2温度検知手段の検知温度が所定温度(閾値温度)以上で送風手段をONする送風制御手段とを有し、定着ニップ部に未定着トナーを担持した記録材を進入させて、記録材にトナーを定着する定着装置において、プリント開始時(加熱部材の加熱開始前)の定着部材又は加熱部材の温度(第1温度検知手段の温度)と、プリント枚数又はプリント時間とに応じて、送風手段をONする閾値温度を変更する構成の定着装置である。
本発明によれば、画像形成装置の主電源投入直後やスリープ状態からの復帰時のように、定着装置近傍の雰囲気温度が低温状態(室温近傍)に有る時に、画像形成を実行した場合は、非通紙領域の温度が低温側で送風手段をONすることで、非通紙領域の温度を低温に維持することで、ワックスの気化を低減して、UFPの発生個数を低減できる。
一方、連続プリント直後のプリント時や、連続プリントの枚数が多い時のように、定着装置近傍の雰囲気温度が高温状態(100℃以上)に有る時に、画像形成を実行した場合は、非通紙領域の温度が高温側で送風手段をONすることで、非通紙領域の温度を高温に維持することで、気化したワックスの超微粒子の凝集(結合)を促進して、粒子を大きくすることで、UFPの発生個数を低減できる。
以上より、非通紙領域の過度な昇温を低減して、定着装置部材の破損を防止するとともに、定着装置雰囲気温度が、低温状態及び高温状態からの画像形成のいずれにおいてもUFPの発生個数を低減する定着装置を提供できる。
画像形成装置の概略断面図 定着装置の概略断面図 定着ヒータの概略断面図 定着フィルムの概略断面図 定着装置の概略構成図 第1実施形態に係る定着装置の送風規制手段のA4横通紙時の概略構成図 第1実施形態に係る定着装置の送風規制手段のA4縦通紙時の概略構成図 第1実施形態に係る比較例のUFP発生個数の一例を示す概略説明図 第1実施形態に係る本発明のUFP発生個数の一例を示す概略説明図 第1実施形態に係るファン駆動制御における閾値設定の概略説明図 第1実施形態に係るファン駆動制御における閾値設定のフローチャート 第2実施形態に係るファン駆動制御における閾値設定の概略説明図 第2実施形態に係る非通紙領域の概略構成図 第2実施形態に係るファン駆動制御における閾値設定のフローチャート
[第1の実施形態]
本発明の第1実施形態について説明する。
<画像形成装置>
図1は、画像形成装置の画像形成部を示す概略断面図である。図1に示すように、像担持体としての感光ドラム1は、帯電装置としての帯電ローラ2により一様均一に帯電された後、形成する画像情報に応じて露光装置3のレーザー光により露光され、静電潜像が形成される。感光ドラム1上の静電潜像は、現像装置4の現像剤であるトナーTにより現像されて、感光ドラム1上にトナーT画像が形成される。感光ドラム1上のトナーT画像は、転写装置としての転写ローラ5により、記録材P上に転写される。
記録材P上のトナーTは、定着装置100で、定着処理(加熱・加圧)されることにより、記録材P上に定着され、画像形成装置より排出されて画像が形成される。感光ドラム1上の転写残トナーは、クリーニング装置6によりクリーニングされ、再び画像形成が成される。
<定着装置>
図2は、定着装置100の概略断面図である。図2の定着装置100は、ヒータ101が定着フィルム104を介して、加圧ローラ107に圧接されて定着ニップ部Nを形成し、加圧ローラ107が不図示のモータによって回転駆動されることにより、定着フィルム104がヒータ101に摺動しながら従動回転する。この定着ニップ部Nに、トナー画像を担持した記録材Pを進入させることにより、ヒータ101の熱を、定着フィルム104を介して記録材P及びトナー画像に付与することで、記録材P上のトナー画像が溶融・加圧されて、記録材P上に定着される。
この定着フィルム加熱方式の定着装置は、定着フィルムの熱容量が小さいため、ヒータへの通電開始から定着可能温度まで上昇するのに要する時間が短く、プリント指示を待つ待機中(スタンバイ中)に、ヒータ101をOFFできるので、消費電力が少ない利点がある。
図3は、加熱部材としてのヒータ101の概略断面図である。図3で示すように、加熱部材としてのヒータ101は、ヒータ基板101a、発熱体101b、保護層101cで構成される。
セラミック等のヒータ基板101aは、例えばA4横(横幅:297mm、縦幅:210mm)を通紙できる画像形成装置の場合、長さ350mm、幅8mm、厚み1mmである。
通電して発熱する発熱体101bは、ヒータ基板101a上に、例えばスクリーン印刷で、長さ320mm、幅5mm、厚み20μに塗布した後、焼成して形成される。発熱体101b上には、保護層101cとしてのガラス層が例えばスクリーン印刷により塗布された後、焼成して約50μm程度の厚さに形成される。ヒータ101の温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ102及び103は、ヒータ基板101aに接触するように加圧配置される。
第1温度検知手段としてのサーミスタ102は、通紙領域に配置され、その検知温度に基づいて、ヒータ101を所望の定着温度(例えば200℃)となるように、発熱体101bに通電する電力を不図示の制御手段により調整する。よって、第1温度検知手段としてのサーミスタ102は、温度制御用サーミスタである。
第2温度検知手段としてのサーミスタ103は、非通紙領域に配置され、非通紙領域の温度を検知して、後述する冷却FANを、所定温度未満でOFF、所定温度以上でONするために配置される。よって、第2温度検知手段としてのサーミスタ103は、非通紙領域の温度を検知する温度監視用サーミスタである。
ここで、図3に示すように、本実施形態の中央通紙基準の画像形成装置において、サーミスタ102は、最小紙でも通紙領域に位置するように、発熱体101bの中央部付近に配置される。一方、サーミスタ103は、非通紙領域に位置するように、発熱体101bの端部付近に配置される。本実施形態においては、サーミスタ103は、A4横(横幅:297mm、縦幅:210mm)P1の紙端部に配置される。
図4は、定着フィルム104の概略断面図である。定着部材としての定着フィルム104は、例えば、内径φ24mm、長さ340mm、厚み60μmの耐熱性ポリイミド材のベース層104aの円筒状部材上に、中間層104bとして導電性プライマー層が厚み4μmで被覆され、さらにトップ層104cとして厚み15μmのPFAやPTFE等の耐熱性離型層が被覆され、支持部材105に外勘して、回転自在に配置されている。
定着フィルム104の一端部は、導電性の中間層104bが表面に露出され、この露出部を接地(アース)することにより、定着フィルム104のチャージアップを低減して、静電的なオフセット(定着フィルムへの静電的なトナー付着)を低減する。
本実施形態では、白黒画像形成装置用に定着フィルムを採用したが、特にカラー画像形成装置の場合には、ベース層104aとトップ層104cとの間に、シリコンゴム等の弾性層を例えば300μm配置した定着ベルトとすることで、トナーと定着ベルトがより均一に接触できるようになるため、光沢ムラ(グロスムラ)を低減できる利点を持つ。又、白黒画像形成装置においても、光沢ムラを低減するために、定着ベルトを用いても良い。
加圧部材としての加圧ローラ107は、図2に示すように、例えばφ15mmのアルミニウムの芯金107a上に、弾性層107bとして厚み3mmのシリコンゴムの耐熱弾性層、表層107cとして50μmの耐熱離型層としてのPFAチューブを被覆して構成されている。加圧ローラ107の弾性層の長さは、定着フィルム104の長さよりも短く、ヒータ101の発熱体101bよりも長くするため、330mmとしてある。又、ニップ部Nの幅(回転方幅)は、本実施形態では約6mm程度である。
図5は、定着装置100の概略構成図である。ヒータ101は、図2に示すように、支持部材105に支持固定され、支持部材105上にU字形状の加圧ステー106が配置される。この加圧ステー106の両端部は、図5で示す定着フィルム104の左右位置を規制するフランジ110及び111で支持され、不図示の加圧機構がフランジ110及び111を加圧して、ヒータ101が加圧ローラ107に加圧されて、定着フィルム104を介して定着ニップ部Nが形成される。
図5で示すように、加圧ローラの芯金107aには、導電ゴム輪112と、導通接点としてのカーボンチップ113とが配置され、「定着フィルム104の導電プライマー露出部104b→導電ゴム輪112→カーボンチップ113→接地(アース)」の経路が確保されている。これは、前述したように、定着フィルム104のチャージアップによる静電的なオフセットを低減するためである。
<端部冷却ファン>
図6及び図7は、定着装置100の非通紙領域の温度上昇を抑える端部冷却の概略構成図である。
本実施形態は、定着フィルム104の非通紙領域を冷却するため、図6及び図7で示すように、送風手段としてのファン201及び202が、送風経路としてのダクト203及び204内の上部に配置され、定着フィルム104の非通紙領域に送風して冷却する。
図6で示すように、ダクト203はアーム205と接続し、又ダクト204はアーム206と接続され、アーム205とアーム206は、規制モータ(不図示)に接続されたピニオンギヤ207と勘合している。規制モータと接続した制御手段300は、記録材の幅に応じて規制モータを制御して、ピニオンギヤ207を左右(正転駆動又は逆転駆動)に回転することにより、アーム205及び206を介して、ダクト203及び204、さらにファン201及び202を、左右に移動することで、記録材Pのサイズに応じて、定着フィルム104の非通紙領域のみに送風して、冷却する構成となっている。
よって、送風規制手段は、制御手段300、規制モータ、ピニオンギヤ207、アーム205及び206、ダクト203及び204を含む。なお、ファン201及び202は、耐熱性が低いため、なるべく定着フィルム104から離れた場所に配置して、ダクトを介して送風するのが良い。又、通紙領域に送風してしまうと、定着フィルム104の通紙領域の温度が低下して定着性が低下するため、ダクト203とダクト204は、通紙領域に送風しないように、定着フィルム104になるべく近接させて配置するため、液晶ポリマー等の耐熱性の高い材料を用いるのが良い。
ここで、定着性は、記録材PとトナーTとの接着力のことである。図6は、A4横(横幅:297mm、縦幅:210mm)通紙時の場合を示している。この場合には、制御手段300によって、通紙領域が297mmとなるように、ダクト203及び204位置を移動させ、A4横通紙領域以外の定着フィルム104を冷却する。
図7は、A4縦(横幅:210mm、縦幅:297mm)通紙時の場合を示している。この場合には、制御手段300によって、通紙領域が210mmとなるように、ダクト203及び204位置を移動させ、A4縦通紙領域以外の定着フィルム104を冷却する。
ファン201及び202は、送風制御手段としての制御手段300によって、回転ON及び回転OFFが制御される。制御手段300は、第2温度検知手段としてのサーミスタ103の検知温度情報に基づいて、所定の閾値温度と比較して、サーミスタ103の検知温度が閾値温度未満の場合には、ファンの回転をOFFし、サーミスタ103の検知温度が閾値温度以上の場合には、ファンの回転をONするように制御する。
<非通紙領域の昇温防止によるUFP発生個数低減>
図8及び図9は、A4横で60ppm(1分間で片面60枚)プリントする画像形成装置において、電源ON直後からの所定トナー画像の連続プリントで、プリント時間(10分間)での定着装置で発生するUFP個数濃度[個/m]の一例を示す。
図10は、本実施形態のA4横通紙時のファン冷却の閾値温度設定を示す。図11は、図10の閾値温度設定を実現するフローチャートである。図10を、図11のフローチャートで説明する。図11で示すように、プリントが開始され(S1)、制御手段300によって、ダクト203及び204の位置を、A4横非通紙領域に送風する位置に移動させる(S2)。
定着装置雰囲気温度の指標として、プリント開始時のヒータ101に通電する前に、ヒータ101の温度を第1温度検知手段としてのサーミスタ102で検知する(S3)。ヒータ101温度が100℃未満の場合(S3でYesの場合)には、定着装置雰囲気温度が低温と推測する。ヒータ101に通電を開始して(S5)、ヒータ101温度がプリント可能温度に到達した時点で、通紙を開始すると同時に、プリント時間の計測を開始する(S6)。
ファン201及び202の閾値温度を210℃に設定し(S7)、制御手段300によって、第2温度検知手段としてのサーミスタ103の検知温度が210℃未満の場合は、ファン201及び202の駆動をOFFし、サーミスタ103の検知温度が210℃以上の場合は、ファン201及び202の駆動をONするように制御する。このように、定着雰囲気温度が低温の場合には、記録材端部の定着性を確保できる範囲内で閾値温度を低温に設定して、非通紙領域の温度上昇を抑えることにより、過剰な熱をトナーに付与しないので、UFPの発生個数を低減できる。
ここで、210℃未満の場合にファンの駆動を停止するのは、プリント初期のヒータ101の温度は、ヒータ101の端部で放熱が大きいため、ヒータ101の端部温度は中央より若干低くなってしまう。よって、定着フィルム104の端部温度も中央より低くなってしまう。そのため、プリント初期からファンを駆動させてしまうと、さらに定着フィルム104の端部温度が低下してしまい、記録材P端部の定着性が確保できないため、プリント初期は、定着温度よりも高い閾値温度に設定して、ファンを停止し、定着フィルム104の端部温度を定着温度と同等以上に上昇させる必要がある。又、閾値温度が必要な理由もこのためである。
次に、計測しているプリント時間を参照し(S8)、300秒未満の場合(S8のNoの場合)には、そのままプリントを継続して(S9でYes)、プリントが終了した場合(S9でNoの場合)には、プリントを終了する(S10)。
ここで、プリント時間が300秒以上になった場合(S8でYesの場合)には、定着装置の雰囲気温度が高温になったと推測して、ファン201及び202の閾値温度を250℃に設定し(S13)、制御手段300によって、第2温度検知手段としてのサーミスタ103の検知温度が250℃未満の場合は、ファン201及び202の駆動をOFFし、サーミスタ103の検知温度が250℃以上の場合は、ファン201及び202の駆動をONするように制御する。
このように、定着装置の雰囲気温度が高温の場合には、気化したワックスの再結合を促進して、大きな粒子とすることにより、UFPの発生個数を低減できるため、閾値温度を高温側にして、ファン冷却によって定着装置の雰囲気温度を低下させないようにすることにより、UFPの発生個数を低減できる。
この時、実際の動作としては、閾値温度=210℃でファン駆動ONしている最中に、閾値温度=250℃に変更することにより、ファンが一時的に停止し、非通紙領域の温度(サーミスタう103検知温度)が上昇して、250℃以上になると再びファンが駆動される動作となる。そして、プリントを継続して(S14でYes)、プリントが終了した場合(S14でNoの場合)には、プリントを終了する(S15)。
ここで、プリント開始時のヒータ101温度が100℃以上の場合(S3でNoの場合)には、定着装置の雰囲気温度が高温と推測する。そして、ヒータ101に通電を開始して(S11)、ヒータ101温度がプリント可能温度に到達した時点で、プリントを開始する(S12)。この場合には、プリント時間によって閾値温度を変更しないため、プリント時間を計測する必要が無いので、S6に対してS12では、プリント時間計測の動作を削除してある。
ファン201及び202の閾値温度を250℃に設定し(S13)、制御手段300によって、第2温度検知手段としてのサーミスタ103の検知温度が250℃未満の場合は、ファン201及び202の駆動をOFFし、サーミスタ103の検知温度が250℃以上の場合は、ファン201及び202の駆動をONするように制御する。そして、プリントを継続し(S14でYes)、プリントが終了した場合(S14でNoの場合)には、プリントを終了する(S15)。
実際に、プリント時間によるUFP個数濃度測定を図8で示す。従来、非通紙領域の昇温防止のため、第2温度検知手段としてのサーミスタ103検知温度が、定着装置部材の耐熱性限界温度、例えば260℃を超えないように、ファン冷却開始温度(閾値温度)を例えば250℃としていた。この時、サーミスタ103検知温度が250℃未満の場合は、ファン駆動をOFF、サーミスタ103検知温度が250℃以上の場合は、ファン駆動をONして、サーミスタ103検知温度が260℃を超えないように、定着フィルム104の非通紙領域に送風して冷却を行っていた。
この閾値温度が高温側のみの例えば250℃の場合は、比較例として図8の実線で示すように、プリント初期の定着装置の雰囲気温度が低温(室温)の場合にUFPの発生個数が多く、プリント時間の経過とともに定着装置の雰囲気温度が高温となり、UFPの発生個数が低下していく。また、この閾値温度が低温側のみの例えば210℃の場合は、比較例として図8の点線で示すように、プリント初期は、非通紙領域の昇温が低減されるために、UFPの発生個数は少ないが、プリント時間の経過とともにUFP発生量の低下する割合が実線よりも少なくなってしまう。
従って、300秒以上のプリントの場合には、逆に、閾値温度が高温側のみの場合よりも、UFPの発生個数が多くなってしまう。これは、閾値温度が低温側のため、定着フィルム104の端部を冷却するとともに、定着装置の雰囲気温度も低下させてしまい、ワックスの再結合を低減してしまうことに起因する。
本実施形態のプリント時間によるUFP個数濃度測定を図9に示す。本実施形態では、プリント初期の閾値温度が低温側の210℃の場合は、図9の太実線で示すように、プリント初期は、非通紙領域の昇温が低減されるために、UFPの発生個数が少なくなる。そして、300秒以上のプリントの場合には、閾値温度を高温側の250℃に切り換えることにより、定着装置の雰囲気温度を高温に維持できるため、UFP発生量が低下する。よって、本実施形態においては、10分間のプリントにおけるトータルのUFPの発生個数を低減することができた。
以上、本発明の第1の実施形態によって、UFPの発生個数を低減するファン制御に関して説明した。
本実施形態におけるプリント開始時のヒータ分岐温度を100℃、低温側と高温側の閾値温度を210℃と250℃、閾値温度のプリント切り換え時間を300秒に設定したが、画像形成装置のスピードや、定着装置構成に応じて、任意の数値に設定して良い。
本実施形態は、プリント開始時の定着装置の雰囲気温度の指標として、ヒータ通電前のヒータ温度を採用したが、定着装置構成によっては、定着フィルム表面温度や加圧ローラ表面温度等、任意に設定して良い。
本実施形態は、閾値温度の切り換えタイミングとして、プリント時間(300秒)を採用したが、プリント枚数としても良い。本実施形態の場合には、例えば片面300枚(60ppmで300秒のプリント枚数相当)としても効果は同等である。
本実施形態は、閾値温度を低温側と高温側の2つとしたが、画像形成装置よっては、閾値温度を3つ(低温側、中温側、高温側)としても良い。この場合には、同様に、閾値温度のプリント切り換え時間を2つ持ち、例えばプリント時間が200秒未満で閾値温度を低温側、200秒以上から400未満で中温側、400秒以上で高温側とする等、任意に設定して良い。
本実施形態では、非通紙領域の温度を加熱部材としてのヒータの温度で検知したが、定着部材としての定着フィルムの表面又は裏面の温度や、加圧部材としての加圧ローラの表面温度としても良い。
[第2の実施形態]
本発明の第2実施形態について説明する。第1の実施形態は、プリント開始時(ヒータON前)のヒータ温度と、プリント時間とに応じて、非通紙領域を冷却するファンを駆動する閾値温度を変更して、UFPの発生個数を低減する構成である。
本実施形態では、構成は同様であるが、記録材のサイズに応じて、閾値温度を変更するものである。
図10は、第1の実施形態のA4横(横幅:297mm、縦幅:210mm)通紙時のファン冷却閾値温度設定を示す。図12は、本実施形態のA4縦(横幅:210mm、縦幅:297mm)通紙時のファン冷却閾値温度設定を示す。図12は、図10と比較して、閾値温度が5℃低い設定となっている。これは、第2温度検知手段としてのサーミスタ103がA4横端部に配置しているため、A4縦を通紙した場合には、非通紙領域が大きいため、非通紙領域の最大温度がサーミスタ103で検知する温度よりも高くなってしまうための補正である。
図13は、サーミスタ103とA4縦P2との位置関係を示す概略構成図である。図13で示すように、A4縦通紙時は、発熱体101b端とA4縦端部との中間位置付近で、非通紙領域の温度が最大となる。よって、サーミスタ103検知温度は、A4縦通紙時の非通紙領域の最大温度よりも約5℃低い温度を検知するため、非通紙領域を所定温度以下とするためには、閾値温度を5℃低く設定する必要がある。
図14は、図12の閾値温度設定を実現するフローチャートである。図14のフローチャートで、第1の実施形態の図11のフローチャートと異なる点は、S2の制御手段300によって、ダクト203及び204の位置を、A4縦の非通紙領域に送風する位置に移動させる点と、S7のファン201及び202の閾値温度を205℃に設定する点と、S13のファン201及び202の閾値温度を245℃に設定する点の3点のみであり、フローチャートとしては、ほぼ同等であるため、説明は省略する。
実際に、A4縦通紙において、図12の閾値設定でプリントした場合、非通紙領域の温度は、目標としていたプリント初期(300秒未満)に210℃以下、プリント後半(300秒以上)に250℃以下を達成することができた。よって、A4縦通紙においてもUFPの発生個数を低減し、かつ非通紙領域の昇温による定着装置部材の破損を防止することができた。
以上、第2の実施形態に関して説明したが、本実施形態は紙サイズ、厳密には記録材の横幅に応じて、閾値温度を補正することにより、非通紙領域の温度を所定温度以下に維持することができるため、紙サイズによらずに、UFP発生個数の増大や、定着装置部材の破損を低減できる。
1・・・感光ドラム、2・・・帯電ローラ、3・・・露光装置、4・・・現像装置、5・・・転写ローラ、6・・・クリーニング、100・・・定着装置、101・・・ヒータ、102/103・・・サーミスタ、104・・・定着フィルム、105・・・支持部材、106・・・加圧ステー、107・・・加圧ローラ、110/111・・・フランジ、112・・・導電ゴム輪、113・・・カーボンチップ、201/202・・・ファン、203/204・・・ダクト、205/206・・・アーム、207・・・ピニオンギヤ、300・・・制御手段、131・・・スイッチング手段、132・・・電圧計、140・141・・・定着ベルト、P・・・記録材、P1・・・A4横紙、P2・・・A4縦紙、T・・・トナー、N・・・定着ニップ部

Claims (4)

  1. 定着部材を加熱する加熱部材と、定着部材に圧接して定着ニップ部を形成する加圧部材と、
    定着部材又は加熱部材の少なくとも一方の通紙領域の温度を検知する第1温度検知手段と、
    定着部材又は加熱部材、又は加圧部材の少なくとも1つの非通紙領域の温度を検知する第2温度検知手段と、
    定着部材及び加圧部材の少なくとも一方の非通紙領域に送風を行う送風手段と、
    送風手段で送風する送風領域を非通紙領域に規制する送風規制手段と、
    第2温度検知手段の検知温度が所定温度(閾値温度)以上で送風手段をONする送風制御手段と、を有し、
    定着ニップ部に未定着トナーを担持した記録材を進入させて、記録材にトナーを定着する定着装置において、
    プリント開始時(加熱部材の加熱開始前)の定着部材又は加熱部材の温度(第1温度検知手段の温度)と、プリント枚数又はプリント時間とに応じて、送風手段をONする閾値温度を変更することを特徴とする定着装置。
  2. 前記閾値温度を、低温側の第1閾値温度と、高温側の第2閾値温度の少なくとも2つ以上の閾値温度を有し、
    プリント開始時(加熱部材の加熱開始前)の定着部材又は加熱部材の温度(第1温度検知手段の温度)が100℃未満の場合には、前記閾値温度を第1閾値温度として、非通紙領域の温度が低温で送風手段をONし、
    プリント開始時(加熱部材の加熱開始前)の定着部材又は加熱部材の温度(第1温度検知手段の温度)が100℃以上の場合には、前記閾値温度を第2閾値温度として、非通紙領域の温度が高温で送風手段をONすることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記閾値温度を、低温側の第1閾値温度と、高温側の第2閾値温度の少なくとも2つ以上の閾値温度を有し、
    プリント開始時(加熱部材の加熱開始前)の定着部材又は加熱部材の温度(第1温度検知手段の温度)が100℃未満の場合には、前記閾値温度を第1閾値温度として、非通紙領域の温度が低温で送風手段をONし、その後の連続プリントにおいて、プリントの所定枚数後、又は所定時間後に、前記閾値温度を第2閾値温度に変更して、送風手段を一時的にOFFし、非通紙領域の温度が高温で送風手段をONすることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. 記録材のサイズ、又は記録材の横幅に応じて、前記閾値温度を変更することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の定着装置。
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