JP2006153935A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放置後汚れを生じることがなく、且つ、高画質なフルカラー画像を形成するのに適した下ベルト方式の定着装置を提供すること。
【解決手段】画像形成が行われていない放置時には、クリーニング手段を加熱定着部材の表面から離間させるので、放置後汚れを生じることがない。又、本発明によれば、加圧部材が加熱定着部材に対して押圧されて接触状態となる前に、加熱定着部材の表面に付着した現像剤を清掃するので、加熱定着部材表面から加圧部材への現像剤の転移はなくなり、記録紙の裏汚れを防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機、プリンタ等の画像形成装置において未定着の現像剤像を加熱・加圧定着させるための定着装置に係り、特に、加熱定着部材の外周面を押圧することにより、該加熱定着部材とニップ部を形成するように配置された加圧部材及び加熱定着部材の表面を清掃するクリーニング手段の加熱定着部材に対する接離タイミングのシーケンスに関するものである。
従来、この種の定着装置としては、加熱ロール等の加熱定着部材に対してロール状やベルト状の加圧部材を圧接配置し、加熱定着部材と加圧部材との間に形成された圧接部(ニップ部)に未定着トナー画像を担持した用紙を通過させ、用紙上の未定着トナー画像を加熱・加圧することにより用紙上に定着させるものが知られている。
又、近年では、フルカラー画像形成装置においても高速化が望まれるようになり、これに対しては、定着における加熱時間を長く取れる定着方式が採用されている。
この定着における加熱時間を長く取れる定着方式としては、複数のロールに張架された無端ベルト状の定着ベルトを加熱ロールに圧接させる所謂ベルトニップ方式の定着装置が知られている。
又、近年、フルカラー画像形成装置においては、トナー画像の発色性や画像品質を向上させるという観点から、記録用紙として用紙の表面又は表裏両面に合成ゴムや合成樹脂等から成るコート層を数μm〜数十μmの厚さにコーティングした所謂コート紙が用いられるようになってきている。
前記コート紙上に形成された未定着トナー画像を上記の定着装置において定着させる場合、コート紙に必要以上の熱量が加えられると、コート紙上のコート層が部分的に押し上げられる、所謂ブリスタと呼ばれる現象(以下、単に「ブリスタ」と言う)が発生することがある。
又、前記ブリスタと呼ばれる現象以外にも、例えばフルカラー画像のように密度の高い未定着トナー画像が形成されたコート紙を上記定着装置によって定着させる場合、コート紙上のトナー層に気泡が発生する、所謂トナーブリスタと呼ばれる現象(以下、単に「トナーブリスタ」と言う)を生じることもある。
このようなブリスタやトナーブリスタと呼ばれる現象を防止する手段としては、加熱ロールの表面に、複数のロールによって張架された加熱源を有する加圧ベルトを圧接させ、前記加熱ロールと加圧ベルトとの圧接部に未定着トナー像を担持した転写材を通過させることにより、熱及び圧力によって定着処理を行う定着装置において、前記加熱ロールの設定温度と加圧ベルトの設定温度を異なる値に設定し、前記加熱ロールと加圧ベルトとを接触及び離間させる接離手段を設けるとともに、前記ベルト定着部材を独自に回転駆動させる駆動手段を設けたものが提案されている。
そして、上記定着装置において、スタンバイ中は接離手段により加熱ロールと加圧ベルトとを離間させ、駆動手段によって加圧ベルトを空回転させ、加圧ベルトを加熱ロールよりも低い温度に加熱して加圧ベルトの表面温度を加熱ロールよりも低い一定の温度に加熱するとともに、定着時には接離手段によってこれら加熱ロールと加圧ベルトとを圧接させるようにすれば、定着時に定着ニップ域において用紙の表裏から加わる温度に差を生じることとなるため、記録用紙内部の水分の蒸発を抑え、ブリスタ及びトナーブリスタを防止することが可能となる。
このような、加熱ロールと加圧ベルトとの圧接部(
以下、「ニップ部」と記す) に未定着トナー像を担持した転写材を通過させることにより、熱及び圧力によって定着処理を行う定着装置においては、従来の加熱ロールと加圧ローラとの圧接によりニップを形成する定着装置に比べ、ニップ部の距離が長く取れるため、未定着トナー像を担持した転写材を定着処理する際に、ニップ部における滞在時間が長く取れる。このため、ニップ部においてトナー像を十分溶融させるでき、定着後のトナー像(特に、べた画像)における光沢度が高いものが得られる。
以上に述べた状況から、近年では、高画質なフルカラー画像をのぞまれる画像形成装置においては、加熱ロールと加圧ベルトとでニップ部を形成する、所謂下ベルト方式の定着器が採用するようになってきた。
しかしながら、このように下ベルト方式を採用した定着器においては、高光沢度の画像が得られるものの、転写材の坪量(g/m2
)の低い、所謂薄紙に対しては、ニップ通過時に未定着トナー像を担持した転写材に与えられる熱量が過剰気味となり、高温オフセット気味となる。この高温オフセットによる、オフセットトナーは、加熱ロールに付着するが、この付着トナーは、通常図示すようなクリーニングウェブを当接させるクリーニング手段により清掃される。
しかし、このようなクリーニング手段を設けても、下ベルト方式で薄紙を通紙した際の、高温オフセット量は、特にハーフトーン画像で多くなるため、クリーニングウェブの当接面の汚れがひどくなる。ここで、図8のようにクリーニングウェブを当接させたままのクリーニング方式では、クリーニングウェブの当接面の汚れがひどくなると、画像形成装置が未使用のまま放置された後に、クリーニングウェブの当接面に回収されたトナーが再び加熱ロール側に付着し、転写材の汚れ( 以下、放置後汚れと記す) を引き起こしていた。
そこで本発明は、放置後汚れを生じることがなく、且つ、高画質なフルカラー画像を形成するのに適した下ベルト方式の定着装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、発熱手段を内蔵して回転する加熱定着部材と、該加熱定着部材に当接して回転し、該加熱定着部材の外周面を押圧することにより、該加熱定着部材とニップ部を形成するように配置された加圧部材とを有し、該ニップ部に、未定着の現像剤像を担持した記録材を通過させることにより、該記録材上の現像剤像を、所定の定着処理条件にて加熱及び加圧して該現像剤像を該記録材に定着させる装置であって、前記加圧部材は、前記加熱定着部材に対して押圧されてニップを形成している定着位置と、前記加熱定着部材とは離間されて待機する待機位置との間で接離移動可能であって、加熱定着部材の表面を清掃するクリーニング手段を有する定着装置において、
前記クリーニング手段は、前記熱定着部材に対して接離可能となっており、画像形成時においては、連続的に画像形成が行われる時において、連続的に上記ニップ部に記録材が搬送されている間は該加熱定着部材に当接したままであり、連続画像形成における最初の画像形成に供される記録材の先端が、該ニップ部に突入する時より所定時間だけ以前に該加熱定着部材に当接を開始し、連続画像形成の最後に画像形成に供される記録材の後端が該ニップ部を抜ける時より所定時間だけ以後に該加熱定着部材から離間し、ジャム処理後の復帰・立ち上げシーケンス時及び前記定着装置を備えた画像形成装置の電源投入後の立ち上げシーケンス時における、前記加圧部材及びクリーニング手段の、前記加熱定着部材に対する接離状態は、最初は共に離間状態であり、その後、前記クリーニング手段が前記加熱定着部材に当接し、且つ、前記加熱定着部材が回転して前記加熱定着部材の表面の清掃を行い、前記クリーニング手段が前記加熱定着部材に当接し、且つ、前記加熱定着部材が回転してから所定時間以後に前記加圧部材が前記加熱定着部材に対して押圧されて接触状態となることを特徴とする。
本発明によれば、画像形成が行われていない放置時には、クリーニング手段を加熱定着部材の表面から離間させるので、放置後汚れを生じることがない。又、本発明によれば、加圧部材が加熱定着部材に対して押圧されて接触状態となる前に、加熱定着部材の表面に付着した現像剤を清掃するので、加熱定着部材表面から加圧部材への現像剤の転移はなくなり、記録紙の裏汚れを防止することができる。
<実施の形態1>
以下、添付図面に基づいて本発明の加熱定着装置を詳細に説明する。
図1は本発明を適用可能な加熱定着装置の実施例を示すものである。同図に示すように、この加熱定着装置は、ヒータとしてのハロゲンランプ11を内蔵した加熱定着ローラ(加熱定着部材)1と、この加熱定着ローラ1の周面の一部に巻き付くようにして圧接され、加熱定着ローラ1と相俟って記録シート6を挟み込むニップ領域を形成する無端状のベルト(以下、「エンドレスベルト」と言う)2と、こようなニップ領域の終端部において上記エンドレスベルト2の内側から加熱定着ローラ1に圧接し、加熱定着ローラ1と記録シート6との分離を行う分離ローラ3と、やはり上記ニップ領域内において加熱定着ローラ1に圧接し、定着ニップの一部を形成する加圧パッド51とから構成され、未定着トナー像5を担持した記録シート6が上記加熱定着ローラ1とエンドレスベルト2の間に挿通されるようになっている。
先ず、上記加熱ローラ1は金属製の芯金12の周囲を弾性体層13で被覆すると共に、芯金12の内部に出力800Wのハロゲンランプ11を収容したものであり、上記芯金12としては肉厚3.0mm程度の熱伝導性に優れたアルミニウム製円筒体が用いられている。上記弾性体層13は耐熱性を備えた下地層13aと溶融したトナーの付着を防止するためのトップコート層13bとから成り、下地層13aには厚さ1.5mmのシリコーンゴムが、トップコート層13bには厚さ30μmのPFAチューブがそれぞれ用いられ、下地層13aに対してトップコート層13bを被覆することで加熱ローラ1の周面を鏡面に近い表面状態に保たれている。又、この加熱ローラ1には図示外の駆動モータが接続されており、所定の角速度で回転駆動されるようになっている。
この加熱定着ローラ1の表面温度は常に温度センサ8によって検出されており、マイクロコンピュータから成る不図示の制御部は該検出温度に基づいて上記ハロゲンランプ11の点灯を制御し、加熱定着ローラ1の表面温度を常に所定の制御温度に維持するようになっている。本実施の形態においては、加熱定着ローラ1の表面温度は、画像形成時において、165℃に制御されるように設定されている。
一方、上記エンドレスベルト2は厚さ80μmのポリイミドフィルムから成る基材の上に厚さ200μmの弾性層を設けると共に、弾性層の上に厚さ30μmのPFAチューブから成る離型層を設けたものであり、上記分離ローラ3を含む3本のステンレス製等のローラ3,22,23に対して架け回されると共に、加熱ローラ1の回動に連れ回されて自在に回転するように構成されている。尚、ロール23の回転軸を傾斜させることにより、エンドレスベルト2の片寄りを防止する所謂ステアリングロールとしてロール23を使用する場合には、当該ロール23は、ステンレス等の金属から成る円筒状又は円柱状部材の表面に弾性体層を被覆して形成しても良い。
このエンドレスベルト2が架け回された分離ローラ3は、コイルスプリング31によって加熱定着ローラ1の中心へ向け付勢されており、これによって分離ローラが当接した加熱定着ローラの弾性体層にはその内径に向かう歪みが生じており、この歪みにより記録シート6が加熱定着ローラ1より分離される。
一方、上記加圧パッド51は、分離ローラ3よりもニップ領域の始端部側に隣接配設され、エンドレスベルト2の加熱ローラ1に対する圧接力を向上させ、ニップ領域を形成させるべく、エンドレスベルト2の裏面側から加熱ローラ1に圧接している。
この加圧パッド51は、ステンレス鋼製の支持部材(台座)52の上に、厚さ3mmのLTVシリコーンゴム層から成る弾性層53を積層するとともに、この弾性層53の表面を低摩擦層54によって被覆した構成となっており、支持部材(台座)52側に配置されたコイルスプリング55によって、加熱定着ローラ1の中心に向け付勢されている。尚、低摩擦層54としては、ポリテトラフルオロエチレンを含浸させたガラス繊維シート等が用いられる。
更に、上記加熱定着ローラ1の表面には、図1に示すように、当該加熱定着ローラ1の表面を清掃するためのクリーニング手段20が配置されている。このクリーニング手段20は、供給ローラ20aより清掃用のクリーニングウエブWを供給するとともに、当該クリーニングウエブWを図示しないモータによって回転駆動される巻取ローラ20cにより巻き取る間に、クリーニングウエブWを圧接ローラ20dによって加熱定着ローラ1の表面に圧接することにより、加熱定着ローラ1の表面に付着したオフセットトナーを除去するように構成されている。本実施の形態におけるクリーニングウェブWは、厚さ約40μmで、アラミド繊維とポリエステル繊維を混合したものを不織布にしたものを用いている。又、クリーニングウェブWには、トナー離型用のシリコーンオイルが含浸されている。
そして、以上のように構成された画像定着装置においては、上記加熱ローラ1とエンドレスベルト2との圧接によって形成されたニップ領域に対して記録シート6を挿通させると、記録シート6に担持されていた未定着トナー像5が加熱・加圧されて記録シート6に定着され、更にニップ領域の終端部で上記分離ローラ3を加熱ローラ1に圧接させたことにより、剥離爪等の強制的な剥離手段を用いることなく、ニップ領域を通過した記録シート6を加熱ローラ1から自然と剥離させることができるようになっている。
ところで、本実施の形態では、ブリスタ及びトナーブリスタを防止するために、エンドレスベルト2の表面の温度上昇を抑える手段として、前記加熱定着ローラ1 とエンドレスベルト2とを接触及び離間させる接離手段を設けている。
即ち、本実施の形態では、図2に示すように、エンドレスベルト2を加熱定着ローラ1の表面から離間させる接離手段21が設けられている。この接離手段21は、エンドレスベルト2を張架する3本のロール3,22,23が取り付けられたフレーム32を、回動軸33を中心にして揺動自在に支持するとともに、このフレーム32の下端部に偏心カム24を当接させ、当該偏心カム24を駆動モータ25によって所定のタイミングで、所定量だけ回転駆動することにより、フレーム32を加熱定着ローラ1と接離する方向に揺動させるように構成されている。
更に、本実施の形態では、クリーニングウエブWの当接による、放置後汚れを防止するために、クリーニングウエブWの定着ローラ1表面への接離手段を設けている。即ち、図1に示すように、圧接ローラ20dの支持部材を図不示の移動手段で移動させ、図の点線と実線で示すように、定着ローラ1表面に対して、クリーニングウエブWの接離を所定のタイミングで行う構成となっている。
脱着のタイミングは、本実施の形態では、記録材の先端がニップ領域に突入する時点より、定着ローラの回転で1回転分前(本実施の形態では、定着ローラ回転速度が273mm/sec、定着ローラの外径が80mmであるため、0.92秒前) に定着ローラに当接し、又、一連の画像形成における最後の記録材の後端がにニップ領域を抜けた時点より、定着ローラの回転で1回転分後(0.92秒後)で、且つ、定着ローラが回転している時に定着ローラから離間し、連続的に記録材が定着装置を通過している時は当接したままである。
上述のように、本実施の形態では、エンドレスベルト2とクリーニングウェブWの両方を、加熱定着ローラ1に対し接離を行う構成となっているが、その加熱定着ローラ1に対する当接タイミングが、特にジャム処理後の復帰・立ち上げシーケンスにおいて重要となる。つまり、ジャム時に加熱定着ローラ1にオフセットしたトナーが、クリーニングウェブWにより、完全に清掃される前に、エンドレスベルト2が加熱定着ローラ1に当接されると、未清掃の定着ローラ1上のオフセットトナーが、定着ローラ1からエンドレスベルト2に転移し、更にこのエンドレスベルト2に転移したトナーが記録紙の定着時に、記録紙の裏側に転移して、出力された記録紙の裏側がトナー汚れするという、所謂裏汚れという問題が生じる。
このような問題点を解決するため、本発明においてはエンドレスベルト2の当接タイミングについて適正化を行った。先ず、ジャム時において、定着ローラ1上にオフセットしたトナーがどれ位の時間で、完全に清掃されるかについて検討を行った。この検討においては、最悪の場合を想定し、記録シート6に最大載り量(本実施の形態では、記録シート6のトナー量で1.5mg/cm2 )のべた画像の未定着画像が、定着ニップ内でジャムで滞留した時に、定着ローラ1上にオフセットしたトナーを、クリーニングウェブWを当接させ定着ローラ1を回転させ完全清掃するまでの時間を求めた。これによれば、2分間という結果になった。
従って、本実施の形態では、ジャム処理後の復帰・立ち上げシーケンスにおけるエンドレスベルト2とクリーニングウェブWの加熱定着ローラ1への当接タイミングを図3のようなタイミングチャートのごとく設定している。先ず、ジャム処理後の復帰・立ち上げシーケンスでの最初の時点(T0)では、ジャム紙の排除のためにエンドレスベルト2、クリーニングウェブWと共に離間した状態である。その後、復帰・立ち上げシーケンスに入り、加熱定着ローラ1の表面温度がST1=150℃に達した時点で、先ずクリーニングウェブWが加熱定着ローラ1へ当接する(T1)。
ここで、このST1=150℃は、加熱定着ローラ1上のオフセットトナーの清掃性が高まる温度を基に決められている。又、クリーニングウェブWの当接直後すぐに、定着ローラ1の回転が始まり(T2)、加熱定着ローラ1表面上のオフセットトナーの清掃が始まる。そして、T2から2分後に先ず定着ローラ1の回転が停止し(T3)、その直後にエンドレスベルト2が加熱定着ローラ1へ当接する(T4)。更に、エンドレスベルト2が当接された直後に、再び定着ローラ1の回転が始まり(T5:エンドレスベルト2は従動で回転開始)、このままスタンバイ状態の温調点ST2=165℃に達するまで、定着ローラ1の回転及びヒータの温調が続けられ、スタンバイ温調点ST2=165℃に達した時点(T6)で、クリーニングウェブWが先ず離間し、続けて定着ローラ1の回転の停止、エンドレスベルト2の離間を行いスタンバイ状態となる。
又、上記ジャム処理後の復帰・立ち上げシーケンス中においては、クリーニングウェブWは、定着ローラ1の回転が始まった時(T2)から回転が停止する(T3)まで1回/1秒の送り速度で送られている(本実施の形態では、1 回当たり約0.06mm送られる)。
以上説明したように、本実施の形態では、画像形成が行われていない放置時には、クリーニングウェブWを定着ローラの表面から離間させるので、放置後汚れを生じることがなくなった。
更に、本実施の形態では、ジャム処理後の復帰・立ち上げシーケンスにおいて、エンドレスベルト2が定着ローラ1に対して押圧されて接触状態となる前に、定着ローラ1の表面に付着したトナーを完全に清掃するので、定着ローラ1表面からエンドレスベルト2へのトナーの転移はなくなり、記録シート6の裏汚れを防止することができた。
<実施の形態2>
実施の形態1では、ジャム処理後の復帰・立ち上げシーケンスにおいて、クリーニングウェブWの送りは、定着ローラ1の回転が始まった時(T2)から、回転が停止する(T3)までの間で送っていたが、更にT3から時間を延長してクリーニングウェブWを、クリーニングウェブWの定着ローラ1へ当接している幅(以下、「ウェブのニップ幅」と記す)分だけ、クリーニングウェブWを送り、クリーニングウェブWが離間し、次回に定着ローラ1に当接する時に、ジャム処理後のシーケンス中に使用されていなかったウェブの新しい部分が当接されるようにしても良い(図4)。本実施の形態では、ウェブのニップ幅は5.0mmであったので、実施の形態1と同じ送り速度で5/0.06=83秒延長して、クリーニングウェブWが送られる。
この場合には、実施の形態1で述べた効果の他に、ジャム処理後の画像形成時に、クリーニングウェブWに回収されたトナーが再度定着ローラ1 上に再度付着する現象を防止できる。
<実施の形態3>
実施の形態1では、ジャム処理後の復帰・立ち上げシーケンスにおいて、エンドレスベルト2が加熱定着ローラ1へ当接する際には、一旦、加熱定着ローラ1の回転が停止し、エンドレスベルト2が当接された後に再度、回転が始まるようなシーケンスを取っていたが、図4のタイミングチャートに示すように、加熱定着ローラ1が回転したままで、エンドレスベルト2が当接を行っても良い。
この場合には、実施の形態1で述べた効果の他に、加熱定着ローラ1の回転が一旦停止し、再度回転するという動作を行わないので、ジャム処理後の復帰・立ち上げシーケンスの時間の短縮ができる。
<実施の形態4>
実施の形態1では、ジャム処理後の復帰・立ち上げシーケンスにおいては、クリーニングウェブWが加熱定着ローラ1へ当接するのは、加熱定着ローラ1の回転が停止中であったが、図6のタイミングチャートに示すように、クリーニングウェブWが加熱定着ローラ1へ当接タイミングを、加熱定着ローラ1の回転中であったり(6(a))、加熱定着ローラ1の回転開始と同時であったり( 図6(b))、又、更には、加熱定着ローラ1の回転中であったのを、一旦停止し、停止した時にクリーニングウェブWを加熱定着ローラ1へ当接し、クリーニングウェブWの当接後に、再度加熱定着ローラ1の回転が開始される(図6(c))シーケンスとしても良い。
この場合には、実施の形態1で述べた効果の他に、加熱定着ローラ1が前もって回転されるので、加熱定着ローラ1のヒータによる温度復帰が早くなり、スタンバイ状態に至るまでの復帰・立ち上げシーケンスの時間の短縮ができる。
<実施の形態5>
実施の形態1では、ジャム処理後の復帰・立ち上げシーケンスにのみ、図3のタイミングチャートに示すシーケンスとしたが、実施の形態1に記したような定着装置を備えた画像形成装置本体の電源投入後の立ち上げ時にも、図3に示すシーケンスは適用できる。
この場合には、実施の形態1で述べた効果の他に、画像形成装置本体の電源投入後のシーケンスを、通常用とジャム処理後用との2種類に分ける必要がなくなり、シーケンスが単純にでき、本体のシーケンス制御の負荷を軽減できるという効果を有する。
<実施の形態6>
実施の形態1〜5では、クリーニング手段として、クリーニングウェブWを用いていたが、図6に示すようなローラ方式のクリーニング手段34を用いても良い。図6のクリーニングローラ34としては、芯金の周りにスポンジ層を介して、フェルト(例えば、ノーメックスフェルト)を巻き付けたものが一般に用いられている。
この場合には、クリーニングローラはクリーニングウェブに比べて、交換性が良いので、実施の形態1で述べた効果の他に、サービス性が良いという効果も有する。
本発明の実施の形態1に係る定着装置を示す概略構成図である。 エンドレスベルトの接離手段を示す構成図である。 本発明の実施の形態1でのジャム処理後の復帰・立ち上げシーケンスにおけるクリーニングウェブ、エンドレスベルトの接離及び定着ローラの回転/停止のタイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2に係るタイミングチャートである。 本発明の実施の形態3に係るタイミングチャートである。 本発明の実施の形態4に係るタイミングチャートである。 本発明の実施の形態6に係る定着装置を示す概略構成図である。 従来の下ベルト定着器でのクリーニング手段を示す概略構成図である。
符号の説明
1 加熱定着ローラ
2 エンドレスベルト
3 分離ローラ
5 トナー像
6 記録シート
11 ハロゲンランプ
51 加圧パッド
20 クリーニング手段
20d 圧接ローラ
21 エンドレスベルトの接離手段
32 フレーム
33 回転軸
24 偏心カム
34 クリーニングローラ
W クリーニングウェブ

Claims (5)

  1. 発熱手段を内蔵して回転する加熱定着部材と、該加熱定着部材に当接して回転し、該加熱定着部材の外周面を押圧することにより、該加熱定着部材とニップ部を形成するように配置された加圧部材とを有し、該ニップ部に、未定着の現像剤像を担持した記録材を通過させることにより、該記録材上の現像剤像を、所定の定着処理条件にて加熱及び加圧して該現像剤像を該記録材に定着させる装置であって、前記加圧部材は、前記加熱定着部材に対して押圧されてニップを形成している定着位置と、前記加熱定着部材とは離間されて待機する待機位置との間で接離移動可能であって、加熱定着部材の表面を清掃するクリーニング手段を有する定着装置において、
    前記クリーニング手段は、前記熱定着部材に対して接離可能となっており、画像形成時においては、連続的に画像形成が行われる時において、連続的に上記ニップ部に記録材が搬送されている間は該加熱定着部材に当接したままであり、連続画像形成における最初の画像形成に供される記録材の先端が、該ニップ部に突入する時より所定時間だけ以前に該加熱定着部材に当接を開始し、連続画像形成の最後に画像形成に供される記録材の後端が該ニップ部を抜ける時より所定時間だけ以後に該加熱定着部材から離間し、ジャム処理後の復帰・立ち上げシーケンス時及び前記定着装置を備えた画像形成装置の電源投入後の立ち上げシーケンス時における、前記加圧部材及びクリーニング手段の、前記加熱定着部材に対する接離状態は、最初は共に離間状態であり、その後、前記クリーニング手段が前記加熱定着部材に当接し、且つ、前記加熱定着部材が回転して前記加熱定着部材の表面の清掃を行い、前記クリーニング手段が前記加熱定着部材に当接し、且つ、前記加熱定着部材が回転してから所定時間以後に前記加圧部材が前記加熱定着部材に対して押圧されて接触状態となることを特徴とする定着装置。
  2. 前記クリーニング手段が上記加熱定着部材から離間するタイミングは、前記加熱定着部材の回転中であることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記クリーニング手段が上記加熱定着部材に当接し、且つ、前記加熱定着部材が回転してから上記加圧部材が上記加熱定着部材に対して押圧され接触するまでの所定時間は、前記加熱定着部材のジャム時における前記現像剤像を担持した記録材から上記加熱定着部材の表面にオフセットした現像剤の清掃が完了するまでの時間であることを特徴とする請求項1又は2記載の定着装置。
  4. 前記加熱定着部材とニップ部を形成するように配置された前記加圧部材は、複数のローラによって張架された無端状のベルトであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の定着装置。
  5. 前記加熱定着部材とニップ部を形成するように配置された前記加圧部材は、ローラ状の加圧ローラであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の定着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008033179A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Ricoh Co Ltd 定着方法及び画像形成装置
JP2010211124A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Canon Inc 定着装置
JP2016027378A (ja) * 2014-07-02 2016-02-18 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP2016136231A (ja) * 2015-01-14 2016-07-28 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置

Cited By (4)

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