JP2011141447A - 画像形成装置 - Google Patents

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Shoichi Yoshikawa
彰一 吉川
Atsuhiko Shimoyama
淳彦 霜山
Shigeru Tashiro
茂 田代
Azuma Matsunaga
東 松永
Yoshiyuki Totsu
善行 十都
Noboru Omoto
昇 大本
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Abstract

【課題】定着部材のゴム層から発生した超微粒子を捕捉することで、機内や周囲の環境の汚染を防止できる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】定着部材300は、円筒状または環状の基材301と、シートが圧接される領域の寸法を確保するための弾性をもつゴム層302と、シートの剥離を助ける表層303との3層を含む。基材上300で周方向に対して垂直な幅方向Cに関して、ゴム層の端部302eと表層の端部303eは、それぞれ基材の端部301eよりも内側に位置する。ダクト40には、取込口41からダクトの出口45へ向かう気流を発生させる気流発生部46と、ダクト40内を流れる超微粒子Gを含んだ空気を冷却して、超微粒子Gを凝集させてミスト状態G′にする冷却部43w,49とが設けられている。
【選択図】図2

Description

この発明は画像形成装置に関し、より詳しくは、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置などの電子写真方式の画像形成装置に関する。
この種の電子写真方式の画像形成装置では、作像時に数種類の化学物質が放出されることが知られている。放出される化学物質(化学エミッション)のうち代表的なものとしては、感光体の帯電時に発生するオゾンや、現像または定着時に発生するトナー粉塵などが挙げられる。従来は、これらの化学エミッションの発生源に対策を施して発生量自体を下げるか、発生したものを機外に放出させないようにフィルタを設けるなどの対策がなされてきた。例えば、特許文献1(特開平5−150605号公報)では、発生したオゾンをオゾン分解装置へ導くための仕切板が機内に設けられている。
特開平5−150605号公報
しかしながら、最近、世界的な環境保護意識の高まりに伴って、電子写真方式の画像形成装置から、オゾンやトナー粉塵とは異なる超微粒子(Ultra Fine Particles;100nm以下の粒径をもつ。)が発生することが問題視されるようになってきた。これまでは、画像形成装置の機内において、そのような超微粒子がどこから発生しているのか不明であったため、効果的な対策がとられてこなかった。このため、上記超微粒子によって、機内や周囲の環境が汚染されてきたと考えられる。
本願発明者が調査したところ、電子写真方式の画像形成装置では、そのような超微粒子が、主に定着装置で発生しており、より詳しくは、定着のためのニップ部を形成する定着部材(ローラやベルト)に含まれたゴム層から発生していることが分かった。
そこで、この発明の課題は、定着部材のゴム層から発生した超微粒子を捕捉することで、機内や周囲の環境の汚染を防止できる画像形成装置を提供することにある。
ここで、図7(A)に例示するように、一般的な定着部材300は、円筒状の芯金または環状の無端ベルトからなる基材301と、この基材301の外周面を覆うように設けられたゴム層302と、このゴム層302の外周面を覆うように設けられた表層303との3層からなっている。この例では、基材301の内部空間に、定着部材300を所定の目標温度(180℃〜200℃の範囲内の定着温度)に加熱するためのヒータ305が設けられている。ゴム層302は、シリコーンゴム材料からなり、上記定着温度に対する耐熱性と、ニップ部の長さを確保するための弾性をもつ。表層303は、例えばPFA(テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテルコポリマー)からなり、ニップ部を通過したシート(用紙などの記録材)の剥離を助ける。基材301の中心軸Cに沿った方向に関して、上記ゴム層302の端部302eと上記表層303の端部303eは、それぞれ上記基材301の端部301eよりも内側に位置している。
本願発明者による調査では、図7(B)に示すように、基材301やゴム層302等がヒータ305によって加熱されると(熱線を符号Hで示す)、ゴム層302をなすシリコーンゴム材料から、超微粒子としてシロキサン(符号Gで示す)が発生することが分かった。通常は、PFAなどからなる表層303は超微粒子を透過しにくい性質(ガスバリア性)をもつので、シロキサンGはゴム層302の端部302eから噴出する。この噴出したシロキサンGが画像形成装置の機内や周囲の環境を汚染する。
シロキサンとしては、ヘキサメチルジシロキサン(略語L2、分子式C18Si)、ヘキサメチルシクロトリシロキサン(略語D3、分子式C18Si)、オクタメチルトリシロキサン(略語L3、分子式C24Si)、オクタメチルシクロテトラシロキサン(略語D4、分子式C24Si)、デカメチルテトラシロキサン(略語L4、分子式C1030Si)、デカメチルシクロペンタシロキサン(略語D5、分子式C1030Si)、ドデカメチルペンタシロキサン(略語L5、分子式C1236Si)、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン(略語D6、分子式C1236Si)などが挙げられる。
そこで、上記課題を解決するため、この発明の画像形成装置は、
円筒状または環状の定着部材と、上記定着部材を所定の目標温度に加熱する加熱源とを備え、搬送されるシートを上記定着部材の外周面に圧接して上記シートに画像を定着させる画像形成装置であって、
上記定着部材は、円筒状または環状の基材と、この基材の外周面を覆うように設けられ、上記シートが圧接される領域の寸法を確保するための弾性をもつゴム層と、このゴム層の外周面を覆うように設けられ、上記シートの剥離を助ける表層との3層を含み、
上記基材上で周方向に対して垂直な幅方向に関して、上記ゴム層の端部と上記表層の端部は、それぞれ上記基材の端部よりも内側に位置し、
上記基材のうち、上記幅方向に関して少なくとも上記ゴム層の端部に面する位置に設けられ、上記ゴム層から発生した超微粒子を取り込むための取込口をもつダクトと、
上記取込口から上記ダクトの出口へ向かう空気の流れを発生させる気流発生部と、
上記ダクト内を流れる上記超微粒子を含んだ空気を冷却して、上記超微粒子を凝集させてミスト状態にする冷却部を備えたことを特徴とする。
この発明の画像形成装置では、定着部材が加熱源によって所定の目標温度(定着温度)に加熱される。搬送されるシートが上記定着部材の外周面に圧接されて上記シートに画像が定着される。上記定着部材が上記定着温度に加熱されると、上記定着部材の上記ゴム層からシロキサンなどの超微粒子(100nm以下の粒径をもつ)が発生する。上記ゴム層の外周面は上記表層で覆われているので、上記超微粒子は上記ゴム層の端部から噴出しようとする。ここで、この画像形成装置では、上記ゴム層の端部から噴出しようとする超微粒子は、上記ゴム層の端部に面する位置に設けられた取込口から、上記ダクト内に取り込まれる。このとき、上記取込口が上記ゴム層の端部に面する位置に設けられていることから、上記超微粒子は比較的高濃度の状態で取り込まれる。上記ダクト内に取り込まれた上記超微粒子は、上記気流発生部が発生させる気流に乗って、上記取込口から上記ダクトを通して上記ダクトの出口へ向かって流れる。そして、上記ダクト内を流れる上記超微粒子を含んだ空気は、冷却部によって冷却される。このとき、上記超微粒子は比較的高濃度の状態にあることから、分子間力によって凝集して、より大きい粒径をもつクラスタを形成する。この結果、上記ダクト内を流れる空気は、上記超微粒子よりも大きい粒径をもつクラスタを含むミストの状態になる。ここで、上記クラスタは、上記超微粒子よりも大きい粒径をもつので、上記超微粒子に比して沈降速度が速い。したがって、上記ミストをなすクラスタは、上記ダクトの内壁に容易に落下し、付着して捕捉される。この結果、この画像形成装置によれば、機内や周囲の環境の汚染を防止できる。
一実施形態の画像形成装置では、上記冷却部は、上記ダクトの内部と外部との間の熱交換を許容する上記ダクトの壁面を含むことを特徴とする。
この一実施形態の画像形成装置では、上記ダクトの壁面を通して、上記ダクトの内部と外部との間の熱交換が許容される。したがって、上記ダクトの壁面を通して、上記ダクト内を流れる上記超微粒子を含んだ空気から上記ダクトの外部への放熱が行われる。この結果、上記超微粒子が凝集して、上記超微粒子よりも大きい粒径をもつクラスタを含むミスト状態になり、上記ダクトの内壁に捕捉される。
一実施形態の画像形成装置では、上記冷却部は、上記ダクトの上記取込口と上記出口との間の経路に設けられ、上記ダクト内を流れる上記超微粒子を含んだ空気から熱を奪う冷却用ファン、ペルチェ素子またはヒートパイプを含むことを特徴とする。
この一実施形態の画像形成装置では、上記冷却部を構成する冷却用ファン、ペルチェ素子またはヒートパイプによって、上記ダクト内を流れる上記超微粒子を含んだ空気から積極的に熱を奪うことができる。この結果、上記超微粒子が凝集して、上記超微粒子よりも大きい粒径をもつクラスタを含むミスト状態になり、上記ダクトの内壁に捕捉される。
一実施形態の画像形成装置では、上記ダクトは蛇行していることを特徴とする。
この一実施形態の画像形成装置では、上記ダクトは蛇行しているので、ストレートである場合に比して、上記ダクトの上記取込口と上記出口との間の経路が長くなる。したがって、上記ダクトの壁面を通して、上記ダクト内を流れる上記超微粒子を含んだ空気から上記ダクトの外部への放熱が、長い経路にわたって行われる。この結果、上記超微粒子の殆ど全部を、上記ダクトの内壁に捕捉することが可能となる。
一実施形態の画像形成装置では、上記ダクトの上記取込口と上記出口との間の経路のうち少なくとも一部分は、上記超微粒子を含んだ空気の流れに対して垂直な方向に関して、上記取込口の寸法よりも幅広になっていることを特徴とする。
この一実施形態の画像形成装置では、上記ダクトの上記取込口と上記出口との間の経路のうち少なくとも一部分は、上記超微粒子を含んだ空気の流れに対して垂直な方向に関して、上記取込口の寸法よりも幅広になっている。したがって、上記幅広になっている上記一部分では、上記超微粒子を含んだ空気の流れが比較的緩やかになる。したがって、上記ダクトの壁面を通して、上記ダクト内を流れる上記超微粒子を含んだ空気から上記ダクトの外部への放熱が、長い時間にわたって行われる。この結果、上記超微粒子の殆ど全部を、上記ダクトの内壁に捕捉することが可能となる。
一実施形態の画像形成装置では、上記ダクトの上記取込口は、上記超微粒子を含んだ空気の流れに対して垂直な方向に関して、上記基材の上記幅方向の寸法と実質的に等しい寸法を有することを特徴とする。
この一実施形態の画像形成装置では、上記定着部材の上記ゴム層の端部から噴出しようとする超微粒子だけでなく、上記定着部材の全域から噴出しようとする超微粒子も、上記取込口から上記ダクト内に取り込まれる。この結果、この画像形成装置によれば、機内や周囲の環境の汚染をさらに確実に防止できる。
一実施形態の画像形成装置では、上記ダクトの内部または出口に、上記凝集した超微粒子または未凝集の超微粒子を捕捉可能なフィルタ部材が設けられていることを特徴とする。
この一実施形態の画像形成装置では、たとえ上記ダクト内を流れる超微粒子の一部が上記ダクトの内壁に付着するのを免れたとしても、上記超微粒子が凝集してなるクラスタや未凝集の超微粒子は、上記ダクトの内部または上記出口に設けられたフィルタ部材によって捕捉される。この結果、この画像形成装置によれば、機内や周囲の環境の汚染をさらに確実に防止できる。
この発明の一実施形態の画像形成装置の全体構成を示す図である。 上記画像形成装置に含まれた定着装置近傍の一態様を示す図である。 上記画像形成装置に含まれた定着装置近傍の別の態様を示す図である。 (A)は、上記画像形成装置に含まれた定着装置近傍のさらに別の態様を示す図である。(B)は、(A)中に示すダクトを斜め上方から見たところを示す図である。 (A)は、上記画像形成装置に含まれた定着装置近傍のさらに別の態様を示す図である。(B)は、(A)に示すものを左方向から見たところを示す図である。 上記画像形成装置に含まれた定着装置近傍のさらに別の態様を示す図である。 (A)は定着ローラの一般的な構成を示す断面図、(B)は定着ローラのゴム層の端部から超微粒子としてのシロキサンが噴出する態様を示す図である。
図1は、本発明の一実施形態のカラータンデム方式の画像形成装置100の概略構成を示している。この画像形成装置は、スキャナ、コピー、プリンタなどの機能を備えた複合機であって、MFP(Multi Function Peripheral)と呼ばれるものである。
この画像形成装置100は、本体ケーシング101内の略中央に、2個のローラ102、106に巻回された周方向に移動する環状の中間転写体としての中間転写ベルト108を備えている。2個のローラ102、106のうち、一方のローラ102は図において左側に配置され、他方のローラ106は図において右側に配置されている。中間転写ベルト108はこれらのローラ102、106によって支持されて矢印X方向に回転駆動される。
中間転写ベルト108の下方には、図において左側から順に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色トナーに対応する印字部としての作像ユニット110Y、110M、110C、110Kが並べて配置されている。
各作像ユニット110Y、110M、110C、110Kは、それらが取り扱うトナー色の違いを除いて全く同様に構成されている。具体的には、例えばイエローの作像ユニット110Yは、感光体ドラム190と、帯電装置191と、露光装置192と、トナーを用いて現像を行う現像装置193と、クリーナ装置195とを一体にして構成されている。中間転写ベルト108を挟んで感光体ドラム190と対向する位置に、1次転写ローラ194が設けられている。画像形成時には、まず帯電装置191によって感光体ドラム190の表面が一様に帯電され、続いて、露光装置192によって、図示されない外部装置から入力された画像信号に応じて感光体ドラム190の表面が露光されて、そこに潜像が形成される。次に、現像装置193によって、感光体ドラム190の表面上の潜像が現像されてトナー画像となる。このトナー画像は、感光体ドラム190と1次転写ローラ194との間の電圧印加によって、中間転写ベルト108に転写される。感光体ドラム190の表面上の転写残トナーは、クリーナ装置195によってクリーニングされる。
中間転写ベルト108が矢印X方向に移動するに伴って、各作像ユニット110Y、110M、110C、110Kによって中間転写ベルト108上に出力画像として4色のトナー画像が重ねて形成される。
中間転写ベルト108の左側には、中間転写ベルト108の表面から残留トナーを取り除くクリーニング装置125と、このクリーニング装置125によって取り除かれたトナーを回収するトナー回収ボックス126とが設けられている。中間転写ベルト108の右側には、用紙のための搬送路124を挟んで2次転写部材としての2次転写ローラ112が設けられている。搬送路124のうち2次転写ローラ112の上流側に相当する位置に搬送ローラ120が設けられている。中間転写ベルト108上のトナーパターンを検出するためのトナー濃度センサとしての光学式濃度センサ115が設けられている。
本体ケーシング101内の右上部には、トナーを用紙に定着させる定着部としての定着装置130が設けられている。定着装置130は、図1において紙面に対して垂直に延在する定着部材としての加熱ローラ132と加圧用部材としての加圧ローラ131とを備えている。加熱ローラ132は、加熱源としてのヒータ133によって所定の目標温度(この例では180℃〜200℃の範囲内の定着温度)に加熱される。加圧ローラ131は、図示しないばねによって加熱ローラ132へ向かって付勢されている。これにより、加圧ローラ131と加熱ローラ132とは定着のためのニップ部を形成している。トナー像が転写された用紙90がこのニップ部を通ることにより、その用紙90にトナー画像が定着される。加圧ローラ131と加熱ローラ132の温度は、それぞれこの例ではサーミスタからなる温度センサ135,136によって検出される。
また、本体ケーシング101の下部には、出力画像が形成されるべき印字媒体としての用紙90を収容した給紙口としての給紙カセット116A,116Bが2段に設けられている。給紙カセット116A,116Bにはそれぞれ、用紙を送り出すための給紙ローラ118と、送り出された用紙を検出する給紙センサ117とが設けられている。なお、簡単のため、給紙カセット116Aにのみ用紙90が収容された状態を示している。
本体ケーシング101内には、この画像形成装置全体の動作を制御するCPU(中央演算処理装置)からなる制御部200が設けられている。
画像形成時には、制御部200による制御によって、用紙90は給紙ローラ118によって例えば給紙カセット116Aから搬送路124へ1枚ずつ送り出される。搬送路124に送り出された用紙90は、レジストセンサ114によってタイミングをとって、搬送ローラ120によって中間転写ベルト108と2次転写ローラ112との間のトナー転写位置へ送り込まれる。一方、既述のように、各作像ユニット110Y、110M、110C、110Kによって中間転写ベルト108上に4色のトナー画像が重ねて形成されている。上述のトナー転写位置に送り込まれた用紙90に、この中間転写ベルト108上の4色のトナー画像が、2次転写ローラ112によって転写される。トナー像が転写された用紙90は、定着装置130の加圧ローラ131と加熱ローラ132とが作るニップ部を通して搬送され、加熱および加圧を受ける。これにより、その用紙90にトナー画像が定着される。そして、トナー画像が定着された用紙90は、排紙ローラ121によって、排紙路127を通して本体ケーシング101の上面に設けられた排紙トレイ部122へ排出される。なお、この例では、両面印刷の場合に用紙90を再びトナー転写位置へ送り込むためのスイッチバック搬送路128が設けられている。
(第1実施形態)
図2は、上記画像形成装置100に含まれた定着装置近傍の一態様を、定着部材としての定着ローラ300の中心軸Cに沿った方向(−Y方向)から見たところを示している。
図2中に示す定着ローラ300(図1中の加熱ローラ132に相当する)自体は、図7(A)に示した一般的なものと同様に、円筒状の基材としての芯金301と、この芯金301の外周面を覆うように設けられたゴム層302と、このゴム層302の外周面を覆うように設けられた表層303との3層からなっている。芯金301の内部空間には、定着ローラ300を所定の目標温度(この例では、180℃〜200℃の範囲内の定着温度)に加熱する加熱源としてのヒータ(図1中のヒータ133に相当)が設けられている。
芯金301は、アルミニウムまたは鉄等の金属材料からなる。芯金301の厚さは、この例では厚さが0.1mm〜5mm程度であるが、軽量化及びウォームアップ時間を考慮すると、0.1mm〜1.5mm程度であるのがより望ましい。芯金301の外径は、この例では10mm〜50mm程度に設定されている。
ゴム層302は、シリコーンゴム材料からなり、上記定着温度に対する耐熱性と、用紙90が圧接される領域の寸法(ニップ部の長さ)を確保するための弾性をもつ。ゴム層302の厚さは、0.05mm〜2mmの範囲内であるのが望ましく、この例では0.2mm〜0.4mm程度である。
表層303は、この例ではPFA(テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテルコポリマー)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ETFE(エチレンテトラフルオロエチレン)等のフッ素系樹脂からなり、上記定着温度に対する耐熱性と、ニップ部を通過した用紙90の剥離を助ける離型性と、さらにゴム層302から発生した超微粒子を透過しにくい性質(ガスバリア性)とをもつ。表層303の厚さは、5μm〜100μmの範囲内であるのが望ましく、この例では30μm〜40μm程度に設定されている。
芯金301の中心軸Cに沿った方向、すなわちこの定着ローラ300に圧接されるべき用紙90の幅方向に関して、ゴム層302の端部302eと表層303の端部303eは、図7(A)に示したのと同様に、それぞれ芯金30の端部301eよりも内側で、互いに同じ位置に位置している。
図2に示すように、この実施形態では、定着ローラ300の近傍に、本体ケーシング101に対して図示しないフレームを介して支持されて固定されたダクト40を備えている。ダクト40は、上記定着温度に対する耐熱性をもつとともに、熱伝導性が良好なアルミニウムや鉄などの金属材料からなっている。
このダクト40は、ゴム層302の端部302eに面する位置に設けられた取込口41を有している。取込口41の開口形状は、この例では矩形であるが、円形その他の形状でも良い。この例では、取込口41の開口寸法は、定着ローラ300の外径と同程度に設定されている。
さらに、このダクト40は、この取込口41から上方へ向かって鉛直方向(Z方向)に延びる鉛直部42と、この鉛直部42の上部に連通し、鉛直部42の上部から水平方向(X方向)にストレートに延びる水平部43と、この水平部43の末端に連通し、水平部43の断面寸法よりも拡張された断面寸法を有する拡張部44とを有している。鉛直部42、水平部43、拡張部44の断面形状は、この例では矩形であるが、円形その他の形状でも良い。この例では、鉛直部42、水平部43、拡張部44の各断面寸法は、取込口41の開口寸法と同程度に設定されている。
拡張部44の末端(図2における右端)は、ダクト40の出口45になっている。ダクト40の出口45は、この画像形成装置の本体ケーシング101の外部または内部へ開いている。
ダクト40の取込口41と出口45との間の経路としての水平部43には、この水平部43内を流れる超微粒子Gを含んだ空気Aを冷却するための冷却部49が付加されている。この例では、冷却部49は、水平部43内を流れる超微粒子Gを含んだ空気Aから、水平部43の壁面43wを通して熱を奪う冷却用ファン、ペルチェ素子またはヒートパイプからなっている。上述のようにダクト40は熱伝導性が良好な金属材料からなっているので、ダクト40の水平部43の壁面を通して、ダクト40の内部と外部との間の熱交換が許容される。
拡張部44には、気流発生部としての排気ファン46が設けられている。この排気ファン46によって、取込口41からダクト40の出口45へ向かう気流を発生させることができる。
このような構成を備えた画像形成装置では、定着ローラ300がヒータ133によって180℃〜200℃の範囲内の定着温度に加熱される。搬送される用紙90が定着ローラ300の外周面303aに圧接されて用紙90に画像が定着される。
定着ローラ300が上記定着温度に加熱されると、定着ローラ300のゴム層302からシロキサンなどの超微粒子G(100nm以下の粒径をもつ)が発生する。ゴム層302の外周面は表層303で覆われているので、超微粒子Gはゴム層302の端部302eから噴出しようとする。
ここで、この画像形成装置では、ゴム層302の端部302eから噴出しようとする超微粒子Gは、ゴム層302の端部302eに面する位置に設けられた取込口41から、ダクト40内に取り込まれる。このとき、取込口41がゴム層302の端部302eに面する位置に設けられていることから、超微粒子Gは比較的高濃度の状態で取り込まれる。ダクト40内に取り込まれた超微粒子Gは、排気ファン46が発生させる気流Aに乗って、取込口41からダクト40の鉛直部42、水平部43を通してダクト40の出口45へ向かって流れる。そして、ダクト40内を流れる超微粒子Gを含んだ空気Aは、この水平部43の途中に設けられた冷却部49によって冷却される。このとき、超微粒子Gは比較的高濃度の状態にあることから、分子間力によって凝集して、より大きい粒径をもつクラスタG′を形成する。この結果、ダクト40の水平部43(特に、冷却部49よりも下流側の部分)内を流れる空気は、超微粒子Gよりも大きい粒径をもつクラスタG′を含むミストの状態になる。ここで、クラスタG′は、超微粒子Gよりも大きい粒径をもつので、超微粒子Gに比して沈降速度が速い。したがって、上記ミストをなすクラスタG′は、ダクト40の水平部43のうち、冷却部49よりも下流側の部分の内壁43iに容易に落下し、付着して捕捉される。この結果、この画像形成装置によれば、機内や周囲の環境の汚染を防止できる。
(第2実施形態)
図3は、上記画像形成装置100に含まれた定着装置近傍の一態様を、定着部材としての定着ローラ300の中心軸Cに沿った方向(−Y方向)から見たところを示している。定着ローラ300については、図2中に示したものと同じ物であるため、重複する説明を省略する。
この実施形態は、図2に示した第1実施形態におけるダクト40に代えて、蛇行しているダクト50を備えた点が異なっている。
このダクト50は、ゴム層302の端部302eに面する位置に設けられた取込口51を有している。取込口51の開口形状は、この例では矩形であるが、円形その他の形状でも良い。この例では、取込口51の開口寸法は、第1実施形態におけるのと同様に、定着ローラ300の外径と同程度に設定されている。
さらに、このダクト50は、この取込口51から上方へ向かって鉛直方向(Z方向)に延びる鉛直部52と、この鉛直部52の上部に連通し、±Z方向に蛇行しながら、鉛直部52の上部から概ね水平方向(X方向)に延びる水平部53と、この水平部53の末端に連通し、水平部53の断面寸法よりも拡張された断面寸法を有する拡張部54とを有している。鉛直部52、水平部53、拡張部54の断面形状は、この例では矩形であるが、円形その他の形状でも良い。この例では、鉛直部52、水平部53、拡張部54の各断面寸法は、取込口51の開口寸法と同程度に設定されている。
拡張部54の末端(図3における右端)は、ダクト50の出口55になっている。ダクト50の出口55は、この画像形成装置の本体ケーシング101の外部または内部へ開いている。拡張部54には、気流発生部としての排気ファン56が設けられている。
このダクト50は、上記定着温度に対する耐熱性をもつとともに、熱伝導性が良好なアルミニウムや鉄などの金属材料からなっている。
この実施形態では、冷却部49(図2参照)の付加は省略されているが、ダクト50の蛇行している部分、つまり水平部53の壁面53wが実質的に冷却部として働く。すなわち、蛇行している水平部53の壁面53wを通して、ダクト50内を流れる超微粒子Gを含んだ空気Aからダクト50の外部への放熱が行われる。これにより、ダクト50内を流れる超微粒子Gを含んだ空気Aが冷却される。このとき、超微粒子Gは比較的高濃度の状態にあることから、分子間力によって凝集して、より大きい粒径をもつクラスタを形成する。この結果、ダクト50の水平部53内を流れる空気は、超微粒子Gよりも大きい粒径をもつクラスタG′を含むミストの状態になる。ここで、クラスタG′は、超微粒子Gよりも大きい粒径をもつので、超微粒子Gに比して沈降速度が速い。したがって、上記ミストをなすクラスタG′は、ダクト50の水平部53の内壁53iに容易に落下し、付着して捕捉される。この結果、この画像形成装置によれば、機内や周囲の環境の汚染を防止できる。
特に、ダクト50は蛇行しているので、ストレートである場合に比して、ダクト50の取込口51と出口55との間の経路が長くなる。したがって、水平部53の壁面53wを通して、ダクト50内を流れる超微粒子Gを含んだ空気Aからダクト50の外部への放熱が、長い経路にわたって行われる。この結果、上記超微粒子Gの殆ど全部を、ダクト50の水平部53の内壁53iに捕捉することが可能となる。
(第3実施形態)
図4(A)は、上記画像形成装置100に含まれた定着装置近傍のさらに別の態様を、定着部材としての定着ローラ300の中心軸Cに沿った方向(−Y方向)から見たところを示している。図4(B)は、図4(A)中に示すダクト60を斜め上方から見たところを示している。
この実施形態は、図2に示した第1実施形態におけるダクト40に代えて、幅広のダクト60を備えた点が異なっている。
このダクト60は、図4(A)に示すように、ゴム層302の端部302eに面する位置に設けられた取込口61を有している。取込口61の開口形状は、この例では矩形である。この例では、取込口61の開口寸法は、第1実施形態におけるのと同様に、定着ローラ300の外径と同程度に設定されている。
さらに、このダクト60は、この取込口61から上方へ向かって鉛直方向(Z方向)に延びる鉛直部62を有している。鉛直部62の断面形状は、この例では矩形である。この鉛直部62は、図4(B)中に示すように、上方へ向かうにつれて、水平方向、この例では±Y方向に断面寸法が次第に幅広になっている。
さらに、ダクト60は、この鉛直部62の上部に連通し、鉛直部62の上部から水平方向(X方向)に延びる水平部63を有している。水平部63の開口形状は、この例では矩形である。水平部63のY方向寸法L1は、取込口61のY方向寸法よりも大きく、幅広になっている。より詳しくは、水平部63のY方向寸法L1は、芯金301のY方向寸法(図5(A)中に符号Lで示す)と実質的に等しく、この例では300mm程度に設定されている。水平部63のZ方向寸法は、図2に示した第1実施形態におけるダクト40の水平部43のZ方向寸法と同程度に設定されている。したがって、水平部63の断面寸法は、第1実施形態におけるダクト40の水平部43の断面寸法よりも大きく設定されている。
さらに、このダクト60は、図4(A)に示すように、この水平部63の末端に連通し、水平部63の断面寸法よりも拡張された断面寸法を有する拡張部64を有している。拡張部64の断面形状は、この例では矩形である。この拡張部64の末端(図4(A)における右端)は、ダクト60の出口65になっている。ダクト62の出口65は、この画像形成装置の本体ケーシング101の外部または内部へ開いている。拡張部64には、気流発生部としての排気ファン66が設けられている。
このダクト60は、上記定着温度に対する耐熱性をもつとともに、熱伝導性が良好なアルミニウムや鉄などの金属材料からなっている。
この実施形態でも、第2実施形態におけるのと同様に冷却部49(図2参照)の付加は省略されているが、ダクト60の幅広の部分、つまり水平部63の壁面63wが実質的に冷却部として働く。すなわち、幅広の水平部63の壁面63wを通して、ダクト60内を流れる超微粒子Gを含んだ空気A(図4(A)中に示す)からダクト60の外部への放熱が行われる。これにより、ダクト60内を流れる超微粒子Gを含んだ空気Aが冷却される。このとき、超微粒子Gは比較的高濃度の状態にあることから、分子間力によって凝集して、より大きい粒径をもつクラスタG′を形成する。この結果、ダクト60の水平部63内を流れる空気は、超微粒子Gよりも大きい粒径をもつクラスタG′を含むミストの状態になる。ここで、クラスタG′は、超微粒子Gよりも大きい粒径をもつので、超微粒子Gに比して沈降速度が速い。したがって、上記ミストをなすクラスタG′は、ダクト60の水平部63の内壁63iに容易に落下し、付着して捕捉される。この結果、この画像形成装置によれば、機内や周囲の環境の汚染を防止できる。
特に、ダクト60の取込口61と出口65との間の経路のうち、取込口61よりも幅広になっている水平部63では、超微粒子Gを含んだ空気の流れが比較的緩やかになる。したがって、水平部63の壁面63wを通して、ダクト60内を流れる超微粒子Gを含んだ空気Aからダクト60の外部への放熱が、長い時間にわたって行われる。この結果、上記超微粒子Gの殆ど全部を、ダクト60の水平部63の内壁63iに捕捉することが可能となる。
なお、ダクト60の水平部63は幅広になっているが、水平部63のY方向寸法L1は芯金301のY方向寸法と同程度であるから、装置の小型化の観点からの問題は少ない。
(第4実施形態)
図5(A)は、上記画像形成装置100に含まれた定着装置近傍のさらに別の態様を、定着部材としての定着ローラ300の中心軸Cに対して垂直な方向(X方向)から見たところを示している。図5(B)は、図5(A)に示すものを、定着ローラ300の中心軸Cに沿った方向(−Y方向)から見たところを示している。
この実施形態は、図2に示した第1実施形態におけるダクト40に代えて、幅広の取込口71を有するダクト70を備えた点が異なっている。
このダクト70は、図5(A)、図5(B)に示すように、ゴム層302の端部302eに面する位置に設けられた取込口71を有している。取込口61の開口形状は、この例では矩形である。この例では、図5(A)に示すように、取込口71のY方向寸法L2は、芯金301のY方向寸法Lと実質的に等しく、この例では300mm程度に設定されている。図5(B)に示すように、取込口71のX方向寸法X2は、定着ローラ300の外径と同程度に設定されている。
さらに、このダクト70は、図5(A)に示すように、この取込口71の中央部から上方へ向かって鉛直方向(Z方向)に延びる鉛直部72と、この鉛直部72の上部に連通し、鉛直部72の上部から水平方向(X方向)に延びる水平部73と、この水平部73の末端に連通し、水平部73の断面寸法よりも拡張された断面寸法を有する拡張部74とを有している。鉛直部72、水平部73、拡張部74の断面形状は、この例では矩形であるが、円形その他の形状でも良い。この例では、鉛直部72、水平部73、拡張部74の各断面寸法は、定着ローラ300の外径と同程度に設定されている。
拡張部74の末端(図5(A)における右端)は、ダクト70の出口75になっている。ダクト70の出口75は、この画像形成装置の本体ケーシング101の外部または内部へ開いている。拡張部74には、気流発生部としての排気ファン76が設けられている。
このダクト70は、上記定着温度に対する耐熱性をもつとともに、熱伝導性が良好なアルミニウムや鉄などの金属材料からなっている。
ダクト70の取込口71と出口75との間の経路としての水平部73には、第1実施形態におけるのと同様に、この水平部73内を流れる超微粒子Gを含んだ空気Aを冷却するための冷却部79が付加されている。この例では、冷却部79は、水平部73内を流れる超微粒子Gを含んだ空気Aから、水平部73の壁面を通して熱を奪う冷却用ファン、ペルチェ素子またはヒートパイプからなっている。上述のようにダクト70は熱伝導性が良好な金属材料からなっているので、ダクト70の水平部73の壁面を通して、ダクト70の内部と外部との間の熱交換が許容される。
なお、定着ローラ300と加圧ローラ131は、本体ケーシング101に対して図示しないフレームを介して支持されて固定されたケーシング80に収容されている。ケーシング80は、定着ローラ300を覆う断面コの字形状の第1のケーシング81と、加圧ローラ131を覆う第2のケーシング82とからなっている。第1のケーシング81と第2のケーシング82とは、隙間80a,80bを有して対向し、その隙間を用紙90が通過できるようになっている。
この実施形態では、ゴム層302の端部302eから噴出しようとする超微粒子Gは、ゴム層302の端部302eに面する位置に設けられた取込口71から、ダクト70内に取り込まれる。ここで、取込口71のY方向寸法L2は、芯金301のY方向寸法Lと同程度に設定されていることから、ゴム層302の端部302eからから噴出しようとする超微粒子Gだけでなく、定着ローラ300の全域から噴出しようとする超微粒子Gも、取込口71からダクト70内に取り込まれる。取込口71からダクト70内に取り込まれた超微粒子Gは、第1実施形態におけるのと同様に、水平部73の途中に設けられた冷却部79によって冷却される。この結果、ダクト70の水平部73(特に、冷却部79よりも下流側の部分)内を流れる空気は、超微粒子Gよりも大きい粒径をもつクラスタG′を含むミストの状態になる。そして、上記ミストをなすクラスタG′は、ダクト70の水平部73のうち、冷却部79よりも下流側の部分の内壁に容易に落下し、付着して捕捉される。この結果、この画像形成装置によれば、機内や周囲の環境の汚染を防止できる。特に、定着ローラ300の全域から噴出しようとする超微粒子Gもダクト70内に取り込まれるので、機内や周囲の環境の汚染をさらに確実に防止できる。
(第5実施形態)
図6は、上記画像形成装置100に含まれた定着装置近傍のさらに別の態様を、定着部材としての定着ローラ300の中心軸Cに沿った方向(−Y方向)から見たところを示している。図2に示した第1実施形態におけるのと同一の構成要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
この実施形態では、ダクト40の拡張部44内で排気ファン46の下流側に相当する出口45に、この出口45を塞ぐ態様でフィルタ部材47が設けられている。このフィルタ部材47は、定着ローラ300のゴム層302から発生した超微粒子、特にシロキサンを捕捉可能なものである。
このフィルタ部材47としては、例えば東洋紡株式会社製の静電フィルタであるエリトロン(東洋紡株式会社の登録商標)や独フロイデンベルグ社製のmicronAir(フロイデンベルグ社の登録商標)などの市販品を用いることができる。また、フィルタ部材の耐熱性を確保する観点からカーボンまたはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を主成分とする濾材を用いてもよい。
この実施形態では、たとえダクト40内を流れる超微粒子Gの一部がダクト40の内壁43iに付着するのを免れたとしても、超微粒子Gが凝集してなるクラスタG′や未凝集の超微粒子Gは、ダクト40の出口45に設けられたフィルタ部材47によって捕捉される。この結果、この画像形成装置によれば、機内や周囲の環境の汚染をさらに確実に防止できる。
なお、フィルタ部材47は、ダクト40の出口45ではなく、ダクト40の内部、例えばダクト40の水平部43のうち冷却部49よりも下流側の部分に設けられていても良い。
また、この実施形態では、図2中に示したダクト40にフィルタ部材47設けたが、これに限られるものではない。図3、図4(A)、図5(A)に示したダクト50、60、70にも、同様にフィルタ部材を設けることができ、同様の作用効果を奏することができる。
また、上述の各実施形態において、それぞれ気流発生部として排気ファン46,56,66,76を設けたが、これに限られるものではない。気流発生部としては、定着ローラ300の温度上昇による上昇気流を利用しても良い。
また、上述の各実施形態では、定着部材は円筒状の定着ローラであるものとした。当然ながら、これに限られるものではなく、本発明は、定着部材が環状の定着ベルトである場合にも好ましく適用される。
また、上述の各実施形態における加圧ローラ131も、定着部材として考えることもできる。加圧ローラ131を構成する図示しないゴム層の端部に面してダクトを配置することで、機内や周囲の環境の汚染をさらに確実に防止できる。なお、定着ローラ300だけでなく、加圧ローラ131にもヒータを内蔵しても良い。
また、この実施形態では、タンデム型のカラー画像形成装置に対して本発明を適用したが、これに限られるものではない。感光体、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段、定着手段の構成や配置は、本実施形態に限定されず、他の構成や配置であっても良い。本発明は、ロータリー配置型、直接転写方式など、他の方式の画像形成装置にも、広く適用することができる。
また、本発明は、プリンタ、複写機、FAX、およびこれらの複合機や、データを加工・編集して印刷するハードコピーシステムにも適用できる。
40、50、60、70 ダクト
47 フィルタ部材
46、56、66、76 排気ファン
131 加圧ローラ
132 加熱ローラ
300 定着ローラ
301 芯金
302 ゴム層
303 表層

Claims (7)

  1. 円筒状または環状の定着部材と、上記定着部材を所定の目標温度に加熱する加熱源とを備え、搬送されるシートを上記定着部材の外周面に圧接して上記シートに画像を定着させる画像形成装置であって、
    上記定着部材は、円筒状または環状の基材と、この基材の外周面を覆うように設けられ、上記シートが圧接される領域の寸法を確保するための弾性をもつゴム層と、このゴム層の外周面を覆うように設けられ、上記シートの剥離を助ける表層との3層を含み、
    上記基材上で周方向に対して垂直な幅方向に関して、上記ゴム層の端部と上記表層の端部は、それぞれ上記基材の端部よりも内側に位置し、
    上記基材のうち、上記幅方向に関して少なくとも上記ゴム層の端部に面する位置に設けられ、上記ゴム層から発生した超微粒子を取り込むための取込口をもつダクトと、
    上記取込口から上記ダクトの出口へ向かう空気の流れを発生させる気流発生部と、
    上記ダクト内を流れる上記超微粒子を含んだ空気を冷却して、上記超微粒子を凝集させてミスト状態にする冷却部を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    上記冷却部は、上記ダクトの内部と外部との間の熱交換を許容する上記ダクトの壁面を含むことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
    上記冷却部は、上記ダクトの上記取込口と上記出口との間の経路に設けられ、上記ダクト内を流れる上記超微粒子を含んだ空気から熱を奪う冷却用ファン、ペルチェ素子またはヒートパイプを含むことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2または3に記載の画像形成装置において、
    上記ダクトは蛇行していることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2から4までのいずれか一つに記載の画像形成装置において、
    上記ダクトの上記取込口と上記出口との間の経路のうち少なくとも一部分は、上記超微粒子を含んだ空気の流れに対して垂直な方向に関して、上記取込口の寸法よりも幅広になっていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1から5までのいずれか一つに記載の画像形成装置において、
    上記ダクトの上記取込口は、上記超微粒子を含んだ空気の流れに対して垂直な方向に関して、上記基材の上記幅方向の寸法と実質的に等しい寸法を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1から6までのいずれか一つに記載の画像形成装置において、
    上記ダクトの内部または出口に、上記凝集した超微粒子または未凝集の超微粒子を捕捉可能なフィルタ部材が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
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